JP2001158861A - 銅錯体アゾ染料、その製造方法及び用途 - Google Patents

銅錯体アゾ染料、その製造方法及び用途

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鮮やかな色相を有し、耐光堅ロウ性に優れた
マゼンタ染色の提供 【解決手段】 式(1) 【化20】 (式中、Zは、C10〜C20テルペンアミノ;又は非置換
であるか、アルキル部分をフェニル(フェニルそのもの
がカルボキシ、カルバモイル、スルホ又はスルファモイ
ルによって置換されていてもよい)、アミノ、C2〜C4
アルカノイルアミノ、ヒドロキシ、スルホ、スルファ
ト、カルボキシ、カルバモイル又はスルファモイルによ
って置換されており、さらに、アルキル部分を1、2又
は3個の酸素原子又は−NH−基によって中断されてい
てもよいN−モノ−C1〜C16アルキルアミノもしくは
N,N−ジ−C1〜C16アルキルアミノである)の染
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反応性銅錯体アゾ
染料から窒素含有求核化合物の付加又は置換によって得
ることができる新規なマゼンタ染料に関する。本発明は
また、当該染料の製造方法及び本発明の染料を含むイン
クに関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の基礎をなす染料は、特にインク
ジェットプリント法を使用して紙、紡織繊維材料、プラ
スチックフィルム又はアルミニウム箔にプリントし、ま
た、従来の染色法及びプリント法を使用して紡織繊維材
料、木、紙、プラスチックシート又はアルミニウム箔を
染色するのに特に適し、良好な耐光堅ロウ性及び高い色
輝度を有する、色合いが顕著に青領域にシフトしている
マゼンタ染色を生む。
【0003】今日、特にマルチカラー印刷に使用するた
めのインク組成物には高い需要がある。たとえば、イン
クの基材である染料が可能な限り正確に三原色―黄、シ
アン及びマゼンタ―に一致することが非常に重要であ
る。同時に、適当な染料の選択は、色相の純度及び再現
色に望まれる輝度によって限定されるだけでなく、求め
られる色合いによっても限定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、好ましくはインクジェットプリント法を使用して
紙、紡織繊維材料、プラスチックフィルム又はアルミニ
ウム箔を染色し、プリントするための、顕著に青みを帯
びた赤の色合いの純粋で鮮やかな色相を生み出し、同時
に、良好な耐光堅ロウ性によって際立つ新規な改良され
たマゼンタ染料を提供する課題に基づく。
【0005】今、驚くべきことに、CI反応性レッド2
3の特定の誘導体が、良好な耐光堅ロウ性を有する非常
に鮮やかで青みを帯びたマゼンタを生み出すことがわか
った。
【0006】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、
式(1)
【0007】
【化7】
【0008】の染料に関する。
【0009】式中、Zは、C10〜C20テルペンアミノ;
又は非置換であるか、アルキル部分をフェニル(そのも
のがカルボキシ、カルバモイル、スルホ又はスルファモ
イルによって置換されていてもよい)、アミノ、C2
4アルカノイルアミノ、ヒドロキシ、スルホ、スルフ
ァト、カルボキシ、カルバモイル又はスルファモイルに
よって置換されており、さらに、アルキル部分を1、2
又は3個の酸素原子又は−NH−基によって中断されて
いてもよいN−モノ−C1〜C16アルキルアミノもしく
はN,N−ジ−C1〜C16アルキルアミノである。
【0010】N−モノ又はN,N−ジ−C1〜C16アル
キルアミノとしてのZは、たとえば、メチルアミノ、エ
チルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチ
ルアミノ、イソプロピルアミノ、n−ブチルアミノ、se
c−ブチルアミノ、イソブチルアミノ又はtert−ブチル
アミノ、直鎖状又は分岐鎖状のペンチルアミノ、ヘキシ
ルアミノ、ヘプチルアミノ、オクチルアミノ、ノニルア
ミノ、デシルアミノ、ウンデシルアミノ、ドデシルアミ
ノ、トリデシルアミノ又はテトラデシルアミノである。
挙げた基は、非置換であるか、アルキル部分をたとえば
フェニル(そのものがカルボキシ、カルバモイル、スル
ホ又はスルファモイルによって置換されていてもよ
い)、アミノ、C2〜C4アルカノイルアミノ、たとえば
アセチルアミノもしくはプロピオニルアミノ、ヒドロキ
シ、スルホ、スルファト、カルボキシ、カルバモイル又
