開示される実施形態は、不等リンク長を有するアームを有するロボットに関し、より詳細には、1枚以上の基板をそれぞれが支持する、不等リンク長を有する1つ以上のアームを有するロボットに関する。
背景
半導体、LED(Light Emitting Diode)、太陽光、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)またはその他のデバイスの製造に関連するものなどの用途のための真空、大気、および制御環境処理は、基板、および基板に関連する運搬台を保管場所、処理場所、またはその他の場所へ、またはそこから搬送するために、ロボット技術および他の形態のオートメーションを利用する。基板のこのような搬送は、1枚以上の基板を搬送する単一のアームを用いて、または1枚以上の基板を各々搬送する複数のアームを用いて、個々の基板、基板の集団を動かしてもよい。製造の多くは、例えば、半導体製造に関連するもののように、設置面積および容積が重要である清浄または真空環境内で行われる。さらに、自動搬送の多くは、搬送時間の最小化によってサイクル時間の短縮ならびに関連設備のスループットおよび利用率の増大がもたらされる場合に実施される。したがって、所与の範囲の搬送用途のために必要な設置面積および作業空間容積が最小限に抑えられ、搬送時間が最小限に抑えられる基板搬送オートメーションを提供することが望まれている。
摘要
以下の摘要は単に、例示であることが意図される。本摘要は、特許請求の範囲を限定することを目的としていない。
例示的実施形態の一態様では、搬送装置は、少なくとも1つの駆動装置と、第1の上腕、第1の前腕および第1のエンドエフェクタを備えた第1のロボットアームと、第2の上腕、第2の前腕および第2のエンドエフェクタを備えた第2のロボットアームとを備える。前記第1の上腕は、第1の回転軸において前記少なくとも1つの駆動装置に接続される。前記第2の上腕は、前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において前記少なくとも1つの駆動装置に接続される。前記第1および第2のロボットアームは、前記第1および第2のエンドエフェクタを、前記1および第2のエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットするように構成される。前記第1および第2のロボットアームは、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように構成される。前記第1および第2のロボットアームは、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように構成される。前記第1の上腕および前記第1の前腕は異なる有効長を有する。前記第2の上腕および前記第2の前腕は異なる有効長を有する。
例示的実施形態の別の態様では、方法が提供され、当該方法は、第1の上腕、第1の前腕および第1のエンドエフェクタを備え、前記第1の上腕および前記第1の前腕が異なる有効長を有する、第1のロボットアームを提供することと、第2の上腕、第2の前腕および第2のエンドエフェクタを備え、前記第2の上腕および前記第2の前腕が異なる有効長を有する、第2のロボットアームを提供することと、前記第1の上腕を第1の回転軸において少なくとも1つの駆動装置に接続することと、前記第2の上腕を前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において前記少なくとも1つの駆動装置に接続することと、を含む。前記第1および第2のロボットアームは、前記第1および第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットするように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように構成される。
例示的実施形態の別の態様では、方法が提供され、当該方法は、第1のロボットアームの第1のエンドエフェクタおよび第2のロボットアームの第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットすることを含む。ここで前記第1のロボットアームは、第1の上腕、第1の前腕および前記第1のエンドエフェクタを備え、前記第1の上腕は、第1の回転軸において少なくとも1つの駆動装置に接続され、前記第2のロボットアームは、第2の上腕、第2の前腕および前記第2のエンドエフェクタを備え、前記第2の上腕は、前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において前記少なくとも1つの駆動装置に接続される。前記方法はさらに、前記第1および第2のロボットアームを移動させて、第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを移動させることと、前記第1および第2のロボットアームを移動させて、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるようにこれらのエンドエフェクタを移動させることと、を含む。
例示的実施形態の別の態様では、搬送装置は、第1の上腕、第1の前腕および第1のエンドエフェクタを備えた第1のロボットアームと、第2の上腕、第2の前腕および第2のエンドエフェクタを備えた第2のロボットアームと、前記第1および第2のロボットアームに接続された駆動装置と、を備える。前記第1の上腕は、第1の回転軸において前記駆動装置に接続される。前記第2の上腕は、前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において前記駆動装置に接続される。前記第1および第2の上腕を回転させるために、前記駆動装置は3つのみのモータを備える。前記第1および第2のロボットアームは、前記第1および第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットするように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように構成される。
例示的実施形態の別の態様では、方法は、第1のロボットアームの第1のエンドエフェクタおよび第2のロボットアームの第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットすることを含む。ここで前記第1のロボットアームは、第1の上腕、第1の前腕および前記第1のエンドエフェクタを備え、前記第1の上腕は、第1の回転軸において駆動装置に接続され、前記第2のロボットアームは、第2の上腕、第2の前腕および前記第2のエンドエフェクタを備え、前記第2の上腕は、前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において前記駆動装置に接続される。前記方法はさらに、前記第1および第2のロボットアームを移動させて、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを移動させることと、前記第1および第2のロボットアームを移動させて、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるようにこれらのエンドエフェクタを移動させることと、前記第1および第2の回転軸から離間された第3の回転軸の周りで前記第1および第2のロボットアームを一緒に回転させることと、を含む。前記第1の収縮位置から前記第1の方向に前記移動させることと、前記少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように前記移動させることと、前記回転させることとは、前記駆動装置の3つのみのモータの使用によって行われる。
例示的実施形態の別の態様では、方法は、第1の上腕、第1の前腕および第1のエンドエフェクタを備えた第1のロボットアームを提供することと、第2の上腕、第2の前腕および第2のエンドエフェクタを備えた第2のロボットアームを提供することと、前記第1の上腕を第1の回転軸において駆動装置に接続することと、前記第2の上腕を前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において前記駆動装置に接続することと、を含む。前記第1および第2のロボットアームは、前記第1および第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットするように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように回転されるように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように回転されるように構成される。前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように前記第1および第2のロボットアームを回転させるために、また前記第1および第2の回転軸から離間された第3の回転軸の周りで前記第1および第2のロボットアームを回転させるために、前記駆動装置は3つのみのモータを備える。
例示的実施形態の別の態様では、装置は、第1の上腕、第1の前腕および第1のエンドエフェクタを備えた第1のロボットアームと、第2の上腕、第2の前腕および第2のエンドエフェクタを備えた第2のロボットアームと、前記第1および第2のロボットアームに接続された駆動装置と、を備える。前記第1の上腕は、第1の回転軸において前記駆動装置に接続される。前記第2の上腕は、前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において前記駆動装置に接続される。前記第1および第2の上腕を回転させるために、前記駆動装置は5つのモータを備える。前記モータのうちの第1のモータは、前記第1および第2のロボットアームに接続されて、前記第1および第2の回転軸から離間された第3の回転軸の周りで前記第1および第2のロボットアームを回転させ、第2および第3のモータは、前記第1のロボットアームに接続されて、それぞれが前記第1の上腕および前記第1の前腕を回転させ、第4および第5のモータは、前記第2のロボットアームに接続されて、前記第1のロボットアームとは独立してそれぞれが前記第2の上腕および前記第2の前腕を回転させる。前記第1および第2のロボットアームは、前記第1および第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットするように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように構成される。
例示的実施形態の別の態様では、方法は、第1のロボットアームの第1のエンドエフェクタおよび第2のロボットアームの第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットすることを含む。ここで前記第1のロボットアームは、第1の上腕、第1の前腕および前記第1のエンドエフェクタを備え、前記第1の上腕は、第1の回転軸において駆動装置に接続され、前記第2のロボットアームは、第2の上腕、第2の前腕および前記第2のエンドエフェクタを備え、前記第2の上腕は、前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において前記駆動装置に接続される。前記方法はさらに、前記第1および第2のロボットアームを移動させて、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを移動させることと、前記第1および第2のロボットアームを移動させて、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるようにこれらのエンドエフェクタを移動させることと、前記第1および第2の回転軸から離間された第3の回転軸の周りで前記第1および第2のロボットアームを一緒に回転させることと、を含む。前記第1の収縮位置から前記第1の方向に前記移動させることと、前記少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように前記移動させることと、前記回転させることとは、前記駆動装置の5つのモータの使用によって行われる。前記モータのうちの第1のモータは、前記第1および第2のロボットアームに接続されて、前記第3の回転軸の周りで前記第1および第2のロボットアームを回転させ、第2および第3のモータは、前記第1のロボットアームに接続されて、それぞれが前記第1の上腕および前記第1の前腕を回転させ、第4および第5のモータは、前記第2のロボットアームに接続されて、前記第1のロボットアームとは独立してそれぞれが前記第2の上腕および前記第2の前腕を回転させるように構成される。
例示的実施形態の別の態様では、方法は、第1の上腕、第1の前腕および第1のエンドエフェクタを備えた第1のロボットアームを提供することと、第2の上腕、第2の前腕および第2のエンドエフェクタを備えた第2のロボットアームを提供することと、前記第1の上腕を第1の回転軸において駆動装置に接続することと、前記第2の上腕を前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において前記駆動装置に接続することと、を含む。前記第1および第2のロボットアームは、前記第1および第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットするように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように回転されるように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように回転されるように構成される。前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように前記第1および第2のロボットアームを回転させるために、また前記第1および第2の回転軸から離間された第3の回転軸の周りで前記第1および第2のロボットアームを回転させるために、前記駆動装置は5つのモータを備える。前記モータのうちの第1のモータは、前記第1および第2のロボットアームに接続されて、前記第3の回転軸の周りで前記第1および第2のロボットアームを回転させ、第2および第3のモータは、前記第1のロボットアームに接続されて、それぞれが前記第1の上腕および前記第1の前腕を回転させ、第4および第5のモータは、前記第2のロボットアームに接続されて、前記第1のロボットアームとは独立してそれぞれが前記第2の上腕および前記第2の前腕を回転させるように構成される。
例示的実施形態の別の態様では、装置は、第1の上腕、第1の前腕および第1のエンドエフェクタを備えた第1のロボットアームと、第2の上腕、第2の前腕および第2のエンドエフェクタを備えた第2のロボットアームと、前記第1および第2のロボットアームに接続された駆動装置と、を備える。前記第1の上腕は、第1の回転軸において前記駆動装置に接続される。前記第2の上腕は、前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において前記駆動装置に接続される。前記第1および第2の上腕を回転させるために、前記駆動装置は4つのモータを備える。前記モータのうちの第1のモータは、第1の上腕に接続され、第2のモータは、前記第2の上腕に接続され、第3のモータは、第1の前腕に接続され、第4のモータは、前記第2の前腕に接続され、前記第3および第4のモータは、前記第1および第2の回転軸から離間された共通軸において整列される。前記第1のモータは、前記第1の回転軸に整列され、前記第2のモータは、前記第2の回転軸に整列される。前記第1および第2のロボットアームは、前記第1および第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットするように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように構成される。
前述の態様や他の特徴は以降の記述で説明されるが、次の添付図面を参照している。
図1Aは、搬送装置の上面図である。
図1Bは、搬送装置の側面図である。
図2Aは、搬送装置の上面部分概略図である。
