JP2001160069A5 - - Google Patents
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Description
【書類名】 明細書
【発明の名称】 使用者嗜好度を反映した使用者プロファイルを生成する方法及びマルチメディアデータのブラウジング方法
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内容ベースのマルチメディア・ブラウジング・システムにおける使用者嗜好ブラウジングを実行するために使用者プロファイルを生成する方法において、
前記使用者プロファイルに、ブラウザに関する情報を含む使用者の好むアプリケーション描写情報に関する情報を組み込み、
前記ブラウザに関する情報が使用者が好むブラウジング方法とブラウジング基準とを含み、その情報がマルチメディアの種類に対応した異なった方法で記述されていることを特徴とする方法。
【請求項2】 前記使用者プロファイルに組み込まれた使用者が好むアプリケーション描写情報に関する情報は、アプリケーションID、関連するアプリケーションを発見するためのロケーター、及び使用者が好むブラウジング方法とブラウジング基準を示している機能描写情報であることを特徴とする請求項1記載の使用者プロファイルを生成する方法。
【請求項3】 前記使用者プロファイルに組み込まれた使用者が好むアプリケーション描写情報には、アプリケーションのレイアウト情報を含み、そのレイアウトがそのレイアウトに対する加重値とブラウザへの連結を指示するブラウザ連結情報とを含む請求項1記載の使用者プロファイルを生成する方法。
【請求項4】 前記使用者プロファイルに組み込まれた使用者が好むアプリケーション描写情報は複数であり、それらのアプリケーション描写情報毎にそのアプリケーションの使用者の嗜好度を反映した加重値情報がさらに含まれていることを特徴とする請求項1記載の使用者プロファイルを生成する方法。
【請求項5】 前記使用者プロファイルに組み込まれた使用者が好むアプリケーション描写情報は、複数のアプリケーション描写情報であり、それらアプリケーション描写情報毎に使用者フィードバックに応じた嗜好度としての加重値情報が含まれていることを特徴とする請求項1記載の使用者プロファイルを生成する方法。
【請求項6】 使用者が好むアプリケーション描写情報は階層として構成され、その描写情報のそれぞれに使用者嗜好度を反映する加重値情報が含まれていることを特徴とする請求項5記載の使用者プロファイルを生成する方法。
【請求項7】 内容ベースのマルチメディア・ブラウジングにおける、マルチメディアデータを検索し、ブラウジングするのに使用する内容描写情報を含むマルチメディアデータをブラウジング方法であって、
マルチメディアの種類に対応した異なった方法で記述されている使用者が好むブラウジング方法又はブラウジング基準を示している使用者嗜好アプリケーション描写情報に関する情報を組み込んだ使用者プロファイルを形成し、
使用者嗜好アプリケーション描写情報を解釈し、使用者が好むブラウジングを実施するのに適切なアプリケーションを選択し、
その選択された使用者が好むアプリケーションを用いて該当マルチメディアデータをブラウジングする
ことを特徴とするマルチメディア・ブラウジング方法。
【請求項8】 各々の使用者が嗜好するブラウジング方法又はブラウジング基準を指示する該当する描写情報を利用してマルチメディアデータのブラウジングを実行することを特徴とする請求項7記載のマルチメディア・ブラウジング方法。
【請求項9】 前記使用者が嗜好するマルチメディアブラウジング方法又はブラウジング基準としては、人物中心のブラウザー、人物−場所関係中心のブラウザー、時間順による場面中心のブラウザーとして、若しくは、それらの組合せにより表現されることを特徴とする請求項7又は8記載のマルチメディア・ブラウジング方法。
【請求項10】 前記マルチメディアデータの種類によって異なるように記述されるブラウジング方法又はブラウジング基準は、1つの種類に対して少なくとも1つ以上で記述され、各々のブラウジング方法又はブラウジング基準に対して加重値を与え、該加重値から使用者嗜好アプリケーションを解釈することを特徴とする請求項8記載のマルチメディア・ブラウジング方法。
【請求項11】 前記使用者が嗜好するマルチメディアブラウジング方法又はブラウジング基準を満足するアプリケーションを該当アプリケーションのロケーターによって探し、活性化させる請求項7記載のマルチメディア・ブラウジング方法。
【請求項12】 前記該当マルチメディアデータの該当ブラウジングを行うためのアプリケーションがターミナルに存在しない場合、ロケーターを利用して該当アプリケーションをダウンロードすることを特徴とする請求項11記載のマルチメディア・ブラウジング方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチメディアデータのブラウジングのための使用者プロファイル情報構造及びそれを利用したマルチメディアデータのブラウジング方法に係るもので、詳しくは、使用者がマルチメディアデータをブラウジングするとき、使用者が好むブラウジング方法を使用者プロファイルに記述し、その使用者プロファイルに記述された使用者嗜好ブラウジング情報を利用して使用者の嗜好度に合わせたマルチメディアブラウジングを提供することができる内容ベースのマルチメディアデータの検索及びブラウジングシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マルチメディアデータの検索し、ブラウジングを実施する際、使用者の嗜好を反映させてマルチメディアデータをディスプレーする技術が紹介されている。
【0003】
一般に、使用者の嗜好を反映するマルチメディアデータを検索するとき、及び使用者の嗜好を反映させてブラウジングシステムを利用してインターネットショッピングを行うとき、インターネットショッピングに使用される数多くの情報項目を全てディスプレーせず、使用者毎に使用者プロファイル(Profile)に格納された好みの項目のみを選定して各製品毎に異なるようにディスプレーする方法が利用される。
【0004】
例えば、インターネットショッピングモールを利用して電子製品を検索するとき、使用者Aは価格及び仕様情報のみを、使用者Bはデザイン情報のみを、使用者Cは特定メーカーの製品情報のみを、それぞれ主に利用すると仮定する。その場合、各使用者毎に各々の使用者プロファイルとして上記した使用者の好みによる嗜好度情報を与え、嗜好度情報から、価格及び仕様情報のみを利用する使用者Aの場合は、写真などの他の情報をも一緒に提供されても、価格及び仕様情報だけで構成された情報をディスプレーするようにし、デザイン情報を好む使用者Bの場合は、デザイン(写真)情報を主にディスプレーするなどの方法によって、使用者の嗜好に合わせて各使用者毎に情報をディスプレーする。
【0005】
従来の使用者嗜好度を反映したマルチメディアデータ検索及びブラウジングシステムの他の例として、コンピュータなどのターミナルデスクトップ・インタフェースを使用者毎に使用者が所望する形態として提供するための技術も紹介されている。
【0006】