はスルファモイルによって置換されている。挙げた基
は、中断されていないか、アルキル部分を1〜3個の酸
素又は−NH−基によって中断されている。
【0011】アルキル部分を置換されており、さらに、
アルキル部分を酸素又は−NH−によって中断されてい
てもよい基の例は、N−β−アミノエチルアミノ、N−
β−アミノプロピルアミノ、N−β−ヒドロキシエチル
アミノ、N,N−ジ−β−ヒドロキシエチルアミノ、N
−2−(β−ヒドロキシエトキシ)エチルアミノ、N−
2−〔2−(β−ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エチ
ルアミノ、N−2−(β−ヒドロキシエチルアミノ)エ
チル−N−(β−ヒドロキシエチル)アミノ、N−2−
(β−アミノエチルアミノ)エチルアミノ、N−β−ス
ルファトエチルアミノ、N−β−スルホエチルアミノ、
N−カルボキシメチルアミノ、N−メチル−N−カルボ
キシメチルアミノ、N,N−ジカルボキシメチルアミ
ノ、N−α−カルボキシエチルアミノ、N−β−カルボ
キシエチルアミノ、N−α,β−ジカルボキシエチルア
ミノ、N−α−カルボキシ−γ−カルバモイルプロピル
アミノ、N−α−カルボキシ−β−ヒドロキシエチルア
ミノ、N−α−カルボキシ−β−フェニルエチルアミ
ノ、N−α,γ−ジカルボキシプロピルアミノ、N−エ
チル−N−β−ヒドロキシエチルアミノ及びN−メチル
−N−β−ヒドロキシエチルアミノ、特にN,N−ジ−
β−ヒドロキシエチルアミノ、N−2−(β−ヒドロキ
シエチルアミノ)エチル−N−(β−ヒドロキシエチ
ル)アミノ、N−カルボキシメチルアミノ、N−メチル
−N−カルボキシメチルアミノ、N,N−ジカルボキシ
メチルアミノ、N−α−カルボキシエチルアミノ、N−
β−カルボキシエチルアミノ、N−α,β−ジカルボキ
シエチルアミノ、N−α−カルボキシ−γ−カルバモイ
ルプロピルアミノ、N−α−カルボキシ−β−ヒドロキ
シエチルアミノ、N−α−カルボキシ−β−フェニルエ
チルアミノ及びN−α,γ−ジカルボキシプロピルアミ
ノを含む。
【0012】適当な非置換で中断されていない基は、好
ましくは、N−モノ−C8〜C14アルキルアミノ基、特
にN−モノ−C11〜C14アルキルアミノ基、たとえば、
アルキル部分が分岐鎖状であり、たとえば式
【0013】
【化8】
【0014】(式中、炭素原子の合計Ra+Rb+Rc
11〜14である)に対応する基である。上記式の基の
基礎を形成するアミンの例は、Primene(登録商標)8
1R(Rohm & Haas)である。
【0015】アルキル部分を置換されており、さらに、
アルキル部分を酸素又は−NH−によって中断されてい
てもよいN−モノ−もしくはN,N−ジ−C1〜C16
ルキルアミノとしてのZは、好ましくはN−モノ−もし
くはN,N−ジ−C1〜C6アルキルアミノであり、特に
N−モノ−もしくはN,N−ジ−C1〜C4アルキルアミ
ノである。
【0016】アルキル部分を置換されており、さらに、
アルキル部分を酸素又は−NH−によって中断されてい
てもよい基が好ましい。
【0017】C10〜C20テルペンアミノ、好ましくはC
20ジテルペンアミノとしてのZは、窒素原子をテルペン
炭化水素基によってモノ置換されているアミノ基であ
る。考慮されるテルペン炭化水素基の例は、非環式、一
環式又は二環式のC10テルペン、非環式、一環式、二環
式又は三環式のC15セスキテルペン、非環式、一環式又
は三環式のC20ジテルペン、特に三環式のC20ジテルペ
ン、とりわけ脱水素化された三環式のC20ジテルペン、
たとえばデヒドロアビエチン酸から誘導されるものであ
る。挙げることができる、そのような脱水素化された三
環式C20ジテルペンアミノ基の例は、式
【0018】
【化9】
【0019】の基である。
【0020】Zが、C20ジテルペンアミノ;N−モノ−
8〜C14アルキルアミノ;又はアルキル部分をフェニ
ル(そのものがカルボキシによって置換されていてもよ
い)、アミノ、ヒドロキシ、スルホ、スルファト、カル
ボキシ又はカルバモイルによって置換されており、さら
に、アルキル部分を1又は2個の酸素原子又は−NH−
基によって中断されていてもよいN−モノ−C1〜C6
ルキルアミノもしくはN,N−ジ−C1〜C6アルキルア
ミノである、本発明の染料が好ましい。
【0021】Zが、C20ジテルペンアミノ;N−モノ−
11〜C14アルキルアミノ;又はアルキル部分をフェニ
ル(そのものがカルボキシによって置換されていてもよ
い)、ヒドロキシ、スルホ、スルファト、カルボキシ又
はカルバモイルによって置換されており、さらに、アル
キル部分を1又は2個の酸素原子又は−NH−基によっ
