JP2001162826A - カラー印刷とモノクロ印刷とでインクカートリッジを交換する印刷 - Google Patents

カラー印刷とモノクロ印刷とでインクカートリッジを交換する印刷

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JP2001162826A
JP2001162826A JP34752999A JP34752999A JP2001162826A JP 2001162826 A JP2001162826 A JP 2001162826A JP 34752999 A JP34752999 A JP 34752999A JP 34752999 A JP34752999 A JP 34752999A JP 2001162826 A JP2001162826 A JP 2001162826A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラープリンタにおいて、特定のインクのみ
を使用して印刷を行う場合の、印刷速度を向上させるた
めの技術を提供する。 【解決手段】 第1のインクカートリッジ取付部と、第
2のインクカートリッジ取付部と、を備える印刷装置を
使用する。印刷ヘッドは、第1のインクカートリッジ取
付部に取り付けられたインクカートリッジのインクを吐
出する第1のノズル群と、第1のノズル群のノズルとは
主走査の方向に並ばない位置に設けられたノズルを含
み、第2のインクカートリッジ取付部に取り付けられた
インクカートリッジのインクを吐出する第2のノズル群
と、を備える。そして、ブラックインクを収容する第2
のブラックインクカートリッジを第2のインクカートリ
ッジ取付部に取り付ける。その後、第1のノズル群およ
び第2のノズル群からブラックインクを吐出させてモノ
クロ印刷を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラー印刷とモ
ノクロ印刷とをモードを切り換えて行う技術に関し、さ
らに詳しくは、モノクロ印刷を行うモードにおいて高速
に印刷を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの出力装置として、
有彩色および無彩色の復数色のインクをヘッドから吐出
するタイプのカラープリンタが広く普及している。この
ようなカラープリンタにおいては、印刷ヘッドの各ノズ
ルは、それぞれ決まった色のインクを吐出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなカラープ
リンタで単色の印刷物を印刷する際には、全ノズルのな
かのごく一部のノズルのみが使用されることとなり、他
の色のノズルはその間、使用されない。しかし、単色で
印刷を行う場合にも、なるべく多数のノズルを用いて印
刷速度を向上させたいという要望があった。
【0004】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、カラープリンタ
において、特定のインクのみを使用して印刷を行う場合
の、印刷速度を向上させるための技術を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明で
は、以下のような印刷装置を使用して印刷を行う。すな
わち、ブラックインクを収容する第1のブラックインク
カートリッジを取り付けるための第1のインクカートリ
ッジ取付部と、有彩色インクを収容するカラーインクカ
ートリッジを取り付けるための第2のインクカートリッ
ジ取付部と、を備え、印刷ヘッドと印刷媒体とを相対的
に移動させる主走査を行いつつ印刷を行う印刷装置であ
る。まず、第1のインクカートリッジ取付部に取り付け
られたインクカートリッジからインクを供給されて、当
該インクを吐出する第1のノズル群と、第1のノズル群
のノズルとは、主走査の方向に並ばない位置に設けられ
たノズルを含み、第2のインクカートリッジ取付部に取
り付けられたインクカートリッジからインクを供給され
て、当該インクを吐出する第2のノズル群と、を含む複
数のノズルを備えた印刷ヘッドを準備する。そして、第
1のブラックインクカートリッジを第1のインクカート
リッジ取付部に取り付ける。また、ブラックインクを収
容する第2のブラックインクカートリッジを第2のイン
クカートリッジ取付部に取り付ける。その後、第1のノ
ズル群および第2のノズル群からブラックインクを吐出
させてモノクロ印刷を行う。このような印刷によれば、
有彩色インクを吐出していた第2のノズル群を有効に活
用して、高速にモノクロ印刷を行うことができる。な
お、カラーインクカートリッジは、単独で複数色の有彩
色インクを収容するものであってもよいし、単一色の有
彩色インクを収容するカラーインクカートリッジが、印
刷装置に複数取り付けられる態様であってもよい。
【0006】なお、上記印刷方法において、さらに、ク
リーニング液を収容するクリーニングカートリッジを第
2のインクカートリッジ取付部に取り付け、クリーニン
グ液を少なくともノズルまで到達させるための特別なク
リーニングを行うことが好ましい。このような態様とす
れば、第2のインクカートリッジ取付部に取り付けられ
ていたカートリッジのインクで、ノズル内部などに残留
しているインクを効果的に取り除くことができる。よっ
て、第2のインクカートリッジ取付部のカートリッジを
交換しても、後で取り付けられたカートリッジのインク
と先に取り付けられていたカートリッジのインクとが混
ざってしまう可能性が低減される。
【0007】また、カートリッジ交換の際に行う特別な
クリーニングは、定期的に行われるクリーニングよりも
長時間実行されることが好ましい。そのようにすれば、
ノズル内部などに残留しているインクをより効果的に取
り除くことができる。
【0008】また、第1のノズル群および第2のノズル
群は、それぞれ主走査の方向とは垂直な方向に等間隔に
ピッチ2k(kは実数)で配されたノズルからなり、第
2のノズル群の各ノズルは、主走査の方向とは垂直な方
向について、第1のノズル群のノズルに対して(m−1
/2)・2kだけ(mは自然数)ずらして配されている
ことが好ましい。このような態様とすれば、第1のノズ
ル群によって記録されるラスタに対して(m−1/2)
・2kだけ副走査方向にずれているラスタを、同一の主
走査において、第2のノズル群が記録することとなる。
よって、複数のノズル群から同一色のインクを吐出させ
て印刷を行う際に、重複しないラスタに効率的にドット
を記録することができる。
【0009】また、第1のノズル群および第2のノズル
群は、それぞれ主走査の方向とは垂直な方向に等間隔に
ピッチn・k(nは自然数。kは実数。)で配された同
数のノズルからなるサブノズル群を有しており、第1の
ノズル群のサブノズル群および第2のノズル群のサブノ
ズル群の数は、合計n個であり、第1のノズル群のサブ
ノズル群および第2のノズル群のサブノズル群は、互い
に主走査の方向に垂直な方向につき、(m−1/2)・
2kだけ(mは自然数)ずらされて配されている、態様
とすることもできる。このような態様としても、互いに
(m−1/2)・2kだけ副走査方向にずれているラス
タを、同一の主走査において記録することができる。よ
って、複数のノズル群から同一色のインクを吐出させて
印刷を行う際に、重複しないラスタに効率的にドットを
記録することができる。
【0010】一方、使用するカートリッジとしては、複
数色のインクをそれぞれ個別のインク供給口から供給す
るカラーインクカートリッジと交換して印刷装置に取り
付けることができ、カラーインクカートリッジのインク
供給口に対応する複数のインク供給口を備えるインクカ
ートリッジであって、複数のインク供給口から、同一色