図2Bは、搬送装置の側面部分概略図である。
図3Aは、搬送装置の上面図である。
図3Bは、搬送装置の上面図である。
図3Cは、搬送装置の上面図である。
図4は、グラフ図である。
図5Aは、搬送装置の上面図である。
図5Bは、搬送装置の側面図である。
図6Aは、搬送装置の上面部分概略図である。
図6Bは、搬送装置の側面部分概略図である。
図7Aは、搬送装置の上面図である。
図7Bは、搬送装置の上面図である。
図7Cは、搬送装置の上面図である。
図8は、グラフ図である。
図9は、搬送装置の側面部分概略図である。
図10Aは、搬送装置の上面図である。
図10Bは、搬送装置の側面図である。
図11Aは、搬送装置の上面図である。
図11Bは、搬送装置の側面図である。
図12は、搬送装置の側面部分概略図である。
図13は、搬送装置の側面部分概略図である。
図14Aは、搬送装置の上面図である。
図14Bは、搬送装置の上面図である。
図14Cは、搬送装置の上面図である。
図15Aは、搬送装置の上面図である。
図15Bは、搬送装置の側面図である。
図16Aは、搬送装置の上面図である。
図16Bは、搬送装置の側面図である。
図17Aは、搬送装置の上面図である。
図17Bは、搬送装置の側面図である。
図18は、搬送装置の側面部分概略図である。
図19は、搬送装置の側面部分概略図である。
図20Aは、搬送装置の上面図である。
図20Bは、搬送装置の上面図である。
図20Cは、搬送装置の上面図である。
図21Aは、搬送装置の上面図である。
図21Bは、搬送装置の側面図である。
図22Aは、搬送装置の上面図である。
図22Bは、搬送装置の側面図である。
図23は、搬送装置の側面部分概略図である。
図24Aは、搬送装置の上面図である。
図24Bは、搬送装置の上面図である。
図24Cは、搬送装置の上面図である。
図25Aは、搬送装置の上面図である。
図25Bは、搬送装置の側面図である。
図26Aは、搬送装置の上面図である。
図26Bは、搬送装置の上面図である。
図26Cは、搬送装置の上面図である。
図27Aは、搬送装置の上面図である。
図27Bは、搬送装置の側面図である。
図28Aは、搬送装置の上面図である。
図28Bは、搬送装置の側面図である。
図29Aは、搬送装置の上面図である。
図29Bは、搬送装置の上面図である。
図29Cは、搬送装置の上面図である。
図30Aは、搬送装置の上面図である。
図30Bは、搬送装置の側面図である。
図31Aは、搬送装置の上面図である。
図31Bは、搬送装置の側面図である。
図32Aは、搬送装置の上面図である。
図32Bは、搬送装置の上面図である。
図32Cは、搬送装置の上面図である。
図32Dは、搬送装置の上面図である。
図33Aは、搬送装置の上面図である。
図33Bは、搬送装置の側面図である。
図34Aは、搬送装置の上面図である。
図34Bは、搬送装置の上面図である。
図34Cは、搬送装置の上面図である。
図35Aは、搬送装置の上面図である。
図35Bは、搬送装置の側面図である。
図36は、搬送装置の上面図である。
図37Aは、搬送装置の上面図である。
図37Bは、搬送装置の側面図である。
図38Aは、搬送装置の上面図である。
図38Bは、搬送装置の側面図である。
図39は、搬送装置の上面図である。
図40Aは、搬送装置の上面図である。
図40Bは、搬送装置の側面図である。
図41は、搬送装置の上面図である。
図42は、搬送装置の上面図である。
図43Aは、搬送装置の上面図である。
図43Bは、搬送装置の側面図である。
図44は、搬送装置の上面図である。
図45は、搬送装置の上面図である。
図46Aは、搬送装置の上面図である。
図46Bは、搬送装置の側面図である。
図47Aは、搬送装置の上面図である。
図47Bは、搬送装置の側面図である。
図48は、搬送装置の上面図である。
図49は、搬送装置の上面図である。
図50Aは、搬送装置の上面図である。
図50Bは、搬送装置の側面図である。
図51は、搬送装置の上面図である。
図52Aは、搬送装置の上面図である。
図52Bは、搬送装置の側面図である。
図53は、搬送装置の上面図である。
図54Aは、搬送装置の上面図である。
図54Bは、搬送装置の側面図である。
図55Aは、搬送装置の上面図である。
図55Bは、搬送装置の上面図である。
図55Cは、搬送装置の上面図である。
図56Aは、搬送装置の上面図である。
図56Bは、搬送装置の側面図である。
図57Aは、搬送装置の上面図である。
図57Bは、搬送装置の上面図である。
図57Cは、搬送装置の上面図である。
図58Aは、搬送装置の上面図である。
図58Bは、搬送装置の側面図である。
図59Aは、搬送装置の上面図である。
図59Bは、搬送装置の上面図である。
図59Cは、搬送装置の上面図である。
図60Aは、搬送装置の上面図である。
図60Bは、搬送装置の側面図である。
図61Aは、搬送装置の上面図である。
図61Bは、搬送装置の上面図である。
図61Cは、搬送装置の上面図である。
図62は、搬送装置の上面図である。
図63は、例示的なプーリを示す図である。
図64は、搬送装置の上面図である。
図65は、搬送装置の上面図である。
図66Aは、搬送装置の上面図である。
図66Bは、搬送装置の等角図である。
図66Cは、搬送装置の端面図である。
図66Dは、搬送装置の側面図である。
図67Aは、搬送装置の上面図である。
図67Bは、搬送装置の等角図である。
図67Cは、搬送装置の端面図である。
図67Dは、搬送装置の側面図である。
図68Aは、搬送装置の上面図である。
図68Bは、搬送装置の上面図である。
図69A−Fは、搬送装置の上面図である。
図70A−Fは、搬送装置の上面図である。
図71A−Eは、搬送装置の上面図である。
図72Aは、搬送装置の上面図、図72Bは、搬送装置の側面図である。
図72Cは、搬送装置の上面図、図72Dは、搬送装置の側面図である。
図73Aは、搬送装置の上面図、図73Bは、搬送装置の側面図である。
図73Cは、搬送装置の上面図、図73Dは、搬送装置の側面図である。
図74Aは、搬送装置の上面図である。
図74Bは、搬送装置の上面図である。
図75A−Fは、搬送装置の上面図である。
図76Aは、搬送装置の上面図である。
図76Bは、搬送装置の上面図である。
図76Cは、搬送装置の上面図である。
図76Dは、搬送装置の上面図である。
図77Aは、搬送装置の上面図、図77Bは、搬送装置の側面図である。
図77Cは、搬送装置の上面図、図77Dは、搬送装置の側面図である。
図78Aは、搬送装置の上面図、図78Bは、搬送装置の側面図である。
図79Aは、搬送装置の上面図である。
図79Bは、搬送装置の上面図である。
図80Aは、搬送装置の上面図である。
図80Bは、搬送装置の上面図である。
例示的実施形態の詳細説明
以下に開示される実施形態のほかに、開示される実施形態は他の実施形態が可能であり、さまざまな方法で実施または実行することができる。それゆえ、開示される実施形態はその適用において、以下の記載に説明されているか、または図面に示されている構造の細部および構成要素の配置に限定されないことを理解されたい。1つの実施形態のみが本明細書に記載されている場合には、これに関する請求項はその実施形態に限定されるべきではない。さらに、この請求項は、確実な除外、限定、または放棄を表明する明確で説得力のある証拠がないかぎり、限定的に読むべきではない。
次に、図1Aおよび図1Bを参照すると、駆動装置12およびアーム14を有するロボット10の上面図および側面図がそれぞれ示されている。アーム14は収縮位置に示されている。アーム14は、駆動装置12の中心回転軸18の周りを回転可能な上腕または第1のリンク16を有する。アーム14は、肘回転軸22の周りを回転可能な前腕または第2のリンク20をさらに有する。アーム14は、手首回転軸26の周りを回転可能なエンドエフェクタまたは第3のリンク24をさらに有する。エンドエフェクタ24は基板28を支持する。説明されるように、アーム14は、駆動装置12の中心回転軸18と一致する線形経路32と(図1Aに見られるように)一致してもよい半径方向経路30、または線形経路32と平行な経路、例えば、経路34、36もしくは他のものに沿って基板28が搬送されるように駆動装置12と協働するように構成される。図示されている実施形態では、前腕または第2のリンク20の関節間長さは上腕または第1のリンク16の関節間長さよりも大きい。図示されている実施形態では、エンドエフェクタまたは第3のリンク24の横方向オフセット38は、前腕20および上腕14の関節間長さの差に相当する。以下においてさらに詳細に説明されるように、横方向オフセット38はアーム14の伸長および収縮の間に実質的に一定に維持され、それにより、基板28は、線形経路に対する基板28またはエンドエフェクタ24の回転を伴うことなく、線形経路に沿って動かされる。これは、説明されるように、前腕20に対する手首26におけるエンドエフェクタ24の回転を制御するための追加の制御軸を用いることなく、アーム14の内部の構造を用いて達成される。図1Aに関して開示されている実施形態の一態様では、第3のリンクまたはエンドエフェクタ24の質量中心は手首中心線または回転軸26に存在してもよい。代替的に、第3のリンクまたはエンドエフェクタ24の質量中心は、中心回転軸18からオフセットされた(38)経路40に沿って存在してもよい。このようにして、アームの伸長および収縮の間に質量が別様にオフセットされた結果として加えられるモーメントにより、エンドエフェクタ24をリンク16、20に対して制約するバンドへの外乱を最小限に抑えることができる。ここで、質量中心は、基板がある状態もしくはない状態で決定されてもよいし、またはその中間で決定されてもよい。代替的に、第3のリンクまたはエンドエフェクタ24の質量中心は任意の好適な場所に存在してもよい。図示されている実施形態では、基板搬送装置10は、中心回転軸18上で駆動部12に結合された可動アームアセンブリ14を用いて基板28を搬送する。図3A〜図3Cから分かるように、基板支持体24は手首回転軸26上のアームアセンブリ14に結合され、アームアセンブリ14は、伸長および収縮の間に、中心回転軸18の周りを回転する。手首回転軸26は伸長および収縮の間に、中心回転軸18に対する半径方向経路、例えば、経路30、34、または36と平行であり、そこからオフセット38等された手首経路40に沿って動く。基板支持体24は同様に伸長および収縮の間に、回転を伴うことなく半径方向経路30と平行に動く。開示されている実施形態の他の態様においてより詳細に説明されるように、前腕の長さが上腕の長さよりも短い場合に、エンドエフェクタをほぼ純粋に半径方向の運動で動くように制約する原理および構造が適用されてもよい。さらに、複数枚の基板がエンドエフェクタによって扱われる場合に、この特徴が適用されてもよい。さらに、1枚以上の追加の基板を扱う第2のアームを駆動装置と接続して用いる場合に、この特徴が適用されてもよい。したがって、このような変形例は全て包含されてもよい。
図2Aおよび図2Bを同様に参照すると、図1Aおよび図1Bに示されるアーム14の個々のリンクを駆動するために用いられる内部構成を示すシステム10の部分概略上面図および側面図がそれぞれ示されている。駆動装置12は、ハウジング60に結合され、第1および第2のシャフト62、64をそれぞれ駆動する、対応する第1および第2のエンコーダ56、58を有する第1および第2のモータ52、54を有する。ここで、シャフト62はプーリ66に結合されてもよく、シャフト64は上腕16に結合されてもよく、シャフト62、64は同心状であるか、または別様に配設されてもよい。代替的な態様では、任意の好適な駆動装置が提供されてもよい。ハウジング60はチャンバ68と連通していてもよく、蛇腹70、チャンバ68、およびハウジング60の内部部分は真空環境72を大気環境74から隔離する。ハウジング60は可動台としてスライド76上をz方向に摺動してもよく、ハウジング60、およびそこに結合されたアーム14をz(80)方向に選択的に動かすために、親ねじまたはその他の好適な垂直もしくは線形z駆動装置78が提供されてもよい。図示されている実施形態では、上腕16はモータ54によって中心回転軸18の周りに駆動される。同様に、前腕は、モータ52によって、従来の円形プーリおよびバンド等のプーリ66、82およびバンド84、86を有するバンド駆動装置を通じて駆動される。代替的な態様では、前腕20を上腕16に対して駆動するための任意の好適な構造が提供されてもよい。プーリ66と82の比は1:1、2:1、または任意の好適な比であってもよい。エンドエフェクタを有する第3のリンク24は、リンク16に対して接地されるプーリ88、エンドエフェクタもしくは第3のリンク24に対して接地されるプーリ90、ならびにプーリ88およびプーリ90を制約するバンド92、94を有するバンド駆動装置によって制約されてもよい。説明されるように、第3のリンク24が、アーム14の伸長および収縮の間に回転を伴うことなく半径方向経路をたどるために、プーリ88、90の間の比は一定でなくてもよい。これは、プーリ88、90は、2つの非円形プーリ等の、1つ以上の非円形プーリであってもよい場合、またはプーリ88、90の一方は円形であり、他方は非円形であってもよい場合に達成されてもよい。代替的に、第3のリンクまたはエンドエフェクタ24の経路を説明されているように制約するために、任意の好適な連結装置またはリンケージが提供されてもよい。図示されている実施形態では、少なくとも1つの非円形プーリが上腕16および前腕20の不等長の影響を相殺し、それにより、最初の2本のリンク16、20の位置にかかわりなくエンドエフェクタ24が半径方向30に向くようにしている。本実施形態は、非円形であるプーリ90および円形であるプーリ88に関して説明する。代替的に、プーリ88が非円形であってもよく、プーリ90が円形であってもよい。代替的に、プーリ88および92が非円形であってもよく、またはアーム14のリンクを説明されているように制約するための任意の好適な連結装置が提供されてもよい。例として、1989年9月12日に発行され、「非円形駆動装置(Noncircular Drive)」と題する米国特許第4,865,577号に、非円形プーリまたはスプロケットが説明されている。同特許は参照することによりその全体が本明細書に組み込まれている。代替的に、アーム14のリンクを説明されているように制約するための任意の好適な連結装置が提供されてもよく、例えば、任意の好適な可変比駆動装置または連結装置、連結歯車またはスプロケット、カムまたはその他のものが、単独で、または好適なリンケージもしくはその他の連結装置と組み合わせて用いられてもよい。図示されている実施形態では、肘プーリ88は上腕16に結合され、丸形または円形で示され、手首または第3のリンク24に結合された手首プーリ90は、非円形で示されている。手首プーリの形状は非円形であり、半径方向軌道30に対して垂直な線96について対称であってもよい。線96は同様に、例えば、図3Bに見られるように、手首軸26が肩軸18に最も接近した状態で前腕20および上腕16が互いに重なるときに、2つのプーリ88、90の間の線と一致するかまたはそれと平行になってもよい。プーリ90の形状は、アーム14が伸長および収縮する際にバンド92、94がぴんと張ったままになり、プーリ90の対向する側面に、手首回転軸26からの半径方向距離102、104が変化する接点98、100を確立するようなものになっている。例えば、図3Bに示される向きにおいては、プーリ上の2つのバンドの接点98、100の各々は、手首回転軸26から等しい半径方向距離102、104にある。これは、それぞれの比を示す図4においてさらに説明する。アーム14が回転するために、ロボットの駆動シャフト62、64は両方ともアームの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタ24が直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、2本の駆動シャフト62、64は、例えば、本セクションにおいて後に提示される例示的な逆運動学方程式に従って、協調して動く必要がある。ここで、基板搬送装置10は、基板28を搬送するように構成されている。前腕20は上腕16に回転可能に結合され、中心軸18から上腕リンク長だけオフセットされた肘軸22の周りに回転可能である。エンドエフェクタ24は前腕20に回転可能に結合され、肘軸22から前腕リンク長だけオフセットされた手首軸26の周りに回転可能である。手首プーリ90はエンドエフェクタ24に固定され、バンド92、94を用いて肘プーリ88に結合される。ここで、前腕リンク長は上腕リンク長と異なり、エンドエフェクタは肘プーリ、手首プーリ、およびバンドによって上腕に対して制約され、それにより、基板は中心軸18に対する線形半径方向経路30に沿って動く。ここで、基板支持体24は、基板支持体連結装置92を用いて上腕16に結合され、肘回転軸22の周りの前腕20と上腕16との間の相対運動によって手首回転軸26の周りに駆動される。図3A、図3B、および図3Cは図1および図2のロボットの伸長運動を示す。図3Aは、アーム14がその収縮位置にある状態におけるロボット10の上面図を示す。図3Bは、前腕20が上腕16の上に整列された状態における部分的に伸長したアーム14を示し、エンドエフェクタの横方向オフセット38は前腕20および上腕16の関節間長さの差に相当することを図解している。図3Cは、完全な伸長ではないが、伸長位置にあるアーム14を示す。
