JP2001160329A - グロメットおよび該グロメットへの電線挿通方法 - Google Patents

グロメットおよび該グロメットへの電線挿通方法

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JP2001160329A
JP2001160329A JP34253099A JP34253099A JP2001160329A JP 2001160329 A JP2001160329 A JP 2001160329A JP 34253099 A JP34253099 A JP 34253099A JP 34253099 A JP34253099 A JP 34253099A JP 2001160329 A JP2001160329 A JP 2001160329A
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small
electric wire
grommet
diameter
bellows
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Hideaki Ito
英昭 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線挿通の作業性を良好にできるグロメット
を提供すること。 【解決手段】 本グロメットは、車体パネルの貫通穴に
嵌め込まれる円筒部10と、円筒部10の一端を閉塞す
る閉塞部20とを備えている。円筒部10からは、3本
の電線を1本づつ密着させて挿通するための3個の小径
筒部21,22,23が突出している。1本目および2
本目の電線が挿通される小径筒部21,22の根元に
は、電線挿通時に折り曲げ可能とする可撓部212,2
22が形成されている。3本目の電線が挿通される小径
筒部23には、可撓部が設けられていない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グロメットおよび
グロメットへの電線挿通方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、熱機関の負担を補助し、大気汚染
の原因となる排気ガスを減少させる熱機関とモーターを
備えたハイブリッド式自動車が普及しつつある。かかる
ハイブリッド式自動車には、図3に示すように、大電流
のDC216Vでモータ駆動用電源として用いる高圧電
池パックVとインバータIをつなぐ結線として、太物シ
ールド電線W(電線サイズ:15sqあるいは20sq)が
使用されている。このシールド電線Wは、他の機器に対
するノイズの影響を考慮し、車両床Fの下に配索される
ことが多い。そこで、電池パックV付近において、電線
Wを車外(床下)から車内に導くための貫通穴を車体床
Fに設ける必要がある。そのため、貫通穴をグロメット
で密封している。
【0003】上記グロメットに関し、先に特開平11−
89054号公報にて、太物シールド電線の異なる方向
への配索を可能にしたものが提案されている。かかる公
報にて開示されているグロメットは、図4に示すよう
に、3本の電線筒部1が直立する平坦面2を有する支持
部3が形成されており、支持部3の外周縁に、支持部3
をグロメット本体4に対して可撓的に支持する円環溝5
が形成されている。そのため、電線筒部1全体が、支持
部3の外周側に設けられた円環溝5により、電線筒部1
の基部周辺の支持部3と共に所望方向に撓む。したがっ
て、電線筒部1と共に電線を無理なく所望方向に湾曲さ
せることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術に係るグ
ロメットでは、図5に示すように、太物シールド電線W
を配索する際に、各電線筒部1の開口部を拡げ冶具(図
示せず)で順次拡径し、シールド電線Wを挿通する必要
がある。しかしながら、2本目、さらに3本目の電線筒
部の開口部を拡げようとすると、拡げ冶具に挿通済み電
線が干渉する。そのため、挿通済み電線が2本目、ある
いは3本目の電線筒部への電線挿通作業の邪魔になる。
その結果、電線挿通の作業性が悪くなっているのが実情
である。特に、3本目の開口部の拡がりが極端に悪くな
り、電線挿通の作業性の悪化が顕著に現れる。
【0005】本発明は、上記技術的課題に鑑みなされた
もので、電線挿通の作業性が良好となるグロメットおよ
びグロメットへの電線挿通方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るグロメットは、ゴムあるいはエラスト
マーから成形され、車体パネルの貫通穴に嵌合する車体
係止凹部を外周面に備えた円筒部の一端に、少なくとも
2本以上の太物電線を1本づつ密着させて挿通する2個
