JP2001161807A - 輸血用血液のイオン濃度調節材 - Google Patents

輸血用血液のイオン濃度調節材

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カリウムイオンのみを容易かつ確実に吸着除
去すると同時に血液適合性が優れている輸血用血液のイ
オン濃度調節材を提供する。 【解決手段】 異なる金属塩型の陽イオン交換樹脂から
なる輸血用血液のイオン濃度調節材により達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輸血用血液のイオ
ン濃度調節材に関する。さらに詳しくは、高濃度のカリ
ウムイオンを含有する輸血液からカリウムイオンを容易
にかつ確実に除去し、輸血患者血液中のカリウムイオン
濃度を適正濃度に保持するための輸血用血液のイオン濃
度調節材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、輸血後に血液製剤中の活性のある
白血球による移植片対宿主病(GVHD)発現の危険性
が明らかになってきた。また、血液製剤中に混入するウ
イルスの感染の危険性も以前から指摘されている。その
対策として、血液製剤に含まれるウイルス及び白血球中
のリンパ球を死滅させるために、血液製剤への放射線照
射が一般化する傾向にある。
【0003】しかし、放射線照射された血液製剤におい
ては、放射線照射で破壊された細胞成分から流出したカ
リウムイオンによりカリウムイオン濃度の上昇が起こる
ことがある。また、血液製剤を保存中にも細胞の破壊は
進行し、さらにカリウムイオン濃度は上昇することにな
る。このような血液製剤を輸血した場合には、高カリウ
ム血症となり、心停止を起こす可能性が高い。そのた
め、放射線照射は使用直前に行うことが望ましいが、臨
床上の対応が困難な場合が多く、輸血直前にカリウムイ
オンを除去して輸血後の高カリウム血症を防止すること
により輸血の安全性を確保できる輸血用器材の出現が望
まれていた。
【0004】血液中のイオン濃度調節材として、これま
でに陽イオン交換樹脂が知られている。例えば、特開昭
52−79594号公報に、輸血回路中に血液中のカリ
ウムイオンを吸着するための強酸性イオン交換樹脂を備
えた輸血セットが記載されている。また、特開平7−2
84532号公報に、陽イオン交換樹脂を備えた血液製
剤のイオン濃度調整装置、特開平7−308368号公
報に、イオン交換樹脂を用いた保存血の輸血システムが
記載されている。しかしながら、これらのイオン濃度調
節材は、目的のイオン濃度を調節する一方で、体内で重
要な役割をする他のイオン濃度をも変動させることが指
摘されていた。また、これらのイオン濃度調節材は、強
酸性イオン交換樹脂或いは疎水性高分子物質からなる樹
脂であるため、血液中のタンパクを吸着するといった血
液適合性の点でも難点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の問題点を解決す
るものとして、特開平5−31185号公報に、ナトリ
ウム塩型のイオン交換樹脂とカルシウム塩型のイオン交
換樹脂を混合し、血液中のカリウムイオンを選択的に除
去するカリウムイオン除去剤が提案されている。しかし
ながら、ここに開示された方法によっても、輸血用の血
液中のカリウムイオンのみを高性能で除去できるものと
は言い難い。したがって、本発明の目的は、カリウムイ
オンのみを容易かつ確実に吸着除去すると同時に血液適
合性にも優れている輸血用血液のイオン濃度調節材を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、輸血用の
血液が一般の血液とは吸着挙動が異なることに着目して
陽イオン交換樹脂についてさらに鋭意検討を重ねた結
果、異なる金属塩型の陽イオン交換樹脂を混合して使用
することにより上記目的を達成することができることを
見出し、本発明に至った。すなわち、本発明は、異なる
金属塩型の陽イオン交換樹脂を混合してなる輸血用血液
のイオン濃度調節材である。
【0007】
【発明の実施の態様】本発明で使用するイオン交換樹脂
は、3次元結合を有する高分子物質の母体に、イオン交
換性を有する交換基を共有結合により安定に結合させた
構造を有する高分子物質電解質からなっている。3次元
結合を有する高分子物質の母体は特に限定されず、イオ
ン交換基を安定的に導入し得る3次元結合を有する高分
子物質であれば広範囲に使用することができる。例え
ば、スチレンに少量のジビニルベンゼンを加えて共重合
して得られたポリマー、メタアクリル系ポリマー、フェ