のインクを供給するインクカートリッジを用いることが
できる。このようなカートリッジをカラーインクカート
リッジと交換して印刷装置に取り付ければ、それぞれ異
なる色のインクを吐出していたノズルから同一色のイン
クを吐出させることができ、その色で単一色の印刷をす
る際に、高速に印刷を行うことができる。
【0011】また、インクカートリッジが、内部に収容
し、複数のインク供給口から供給するインクは、ブラッ
クインクであることが好ましい。このようなカートリッ
ジをカラーインクカートリッジと交換して印刷装置に取
り付ければ、高速にモノクロ印刷を行うことができる。
【0012】なお、本発明は、以下に示すような種々の
態様で実現することが可能である。 (1)印刷装置。印刷制御装置。印刷ヘッド。インクカ
ートリッジ。 (2)印刷方法。印刷制御方法。 (3)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータ
プログラム。 (4)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータ
プログラムを記録した記録媒体。 (5)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータ
プログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、下記の順序に従って本発明
の実施の形態について説明する。 A.第1実施例: A−1.印刷装置全体の構成: A−2.ソフトウェアの構成: A−3.印刷ヘッドの構成: A−4.インクカートリッジの構成: A−5.印刷動作: A−6.カートリッジの交換による印刷モードの切り換
え: A−7.印刷の方法: B.第2実施例: B−1.装置の構成: B−2.印刷の方法: B−3.他の態様のモノクロ印刷用ブラックカートリッ
ジ: C.第3実施例: C−1.装置の構成: C−2.印刷の方法: D.その他:
【0014】A.第1実施例: A−1.印刷装置全体の構成:図1は、インクジェット
プリンタ22を備えた印刷システムの概略構成図であ
る。このプリンタ22は、紙送りモータ23によって印
刷用紙Pを副走査方向に搬送する副走査送り機構と、キ
ャリッジモータ24によってキャリッジ31をプラテン
26の軸方向(主走査方向)に往復動させる主走査送り
機構と、キャリッジ31に搭載された印刷ヘッドユニッ
ト60(「印刷ヘッド集合体」とも呼ぶ)を駆動してイ
ンクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構
と、これらの紙送りモータ23,キャリッジモータ2
4,印刷ヘッドユニット60および操作パネル32との
信号のやり取りを司る制御回路40とを備えている。制
御回路40は、コネクタ56を介してコンピュータ90
に接続されている。
【0015】印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、
紙送りモータ23の回転をプラテン26と用紙搬送ロー
ラ(図示せず)とに伝達するギヤトレインを備える(図
示省略)。また、キャリッジ31を往復動させる主走査
送り機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリ
ッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッ
ジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設する
プーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検出する位
置検出センサ39とを備えている。
【0016】図2は、制御回路40を中心としたプリン
タ22の構成を示すブロック図である。制御回路40
は、CPU41と、プログラマブルROM(PROM)
43と、RAM44と、文字のドットマトリクスを記憶
したキャラクタジェネレータ(CG)45とを備えた算
術論理演算回路として構成されている。この制御回路4
0は、さらに、外部のモータ等とのインタフェースを専
用に行なうI/F専用回路50と、このI/F専用回路
50に接続され印刷ヘッドユニット60を駆動してイン
クを吐出させるヘッド駆動回路52と、紙送りモータ2
3およびキャリッジモータ24を駆動するモータ駆動回
路54と、を備えている。I/F専用回路50は、パラ
レルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ56
を介してコンピュータ90から供給される印刷信号PS
を受け取ることができる。
【0017】A−2.ソフトウェアの構成:図3は、本
印刷装置のソフトウェアの構成を示すブロック図であ
る。コンピュータ90では、所定のオペレーティングシ
ステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作
している。オペレーティングシステムには、ビデオドラ
イバ91やプリンタドライバ96が組み込まれており、
アプリケーションプログラム95からは、これらのドラ
イバを介して、プリンタ22に転送するための印刷信号
PSが出力されることになる。画像のレタッチなどを行
うアプリケーションプログラム95は、スキャナ12か
ら画像を読み込み、これに対して所定の処理を行いつつ
ビデオドライバ91を介してCRT21に画像を表示し
ている。スキャナ12から供給されるデータORGは、
カラー原稿から読み取られ、レッド(R),グリーン
(G),ブルー(B)の3色の色成分からなる原カラー
印刷データORGである。
【0018】このアプリケーションプログラム95が、
印刷命令を発すると、コンピュータ90のプリンタドラ
イバ96が、印刷データをアプリケーションプログラム
95から受け取り、これをプリンタ22が処理可能な信
号(ここではシアン,マゼンタ,イエロ,ブラックの各
色についての多値化された信号)に変換している。図2
に示した例では、プリンタドライバ96の内部には、解
像度変換モジュール97と、色補正モジュール98と、
ハーフトーンモジュール99と、ラスタデータ生成部1
00が備えられている。また、色補正テーブルLUTも
記憶されている。色補正テーブルLUTはCD−ROM
等から読み込んでも良いし、デフォルトを予めROMに
記憶しておいても良い。
【0019】解像度変換モジュール97は、アプリケー
ションプログラム95が扱っているカラー印刷データの
解像度、即ち、単位長さ当りの画素数をプリンタドライ
バ96が扱うことができる解像度に変換する役割を果た
す。こうして解像度変換された印刷データは、まだRG
Bの3色からなる画像情報であるから、色補正モジュー
ル98は色補正テーブルLUTを参照しつつ、各画素ご
とにプリンタ22が使用するシアン(C),マゼンタ
(M),イエロ(Y),ブラック(K)の各色のデータ
に変換する。
【0020】色補正されたデータは、例えば256階調
等の幅で階調値を有している。ハーフトーンモジュール
99は、インクドットを分散して形成することにより、
プリンタ22でこの階調値を表現するためのハーフトー
ン処理を実行する。こうして処理された印刷データは、
ラスタデータ生成部100によりプリンタ22に転送す
べきデータ順に並べ替えられ、最終的な印刷信号PSと
して出力される。すなわち、ラスタデータ生成部100
において、どのラスタのどの画素にどのインクをどの程
度吐出するかを考慮した上で、印刷データをプリンタ2
2に転送すべきデータ順に並べ替え、印刷信号PSを作
成する。ここで、ラスタデータ生成部100には、印刷
ヘッド28に取り付けられたカラーインクカートリッジ