以上の小径筒部を突出させた閉鎖部を設け、該閉鎖部と
接する部分の上記小径筒部の根元に可撓部を形成して電
線挿通時に折り曲げ可能としている。
【0007】上記構成において、太物電線を挿通する際
には、各小径筒部を拡げ冶具で順次拡径し、電線を挿通
する。このとき、閉鎖部と接する部分の小径筒部の根元
に可撓部を形成しているので、電線挿通時に各小径筒部
を折り曲げることができる。そのため、電線未挿通の小
径筒部を拡げる際には、電線挿入済みの小径筒部を所望
方向に傾かせて、拡げ冶具に挿通済み電線が干渉するの
を避けることができる。その結果、電線挿通の作業性が
良好となる。
【0008】上記可撓部を蛇腹部より形成すると共に、
上記閉鎖部より突出する小径筒部を2本あるいは3本設
け、そのうちの1本の小径筒部には上記蛇腹部を設け
ず、残りの小径筒部に蛇腹部を設けている。上記構成に
おいて、可撓部を蛇腹部より形成しているので、簡単な
構成で可撓部に優れた可撓性を付与することができる。
また、2本あるいは3本の小径筒部のうち、1本の小径
筒部には蛇腹部を設けず、残りの小径筒部に蛇腹部を設
けているので、グロメットの製造コストの上昇を抑制す
ることができる。
【0009】上記グロメットを用い、電気自動車あるい
はハイブリッド式自動車に配索される電線を上記グロメ
ットに挿通させる方法は、上記蛇腹部を設けた小径筒部
から、拡げ冶具で拡径して上記電線を通し、最後に蛇腹
部を折り曲げて、最後の小径筒部を拡げ冶具で拡径する
時に干渉しないようにしている。上記構成によれば、グ
ロメットの製造コストをできるだけ安価に保ちつつ、電
線挿通の作業性を良くすることができる。尚、上記グロ
メットはモーターのみを備える電気自動車、熱機関とモ
ーターを備えるハイブリッド式自動車に適用できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づき詳細に説明する。図1を参照して、本実施
の形態に係るグロメットは、ゴムあるいはエラストマー
から成形されたものであって、車体パネルの貫通穴に嵌
め込まれる円筒部10と、この円筒部の一端を閉塞する
閉塞部20とを備えている。
【0011】円筒部10の外周面には、上記貫通穴に嵌
合する車体係止凹部11が全周にわたって形成さてい
る。一方、図1には現れていないが、円筒部10の内周
側には、太物シールド電線W1(図2参照)を挿通可能
とする中空部が形成されている。
【0012】閉塞部20は、円筒部10と同心の円形部
材であって、その平坦面201からは、3本の電線W1
を1本づつ密着させて挿通させるための3個の小径筒部
21,22,23が突出している。
【0013】各小径筒部21,22,23は、同一円周
上に互いに120度間隔をあけた状態で配置されてお
り、これらの開口部先端の外周面には、それぞれ、テー
プ巻き付け用の環状突部211,221,231が形成
されている。第1小径筒部21および第2小径筒部22
の根元(閉塞部20の平坦面201と接する部分)に
は、電線挿通時に折り曲げ可能とする可撓部212,2
22が形成されている。これら可撓部212,222
は、それぞれ、蛇腹部213,223より構成されてい
る。一方、第3小径筒部23には、可撓部、すなわち蛇
腹部が設けられていない。
【0014】ここで、図2を参照して、グロメットへの
電線挿通方法について説明する。 第1小径筒部21の開口部を拡げ冶具(図示せず)
で拡径し、この開口部に円筒部10の他端側から太物シ
ールド電線W1を挿通する。 上記の工程で電線W1が挿通された第1小径筒部
21を折り曲げた後、第2小径筒部22の開口部を拡げ
冶具で拡径し、この開口部に円筒部10の他端側から太
物シールド電線W1を挿通する(図2(A)参照)。 2本の挿入済み電線W1が拡げ冶具に干渉しないよ
うに、第1小径筒部21および第2小径筒部22を折り
曲げた後(図2(B)参照)、第3小径筒部23の開口
部を拡げ冶具で拡径し、この開口部に円筒部10の他端
側から太物シールド電線W1を挿通する。
【0015】すなわち、本実施の形態によると、以下の
作用効果を奏する。 第1小径筒部21および第2小径筒部22の根元に
可撓部212,222(蛇腹部213,223)を形成
しているので、2本目の電線W1の挿通時には、第1小
径筒部21を折り曲げることができ、3本目の電線W1
の挿通時には、第1小径筒部21および第2小径筒部2
2を折り曲げることができる。そのため、2本目以降の
電線W1を挿通するために第2小径筒部21あるいは第
3小径筒部23の開口部を拡げる際に、第1小径筒部2
1、あるいは第1小径筒部21および第2小径筒部22
を傾けて、拡げ冶具に挿通済み電線が干渉するのを避け
ることができる。その結果、電線挿通の作業性を良好に
することができる。特に、この効果は3本目の電線の挿
通時に顕著となる。
