JP3546630B2 - 面発光型半導体レーザ装置およびその製造方法 - Google Patents

面発光型半導体レーザ装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、面発光型半導体レーザ装置およびその製造方法に係り、特に光通信や光記録装置や、レーザプリンタなどの光源として使用される面発光型半導体レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、基板と垂直に共振器が形成された面発光レーザにおいて、微小な領域の活性層に電流を注入する手段として、活性層近辺の半導体多層反射膜に電極を形成し、この電極から活性層に電流を流すようにしたいわゆるイントラキャビティ型面発光型半導体レーザ装置が盛んに研究されている。この方式では、バンドオフセットにより抵抗が高くなっている半導体多層反射鏡をなるべく介さないようにして電流を流すため、ジュール熱の発生が抑制され、熱によるレーザ特性の劣化を低減することができる。このような方式の面発光型半導体レーザ装置は、例えば、IEEE Journal of Quantum Electronics,Vol.29,No.5,1295(1993)のFig.11に示されている。
【0003】
この面発光型半導体レーザ装置は、その一例を図29に示すように、p型GaAs基板1上に、p型下部半導体多層反射膜2、p型下部スペーサ層4、活性層5、n型上部スペーサ層6、n型AlAs層7、およびその選択酸化によって形成された電流狭窄層8、n型上部半導体多層反射膜9、保護膜10を順次積層し、半導体柱を形成するとともに、この半導体柱の周りの一部のn型上部半導体多層反射膜9を選択的に除去し、n側電極12を形成するとともに、さらにこの周りのp型下部半導体多層反射膜2にコンタクトするように、p側電極11を形成したものである。かかる構成によれば、p側電極、n側電極がそれぞれ活性層に、より近い半導体多層反射膜に形成され、電流狭窄層8が形成されているため、活性層に、より効率的に電流を注入することができるようになっている。
【0004】
この面発光型半導体レーザ装置の製造に際しては、まず、図30に示すように、p型GaAs基板1上に有機金属系気相成長(MOCVD)法により、下部半導体多層反射膜2、下部スペーサ層4、三重量子井戸構造の活性層5、n型上部スペーサ層6、n型AlAs層7、n型上部半導体多層反射膜9、保護膜10を順次積層する。
【0005】
ついでこれにフォトリソグラフィにより、図31に示すように、レジストパターン13を形成し、このレジストパターンをマスクとして上部半導体多層反射膜9を選択的にエッチング除去する。
【0006】
さらに、2度目のフォトリソグラフィを行い、図32に示すように、レジストパターン13を形成し、このレジストパターンをマスクとして下部半導体多層反射膜2が露呈するまで選択的にエッチング除去する。
【0007】
この後さらに、フォトリソグラフィを行い、図33に示すように、n型上部半導体多層反射膜9の一部および、p型下部半導体多層反射膜2の一部を残して他の領域を覆うようにオーバーハング形状のレジストパターン13を形成する。
【0008】
そしてこの上層に電極材料を成膜し、リフトオフによりp側電極11およびn側電極12を形成し、図29に示した面発光型半導体レーザ装置が形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この面発光型半導体レーザ装置には次に示すような欠点があった。すなわち、この構造では、電極を直接半導体多層反射膜似形成しているが、フリーキャリアによる吸収を抑制するために、半導体多層反射膜のドーピング濃度を、十分にコンタクト抵抗を下げることができるほどに高くする事ができないという問題がある。このため、オーミックコンタクトではなくショットキー接合を形成しがちであるという問題があった。
【0010】
このことは特にp型半導体多層反射膜へのコンタクトの形成に際し、顕著であり、これがレーザ特性向上を阻む原因となっていた。
【0011】
また、AlAs層7の酸化によって半導体多層反射膜がわずかに酸化されるので、電極を形成した際、よりショットキー接合に近くなってしまっていた。
【0012】
本発明は前記実情に鑑みてなされたもので、製造が容易で再現性が高く、電極のコンタクト抵抗を低減し、発光効率の高い面発光型半導体レーザを提供することを目的とする。
【0013】
