JP2001165362A - 銅製パイプとアルミニウム製パイプの共晶接合方法および共晶接合装置並びにパイプ接合体 - Google Patents

銅製パイプとアルミニウム製パイプの共晶接合方法および共晶接合装置並びにパイプ接合体

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JP2001165362A
JP2001165362A JP34929999A JP34929999A JP2001165362A JP 2001165362 A JP2001165362 A JP 2001165362A JP 34929999 A JP34929999 A JP 34929999A JP 34929999 A JP34929999 A JP 34929999A JP 2001165362 A JP2001165362 A JP 2001165362A
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pipes
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JP34929999A
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Masashi Ueda
真史 上田
Isao Watanabe
勲 渡辺
Naoshi Wakita
直志 脇田
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Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 銅製パイプとアルミニウム製パイプの接合時
間の短縮化が図れるとともに、安価にして接合品質を高
めることができるパイプの共晶接合方法および共晶接合
装置並びにパイプ接合体を提供する。 【解決手段】 銅製パイプ1の一端側に形成された先細
り状部1aにアルミニウム製パイプ2の一端側開口端部
2aを外嵌めして接合するパイプの共晶接合方法におい
て、パイプ嵌合部位を径方向外方から拘束する拘束治具
3におけるパイプ挿通孔4を、該拘束治具3における前
記パイプ嵌合方向における一方の側面3aから他方の側
面3bに渡って同じ内径となるように設定する。これに
より、加熱時に、両パイプ1,2と拘束治具3とが広範
囲で密着し、パイプ加熱時間が短縮されるうえ、加熱温
度の軸方向でのばらつきがなくなり、接合不良の発生が
抑制され、さらに、共晶合金粒子の排出も適正に行わせ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱交換器等の配
管部に適用される技術に関連し、特に、銅製パイプの一
端側に形成された先細り状部にアルミニウム製パイプの
一端側開口端部を外嵌めして接合する、銅製パイプとア
ルミニウム製パイプの共晶接合方法および共晶接合装置
並びにパイプ接合体に関する。
【0002】なお、この明細書において、「銅」、「ア
ルミニウム」の語は、それぞれ銅合金、アルミニウム合
金を含む意味で用いる。
【0003】
【従来の技術】従来、銅製パイプとアルミニウム製パイ
プの接合方法として、例えば特開平11ー216576
号公報に示すような共晶接合方法がある。これは、図9
に示すように、銅製パイプ101の一端側に先細り状部
101aを形成し、この先細り状部101aにアルミニ
ウム製パイプ102の一端側開口端部102aを外嵌す
る一方、このアルミニウム製パイプ102側から銅製パ
イプ101側に至るにつれて径大化するホーン形のパイ
プ挿通孔104を持った拘束治具103の上記パイプ挿
通孔104に、アルミニウム製パイプ102を挿通して
嵌合部位を径方向外方から拘束し、この状態で銅製パイ
プ101をバーナなどにより、両パイプ101,102
の接合部の温度が共晶融点(548°C)になるように
加熱した後、銅製パイプ101とアルミニウム製パイプ
102に嵌合方向(管軸方向)の押込力を付与して両パ
イプ101,102の接触面に共晶を生成させて、両パ
イプを接合する方法である。
【0004】しかし、この場合、銅製パイプ101をバ
ーナなどで加熱しているので、アルミニウム製パイプ1
02の一端部の温度が上がりにくく、従って銅製パイプ
101のアルミニウム製パイプ102への挿入量が小さ
く、接合距離が長くとれないなどの問題がある。
