JP2001159674A - Gps受信機および携帯端末 - Google Patents
Gps受信機および携帯端末Info
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Abstract
要因となって比較的大きな周波数誤差が生じた場合であ
っても、GPSデータを的確に取得できることを目的と
する。 【解決手段】 携帯情報端末11において、操作部14
で特定の操作が実行されると、取得データ演算部23
は、発振器の温度変化により生じる最大誤差に基づいて
算出した周波数帯域に代わって、発振器の経年変化によ
り生じる最大誤差に基づいて算出した周波数帯域をサー
チ周波数帯域として設定し、データ取得部21は、中間
周波数のGPS衛星信号の信号対雑音比を、このように
して設定したサーチ周波数帯域にわたって走査する。発
振器が発生する基準クロックに経年変化が要因となって
比較的大きな周波数誤差が生じた場合であっても、サー
チ周波数帯域内において信号対雑音比が閾値以上となる
周波数を的確に検出することができ、GPSデータを的
確に取得することができる。
Description
S衛星信号の信号対雑音比をサーチ周波数帯域にわたっ
て走査し、サーチ周波数帯域内において信号対雑音比が
閾値以上であって最大となる周波数を検出することによ
り、中間周波数のGPS衛星信号からGPSデータを取
得するGPS受信機ならびに上記GPS受信機を備えて
なる携帯端末に関する。
広く普及しており、それに伴って、GPS受信機を備え
た携帯情報端末や携帯電話機などの携帯端末が広く普及
している。図7は、携帯端末に備えられたGPS受信機
の電気的な構成を機能ブロック図として示しており、G
PS受信機1は、例えば、基準クロック発生部2、RF
(Radio Frequency )部3、データ取得部4、取得デー
タ記憶部5および取得データ演算部6を備えて構成され
ることが考えられる。
生部2は、発振器により構成されているもので、RF部
3、データ取得部4および取得データ演算部6の各々の
動作クロックとして作用する基準クロックを発生し、発
生した基準クロックをRF部3、データ取得部4および
取得データ演算部6の各々に出力する。
波数(RF)のGPS衛星信号(GPS電波)をアンテ
ナ7により受信すると、受信した無線周波数のGPS衛
星信号と局部発振(LO:Local Oscillation )信号と
をミキシングして中間周波数(IF:Intermediate Fre
quency)のGPS衛星信号を生成する。
らの制御指令により、基準周波数((図8中、f0 にて
示す)からGPS衛星の予測ドップラーに基づいた周波
数分だけずれた所定周波数(図8中、f1 にて示す)を
中心周波数として、基準クロック発生部2を構成する発
振器の温度変化により生じる最大誤差に基づいて算出し
た所定周波数帯域(図8中、fW1 にて示す)をサーチ
周波数帯域として設定しており、RF部3から中間周波
数のGPS衛星信号を入力すると、入力した中間周波数
のGPS衛星信号の信号対雑音比(SNR:Signal to
Noise Ratio)をサーチ周波数帯域にわたって走査し、
サーチ周波数帯域内において信号対雑音比が閾値以上で
あって最大となる周波数を検出することにより、中間周
波数のGPS衛星信号からGPSデータを取得する。
得部4が取得したGPSデータを入力すると、入力した
GPSデータを一時的に記憶し、取得データ演算部6
は、取得データ記憶部5が一時的に記憶しているGPS
データを読出し、読出したGPSデータを演算し、演算
結果を出力する。
は、基準クロック発生部2を構成する発振器としては、
一般的には、コストの増大を回避するために、温度変化
により生じる最大誤差や経年変化により生じる最大誤差
が比較的大きいものが採用されると考えられる。
は、温度変化により生じる最大誤差よりも大きいことか
ら、基準クロック発生部2が発生する基準クロックに経
年変化が要因となって比較的大きな周波数誤差が生じる