本発明における面発光型半導体レーザ装置では、基板上に、少なくとも、下部半導体多層反射膜と、活性層と、上部半導体多層反射膜とを、順次積層し、発光領域上に選択的に上部多層反射膜からなる半導体柱状構造を形成し、この半導体柱状構造に近接して、上部多層反射膜にコンタクトするように第1の電極を形成するとともに、さらに、下部半導体多層反射膜が露呈するように開口を形成し、この開口内に露呈する領域に第2の電極を形成した面発光型半導体レーザ装置において、開口内に露呈する下部半導体多層反射膜を含む光導波路を形成しない部分に、下部半導体多層反射膜と同一導電型の不純物を高濃度に含有する高濃度不純物領域を形成し、高濃度不純物領域は、開口から、半導体柱の真下で、電流狭窄層により規定された発光領域となる中央の一部の領域の近傍まで伸長するように構成されていることを特徴とする。
【0014】
また、本発明における面発光型半導体レーザ装置の製造方法では、半導体基板上に、第1の導電型の下部半導体多層反射膜、半導体活性層、少なくとも1層のAlXGa1-XAs層(x:0<x<1)を具備する第2の導電型の上部半導体多層反射膜を順次積層形成する半導体層積層工程と、少なくとも前記上部半導体多層反射膜の一部を選択的に除去して半導体柱状領域を形成し、また、該半導体柱状領域近傍の前記半導体活性層を選択的にエッチング除去して前記下部半導体多層反射膜を露呈せしめるエッチング工程と、前記半導体柱状領域近傍の上部半導体多層反射膜にコンタクトする第1の電極を形成し、また、該半導体柱状領域近傍に露呈せしめられた前記下部半導体多層反射膜にコンタクトする第2の電極を形成する電極形成工程と、前記電極形成工程後に酸素雰囲気中で加熱することにより、前記AlXGa1-XAs層を中央の一部を除いて側壁から酸化させて電流狭窄層を形成する酸化工程と、前記半導体活性層の形成に先立ち、前記第2の電極とコンタクトする電極形成領域を含む前記下部半導体多層反射膜表面の領域に第1導電型の不純物を高濃度に導入し、前記電流狭窄層の端縁と端部が一致するように高濃度不純物領域を形成する不純物導入工程とを有することを特徴とする。
【0020】
本発明によれば、フリーキャリアの吸収によりコンタクト抵抗が高い領域に、高濃度不純物領域を形成するようにしているため、レーザ特性を劣化させることなく、良好なオーミックコンタクトをとることが可能となる。
【0021】
また前記開口から、高濃度不純物領域が、半導体柱の真下で、電流狭窄層により規定された発光領域となる中央の一部の領域まで、伸長するように構成されているため、レーザ発振に寄与する領域の近傍まで低抵抗の領域が形成されているため、電流注入時における抵抗が低減され、しきい値電圧が下がり、レーザ特性が大幅に向上する。
【0022】
さらにまたこの高濃度不純物領域は屈折率が高く、光閉じこめ効果をもつため、発光効率の増大をはかることが可能となる。 また、活性層の下部にも電流路を規定する電流狭窄層を形成することにより、電流注入効率がさらに向上し、しきい値電圧が大幅に向上する。
【0023】
また、電流路を規定するこの電流狭窄層の端縁と、前記高濃度不純物領域の端部がほぼ一致するように、前記高濃度不純物領域を半導体柱の真下まで伸長せしめることにより、キャリアおよび、光が効率良く案内され、発光効率がさらに向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について、図面を参照しつつ説明する。
【0025】
図1は本発明の第1の実施例の面発光型半導体レーザ装置の断面図である。
【0026】
この面発光型半導体レーザ装置は、p型ガリウムヒ素(GaAs)基板1上に形成されたp型のAl0.9Ga0.1As/Al0.3Ga0.7As下部半導体多層反射膜2と、アンドープのAl0.6Ga0.4Asからなる下部スペーサ層4と、この下部スペーサ層4上に形成されたアンドープのAl0.11Ga0.89量子井戸層とアンドープのAl0.3Ga0.7As障壁層とからなる量子井戸活性層4と、アンドープのAl0.6Ga0.4Asからなる上部スペーサ層6と、n型AlAs層7およびその酸化による電流狭窄層8、そしてn型のAl0.9Ga0.1As/Al0.3Ga0.7As上部半導体多層反射膜9とn型GaAs保護層10とが順次積層せしめられ、上部半導体多層反射膜9およびn型GaAs保護層10が発光領域の上方を除いてエッチング除去され、円柱状の光制御領域が形成されている。そしてこの上部半導体多層反射膜9の除去領域の表面の一部からp型下部半導体多層反射膜2に到達する深さまでエッチング除去されこのp型下部半導体多層反射膜2の表面にキャリア濃度1×1019cmー3の高濃度のベリリウムBeを含むp型不純物拡散領域3が形成され、この上に形成されるp側電極11とのオーミックコンタクトを形成している。これによりコンタクト抵抗も従来の約3分の1程度に低減されている。このように、n型上部半導体多層反射膜9表面およびp型下部半導体多層反射膜2上のp型不純物拡散領域3表面にそれぞれAu/Tiからなるp側電極11およびn側電極12が形成されている。
【0027】
