JP2001164080A - 熱可塑性エラストマー組成物および発泡体 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物および発泡体

Info

Publication number
JP2001164080A
JP2001164080A JP34956099A JP34956099A JP2001164080A JP 2001164080 A JP2001164080 A JP 2001164080A JP 34956099 A JP34956099 A JP 34956099A JP 34956099 A JP34956099 A JP 34956099A JP 2001164080 A JP2001164080 A JP 2001164080A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
weight
thermoplastic elastomer
elastomer composition
content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34956099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4306059B2 (ja
JP2001164080A5 (ja
Inventor
Masato Suzuki
正人 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
JSR Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSR Corp filed Critical JSR Corp
Priority to JP34956099A priority Critical patent/JP4306059B2/ja
Publication of JP2001164080A publication Critical patent/JP2001164080A/ja
Publication of JP2001164080A5 publication Critical patent/JP2001164080A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4306059B2 publication Critical patent/JP4306059B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】普及型の射出成形機、押出成形機などの成形加
工機を用いて成形可能であり、軽量かつ良好な成形外観
を有し、しかも未発泡成形品に比べて硬度および剛性に
遜色のない発泡成形品が得られる熱可塑性エラストマー
組成物、さらには上記特性に優れた発泡成形品を提供す
ること。 【解決手段】〔I〕(A)芳香族ビニル化合物と共役ジ
オレフィンとのブロック共重合体および/またはその水
素化物、(B)1,2−ポリブタジエン、ならびに
(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂を
含有し、〔II〕上記(A)成分の含有量が90〜5重量
%であり、上記(B)成分の含有量が10〜95重量%
であり(ここで、(A)成分と(B)成分の合計量は1
00重量%である)、そして上記(C)成分の含有量が
(A)成分と(B)成分の合計量100重量部当たり、
0.1〜20重量部である熱可塑性エラストマー組成物
および該熱可塑性エラストマー組成物から発泡成形して
得られる発泡体が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形や押出成
形に適し、軽量性、寸法安定性および良好な外観が要求
される発泡成形品を与える熱可塑性エラストマー組成
物、さらには該組成物から成形された発泡体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、熱可塑性エラストマー組成物は、
その成形加工の簡便性が認められ、射出成形、押出成形
等広い分野で利用されている。本分野においては同時に
軽量性が要求される用途が多く存在し、発泡成形品が用
いられている。従来の発泡製品の製造には、化学発泡剤
や物理発泡が用いられ、製品中に気泡を混入することに
より軽量化を達成していた。従って、形状不安定なガス
気泡が内在するため、発泡製品は、気泡を含むセルの形
状やセル密度が不均一となりその結果発泡製品が不均一
となる、気泡に起因する剛性や硬度が低下する、発生ガ
スの影響による発泡製品表面が悪化する等多くの問題を
抱えていた。これらを改善する手段は、射出成形法には
特になく、射出成形法で商品価値のある発泡製品を得る
ことが困難なのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、普及
型の射出成形機、押出成形機などの成形加工機を用いて
成形可能な熱可塑性エラストマー組成物を提供すること
にある。本発明の他の目的は、射出成形法によっても、
軽量かつ良好な成形外観を有し、しかも未発泡成形品に
比べて硬度および剛性に遜色のない発泡成形品が得られ