例示的な順運動学が提供されてもよい。代替的な態様では、任意の好適な順運動学が、代替構造に対応するために提供されてもよい。以下の例示的な方程式は、エンドエフェクタの位置をモータの位置の関数として求めるために用いられてもよい。
x2=l1cosθ1+l2cosθ2 (1.1)
y2=l1sinθ1+l2sinθ2 (1.2)
R2=sqrt(x2 2+y2 2) (1.3)
T2=atan2(y2,x2) (1.4)
α3=asin(d3/R2)ここで、d3=l2−l1 (1.5)
α12=θ1−θ2 (1.6)
α12<πであれば、R=sqrt(R2 2−d3 2)+l3、T=T2+α3、そうでない場合、R=−sqrt(R2 2−d3 2)+l3、T=T2−α3+π (1.7)
例示的な逆運動学が提供されてもよい。代替的な態様では、任意の好適な逆運動学が、代替構造に対応するために提供されてもよい。以下の例示的な方程式は、エンドエフェクタの指定された位置を達成するためのモータの位置を求めるために利用されてもよい。
x3=RcosT (1.8)
y3=RsinT (1.9)
x2=x3−l3cosT+d3sinT (1.10)
y2=y3−l3sinT−d3cosT (1.11)
R2=sqrt(x2 2+y2 2) (1.12)
T2=atan2(y2,x2) (1.13)
α1=acos((R2 2+l1 2−l2 2)/(2R2l1)) (1.14)
α2=acos((R2 2−l1 2+l2 2)/(2R2l2)) (1.15)
R>l3であれば、θ1=T2+α1、θ2=T2−α2、そうでない場合、θ1=T2−α1、θ2=T2+α2 (1.16)
運動学方程式においては以下の用語が用いられてもよい。
d3=エンドエフェクタの横方向オフセット(m)
l1=第1のリンクの関節間長さ(m)
l2=第2のリンクの関節間長さ(m)
l3=手首関節からエンドエフェクタ上の基準点まで測定された、エンドエフェクタを有する第3のリンクの長さ(m)
R=エンドエフェクタの半径方向位置(m)
R2=手首関節の半径座標(m)
T=エンドエフェクタの角度位置(rad)
T2=手首関節の角座標(rad)
x2=手首関節のx座標(m)
x3=エンドエフェクタのx座標(m)
y2=手首関節のy座標(m)
y3=エンドエフェクタのy座標(m)
θ1=第1のリンクに結合された駆動シャフトの角度位置(rad)
θ2=第2のリンクに結合された駆動シャフトの角度位置(rad)。
上記の例示的な運動学方程式は、好適な駆動装置、例えば、アーム14の最初の2本のリンク16、20の位置にかかわりなくエンドエフェクタ24が半径方向30に向くように第3のリンク24の向きを制約するバンド駆動装置を設計するために用いられてもよい。
図4を参照すると、第3のリンクの向きを制約するバンド駆動装置の伝達比r31 122のプロット120が、ロボットの中心からエンドエフェクタの根元まで測定されたアームの正規化された伸長の関数、すなわち、(R−l3)/l1として示されている。伝達比r31は、第3のリンクに取り付けられたプーリの角速度ω32の、第1のリンクに取り付けられたプーリの角速度ω12に対する比として定義される。いずれの角速度も第2のリンクに対して定義される。図は、異なるl2/l1(0.1の増分で0.5〜1.0、および0.2の増分で1.0〜2.0)についての伝達比r31をグラフで示している。非円形プーリ(単数または複数)の外形は、図4に係る伝達比r31を達成するように算出されてもよく、外形の例は図2A、図54A、および図54Bに示されている。
開示されている実施形態では、エンドエフェクタの運動を制約するための1つ以上の非円形プーリまたはその他の好適なデバイスを用いつつ、同じ格納容積を有する等リンクアームと比べてより長いリーチが得られてもよい。代替的な態様では、第1のリンクはモータによって、直接か、または任意の種類の連結装置もしくは伝達機構を介するかのいずれかによって駆動されてもよい。ここでは、任意の好適な伝達比を用いることができる。代替的に、第2のリンクを作動させるバンド駆動装置は、ベルト駆動装置、ケーブル駆動装置、歯車駆動装置、リンケージベースのメカニズムまたは以上のものの任意の組合せ等の、同等の機能性を有する任意の他の機構によって置換されてもよい。同様に、第3のリンクを制約するバンド駆動装置は、ベルト駆動装置、ケーブル駆動装置、非円形歯車、リンケージベースのメカニズムまたは以上のものの任意の組合せ等の、任意の他の好適な機構によって置換されてもよい。ここで、エンドエフェクタは半径方向に向いていてもよいが、そうである必要はない。例えば、エンドエフェクタは第3のリンクに対して、任意の好適なオフセットを有して位置付けられ、任意の好適な方向を向いていてもよい。さらに、代替的な態様では、第3のリンクは複数のエンドエフェクタまたは基板を支持してもよい。任意の好適な数のエンドエフェクタおよび/または材料ホルダが第3のリンクによって搬送されることができる。さらに、代替的な態様では、例えば、図4においてl2/l1<1によって表されることから分かるように、ならびに図25〜図34および図43〜図53から分かり、説明されているように、前腕の関節間長さは上腕の関節間長さよりも小さくなりうる。
次に、図5Aおよび5Bを参照すると、ロボット10のいくつかの特徴を組み込んだロボット150の上面図および側面図がそれぞれ示されている。ロボット150は、駆動装置12と収縮位置に示されたアーム152とを有するように示されている。アーム152は、ここにおける説明を除いて、アーム14の特徴と同様の特徴を有する。例として、前腕または第2のリンク158の関節間長さは上腕または第1のリンク154の関節間長さよりも大きい。同様に、エンドエフェクタまたは第3のリンク162の横方向オフセット168は前腕158および上腕154の関節間長さの差に相当する。図6Aおよび図6Bを同様に参照すると、アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部構成を有する駆動装置150が示されている。図示されている実施形態では、上腕154は、図1および図2のアーム14に関して説明されたように、1つのモータによってシャフト64を介して駆動される。同様に、エンドエフェクタまたは第3のリンク162は、図1および図2のアーム14に関して説明されたように、非円形プーリ機構によって上腕154に対して制約される。アーム152とアーム14との例示的な相違は、前腕158が、少なくとも1つの非円形プーリを有するバンド機構を介してシャフト62および駆動装置12の別のモータに結合されるところに見られる。ここで、連結装置またはバンド機構は、ここに説明されている通りの、または図1および図2のプーリ駆動装置88、90に関して説明されている通りの特徴を有してもよい。連結装置またはバンド機構は、駆動装置12のシャフト62に結合される非円形プーリ202を有し、シャフト62とともに軸18の周りに回転可能である。アーム152のバンド機構は、上腕リンク158に結合され、肘軸156の周りに回転可能な円形プーリ204をさらに有する。円形プーリ204はバンド206、208を介して非円形プーリ202に結合される。ここで、バンド206、208は非円形プーリ202の外形によってぴんと張ったままに保持されうる。代替的な態様では、プーリまたはその他の好適な伝達装置の任意の組合せが提供されてもよい。プーリ202および204ならびにバンド206、208は、プーリ202に対する上腕154の回転(例えば、プーリ202を静止した状態に保持し、その一方で、上腕154を回転させる)が、手首関節160を、エンドエフェクタの所望の半径方向経路180と平行で、経路180からオフセットされた(168)直線に沿って伸長および収縮させるように、協働する。ここで、エンドエフェクタを有する第3のリンク162は、例えば、少なくとも1つの非円形プーリを有する、アーム14に関して説明された通りのバンド駆動装置によって、最初の2本のリンク154、158の位置にかかわりなくエンドエフェクタが半径方向180に向くように制約される。ここでは、アーム14のリンクを説明されているように制約するための任意の好適な連結装置が提供されてもよく、例えば、1つ以上の好適な可変比駆動装置または連結装置、連結歯車またはスプロケット、カムまたはその他のものが、単独で、または好適なリンケージもしくはその他の連結装置と組み合わせて用いられてもよい。図示されている実施形態では、肘プーリ204は前腕158に結合され、丸形または円形に示され、シャフト62に結合された肩プーリ202は、非円形に示されている。シャフトプーリの形状は非円形であり、半径方向軌道180に対して垂直な線218について対称であってもよい。線218は同様に、例えば、図7Bに見られるように、手首軸160が肩軸18に最も接近した状態で前腕158および上腕154が互いに重なるときに、2つのプーリ202、204の間の線と一致するかまたはそれと平行になってもよい。プーリ202の形状は、アーム152が伸長および収縮する際にバンド206、208がぴんと張ったままになり、プーリ202の対向する側面に、肩回転軸18からの半径方向距離214、216が変化する接点210、212を確立するようなものになっている。例えば、図7Bに示される向きにおいては、プーリ上の2つのバンドの接点210、212の各々は、肩回転軸18から等しい半径方向距離214、216にある。これは、それぞれの比を示す図8においてさらに説明する。アーム152が回転するために、ロボットの駆動シャフト62、64は両方ともアームの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタ162が直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、2本の駆動シャフト62、64は、例えば、本セクションにおいて後に提示される例示的な逆運動学方程式に従って、協調して動く必要がある。例えば、上腕に結合された駆動シャフトは、他方のモータは静止状態に保持されている一方で、以下に提示される逆運動学方程式に従って動く必要がある。図7A、図7B、および図7Cは図5および図6のロボット150の伸長運動を示す。図7Aは、アーム152がその収縮位置にある状態におけるロボットの上面図を示す。図7Bは、前腕が上腕の上に整列された状態における部分的に伸長したアームを示し、エンドエフェクタ162の横方向オフセット168は前腕158および上腕154の関節間長さの差に相当することを図解している。図7Cは、完全な伸長ではないが、伸長位置にあるアームを示す。
例示的な順運動学が提供されてもよい。代替的な態様では、任意の好適な順運動学が、代替構造に対応するために提供されてもよい。以下の例示的な方程式は、エンドエフェクタの位置をモータの位置の関数として求めるために用いられてもよい。
d1=l1sin(θ1−θ2) (2.1)
(θ1−θ2)<π/2であれば、θ21=θ2−l2asin((d1+d3)/l2)、そうでない場合、θ21=θ2+l2asin((d1+d3)/l2)+π (2.2)
x2=l1cosθ1+l2cosθ21 (2.3)
y2=l1sinθ1+l2sinθ21 (2.4)
R2=sqrt(x2 2+y2 2) (2.5)
T2=atan2(y2,x2) (2.6)
(θ1−θ2)<π/2であれば、R=sqrt(R2 2−d3 2)+l3、T=θ2、そうでない場合、R=−sqrt(R2 2−d3 2)+l3、T=θ2 (2.7)
例示的な逆運動学が提供されてもよい。代替的な態様では、任意の好適な逆運動学が、代替構造に対応するために提供されてもよい。以下の例示的な方程式は、エンドエフェクタの指定された位置を達成するためのモータの位置を求めるために利用されてもよい。
x3=RcosT (2.8)
y3=RsinT (2.9)
x2=x3−l3cosT+d3sinT (2.10)
y2=y3−l3sinT−d3cosT (2.11)
R2=sqrt(x2 2+y2 2) (2.12)
T2=atan2(y2,x2) (2.13)
α1=acos((R2 2+l1 2−l2 2)/(2R2l1)) (2.14)
R>l3であれば、θ1=T2+α1、θ2=T、そうでない場合、θ1=T2−α1、θ2=T (2.15)
運動学方程式においては以下の用語が用いられてもよい。
d3=エンドエフェクタの横方向オフセット(m)
l1=第1のリンクの関節間長さ(m)
l2=第2のリンクの関節間長さ(m)
l3=手首関節からエンドエフェクタ上の基準点まで測定された、エンドエフェクタを有する第3のリンクの長さ(m)
R=エンドエフェクタの半径方向位置(m)
R2=手首関節の半径座標(m)
T=エンドエフェクタの角度位置(rad)
T2=手首関節の角座標(rad)
x2=手首関節のx座標(m)
x3=エンドエフェクタのx座標(m)
y2=手首関節のy座標(m)
y3=エンドエフェクタのy座標(m)
θ1=第1のリンクに結合された駆動シャフトの角度位置(rad)
θ2=第2のリンクに結合された駆動シャフトの角度位置(rad)。
上記の運動学方程式は、バンド駆動装置を設計するために用いられてもよい。ここで、このバンド駆動装置は、上腕154の回転が手首関節160を、エンドエフェクタ162の所望の半径方向経路180と平行な直線に沿って伸長および収縮させるように、第2のリンク158を制御する。
次に、図8を参照すると、第2のリンクを駆動するバンド駆動装置の伝達比r20 272を、ロボットの中心からエンドエフェクタの根元まで測定されたアームの正規化された伸長の関数、すなわち、(R−l3)/l1として示すグラフ270が示されている。伝達比r20は、第2のリンクに取り付けられたプーリの角速度ω21の、第2のモータに取り付けられたプーリの角速度ω01に対する比として定義される。いずれの角速度も第1のリンクに対して定義される。図は、異なるl2/l1についての伝達比r20をグラフで示している。
第2のリンクを駆動するバンド駆動装置のための非円形プーリ(単数または複数)の外形は、図8に係る伝達比r20 272を達成するように算出される。プーリ外形の一例が図6Aに示されており、図55Aおよび図55Bにおいて説明する。
第3のリンク162の向きを制約するバンド駆動装置の伝達比r31は、図1および図2の実施形態のために図4に示されている伝達比と同じであってもよい。伝達比r31は、第3のリンクに取り付けられたプーリの角速度、ω32の、第1のリンクに取り付けられたプーリの角速度、ω12に対する比として定義される。いずれの角速度も第2のリンクに対して定義される。図は、異なるl2/l1(0.1の増分で0.5〜1.0、および0.2の増分で1.0〜2.0)についての伝達比r31をグラフで示している。第3のリンク162を制約するバンド駆動装置のための非円形プーリ(単数または複数)の外形は、図4に係る伝達比r31を達成するように算出されてもよい。プーリ外形の一例が図6Aに示されている。
