JP2009023021A - 基板搬送ロボット及びそれを備えた半導体製造装置 - Google Patents

基板搬送ロボット及びそれを備えた半導体製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】アームを直動式の構成とし、その回転駆動部であるモータをダイレクトドライブ方式とし、さらにそのモータの回転位置検出器を1回転以内での位置検出が可能なものを使用できるようにする。
【解決手段】多段の直動式アームを伸縮動作させる大プーリ16について、第2アームを直線状に駆動する連結プレートが第1ベルトの直線状部分におけるストローク量を移動しても第1ベルトによって回転する量が1回転未満となる直径を備えるように構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体や液晶のフラットパネルディスプレイの半導体製造装置において使用され、ウェハやガラスなどの基板を搬送する基板搬送ロボットに関する。
フォークに基板を載せて搬送する従来の搬送ロボットは、複数のアームを水平面内で回転させる事で伸縮または旋回動作を実現し、基板を搬送する水平多関節ロボットが一般的である。水平多関節ロボットは、各アームの筐体内にタイミングベルトやギヤなどを配置し、モータの回転を伝達させることによってアームを回転させる。。あるいは、リンク式のアームを用いて同様な旋回及び伸縮動作をするものもある。いずれにしても、これら水平多関節ロボットは、基板の搬送距離に応じたアーム長が必要であり、特に旋回動作においてアームの旋回動作領域を大きく確保する必要がある。これに対して、旋回動作領域を小さくするロボットとして、直動式の基板搬送ロボットが知られている(例えば、特許文献1)。直動式のロボットは、多段のスライドユニット(水平多関節ロボットのアームに相当する)の最上段にフォークが搭載されて、スライドユニットが伸長していくので、水平多関節ロボットのアームよりは旋回動作領域を小さくできる構成といえる。従って、旋回動作領域を小さくするためには一般的に直動式のロボットが有効である。
ところで、これら水平多関節や直動式のロボットのアームの回転駆動部は、ロボットの胴体やアームの筐体内に小型のサーボモータを収納し、各アームを回転させるものが一般的である。すなわち、一般的に販売されているサーボモータと減速機とを組み合わせ、さらにベルトやギヤでその回転力を伝達することでアームの回転を実現させている構成が一般的である。
しかし、アームの回転駆動部として、減速機などを介さずに、直接アームを駆動するダイレクトドライブモータ方式の構成がある。例えば、特許文献2などがその構成を示す。特許文献2の回転駆動部は、2つのモータが上下で重なり、それぞれのモータの出力軸(回転軸)が同芯状になるよう構成されている。そして、各々のモータの出力軸の先端にリンクアームを接続し、これら2つの出力軸を同時に同方向に回転した場合にリンクアームの旋回動作を実現させ、これらの出力軸を同時に反対方向に回転した場合にリンクアームの伸縮動作を実現させる。この構成の場合、モータがダイレクトにアームを回転させるので、減速機によるバックラッシが少なく、アームの高精度な位置決めができる。また、構成もより簡単となる。
以上のことから、ロボットのアームの動作領域を小さくしつつ、かつその回転駆動部の構成を簡単にしながらも高精度なアームの位置決めを実現させるためには、直動式のロボットであって、そのアームの回転駆動部をダイレクトドライブ方式にすることが理想だといえる。
しかし、ダイレクトドライブモータの構成の場合、モータの回転位置検出器(エンコーダ)が、モータの回転軸が任意の位置から360°回転した時点で、回転前の検出値と同じ値を出力する、すなわち1回転以内での位置検出のみが可能な位置検出器が使用されることがある。これは、上記のような水平多関節やリンク式のロボットでは、モータの1回転以内の回転でアームの伸縮動作が実現でき、さらにロボットは予め定められた動作を繰り返せばよいため、アームの回転動作も1回転以内で済み、モータの多回転が必要性が少なかったためである。また、多回転のカウントが不要であれば、位置検出器の位置データのバックアップの必要がなく、そのバックアップに使用するバッテリが不要になるという利点もあるためである。また、バッテリが不要になるほかに、モータ多回転のカウントに必要な部品も不要になり、低コスト、小型化、生産の工数減、信頼性の向上、などの利点もあるからである。
