JP2001165409A - 循環流動層燃焼炉 - Google Patents

循環流動層燃焼炉

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JP2001165409A
JP2001165409A JP35102199A JP35102199A JP2001165409A JP 2001165409 A JP2001165409 A JP 2001165409A JP 35102199 A JP35102199 A JP 35102199A JP 35102199 A JP35102199 A JP 35102199A JP 2001165409 A JP2001165409 A JP 2001165409A
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fluidized bed
circulating fluidized
combustion furnace
wall surface
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JP35102199A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Katayama
博幸 片山
Manabu Miyamoto
学 宮本
Shikao Hagiwara
鹿男 萩原
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁面に複数本の蒸発管が配置されるとともに
壁面下部に下部耐火材が設けられ、かつ、流動材の粒子
が前記壁面に沿って降下するように構成されている循環
流動層燃焼炉において、前記下部耐火材の上面近辺にお
ける蒸発管の摩耗深さを低減可能にする。 【解決手段】 この循環流動層燃焼炉では、仕切り壁
2′で互いにつながれた複数本の蒸発管2によって壁面
が形成され、その壁面下部に下部耐火材3が設けられて
いる。蒸発管2は下部耐火材3の上部で一旦外側に曲げ
られ、下部耐火材3が設けられている部分で元に戻され
ている。下部耐火材3は、外側に曲げられ前の蒸発管2
の間に設けられた仕切り壁2′と同一鉛直位置に位置す
る鉛直面を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、循環流動層燃焼炉
に関し、特に壁面に複数本の蒸発管が配置されるととも
に壁面下部に下部耐火材が設けられいて、かつ、流動材
の粒子が前記壁面に沿って降下するように構成されてい
る循環流動層燃焼炉において、前記下部耐火材の上面近
辺における蒸発管の摩耗深さを低減可能にした循環流動
層燃焼炉に関する。
【0002】
【従来の技術】壁面に複数本の蒸発管が配置されるとと
もに、壁面下部に下部耐火材が設けられ、かつ、流動材
の粒子が前記壁面に沿って降下するように構成された従
来の循環流動層燃焼炉、例えば循環流動層ボイラの構造
例を図5,図6に示してある。
【0003】図5,図6において、1は循環流動層ボイ
ラ本体、2は蒸発管、3は下部耐火材、4は底部の流動
化ノズル、5は風箱、7はヘッダーを示している。図6
に拡大して示してあるように、下部耐火材3の上面には
ステージ3′が形成されており、また蒸発管2は仕切り
壁2′によって互いにつながれている。
【0004】以上のように構成された従来の循環流動層
ボイラにおいて、流動化ノズル4を通して風箱5から炉
内に吹き込まれる空気によって流動材(粒子)は炉内に
流動層を形成する。循環流動層ボイラ内における流動材
の挙動は、炉内の中央部で上昇する粒子6′が多く、一
方、蒸発管2が配置されている壁面近傍では壁面に沿っ
て降下する粒子6がほとんどである。壁面近傍で蒸発管
2に沿って降下する粒子6は下部耐火材3の上面のステ
ージ3′上に堆積し図6の(B)に示すように安息角θ
に基づく傾斜面9を形成する。この安息角θは流動材の
粒径や運転条件等が変わらない限り一定である。