ここで下部半導体多層反射膜2は、Al0.9Ga0.1As層とAl0.7Ga0.3As層とをそれぞれ膜厚λ/(4n)(λ:発振波長,n:屈折率)で約40.5周期積層することによって形成されたものである。下部スペーサ層4は、アンドープのAl0.6Ga0.4As層から構成され、また、量子井戸活性層5は、アンドープのAl0.11Ga0.89量子井戸層(膜厚8nm×3)とアンドープのAl0.3Ga0.7As障壁層(膜厚5nm×4)との組み合わせ、 上部スペーサ層6 はアンドープAl0.6Ga0.4Asから構成されており、 膜厚は全体でλ/nの整数倍とする。また、上部半導体多層反射膜9は、 Al0.9Ga0.1As層とAl0.7Ga0.3AsGaAs層とをそれぞれ膜厚 λ/(4n)(λ:発振波長,n:屈折率)で交互に30周期積層することによって形成されたものである。そして酸化防止のために最上層の保護層10はn型GaAs層とした。また、n型AlAs層7はλ/(4n)保護層10が3λ/(4n)となっている。上部半導体多層反射膜9の周期数を下部半導体多層反射膜2の周期数よりも少なくしているのは、反射率に差をつけて出射光を基板上面から取り出すためである。ドーパントの種類についてはここで用いたものに限定されることなく、n型であればシリコン、セレン、p型であればベリリウムの他亜鉛やマグネシウムなどを用いることも可能である。
不純物拡散領域3は、表層のキャリア濃度を増加し、電気的コンタクトを容易にとることができる状態に変化させるとともに、周囲の半導体層との間で混晶化を生じ、活性層付近では、この領域のエネルギーバンドギャップが活性領域に比べて増大するという効果をも有するため、発光領域での電流閉じこめ効果が向上し、さらには、不純物拡散領域3では屈折率が増大し、光閉じ込めが向上する。そして電流は、n型上部半導体多層反射膜9およびp型不純物拡散領域3上に形成されたn側電極12およびp側電極11の間で量子井戸活性層5を経由して流れる。
【0028】
このようにして発振波長λ=780nmのレーザ光を基板表面から取り出すことができる。
【0029】
かかる構成によれば、比較的容易なプロセスによって電流経路および光閉じ込めが可能となるため、再現性が高く生産性にとみ、レーザ特性の良好な屈折率導波型面発光レーザ装置を提供することができる。また、2次元アレイ化して素子数が多数個にわたる場合でも高い歩留まりを得ることが可能となる。
【0030】
次に、この面発光型半導体レーザ装置の製造工程について説明する。
まず、図2に示すように、有機金属気相成長(MOCVD)法により、p型のガリウムヒ素(GaAs)(100)基板1上に、 p型のAl0.9Ga0.1As/Al0.3Ga0.7As下部半導体多層反射膜2と、アンドープのAl0.6Ga0.4Asからなる下部スペーサ層4と、アンドープのAl0.11Ga0.89量子井戸層とアンドープのAl0.3Ga0.7As障壁層とからなる量子井戸活性層5と、アンドープのAl0.6Ga0.4Asからなる上部スペーサ層6と、n型AlAs層7、そしてn型のAl0.9Ga0.1As/Al0.3Ga0.7As上部半導体多層反射膜9と,n型GaAs層からなる保護層10を順次積層する。
そして基板を成長室から取出し、フォトリソグラフィ技術により、図3に示すように、レジストマスク13を形成し、硫酸系のエッチャントを用いて上部半導体多層反射膜9を選択的に除去する。 このエッチング工程はn型AlAs層7が露出しない深さでとめた。これにより、半導体柱が形成された。
【0031】
そしてさらに、図4に示すように、フォトリソグラフィ技術によりレジストマスク13を形成し、硫酸系のエッチャントを用いて下部半導体多層反射膜2が露呈する深さまでエッチングした。これにより、n側電極を形成するためのテラスが形成された。 さらに、このテラスの外側にイオン注入法により、p型不純物を導入した。ここではp型不純物としてベリリウムイオンを用い、ドーズ量1×1019cmー3加速電圧1keVでイオン注入を行った。これによりp型不純物拡散領域3が形成された。
【0032】
次にレジストマスク13を除去し、800℃、10分の活性化アニールを行った。これにより、p型不純物拡散領域3のキャリア濃度はほぼ1×1019cmー3となったことを確認した。
【0033】
さらに、フォトリソグラフィ及びモノクロルベンゼン処理により、図5に示すようにオーバーハング形状のレジストパターン13を形成した。
【0034】
これにEB蒸着法により、Au/Tiを成膜し、レジストおよびレジスト上のAu/Tiをリフトオフすることにより、p側電極11及びn側電極12を形成した。さらにこれをアニールしてAu/Tiをアロイ化した。これを水蒸気雰囲気中にさらし、n型AlAs層7を側面から酸化し、電流狭窄層8を形成した。このようにして図1に示した本発明実施例の面発光型半導体レーザ装置が完成する。
【0035】