しかし、このような位置検出器を持つ回転駆動部の場合、当然ながら、モータが360°よりも大きい角度まで正回転した状態での回転位置検出器の出力は、実際の回転角度から360°を引いた値となる。このため、回転した絶対値を検出できない場合がある。
特許第3484067号 特表平08-506771号公報
従って、アームを直動式の構成とし、その回転駆動部をダイレクトドライブ方式とし、さらにそのモータの回転位置検出器を1回転以内での位置検出のみが可能なものにすると、以下のような問題がある。
つまり、直動式のアームは、回転駆動部の1回転未満の回転動作で伸縮動作を可能にさせる水平多関節のアームと異なり、多段のスライドユニットが伸長していくので、単に従来のダイレクトドライブ式の回転駆動部と直動式のアームとを組み合わせても、回転駆動部のモータは多回転動作が必要となり、上記のような利点をもつ1回転以内での位置検出のみが可能な回転位置検出器が使えなくなる。
そこで、本発明では、基板搬送ロボットの動作領域を小さくできる直動式のロボットであって、ダイレクトドライブ式の高精度なアームの位置決めを実現させつつも、上記のような利点を備える1回転以内での位置検出が可能な位置検出器を備えたロボットを提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、胴体に収容された少なくとも第1及び第2モータからなる回転駆動部を備え、前記モータの回転によって、多段に構成された直動式アームの伸縮及び回転を行う基板搬送ロボットにおいて、前記直動式アームが、前記第1モータに直接回転駆動される第1アームと、前記第2モータに直接回転駆動される大プーリと、前記大プーリとともに第1ベルトを張架するアイドラと、前記第1ベルトの直線状部分に固定される連結プレートと、前記連結プレートと連結され、前記第1アームの上部に設けられる第2アームと、前記第2アームに搭載される2つのプーリと、前記2つのプーリに巻装される第2ベルトと、前記第2ベルトの直線状部分に連結されるフォークと、前記第2ベルトの前記フォークが連結される側と対峙する前記直線状部分に一端が固定され、その他端が前記第1アームに固定されるプレートと、から構成され、前記大プーリは、前記連結プレートが前記直線状部分におけるストローク量を移動しても前記第1ベルトによって回転する量が1回転未満となる直径を備えた基板搬送ロボットとするものである。
また、請求項2に記載の発明は、前記アイドラは、前記大プーリとともに前記第1ベルトを三角形状に張架する2つのアイドラで構成され、前記連結プレートは前記三角形状の長辺に固定される請求項1記載の基板搬送ロボットとするものである。
また、請求項3に記載の発明は、前記第1ベルトが、前記大プーリの周囲上部に巻装される上段ベルトと、前記大プーリの周囲下部に巻装される下段ベルトと、から構成され、それぞれのベルトの一端が前記大プーリに固定され、他端が前記連結プレートに固定される請求項2記載の基板搬送ロボットとするものである。
また、請求項4に記載の発明は、前記第1ベルトと前記第2ベルトとが、スチール製の金属ベルトで構成された請求項1乃至3いずれかに記載の基板搬送ロボットとするものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4いずれかに記載の基板搬送ロボットを用いて基板を搬送する半導体製造装置とするものである。
請求項1に記載の発明によると、大プーリは、連結プレートが第1ベルトの直線状部分におけるストローク量を移動しても第1ベルトによって回転する量が1回転未満となる直径を備えたものであるので、胴体内の第1モータは1回転以内で第2アームやフォークを伸縮スライドさせることができる。また、第2モータは第1アームを直接回転させる。これらの構成から、第1及び第2モータの1回転以内の動作で直動式アームの回転・伸縮動作を実現できる。よって、各モータの位置検出器についてバッテリなどを不要にさせ、その構成を簡単にできる。
また、直動式アームを構成するので、直動ガイドによって第2アーム及びフォークの横方向の動きが規制されるために、水平多関節に比べて伸縮動作時の横揺れを少なくする事ができ、アームの位置決め精度が向上する。
また、請求項2に記載の発明によると、大プーリの中心から2つのアイドラまでの距離を同じにすることで、ベルトの直線状部分を確保しつつ、大プーリの中心で回転する第1アーム筐体が必要とする最小旋回径を小さくすることができる。
また、請求項3に記載の発明によると、2つの有端ベルトを使ってそれぞれの有端ベルトの一端が大プーリに固定されるよう構成できるので、無端ベルトを使うと必要となるはずのテンショナが不要であって、かつプーリとベルトの滑りを無くすことができる。