ノール系ポリマー或いは各種アミンの縮合系ポリマー等
をその例としてあげることができる。なかでも、スチレ
ンージビニルベンゼン共重合体は、母体及びイオン交換
基を導入したポリマーが化学的に安定で交換容量が大き
く、且つパール重合により容易に均一な球形粒子にする
事が出来るため、最も広く用いられており、本発明のイ
オン交換樹脂の母体として好ましい。
【0008】陽イオン交換樹脂は、前記の3次元構造の
母体ポリマーに酸性交換基を導入したものであるが、酸
性交換基は共有結合により母体ポリマーに安定に結合で
きるものであれば、その種類は限定されず、広範囲の交
換基を使用することができる。このような交換基として
は、例えばスルホン酸基、カルボキシル基等が最も広く
使用されているが、なかでもスルホン酸基は本発明の陽
イオン交換樹のイオン交換基として好ましい。
【0009】陽イオン交換樹脂に導入した酸性交換基の
イオン交換性の水素原子は、ナトリウム原子、カルシウ
ム原子或いはマグネシウム原子に置換することができ
る。したがって、陽イオン交換樹脂は、ナトリウム塩
型、カルシウム塩型或いはマグネシウム塩型等様々な金
属塩型の陽イオン交換樹脂として使用しうる。これらの
金属塩型イオン交換樹脂において、ナトリウム原子、カ
ルシウム原子、或いはマグネシウム原子は、水溶液中ま
たは血液中で酸性交換基とイオン結合した状態で存在
し、溶液中に存在する他の陽イオンと容易に交換され
る。
【0010】イオン交換樹脂の材質には、非多孔性のゲ
ル型のものと多孔性のポーラス型のものがあるが、本発
明の輸血用血液のイオン濃度調節材にはいずれの型も使
用できる。さらに樹脂の形状は球状粒子、破砕状粒子或
いは膜状等多くの形態にすることが出来るが、いずれの
形状を有するものでも良い。
【0011】本発明の輸血用血液のイオン濃度調節材
は、異なる金属塩型の陽イオン交換樹脂を混合したもの
であり、金属塩型としては、ナトリウム塩型(Na塩
型)及びカルシウム塩型(Ca塩型)が好ましい。 陽
イオン交換樹脂の混合物において、Ca塩型イオン交換
樹脂の比率があまり少ないと、イオン交換樹脂で処理さ
れた血液中のカルシウムイオン濃度が低下して、血液が
凝固しにくくなるなどの血液凝固系の機能障害が生じる
ことがあり、また、あまり多いと血液中のカルシウムイ
オン濃度が高くなり、血液のpHがアルカリ性に傾くア
ルカローシスが起こるおそれがあるので、Na塩型陽イ
オン交換樹脂及びCa塩型陽イオン交換樹脂の混合割合
は、 Na塩型/ Ca塩型=90〜99.9容量部/
0.1〜10容量部とするのがカリウムの吸着効果の点
で優れており、好ましい。 Na塩型/Ca塩型=9
8.5〜99.9容量部/0.1〜1.5容量部とする
とさらに好ましい。
【0012】本発明でいうイオン交換樹脂の容量とは、
湿潤状態のイオン交換樹脂の見かけの容量であり、具体
的には水を満たしたメスシリンダーを用いて、この中に
イオン交換樹脂を沈降させた時の容量として測定する事
が出来る。Na塩型陽イオン交換樹脂とCa塩型陽イオ
ン交換樹脂とを所定の混合割合に調製するには、例えば
それぞれの陽イオン交換樹脂を上記の方法によってメス
シリンダーで計量した後、水中で混合することにより調
製することが出来る。
【0013】本発明の輸血用血液のイオン濃度調節材に
含まれているNa塩型及びCa塩型の陽イオン交換樹脂
の母体ポリマー及び結合されている酸性交換基は、単一
な組成だけでなく、異なった化学組成を有するものを使
用してもよく、これらを混合して使用してもよい。しか
しながら、単位容量あたりのイオン交換容量は、ほぼ同
じ位のものを使用するのが取り扱い上好ましい。
【0014】本発明の輸血用血液のイオン濃度調節材に
は、前述したように、広範囲な化学組成を有するイオン
交換樹脂を使用することが出来るが、母体ポリマーとし
ては、スチレンージビニルベンゼン共重合体、酸性交換
基としては、スルホン酸基を有する多孔性強酸性陽イオ
ン交換樹脂が最も好ましく、具体的には、ダイヤイオン
HPK25(三菱化学(株)製)として市販されている
イオン交換樹脂をNa塩型及びCa塩型に変換した後、
混合したものが好適である。さらに、イオン交換樹脂の
混合物に生理作用等を有する第3の官能基を導入したも
の、或いは第3の機能性物質を混合して使用してもよ
い。
【0015】本発明に使用するイオン交換樹脂は、血液
適合性の面から、親水性の高分子物質で被覆するのが好
ましい。このような親水性高分子物質は、水に溶解する
高分子物質、水で膨潤する高分子物質或いは水に濡れや
すい高分子物質であり、官能基としてカルボキシル基、
