JP2001160658A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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Abstract
層を選択的に酸化させる場合、酸化後、膜の体積が収縮
することによって界面に生じる亀裂の問題を解決する。 【解決手段】 半導体基板101上にアルミニウム含有
半導体層102を、アルミニウム組成が徐々に上昇しそ
の後徐々に低下するように形成する(a)。あるいは、
そのアルミニウムを含む層の結晶成長時、III族原料の
モル数に対するV族原料のモル数を成長方向に沿って徐
々に変化する様に積層する。パターニングし(b)、側
面より酸化する(c)。 【効果】 酸化後、酸化部分から非酸化部分まで酸化の
程度が連続的に変わる。これにより、酸化による応力が
広い範囲に分散され亀裂の発生が抑制される。
Description
その製造方法に関し、特に化合物半導体の素子に対する
電流狭窄手段や光分布制限手段として用いられる酸化物
層を有する半導体装置およびその製造方法に関するもの
である。
子は電流や光などを局所的に制限する構造を用いること
によってその動作特性が改善され、より高性能なあるい
は新機能を持つデバイスを実現することができる。例え
ば、半導体レーザは電流の経路を空間的に制限する電流
狭窄構造を設け、活性層の電流密度を高めることにより
低い動作電流でレーザ発振が得られる。一般的にこのよ
うな電流狭窄構造は電流制限層となるpnpnサイリス
タ構造あるいは高抵抗層を選択的に成長させるか、ある
いは、全面成長させた後その一部を電流経路部としてエ
ッチングすることによって形成される。
結晶成長工程や複雑な作製工程が必要となりコスト高に
なる。このため、大量生産や低価格化などの観点から、
高品質な特性を持ちながらより簡単な工程で作製できる
素子構造が求められている。而して、半導体レーザの電
流制限層として絶縁膜を用いた構造では単一層の薄膜で
も十分な耐圧が得られる。そのため、素子構造の簡単化
と製造工程の簡素化が実現でき、歩留まりの向上と共に
高出力化も期待できる。このようなメリットが得られる
ことから、絶縁膜としてアルミニウムを含む層(AlI
nAs、AlGaAs、AlAs等)を選択的に酸化さ
せた酸化膜を用いる電流狭窄構造が提案され、試みられ
ている。
ence on Indium Phosphide and Related Materials, Co
nference Proceedings, pp.219-222」に記載されている
ように、InP基板上に上下にInP層で挟まれたIn
AlAs層および活性層を順次積層した後リッジ型にエ
ッチングし、水蒸気雰囲気中の熱処理を行なうことによ
って横方向からAlInAs層を選択的に酸化させ電流
制限層を設ける構造のレーザを作製している。また、
Y.Hayashiらは「Electronics Letters, Vol.31pp.560-
561(1995)」に記載されているように、GaAs基板上
にAlAsとGaAsを交互に積層したブラッグ反射鏡
を持つ構造を作製し横方向からAlAs層の一部を選択
的に酸化させ電流制限層を設けた構造の面発光レーザを
作製している。
せたアルミニウムを含む層(AlInAs、AlGaA
s、AlAs等)を選択的に酸化させる場合、H. Gebre
tsadikらにより「Applied Physics Letters, Vol.72,N
o.2 pp.135-137 (1998)」にて指摘されているように、
膜が剥離する問題が起こる。これは、酸化後にアルミニ
ウムを含む層の体積が収縮するためである。特に、酸化
に寄与するアルミニウム組成の分布が急峻な構造におい
ては膜の体積収縮による応力が界面に集中し、界面にお
いて亀裂が容易に発生する。本発明の課題は上記の問題
点を解決することであって、その目的は、界面における
酸化後の亀裂の発生を抑制しうるようにすることであ
り、このことにより、選択的に酸化させた層を利用して
電流や光などを空間的に制限する構造をより信頼性高く
提供できるようにしようとするものである。
め、本発明によれば、半導体基板上にアルミニウムを含
むIII −V族半導体層が形成され、前記III −V族半導
体層の少なくとも一部が酸化されているものであって、
前記III −V族半導体層が、 アルミニウム組成比が徐々に若しくは段階的に高く