【0005】従って、図6の(B)に示されているよう
に、ステージ3′上に粒子が傾斜面9を形成して堆積し
たあとは、降下して来る粒子6が蒸発管2の腹の部分の
うち、堆積粒子の傾斜面9が交差する部分8にのみ作用
し、この部分8が傾斜面9を滑り落ちる流動材の粒子6
によって摩耗し蒸発管2は減肉を生じ、蒸発管2を頻繁
に修理する等の必要があった。
【0006】そのため、ステージ3′に粒子の安息角θ
以上の傾斜をつければ流動材粒子の堆積は無くなるが、
降下して来る粒子がステージ3′の傾斜面と蒸発管2と
の境界部に集中するため、その部分における蒸発管2の
摩耗の進行を止めることはできない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、壁面に複数
本の蒸発管が配置されるとともに壁面下部に下部耐火材
が設けられ、かつ、流動材の粒子が前記壁面に沿って降
下するように構成されている循環流動層燃焼炉におい
て、前記下部耐火材の上面近辺における蒸発管の摩耗深
さを低減することが可能な循環流動層燃焼炉を提供する
ことを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、壁面に複数本の蒸発管が配置されるととも
に壁面下部に下部耐火材が設けられ、かつ、流動材の粒
子が前記壁面に沿って降下するように構成されている循
環流動層燃焼炉において、前記蒸発管は下部耐火材の上
部で一旦外側に曲げられ前記下部耐火材が設けられてい
る部分で元に戻されており、前記下部耐火材は、外側に
曲げられる前の前記蒸発管の間に設けられた仕切り壁と
同一鉛直位置に位置する鉛直面を有するとともに途中に
ステージを有する循環流動層燃焼炉を提供する。
【0009】このように構成された本発明の循環流動層
燃焼炉によれば、仕切り壁や蒸発管で形成された壁面に
沿って降下する流動材の粒子は、蒸発管の間に設けられ
た仕切り壁と同一鉛直位置に位置する下部耐火材の鉛直
面に連続して沿って円滑に降下してステージ上に落下す
る。ステージ上には安息角に基づく傾斜面を形成する
が、その傾斜面の位置には蒸発管は存在しないので降下
して来る流動材の粒子が当ることによって蒸発管に局所
摩耗を生ずることがない。
【0010】本発明の循環流動層燃焼炉は、図6に示さ
れたような下部耐火材3を有する従来の循環流動層燃焼
炉において、ステージ3′をもつ下部耐火材3をそのま
ゝ活かして改造することにより製造することができる利
点がある。
【0011】また、本発明は前記課題を解決するため、
壁面に複数本の蒸発管が配置されるとともに壁面下部に
下部耐火材が設けられ、かつ、流動材の粒子が前記壁面
に沿って降下するように構成されている循環流動層燃焼
炉において、前記蒸発管は下部耐火材の上部で一旦外側
に曲げられ前記下部耐火材が設けられている部分で元に
戻されており、前記下部耐火材は、前記外側に曲げられ
る前の前記蒸発管の間に設けられた仕切り壁と同一鉛直
位置から炉底に向かって急勾配をなす部分を有して設け
られている循環流動層燃焼炉を提供する。
【0012】このように構成された本発明の循環流動層
燃焼炉によれば、仕切り壁や蒸発管によって形成された
壁面に沿って降下する流動材の粒子は、その仕切り壁と
同一鉛直位置から炉底に向って急勾配をなす下部耐火材
の傾斜面に連続して円滑に降下して蒸発管には直接触れ
ないので、蒸発管に対し局所摩耗を生ずることがない。
【0013】この構造をもつ本発明の循環流動層燃焼炉
も図6に示されたような下部耐火材を備えた従来の循環
流動層燃焼炉において、その下部耐火材を一部削るとと
もに耐火材を追設して改造によって製造することができ
る。
【0014】更に、本発明は前記課題を解決するため、
壁面に複数本の蒸発管が配置されるとともに壁面下部に
下部耐火材が設けられ、かつ、流動材の粒子が前記壁面
に沿って降下するように構成されている循環流動層燃焼
炉において、前記蒸発管は下部耐火材の上部で外側に曲
