JP2001158316A - エアバッグシステム - Google Patents

エアバッグシステム

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JP2001158316A
JP2001158316A JP34413199A JP34413199A JP2001158316A JP 2001158316 A JP2001158316 A JP 2001158316A JP 34413199 A JP34413199 A JP 34413199A JP 34413199 A JP34413199 A JP 34413199A JP 2001158316 A JP2001158316 A JP 2001158316A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員の体格、着座位置、衝突状況に応じてエ
アバッグの展開形状を所定形状に規制する。 【解決手段】バッグ本体12に規制テープ13を、その
一端12aがバッグ本体12の内面に定着され、他端が
バッグ本体12の開口定着端近傍に配置されたテープロ
ーダに定着されるように収容する。さらに規制テープ1
3がバッグ本体12が内部に導入されたガスにより膨張
展開するのに合わせてテープローダから引き出され、引
き出し量が所定設定長さに達したときに引き出しを停止
し、バッグ本体12の展開時の形状を調整するようにし
た。この動作のためにバッグ本体12に発生ガスを供給
するインフレータ11を動作させるとともに、乗員の荷
重、着座位置情報をもとに規制テープ13の引き出し量
を設定する動作制御部40と、規制テープ13が所定引
き出し量まで引き出された際にテープローダの回転を制
動停止させる制動手段と、少なくとも着座した乗員の荷
重、着座位置を検知する乗員着座情報検知部52と、衝
突状態を検知して得られた衝突信号を動作制御部40に
出力する衝突検知手段51とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエアバッグシステム
に係り、乗員の体格、着座位置、衝突状況等に応じて展
開されるエアバッグの形状を所定形状に規制できるよう
にしたエアバッグシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、助手席用エアバッグのように大容
量のエアバッグを所定の形状に確実に展開させるため
に、帯体をバッグ内に収容させたエアバッグ装置や、乗
員の着座位置に応じて展開させるエアバッグの形状を調
整するために、バッグ内に帯状の規制部材を内蔵し、こ
の規制部材の長さを変化させることでエアバッグの形状
を調整するようにしたエアバッグ装置(実開平5−32
170号公報参照)が提案されている。後者のエアバッ
グ装置ではシート位置と規制部材とを連結させることに
より、シート位置の移動に連動して規制部材の位置が変
化し、この規制部材の一端が取り付けられているエアバ
ッグの乗員当接位置が移動し、乗員との距離の調節を行
えるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者のエア
バッグ装置では、所定長さの帯体が折り畳まれてあらか
じめバッグ内に収容されているため、その形状を着座す
る乗員の体格等に応じて規制することはできない。ま
た、後者のエアバッグ装置もシート位置を前後させた場
合にのみエアバッグの展開時の形状が規制されるように
なっており、実際の使用において重要となる乗員の体
格、衝突時に想定される乗員の前方への移動の大きさ等
を考慮してエアバッグの形状を考慮しているものではな
い。
【0004】そこで、本発明の目的は上述した従来の技
術が有する問題点を解消し、シートに座った乗員の体格
に合わせてエアバッグを展開できるように、乗員の体格
や着座位置、衝突の大きさを検知して、エアバッグを適
切な形状で展開できるようにしたエアバッグシステムを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はバッグ本体と、このバッグ本体の内面に一
端が定着され、他端が前記バッグ本体の開口定着端近傍
に配置された巻回手段に定着され、前記バッグ本体が内
部に導入されたガスにより膨張展開するのに合わせて前
記巻回手段から引き出され、引き出し量が所定設定長さ