て中断されていてもよいN−モノ−C1〜C6アルキルア
ミノもしくはN,N−ジ−C1〜C6アルキルアミノであ
る、本発明の染料が特に好ましい。
【0022】Zが、アルキル部分をフェニル、ヒドロキ
シ、カルボキシ又はカルバモイルによって置換されてお
り、さらに、アルキル部分を酸素又は−NH−によって
中断されていてもよいN−モノ−C1〜C4アルキルアミ
ノ又はN,N−ジ−C1〜C4アルキルアミノである、本
発明の染料がとりわけ好ましい。
【0023】本発明の染料の好ましい実施態様では、式
(1)の染料は、式(2)の染料に対応する。
【0024】
【化10】
【0025】式中、Zは、上記の定義及び好ましい意味
である。
【0026】式(1)の染料が式(2)の染料であり、
Zが、アルキル部分をフェニル、ヒドロキシ、カルボキ
シ又はカルバモイル、好ましくはヒドロキシ、カルボキ
シ又はカルバモイルによって置換されており、さらに、
アルキル部分を酸素又は−NH−によって中断されてい
てもよいN−モノ−C1〜C4アルキルアミノ又はN,N
−ジ−C1〜C4アルキルアミノである、本発明の染料が
特に好ましい。
【0027】式(1)の染料が式(2)の染料であり、
Zが、N,N−ジ−β−ヒドロキシエチルアミノ、N−
2−(β−ヒドロキシエチルアミノ)エチル−N−(β
−ヒドロキシエチル)アミノ、N−カルボキシメチルア
ミノ、N−メチル−N−カルボキシメチルアミノ、N,
N−ジカルボキシメチルアミノ、N−α−カルボキシエ
チルアミノ、N−β−カルボキシエチルアミノ、N−
α,β−ジカルボキシエチルアミノ、N−α−カルボキ
シ−γ−カルバモイルプロピルアミノ、N−α−カルボ
キシ−β−ヒドロキシエチルアミノ、N−α−カルボキ
シ−β−フェニルエチルアミノ又はN−α,γ−ジカル
ボキシプロピルアミノである、本発明の染料がとりわけ
好ましい。
【0028】本発明はまた、式(3)
【0029】
【化11】
【0030】(式中、Xは、ビニル又は−CH2−CH2
−Uであり、Uは、アルカリ性条件下で脱離可能な基で
ある)の化合物を、少なくとも等モル量の式(4) Z−H (4) (式中、Zは、上記の定義及び好ましい意味である)の
化合物と反応させる、式(1)の染料の製造方法に関す
る。
【0031】アルカリ性条件下で脱離可能な基Uとして
は、たとえば、−Cl、−Br、−F、−OSO3H、
−SSO3H、−OCO−CH3、−OPO32、−OC
O−C65、−OSO2−C1〜C4アルキル又は−OS
2−N(C1〜C4アルキル) 2が考慮される。Uは、好
ましくは−Cl、−OSO3H、−SSO3H、−OCO
−CH3、−OCO−C65又は−OPO32、特に−
Cl又は−OSO3H、とりわけ−OSO3Hの基であ
る。
【0032】式(3)及び(4)の化合物は、公知であ
るか、そのもの公知である方法にしたがって製造するこ
とができる。式(3)の化合物は、たとえばCI反応性
レッド23である。
【0033】過剰の、たとえば1.2〜20倍、好まし
くは1.5〜10倍の過剰モルの式(4)の化合物を使
用することが有利である。
【0034】反応は、有利には、塩基、たとえばアルカ
リ金属水酸化物、アルカリ金属アルコラート又は水酸化
ベンジルトリメチルアンモニウム、好ましくはアルカリ
金属水酸化物、たとえば水酸化ナトリウムもしくは水酸
化カリウムの存在又は酸、たとえば硫酸、氷酢酸もしく
は三フッ化ホウ素の存在、好ましくは塩基の存在で実施
する。
【0035】式(4)の脂肪族アミン類のいくつかは、
穏やかな条件の下で、場合によっては塩基又は酸の存在
なしで加えるのに十分に塩基性である。反応条件は、特
に、式(4)の化合物の求核性によって支配される。反
応は、有利には10〜100℃で、好ましくは15〜7
5℃で、特に20〜50℃で実施する。これらの依存性
は一般に知られており、文献で十分に記載されている。
【0036】本発明の染料中のスルホ基は、遊離スルホ
ン酸の形態又は好ましくはその塩、たとえばナトリウム
塩、リチウム塩、カリウム塩もしくはアンモニウム塩の
形態にあるか、有機アミン塩、たとえばトリエタノール
アンモニウム塩又は本発明の染料の製造に適した式
(4)のアミンZ−Hの塩の形態にある。アミン基Zに
関して上記した定義及び好ましい意味が同様に当てはま
る。
【0037】アルミニウムシート又は箔のプリントに特
に適している、式
【0038】
【化12】
【0039】(式中、炭素原子の合計Ra+Rb+Rc
11〜14である)のアミン(たとえばPrimene(登録
商標)81R、Rohm & Haas)の塩を特に挙げるべき
である。
【0040】したがって、本発明はまた、Zが、アルカ