なるように形成されている、 アルミニウム組成比が徐々に若しくは段階的に高く
なりその後徐々に若しくは段階的に低くなるように形成
されている、 V族元素空孔密度が徐々に若しくは段階的に上昇す
るように形成されている、 V族元素空孔密度が徐々に若しくは段階的に上昇し
その後V族元素空孔密度が徐々に若しくは段階的に低下
するように形成されている、の中の何れかであることを
特徴とする半導体装置、が提供される。そして、好まし
くは、前記III −V族半導体層が、活性層を含んでスト
ライプ状にまたは円形(ないし多角形)状に形成された
半導体メサを囲んでその側面に形成される。
によれば、(1)半導体基板上にアルミニウムを含むII
I −V族半導体層を形成する工程と、(2)前記III −
V族半導体層をパターニングする工程と、(3)パター
ニングされた前記III −V族半導体層を側面より酸化す
る工程と、を含み、前記第(1)の工程においては、前
記前記III −V族半導体層を、 アルミニウム組成比が徐々に若しくは段階的に高くな
るように形成する、 アルミニウム組成比が徐々に若しくは段階的に高くな
りその後徐々に若しくは段階的に低くなるように形成す
る、 V族元素空孔密度が徐々に若しくは段階的に上昇する
ように形成する、 V族元素空孔密度が徐々に若しくは段階的に上昇しそ
の後V族元素空孔密度が徐々に若しくは段階的に低下す
るように形成する、の中の何れかの条件により形成する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法、が提供され
る。
て図面を参照して説明する。 [第1の実施の形態]図1は、本発明の第1の実施の形
態を示す工程順の断面図である。図1(a)に示される
ように、GaAs、InPなどからなる化合物半導体基
板101上に、アルミニウム含有III −V族半導体層1
02をエピタキシャル成長させる。このアルミニウム含
有III −V族半導体層102は、最下層において半導体
基板と格子定数が近くなされかつアルミニウムの組成比
がこの半導体層中の最低になされる。そして、成長につ
れてアルミニウム組成比は徐々に高くなされ、層の中央
部付近で最大となされた後、徐々に低下せしめられ最上
層において再び組成比は最低に戻される。その上に、II
I −V族半導体層102の最上層部分と格子整合された
キャップ層103がエピタキシャル成長される。
ォトリソグラフィおよびエッチングにより、キャップ層
103およびIII −V族半導体層102を選択的に除去
してストライプ状などのパターンに加工する。次に、図
1(c)に示されるように、酸化性雰囲気中にて熱処理
を行って、III −V族半導体層102の側面に酸化物膜
102aを形成する。この時アルミニウム含有III −V
族半導体層102では、アルミニウム組成比の高い部分
ほど速く酸化が進行するため、中央部が奥深くまで酸化
され、III −V族半導体層102は鼓状に残される。
更が可能である。 キャップ層を形成することなく絶縁膜にてIII −V
族半導体層102上を覆った状態で熱酸化を行い、その
後にIII −V族半導体層102上に化合物半導体層をエ
ピタキシャル成長させる。この場合には、III −V族半
導体層102のアルミニウム組成比は上層に行くほど高
くなるようにして最上層で最高組成比となるようにして
もよい。 アルミニウム組成比を連続的に変化させるのに代え
て階段状に変化させるようにする。 アルミニウム組成比を変化させるのに代えて、アル
ミニウム組成比を層全体で一定に保持した上で、V族元
素が空席となっている空孔( vacancy)の密度をIII −
V族半導体層の最下層において最も低く上層に向かって
徐々に上昇させ中央部付近で最大となるようにし、さら
に上層に向かって徐々に低下するようにして層の最上層
において最低密度となるようにする。あるいは、III −
V族半導体層の最下層において最も低く上層に向かって
徐々に上昇させ最上層にて最大密度となるようにする。 上記のV族元素空孔の密度を連続的に変化させる
方法に代えて、空孔を階段状に変化させるようにする。
また、化合物半導体基板101は、純然たる半導体基板
である必要はなく、バッファ層、クラッド層、活性層な
ど中のの幾つかを含む基板であってもよい。
2の実施の形態を示す工程順の断面図である。図2
(a)に示されるように、GaAs、InPなどからな
る化合物半導体基板201上に、アルミニウム含有III
−V族半導体層202をエピタキシャル成長させる。こ
