JP2001157974A - ダブルアーム型基板搬送ロボット - Google Patents

ダブルアーム型基板搬送ロボット

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JP2001157974A
JP2001157974A JP34116399A JP34116399A JP2001157974A JP 2001157974 A JP2001157974 A JP 2001157974A JP 34116399 A JP34116399 A JP 34116399A JP 34116399 A JP34116399 A JP 34116399A JP 2001157974 A JP2001157974 A JP 2001157974A
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Japan
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arm
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arm body
drive source
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JP34116399A
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Kazuo Kimata
一夫 木全
Kimihiro Kasahara
公博 笠原
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ASSIST JAPAN KK
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ASSIST JAPAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロボットをコンパクトに構成して設置する床面
積のスペースを小さくすること。 【解決手段】ロボットRは、第1のアーム体3Aと第2
のアーム体3Bとを回動ベース2上に対称位置となるよ
うに並設する。第1のアーム体3Aの第1駆動軸31A
は、第1の駆動モータ13Aに第1軸11Aを介して連
結され、第2のアーム体3Bの第2駆動軸31Bは、第
2の駆動モータ13Bに第2軸11Bを介して連結され
ている。第2軸11Bは、第1軸11Aを同一軸線上で
囲繞するように配置され、回動ベース2を連結する第3
軸21は、第2軸11Bを同一軸線上で囲繞するように
配置されて第3の駆動モータ23に連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2組のアーム体
を有してウェハやガラス基板等の基板を保持して搬送す
るダブルアーム型基板搬送ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基板搬送ロボットは、ウェハやガ
ラス基板等の需要が増加に伴い、スループットを向上す
る目的で、基板を保持するハンドを2組有するダブルア
ーム型の搬送ロボットが提供されてきた。従来のダブル
アーム型搬送ロボットR1は、図5に示すように、基板
Wを支持するハンド71を備えたアーム体72が、機台
73に相対向するように2組配設され、それぞれのアー
ム体72、72は、機台73内に相対向して取り付けら
れた駆動モータ74、74に連結され、駆動モータ7
4、74によってそれぞれの基板Wを直線的に移動する
ように駆動されていた。
【0003】しかし、ウェハやガラス基板を搬送する搬
送ロボットは、ロボットの周りに複数の基板処理装置が
設置されることが多く、ロボット自体の床面積を小さく
構成しなければならなかった。上記に示す搬送ロボット
R1は2組のアーム体72、72を駆動する駆動系統
が、各アーム体72、72の駆動軸に沿って配置されて
いるため、それぞれのアーム体72、72の駆動系統を
構成する駆動部75が、大径に形成された機台73の中
に収納されていた。この課題を解決するために、特開平
5−109866号や特開平11−33951号に、2
組のアーム体の駆動軸を同一軸線上に配置する技術が記
載されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者公報に記
載されたものは、2組のアーム体を駆動する駆動軸が同
一軸線上に配置するように構成されているものの、それ
ぞれの基板を直線的に駆動するために、第1アームを駆
動するための駆動モータと、第2アームを駆動するため
に第1アームの内部に配置されたプーリを駆動するため
の駆動モータが、それぞれ別途に設けられるために、同
一軸線上に配置される駆動軸が四重となり、一番外側の
駆動軸の外径を太く形成しなければならなかった。その
ため、各駆動モータを収納する駆動ケースを大きく形成
しなければならなく、設置する床面積も広いスペースを
とっていた。
【0005】また、駆動軸の外径を太くすることは、真
空ロボット装置においては、駆動軸周りに配設される部
位、例えば、大気槽と真空槽を分離するために設けられ
た金属ベローズの径も大径に形成する必要があり、金属
ベローズ有効面積に比例して大気圧を大きくし、金属ベ
ローズの伸縮にかかわる駆動モータの大型化につながっ
ていた。
【0006】さらにこの公報のものは、一方のアーム体
が他方のアーム体の旋回を避けるためにアーム体の長さ
を大きくしなければならず、アーム体の旋回半径を大き
くとらなければならなかった。
【0007】後者の公報に記載されたものは、2組のア
ーム体の構成が平行4節リンク機構を採用しているた
め、リンク及びリンクの枢支点が多くなり、構成が複雑
になるとともに摺動による摩耗を発生しやすくなってい
た。摩耗が発生するとウェハやガラス基板を痛めやすく
するとともに、がたを発生させて基板の搬送精度を悪く
してしまうおそれがあった。
【0008】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、搬送ロボットを設置する床面積を小さくするとと
もに、2組のアーム体のメイン駆動軸を小さくでき、ア
ーム体の旋回半径を大きくさせることなく、容易な構造
で摩耗の発生しにくいダブルアーム型基板搬送ロボット
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明にかかわるダブ
ルアーム型基板搬送ロボットでは、上記の課題を解決す
るために、以下のように構成するものである。すなわ
ち、コ字形に形成された一方の基板保持部と前記基板保
持部の中空部に基板を挿通可能に保持する他方の基板保
持部とを、いずれかに備える第1のアーム体及び第2の
アーム体を、それぞれ対向するように配設する回動ベー
スと、第1のアーム体を屈伸駆動するための第1の駆動
手段と、第2のアーム体を屈伸駆動するための第2の駆
動手段と、を有して構成され、前記第1の駆動手段が、
前記第1のアーム体の駆動軸に連結する第1軸と前記第
1軸を連結駆動する第1の駆動源とを有し、前記第2の
駆動手段が、前記第2のアーム体の駆動軸に連結され、
前記第1軸を同一軸線上に囲繞する第2軸と前記第2軸
を連結駆動する第2の駆動源とを有し、前記回動ベース
内には、前記第1軸から前記第1のアーム体の駆動軸に
連結する第1軸連結手段が配設され、かつ前記第2軸か
ら前記第2のアーム体の駆動軸に連結する第2軸連結手
段が前記第1軸連結手段の下方に配設されていることを
特徴とするものである。
【0010】また、前記回動ベースは、前記第2軸を同
一軸線上で囲繞する第3軸の一端に連結されるととも
に、前記第3軸の他端に連結される第3の駆動源によっ
て回動駆動されることが望ましい。
【0011】さらに、前記第1軸は、前記第1の駆動源
に第1の連結手段に連結され、前記第2軸は、前記第2
の駆動源に第2の連結手段に連結され、前記第3軸は、
前記第3の駆動源に第3の連結手段に連結され、前記第
1の駆動源、前記第2の駆動源、前記第3の駆動源及
び、前記第1の連結手段、前記第2の連結手段、前記第
3の連結手段は、1収納部内に収納され、前記収納部
が、上下動可能に構成されていればよい。
【0012】また、本発明に係わるダブルアーム型真空
ロボット装置は、真空槽を形成する真空ケースと大気槽
を有する本体ケースとを備えて構成される機台と、前記
機台内に上下移動可能に配設されるロボットと、を有し
て構成され、前記ロボットが、基板を直線的に移動させ
るために屈伸可能に構成された第1のアーム体及び第2
のアーム体を、それぞれ対向するように配設する回動ベ