と、図9に示すように、RF部3が生成する中間周波数
のGPS衛星信号の信号対雑音比に大きな周波数帯域の
ずれが生じることになる(図9では、高周波数側にシフ
トしている)。
比が閾値以上であって最大となる周波数(図9中、f2
にて示す)がサーチ周波数帯域から外れてしまい、サー
チ周波数帯域内において信号対雑音比が閾値以上となる
周波数を検出することができなくなり、中間周波数のG
PS衛星信号からGPSデータを取得することができな
くなるという問題がある。
に、常に、発振器の温度変化により生じる最大誤差に基
づいて算出した周波数帯域をサーチ周波数帯域として設
定するのではなく、発振器の経年変化により生じる最大
誤差に基づいて算出した周波数帯域をサーチ周波数帯域
として設定することも考えられるが、これでは、サーチ
周波数帯域が比較的広い分、処理時間が長くなり、ま
た、それに応じて、処理に要する消費電力が増大するこ
とになり、携帯端末において消費電流の低減化が要望さ
れているという事情を考慮すると、好ましくないもので
ある。
ものであり、その目的は、基準クロック発生手段が発生
する基準クロックに経年変化が要因となって比較的大き
な周波数誤差が生じた場合であっても、中間周波数のG
PS衛星信号からGPSデータを的確に取得することが
できるGPS受信機ならびに上記GPS受信機を備えて
なる携帯端末を提供することにある。
信機によれば、無線手段は、基準クロック発生手段が発
生した基準クロックを動作クロックとして動作し、GP
S衛星が送信した無線周波数のGPS衛星信号を受信
し、受信した無線周波数のGPS衛星信号と局部発振信
号とをミキシングして中間周波数のGPS衛星信号を生
成する。また、データ取得手段は、無線手段が生成した
中間周波数のGPS衛星信号の信号対雑音比をサーチ周
波数帯域にわたって走査し、サーチ周波数帯域内におい
て信号対雑音比が閾値以上であって最大となる周波数を
検出することにより、中間周波数のGPS衛星信号から
GPSデータを取得する。
状態にあるときには、GPS衛星の予測ドップラーに基
づいた周波数或いは当該周波数の近傍の第1の所定周波
数を中心周波数とする基準クロック発生手段の温度変化
により生じる最大誤差に基づいて算出した周波数帯域を
含む第1の所定周波数帯域をサーチ周波数帯域として走
査し、操作手段において特定の操作が実行されたときに
は、第1の所定周波数を中心周波数とする基準クロック
発生手段の経年変化により生じる最大誤差に基づいて算
出した周波数帯域を含む第2の所定周波数帯域をサーチ
周波数帯域として走査する。
おいて特定の操作が実行されると、中間周波数のGPS
衛星信号の信号対雑音比を、基準クロック発生手段の経
年変化により生じる最大誤差に基づいて算出した周波数
帯域を含む第2の所定周波数帯域をサーチ周波数帯域と
して走査するように構成したので、基準クロック発生手
段が発生する基準クロックに経年変化が要因となって比
較的大きな周波数誤差が生じた場合であっても、サーチ
周波数帯域内において信号対雑音比が閾値以上となる周
波数を的確に検出することができ、中間周波数のGPS
衛星信号からGPSデータを的確に取得することができ
る。
の操作が実行されたことを条件としており、つまり、通
常状態にあるときには、中間周波数のGPS衛星信号の
信号対雑音比を、基準クロック発生手段の温度変化によ
り生じる最大誤差に基づいて算出した周波数帯域を含む
第1の所定周波数帯域をサーチ周波数帯域として走査す
るように構成したので、サーチ周波数帯域の帯域幅が狭
い分、処理時間が長くなることを回避することができ、
また、処理に要する消費電力が増大することを回避する
ことができる。
ータ取得手段は、第2の所定周波数帯域をサーチ周波数
帯域として走査した後において、検出した信号対雑音比
が閾値以上であって最大となった周波数或いは当該周波
数の近傍の第2の所定周波数を中心周波数とする第3の
所定周波数帯域をサーチ周波数帯域として走査する。
おいて特定の操作が実行され、中間周波数のGPS衛星