また、請求項4に記載の発明によると、前記第1アーム部及び第2アーム内部に備えたベルトを金属ベルトとすることで、ロボットを減圧環境下(真空中)に置いたときに発生するガスの量や有害なガスの成分を抑制することができる。また、請求項5に記載の発明によると、位置検出器の構成が簡単な、信頼性が高い基板搬送ロボットであって、その占有面積も狭くて済む基板搬送ロボットを用いることで、半導体製造装置の信頼性が高く、フットプリントも小さい製造装置とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の直動式アームを備えた基板搬送ロボットにおいて、直動式アームが伸びた状態の斜視図である。まず、本ロボットの概要構成を説明する。図1のように、本発明の基板搬送ロボット1は、回転駆動部を収容する胴体2の上部に、直動式アーム33を備えている。直動式アーム33は、胴体2の上部で回転可能な第1アーム3と、第1アーム3の上部で直動し、第1アーム3の回転中心から放射状の方向に直動可能な第2アーム8と、第2アーム8の直動方向と同方向に、第2アーム8からさらに直動可能な第3アーム12とから構成されている。第3アーム12の先端には、フォーク14が一体的に設けられる。この構成により、胴体2内部の回転駆動部によって直動式アーム33は伸縮・回転動作して、フォーク14に載置される基板を目的の位置に搬送する。
まず、胴体2内部の回転駆動部について説明する。図2は胴体2の側断面図を示している。なお、直動式アーム33は図示省略している。図2のように、回転駆動部41は、ほぼ同一構成の第1のモータ42と、第2のモータ43とが上下に同芯状に配置されている。第1のモータ42において、円筒状のステータ46aの内周面には巻線45aが設けられている。また、ロータ44aがステータ46aに回転自在に支持されていて、ロータ44aの一部に、巻線45aと微小な隙間を介して対向するように永久磁石が貼付されている。巻線45aには図示しないロボットコントローラから電流が供給され、発生した電磁力により、永久磁石すなわちロータ44aを回転させる。第2のモータ43も同様な構成と作用により、ロータ44bが回転する。第2のモータ43の同様な構成には添え字bを付す。第1のモータ42のロータ44aは円筒状の外シャフト25に連結されている。また、第2のモータ43のロータ44bは、内シャフト24に連結されている。内シャフト24は、外シャフト25の内部に挿通されるように構成されて、これらが同芯状で、互いに独立して回転できる構成になっている。
ロータ44aの一部には、位置検出器47のディスク47aが貼付されている。ディスク47aは薄い円盤状のもので、これに全周にわたってスリットが設けられている。ステータ46の一部には、ディスク47aと微小な隙間を介して対向する様にヘッド47bが設けられていて、ヘッド47bは、ディスク47aのスリットを磁気的に読み取って、ロータ44の回転位置を検出する。そして、ヘッド47bは、図示しないロボットコントローラに信号を送出する。これらが第1のモータ42と第2のモータ43との双方に設けられている。2つの位置検出器47は、上記のように、位置データのバックアップに使用するバッテリが無いものである。また、モータ多回転のカウントに必要な部品も備えていない。
ステータ46aと46bとは、上下で連結されている。これらのさらに外周は円筒状のカバー50で覆われている。カバー50の内部の一部に複数の支柱51が設けられていて、支柱51の内側に設けられた複数のリニアガイド52にステータ46aと46bが連結されている。よって、ステータ46aらはリニアガイド52によって上下に移動可能である。
また、ステータ46bの下部にはボールネジ53が設けられている。ボールネジ53は、一般に市販されている回転型のモータ55によってベルト54を介して回転させられ、ステータ46a、46bらは上下する。
ここで、ロボットを減圧環境下に置く場合は、ステータ46a、46bを気密な構成とする。気密にする手段はOリングなどを使用すればよい。さらに、ステータ46aの上部と、支柱51の上部のフランジ56との間に、シャフト24、25を内部に挿通させるようなベローズ15を設け、ステータ内部を気密に保てばよい。
次に、直動式アーム33の詳細構成を説明する。本発明では、下記に説明する直動式アームの構成により、上記の位置検出器47を問題なく使用できるようになっている。図3が直動式アーム33の構成を示す各部の分解斜視図である。