【0005】そこで、両パイプ101,102を適正に
加熱して上記問題を解決するために、拘束治具にヒータ
を内蔵させることにより、この拘束治具を介して両パイ
プ101,102を加熱することも考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、加熱手段を兼
ねた拘束治具として、前述した従来のホーン形パイプ挿
通孔104を有する拘束治具103を採用した場合に
は、以下のような問題が生じる。
【0007】まず、第1に、パイプ挿通孔104の内径
が銅製パイプ101側に至る程、径大化しているので、
この拘束治具103とアルミニウム製パイプ102との
接触面積が小さいうえ、アルミニウム製パイプ102の
一端開口端部102a側では拘束治具103のパイプ挿
通孔104の内周面に対して密着せずに間隙Gが存在す
るため、両パイプ101,102を適正温度まで上昇さ
せるには、かなりの加熱時間がかかってしまう。
【0008】さらに、拘束治具103がアルミニウム製
パイプ102に接触しているだけであるから、両パイプ
101,102の昇温速度が管軸方向でばらつき、この
ために、接合部の溶融状態の過不足から接合不良が多発
しやすい傾向にある。
【0009】また、前記パイプ挿通孔104の内径が銅
製パイプ101側に至る程、径大化しているので、銅製
パイプ101とアルミニウム製パイプ102との径方向
での加圧力が弱く、接合のための両パイプの押し込み時
に、パイプ表面の酸化皮膜の破壊・除去がスムーズにな
されないうえ、両パイプ101,102の接合時に発生
する不純物としての共晶合金が接合部から排出しきれ
ず、これが接合面の障害となって強固な接合状態が得ら
れない。
【0010】さらに、前記酸化皮膜を除去するために、
バーナによる補助加熱を用いることも考えられるが、バ
ーナーによる加熱では、煩雑な温度管理を厳密に行わな
いと、却って不良品の発生を招くことになる。
【0011】一方また、銅製パイプの先端最小内径を一
定以上に確保する観点から銅製パイプ101の先細り状
部101aの軸方向の長さが制約されており、この銅製
パイプ101のアルミニウム製パイプ102への入り代
Lは比較的短い。このため、接合部から前記先細り状部
101aに沿って先端側(アルミニウム製パイプ側)に
押し出された共晶合金が玉状になり、そのままアルミニ
ウム製パイプ102内に排出されて固化し、流路の障害
となる。
【0012】この発明は、上記問題を解消するためにな
されたもので、パイプ接合時間の短縮化が図れるととも
に、共晶合金粒の排出なども良好になされ、安価にして
接合品質を高めることができるパイプの共晶接合方法お
よび共晶接合装置並びにパイプ接合体を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題は、銅製パイプ
の一端側に形成された先細り状部にアルミニウム製パイ
プの一端側開口端部を外嵌めして共晶接合する、銅製パ
イプとアルミニウム製パイプの共晶接合方法において、
前記両パイプの嵌合方向における一方の側面から他方の
側面に渡って同じ内径で形成されたパイプ挿通孔を有す
る拘束治具を用い、該拘束治具の前記挿通孔に、前記両
パイプの嵌合部位を挿入状態に配置して、パイプ嵌合部
位を拘束治具により径方向外方から拘束し、この状態で
拘束治具により両パイプを加熱しながら両パイプに嵌合
方向への相対的押込力を付与することを特徴とする、銅
製パイプとアルミニウム製パイプの共晶接合方法によっ
て解決される。
【0014】この共晶接合方法によれば、拘束治具にお
けるパイプ挿通孔が、パイプ嵌合方向における一方のパ
イプの周面から他方のパイプの周面に渡って同じ内径に
形成されているので、加熱時に、両パイプと加熱治具と
が広範囲で密着し、パイプへの伝熱が良くなり、パイプ
加熱時間が短縮される。さらに、加熱温度の軸方向での
ばらつきが抑制され、接合不良の発生が抑制される。
【0015】また、上記両パイプと拘束治具との接触性
が高められることにより、両パイプに押込力を付与した
際の両パイプの互いの径方向での加圧力が強まり、酸化
皮膜の除去、さらには不純物としての共晶合金の排出が
良好に行われる。
【0016】さらに、拘束治具により両パイプを加熱し
て上記酸化皮膜の破壊・除去が行われることにより、接
合工程とは別に、バーナなどを使用して酸化皮膜を加熱