信号の信号対雑音比を、上記した第2の所定周波数帯域
をサーチ周波数帯域として走査した以降においては、中
間周波数のGPS衛星信号の信号対雑音比を、検出した
信号対雑音比が閾値以上であって最大となった周波数或
いは当該周波数の近傍の第2の所定周波数を中心周波数
とする第3の所定周波数帯域をサーチ周波数帯域として
走査するように構成したので、GPS衛星の予測ドップ
ラーに基づいた周波数或いは当該周波数の近傍の第1の
所定周波数から、検出した信号対雑音比が閾値以上であ
って最大となった周波数或いは当該周波数の近傍の第2
の所定周波数に中心周波数をずらした分、これ以降の処
理において、サーチ周波数帯域内において信号対雑音比
が閾値以上となる周波数を検出できる可能性を高めるこ
とができ、中間周波数のGPS衛星信号からGPSデー
タを取得できる可能性を高めることができる。
ータ取得手段は、第1の所定周波数帯域と同じ周波数帯
域を第3の所定周波数帯域として走査する。
おいて特定の操作が実行され、中間周波数のGPS衛星
信号の信号対雑音比を、上記した第2の所定周波数帯域
をサーチ周波数帯域として走査した以降においては、中
間周波数のGPS衛星信号の信号対雑音比を、検出した
信号対雑音比が閾値以上であって最大となった周波数或
いは当該周波数の近傍の第2の所定周波数を中心周波数
とする第1の所定周波数帯域と同じ周波数帯域をサーチ
周波数帯域として走査するように構成したので、上記し
た請求項2に記載したものと同様にして、サーチ周波数
帯域内において信号対雑音比が閾値以上となる周波数を
検出できる可能性を高めることができ、中間周波数のG
PS衛星信号からGPSデータを取得できる可能性を高
めることができる。
域と同じ周波数帯域をサーチ周波数帯域として走査する
ので、再度、基準クロック発生手段が発生する基準クロ
ックに温度変化が要因となって周波数誤差が生じた場合
であっても、サーチ周波数帯域内において信号対雑音比
が閾値以上となる周波数を的確に検出することができ、
中間周波数のGPS衛星信号からGPSデータを的確に
取得することができる。
ータ取得手段は、第1の所定周波数帯域よりも帯域幅が
狭い周波数帯域を第3の所定周波数帯域として走査す
る。
おいて特定の操作が実行され、中間周波数のGPS衛星
信号の信号対雑音比を、上記した第2の所定周波数帯域
をサーチ周波数帯域として走査した以降においては、中
間周波数のGPS衛星信号の信号対雑音比を、検出した
信号対雑音比が閾値以上であって最大となった周波数或
いは当該周波数の近傍の第2の所定周波数を中心周波数
とする第1の所定周波数帯域よりも帯域幅が狭い周波数
帯域をサーチ周波数帯域として走査するように構成した
ので、上記した請求項2に記載したものと同様にして、
サーチ周波数帯域内において信号対雑音比が閾値以上と
なる周波数を検出できる可能性を高めることができ、中
間周波数のGPS衛星信号からGPSデータを取得でき
る可能性を高めることができる。
域よりも帯域幅が狭い周波数帯域をサーチ周波数帯域と
して走査するので、上記した請求項3に記載したものと
比較すると、帯域幅が狭い分、処理時間の短縮化を図る
ことができ、また、処理に要する消費電力の低減化をも
図ることができる。
1ないし4のいずれかに記載のGPS受信機をGPS受
信部として備え、取得データ演算手段は、データ取得手
段が取得したGPSデータを演算し、演算結果処理手段
は、取得データ演算手段が演算した演算結果を処理す
る。
部において、上記したように、基準クロック発生手段が
発生する基準クロックに経年変化が要因となって比較的
大きな周波数誤差が生じた場合であっても、サーチ周波
数帯域内において信号対雑音比が閾値以上となる周波数
を的確に検出することができ、中間周波数のGPS衛星
信号からGPSデータを的確に取得することができる。
PS受信部に適用した一実施例について、図1ないし図
6を参照して説明する。まず、図1は、携帯情報端末の
電気的な構成を機能ブロック図として示している。図1