げられ、前記下部耐火材は上面にステージを有するとと
もに内面が前記外側に曲げられる前の蒸発管の間に設け
られた仕切り壁面と同一鉛直位置若しくはその外側に位
置されている循環流動層燃焼炉を提供する。
【0015】このように構成された本発明の循環流動層
燃焼炉においては、炉壁面に沿って降下する流動材の粒
子は、下部耐火材が設けられている位置で外側に曲げら
れた蒸発管に触れることがない。また、下部耐火材は、
その内面が外側に曲げられる前の蒸発管の間に設けられ
た仕切り壁面と同一鉛直位置若しくはその外側に位置さ
れているので、下部耐火材のステージにも直接多量の粒
子が落下することがなく、そのステージの外側に位置し
ている蒸発管に粒子が当って摩耗を生ずることがない。
【0016】本発明の循環流動層燃焼炉は、その蒸発管
を外側に曲げるだけで、図6に示すと同様のステージを
もつ下部耐火材を設けることにより、下部耐火材の上面
近辺における蒸発管の摩耗深さを低減可能とした構造簡
単なものを容易に製造することができる。
【0017】更に、本発明は前記課題を解決するため、
壁面に複数本の蒸発管が配置されるとともに壁面下部に
下部耐火材が設けられ、かつ、流動材の粒子が前記壁面
に沿って降下するように構成されている循環流動層燃焼
炉において、前記蒸発管は下部耐火材の上部で外側に曲
げられ、前記下部耐火材は内面が前記外側に曲げられる
前の蒸発管の間に設けられた仕切り壁面に同一鉛直位置
若しくはその外側に位置されている循環流動層燃焼炉を
提供する。
【0018】このように構成された本発明の循環流動層
燃焼炉においては、炉壁面に沿って降下する流動材の粒
子は、下部耐火材が外側に曲げられる前の蒸発管の間に
設けられた仕切り壁面に連続して設けられるとともに、
その内面が外側に曲げられる前の蒸発管の間に設けられ
た仕切り壁面と同一鉛直位置若しくはその外側に位置さ
れているので、蒸発管に粒子が当たって摩耗を生ずるこ
とがない。
【0019】本発明の循環流動層燃焼炉は、その蒸発管
を外側に曲げるとともに、曲げられる前の蒸発管の間に
設けられた仕切り壁面と同一鉛直位置に耐火材を設ける
ことにより、下部耐火材の上面近辺における蒸発管の摩
耗深さを低減可能とした構造簡単なものを容易に製造す
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による循環流動層燃
焼炉について図1〜図3に示した実施の形態に基づいて
具体的に説明する。なお、以下の実施の形態において、
図4,図5に示した従来の装置と同じ構成の部分には説
明を簡単にするため同じ符号を付してあり、それらにつ
いての重複する説明は省略する。
【0021】(第1実施形態)まず、図1に示す第1実
施形態による循環流動層燃焼炉について説明する。本実
施形態による循環流動層燃焼炉では、蒸発管2を炉の外
側に一旦曲げたあと元に戻し、この外側に凹んだ部分か
ら下方に耐火材3を張る構造になっている。凹部の上部
(A部)に張られた耐火材は、仕切り壁2′内面と同一
鉛直位置に位置した鉛直面を形成している。蒸発管2を
外側に曲げる角度は、一例として約30°である。
【0022】この外側に凹んだ部分の下部(B部)に張
られた耐火材は、上方のA部の耐火材より内方に出っ張
った耐火面を有し、A部とB部の間にはステージ3′が
形成されている。すなわち、仕切り壁2′の内面の径を
D1、耐火材による耐火壁A部の内径をD2とするとD
1D2の関係を有する構成となっている。
【0023】なお、A部の耐火材の上部は、仕切り壁
2′の位置まで鉛直に設けられているが、最上部の耐火
材が薄くなっている部分で欠落するのを防止するよう、
A部の耐火材の最上部を下方に向け面取りをしてもよ
い。
【0024】第1実施形態による循環流動層燃焼炉は、
前記した蒸発管構造と下部耐火材構造を有しているの
で、蒸発管2及び仕切り壁2′に沿って落下する流動材
粒子6はそのまゝ下部耐火材3におけるA部の内面に沿