のアルミニウム含有III −V族半導体層202は、III
−V族半導体層102と同様に、最下層において半導体
基板と格子定数が近くなされかつアルミニウムの組成比
がこの半導体層中の最低になされる。そして、中央部付
近にてアルミニウム組成比は最大になされ、最上層にお
いて最低になされる。III −V族半導体層202上にS
iO2 膜などからなる絶縁膜204を形成する。
ォトリソグラフィおよびエッチングにより、絶縁膜20
4およびIII −V族半導体層202を選択的に除去して
ストライプ状の開口を形成する。次に、図2(c)に示
されるように、選択エピタキシャル成長法により、クラ
ッド層、活性層およびクラッド層などを含むメサ半導体
層205を成長させる。次に、図2(d)に示されるよ
うに、フォトリソグラフィおよびエッチングにより、メ
サ半導体層205を挟むストライプ状パターン以外の絶
縁膜204およびIII −V族半導体層202を選択的に
除去する。
化性雰囲気中にて熱処理を行って、III −V族半導体層
202の側面に酸化物膜202aを形成する。この時ア
ルミニウム含有III −V族半導体層202では、アルミ
ニウム組成比の高い部分ほど速く酸化が進行するため、
中央部では全体が酸化されるが層の上下部分にはIII−
V族半導体層202がそのまま残される。
態と同様に、段落[0010]で述べた変更例を適用で
きるものである。また、また、メサ半導体層205やII
I −V族半導体層202のパターンは必ずしもストライ
プ状である必要はなく、面発光用などの場合には円形、
多角形(そのドーナツ形)状に加工されてもよい。
3の実施の形態を示す工程順の断面図である。図3
(a)に示されるように、GaAs、InPなどからな
る化合物半導体基板301上に、クラッド層、活性層お
よびクラッド層を含む半導体層305aをエピタキシャ
ル成長させ、その上にSiO2 膜などからなる絶縁膜3
04を形成する。次に、図3(b)に示されるように、
フォトリソグラフィおよびエッチングにより、絶縁膜3
04および半導体層305aを選択的に除去してストラ
イプ形状のメサ半導体層305を形成する。
択エピタキシャル成長法により、アルミニウム含有III
−V族半導体層302を成長させる。このアルミニウム
含有III −V族半導体層302は、III −V族半導体層
102と同様に、最下層において半導体基板と格子定数
が近くなされかつアルミニウムの組成比がこの半導体層
中の最低になされる。そして、アルミニウム組成比は連
続的に変化せしめられて中央部付近にて最大になされ、
最上層において最低になされる。続いて、図3(d)に
示されるように、フォトリソグラフィおよびエッチング
により、メサ半導体層305を挟むIII −V族半導体層
302を挟むストライプパターン部分を残して他をエッ
チング除去する。
化性雰囲気中にて熱処理を行って、III −V族半導体層
302の側面に酸化物膜302aを形成する。この時ア
ルミニウム含有III −V族半導体層302では、アルミ
ニウム組成比の高い部分ほど速く酸化が進行するため、
中央部では全体が酸化されるが層の上下部分にはIII−
V族半導体層302がそのまま残される。この第3の実
施の形態も、第2の実施の形態と同様に、段落[001
4]で述べた変更例を適用できるものである。
て詳細に説明する。図4(a)は、本発明の第1の実施
例の層構造断面図である。本実施例は、InP基板上に
成長させたAlInAs層を選択酸化させる例に係る。
InP基板1上にMOVPE(Metalorganic Vapor Pha
se Epitaxy)法によりAlx In 1-xAs層2(厚み1
00nm)とInPキャップ層3(厚み200nm)を
基板温度650℃の条件で成長させる。この時、Alx
In 1-xAs層のAlの組成xを、図4(b)に示すよ
うに、基板から膜の中心までは0から0.55まで、ま
た膜の中心から表面までは0.55から0まで連続的に
変化させながら成長させる。InP基板と格子整合する
Alx In 1-xAsのAlの組成xは0.48である。
Alの組成xが0.48より小さい部分は圧縮歪を、
0.48より大きい部分は引っ張り歪を受ける。
域と小さい領域を含んで成長させると圧縮歪と引っ張り
歪が釣り合うため格子整合系でなくても良質の結晶成長
が可能である。結晶成長後、ストライプ状にパターニン
グしたレジストをマスクとし、メサ状にエッチングして
Alx In1-x As層の側面を露出させた試料を高温高