る熱可塑性エラストマー組成物を提供することにある。
本発明のさらなる他の目的は、軽量かつ良好な成形外観
を有し、しかも未発泡成形品に比べて硬度および剛性に
遜色のない発泡成形品を提供することにある。
【0004】
【発明を解決するための手段】本発明によれば、下記構
成の熱可塑性エラストマー組成物および発泡体が提供さ
れて、本発明の上記目的が達成される。 (1)〔I〕(A)芳香族ビニル化合物と共役ジオレフ
ィンとのブロック共重合体および/またはその水素化
物、(B)1,2−ポリブタジエン、ならびに(C)炭
化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂、を含有
し、〔II〕上記(A)成分の含有量が90〜5重量%で
あり、上記(B)成分の含有量が10〜95重量%であ
り(ここで、(A)成分と(B)成分の合計量は100
重量%である)、そして上記(C)成分の含有量が、
(A)成分と(B)成分の合計量100重量部当たり、
0.1〜20重量部であることを特徴とする熱可塑性エ
ラストマー組成物。 (2)さらに(D)発泡剤を、(A)成分と(B)成分
の合計量100重量部当たり、0.05〜2重量部含有
することを特徴とする上記(1)に記載の熱可塑性エラ
ストマー組成物。 (3)上記(1)または(2)に記載の熱可塑性エラス
トマー組成物を発泡成形して得られた発泡体。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。まず、本発明の組成物を構成する(A)〜
(D)の各成分について説明する。
【0006】(A)芳香族ビニル化合物と共役ジエン化
合物とのブロック共重合体および/またはその水素化物 本発明における(A)芳香族ビニル化合物と共役ジエン
化合物とのブロック共重合体(以下、単に「ブロック共
重合体」ともいう)および/またはその水素化物(以下、
単に「水素化ブロック共重合体」ともいう)について説
明する。上記ブロック共重合体は、少なくとも一つの芳
香族ビニル化合物の重合体ブロックと、少なくとも一つ
の共役ジエン化合物の重合体ブロックを含む。ブロック
共重合体中の芳香族ビニル化合物成分の含有量は、好ま
しくは5〜60重量%、さらに好ましくは10〜50重
量%、特に好ましくは10〜45重量%である。また、
ブロック共重合体の構造は直鎖状、分岐状、放射状のい
ずれであってもよく、特に限定されない。ブロック共重
合体は、具体的には下記一般式〔I〕で表されるものを
挙げることができる。
【0007】
【化1】 (A−B)n、 (A−B)nA、 (A−B)mX … 一般式〔I〕
【0008】上記式中、Aは芳香族ビニル化合物の重合
体ブロック、Bは共役ジエン化合物の重合体ブロック、
Xはカップリング剤残基、nは1以上、mは2以上の整
数である。
【0009】上記一般式中のAで示される芳香族ビニル
化合物の重合体ブロックは、芳香族化合物ビニル成分の
みからなる単独重合体ブロック、芳香族ビニル化合物成
分を60重量%以上、好ましくは80重量%以上含有す
る芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物との共重合体
ブロックを包含する。またBで示される共役ジエン化合
物の重合体ブロックは、共役ジエン化合物成分のみから
なる単独重合体ブロック、共役ジエン化合物成分を60
重量%以上、好ましくは80重量%以上含有する共役ジ
エン化合物とビニル芳香族化合物との共重合体ブロック
を包含する。上記AおよびBが共重合体ブロックである
場合、共重合体ブロックを構成する各成分がランダムに
存在していてもよいし、あるいは主たる成分がポリマー
鎖に添って漸増するいわゆるテーパードブロックであっ
てもよい。
【0010】上記芳香族ビニル化合物は、炭素数8〜1
2のものが好ましく、具体的にスチレン、α−メチルス
チレン、p−メチルスチレン、ビニルキシレン、モノク
ロルスチレン、ジクロルスチレン、モノブロムスチレ
ン、ジブロムスチレン、フルオロスチレン、P−ターシ
ャリーブチルスチレン、エチルスチレン、ビニルナフタ
レンなどが挙げられる。これらのうち特に好ましいの
は、スチレンである。これらは単独でまたは2種類以上
組み合わせて使用される。上記共役ジエン化合物は、炭
素数4〜10のものが好ましく、1,3−ブタジエン、
2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジエチル−
ブタジエン、2−ネオペンチル−1,3−ブタジエン、
2−クロロ−1,3−ブタジエン、2−シアノ−1,3
−ブタジエン、置換直鎖共役ペンタジエン類、直鎖およ
び側鎖共役ヘキサジエンなどが挙げられる。これらのう
ち特に好ましいものは、1,3−ブタジエン、2−メチ
ル−1,3−ブタジエンである。これらは単独でまたは
2種類以上組み合わせて使用される。
【0011】ブロック共重合体の重量平均分子量は、ゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィーを用いて測定さ
れ、ポリスチレン換算値として、好ましくは10,00
0〜500,000、さらに好ましくは20,000〜
300,000である。
