JP4306059B2 - 熱可塑性エラストマー組成物および発泡体 - Google Patents
熱可塑性エラストマー組成物および発泡体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4306059B2 JP4306059B2 JP34956099A JP34956099A JP4306059B2 JP 4306059 B2 JP4306059 B2 JP 4306059B2 JP 34956099 A JP34956099 A JP 34956099A JP 34956099 A JP34956099 A JP 34956099A JP 4306059 B2 JP4306059 B2 JP 4306059B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- weight
- foam
- aromatic vinyl
- conjugated diene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形や押出成形に適し、軽量性、寸法安定性および良好な外観が要求される発泡成形品を与える熱可塑性エラストマー組成物、さらには該組成物から成形された発泡体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、熱可塑性エラストマー組成物は、その成形加工の簡便性が認められ、射出成形、押出成形等広い分野で利用されている。本分野においては同時に軽量性が要求される用途が多く存在し、発泡成形品が用いられている。
従来の発泡製品の製造には、化学発泡剤や物理発泡が用いられ、製品中に気泡を混入することにより軽量化を達成していた。従って、形状不安定なガス気泡が内在するため、発泡製品は、気泡を含むセルの形状やセル密度が不均一となりその結果発泡製品が不均一となる、気泡に起因する剛性や硬度が低下する、発生ガスの影響による発泡製品表面が悪化する等多くの問題を抱えていた。
これらを改善する手段は、射出成形法には特になく、射出成形法で商品価値のある発泡製品を得ることが困難なのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、普及型の射出成形機、押出成形機などの成形加工機を用いて成形可能な熱可塑性エラストマー組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、射出成形法によっても、軽量かつ良好な成形外観を有し、しかも未発泡成形品に比べて硬度および剛性に遜色のない発泡成形品が得られる熱可塑性エラストマー組成物を提供することにある。
本発明のさらなる他の目的は、軽量かつ良好な成形外観を有し、しかも未発泡成形品に比べて硬度および剛性に遜色のない発泡成形品を提供することにある。
【0004】
【発明を解決するための手段】
本発明によれば、下記構成の熱可塑性エラストマー組成物からなる発泡体の製造方法が提供されて、本発明の上記目的が達成される。
(1)〔I〕(A)芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体および/またはその水素化物、(B)1,2−ポリブタジエン、ならびに(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂、を含有し、〔II〕上記(A)成分の含有量が90〜5重量%であり、上記(B)成分の含有量が10〜95重量%であり(ここで、(A)成分と(B)成分の合計量は100重量%である)、そして上記(C)成分の含有量が、(A)成分と(B)成分の合計量100重量部当たり、0.1〜20重量部である熱可塑性エラストマー組成物を射出成形法によって成形し、発泡体を得ることを特徴とする発泡体の製造方法。
(2)上記熱可塑性エラストマーが、さらに(D)発泡剤を、(A)成分と(B)成分の合計量100重量部当たり、0.05〜2重量部含有する上記(1)に記載の発泡体の製造方法。
(3)(A)成分を構成するブロック共重合体中の芳香族ビニル化合物成分の含有量が、5〜60重量%である上記(1)または(2)に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
(4)(A)成分が、下記一般式〔I〕:
(A−B) n 、(A−B) n −A、(A−B) m −X ・・・一般式〔I〕
(式中、Aは、芳香族ビニル化合物成分のみからなる単独重合体ブロック、または芳香族ビニル化合物成分を60重量%以上含有する芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物との共重合体ブロック、Bは、共役ジエン化合物成分のみからなる単独重合体ブロック、または共役ジエン化合物成分を60重量%以上含有する共役ジエン化合物とビニル芳香族化合物との共重合体ブロック、Xはカップリング剤残基、nは1以上の整数、mは2以上の整数である。)
で表されるブロック共重合体および/またはその水素化物である上記(1)〜(3)のいずれかに記載の発泡体の製造方法。
(5)(B)1,2−ポリブタジエンの結晶化度が、5〜50重量%である上記(1)〜(4)のいずれかに記載の発泡体の製造方法。
(6)(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂成分の重量平均粒径が、2〜50μmである上記(1)〜(5)のいずれかに記載の発泡体の製造方法。
(7)(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂は、膨張開始温度が115〜180℃であり、かつ、最大膨張温度が150〜220℃である上記(1)〜(6)のいずれかに記載の発泡体の製造方法。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、本発明の組成物を構成する(A)〜(D)の各成分について説明する。
【0006】