湿度雰囲気中で熱処理することによってAlx In1-x
As層を横方向から選択的に酸化させる。図5はAlx
In1-x As層(厚み50nm)を温度500℃におい
て温度80℃の水をバブリングした窒素ガス雰囲気中で
酸化させた場合の、Al組成と酸化速度との関係を示す
図である。
s層の酸化速度はAlの組成に大きく依存する。特に、
Alの組成が約30%以下では酸化の速度が非常に遅く
なる。従って、図4のような層構造ではAlx In1-x
As層の中心に行くほど酸化が速くかつ強く進行する。
その結果、Alx In1-x As層の中心から界面に向か
って酸化の程度が徐々に減少し、酸化によって生じる応
力が結晶成長方向において広い範囲に渡って分散される
ためInP/Alx In1-x As界面での亀裂の発生が
抑制される。
施例の層構造断面図とそのアルミニウム組成分布図であ
る。InP基板1の表面にMOVPE法を用いてAl
0.20In0.80As層4(厚み10nm)、Al0.30In
0.70As層5(厚み10nm)、Al0.55In0.45As
層6(厚み100nm)、Al0.30In0.70As層7
(厚み10nm)、Al0.20In0.80As層8(厚み1
0nm)、InPキャップ層3(厚み200nm)を順
次成長させる。
n1-x As層の側面を露出させた試料を高温高湿度雰囲
気中で熱処理することによってAlx In1-x As層を
横方向から選択的に酸化させAlx In1-x As選択酸
化領域を形成する。このように、Al組成がそれぞれ異
なる複数の層をInP基板1からAl組成が小さい順
に、またInPキャップ層3に向かってその逆の順に積
層し横方向から選択的に酸化させると酸化した後生じる
応力が各層の界面に少しづつ分散されることによって亀
裂の発生が抑制される。
施例の層構造断面図とそのアルミニウム組成分布図であ
る。InP基板1の表面にMOVPE法を用いてIn
0.52Ga0.48As層9(厚み10nm)、In0.52( G
ay Al1-y)0.48As層10(厚み10nm)、Al
0.48In0.52As層11(厚み50nm)、In0.52(
Gay Al1-y)0.48As層12(厚み10nm)、In
0.52Ga0.48As層13(厚み10nm)、InPキャ
ップ層3(厚み200nm)を順次成長させる。その
後、高温高湿度雰囲気中で横方向から選択的に酸化させ
AlInAs酸化膜を形成する。基板側のIn0.52(G
ay Al1-y)0.48Asの組成yは0.47から0まで徐
々に小さくなる。一方、キャップ層側のIn0.52( Ga
y Al1-y)0.48Asの組成yは0から0.47まで徐々
に大きくなる。この構造はInP基板と格子整合系であ
るので良質の結晶成長が得られるための膜厚の制限はな
い。この構造を酸化させると上記実施例と同様の効果が
得られる。
構造断面図である。InP基板1上にMOVPE法によ
りAl0.48In0.52As層14(厚み100nm)とI
nPキャップ層3(厚み200nm)を成長させる。A
l0.48In0.52As層14を成長させる際、V族の原料
とIII 族の原料のモル比(V/III 比)を、図8(b)
に示されるように、基板から膜の中心までは300から
50までまた膜の中心から表面までは50から300ま
で連続的に変化させながら成長させる。その上にInP
キャップ層3(厚み200nm)を成長させる。図9は
Al0.48In0. 52As層14(厚み100nm)を温度
500℃において温度80℃の水をバブリングした窒素
ガス雰囲気中で酸化させる場合の、成長時に供給される
原料ガスのV/III比と酸化速度との関係を示す図であ
る。
As層はV/III比が大きくなるほど酸化速度が遅くな
る。これはV/III比が小さい程膜中にV族空孔の密度
が大きくなり酸化をさせると酸素の拡散が容易に進むた
めである。従って、図8の試料を横方向から酸化させる
と上記第1の実施例と同様の効果が得られる。
層構造断面図である。n型InP基板15上にMOVP
E法によりAlx In1-x As層2(厚み100nm)
とInPパッド層16(厚み30nm)を成長させる。
この時、Alx In1-x As層2のAl組成は、図10
(b)に示されるように、基板から膜の中心までは0か
ら0.55まで、また膜の中心から表面までは0.55
から0まで連続的に変化させながら成長させる。成長
後、表面にSiO2 膜を蒸着し、SiO2 膜にストライ