【0012】ブロック共重合体は1種だけでなく、異な
る構造、異なる芳香族ビニル化合物含量のものを組み合
わせて用いてもさしつかえない。
【0013】また、(A)成分として用いることができ
る、上記一般式〔I〕で表される以外のブロック共重合
体として、下記一般式(1)〜(10)で表されるブロ
ック共重合体を挙げることができる。 (1)A−B−C (2)A−B1−B2 (3)A/B (4)A−A/B (5)A−A/B−C (6)A−A/B−A (7)C−B (8)C−B−C (9)C−A/B−C (10)C−A−B 上記一般式(1)〜(10)において、A,Bは一般式
〔I〕と同意である。Cは、芳香族ビニル化合物と共役
ジエン化合物とのランダム共重合体ブロックであって、
かつ芳香族ビニル化合物成分が漸増するテーパードブロ
ックである。B1は共役ジエン化合物の重合体ブロック
であって、ビニル結合含量が20重量%以上のものであ
る。B2は共役ジエン化合物の重合体ブロックであっ
て、ビニル結合含量が20重量%未満のものである。ま
た、A/Bは、芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物
とのランダム共重合体ブロックを意味する。
【0014】(A)成分として用いることができる水素
化ブロック共重合体は、上記で詳述したブロック共重合
体の共役ジエン化合物重合体ブロックを水素化したもの
であり、水添率は共役ジエン部分の二重結合の70重量
%以上のものが好ましく、より好ましくは90重量%以
上のものである。水素化方法は、ここでは詳細な説明は
省略するが、それ自体公知の方法を採用することができ
る。また、ブロック共重合体と水素化ブロック共重合体
は併用して使用することができる。
【0015】次に、(B)1,2−ポリブタジエンにつ
いて説明する。 (B)1,2−ポリブタジエンは、1,2−ビニル結合含
有量が好ましくは70重量%以上、より好ましくは85
重量%以上のものである。1,2−ビニル結合含有量が
70重量%以上であることにより、良好な膨張性、成形
外観が発揮される。(B)1,2−ポリブタジエンの結晶
化度は、好ましくは5〜50重量%であり、より好まし
くは10〜40重量%である。結晶化度がこの範囲にあ
ることにより、本発明の組成物の引張強度、引裂強度な
どの力学強度と柔軟性のバランスに優れる結果となる。
【0016】本発明の熱可塑性エラストマー組成物の構
成成分である(A)芳香族ビニル化合物と共役ジエン化
合物とのブロック共重合体および/またはその水素化物
の含有量は、熱可塑性エラストマー組成物の柔軟性を得
る観点から、90〜5重量%、好ましくは90〜30重
量%である。(B)1,2−ポリブタジエンの含有量
は、良好な外観、以下に述べる(C)炭化水素内包型微
粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂の十分な膨張を得る観点か
ら、10〜95重量%、好ましくは10〜70重量%で
ある。ここで、(A)芳香族ビニル化合物と共役ジエン
化合物とのブロック共重合体および/またはその水素化
物および(B)1,2−ポリブタジエン成分との合計量
は100重量%である。(A)成分の含有量が5重量%
未満であると((B)成分の含有量が95重量%を越え
ると)、成形時の固化速度の不足に由来する「ひけ」な
どの成形外観の不良が生じることがあり、(A)成分の
含有量が90重量%を越えると((B)成分の含有量が
10重量%未満であると)、溶融粘度が高くなるためジ
ェッテイングやウエルドが目立つなどの成形外観の不良
や、発泡倍率の低下が生じやすくなる。また、(A)成
分と(B)成分の合計量が、本発明の組成物中、50〜
99.9重量%を占めることが好ましく、60〜99重
量%を占めることがより好ましい。。
【0017】次に(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張
性熱可塑性樹脂について説明する。 (C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂
は、熱可塑性樹脂を外殻成分とし、その内側に発泡剤
(膨張剤)を内包する微粒子状樹脂である。ここで、発
泡剤(膨張剤)としては、例えばn−ペンタン、イソペ
ンタン、ネオペンタン、ブタン、イソブタン、ヘキサ
ン、石油エーテルなどの炭化水素類、塩化メチル、塩化
メチレン、ジクロロエタン、トリクロロエタン、トリク
ロロエチレンなどの塩素化炭化水素などが用いられる。
(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂に
占める発泡剤(膨張剤)の割合は、通常5〜30重量%
程度である。
【0018】(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱
可塑性樹脂の外殻成分を構成する熱可塑性樹脂として
は、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリレー
ト、ハロゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、スチレ
ン系モノマー、酢酸ビニルなどを構成成分として含むホ