リ性条件下で脱離可能な基;C10〜C20テルペンアミ
ノ;又は非置換であるか、アルキル部分をフェニル(そ
のものがカルボキシ、カルバモイル、スルホ又はスルフ
ァモイルによって置換されていてもよい)、アミノ、C
2〜C4アルカノイルアミノ、ヒドロキシ、スルホ、スル
ファト、カルボキシ、カルバモイル又はスルファモイル
によって置換されており、さらに、アルキル部分を1、
2又は3個の酸素原子又は−NH−基によって中断され
ていてもよいN−モノ−C1〜C16アルキルアミノもし
くはN,N−ジ−C1〜C16アルキルアミノである式
(1)の、式
【0041】
【化13】
【0042】(式中、炭素原子の合計Ra+Rb+Rc
11〜14である)のアミンの塩の形態にある染料に関
する。
【0043】アルカリ性条件下で脱離可能な基としての
Zは、Uに関して上記した定義及び好ましい意味であ
る。Zはまた、式(1)に関して上記した定義及び好ま
しい意味である。
【0044】本発明はまた、Zが、上記の定義及び好ま
しい意味である式(1)の染料を含むインク、たとえば
水性インクに関する。
【0045】インクに使用される染料は、好ましくは、
低い塩含量を有するべきである。すなわち、染料の質量
を基準にして0.5質量%未満の総塩含量を有するべき
である。製造の結果及び/又はその後の希釈剤の添加の
結果として塩含量が比較的高い染料は、たとえば膜分離
法、たとえば限外ろ過、逆浸透又は透析によって脱塩す
ることができる。
【0046】インクは、インクの全質量を基準にして1
〜35質量%、特に1〜30質量%、好ましくは1〜2
0質量%の染料の総含量を有することが好ましい。下限
としては、1.5質量%、好ましくは2質量%、特に3
質量%が好ましい。
【0047】インクは、有機溶媒、たとえば水混和性有
機溶媒、たとえばC1〜C4アルコール類、たとえばメタ
ノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノ
ール、n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタ
ノール及びイソブタノール;アミド類、たとえばジメチ
ルホルムアミド及びジメチルアセトアミド;ケトン類も
しくはケトンアルコール類、たとえばアセトン、メチル
イソブチルケトン、ジアセトンアルコール;エーテル
類、たとえばテトラヒドロフラン及びジオキサン;窒素
含有複素環式化合物、たとえばN−メチル−2−ピロリ
ドン及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン;ポリ
アルキレングリコール類、たとえばポリエチレングリコ
ール又はポリプロピレングリコール;C2〜C6アルキレ
ングリコール類及びチオグリコール類、たとえばエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコ
ール、1,5−ベンタンジオール、チオジグリコール、
ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、テトラエチレングリコール及びジエ
チレングリコールモノブチルエーテル;さらなるポリオ
ール類、たとえばグリセロール及び1,2,6−ヘキサ
ントリオールならびに多価アルコール類のC1〜C4アル
キルエーテル類、たとえば2−メトキシエタノール、1
−メトキシプロパノール、2−(2−メトキシエトキ
シ)エタノール、2−(2−エトキシエトキシ)−エタ
ノール、2−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキ
シ〕−エタノール及び2−〔2−(2−エトキシエトキ
シ)エトキシ〕エタノール;好ましくはN−メチル−2
−ピロリドン、ジエチレングリコール、グリセロール又
は特に1,2−プロピレングリコールを、通常、インク
の全質量を基準にして2〜30質量%、特に5〜30質
量%、好ましくは10〜25質量%の量で含むことがで
きる。
【0048】インクはまた、可溶化剤、たとえばε−カ
プロラクタムを含むことができる。
【0049】インクは、とりわけ粘度を調節するため
の、天然又は合成起源の増粘剤を含むことができる。
【0050】挙げることができる増粘剤の例は、市販の
アルギン酸塩増粘剤、デンプンエーテル類又はイナゴマ
メ穀粉エーテル類、特に単独のアルギン酸ナトリウム又
は変性セルロース、たとえばメチルセルロース、エチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロースもしくはヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、特に、好ましくは20〜2