即ち、使用者プロファイル等にその使用者が好む(又は、指定する)ターミナルデスクトップ・インタフェースを記録しておき、使用者が使用するときは、該当使用者のプロファイルに格納されたインタフェース形態で提供する。
【0007】
又、従来の使用者嗜好度を反映したマルチメディアデータ検索及びブラウジングシステムの他の例として、ヘルプ情報を使用して使用者の使用パターンを記録しておき、使用者が使いやすい(好む)形態で各使用者毎にヘルプをディスプレーする技術が紹介されている。
【0008】
即ち、ヘルプ項目タイプ情報の階層的構造において、使用者毎に、自分の好みに合わせて項目の深さ(レベル)を指定してディスプレーするものである。
上述した従来の使用者嗜好度(使用パターン)を考慮した多くの技術は、全てが現在の制限されたアプリケーションにおいて、部分的な使用者の嗜好度を反映しているにすぎない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、このような従来の内容ベースのマルチメディアデータ検索及びブラウジングシステムにおいては、マルチメディアデータを内容ベースで検索して、ブラウジング又は検索可能な多様な描写情報(Description Scheme:DS)をデータ内に記述してあるため、それら描写情報を利用した多様なブラウジング方法が可能であるが、使用者はそれらの方法を全て同時に使用することができず、一般的には、与えられた環境内で提供される一部のブラウジング方法のみを手動で使用するしかないという不都合な点があった。
【0010】
即ち、内容ベースのマルチメディアデータ検索及びブラウジングを行うための多様なブラウザーの内、使用者が特に好むブラウザーがあり、又、マルチメディアデータの種類別にもそれぞれ好むブラウザーが存在するが、これらの情報の維持管理が行われていないため、使用者は多様な選択の権利を享受することができず、与えられた環境下で制限的に提供される一部のブラウザーで満足するしかないという不都合な点があった。
【0011】
本発明は、このような従来の不都合に鑑みてなされたもので、使用者が好むマルチメディアデータ検索及びブラウジングを実行するために使用者プロファイルを生成する方法を提供し、及びそれを利用したマルチメディア・ブラウジング方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明に係る使用者プロファイル情報構造及びそれを利用したマルチメディア・ブラウジング方法においては、マルチメディアデータ検索及びブラウジングを使用者が好むブラウジング形態で実行し得ることを特徴とする。
【0013】
すなわち、内容ベースのマルチメディア・ブラウジング・システムにおける使用者嗜好ブラウジングを実行するために使用者プロファイルを生成する方法においては、使用者プロファイルにブラウザに関する情報を含む使用者の好むアプリケーション描写情報に関する情報を組み込み、そのブラウザに関する情報に使用者が好むブラウジング方法とブラウジング基準とを含ませ、その情報がマルチメディアの種類に対応した異なった方法で記述されていることを特徴とする。
【0014】
さらに、前記使用者プロファイルに組み込まれた使用者が好むアプリケーション描写情報に関する情報は、アプリケーションID、関連するアプリケーションを発見するためのロケーター、及び使用者が好むブラウジング方法とブラウジング基準を示している機能描写情報であることを特徴とする。
【0015】
前記使用者プロファイルに組み込まれた使用者が好むアプリケーション描写情報には、アプリケーションのレイアウト情報を含み、そのレイアウトがそのレイアウトに対する加重値とブラウザへの連結を指示するブラウザ連結情報とを含むことを特徴とする。
【0016】
前記使用者プロファイルに組み込まれた使用者が好むアプリケーション描写情報は複数であり、それらのアプリケーション描写情報毎にそのアプリケーションの使用者の嗜好度を反映した加重値情報がさらに含まれていることを特徴とする。
【0017】
前記使用者プロファイルに組み込まれた使用者が好むアプリケーション描写情報は、複数のアプリケーション描写情報であり、それらアプリケーション描写情報毎に使用者フィードバックに応じた嗜好度としての加重値情報が含まれていることを特徴とする。
【0018】
使用者が好むアプリケーション描写情報は階層として構成され、その描写情報のそれぞれに使用者嗜好度を反映する加重値情報が含まれていることを特徴とする。
【0019】
さらに、本発明の別の態様によれば、内容ベースのマルチメディア・ブラウジングにおける、マルチメディアデータを検索し、ブラウジングするのに使用する内容描写情報を含むマルチメディアデータをブラウジング方法であって、マルチメディアの種類に対応した異なった方法で記述されている使用者が好むブラウジング方法又はブラウジング基準を示している使用者嗜好アプリケーション描写情報に関する情報を組み込んだ使用者プロファイルを形成し、使用者嗜好アプリケーション描写情報を解釈し、使用者が好むブラウジングを実施するのに適切なアプリケーションを選択し、その選択された使用者が好むアプリケーションを用いて該当マルチメディアデータをブラウジングすることを特徴とする。
【0020】
マルチメディアデータのブラウジングが各々の使用者が嗜好するブラウジング方法又はブラウジング基準を指示する該当する描写情報を利用して実行されることを特徴とする。
【0021】
前記使用者が嗜好するマルチメディアブラウジング方法又はブラウジング基準としては、人物中心のブラウザー、人物−場所関係中心のブラウザー、時間順による場面中心のブラウザーとして、若しくは、それらの組合せにより表現されることを特徴とする。
【0022】
前記マルチメディアデータの種類によって異なるように記述されるブラウジング方法又はブラウジング基準は、1つの種類に対して少なくとも1つ以上で記述され、各々のブラウジング方法又はブラウジング基準に対して加重値を与え、該加重値から使用者嗜好アプリケーションを解釈することを特徴とする。
【0023】
前記使用者が嗜好するマルチメディアブラウジング方法又はブラウジング基準を満足するアプリケーションを該当アプリケーションのロケーターによって探し、活性化させることを特徴とする。
【0024】
前記該当マルチメディアデータの該当ブラウジングを行うためのアプリケーションがターミナルに存在しない場合、ロケーターを利用して該当アプリケーションをダウンロードすることを特徴とする。
【0025】
前記使用者が嗜好するマルチメディアブラウジング方法又はブラウジング基準を反映して該当マルチメディアデータをディスプレーするとき、現在のターミナルに使用者が嗜好するマルチメディアブラウジング方法又はブラウジング基準を満足するアプリケーションが複数存在する場合、その中から適当な(又は使用者が嗜好する)アプリケーションを選択するためにアプリケーション又はブラウザーのロケーターが含まれ、そのアプリケーション又はブラウザーのロケーターが指示するアプリケーションを選択してマルチメディア客体をディスプレーすることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に対し、図面を用いて説明する。