なお、前記実施例では各半導体層は有機金属気相成長法で形成したが、これに限定されることなく分子線エピタキシー(MBE)法などによっても良い。
【0036】
この面発光型半導体レーザ装置のp側電極のコンタクト抵抗を調べた結果、従来のショットキー的な特性ではなく、オーミックコンタクトとなっており、コンタクト抵抗も従来の3分の1に低減できた。このようにして作製された面発光型半導体レーザ装置の動作は、以下に示すごとくである。
ここで、p側電極11からp型拡散領域3を介して下部半導体多層反射膜2、量子井戸活性層5にキャリアが注入され、上部半導体多層反射膜9を介してn側電極12へと電流が流れるようになっている。そして、量子井戸層に注入されたキャリアは電子−正孔再結合により光を放出し、この光は上部と下部の半導体多層反射膜によって反射され、利得が損失を上回ったところでレーザ発振を生ずる。レーザ光は半導体柱表面から出射される。
【0037】
次に本発明の第2の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造方法について、図6乃至図10を参照しつつ説明する。
この方法は、p型不純物拡散領域の形成方法が前記第1の実施例と異なることを特徴とするもので、有機金属気相成長(MOCVD)法により、p型のガリウムヒ素(GaAs)(100)基板1上に、 p型のAl0.9Ga0.1As/Al0.3Ga0.7As下部半導体多層反射膜2を積層形成した後、 図6に示すように、フォトリソグラフィ技術によりレジストマスク13を形成し、これをマスクとしてイオン注入法により、p型不純物を導入した。ここではp型不純物としてベリリウムイオンを用い、ドーズ量1×1019cmー3加速電圧1keVでイオン注入を行った。これによりp型不純物拡散領域3が形成された。
【0038】
続いてレジストマスク13を除去した後、同様にして、有機金属気相成長(MOCVD)法により、この上層にアンドープのAl0.6Ga0.4Asからなる下部スペーサ層4と、アンドープのAl0.11Ga0.89量子井戸層とアンドープのAl0.3Ga0.7As障壁層とからなる量子井戸活性層5と、 アンドープのAl0.6Ga0.4Asからなる上部スペーサ層6と、n型AlAs層7、そしてn型のAl0.9Ga0.1As/Al0.3Ga0.7As 上部半導体多層反射膜9と、n型GaAs層からなる保護層10を順次積層する(図7参照)。
そして基板を成長室から取出し、フォトリソグラフィ技術により、図8に示すように、レジストマスク13を形成し、硫酸系のエッチャントを用いて上部半導体多層反射膜9を選択的に除去する。 このエッチング工程はn型AlAs層7が露出しない深さでとめた。これにより、半導体柱が形成された。
【0039】
そしてさらに、図9に示すように、フォトリソグラフィ技術によりレジストマスク13を形成し、硫酸系のエッチャントを用いてp型不純物拡散領域3が露呈する深さまでエッチングする。これにより、n側電極を形成するためのテラスが形成された。
【0040】
さらに、フォトリソグラフィ及びモノクロルベンゼン処理により、図10に示すようにオーバーハング形状のレジストパターン13を形成した。
【0041】
これにEB蒸着法により、Au/Tiを成膜し、レジストおよびレジスト上のAu/Tiをリフトオフすることにより、p側電極11及びn側電極12を形成した。さらにこれをアニールしてAu/Tiをアロイ化した。これを水蒸気雰囲気中にさらし、n型AlAs層7を側面から酸化し、電流狭窄層8を形成した。このようにして図1に示した本発明実施例の面発光型半導体レーザ装置が完成する。
【0042】
この面発光型半導体レーザ装置のp側電極のコンタクト抵抗を調べた結果、従来のショットキー的な特性ではなく、オーミックコンタクトとなっており、コンタクト抵抗も従来の3分の1に低減できた。
前記実施例1および実施例2では、p側電極コンタクトのための高濃度不純物領域3は、コンタクト領域およびその近傍にのみ形成されているが、電流狭窄層により規定された発光領域の真下まで伸長させるように形成してもよい。この高濃度不純物領域3は、低抵抗でありコンタクト抵抗を低減する一方で、屈折率が高く、光閉じこめ効果を増大することができるという2つの作用を具備している。次に、この1例である本発明の第3の実施例として、p側電極コンタクトのための高濃度不純物領域3を、図11に示すように、半導体柱の真下で、電流狭窄層8により規定された発光領域まで伸長せしめた構造について説明する。
【0043】
この面発光型半導体レーザ装置は、図1に示した本発明の第1の実施例における高濃度不純物領域3が、p側電極11形成のためのテラスにのみ形成されているのに対し、この面発光型半導体レーザ装置は、高濃度不純物領域3が、電流狭窄層8の内側端部近傍まで伸長している点のみが異なり、他の構造についてはまったく同様に形成されている。