示されている実施形態では、説明されているように、エンドエフェクタを制約するための非円形プーリまたはその他の好適なメカニズムを用いつつ、同じ格納容積を有する等リンクアームと比べてより長いリーチが得られてもよい。図1および図2に開示されている実施形態と比べて、肩軸18において、非円形プーリを有するもう1つのバンド駆動装置を従来のバンド駆動装置の代わりに設けてもよい。代替的な態様では、第1のリンクはモータによって、直接か、または任意の種類の連結装置もしくは伝達機構を介するかのいずれかによって駆動されてもよく、例えば、任意の好適な伝達比が用いられてよい。代替的に、第2のリンクを作動させ、第3のリンクを制約するバンド駆動装置は、ベルト駆動装置、ケーブル駆動装置、非円形歯車、リンケージベースのメカニズムまたは以上のものの任意の組合せ等の、同等の機能性を有する任意の他の機構によって置換されてもよい。さらに、第3のリンクは、図9に示されるように、第2のモータによって駆動されるプーリに第3のリンクを同期させる従来の2段バンド機構を介して、エンドエフェクタを半径方向に保持するように制約されてもよい。代替的に、2段バンド機構は、ベルト駆動装置、ケーブル駆動装置、歯車駆動装置、リンケージベースのメカニズムまたは以上のものの任意の組合せ等の、任意の他の好適な機構によって置換されてもよい。加えて、エンドエフェクタは半径方向に向いていてもよいが、そうである必要はない。例えば、エンドエフェクタは第3のリンクに対して、任意の好適なオフセットを有して位置付けられ、任意の好適な方向を向いていてもよい。代替的な態様では、第3のリンクは2つ以上のエンドエフェクタまたは基板を搬送してもよい。ここでは、任意の好適な数のエンドエフェクタおよび/または材料ホルダが第3のリンクによって支持されることができる。さらに、前腕の関節間長さは、例えば、図8においてl2/l1<1によって表されるように、上腕の関節間長さよりも小さくてもよい。
次に、図9を参照すると、代替的なロボット300が示されている。ロボット300では、第3のリンクは、第2のモータによって駆動されるプーリに第3のリンクを同期させる従来の2段バンド機構を介して、エンドエフェクタを半径方向に保持するように制約されてもよい。ロボット300は、駆動装置12およびアーム302を有するように示されている。アーム302は、シャフト64に結合され、中心軸または肩軸18の周りに回転可能な上腕または第1のリンク304を有してもよい。アーム302は、肘軸306において上腕304に回転可能に結合される前腕または第2のリンク308を有する。リンク304、308は、上述されたように、長さが異なっていてもよい。第3のリンクまたはエンドエフェクタ312は手首軸310において第2のリンクまたは前腕308に回転可能に結合され、エンドエフェクタ312は、上述されたように不等リンク長を有するリンク304、308によって回転を伴うことなく半径方向経路に沿って基板28を搬送できる。図示されている実施形態では、シャフト62は2つのプーリ314、316に結合され、プーリ314は円形であってもよく、プーリ316は非円形であってもよい。ここで、円形プーリ314は、シャフト62によって駆動されるプーリに第3のリンク312を同期させる従来の2段(318、320)円形バンド機構を介して、エンドエフェクタ312を半径方向に保持するように第3のリンク312を制約する。2段機構318、320は、バンド322によって肘プーリ324に結合されるプーリ314を有する。肘プーリ324は肘プーリ326に結合され、肘プーリ326はバンド330を介して手首プーリ328に結合される。前腕308は肘プーリ332をさらに有してもよく、肘プーリ332は円形であってもよく、バンド334を通じて肩プーリ316に結合されてもよい。肩プーリ316は非円形であってもよく、プーリ314およびシャフト62に結合されてもよい。
開示されている実施形態は、追加の軸を有するロボット駆動装置を有するロボットであって、ロボット駆動装置に結合されたアームが、1枚以上の基板を搬送する能力を有する独立して動作可能な追加のエンドエフェクタを有してもよいロボットに関してさらに具体化されてもよい。例として、2つの独立して動作可能なアームリンケージまたは「デュアルアーム」構成を有するアームが提供されてもよく、各々の独立して動作可能なアームは、1枚、2枚、または任意の好適な数の基板を支持するように構成されているエンドエフェクタを有してもよい。ここで、また以下において説明されるように、各々独立して動作可能なアームは、異なるリンク長を有する第1および第2のリンクを有してもよく、リンクに結合されたエンドエフェクタおよび支持された基板は、上述されたように動作し、経路をたどる。ここで、基板搬送装置は第1および第2の基板を搬送し、共通回転軸上の駆動部に結合される独立して動作可能な第1および第2のアームアセンブリを有してもよい。第1および第2の基板支持体は、それぞれ第1および第2の手首回転軸上で第1および第2のアームアセンブリに結合される。第1および第2のアームアセンブリの一方または両方は、伸長および収縮の間に共通回転軸の周りに回転する。第1および第2の手首回転軸は伸長および収縮の間に、共通回転軸に対する半径方向経路と平行に、この半径方向経路からオフセットされた第1および第2の手首経路に沿って動く。第1および第2の基板支持体は伸長および収縮の間に、回転を伴うことなく半径方向経路と平行に動く。以下に、複数の独立して動作可能なアームを有する、開示されている実施形態の変形例が提供される。ここで、代替的な態様では、特徴の任意の好適な組合せが提供されてもよい。
次に、図10Aおよび図10Bを参照すると、デュアルアーム機構を有するロボット350の上面図および側面図がそれぞれ示されている。ロボット350は、共通の上腕354と、それぞれのエンドエフェクタ360、362を各々有する独立して動作可能な前腕356、358とを有するアーム352を有する。図示されている実施形態では、リンケージは両方ともそれらの収縮位置に示されている。エンドエフェクタの横方向オフセット366は上腕354および前腕356、358の関節間長さの差に相当する。図示されている実施形態では、上腕は同じ長さを有し、前腕よりも長くてもよい。さらに、エンドエフェクタ360、362は前腕356、358の上方に位置付けられる。次に、図11Aおよび図11Bを参照すると、代替的な構成のアームを有するロボット375の上面図および側面図がそれぞれ示されている。図示されている実施形態では、アーム377は、図10Aおよび図10Bに関して説明された通りの特徴を有してもよく、リンケージは両方ともそれらの収縮位置に示されている。この構成では、上部リンケージのエンドエフェクタ382を有する第3のリンクは、2つのエンドエフェクタ382、384の間の垂直間隔を低減するために、前腕380の下に設けられる。ここでは、図10Aおよび図10Bの構成の上部エンドエフェクタ362に段をつけて(368)低くすることによって、同様の効果が得られてもよい。図12および図13を同様に参照すると、図10および図11のアームの個々のリンクを駆動するためにそれぞれ用いられる、ロボット350、375の内部構成がそれぞれ示されている。図示されている実施形態では、駆動装置390は、同心シャフト398、400、402をそれぞれ駆動し、位置エンコーダ404、406、408をそれぞれ有する回転子固定子機構であってもよい第1、第2および第3の駆動モータ392、394、396を有してもよい。Z駆動装置410がモータを垂直方向に駆動してもよい。この場合には、モータはハウジング412内に部分的または完全に収容されてもよく、蛇腹414がハウジング412の内部容積をチャンバ416に封止し、内部容積およびチャンバ416の内部は真空またはその他のもの等の隔離された環境内で動作してもよい。図示されている実施形態では、共通の上腕354は1つのモータ396によって駆動される。2本の前腕356、358の各々は上腕354の肘における共通軸420上で枢動し、それぞれ、モータ394、396によって、それぞれ、従来のプーリを有してもよいバンド駆動装置422、424を通じて独立して駆動される。エンドエフェクタ360、362を有する第3のリンクは、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する少なくとも1つの非円形プーリを各々有する、バンド駆動装置426、428によってそれぞれ制約される。ここで、各リンケージ内のバンド駆動装置は、図1および図2のために説明された方法論を用いて設計されてもよく、図1および図2のために提示された運動学方程式が同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いられてもよい。アームが回転するために、ロボットの3本の駆動シャフト398、400、402は全てアームの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタのうちの1つが直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、共通の上腕の駆動シャフト、およびアクティブなエンドエフェクタに関連した前腕に結合された駆動シャフトは、図1および図2のための逆運動学方程式に従って協調して動く必要がある。同時に、他方の前腕に結合された駆動シャフトは、非アクティブなエンドエフェクタが収縮したままとどまるために、共通の上腕の駆動シャフトと同期して回転する必要がある。図14A、図14B、および図14Cを同様に参照すると、上部および下部リンケージが伸長する際の図11Aおよび図11Bのアームが示されている。ここで、アクティブなリンケージ358、362が伸長する間に、非アクティブなリンケージ356、360が回転する。例として、下部リンケージ356、360が伸長するにつれて上部リンケージ358、362が回転し、上部リンケージ358、362が伸長するにつれて下部リンケージ356、360が回転する。図10および図11の開示されている実施形態では、組み立ておよび制御を単純化することができ、この場合には、アーム機構は、運動用シールを有しない同軸駆動装置上で用いられてもよく、その一方で、同じ格納容積を有する等リンク長アームと比べてより長いリーチを提供する。ここでは、エンドエフェクタのいずれを支持するためにもブリッジは用いられない。図示されている実施形態では、アクティブなアームが伸長する間に、非アクティブなアームが回転する。手首関節の一方は下部エンドエフェクタの上方を(等リンク機構の場合よりもウェハに接近して)移動する。
次に、図15Aおよび図15Bを参照すると、デュアルアーム機構を有するロボット450の上面図および側面図がそれぞれ示されている。ロボット450は、共通の上腕454、およびそれぞれのエンドエフェクタ460、462を各々有する独立して動作可能な前腕456、458を有するアーム452を有する。図示されている実施形態では、リンケージは両方ともそれらの収縮位置に示されている。エンドエフェクタの横方向オフセット466は上腕454および前腕456、458の関節間長さの差に相当する。図示されている実施形態では、上腕は同じ長さを有し、前腕よりも長くてもよい。さらに、エンドエフェクタ460は前腕456の上方、エンドエフェクタ462は前腕458の上方に位置付けられる。図16Aおよび図16Bを同様に参照すると、代替的な構成のアームを有するロボット475の上面図および側面図がそれぞれ示されている。この場合も、リンケージは両方ともそれらの収縮位置に示されている。この構成では、左側リンケージの第3のリンクおよびエンドエフェクタ482は、2つのエンドエフェクタ482、484の間の垂直間隔を低減するために、前腕480の下に設けられる。図15Aおよび図15Bの構成の上部エンドエフェクタに段をつけて(468)低くすることによって、同様の効果を得ることができる。代替的に、エンドエフェクタの一方を支持するために、ブリッジを用いることができる。一体化された上腕リンク454は、図15および図16に示されるように、単一の部品であってもよく、または図17Aおよび図17Bの例に示されるように、2つ以上の部分470、472によって形成してもよい。ここで、2部分の設計は、より軽く、かつより少ない材料を用いるものとして提供されてもよく、左側472および右側470の部分は同一の構成要素であってもよい。ここで、2部分の設計は同様に、左側および右側部分の間の角度オフセットの調整のための設備を有してもよい。これらの設備は、異なる収縮位置がサポートされる必要がある場合に便利でありうる。図18および図19を同様に参照すると、図15および図16のアームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部構成がそれぞれ示されている。一体化された上腕454は、1つのモータによってシャフト402とともに駆動されるように示されている。2本の前腕456、458の各々は、1つのモータによって、各々、シャフト400、398を介して、それぞれ、従来のプーリを有するバンド駆動装置490、492を通じて、独立して駆動される。ここで、リンク456、458は別個の軸494、496上でそれぞれ回転する。エンドエフェクタ460、462を有する第3のリンクは、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する少なくとも1つの非円形プーリを各々有する、バンド駆動装置498、500によってそれぞれ制約される。ここで、各リンケージ456、460および458、462内のバンド駆動装置498、500は、図1および図2のために説明された方法論を用いて設計される。ここで、図1および図2のために提示された運動学方程式が同様にデュアルアームの2つのリンケージ456、460および458、462の各々のために用いられてもよい。アーム452が回転するために、ロボットの3本の駆動シャフト398、400、402は全てアームの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタのうちの1つが直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、共通の上腕の駆動シャフトと、アクティブなエンドエフェクタに関連した前腕に結合された駆動シャフトとは、図1および図2に関して提示された逆運動学方程式に従って協調して動く必要がある。同時に、他方の前腕に結合された駆動シャフトは、非アクティブなエンドエフェクタが収縮したままとどまるために、共通の上腕の駆動シャフトと同期して回転する必要がある。図20A、図20B、および図20Cを同様に参照すると、左側458、462および右側456、460のリンケージが伸長する際の図16Aおよび図16Bのアームが示されている。アクティブなリンケージ458、462が伸長する間に、非アクティブなリンケージ456、460は回転することに留意されたい。ここでは、左側リンケージ458、462が伸長するにつれて右側リンケージ456、460が回転し、右側リンケージ456、460が伸長するにつれて左側リンケージ458、462が回転する。図示されている実施形態は、立体的リンク設計は組み立ておよび制御が容易であるという利点、および、例えば、運動用シールを有しない、同軸駆動装置の利点を利用し、その一方で、同じ格納容積を有する等リンクアームと比べてより長いリーチを提供する。ここでは、エンドエフェクタのいずれを支持するためにもブリッジは用いられない。ここで、アクティブなアームが伸長する間に、非アクティブなアームが回転する。手首関節の一方は下部エンドエフェクタの上方を、等リンク機構の場合よりもウェハに接近して移動する。これは、上部エンドエフェクタを支持するためのブリッジ(不図示)を用いることによって回避することができる。この場合には、ブリッジの支持されない長さは等リンクアーム設計と比べてより長くなりうる。さらに、収縮角度は、例えば、図10および図11に見られる通りの共通の肘関節、および、例えば、図21および図22に見られる通りの独立したデュアルアームを有する構成と比べて、変化がより難しくなりうる。