に達したときに引き出しを停止し、バッグ本体の展開時
の形状を調整するようにした規制手段と、バッグ本体に
発生ガスを供給するインフレータを動作させるととも
に、乗員の荷重、着座位置情報をもとに前記規制手段の
引き出し量を設定する動作制御部と、前記規制手段が前
記所定引き出し量まで引き出された際に前記巻回手段の
回転を制動停止させる制動手段と、少なくとも着座した
乗員の荷重、着座位置を検知する乗員着座情報検知部
と、衝突状態を検知して得られた衝突信号を前記動作制
御部に出力する衝突検知手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0006】このとき、前記乗員着座情報検知部は、少
なくとも着座した乗員による作用荷重を検知するウェイ
トセンサを備えるようにすることが好ましい。
【0007】また、前記乗員着座情報検知部は、着座し
た乗員による作用荷重とシートベルト巻取装置から引き
出されるシートベルト引き出し量とを検知するようにす
ることが好ましい。
【0008】上述の場合、前記規制手段の引き出し量
は、衝突程度に応じて再設定されるようにすることがさ
らに好ましい。
【0009】前記制動手段は、電磁ブレーキとすること
が好ましい。
【0010】また、前記巻回手段に、前記規制手段を巻
き取り方向に回転させる駆動手段を備えるようにするこ
とが好ましい。また、前記規制手段は帯状体とすること
が好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエアバッグシステ
ムの一実施の形態について、添付図面を参照して説明す
る。
【0012】図1は本発明のエアバッグシステムのエア
バッグを所定形状に規制して膨張展開させるための各構
成要素を示した概略構成図である。同図には車両1内の
助手席に座った乗員と、助手席2に正対するインパネ7
の一部に装備されたエアバッグ装置10と、このエアバ
ッグ装置10の点火装置としてのインフレータ11を動
作させるとともにバッグ本体12の形状を所定形状に規
制する規制手段としての規制テープ13の引き出し量を
設定する動作制御部40と、衝突を検知する衝突センサ
51と、着座した乗員Pの体格、着座位置等を検知する
乗員着座情報検知部50とから構成されたエアバッグシ
ステムの概略構成が示されている。
【0013】これらのうち、エアバッグ装置10の構成
について図1及び図2を参照して説明する。図1及び図
2にはともに助手席用のエアバッグ装置10のバッグ本
体12が折り畳まれた状態からガスが供給され膨張し、
所定形状に展開された状態が示されている。このエアバ
ッグ装置10は公知の助手席用エアバッグ装置とほぼ同
形状のバッグ本体12と、バッグ本体12にガスを供給
するインフレータ11と、インフレータ11と並列して
配置されたテープローダ20と、一端がテープローダ2
0のリール21に定着され、このリール21に所定長さ
だけ巻回されるとともに、他端が展開時にバッグ本体1
2の最も乗員P側に位置する曲面部分の正面中央部12
aの内面に定着された帯状体としての規制テープ13
と、インフレータ11とテープローダ20とバッグ本体
12の開口部を周縁フレーム14に気密性を保持して定
着するとともに、折り畳んだ状態のバッグ本体(図示せ
ず)とを収容するリテーナ15とから構成されている。
【0014】バッグ本体12は、展開した状態でその正
面が助手席2に座った乗員Pの顔面と胸部とに正対する
曲面状となるように縫製された布製バッグであり、バッ
グ生地の材質、形状は従来のエアバッグ用のバッグとほ
ぼ同じである。このバッグ本体12はリテーナ15内に
収容されたインフレータ11から噴出したガスによって
膨張し、所定形状に展開される。図2にはバッグ本体1
2がほぼ完全に展開した状態が示されている。このとき
バッグ本体12の曲面状をなす正面中央部12aの内側
面に規制手段としての規制テープ13の一端が縫いつけ
られ定着されている。この規制テープ13の他端は、イ
ンフレータ11と並列して配置された巻回手段としての
テープローダ20のリール21に巻回されている。この
ときこのリール21はテープローダ20内に収容された
図示しない制動手段(後述する。)によりその回転が抑
止されているため、規制テープ13はリール21からこ
れ以上引き出せない状態にある。したがって、バッグ本
体12の正面中央部21aはこの位置以上乗員P側に突