において、携帯情報端末11は、マイクロコンピュータ
を主体としてなるCPU12(本発明でいう演算結果処
理手段)に、GPS受信機として作用するGPS受信部
13、操作部14、表示部15、携帯電話機接続IF
(インタフェース)部16、外部端末接続IF部17お
よび記憶部18を接続して構成されている。
ク発生部19(本発明でいう基準クロック発生手段)、
RF(Radio Frequency )部20(本発明でいう無線手
段)、データ取得部21(本発明でいうデータ取得手
段)、取得データ記憶部22および取得データ演算部2
3(本発明でいう取得データ演算手段)から構成されて
いる。
発生部19は、発振器により構成されているもので、R
F部20、データ取得部21および取得データ演算部2
3の各々の動作クロックとして作用する所定周波数の基
準クロックを発生し、発生した基準クロックをRF部2
0、データ取得部21および取得データ演算部23の各
々に出力する。
周波数(RF)のGPS衛星信号(GPS電波)をアン
テナ24により受信すると、受信した無線周波数のGP
S衛星信号と局部発振(LO:Local Oscillation )信
号とをミキシングして中間周波数(IF:Intermediate
Frequency)のGPS衛星信号を生成し、生成した中間
周波数のGPS衛星信号をデータ取得部21に出力す
る。
3からの制御指令により、所定周波数を中心周波数とす
る所定周波数帯域をサーチ周波数帯域として設定し、R
F部3から中間周波数のGPS衛星信号を入力すると、
入力した中間周波数のGPS衛星信号の信号対雑音比
(SNR:Signal to Noise Ratio )をサーチ周波数帯
域にわたって走査し、信号対雑音比が閾値以上であって
最大となる周波数を検出することにより、中間周波数の
GPS衛星信号からGPSデータを取得し、取得したG
PSデータを取得データ記憶部22に出力する。
1からGPSデータを入力すると、入力したGPSデー
タを一時的に記憶する。そして、取得データ演算部23
は、取得データ記憶部22が一時的に記憶しているGP
Sデータを読出し、読出したGPSデータを演算し、演
算結果をCPU12に出力する。
のキーの操作を検出すると、キー操作検出をCPU12
に出力し、CPU12は、操作部14からキー操作検出
を入力すると、入力したキー操作検出を解読し、解読し
た解読結果に基づいて所定の処理を実行する。表示部1
5は、CPU12から表示指令を入力すると、入力した
表示指令に応じた表示情報を表示する。
(図示せず)との間のインタフェース機能を有してお
り、携帯電話機を接続している状態において、携帯電話
機との間の通信を制御する。外部端末接続IF部17
は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)端末などの
外部端末(図示せず)との間のインタフェース機能を有
しており、外部端末を接続している状態において、外部
端末との間の通信を制御する。そして、記憶部18は、
所定地域の地図データ、個人データ或いはスケジュール
データなどの各種の記憶情報を記憶する。
ないし図6を参照して説明する。◎GPS受信部13に
おいて、通常状態にあるときには、取得データ演算部2
3は、データ取得部21に制御指令として通常モード動
作指令を出力する。データ取得部21は、取得データ演
算部23から通常モード動作指令を入力している状況で
は、基準周波数(図2中、f0 にて示す)からGPS衛
星の予測ドップラーに基づいた周波数分だけずれた周波
数(本発明でいう第1の所定周波数、図2中、f1 にて
示す)を中心周波数として、発振器の温度変化により生
じる最大誤差に基づいて算出した周波数帯域(本発明で
いう第1の所定周波数帯域、図2中、fW1 にて示す)
をサーチ周波数帯域として設定する。
器の温度変化により生じる最大誤差α1 を、例えば、 α1 =±0.5ppm とすると、
3から中間周波数のGPS衛星信号を入力すると、入力