次に、図21Aおよび図21Bを参照すると、独立したデュアルアーム522、524を有するロボット520の上面図および側面図がそれぞれ示されている。図示されている実施形態では、リンケージ522、524は両方ともそれらの収縮位置に示されている。アーム522は、独立して動作可能な上腕526、前腕528、およびエンドエフェクタ530を有する第3のリンクを有する。アーム524は、独立して動作可能な上腕532、前腕534、およびエンドエフェクタ536を有する第3のリンクを有する。図示されている実施形態では、前腕528、534は上腕526、532よりも長く示され、エンドエフェクタ530、536はそれぞれ前腕528、534の上方に位置付けられる。図22Aおよび図22Bを同様に参照すると、代替的な構成のアームを有する、ロボット520のものと同様の特徴を有するロボット550の上面図および側面図が示されており、リンケージは両方ともそれらの収縮位置に示されている。この構成では、左側リンケージの第3のリンクおよびエンドエフェクタ552は、2つのエンドエフェクタの間の垂直間隔を低減するために、前腕554の下に設けられる。図21の構成の上部エンドエフェクタに段をつけて低くすることによって、同様の効果を得ることができる。代替的に、エンドエフェクタの一方を支持するために、ブリッジを用いることができる。図21および図22では、右側上腕532は左側上腕526の下方に配置される。代替的に、例えば、左側上腕が右側上腕の下方に配置されてもよく、この場合には、一方のリンケージは他方のリンケージ内に入れ子状に入れることができる。図23を同様に参照すると、図21Aおよび図21Bのアームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部構成が示されている。ここでは、図解の明瞭性のために、構成要素の重なりを回避するべく、リンクの高さが調整されている。2本の上腕526、532の各々は1つのモータによって、各々、それぞれのシャフト398、402を通じて独立して駆動される。前腕528、534は、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド機構570、572を介して、シャフト400を介して第3のモータに結合される。エンドエフェクタを有する第3のリンク530、536は、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置574、576によって制約される。バンド駆動装置は、上腕526、532の一方の回転が、対応するリンケージ528、530および534、536をそれぞれ、他方のリンケージが静止したままとどまっている間に、直線に沿って伸長および収縮させるように設計される。各リンケージ内のバンド駆動装置は、図5および図6に関して説明された方法論を用いて設計されてもよく、図5および図6のために提示された運動学方程式を同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いることができる。アームが回転するために、ロボットの3本の駆動シャフト398、400、402は全てアームの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタの一方が直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、アクティブなエンドエフェクタに関連した上腕の駆動シャフトは図5および図6のための逆運動学方程式に従って回転される必要があり、他の2本の駆動シャフトは静止した状態に保持される必要がある。図24A、図24B、および図24Cを同様に参照すると、左側522および右側524のリンケージが伸長する際の図22のアームが示されている。アクティブなリンケージ522が伸長する間に、非アクティブなリンケージ524は静止したままとどまることに留意されたい。すなわち、右側リンケージ524が伸長する間に左側リンケージ522は動かず、左側リンケージ522が伸長するときに右側リンケージ524は動かない。図示されている実施形態は、同じ格納容積を有する等リンクアーム設計と比べてより長いリーチを提供する。ここでは、エンドエフェクタのいずれを支持するためのブリッジも用いられず、アクティブなリンケージが伸長する間に、非アクティブなリンケージは静止したままとどまる。アクティブなリンケージは荷重を伴わずにより高速に伸長または収縮しうるため、より高いスループットが潜在的にもたらされる。図示されている実施形態は、従来のものの代わりに非円形プーリを有するさらに2つのバンド駆動装置を有し、図15および図16に示されるのよりも複雑になりうる。手首関節の一方は、図24に見られるように、下部エンドエフェクタの上方を移動する。これは、上部エンドエフェクタを支持するためのブリッジ(不図示)を用いることによって回避することができる。この場合には、ブリッジの支持されない長さは等リンクアーム設計と比べてより長くなる。
次に、図25Aおよび図25Bを参照すると、アーム602を有するロボット600の上面図および側面図がそれぞれ示されている。図示されている実施形態では、リンケージは両方ともそれらの収縮位置に示されている。エンドエフェクタの横方向オフセット604は上腕606および前腕608、612の関節間長さの差に相当する。ここで、この実施形態では、前腕608、612は共通の上腕606よりも短い。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部構成は、例えば、図13の場合のように、図10〜図13と同様であってもよいが、本例における前腕は共通の上腕よりも短い。ここで、共通の上腕は1つのモータによって駆動される。2本の前腕の各々は1つのモータによって、従来のプーリを有するバンド駆動装置を通じて独立して駆動される。エンドエフェクタを有する第3のリンク614、616は、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する少なくとも1つの非円形プーリを各々有する、バンド駆動装置によって制約される。各リンケージ内のバンド駆動装置は、図1および図2のために説明された方法論を用いて設計されてもよい。図1および図2のために提示された運動学方程式が同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いられてもよい。図26A、図26B、および図26Cを同様に参照すると、上部リンケージ612、616が伸長する際の図25Aおよび図25Bのアームが示されている。エンドエフェクタの横方向オフセット604は上腕および前腕の関節間長さの差に相当し、手首関節は、ウェハの中心の軌道に対してこの差だけオフセットされた直線に沿って移動する。アクティブなリンケージ612、616が伸長する間に、非アクティブなリンケージ608、614は回転することに留意されたい。例えば、下部リンケージが伸長するにつれて上部リンケージが回転し、上部リンケージが伸長するにつれて下部リンケージが回転する。ここで、図26Aは、リンケージが両方とも収縮位置にある状態におけるアームを示す。図26Bは、上部リンケージの手首関節が、下部リンケージによって搬送されるウェハに最も接近する位置における部分的に伸長された上部リンケージ612、616を示す。上部リンケージの手首関節は、(ウェハの上方の平面内を動くものの)ウェハの真上を移動しないことが観察される。図26Cは上部リンケージ612、616のさらに遠くへの伸長を示す。図示されている実施形態は組み立ておよび制御の容易さを提供することができ、運動用シールを有しない同軸もしくは3軸駆動装置、またはその他の好適な駆動装置上で用いられてもよい。ここでは、エンドエフェクタのいずれを支持するためにもブリッジは用いられなくてよい。上部リンケージの手首関節は、下部エンドエフェクタ上のウェハの真上を移動しないが、これは等リンク設計の場合である(この手首関節は下部エンドエフェクタ上のウェハの上方の平面内を動く)。ここで、アクティブなアームが伸長する間に、非アクティブなアームが回転する。肘関節はより複雑になってもよく、これは、より大きな旋回半径、またはより短いリーチにつながりうる。ここでは、アームは、前腕608、612の重なりのために、図30および図31ならびに図33に示されるアームよりも高くなってもよい。
次に、図27Aおよび図27Bを参照すると、アーム632を有するロボット630の上面図および側面図がそれぞれ示されている。前腕638、640が上腕636よりも短いリンク長を有するように示される点を除き、アーム632は、図15〜図19に関して開示されているものと同様の特徴を有してもよい。リンケージは両方ともそれらの収縮位置に示されている。エンドエフェクタ642、646の横方向オフセット634は上腕636および前腕638、640の関節間長さの差に相当する。一体化された上腕リンク636は、図27Aおよび図27Bに示されるように、単一の部品であってもよいか、または上腕リンクは、図28Aおよび図28Bの例に示されるように、2つ以上の部分636'、636"によって形成することができる。2部分の設計はより少ない材料を用いてより軽くなってもよく、左側636'および右側636"の部分は同一の構成要素であってもよい。例えば、異なる収縮位置がサポートされる必要がある場合には、左側636'および右側636"の部分の間の角度オフセットの調整のための余裕が提供されてもよい。アーム632の個々のリンクを駆動するために用いられる内部構成は図15〜図19におけるものと同様であってもよく、例えば、図19に見られる通りであってもよい。共通の上腕636は1つのモータによって駆動される。2本の前腕638、640の各々は1つのモータによって、従来のプーリを有するバンド駆動装置を通じて独立して駆動される。エンドエフェクタ642、646を有する第3のリンクは、上腕636および前腕638、640の不等長の影響を相殺する少なくとも1つの非円形プーリを各々有する、バンド駆動装置によって制約されてもよい。各リンケージ内のバンド駆動装置は、図1および図2のために説明された方法論を用いて設計されてもよい。図1および図2のために提示された運動学方程式が同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いられてもよい。図29A、図29B、および図29Cを同様に参照すると、右側の上部リンケージ640、646が伸長する際の図27Aおよび図27Bのアームが示されている。エンドエフェクタの横方向オフセット634は上腕および前腕の関節間長さの差に相当し、手首関節は、ウェハの中心の軌道に対してこの差だけオフセットされた直線に沿って移動する。ここで、アクティブなリンケージ640、646が伸長する間に、非アクティブなリンケージ638、642が回転する。例えば、下部リンケージが伸長するにつれて上部リンケージは回転し、上部リンケージが伸長するにつれて下部リンケージは回転する。図29A、図29B、および図29Cのうち、図29Aは、リンケージが両方とも収縮位置にある状態におけるアームを示す。図29Bは、右側の上部リンケージ640、646の手首関節が、左側の下部リンケージ638、642によって搬送されるウェハに最も接近する位置における部分的に伸長された右側の上部リンケージ640、646を示す。ここで、右側の上部リンケージ640、646の手首関節はウェハの真上を移動しないが、この手首関節はウェハの上方の平面内を動く。図29Cは右側の上部リンケージ640、646のさらに遠くへの伸長を示す。図示されている実施形態は、立体的リンク設計、組み立ておよび制御の容易さ、ならびに、例えば、運動用シールを有しない同軸駆動装置の利点を利用する。エンドエフェクタのいずれを支持するためにもブリッジは用いられない。上部リンケージの手首関節は、下部エンドエフェクタ上のウェハの真上を移動しないが、これは等リンク設計の場合である。ただし、この手首関節は下部エンドエフェクタ上のウェハの上方の平面内を動く。アクティブなアーム640、646が伸長する間に、非アクティブなアーム638、642が回転する。収縮角度は、例えば、図25Aおよび図25Bに見られる通りの共通の肘関節、および、例えば、図33Aおよび図33Bに見られる通りの独立したデュアルアームを有する構成と比べて、変化がより難しくなる。さらに、前腕640が前腕638よりも高い位置に示されているため、図30および図31ならびに図33Aおよび図33Bよりも、アームの位置が高く示されている。
次に、図30Aおよび図30Bを参照すると、アーム662を有するロボット660の上面図および側面図がそれぞれ示されている。アーム662は、図27〜図29に関して説明された通りの特徴を有してもよいが、説明されるように、ブリッジを用い、2本の前腕を同じ高さの位置に有する。リンケージは両方ともそれらの収縮位置に示されている。エンドエフェクタの横方向オフセット664は上腕666および前腕668、670の関節間長さの差に相当する。一体化された上腕リンク666は、図30Aおよび図30Bに示されるように、単一の部品であることができるか、または上腕リンクは、図31Aおよび図31Bの例に示されるように、2つ以上の部分666'、666"によって形成することができる。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部構成は、図15〜図19のために示されているものと同一であってもよいが、この場合には、前腕668、670は上腕666よりも短い。共通の上腕666は1つのモータによって駆動される。2本の前腕668、670の各々は1つのモータによって、従来のプーリを有するバンド駆動装置を通じて独立して駆動される。エンドエフェクタ672、674を有する第3のリンクは、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する少なくとも1つの非円形プーリを各々有する、バンド駆動装置によって制約される。各リンケージ内のバンド駆動装置は、図1および図2のために説明された方法論を用いて設計されてもよい。図1および図2のために提示された運動学方程式を同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いることができる。第3のリンクおよびエンドエフェクタ674はブリッジ680を有する。ブリッジ680は、上部エンドエフェクタ部682、リンク670とリンク674との間の手首軸からオフセットされた側方オフセット支持部684を有し、手首軸をオフセット支持部684に結合する下部支持部686をさらに有する。ブリッジ680は、以下において図32に関して見ることができるように、第3のリンクおよびエンドエフェクタ672(ウェハを含んでもよい)ならびにブリッジ680の交互配置部のための間隙を提供しつつ、前腕668および670が同じ高さに実装されることを可能にする。ブリッジ680は、例えば、2つの手首関節に関連した、あらゆる運動部分が、搬送の間にウェハ表面の下方に位置する機構をさらに提供する。図32A、図32B、図32C、および図32Dを同様に参照すると、右側リンケージ670、674が伸長する際の図30Aおよび図30Bのロボットアームの上面図が示されている。エンドエフェクタの横方向オフセット664は上腕666および前腕670の関節間長さの差に相当し、手首関節690は、ウェハ692の中心の軌道に対してこの差だけオフセットされた直線に沿って移動する。アクティブなリンケージ670、674が伸長する間に、非アクティブなリンケージ668、672は回転することに留意されたい。例えば、下部リンケージが伸長するにつれて上部リンケージが回転し、上部リンケージが伸長するにつれて下部リンケージが回転する。図32A、図32B、図32C、および図32Dのうち、図32Aは、リンケージが両方とも収縮位置にある状態におけるアームを示す。図32Bは、右側リンケージ670、674のブリッジ680と左側リンケージ668、672のエンドエフェクタ672との間の間隙が最も好ましくない(または最も好ましくない間隙に近い)場合に対応する位置において部分的に伸長された右側リンケージ670、674を示す。図32Cは、前腕670が上腕66"と整列したときの位置において部分的に伸長された右側リンケージ670、674を示す。エンドエフェクタの横方向オフセットは上腕および前腕の関節間長さの差に相当する。手首関節690の軸は、ウェハ692の中心の軌道に対してこの差だけオフセットされた直線に沿って移動する。図32Dは右側リンケージ670、674のさらに遠くへの伸長を示す。図示されている実施形態には、並列デュアルスカラ機構(side-by-side dual scara arrangement)の利点、例えば、小さい容積を有する浅いチャンバをもたらす、スリムな外形と、立体的リンク設計の利点と、同軸駆動装置の利点とが組み合わされている。右側リンケージ670、674上のブリッジ680は、より低く、垂直部材684と手首690との間のブリッジ680の支持されない長さは従来技術の同軸のデュアルスカラアームの場合よりも短く、関節の全てはエンドエフェクタの下方にある。ここで、アクティブなアーム670、674が伸長する間に、非アクティブなアーム668、672が回転する。以下において説明されるように、開示されている実施形態の他の態様では、この挙動を呈しないアームに、ここに開示されている従来のものの代わりに非円形プーリを有する異なるバンド駆動装置を設けてもよい。代替的に、上部エンドエフェクタを支持するブリッジは、図25A、図25B、図27、図28のために上記で説明されたものと同様の機構を利用することによって、排除されてもよい。