本実施形態が適用されるマルチメディアデータ・サービスシステムは、図1に示したように、マルチメディア客体101とターミナル102とにより構成されている。マルチメディア客体101は、内容ベースの検索/ブラウジングのための内容描写情報(Content Description)101a及びデータストリーム101bを有する。一方、ターミナル102は、内容ベースのマルチメディアデータ検索及びブラウジング制御を遂行するための中央処理装置(CPU)103と、各種データを格納するためのメモリ104と、マルチメディアデータの検索及びブラウジングに関する諸情報をディスプレーするためのディスプレー装置105と、使用者プロファイル情報を読み出すための使用者プロファイルリーダー106と、使用者プロファイル107とから構成されている。
【0027】
使用者プロファイルリーダー106は、使用者プロファイル107に記述される情報を更新して記録(使用者のフィードバックを反映して)するための書込機能を持つことこともできる。
使用者プロファイル107は、スマートカードのような形態で情報を記録、格納する移動可能な媒体であり、使用者が好むブラウジング方法又はブラウジング基準が格納されており、これらは学習によって更新することができる。
【0028】
使用者プロファイル107に収録された情報が使用者プロファイルリーダー106によって読み出されてメモり104にダウンロードされると、中央処理装置103は、メモリ104にダウンロードされた使用者プロファイル情報を解読して、使用者が所望するブラウジング方法又はブラウジング基準に合わせてディスプレー装置105を利用してマルチメディア客体101をブラウジングする。
【0029】
本実施形態に適用される内容ベースの検索/ブラウジングのためのマルチメディア客体の描写情報の構造は、図2に示したように、オーディオ及びビデオマルチメディア描写情報(Audio Visual Description Scheme)201に構造情報(Syntatic DS)202と意味情報(Semantic DS)203が含まれている。構造情報202としては、セグメント情報(Segment DS)204、領域情報(Region DS)205及びセグメントと領域の関係情報(Segment/Region Relational Graph DS)206が包含され、意味情報203としては、事件情報(Event DS)207、オブジェクト情報(Object DS)208及び事件とオブジェクトの関係情報(Event/Object Relational Graph DS)209が含まれている。
【0030】
構造情報202は、マルチメディアデータの物理的な構造を描写するもので、実際には、マルチメディアデータストリームのセグメント、領域、及びそれらの関係(リンク)情報を有し、マルチメディアデータの該当区間又は場面に対する検索及びブラウジングが可能になる。
【0031】
意味情報203は、マルチメディアデータの意味的構造を描写するもので、マルチメディア客体、例えば、ドラマのような動映像の場合は、ドラマの展開に関連した事件やオブジェクト(登場人物、場所など)、事件、登場人物、場所の相互関係などを記述して、マルチメディアデータの内容ベースの検索及びブラウジングが可能になる。
【0032】
なお、内容ベースのマルチメディアデータ検索及びブラウジングのためのマルチメディア客体の描写情報の構造は、図2に示されたものに制限されず、より効率的なブラウジングを行うために様々な形態に変形された構造とすることもできる。
【0033】
また、本実施形態に係る内容ベースのマルチメディア・ブラウジングのための使用者プロファイル情報構造の第1実施形態においては、図3に示したように、ブラウジング情報(Data Browsing)301として、データタイプ(Data Type)302と使用者嗜好ブラウジング情報(Browsing Preference)303が含まれている。このようなブラウジング情報構造は、各マルチメディア客体のタイプ又はジャンル別に構成することができる。
【0034】
データタイプ302とは使用者嗜好ブラウジング情報303を意味するもので、使用者嗜好ブラウジング情報303としては、使用者嗜好を満足するアプリケーションとしてのブラウザー情報308及び、ブラウジング方法又はブラウジング基準を描写する機能描写情報(Functionality)304が含まれている。
【0035】
ブラウジング方法又はブラウジング基準を描写する機能描写情報304としては、該当ブラウザーを連結するためのブラウザー連結情報(reference to browser)305、ブラウザーを選択するための機能情報(Function)306及び該当加重値を描写するための加重値情報(Weight)307が含まれている。
【0036】
アプリケーション情報308としては、該当ブラウザーに対する加重値情報309、ロケーター情報(Locator)310及びブラウジング方法又はブラウジング基準を描写する情報との連結情報(Reference to Functionality)311が含まれている。
【0037】
従って、このような使用者嗜好ブラウジング方法(又はブラウジング基準)に関する情報を有する使用者プロファイルを利用して、図に示されたシステムから使用者が好むブラウジング方法又はブラウジング基準に合わせて特定のマルチメディア客体をディスプレーすることが可能になる。
【0038】
即ち、使用者プロファイル情報を反映して使用者がマルチメディア客体をディスプレーしようとするとき、該当客体に対して使用者が好むブラウジング方法又はブラウジング基準を描写する各情報304〜307を満足するか、又は、各アプリケーション描写情報308〜311に描写された該当アプリケーション(ブラウザー)をターミナルから検索する。
【0039】
もし、該当アプリケーションがターミナルに存在する場合は、それを使用してマルチメディアデータをディスプレーするが、該当アプリケーションがターミナルに存在しない場合は、ロケーター情報310を使用して該当アプリケーションをダウンロードして使用する。
【0040】
なお、アプリケーション情報に含まれたアプリケーション(ブラウザー等)は1つ又はそれ以上として構成することも可能で、もし、複数である場合は、各々のアプリケーションに対して使用者嗜好度を反映(使用者フィードバック/使用者の特定ブラウザーの使用パターン)して学習した加重値情報309を利用して、使用者が好むアプリケーションを使用する。
【0041】
本実施形態に係る内容ベースのマルチメディア・ブラウジングのための使用者プロファイル情報構造の第2実施形態においては、図4に示したように、データブラウジング情報401として、データタイプ402及び使用者嗜好ブラウジング情報403が含まれる。このようなブラウジング情報構造は、各マルチメディア客体のタイプ又はジャンル別に区分することができる。
【0042】
データタイプ402とは使用者嗜好ブラウジング情報403を意味するもので、その使用者嗜好ブラウジング情報403としては、使用者嗜好を満足するアプリケーションとしてのブラウザー情報408、ブラウジング方法又はブラウジング基準を描写する機能描写情報404、及びブラウザーのレイアウト情報413が含まれている。