・除去する工程などが不要となる。
【0017】上記において、両パイプの加熱時に、前記
アルミニウム製パイプに対して、嵌合部位から長さ方向
に離間するにつれて共晶接合部よりも温度が低くなる温
度勾配を生じさせる構成としても良い。この場合には、
アルミニウム製パイプ内に押し出されようとする共晶合
金を早めに固化させることにより、アルミニウム製パイ
プ内に排出されるのが防止される。
【0018】さらに、銅製パイプの先細り状部の先端
に、この先端の外径と同径の筒形延設部を一体形成して
なる構成としても良い。
【0019】この場合には、接合部で生成されてアルミ
ニウム製パイプ内に押し出されようとする共晶合金を、
上記延設部外周面上に留めることができ、該共晶合金が
アルミニウム製パイプ内に排出されるのが防止される。
【0020】また、前記課題は、銅製パイプの一端側に
形成された先細り状部にアルミニウム製パイプの一端側
開口端部を外嵌めして共晶接合する、銅製パイプとアル
ミニウム製パイプの共晶接合装置において、前記両パイ
プの嵌合方向における一方の側面から他方の側面に渡っ
て同じ内径で形成されたパイプ挿通孔を有し、該挿通孔
に、前記両パイプの嵌合部位を挿入状態に配置して、パ
イプ嵌合部位を径方向外方から拘束する拘束治具と、該
拘束治具を加熱することによって前記両パイプを加熱す
る加熱手段と、を備えたことを特徴とする、銅製パイプ
とアルミニウム製パイプの共晶接合装置によっても解決
される。
【0021】この装置では、両パイプの接合を短時間、
かつ適正に行え、共晶合金などが流路に残存したりする
おそれのないパイプ接合体を容易に得ることができる。
【0022】さらに、この発明の他のものは、銅製パイ
プの一端側に形成された先細り状部にアルミニウム製パ
イプの一端側開口端部が外嵌めされ、かつ共晶接合され
たパイプ接合体であって、接合部及び該接合部の両側の
銅製パイプとアルミニウム製パイプの各外径が同一ない
し略同一であることを特徴とするパイプ接合体にある。
【0023】このパイプ接合体によれば、接合部及びそ
の近傍部位における外周面の凹凸がなくなるから、例え
ば冷蔵庫等に用いた場合には、外径の違いによる段差部
分に水分が溜まる等の不都合がなくなる。
【0024】この場合も、銅製パイプの先細り状部の先
端に、この先端の外径と同径の筒形延設部が一体形成さ
れている構成とするのが、接合部で生成されてアルミニ
ウム製パイプ内に押し出されようとする共晶合金を、上
記延設部外周面上に留めることができ、該共晶合金がア
ルミニウム製パイプ内に排出されるのが防止される点で
望ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0026】図1は、この発明の一実施形態に係るパイ
プの共晶接合方法を適用するためのパイプの共晶接合装
置を示す。
【0027】このパイプ共晶接合装置Aは、一端側に先
細り状部が形成された銅製パイプ1と、一端開口端部2
aが銅製パイプ1の先細り状部1aに外嵌めされるアル
ミニウム製パイプ2とを共晶接合させて、図2に示すよ
うなパイプ接合体Mを製作することができものであり、
両パイプ1,2に対する拘束治具3、パイプ押圧部材P
M、各パイプ冷却手段としてのエアーブローBW1、B
W2を備えている。
【0028】拘束治具3は、前記パイプ1,2の嵌合方
向における一方の側面3aから他方の側面3bに渡って
同じ内径D4で形成されたパイプ挿通孔4を有し、この
パイプ挿通孔4に両パイプ1,2を挿通させて、パイプ
嵌合部位を径方向外方から拘束するように設定されてい
る。さらに、この拘束治具3には、加熱ヒータ5が配設
されており、加熱ヒータ5によって拘束治具3を加熱
し、さらにこの拘束治具3により両パイプ1,2を加熱
できるようになっている。
【0029】なお、この拘束治具3の材質は、パイプ嵌
合部位、とくに銅製パイプ1の先細り状部1aの圧入に
より膨張するアルミニウム製パイプ2の一端側の外形状
を保持可能なものであれば、任意に選択すればよい。ま
た、拘束治具3は、固定型に限らず、割り型であっても
よく、組付けの作業性の点からすれば、割り型の方が好
ましい場合もある。
【0030】パイプ押圧部材PMは、拘束治具3により
両パイプ1,2が加熱されている時に銅製パイプ1をア
ルミニウム製パイプ2に対して嵌合方向へ沿って押し込
むためのものである。
【0031】エアーブローBW1,BW2は、両パイプ