次に、図33Aおよび図33Bを参照すると、アーム702を有するロボット700の上面図および側面図がそれぞれ示されている。アーム702は図21〜23に示されたアームの特徴と同様の特徴を有してもよいが、前腕長さは上腕長さよりも短く、例としてブリッジ680に関して説明された通りのブリッジを用い、前腕は同じ高さに配置される。リンケージは両方ともそれらの収縮位置に示されている。図33Aおよび図33Bでは、右側上腕708は左側上腕706の上方に配置される。代替的に、左側上腕706が右側上腕708の上方に配置されてもよい。同様に、右側リンケージ712、716の第3のリンクおよびエンドエフェクタ716は、左側リンケージ710、714の第3のリンクおよびエンドエフェクタ714の真上に延びるブリッジを特徴とする。代替的に、左側リンケージ710、714の第3のリンクおよびエンドエフェクタ714が、右側リンケージ712、716の第3のリンクおよびエンドエフェクタ716の真上に延びてもよいブリッジを特徴としてもよい。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部構成は、図21〜図23に示された実施形態と同様であってもよい。2本の上腕706、708の各々は1つのモータによって独立して駆動される。前腕710、712は、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド機構を介して第3のモータに結合される。エンドエフェクタを有する第3のリンク714、716は、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置によって制約される。バンド駆動装置は、上腕706、708の一方の回転が、対応するリンケージを、他方のリンケージが静止したままとどまっている間に、直線に沿って伸長および収縮させるように設計される。各リンケージ内のバンド駆動装置は、図5および図6に示される実施形態のために説明された方法論を用いて設計される。図5および図6に示される実施形態のために提示された運動学方程式を同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いることができる。図34A、図34B、および図34Cを同様に参照すると、右側リンケージ708、712、716が伸長する際の図33Aおよび図33Bのアームが示されている。ここで、アクティブなリンケージ712、716が伸長する間に、非アクティブなリンケージ706、710、714は静止したままとどまる。すなわち、右側リンケージが伸長する間に左側リンケージは動かず、左側リンケージが伸長するときに右側リンケージは動かない。図示されている実施形態には、並列デュアルスカラ機構の利点、例えば、小さい容積を有する浅いチャンバをもたらす、スリムな外形と、および同軸駆動装置の利点とが組み合わされている。右側リンケージ上のブリッジは、より低く、ブリッジの支持されない長さは既存の同軸のデュアルスカラアームの場合よりも短く、関節の全てはエンドエフェクタの下方にある。アクティブなリンケージが伸長する間に、非アクティブなリンケージは静止したままとどまる。アクティブなリンケージは荷重を伴わずにより高速に伸長または収縮しうるため、より高いスループットが潜在的にもたらされる。代替的に、上部エンドエフェクタを支持するブリッジは、図25、図27、および図28のために説明されたものと同様の機構を利用することによって、排除されてもよい。
次に、図35Aおよび図35Bを参照すると、リンケージが両方ともそれらの収縮位置に示されているアーム732を有するロボット730の上面図および側面図が示されている。各リンケージは、デュアルホルダエンドエフェクタ(dual-holder end-effector)740、742を有する。互いにオフセットされた2枚の基板を各エンドエフェクタが支持することで、合計4枚の基板を支持可能である。アーム732の個々のリンクを駆動するために用いられる内部構成は、図10および図11、例えば、図13と同一であってもよい。共通の上腕734は1つのモータによって駆動される。2本の前腕736、738の各々は1つのモータによって、従来のプーリを有するバンド駆動装置を通じて独立して駆動される。エンドエフェクタ740、742を有する第3のリンクは、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する少なくとも1つの非円形プーリを各々有する、バンド駆動装置によって制約される。図示されている実施形態は、上腕よりも長い前腕を有する。代替的に、前腕はより短くてもよい。各リンケージ内のバンド駆動装置は、図1および図2のために説明された方法論を用いて設計される。図1および図2のために提示された運動学方程式が同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いられてもよい。図36を同様に参照すると、一方のリンケージ738、742が伸長する際の図35Aおよび図35Bのアームが示されている。アクティブなリンケージ738、742が伸長する間に、非アクティブなリンケージ736、740は回転することに留意されたい。例えば、下部リンケージが伸長するにつれて上部リンケージが回転し、上部リンケージが伸長するにつれて下部リンケージが回転する。図37および図38と比べて、エンドエフェクタは、反対側の肘との干渉を回避する形状に作られる必要がない。
次に、図37Aおよび図37Bを参照すると、アーム750を有するロボットの上面図および側面図がそれぞれ示されている。リンケージは両方ともそれらの収縮位置に示されており、各リンケージはデュアルホルダエンドエフェクタ758、760を有する。一体化された上腕リンク752は、図37Aおよび図37Bに示されるように、単一の部品であってもよく、または上腕リンクは、図38Aおよび図38Bの例に示されるように、2つ以上の部分752'、752"によって形成してもよい。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部構成は、図15〜図19、例えば、図19と同一であってもよい。一体化された上腕752は1つのモータによって駆動される。2本の前腕754、756の各々は1つのモータによって、従来のプーリを有するバンド駆動装置を通じて独立して駆動される。エンドエフェクタを有する第3のリンク758、760は、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する少なくとも1つの非円形プーリを各々有する、バンド駆動装置によって制約される。図示されている実施形態は、上腕よりも長い前腕を有する。代替的に、前腕はより短くてもよい。各リンケージ内のバンド駆動装置は、図1および図2のために説明された方法論を用いて設計される。図1および図2のために提示された運動学方程式が同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いられてもよい。アームが回転するために、ロボットの3本の駆動シャフトは全てアームの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタアセンブリの一方が直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、共通の上腕の駆動シャフト、およびアクティブなリンケージに関連した前腕に結合された駆動シャフトは、図1および図2のための逆運動学方程式に従って協調して動く必要がある。同時に、他方の前腕に結合された駆動シャフトは、非アクティブなリンケージが収縮したままとどまるために、共通の上腕の駆動シャフトと同期して回転する必要がある。図39を同様に参照すると、一方のリンケージ756、760が伸長する際の図37Aおよび37Bのアームが示されている。ここで、アクティブなリンケージが伸長する間に、非アクティブなリンケージ754、758が回転する。例えば、左側リンケージが伸長するにつれて右側リンケージが回転し、右側リンケージが伸長するにつれて左側リンケージが回転する。図示されている実施形態はブリッジを有しない。上部手首は下部エンドエフェクタ上のウェハの一方の真上を移動する。ここで、アームおよびエンドエフェクタは、上部肘が下部エンドエフェクタに触れずに通過するように設計される必要がある。
次に、図40Aおよび図40Bを参照すると、アーム752を有するロボット750の上面図および側面図がそれぞれ示されている。リンケージは両方ともそれらの収縮位置に示されており、各リンケージはデュアルホルダエンドエフェクタ792、794を有する。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部構成は図21〜図23と同一であってもよい。2本の上腕784、786の各々は1つのモータによって独立して駆動される。前腕788、790は、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド機構を介して第3のモータに結合される。エンドエフェクタ792、794を有する第3のリンクは、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置によって制約される。バンド駆動装置は、上腕の一方の回転が、対応するリンケージを、他方のリンケージが静止したままとどまっている間に、直線に沿って伸長および収縮させるように設計される。図示されている実施形態は、上腕よりも長い前腕を有する。代替的に、前腕はより短くてもよい。各リンケージ内のバンド駆動装置は、図5および図6のために説明された方法論を用いて設計される。図5および図6のために提示された運動学方程式を同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いることができる。アームが回転するために、ロボットの3本の駆動シャフトは全てアームの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタアセンブリの一方が直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、アクティブなリンケージに関連した上腕の駆動シャフトは図5および図6のための逆運動学方程式に従って回転される必要があり、他の2本の駆動シャフトは静止した状態に保持される必要がある。図41を同様に参照すると、一方のリンケージ784、788、794が伸長する際の図40Aおよび図40Bのアームが示されている。アクティブなリンケージ784、788、794が伸長する間に、非アクティブなリンケージ786、790、792は静止したままであってもよいことに留意されたい。すなわち、右側リンケージが伸長する間に左側リンケージは動かず、左側リンケージが伸長するときに右側リンケージは動かない。代替的に、例えば、図41と比べて右側リンケージが独立して若干伸長する図42に見られるように、左側および右側リンケージは独立して半径方向に同時に動かされてもよい。上部リンケージの肘の運動は下部エンドエフェクタ上のウェハとの潜在的干渉のために制限されうる。これは、図41に示されるように、ロボットのリーチを制限しうる。この制限は、図42に示されるように、追加の間隙を提供し、完全なリーチを達成するために、下部リンケージを若干伸長させることによって緩和されてもよい。図示されている実施形態はブリッジを有しない。上部リンケージの手首は下部エンドエフェクタ上のウェハの上方を移動してもよい。
次に、図43Aおよび図43Bを参照すると、アーム812を有するロボット810の上面図および側面図がそれぞれ示されている。リンケージは両方ともそれらの収縮位置に示されており、各リンケージはデュアルホルダエンドエフェクタ820、822を有する。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部構成は図10〜13と同一であってもよい。共通の上腕814は1つのモータによって駆動される。2本の前腕816、818の各々は1つのモータによって、従来のプーリを有するバンド駆動装置を通じて独立して駆動される。エンドエフェクタ820、822を有する第3のリンクは、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する少なくとも1つの非円形プーリを各々有する、バンド駆動装置によって制約される。図示されている実施形態では、前腕は上腕よりも短い。代替的に、前腕はより長くてもよい。各リンケージ内のバンド駆動装置は、図1および図2のために説明された方法論を用いて設計される。図1および図2のために提示された運動学方程式が同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いられてもよい。図44および図45を同様に参照すると、上部リンケージ818、822が伸長する際の図43Aおよび43Bのアームが示されている。アクティブなリンケージ818、822が伸長する間に、非アクティブなリンケージ816、820は回転することに留意されたい。例えば、下部リンケージが伸長するにつれて上部リンケージが回転し、上部リンケージが伸長するにつれて下部リンケージが回転する。図44および図45は、上部リンケージ818、822の手首関節824が、アームの下部リンケージ816、820によって搬送されるウェハ826の真上を移動しないことを示す。図示されている実施形態はブリッジを有しない。図46および図47と比べて、エンドエフェクタは、反対側の肘との干渉を回避する形状に作られる必要がない。
次に、図46Aおよび図46Bを参照すると、アーム842を有するロボット840の上面図および側面図がそれぞれ示されている。リンケージは両方ともそれらの収縮位置に示されており、各リンケージはデュアルホルダエンドエフェクタ850、852を有する。一体化された上腕リンク844は、図46Aおよび図46Bに示されるように、単一の部品であることができるか、または上腕リンクは、図47Aおよび図47Bの例に示されるように、2つ以上の部分844'、844"によって形成することができる。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部構成は、図15〜図19、例えば、図19と同一であってもよい。一体化された上腕844は1つのモータによって駆動される。2本の前腕846、848の各々は1つのモータによって、従来のプーリを有するバンド駆動装置を通じて独立して駆動される。エンドエフェクタ850、852を有する第3のリンクは、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する少なくとも1つの非円形プーリを各々有する、バンド駆動装置によって制約される。図示されている実施形態では、前腕は上腕よりも短い。代替的に、前腕はより長くてもよい。各リンケージ内のバンド駆動装置は、図1および図2のために説明された方法論を用いて設計される。図1および図2のために提示された運動学方程式が同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いられてもよい。アームが回転するために、ロボットの3本の駆動シャフトは全てアームの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタアセンブリの一方が直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、共通の上腕844の駆動シャフト、およびアクティブなリンケージに関連した前腕に結合された駆動シャフトは、図1および図2のための逆運動学方程式に従って協調して動く必要がある。同時に、他方の前腕に結合された駆動シャフトは、非アクティブなリンケージが収縮したままとどまるために、共通の上腕の駆動シャフトと同期して回転する必要がある。図48および図49を同様に参照すると、上部リンケージ848、852が伸長する際の図46Aおよび図46Bのアームが示されている。ここで、アクティブなリンケージ848、852が伸長する間に、非アクティブなリンケージ846、850が回転する。例えば、下部リンケージが伸長するにつれて上部リンケージが回転し、上部リンケージが伸長するにつれて下部リンケージが回転する。図48および図49は、上部リンケージの手首関節854が、アームの下部リンケージによって搬送されるウェハ856の真上を移動しないことを示す。図示されている実施形態はブリッジを有せず、上部リンケージの手首関節は、下部リンケージによって搬送されるウェハの真上を移動しない。ここでは、非アクティブなアームはより少なく回転し、アクティブなアームが荷重を伴わずに伸長または収縮する際におけるより高速な運動を可能にする。