【0043】
ブラウジング方法又はブラウジング基準を描写する機能描写情報404としては、該当ブラウザーを連結するためのブラウザー連結情報405、ブラウザーを選択するための機能情報406及び該当加重値を描写するための加重値情報407が含まれている。
【0044】
ブラウザー情報であるアプリケーション情報408としては、該当ブラウザーに対する加重値情報409、ロケーター情報410、ブラウジング方法又はブラウジング基準を描写する情報との連結情報411、及びレイアウトのための連結情報412が含まれている。
【0045】
レイアウト情報413としては、レイアウトに対する加重値情報414、レイアウト415及び該当レイアウトのためのブラウザーとの連結情報416が含まれている。
【0046】
従って、このような使用者嗜好ブラウジング方法(又はブラウジング基準)に関する情報を有する使用者プロファイルを利用すると、図に示されたシステムから使用者が好むブラウジング方法又はブラウジング基準に合わせて特定のマルチメディア客体をディスプレーすることが可能になり、又、該当ブラウザーの好まれるレイアウト情報も記述することができる。
【0047】
即ち、使用者プロファイル情報を反映して使用者がマルチメディア客体をディスプレーするとき、その客体に対して使用者が好むブラウジング方法又はブラウジング基準を描写する各情報404〜407を満足するか、又は、各アプリケーション描写情報408〜411に描写された該当アプリケーション(ブラウザー)をターミナルから検索する。このとき、レイアウト情報413〜416及びブラウザー情報内のレイアウト連結情報412を利用して使用者が嗜好するブラウザーのレイアウトをディスプレーさせる。
【0048】
もし、該当アプリケーションがターミナルに存在する場合は、それを使用してマルチメディアデータをディスプレーするが、該当アプリケーションがターミナルに存在しない場合は、ロケーター情報410を使用して該当アプリケーションをダウンロードして使用する。
【0049】
なお、アプリケーション情報に含まれたアプリケーション(ブラウザー等)は1つ又はそれ以上で構成することが可能で、もし、複数の場合は、各々のアプリケーションに対して使用者嗜好度を反映して学習した加重値情報409を利用して、使用者が好むアプリケーションを使用する。
【0050】
即ち、本実施形態に係る内容ベースのマルチメディア・ブラウジングのための使用者プロファイル情報構造の第2実施形態を利用すると、使用者は、特定種類のマルチメディアデータによってブラウザーに対する嗜好度を記述するだけでなく、該当ブラウザーの嗜好するレイアウト情報までも記述することができる。
【0051】
以上のような使用者プロファイル情報構造において、ブラウジング方法又はブラウジング基準を描写する情報の実施例を図5に示す。図示のように、その情報構造は、該当マルチメディア客体を人物関係中心(Character/Relation)に検索してディスプレーするための機能描写情報構造であって、ブラウジング基準となるキー項目(Basic Key Item)501及びキー項目のブラウジング順序情報(Order of Key Item)502を含む。キー項目501では人物(Character)及び該人物の関係(Relation)を基準503、504とするブラウジングを記述している。
【0052】
図6に示したビデオブラウザー(使用者インタフェース)をも参照して説明すると、人物関係画面部601の登場人物画面部602に登場人物を表示し、ここで選択された関係を満足する人物−関係を人物−関係画面部603が表示する。
【0053】
かつ、主要場面画面部604では、該当関係を満足する主要場面をキーフレーム604aとして表示し、ここで選択された特定場面に対しては主画面部605で一層詳細にディスプレーすることができる。
【0054】
使用者プロファイル情報構造におけるブラウジング方法又はブラウジング基準を描写する情報の他の実施例を図7に示す。図示のように、その構造は、該当マルチメディア客体を時間順序によるキーフレームを3レベルツリー構造を使用してディスプレーする機能描写情報構造である。ブラウジング基準となるキー項目(Basic Key Item)701及びキー項目のブラウジング順序情報(Order of Key Item)702が含まれている。キー項目701ではキーフレームを基準とするブラウジングを記述し、キー項目のブラウジング順序情報702では、時間順序のブラウジングを記述しており、キー項目が3レベルの深さを有する階層的構造(Depth of Key Item、Level 1=3...)を有することを記述している。
【0055】
そして、図7の機能描写情報構造を利用したビデオブラウザー(使用者インタフェース)においては、図8に示したように、キーフレーム画面部801はマルチメディアの内容を時間順序にキーフレームを羅列して表示し、主画面部802はここで選択されたキーフレームとして代表される区間を表示する。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る使用者プロファイル情報構造及びそれを利用したブラウジング方法においては、内容ベースの動映像検索及びブラウジングを実施する際、使用者が好むブラウジング方法(アプリケーション)を該当マルチメディア客体別に提供することができるため、使用者が選択するマルチメディア客体に対して使用者が好むブラウザー(アプリケーション)を利用して該当マルチメディア客体をディスプレーすることができるという効果がある。
【0057】
さらに、本発明に係る使用者プロファイル情報構造及びそれを利用したブラウジング方法においては、少なくとも、使用者が好むブラウジング方法(アプリケーション)と同様であるか、若しくは、それに近いブラウザーを使用して該当マルチメディア客体を検索及びブラウジングするため、内容をベースとしてマルチメディアデータを検索又はブラウジングするとき、使用者が使いやすく、非常に使用者適応的な検索及びブラウジング環境を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態が適用されるマルチメディアシステムを示した概略構成図である。
【図2】 本実施形態が適用されるマルチメディア客体の内容描写情報の構造を示した例示図である。
【図3】 本実施形態に係る使用者プロファイル情報構造の第1実施形態を示した図である。
【図4】 本実施形態に係る使用者プロファイル情報構造の第2実施形態を示した図である。
【図5】 本実施形態に係る使用者プロファイル情報構造における使用者が好むアプリケーション描写情報を示した例示図である。
【図6】 本実施形態に係る使用者嗜好度を反映したブラウジングを示した例示図である。
【図7】 本実施形態に係る使用者プロファイル情報構造における使用者が好むアプリケーション描写情報の他の例を示した例示図である。
【図8】 本実施形態に係る使用者嗜好度を反映したブラウジングの他の例を示した例示図である。
【符号の説明】
101 マルチメディア客体、101a 内容描写情報、101b データストリーム、102 ターミナル、103 中央処理装置、104 メモリ、105 ディスプレー装置、106 使用者プロファイルリーダー、