(A)芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体および/またはその水素化物
本発明における(A)芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体(以下、単に「ブロック共重合体」ともいう)および/またはその水素化物(以下、単に「水素化ブロック共重合体」ともいう)について説明する。上記ブロック共重合体は、少なくとも一つの芳香族ビニル化合物の重合体ブロックと、少なくとも一つの共役ジエン化合物の重合体ブロックを含む。ブロック共重合体中の芳香族ビニル化合物成分の含有量は、好ましくは5〜60重量%、さらに好ましくは10〜50重量%、特に好ましくは10〜45重量%である。また、ブロック共重合体の構造は直鎖状、分岐状、放射状のいずれであってもよく、特に限定されない。ブロック共重合体としては、具体的には下記一般式〔I〕で表されるものを挙げることができる。
【0007】
(A−B) n 、 (A−B) n −A、 (A−B) m −X ・・・一般式〔I〕
【0008】
上記式中、Aは芳香族ビニル化合物の重合体ブロック、Bは共役ジエン化合物の重合体ブロック、Xはカップリング剤残基、nは1以上、mは2以上の整数である。
【0009】
上記一般式中のAで示される芳香族ビニル化合物の重合体ブロックは、芳香族ビニル化合物成分のみからなる単独重合体ブロック、芳香族ビニル化合物成分を60重量%以上、好ましくは80重量%以上含有する芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物との共重合体ブロックを包含する。またBで示される共役ジエン化合物の重合体ブロックは、共役ジエン化合物成分のみからなる単独重合体ブロック、共役ジエン化合物成分を60重量%以上、好ましくは80重量%以上含有する共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物との共重合体ブロックを包含する。上記AおよびBが共重合体ブロックである場合、共重合体ブロックを構成する各成分がランダムに存在していてもよいし、あるいは主たる成分がポリマー鎖に添って漸増するいわゆるテーパードブロックであってもよい。
【0010】
上記芳香族ビニル化合物としては、炭素数8〜12のものが好ましく、具体的にはスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルキシレン、モノクロロスチレン、ジクロロスチレン、モノブロムスチレン、ジブロムスチレン、フルオロスチレン、p−ターシャリーブチルスチレン、エチルスチレン、ビニルナフタレンなどが挙げられる。これらのうち特に好ましいのは、スチレンである。これらは単独でまたは2種類以上組み合わせて使用される。上記共役ジエン化合物としては、炭素数4〜10のものが好ましく、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジエチル−ブタジエン、2−ネオペンチル−1,3−ブタジエン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、2−シアノ−1,3−ブタジエン、置換直鎖共役ペンタジエン類、直鎖および側鎖共役ヘキサジエンなどが挙げられる。これらのうち特に好ましいものは、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエンである。これらは単独でまたは2種類以上組み合わせて使用される。
【0011】
ブロック共重合体の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを用いて測定され、ポリスチレン換算値として、好ましくは10,000〜500,000、さらに好ましくは20,000〜300,000である。
【0012】
ブロック共重合体は1種だけでなく、異なる構造、異なる芳香族ビニル化合物含量のものを組み合わせて用いてもさしつかえない。
【0013】
また、(A)成分として用いることができる、上記一般式〔I〕で表される以外のブロック共重合体として、下記一般式(1)〜(10)で表されるブロック共重合体を挙げることができる。
(1)A−B−C
(2)A−B1−B2
(3)A/B
(4)A−A/B
(5)A−A/B−C
(6)A−A/B−A
(7)C−B
(8)C−B−C
(9)C−A/B−C
(10)C−A−B
上記一般式(1)〜(10)において、A、Bは一般式〔I〕と同意である。Cは、芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのランダム共重合体ブロックであって、かつ芳香族ビニル化合物成分が漸増するテーパードブロックである。B1は共役ジエン化合物の重合体ブロックであって、ビニル結合含量が20重量%以上のものである。B2は共役ジエン化合物の重合体ブロックであって、ビニル結合含量が20重量%未満のものである。また、A/Bは、芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのランダム共重合体ブロックを意味する。
【0014】
(A)成分として用いることができる水素化ブロック共重合体は、上記で詳述したブロック共重合体の共役ジエン化合物重合体ブロックを水素化したものであり、水添率は共役ジエン部分の二重結合の70重量%以上のものが好ましく、より好ましくは90重量%以上のものである。
水素化方法は、ここでは詳細な説明は省略するが、それ自体公知の方法を採用することができる。
また、ブロック共重合体と水素化ブロック共重合体は併用して使用することができる。
【0015】
次に、(B)1,2−ポリブタジエンについて説明する。
(B)1,2−ポリブタジエンは、1,2−ビニル結合含有量が好ましくは70重量%以上、より好ましくは85重量%以上のものである。1,2−ビニル結合含有量が70重量%以上であることにより、良好な膨張性、成形外観が発揮される。