次に、図50Aおよび図50Bを参照すると、アーム872を有するロボット870の上面図および側面図が示されている。リンケージは両方ともそれらの収縮位置に示されており、各リンケージはデュアルホルダエンドエフェクタ880、882を有する。一体化された上腕リンク874は、図50Aおよび図50Bに示されるように、単一の部品であることができるか、または上腕リンクは、図47Aおよび図47Bの例に示されるように、2つ以上の部分によって形成することができる。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部構成は、図15〜図19、例えば、図18と同一であってもよい。一体化された上腕874は1つのモータによって駆動される。2本の前腕876、878の各々は1つのモータによって、従来のプーリを有するバンド駆動装置を通じて独立して駆動される。エンドエフェクタを有する第3のリンクは、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する少なくとも1つの非円形プーリを各々有する、バンド駆動装置によって制約される。図示されている実施形態では、前腕は上腕よりも短い。代替的に、前腕はより長くてもよい。各リンケージ内のバンド駆動装置は、図1および図2のために説明された方法論を用いて設計されてもよい。図1および図2のために提示された運動学方程式が同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いられてもよい。アームが回転するために、ロボットの3本の駆動シャフトは全てアームの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタアセンブリの一方が直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、共通の上腕874の駆動シャフト、およびアクティブなリンケージに関連した前腕に結合された駆動シャフトは、図1および図2のための逆運動学方程式に従って協調して動く必要がある。同時に、他方の前腕に結合された駆動シャフトは、非アクティブなリンケージが収縮したままとどまるために、共通の上腕874の駆動シャフトと同期して回転する必要がある。図51を同様に参照すると、一方のリンケージ878、882が伸長された状態における図50Aおよび50Bのアームが示されている。ここで、アクティブなリンケージ878、882が伸長する間に、非アクティブなリンケージ876、880が回転する。例えば、下部リンケージが伸長するにつれて上部リンケージが回転し、上部リンケージが伸長するにつれて下部リンケージが回転する。図示されている実施形態は、より短い短バンドを用い、より剛性が高くなりうる短い前腕リンクを有し、前腕は並列に配置され、浅いチャンバを容易にする。ここで、短いリンクは、より長い上腕によって対処されてもよい図46および47と比べて、非アクティブなアームをより多く回転させうる。ブリッジ884が設けられており、アームおよびエンドエフェクタは、ブリッジ884が、伸長運動の間に、非アクティブなエンドエフェクタ880に触れずに通過するように設計されてもよい。ここでは、エンドエフェクタのベースは、図示されるように、角度がついた形状886を特徴とする。
次に、図52Aおよび図52Bを参照すると、アーム902を有するロボット900の上面図および側面図がそれぞれ示されている。リンケージは両方ともそれらの収縮位置に示されており、各リンケージはデュアルホルダエンドエフェクタを有する。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部構成は図21〜図23と同一であってもよい。2本の上腕904、906の各々は1つのモータによって独立して駆動される。前腕908、910は、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド機構を介して第3のモータに結合される。エンドエフェクタ912、914を有する第3のリンクは、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置によって制約される。バンド駆動装置は、上腕904、906の一方の回転が、対応するリンケージを、他方のリンケージが静止したままとどまっている間に、直線に沿って伸長および収縮させるように設計される。図示されている実施形態では、前腕は上腕よりも短い。代替的に、前腕はより長くてもよい。各リンケージ内のバンド駆動装置は、図5〜図6のために説明された方法論を用いて設計される。図5〜図6のために提示された運動学方程式が同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いられてもよい。アームが回転するために、ロボットの3本の駆動シャフトは全てアームの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタアセンブリの一方が直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、アクティブなリンケージに関連した上腕の駆動シャフトは図5〜図6のための逆運動学方程式に従って回転される必要があり、他の2本の駆動シャフトは静止した状態に保持される必要がある。図53を同様に参照すると、一方のリンケージ906、910、914が伸長された状態における図52Aおよび図52Bのアームが示されている。アクティブなリンケージ906、910、914がブリッジ916とともに伸長する間に、非アクティブなリンケージ904、908、912は静止したままとどまることに留意されたい。すなわち、右側リンケージが伸長する間に左側リンケージは動く必要がなく、左側リンケージが伸長するときに右側リンケージは動く必要がないが、リンケージは半径方向に独立して動かされてもよい。図示されている実施形態は、短いバンドを用い、より剛性が高くなりうるより短いリンク、および浅いチャンバを容易にする並列の前腕を有する。代替的に、前腕は、ブリッジを有する構成で上腕よりも長くてもよい。
次に、図54〜図55を参照すると、対向するエンドエフェクタ938、940を有する結合されたデュアルアーム930が示されている。図54Aおよび図54Bはそれぞれ、アームを有するロボットの上面図および側面図を示す。リンケージは両方ともそれらの収縮位置に示されており、エンドエフェクタの横方向オフセットは上腕932および前腕934、936の関節間長さの差に相当する。一体化された上腕リンク932は、図54に示されるように、単一の部品であることができるか、または上腕リンクは2つ以上の部分によって形成することができる。例として、2部分の設計はより少ない材料を用いてより軽くなってもよく、左側および右側部分は同一の構成要素であってもよい。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部構成は、図18および図19に関して示されたもの、または別のものに基づいてもよい。共通の上腕932は1つのモータによって駆動される。2本の前腕934、936の各々は1つのモータによって、従来のプーリを有するバンド駆動装置を通じて独立して駆動される。エンドエフェクタ938、940を有する第3のリンクは、上腕932および前腕934、936の不等長の影響を相殺する少なくとも1つの非円形プーリを各々有する、バンド駆動装置によって制約される。各リンケージ内のバンド駆動装置は、図1に関して説明された方法論を用いて、または別の方法で設計される。図1のために提示された運動学方程式を同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いることができる。図55A〜図55Cは、第1のリンケージ934、938および第2のリンケージ936、940が収縮位置から伸長する際の図54のアームを示す。エンドエフェクタの横方向オフセットは上腕932および前腕934、936の関節間長さの差に相当し、手首関節942、946は、ウェハの中心の軌道に対してこの差だけオフセットされた直線に沿って移動する。アクティブなリンケージが伸長する間に、非アクティブなリンケージは回転することに留意されたい。例えば、第1のリンケージが伸長するにつれて第2のリンケージが回転し、第2のリンケージが伸長するにつれて第1のリンケージが回転する。図55Aは、リンケージが両方とも収縮位置にある状態におけるアームを示す。図55Bは、第1のリンケージ934、938が伸長された様子を示す。図55Cは、第2のリンケージ936、940が伸長された様子を示す。前腕同士が同じ平面内を移動し、かつエンドエフェクタ同士が同じ平面内を移動するため、図示されているアームは薄型の外形を有し、小さい容積を有する浅い真空チャンバを可能にする。一方のリンケージの手首の収縮位置は他方のリンケージの手首によって制約されるため、アームの格納半径(containment radius)は大きくなってもよく、アームは、スロットバルブのサイズによってチャンバの直径が決定付けられる、多数のプロセスモジュールを用いる用途に特に適したものになる。外形が薄型であるため、アームは、対向するエンドエフェクタを有するフロッグレッグ形アームに取って代わりうる。図示されている実施形態では、前腕は上腕よりも短い。代替的に、前腕はより長くてもよく、その場合、例えば、前腕は異なる高さにあり、重なり合う。
図56〜図57を参照すると、対向するエンドエフェクタ970、972を有する独立したデュアルアーム960が示されている。図56Aおよび図56Bは、アームを有するロボットの上面図および側面図を示す。リンケージは両方ともそれらの収縮位置に示されている。図56では、第1のリンケージの上腕962は第2のリンケージの上腕964の上方に配置されている。代替的に、第2のリンケージの上腕が第1のリンケージの上腕の上方に配置されてもよい。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部構成は、図23に基づくか、または別様であってもよい。ここで、2本の上腕962、964の各々は1つのモータによって独立して駆動されてもよい。前腕966、968は、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド機構を介して第3のモータに結合される。エンドエフェクタ970、972を有する第3のリンクは、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置によって制約される。バンド駆動装置は、上腕の一方の回転が、対応するリンケージを、他方のリンケージが静止したままとどまっている間に、直線に沿って伸長および収縮させるように設計される。各リンケージ内のバンド駆動装置は、図5のために説明された方法論を用いて設計される。図5のために提示された運動学方程式を同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いることができる。図57A〜図57Cは、第1のリンケージ962、966、970および第2のリンケージ964、968、972が収縮位置から伸長する際の図56のアームを示す。ここで、アクティブなリンケージが伸長する間に、非アクティブなリンケージは静止したままとどまる(ただし、そうする必要があるわけではない)。すなわち、第1のリンケージが伸長する間に第2のリンケージは動かず、第2のリンケージが伸長するときに第1のリンケージは動かない。前腕同士が同じ平面内を移動し、かつエンドエフェクタ同士が同じ平面内を移動するため、アームは薄型の外形を有し、小さい容積を有する浅い真空チャンバを可能にする。一方のリンケージの手首の収縮位置は他方のリンケージの手首によって制約されるため、アームの格納半径は大きくなり、アームは、スロットバルブのサイズによってチャンバの直径が決定付けられる、多数のプロセスモジュールを用いる用途に特に適したものになる。外形が薄型であるため、アームは、対向するエンドエフェクタを有するフロッグレッグ形アームに取って代わることができる。図示されている実施形態では、前腕は上腕よりも短い。代替的に、前腕はより長くてもよく、その場合、例えば、前腕は異なる高さにあり、重なり合う。
次に、図58を参照すると、角度方向にオフセットされたエンドエフェクタ998、1000を有する結合されたデュアルアーム990が示されている。図58Aおよび図58Bは、アームを有するロボットの上面図および側面図を示す。リンケージは両方ともそれらの収縮位置に示されている。エンドエフェクタの横方向オフセット1002、1004は上腕992および前腕994、996の関節間長さの差に相当する。一体化された上腕リンク992は、図59に示されるように、単一の部品であってもよいし、2つ以上の部分によって形成してもよい。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部構成は、図18および図19に基づくか、または別様である。ここで、共通の上腕992は1つのモータによって駆動されてもよい。2本の前腕994、996の各々は1つのモータによって、従来のプーリを有するバンド駆動装置を通じて独立して駆動されてもよい。エンドエフェクタ998、1000を有する第3のリンクは、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する少なくとも1つの非円形プーリを各々有する、バンド駆動装置によって制約される。各リンケージ内のバンド駆動装置は、図1のために説明された方法論を用いて、または別の方法で設計される。図1のために提示された運動学方程式を同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いることができる。図59A〜図59Cを同様に参照すると、左側リンケージ994、998および右側リンケージ996、1000が伸長する際の図58のアームが示されている。エンドエフェクタの横方向オフセット1002、1004は上腕および前腕の関節間長さの差に相当し、手首関節は、ウェハの中心の軌道に対してこの差だけオフセットされた直線に沿って移動する。ここで、アクティブなリンケージが伸長する間に、非アクティブなリンケージが回転する。例えば、左側リンケージが伸長するにつれて右側リンケージが回転し、右側リンケージが伸長するにつれて左側リンケージが回転する。図59Aは、リンケージが両方とも収縮位置にある状態におけるアームを示す。図59Bは、左側のリンケージ994、998が伸長された様子を示す。図59Cは、右側のリンケージ996、1000が伸長された様子を示す。ここで、アクティブなアームが伸長する間に、非アクティブなアームが回転する。図示されている実施形態では、前腕は上腕よりも短い。代替的に、前腕はより長くてもよく、その場合に、例えば、前腕は異なる高さにあり、重なり合う。図示されている実施形態では、エンドエフェクタは90度離れていてもよい。代替的に、任意の分離角度が提供されてもよい。