した中間周波数のGPS衛星信号の信号対雑音比を、G
PS衛星の予測ドップラーに基づいた周波数分だけずれ
た周波数f1 を中心周波数として、発振器の温度変化に
より生じる最大誤差α1 に基づいて算出したサーチ周波
数帯域fW1 にわたって走査し、サーチ周波数帯域fW
1 内において信号対雑音比が閾値以上であって最大とな
る周波数を検出することにより、中間周波数のGPS衛
星信号からGPSデータを取得する。尚、図2では、サ
ーチ周波数帯域fW1 内において信号対雑音比が閾値以
上であって最大となる周波数を、周波数f1 として示し
ている。
において特定の操作が実行されたことを検出すると、取
得データ演算部23に補正モード動作検出を出力し、取
得データ演算部23は、CPU12から補正モード動作
検出を入力すると、データ取得部21に制御指令として
補正モード動作指令を出力する。
3から補正モード動作指令を入力している状況では、基
準周波数(図3中、f0 にて示す)からGPS衛星の予
測ドップラーに基づいた周波数分だけずれた周波数(図
3中、f1 にて示す)を中心周波数として、発振器の温
度変化により生じる最大誤差に基づいて算出した周波数
帯域に代わって、発振器の経年変化により生じる最大誤
差に基づいて算出した周波数帯域(本発明でいう第2の
所定周波数帯域、図3中、fW2 にて示す)をサーチ周
波数帯域として設定する。
器の経年変化により生じる最大誤差α2 を、例えば、 α2 =±2ppm とすると、
3から中間周波数のGPS衛星信号を入力すると、入力
した中間周波数のGPS衛星信号の信号対雑音比を、G
PS衛星の予測ドップラーに基づいた周波数分だけずれ
た周波数f1 を中心周波数として、発振器の経年変化に
より生じる最大誤差α2 に基づいて算出したサーチ周波
数帯域fW2 にわたって走査し、サーチ周波数帯域fW
2 内において信号対雑音比が閾値以上であって最大とな
る周波数を検出することにより、中間周波数のGPS衛
星信号からGPSデータを取得する。尚、図3では、サ
ーチ周波数帯域fW2 内において信号対雑音比が閾値以
上であって最大となる周波数を、周波数f1 として示し
ている。
14において特定の操作が実行された場合には、中間周
波数のGPS衛星信号の信号対雑音比を、GPS衛星の
予測ドップラーに基づいた周波数分だけずれた周波数f
1 を中心周波数として、発振器の温度変化により生じる
最大誤差α1 に基づいて算出したサーチ周波数帯域fW
1 に代わって、発振器の経年変化により生じる最大誤差
α2 に基づいて算出したサーチ周波数帯域fW2 にわた
って走査するようになる。
生する基準クロックに経年変化が要因となって比較的大
きな周波数誤差が生じ、RF部20が生成する中間周波
数のGPS衛星信号の信号対雑音比に比較的大きな周波
数帯域のずれが生じた場合であっても、操作部14にお
いて特定の操作が実行されることにより、図4に示すよ
うに、信号対雑音比が閾値以上であって最大となる周波
数(図4中、f2 にて示す)がサーチ周波数帯域fW2
から外れてしまうことはない。
いて、データ取得部21は、取得データ演算部23から
通常モード動作指令を入力している状況では、図5に示
すように、基準周波数(図5中、f0 にて示す)から上
記したようにして検出した信号対雑音比が閾値以上であ
って最大となった周波数(本発明でいう第2の所定周波
数、図5中、f2 にて示す)を中心周波数として、発振
器の温度変化により生じる最大誤差に基づいて算出した
周波数帯域(本発明でいう第3の所定周波数帯域、図5
中、fW3 にて示す)をサーチ周波数帯域として設定す
る。
3から中間周波数のGPS衛星信号を入力すると、入力
した中間周波数のGPS衛星信号の信号対雑音比を、検
出した信号対雑音比が閾値以上であって最大となった周
波数f2 を中心周波数として、発振器の温度変化により
生じる最大誤差に基づいて算出したサーチ周波数帯域f
W3 にわたって走査し、サーチ周波数帯域fW3 内にお
いて信号対雑音比が閾値以上であって最大となる周波数