【0044】
次にこの第3の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造方法について、図12乃至図16を参照しつつ説明する。
まず、有機金属気相成長(MOCVD)法により、p型のガリウムヒ素(GaAs)(100)基板1上に、 p型のAl0.9Ga0.1As/Al0.3Ga0.7As下部半導体多層反射膜2を積層形成した後、図12に示すように、フォトリソグラフィ技術により発光領域に相当する領域の真上にレジストマスク13を形成し、これをマスクとしてイオン注入法により、p型不純物を導入した。ここでは前記第2の実施例と同様に、p型不純物としてベリリウムイオンを用い、ドーズ量1×1019cmー3加速電圧1keVでイオン注入を行った。これによりp型不純物拡散領域3が形成された。
【0045】
続いてレジストマスク13を除去した後、同様にして、有機金属気相成長(MOCVD)法により、この上層にアンドープのAl0.6Ga0.4Asからなる下部スペーサ層4と、アンドープのAl0.11Ga0.89量子井戸層とアンドープのAl0.3Ga0.7As障壁層とからなる量子井戸活性層5と、アンドープのAl0.6Ga0.4Asからなる上部スペーサ層6と、n型AlAs層7、そしてn型のAl0.9Ga0.1As/Al0.3Ga0.7As上部半導体多層反射膜9と、 n型GaAs層からなる保護層10を順次積層する(図13参照)。
そして基板を成長室から取出し、フォトリソグラフィ技術により、図14に示すように、レジストマスク13を形成し、硫酸系のエッチャントを用いて上部半導体多層反射膜9を選択的に除去する。 このエッチング工程はn型AlAs層7が露出しない深さでとめた。これにより、半導体柱が形成された。
【0046】
そしてさらに、図15に示すように、フォトリソグラフィ技術によりレジストマスク13を形成し、硫酸系のエッチャントを用いてp型不純物拡散領域3が露呈する深さまでエッチングする。これにより、n側電極を形成するためのテラスが形成された。
【0047】
さらに、フォトリソグラフィ及びモノクロルベンゼン処理により、図16に示すように電極形成領域に開口を形成したオーバーハング形状のレジストパターン13を形成した。
【0048】
これにEB蒸着法により、Au/Tiを成膜し、レジストおよびレジスト上のAu/Tiをリフトオフすることにより、p側電極11及びn側電極12を形成した。さらにこれをアニールしてAu/Tiをアロイ化した。これを水蒸気雰囲気中にさらし、n型AlAs層7を側面から酸化し、電流狭窄層8を形成した。このようにして図11に示した本発明実施例の面発光型半導体レーザ装置が完成する。
【0049】
この面発光型半導体レーザ装置のp側電極のコンタクト抵抗を調べた結果、コンタクト抵抗が前記第2の実施例よりもさらに低減されており、また発光効率も向上している。これは高濃度不純物領域がコンタクト抵抗を低減すると共に、高屈折率の光とじこめ領域を形成しているためと考えられる。
【0050】
次に、本発明の第4の実施例について説明する。
この例では、前記第3の実施例の面発光型半導体レーザ装置の構造に、さらに、この活性層5の下側にも、発光領域の近傍まで伸長する高濃度不純物領域3の端部とほぼ一致するように、電流狭窄層8が形成されていることを特徴とする。この電流狭窄層8は、p型AlAs層14の側方からの選択酸化によって形成される。他の構造については前記第3の実施例とまったく同様に形成されている。次にこの第4の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造方法について、図18乃至図22を参照しつつ説明する。
まず、前記第3の実施例において図12に示したのと同様に、有機金属気相成長(MOCVD)法により、p型のガリウムヒ素(GaAs)(100)基板1上に、 p型の Al0.9Ga0.1As/Al0.3Ga0.7As下部半導体多層反射膜2を積層形成した後、図18に示すように、フォトリソグラフィ技術により発光領域に相当する領域の真上にレジストマスク13を形成し、これをマスクとしてイオン注入法により、p型不純物を導入した。ここでは前記第2の実施例と同様に、p型不純物としてベリリウムイオンを用い、ドーズ量1×1019cmー3加速電圧1keVでイオン注入を行った。これによりp型不純物拡散領域3が形成された。
【0051】