って円滑に降下しステージ3′上に落下して流動材の安
息角に基づく傾斜面9を形成するが、この傾斜面9の位
置には蒸発管2は無く、粒子が降下して来るところには
耐火材で形成された耐火壁が存在するだけである。
【0025】従って、降下して来る流動材の粒子が当る
ことによって蒸発管に局所摩耗を生ずるのが回避され
る。また、A部の上部における耐火材の最上部を面取り
した場合も、その面取り面が仕切り壁2′より外側に位
置されていてそこに降下粒子は堆積せず、従って、A部
の上部では蒸発管摩耗の心配がない。
【0026】この第1実施形態の循環流動層燃焼炉は、
図5,図6に示すように下部耐火材がステージ3′を形
成して設けられている従来の循環流動層燃焼炉を、その
下部耐火材3をそのまゝ利用して改造するのに適してい
る。
【0027】(第2実施形態)次に、図2に示す第2実
施形態による循環流動層燃焼炉について説明する。この
実施形態による循環流動層燃焼炉においても、蒸発管2
は一旦外側へ曲げられたのち元に戻されている。その外
側へ凹んだ部分における仕切り壁2′の位置から下方に
下部耐火材3を張りつけてあり、この下部耐火材3で形
成される燃焼炉の内壁面は下方に向け狭まるように勾配
を持たせた構成となっている。なお、下部耐火材3の最
上部は蒸発管2の位置まで鉛直に張られているが、最上
部の薄くなっている部分の耐火材を下方に向けて面取り
して欠落の恐れのない構造にしてもよい。
【0028】第2実施形態による循環流動層燃焼炉にお
いては、その蒸発管2と下部耐火材3が前記した構成を
有していて下部耐火材3で形成される内壁面には出っ張
ったところがなくスムーズな傾斜面となっているので、
仕切り壁2′並びに蒸発管2に沿って降下する粒子6
は、蒸発管2の途中凹んだところから下部耐火材3で形
成された耐火材傾斜壁面をそのまゝスムーズに降下し蒸
発管2に直接触れることなく、従って、蒸発管2の局所
摩耗する事なく運転できる。
【0029】この第2実施形態の循環流動層燃焼炉も、
図5,図6に示すように張られた下部耐火材3をもつ従
来の循環流動層燃焼炉を、その下部耐火材3を利用して
改造するのに適している。
【0030】(第3実施形態)次に、図3に示す第3実
施形態に示す循環流動層燃焼炉について説明する。この
実施形態による循環流動層燃焼炉においては、その蒸発
管2は外側に曲げられたあと、そのまゝ鉛直に炉底部に
伸びている。蒸発管2を外側に曲げて形成された凹みの
上部には耐火材を張らずに空間を設け、その下方にステ
ージ3′を形成した下部耐火材3を仕切り壁2′と同一
鉛直位置もしくはそれより若干外側の鉛直位置(奥まっ
た位置)に配置した構造となっている。すなわち、図3
に示すように蒸発管上部の仕切り板内面の径をD1、蒸
発管下部に張り付けた耐火材の内壁面の径をD2とする
とD1≦D2の関係を有する構成となっている。
【0031】以上の構成をもつ第3実施形態の循環流動
層燃焼炉においては、炉壁面を降下する粒子6は仕切り
壁2′及び蒸発管2に沿って流れ落ちてくるが、蒸発管
2が途中で外側に曲げられているため降下してきた粒子
6は仕切り壁2′あるいは蒸発管壁を離れて落下し蒸発
管2の下部に貼付けられた下部耐火材3の壁面に到達
し、その壁面に沿って流下することとなる。
【0032】従って、第1及び第2実施形態による循環
流動層燃焼炉におけると同様、粒子が直接下部蒸発管に
触れることがないので蒸発管2の摩耗が防止される。
【0033】(第4実施形態)次に、図3に示す第3実
施形態に示す循環流動層燃焼炉について説明する。この
実施形態による循環流動層燃焼炉においては、第3実施
形態と同様、その蒸発管2は外側に曲げられたあと、そ
のまま鉛直に炉底部に伸びている。蒸発管2を外側に曲
げて形成された凹み部における仕切り壁2′の位置から
下方に下部耐火材3を同一鉛直位置もしくはそれより若
干外側の鉛直位置(奥まった位置)に張りつけた配置構
造となっている。すなわち、図4に示すように蒸発管上
部の仕切り板内面の径をD1、蒸発管下部に張りつけた