出することがない。このように規制テープ13の引き出
し量を規制することで図1に2点鎖線で2通りの例を重
ねて示したように、エアバッグ装置10の乗員P側への
突出量を乗員Pに対して前後方向に調整することができ
る。
【0015】この規制テープ13には、装置内部にコン
パクトに収容できるようにするために、テープ厚を十分
薄くでき、かつ急激な引張作用に対してほとんど伸びな
い材質のテープを使用することが好ましい。たとえば合
成繊維製織布、合成樹脂フィルム、金属フィルム、ある
いはそれらの積層フィルムからなる所定幅のテープを採
用することができる。この規制テープに代表される規制
手段の他の実施例としては合成樹脂製あるいは細金属線
製のワイヤケーブルや合成繊維製紐等、巻き取り繰り出
しが自在なものであれば、帯状体(テープ)の形状に限
定されない。強度的に十分であれば、紐状体等の方が巻
回用のリール等の部品を小さくできるため、装置の小型
化を図ることができる。
【0016】次に、エアバッグ装置10のインフレータ
11を動作させるとともに、バッグ本体12の膨張と同
時にテープローダ20のリール21から引き出される規
制テープ13の引き出し量を設定する動作制御部40
と、衝突を検知する衝突センサ51と、着座した乗員P
の体格、着座位置等を検知する乗員着座情報検知部50
の構成について、図1を参照して説明する。これらのう
ち衝突センサ51は、車両1が衝突した際にこのセンサ
部分に伝わる加速度を機械接点式あるいは電気式に定量
的に検知し、その定量化された衝突信号を動作制御部4
0に出力する公知の検知手段である。動作制御部40
は、衝突センサ51で得られた衝突信号が設定しきい値
を越えたか判定を行い、衝突信号がしきい値を越えてい
る場合にインフレータ11に点火信号を出力する。さら
に動作制御部40はバッグ本体12の膨張と同時にテー
プローダ20のリール21から引き出される規制テープ
13の引き出し量を設定する。このとき規制テープ13
の引き出し量を設定するためのもととなる情報は、乗員
着座情報検知部50から送られる。
【0017】以下、乗員着座情報検知部50を構成する
各検知手段について説明する。乗員着座情報検知部50
は図1に示したように、主としてシート周りに配置さ
れ、シートに着座した乗員Pの状態を把握するための定
量値を検出するための各種センサから構成されている。
シート座面3を支持するフレーム4にはウェイトセンサ
52が取り付けられている。このウェイトセンサ52は
公知のひずみセンサをフレーム4の所定位置に装着した
荷重検知センサで、乗員Pが座った際に生じるフレーム
4のたわみ量から作用荷重(乗員Pのおおよその体重)
を算出することができる。このとき乗員Pはフロアに足
をついているため乗員Pの正確な体重が求められるわけ
ではないが、座った状態で足にかかる荷重成分を考慮し
て乗員Pの体重を推定することができる。
【0018】さらにシートベルト巻取装置53内には、
乗員PがシートベルトBを装着するために引き出された
シートベルトBの引き出し量を検知するシートベルト引
き出し量検出手段54が取り付けられている。このシー
トベルト引き出し量検出手段54として本実施の形態で
は公知のロータリエンコーダがシートベルト巻取装置5
3内のリールシャフト(図示せず)に組み込まれてい
る。一部を図示したシートベルトBは乗員Pの胸部から
腰部にかけて掛け渡されるため、乗員Pの体格によって
その引き出される量が異なる。このことに着目して乗員
Pの体格の特定するデータとして用いている。
【0019】このようにして動作制御部40では、検知
手段52、54により得られた乗員Pの荷重と、シート
ベルト引き出し量とを用いて動作制御部40の記憶部
(図示せず)に蓄えられた乗員体格データとの照合を行
い、座っている乗員Pの体格が判断され、この席に座っ
た乗員Pの頭部と胸部の位置とが特定される。このデー
タを用いて、エアバッグ展開時にエアバッグの正面中央
部12aが乗員Pに対して適切な位置に展開されるよう
に規制テープ13の長さが決定される。なお、シートベ
ルト引き出し量のデータを用いず、ウェイトセンサ52
からの乗員体重データのみで乗員Pの位置を特定するこ
とも可能である。その場合には装置の簡略化を果たすこ
とができる。
【0020】エアバッグの膨張に伴ってリール21から
引き出される規制テープ13の長さは動作制御部40の
テープローダ20のリール21の制動手段の動作指令回