1,2の接合部に共晶が生成される際に所定のタイミン
グで各パイプ1,2を冷却するものである。
【0032】つぎに、上記装置Aにより両パイプ1,2
を共晶接合する方法について説明する。
【0033】まず、図3に示すように、外径D1が例え
ば8mmで、肉厚t1が例えば0.6mmの銅製パイプ
1と、同じく外径D2が例えば8mmで、肉厚t2が例
えば1.25mmのアルミニウム製パイプ2を用意す
る。銅製パイプ1の一端部1aは、内外径が連続して小
さくなった先細り状に形成され(管軸方向の長さがL
a)、さらに、この先細り状部1aの先端には、該先端
の外径D3と同径の筒形の延設部(管軸方向の長さがL
b)1bが一体形成されている。
【0034】アルミニウム製パイプ2の一端開口端部2
aに内嵌される銅製パイプ1の外径D1は、アルミニウ
ム製パイプ2の外径D2と同寸(アルミニウム製パイプ
2の内径d2よりは大きく)に設定されており、また、
銅製パイプ1の先細り状部1aの先端の外径D3は、ア
ルミニウム製パイプ2に内嵌させる必要からアルミニウ
ム製パイプ2の内径d2よりも小さく設定されている。
【0035】銅製パイプ1の先細り状部1aの外面形状
は、外径が連続的に縮小するテーパ形状に限定されるこ
とはなく、アルミニウム製パイプ2に内嵌した際に、先
細り状部1aの外周面がアルミニウム製パイプ2の開口
端部2aの内周面に強く圧接する形状であればよい。
【0036】次に、前記銅製パイプ1の先細り状部1a
に、図4に示すように、アルミニウム製パイプ2の一端
開口端部2aを、入り代Lで外嵌する一方、拘束治具3
のパイプ挿通孔4にパイプ1,2を挿入し、長さLの嵌
合部位及び銅製パイプ1の先細り状部1aが拘束治具3
の挿通孔4の長さ方向の中間部に位置するように、拘束
治具3をセットする。これにより、接合時における両パ
イプ1,2の嵌合部位を径方向外方から拘束可能となる
とともに、拘束治具3の挿通孔4の長さ方向の端部内周
面が、嵌合部位の両側において、銅製パイプ1及びアル
ミニウム製パイプ2の外周面に、それぞれ密着状態ない
しほぼ密着状態となる。
【0037】なお、前記拘束治具3のパイプ挿通孔4の
直径D4を、両パイプ1,2の外径D1,D2よりも僅
かに(0.1mm以下)大きく設定しておくことによ
り、パイプ挿入操作が容易に行える。
【0038】この後、拘束治具3を加熱する加熱ヒータ
5に通電して、拘束治具3を前記両パイプ1,2の共晶
融点(548°C)よりも高めの温度、例えば約590
°Cに設定する。これにより、この拘束治具3を介して
両パイプ1,2が加熱される。拘束治具3の設定温度
を、約590°Cに設定したのは、両パイプ1,2が加
熱される際の実体温度を550〜580°Cにさせるた
めであり、この範囲になるように、上記拘束治具3の設
定温度は、微調整可能となっている。
【0039】なお、拘束治具3による加熱開始から20
〜30秒経過すれば、両パイプ1,2は前記実体温度
(550〜580°C)に安定する。
【0040】この実体温度が安定したときに、押圧部材
PMにより銅製パイプ1に嵌合方向への押込力Fを付与
する。すると、銅製パイプ1の一端先細り状部1aが図
5に示すように、アルミニウム製パイプ2の一端開口端
部2aに次第に圧入される。この圧入時にパイプ嵌合部
位においてアルミニウム製パイプ2が拡径方向へ膨張変
形しようとするが、前記拘束治具3によっての変形が抑
制される。従って、接合部を含むパイプの長さ方向の全
体が同一外径ないし略同一外径に保持される。
【0041】而して、上記圧入・接合時においては、ま
ず、図6(a)に示すように、両パイプ1,2の接触部
において、銅製パイプ1の外周面の酸化皮膜10が破
れ、原子拡散が起きる。さらに押し込むことにより、図
6(b)に示すように、原子拡散が進み、共晶(液相)
が生成され、酸化皮膜10が共晶(液相)に浮いた状態
となり、上記押し込みが続けるれると、図6(c)に示
すように、共晶・酸化皮膜10が排出され、両パイプ
1,2が接触し、その界面には、薄い共晶がのこるだけ
の接合状態となる。
【0042】前記銅製パイプ1に押込力Fを付与する際
の押込速度は、例えば圧入量(長さ)が12mmの場
合、20mm/secで操作するのがよい。これよりも
速い押込速度では、両パイプ1,2の接合界面に形成さ
れる共晶相が均一な厚さに形成されにくく、気密性が悪
くなるうえ、接合強度も弱くなる。