耐火材の内壁面の径をD2とすると、D1≦D2の関係
を有する構成となっている。
【0034】以上の構成をもつ第4実施形態の循環流動
層燃焼炉においては、炉壁面を降下する粒子6は仕切り
壁2′及び蒸発管2に沿って流れ落ちてくるが、蒸発管
2が途中で外側に曲げられているため降下してきた粒子
6は仕切り壁2′あるいは蒸発管壁から連続して形成さ
れた耐火壁面に沿って流下することとなる。
【0035】従って、第1、第2及び第3実施形態によ
る循環流動層燃焼炉におけると同様、粒子が直接下部蒸
発管に触れることがないので蒸発管2の摩耗が防止され
る。
【0036】以上、本発明を図示した実施形態に基づい
て具体的に説明したが、本発明がこれらの実施形態に限
定されず特許請求の範囲に示す本発明の範囲内で、その
具体的構造、構成に種々の変更を加えてよいことはいう
までもない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、壁面に
複数本の蒸発管が配置されるとともに壁面下部に下部耐
火材が設けられ、かつ、流動材の粒子が前記壁面に沿っ
て降下するように構成されている循環流動層燃焼炉にお
いて、前記蒸発管は下部耐火材の上部で一旦外側に曲げ
られ前記下部耐火材が設けられている部分で元に戻され
ており、前記下部耐火材は、外側に曲げられる前の前記
蒸発管の間に設けられた仕切り壁と同一鉛直位置に位置
する鉛直面を有するとともに途中にステージを有する循
環流動層燃焼炉を提供する。
【0038】このように構成された本発明の循環流動層
燃焼炉によれば、仕切り壁や蒸発管で形成された壁面に
沿って降下する流動材の粒子は、蒸発管の間に設けられ
た仕切り壁と同一鉛直位置に位置する下部耐火材の鉛直
面に連続して沿って円滑に降下してステージ上に落下
し、ステージ上に安息角に基づく傾斜面を形成するが、
その傾斜面の位置には蒸発管は存在しないので降下して
来る流動材の粒子によって蒸発管に局所摩耗を生ずるこ
とがない。
【0039】また、本発明は、壁面に複数本の蒸発管が
配置されるとともに壁面下部に下部耐火材が設けられ、
かつ、流動材の粒子が前記壁面に沿って降下するように
構成されている循環流動層燃焼炉において、前記蒸発管
は下部耐火材の上部で一旦外側に曲げられ前記下部耐火
材が設けられている部分で元に戻されており、前記下部
耐火材は、前記外側に曲げられる前の前記蒸発管の間に
設けられた仕切り壁と同一鉛直位置から炉底に向かって
急勾配をなす部分を有して設けられている循環流動層燃
焼炉を提供する。
【0040】このように構成された本発明の循環流動層
燃焼炉によれば、仕切り壁や蒸発管によって形成された
壁面に沿って降下する流動材の粒子は、その仕切り壁と
同一鉛直位置から炉底に向って急勾配をなす下部耐火材
の傾斜面へと連続して円滑に降下して蒸発管には直接触
れないので、蒸発管に対し局所摩耗を生じない。
【0041】更に、本発明は、壁面に複数本の蒸発管が
配置されるとともに壁面下部に下部耐火材が設けられ、
かつ、流動材の粒子が前記壁面に沿って降下するように
構成されている循環流動層燃焼炉において、前記蒸発管
は下部耐火材の上部で外側に曲げられ、前記下部耐火材
は上面にステージを有するとともに内面が前記外側に曲
げられる前の蒸発管の間に設けられた仕切り壁面と同一
鉛直位置若しくはその外側に位置されている循環流動層
燃焼炉を提供する。
【0042】このように構成された本発明の循環流動層
燃焼炉においては、炉壁面に沿って降下する流動材の粒
子は、下部耐火材が設けられている位置で外側に曲げら
れた蒸発管に触れることがなく、また、下部耐火材は、
その内面が外側に曲げられる前の蒸発管の間に設けられ
た仕切り壁面と同一鉛直位置若しくはその外側に位置さ
れているので、下部耐火材のステージにも直接多量の粒
子が落下することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による循環流動層燃焼炉