路に伝達される。そしてバッグ本体12が展開していく
過程で規制テープ13が設定長さまで引き出されたら、
制動手段が動作し、規制テープ13の引き出しが停止す
る。したがって、エアバッグもそれ以上膨張展開できな
くなる。
【0021】一方、助手席シート2を前後させるシート
スライドレール5にはフロア6に対してシート2の前後
方向における絶対位置を検知するシート位置検知手段5
5が取り付けられている。乗員Pが座席を基準位置から
前後方向にLだけスライドさせて座っている場合には、
上述の乗員体格データを補正し、移動後の位置をもとに
規制テープ13の引き出し量を正確に再設定することが
好ましい。
【0022】図3及び図4は本発明のエアバッグ装置1
0のインフレータ11とテープローダ20とが内部に収
容されたリテーナ15の構成を示した部分断面図であ
る。図3に示したように、鋼製リテーナ15の凹所には
細円筒形状のインフレータ11とテープローダ20のリ
ール21とがインフレータ11の長手方向に沿って並ん
で収容されている。リテーナ15はガス噴射時に生じる
ガス噴射の反作用に耐えうるだけの剛性を有し、さらに
図示しないインパネ内に設けられている取付フレーム
(図示せず)の一部に固定されている。リテーナ15内
にはフランジ16が取り付けられており、このフランジ
16の一部にインフレータ11の一端とテープローダ2
0とが固定されている。
【0023】図4はテープローダ20内の構成を説明す
るためにテープローダ20のリール21を断面で示した
部分断面図である。同図に示したように、テープローダ
20は規制テープ13を巻回するリール21と電気的駆
動部30とが回転軸31に関して同軸的に配置された構
造からなる。電気的駆動部30は、その一端がフランジ
16に固定され、他端が円筒形状のリール21内に収容
されている。
【0024】規制テープ13を巻回するドラム22の両
側にはフランジ23が形成されている。リテーナ15側
のフランジ23の中心位置にはボス24が形成されてい
る。このボス24を介してリテーナ15の側面部の軸受
け開口17に回転可能に軸支されている。さらに開放端
25側からその一部が収容された電気的駆動部30の回
転軸31がボス24のドラム22内部側から嵌着されて
いる。リール21の他端の内周面にはリング状突起26
が形成され、リール21が回転した際に電気的駆動部3
0の外周面32が周状支点として機能する。これにより
リール21のドラム22が回転軸31に関して滑らかに
回転することができる。このドラム22には規制テープ
13が巻回されている。この巻回部分は、前述したよう
にエアバッグの展開に伴ってドラム22が回転して引き
出される。
【0025】電気的駆動部30の構成について図4を参
照して説明する。電気的駆動部30は中心部に回転軸を
有する軸方向に複数の部品が一体化された多機能部品と
して組み立てられている。回転軸の回転数を検知する回
転検出手段としてのエンコーダ32、所定のタイミング
で回転軸の回転を停止させる制動手段としての電磁ブレ
ーキ33、回転軸を正逆回転可能な駆動手段としての電
動モータ34が軸方向に配置されている。これらのうち
エンコーダ34は公知の回転数検知手段であり、これに
より回転軸31すなわちリール21の回転数を検知す
る。この回転数とドラム22に巻回された規制テープ1
3の巻き直径とから規制テープ13の引き出し量を精度
よく求めることができる。したがって、規制テープ13
の引き出し量があらかじめ設定された量に達したことを
検知したら、この検知信号をもとに電磁ブレーキ33を
作動させ、回転軸31すなわちドラム22の回転を停止
させることができる。
【0026】一方、電動モータ34はエアバッグの展開
によりドラム22から引き出された規制テープ13を再
度ドラム22に巻き取るために用いられる。図5はこの
規制テープ13の巻き取り動作に伴うエアバッグの変形
状態を模式的に示した説明図である。衝突によりエアバ
ッグ(バッグ本体12)が完全に展開した状態に乗員P
の上体が倒れ込むように衝突し、この結果、乗員Pの車
内での2次衝突が防止される。その際にエアバッグ内の
ガスが抜けないで変形が拘束された状態にあると乗員P
の上体がエアバッグではじき返され、図中矢印Aで示し
たように、シートバック側に倒れ込む現象が生じるおそ
れがある。このため、エアバッグ展開直後に規制テープ