スルホン酸基、第4級アミン基のような解離基を持って
いるか、或いは水酸基、アクリルアミド基、エーテル基
のような非イオン性の親水基を持つ高分子物質である。
具体的には、アクリレート系、メタクリレート系、ポリ
ビニルアルコール系、エチレンビニルアルコール系、セ
ルロース系、エチレングリコール系、ビニルピロリドン
系重合体等を例示することができるが、なかでもメタク
リレート系重合体が好ましい。
【0016】メタクリレート系重合体の主成分として用
いられる単量体としては、化学式(I)で表される置換
もしくは未置換のヒドロキシ又はアルコキシアルキルメ
タクリレート類、アミノ又はアルキルアミノメタクリレ
ート類、ポリ(アルキレングリコール)メタクリレート
類などの親水性メタクリレート類からなる単量体の群か
ら選択される1種または2種以上の単量体が好ましい。
【0017】
【化1】
【0018】化学式(I)において、R1は水素又はメ
チル基、R2は置換基を有しもしくは有しない炭素数2
〜3の2価アルキレン基又はポリ(オキシアルキレン)
基、R 3は水素又は炭素数1〜3のアルキル基で該アル
キル基はさらに水酸基、アミノ基などの極性置換基を有
してもよい。このような単量体の具体例としては、ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリ
レートなどが挙げられる。
【0019】本発明に用いられる親水性高分子物質は血
液親和性が高く、凝血、溶血、血液有形成分や血漿タン
パクの付着などを起こしにくく、生体適合性に優れてお
り、イオン交換樹脂と血液または血漿の直接接触による
前述の問題を防止する上で優れた材料である。これらの
親水性高分子物質としては、上記の単量体を重合したも
のが使用されるが、ポリビニルアルコール、エチレンビ
ニルアルコール共重合体のケン化物、ポリビニルピロリ
ドンなどを使用してもよい。なかでもポリヒドロキシエ
チルメタクリレートが好ましい。
【0020】本発明の輸血用血液のイオン濃度調節材を
使用するには、例えば、カラムに混合した陽イオン交換
樹脂を充填し、血液を直接接触させればよい。血液の流
量は通常10mL/min〜20mL/minが好適で
ある。本発明の輸血用血液のイオン濃度調節材は滅菌し
て使用するのが好ましく、滅菌方法としてはオートクレ
ーブ滅菌或いはガンマ線滅菌等が適用できる。以下実施
例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は
これらにより何ら限定されるものではない。
【0021】
【実施例】実施例1〜5、比較例1 スチレン・ジビニルベンゼン共重合体を母体とする、ス
ルホン酸型強酸性陽イオン交換樹脂(水素型)であるダ
イアイオンHPK25(三菱化学(株)製)を常法によ
り塩化ナトリウム水溶液で処理して、対イオンをNa塩
型にしたNa塩型強酸性陽イオン交換樹脂を調製した。
同様にHPK25を常法により塩化カルシウム水溶液で
処理して対イオンをCa塩型としたCa塩型陽イオン交
換樹脂を調製した。
【0022】Na塩型陽イオン交換樹脂とCa塩型陽イ
オン交換樹脂の容量比を、Na塩型樹脂/Ca塩型樹脂
=95容量部/5容量部(実施例1)、96容量部/4
容量部(実施例2)、97容量部/3容量部(実施例
3)、98容量部/2容量部(実施例4)、99容量部
/1容量部(実施例5)、100容量部/0容量部(比
較例1)に調製し、各樹脂20mLをポリプロピレン製
カラムに充填し、牛血液を流量10mL/minで流入
した。カラムを通過した血液を一定の時間毎に採取し、
遠心分離して得た血漿とカラム通過前の血漿のナトリウ
ム、カリウム、カルシウム、クロル、マグネシウム、無
機リンの各イオン濃度を測定した。なお、ナトリウム、
カリウム、クロルの各イオン濃度の測定は電極法、カル
シウム濃度の測定はOCPC法(オルトクレゾールフタ
レインコンプレクソン法)、無機リンの測定はモリブデ
ン酸直接法、マグネシウムの測定はキシリジルブルー法
で行った。
【0023】陽イオン交換樹脂で処理する前のナトリウ
ム、カリウム、カルシウム、クロル、無機リン、マグネ
シウムの各イオン濃度はそれぞれ、157mEq/L、
43.8mEq/L、7.3mg/dL、112mEq
/L、5mg/dL、1.8mg/dLであり、これに
対する20分後に採取した血液のイオン濃度比率を表1
に示す。
【0024】
【表1】
【0025】実施例4及び実施例5では、イオン濃度調
節材で処理した血液のカルシウムイオン濃度をほとんど
変化させることなく、カリウムイオン濃度が大幅に低下