【0043】なお、銅製パイプ1をアルミニウム製パイ
プ2の一端開口端部2aに圧入しながら共晶を起こさせ
る際には、銅製パイプ1の内周面の酸化を防止する点か
ら、パイプ1、2内に、窒素ないしはアルゴンなどの不
活性ガスを流通させるのが好ましい。
【0044】前記両パイプ1,2の被接合部が共晶によ
り接合された際には、エアーブローBW1、BW2を所
定の短時間(例えば約10秒間)作動させてパイプ1,
2を冷却し、両パイプ1,2の実体温度を550°C以
下まで降下させる。前記拘束治具3による加熱時からの
両パイプ1,2の昇温パターンは、例えば図7に示すよ
うになる。上記冷却によって、前記共晶が固化され、図
2に示すような全長にわたって同一外径ないしほぼ同一
外径のパイプ接合体Mが製作される。
【0045】ここで、拘束治具3におけるパイプ挿通孔
4が、パイプ嵌合方向における一方の側面3aから他方
の側面3bに渡って同じ直径D4に形成されているの
で、加熱時に両パイプ1,2と拘束治具3とが広範囲で
密に接触し、伝熱性が高まり、パイプ加熱時間が短縮さ
れ、もって省エネルギー化に対応できる。
【0046】さらに、拘束治具3が両パイプ1,2の外
周面にそれぞれ密着しているので、両パイプ1,2の温
度の管軸方向でのばらつきがなくなり、管軸方向での均
一的な接合状態を得ることがきる。
【0047】また、上記両パイプ1,2と拘束治具3と
が広範囲で密着することにより、銅製パイプ1に押込力
Fを付与した際の両パイプ1,2の互いの径方向での加
圧力が大きくなる。このため、銅製パイプ1の押し込み
によって、前述した酸化皮膜10が十分に除去されると
ともに、接合時に生成される不純物としての共晶合金粒
の排出が良好に行われ、もって適正な接合強度を確保す
ることができる。
【0048】さらに、拘束治具3により両パイプ1,2
を加熱し、かつ前記酸化皮膜10の破壊・除去が行われ
ることにより、酸化皮膜10を、別途、バーナなどを使
用して加熱・除去する必要がなくなり、生産性が高めら
れることになる。
【0049】ところで、前記共晶接合時において、銅製
パイプ1の一端側先細り状部1aの外周面には、共晶合
金粒が生成される。これが先細り状部1aの外周面に沿
って押し出され移動して、先端からアルミニウム製パイ
プ2内に排出されると、パイプ接合体Mにおける流路の
障害となる。前記先細り状部1aの突出長さLaを大き
くするこにより、共晶合金粒に対する沿面路を長くする
ことも考えられるが、その場合は、先細り状部1aの先
端内径が小さくなって一定の流路内径を確保できなくな
る。
【0050】これに対して、本実施形態では、前記銅製
パイプ1の一端側先細り状部1aの先端に、この先端の
外径D3と同径の筒形の延設部1bを一体形成してある
ので、前記先細り状部1aの外周面に沿って移動した共
晶合金粒を延設部1bの外周面上に留めること可能とな
る。従って、共晶合金粒がアルミニウム製パイプ2内に
排出されるのが極力抑止され、その結果、パイプ接合体
Mにおける流路の障害物の生成を防止できる。
【0051】ところで、従来のように、銅製パイプのみ
をバーナーで加熱するだけでは、アルミニウム製パイプ
2側での温度が十分上がらず、両パイプ1,2の接合部
の管軸方向の長さを大きくすることは不可能である。
【0052】しかし、この実施形態のように、上記拘束
治具3により両パイプ1,2を加熱すると、軸方向での
高い温度分布が得られるので、両パイプ1,2の接合部
の管軸方向の長さが比較的大きくなる。しかも、拘束治
具3の温度制御ならびに冷却タイミングの制御により、
接合部に対して、図8に示すような温度勾配をつけるこ
とができる。図8は、銅製パイプ1の押し込み開始時
(図7のt0時)におけるパイプの長さ方向における各
部の温度を示したものである。つまり、接合長さ範囲内
においてはアルミニウムパイプの温度が接合に良好な温
度範囲に設定され、接合長さ範囲を超える部分について
はアルミニウム製パイプの温度が接合に良好な温度範囲
の下限値よりも低い温度となるように、パイプの長さ方
向に温度勾配を設けておくことによって、共晶合金粒
が、前記銅パイプ1における先細り状部1aの先端部か
ら延長部1bに至るまでに接合適正温度を下回って固化
状態となり、アルミニウム製パイプ2内に排出滞留する
のが一層確実に防止される。
【0053】なお、両パイプ1,2の接合部の長さは5