(B)1,2−ポリブタジエンの結晶化度は、好ましくは5〜50重量%であり、より好ましくは10〜40重量%である。結晶化度がこの範囲にあることにより、本発明の組成物の引張強度、引裂強度などの力学強度と柔軟性のバランスに優れる結果となる。
【0016】
本発明の熱可塑性エラストマー組成物の構成成分である(A)芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体および/またはその水素化物の含有量は、熱可塑性エラストマー組成物の柔軟性を得る観点から、90〜5重量%、好ましくは90〜30重量%である。(B)1,2−ポリブタジエンの含有量は、良好な外観、以下に述べる(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂の十分な膨張を得る観点から、10〜95重量%、好ましくは10〜70重量%である。ここで、(A)芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体および/またはその水素化物および(B)1,2−ポリブタジエンとの合計量は100重量%である。(A)成分の含有量が5重量%未満であると((B)成分の含有量が95重量%を越えると)、成形時の固化速度の不足に由来する「ひけ」などの成形外観の不良が生じることがあり、(A)成分の含有量が90重量%を越えると((B)成分の含有量が10重量%未満であると)、溶融粘度が高くなるためジェッティングやウェルドが目立つなどの成形外観の不良や、発泡倍率の低下が生じやすくなる。また、(A)成分と(B)成分の合計量が、本発明の組成物中、50〜99.9重量%を占めることが好ましく、60〜99重量%を占めることがより好ましい。
【0017】
次に(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂について説明する。
(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂は、熱可塑性樹脂を外殻成分とし、その内側に発泡剤(膨張剤)を内包する微粒子状樹脂である。
ここで、発泡剤(膨張剤)としては、例えばn−ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、ブタン、イソブタン、ヘキサン、石油エーテルなどの炭化水素類、塩化メチル、塩化メチレン、ジクロロエタン、トリクロロエタン、トリクロロエチレンなどの塩素化炭化水素などが用いられる。
(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂に占める発泡剤(膨張剤)の割合は、通常5〜30重量%程度である。
【0018】
(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂の外殻成分を構成する熱可塑性樹脂としては、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリレート、ハロゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、スチレン系モノマー、酢酸ビニルなどを構成成分として含むホモポリマーまたは共重合体をはじめとする種々の熱可塑性樹脂が用いられる。この熱可塑性樹脂は、ジビニルベンゼン、エチレングリコール−ジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコール−ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン−トリ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコール−ジ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、トリアクリルホルマール、トリアリルイソシアヌレートなどの架橋剤で架橋構造を有していてもよいしあるいは架橋可能になっていてもよい。
【0019】
これらの熱可塑性樹脂の中では、膨張開始温度および最大膨張温度が高い(メタ)アクリロニトリルのホモポリマーまたは(メタ)アクリロニトリル含有量の高い共重合体が好適に用いられる。該共重合体の他の共重合モノマーとしては、(メタ)アクリレート、ハロゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、スチレン系モノマー、酢酸ビニル、ブタジエン、ビニルピリジン、クロロプレンをはじめとする種々のモノマーが挙げられる。
【0020】
(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂は微小粒径であることが好ましく、その重量平均粒径は、通常2〜50μm、好ましくは5〜40μm、さらに好ましくは10〜30μmの範囲である。重量平均粒径が極端に小さいときは膨張率が低くなる傾向があり、一方極端に大きいときは、得られる発泡成形品の表面肌が悪くなり、強度も低下する傾向がある。
【0021】
また、(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂は、膨張開始温度が115〜180℃、特には120〜170℃の範囲にあり、最大膨張温度が150〜220℃、特には160〜200℃の範囲にあることが望ましい。
膨張開始温度が115℃未満あるいは最大膨張温度が150℃未満の場合、組成物の成分の予備混練中や加工機への供給初期の溶融混練時に(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂の膨張が起こり、その後に混練によるシェアを受け、(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂のつぶれ、または破壊が起こるため、所望の発泡成形品が得られない。一方、膨張開始温度が180℃を越える場合あるいは最大膨張温度が220℃を越える場合、これらの温度が本発明の組成物の成形加工温度以上の温度となるため、(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂の十分な膨張が起こり難く、目的とする軽量発泡成形品が得られない。