5質量%のカルボキシメチルセルロースと混合したアル
ギン酸ナトリウムである。挙げることができる合成増粘
剤は、たとえば、ポリ(メタ)アクリル酸又はポリ(メ
タ)アクリルアミド類に基づくものである。
【0051】インクは、そのような増粘剤を、たとえ
ば、インクの全質量を基準にして0.01〜2質量%、
特に0.01〜1質量%、好ましくは0.01〜0.5
質量%の量で含む。
【0052】インクはまた、緩衝物質、たとえばホウ
砂、ホウ酸塩、リン酸塩、ポリリン酸塩又はクエン酸塩
を含むことができる。挙げることができる例は、ホウ
砂、ホウ酸ナトリウム、テトラホウ酸ナトリウム、リン
酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、トリポ
リリン酸ナトリウム、ペンタポリリン酸ナトリウム及び
クエン酸ナトリウムを含む。これらは、たとえば4〜
9、特に5〜8.5のpH値を設定するために、特に、
インクの全質量を基準にして0.1〜3質量%、好まし
くは0.1〜1質量%の量で使用される。
【0053】インクは、さらなる添加物として界面活性
剤又は保湿剤を含むことができる。
【0054】適当な界面活性剤は、市販のアニオン又は
非イオン界面活性剤を含む。本発明のインクにおける保
湿剤としては、たとえば、0.1〜30質量%、特に2
〜30質量%の量の、尿素又は乳酸ナトリウム(有利に
は50%〜60%水溶液の形態にある)とグリセロール
及び/又はプロピレングリコールとの混合物が考慮され
る。
【0055】1〜40mPa・s、特に1〜20mPa・s、好ま
しくは1〜10mPa・sの粘度を有するインクが好まし
い。
【0056】インクはまた、通例の添加物、たとえば消
泡剤又は特に真菌及び/又は細菌の増殖を抑止する物質
を含むことができる。このような添加物は通常、インク
の全質量を基準にして0.01〜1質量%の量で使用さ
れる。
【0057】インクは、個々の成分をたとえば所望量の
水に混入することにより、通例の方法で製造することが
できる。
【0058】本発明のインクは、インクが小さな孔から
小滴の形状でしぼり出され、その小滴が画像が形成され
る基材上に送られるタイプの記録システムにおける使用
に特に適している。適当な基材は、たとえば紡織繊維材
料、紙、プラスチック又はアルミニウム箔である。適当
な記録システムは、たとえば、紙もしくは紡織材料のプ
リントに使用するための市販のインクジェットプリンタ
又は筆記具、たとえば万年筆もしくはボールペン、特に
インクジェットプリンタである。
【0059】使用の性質に依存して、たとえば、インク
の粘度又は他の物理的性質、特に、当該基材への親和性
に影響を及ぼすような性質を調節する必要があるかもし
れない。紡織繊維材料、紙又はプラスチックフィルムに
プリントするには、水性インクを使用することが好まし
い。
【0060】本発明のインクを使用してプリントするこ
とができる紙の例は、市販のインクジェット紙、写真
紙、光沢紙及びプラスチックコーティング紙、たとえば
Epsonインクジェット紙、Epson写真紙、Epson光沢紙、E
pson光沢フィルム、HP特殊インクジェット紙、Encad
写真光沢紙及びIlford写真紙を含む。本発明のインクを
使用してプリントすることができるプラスチックフィル
ムは、たとえば透明又は乳白/不透明である。適当なプ
ラスチックフィルムは、たとえば3M透明フィルムであ
る。光沢紙、たとえばEpson光沢紙が好ましい。
【0061】考慮される紡織繊維材料は、特に、窒素含
有又はヒドロキシ基含有繊維材料、たとえばセルロー
ス、絹、羊毛又は合成ポリアミド類の紡織繊維材料であ
る。
【0062】アルミニウム箔の例は、表面処理した箔、
たとえばビニルコーティングしたアルミニウム箔であ
る。
【0063】したがって、本発明はまた、Zが、上記の
定義及び好ましい意味である式(1)の染料を含むイン
クを使用することを含む、特にインクジェットプリント
法によって紡織繊維材料、紙、プラスチック又はアルミ
ニウム箔にプリントする方法に関する。
【0064】水性インクを使用する、紡織繊維材料、紙
又はプラスチックフィルムにプリントするためのインク
ジェットプリント法が好ましい。
【0065】インクジェットプリント法では、個々のイ
ンク小滴を制御される方法でノズルから基材に吹き付け
る。このために、主として、連続インクジェット法及び
オンデマンド滴下法を使用する。連続インクジェット法
では、小滴は連続的に形成され、プリントに必要のない
小滴は捕集容器に運ばれ、再循環される。しかし、オン