しているのが認められるのに対し、比較例1では、イオ
ン濃度調節材による処理後のカルシウムイオン濃度が著
しく減少していることがわかる。
【0026】実施例6〜9、比較例2〜3 スチレン・ジビニルベンゼン共重合体を母体とする、ス
ルホン酸型強酸性陽イオン交換樹脂(水素型)である、
ダイアイオンHPK25(三菱化学(株)製)を常法に
より塩化ナトリウム水溶液で処理して、対イオンをNa
塩型にしたNa塩型強酸性陽イオン交換樹脂を調製し
た。同様にHPK25を常法により塩化カルシウム水溶
液で処理して対イオンをCa塩型としたCa塩型陽イオ
ン交換樹脂を調製した。また、Na塩型樹脂とCa塩型
樹脂の容量比を、 Na塩型樹脂/Ca塩型樹脂=99
容量部/1容量部に調製した(比較例2)。
【0027】ヒドロキシエチルメタクリレート99.5
重量部、グリシジルメタクリレート0.5重量部、ジイ
ソプロピルパーオキシジカーボネート0.1重量部、9
5%エタノール700重量部の混合液を窒素中60℃で
8時間攪拌して得た重合体を95重量%エタノール中濃
度0.75重量%の溶液とした。この溶液中へ上記の混
合陽イオン交換樹脂を室温で4時間浸漬した後、取り出
し、1晩風乾後、80℃で5時間熱風乾燥し、次いで1
10℃で2時間熱処理した。この操作をそれぞれ1回
(実施例6)、2回(実施例7)、3回(実施例8)、
4回(実施例9)繰り返し、ポリヒドロキシエチルメタ
クリレートで被覆されたイオン濃度調節材を得た。
【0028】ポリヒドロキシエチルメタクリレートで被
覆された陽イオン交換樹脂と被覆されていない陽イオン
交換樹脂各々0.25gを20mLのポリエチレン製チ
ューブにとり、2.5mLのヒト正常血漿(オーソ 凝
固コントロールI)を加えて37℃で30分振とうした
後、ポリエチレン製チューブを遠心して樹脂を含まない
ヒト正常血漿を採取し、血液凝固系第XI因子活性、第XI
I因子活性を測定した。また、ポリエチレン製チューブ
に2.5mLのヒト正常血漿(オーソ 凝固コントロー
ルI)を加えて37℃で30分振とうした後、ヒト正常
血漿の血液凝固系第XI因子活性、第XII因子活性を測定
した(比較例3)。なお血液凝固系第XI因子活性、第XI
I因子活性は発色性APTT法で行った。結果を表2に
示すが、実施例6,実施例7、実施例8、実施例9では
被覆回数を増やすにしたがって第XI因子活性、第XII因
子活性が増加し、比較例3に示すヒト正常血漿の第XI
因子活性、第XII因子活性に近付く傾向にある。また、
比較例2では、第XI因子活性、第XII因子活性が著しく
低下していることがわかる。
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】本発明の輸血用血液のイオン濃度調節材
によれば、高濃度のカリウムイオンを含有する輸血用血
液からカリウムイオンを容易かつ確実に吸着除去するこ
とができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる金属塩型の陽イオン交換樹脂を混
    合してなる輸血用血液のイオン濃度調節材。
  2. 【請求項2】 該陽イオン交換樹脂がナトリウム塩型の
    陽イオン交換樹脂とカルシウム塩型の陽イオン交換樹脂
    の混合物である請求項1記載の輸血用血液のイオン濃度
    調節材。
  3. 【請求項3】 陽イオン交換樹脂の混合比率が、ナトリ
    ウム塩型90〜99.9容量部及びカルシウム塩型0.
    1〜10容量部である請求項1又は2記載の輸血用血液
    のイオン濃度調節材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれかに記載の金属塩型
    の陽イオン交換樹脂が親水性高分子物質で被覆された輸
    血用血液のイオン濃度調節材。
  5. 【請求項5】 該親水性高分子物質がメタクリレート系
    重合体である請求項4記載の輸血用血液のイオン濃度調
    節材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003033053A1 (fr) * 2001-10-16 2003-04-24 Asahi Medical Co., Ltd. Procede permettant d'eliminer de maniere selective des virus et des leucocytes, materiau et appareil a cet effet

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