ースと、第1のアーム体を屈伸駆動するための第1の駆
動手段と、第2のアーム体を屈伸駆動するための第2の
駆動手段と、を有して構成され、前記第1の駆動手段
が、前記第1のアーム体の駆動軸に連結する第1軸と前
記第1軸を連結駆動する第1の駆動源とを有し、前記第
2の駆動手段が、前記第2のアーム体の駆動軸に連結さ
れ、前記第1軸を同一軸線上に囲繞する第2軸と前記第
2軸を連結駆動する第2の駆動源とを有し、前記回動ベ
ースは、前記第2軸を同一軸線上で囲繞するとともに第
3の駆動源に連結駆動される第3軸に連結され、前記第
1の駆動源と、前記第2の駆動源と、前記第3の駆動源
と、は上下動可能な収納部内に配設され、前記ロボット
の上部に配置された前記回動ベースと前記第1のアーム
体及び第2のアーム体とが前記真空ケース内に配設さ
れ、前記本体ケース内に配設されるロボットの下部と前
記真空ケースとの間に、前記真空槽と前記大気槽を分離
するベローズが、前記ロボットの上下移動により伸縮可
能に配設されていることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0014】本形態のダブルアーム型基板搬送ロボット
(以下、ロボットという)Rは、図1に示すように、駆
動装置4を内部に収納して筐体状に形成される収納部
(以下、駆動ボックスという)1と、駆動ボックス1の
上方に配置され駆動ボックス1に対して回動可能な回動
ベース2と、回動ベース2の上方に配置され、回動ベー
ス2の軸心に対して対称位置に並設される2組のアーム
体3(第1のアーム体3A及び第2のアーム体3B)
と、を有して構成されている。
【0015】回動ベース2内には、中心軸線上に沿って
第1のアーム体3Aの第1駆動軸31Aに連結される第
1軸11Aの上端部と、第1軸11Aの周りを同一軸線
上で囲むように形成され第2のアーム体3Bの第2駆動
軸31Bとを連結する筒状の第2軸11Bの上端部とが
配置されている。
【0016】第1軸11Aは、上端部に第1のアーム体
3Aの第1駆動軸31Aに連結するためのプーリ12A
を設け、下端部を駆動ボックス1内に延設するとともに
下端部には駆動ボックス1内に装着された第1の駆動モ
ータ13Aに連結するためのプーリ14Aが設けられて
いる。そして、プーリ12Aは、第1のアーム体3Aの
第1駆動軸31Aに装着されたプーリ15Aとの間に、
第1軸11Aの駆動を伝達するためのベルト16Aが装
着され、プーリ14Aは、第1の駆動モータ13Aの出
力軸に装着されたプーリ17Aとの間に、第1の駆動モ
ータ13Aの駆動を伝達するためのベルト18Aが巻装
されている。
【0017】第2軸11Bは、上端部に第2のアーム体
3Bの第2駆動軸31Bに連結するためのプーリ12B
を設け下端部を駆動ボックス1内に延設するとともに下
端部には駆動ボックス1内に装着された第2の駆動モー
タ13Bに連結するためのプーリ14Bが設けられてい
る。そしてプーリ12Bは、プーリ12Aより下方に配
置され、第2のアーム体3Bの第2駆動軸31Bに装着
されたプーリ15Bとの間に、第2軸11Bの駆動を伝
達するためのベルト16Bが巻装され、プーリ14B
は、プーリ14Aより上方で第2の駆動モータ13Bの
出力軸に装着されるプーリ17Bとの間に、第2の駆動
モータ13Bの駆動を伝達するためのベルト18Bが装
着されている。
【0018】さらに、第2軸11Bの周りには、一端を
回動ベース2の下面側に連結し他端を駆動ボックス1内
に収納した第3軸21が、第2軸11Bと同一軸線上で
第2軸11Bを囲むように筒状に形成されて配置されて
いる。第3軸21は、軸心方向の中央部において、駆動
ボックス1の上方に配置されたハウジング部5に回動可
能に支持され、駆動ボックス1内に挿入された下端部
は、第1の駆動モータ13Aと第2の駆動モータ13B
とを取り付けるためのフランジ部21aを有して形成さ
れている。また、第3軸21の下方には、フランジ部2
1aに上端面を取り付けた駆動モータ連結部材22が配
置され、駆動ボックス1内に配置された第3の駆動モー
タ23に駆動連結されている。
【0019】駆動モータ連結部材22は、図2に示すよ
うに、軸部22aを挟んで下方に、第3の駆動モータ2
3の出力軸に装着されたプーリ24(図1参照)にベル
ト25(図1参照)で連結されるプーリ22bを有し、