図3において、上述した内シャフト24の上端と連結されるのが大プーリ16である。大プーリ16はその外周にベルト17の一部が巻装されている。一方、上述した外シャフト25の上端と連結されるのが第1アーム3の第1アーム筐体19である。そして、第1アーム筐体19の上に固定された2つのアイドラ23a、23bのにベルト17が巻装されている。ベルト17は、大プーリ16と2つのアイドラ23に巻装されるので、二等辺三角形状に張られている。従って、これらを収容する第1アーム筐体19も概ね二等辺三角形状の箱体となっている。
ここで、大プーリ16とベルト17の構成を図4にてさらに詳しく説明する。図4(a)は大プーリのベルト巻装を説明する斜視図である。(b)がその分解図である。図4のように、ベルト17は、上段ベルト17aと下段ベルト17bとで構成される。各ベルトは有端ベルトである。
上段ベルト17aの一端は図4(b)のように大プーリ16の外周部の上部に固着され、大プーリ16を上から見たときに時計回りに巻装され、さらにアイドラ23bに巻装されて、他端が連結プレート5に固着される。また、下段ベルト17bの一端は図4(b)のように大プーリ16の外周部の下部に固着され、大プーリ16を上から見たときに反時計回り、つまり上段ベルト17aの巻装方向とは逆に巻装され、さらにアイドラ23aに巻装されて、他端が連結プレート5に固着される。
以上の構成により、例えば大プーリ16が図のように時計回りに回転すると、下段ベルト17bが大プーリ16により多く巻装されるように作用するので、連結プレート5はアイドラ23aに近づくように移動する。このとき、上段ベルト17aは大プーリ16から巻装量が減るように連結プレート5に引っ張られるように移動する。このように、連結プレート5は二等辺三角形状に張られたベルトの長辺で移動可能である。
大プーリ16の外形寸法については、これを大きく取ることで、ベルト17の巻きつけ長さを十分に長く取るように構成されている。つまり、大プーリ16に対するベルト17a、bの各巻きつけ長さが、連結プレート5が移動できるストローク以上となるように大プーリ16の直径が決定されている。これにより、大プーリ16が1回転以内の回転で、連結プレート5のストロークを確保できるようになっている。
なお、2つのアイドラ23を1つに変更し、大プーリ16とともにベルト17を張架し、そのベルト17の直線状部分に連結プレート5を固定してもよいが、この場合はベルト17の直線状部分の両端を大プーリ16の回転中心から均等に配置することができない。一方、上記の構成(2つのアイドラ23と大プーリ16による三角形状の張架構成)とすることによって、ベルト17の直線状の部分を長く確保しつつ、大プーリ16の回転中心から直線状部分の両端までを均等な距離に配置でき、大プーリ16の回転中心で回転したときの第1アーム筐体19の必要な旋回径を小さくすることができる。すなわち、直動式アーム33全体の最小旋回半径が小さく構成できる。
再び図3において、直動式アーム33の構成を説明する。上述した大プーリ16らを収容した第1アーム筐体19の上部を覆うように設けられるのがベース4である。ベース4は板状体である。ベース4には連結プレート5のストロークに応じたスリット穴32が設けられている。連結プレート5はスリット穴32からベース4の上面に突出するが、ベース4と干渉することなく上記ストロークの動作が可能である。
ベース4の上面には、スリット穴32に沿うように2本の直動ガイド6aが敷設されている。直動ガイド6aには複数のブロック6bが装着されていて、ブロック6bらは直動ガイド6aにより、精密に直線状に案内される。ブロック6bらの上面には板状の第2アームベース7が固定される。これにより、第2アームベース7が直線状に移動可能である。第2アームベース7は、連結部34を介して連結プレート5と連結される。これにより、連結プレート5が上記ストロークに沿って移動すると、これに伴って第2アームベース7は直動ガイド6aに案内されながら移動する。
第2アームベース7の上部には、第2アーム筐体20が固定される。第2アーム筐体20は概ね直方体形状であって、第2アームベース7が図3のように直動ガイド6aの端に位置したときに、第2アーム筐体20の下面の一端が固定され、第2アームベース7が直動ガイド6aのもう一端に位置したときに、第2アーム筐体20の他端がベース4から突出するように固定されている。