を検出することにより、中間周波数のGPS衛星信号か
らGPSデータを取得する。尚、図4では、サーチ周波
数帯域fW3 内において信号対雑音比が閾値以上であっ
て最大となる周波数を、周波数f2 として示している。
温度変化により生じる最大誤差に基づいて算出した周波
数帯域(図5中、fW3 にて示す)をサーチ周波数帯域
として設定することに代わって、図6に示すように、発
振器の温度変化により生じる最大誤差に基づいて算出し
た周波数帯域よりも帯域幅が狭い周波数帯域(図6中、
fW3'にて示す)をサーチ周波数帯域として設定するこ
とも可能である。
作が実行されると、CPU12が取得データ演算部23
に補正モード動作検出を出力し、取得データ演算部23
がデータ取得部21に制御指令として補正モード動作指
令を出力する構成を説明したものであるが、CPU12
がデータ取得部21に制御指令として補正モード動作指
令を直接出力するように構成することも可能である。
0、データ取得部21および取得データ演算部23の各
々に基準クロックを直接出力する構成を説明したもので
あるが、基準クロック発生部19がデータ取得部21を
経由して取得データ演算部23に基準クロックを出力す
るように構成することも可能である。
雑音比が最大となるピークが得られる場合を説明したも
のであるが、サーチ周波数帯域内において信号対雑音比
が最大となるピークが得られない場合、つまり、信号対
雑音比が最大となるピークがサーチ周波数帯域から外れ
る場合であっても、信号対雑音比が閾値以上となる周波
数を検出することが可能であれば、これと同様の処理を
実行する。
いた周波数f1 を中心周波数とし、検出した信号対雑音
比が閾値以上であって最大となった周波数f2 を中心周
波数とする場合を説明したものであるが、GPS衛星の
予測ドップラーに基づいた周波数f1 の近傍の周波数を
中心周波数とし、検出した信号対雑音比が閾値以上であ
って最大となった周波数f2 の近傍の周波数を中心周波
数とする場合であっても、これと同様の処理を実行す
る。
操作部14において特定の操作が実行されると、中間周
波数のGPS衛星信号の信号対雑音比を、発振器の温度
変化により生じる最大誤差α1 に基づいて算出した周波
数帯域fW1 に代わって、発振器の経年変化により生じ
る最大誤差α2 に基づいて算出した周波数帯域fW2を
サーチ周波数帯域として走査するように構成したので、
発振器が発生する基準クロックに経年変化が要因となっ
て比較的大きな周波数誤差が生じた場合であっても、サ
ーチ周波数帯域内において信号対雑音比が閾値以上とな
る周波数を的確に検出することができ、中間周波数のG
PS衛星信号からGPSデータを的確に取得することが
できる。
定の操作が実行されたことを条件としており、つまり、
通常状態にあるときには、中間周波数のGPS衛星信号
の信号対雑音比を、発振器の温度変化により生じる最大
誤差α1 に基づいて算出した周波数帯域fW1 をサーチ
周波数帯域として走査するように構成したので、帯域幅
が狭い分、処理時間が長くなることを回避することがで
き、また、処理に要する消費電力が増大することを回避
することができる。
信号の信号対雑音比を、検出した信号対雑音比が閾値以
上であって最大となった周波数f2 を中心周波数とする
周波数帯域fW3 をサーチ周波数帯域として走査するよ
うに構成したので、これ以降の処理において、サーチ周
波数帯域内において信号対雑音比が閾値以上となる周波
数を検出できる可能性を高めることができ、中間周波数
のGPS衛星信号からGPSデータを取得できる可能性
を高めることができる。
1 と同じ周波数帯域を周波数帯域fW3 として走査する
ように構成すれば、再度、発振器が発生する基準クロッ
クに温度変化が要因となって周波数誤差が生じた場合で
あっても、サーチ周波数帯域内において信号対雑音比が
閾値以上となる周波数を的確に検出することができ、中
間周波数のGPS衛星信号からGPSデータを的確に取
得することができる。