軸部の上方に円板のテーブル部22cを形成している。
テーブル部22c上にはテーブル部22cの外周部2か
所に、お互いに対向する位置で略T字型の支柱22dを
立設し、支柱22dの上面が第3軸21のフランジ部2
1a下面に取り付けられる。
【0020】駆動モータ連結部材22のテーブル部22
c上で支柱22dとの間の空間部に、前述の第1軸11
Aのプーリ14A及び第2軸11Bのプーリ14Bとが
配置され、ベルト18A及びベルト18Bが支柱22d
に干渉しないようにそれぞれ第1の駆動モータ13A及
び第2の駆動モータ13Bに巻装されている。
【0021】従って、第1の駆動モータ13A、第2の
駆動モータ13B及び第3の駆動モータ23を、それぞ
れ第1軸11A、第2軸11B及び第3軸21にできる
だけ近づけるように配置させれば、駆動ボックス1の外
枠の幅を小さくできてコンパクトに形成することができ
る。
【0022】回動ベース2上に配置される第1のアーム
体3Aと第2のアーム体3Bの構成は、基板Wを直線的
に移動するための公知のものが使用されている。
【0023】本形態の2組のアーム体3A、3Bは、そ
れぞれ第1駆動軸31A、第2駆動軸31Bの上端部を
一端に収納する第1アーム32A、32Bと、第1アー
ム32A、32Bの他端側で第1アーム32Aに一端が
回動可能に配設される第2アーム33A、33Bと、第
2アーム33A、33Bの他端側で第2アーム33A、
33Bに対して回動可能に一端が配設される第3アーム
34A、34Bとを有し、第3アーム34A、34Bの
他端は基板Wを保持するために基板保持部35A、35
Bを形成している。なお、第1のアーム体3Aの第3ア
ーム34と第2のアーム体3Bの第3アーム34Bと
は、基板Wを搬送する際にお互いに干渉しないために上
下方向にずれるように形成されている。つまり、第2の
アーム体3Bの第3アーム34Bは、コ字形に形成され
て基板保持部35Bが上部に形成され、コ字形の中空部
に、第1のアーム体3Aの第3アーム34Aの基板保持
部35Aに保持された基板Wが、挿通可能に配置される
ことになる。
【0024】それぞれのアーム体3の基板Wを駆動する
構成は、第1のアーム体3Aと第2のアーム体3Bとも
同様であり、以下の説明では、図3に示すように、第1
のアーム体3Aで説明するものとする。
【0025】回動ベース2に回動可能に支承される第1
駆動軸31Aは、その先端部を第1アーム32A内の一
端に延設するとともに第1アーム32Aの壁体に固着し
て、第1駆動軸31Aの回動を第1アーム32Aに伝達
させる。第1アーム32A内では第1駆動軸31Aの周
りにタイミングプーリ41Aが遊嵌されている。タイミ
ングプーリ41Aは、下面部が回転ベース2の上面に取
り付けられ上部にはタイミングベルト42Aが巻装され
る。
【0026】一方、第1アーム32Aの他端には、タイ
ミングプーリ43Aが第1アーム32Aに枢着されてタ
イミングベルト42Aが巻装され、タイミングプーリ4
1Aの上部を第2アーム33Aに固着することによっ
て、タイミングプーリ41Aの回動を第2アーム33A
に伝達するようにしている。タイミングプーリ43Aの
軸心部には第1アーム32Aに固着された軸44Aが、
タイミングプーリ43Aを枢着するように配置されてい
る。軸44Aの先端部は第2アーム33A内の一端に延
設され、タイミングプーリ45Aを一体的に固着してい
る。タイミングプーリ45Aの外周面にはタイミングベ
ルト46Aを巻装させている。
【0027】第2アーム33Aの他端には、タイミング
プーリ47Aが、第2アーム33Aの軸48Bに枢支さ
れた状態でタイミングベルト46Aを巻装することによ
って、タイミングプーリ45Aの回動が伝達され、第2
アーム33Aの上部に第3アーム34Aの一端を固着す
ることによって、第3アーム34Aを第2アーム33A
に回動可能に支持することになる。第3アーム34Aの
基板保持部35には基板Wが保持され、所定の位置に搬
送することができる。
【0028】この際、タイミングプーリ41Aの外径と
タイミングプーリ43Aの外径を2:1で形成し、タイ
ミングプーリ45Aの外径とタイミングプーリ47の外
径を1:2で形成し、タイミングプーリ41Aとタイミ
ングプーリ43Aとの軸心間の距離と、タイミングプー
リ45Aとタイミングプーリ47との軸心間の距離が