13を急激にドラム22に巻き取ることで、膨張状態の
エアバッグをしぼませることができ、乗員Pがエアバッ
グに衝突した際の衝撃緩和を図ることができる。
【0027】次に、動作制御部40を介して行われる規
制テープ引き出し量の設定と、衝突状況に応じて行われ
る規制テープ引き出し量の再設定作業の動作フローにつ
いて図6、図7のフローチャートを参照して説明する。
まず、乗員Pが助手席2のシートに座る(ステップ10
0)と、シート支持部に設けられているウェイトセンサ
により乗員Pのおおよその体重が作用荷重として検知さ
れる(ステップ110)。その荷重値が現在設定されて
いる規制テープ引き出し量に相当する荷重値と異なる
か、すなわち前回のウェイトと異なるかを判断する(ス
テップ120)。所定範囲内にあるウェイト値の場合は
等しいものとして規制テープ引き出し量の変更は行われ
ない。これに対して前回と別の人が座った場合にはその
検出荷重値に相当する規制テープ引き出し量を設定する
(ステップ130)。さらに基準のシート位置からシー
トを前後にスライドさせた場合、乗員Pとエアバッグと
の距離は異なってくる。そこで、前回設定されたシート
位置がスライドにより変更されたことが確認された場合
(ステップ140)にはそのシートスライド量を検知し
(ステップ150)、再度規制テープ引き出し量の設定
を行い(ステップ130)、規制テープ引き出し量の設
定を終了する(ステップ160)。
【0028】この状態で運転していて衝突が生じた場
合、その衝突の程度に応じて規制テープ引き出し量を再
設定し、エアバッグによる乗員移動を十分拘束しかつ衝
撃吸収できるように変更させることが好ましい。この衝
突時に行われる規制テープ引き出し量の再設定の動作フ
ローについて図1、図7を参照して説明する。エアバッ
グの展開が必要な程度の衝突が生じた場合、衝突センサ
51から衝突信号が動作制御部40に送られ、動作制御
部40でその信号の大きさを判断し、エアバッグ展開の
ためのインフレータ11点火信号がインフレータ11に
出力される。このとき衝突の度合いが激しい場合、衝撃
力によって生じる乗員Pの急激な前方への移動を防止す
るためにエアバッグを最大限に乗員P側に突出させるよ
うに膨張展開させることが好ましい。そこで、衝突信号
が所定のしきい値を越え、十分な拘束が必要な激しい衝
突の結果かを判断し(ステップ210)、その場合には
規制テープ引き出し量を再設定させ(ステップ22
0)、エアバッグを展開させる(ステップ230)。所
定規制テープ13引き出しが再設定された引き出し量に
達したらブレーキを動作させる(ステップ240)。さ
らに電動モータにより規制テープ13をドラム22に巻
き取り、乗員Pの衝突時の衝撃を最小限になるようにす
る(ステップ250)。以上で衝突時のエアバッグの展
開動作が完了する(ステップ260)。
【0029】図8、図9はリテーナ15内に収容するテ
ープローダ20の構成の変形例を示した内部構成説明図
である。図8に示した変形例ではテープローダ20のう
ち、制動手段(電磁ブレーキ33)をリテーナ15内に
配置する一方、回転数検出部としてのエンコーダ33
2、駆動モータ34とがリテーナ15の外側面に取り付
けられている。このような構成にすることにより、リテ
ーナ15への部品組み付けが容易になるとともに、リテ
ーナ15の小型化が図られる。制動手段33を回転軸3
1から分離したので例示した電磁ブレーキの他、バネ制
動手段やメカニカルクラッチ等の機械的手段による制動
機構を採用することができ、部品コストの低減を図るこ
とができる。
【0030】図9は図8と同様にテープローダ20の制
動手段33及び駆動手段34をリテーナ15外に設けた
変形例を示している。本変形例では制動手段33として
電磁クラッチを使用し、リテーナ15から離れた箇所に
ある駆動源38から所定の伝達機構37を介して回転駆
動力が導かれ、上述の電磁クラッチの継断動作によりリ
ール21に伝えられる。このようにリール回転の駆動源
38をリテーナ15外に設け、所定の駆動力伝達機構3
7を介してリール回転を実現するため、駆動源38とし
てインフレータ11と同様の構造の火薬式ガス発生器等
も採用することができる。
【0031】なお、以上の説明では助手席に座った乗員
を例に説明したが、運転席に座り、ステアリングホイー
ル内に組み込まれたエアバッグ装置に対しても同様のシ
ステム構成を構築できることはいうまでもない。