【0016】 各可撓部212,222を蛇腹部21
3,223より形成しているので、簡単な構成で可撓部
212,222に優れた可撓性を付与することができ
る。 第1小径筒部21および第2小径筒部22には、蛇
腹部213,223を設け、第3小径筒部23には、蛇
腹部を設けていないので、グロメットの製造コストの上
昇を抑制することができる。
【0017】 先に蛇腹部213,223を設けた第
1小径筒部21および第2小径筒部22から、拡げ冶具
で拡径し、最後に蛇腹部213,223を折り曲げて、
第3小径筒部23を拡げ冶具で拡径する時に干渉しない
ようにしているので、グロメットの製造コストをできる
だけ安価に保ちつつ、電線挿通の作業性を良くすること
ができる。
【0018】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではない。たとえば、上記実施の形態において
は、3本の小径筒部が円周等配に形成されている例につ
いて記載したが、3本の小径筒部を同一線上に等間隔に
配置したグロメットにも、本発明は十分に適用できる。
また、小径筒部の本数も2本の場合、あるいは4本以上
の場合にも、本発明の目的は十分に達成し得る。要する
に、小径筒部が2本以上であれば、その配置状態はどん
な形態を採っていてもよいのである。
【0019】また、上記実施の形態では、可撓部を蛇腹
部から形成している例について記載したが、可撓部を薄
肉に形成して小径筒部を折り曲げ自在とする構成として
もよい。この場合でも、上記実施の形態と同様の効果を
奏する。
【0020】さらに、上記実施の形態では、3本の小径
筒部のうち、最後に電線が挿通される小径筒部には蛇腹
部を設けない例について記載したが、全ての小径筒部に
蛇腹部を設ける構成としてもよい。この場合、電線を挿
通する順番が規定されないで済む。その他、本発明の請
求の範囲内での修正および設計変更を加え得ることは勿
論である。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、電線挿通時に各小径筒部を折り曲げることがで
きるため、電線未挿通の小径筒部を拡径する際、電線挿
通済みの小径筒部を所望方向に傾けて、拡げ冶具に挿通
済み電線が干渉するのを避けることができる結果、電線
挿通の作業性が良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るグロメットの構成
を示す斜視図である。
【図2】 (A)(B)は図1のグロメットへの電線挿
通方法を示す斜視図である。
【図3】 太物シールド電線の電気自動車への配索状態
を簡略化して示す図である。
【図4】 先行技術に係るグロメットの構成を示す斜視
図である。
【図5】 図4のグロメットへの電線挿通方法を示す斜
視図である。
【符号の説明】
10 円筒部 20 閉塞部 21,22,23 小径筒部 212,222 可撓部 213,223 蛇腹部 W1 太物シールド電線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムあるいはエラストマーから成形さ
    れ、車体パネルの貫通穴に嵌合する車体係止凹部を外周
    面に備えた円筒部の一端に、少なくとも2本以上の太物
    電線を1本づつ密着させて挿通する2個以上の小径筒部
    を突出させた閉塞部を設け、該閉塞部と接する部分の上
    記小径筒部の根元に可撓部を形成して電線挿通時に折り
    曲げ可能としていることを特徴とするグロメット。
  2. 【請求項2】 上記可撓部を蛇腹部より形成すると共
    に、上記閉塞部より突出する小径筒部を2本あるいは3
    本設け、そのうちの1本の小径筒部には上記蛇腹部を設
    けず、残りの小径筒部に蛇腹部を設けている請求項1に
    記載のグロメット。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のグロメットを用い、電
    気自動車あるいはハイブリッド式自動車に配索される電
    線を上記グロメットに挿通させる方法であって、 上記蛇腹部を設けた小径筒部から、拡げ冶具で拡径して
    上記電線を通し、 最後に蛇腹部を設けていない小径筒部に電線を通す時
    に、上記蛇腹部を設けた小径部を折り曲げて、最後の小
    径筒部を拡げ冶具で拡径する時に干渉しないようにして
    いるグロメットへの電線挿通方法。
JP34253099A 1999-12-01 1999-12-01 グロメットおよび該グロメットへの電線挿通方法 Withdrawn JP2001160329A (ja)

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Effective date: 20070206