プ状の開口を形成する。
てHBr、過酸化水素水、純水の混合液で素子の中心部
を選択的にエッチングして電流経路部を形成する。その
後、上記SiO2 膜マスクを利用して、エッチングした
溝の部分に選択的に第1クラッド層17、活性層18、
第2クラッド層19を順次成長させる。SiO2 膜マス
クを除去した後、InP埋め込み層20(厚み2μ
m)、p型InGaAsコンタクト層21(厚み200
nm)を成長させる。その後、メサエッチングによって
Alx In1-x As層2の側面を露出させ温度500℃
において温度80℃の純水をバブリングした窒素ガス雰囲
気中でAlx In1-x As層2を選択的に酸化させる。
の組成に大きく依存するためAlxIn1-x As層2の
界面に行くほど酸化が遅くかつ弱く進行する。その結
果、Alx In1-x As層2の中心から界面に向かって
酸化の程度が徐々に減少し、酸化によって生じる応力が
結晶成長方向において広い範囲に渡って分散されるため
InP/Alx In1-x As界面での亀裂の発生が抑制
される。従って、AlxIn1-x As層2を選択酸化さ
せることによって亀裂のない酸化膜電流制限層を形成す
ることができる。選択酸化後、蒸着とリフトオフによっ
て表面および基板裏面にp側電極22とn側電極23を
形成し、へき開によって反射面を形成すると本実施例の
レーザ素子が完成する。
層構造断面図である。第6の実施例は第5の実施例にお
けるAlx In1-x As層2の層構造をAl0.48In
0.52As層14に置き換えたものであって、この層を、
図11(b)に示されるように、V/III 比を基板から
膜の中心までは300から50まで、また膜の中心から
表面までは50から300まで連続的に変化させながら
成長させることによって形成したものである。Al0.48
In0.52As層はV/III比が大きくなるほど酸化速度
が小さくなるため、この構造を酸化させると第4の実施
例と同様の効果が得られる。
用いれば、アルミニウムを含む化合物半導体層を選択的
に酸化させる際に、界面における亀裂の発生を抑制でき
る。さらに、酸化の速度や酸化膜の品質の制御が容易に
できる。従って、本発明によれば、製法が簡素で層構造
が単純な光デバイスを信頼性高く提供することが可能に
なる。
図。
図。
図。
の関係を示す図。
るV/III比と酸化速度の関係を示す図。
制限層を持つ半導体レーザの断面模式図。
流制限層を持つ半導体レーザの断面模式図。
Claims (14)
- 【請求項1】 半導体基板上に、アルミニウムを、下層
部でその組成比が低く上層に向かってその組成比が徐々
に若しくは段階的に上昇するように含むIII−V族半導
体層が形成され、前記III −V族半導体層の少なくとも
一部が酸化されていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 半導体基板上に、アルミニウムを、中央
部付近でその組成比が高く上層および下層に向かってそ
の組成比が徐々に若しくは段階的に低下するように含む
III −V族半導体層が形成され、前記III −V族半導体
層の少なくとも一部が酸化されていることを特徴とする
半導体装置。 - 【請求項3】 半導体基板上に、アルミニウムを含むII
I −V族半導体層が、下層部でV族元素空孔( vacanc
y)密度が低く上層に向かってV族元素空孔密度が徐々
に若しくは段階的に上昇するように形成され、前記III
−V族半導体層の少なくとも一部が酸化されていること
を特徴とする半導体装置。 - 【請求項4】 半導体基板上に、アルミニウムを含むII
I −V族半導体層が、層の中央部付近でV族元素空孔密
度が高く上層および下層に向かってV族元素空孔密度が
徐々に若しくは段階的に低下するように形成され、前記
III −V族半導体層の少なくとも一部が酸化されている
ことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項5】 前記III −V族半導体層の少なくともア
ルミニウム組成比が最も高い部分は全体が酸化されてい
ることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の半導
体装置。 - 【請求項6】 前記III −V族半導体層が、活性層を含
んで形成された半導体メサの側面に形成されていること
を特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の半導体装