第2アーム筐体20の上面には、プーリ21とプーリ22とが第2アーム筐体20に対して回転可能に設けられている。そして、これらプーリに巻装されるベルト11が設けられている。プーリ21、22はベルト11の直線状の部分がスリット穴32や直動ガイド6aに沿うように設けられる。また、ベルト11の直線状の部分は、第2アームベース7の直線動作量程度になるようその長さが確保される。なお、ベルト11を例えばスチール製ベルトなどの金属ベルトで構成してもよい。
また、ベース4上において第2アーム筐体20を挟んで連結プレート5と対峙する側の、ベース4の側面には、図5のようにベルト固定プレート10が設けられている。図5は図3における反対側からの分解鳥瞰図である。ただし、フォーク14らは省略している。ベルト固定プレート10は略コの字状となった板状体であり、その一端がベース4の側面に固定されている。そして、その他端には図3のようにピン18が設けられていて、ピン18がベルト11a、11bの一端のベルトピン穴36に挿通固定されている。
一方、第2アーム筐体20内には、直動ガイド9が敷設されており、直動ガイド9に案内されて移動可能な図示しないブロックの上面が、第3アーム12の下面に固定されている。また、第3アーム12の下面には、第3アーム連結プレート37が設けられていて、第3アーム連結プレート37は、ベルト固定プレート10に固定されているベルト11に関して、プーリ21とプーリ22を挟んで対峙するベルトの反対側の直線状の部分に固定されている。また、第2アームベース7が図5の状態、つまり第2アーム筐体20がベース4の上部に重なった状態のとき、第3アーム連結プレート37は、プーリ22に近接した側に固定される。
第3アーム12には、図3のように、板状体のフォークプレート13が連結され、フォークプレート13には、フォーク14が連結される。第3アーム12、フォークプレート13、フォーク14は、実質的に一体のものである。
以上の構成により、内シャフト24と外シャフト25とが第1及び第2のモータ42、43によって同時に同じ方向に回転した場合、第1アーム筐体19と大プーリ16とは相対的な回転差がないために、連結プレート5は第1アーム筐体19上では止まっており、従って第2アームベース7は直進運動をせずに止まったままとなる。そのため、第2アームベース7上の第2アーム筐体20もこの間は動いておらず、一方、第1アーム筐体19は外シャフト25によって回転しているために、第1アーム3から上部は旋回(回転)動作をとることができる。
これに対して、内シャフト24のみが回転し、と外シャフト25が回転しない場合、第1アーム筐体19とプーリ16とは相対的な回転差が生じ、大プーリ16は第1アーム筐体19に対して回転することとなる。これによって、大プーリ16に巻装されたベルト17が大プーリ16によって移動するため、連結プレート5が2つのアイドラ23a、b間のストロークを移動する。更に、連結プレート5に固定された第2アームベース7と、第2アームベース7に固定された第2アーム筐体20は直動ガイド6aに沿って直線運動する。このとき、直線運動をする第2アーム筐体20上では、ベルト固定プレート10の上端に固定されたベルト11が第2アーム筐体20に対して回転するために、ベルト11に固定されている第3アーム12が、直動ガイド9に沿って直線運動を行う。
これらの一連の動きによって第2アーム8及び第3アーム12が同時に直線方向に移動することで、直動式アーム33の伸長運動が達成され、第3アーム12上にフォークプレート13を介して固定されたフォーク14が直線移動を行う。
本発明の直動式アーム33は、アームの伸縮方向が直動ガイド6aや9によって規制されているために、各アームの進行方向に対して横方向の動きが少なくなり、横揺れが少ない搬送を実現でき、高精度なアームの位置決めが可能となる。
また、アームの伸縮方向に対して各アームが階層的に多段に重なるために、アームが縮んだ状態では水平多関節のアームと比較するとアームが旋回(回転)したときの最小旋回半径が小さくでき、省スペース化が実現できるようになる。
そして、本発明では上述のように、プーリ16の外形を大きく取ることで、ベルト17の巻きつけ長さを十分に長く取ることができるので、1回転以内でなければ回転位置検出ができないような位置検出器を備えた回転駆動部を構成することができ、十分な伸縮ストロークを持ったアームの構成が可能となる。
また、ベルト17とベルト11を金属ベルトにすることで、ロボットを減圧環境下においても、発生ガス量及び、半導体製造のプロセスに有害なガスなどを抑制する事ができ、減圧環境(真空)内での環境を高真空でガスの少ない環境を実現できる。