mm以上に設定するのが好ましい。また前記銅製パイプ
1側から押込力Fを付与する代わりに、アルミニウム製
パイプ2側から押込力Fを付与してもよく、また、両者
1,2ともに押込力Fを付与してもよい。
【0054】ちなみに、外径D1が8mmで、肉厚t1
が0.6mmの銅製パイプ1と、同じく外径D2が8m
mで、肉厚t2が1.25mmのアルミニウム製パイプ
2を使用し、銅製パイプ1の先細り状部1aの管軸方向
の長さLaを16mmに、筒形延設部1bの管軸方向の
長さLbを5mmに設定した。
【0055】そして、このようなパイプ1,2を用い
て、前記した共晶接合方法により、パイプ接合体Mを製
作した。
【0056】このパイプ接合体Mについて、接合後外
観、漏洩試験、耐圧試験、破壊試験、引っ張り試験、冷
熱試験、曲げ試験、耐熱試験、塩水噴霧試験、振動試
験、銅製パイプ曲げ試験、ピンチ試験、ねじり試験など
を実施した。その結果、すべての項目で問題のない試験
結果を得ることができた。
【0057】
【発明の効果】以上のように、この発明は、拘束治具に
おけるパイプ挿通孔が、パイプ嵌合方向における一方の
端面から他方の端面に渡って同じ内径に形成されている
ので、加熱時に両パイプと加熱治具とが広範囲で良好に
接触し、パイプ加熱時間を短縮することができるととも
に、加熱時の温度分布が管軸軸方向で均一的となり、好
条件での共晶接合を行わせることができる。
【0058】また、上記両パイプと拘束治具との接触性
が広範囲で高められるので、銅製パイプに相対的な押込
力を付与した際の両パイプの互いの径方向での加圧力が
強まり、酸化皮膜を十分に除去でき、さらには不純物と
しての共晶合金の排出が良好に行われ、もって適正な接
合強度を確保することができる。
【0059】さらに、拘束治具により両パイプを加熱
し、かつ上記酸化皮膜の破壊・除去が行われることによ
り、接合工程とは別に、バーナなどを使用して酸化皮膜
を加熱・除去する工程が不要となり、生産コストを低減
することができる。
【0060】また、アルミニウム製パイプの他端側の温
度が低くなるように温度勾配を付与するようにした場合
には、共晶合金がアルミニウム製パイプ内に移動する前
に固化させることが可能となる。
【0061】さらに、銅製パイプの先細り状部の先端
に、この先端の外径と同径の筒形延設部が一体形成され
ている場合には、接合部で生成されてアルミニウム製パ
イプ内に移動しようする共晶合金を、上記延設部外周面
に留めることができ、アルミニウム製パイプ内への排出
を防止できる。
【0062】また、銅製パイプの一端側に形成された先
細り状部にアルミニウム製パイプの一端側開口端部を外
嵌めして共晶接合する、銅製パイプとアルミニウム製パ
イプの共晶接合装置において、前記両パイプの嵌合方向
における一方の側面から他方の側面に渡って同じ内径で
形成されたパイプ挿通孔を有し、該挿通孔に、前記両パ
イプの嵌合部位を挿入状態に配置して、パイプ嵌合部位
を径方向外方から拘束する拘束治具と、該拘束治具を加
熱することによって前記両パイプを加熱する加熱手段と
を備えている場合には、両パイプの接合を短時間、かつ
適正に行え、共晶合金などがアルミニウム製パイプ内に
排出残存したりするおそれのないパイプ接合体を容易に
得ることができる。
【0063】また、銅製パイプの一端側に形成された先
細り状部にアルミニウム製パイプの一端側開口端部が外
嵌めされ、かつ共晶接合されたパイプ接合体であって、
接合部及び該接合部の両側の銅製パイプとアルミニウム
製パイプの各外径が同一ないし略同一であることを特徴
とするパイプ接合体によれば、接合部及びその近傍部位
における外周面の凹凸がなくなるから、例えば冷蔵庫等
に用いた場合には、外径の違いによる段差部分に水分が
溜まる等の不都合がなくなる。
【0064】また、上記パイプ接合体において、銅製パ
イプの先細り状部の先端に、この先端の外径と同径の筒
形延設部が一体形成されている構成となされている場合
には、接合部で生成されてアルミニウム製パイプ内に押
し出されようとする共晶合金を、上記延設部外周面上に
留めることができ、該共晶合金がアルミニウム製パイプ
内に排出されるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかるパイプの共晶接
合方法を適用するためのパイプの共晶接合装置を示す構
成図である。
【図2】同じくパイプの共晶接合装置を製作されたパイ