1:1で形成されれば、基板保持部35Aに保持された
基板Wは直線的に移動されることとなる。上記のアーム
体の構成は、平行4節リンク機構に比べて、リンク及び
リンクの枢支点が少なくいため、摺動による摩耗が少な
く、また、容易な構成となる。
【0029】なお、基板Wを基板保持部35に保持する
手段は、空気で吸着して保持してもよく、また、基板保
持部34A材に形成された保持部に落し込みによって保
持するようにしてもよい。
【0030】さらに、上記ロボットRは、駆動ボックス
1の周りを囲うように機台を設け、駆動ボックス1と該
機台との間に、例えば、ボールねじを装着して駆動ボッ
クス1を上下動させるように構成してもよい。
【0031】上記のように構成されたロボットRは、第
1の駆動モータ13A及び第2の駆動モータ13Bを駆
動することによって、第1軸11A及び第2軸11Bを
軸心に対して回動し、第1軸11Aに連結された第1の
アーム体3Aの第1駆動軸31A、第2軸11Bに連結
された第2のアーム体3Bの第2駆動軸31Bを回動駆
動させる。第1駆動軸の回動により第3アーム33A、
第2駆動軸の回動により第2のアーム体3Bの第3アー
ム33Bを回動させ、それによって、基板保持部35
A、35Bを直線的に移動する。
【0032】また、第3の駆動モータ23を駆動するこ
とによって、第1のアーム体3Aと第2のアーム体3B
とを共に第3軸の軸心に対して旋回させる。
【0033】一方、ウェハやガラス基板等の基板は、加
工精度を向上するために真空内で加工処理されることが
多くなってきているため、次に、上記のロボットRを真
空ロボット装置Mとして採用する場合の構成を説明す
る。
【0034】真空ロボット装置Mは、図4に示すよう
に、上記のように構成されたロボットRを、大気槽Eと
真空槽Vに分離された機台50内に収納することによっ
て構成されている。機台50は、ロボットRの駆動ボッ
クス1及びハウジング部5とを上部に収納し、ロボット
Rを上下方向に駆動する駆動室52を下部に設けて2段
に形成された本体ケース51と、ロボットRの回動ベー
ス2と2組のアーム体3とを内部に収納して真空部を形
成する真空ケース53とで形成されている。
【0035】本体ケース51には、駆動室52を下方に
位置するように分割する中間壁54が形成され、中間壁
54を挿通するようにボールねじ55が回動可能に支持
されている。ボールねじ55の上部は中間壁54から上
方に延設して駆動ボックス1の底壁に螺着され、ボール
ねじ55の下部は駆動室52内に延設してプーリ57を
装着している。
【0036】中間壁54の上面には、出力軸を駆動室5
2内に向けた駆動モータ58が配置され、駆動モータ5
8の出力軸にプーリ59が取り付けられている。ボール
ねじ55側のプーリ57と駆動モータ58側のプーリ5
9とを巻装するようにベルト60が配置され、駆動モー
タ58の駆動によってボールねじ55を回動させてロボ
ットRを上下方向に移動可能に構成している。
【0037】一方、本体ケース51の上壁51aとロボ
ット3のハウジング部5には、第3軸21の上部を覆う
ように蛇腹状のベローズ61が装着され、真空槽と大気
槽とを分離させている。ベローズ61は金属製で形成さ
れ、上下移動するロボットRに対して伸縮可能に取り付
けられている。
【0038】ベローズは、第3軸21を小径に形成する
ことによって、小径化を図ることができ、そのために、
ロボットRを上下移動する駆動モータ58の小型化を図
ることができる。
【0039】上記のように構成された真空ロボット装置
Mは、真空ケース内に配置された基板Wを取り出すため
に、ロボットRを上下いずれかの方向に移動させる。こ
の作用は、駆動モータ58の作動によりプーリ59、ベ
ルト60、プーリ57を介してボールねじ55を一方の
方向に回転させることによって行なわれる。ボールねじ
55は中間壁54に支持されているため、駆動ボックス
1がボールねじ55によって、駆動ボックス1が上下い
ずれかの方向に移動され、それに伴いロボットRが、2
組のアーム体3の第3アーム34A、34Bを所定の位
置に配置させる。
【0040】この際、ロボットRのハウジング部5に下
端部を取り付けたベローズ61は、上端部を取り付けた
本体ケース51の上壁51aに対して、伸縮するように
作用される。このベローズの配置により、ロボットRが