置。 - 【請求項7】 前記III −V族半導体層が、AlInA
sにより形成されていることを特徴とする請求項1〜6
の何れかに記載の半導体装置。 - 【請求項8】 前記III −V族半導体層は、その底面、
および/または、その上面がInGaAs層またはIn
AlGaAs層に接して形成されていることを特徴とす
る請求項7記載の半導体装置。 - 【請求項9】 (1)半導体基板上にアルミニウムを含
むIII −V族半導体層を形成する工程と、 (2)前記III −V族半導体層をパターニングする工程
と、 (3)パターニングされた前記III −V族半導体層を側
面より酸化する工程と、を含み、前記第(1)の工程に
おいては、前記前記III −V族半導体層を、 アルミニウム組成比が徐々に若しくは段階的に高くな
るように形成する、 アルミニウム組成比が徐々に若しくは段階的に高くな
りその後徐々に若しくは段階的に低くなるように形成す
る、 V族元素空孔密度が徐々に若しくは段階的に上昇する
ように形成する、 V族元素空孔密度が徐々に若しくは段階的に上昇しそ
の後V族元素空孔密度が徐々に若しくは段階的に低下す
るように形成する、の中の何れかの条件により形成する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項10】 (1)半導体基板上にアルミニウムを
含むIII −V族半導体層を形成する工程と、 (2)前記III −V族半導体層を選択的にエッチングし
て前記III −V族半導体層に開口を形成する工程と、 (3)選択エピタキシャル成長により前記開口内に活性
層を含むメサ半導体層を形成する工程と、 (4)前記III −V族半導体層を前記メサ半導体層の側
面に接する部分を残すようにパターニングする工程と、 (5)パターニングされた前記III −V族半導体層を側
面より酸化する工程と、を含み、前記第(1)の工程に
おいては、前記前記III −V族半導体層を、 アルミニウム組成比が徐々に若しくは段階的に高くな
るように形成する、 アルミニウム組成比が徐々に若しくは段階的に高くな
りその後徐々に若しくは段階的に低くなるように形成す
る、 V族元素空孔密度が徐々に若しくは段階的に上昇する
ように形成する、 V族元素空孔密度が徐々に若しくは段階的に上昇しそ
の後V族元素空孔密度が徐々に若しくは段階的に低下す
るように形成する、の中の何れかの条件により形成する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項11】 (1′)活性層を含む半導体層をエピ
タキシャル成長させこれをパターニングしてメサ半導体
層を形成する工程と、 (2′)前記半導体基板上に選択エピタキシャル成長に
よりアルミニウムを含むIII −V族半導体層を前記メサ
半導体層を囲むように形成する工程と、 (3′)前記III −V族半導体層を選択的にエッチング
して前記メサ半導体層の側面と接する部分を残すように
パターニングする工程と、 (4′)パターニングされた前記III −V族半導体層を
側面より酸化する工程と、を含み、前記第(2′)の工
程においては、前記前記III −V族半導体層を、 アルミニウム組成比が徐々に若しくは段階的に高くな
るように形成する、 アルミニウム組成比が徐々に若しくは段階的に高くな
りその後徐々に若しくは段階的に低くなるように形成す
る、 V族元素空孔密度が徐々に若しくは段階的に上昇する
ように形成する、 V族元素空孔密度が徐々に若しくは段階的に上昇しそ
の後V族元素空孔密度が徐々に若しくは段階的に低下す
るように形成する、の中の何れかの条件により形成する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項12】 前記第(1)または前記第(2′)の
工程を有機金属気相成長(MOVPE)法により行うこ
とを特徴とする請求項9、10または11記載の半導体
装置の製造方法。 - 【請求項13】 前記またはをIII 族原料のモル数
に対するV族原料のモル数の比(V/III 比)を変化さ
せることにより行うことを特徴とする請求項12記載の
半導体装置の製造方法。 - 【請求項14】 前記酸化する工程を、水をバブリング
した窒素雰囲気中にて行なうことを特徴とする請求項9
〜11の何れかに記載の半導体装置の製造方法。
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