デマンド滴下法では、小滴は、必要に応じて形成され、
プリントされる。すなわち、小滴は、プリントに必要な
場合にだけ形成される。小滴の形成は、たとえば、ピエ
ゾインクジェットヘッド又は熱エネルギー(バブルジェ
ット(登録商標))によって起こすことができる。本発
明の方法には、ピエゾインクジェットヘッドによるプリ
ントが好ましい。また、本発明の方法には、連続インク
ジェット法によるプリントが好ましい。
【0066】本発明のインクは、マルチカラープリント
のマゼンタ成分として特に適している。
【0067】得られるプリントは、特に、良好な耐光堅
ロウ性及び高い色輝度によって際立つ。
【0068】本発明の染料はまた、そのもの公知である
方法、たとえば浸漬法、ローラプリント法又はフィルム
プリント法によってヒドロキシ基含有及び窒素含有繊維
材料、紙及びアルミニウムシートもしくはアルミニウム
箔を染色し、プリントするのに適している。本発明の染
料はまた、木の染色又は媒染に適している。
【0069】繊維材料の例は、絹、羊毛、合成ポリアミ
ド繊維及びポリウレタンならびにすべての種のセルロー
ス系繊維材料である。セルロース系繊維材料は、たとえ
ば、天然セルロース繊維、たとえば木綿、リネン及び大
麻ならびにセルロース及び再生セルロースである。本発
明の染料はまた、混紡布、たとえば木綿とポリエステル
繊維又はポリアミド繊維との混合物に含まれるヒドロキ
シ基含有繊維を染色又はプリントするのに適している。
前記紡織材料は、多様な加工形態、たとえば繊維、糸、
織布又はメリヤス布の形態にあることができる。
【0070】アルミニウムシート又は箔の例は、表面処
理されたシート又は箔、たとえばビニルコーティングさ
れたアルミニウムシート又は箔である。
【0071】したがって、本発明はまた、紡織繊維材
料、特にヒドロキシ基含有もしくは窒素含有繊維材料、
木、紙、アルミニウムシート又はアルミニウム箔の染色
又はプリントにおける本発明の染料の用途に関する。
【0072】本発明の染料は、一般に通例の、場合によ
っては事前に調製されている形態、たとえば吸尽法のた
めの染料水溶液の形態又はスクリーンプリント法で使用
するためのプリントペーストの形態で、染色又はプリン
トに使用することができる。
【0073】良好な万能の性質、特に良好な耐光堅ロウ
性及び高い色輝度を有する染色及びプリントが得られ
る。ヒドロキシ基含有又は窒素含有繊維材料に対する染
色及びプリントはまた、摩擦、濡れ及び濡れ摩擦に対す
る良好な堅ロウ性によって際立つ。
【0074】
【実施例】以下の例が本発明を説明するのに役立つ。温
度は摂氏で記す。別段明記しない限り、部は質量部であ
り、%は質量%をいう。質量部と容量部との関係は、キ
ログラムとリットルとの関係と同じである。
【0075】例1 水50部中アスパラギン酸14.8部の中性溶液を、室
温で、水50部中、式(101)
【0076】
【化14】
【0077】の染料7.5部の溶液に加え、15%水酸
化ナトリウム溶液によってpHを10に調節した。反応
を完了させるため、これらの条件下で数時間攪拌を実施
した(薄層クロマトグラフィーによってモニタ)。次
に、16%塩酸で反応混合物をpH8に調節し、ろ過に
よって透明にし、透析によって脱塩し、凍結乾燥させて
染料5.2部を得た。この染料は、遊離酸の形態で式
(102)
【0078】
【化15】
【0079】に対応し、羊毛、絹及び紙に対し、良好な
耐光堅ロウ性及び高い色輝度を有する明澄で顕著に青み
を帯びたマゼンタの色合いのプリント又は染色を生み出
した。
【0080】例2 式(101)の染料6.7部を室温で水100部に溶解
し、N−メチルグリシン1.52部を加えた。15%水
酸化ナトリウム溶液で得られた溶液のpHを10に調節
し、反応混合物を50℃に加熱した。反応を完了させる
ため、これらの条件下で約1時間攪拌を実施した(薄層
クロマトグラフィーによってモニタ)。次に、16%塩
酸で反応混合物をpH8に調節し、ろ過によって透明に
し、透析によって脱塩し、凍結乾燥させて染料6.3部
を得た。この染料は、遊離酸の形態で式(103)
【0081】
【化16】
【0082】に対応し、羊毛、絹及び紙に対し、良好な
耐光堅ロウ性及び高い色輝度を有する明澄で顕著に青み
を帯びたマゼンタの色合いのプリント又は染色を生み出
した。
【0083】例3〜12 例1又は2に記載した手順と同様にして、アスパラギン
酸又はN−メチルグリシンの代わりに式Z−Hの化合物
を使用することにより、一般式
【0084】
【化17】
【0085】(式中、Zは、表1に記す定義である)の
染料を製造した。
【0086】
【表1】