従って、上述のような膨張開始温度、最大膨張温度の範囲の(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂を選定するためには共重合体組成物の選定や重合度に留意が必要である。
【0022】
このような(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂は、当業者に従来からよく知られており、所望の特性、組成のものを容易に製造することができる。また、市販されており、使用することができる。
【0023】
(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂は、発泡成形品に軽量性を与えるために、(A)成分と(B)成分の合計量100重量部に対し、0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜15重量部、さらに好ましくは0.5〜10重量部用いられる。
(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂の含有量が0.1重量部よりも少ないと軽量性が十分に得られず、一方、20重量部よりも多いと機械的強度や耐摩耗性が著しく低下したり、成形品表面に微粉状粒子が分散しいわゆる白化がおこり、外観に悪影響を及ぼし好ましくない。
【0024】
次に所望により配合される(D)発泡剤について説明する。本成分は所望に応じて混合される成分であり、化学発泡剤、物理発泡剤など一般的に既知の発泡剤を混合することができる。化学発泡剤としては、アゾジカルボン酸アミドに代表されるアゾ化合物、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミンに代表されるニトロソ化合物、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)に代表されるヒドラジン誘導体などが挙げられる。物理発泡剤としては水、窒素ガス、二酸化炭素ガスなどが挙げられる。
【0025】
(D)発泡剤は、(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂の補助的な役割で混合されるものであり、所望に応じ、必要量含有されるものである。その含有割合は、(A)成分と(B)成分の合計量100重量部に対し、好ましくは0.05〜2重量部、より好ましくは0.1〜1重量部である。
(D)成分を混合することでさらに軽量化が可能になると共に、射出成形においては肉厚製品成形に関しても“ひけ”等の成形不良の防止効果が得られるメリットがある。本成分は所望により添加される成分であるが、混合量が少なすぎる場合、ひけ防止等の2次効果が期待できなくなる場合があり、一方、多すぎると、本成分による発泡の割合が大きくなり、成形品強度の低下、外観悪化、セル形状の乱れ(連泡化、大きさの不揃い)等の現象が現れ望ましくない。
【0026】
また、上記本発明の組成物には必要に応じて、他のゴム質重合体、熱可塑性樹脂や、無機充填剤、軟化剤、可塑剤、粘着付与剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、着色剤、難燃剤、滑剤など、またはこれらの混合物を添加することができる。
これら添加物は、必要に応じて、本発明の目的の達成を損なわない範囲で、本発明の組成物100重量部に対し、各々100重量部以下の範囲で加えることができる。
【0027】
上記他のゴム質重合体や熱可塑性樹脂の具体例として、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン等)、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂(ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ABS樹脂等)、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂(酢酸セルロース等)、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体系熱可塑性エラストマー、天然ゴム系熱可塑性エラストマー、フッ素ゴム系熱可塑性エラストマー、トランス−ポリイソプレン系熱可塑性エラストマー、塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマーなどの熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマーが挙げられる(但し、本発明の必須成分である(A)成分および(B)成分を除く)。
【0028】
本発明の熱可塑性エラストマー組成物の成形方法には特に制限はなく、射出成形、押出成形、プレス成形などの一般的に普及している発泡成形法により、成形することができる。
【0029】
【実施例】
以下、実施例および比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明の主旨を越えない限り、これらにより本発明が限定されるものではない。なお特に断りがない限り実施例および比較例中の部および%は重量基準である。
【0030】
実施例1〜5、比較例1〜3
<組成物の調製>
表1に示した各成分(DU 092−120および発泡剤を除く)を加圧ニーダーを使用し、下記条件で混練を行った。
(混練条件)
材料投入温度:100℃
充填量:80%
混練時間:1,2−ポリブタジエン溶融後120秒