以上のように、本発明の構成は、通常の大気圧の雰囲気で使用してもよいが、特に、減圧環境内で基板を搬送する真空基板搬送ロボットは、真空容器内に設置され、スループットの向上のために、真空容器の小型化が要求され、また、減圧環境を高真空かつクリーンな状態に保つために、真空内での搬送ロボットから発生するガス量やプロセスに有害なガスを抑制することが求められるため、本発明のように、アームの伸縮にスライド方式のアームとすることで必要な伸縮ストロークを確保したロボットアームを持ち、その駆動に金属ベルトを使用することでコンパクトかつ発生ガス量が少ない真空基板搬送ロボットを提供できるようになる。また、本発明によれば、直動式アームの回転動作及び伸縮動作を実現させるにあたって、回転駆動部のモータは1回転以内で済み、モータの多回転が必要性がなくなる。また、多回転のカウントが不要なので、モータの位置検出器の位置データのバックアップの必要がなく、そのバックアップに使用するバッテリが不要になる。また、バッテリが不要になるほかに、モータ多回転のカウントに必要な部品も不要になり、低コスト、小型化、生産の工数減、信頼性の向上、などの利点も得ることができる。
本発明の基板搬送ロボットの斜視図 図1の胴体の側断面図 本発明の基板搬送ロボットの直動式アームの分解斜視図 図3におけるプーリとベルトの詳細を示す分解斜視図真空搬送ロボットの右側面図 図3を反対側から見た分解斜視図
符号の説明
1 基板搬送ロボット2 胴体
3 第1アーム
4 ベース
5 連結プレート
6a,b 直動ガイド
7 第2アームベース
8 第2アーム
9 直動ガイド
10 ベルト固定プレート
11a,b ベルト
12 第3アーム
13 フォークプレート
14 フォーク
15 ベローズ
16 大プーリ
17a,b ベルト
18a,b ピン
19 第1アーム筐体

20 第2アーム筐体
21 プーリ
22 プーリ
23a,b アイドラ
24 内シャフト
25 外シャフト

32 スリット穴
33 直動式アーム
34 連結部
35 ベルト連結部
36 ベルトピン穴
37 第3アーム連結プレート

41 回転駆動部
42 第1のモータ
43 第2のモータ
44 ロータ
45 巻線
46 ステータ
47 位置検出器

50 カバー
51 支柱
52 リニアガイド
53 ボールネジ
54 ベルト
55 モータ
56 フランジ

Claims (5)

  1. 胴体に収容された少なくとも第1及び第2モータからなる回転駆動部を備え、前記モータの回転によって、多段に構成された直動式アームの伸縮及び回転を行う基板搬送ロボットにおいて、
    前記直動式アームが、前記第1モータに直接回転駆動される第1アームと、前記第2モータに直接回転駆動される大プーリと、前記大プーリとともに第1ベルトを張架するアイドラと、前記第1ベルトの直線状部分に固定される連結プレートと、前記連結プレートと連結され、前記第1アームの上部に設けられる第2アームと、前記第2アームに搭載される2つのプーリと、前記2つのプーリに巻装される第2ベルトと、前記第2ベルトの直線状部分に連結されるフォークと、前記第2ベルトの前記フォークが連結される側と対峙する前記直線状部分に一端が固定され、その他端が前記第1アームに固定されるプレートと、から構成され、
    前記大プーリは、前記連結プレートが前記直線状部分におけるストローク量を移動しても前記第1ベルトによって回転する量が1回転未満となる直径を備えたものであることを特徴とする基板搬送ロボット。
  2. 前記アイドラは、前記大プーリとともに前記第1ベルトを三角形状に張架する2つのアイドラで構成され、前記連結プレートは前記三角形状の長辺に固定されることを特徴とする請求項1記載の基板搬送ロボット。
  3. 前記第1ベルトが、前記大プーリの周囲上部に巻装される上段ベルトと、前記大プーリの周囲下部に巻装される下段ベルトと、から構成され、それぞれのベルトの一端が前記大プーリに固定され、他端が前記連結プレートに固定されることを特徴とする請求項2記載の基板搬送ロボット。
  4. 前記第1ベルトと前記第2ベルトとが、スチール製の金属ベルトで構成されたことを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の基板搬送ロボット。
  5. 請求項1乃至4いずれかに記載の基板搬送ロボットを用いて基板を搬送することを特徴とする半導体製造装置。
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