における蒸発管と下部耐火材の構造を示す断面図。
【図2】本発明の第2実施形態による循環流動層燃焼炉
における蒸発管と下部耐火材の構造を示す断面図。
【図3】本発明の第3実施形態による循環流動層燃焼炉
における蒸発管と下部耐火材の構造を示す断面図。
【図4】本発明の第4実施形態による循環流動層燃焼炉
における蒸発管と下部耐火材の構造を示す断面図。
【図5】従来の循環流動層燃焼炉を示す図面で、(A)
は縦断面図、(B)は(A)のC−C線に沿う横断面
図。
【図6】図4(B)の1部を示す拡大断面図で、(A)
は横断面図、(B)はA図のD−D線に沿う縦断面図。
【符号の説明】
1 循環流動層ボイラ本体 2 蒸発管 2′ 仕切り壁 3 下部耐火材 3′ ステージ 4 流動化ノズル 5 風箱 6 降下する粒子 6′ 上昇する粒子 8 堆積粒子の傾斜面が蒸発管の腹と交差する部分 9 安息角に基づく堆積粒子の傾斜面
フロントページの続き (72)発明者 萩原 鹿男 神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1号 三 菱重工業株式会社神戸造船所内 Fターム(参考) 3K064 AA06 AB01 BA05 BA14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面に複数本の蒸発管が配置されるとと
    もに壁面下部に下部耐火材が設けられ、かつ、流動材の
    粒子が前記壁面に沿って降下するように構成されている
    循環流動層燃焼炉において、前記蒸発管は下部耐火材の
    上部で一旦外側に曲げられ前記下部耐火材が設けられて
    いる部分で元に戻されており、前記下部耐火材は、前記
    外側に曲げられる前の前記蒸発管の間に設けられた仕切
    り壁と同一鉛直位置に位置する鉛直面を有するとともに
    途中にステージを有することを特徴とする循環流動層燃
    焼炉。
  2. 【請求項2】 壁面に複数本の蒸発管が配置されるとと
    もに壁面下部に下部耐火材が設けられ、かつ、流動材の
    粒子が前記壁面に沿って降下するように構成されている
    循環流動層燃焼炉において、前記蒸発管は下部耐火材の
    上部で一旦外側に曲げられ前記下部耐火材が設けられて
    いる部分で元に戻されており、前記下部耐火材は、前記
    外側に曲げられる前の前記蒸発管の間に設けられた仕切
    り壁と同一鉛直位置から炉底に向かって急勾配をなす部
    分を有して設けられていることを特徴とする循環流動層
    燃焼炉。
  3. 【請求項3】 壁面に複数本の蒸発管が配置されるとと
    もに壁面下部に下部耐火材が設けられ、かつ、流動材の
    粒子が前記壁面に沿って降下するように構成されている
    循環流動層燃焼炉において、前記蒸発管は下部耐火材の
    上部で外側に曲げられ、前記下部耐火材は上面にステー
    ジを有するとともに内面が前記外側に曲げられる前の蒸
    発管の間に設けられた仕切り壁面と同一鉛直位置若しく
    はその外側に位置されていることを特徴とする循環流動
    層燃焼炉。
  4. 【請求項4】 壁面に複数本の蒸発管が配置されるとと
    もに壁面下部に下部耐火材が設けられ、かつ、流動材の
    粒子が前記壁面に沿って降下するように構成されている
    循環流動層燃焼炉において、前記蒸発管は下部耐火材の
    上部で外側に曲げられ、前記下部耐火材は内面が前記外
    側に曲げられる前の蒸発管の間に設けられた仕切り壁面
    に同一鉛直位置若しくはその外側に位置されていること
    を特徴とする循環流動層燃焼炉。
JP35102199A 1999-12-10 1999-12-10 循環流動層燃焼炉 Withdrawn JP2001165409A (ja)

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