上下方向に移動しても、真空ケース53内の真空槽Eと
本体ケース51内の大気槽Vとは、完全に分離された状
態にある。
【0041】基板Wに対向する位置にある、例えば第1
のアーム体3Aが、第1の駆動モータ13Aの駆動によ
り第1軸11Aを介して第3アーム34Aの基板保持部
35Aを伸長させて基板Wを取り出す。そして、第3の
駆動モータ23の駆動により第3軸21を介して回動ベ
ース2を旋回させて、取り出した基板Wを図示しない加
工処理装置に搬送する。
【0042】搬送した基板Wが加工処理装置で加工され
ている間、回動ベース2は、第3の駆動モータ23によ
り旋回され、第2のアーム体3Bが、第2の駆動モータ
13Bにより第3アーム34Bの基板保持部35Bを伸
長させて基板Wを取り出す。そして、再び、第3の駆動
モータ23の駆動によって前述の加工処理装置に対向す
る位置に旋回する。そして、その位置で待機することに
なる。加工処理が完了した基板Wは、第1のアーム体3
Aにより取り出され、第1のアーム体3Aの屈伸により
元の位置に復帰移動される。この際、次の基板Wを保持
した第2のアーム体3Bが、第2の駆動モータ13Bの
駆動により第3アーム34Bの基板保持部35Bを伸長
させる。第1のアーム体3Aの基板保持部35Aと第2
のアーム体3Bの基板保持部35Bとは高さ方向に位置
ずれを形成しているため、交差する位置においてお互い
に干渉することはない。以下、同様の作用を繰り返すこ
とになる。
【0043】なお、上述のロボット1の構成はその要旨
を逸脱するものでなければ上記に限るものではない。例
えば、駆動を伝達するために設けられたプーリとベルト
との構成は、歯車機構を採用してもよく、また、他の伝
達機構を採用してもよい。
【0044】また、ロボットRの上下方向の移動は駆動
モータによるものでなく流体シリンダを使用して構成す
るものであってもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、ダブルアーム型基板搬
送ロボットは、上記のように、第1アーム体を駆動する
ために配設された第1軸と、第2アーム体を駆動するた
めに配設された第2軸と、が同一軸線上に配置されてい
るため、前記第1軸と前記第2軸を駆動する各駆動源の
配置を、前記第1軸または前記第2軸の軸線に近づける
ことができ、各駆動源を収納する収納部をコンパクトに
構成して設置する床面積を小さくすることができる。し
かも各アーム体が回動ベースに対して対称の位置に並設
され、一方の基板保持部がコ字形に形成され、他方の基
板保持部に保持された基板を、コ字形に形成された基板
保持部の中空部に挿通可能に形成しているため、一方の
アーム体の旋回範囲を避けるために他方のアーム体を長
く形成する必要がなく、各アーム体の旋回半径を小さく
できる。
【0046】また、上記のロボットは、回動ベースを旋
回駆動する第3軸を前記第2軸と同一軸線上に配設して
いるので、前記第2軸に極めて接近した第3軸を形成す
ることによって、前記第3軸を小径化することができ
る。そのため、このロボットを真空ロボット装置に採用
すれば、第3軸の周りに配設して真空槽と大気槽とを分
離するベローズを小径化することができ、ロボットの上
下移動に加えてベローズの伸縮作用による負荷がかかる
上下駆動用の駆動源の小径化をも図ることができ、コン
パクトな真空ロボット装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一形態のロボットを示す一部断面
【図2】図1による第3軸に連結する駆動モータ連結部
材を示す斜視図
【図3】図1によるロボットのアーム体の一形態を示す
一部断面図
【図4】図1のロボットを真空ロボット装置として採用
する形態を示す一部断面図
【図5】従来のダブルアーム型搬送ロボットを示す一部
断面図
【符号の説明】
R…ロボット 1…駆動ボックス 2…回転ベース 3A…第1のアーム体 3B…第2のアーム体 11A…第1軸 11B…第2軸 13A…第1の駆動モータ(第1の駆動源) 13B…第2の駆動モータ(第2の駆動源) 21…第3軸 22…駆動モータ連結部材 23…第3の駆動モータ(第3の駆動源) 31A…第1の駆動軸 31B…第2の駆動軸 M…真空ロボット装置 50…機台 51…本体ケース 53…真空ケース 61…ベローズ E…大気槽 V…真空槽 W…基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F060 AA01 AA07 AA09 BA06 DA09 DA10 EB12 EC12 FA02 GA05 GA13 GB02 GB06 GB16 GB19 GB31 HA00 HA30 5F031 GA43 GA47 GA50