プ接合体を示す縦断面図である。
【図3】同じくパイプの共晶接合方法において使用され
るパイプを示す縦断面図である。
【図4】銅製パイプとアルミニウム製パイプとを嵌合し
て、拘束治具のセット状態を示縦断面図である。
【図5】同じく銅製パイプのアルミニウム製パイプに対
する圧入状態を示す縦断面図である。
【図6】共晶接合の生成の説明図である。
【図7】加熱時のパイプの昇温パターンを示す特性図で
ある。
【図8】パイプの管軸方向の温度分布状態を示す特性図
である。
【図9】従来の拘束治具を使用したパイプの共晶接合方
法の説明図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・銅製パイプ 1a・・・・・・・・・銅製パイプの先細り状部 1b・・・・・・・・・銅製パイプの筒形延設部 2・・・・・・・・・・アルミニウム製パイプ 2a・・・・・・・・・アルミニウム製パイプの一端開
口端部 3・・・・・・・・・・拘束治具(加熱手段) 3a・・・・・・・・・拘束治具の一端面 3b・・・・・・・・・拘束治具の他端面 4・・・・・・・・・・拘束治具のパイプ挿通孔 5・・・・・・・・・・加熱ヒータ(加熱手段) F・・・・・・・・・・押込力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 脇田 直志 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内 Fターム(参考) 3H013 BA03 3J039 AA03 BB01 LA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅製パイプの一端側に形成された先細り
    状部にアルミニウム製パイプの一端側開口端部を外嵌め
    して共晶接合する、銅製パイプとアルミニウム製パイプ
    の共晶接合方法において、 前記両パイプの嵌合方向における一方の側面から他方の
    側面に渡って同じ内径で形成されたパイプ挿通孔を有す
    る拘束治具を用い、 該拘束治具の前記挿通孔に、前記両パイプの嵌合部位を
    挿入状態に配置して、パイプ嵌合部位を拘束治具により
    径方向外方から拘束し、この状態で拘束治具により両パ
    イプを加熱しながら両パイプに嵌合方向への相対的押込
    力を付与することを特徴とする、銅製パイプとアルミニ
    ウム製パイプの共晶接合方法。
  2. 【請求項2】 両パイプの加熱時に、前記アルミニウム
    製パイプに対して、嵌合部位から長さ方向に離間するに
    つれて共晶接合部よりも温度が低くなる温度勾配を生じ
    させる請求項1に記載の銅製パイプとアルミニウム製パ
    イプの共晶接合方法。
  3. 【請求項3】 銅製パイプの先細り状部の先端に、この
    先端の外径と同径の筒形延設部を一体形成してなる請求
    項1に記載の銅製パイプとアルミニウム製パイプの共晶
    接合方法。
  4. 【請求項4】 銅製パイプの一端側に形成された先細り
    状部にアルミニウム製パイプの一端側開口端部を外嵌め
    して共晶接合する、銅製パイプとアルミニウム製パイプ
    の共晶接合装置において、 前記両パイプの嵌合方向における一方の側面から他方の
    側面に渡って同じ内径で形成されたパイプ挿通孔を有
    し、該挿通孔に、前記両パイプの嵌合部位を挿入状態に
    配置して、パイプ嵌合部位を径方向外方から拘束する拘
    束治具と、 該拘束治具を加熱することによって前記両パイプを加熱
    する加熱手段と、 を備えたことを特徴とする、銅製パイプとアルミニウム
    製パイプの共晶接合装置。
  5. 【請求項5】 銅製パイプの一端側に形成された先細り
    状部にアルミニウム製パイプの一端側開口端部が外嵌め
    され、かつ共晶接合されたパイプ接合体であって、 接合部及び該接合部の両側の銅製パイプとアルミニウム
    製パイプの各外径が同一ないし略同一であることを特徴
    とするパイプ接合体。
  6. 【請求項6】 銅製パイプの先細り状部の先端に、この
    先端の外径と同径の筒形延設部が一体形成されている請
    求項5に記載のパイプ接合体。
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