【0032】
【発明の効果】以上に述べたように、シートに座った乗
員の体格や衝突の程度に応じてエアバッグの展開形状を
変化させることができるため、このエアバッグにより乗
員の移動を適正に抑止するとともに、衝撃を緩和できる
ので、乗員の車内での2次衝突による被害を最小限に抑
えることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエアバッグシステムの一実施の形
態を示した概略構成図。
【図2】本発明のエアバッグシステムのエアバッグの展
開状態を示した模式平面図。
【図3】エアバッグシステムのインフレータ及びテープ
ローダの取り付け状態を示した部分断面図。
【図4】図3においてテープローダを断面表示で示した
部分断面図。
【図5】規制テープが巻き取られた状態でのエアバッグ
及び乗員の動作状態を模式的に示した説明図。
【図6】乗員着座時における規制テープ引き出し量設定
の動作フローチャート。
【図7】衝突時における規制テープ引き出し量再設定の
動作フローチャート。
【図8】テープローダの変形例を示した部分断面図。
【図9】テープローダの他の変形例を示した部分断面
図。
【符号の説明】
2 助手席 3 シート座面 4 フレーム 5 シートスライドレール 10 エアバッグ装置 11 インフレータ 12 バッグ本体 13 規制テープ 14 周縁フレーム 15 リテーナ 20 テープローダ 21 リール 22 ドラム 30 電気的駆動部 32 エンコーダ 33 制動手段 34 駆動部 40 動作制御部 50乗員着座情報検知部 51 衝突センサ 52 ウェイトセンサ 53 シートベルト巻取装置 54 シートベルト引き出し量検出手段 B シートベルト P 乗員

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バッグ本体と、このバッグ本体の内面に一
    端が定着され、他端が前記バッグ本体の開口定着端近傍
    に配置された巻回手段に定着され、前記バッグ本体が内
    部に導入されたガスにより膨張展開するのに合わせて前
    記巻回手段から引き出され、引き出し量が所定設定長さ
    に達したときに引き出しを停止し、バッグ本体の展開時
    の形状を調整するようにした規制手段と、バッグ本体に
    発生ガスを供給するインフレータを動作させるととも
    に、乗員の荷重、着座位置情報をもとに前記規制手段の
    引き出し量を設定する動作制御部と、前記規制手段が前
    記所定引き出し量まで引き出された際に前記巻回手段の
    回転を制動停止させる制動手段と、少なくとも着座した
    乗員の荷重、着座位置を検知する乗員着座情報検知部
    と、衝突状態を検知して得られた衝突信号を前記動作制
    御部に出力する衝突検知手段とを備えたことを特徴とす
    るエアバッグシステム。
  2. 【請求項2】前記乗員着座情報検知部は、少なくとも着
    座した乗員による作用荷重を検知するウェイトセンサを
    備えたことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグシ
    ステム。
  3. 【請求項3】前記乗員着座情報検知部は、着座した乗員
    による作用荷重とシートベルト巻取装置から引き出され
    るシートベルト引き出し量とを検知するようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載のエアバッグシステム。
  4. 【請求項4】前記規制手段の引き出し量は、衝突程度に
    応じて再設定されるようにしたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエアバッグシス
    テム。
  5. 【請求項5】前記制動手段は、電磁ブレーキであること
    を特徴とする請求項1記載のエアバッグシステム。
  6. 【請求項6】前記巻回手段に、前記規制手段を巻き取り
    方向に回転させる駆動手段を備えたことを特徴とする請
    求項1記載のエアバッグシステム。
  7. 【請求項7】前記規制手段は、帯状体であることを特徴
    とする請求項1記載のエアバッグシステム。
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