【0087】これらの染料は、羊毛、絹及び紙に対し、
良好な耐光堅ロウ性及び高い色輝度を有する明澄で顕著
に青みを帯びたマゼンタの色合いのプリント及び染色を
生み出した。
【0088】例13 水90部中、式(101)の染料3.4部の溶液を、p
H10及び0〜10℃で、2N水酸化ナトリウムの添加
によってビニル化した。得られた溶液に、0〜5℃で、
0.6モルPrimene(登録商標)81R水溶液27.4
部をたっぷり1時間かけて滴下したのち、2N水酸化ナ
トリウム溶液の添加によってpHを10に維持しながら
温度を徐々に80℃まで上げた。反応が完了すると(薄
層クロマトグラフィーによってモニタ)、反応混合物を
まず室温まで冷まし、次に、混合物をさらに約0℃まで
冷却し、水性塩酸(16%)によってpHを6.5に調
節した。得られた沈殿物を氷水で洗浄したのち、真空中
で乾燥させて、塩形態で式(104)
【0089】
【化18】
【0090】(式中、炭素原子の合計Ra+Rb+Rc
11〜14である)に対応する染料3.8部を得た。こ
の染料は、アルミニウムシート又はアルミニウム箔に対
し、良好な耐光堅ロウ性を有する明澄な赤の色合いでプ
リントした。
【0091】例14 水90部中、式(101)の染料3.4部の溶液を1N
水酸化ナトリウム溶液でpH4.5に調節した。得られ
た溶液に、0〜5℃で、0.6モルPrimene(登録商
標)81R水溶液18.2部を1.5時間かけて滴下し
た。その温度で反応混合物を夜通し攪拌したのち、固体
反応塊から液状成分をデカントして除去した。残渣を繰
り返し水洗したのち、エタノールに溶解し、蒸発によっ
て濃縮し、真空中40〜50℃で乾燥させて、式(10
1)の染料3.4部をトリプリメン塩形態
【0092】
【化19】
【0093】(式中、炭素原子の合計Ra+Rb+Rc
11〜14である)で得た。この染料は、アルミニウム
シート又はアルミニウム箔に対し、良好な耐光堅ロウ性
を有する明澄な赤の色合いでプリントした。例で得られ
た化合物の吸収極大を以下の表に示す。
【0094】
【表2】
【0095】応用例1 例1の染料3.55部を蒸留水100部に溶解し、ろ過
した。そうして得られたインクを使用して、オンデマン
ド滴下インクジェットプリンタを使用して、市販のイン
クジェット紙、写真紙又は光沢フィルム(たとえばEpso
n光沢フィルム)にプリントした。
【0096】応用例2 a)市販のアルギン酸塩増粘剤150g/l、尿素50g/l
及び酒石酸アンモニウム水溶液(強度25%)50g/l
を含む水性染液で絹布をパッド染色し(液吸収率90
%)、乾燥させた。
【0097】b)a)にしたがって前処理した絹布に、
オンデマンド滴下ピエゾインクジェットヘッドを使用し
て、例1の染料5質量%、1,2−プロピレングリコー
ル20質量%及び水75質量%を含有するインクAでプ
リントした。プリントを乾燥させ、飽和蒸気中102℃
で固着させたのち、徹底的に洗浄した。
【0098】応用例3 a)炭酸ナトリウム30g/lを含有する染液でつや出し
木綿サテンをパッド染色し(液吸収率70%)、乾燥さ
せた。
【0099】b)工程a)にしたがって前処理した木綿
サテンに、オンデマンド滴下インクジェットヘッド(バ
ブルジェット)を使用して、例1の染料15質量%、
1,2−プロピレングリコール15質量% ホウ砂0.5質量%及び水69.5質量%を含有する、
2mPa・sの粘度を有する水性インクでプリントした。プ
リントを完全に乾燥させ、飽和蒸気中102℃で4分間
固着させ、冷温ですすぎ、沸騰状態で洗浄し、再度すす
ぎ、乾燥させた。
【0100】応用例4 a)例13の染料8質量%、ニトロセルロースA400
8質量%、ケトン樹脂SK6質量%、フタル酸ジブチ
ル1質量%、1−メトキシプロパノール20質量%、メ
チルイソブチルケトン20質量%及び無水エタノール3
7質量%から、溶媒を互いに混合し、樹脂をそれに溶解
し、最後に染料をそれに溶解することにより、プリント
インクを製造した。このプリントインクを使用して、ビ
ニルコーティングしたアルミニウムシート又はアルミニ
ウム箔にスクリーンプリントした。
【0101】応用例5 羊毛メリヤス糸10部を、水100部あたり例1の染料
0.8部、硫酸ナトリウム0.5部及び酢酸ナトリウム
2部を含有する染浴に入れて30℃で攪拌し、酢酸(8
0%)でpH値を4.5に調節した。45分かけて染液
を沸騰させ、沸騰温度でさらに45〜70分間維持し
た。その後、染色された材料を取り出し、冷水で徹底的
にすすぎ、乾燥させた。
【0102】応用例6 例1にしたがって得た染料3部を、すばやく攪拌しなが
ら、5%アルギン酸ナトリウム増粘剤50部、水27.