得られた混合物を押出機(フィーダールーダータイプ)で押出し、ペレットを得た。DU 092−120および発泡剤は、ブラベンダータイプのミキサーを使用し、得られたペレットに湿潤剤としてパラフィンオイルを1部添加し、混合により均一にまぶした後、所定量を添加し、再度混合することにより均一分散させ、組成物を調製した。
【0031】
<熱可塑性エラストマー成形体の成形>
上記で調製した組成物を下記に示す成形条件にて射出成形し、評価用の試験片を発泡成形した。
(成形条件)
成形機:インラインスクリュータイプ射出成形機
金型:10×92×120mmのピンゲートの平板
成形温度:160℃
射出圧力:660kgf/cm2
フローコントロール:高位
インジェクション:5秒
冷却:90秒
金型温度:40℃
成形:ショートショット法
ショット量はキャビティーのフル充填量から、任意に計量量を設定し、射出量の変更により比重を調整した。
【0032】
実施例6〜7、比較例4〜5
表2に示した各成分から実施例1〜5と同様にして組成物を調製した。調製した組成物を下記に示す条件で押出発泡成形し、評価用の試験片を発泡成形した。
(成形条件)
押出機:ラボプラストミル押出機(径:20mmφ、L/D:25)
スクリュー形状:ダルメージ
リップ:0.5mmt、25mmw
押出温度:160℃
【0033】
<測定、評価方法>
上記実施例1〜7、比較例1〜5で成形した発泡体について下記の物性の測定および評価を行い、結果を表1、表2に示した。
(1)硬度(Shore A):JIS K6301に準拠して測定した。
(2)比重:JIS K7112に準拠して測定した。射出成形による試験片については、ゲート付近および成形品末端(板状成形品の中央ゲート付近部から最遠部(角部))の比重を測定した。両者の比重の差が小さい程、均一な発泡体であるといえる。
(3)力学強度:漉き機を用いて約3mm厚に漉いた成形体の引張強度、引張伸び、引裂強度をJIS K6301に準拠して測定した。
(4)セル形状:光学顕微鏡にてセル断面の状態を観察し、セルの平均直径(μm)を測定すると共に、セルの均一性を3段階評価した。
○:セル形状が球状で、セル直径が良く揃っている
△:セル形状、セル直径に多少のばらつきが認められるものの、実用上支障がない
×:セル壁破れのため連続気泡となる等、形状不均一で、セル直径も大きく異なり、実用上支障がある
(5)成形外観:射出成形品表面のフローマーク、肌荒れ、シルバーストリーク、ブルーミングなどを目視観察し、5段階評価を行った。
5:フローマーク、肌荒れ、シルバーストリーク、ブルーミングが全く認められない
4:上記現象の発生が僅かに認められるが、実用上問題がない
3:上記現象の発生が認められ、実用上若干支障がある
2:上記現象の発生が明確に認められ、実用上支障がある
1:上記現象の発生が著しく認められ、使用に耐えない
(6)成形品寸法安定性:射出成形品の後膨れ、歪みなどの寸法(形状)の狂いを金型形状との一致性で5段階評価した。
5:金型形状を完全に再現している
4:金型形状をほぼ再現しており、実用上問題がない
3:金型形状をかなり再現しているが、実用上若干支障がある
2:金型形状を再現している部分があるが、実用上支障がある
1:後膨れ、歪みなどが激しく金型形状を再現していない
【0034】
なお本実施例、比較例に用いた主な材料の内容を以下に示す。
(A)ブロック共重合体
TR1600:商品名、JSR社製油展スチレン−ブタジエンブロック共重合体。スチレン含量32%
TR1086:商品名、JSR社製油展スチレン−ブタジエンブロック共重合体。スチレン含量45%
TR2827:商品名、JSR社製スチレン−ブタジエンブロック共重合体。スチレン含量24%
(B)1,2−ポリブタジエン
RB810:商品名、JSR社製1,2−ポリブタジエン。結晶化度18%、1,2−結合含量90%
RB830:商品名、JSR社製1,2−ポリブタジエン。結晶化度28%、1,2−結合含量93%
(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂
DU 092−120:商品名 EXPANCEL DU
092−120、 EXPANCEL社(スウェーデン)製、膨張開始温度122℃、最大膨張温度192℃、重量平均粒径30μm
(D)発泡剤AK2:商品名エクセラーAK#2、永和化成工業社製N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン/アゾジカルボンアミド系複合発泡剤。分解温度123℃、発生ガス量112mL/g
(E)その他
PW−90(オイル):商品名、出光興産社製パラフィンオイル、動粘度95.54cSt(40℃)
スーパーS(フィラー):商品名、丸尾カルシウム社製炭酸カルシウム。平均粒径2.7μm(比表面積より算出)
VN3(フィラー):商品名Nipsil、日本シリカ工業社製ケイ酸、嵩比重120〜160g/L
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
表1に示された結果から明らかなように、実施例1〜5の組成物から得られた射出成形による発泡成形品は、成形外観、寸法安定性に優れ、かつ成形品の比重分布が少なく(成形品のゲート付近と成形品末端における比重差が小さい)、セル形状が均一で硬度の低下の少ない高発泡成形品である。一方、比較例1の組成物は炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂が配合されていないため、成形品のゲート付近と成形品末端の比重にかなりの差があり、セル形状が不均一で、硬度も炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂を配合した実施例1〜5の組成物に比べ小さく、成形外観に劣る発泡成形品である。比較例2の組成物は、炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂の添加量が少量のため、比較例1の場合と同様な結果を示している。比較例3の組成物は、本発明の組成物の必須成分である1,2−ポリブタジエンが配合されていないため、成形外観及び成形品寸法の安定性が不十分である。
