JP2556250Y2 - 循環型流動層ボイラにおけるコンバスタの内壁構造 - Google Patents

循環型流動層ボイラにおけるコンバスタの内壁構造

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JP2556250Y2
JP2556250Y2 JP8288792U JP8288792U JP2556250Y2 JP 2556250 Y2 JP2556250 Y2 JP 2556250Y2 JP 8288792 U JP8288792 U JP 8288792U JP 8288792 U JP8288792 U JP 8288792U JP 2556250 Y2 JP2556250 Y2 JP 2556250Y2
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wall
water pipe
combustor
circulating fluidized
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一章 新谷
昭夫 村田
和正 西岡
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Mitsui E&S Holdings Co Ltd
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Mitsui E&S Holdings Co Ltd
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  • Fluidized-Bed Combustion And Resonant Combustion (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、循環型流動層ボイラに
おけるコンバスタの内壁構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固体燃料を効率良く燃やすボイラとし
て、流動層に灰および石灰石または砂の微粒子が混合流
動化する循環型流動層ボイラが知られている。この循環
型流動層ボイラの一例を説明すれば、図2に示されるよ
うに塔状のコンバスタ1と、このコンバスタ1に隣接さ
れた外部熱交換器2と、この外部熱交換器2の上部に配
置され、コンバスタ1と太い連結管3で繋がり、かつ前
記外部熱交換器2の隔壁4で区画されたホットリサイク
ル5に下方に延在する導管6を挿入したサイクロン7
と、このサイクロン7の上部と繋がる図示しない蒸発部
とにより構成されている。
【0003】前記コンバスタ1は、上部に内径が太い大
径部8を、下部に内径が細い小径部9をテーパー部10
を介して接続して形成されている。そして細径部9の途
中から下方の領域がデンスベッド領域Aとなり、その上
方がフリーボード領域Bとなっている。前記デンスベッ
ド領域Aにはデンスベッド材が収容されてデンスベッド
11が形成され、このデンスベッド11には固体燃料と
しての石炭12が燃料供給管13から、また硫黄捕獲の
目的で石灰石14が供給管15から夫々投入されるよう
になっている。そして一次空気系16から流動化空気と
なる一次空気17が供給されるようになっている。18
は二次空気系で、この二次空気系18から二次空気19
が供給され完全な燃焼が行われる。
【0004】このように構成されたコンバスタ1は図3
に示すように、通常下部内壁20が耐火材で形成される
とともに、その上部内壁21の少なくとも一部は水管壁
22として形成されている。即ち、この水管壁22は上
部ヘッダー23と下部ヘッダー24との間に、上下方向
に延在して第4図に示すように、複数本の水管25を所
定の間隔dを置いて配置し、その各水管25間をヒレ2
6で連結して構成されている。この水管壁22内面はコ
ンバスタ1内に露出しているが、外側は耐火材よりなる
外壁27で被覆されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで前記したよう
な内壁構造を有するコンバスタ1においては、耐火材で
構成された下部内壁20と、上部内壁21を構成する水
管壁22の接合部に段部が形成されている。具体的には
図5及び図6に示すように、水管25の下端部は下部ヘ
ッダー24に接続されているので、この下部ヘッダー2
4は下部内壁20内に埋められており、従って下部内壁
20の直上の露出している水管下端部25aは、微粒子
aが衝突して摩耗するという問題があり、その補修に多
大の時間と労力を必要とし、その間に運転を停止しなけ
ればならず、そのために運転利用率が悪くなるという問
題がある。
【0006】詳述すれば、図5及び図6に示すように、
コンバスタ1内を上昇する燃料ガスG中には砂等の微粒
子aが同伴し、これがフリーボード領域Bにおいて大径
部8側に拡散し、水管壁22に沿って落下し、下部内壁
20の肩部20a上に堆積する。この微粒子aの落下状
況のベクトルは図7に示す通りである。そしてこの落下
して来る微粒子aが水管下端部25aにおいて水管25
に衝突して方向を変換するために、この下端部25aが
摩耗することとなる。この摩耗の程度は図7に示すよう
に水管25のヒレ26を取付けた部分の近傍Nが特に激
しいことが確認されている。なお、運転状況によって
は、上昇する微粒子aの一部が直接水管25の下端部に
当る場合も生ずるので、その摩耗は更に激しいものとな
る。
【0007】要するに、微粒子aが平行して流動する水
管25の部分は著しい摩耗が発生しないが、下部内壁2
0の肩部20aのように流下方向を変換する部分で、こ
の水管25に局部的に衝突し、その際にこの微粒子aが
研磨材の役目をして激しい摩耗を発生するのである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記従来の循
環型流動層ボイラにおける問題点を解決するためになさ
れたものであって、耐火材よりなる小径の下部内壁の上
部に接続される大径の上部内壁とからなり、この上部内
壁の内面に縦方向に平行して設けた多数の水管と、この
水管の間を接続するヒレからなる水管壁を有しており、
前記下部内壁と上部内壁との接続部に前記水管壁より後
退した後退壁部を形成しており、前記水管壁の露出下部