72、モノクロ印刷用ブラックカートリッジ72aなど
のメモリ73からカートリッジ情報CRGが送られる。
カートリッジ情報CRGは、カートリッジの種類を特定
するための情報である。ラスタデータ生成部100は、
印刷ヘッド28上のカラーカートリッジ取り付け部28
Dcにどのカートリッジが取り付けられているかによっ
て、それに応じたラスタデータを生成する。なお、印刷
信号PSは、各主走査時のドットの記録状態を示すラス
タデータと、副走査送り量を示すデータとを含んでい
る。本実施例では、プリンタ22は印刷信号PSに従っ
てインクドットを形成する役割を果たすのみであり画像
処理は行っていないが、勿論これらの処理をプリンタ2
2で行うものとしても差し支えない。また、本実施例で
は、プリンタの主走査においてどのタイミングでどのノ
ズルからインク滴を吐出するかは、プリンタ側で演算し
決定するが、この処理をプリンタドライバ96側で行う
こととしてもよい。
【0021】A−3.印刷ヘッドの構成: (1)カートリッジ取り付け部からノズルにかけての構
成:図4は、インク吐出用ヘッド28の概略構成を示す
説明図である。キャリッジ31(図1)下部に設けられ
た印刷ヘッド28上面には、ブラックインクカートリッ
ジ71を交換可能に取り付けることができるブラックカ
ートリッジ取り付け部28Dkと、カラーインクカート
リッジ72を交換可能に取り付けることができるカラー
カートリッジ取り付け部28Dcと、が設けられてい
る。これらのカートリッジ取り付け部を「カートリッジ
取り付け部28D」と総称する。ブラックインクカート
リッジ71は、ブラックインク(K)を収納するインク
カートリッジであり、カラーインクカートリッジ72
は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)の3
色のインクを収納するインクカートリッジである。イン
クカートリッジの詳細については後述する。印刷ヘッド
28下面には各色のインクを吐出する合計96個のノズ
ルNzが形成されている。一方、カートリッジ取り付け
部28Dが設けられている上面には、各色用のノズルに
インクカートリッジからのインクを導く導入管67k
(K),67y(Y),67m(M),67c(C)が
立設されている。これら導入管67k,67y,67
m,67cを「導入管67」と総称する。キャリッジ3
1にブラックインクカートリッジ71およびカラーイン
クカートリッジ72を上方から装着すると、各カートリ
ッジに設けられた接続孔78に導入管67が挿入され、
各インクカートリッジから各ノズル列へのインクの供給
が可能となる。これにより、ブラックノズル列61に属
するノズルはブラックインク(K)を吐出し、イエロノ
ズル列に属するノズルはイエロインク(Y)を吐出し、
マゼンタノズル列に属するノズルはマゼンタインク
(M)を吐出し、シアンノズル列に属するノズルはシア
ンインク(C)を吐出することとなる。
【0022】図5は、ピエゾ素子PEとノズルNzとの
構造を詳細に示した説明図である。キャリッジ31下部
に設けられた各色用のノズルには、それぞれ、電歪素子
の一つであって応答性に優れたピエゾ素子PEが配置さ
れている。そして、図5上段に図示するように、ピエゾ
素子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路6
8に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PEは、
周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極め
て高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。
本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極
間に所定時間幅の電圧を印加することにより、図5下段
に示すように、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸
張し、インク通路68の一側壁を変形させる。この結
果、インク通路68の体積はピエゾ素子PEの伸張に応
じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、粒子Ip
となって、ノズルNzの先端から高速に吐出される。こ
のインク粒子Ipがプラテン26に装着された用紙Pに
染み込むことにより、印刷が行われる。
【0023】(2)ノズルの配置:図6は、印刷ヘッド
28上のノズルの配置を示す平面図である。印刷ヘッド
28には、図6に示すように、それぞれ副走査方向SS
に並ぶノズル列が2列設けられている。各ノズル列を構
成するノズルは、等ピッチ2kで48個設けられてい
る。各ノズル列の副走査方向の密度は180dpiであ
る。図6の左の列の#1〜#48のノズルは、すべて導
入管67kからインクを供給されて、ブラックカートリ
ッジ取り付け部28Dkに取り付けられているインクカ
ートリッジのインクを吐出する。このノズル列をブラッ
クノズル列61と呼ぶ。一方、図6において右の列のノ
ズルは、図6の上から順に16個づつ、それぞれ導入管
67y、67m,67cからインクを供給されて、カラ
ーカートリッジ取り付け部28Dcに取り付けられてい
るインクカートリッジのインクを吐出する。これらのノ
ズル列をそれぞれイエロノズル列66、マゼンタノズル
列64、シアンノズル列62と呼ぶ。また、イエロノズ
ル列66、マゼンタノズル列64およびシアンノズル列
62をまとめてカラーノズル列と呼ぶ。カラーノズル列
62,64,66の各ノズルは、副走査方向に関して、
ブラックノズル列61の各ノズルの間に位置するように
ノズルピッチ2kの1/2だけずらされて配されてお
り、ブラックノズル列61およびカラーノズル列62,
64,66の各ノズルは、いわゆる「千鳥」に配されて
いる。なお、各ノズル列内での各ノズルの番号は、図6
に示すように、副走査方向の上流から順に#1,#
2,,,とする。
【0024】A−4.インクカートリッジの構成:図7
は、ブラックインクカートリッジ71とカラーインクカ
ートリッジ72の底面図である。ブラックインクカート
リッジ71は略直方体の容器であり、ブラックインク
(K)を収容する。このブラックインクカートリッジ7
1の略長方形の底面の一辺寄りの位置には、接続孔78
pが設けられている。ブラックインクカートリッジ71
が印刷ヘッド28上のブラックカートリッジ取り付け部
28Dkに取り付けられて(図4参照)、接続孔78p
に導入管67kが挿入が挿入されると、ブラックインク
カートリッジ71内から導入管67kを経てブラックノ
ズル列61にブラックインク(K)が供給される。
【0025】一方、カラーインクカートリッジ72も略
直方体の容器であるが、その内部は三つに仕切られてお
り、それぞれの空間にイエロインク(Y)、マゼンタイ
ンク(M)、シアンインク(C)を収容する。略長方形
の底面の一辺寄りの位置には、三つの接続孔78q,7
8r,78sが設けられており、導入管67y,67
m,67cが挿入されると、カートリッジ内からイエロ
インク(Y)、マゼンタインク(M)、シアンインク
(C)がイエロノズル列66、マゼンタノズル列64、
シアンノズル列62に供給される。
【0026】図8は、ブラックインクカートリッジ71
とモノクロ印刷用ブラックカートリッジ72aの底面図
である。このカラープリンタ22においては、モノクロ
印刷の際には、カラーインクカートリッジ72に代えて
モノクロ印刷用ブラックカートリッジ72aが、カラー
カートリッジ取り付け部28Dcに取り付けられる。こ
のモノクロ印刷用ブラックカートリッジ72aは、カラ