8部、尿素20部、m−ニトロベンゼンスルホン酸ナト
リウム1部及び炭酸水素ナトリウム1.2部を含有する
ストック増粘剤100部中に散布した。こうして得られ
たプリントペーストを使用して木綿布にプリントした。
乾燥させ、得られたプリントされた布を飽和蒸気中10
2℃で2分間蒸熱した。その後、プリントされた布をす
すぎ、所望により沸騰状態でソーピングし、再度すす
ぎ、乾燥させた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06P 5/00 111 B41J 3/04 101Y (72)発明者 マルセル フリック スイス国 4153 ライナッハ シュタイン レーベンシュトラーセ 126アー

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1) 【化1】 (式中、 Zは、C10〜C20テルペンアミノ;又は非置換である
    か、アルキル部分をフェニル(フェニルそのものがカル
    ボキシ、カルバモイル、スルホ又はスルファモイルによ
    って置換されていてもよい)、アミノ、C2〜C4アルカ
    ノイルアミノ、ヒドロキシ、スルホ、スルファト、カル
    ボキシ、カルバモイル又はスルファモイルによって置換
    されており、さらに、アルキル部分を1、2又は3個の
    酸素原子又は−NH−基によって中断されていてもよい
    N−モノ−C1〜C16アルキルアミノもしくはN,N−
    ジ−C1〜C16アルキルアミノである)の染料。
  2. 【請求項2】 Zが、C20ジテルペンアミノ;N−モノ
    −C8〜C14アルキルアミノ;又はアルキル部分をフェ
    ニル(フェニルそのものがカルボキシによって置換され
    ていてもよい)、アミノ、ヒドロキシ、スルホ、スルフ
    ァト、カルボキシ又はカルバモイルによって置換されて
    おり、さらに、アルキル部分を1又は2個の酸素原子又
    は−NH−基によって中断されていてもよいN−モノ−
    1〜C6アルキルアミノもしくはN,N−ジ−C1〜C6
    アルキルアミノである、請求項1記載の染料。
  3. 【請求項3】 Zが、C20ジテルペンアミノ;N−モノ
    −C11〜C14アルキルアミノ;又はアルキル部分をフェ
    ニル(フェニルそのものがカルボキシによって置換され
    ていてもよい)、ヒドロキシ、スルホ、スルファト、カ
    ルボキシ又はカルバモイルによって置換されており、さ
    らに、アルキル部分を1又は2個の酸素原子又は−NH
    −基によって中断されていてもよいN−モノ−C1〜C6
    アルキルアミノもしくはN,N−ジ−C1〜C6アルキル
    アミノである、請求項1又は2記載の染料。
  4. 【請求項4】 Zが、アルキル部分をフェニル、ヒドロ
    キシ、カルボキシ又はカルバモイルによって置換されて
    おり、さらに、アルキル部分を酸素又は−NH−によっ
    て中断されていてもよいN−モノ−C1〜C4アルキルア
    ミノ又はN,N−ジ−C1〜C4アルキルアミノである、
    請求項1〜3のいずれか1項記載の染料。
  5. 【請求項5】 式(1)の染料が、式(2) 【化2】 (式中、Zは、請求項1で定義したとおりである)の染
    料である、請求項1〜4のいずれか1項記載の染料。
  6. 【請求項6】 式(3) 【化3】 (式中、Xは、ビニル又は−CH2−CH2−Uであり、
    Uは、アルカリ性条件下で脱離可能な基である)の化合
    物を、少なくとも等モル量の式(4) Z−H (4) (式中、Zは、請求項1で定義したとおりである)の化
    合物と反応させる、請求項1記載の染料の製造方法。
  7. 【請求項7】 式(1) 【化4】 (式中、 Zは、C10〜C20テルペンアミノ;又は非置換である
    か、アルキル部分をフェニル(フェニルそのものがカル
    ボキシ、カルバモイル、スルホ又はスルファモイルによ
    って置換されていてもよい)、アミノ、C2〜C4アルカ
    ノイルアミノ、ヒドロキシ、スルホ、スルファト、カル
    ボキシ、カルバモイル又はスルファモイルによって置換
    されており、さらに、アルキル部分を1、2又は3個の
    酸素原子又は−NH−基によって中断されていてもよい
    N−モノ−C1〜C16アルキルアミノもしくはN,N−
    ジ−C1〜C16アルキルアミノである)の染料を含むイ
    ンク。
  8. 【請求項8】 染料を1〜35質量%含有する、請求項
    7記載のインク。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のインクを使用することを
    含む、インクジェットプリント法によって紙、紡織繊維
    材料、プラスチックフィルム又はアルミニウム箔にプリ
    ントする方法。
  10. 【請求項10】 紡織繊維材料、木、紙、アルミニウム
    シート又はアルミニウム箔の染色又はプリントにおけ
    る、請求項1〜5のいずれか1項記載の染料又は請求項
    6記載の方法によって得られる染料の使用。
  11. 【請求項11】 式(1) 【化5】 (式中、 Zは、アルカリ性条件下で脱離可能な基;C10〜C20
    ルペンアミノ;又は非置換であるか、アルキル部分をフ
    ェニル(フェニルそのものがカルボキシ、カルバモイ
    ル、スルホ又はスルファモイルによって置換されていて
    もよい)、アミノ、C2〜C4アルカノイルアミノ、ヒド
    ロキシ、スルホ、スルファト、カルボキシ、カルバモイ
    ル又はスルファモイルによって置換されており、さら
    に、アルキル部分を1、2又は3個の酸素原子又は−N
    H−基によって中断されていてもよいN−モノ−C1
    16アルキルアミノもしくはN,N−ジ−C1〜C16
    ルキルアミノである)の、式 【化6】 (式中、炭素原子の合計Ra+Rb+Rcは11〜14で
    ある)のアミンの塩の形態にある染料。
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