を外径方向に拡開して前記後退壁部内に埋設し、この後
退壁部の下方に連続する肩部と前記露出下部との間に空
間部を形成してなる循環型流動層ボイラにおけるコンバ
スタの内壁構造を提供するものである。
【0009】
【作 用】本考案の循環型流動層ボイラにおけるコンバ
スタの内壁構造によれば、水管壁の露出下部が外径方向
に拡開すると共に、肩部とこの露出下部との間に空間部
を形成しているために、落下する微粒子は水管の露出下
部に接することがなく、かつ下部内壁が上部内壁を構成
する水管壁より内方に位置しているため、下部内壁に沿
って上昇する微粒子が直接水管下端部に当ることもなく
なるため、その摩耗を防止することができるのである。
【0010】
【実 施 例】以下図1に基づき本考案による循環型流
動層ボイラにおけるコンバスタの内壁構造の一実施例を
説明する。図1は内壁構造の要部を示す拡大側面図であ
って、コンバスタ31を形成する下部内壁32は耐火材
で構成され、その上端は外方に拡開する肩部33が形成
されている。そしてこの下部内壁32の内縁34は、上
部内壁35の一部を構成する水管壁36の内縁37より
内方に間隔Dを有するように後退して位置させている。
また、上部内壁35の内面は水管壁36が形成されてい
るが、この水管壁36を構成する水管38を縦方向に多
数平行に配置し、これらの水管38の間をヒレ39で連
結したものであって、これの水管下部38aとヒレ下部
39aは何れも角θをもって外径方向に拡開するよう構
成されている。そしてこの水管下端部38aは上部内壁
35の肉厚部に配置されている下部ヘッダー40に接続
されている。
【0011】また、前記肩部33の上部には水管壁36
より外径方向に後退した後退壁部33aが形成されてお
り、水管下部38aとヒレ下部39aの中間位置で接続
された状態になっており、水管壁36の露出下部Rと前
記肩部33との間には空間部Sが形成されている。従っ
て、水管壁36に沿って落下する微粒子aは前記水管下
端部38aとヒレ下端部39aに直接に衝突しないよう
に形成されている。
【0012】前記構成のボイラの稼働状態において、水
管壁36に沿って落下してくる微粒子aはこの水管壁3
6の直線部分の下端の後退壁部33aの前面において露
出下部Rより離れて肩部33上に一旦堆積した後、図示
しないデンスベッド中に落下するか又は燃焼ガスGに同
伴して再び上昇する。一方、下部内壁32の内縁34に
沿って上昇して来る微粒子a’はその一部が下部内壁3
2の上端から多少外方に拡散されて上昇することとな
る。このように落下してくる微粒子aと上昇してくる微
粒子a’は何れも水管壁36の水管下部38aとヒレ下
部39aの露出下部Rに激しく接触することはなくな
る。
【0013】即ち、この水管壁36がコンバスタ1内に
露出している下端部である水管下部38aとヒレ下部3
9aはこの水管壁36の垂直面より後退して空間部Sを
有しており、落下してくる微粒子a等がこの部分で離脱
することになり、図5及び図6に示したような肩部20
aの近傍で露出している部分がなくなり、水管38の摩
耗現象は発生しなくなる。従って、本考案によれば循環
型流動層ボイラのコンバスタを長期にわたって使用する
ことができる。
【0014】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
による循環型流動層ボイラにおけるコンバスタの内壁構
造は、耐火材よりなる小径の下部内壁32の上部に接続
される大径の上部内壁35とからなり、この上部内壁3
5の内面に縦方向に平行して設けた多数の水管38と、
この水管38の間を接続するヒレ39からなる水管壁3
6を有しており、前記下部内壁32と上部内壁35との
接続部に前記水管壁36より後退した後退壁部33aを
形成しており、前記水管壁36の露出下部Rを外径方向
に拡開して前記後退壁部33a内に埋設し、この後退壁
部33aの下方に連続する肩部33と前記露出下部Rと
の間に空間部Sを形成しており、水管壁36の露出下部
Rを、この水管壁36の壁面より後退させて形成してい
るので、この水管壁36の露出している露出下部Rの摩
耗を防止することができるため、補修作業を大幅に減ら
すことができるばかりでなく、ボイラの運転利用率を向
上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による循環型流動層ボイラにおけるコン
バスタの内壁構造の一実施例における要部拡大図であ
る。
【図2】本考案による循環型流動層ボイラの概略説明図
である。
【図3】従来のコンバスタの内壁構造を示す一部断面図
である。
【図4】図3の内壁におけるA−A断面図である。
【図5】図3のB部拡大図である。
【図6】図5のC−C矢視図である。
【図7】落下微粒子の速度ベクトル図である。
【符号の説明】
32 下部内壁 33 肩部 33a 後退壁部
34 内縁 35 上部内壁 36 水管壁 37 内縁 3
8 水管 38a 水管下部 39a ヒレ下部 40 ヘッ
ダー R 露出下部 S 空間部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐火材よりなる小径の下部内壁の上部に
    接続される大径の上部内壁とからなり、この上部内壁の
    内面に縦方向に平行して設けた多数の水管と、この水管
    の間を接続するヒレからなる水管壁を有しており、 前記下部内壁と上部内壁との接続部に前記水管壁より後
    退した後退壁部を形成しており、前記水管壁の露出下部
    を外径方向に拡開して前記後退壁部内に埋設し、 この後退壁部の下方に連続する肩部と前記露出下部との
    間に空間部を形成してなる循環型流動層ボイラにおける
    コンバスタの内壁構造。
JP8288792U 1992-12-01 1992-12-01 循環型流動層ボイラにおけるコンバスタの内壁構造 Expired - Lifetime JP2556250Y2 (ja)

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JP5215834B2 (ja) * 2008-12-12 2013-06-19 三菱重工業株式会社 循環流動層燃焼炉

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