続いてレジストマスク13を除去した後、同様にして、有機金属気相成長(MOCVD)法により、この上層にアンドープのAl0.6Ga0.4Asからなる下部スペーサ層4と、p型AlAs層14と、アンドープのAl0.11Ga0.89量子井戸層とアンドープのAl0.3Ga0.7As障壁層とからなる量子井戸活性層5と、アンドープのAl0.6Ga0.4Asからなる上部スペーサ層6と、n型AlAs層7、そしてn型のAl0.9Ga0.1As/Al0.3Ga0.7As上部半導体多層反射膜9と、n型GaAs層からなる保護層10を順次積層する(図19参照)。 そして基板を成長室から取出し、フォトリソグラフィ技術により、図20に示すように、レジストマスク13を形成し、硫酸系のエッチャントを用いて上部半導体多層反射膜9を選択的に除去する。 このエッチング工程はn型AlAs層7が露出しない深さでとめた。これにより、半導体柱が形成された。
【0052】
そしてさらに、図21に示すように、フォトリソグラフィ技術によりレジストマスク13を形成し、硫酸系のエッチャントを用いてp型不純物拡散領域3が露呈する深さまでエッチングする。これにより、エッチング領域の内側にはn側電極を形成するためのテラスが形成された。
【0053】
さらに、フォトリソグラフィ及びモノクロルベンゼン処理により、図16に示すように電極形成領域に開口を形成したオーバーハング形状のレジストパターン13を形成した。
【0054】
これにEB蒸着法により、Au/Tiを成膜し、レジストおよびレジスト上のAu/Tiをリフトオフすることにより、p側電極11及びn側電極12を形成した。さらにこれをアニールしてAu/Tiをアロイ化した。これを水蒸気雰囲気中にさらし、p型AlAs層14およびn型AlAs層7を側面から酸化し、電流狭窄層8を形成した。このようにして図17に示した本発明実施例の面発光型半導体レーザ装置が完成する。
【0055】
この面発光型半導体レーザ装置では、前記第3の実施例による効果に加え、活性層の下部にも電流狭窄層を設けたことにより電流注入効率が向上し、レーザ特性が改善される。
【0056】
次に、本発明の第5の実施例について説明する。
この例では、図1に示した前記第1(および第2)の実施例の面発光型半導体レーザ装置の構造に加え、図23に示すように、活性層5の下側にも、発光領域の近傍まで伸長する高濃度不純物領域3の端部とほぼ一致するように、電流狭窄層8が形成されていることを特徴とする。この電流狭窄層8は、p型AlAs層14の側方からの選択酸化によって形成される。他の構造については前記第1の実施例とまったく同様に形成されている。
【0057】
次にこの第5の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造方法について、図24乃至図28を参照しつつ説明する。
まず、前記第2の実施例において図6に示したのと同様に、有機金属気相成長(MOCVD)法により、p型のガリウムヒ素(GaAs)(100)基板1上に、 p型の Al0.9Ga0.1As/Al0.3Ga0.7As下部半導体多層反射膜2を積層形成した後、図18に示すように、フォトリソグラフィ技術により電極形成領域を除く領域にレジストマスク13を形成し、これをマスクとしてイオン注入法により、p型不純物を導入した。ここでは前記第2の実施例と同様に、p型不純物としてベリリウムイオンを用い、ドーズ量1×1019cmー3加速電圧1keVでイオン注入を行った。これによりp型不純物拡散領域3が形成された。
【0058】
続いてレジストマスク13を除去した後、同様にして、有機金属気相成長(MOCVD)法により、この上層にアンドープのAl0.6Ga0.4Asからなる下部スペーサ層4と、p型AlAs層14と、アンドープのAl0.11Ga0.89量子井戸層とアンドープのAl0.3Ga0.7As障壁層とからなる量子井戸活性層5と、アンドープのAl0.6Ga0.4Asからなる上部スペーサ層6と、n型AlAs層7、そしてn型のAl0.9Ga0.1As/Al0.3Ga0.7As上部半導体多層反射膜9と、n型GaAs層からなる保護層10を順次積層する(図25参照)。 そして基板を成長室から取出し、フォトリソグラフィ技術により、図26に示すように、レジストマスク13を形成し、硫酸系のエッチャントを用いて上部半導体多層反射膜9を選択的に除去する。 このエッチング工程はn型AlAs層7が露出しない深さでとめた。これにより、半導体柱が形成された。
【0059】
そしてさらに、図27に示すように、フォトリソグラフィ技術によりレジストマスク13を形成し、硫酸系のエッチャントを用いてp型不純物拡散領域3が露呈する深さまでエッチングする。これにより、エッチング領域の内側にはn側電極を形成するためのテラスが形成された。
【0060】
さらに、フォトリソグラフィ及びモノクロルベンゼン処理により、図28に示すように電極形成領域に開口を形成したオーバーハング形状のレジストパターン13を形成した。
【0061】
これにEB蒸着法により、Au/Tiを成膜し、レジストおよびレジスト上のAu/Tiをリフトオフすることにより、p側電極11及びn側電極12を形成した。さらにこれをアニールしてAu/Tiをアロイ化した。これを水蒸気雰囲気中にさらし、p型AlAs層14およびn型AlAs層7を側面から酸化し、電流狭窄層8を形成した。このようにして図23に示した本発明実施例の面発光型半導体レーザ装置が完成する。