ーインクカートリッジ72と略同様の構成であるが、イ
ンクを収容する空間は三つに仕切られておらず単一の空
間であって、そこにブラックインク(K2)を収容して
いる。他の構成はカラーインクカートリッジ72と同様
である。よって、底面に設けられた三つの接続孔78a
q,78ar,78asに導入管67y,67m,67
cが挿入されると、いずれの接続孔からもブラックイン
ク(K2)が供給される。なお、このブラックインク
(K2)は、ブラックインクカートリッジ71内に収容
されているブラックインク(K)と同じものであるが、
ここでは区別するために、ブラックインクカートリッジ
71内に収容されているブラックインクを「K」で表
し、モノクロ印刷用ブラックカートリッジ72a内に収
容されているブラックインクを「K2」で表す。
【0027】また、本プリンタ22においては、カラー
カートリッジ取り付け部28Dcに取り付けられるカー
トリッジとしては、クリーニングカートリッジも使用さ
れる。クリーニングカートリッジは、内部にクリーニン
グ液が収容されている点以外は、モノクロ印刷用ブラッ
クカートリッジ72aと同様の構成である。このクリー
ニング液としては、インクカートリッジ装着前のプリン
タの工場出荷の段階でインク通路に充填されている充填
液と同じものを使用することができる。また、より粘度
が低い液体を採用してもよく、また、各色のインクを溶
かしやすい液体を採用することが好ましい。このクリー
ニング液は、透明であることが好ましい。
【0028】A−5.印刷動作:以上説明したハードウ
ェア構成を有するプリンタ22は、紙送りモータ23に
より用紙Pを搬送しつつ(「副走査」という)、キャリ
ッジ31をキャリッジモータ24により往復動させ
(「主走査」という)、同時に印刷ヘッド28の各色ヘ
ッド61ないし66のピエゾ素子PEを駆動して、各色
インクの吐出を行い、ドットを形成して用紙P上に多色
の画像を形成する。
【0029】A−6.カートリッジの交換による印刷モ
ードの切り換え:カラーカートリッジ取り付け部72D
cに、カラーインクカートリッジ72が取り付けられた
場合には、イエロノズル列66には導入管67yを介し
てカラーインクカートリッジ72のイエロインクが供給
される。同様に、マゼンタノズル列64には導入管67
mを介してマゼンタインクが供給され、シアンノズル列
62には導入管67cを介してシアンインクが供給され
る。そして、各ノズルからはそれぞれのインクのインク
滴が吐出され、カラー印刷が行われる。
【0030】一方、カラーカートリッジ取り付け部72
Dcに、モノクロ印刷用ブラックカートリッジ72aが
取り付けられた場合には、イエロノズル列66、マゼン
タノズル列64、シアンノズル列62には、それぞれ導
入管67y,67m,67cを介して、ブラックインク
(K2)が供給される。したがって、この場合には、ブ
ラックノズル列61を構成する各ノズルと、カラーノズ
ル列を構成する各ノズルとから、ブラックインク滴
(K,K2)が吐出される。このようにしてモノクロ印
刷が行われる。
【0031】図9は、インクカートリッジ交換の手順を
示すフローチャートである。カラーカートリッジ取り付
け部72Dcに取り付けるカートリッジを、カラーイン
クカートリッジ72からモノクロ印刷用ブラックカート
リッジ72aへ、または、モノクロ印刷用ブラックカー
トリッジ72aからカラーインクカートリッジ72へ、
交換する場合には、取り付けられているカートリッジを
はずした後、すぐに次に使用するカートリッジを取り付
けるのではない。すなわち、取り付けられているカート
リッジをはずした後、まず、クリーニング用カートリッ
ジを取り付ける(S1)。そして、図示しないポンプに
よってノズルからインクを吸引し(S2)、クリーニン
グ用カートリッジに収容されたクリーニング液を、ノズ
ル先端まで行き渡らせて、インク通路内に残ったインク
を吐き出させる。その後、カラーカートリッジ取り付け
部72Dからクリーニング用カートリッジをはずして、
実際に使用したいインクカートリッジを取り付ける(S
3)。その後、再び図示しないポンプによってノズルか
らインクを吸引して(S4)、取り付けたカートリッジ
に収容されたインクをノズル先端まで行き渡らる。その
後、次の印刷を行う(S5)。例えば、カラー印刷モー
ドからモノクロ印刷モードに移行する場合には、ステッ
プS1においては、カラーインクカートリッジ72がは
ずされた後、クリーニング用カートリッジが取り付けら
れる。そして、ステップS3においては、カラーカート
リッジ取り付け部72Dからクリーニング用カートリッ
ジがはずされ、モノクロ印刷用ブラックカートリッジ7
2aが取り付けられる。逆に、モノクロ印刷モードから
カラー印刷モードに移行する場合には、ステップS1に
おいては、モノクロ印刷用ブラックカートリッジ72a
がはずされした後、クリーニング用カートリッジが取り
付けられる。そして、ステップS3においては、カラー
カートリッジ取り付け部72Dからクリーニング用カー
トリッジがはずされ、カラーインクカートリッジ72が
取り付けられる。
【0032】このようにして、インクの切り換え時に、
クリーニング用カートリッジ内に収容されたクリーニン
グ液で、ノズル内のクリーニングを行う。このため、カ
ートリッジの交換前後で使用されるインクが混ざってし
まうのを防止することができる。なお、クリーニング液
は透明であるため、多少、インク通路内に残留してカー
トリッジ交換後に使用するインクと混ざっても、吐出イ
ンクの色に与える影響は少ない。また、ポンプによるク
リーニングに代えてフラッシングを行うこととしてもよ
い。フラッシングとは、各ノズルでインク滴を空打ちす
ることである。通常、フラッシングは、ノズルの目詰ま
りの防止、目詰まりの解消などのために行われる。ここ
では、ノズル内に残留するインクを入れ替えるために行
うため、ノズルの目詰まりの防止等を目的とする通常の
フラッシングよりも長時間行うことが好ましい。なお、
本明細書においては、広義の「クリーニング」は、ポン
プによるクリーニングとフラッシングとを含む広い概念
である。クリーニングカートリッジとインクカートリッ
ジとが交換されるときには、広義の「クリーニング」を
実施すればよい。
【0033】A−7.印刷の方法: (1)カラー印刷(インターレース送り):図10は、
第1実施例におけるカラー印刷時の印刷ヘッド28の送
り方を示す説明図である。第1実施例においては、カラ
ー印刷の際には、ブラックノズル列61のうち、#1〜
#16のノズルのみを使用し、#17〜#48のノズル
(図6において黒く塗りつぶしてあるノズル)は使用し
ない。なお、各ノズルは印刷データにしたがって、主走
査の間、インク滴を吐出したり吐出しなかったりする
が、ここでいう「ノズルを使用しない」とは、印刷媒体
1ページの印刷において一度もノズルを使用しないこと
をいう。それ以外の場合は「ノズルを使用する」に含ま
れる。
【0034】第1実施例でカラー印刷を行う場合には、
360dpiで印刷を行うこととする。印刷ヘッド28
上のノズル密度は副走査方向に180dpiであるか
ら、印刷媒体上のラスタを副走査方向に360dpiで
記録するためには、印刷ヘッド28を1ラスタ分(また
は奇数ラスタ分)だけ副走査方向にずらした、2度の主
走査が必要となる。ここで、「ラスタ」とは、印刷媒体
上に仮想的に規定した、ドットを形成する位置を示す
(主走査方向に伸びる)「行」である。ここでは、ラス
タの間隔は、ノズルピッチ2kの半分のkとなる。
【0035】図10の左側には、印刷ヘッドをどのよう
に送るかが示されており、右側には、印刷結果がどのよ
うになるかが示されている。図10の左側に示されてい
る2列づつの格子群は、それぞれ印刷ヘッドを表してい