モポリマーまたは共重合体をはじめとする種々の熱可塑
性樹脂が用いられる。この熱可塑性樹脂は、ジビニルベ
ンゼン、エチレングリコール−ジ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコール−ジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパン−トリ(メタ)アクリレー
ト、1,3−ブチレングリコール−ジ(メタ)アクリレ
ート、アリル(メタ)アクリレート、トリアクリルホル
マール、トリアリルイソシアヌレートなどの架橋剤で架
橋構造を有していてもよいしあるいは架橋可能になって
いてもよい。
【0019】これらの熱可塑性樹脂の中では、膨張開始
温度および最大膨張温度が高い(メタ)アクリロニトリ
ルのホモポリマーまたは(メタ)アクリロニトリル含有
量の高い共重合体が好適に用いられる。該共重合体の他
の共重合モノマーとしては、(メタ)アクリレート、ハ
ロゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、スチレン系モ
ノマー、酢酸ビニル、ブタジエン、ビニルピリジン、ク
ロロプレンをはじめとする種々のモノマーが挙げられ
る。
【0020】(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱
可塑性樹脂は微小粒径であることが好ましく、その重量
平均粒径は、通常2〜50μm、好ましくは5〜40μ
m、さらに好ましくは10〜30μmの範囲である。重量
平均粒径が極端に小さいときは膨張率および膨張率が低
くなる傾向があり、一方極端に大きいときは、得られる
発泡成形品の表面肌が悪くなり、強度も低下する傾向が
ある。
【0021】また、(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨
張性熱可塑性樹脂は、膨張開始温度が115〜180
℃、特には120〜170℃の範囲にあり、最大膨張温
度が150〜220℃、特には160〜200℃の範囲
にあることが望ましい。膨張開始温度が115℃未満あ
るいは最大膨張温度が150℃未満の場合、組成物の成
分の予備混練中や加工機への供給初期の溶融混練時に
(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂の
膨張が起こり、その後に混練によるシェアを受け、
(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂の
つぶれ、または破壊が起こるため、所望の発泡成形品が
得られない。一方、膨張開始温度が180℃を越える場
合あるいは最大膨張温度が220℃を越える場合、これ
らの温度が本発明の組成物の成形加工温度以上の温度と
なるため、(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可
塑性樹脂の十分な膨張が起こり難く、目的とする軽量発
泡成形品が得られない。従って、上述のような膨張開始
温度、最大膨張温度の範囲の(C)炭化水素内包型微粒
子状熱膨張性熱可塑性樹脂を選定するためには共重合体
組成物の選定や重合度に留意が必要である。
【0022】このような(C)炭化水素内包型微粒子状
熱膨張性熱可塑性樹脂は、当業者に従来からよく知られ
ており、所望の特性、組成のものを容易に製造すること
ができる。また、市販されており、使用することができ
る。
【0023】(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱
可塑性樹脂は、発泡成形品に軽量性を与えるために、
(A)成分と(B)成分の合計量100重量部に対し、
0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜15重量部、
さらに好ましくは0.5〜10重量部用いられる。 (C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂の
含有量が0.1重量部よりも少ないと軽量性が十分に得
られず、一方、20重量部よりも多いと機械的強度や耐
摩耗性が著しく低下したり、成形品表面に微粉状粒子が
分散しいわゆる白化がおこり、外観に悪影響を及ぼし好
ましくない。
【0024】次に所望により配合される(D)発泡剤に
ついて説明する。本成分は所望に応じて混合される成分
であり、化学発泡剤、物理発泡剤など一般的に既知の発
泡剤を混合することができる。化学発泡剤にはアゾジカ
ルボン酸アミドに代表されるアゾ化合物、N,N’−ジニ
トロソペンタメチレンテトラミンに代表されるニトロソ
化合物、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒド
ラジド)に代表されるヒドラジン誘導体などが挙げられ
る。物理発泡剤としては水、窒素ガス、二酸化炭素ガス
などが挙げられる。
【0025】(D)発泡剤は、(C)炭化水素内包型微
粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂の補助的な役割で混合され
るものであり、所望に応じ、必要量含有されるものであ