【0062】
この面発光型半導体レーザ装置では、前記第1の実施例による効果に加え、活性層の下部にも電流狭窄層を設けたことにより電流注入効率が向上し、レーザ特性が改善される。
【0063】
なお、以上説明した実施例の構造によれば、n側電極12およびp側電極11を同一材料によって同時に形成する事ができる。これは個々のデバイスを複数並べて、例えばマトリックス配置デバイスを作成する際に個々のデバイスに独立してアクセス可能な電極を形成する際に有利となる。この場合にはn,p両方への接合特性の良好な金属材料を用いることが望ましい。ただし、またn側電極およびp側電極を別材料で、二度のフォトリソグラフィを用いて形成してもよいことはいうまでもない。
【0064】
また、配線は半導体柱底部でのみ行われ得るため、段差のある領域でフォトリソグラフィを行う場合の段切れ等、素子の歩留まり低下の原因となる工程が不要となるため、製造が容易で信頼性の高いデバイスを得ることが可能となる。
【0065】
また、前記実施例では、結晶成長装置としてMOCVD装置を用いる場合について説明したが、これに限定されることなく、例えば分子線ビームエピタキシー(MBE)装置、液相エピタキシー(LPE)装置等を用いてもよい。
【0066】
さらにまた、前記実施例では、量子井戸活性層を構成する材料としてGaAs/AlGaAs系半導体を用いたが、これに限定されることなく、例えば量子井戸活性層にGaAs/InGaAs系あるいは、InP/InGaAsP系半導体を用いることも可能である。
【0067】
また、電極金属としては、Au/Tiだけでなく、Pt/TiなどのTi系合金、その他Au系合金など、化合物半導体プロセスで用いられるような材料でもよい。また、イオン注入の条件も電極材料などに応じて加速電圧、不純物種、ドーズ量を変化させるようにすればよい。p型不純物としてはBeの他にMg、Zn、Cなどを用いようにしてもよい。またデバイスの性質によってはp側でなく、n側にn型不純物を導入するようにしてもよい。
【0068】
なお、本発明の構成要件を満足する範囲内で他の方法によっても実現可能であることはいうまでもない。
【0069】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、p側電極をオーミック接触させることができ、p側電極もn側電極も同一材料で形成しながらも、コンタクト抵抗を低減することが可能となリ、レーザ特性の優れた面発光型半導体レーザ装置を提供することが可能となる。
【0070】
また、電極が半導体柱の底部に形成されかつ、p側電極もn側電極も同一材料で形成することもできるため、配線が容易で信頼性の高い面発光型半導体レーザを得ることができる。特に集積化に際して極めて有効な構造である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の面発光型半導体レーザ装置を示す図
【図2】同面発光型半導体レーザ装置の第1の製造工程図
【図3】同面発光型半導体レーザ装置の第1の製造工程図
【図4】同面発光型半導体レーザ装置の第1の製造工程図
【図5】同面発光型半導体レーザ装置の第1の製造工程図
【図6】同面発光型半導体レーザ装置の第2の製造工程図
【図7】同面発光型半導体レーザ装置の第2の他の製造工程図
【図8】同面発光型半導体レーザ装置の第2の製造工程図
【図9】同面発光型半導体レーザ装置の第2の製造工程図
【図10】同面発光型半導体レーザ装置の第2の製造工程図
【図11】本発明の第3の実施例の面発光型半導体レーザ装置を示す図
【図12】本発明の第3の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造工程図
【図13】本発明の第3の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造工程図
【図14】本発明の第3の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造工程図
【図15】本発明の第3の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造工程図
【図16】本発明の第3の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造工程図
【図17】本発明の第4の実施例の面発光型半導体レーザ装置を示す図
【図18】本発明の第4の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造工程図