107 使用者プロファイル
【発明の名称】 使用者嗜好度を反映した使用者プロファイルを生成する方法及びマルチメディアデータのブラウジング方法
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内容ベースのマルチメディア・ブラウジング・システムにおける使用者嗜好ブラウジングを実行するために使用者プロファイルを生成する方法において、
前記使用者プロファイルに、ブラウザに関する情報を含む使用者の好むアプリケーション描写情報に関する情報を組み込み、
前記ブラウザに関する情報が使用者が好むブラウジング方法とブラウジング基準とを含み、その情報がマルチメディアの種類に対応した異なった方法で記述されていることを特徴とする方法。
【請求項2】 前記使用者プロファイルに組み込まれた使用者が好むアプリケーション描写情報に関する情報は、アプリケーションID、関連するアプリケーションを発見するためのロケーター、及び使用者が好むブラウジング方法とブラウジング基準を示している機能描写情報であることを特徴とする請求項1記載の使用者プロファイルを生成する方法。
【請求項3】 前記使用者プロファイルに組み込まれた使用者が好むアプリケーション描写情報には、アプリケーションのレイアウト情報を含み、そのレイアウトがそのレイアウトに対する加重値とブラウザへの連結を指示するブラウザ連結情報とを含む請求項1記載の使用者プロファイルを生成する方法。
【請求項4】 前記使用者プロファイルに組み込まれた使用者が好むアプリケーション描写情報は複数であり、それらのアプリケーション描写情報毎にそのアプリケーションの使用者の嗜好度を反映した加重値情報がさらに含まれていることを特徴とする請求項1記載の使用者プロファイルを生成する方法。
【請求項5】 前記使用者プロファイルに組み込まれた使用者が好むアプリケーション描写情報は、複数のアプリケーション描写情報であり、それらアプリケーション描写情報毎に使用者フィードバックに応じた嗜好度としての加重値情報が含まれていることを特徴とする請求項1記載の使用者プロファイルを生成する方法。
【請求項6】 使用者が好むアプリケーション描写情報は階層として構成され、その描写情報のそれぞれに使用者嗜好度を反映する加重値情報が含まれていることを特徴とする請求項5記載の使用者プロファイルを生成する方法。
【請求項7】 内容ベースのマルチメディア・ブラウジングにおける、マルチメディアデータを検索し、ブラウジングするのに使用する内容描写情報を含むマルチメディアデータをブラウジング方法であって、
マルチメディアの種類に対応した異なった方法で記述されている使用者が好むブラウジング方法又はブラウジング基準を示している使用者嗜好アプリケーション描写情報に関する情報を組み込んだ使用者プロファイルを形成し、
使用者嗜好アプリケーション描写情報を解釈し、使用者が好むブラウジングを実施するのに適切なアプリケーションを選択し、
その選択された使用者が好むアプリケーションを用いて該当マルチメディアデータをブラウジングする
ことを特徴とするマルチメディア・ブラウジング方法。
【請求項8】 各々の使用者が嗜好するブラウジング方法又はブラウジング基準を指示する該当する描写情報を利用してマルチメディアデータのブラウジングを実行することを特徴とする請求項7記載のマルチメディア・ブラウジング方法。
【請求項9】 前記使用者が嗜好するマルチメディアブラウジング方法又はブラウジング基準としては、人物中心のブラウザー、人物−場所関係中心のブラウザー、時間順による場面中心のブラウザーとして、若しくは、それらの組合せにより表現されることを特徴とする請求項7又は8記載のマルチメディア・ブラウジング方法。
【請求項10】 前記マルチメディアデータの種類によって異なるように記述されるブラウジング方法又はブラウジング基準は、1つの種類に対して少なくとも1つ以上で記述され、各々のブラウジング方法又はブラウジング基準に対して加重値を与え、該加重値から使用者嗜好アプリケーションを解釈することを特徴とする請求項8記載のマルチメディア・ブラウジング方法。
【請求項11】 前記使用者が嗜好するマルチメディアブラウジング方法又はブラウジング基準を満足するアプリケーションを該当アプリケーションのロケーターによって探し、活性化させる請求項7記載のマルチメディア・ブラウジング方法。
【請求項12】 前記該当マルチメディアデータの該当ブラウジングを行うためのアプリケーションがターミナルに存在しない場合、ロケーターを利用して該当アプリケーションをダウンロードすることを特徴とする請求項11記載のマルチメディア・ブラウジング方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチメディアデータのブラウジングのための使用者プロファイル情報構造及びそれを利用したマルチメディアデータのブラウジング方法に係るもので、詳しくは、使用者がマルチメディアデータをブラウジングするとき、使用者が好むブラウジング方法を使用者プロファイルに記述し、その使用者プロファイルに記述された使用者嗜好ブラウジング情報を利用して使用者の嗜好度に合わせたマルチメディアブラウジングを提供することができる内容ベースのマルチメディアデータの検索及びブラウジングシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マルチメディアデータの検索し、ブラウジングを実施する際、使用者の嗜好を反映させてマルチメディアデータをディスプレーする技術が紹介されている。
【0003】
一般に、使用者の嗜好を反映するマルチメディアデータを検索するとき、及び使用者の嗜好を反映させてブラウジングシステムを利用してインターネットショッピングを行うとき、インターネットショッピングに使用される数多くの情報項目を全てディスプレーせず、使用者毎に使用者プロファイル(Profile)に格納された好みの項目のみを選定して各製品毎に異なるようにディスプレーする方法が利用される。
【0004】
例えば、インターネットショッピングモールを利用して電子製品を検索するとき、使用者Aは価格及び仕様情報のみを、使用者Bはデザイン情報のみを、使用者Cは特定メーカーの製品情報のみを、それぞれ主に利用すると仮定する。その場合、各使用者毎に各々の使用者プロファイルとして上記した使用者の好みによる嗜好度情報を与え、嗜好度情報から、価格及び仕様情報のみを利用する使用者Aの場合は、写真などの他の情報をも一緒に提供されても、価格及び仕様情報だけで構成された情報をディスプレーするようにし、デザイン情報を好む使用者Bの場合は、デザイン(写真)情報を主にディスプレーするなどの方法によって、使用者の嗜好に合わせて各使用者毎に情報をディスプレーする。
【0005】
従来の使用者嗜好度を反映したマルチメディアデータ検索及びブラウジングシステムの他の例として、コンピュータなどのターミナルデスクトップ・インタフェースを使用者毎に使用者が所望する形態として提供するための技術も紹介されている。
【0006】
即ち、使用者プロファイル等にその使用者が好む(又は、指定する)ターミナルデスクトップ・インタフェースを記録しておき、使用者が使用するときは、該当使用者のプロファイルに格納されたインタフェース形態で提供する。