る。その含有割合は、(A)成分と(B)成分の合計量
100重量部に対し、好ましくは0.05〜2重量部、
より好ましくは0.1〜1重量部である。(D)成分を
混合することでさらに軽量化が可能になると共に、射出
成形においては肉厚製品成形に関しても“ひけ”等の成
形不良の防止効果が得られるメリットがある。本成分は
所望により添加される成分であるが、混合量が少なすぎ
る場合、ひけ防止等の2次効果が期待できなくなる場合
があり、一方、多すぎると、本成分による発泡の割合が
大きくなり、成形品強度の低下、外観悪化、セル形状の
乱れ(連泡化、大きさの不揃い)等の現象が現れ望まし
くない。
【0026】また、上記本発明の組成物には必要に応じ
て、他のゴム質重合体、熱可塑性樹脂や、無機充填剤、
軟化剤、可塑剤、粘着付与剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、帯電防止剤、着色剤、難燃剤、滑剤など、またはこ
れらの混合物を添加することができる。これら添加物
は、必要に応じて、本発明の目的の達成を損なわない範
囲で、本発明の組成物100重量部に対し、各々100
重量部以下の範囲で加えることができる。
【0027】上記他のゴム質重合体や熱可塑性樹脂の具
体例として、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン等)、ポ
リ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂(ポリスチレ
ン、ハイインパクトポリスチレン、アクリロニトリル−
スチレン共重合体、ABS樹脂等)、ポリアミド系樹
脂、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹脂、セルロー
ス系樹脂(酢酸セルロース等)、ポリスチレン系熱可塑
性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマ
ー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタ
ン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エ
ラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体系熱可塑性エラストマー、天
然ゴム系熱可塑性エラストマー、フッ素ゴム系熱可塑性
エラストマー、トランス−ポリイソプレン系熱可塑性エ
ラストマー、塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマ
ーなどの熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマーが挙げら
れる(但し、本発明の必須成分である(A)成分および
(B)成分を除く)。
【0028】本発明の熱可塑性エラストマー組成物の成
形方法には特に制限はなく、射出成形、押出成形、プレ
ス成形などの一般的に普及している発泡成形法により、
成形することができる。
【0029】
【実施例】以下、実施例および比較例を示して本発明を
具体的に説明するが、本発明の主旨を越えない限り、こ
れらにより本発明が限定されるものではない。なお特に
断りがない限り実施例および比較例中の部および%は重
量基準である。
【0030】実施例1〜5、比較例1〜3 <組成物の調製>表1に示した各成分(DU 092−
120および発泡剤を除く)を加圧ニーダーを使用し、
下記条件で混練を行った。 (混練条件) 材料投入温度:100℃ 充填量 :80% 混練時間 :1,2−ポリブタジエン溶融後120秒 得られた混合物を押出機(フィーダールーダータイプ)
で押出し、ペレットを得た。DU 092−120およ
び発泡剤は、ブラベンダータイプのミキサーを使用し、
得られたペレットに湿潤剤としてパラフィンオイルを1
部添加し、混合により均一にまぶした後、所定量を添加
し、再度混合することにより均一分散させ,組成物を調
製した。
【0031】<熱可塑性エラストマー成形体の成形>上
記で調製した組成物を下記に示す成形条件にて射出成形
し、評価用の試験片を発泡成形した。 (成形条件) 成形機:インラインスクリュータイプ射出成形機 金型:10×92×120mmのピンゲートの平板 成形温度:160℃ 射出圧力:660kg/cm2 フローコントロール:高位 インジェクション:5秒 冷却:90秒 金型温度:40℃ 成形;ショートショット法 ショット量はキャビティーのフル充填量から、任意に計
量量を設定し、射出量の変更により比重を調整した。
【0032】実施例6〜7、比較例4〜5 表2に示した各成分から実施例1〜5と同様にして組成
物を調製した。調製した組成物を下記に示す条件で押出
発泡成形し、評価用の試験片を発泡成形した。 (成形条件)) 押出機:ラボプラストミル押出機(径:20mmφ、L
/D:25) スクリュー形状:ダルメージ リップ:0.5mmt、25mmw 押出温度:160℃
【0033】<測定、評価方法>上記実施例1〜7、比
較例1〜5で成形した発泡体について下記の物性の測定
および評価を行い、結果を表1,表2に示した。 (1)硬度(Shore A):JIS K6301に準