【図19】本発明の第4の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造工程図
【図20】本発明の第4の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造工程図
【図21】本発明の第4の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造工程図
【図22】本発明の第4の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造工程図
【図23】本発明の第5の実施例の面発光型半導体レーザ装置を示す図
【図24】本発明の第5の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造工程図
【図25】本発明の第5の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造工程図
【図26】本発明の第5の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造工程図
【図27】本発明の第5の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造工程図
【図28】本発明の第5の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造工程図
【図29】従来例の面発光型半導体レーザ装置を示す図
【図30】従来例の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造工程図
【図31】従来例の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造工程図
【図32】従来例の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造工程図
【図33】従来例の実施例の面発光型半導体レーザ装置の製造工程図
【符号の説明】
1 p型ガリウムひ素(GaAs)基板
2 p型下部半導体多層反射膜
3 p型高濃度不純物領域
4 p型下部スペーサ層
5 量子井戸活性層
6 n型上部スぺーサ層
7 n型AlAs層
8 電流狭窄層
9 上部半導体多層反射膜
10 保護膜
11 p側電極
12 n側電極
13 レジスト
14 p型AlAs層

Claims (2)

  1. 基板上に、少なくとも、下部半導体多層反射膜と、活性層と、上部半導体多層反射膜とを、順次積層し、発光領域上に選択的に上部多層反射膜からなる半導体柱状構造を形成し、この半導体柱状構造に近接して、上部多層反射膜にコンタクトするように第1の電極を形成するとともに、さらに、下部半導体多層反射膜が露呈するように開口を形成し、この開口内に露呈する領域に第2の電極を形成した面発光型半導体レーザ装置において、
    前記開口内に露呈する下部半導体多層反射膜を含む光導波路を形成しない部分に、前記下部半導体多層反射膜と同一導電型の不純物を高濃度に含有する高濃度不純物領域を形成し、
    前記高濃度不純物領域は、前記開口から、半導体柱の真下で、電流狭窄層により規定された発光領域となる中央の一部の領域の近傍まで伸長するように構成されている
    ことを特徴とする面発光型半導体レーザ装置。
  2. 半導体基板上に、第1の導電型の下部半導体多層反射膜、半導体活性層、少なくとも1層のAlXGa1-XAs層(x:0<x<1)を具備する第2の導電型の上部半導体多層反射膜を順次積層形成する半導体層積層工程と、
    少なくとも前記上部半導体多層反射膜の一部を選択的に除去して半導体柱状領域を形成し、また、該半導体柱状領域近傍の前記半導体活性層を選択的にエッチング除去して前記下部半導体多層反射膜を露呈せしめるエッチング工程と、
    前記半導体柱状領域近傍の上部半導体多層反射膜にコンタクトする第1の電極を形成し、また、該半導体柱状領域近傍に露呈せしめられた前記下部半導体多層反射膜にコンタクトする第2の電極を形成する電極形成工程と、
    前記電極形成工程後に酸素雰囲気中で加熱することにより、前記AlXGa1-XAs層を中央の一部を除いて側壁から酸化させて電流狭窄層を形成する酸化工程と、
    前記半導体活性層の形成に先立ち、前記第2の電極とコンタクトする電極形成領域を含む前記下部半導体多層反射膜表面の領域に第1導電型の不純物を高濃度に導入し、前記電流狭窄層の端縁と端部が一致するように高濃度不純物領域を形成する不純物導入工程と
    を有する
    ことを特徴とする面発光型半導体レーザ装置の製造方法。
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