る。左端の2列は、主走査の1パス目の(副走査方向
の)ヘッド位置を表しており、その右側に並ぶそれぞれ
2列づつの格子群は、2パス目、3パス目のヘッドの位
置を表している。ここで、「パス数」は、主走査の最初
の往路が1パス目、復路が2パス目、次の往路が3パス
目等と数える。また、各マスの中に記入されている番号
は、ノズルを特定する番号である。すなわち、最初の番
号がノズル列を表す数であり、その次の「#1」など
は、各ノズル列内でのノズル番号である。
【0036】図10に示すように、この送り方において
は、主走査の往路(1パス目)を終えると、制御回路4
0(図2)は、15ラスタ分だけ印刷ヘッド28を副走
査方向に送る。そしてその後、主走査の復路(2パス
目)を実行する。この復路でのドット形成によって、往
路で一つおきにラスタを空けて印刷されたラスタの間に
ドットが形成されることとなる。同時に、新たに副走査
方向下流のラスタは、一つおきにすき間を空けて記録さ
れる。そして、主走査の復路(2パス目)を終えると、
制御回路40は、17ラスタ分だけ印刷ヘッド28を副
走査方向に送る。そしてその後、再び主走査の往路(3
パス目)を実行する。このように、制御回路40は、主
走査の往路を終えて次の復路を実行する前には、15ラ
スタ分だけ副走査送りを行い、主走査の復路を終えて次
の往路を実行する前には、17ラスタ分だけ副走査送り
を行っていく。
【0037】図10の右側には、各ラスタが往路によっ
て記録されるのか、復路によって記録されるのか、そし
て、どのノズル列の何番目のノズルによって記録される
のかが示されている。図10の右側の表において、マス
の中に「往」と記載されているラスタは往路で記録さ
れ、「復」と記載されているラスタは復路で記録される
ことを意味している。そして、「往」または「復」の横
に記載されている数字は、ノズル列内の番号である。そ
して、ノズル列の番号の次に記載されている番号は、各
ノズル列のノズルの番号である。図10からわかるよう
に、この送りの方法では、各インクについて、往路で記
録されるラスタと復路で記録されるラスタが副走査方向
に交互に繰り返される。
【0038】このように、前に記録されたラスタの隙間
のラスタを埋めつつ、新たに記録する領域については、
新たに一つ(またはいくつか)おきのラスタにドットを
記録していく記録方式を、以下、「インターレース送
り」と呼ぶ。これに対して、「連続するラスタの束を全
て記録した後に、印刷ヘッド28をその記録済みのラス
タの分だけ送り、次のラスタの束を全て記録し、これを
繰り返していく方式」を、「バンド送り」と呼ぶ。バン
ド送りをした場合には、一度に記録される(または、小
さな副走査送りを経て連続して印刷される)ラスタの束
と束の間にすじ目ができてしまうことがあるが、この送
りの方法においては、インターレース送りをしているた
め、そのような問題が生じない。
【0039】(2)モノクロ印刷(バンド送り):図1
1は、第1実施例におけるモノクロ印刷時の各ノズルの
吐出インクを示す説明図である。カラー印刷時には、カ
ラーカートリッジ取り付け部72Dcにはカラーインク
カートリッジ72が取り付けられ、イエロノズル列66
からはイエロインクが、マゼンタノズル列64からはマ
ゼンタインクが、シアンノズル列62からはシアンイン
クが、それぞれ吐出されていた。しかし、モノクロ印刷
時には、カラーカートリッジ取り付け部72Dcにはモ
ノクロ印刷用ブラックカートリッジ72a(図8)が取
り付けられ、図11に示すように、イエロノズル列6
6、マゼンタノズル列64、イエロノズル列66から
は、ブラックインク(K2)が吐出される。また、カラ
ー印刷時には、ブラックノズル列61のうち、#1〜#
16のノズルのみが使用され、#17〜#48のノズル
は使用されなかったが、モノクロ印刷時には#1〜#4
8のすべてのノズルが使用される。
【0040】図12は、第1実施例におけるモノクロ印
刷時の印刷ヘッド28の送り方(バンド送り)を示す説
明図である。ここでは、前述のカラー印刷の場合と同様
に副走査方向に360dpiで印刷を行うこととする。
【0041】ブラックノズル列61を構成する各ノズル
と、カラーノズル列を構成する各ノズルとは、それぞれ
副走査方向に180dpiの密度で設けられているが、
互い違いに「千鳥」に配されている。このため、モノク
ロ印刷モードにおいて、これら全てのノズルからブラッ
クインク(K,K2)を吐出させれば、一度の主走査で
副走査方向に360dpiの密度で連続する96ラスタ
についてドットを形成することができる。よって、制御
回路40は、主走査の往路を終えて次の復路を実行する
前には、96ラスタ分だけ副走査送りを行い、同様に、
主走査の復路を終えて次の往路を実行する前にも、96
ラスタ分だけ副走査送りを行っていく。そして、ブラッ
クノズル列61とカラーノズル列の合計ノズル数に相当
する96づつの連続するラスタが、一度の主走査ごとに
記録されていく。
【0042】インクカートリッジをカラーインクカート
リッジ72からモノクロ印刷用ブラックカートリッジ7
2aに交換せずに、ブラックノズル列61のみがブラッ
クインクを吐出する状態で印刷した場合には、#1〜#
48のすべてのノズルを使用したとしても、一度の主走
査で48ラスタしかドットを形成することができない。
しかし、ここではカラーインクカートリッジ72をモノ
クロ印刷用ブラックカートリッジ72aに交換し、すべ
てのノズルからブラックインクを吐出させている。この
ため、一度の主走査で96ラスタについてドットを形成
することができる。よって、高速に印刷を行うことがで
きる。
【0043】図12の右側には、各ラスタが往路によっ
て記録されるのか、復路によって記録されるのか、そし
て、どのノズル列の何番目のノズルによって記録される
のかが示されている。これからわかるように、モノクロ
印刷時には、往路で記録されるラスタの束(96ラス
タ)と復路で記録されるラスタの束(96ラスタ)が交
互に繰り返される。なお、この場合は、印刷媒体上に3
60dpiで印刷を行うところ、一度の主走査で360
dpiで隣り合うラスタを隙間なく記録するため、「バ
ンド送り」とならざるを得ない。
【0044】(3)モノクロ印刷(インターレース送
り):図13は、第1実施例におけるモノクロ印刷時の
印刷ヘッド28の送り方(インターレース送り)を示す
説明図である。ここでは、印刷媒体上に720dpiで
印刷を行うものとする。制御回路40は、主走査の往路
を終えて次の復路を実行する前には、95ラスタ分だけ
副走査送りを行い、主走査の復路を終えて次の往路を実
行する前には、97ラスタ分だけ副走査送りを行う。そ
の結果、印刷媒体上には720dpiで印刷が行われ
る。他の点は、上記でバンド送りにおいて説明したもの
と同様である。このように、ノズルの密度よりも高密度
で印刷を行う場合には、全ノズルからブラックインク
(K、K2)を吐出する場合にも、インターレース送り
をすることが可能である。なお、この送りにおいては、
印刷媒体上のラスタの間隔は、ノズルピッチ2kの1/
4のk/2である。
【0045】B.第2実施例: B−1.装置の構成:図14は、第2実施例における印
刷ヘッド28上のノズルの配置を示す平面図である。第
2実施例では、各色のインクを吐出するノズルは、副走
査方向に一列に設けられている。すなわち、第1実施例
のカラーノズル列66,64,62に対して、さらに副
走査方向下流に16個のブラックノズル列61dを設け
たような構成である。他の構成は、第1実施例と同様で
ある。
【0046】B−2.印刷の方法: (1)カラー印刷:図15は、第2実施例におけるカラ
ー印刷時の印刷ヘッド28aの送り方を示す説明図であ