拠して測定した。 (2)比重:JIS K7112に準拠して測定した。
射出成形による試験片については、ゲート付近および成
形品末端(板状成形品の中央ゲート付近部から最遠部
(角部))の比重を測定した。両者の比重の差が小さい
程、均一な発泡体であるといえる。 (3)力学強度:漉き機を用いて約3mm厚に漉いた成
形体の引張強度、引張伸び、引裂強度をJIS K63
01に準拠して測定した。 (4)セル形状:光学顕微鏡にてセル断面の状態を観察
し、セルの平均直径(μm)を測定すると共に、セルの
均一性を3段階評価した。 〇:セル形状が球状で、セル直径が良く揃っている △:セル形状、セル直径に多少のばらつきが認められる
ものの、実用上支障がない ×:セル壁破れのため連続気泡となる等、形状不均一
で、セル直径も大きく異なり、実用上支障がある (5)成形外観:射出成形品表面のフローマーク、肌荒
れ、シルバーストリーク、ブルーミングなどを目視観察
し、5段階評価を行った。 5:フローマーク、肌荒れ、シルバーストリーク、ブル
ーミングが全く認めらられない 4:上記現象の発生が僅かに認められるが、実用上問題
がない 3:上記現象の発生が認められ、実用上若干支障がある 2:上記現象の発生が明確に認められ、実用上支障があ
る 1:上記現象の発生が著しく認められ、使用に耐えない (6)成形品寸法安定性:射出成形品の後膨れ、歪みな
どの寸法(形状)の狂いを金型形状との一致性で5段階
評価した。 5:金型形状を完全に再現している 4:金型形状をほぼ再現しており、実用上問題がない 3:金型形状をかなり再現しているが、実用上若干支障
がある 2:金型形状を再現している部分があるが、実用上支障
がある 1:後膨れ、歪みなどが激しく金型形状を再現していな
【0034】なお本実施例、比較例に用いた主な材料の
内容を以下に示す。 (A)ブロック共重合体 TR1600:商品名、JSR社製 油展スチレン−ブタジエンブロック共重合体。スチレン
含量32% TR1086:商品名、JSR社製 油展スチレン−ブタジエンブロック共重合体。スチレン
含量45% TR2827:商品名、JSR社製 スチレン−ブタジエンブロック共重合体。スチレン含量
24% (B)1,2−ポリブタジエン RB810:商品名、JSR社製 1、2−ポリブタジエン。結晶化度18%、1,2−結
合含量90% RB830:商品名、JSR社製 1、2−ポリブタジエン。結晶化度28%、1,2−結
合含量93% (C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂 DU 092−120:商品名 EXPANCEL DU
092−120、 EXPANCEL社(スウェーデ
ン)製、膨張開始温度122℃、最大膨張温度192
℃、重量平均粒径30μm (D)発泡剤 AK2:商品名エクセラーAK#2、永和化成工業社製 N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン/アゾ
ジカルボンアミド系複合発泡剤。分解温度123℃、発
生ガス量112mL/g (E)その他 PW−90(オイル):商品名、出光興産社製 パラフィンオイル、動粘度95.54cSt(40℃) スーパーS(フィラー):商品名、丸尾カルシウム社製 炭酸カルシウム。平均粒径2.7μm(比表面積より算
出) VN3(フィラー):商品名Nipsil、日本シリカ工
業社製 ケイ酸、嵩比重120〜160g/L
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】表1に示された結果から明らかなように、
実施例1〜5の組成物から得られた射出成形による発泡
成形品は、成形外観、寸法安定性に優れ、かつ成形品の
比重分布が少なく(成形品のゲート付近と成形品末端に
おける比重差が小さい)、セル形状が均一で硬度の低下
の少ない高発泡である。一方、比較例1の組成物には炭
化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂が配合され
ていないため、成形品のゲート付近と成形品末端の比重
にかなりの差があり、セル形状が不均一で、硬度も炭化
水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂を配合した実
施例1〜5の組成物に比べ小さく、成形外観に劣る発泡
成形品である。比較例2の組成物は、炭化水素内包型微
粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂の添加量が少量のため、比
較例1の場合と同様な結果を示している。比較例3の組
成物は、本発明の組成物の必須成分である1,2−ポリ
ブタジエンが配合されていないため、成形外観及び成形
品寸法の安定性が不十分である。
【0038】また、表2に示される結果から明らかなよ
うに、実施例6、7の組成物から外観及び形状安定性の
良好な高発泡の押出成形品が得られている。一方、比較
例4の組成物には、必須成分の1,2−ポリブタジエン
が配合されていないため、押出時の角部が毛羽立つなど
の外観が悪化する問題が認められる。比較例5の組成物
には炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂を配