【0007】
又、従来の使用者嗜好度を反映したマルチメディアデータ検索及びブラウジングシステムの他の例として、ヘルプ情報を使用して使用者の使用パターンを記録しておき、使用者が使いやすい(好む)形態で各使用者毎にヘルプをディスプレーする技術が紹介されている。
【0008】
即ち、ヘルプ項目タイプ情報の階層的構造において、使用者毎に、自分の好みに合わせて項目の深さ(レベル)を指定してディスプレーするものである。
上述した従来の使用者嗜好度(使用パターン)を考慮した多くの技術は、全てが現在の制限されたアプリケーションにおいて、部分的な使用者の嗜好度を反映しているにすぎない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、このような従来の内容ベースのマルチメディアデータ検索及びブラウジングシステムにおいては、マルチメディアデータを内容ベースで検索して、ブラウジング又は検索可能な多様な描写情報(Description Scheme:DS)をデータ内に記述してあるため、それら描写情報を利用した多様なブラウジング方法が可能であるが、使用者はそれらの方法を全て同時に使用することができず、一般的には、与えられた環境内で提供される一部のブラウジング方法のみを手動で使用するしかないという不都合な点があった。
【0010】
即ち、内容ベースのマルチメディアデータ検索及びブラウジングを行うための多様なブラウザーの内、使用者が特に好むブラウザーがあり、又、マルチメディアデータの種類別にもそれぞれ好むブラウザーが存在するが、これらの情報の維持管理が行われていないため、使用者は多様な選択の権利を享受することができず、与えられた環境下で制限的に提供される一部のブラウザーで満足するしかないという不都合な点があった。
【0011】
本発明は、このような従来の不都合に鑑みてなされたもので、使用者が好むマルチメディアデータ検索及びブラウジングを実行するために使用者プロファイルを生成する方法を提供し、及びそれを利用したマルチメディア・ブラウジング方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明に係る使用者プロファイル情報構造及びそれを利用したマルチメディア・ブラウジング方法においては、マルチメディアデータ検索及びブラウジングを使用者が好むブラウジング形態で実行し得ることを特徴とする。
【0013】
すなわち、内容ベースのマルチメディア・ブラウジング・システムにおける使用者嗜好ブラウジングを実行するために使用者プロファイルを生成する方法においては、使用者プロファイルにブラウザに関する情報を含む使用者の好むアプリケーション描写情報に関する情報を組み込み、そのブラウザに関する情報に使用者が好むブラウジング方法とブラウジング基準とを含ませ、その情報がマルチメディアの種類に対応した異なった方法で記述されていることを特徴とする。
【0014】
さらに、前記使用者プロファイルに組み込まれた使用者が好むアプリケーション描写情報に関する情報は、アプリケーションID、関連するアプリケーションを発見するためのロケーター、及び使用者が好むブラウジング方法とブラウジング基準を示している機能描写情報であることを特徴とする。
【0015】
前記使用者プロファイルに組み込まれた使用者が好むアプリケーション描写情報には、アプリケーションのレイアウト情報を含み、そのレイアウトがそのレイアウトに対する加重値とブラウザへの連結を指示するブラウザ連結情報とを含むことを特徴とする。
【0016】
前記使用者プロファイルに組み込まれた使用者が好むアプリケーション描写情報は複数であり、それらのアプリケーション描写情報毎にそのアプリケーションの使用者の嗜好度を反映した加重値情報がさらに含まれていることを特徴とする。
【0017】
前記使用者プロファイルに組み込まれた使用者が好むアプリケーション描写情報は、複数のアプリケーション描写情報であり、それらアプリケーション描写情報毎に使用者フィードバックに応じた嗜好度としての加重値情報が含まれていることを特徴とする。
【0018】
使用者が好むアプリケーション描写情報は階層として構成され、その描写情報のそれぞれに使用者嗜好度を反映する加重値情報が含まれていることを特徴とする。
【0019】
さらに、本発明の別の態様によれば、内容ベースのマルチメディア・ブラウジングにおける、マルチメディアデータを検索し、ブラウジングするのに使用する内容描写情報を含むマルチメディアデータをブラウジング方法であって、マルチメディアの種類に対応した異なった方法で記述されている使用者が好むブラウジング方法又はブラウジング基準を示している使用者嗜好アプリケーション描写情報に関する情報を組み込んだ使用者プロファイルを形成し、使用者嗜好アプリケーション描写情報を解釈し、使用者が好むブラウジングを実施するのに適切なアプリケーションを選択し、その選択された使用者が好むアプリケーションを用いて該当マルチメディアデータをブラウジングすることを特徴とする。
【0020】
マルチメディアデータのブラウジングが各々の使用者が嗜好するブラウジング方法又はブラウジング基準を指示する該当する描写情報を利用して実行されることを特徴とする。
【0021】
前記使用者が嗜好するマルチメディアブラウジング方法又はブラウジング基準としては、人物中心のブラウザー、人物−場所関係中心のブラウザー、時間順による場面中心のブラウザーとして、若しくは、それらの組合せにより表現されることを特徴とする。
【0022】
前記マルチメディアデータの種類によって異なるように記述されるブラウジング方法又はブラウジング基準は、1つの種類に対して少なくとも1つ以上で記述され、各々のブラウジング方法又はブラウジング基準に対して加重値を与え、該加重値から使用者嗜好アプリケーションを解釈することを特徴とする。
【0023】
前記使用者が嗜好するマルチメディアブラウジング方法又はブラウジング基準を満足するアプリケーションを該当アプリケーションのロケーターによって探し、活性化させることを特徴とする。
【0024】
前記該当マルチメディアデータの該当ブラウジングを行うためのアプリケーションがターミナルに存在しない場合、ロケーターを利用して該当アプリケーションをダウンロードすることを特徴とする。
【0025】
前記使用者が嗜好するマルチメディアブラウジング方法又はブラウジング基準を反映して該当マルチメディアデータをディスプレーするとき、現在のターミナルに使用者が嗜好するマルチメディアブラウジング方法又はブラウジング基準を満足するアプリケーションが複数存在する場合、その中から適当な(又は使用者が嗜好する)アプリケーションを選択するためにアプリケーション又はブラウザーのロケーターが含まれ、そのアプリケーション又はブラウザーのロケーターが指示するアプリケーションを選択してマルチメディア客体をディスプレーすることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に対し、図面を用いて説明する。