る。第2実施例においては、カラー印刷、モノクロ印刷
の両方において、360dpiで印刷を行うこととす
る。第2実施例では、カラー印刷の際には、イエロノズ
ル列66bはイエロインク(Y)を吐出し、マゼンタノ
ズル列64bはマゼンタインク(M)を吐出し、シアン
ノズル列66bはシアンインク(C)を吐出する。ま
た、ブラックノズル列61dはブラックインク(K)を
吐出する。そして、制御回路40dは、主走査の往路を
終えて次の復路を実行する前には、15ラスタ分だけ副
走査送りを行い、主走査の復路を終えて次の往路を実行
する前には、17ラスタ分だけ副走査送りを行う。その
結果、図15の右側に示すように、印刷媒体上では、各
インクについて、往路で記録されるラスタと復路で記録
されるラスタが、副走査方向に交互に繰り返される。
【0047】(2)モノクロ印刷:モノクロ印刷の際に
は、第1実施例と同様にカラーインクカートリッジ72
がモノクロ印刷用ブラックカートリッジ72aに交換さ
れ、イエロノズル列66b、マゼンタノズル列64b、
シアンノズル列66bは、いずれもブラックインク(K
2)を吐出する。
【0048】図16は、第2実施例におけるモノクロ印
刷時の印刷ヘッド28aの送り方を示す説明図である。
モノクロ印刷においては、制御回路40dは、主走査の
往路を終えて次の復路を実行する前には、63ラスタ分
だけ副走査送りを行い、主走査の復路を終えて次の往路
を実行する前には、65ラスタ分だけ副走査送りを行
う。その結果、印刷媒体上では、各インクについて、往
路で記録されるラスタと復路で記録されるラスタが、副
走査方向に交互に繰り返される。
【0049】インクカートリッジを交換せずに、ブラッ
クノズル列61dのみがブラックインクを吐出する状態
で印刷した場合には、一度の主走査で16ラスタしかド
ットを形成することができない。しかし、カラーインク
カートリッジ72をモノクロ印刷用ブラックカートリッ
ジ72aに交換し、すべてのノズルからブラックインク
を吐出させているため、第2実施例では、一度の主走査
で64ラスタについてドットを形成することができる。
よって、高速に印刷を行うことができる。
【0050】B−3.他の態様のモノクロ印刷用ブラッ
クカートリッジ:図17は、ブラックインクカートリッ
ジ71および単一有彩色インクカートリッジ72b,7
2c,72dの底面図である。カラーインクカートリッ
ジ72は、単独でイエロ、シアン、マゼンタの三色のイ
ンクを収容し、それぞれのインクを供給する三つの接続
孔を有していたが、図17に示すように、それぞれ単一
色の有彩色インクを収容し、接続孔を一つ有する単一有
彩色インクカートリッジ72b,72c,72dを用い
ることとしてもよい。これらの単一有彩色インクカート
リッジ72b,72c,72dは、それぞれ導入管67
y(Y),67m(M),67c(C)に接続されるも
のである。
【0051】図18は、ブラックインクカートリッジ7
1、単一有彩色インクカートリッジ72b,72cおよ
びモノクロ印刷用ブラックカートリッジ72eの底面図
である。単一有彩色インクカートリッジ72b,72
c,72dを用意すると同時に、単一有彩色インクカー
トリッジ72b,72c,72dと同様の構成で、ブラ
ックインクを収容し、単一有彩色インクカートリッジ7
2b,72c,72dと交換して導入管67y,67
m,67cに接続可能なモノクロ印刷用ブラックカート
リッジ72eも用意する。このモノクロ印刷用ブラック
カートリッジ72eを、例えば図18に示すように、単
一有彩色インクカートリッジ72dと交換してカラーカ
ートリッジ取り付け部28Dc装着すれば、シアンノズ
ル62bと、ブラックノズル列61dとからブラックイ
ンク(K,K2)を吐出させることができる。このよう
にしても、ブラックノズル列61dからのみブラックイ
ンクを吐出させる場合に比べて、倍の速さでモノクロ印
刷を行うことができる。
【0052】C.第3実施例: C−1.装置の構成:図19は、第3実施例の印刷ヘッ
ド28b上のノズルの配置を示す平面図である。第3実
施例の印刷装置は、印刷ヘッド28b上のノズルの配置
が第1実施例とは異なる。他の点は第1実施例と同様で
ある。
【0053】ブラックインクカートリッジ71からブラ
ックインク(K)を供給されてこれを吐出するノズル
は、ブラックノズル列61a,61b,61cの3列に
分けて8個づつ配されている。それぞれのブラックノズ
ル列のノズルピッチは6kであり、副走査方向のノズル
密度は180dpiである。また、ブラックノズル列6
1bの各ノズルは、ブラックノズル列61aの各ノズル
よりも2kだけ副走査方向SSの上流に配されており、
ブラックノズル列61cの各ノズルは、ブラックノズル
列61bの各ノズルよりもさらに2kだけ副走査方向の
上流に配されている。
【0054】また、シアンノズル列62a、マゼンタノ
ズル列64a、イエロノズル列66aも8個づつ、副走
査方向に6kのピッチで密度180dpiで設けられて
いる。シアンノズル列62aの各ノズルは、ブラックノ
ズル列61aの各ノズルよりもkだけ副走査方向SSの
上流に配されており、マゼンタノズル列64aの各ノズ
ルは、シアンノズル列62aの各ノズルよりもさらに2
kだけ副走査方向SSの上流に配されている。そして、
イエロノズル列66aの各ノズルは、マゼンタノズル列
64aの各ノズルよりもさらに2kだけ副走査方向SS
の上流に配されている。よって、各ノズル列は、副走査
方向下流から順に、ブラックノズル列61a、シアンノ
ズル列62a、ブラックノズル列61b、マゼンタノズ
ル列64a、ブラックノズル列61c、イエロノズル列
66aの順で、kづつ副走査方向上流にずらされて配さ
れていることとなる。
【0055】C−2.印刷の方法: (1)カラー印刷(バンド送り):図20は、第3実施
例におけるカラー印刷時の印刷ヘッド28の送り方を示
す説明図である。第3実施例においては、カラー印刷の
際には、ブラックノズル列61b,61cの各ノズル
(図19において塗りつぶされているノズル)は使用さ
れない。この送りでは、制御回路40は、パスの間に1
ラスタ分(k)だけ副走査送りをしながら、往路と復路
をそれぞれ3パスづつ合計6パス行い、その後、48ラ
スタ分だけ副走査送りをして、再び、1ラスタ分(k)
だけ副走査送りをしながら、往路と復路をそれぞれ3パ
スづつ合計6パス行う。以下、同様に、1ラスタ分の副
走査送りを伴うパスを6パス実行し、48ラスタ分だけ
副走査送りするという手順を繰り返す。
【0056】図21は、第3実施例におけるカラー印刷
時の印刷結果を示す説明図である。図21から分かるよ
うに、往路で印刷されるラスタと復路で印刷されるラス
タが副走査方向に交互に並ぶこととなる。ただし、隣り
合う6本のラスタが同一のノズルでドット形成されるこ
ととなる。
【0057】(2)中速モノクロ印刷(インターレース
送り):図22は、第3実施例におけるモノクロ印刷時
に使用するノズルを示す説明図である。カラー印刷時に
は、ノズル列61b,61cは使用されなかったが、モ
ノクロ印刷時にはブラックインク(K)を吐出するノズ
ル列61a,61b,61cのすべてを使用する。逆
に、カラー印刷時に、シアン、マゼンタ、イエロのイン
クを吐出していたノズル列62a,64a,66aは使
用されない。
【0058】図23は、第3実施例におけるモノクロ印
刷時の印刷ヘッド28の送り方(インターレース送り)
を示す説明図である。ここでは、印刷媒体上に1080
dpiで印刷を行うものとする。制御回路40は、主走
査の往路を終えて次の復路を実行する前には、23ラス
タ分だけ副走査送りを行い、主走査の復路を終えて次の
往路を実行する前には、25ラスタ分だけ副走査送りを
行う。その結果、印刷媒体上には1080dpiで印刷