【0038】
また、表2に示される押出成形の場合の結果から明らかなように、射出成形の場合の実施例に相当する成分組成を有する参考例1の組成物から外観及び形状安定性の良好な高発泡の押出成形品が得られている。一方、射出成形の場合の比較例に相当する成分組成を有する比較例4の組成物には、必須成分の1,2−ポリブタジエンが配合されていないため、押出時の角部が毛羽立つなどの外観が悪化する問題が認められる。比較例5の組成物には炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂を配合せずに、通常の化学発泡剤を用いて押出発泡させているため、化学発泡剤の分解物などに起因する目やにの発生や、シートの波打ちなどにより形状が安定せず連続押出成形が安定しにくく、成形外観も劣る。
【0039】
【発明の効果】
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は普及型の射出成形機、押出成形機などの成形加工機を用いて発泡成形可能であり、射出成形法によっても、軽量かつ良好な成形外観を有し、しかも未発泡成形品に比べて硬度および剛性に遜色のない発泡成形品が得られる。
また、本発明の熱可塑性エラストマー組成物から製造された発泡成形品は、軽量かつ良好な成形外観を有し、しかも未発泡成形品に比べて硬度および剛性に遜色がない。
従って、本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、例えば紳士靴、スポーツシューズなどの履き物底材、日用雑貨材、スキー用具、運動用具、玩具用途、カーマット材などの自動車内装材や、家電機器用途、AV機器用途、O.A・事務機器用途、テキスタイル用途、医療機器用途、化学・鉱工業用資材用途、包装輸送用資材用途、農・畜・水産資材用途に好適に用いられる。特に履き物底材や、玩具、カーマットなどの軽量化ニーズを有する用途の製品を製造するのに好適に用いられる。
Claims (7)
- 〔I〕(A)芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体および/またはその水素化物、(B)1,2−ポリブタジエン、ならびに(C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂、を含有し、〔II〕上記(A)成分の含有量が90〜5重量%であり、上記(B)成分の含有量が10〜95重量%であり(ここで、(A)成分と(B)成分の合計量は100重量%である。)、そして上記(C)成分の含有量が、(A)成分と(B)成分の合計量100重量部当たり、0.1〜20重量部である熱可塑性エラストマー組成物を射出成形法によって成形し、発泡体を得ることを特徴とする発泡体の製造方法。
- 上記熱可塑性エラストマーが、さらに(D)発泡剤を、(A)成分と(B)成分の合計量100重量部当たり、0.05〜2重量部含有する請求項1に記載の発泡体の製造方法。
- (A)成分を構成するブロック共重合体中の芳香族ビニル化合物成分の含有量が、5〜60重量%である請求項1又は2に記載の発泡体の製造方法。
- (A)成分が、下記一般式〔I〕:
(A−B) n 、 (A−B) n −A、 (A−B) m −X ・・・一般式〔I〕
(式中、Aは、芳香族ビニル化合物成分のみからなる単独重合体ブロック、または芳香族ビニル化合物成分を60重量%以上含有する芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物との共重合体ブロック、Bは、共役ジエン化合物成分のみからなる単独重合体ブロック、または共役ジエン化合物成分を60重量%以上含有する共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物との共重合体ブロック、Xはカップリング剤残基、nは1以上の整数、mは2以上の整数である。)
で表されるブロック共重合体および/またはその水素化物である請求項1〜3のいずれか1項に記載の発泡体の製造方法。 - (B)1,2−ポリブタジエンの結晶化度が、5〜50重量%である請求項1〜4のいずれか1項に記載の発泡体の製造方法。
- (C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂の重量平均粒径が、2〜50μmである請求項1〜5のいずれか1項に記載の発泡体の製造方法。
- (C)炭化水素内包型微粒子状熱膨張性熱可塑性樹脂は、膨張開始温度が115〜180℃であり、かつ、最大膨張温度が150〜220℃である請求項1〜6のいずれか1項に記載の発泡体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34956099A JP4306059B2 (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 熱可塑性エラストマー組成物および発泡体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34956099A JP4306059B2 (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 熱可塑性エラストマー組成物および発泡体 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001164080A JP2001164080A (ja) | 2001-06-19 |
JP2001164080A5 JP2001164080A5 (ja) | 2006-03-30 |
JP4306059B2 true JP4306059B2 (ja) | 2009-07-29 |
Family