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コ字形に形成された一方の基板保持部と
    前記基板保持部の中空部に基板を挿通可能に保持する他
    方の基板保持部とを、いずれかに備える第1のアーム体
    及び第2のアーム体を、それぞれ対向するように配設す
    る回動ベースと、第1のアーム体を屈伸駆動するための
    第1の駆動手段と、第2のアーム体を屈伸駆動するため
    の第2の駆動手段と、を有して構成され、 前記第1の駆動手段が、前記第1のアーム体の駆動軸に
    連結する第1軸と前記第1軸を連結駆動する第1の駆動
    源とを有し、 前記第2の駆動手段が、前記第2のアーム体の駆動軸に
    連結され、前記第1軸を同一軸線上に囲繞する第2軸と
    前記第2軸を連結駆動する第2の駆動源とを有し、 前記回動ベース内には、前記第1軸から前記第1のアー
    ム体の駆動軸に連結する第1軸連結手段が配設され、か
    つ前記第2軸から前記第2のアーム体の駆動軸に連結す
    る第2軸連結手段が前記第1軸連結手段の下方に配設さ
    れていることを特徴とするダブルアーム型基板搬送ロボ
    ット。
  2. 【請求項2】 前記回動ベースは、前記第2軸を同一軸
    線上で囲繞する第3軸の一端に連結されるとともに、前
    記第3軸の他端に連結される第3の駆動源によって回動
    駆動されることを特徴とする請求項1記載のダブルアー
    ム型基板搬送ロボット。
  3. 【請求項3】 前記第1軸は、前記第1の駆動源に第1
    の連結手段に連結され、前記第2軸は、前記第2の駆動
    源に第2の連結手段に連結され、前記第3軸は、前記第
    3の駆動源に第3の連結手段に連結され、前記第1の駆
    動源、前記第2の駆動源、前記第3の駆動源及び、前記
    第1の連結手段、前記第2の連結手段、前記第3の連結
    手段は、1収納部内に収納され、前記収納部が、上下動
    可能に構成されていることを特徴とする請求項2記載の
    ダブルアーム型基板搬送ロボット。
  4. 【請求項4】 真空槽を形成する真空ケースと大気槽を
    有する本体ケースとを備えて構成される機台と、前記機
    台内に上下移動可能に配設されるロボットと、を有して
    構成され、 前記ロボットが、基板を直線的に移動させるために屈伸
    可能に構成された第1のアーム体及び第2のアーム体
    を、それぞれ対向するように配設する回動ベースと、第
    1のアーム体を屈伸駆動するための第1の駆動手段と、
    第2のアーム体を屈伸駆動するための第2の駆動手段
    と、を有して構成され、 前記第1の駆動手段が、前記第1のアーム体の駆動軸に
    連結する第1軸と前記第1軸を連結駆動する第1の駆動
    源とを有し、 前記第2の駆動手段が、前記第2のアーム体の駆動軸に
    連結され、前記第1軸を同一軸線上に囲繞する第2軸と
    前記第2軸を連結駆動する第2の駆動源とを有し、 前記回動ベースは、前記第2軸を同一軸線上で囲繞する
    とともに第3の駆動源に連結駆動される第3軸に連結さ
    れ、 前記第1の駆動源と、前記第2の駆動源と、前記第3の
    駆動源と、は上下動可能な収納部内に配設され、 前記ロボットの上部に配置された前記回動ベースと前記
    第1のアーム体及び第2のアーム体とが前記真空ケース
    内に配設され、前記本体ケース内に配設されるロボット
    の下部と前記真空ケースとの間に、前記真空槽と前記大
    気槽を分離するベローズが、前記ロボットの上下移動に
    より伸縮可能に配設されていることを特徴とするダブル
    アーム型真空ロボット装置。
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