が行われる。他の点は、上記でインターレース送りにお
いて説明したものと同様である。この方法によれば、一
度の主走査で24ラスタについてドットを形成すること
ができる。すなわち、第3実施例では、ブラックインク
を吐出するノズルを、他の色のインクを吐出するノズル
に比べて3倍有しているため、他の色のノズルと同数だ
けしかブラックノズルを備えない場合に比べて、3倍高
速に印刷を行うことができる。なお、この送りにおいて
は、印刷媒体上のラスタの間隔は、ノズルピッチ6kの
1/6のkである。
【0059】(3)高速モノクロ印刷(バンド送り):
図24は、第3実施例における高速モノクロ印刷時の印
刷ヘッド28の使用ノズルを示す説明図である。モノク
ロ印刷時には、カラーインクカートリッジ72に代えて
モノクロ印刷用ブラックカートリッジ72aが取り付け
られる。その結果、全てのノズルがブラックインクを吐
出することとなる。各ノズル列はピッチ6k、密度18
0dpiで設けられている。しかし、各列のノズルはk
づつ副走査方向にずらされて配されているため、全ての
ノズルからブラックインクを吐出すれば、一度の主走査
で、印刷媒体上の連続する48のラスタに、副走査方向
に1080dpiの密度でドットを形成することができ
る。
【0060】図25は、第3実施例における高速モノク
ロ印刷時の印刷ヘッド28の送り方(バンド送り)を示
す説明図である。この送りでは、制御回路40は、各パ
ス間に48ラスタ分の副走査送りを行いながら主走査の
往路と復路を繰り返す。
【0061】図25の右側には、第3実施例におけるモ
ノクロ印刷時の印刷結果が示されている。図25から分
かるように、この送りによれば、往路で印刷されるラス
タの束(48ラスタ)と復路で印刷されるラスタの束
(48ラスタ)が副走査方向に交互に並ぶこととなる。
この印刷方法によれば、一度の走査で48ラスタにドッ
トを形成することができ、ノズル列61a,61b,6
1cのみを使用してモノクロ印刷を行う場合に比べてさ
らに高速に印刷を行うことができる。
【0062】D.その他:第3実施例では、各パス間に
(7,7,7,7,12)ラスタづつ印刷ヘッドを送る
こととしても、全ラスタに適切に印刷を行うことができ
る。すなわち、本発明においては、ノズルの配置に対応
して適切に送り方を選択すれば、種々の送り方を適用す
ることが可能である。
【0063】さらに、本実施例においては、有彩色(カ
ラー)インクはマゼンタ、シアン、イエロとしたが、そ
のほかにライトシアン、ライトマゼンタを含むものとし
てもよい。さらには、有彩色以外のライトブラック(グ
レー)のインクを吐出するノズル列を含んでもよい。ま
た、本発明において単方向印刷を行うインクも、ブラッ
クに限られるものではなく、シアンやマゼンタなどとし
てもよい。すなわち、単独で文字や図形などを印刷する
インクは、単方向印刷を行うために、双方向印刷を行う
インクのノズルの2倍のノズルを備えることとすること
ができる。
【0064】なお、本実施例の印刷装置では、上述のよ
うにピエゾ素子を用いてインク滴を吐出する印刷ヘッド
を備えたプリンタを用いているが、他の方法によりイン
ク滴を吐出するプリンタを用いるものとしても良い。例
えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通
路内に発生する気泡(バブル)によりインク滴を吐出す
るタイプのプリンタを始め、種々のプリンタその他の印
刷装置に適用可能である。
【0065】また、本発明は上記のような実施の形態に
なんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲内において種々なる態様での実施が可能である。例
えば、上記実施例で説明した種々の制御処理は、その一
部又は全部をハードウェアにより実現しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタ22を備えた印刷シス
テムの概略構成図。
【図2】制御回路40を中心としたプリンタ22の構成
を示すブロック図。
【図3】本印刷装置のソフトウェアの構成を示すブロッ
ク図。
【図4】インク吐出用ヘッド28の概略構成を示す説明
図。
【図5】ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に
示した説明図。
【図6】印刷ヘッド28上のノズルの配置を示す平面
図。
【図7】ブラックインクカートリッジ71と、カラーイ
ンクカートリッジ72の底面図。
【図8】ブラックインクカートリッジ71とモノクロ印
刷用ブラックカートリッジ72aの底面図。
【図9】インクカートリッジ交換の手順を示すフローチ
ャート。
【図10】第1実施例におけるカラー印刷時の印刷ヘッ
ド28の送り方を示す説明図。
【図11】第1実施例におけるモノクロ印刷時の各ノズ
ルの吐出インクを示す説明図。
【図12】第1実施例におけるモノクロ印刷時の印刷ヘ
ッド28の送り方(バンド送り)を示す説明図。
【図13】第1実施例におけるモノクロ印刷時の印刷ヘ
ッド28の送り方(インターレース送り)を示す説明
図。
【図14】第2実施例における印刷ヘッド28a上のノ
ズルの配置を示す平面図。
【図15】第2実施例におけるカラー印刷時の印刷ヘッ
ド28aの送り方を示す説明図。
【図16】第2実施例におけるモノクロ印刷時の印刷ヘ
ッド28aの送り方を示す説明図。
【図17】ブラックインクカートリッジ71および単一
有彩色インクカートリッジ72b,72c,72dの底
面図。
【図18】ブラックインクカートリッジ71、単一有彩
色インクカートリッジ72b,72cおよびモノクロ印
刷用ブラックカートリッジ72eの底面図。
【図19】第3実施例の印刷ヘッド28b上のノズルの
配置を示す平面図。
【図20】第3実施例におけるカラー印刷時の印刷ヘッ
ド28の送り方を示す説明図。
【図21】第3実施例におけるカラー印刷時の印刷結果
を示す説明図。
【図22】第3実施例におけるモノクロ印刷時に使用す
るノズルを示す説明図。
【図23】第3実施例におけるモノクロ印刷時の印刷ヘ
ッド28bの送り方(インターレース送り)を示す説明
図。
【図24】第3実施例における高速モノクロ印刷時の印
刷ヘッド28bの使用ノズルを示す説明図。
【図25】第3実施例における高速モノクロ印刷時の印
刷ヘッド28の送り方(バンド送り)を示す説明図。
【符号の説明】
12…スキャナ 21…CRT 22…カラープリンタ 23…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28,28a,28b…印刷ヘッド 28Dk…ブラックカートリッジ取り付け部 28Dc…カラーカートリッジ取り付け部 31…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 41…CPU 43…PROM 44…RAM 45…キャラクタジェネレータ(CG) 50…I/F専用回路 52…ヘッド駆動回路 54…モータ駆動回路 56…コネクタ 61,61a,61b,61c,61d…ブラックノズ
ル列 62,62a,62b…シアンノズル列 64,64a,64b…マゼンタノズル列 66,66a,66b…イエロノズル列 67,67k,67y,67m,67c…導入管 68…インク通路 71…ブラックインクカートリッジ 72…カラーインクカートリッジ 72a,72b…モノクロ印刷用カートリッジ 78p,78q,78r,78s,78aq,78a
r,78as,78bq…接続孔 90…コンピュータ 91…ビデオドライバ 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 97…解像度変換モジュール 98…色補正モジュール 99…ハーフトーンモジュール 100…ラスタライザ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴を吐出するための複数のノズル
    を備えた印刷ヘッドと、インクを収容するインクカート
    リッジを交換可能に取り付けることができるインクカー
    トリッジ取付部と、を備え、前記印刷ヘッドと印刷媒体
    とを相対的に移動させる主走査を行いつつ印刷を行う印
    刷装置であって、 前記インクカートリッジ取付部は、ブラックインクを収
    容する第1のブラックインクカートリッジを取り付ける
    ための第1のインクカートリッジ取付部と、有彩色イン
    クを収容するカラーインクカートリッジを取り付けるた
    めの第2のインクカートリッジ取付部と、を有し、 前記複数のノズルは、 前記第1のインクカートリッジ取付部に取り付けられた
    インクカートリッジからインクを供給されて、当該イン
    クを吐出する第1のノズル群と、 前記第1のノズル群のノズルとは、前記主走査の方向に
    並ばない位置に設けられたノズルを含み、前記第2のイ
    ンクカートリッジ取付部に取り付けられたインクカート
    リッジからインクを供給されて、当該インクを吐出する
    第2のノズル群と、 を含み、 前記第1のインクカートリッジ取付部に前記第1のブラ
    ックインクカートリッジが取り付けられ、前記第2のイ
    ンクカートリッジ取付部にブラックインク収容する第2
    のブラックインクカートリッジが取り付けられたとき
    に、前記第1のノズル群および前記第2のノズル群から
    ブラックインクを吐出させてモノクロ印刷を行うことが
    可能である、印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記第1のノズル群および前記第2のノズル群は、それ
    ぞれ前記主走査の方向とは垂直な方向に等間隔にピッチ
    2k(kは実数)で配されたノズルからなり、 前記第2のノズル群の各ノズルは、前記主走査の方向と
    は垂直な方向について、前記第1のノズル群のノズルに
    対して(m−1/2)・2kだけ(mは自然数)ずらし
    て配されている、印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記第1のノズル群および前記第2のノズル群は、それ
    ぞれ前記主走査の方向とは垂直な方向に等間隔にピッチ
    n・k(nは自然数。kは実数。)で配された同数のノ
    ズルからなるサブノズル群を有しており、 前記第1のノズル群のサブノズル群および前記第2のノ
    ズル群のサブノズル群の数は、合計n個であり、 前記第1のノズル群のサブノズル群および前記第2のノ
    ズル群のサブノズル群は、互いに前記主走査の方向に垂
    直な方向につき、(m−1/2)・2kだけ(mは自然
    数)ずらされて配されている、印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記第2のインクカートリッジ取付部に、クリーニング
    液を収容するクリーニングカートリッジが取り付けられ
    たときに、前記クリーニング液を少なくとも前記ノズル
    まで到達させるための特別なクリーニングを行う、印刷
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の印刷装置であって、 前記特別なクリーニングは、定期的に行われるクリーニ
    ングよりも長時間実行される、印刷装置。
  6. 【請求項6】 複数色のインクをそれぞれ個別のインク
    供給口から供給するカラーインクカートリッジと交換し
    て印刷装置に取り付けることができ、前記カラーインク
    カートリッジの前記インク供給口に対応する複数のイン
    ク供給口を備えるインクカートリッジであって、 前記複数のインク供給口から、同一色のインクを供給す
    るインクカートリッジ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のインクカートリッジであ
    って、 内部に収容し、前記複数のインク供給口から供給するイ
    ンクは、ブラックインクである、インクカートリッジ。
  8. 【請求項8】 ブラックインクを収容する第1のブラッ
    クインクカートリッジを取り付けるための第1のインク
    カートリッジ取付部と、有彩色インクを収容するカラー
    インクカートリッジを取り付けるための第2のインクカ
    ートリッジ取付部と、を備え、印刷ヘッドと印刷媒体と
    を相対的に移動させる主走査を行いつつ印刷を行う印刷
    装置を使用して、印刷を行う方法であって、(a)前記
    第1のインクカートリッジ取付部に取り付けられたイン
    クカートリッジからインクを供給されて、当該インクを
    吐出する第1のノズル群と、前記第1のノズル群のノズ
    ルとは、前記主走査の方向に並ばない位置に設けられた
    ノズルを含み、前記第2のインクカートリッジ取付部に
    取り付けられたインクカートリッジからインクを供給さ
    れて、当該インクを吐出する第2のノズル群と、 を備えた印刷ヘッドを準備する工程と、(b)前記第1
    のブラックインクカートリッジを前記第1のインクカー
    トリッジ取付部に取り付ける工程と、(c)ブラックイ
    ンクを収容する第2のブラックインクカートリッジを前
    記第2のインクカートリッジ取付部に取り付ける工程
    と、(d)前記第1のノズル群および前記第2のノズル
    群からブラックインクを吐出させてモノクロ印刷を行う
    工程と、を含む、印刷方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の印刷方法であって、さら
    に、(e)クリーニング液を収容するクリーニングカー
    トリッジを前記第2のインクカートリッジ取付部に取り
    付ける工程と、(f)前記クリーニング液を少なくとも
    前記ノズルまで到達させるための特別なクリーニングを
    行う工程と、を含む、印刷方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の印刷方法であって、 前記工程(f)は、 定期的に行われるクリーニングよりも長時間、前記特別
    なクリーニングを行う工程を含む、印刷方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006240209A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Seiko Epson Corp モード設定方法およびプリンタ
JP2009241444A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Fujifilm Corp 液滴吐出装置及び画像形成方法
JP2009241443A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Fujifilm Corp 液滴吐出装置及び画像形成方法
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JP2015229284A (ja) * 2014-06-04 2015-12-21 ブラザー工業株式会社 制御装置

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