合せずに、通常の化学発泡剤を用いて押出発泡させてい
るため、化学発泡剤の分解物などに起因する目やにの発
生や、シートの波打ちなどにより形状が安定せず連続押
出成形が安定しにくく、成形外観も劣る。
【0039】
【発明の効果】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は
普及型の射出成形機、押出成形機などの成形加工機を用
いて発泡成形可能であり、射出成形法によっても、軽量
かつ良好な成形外観を有し、しかも未発泡成形品に比べ
て硬度および剛性に遜色のない発泡成形品が得られる。
また、本発明の熱可塑性エラストマー組成物から製造さ
れた発泡成形品は、軽量かつ良好な成形外観を有し、し
かも未発泡成形品に比べて硬度および剛性に遜色がな
い。従って、本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
例えば紳士靴、スポーツシューズなどの履き物底材、日
用雑貨材、スキー用具、運動用具、玩具用途、カーマッ
ト材などの自動車内装材や、家電機器用途、AV機器用
途、O.A・事務機器用途、テキスタイル用途、医療機
器用途、化学・鉱工業用資材用途、包装輸送用資材用
途、農・畜・水産資材用途に好適に用いられる。特に履
き物底材や、玩具、カーマットなどの軽量化ニーズを有
する用途の製品を製造するのに好適に用いられる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F074 AA10 AA13B AA97 AA98 AC26 AC32 AG01 AG02 BA13 BA16 BA35 BA95 CA22 CA26 CC03Y DA02 DA03 DA08 DA09 DA33 DA35 DA36 DA37 DA45 DA46 DA47 4J002 AA013 BC023 BD033 BD103 BF023 BG043 BG103 BL01X BP01W DA007 DE017 DE027 EA016 EB026 EQ017 EQ027 ES007 FD326 FD327 GA00 GB00 GC00 GG00 GN00 GQ00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 〔I〕(A)芳香族ビニル化合物と共役
    ジオレフィンとのブロック共重合体および/またはその
    水素化物、(B)1,2−ポリブタジエン、ならびに
    (C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂、
    を含有し、〔II〕上記(A)成分の含有量が90〜5重
    量%であり、上記(B)成分の含有量が10〜95重量
    %であり(ここで、(A)成分と(B)成分の合計量は
    100重量%である)、そして上記(C)成分の含有量
    が、(A)成分と(B)成分の合計量100重量部当た
    り、0.1〜20重量部であることを特徴とする熱可塑
    性エラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 さらに(D)発泡剤を、(A)成分と
    (B)成分の合計量100重量部当たり、0.05〜2
    重量部含有することを特徴とする請求項1に記載の熱可
    塑性エラストマー組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の熱可塑性エラ
    ストマー組成物を発泡成形して得られた発泡体。
JP34956099A 1999-12-08 1999-12-08 熱可塑性エラストマー組成物および発泡体 Expired - Lifetime JP4306059B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34956099A JP4306059B2 (ja) 1999-12-08 1999-12-08 熱可塑性エラストマー組成物および発泡体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34956099A JP4306059B2 (ja) 1999-12-08 1999-12-08 熱可塑性エラストマー組成物および発泡体

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001164080A true JP2001164080A (ja) 2001-06-19
JP2001164080A5 JP2001164080A5 (ja) 2006-03-30
JP4306059B2 JP4306059B2 (ja) 2009-07-29

Family

ID=18404551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34956099A Expired - Lifetime JP4306059B2 (ja) 1999-12-08 1999-12-08 熱可塑性エラストマー組成物および発泡体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4306059B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008127397A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Sekisui Chem Co Ltd 発泡体およびその製造方法