ID=18404551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34956099A Expired - Lifetime JP4306059B2 (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 熱可塑性エラストマー組成物および発泡体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4306059B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5139668B2 (ja) * | 2006-11-16 | 2013-02-06 | 積水化学工業株式会社 | 発泡体およびその製造方法 |
WO2008093877A1 (ja) * | 2007-01-31 | 2008-08-07 | Sumitomo Chemical Company, Limited | 発泡成形用樹脂組成物、発泡成形体の製造方法、発泡成形体、履き物用部材および履き物 |
-
1999
- 1999-12-08 JP JP34956099A patent/JP4306059B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001164080A (ja) | 2001-06-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2161298B1 (en) | Polypropylene resin foam particle and molding thereof | |
US5348984A (en) | Expandable composition and process for extruded thermoplastic foams | |
JP7057752B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子および該予備発泡粒子の製造方法 | |
JP4011962B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂押出発泡シートの製造方法、製造された押出発泡シートおよび該発泡シートからなる成形体 | |
WO2011046103A1 (ja) | ポリプロピレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂組成物、および射出発泡成形体 | |
CN103298868B (zh) | 通过后浸渍制备可发性热塑性颗粒的方法 | |
JP5628553B2 (ja) | 射出発泡成形用熱可塑性エラストマー組成物及び該樹脂組成物からなる射出発泡成形体 | |
JP4306059B2 (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物および発泡体 | |
JPH11147970A (ja) | 発泡性ゴム変性スチレン系樹脂組成物 | |
JP4963266B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂射出発泡成形体 | |
JP2017088748A (ja) | 発泡成形用エラストマー組成物及び発泡成形体 | |
WO2017164343A1 (ja) | 射出発泡成形用のポリプロピレン系樹脂組成物、およびその射出発泡成形体 | |
JP2001164080A5 (ja) | ||
JP2000273232A (ja) | ポリプロピレン系樹脂からなる断熱発泡体 | |
JPS6039697B2 (ja) | 発泡用ポリプロピレン組成物 | |
JPH07507592A (ja) | アルケニル芳香族ポリマーフォームおよび該フォームの製造法 | |
JP5992723B2 (ja) | 押出発泡成形用熱可塑性エラストマー組成物及び該樹脂組成物からなる押出発泡成形体 | |
JP4536446B2 (ja) | 熱可塑性樹脂発泡成形体の製造方法および成形体 | |
JPH0571622B2 (ja) | ||
JP5043252B2 (ja) | 改質ポリプロピレン組成物およびそれから得られる発泡体 | |
JP3187741B2 (ja) | 発泡体用ポリプロピレン樹脂組成物 | |
JP7094758B2 (ja) | 衝撃吸収材 | |
JPS60135440A (ja) | 塩化ビニル系樹脂発泡成形体およびその製造方法 | |
JP3634941B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡体 | |
JP3422717B2 (ja) | 複合表皮及びこれを用いた成形体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060214 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060214 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060214 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080318 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080514 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090414 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090427 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4306059 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140515 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |