JP2001162762A - 平版印刷機及び平版印刷方法 - Google Patents
平版印刷機及び平版印刷方法Info
- Publication number
- JP2001162762A JP2001162762A JP34890699A JP34890699A JP2001162762A JP 2001162762 A JP2001162762 A JP 2001162762A JP 34890699 A JP34890699 A JP 34890699A JP 34890699 A JP34890699 A JP 34890699A JP 2001162762 A JP2001162762 A JP 2001162762A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- image forming
- image
- cylinder
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Rotary Presses (AREA)
- Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 印刷機上で直接作像・製版可能な平版印刷機
及び製版方法を用い、しかも画像部と非画像部の識別性
が十分に維持され、厳しい印刷条件においても、汚れが
生じない印刷物が得られる平版印刷機及び平版印刷方法
を提供する。 【解決手段】 作像用円筒形版胴4、ブランケット胴
3、圧胴2、作像用版胴4に近接して装備した塗膜塗布
ユニット12、塗膜硬化ユニット13、作像ユニット1
4およびクリーニングユニット7を有してなり、該塗膜
塗布ユニット12によって、熱によりスルホン酸を発生
する官能基を有する高分子化合物を含有する画像形成層
が形成されることを特徴とする。
及び製版方法を用い、しかも画像部と非画像部の識別性
が十分に維持され、厳しい印刷条件においても、汚れが
生じない印刷物が得られる平版印刷機及び平版印刷方法
を提供する。 【解決手段】 作像用円筒形版胴4、ブランケット胴
3、圧胴2、作像用版胴4に近接して装備した塗膜塗布
ユニット12、塗膜硬化ユニット13、作像ユニット1
4およびクリーニングユニット7を有してなり、該塗膜
塗布ユニット12によって、熱によりスルホン酸を発生
する官能基を有する高分子化合物を含有する画像形成層
が形成されることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平版印刷機及び平
版印刷方法に関するものであり、詳しくは、印刷作業を
行うのと同じ印刷機上で、作像用円筒形版胴上に画像形
成層の形成、該画像形成層上にディジタル信号に基づい
てレーザ光による画像の走査露光による像パターンの形
成および印刷版の製版を行い、その同じ印刷機でその印
刷版を用いて汚れ性に優れた印刷が可能である平版印刷
機及び平版印刷方法に関する。
版印刷方法に関するものであり、詳しくは、印刷作業を
行うのと同じ印刷機上で、作像用円筒形版胴上に画像形
成層の形成、該画像形成層上にディジタル信号に基づい
てレーザ光による画像の走査露光による像パターンの形
成および印刷版の製版を行い、その同じ印刷機でその印
刷版を用いて汚れ性に優れた印刷が可能である平版印刷
機及び平版印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】平版印刷はインキを受容できる親油性部
とインキを受容できない親水性部または疎油性部を有す
る面から印刷する方法であり、現在では広く感光性の平
版印刷用原版(PS版)が刷版材として用いられてい
る。PS版は、アルミ板などの金属の表面を研磨処理、
陽極酸化処理、親水化処理などを施した支持体の上に、
感光性のジアゾ樹脂、光重合性組成物、光架橋性組成物
などからなる感光層を設けたものが実用化され広く用い
られている。このようなPS版は、画像露光および現像
により非画像部の感光層を除去し、基板表面の親水性と
画像部の感光層の親油性を利用して印刷が行われてい
る。
とインキを受容できない親水性部または疎油性部を有す
る面から印刷する方法であり、現在では広く感光性の平
版印刷用原版(PS版)が刷版材として用いられてい
る。PS版は、アルミ板などの金属の表面を研磨処理、
陽極酸化処理、親水化処理などを施した支持体の上に、
感光性のジアゾ樹脂、光重合性組成物、光架橋性組成物
などからなる感光層を設けたものが実用化され広く用い
られている。このようなPS版は、画像露光および現像
により非画像部の感光層を除去し、基板表面の親水性と
画像部の感光層の親油性を利用して印刷が行われてい
る。
【0003】また、製版用フィルムを使用しないで、原
稿から直接オフセット印刷版を作製する、いわゆるダイ
レクト製版は、熟練度を必要としない簡易性、省人化、
短時間で印刷版が得られる迅速性、などの特徴を生かし
て、一般オフセット印刷の分野に進出し始めている。特
に最近では、プリプレスシステムやイメージセッター、
レーザプリンタなどの出力システムの急激な進歩によっ
て、新しいタイプの各種平版印刷材料が開発されてい
る。
稿から直接オフセット印刷版を作製する、いわゆるダイ
レクト製版は、熟練度を必要としない簡易性、省人化、
短時間で印刷版が得られる迅速性、などの特徴を生かし
て、一般オフセット印刷の分野に進出し始めている。特
に最近では、プリプレスシステムやイメージセッター、
レーザプリンタなどの出力システムの急激な進歩によっ
て、新しいタイプの各種平版印刷材料が開発されてい
る。
【0004】これらは、印刷機上の版胴に装着されて、
レーザー光の像様照射によって刷版を作製する、いわゆ
る機上製版へと応用できる可能性を有している。しかし
ながら、そのためには現像液を用いた現像処理を行う必
要が有るダイレクト刷版は適さない。現像工程を必要と
しない刷版としてWO99/37481に記載されるような、基板
上に架橋された親水性層を設け、その上に一つ以上のポ
リマーとレーザー放射線を吸収可能な光熱変換色素を含
み、かつアブレーション的に光吸収する有機ポリマー層
からなるインキ受容性表面層を設けたレーザー記録可能
なポジ型アブレーション印刷原版がある。
レーザー光の像様照射によって刷版を作製する、いわゆ
る機上製版へと応用できる可能性を有している。しかし
ながら、そのためには現像液を用いた現像処理を行う必
要が有るダイレクト刷版は適さない。現像工程を必要と
しない刷版としてWO99/37481に記載されるような、基板
上に架橋された親水性層を設け、その上に一つ以上のポ
リマーとレーザー放射線を吸収可能な光熱変換色素を含
み、かつアブレーション的に光吸収する有機ポリマー層
からなるインキ受容性表面層を設けたレーザー記録可能
なポジ型アブレーション印刷原版がある。
【0005】更に、製版方法の動向として、前記印刷機
上直接作像式平版印刷機による、いわゆる印刷作業を行
うのと同じ印刷機上で直接印刷版を作製することが提案
されている。例えば,特開平9-99535号公報には、オフ
セット印刷のための慣用の版胴の代わりにシームレス胴
(継目無し、従って間隙や溝がない)を使用し、シーム
レス胴に塗布された硬化可能なポリマーを硬化した後、
ポリマーの表面を選択的にレーザー照射することによっ
て印刷インキに対する親和性を変化させる。このポリマ
ーの表面だけがレーザーによって選択的に変性されるの
で、ポリマーコーティングの厚さ及び均一性がほとんど
問題にならない。1つの印刷作業が終了した後、胴を洗
浄する。胴自体の表面はインキに露呈されないので、こ
のクリーニングは完璧である必要はないことが記載され
ている。
上直接作像式平版印刷機による、いわゆる印刷作業を行
うのと同じ印刷機上で直接印刷版を作製することが提案
されている。例えば,特開平9-99535号公報には、オフ
セット印刷のための慣用の版胴の代わりにシームレス胴
(継目無し、従って間隙や溝がない)を使用し、シーム
レス胴に塗布された硬化可能なポリマーを硬化した後、
ポリマーの表面を選択的にレーザー照射することによっ
て印刷インキに対する親和性を変化させる。このポリマ
ーの表面だけがレーザーによって選択的に変性されるの
で、ポリマーコーティングの厚さ及び均一性がほとんど
問題にならない。1つの印刷作業が終了した後、胴を洗
浄する。胴自体の表面はインキに露呈されないので、こ
のクリーニングは完璧である必要はないことが記載され
ている。
【0006】このような印刷機上直接作像方法は、クリ
ーニング後作像用円筒形版胴(作像用版胴)に残された
残留コーチングを許容するような方法を用いることによ
って、コーチングの完璧なクリーニングを必要としない
再使用可能な表面を提供し、再作像するのに要する時間
を短縮することを目的として、解決されたものであり、
ヒートモードの製版・印刷方法の利点を有するものであ
るが、レーザー照射光に対するヒートモードの感度に関
しては、なお十分ではなく、実用的な観点からさらに高
感度化して、それにより画像部と非画像部の識別効果
(露光前後の疎水性/親水性のディスクリミネーショ
ン)を高め、汚れの生じない印刷物が得られる印刷機上
直接製版方法が望まれていた。
ーニング後作像用円筒形版胴(作像用版胴)に残された
残留コーチングを許容するような方法を用いることによ
って、コーチングの完璧なクリーニングを必要としない
再使用可能な表面を提供し、再作像するのに要する時間
を短縮することを目的として、解決されたものであり、
ヒートモードの製版・印刷方法の利点を有するものであ
るが、レーザー照射光に対するヒートモードの感度に関
しては、なお十分ではなく、実用的な観点からさらに高
感度化して、それにより画像部と非画像部の識別効果
(露光前後の疎水性/親水性のディスクリミネーショ
ン)を高め、汚れの生じない印刷物が得られる印刷機上
直接製版方法が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、印刷機上で直接作像・製版可能な平版印刷機及び製
版方法を用い、しかも画像部と非画像部の識別性が十分
に維持され、厳しい印刷条件においても、汚れが生じな
い印刷物が得られる平版印刷機及び平版印刷方法を提供
することにある。
は、印刷機上で直接作像・製版可能な平版印刷機及び製
版方法を用い、しかも画像部と非画像部の識別性が十分
に維持され、厳しい印刷条件においても、汚れが生じな
い印刷物が得られる平版印刷機及び平版印刷方法を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目
的を達成すべく、鋭意検討した結果、作像用円筒形版胴
を備えた平版印刷機上において、前記輻射線感応性層を
形成する感熱性画像形成材料として、加熱により、また
は光熱変換により生じた熱により高感度で画像を形成す
ることができるスルホン酸を発生する官能基を有する高
分子化合物を用いることにより、現像処理等が不要であ
り、厳しい印刷条件においても、汚れが生じない印刷物
が得られることを見いだし本発明に至った.すなわち、
本発明は以下の通りである。
的を達成すべく、鋭意検討した結果、作像用円筒形版胴
を備えた平版印刷機上において、前記輻射線感応性層を
形成する感熱性画像形成材料として、加熱により、また
は光熱変換により生じた熱により高感度で画像を形成す
ることができるスルホン酸を発生する官能基を有する高
分子化合物を用いることにより、現像処理等が不要であ
り、厳しい印刷条件においても、汚れが生じない印刷物
が得られることを見いだし本発明に至った.すなわち、
本発明は以下の通りである。
【0009】(1)作像用版胴、ブランケット胴、圧
胴、作像用版胴に近接して装備した塗膜塗布ユニット、
塗膜硬化ユニット、作像ユニットおよびクリーニングユ
ニットを有してなり、該塗膜塗布ユニットによって、熱
によりスルホン酸を発生する官能基を有する高分子化合
物を含有する画像形成層(輻射線感応性層ともいう)が
形成されることを特徴とする平版印刷機。 (2)作像用版胴、ブランケット胴、圧胴、作像用版胴
に近接して装備した塗膜塗布ユニット、塗膜硬化ユニッ
ト、作像ユニットおよびクリーニングユニットを備えた
版印刷機上において、少なくとも(a)前記作像用円筒
形版胴を洗浄するクリーニング操作と、(b)表面に熱
によりスルホン酸を発生する官能基を有する高分子化合
物を含有する画像形成層を塗布する塗布操作と、(c)
前記画像形成層を固体状態に硬化させる硬化操作と、
(d)印刷すべきデジタルデータに応じて前記画像形成
層の表面上に親疎水性が変化した像パターンを形成する
表面変換操作を行うことを特徴とする平版印刷方法。
胴、作像用版胴に近接して装備した塗膜塗布ユニット、
塗膜硬化ユニット、作像ユニットおよびクリーニングユ
ニットを有してなり、該塗膜塗布ユニットによって、熱
によりスルホン酸を発生する官能基を有する高分子化合
物を含有する画像形成層(輻射線感応性層ともいう)が
形成されることを特徴とする平版印刷機。 (2)作像用版胴、ブランケット胴、圧胴、作像用版胴
に近接して装備した塗膜塗布ユニット、塗膜硬化ユニッ
ト、作像ユニットおよびクリーニングユニットを備えた
版印刷機上において、少なくとも(a)前記作像用円筒
形版胴を洗浄するクリーニング操作と、(b)表面に熱
によりスルホン酸を発生する官能基を有する高分子化合
物を含有する画像形成層を塗布する塗布操作と、(c)
前記画像形成層を固体状態に硬化させる硬化操作と、
(d)印刷すべきデジタルデータに応じて前記画像形成
層の表面上に親疎水性が変化した像パターンを形成する
表面変換操作を行うことを特徴とする平版印刷方法。
【0010】本発明において、印刷機上の作像用版胴の
円筒形表面に、輻射線感応性材料として、加熱により、
または光熱変換により生じた熱によりスルホン酸を発生
させる官能基を有する高分子化合物の薄層を、版胴に近
接して装備した塗膜塗布ユニット、塗膜硬化ユニットを
用いてを形成し、作像ユニットに装備した、赤外線を放
射するレーザ又はサーマルヘッドを用いて記録すること
により、デジタルデータから直接作像製版可能である。
また、本発明の上記輻射線感応性層は短時間でのレーザ
光等による画像の走査露光により親疎水性が大きく変化
し極性変換能が発現される。その結果、インキに対する
ディスクリミネーションが発現し、かくして画像非画像
部が形成され、画像露光後湿式現像処理やこすり等の特
別な処理を必要とせず、しかも厳しい印刷条件において
も、汚れが生じない印刷物が得られる印刷版を印刷機上
で直接製版することができる。本発明の上記輻射線感応
性材料は通常塗膜硬化において、塗膜塗布後の経時安定
性に留意する必要があったが、本発明においては、印刷
機上で直接塗布後、直ちに硬化処理が可能であるため経
時安定性についての配慮は不必要となり、印刷機上直接
製版方法に適合性のある輻射線感応性材料である。
円筒形表面に、輻射線感応性材料として、加熱により、
または光熱変換により生じた熱によりスルホン酸を発生
させる官能基を有する高分子化合物の薄層を、版胴に近
接して装備した塗膜塗布ユニット、塗膜硬化ユニットを
用いてを形成し、作像ユニットに装備した、赤外線を放
射するレーザ又はサーマルヘッドを用いて記録すること
により、デジタルデータから直接作像製版可能である。
また、本発明の上記輻射線感応性層は短時間でのレーザ
光等による画像の走査露光により親疎水性が大きく変化
し極性変換能が発現される。その結果、インキに対する
ディスクリミネーションが発現し、かくして画像非画像
部が形成され、画像露光後湿式現像処理やこすり等の特
別な処理を必要とせず、しかも厳しい印刷条件において
も、汚れが生じない印刷物が得られる印刷版を印刷機上
で直接製版することができる。本発明の上記輻射線感応
性材料は通常塗膜硬化において、塗膜塗布後の経時安定
性に留意する必要があったが、本発明においては、印刷
機上で直接塗布後、直ちに硬化処理が可能であるため経
時安定性についての配慮は不必要となり、印刷機上直接
製版方法に適合性のある輻射線感応性材料である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の印刷機上作像・製
版印刷機及び製版方法について詳細に説明する。本発明
の平版印刷機の印刷部を示す図1に基づき説明する。図
1は、本発明の印刷機上で直接作像・製版を行うための
装置の一例の透視図である。シート状又はウエブ状の印
刷用紙(以下、単に「紙」と称する)1は、圧胴2とブ
ランケット胴3の間に挟まれる。ブランケット胴3は、
慣用の印刷機の版胴に代わる作像用円筒形版胴4に接触
しており、作像用円筒形版胴4から後述するインキ付け
像を紙1に転写するための転写手段である。この作像用
円筒形版胴4と在来の版胴(図示せず)との主な相違
は、作像用円筒形版胴4はシームレス胴であることであ
り、従って、このシームレス作像用円筒形版胴4は、版
(印刷版)をクランプするための細長い間隙を有する在
来の版胴(図示せず)に比べて、振動を伴うことなく、
より高い速度で作動することができる。作像用円筒形版
胴4の外周面に塗布された後述する像形成用輻射線官能
性材料の塗膜は、ファンテン溶液ローラ5とインキ付け
ローラ6を用いる水/インキ供給系統によってインキ付
けされる。「統合」インキ供給チェーンと称されるある
種のインキ供給系統では、ローラ5と6が統合される。
あるいは、別法として、この印刷機は、ファンテン溶液
ローラ5を使用しない無水オフセット(「乾式オフセッ
ト」とも称される)モードで作動させることもできる。
以上に述べた点までは、この印刷機の構造は、慣用周知
のものである。
版印刷機及び製版方法について詳細に説明する。本発明
の平版印刷機の印刷部を示す図1に基づき説明する。図
1は、本発明の印刷機上で直接作像・製版を行うための
装置の一例の透視図である。シート状又はウエブ状の印
刷用紙(以下、単に「紙」と称する)1は、圧胴2とブ
ランケット胴3の間に挟まれる。ブランケット胴3は、
慣用の印刷機の版胴に代わる作像用円筒形版胴4に接触
しており、作像用円筒形版胴4から後述するインキ付け
像を紙1に転写するための転写手段である。この作像用
円筒形版胴4と在来の版胴(図示せず)との主な相違
は、作像用円筒形版胴4はシームレス胴であることであ
り、従って、このシームレス作像用円筒形版胴4は、版
(印刷版)をクランプするための細長い間隙を有する在
来の版胴(図示せず)に比べて、振動を伴うことなく、
より高い速度で作動することができる。作像用円筒形版
胴4の外周面に塗布された後述する像形成用輻射線官能
性材料の塗膜は、ファンテン溶液ローラ5とインキ付け
ローラ6を用いる水/インキ供給系統によってインキ付
けされる。「統合」インキ供給チェーンと称されるある
種のインキ供給系統では、ローラ5と6が統合される。
あるいは、別法として、この印刷機は、ファンテン溶液
ローラ5を使用しない無水オフセット(「乾式オフセッ
ト」とも称される)モードで作動させることもできる。
以上に述べた点までは、この印刷機の構造は、慣用周知
のものである。
【0012】作像用円筒形版胴4に近接してクリーニン
グ(洗浄)ユニット7が取り付けられている。クリーニ
ングユニット7は、前の印刷作業で用いられた作像用円
筒形版胴4上のインキ、水及び作像された輻射線感応性
層の大部分を拭い取るためのものである。クリーニング
ユニット7は、1つの印刷作業と次の印刷作業の間でブ
ランケット胴を洗浄するために近代的印刷機で用いられ
る周知の「ブランケットワッシャー」に類似したもので
あるが、作像用円筒形版胴上の作像された輻射線感応性
層の大部分を溶解させるために特別の溶剤を添加しなけ
ればならない場合がある点で異なる。近代的印刷機の設
計によれば、ブランケット胴及びその他の胴を洗浄する
ために追加のクリーニングユニットを用いることができ
る。
グ(洗浄)ユニット7が取り付けられている。クリーニ
ングユニット7は、前の印刷作業で用いられた作像用円
筒形版胴4上のインキ、水及び作像された輻射線感応性
層の大部分を拭い取るためのものである。クリーニング
ユニット7は、1つの印刷作業と次の印刷作業の間でブ
ランケット胴を洗浄するために近代的印刷機で用いられ
る周知の「ブランケットワッシャー」に類似したもので
あるが、作像用円筒形版胴上の作像された輻射線感応性
層の大部分を溶解させるために特別の溶剤を添加しなけ
ればならない場合がある点で異なる。近代的印刷機の設
計によれば、ブランケット胴及びその他の胴を洗浄する
ために追加のクリーニングユニットを用いることができ
る。
【0013】作像用円筒形版胴4に平行に直線レール9
が固定されており、直線レール9上でモータ11及び親
ねじ10の制御により作像用円筒形版胴4に沿って左右
に移動する走行キャリッジ8が設けられている。作像用
円筒形版胴4とモータ11の運動は、ドラム型作像装置
に類似した態様で軸エンコーダを用いて同期される。ド
ラム型作像装置は周知であり、古くから市販されている
ので、像データ(以下、単に「データ」とも称する)の
同期及び処理の詳細についてはこれ以上説明しない。キ
ャリッジ8上には、塗布ユニット12、硬化ユニット1
3及び作像ユニット14が取り付けられており、キャリ
ッジ8と共に作像用円筒形版胴4の全幅に亙って左右に
移動することができるようになされている。
が固定されており、直線レール9上でモータ11及び親
ねじ10の制御により作像用円筒形版胴4に沿って左右
に移動する走行キャリッジ8が設けられている。作像用
円筒形版胴4とモータ11の運動は、ドラム型作像装置
に類似した態様で軸エンコーダを用いて同期される。ド
ラム型作像装置は周知であり、古くから市販されている
ので、像データ(以下、単に「データ」とも称する)の
同期及び処理の詳細についてはこれ以上説明しない。キ
ャリッジ8上には、塗布ユニット12、硬化ユニット1
3及び作像ユニット14が取り付けられており、キャリ
ッジ8と共に作像用円筒形版胴4の全幅に亙って左右に
移動することができるようになされている。
【0014】塗布ユニット12は、上述したように作像
用円筒形版胴4がクリーニングユニット7によってクリ
ーニング(洗浄)された後、その作像用円筒形版胴4上
に上述した輻射線感応性材料である高分子化合物溶液
(液状ポリマー)を吹き付ける(スプレーする)。別法
として、そのようなポリマーは、インキ塗布のようにし
てローラによって作像用円筒形版胴4に塗布することも
できる。
用円筒形版胴4がクリーニングユニット7によってクリ
ーニング(洗浄)された後、その作像用円筒形版胴4上
に上述した輻射線感応性材料である高分子化合物溶液
(液状ポリマー)を吹き付ける(スプレーする)。別法
として、そのようなポリマーは、インキ塗布のようにし
てローラによって作像用円筒形版胴4に塗布することも
できる。
【0015】ポリマーを塗布した後短時間のうちに(通
常、1分未満のうちに)そのポリマーコーチングの表面
に作像しなければならないので、液状ポリマーの固体へ
の硬化を促進しなければならない。ポリマーの硬化は、
硬化ユニット13によって発せられる放射線又は熱風に
よる熱によって促進される。硬化を促進するために紫外
線を使用することも可能であるが、紫外線による硬化
は、クリーニングユニット7によって洗浄しにくい架橋
ポリマーを生じるので、あまり望ましくはない。作像用
円筒形版胴4上に塗布される輻射線感応性層の厚みは、
通常、1ないし10μmであり、従って、硬化すべきポ
リマー材の量は少量であり、迅速な硬化を行うのに必要
とされるエネルギーは少なくてすむ。
常、1分未満のうちに)そのポリマーコーチングの表面
に作像しなければならないので、液状ポリマーの固体へ
の硬化を促進しなければならない。ポリマーの硬化は、
硬化ユニット13によって発せられる放射線又は熱風に
よる熱によって促進される。硬化を促進するために紫外
線を使用することも可能であるが、紫外線による硬化
は、クリーニングユニット7によって洗浄しにくい架橋
ポリマーを生じるので、あまり望ましくはない。作像用
円筒形版胴4上に塗布される輻射線感応性層の厚みは、
通常、1ないし10μmであり、従って、硬化すべきポ
リマー材の量は少量であり、迅速な硬化を行うのに必要
とされるエネルギーは少なくてすむ。
【0016】ポリマーを硬化した後、例えばマルチチャ
ンネルレーザーヘッドから成る作像ヘッド14によっ
て、硬化したポリマーの表面にインキ受理区域(疎水
性)とインキ反撥区域(親水性)から成る像パターン
(以下、単に「像」又は「パターン」とも称する)を形
成する。ポリマーの全表面に短時間で(1、2分程度
で)像を形成するためには、多数のレーザービームと、
比較的高いパワーが必要とされる。マルチチャンネルレ
ーザーヘッド14のようなマルチビームレーザー式作像
ユニットは、周知である。米国特許第4,743,09
1号に開示されているレーザーアレーは、その一例であ
る。必要とされるレーザービーム(以下、単に「ビー
ム」とも称する)の数は、所要作像時間、レーザーのパ
ワー、及び作像用円筒形版胴4の最大回転速度に依存す
る。
ンネルレーザーヘッドから成る作像ヘッド14によっ
て、硬化したポリマーの表面にインキ受理区域(疎水
性)とインキ反撥区域(親水性)から成る像パターン
(以下、単に「像」又は「パターン」とも称する)を形
成する。ポリマーの全表面に短時間で(1、2分程度
で)像を形成するためには、多数のレーザービームと、
比較的高いパワーが必要とされる。マルチチャンネルレ
ーザーヘッド14のようなマルチビームレーザー式作像
ユニットは、周知である。米国特許第4,743,09
1号に開示されているレーザーアレーは、その一例であ
る。必要とされるレーザービーム(以下、単に「ビー
ム」とも称する)の数は、所要作像時間、レーザーのパ
ワー、及び作像用円筒形版胴4の最大回転速度に依存す
る。
【0017】クリーニング(洗浄、拭い取り)、塗布
(コーチング)及び作像が行われる間は、印刷機は、
「刷り動作オフ」モード(印刷動作を行わない作動態
様)におかれている。即ち、この「刷り動作オフ」モー
ドでは、作像用円筒形版胴4は、(刷り動作オフモード
のときの慣用のオフセット又は平版印刷機の版胴と同じ
ように)他のどの胴にも接触していない。作像ユニット
14による作像が終ると、印刷機は「刷り動作オン」モ
ード(印刷動作を行う作動態様)に切り換えられ、作像
用円筒形版胴4上の作像された輻射線感応性層(画像形
成層)の表面は、慣用のオフセット態様又は無水オフセ
ット態様でインキ付けされる。
(コーチング)及び作像が行われる間は、印刷機は、
「刷り動作オフ」モード(印刷動作を行わない作動態
様)におかれている。即ち、この「刷り動作オフ」モー
ドでは、作像用円筒形版胴4は、(刷り動作オフモード
のときの慣用のオフセット又は平版印刷機の版胴と同じ
ように)他のどの胴にも接触していない。作像ユニット
14による作像が終ると、印刷機は「刷り動作オン」モ
ード(印刷動作を行う作動態様)に切り換えられ、作像
用円筒形版胴4上の作像された輻射線感応性層(画像形
成層)の表面は、慣用のオフセット態様又は無水オフセ
ット態様でインキ付けされる。
【0018】親水性であり、かつ、シームレスの作像用
円筒形版胴4の素材として適する材料としては、アルマ
イト、クロム、ニッケル、スチール、及びアルミナ(A
l2O3)及びジルコニア(ZrO2)のようなセラミッ
クが挙げられる。ジルコニアは、耐久性が高く、親水性
で耐火性であり、しかも、伝熱性が低いので特に好まし
い。伝熱性が低いと、輻射線感応性層の化学的変換を誘
起するためにポリマーコーチングを加熱するのに必要と
されるレーザーエネルギーの量が少なくてすむ。変性さ
れたポリマー区域は親水性であり、作像用円筒形版4の
表面も親水性であるから、輻射線感応性層が摩滅しても
印刷性能にはほとんど変化がない。
円筒形版胴4の素材として適する材料としては、アルマ
イト、クロム、ニッケル、スチール、及びアルミナ(A
l2O3)及びジルコニア(ZrO2)のようなセラミッ
クが挙げられる。ジルコニアは、耐久性が高く、親水性
で耐火性であり、しかも、伝熱性が低いので特に好まし
い。伝熱性が低いと、輻射線感応性層の化学的変換を誘
起するためにポリマーコーチングを加熱するのに必要と
されるレーザーエネルギーの量が少なくてすむ。変性さ
れたポリマー区域は親水性であり、作像用円筒形版4の
表面も親水性であるから、輻射線感応性層が摩滅しても
印刷性能にはほとんど変化がない。
【0019】〔輻射線感応性層(画像形成層)〕次に、
作像用円筒形版胴上に塗布形成される輻射線感応性層に
ついて説明する。本発明の特徴である印刷機上で直接作
像・製版可能な印刷機による製版方法に用いられる本発
明の輻射線感応性性材料(感熱性画像形成材料)は、加
熱によりスルホン酸を発生させる官能基を有する高分子
化合物(以下、スルホン酸発生型高分子化合物という)
を含有していれば、特に制限はない。また、本発明は、
印刷機上で直接作像・製版可能な印刷機の作像用円筒形
版胴上に、画像形成材料として、本発明の上記輻射線感
応性材料を用いることを特徴とする。
作像用円筒形版胴上に塗布形成される輻射線感応性層に
ついて説明する。本発明の特徴である印刷機上で直接作
像・製版可能な印刷機による製版方法に用いられる本発
明の輻射線感応性性材料(感熱性画像形成材料)は、加
熱によりスルホン酸を発生させる官能基を有する高分子
化合物(以下、スルホン酸発生型高分子化合物という)
を含有していれば、特に制限はない。また、本発明は、
印刷機上で直接作像・製版可能な印刷機の作像用円筒形
版胴上に、画像形成材料として、本発明の上記輻射線感
応性材料を用いることを特徴とする。
【0020】本発明のスルホン酸発生型高分子化合物
は、加熱によりスルホン酸を発生させる官能基を有して
いれば、特に、制限はなく、スルホン酸を発生させる官
能基を主鎖に有していても、側鎖に有していても良い
が、合成適性の点で、前記一般式(1)、(2)又は
(3)で示される官能基を側鎖に有する高分子化合物が
好ましい。
は、加熱によりスルホン酸を発生させる官能基を有して
いれば、特に、制限はなく、スルホン酸を発生させる官
能基を主鎖に有していても、側鎖に有していても良い
が、合成適性の点で、前記一般式(1)、(2)又は
(3)で示される官能基を側鎖に有する高分子化合物が
好ましい。
【0021】
【化1】
【0022】(式中、Lは一般式(1)、(2)又は
(3)で示される官能基をポリマー骨格に連結するのに
必要な多価の非金属原子から成る有機基を表し、R1は
置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換
アルキル基又は環状イミド基を示し、R2、R3は置換若
しくは無置換のアリール基又は置換若しくは無置換アル
キル基を示し、R4は置換若しくは無置換のアリール
基、置換若しくは無置換アルキル基又は−SO2−R5を
示し、R5は置換若しくは無置換のアリール基又は置換
若しくは無置換アルキル基を示す。)
(3)で示される官能基をポリマー骨格に連結するのに
必要な多価の非金属原子から成る有機基を表し、R1は
置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換
アルキル基又は環状イミド基を示し、R2、R3は置換若
しくは無置換のアリール基又は置換若しくは無置換アル
キル基を示し、R4は置換若しくは無置換のアリール
基、置換若しくは無置換アルキル基又は−SO2−R5を
示し、R5は置換若しくは無置換のアリール基又は置換
若しくは無置換アルキル基を示す。)
【0023】さらに、前記一般式(1)で表される官能
基のR1が、下記一般式(4)で表される2級アルキル
基であることが好ましく、
基のR1が、下記一般式(4)で表される2級アルキル
基であることが好ましく、
【0024】
【化2】
【0025】(式中、R6,R7は置換もしくは非置換ア
ルキル基を表す。また、R6,R7はそれが結合している
2級炭素原子(CH)と共に環を形成してもよい。)
ルキル基を表す。また、R6,R7はそれが結合している
2級炭素原子(CH)と共に環を形成してもよい。)
【0026】前記一般式(4)で表される2級アルキル
基が、下記式で表される2級アルキル基であることが特
に好ましい。
基が、下記式で表される2級アルキル基であることが特
に好ましい。
【0027】
【化3】
【0028】本発明の輻射線感応性層は、さらに光熱変
換物質を含有することが好ましい。
換物質を含有することが好ましい。
【0029】一般式(1)で示されるような官能基を側
鎖に有する高分子化合物を含有する感光性組成物として
は、USP3,834,906号にはポリビニールアリ
ールスルホン酸エステルを含有する層を露光することか
らなる画像形成方法が、特開昭63−26653号公報
にはポリエチレンスルホン酸オルトニトロベンジルエス
テルからなるフォトレジスト材料が、特開平4−121
748号公報には光でスルホン酸を発生する基を有する
化合物を含有する感光性組成物が記載されているが、こ
れらの感光性組成物は、いずれも光による画像形成であ
る。本発明者等はこのような化合物が熱により分解して
スルホン酸を発生させることを見出したものであり、本
発明は、これを画像形成材料、さらには平版印刷版用原
版の記録層に用いて、赤外線レーザー照射により発生し
た熱で、あるいはサーマルヘッド等による加熱で、スル
ホン酸を発生させることにより、この部分が高度に親水
化し、現像工程がなくても良好なポジ型画像が得られる
点に特徴がある。
鎖に有する高分子化合物を含有する感光性組成物として
は、USP3,834,906号にはポリビニールアリ
ールスルホン酸エステルを含有する層を露光することか
らなる画像形成方法が、特開昭63−26653号公報
にはポリエチレンスルホン酸オルトニトロベンジルエス
テルからなるフォトレジスト材料が、特開平4−121
748号公報には光でスルホン酸を発生する基を有する
化合物を含有する感光性組成物が記載されているが、こ
れらの感光性組成物は、いずれも光による画像形成であ
る。本発明者等はこのような化合物が熱により分解して
スルホン酸を発生させることを見出したものであり、本
発明は、これを画像形成材料、さらには平版印刷版用原
版の記録層に用いて、赤外線レーザー照射により発生し
た熱で、あるいはサーマルヘッド等による加熱で、スル
ホン酸を発生させることにより、この部分が高度に親水
化し、現像工程がなくても良好なポジ型画像が得られる
点に特徴がある。
【0030】また、本発明は、下記式で表される2級ア
ルキル基をアルコール成分に有するスチレンスルホン酸
エステル化合物、およびこれらのスルホン酸エステル化
合物から得られるスチレンスルホン酸エステルポリマー
である。
ルキル基をアルコール成分に有するスチレンスルホン酸
エステル化合物、およびこれらのスルホン酸エステル化
合物から得られるスチレンスルホン酸エステルポリマー
である。
【0031】
【化4】
【0032】一般式(1)で示される官能基を側鎖に有
するスチレンスルホン酸エステル化合物のうち、上記の
式で表される2級アルキル基をアルコール成分に有する
スチレンスルホン酸エステル化合物は新規であり、ま
た、このスルホン酸エステル化合物をモノマーとして、
これから得られるスチレンスルホン酸エステルポリマー
も新規である。これらのスチレンスルホン酸エステルポ
リマーは、高い親水性を示し、メガネや鏡、ガラス等の
防曇剤や自動車の雨滴の拭き取りを必要としないフロン
トガラス等、超親水性機能膜としての応用も可能であ
る。
するスチレンスルホン酸エステル化合物のうち、上記の
式で表される2級アルキル基をアルコール成分に有する
スチレンスルホン酸エステル化合物は新規であり、ま
た、このスルホン酸エステル化合物をモノマーとして、
これから得られるスチレンスルホン酸エステルポリマー
も新規である。これらのスチレンスルホン酸エステルポ
リマーは、高い親水性を示し、メガネや鏡、ガラス等の
防曇剤や自動車の雨滴の拭き取りを必要としないフロン
トガラス等、超親水性機能膜としての応用も可能であ
る。
【0033】以下に、本発明における前記一般式
(1)、(2)又は(3)で示される官能基の少なくと
もいずれかを有する高分子化合物について、更に、具体
的に説明する。R1 〜R5がアリール基若しくは置換ア
リール基を表わすとき、アリール基には炭素環式アリー
ル基と複素環式(ヘテロ)アリール基が含まれる。炭素
環式アリール基としては、フェニル基、ナフチル基、ア
ントラセニル基、ピレニル基等の炭素数6から19のも
のが用いられる。また、複素環式アリール基としては、
ピリジル基、フリル基、その他ベンゼン環が縮環したキ
ノリル基、ベンゾフリル基、チオキサントン基、カルバ
ゾール基等の炭素数3〜20、ヘテロ原子数1〜5を含
むものが用いられる。R1 〜R5がアルキル基若しくは
置換アルキル基を表わすとき、当該アルキル基としては
メチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、
シクロヘキシル基等の直鎖状、分岐状若しくは環状の炭
素数1から25までのものが用いられる。
(1)、(2)又は(3)で示される官能基の少なくと
もいずれかを有する高分子化合物について、更に、具体
的に説明する。R1 〜R5がアリール基若しくは置換ア
リール基を表わすとき、アリール基には炭素環式アリー
ル基と複素環式(ヘテロ)アリール基が含まれる。炭素
環式アリール基としては、フェニル基、ナフチル基、ア
ントラセニル基、ピレニル基等の炭素数6から19のも
のが用いられる。また、複素環式アリール基としては、
ピリジル基、フリル基、その他ベンゼン環が縮環したキ
ノリル基、ベンゾフリル基、チオキサントン基、カルバ
ゾール基等の炭素数3〜20、ヘテロ原子数1〜5を含
むものが用いられる。R1 〜R5がアルキル基若しくは
置換アルキル基を表わすとき、当該アルキル基としては
メチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、
シクロヘキシル基等の直鎖状、分岐状若しくは環状の炭
素数1から25までのものが用いられる。
【0034】R1 〜R5が置換アリール基、置換ヘテロ
アリール基、置換アルキル基であるとき、置換基として
はメトキシ基、エトキシ基等の炭素数1〜10までのア
ルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロ
ゲン原子、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基
のようなハロゲン置換されたアルキル基、メトキシカル
ボニル基、エトキシカルボニル基、t−ブチルオキシカ
ルボニル基、p−クロロフェニルオキシカルボニル基等
の炭素数2から15までのアルコキシカルボニル基若し
くはアリールオキシカルボニル基;水酸基;アセチルオ
キシ基、ベンゾイルオキシ基、p−ジフェニルアミノベ
ンゾイルオキシ基等のアシルオキシ基;t−ブチルオキ
シカルボニルオキシ基等のカルボネート基;t−ブチル
オキシカルボニルメチルオキシ基、2−ピラニルオキシ
基等のエーテル基;アミノ基、ジメチルアミノ基、ジフ
ェニルアミノ基、モルフォリノ基、アセチルアミノ基等
の置換、非置換のアミノ基;メチルチオ基、フェニルチ
オ基等のチオエーテル基;ビニル基、スチリル基等のア
ルケニル基;ニトロ基;シアノ基;ホルミル基、アセチ
ル基、ベンゾイル基等のアシル基;フェニル基、ナフチ
ル基のようなアリール基;ピリジル基のようなヘテロア
リール基等を挙げることができる。またR1〜R5が置換
アリール基、置換ヘテロアリール基であるとき、置換基
として前述の他にもメチル基、エチル基等のアルキル基
を用いることができる。
アリール基、置換アルキル基であるとき、置換基として
はメトキシ基、エトキシ基等の炭素数1〜10までのア
ルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロ
ゲン原子、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基
のようなハロゲン置換されたアルキル基、メトキシカル
ボニル基、エトキシカルボニル基、t−ブチルオキシカ
ルボニル基、p−クロロフェニルオキシカルボニル基等
の炭素数2から15までのアルコキシカルボニル基若し
くはアリールオキシカルボニル基;水酸基;アセチルオ
キシ基、ベンゾイルオキシ基、p−ジフェニルアミノベ
ンゾイルオキシ基等のアシルオキシ基;t−ブチルオキ
シカルボニルオキシ基等のカルボネート基;t−ブチル
オキシカルボニルメチルオキシ基、2−ピラニルオキシ
基等のエーテル基;アミノ基、ジメチルアミノ基、ジフ
ェニルアミノ基、モルフォリノ基、アセチルアミノ基等
の置換、非置換のアミノ基;メチルチオ基、フェニルチ
オ基等のチオエーテル基;ビニル基、スチリル基等のア
ルケニル基;ニトロ基;シアノ基;ホルミル基、アセチ
ル基、ベンゾイル基等のアシル基;フェニル基、ナフチ
ル基のようなアリール基;ピリジル基のようなヘテロア
リール基等を挙げることができる。またR1〜R5が置換
アリール基、置換ヘテロアリール基であるとき、置換基
として前述の他にもメチル基、エチル基等のアルキル基
を用いることができる。
【0035】R1が環状イミド基を表すとき、環状イミ
ドとしては、琥珀酸イミド、フタル酸イミド、シクロヘ
キサンジカルボン酸イミド、ノルボルネンジカルボン酸
イミド等の炭素原子4〜20までのものを用いることが
できる。
ドとしては、琥珀酸イミド、フタル酸イミド、シクロヘ
キサンジカルボン酸イミド、ノルボルネンジカルボン酸
イミド等の炭素原子4〜20までのものを用いることが
できる。
【0036】前記一般式(1)において、R1 として
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ等の電子吸引性基で置換
されたアリール基、ハロゲン、シアノ、ニトロ等の電子
吸引性基で置換されたアルキル基、2級若しくは3級の
分岐状のアルキル基、環状アルキル基及び環状イミドが
好ましく、感度と経時安定性とを両立できるという点
で、前記一般式(4)で表される2級アルキル基がより
好ましい。
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ等の電子吸引性基で置換
されたアリール基、ハロゲン、シアノ、ニトロ等の電子
吸引性基で置換されたアルキル基、2級若しくは3級の
分岐状のアルキル基、環状アルキル基及び環状イミドが
好ましく、感度と経時安定性とを両立できるという点
で、前記一般式(4)で表される2級アルキル基がより
好ましい。
【0037】R6,R7は置換もしくは非置換アルキル,
置換もしくは非置換アリール基を表し、また、R6,R7
はそれが結合している2級炭素原子(CH)と共に環を形
成してもよい。R6,R7が置換もしくは非置換アルキル
基を表すとき、アルキル基としてはメチル基,エチル
基,イソプロピル基,t−ブチル基,シクロヘキシル基
などの直鎖状,分岐状,もしくは環状のアルキル基が挙
げられ、炭素数1から25までのものが好適に用いられ
る。R6,R7が置換もしくは非置換アリール基を表すと
き、アリール基には炭素環式アリール基と複素環式アリ
ール基が含まれる。炭素環式アリール基としてはフェニ
ル基、ナフチル基、アントラセニル基、ピレニル基など
炭素数6から19のものが用いられる。また、複素環式
アリール基としてはピリジル基、フリル基、その他ベン
ゼン環が縮環したキノリル基、ベンゾフリル基、チオキ
サントン基、カルバゾール基などの炭素数3〜20、ヘ
テロ原子数1〜5を含むものが用いられる。
置換もしくは非置換アリール基を表し、また、R6,R7
はそれが結合している2級炭素原子(CH)と共に環を形
成してもよい。R6,R7が置換もしくは非置換アルキル
基を表すとき、アルキル基としてはメチル基,エチル
基,イソプロピル基,t−ブチル基,シクロヘキシル基
などの直鎖状,分岐状,もしくは環状のアルキル基が挙
げられ、炭素数1から25までのものが好適に用いられ
る。R6,R7が置換もしくは非置換アリール基を表すと
き、アリール基には炭素環式アリール基と複素環式アリ
ール基が含まれる。炭素環式アリール基としてはフェニ
ル基、ナフチル基、アントラセニル基、ピレニル基など
炭素数6から19のものが用いられる。また、複素環式
アリール基としてはピリジル基、フリル基、その他ベン
ゼン環が縮環したキノリル基、ベンゾフリル基、チオキ
サントン基、カルバゾール基などの炭素数3〜20、ヘ
テロ原子数1〜5を含むものが用いられる。
【0038】R6,R7が置換アルキル基,置換アリール
基であるとき、置換基としてはメトキシ基、エトキシ基
などの炭素数1〜10までのアルコキシ基、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、トリフル
オロメチル基、トリクロロメチル基のようなハロゲン置
換されたアルキル基、メトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基、t−ブチルオキシカルボニル基、p−ク
ロロフェニルオキシカルボニルなどの炭素数2から15
までのアルコキシカルボニル基またはアリールオキシカ
ルボニル基;水酸基;アセチルオキシ、ベンゾイルオキ
シ、p−ジフェニルアミノベンゾイルオキシなどのアシ
ルオキシ基;t−ブチルオキシカルボニルオキシ基など
のカルボネート基;t−ブチルオキシカルボニルメチル
オキシ基、2−ピラニルオキシ基などのエーテル基;ア
ミノ基、ジメチルアミノ基、ジフェニルアミノ基、モル
フォリノ基、アセチルアミノ基などの置換、非置換のア
ミノ基;メチルチオ基、フェニルチオ基などのチオエー
テル基;ビニル基、ステリル基などのアルケニル基;ニ
トロ基;シアノ基;ホルミル基、アセチル基、ベンゾイ
ル基などのアシル基;フェニル基、ナフチル基のような
アリール基;ピリジル基のようなヘテロアリール基等を
挙げることができる。また、R6,R7が置換アリール基
であるとき、置換基としては、前述したものの他にもメ
チル基、エチル基などのアルキル基を用いることができ
る。
基であるとき、置換基としてはメトキシ基、エトキシ基
などの炭素数1〜10までのアルコキシ基、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、トリフル
オロメチル基、トリクロロメチル基のようなハロゲン置
換されたアルキル基、メトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基、t−ブチルオキシカルボニル基、p−ク
ロロフェニルオキシカルボニルなどの炭素数2から15
までのアルコキシカルボニル基またはアリールオキシカ
ルボニル基;水酸基;アセチルオキシ、ベンゾイルオキ
シ、p−ジフェニルアミノベンゾイルオキシなどのアシ
ルオキシ基;t−ブチルオキシカルボニルオキシ基など
のカルボネート基;t−ブチルオキシカルボニルメチル
オキシ基、2−ピラニルオキシ基などのエーテル基;ア
ミノ基、ジメチルアミノ基、ジフェニルアミノ基、モル
フォリノ基、アセチルアミノ基などの置換、非置換のア
ミノ基;メチルチオ基、フェニルチオ基などのチオエー
テル基;ビニル基、ステリル基などのアルケニル基;ニ
トロ基;シアノ基;ホルミル基、アセチル基、ベンゾイ
ル基などのアシル基;フェニル基、ナフチル基のような
アリール基;ピリジル基のようなヘテロアリール基等を
挙げることができる。また、R6,R7が置換アリール基
であるとき、置換基としては、前述したものの他にもメ
チル基、エチル基などのアルキル基を用いることができ
る。
【0039】上記のR6,R7としては、感材の保存安定
性に優れる点で、置換、非置換のアルキル基が好まし
く、経時安定性の点で、アルコキシ基,カルボニル基,
アルコキシカルボニル基,シアノ基,ハロゲン基などの
電子吸引性基で置換された2級のアルキル基,もしくは
シクロヘキシル基、ノルボルニル基などの2級のアルキ
ル基が特に好ましい。物性値としては、重クロロホルム
中、プロトンNMRにおける2級メチン水素のケミカル
シフトが4.4ppmよりも低磁場に現れる化合物が好
ましく、4.6ppmよりも低磁場に現れる化合物がよ
り好ましい。このように、電子吸引性基で置換された2
級のアルキル基が特に好ましいのは、熱分解反応時に中
間体として生成していると思われるカルボカチオンが電
子吸引性基により不安定化し、分解が抑制されるためで
あると考えられる。具体的には、−CHR6R7の構造と
しては、下記式で表される構造が特に好ましい。
性に優れる点で、置換、非置換のアルキル基が好まし
く、経時安定性の点で、アルコキシ基,カルボニル基,
アルコキシカルボニル基,シアノ基,ハロゲン基などの
電子吸引性基で置換された2級のアルキル基,もしくは
シクロヘキシル基、ノルボルニル基などの2級のアルキ
ル基が特に好ましい。物性値としては、重クロロホルム
中、プロトンNMRにおける2級メチン水素のケミカル
シフトが4.4ppmよりも低磁場に現れる化合物が好
ましく、4.6ppmよりも低磁場に現れる化合物がよ
り好ましい。このように、電子吸引性基で置換された2
級のアルキル基が特に好ましいのは、熱分解反応時に中
間体として生成していると思われるカルボカチオンが電
子吸引性基により不安定化し、分解が抑制されるためで
あると考えられる。具体的には、−CHR6R7の構造と
しては、下記式で表される構造が特に好ましい。
【0040】
【化5】
【0041】また、前記一般式(2)および(3)にお
いて、R2〜R5として特に好ましいものは、ハロゲン、
シアノ、ニトロ等の電子吸引性基で置換されたアリール
基、ハロゲン、シアノ、ニトロ等の電子吸引性基で置換
されたアルキル基、及び2級若しくは3級の分岐状のア
ルキル基である。
いて、R2〜R5として特に好ましいものは、ハロゲン、
シアノ、ニトロ等の電子吸引性基で置換されたアリール
基、ハロゲン、シアノ、ニトロ等の電子吸引性基で置換
されたアルキル基、及び2級若しくは3級の分岐状のア
ルキル基である。
【0042】Lで表される非金属原子からなる多価の連
結基とは、1から60個までの炭素原子、0個から10
個までの窒素原子、0個から50個までの酸素原子、1
個から100個までの水素原子、及び0個から20個ま
での硫黄原子から成り立つものである。より具体的な連
結基としては下記の構造単位が組み合わさって構成され
るものを挙げることができる。
結基とは、1から60個までの炭素原子、0個から10
個までの窒素原子、0個から50個までの酸素原子、1
個から100個までの水素原子、及び0個から20個ま
での硫黄原子から成り立つものである。より具体的な連
結基としては下記の構造単位が組み合わさって構成され
るものを挙げることができる。
【0043】
【化6】
【0044】多価の連結基が置換基を有する場合、置換
基としてはメチル基、エチル基等の炭素数1から20ま
でのアルキル基、フェニル基、ナフチル基等の炭素数6
から16までのアリール基、水酸基、カルボキシル基、
スルホンアミド基、N−スルホニルアミド基、アセトキ
シ基のような炭素数1から6までのアシルオキシ基、メ
トキシ基、エトキシ基のような炭素数1から6までのア
ルコキシ基、塩素、臭素のようなハロゲン原子、メトキ
シカルボニル基、エトキシカルボニル基、シクロヘキシ
ルオキシカルボニル基のような炭素数2から7までのア
ルコキシカルボニル基、シアノ基、t−ブチルカーボネ
ートのような炭酸エステル基等を用いることができる。
基としてはメチル基、エチル基等の炭素数1から20ま
でのアルキル基、フェニル基、ナフチル基等の炭素数6
から16までのアリール基、水酸基、カルボキシル基、
スルホンアミド基、N−スルホニルアミド基、アセトキ
シ基のような炭素数1から6までのアシルオキシ基、メ
トキシ基、エトキシ基のような炭素数1から6までのア
ルコキシ基、塩素、臭素のようなハロゲン原子、メトキ
シカルボニル基、エトキシカルボニル基、シクロヘキシ
ルオキシカルボニル基のような炭素数2から7までのア
ルコキシカルボニル基、シアノ基、t−ブチルカーボネ
ートのような炭酸エステル基等を用いることができる。
【0045】本発明による一般式(1)〜(3)に示す
官能基を側鎖に有する高分子化合物の合成に好適に使用
されるモノマーの具体例を以下に示す。
官能基を側鎖に有する高分子化合物の合成に好適に使用
されるモノマーの具体例を以下に示す。
【0046】
【化7】
【0047】
【化8】
【0048】
【化9】
【0049】
【化10】
【0050】
【化11】
【0051】
【化12】
【0052】本発明では、好ましくは一般式(1)〜
(3)で表される官能基を有するモノマーの内、少なく
ともいずれか一つをラジカル重合することにより得られ
る高分子化合物を使用する。このような高分子化合物と
して、一般式(1)〜(3)で表される官能基を有する
モノマーの内一種のみを用いた単独重合体を使用しても
よいが、2種以上を用いた共重合体やこれらのモノマー
と他のモノマーとの共重合体を使用してもよい。本発明
において、さらに好適に使用される高分子化合物は、上
記モノマーと他の公知のモノマーとのラジカル重合によ
り得られる共重合体である。
(3)で表される官能基を有するモノマーの内、少なく
ともいずれか一つをラジカル重合することにより得られ
る高分子化合物を使用する。このような高分子化合物と
して、一般式(1)〜(3)で表される官能基を有する
モノマーの内一種のみを用いた単独重合体を使用しても
よいが、2種以上を用いた共重合体やこれらのモノマー
と他のモノマーとの共重合体を使用してもよい。本発明
において、さらに好適に使用される高分子化合物は、上
記モノマーと他の公知のモノマーとのラジカル重合によ
り得られる共重合体である。
【0053】他のモノマーとしては、グリシジルメタク
リレート、N−メチロールメタクリルアミド、オメガ−
(トリメトキシシリル)プロピルメタクリレート、2−
イソシアネートエチルアクリレート等の架橋反応性を有
するモノマーが好ましい。また、共重合体に用いられる
他のモノマーとして、例えば、アクリル酸エステル類、
メタクリル酸エステル類、アクリルアミド類、メタクリ
ルアミド類、ビニルエステル類、スチレン類、アクリル
酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、無水マレイン
酸、マレイン酸イミド等の公知のモノマーも挙げられ
る。
リレート、N−メチロールメタクリルアミド、オメガ−
(トリメトキシシリル)プロピルメタクリレート、2−
イソシアネートエチルアクリレート等の架橋反応性を有
するモノマーが好ましい。また、共重合体に用いられる
他のモノマーとして、例えば、アクリル酸エステル類、
メタクリル酸エステル類、アクリルアミド類、メタクリ
ルアミド類、ビニルエステル類、スチレン類、アクリル
酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、無水マレイン
酸、マレイン酸イミド等の公知のモノマーも挙げられ
る。
【0054】アクリル酸エステル類の具体例としては、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、(n−又は
i−)プロピルアクリレート、(n−、i−、sec−
又はt−)ブチルアクリレート、アミルアクリレート、
2−エチルヘキシルアクリレート、ドデシルアクリレー
ト、クロロエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチル
アクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、
5−ヒドロキシペンチルアクリレート、シクロヘキシル
アクリレート、アリルアクリレート、トリメチロールプ
ロパンモノアクリレート、ペンタエリスリトールモノア
クリレート、ベンジルアクリレート、メトキシベンジル
アクリレート、クロロベンジルアクリレート、ヒドロキ
シベンジルアクリレート、ヒドロキシフェネチルアクリ
レート、ジヒドロキシフェネチルアクリレート、フルフ
リルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレー
ト、フェニルアクリレート、ヒドロキシフェニルアクリ
レート、クロロフェニルアクリレート、スルファモイル
フェニルアクリレート、2−(ヒドロキシフェニルカル
ボニルオキシ)エチルアクリレート等が挙げられる。
メチルアクリレート、エチルアクリレート、(n−又は
i−)プロピルアクリレート、(n−、i−、sec−
又はt−)ブチルアクリレート、アミルアクリレート、
2−エチルヘキシルアクリレート、ドデシルアクリレー
ト、クロロエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチル
アクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、
5−ヒドロキシペンチルアクリレート、シクロヘキシル
アクリレート、アリルアクリレート、トリメチロールプ
ロパンモノアクリレート、ペンタエリスリトールモノア
クリレート、ベンジルアクリレート、メトキシベンジル
アクリレート、クロロベンジルアクリレート、ヒドロキ
シベンジルアクリレート、ヒドロキシフェネチルアクリ
レート、ジヒドロキシフェネチルアクリレート、フルフ
リルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレー
ト、フェニルアクリレート、ヒドロキシフェニルアクリ
レート、クロロフェニルアクリレート、スルファモイル
フェニルアクリレート、2−(ヒドロキシフェニルカル
ボニルオキシ)エチルアクリレート等が挙げられる。
【0055】メタクリル酸エステル類の具体例として
は、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
(n−又はi−)プロピルメタクリレート、(n−、i
−、sec−又はt−)ブチルメタクリレート、アミル
メタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、
ドデシルメタクリレート、クロロエチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、5−ヒドロキシペンチル
メタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、アリ
ルメタクリレート、トリメチロールプロパンモノメタク
リレート、ペンタエリスリトールモノメタクリレート、
グリシジルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、
メトキシベンジルメタクリレート、クロロベンジルメタ
クリレート、ヒドロキシベンジルメタクリレート、ヒド
ロキシフェネチルメタクリレート、ジヒドロキシフェネ
チルメタクリレート、フルフリルメタクリレート、テト
ラヒドロフルフリルメタクリレート、フェニルメタクリ
レート、ヒドロキシフェニルメタクリレート、クロロフ
ェニルメタクリレート、スルファモイルフェニルメタク
リレート、2−(ヒドロキシフェニルカルボニルオキ
シ)エチルメタクリレート等が挙げられる。
は、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
(n−又はi−)プロピルメタクリレート、(n−、i
−、sec−又はt−)ブチルメタクリレート、アミル
メタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、
ドデシルメタクリレート、クロロエチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、5−ヒドロキシペンチル
メタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、アリ
ルメタクリレート、トリメチロールプロパンモノメタク
リレート、ペンタエリスリトールモノメタクリレート、
グリシジルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、
メトキシベンジルメタクリレート、クロロベンジルメタ
クリレート、ヒドロキシベンジルメタクリレート、ヒド
ロキシフェネチルメタクリレート、ジヒドロキシフェネ
チルメタクリレート、フルフリルメタクリレート、テト
ラヒドロフルフリルメタクリレート、フェニルメタクリ
レート、ヒドロキシフェニルメタクリレート、クロロフ
ェニルメタクリレート、スルファモイルフェニルメタク
リレート、2−(ヒドロキシフェニルカルボニルオキ
シ)エチルメタクリレート等が挙げられる。
【0056】アクリルアミド類の具体例としては、アク
リルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−エチルア
クリルアミド、N−プロピルアクリルアミド、N−ブチ
ルアクリルアミド、N−ベンジルアクリルアミド、N−
ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−フェニルアクリ
ルアミド、N−トリルアクリルアミド、N−(ヒドロキ
シフェニル)アクリルアミド、N−(スルファモイルフ
ェニル)アクリルアミド、N−(フェニルスルホニル)
アクリルアミド、N−(トリルスルホニル)アクリルア
ミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチル−
N−フェニルアクリルアミド、N−ヒドロキシエチル−
N−メチルアクリルアミド等が挙げられる。
リルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−エチルア
クリルアミド、N−プロピルアクリルアミド、N−ブチ
ルアクリルアミド、N−ベンジルアクリルアミド、N−
ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−フェニルアクリ
ルアミド、N−トリルアクリルアミド、N−(ヒドロキ
シフェニル)アクリルアミド、N−(スルファモイルフ
ェニル)アクリルアミド、N−(フェニルスルホニル)
アクリルアミド、N−(トリルスルホニル)アクリルア
ミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチル−
N−フェニルアクリルアミド、N−ヒドロキシエチル−
N−メチルアクリルアミド等が挙げられる。
【0057】メタクリルアミド類の具体例としては、メ
タクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エ
チルメタクリルアミド、N−プロピルメタクリルアミ
ド、N−ブチルメタクリルアミド、N−ベンジルメタク
リルアミド、N−ヒドロキシエチルメタクリルアミド、
N−フェニルメタクリルアミド、N−トリルメタクリル
アミド、N−(ヒドロキシフェニル)メタクリルアミ
ド、N−(スルファモイルフェニル)メタクリルアミ
ド、N−(フェニルスルホニル)メタクリルアミド、N
−(トリルスルホニル)メタクリルアミド、N,N−ジ
メチルメタクリルアミド、N−メチル−N−フェニルメ
タクリルアミド、N−ヒドロキシエチル−N−メチルメ
タクリルアミド等が挙げられる。
タクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エ
チルメタクリルアミド、N−プロピルメタクリルアミ
ド、N−ブチルメタクリルアミド、N−ベンジルメタク
リルアミド、N−ヒドロキシエチルメタクリルアミド、
N−フェニルメタクリルアミド、N−トリルメタクリル
アミド、N−(ヒドロキシフェニル)メタクリルアミ
ド、N−(スルファモイルフェニル)メタクリルアミ
ド、N−(フェニルスルホニル)メタクリルアミド、N
−(トリルスルホニル)メタクリルアミド、N,N−ジ
メチルメタクリルアミド、N−メチル−N−フェニルメ
タクリルアミド、N−ヒドロキシエチル−N−メチルメ
タクリルアミド等が挙げられる。
【0058】ビニルエステル類の具体例としては、ビニ
ルアセテート、ビニルブチレート、ビニルベンゾエート
等が挙げられる。
ルアセテート、ビニルブチレート、ビニルベンゾエート
等が挙げられる。
【0059】スチレン類の具体例としては、スチレン、
メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレ
ン、エチルスチレン、プロピルスチレン、シクロヘキシ
ルスチレン、クロロメチルスチレン、トリフルオロメチ
ルスチレン、エトキシメチルスチレン、アセトキシメチ
ルスチレン、メトキシスチレン、ジメトキシスチレン、
クロロスチレン、ジクロロスチレン、ブロモスチレン、
ヨードスチレン、フルオロスチレン、カルボキシスチレ
ン等が挙げられる。
メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレ
ン、エチルスチレン、プロピルスチレン、シクロヘキシ
ルスチレン、クロロメチルスチレン、トリフルオロメチ
ルスチレン、エトキシメチルスチレン、アセトキシメチ
ルスチレン、メトキシスチレン、ジメトキシスチレン、
クロロスチレン、ジクロロスチレン、ブロモスチレン、
ヨードスチレン、フルオロスチレン、カルボキシスチレ
ン等が挙げられる。
【0060】これらの他のモノマーのうち特に好適に使
用されるのは、C20以下のアクリル酸エステル類、メ
タクリル酸エステル類、アクリルアミド類、メタクリル
アミド類、ビニルエステル類、スチレン類、アクリル
酸、メタクリル酸、及びアクリロニトリルである。共重
合体の合成に使用される一般式(1)〜(3)で表され
る官能基を含むモノマーの割合は、5〜99重量%であ
ることが好ましく、さらに好ましくは10〜95重量%
である。
用されるのは、C20以下のアクリル酸エステル類、メ
タクリル酸エステル類、アクリルアミド類、メタクリル
アミド類、ビニルエステル類、スチレン類、アクリル
酸、メタクリル酸、及びアクリロニトリルである。共重
合体の合成に使用される一般式(1)〜(3)で表され
る官能基を含むモノマーの割合は、5〜99重量%であ
ることが好ましく、さらに好ましくは10〜95重量%
である。
【0061】以下に、一般式(1)〜(3)に示す官能
基を側鎖に有する高分子化合物の具体例を示す。
基を側鎖に有する高分子化合物の具体例を示す。
【0062】
【化13】
【0063】
【化14】
【0064】
【化15】
【0065】
【化16】
【0066】
【化17】
【0067】
【化18】
【0068】
【化19】
【0069】式中の数字は高分子化合物のモル組成を表
す。
す。
【0070】また、本発明で使用される一般式(1)〜
(3)で表される官能基の少なくともいずれか一つを有
する高分子化合物の重量平均分子量は好ましくは200
0以上であり、更に好ましくは5000〜30万の範囲
であり、数平均分子量は好ましくは800以上であり、
更に好ましくは1000〜25万の範囲である。多分散
度(重量平均分子量/数平均分子量)は1以上が好まし
く、更に好ましくは1.1〜10の範囲である。これら
の高分子化合物は、ランダムポリマー、ブロックポリマ
ー、グラフトポリマー等いずれでもよいが、ランダムポ
リマーであることが好ましい。
(3)で表される官能基の少なくともいずれか一つを有
する高分子化合物の重量平均分子量は好ましくは200
0以上であり、更に好ましくは5000〜30万の範囲
であり、数平均分子量は好ましくは800以上であり、
更に好ましくは1000〜25万の範囲である。多分散
度(重量平均分子量/数平均分子量)は1以上が好まし
く、更に好ましくは1.1〜10の範囲である。これら
の高分子化合物は、ランダムポリマー、ブロックポリマ
ー、グラフトポリマー等いずれでもよいが、ランダムポ
リマーであることが好ましい。
【0071】本発明で使用されるスルホン酸発生型高分
子化合物を合成する際に用いられる溶媒としては、例え
ば、テトラヒドロフラン、エチレンジクロリド、シクロ
ヘキサノン、メチルエチルケトン、アセトン、メタノー
ル、エタノール、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、2−メト
キシエチルアセテート、ジエチレングリコールジメチル
エーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、1−メト
キシ−2−プロピルアセテート、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、トルエン、
酢酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチル、ジメチルスルホ
キシド、水等が挙げられる。これらの溶媒は単独で又は
2種以上混合して用いられる。本発明で使用されるスル
ホン酸発生型高分子化合物を合成する際に用いられるラ
ジカル重合開始剤としては、アゾ系開始剤、過酸化物開
始剤等公知の化合物が使用できる。
子化合物を合成する際に用いられる溶媒としては、例え
ば、テトラヒドロフラン、エチレンジクロリド、シクロ
ヘキサノン、メチルエチルケトン、アセトン、メタノー
ル、エタノール、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、2−メト
キシエチルアセテート、ジエチレングリコールジメチル
エーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、1−メト
キシ−2−プロピルアセテート、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、トルエン、
酢酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチル、ジメチルスルホ
キシド、水等が挙げられる。これらの溶媒は単独で又は
2種以上混合して用いられる。本発明で使用されるスル
ホン酸発生型高分子化合物を合成する際に用いられるラ
ジカル重合開始剤としては、アゾ系開始剤、過酸化物開
始剤等公知の化合物が使用できる。
【0072】本発明で使用されるスルホン酸発生型高分
子化合物は単独で用いても混合して用いてもよい。これ
らスルホン酸発生型高分子化合物は、画像記録材料全固
形分の50〜90重量%、好ましくは70〜90重量%
の割合で使用することができる。添加量が50重量%未
満の場合は、印刷画像が不鮮明になる。また添加量が9
0重量%を越える場合は、レーザ露光による画像形成が
十分できなくなる。
子化合物は単独で用いても混合して用いてもよい。これ
らスルホン酸発生型高分子化合物は、画像記録材料全固
形分の50〜90重量%、好ましくは70〜90重量%
の割合で使用することができる。添加量が50重量%未
満の場合は、印刷画像が不鮮明になる。また添加量が9
0重量%を越える場合は、レーザ露光による画像形成が
十分できなくなる。
【0073】また、本発明のスルホン酸発生型高分子化
合物と、特願平9−10755号明細書に記載の酸発生
剤,特願平9ー26877号明細書に記載の塩基発生剤
とを、併用することもできる。
合物と、特願平9−10755号明細書に記載の酸発生
剤,特願平9ー26877号明細書に記載の塩基発生剤
とを、併用することもできる。
【0074】[光熱変換物質]本発明の輻射線感応性材
料(感熱性画像形成材料)、あるいは平版印刷版用原版
には、光熱変換物質を含有させることが好ましく、光熱
変換物質としては、紫外線、可視光線、赤外線、白色光
線等の光を吸収して熱に変換し得る物質ならば全て使用
でき、例えば、カーボンブラック、カーボングラファイ
ト、顔料、フタロシアニン系顔料、鉄粉、黒鉛粉末、酸
化鉄粉、酸化鉛、酸化銀、酸化クロム、硫化鉄、硫化ク
ロム等が挙げられる。特に、好ましいのは、波長760
nmから1200nmの赤外線を有効に吸収する染料、
顔料、または金属である。
料(感熱性画像形成材料)、あるいは平版印刷版用原版
には、光熱変換物質を含有させることが好ましく、光熱
変換物質としては、紫外線、可視光線、赤外線、白色光
線等の光を吸収して熱に変換し得る物質ならば全て使用
でき、例えば、カーボンブラック、カーボングラファイ
ト、顔料、フタロシアニン系顔料、鉄粉、黒鉛粉末、酸
化鉄粉、酸化鉛、酸化銀、酸化クロム、硫化鉄、硫化ク
ロム等が挙げられる。特に、好ましいのは、波長760
nmから1200nmの赤外線を有効に吸収する染料、
顔料、または金属である。
【0075】染料としては、市販の染料及び文献(例え
ば、「染料便覧」有機合成化学協会編集、昭和45年
刊)に記載されている公知のものが利用できる。具体的
には、アゾ染料、金属錯塩アゾ染料、ピラゾロンアゾ染
料、アントラキノン染料、フタロシアニン染料、カルボ
ニウム染料、キノンイミン染料、メチン染料、シアニン
染料、金属チオレート錯体等の染料が挙げられる。好ま
しい染料としては、例えば、特開昭58−125246
号、特開昭59−84356号、特開昭59−2028
29号、特開昭60−78787号等に記載されている
シアニン染料、特開昭58−173696号、特開昭5
8−181690号、特開昭58−194595号等に
記載されているメチン染料、特開昭58−112793
号、特開昭58−224793号、特開昭59−481
87号、特開昭59−73996号、特開昭60−52
940号、特開昭60−63744号等に記載されてい
るナフトキノン染料、特開昭58−112792号等に
記載されているスクワリリウム色素、英国特許434,
875号記載のシアニン染料等を挙げることができる。
ば、「染料便覧」有機合成化学協会編集、昭和45年
刊)に記載されている公知のものが利用できる。具体的
には、アゾ染料、金属錯塩アゾ染料、ピラゾロンアゾ染
料、アントラキノン染料、フタロシアニン染料、カルボ
ニウム染料、キノンイミン染料、メチン染料、シアニン
染料、金属チオレート錯体等の染料が挙げられる。好ま
しい染料としては、例えば、特開昭58−125246
号、特開昭59−84356号、特開昭59−2028
29号、特開昭60−78787号等に記載されている
シアニン染料、特開昭58−173696号、特開昭5
8−181690号、特開昭58−194595号等に
記載されているメチン染料、特開昭58−112793
号、特開昭58−224793号、特開昭59−481
87号、特開昭59−73996号、特開昭60−52
940号、特開昭60−63744号等に記載されてい
るナフトキノン染料、特開昭58−112792号等に
記載されているスクワリリウム色素、英国特許434,
875号記載のシアニン染料等を挙げることができる。
【0076】また、米国特許第5,156,938号記
載の近赤外吸収増感剤も好適に用いられ、また、米国特
許第3,881,924号記載の置換アリールベンゾ
(チオ)ピリリウム塩、特開昭57−142645号
(米国特許第4,327,169号)記載のトリメチン
チアピリリウム塩、特開昭58−181051号、同5
8−220143号、同59−41363号、同59−
84248号、同59−84249号、同59−146
063号、同59−146061号に記載されているピ
リリウム系化合物、特開昭59−216146号記載の
シアニン色素、米国特許第4,283,475号に記載
のペンタメチンチオピリリウム塩等や特公平5−135
14号、同5−19702号公報に開示されているピリ
リウム化合物も好ましく用いられる。また、好ましい別
の染料の例として、米国特許第4,756,993号明
細書中に式(I)、(II)として記載されている近赤外
吸収染料を挙げることができる。これらの染料のうち特
に好ましいものとしては、シアニン色素、スクワリリウ
ム色素、ピリリウム塩、ニッケルチオレート錯体が挙げ
られる。
載の近赤外吸収増感剤も好適に用いられ、また、米国特
許第3,881,924号記載の置換アリールベンゾ
(チオ)ピリリウム塩、特開昭57−142645号
(米国特許第4,327,169号)記載のトリメチン
チアピリリウム塩、特開昭58−181051号、同5
8−220143号、同59−41363号、同59−
84248号、同59−84249号、同59−146
063号、同59−146061号に記載されているピ
リリウム系化合物、特開昭59−216146号記載の
シアニン色素、米国特許第4,283,475号に記載
のペンタメチンチオピリリウム塩等や特公平5−135
14号、同5−19702号公報に開示されているピリ
リウム化合物も好ましく用いられる。また、好ましい別
の染料の例として、米国特許第4,756,993号明
細書中に式(I)、(II)として記載されている近赤外
吸収染料を挙げることができる。これらの染料のうち特
に好ましいものとしては、シアニン色素、スクワリリウ
ム色素、ピリリウム塩、ニッケルチオレート錯体が挙げ
られる。
【0077】本発明において使用される顔料としては、
市販の顔料及びカラーインデックス(C.I.)便覧、
「最新顔料便覧」(日本顔料技術協会編、1977年
刊)、「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986年
刊)、「印刷インキ技術」CMC出版、1984年刊)
に記載されている顔料が利用できる。顔料の種類として
は、黒色顔料、黄色顔料、オレンジ色顔料、褐色顔料、
赤色顔料、紫色顔料、青色顔料、緑色顔料、蛍光顔料、
金属粉顔料、その他、ポリマー結合色素が挙げられる。
具体的には、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合ア
ゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシアニン系顔料、ア
ントラキノン系顔料、ペリレン及びペリノン系顔料、チ
オインジゴ系顔料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン
系顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタロン系顔
料、染付けレーキ顔料、アジン顔料、ニトロソ顔料、ニ
トロ顔料、天然顔料、蛍光顔料、無機顔料、カーボンブ
ラック等が使用できる。これらの顔料のうち好ましいも
のはカーボンブラックである。
市販の顔料及びカラーインデックス(C.I.)便覧、
「最新顔料便覧」(日本顔料技術協会編、1977年
刊)、「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986年
刊)、「印刷インキ技術」CMC出版、1984年刊)
に記載されている顔料が利用できる。顔料の種類として
は、黒色顔料、黄色顔料、オレンジ色顔料、褐色顔料、
赤色顔料、紫色顔料、青色顔料、緑色顔料、蛍光顔料、
金属粉顔料、その他、ポリマー結合色素が挙げられる。
具体的には、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合ア
ゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシアニン系顔料、ア
ントラキノン系顔料、ペリレン及びペリノン系顔料、チ
オインジゴ系顔料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン
系顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタロン系顔
料、染付けレーキ顔料、アジン顔料、ニトロソ顔料、ニ
トロ顔料、天然顔料、蛍光顔料、無機顔料、カーボンブ
ラック等が使用できる。これらの顔料のうち好ましいも
のはカーボンブラックである。
【0078】これら顔料は表面処理をせずに用いてもよ
く、表面処理を施して用いてもよい。表面処理の方法に
は樹脂やワックスを表面コートする方法、界面活性剤を
付着させる方法、反応性物質(例えば、シランカップリ
ング剤、エポキシ化合物、ポリイソシアネート等)を顔
料表面に結合させる方法等が考えられる。上記の表面処
理方法は、「金属石鹸の性質と応用」(幸書房)、「印
刷インキ技術」(CMC出版、1984年刊)及び「最
新顔料応用技術」(CMC出版、1986年刊)に記載
されている。
く、表面処理を施して用いてもよい。表面処理の方法に
は樹脂やワックスを表面コートする方法、界面活性剤を
付着させる方法、反応性物質(例えば、シランカップリ
ング剤、エポキシ化合物、ポリイソシアネート等)を顔
料表面に結合させる方法等が考えられる。上記の表面処
理方法は、「金属石鹸の性質と応用」(幸書房)、「印
刷インキ技術」(CMC出版、1984年刊)及び「最
新顔料応用技術」(CMC出版、1986年刊)に記載
されている。
【0079】顔料の粒径は0.01μm〜10μmの範
囲にあることが好ましく、0.05μm〜1μmの範囲
にあることがさらに好ましく、0.1μm〜1μmの範
囲にあることが特に好ましい。顔料の粒径が0.01μ
m未満のときは分散物の感光層塗布液中での安定性の点
で好ましくなく、また、10μmを越えると画像記録層
の均一性の点で好ましくない。顔料を分散する方法とし
ては、インク製造やトナー製造等に用いられる公知の分
散技術が使用できる。分散機としては、超音波分散器、
サンドミル、アトライター、パールミル、スーパーミ
ル、ボールミル、インペラー、デスパーザー、KDミ
ル、コロイドミル、ダイナトロン、3本ロールミル、加
圧ニーダー等が挙げられる。詳細は、「最新顔料応用技
術」(CMC出版、1986年刊)に記載がある。
囲にあることが好ましく、0.05μm〜1μmの範囲
にあることがさらに好ましく、0.1μm〜1μmの範
囲にあることが特に好ましい。顔料の粒径が0.01μ
m未満のときは分散物の感光層塗布液中での安定性の点
で好ましくなく、また、10μmを越えると画像記録層
の均一性の点で好ましくない。顔料を分散する方法とし
ては、インク製造やトナー製造等に用いられる公知の分
散技術が使用できる。分散機としては、超音波分散器、
サンドミル、アトライター、パールミル、スーパーミ
ル、ボールミル、インペラー、デスパーザー、KDミ
ル、コロイドミル、ダイナトロン、3本ロールミル、加
圧ニーダー等が挙げられる。詳細は、「最新顔料応用技
術」(CMC出版、1986年刊)に記載がある。
【0080】これらの染料又は顔料は、画像形成材料全
固形分の0.01〜50重量%、好ましくは0.1〜1
0重量%、染料の場合特に好ましくは0.5〜10重量
%、顔料の場合特に好ましくは3.1〜10重量%の割
合で使用することができる。顔料又は染料の添加量が
0.01重量%未満であると感度が低くなり、また50
重量%を越えると印刷時非画像部に汚れが発生する。
固形分の0.01〜50重量%、好ましくは0.1〜1
0重量%、染料の場合特に好ましくは0.5〜10重量
%、顔料の場合特に好ましくは3.1〜10重量%の割
合で使用することができる。顔料又は染料の添加量が
0.01重量%未満であると感度が低くなり、また50
重量%を越えると印刷時非画像部に汚れが発生する。
【0081】[その他の成分]本発明では、上述の2つ
の成分が必須であるが、必要に応じてこれら以外に種々
の化合物を添加してもよい。例えば、可視光域に大きな
吸収を持つ染料を画像の着色剤として使用することがで
きる。具体的には、オイルイエロー#101、オイルイ
エロー#103、オイルピンク#312、オイルグリー
ンBG、オイルブルーBOS、オイルブルー#603、
オイルブラックBY、オイルブラックBS、オイルブラ
ックT−505(以上、オリエント化学工業(株)
製)、ビクトリアピュアブルー、クリスタルバイオレッ
ト(CI42555)、メチルバイオレット(CI42
535)、エチルバイオレット、ローダミンB(CI1
45170B)、マラカイトグリーン(CI4200
0)、メチレンブルー(CI52015)等及び特開昭
62−293247号公報に記載されている染料を挙げ
ることができる。これらの染料は、レーザ露光後退色
し、画像部と非画像部の区別がつきやすいので、添加す
る方が好ましい。尚、添加量は、画像記録材料全固形分
の0.01〜10重量%である。
の成分が必須であるが、必要に応じてこれら以外に種々
の化合物を添加してもよい。例えば、可視光域に大きな
吸収を持つ染料を画像の着色剤として使用することがで
きる。具体的には、オイルイエロー#101、オイルイ
エロー#103、オイルピンク#312、オイルグリー
ンBG、オイルブルーBOS、オイルブルー#603、
オイルブラックBY、オイルブラックBS、オイルブラ
ックT−505(以上、オリエント化学工業(株)
製)、ビクトリアピュアブルー、クリスタルバイオレッ
ト(CI42555)、メチルバイオレット(CI42
535)、エチルバイオレット、ローダミンB(CI1
45170B)、マラカイトグリーン(CI4200
0)、メチレンブルー(CI52015)等及び特開昭
62−293247号公報に記載されている染料を挙げ
ることができる。これらの染料は、レーザ露光後退色
し、画像部と非画像部の区別がつきやすいので、添加す
る方が好ましい。尚、添加量は、画像記録材料全固形分
の0.01〜10重量%である。
【0082】また、本発明における輻射線感応性層に
は、印刷条件に対する安定性を広げるため、特開昭62
−251740号公報や特開平3−208514号公報
に記載されているような非イオン界面活性剤、特開昭5
9−121044号公報、特開平4−13149号公報
に記載されているような両性界面活性剤を添加すること
ができる。非イオン界面活性剤の具体例としては、ソル
ビタントリステアレート、ソルビタンモノパルミテー
ト、ソルビタントリオレート、ステアリン酸モノグリセ
リド、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等が
挙げられる。両性界面活性剤の具体例としては、アルキ
ルジ(アミノエチル)グリシン、アルキルポリアミノエ
チルグリシン塩酸塩、2−アルキル−N−カルボキシエ
チル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン
やN−テトラデシル−N,N−ベタイン型(例えば、商
品名アモーゲンK、第一工業(株)製)等が挙げられ
る。上記非イオン界面活性剤及び両性界面活性剤の画像
記録材料中に占める割合は、0.05〜15重量%が好
ましく、より好ましくは0.1〜5重量%である。
は、印刷条件に対する安定性を広げるため、特開昭62
−251740号公報や特開平3−208514号公報
に記載されているような非イオン界面活性剤、特開昭5
9−121044号公報、特開平4−13149号公報
に記載されているような両性界面活性剤を添加すること
ができる。非イオン界面活性剤の具体例としては、ソル
ビタントリステアレート、ソルビタンモノパルミテー
ト、ソルビタントリオレート、ステアリン酸モノグリセ
リド、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等が
挙げられる。両性界面活性剤の具体例としては、アルキ
ルジ(アミノエチル)グリシン、アルキルポリアミノエ
チルグリシン塩酸塩、2−アルキル−N−カルボキシエ
チル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン
やN−テトラデシル−N,N−ベタイン型(例えば、商
品名アモーゲンK、第一工業(株)製)等が挙げられ
る。上記非イオン界面活性剤及び両性界面活性剤の画像
記録材料中に占める割合は、0.05〜15重量%が好
ましく、より好ましくは0.1〜5重量%である。
【0083】更に本発明の輻射線感応性層には必要に応
じ、塗膜の柔軟性等を付与するために可塑剤が加えられ
る。例えば、ポリエチレングリコール、クエン酸トリブ
チル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸
ジヘキシル、フタル酸ジオクチル、リン酸トリクレジ
ル、リン酸トリブチル、リン酸トリオクチル、オレイン
酸テトラヒドロフルフリル、アクリル酸又はメタクリル
酸のオリゴマー及びポリマー等が用いられる。
じ、塗膜の柔軟性等を付与するために可塑剤が加えられ
る。例えば、ポリエチレングリコール、クエン酸トリブ
チル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸
ジヘキシル、フタル酸ジオクチル、リン酸トリクレジ
ル、リン酸トリブチル、リン酸トリオクチル、オレイン
酸テトラヒドロフルフリル、アクリル酸又はメタクリル
酸のオリゴマー及びポリマー等が用いられる。
【0084】これら以外にも、エポキシ化合物、ビニル
エーテル類、特願平7−18120に記載のヒドロキシ
メチル基を持つフェノール化合物、及びアルコキシメチ
ル基を有するフェノール化合物等を添加してもよい。更
に塗膜の強度を向上させるために他の高分子化合物を添
加してもよい。
エーテル類、特願平7−18120に記載のヒドロキシ
メチル基を持つフェノール化合物、及びアルコキシメチ
ル基を有するフェノール化合物等を添加してもよい。更
に塗膜の強度を向上させるために他の高分子化合物を添
加してもよい。
【0085】本発明の作像用円筒形版胴上の輻射線感応
性層は、通常上記各成分を溶媒に溶かして、作像用円筒
形版胴上に塗布することにより製造することができる。
ここで使用する溶媒としては、エチレンジクロライド、
シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メタノール、
エタノール、プロパノール、エチレングリコールモノメ
チルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、2−
メトキシエチルアセテート、1−メトキシ−2−プロピ
ルアセテート、ジメトキシエタン、乳酸メチル、乳酸エ
チル、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、テトラメチルウレア、N−メチルピロ
リドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、γ−ブチ
ロラクトン、トルエン、水等を挙げることができるがこ
れに限定されるものではない。これらの溶媒は単独又は
混合して使用される。溶媒中の上記成分(添加剤を含む
全固形分)の濃度は、好ましくは1〜50重量%であ
る。また塗布、乾燥後に得られる作像用円筒形版胴上の
塗布量(固形分)は、用途によって異なるが、輻射線感
応性層についていえば一般的に0.5〜5.0g/m 2
が好ましい。塗布する方法としては、種々の方法を用い
ることができるが、例えば、バーコーター塗布、回転塗
布、スプレー塗布、カーテン塗布、ディップ塗布、エア
ーナイフ塗布、ブレード塗布、ロール塗布等を挙げるこ
とができる。
性層は、通常上記各成分を溶媒に溶かして、作像用円筒
形版胴上に塗布することにより製造することができる。
ここで使用する溶媒としては、エチレンジクロライド、
シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メタノール、
エタノール、プロパノール、エチレングリコールモノメ
チルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、2−
メトキシエチルアセテート、1−メトキシ−2−プロピ
ルアセテート、ジメトキシエタン、乳酸メチル、乳酸エ
チル、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、テトラメチルウレア、N−メチルピロ
リドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、γ−ブチ
ロラクトン、トルエン、水等を挙げることができるがこ
れに限定されるものではない。これらの溶媒は単独又は
混合して使用される。溶媒中の上記成分(添加剤を含む
全固形分)の濃度は、好ましくは1〜50重量%であ
る。また塗布、乾燥後に得られる作像用円筒形版胴上の
塗布量(固形分)は、用途によって異なるが、輻射線感
応性層についていえば一般的に0.5〜5.0g/m 2
が好ましい。塗布する方法としては、種々の方法を用い
ることができるが、例えば、バーコーター塗布、回転塗
布、スプレー塗布、カーテン塗布、ディップ塗布、エア
ーナイフ塗布、ブレード塗布、ロール塗布等を挙げるこ
とができる。
【0086】本発明における輻射線感応性層には、塗布
性を良化するための界面活性剤、例えば特開昭62−1
70950号公報に記載されているようなフッ素系界面
活性剤を添加することができる。これらの添加量は、全
画像記録材料固形分中0.01〜1重量%が好ましく、
さらに好ましくは0.05〜0.5重量%である。
性を良化するための界面活性剤、例えば特開昭62−1
70950号公報に記載されているようなフッ素系界面
活性剤を添加することができる。これらの添加量は、全
画像記録材料固形分中0.01〜1重量%が好ましく、
さらに好ましくは0.05〜0.5重量%である。
【0087】
【実施例】以下、実施例により、本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。
【0088】〔実施例1〜4〕下記溶液Aにおいて下記
表1に示す通りスルホン酸発生型高分子化合物の種類を
変えて4種類の溶液を作製した。この溶液を印刷機上の
作像用円筒形版胴の表面に塗布した後、近接して装備さ
れている赤外線を使用して、100℃で5分加熱し乾燥
架橋させた。比較例1として、前記印刷機上直接作像式
平版印刷機による直接印刷版の作製を開示している特開
平9-99535号公報記載の極性変換ポリマー、下記R−
1、米国ミネソタ州の3Mコーポレーシヨンから販売さ
れているテトラヒドロピラニル変性アクリル酸メチルを
用いた以外は下記溶液Aと同じ組成の溶液を調製し、実
施例1〜4と同様の操作を行った。
表1に示す通りスルホン酸発生型高分子化合物の種類を
変えて4種類の溶液を作製した。この溶液を印刷機上の
作像用円筒形版胴の表面に塗布した後、近接して装備さ
れている赤外線を使用して、100℃で5分加熱し乾燥
架橋させた。比較例1として、前記印刷機上直接作像式
平版印刷機による直接印刷版の作製を開示している特開
平9-99535号公報記載の極性変換ポリマー、下記R−
1、米国ミネソタ州の3Mコーポレーシヨンから販売さ
れているテトラヒドロピラニル変性アクリル酸メチルを
用いた以外は下記溶液Aと同じ組成の溶液を調製し、実
施例1〜4と同様の操作を行った。
【0089】 溶液〔A〕 スルホン酸発生型高分子化合物(表3) 6.0g 無水フタル酸 0.05g オルトクロロフェノール 0.01g 赤外線吸収剤NK−2268 0.6g (日本感光色素研究所(株)製) メチルエチルケトン 20g メチルアルコール 20g
【0090】
【表1】
【0091】
【化20】
【0092】次に、使用した作像ヘッドは、カナダのク
レオ・プロダクツ・インコーポレイテッド社製のクレオ
・サーマル・ヘッドである。この作像ヘッドは、出力1
8Wの240チャンネルレーザーヘッドである。50,
000枚以上の刷り量の印刷作業に対して作像感度は、
0.1J/cm2であり、作像時間は、80cm×10
0cmの面積(周囲長80cm、長さ100cm)の作
像面積に対して約1分であった。解像度は、2400D
PIであり、データ転送速度は、約15MB/秒であっ
た。作像中の作像ドラムの回転数は約400RPMとし
た。上記の条件で作像ユニットを用いて画像形成し、何
らの現像処理をすることなく印刷を行った。印刷評価と
しては、6000枚印刷後の汚れを目視で判定した。結
果を表1に示す。
レオ・プロダクツ・インコーポレイテッド社製のクレオ
・サーマル・ヘッドである。この作像ヘッドは、出力1
8Wの240チャンネルレーザーヘッドである。50,
000枚以上の刷り量の印刷作業に対して作像感度は、
0.1J/cm2であり、作像時間は、80cm×10
0cmの面積(周囲長80cm、長さ100cm)の作
像面積に対して約1分であった。解像度は、2400D
PIであり、データ転送速度は、約15MB/秒であっ
た。作像中の作像ドラムの回転数は約400RPMとし
た。上記の条件で作像ユニットを用いて画像形成し、何
らの現像処理をすることなく印刷を行った。印刷評価と
しては、6000枚印刷後の汚れを目視で判定した。結
果を表1に示す。
【0093】本発明にかかわる各実施例の作像用円筒形
版胴上の印刷版はいずれも、非画像部に汚れのない良好
な印刷物が6,000枚以上得られ、満足すべき結果を
得た。
版胴上の印刷版はいずれも、非画像部に汚れのない良好
な印刷物が6,000枚以上得られ、満足すべき結果を
得た。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の平版印刷
機および平版印刷方法は、印刷機上の作像用版胴の円筒
形表面に、輻射線感応性材料として、加熱により、また
は光熱変換により生じた熱によりスルホン酸を発生させ
る官能基を有する高分子化合物の薄層を、版胴に近接し
て装備した塗膜塗布ユニット、塗膜硬化ユニットを用い
てを形成し、作像ユニットに装備した、赤外線を放射す
るレーザ叉はサーマルヘッドを用いて記録することによ
り、デジタルデータから直接作像製版可能である。ま
た、本発明の上記輻射線感応性層(画像形成層)は短時
間でのレーザ光等による画像の走査露光により親疎水性
が大きく変化し極性変換能が発現される。その結果,イ
ンキに対するディスクリミネーションが発現し,かくし
て画像非画像部が形成され、画像露光後湿式現像処理や
こすり等の特別な処理を必要とせず、しかも厳しい印刷
条件においても、汚れが生じない印刷物が得られる印刷
版を印刷機上で直接製版することができるという効果を
奏する。
機および平版印刷方法は、印刷機上の作像用版胴の円筒
形表面に、輻射線感応性材料として、加熱により、また
は光熱変換により生じた熱によりスルホン酸を発生させ
る官能基を有する高分子化合物の薄層を、版胴に近接し
て装備した塗膜塗布ユニット、塗膜硬化ユニットを用い
てを形成し、作像ユニットに装備した、赤外線を放射す
るレーザ叉はサーマルヘッドを用いて記録することによ
り、デジタルデータから直接作像製版可能である。ま
た、本発明の上記輻射線感応性層(画像形成層)は短時
間でのレーザ光等による画像の走査露光により親疎水性
が大きく変化し極性変換能が発現される。その結果,イ
ンキに対するディスクリミネーションが発現し,かくし
て画像非画像部が形成され、画像露光後湿式現像処理や
こすり等の特別な処理を必要とせず、しかも厳しい印刷
条件においても、汚れが生じない印刷物が得られる印刷
版を印刷機上で直接製版することができるという効果を
奏する。
【図1】本発明の印刷機上で直接作像・製版可能な平版
印刷機の透視図である。
印刷機の透視図である。
1:印刷用シート 2:圧胴 3:ブランケット胴 4:作像用円筒形版胴 5:ファンテン溶液ローラ 6:インキ付けローラ 7:クリーニングユニット(ブランケットワッシャー) 8:走行キャリッジ 9:直線ローラ 10:親ネジ 11:モータ 12:塗布ユニット 13:硬化ユニット 14:作像ユニット(マルチチャンネルレーザーヘッ
ド、変換手段)
ド、変換手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C034 AA12 BA02 2H084 AA13 AA32 AE05 BB04 BB16 CC05 2H096 AA06 AA07 BA16 BA20 CA12 EA04 EA30 GA60 JA02 LA30 2H114 AA04 AA24 BA05 DA24 DA25 DA26 DA35 DA52 DA59 DA78 EA01 EA04
Claims (2)
- 【請求項1】 作像用版胴、ブランケット胴、圧胴、作
像用版胴に近接して装備した塗膜塗布ユニット、塗膜硬
化ユニット、作像ユニットおよびクリーニングユニット
を有してなり、該塗膜塗布ユニットによって、熱により
スルホン酸を発生する官能基を有する高分子化合物を含
有する画像形成層が形成されることを特徴とする平版印
刷機。 - 【請求項2】 作像用版胴、ブランケット胴、圧胴、作
像用版胴に近接して装備した塗膜塗布ユニット、塗膜硬
化ユニット、作像ユニットおよびクリーニングユニット
を備えた版印刷機上において、少なくとも(a)前記作
像用円筒形版胴を洗浄するクリーニング操作と、(b)
表面に熱によりスルホン酸を発生する官能基を有する高
分子化合物を含有する画像形成層を塗布する塗布操作
と、(c)前記画像形成層を固体状態に硬化させる硬化
操作と、(d)印刷すべきデジタルデータに応じて前記
画像形成層の表面上に親疎水性が変化した像パターンを
形成する表面変換操作を行うことを特徴とする平版印刷
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34890699A JP2001162762A (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 平版印刷機及び平版印刷方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34890699A JP2001162762A (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 平版印刷機及び平版印刷方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001162762A true JP2001162762A (ja) | 2001-06-19 |
Family
ID=18400190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34890699A Pending JP2001162762A (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 平版印刷機及び平版印刷方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001162762A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6997108B2 (en) | 2001-08-21 | 2006-02-14 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Plate-making type printing press, multi-color printing press and plate-making type printing method |
WO2006048991A1 (ja) * | 2004-11-04 | 2006-05-11 | Shuhou Co., Ltd. | インクジェット方式を利用したオフセット印刷方法およびそれによる印刷体 |
-
1999
- 1999-12-08 JP JP34890699A patent/JP2001162762A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6997108B2 (en) | 2001-08-21 | 2006-02-14 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Plate-making type printing press, multi-color printing press and plate-making type printing method |
WO2006048991A1 (ja) * | 2004-11-04 | 2006-05-11 | Shuhou Co., Ltd. | インクジェット方式を利用したオフセット印刷方法およびそれによる印刷体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4644458B2 (ja) | 平版印刷版原版および平版印刷方法 | |
US8084189B2 (en) | Method of imaging and developing positive-working imageable elements | |
US8187792B2 (en) | Processing of positive-working lithographic printing plate precursor | |
EP0980754B1 (en) | Photopolymer composition, lithographic printing plate precursor and method of making lithographic printing plate | |
DE60014526T2 (de) | Wärmeempfindlicher Vorläufer für eine Flachdruckplatte | |
EP2471654B1 (en) | Lithographic printing plate precursor, plate making method thereof and lithographic printing method thereof | |
JP3853967B2 (ja) | 熱硬化性組成物およびこれを用いた平版印刷版用原版ならびにスルホン酸エステル化合物 | |
JP3866401B2 (ja) | 平版印刷版用原版及び平版印刷方法 | |
JP2001277465A (ja) | 平版印刷機及び平版印刷方法 | |
JP2000238453A (ja) | 平版印刷版用原版 | |
JP4040217B2 (ja) | 平版印刷版の製造方法および感光性樹脂組成物 | |
JP4603873B2 (ja) | 平版印刷版原版および平版印刷方法 | |
JP2001162762A (ja) | 平版印刷機及び平版印刷方法 | |
JP3751703B2 (ja) | 平版印刷版用原版 | |
JP3828259B2 (ja) | 平版印刷版の製版方法及び平版印刷版原版 | |
JP3863639B2 (ja) | 平版印刷版用原版 | |
JP4542931B2 (ja) | 平版印刷版原版および平版印刷方法 | |
JP2000190648A (ja) | 平版印刷版用原板 | |
JP2004279806A (ja) | 感熱性平版印刷版の製版方法 | |
JP2005014230A (ja) | 平版印刷版原版及び平版印刷方法 | |
JP2006091765A (ja) | 平版印刷版原版 | |
JP2006150630A (ja) | 被膜形成性組成物、それを用いた硬化膜、及び平版印刷版原版 | |
JP2000071635A (ja) | 平版印刷版用原版 | |
JP2000343850A (ja) | 平版印刷版の作成方法および平版印刷版用原版 | |
JP2006023713A (ja) | 平版印刷版原版 |