本実施形態が適用されるマルチメディアデータ・サービスシステムは、図1に示したように、マルチメディア客体101とターミナル102とにより構成されている。マルチメディア客体101は、内容ベースの検索/ブラウジングのための内容描写情報(Content Description)101a及びデータストリーム101bを有する。一方、ターミナル102は、内容ベースのマルチメディアデータ検索及びブラウジング制御を遂行するための中央処理装置(CPU)103と、各種データを格納するためのメモリ104と、マルチメディアデータの検索及びブラウジングに関する諸情報をディスプレーするためのディスプレー装置105と、使用者プロファイル情報を読み出すための使用者プロファイルリーダー106と、使用者プロファイル107とから構成されている。
【0027】
使用者プロファイルリーダー106は、使用者プロファイル107に記述される情報を更新して記録(使用者のフィードバックを反映して)するための書込機能を持つことこともできる。
使用者プロファイル107は、スマートカードのような形態で情報を記録、格納する移動可能な媒体であり、使用者が好むブラウジング方法又はブラウジング基準が格納されており、これらは学習によって更新することができる。
【0028】
使用者プロファイル107に収録された情報が使用者プロファイルリーダー106によって読み出されてメモり104にダウンロードされると、中央処理装置103は、メモリ104にダウンロードされた使用者プロファイル情報を解読して、使用者が所望するブラウジング方法又はブラウジング基準に合わせてディスプレー装置105を利用してマルチメディア客体101をブラウジングする。
【0029】
本実施形態に適用される内容ベースの検索/ブラウジングのためのマルチメディア客体の描写情報の構造は、図2に示したように、オーディオ及びビデオマルチメディア描写情報(Audio Visual Description Scheme)201に構造情報(Syntatic DS)202と意味情報(Semantic DS)203が含まれている。構造情報202としては、セグメント情報(Segment DS)204、領域情報(Region DS)205及びセグメントと領域の関係情報(Segment/Region Relational Graph DS)206が包含され、意味情報203としては、事件情報(Event DS)207、オブジェクト情報(Object DS)208及び事件とオブジェクトの関係情報(Event/Object Relational Graph DS)209が含まれている。
【0030】
構造情報202は、マルチメディアデータの物理的な構造を描写するもので、実際には、マルチメディアデータストリームのセグメント、領域、及びそれらの関係(リンク)情報を有し、マルチメディアデータの該当区間又は場面に対する検索及びブラウジングが可能になる。
【0031】
意味情報203は、マルチメディアデータの意味的構造を描写するもので、マルチメディア客体、例えば、ドラマのような動映像の場合は、ドラマの展開に関連した事件やオブジェクト(登場人物、場所など)、事件、登場人物、場所の相互関係などを記述して、マルチメディアデータの内容ベースの検索及びブラウジングが可能になる。
【0032】
なお、内容ベースのマルチメディアデータ検索及びブラウジングのためのマルチメディア客体の描写情報の構造は、図2に示されたものに制限されず、より効率的なブラウジングを行うために様々な形態に変形された構造とすることもできる。
【0033】
また、本実施形態に係る内容ベースのマルチメディア・ブラウジングのための使用者プロファイル情報構造の第1実施形態においては、図3に示したように、ブラウジング情報(Data Browsing)301として、データタイプ(Data Type)302と使用者嗜好ブラウジング情報(Browsing Preference)303が含まれている。このようなブラウジング情報構造は、各マルチメディア客体のタイプ又はジャンル別に構成することができる。
【0034】
データタイプ302とは使用者嗜好ブラウジング情報303を意味するもので、使用者嗜好ブラウジング情報303としては、使用者嗜好を満足するアプリケーションとしてのブラウザー情報308及び、ブラウジング方法又はブラウジング基準を描写する機能描写情報(Functionality)304が含まれている。
【0035】
ブラウジング方法又はブラウジング基準を描写する機能描写情報304としては、該当ブラウザーを連結するためのブラウザー連結情報(reference to browser)305、ブラウザーを選択するための機能情報(Function)306及び該当加重値を描写するための加重値情報(Weight)307が含まれている。
【0036】
アプリケーション情報308としては、該当ブラウザーに対する加重値情報309、ロケーター情報(Locator)310及びブラウジング方法又はブラウジング基準を描写する情報との連結情報(Reference to Functionality)311が含まれている。
【0037】
従って、このような使用者嗜好ブラウジング方法(又はブラウジング基準)に関する情報を有する使用者プロファイルを利用して、図に示されたシステムから使用者が好むブラウジング方法又はブラウジング基準に合わせて特定のマルチメディア客体をディスプレーすることが可能になる。
【0038】
即ち、使用者プロファイル情報を反映して使用者がマルチメディア客体をディスプレーしようとするとき、該当客体に対して使用者が好むブラウジング方法又はブラウジング基準を描写する各情報304〜307を満足するか、又は、各アプリケーション描写情報308〜311に描写された該当アプリケーション(ブラウザー)をターミナルから検索する。
【0039】
もし、該当アプリケーションがターミナルに存在する場合は、それを使用してマルチメディアデータをディスプレーするが、該当アプリケーションがターミナルに存在しない場合は、ロケーター情報310を使用して該当アプリケーションをダウンロードして使用する。
【0040】
なお、アプリケーション情報に含まれたアプリケーション(ブラウザー等)は1つ又はそれ以上として構成することも可能で、もし、複数である場合は、各々のアプリケーションに対して使用者嗜好度を反映(使用者フィードバック/使用者の特定ブラウザーの使用パターン)して学習した加重値情報309を利用して、使用者が好むアプリケーションを使用する。
【0041】
本実施形態に係る内容ベースのマルチメディア・ブラウジングのための使用者プロファイル情報構造の第2実施形態においては、図4に示したように、データブラウジング情報401として、データタイプ402及び使用者嗜好ブラウジング情報403が含まれる。このようなブラウジング情報構造は、各マルチメディア客体のタイプ又はジャンル別に区分することができる。
【0042】
データタイプ402とは使用者嗜好ブラウジング情報403を意味するもので、その使用者嗜好ブラウジング情報403としては、使用者嗜好を満足するアプリケーションとしてのブラウザー情報408、ブラウジング方法又はブラウジング基準を描写する機能描写情報404、及びブラウザーのレイアウト情報413が含まれている。
【0043】
ブラウジング方法又はブラウジング基準を描写する機能描写情報404としては、該当ブラウザーを連結するためのブラウザー連結情報405、ブラウザーを選択するための機能情報406及び該当加重値を描写するための加重値情報407が含まれている。