WO2008093877A1 (ja) * 2007-01-31 2008-08-07 Sumitomo Chemical Company, Limited 発泡成形用樹脂組成物、発泡成形体の製造方法、発泡成形体、履き物用部材および履き物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008127397A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Sekisui Chem Co Ltd 発泡体およびその製造方法
WO2008093877A1 (ja) * 2007-01-31 2008-08-07 Sumitomo Chemical Company, Limited 発泡成形用樹脂組成物、発泡成形体の製造方法、発泡成形体、履き物用部材および履き物

Also Published As

Publication number Publication date
JP4306059B2 (ja) 2009-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5348984A (en) Expandable composition and process for extruded thermoplastic foams
US5667728A (en) Blowing agent, expandable composition, and process for extruded thermoplastic foams
WO2018016399A1 (ja) ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子および該予備発泡粒子の製造方法
US6030696A (en) Extruded polyolefin foam in thicker grades and plank and process therefor
KR100350337B1 (ko) 물을하뷰스트림에주입하여제조한발포체
JP5628553B2 (ja) 射出発泡成形用熱可塑性エラストマー組成物及び該樹脂組成物からなる射出発泡成形体
JPH0446979B2 (ja)
JP2000178372A (ja) 発泡性ペレット、射出発泡成形体、および射出発泡成形体の製造方法
JP4306059B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物および発泡体
JP3683022B2 (ja) 発泡性樹脂粒子の製造方法
JP2017088748A (ja) 発泡成形用エラストマー組成物及び発泡成形体
JP4959396B2 (ja) 吸水性ポリスチレン系樹脂発泡板
JP2008290282A (ja) ポリプロピレン系樹脂射出発泡成形体
JP2013199532A (ja) 樹脂発泡成形体、及び、樹脂発泡成形体の製造方法
JP5456421B2 (ja) 押出発泡ボード
JP2001164080A5 (ja)
JP2000273232A (ja) ポリプロピレン系樹脂からなる断熱発泡体
JPH06298983A (ja) 発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造法
JP3462775B2 (ja) 発泡成形体
JPS6039697B2 (ja) 発泡用ポリプロピレン組成物
JP2001302830A (ja) 射出発泡成形体樹脂組成物、射出発泡成形体の製造方法及び射出発泡成形体
JP3187741B2 (ja) 発泡体用ポリプロピレン樹脂組成物
JPH0853567A (ja) 発泡成形用ゴム組成物
JP5043252B2 (ja) 改質ポリプロピレン組成物およびそれから得られる発泡体
JPH09188774A (ja) 改質ポリプロピレン系樹脂からなる発泡体およびその製法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060214

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060214

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080318

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090414

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4306059

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140515

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term