W1 よりも帯域幅が狭い周波数帯域を周波数帯域fW3'
として走査するように構成すれば、上記した周波数帯域
fW1 と同じ周波数帯域を周波数帯域fW3 として走査
する構成のものと比較すると、帯域幅が狭い分、処理時
間の短縮化を図ることができ、また、処理に要する消費
電力の低減化をも図ることができる。さらに、これに応
じて、GPS受信部13のみでなく、携帯端末11にお
いても、消費電力の低減化を図ることができる。
るものでなく、次のように変形または拡張することがで
きる。携帯端末としては、電話機能を備えた携帯情報端
末であっても良く、また、このような携帯情報端末に限
らず、携帯電話機や簡易型の携帯電話機(PHS:Pers
onal Handyphone System)などであっても良い。
1 および発振器の経年変化により生じる最大誤差α2
は、発振器の個体に応じた値であれば良く、周波数帯域
fW1、fW2 、fW3 およびfW3'は、それに応じた
値であれば良い。
ロック図
周波数との関係を示す図
U(演算結果処理手段)、13はGPS受信部(GPS
受信機)、19は基準クロック発生部(基準クロック発
生手段)、20はRF部(無線手段)、21はデータ取
得部(データ取得手段)、23は取得データ演算部(取
得データ演算手段)である。
Claims (5)
- 【請求項1】 基準クロックを発生する基準クロック発
生手段と、 この基準クロック発生手段が発生した基準クロックを動
作クロックとして動作し、GPS衛星が送信した無線周
波数のGPS衛星信号を受信し、受信した無線周波数の
GPS衛星信号と局部発振信号とをミキシングして中間
周波数のGPS衛星信号を生成する無線手段と、 この無線手段が生成した中間周波数のGPS衛星信号の
信号対雑音比をサーチ周波数帯域にわたって走査し、サ
ーチ周波数帯域内において信号対雑音比が閾値以上であ
って最大となる周波数を検出することにより、前記中間
周波数のGPS衛星信号からGPSデータを取得するデ
ータ取得手段とを備え、 前記データ取得手段は、通常状態にあるときには、GP
S衛星の予測ドップラーに基づいた周波数或いは当該周
波数近傍の第1の所定周波数を中心周波数とする前記基
準クロック発生手段の温度変化により生じる最大誤差に
基づいて算出した周波数帯域を含む第1の所定周波数帯
域をサーチ周波数帯域として走査し、操作手段において
特定の操作が実行されたときには、前記第1の所定周波
数を中心周波数とする前記基準クロック発生手段の経年
変化により生じる最大誤差に基づいて算出した周波数帯
域を含む第2の所定周波数帯域をサーチ周波数帯域とし
て走査するように構成したことを特徴とするGPS受信
機。 - 【請求項2】 前記データ取得手段は、前記第2の所定
周波数帯域をサーチ周波数帯域として走査した後におい
て、検出した信号対雑音比が閾値以上であって最大とな
った周波数或いは当該周波数の近傍の第2の所定周波数
を中心周波数とする第3の所定周波数帯域をサーチ周波
数帯域として走査するように構成したことを特徴とする
請求項1記載のGPS受信機。 - 【請求項3】 前記データ取得手段は、前記第1の所定
周波数帯域と同じ周波数帯域を前記第3の所定周波数帯
域として走査するように構成したことを特徴とする請求
項2記載のGPS受信機。 - 【請求項4】 前記データ取得手段は、前記第1の所定
周波数帯域よりも帯域幅が狭い周波数帯域を前記第3の
所定周波数帯域として走査するように構成したことを特
徴とする請求項2記載のGPS受信機。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のG
PS受信機に、前記データ取得手段が取得したGPSデ
ータを演算する取得データ演算手段を備え、前記GPS
受信機をGPS受信部として備え、 前記取得データ演算手段が演算した演算結果を処理する
演算結果処理手段を備えてなることを特徴とする携帯端
末。
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