【0044】
ブラウザー情報であるアプリケーション情報408としては、該当ブラウザーに対する加重値情報409、ロケーター情報410、ブラウジング方法又はブラウジング基準を描写する情報との連結情報411、及びレイアウトのための連結情報412が含まれている。
【0045】
レイアウト情報413としては、レイアウトに対する加重値情報414、レイアウト415及び該当レイアウトのためのブラウザーとの連結情報416が含まれている。
【0046】
従って、このような使用者嗜好ブラウジング方法(又はブラウジング基準)に関する情報を有する使用者プロファイルを利用すると、図に示されたシステムから使用者が好むブラウジング方法又はブラウジング基準に合わせて特定のマルチメディア客体をディスプレーすることが可能になり、又、該当ブラウザーの好まれるレイアウト情報も記述することができる。
【0047】
即ち、使用者プロファイル情報を反映して使用者がマルチメディア客体をディスプレーするとき、その客体に対して使用者が好むブラウジング方法又はブラウジング基準を描写する各情報404〜407を満足するか、又は、各アプリケーション描写情報408〜411に描写された該当アプリケーション(ブラウザー)をターミナルから検索する。このとき、レイアウト情報413〜416及びブラウザー情報内のレイアウト連結情報412を利用して使用者が嗜好するブラウザーのレイアウトをディスプレーさせる。
【0048】
もし、該当アプリケーションがターミナルに存在する場合は、それを使用してマルチメディアデータをディスプレーするが、該当アプリケーションがターミナルに存在しない場合は、ロケーター情報410を使用して該当アプリケーションをダウンロードして使用する。
【0049】
なお、アプリケーション情報に含まれたアプリケーション(ブラウザー等)は1つ又はそれ以上で構成することが可能で、もし、複数の場合は、各々のアプリケーションに対して使用者嗜好度を反映して学習した加重値情報409を利用して、使用者が好むアプリケーションを使用する。
【0050】
即ち、本実施形態に係る内容ベースのマルチメディア・ブラウジングのための使用者プロファイル情報構造の第2実施形態を利用すると、使用者は、特定種類のマルチメディアデータによってブラウザーに対する嗜好度を記述するだけでなく、該当ブラウザーの嗜好するレイアウト情報までも記述することができる。
【0051】
以上のような使用者プロファイル情報構造において、ブラウジング方法又はブラウジング基準を描写する情報の実施例を図5に示す。図示のように、その情報構造は、該当マルチメディア客体を人物関係中心(Character/Relation)に検索してディスプレーするための機能描写情報構造であって、ブラウジング基準となるキー項目(Basic Key Item)501及びキー項目のブラウジング順序情報(Order of Key Item)502を含む。キー項目501では人物(Character)及び該人物の関係(Relation)を基準503、504とするブラウジングを記述している。
【0052】
図6に示したビデオブラウザー(使用者インタフェース)をも参照して説明すると、人物関係画面部601の登場人物画面部602に登場人物を表示し、ここで選択された関係を満足する人物−関係を人物−関係画面部603が表示する。
【0053】
かつ、主要場面画面部604では、該当関係を満足する主要場面をキーフレーム604aとして表示し、ここで選択された特定場面に対しては主画面部605で一層詳細にディスプレーすることができる。
【0054】
使用者プロファイル情報構造におけるブラウジング方法又はブラウジング基準を描写する情報の他の実施例を図7に示す。図示のように、その構造は、該当マルチメディア客体を時間順序によるキーフレームを3レベルツリー構造を使用してディスプレーする機能描写情報構造である。ブラウジング基準となるキー項目(Basic Key Item)701及びキー項目のブラウジング順序情報(Order of Key Item)702が含まれている。キー項目701ではキーフレームを基準とするブラウジングを記述し、キー項目のブラウジング順序情報702では、時間順序のブラウジングを記述しており、キー項目が3レベルの深さを有する階層的構造(Depth of Key Item、Level 1=3...)を有することを記述している。
【0055】
そして、図7の機能描写情報構造を利用したビデオブラウザー(使用者インタフェース)においては、図8に示したように、キーフレーム画面部801はマルチメディアの内容を時間順序にキーフレームを羅列して表示し、主画面部802はここで選択されたキーフレームとして代表される区間を表示する。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る使用者プロファイル情報構造及びそれを利用したブラウジング方法においては、内容ベースの動映像検索及びブラウジングを実施する際、使用者が好むブラウジング方法(アプリケーション)を該当マルチメディア客体別に提供することができるため、使用者が選択するマルチメディア客体に対して使用者が好むブラウザー(アプリケーション)を利用して該当マルチメディア客体をディスプレーすることができるという効果がある。
【0057】
さらに、本発明に係る使用者プロファイル情報構造及びそれを利用したブラウジング方法においては、少なくとも、使用者が好むブラウジング方法(アプリケーション)と同様であるか、若しくは、それに近いブラウザーを使用して該当マルチメディア客体を検索及びブラウジングするため、内容をベースとしてマルチメディアデータを検索又はブラウジングするとき、使用者が使いやすく、非常に使用者適応的な検索及びブラウジング環境を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態が適用されるマルチメディアシステムを示した概略構成図である。
【図2】 本実施形態が適用されるマルチメディア客体の内容描写情報の構造を示した例示図である。
【図3】 本実施形態に係る使用者プロファイル情報構造の第1実施形態を示した図である。
【図4】 本実施形態に係る使用者プロファイル情報構造の第2実施形態を示した図である。
【図5】 本実施形態に係る使用者プロファイル情報構造における使用者が好むアプリケーション描写情報を示した例示図である。
【図6】 本実施形態に係る使用者嗜好度を反映したブラウジングを示した例示図である。
【図7】 本実施形態に係る使用者プロファイル情報構造における使用者が好むアプリケーション描写情報の他の例を示した例示図である。
【図8】 本実施形態に係る使用者嗜好度を反映したブラウジングの他の例を示した例示図である。
【符号の説明】
101 マルチメディア客体、101a 内容描写情報、101b データストリーム、102 ターミナル、103 中央処理装置、104 メモリ、105 ディスプレー装置、106 使用者プロファイルリーダー、
107 使用者プロファイル
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