次に、図60を参照すると、角度方向にオフセットされたエンドエフェクタ1040、1042を有する独立したデュアルアーム1030が示されている。ここで、図60Aおよび図60Bは、アームを有するロボットの上面図および側面図を示す。リンケージは両方ともそれらの収縮位置に示されている。図60では、右側上腕1034は左側上腕1032の下方に配置される。代替的に、左側上腕が右側上腕の下方に配置されてもよい。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部構成は図23に基づいてもよい。2本の上腕1032、1034の各々は1つのモータによって各々独立して駆動されてもよい。前腕は、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド機構を介して第3のモータに結合される。エンドエフェクタ1040、1042を有する第3のリンクは、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置によって制約される。バンド駆動装置は、上腕1032、1034の一方の回転が、対応するリンケージを、他方のリンケージが静止したままとどまっている間に、直線に沿って伸長および収縮させるように設計される。各リンケージ内のバンド駆動装置は、図5のために説明された方法論を用いて、または別の方法で設計される。図5のために提示された運動学方程式を同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いることができる。図61A〜図61Cは、左側のリンケージ1032、1036、1040および次に右側のリンケージ1034、1038、1042が伸長する際の図60のアームを示す。ここで、アクティブなリンケージが伸長する間に、非アクティブなリンケージは静止したままとどまる(ただし、そうする必要があるわけではない)。すなわち、右側リンケージが伸長する間に左側リンケージは動かず、左側リンケージが伸長するときに右側リンケージは動かない。ここで、アクティブなリンケージが伸長する間に、非アクティブなリンケージは静止したままとどまる。図示されている実施形態では、前腕は上腕よりも短い。代替的に、前腕はより長くてもよく、その場合、例えば、前腕は異なる高さにあり、重なり合う。図示されている実施形態では、エンドエフェクタは90度離れていてもよい。代替的に、任意の分離角度が提供されてもよい。
図62に関する例または別様の例として、第3のリンクアセンブリと各々呼ばれてもよい、第3のリンクおよびエンドエフェクタ1060、1062は、アームの対応するリンケージが伸長および収縮する際に、質量中心1064、1066がそれぞれ手首関節1068、1070の直線軌道上またはその近くにあるように設計されてもよい。これは、第3のリンクアセンブリの質量中心において作用する慣性力および手首関節における反力によるモーメントを低減し、それゆえ、第3のリンクアセンブリを制約するバンド機構にかかる荷重を低減する。ここで、第3のリンクアセンブリは、その質量中心が、ペイロードが存在するときには手首関節軌道の一方の側にあり、ペイロードが存在しないときには軌道の他方の側にあるようにさらに設計されてもよい。代替的に、通常、最良の直線追跡性能は、ペイロードを載せた状態で要求されるため、第3のリンクアセンブリは、図62に示されるように、その質量中心が、ペイロードが存在するときに実質的に手首関節軌道上にあるように設計されてもよい。図62において、1Lは左側リンケージの手首関節の中心の直線軌道であり、2Lは左側リンケージの手首関節の中心1070であり、3Lは左側リンケージの第3のリンクアセンブリの質量中心1066であり、4Lは、左側リンケージが伸長運動の開始時に加速する際に(または収縮運動の終了時に減速する際に)、左側リンケージの第3のリンクアセンブリに作用する力であり、5Lは、左側リンケージが伸長運動の開始時に加速する際に(または収縮運動の終了時に減速する際に)、左側リンケージの第3のリンクアセンブリの質量中心において作用する慣性力である。同様に、1Rは右側リンケージの手首関節の中心の直線軌道であり、2Rは右側リンケージの手首関節の中心1068であり、3Rは右側リンケージの第3のリンクアセンブリの質量中心1064であり、4Rは、右側リンケージが伸長運動の終了時に減速する際に(または収縮運動の開始時に加速する際に)、右側リンケージの第3のリンクアセンブリに作用する力であり、5Rは、右側リンケージが伸長運動の終了時に減速する際に(または収縮運動の開始時に加速する際に)、右側リンケージの第3のリンクアセンブリの質量中心において作用する慣性力である。図示されている実施形態では、デュアルウェハエンドエフェクタが提供されている。代替的な態様では、任意の好適なエンドエフェクタおよびアームもしくはリンクの幾何配置が提供されてもよい。
代替的な態様では、本実施形態の態様のいずれかにおける上腕はモータによって、直接か、または任意の種類の連結装置もしくは伝達機構を介するかのいずれかによって駆動することができる。任意の伝達比が用いられてよい。代替的に、第2のリンクを作動させ、第3のリンクを制約するバンド駆動装置は、ベルト駆動装置、ケーブル駆動装置、円形および非円形歯車、リンケージベースのメカニズムあるいは以上のものの任意の組合せ等の、同等の機能性を有する任意の他の機構によって置換することができる。代替的に、例えば、本実施形態のデュアルアームおよびクワッドアーム(quad arm)の態様では、各リンケージの第3のリンクは、図9のシングルアームのコンセプトと同様に、第3のリンクを、第2のモータによって駆動されるプーリに同期させる従来の2段バンド機構を介して、エンドエフェクタを半径方向に維持するように制約することができる。代替的に、2段バンド機構は、ベルト駆動装置、ケーブル駆動装置、歯車駆動装置、リンケージベースのメカニズムまたは以上のものの任意の組合せ等の、任意の他の好適な機構によって置換することができる。代替的に、本実施形態のデュアルアームおよびクワッドアームの態様における上腕は同軸状に配置されなくてもよい。上腕は別個の肩関節を有することができる。デュアルアームおよびクワッドアームの2つのリンケージは、同じ長さの上腕および同じ長さの前腕を有する必要はない。一方のリンケージの上腕の長さは他方のリンケージの上腕の長さと異なってもよく、一方のリンケージの前腕の長さは他方のリンケージの前腕の長さと異なってもよい。前腕対上腕の比が2つのリンケージについて異なっていてもよい。左側および右側リンケージのリンクの高さが異なる本実施形態のデュアルアームおよびクワッドアームの態様では、左側および右側リンケージを相互交換することができる。デュアルアームおよびクワッドアームの2つのリンケージは同じ方向に沿って伸長する必要はない。アームは、各リンケージが異なる方向に伸長するように構成することができる。本実施形態の態様のいずれかにおける2つのリンケージは、3つよりも多いかまたは少ないリンク(第1のリンク=上腕、第2のリンク=前腕、第3のリンク=エンドエフェクタを有するリンク)からなってもよい。本実施形態のデュアルアームおよびクワッドアームの態様では、各リンケージは異なる数のリンクを有してもよい。本実施形態のシングルアームの態様では、第3のリンクは複数のエンドエフェクタを搬送することができる。任意の好適な数のエンドエフェクタおよび/または材料ホルダが第3のリンクによって搬送されうる。同様に、本実施形態のデュアルアームの態様では、各リンケージは任意の好適な数のエンドエフェクタを搬送することができる。どちらの場合でも、エンドエフェクタ同士は、同じ平面内に位置付けられるか、上下に積み重ねられるか、その2つの組合せで配置されるか、または任意の他の好適な方法で配置されることができる。さらに、デュアルアームの構成については、例えば、その全体が参照として本明細書に組み込まれる、2012年11月6日の出願日を有し、「独立したアームを有するロボットシステム(Robot System with Independent Arms)」と題する出願番号第13/670,004号を有する係属中の米国特許出願に関して説明されているように、各アームは独立して動作可能であってもよく、例えば、回転、伸長および/またはz(垂直)において独立して動作可能であってもよい。したがって、このような変更、組合せ、および変形は全て包含される。
ここで図63を参照すると、例示的なプーリのグラフ表示1100が示されている。例示的なプーリの外形は、後述するように、不等リンク長を有するアーム用であってもよい。例として、グラフ1100は、肘プーリが円形である手首プーリの外形を示してもよい。ここでは、以下の設計例を図に使用した。Re/l2=0.2であり、ここで、Reは肘プーリの半径であり、l2は前腕の関節間長さである。代替的に、任意の好適な比が提供されてもよい。明確さのために、グラフは等リンクアームのプーリと比較して極端な設計例を示す。最も外側の外形1110は、l2/l1=2であり、ここで、l2は前腕の関節間長さであり、l1は上腕の関節間長さであり、例えば、この場合はより長い前腕を表している。例えば、等リンク長の場合の中間外形1112はl2/l1=1である。最も内側の外形1114は、l2/l1=0.5であり、例えば、この場合はより短い前腕を表す。図示される実施形態では、極座標系1120が使用される。ここで、半径方向距離は、肘プーリの半径に対して正規化され、例えば、肘プーリの半径の倍数として表される。換言すれば、Rw/Reが示されており、ここで、Rwは手首プーリの極座標を表し、Reは肘プーリを表す。角座標は度単位であり、ゼロはエンドエフェクタの方向1122に沿った方向を指し、例えば、エンドエフェクタは、図に対して右側を指している。
次に、図64および図65を参照すると、不等リンク長を有するアーム1140および1160の2つの追加の構成が示されている。アーム1140は、上腕1142よりも長い前腕1144を有して示されており、ここで、シングルアーム構成は、図1〜図4および図5〜図8または他のものに関して開示されるような特徴を利用してもよい。図示される実施形態では、それぞれの基板1150、1152を支持する2つのエンドエフェクタ1146、1148は、互いに強固に接続され、反対方向を向いている。基板は、図示されるように、ロボット1140の中心1156と一致し、手首からオフセット(1154)された半径方向経路を移動する。同様に、アーム1160は、上腕1162よりも短い前腕1164を有して示されており、ここで、シングルアーム構成は、図1〜図4および図5〜図8または他のものに関して開示されるような特徴を利用してもよい。図示される実施形態では、それぞれの基板1170、1172を支持する2つのエンドエフェクタ1166、1168は、互いに強固に接続され、反対方向を向いている。基板は、図示されるように、ロボット1160の中心1176と一致し、手首からオフセット(1174)された半径方向経路を移動する。ここで、開示された実施形態の特徴は、他の開示された実施形態のいずれかと同様に共有されてもよい。
ここで図66および図67を参照すると、本開示は、積み重ねられた並列エンドエフェクタ構成を有するデュアルアームロボット1310を説明する。この装置は、2012年9月14日に出願された米国特許出願第13/618,117号に基づく2013年3月21日に公開された「低変動ロボット(Low Variability Robot)」と題する米国特許公開第2013/0071218号または2015年1月21日に出願された「基板搬送プラットフォーム(Substrate Transport Platform)」と題する米国特許出願第14/601,455号に開示されているような搬送メカニズムおよび装置と組み合わせて使用することができ、これらはいずれも参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。代替的に、本実施形態は、任意の好適な装置または複数の用途において使用されてもよい。開示された装置は、(i)狭いトンネル内を移動して回転できるような小さな設置面積を有し、(ii)両方のエンドエフェクタを独立してまたは同時に使用して同じステーションにアクセスすることができ、(iii)並列オフセットステーションに独立してまたは同時にアクセスすることができる、2つのエンドエフェクタをロボット1310に提供してもよい。
ロボット1310の例示的な実施形態が、図66A〜図66Dおよび図67A〜図67Dに模式的に示されている。ロボットは、軸1334を中心とする枢動ベース1314有するロボット駆動ユニット1312、およびロボットアーム1316からなってもよい。ロボットアーム1316は、2つのリンケージ、すなわち、左側リンケージ1318と右側リンケージ1320とを特徴としてもよい。図66A〜図66Dは、両方のリンケージが収縮されているロボットを示し、図67A〜図67Dは、左側リンケージ1318が伸長しているロボットを示す。
左側リンケージ1318は、左側上腕1322、左側前腕1324、および左側エンドエフェクタ1326からなってもよい。左側上腕1322は、回転関節または軸1336を介してベースに結合されてもよく、左側前腕1324は、別の回転関節または軸1338によって左側上腕1322に結合されてもよく、左側エンドエフェクタ1326は、さらに別の回転関節または軸1340によって左側前腕1324に結合されてもよい。
同様に、右側リンケージ1320は、右側上腕1328、右側前腕1330、および右側エンドエフェクタ1332からなってもよい。右側上腕1328は、回転関節または軸1342を介してベースに結合されてもよく、右側前腕1330は、別の回転関節または軸1344によって右側上腕1328に結合されてもよく、右側エンドエフェクタ1332は、さらに別の回転関節または軸1346によって右側前腕1330に結合されてもよい。
左側前腕の関節間長さは、左側上腕の関節間長さよりも長くてもよい。代替的に、左側前腕の関節間長さは、左側上腕の関節間長さに等しくてもよい。さらに別の代替例では、左側前腕および左側上腕は、任意の他の好適な長さを有してもよい。
同様に、右側前腕の関節間長さは、右側上腕の関節間長さよりも長くてもよい。代替的に、右側前腕の関節間長さは、右側上腕の関節間長さに等しくてもよい。さらに別の代替例では、右側前腕および右側上腕は、任意の他の好適な長さを有してもよい。
図66A〜図66Dおよび図67A〜図67Dの例では、左側上腕および右側上腕ならびに左側前腕および右側前腕の関節間長さが同じものとして示されている。同様に、長さおよび横方向のオフセットを含む、左側エンドエフェクタおよび右側エンドエフェクタの寸法も同じものとして示されている。しかし、リンケージは、上腕、前腕およびエンドエフェクタの任意の好適な寸法を特徴としてもよい。
2つのエンドエフェクタが同時に並列オフセットステーションにアクセスできるようにするために、左側上腕および右側上腕をベースに結合する関節間の距離は、以下の関係を満たすように選択してもよい。
D=2d0 (1)
ここで、Dは並列オフセットステーション間の中心間距離(m)であり、d0は左側上腕および右側上腕をベースに結合する関節間の距離(m)である。
さらに、2つのエンドエフェクタが同じステーションに同時にアクセスできるように、リンケージの寸法は、以下の関係を満たすように選択してもよい。
d0=l2L−l1L+d3L+l2R−l1R+d3R (2)
以下の用語が上記方程式(2)で用いられる。d3Lは左側エンドエフェクタの横方向オフセット(m)であり、d3Rは右側エンドエフェクタの横方向オフセット(m)であり、l1Lは左側上腕の関節間長さ(m)であり、l1Rは右側上腕の関節間長さ(m)であり、l2Lは左側前腕の関節間長さ(m)であり、l2Rは右側前腕の関節間長さ(m)である。
ロボットアームが対称である場合、すなわち、左側リンケージおよび右側リンケージが同じ寸法を有する場合、方程式(2)は以下のように簡略化されうる。
d0=2(l2−l1+d3) (3)
ここで、d3はエンドエフェクタの横方向オフセット(m)であり、l1は上腕の関節間長さ(m)であり、l2は前腕の関節間長さ(m)である。
図68Aおよび図68Bは、ロボットのベースおよび個々のリンク、すなわち、上腕、前腕、およびエンドエフェクタを駆動するために使用されてもよい例示的な機構1398、1438を模式的に示す。図68Aおよび図68Bに示すように、ベースは、駆動シャフト1400、1448、例えばT0によって駆動されてもよい。
左側上腕1402、1454は、駆動シャフトT1L 1420、1440によって作動されてもよい。左側前腕1406、1456は、少なくとも1つの非円形プーリを有するバンド機構を介して、別の駆動シャフトT2L 1422、1442に結合されてもよい。バンド機構は、左側上腕の回転により、左側手首関節、すなわち、左側エンドエフェクタを左側前腕に結合する関節を、左側エンドエフェクタの所望の直線経路に平行な直線に沿って伸長および収縮するように設計されてもよい。
左側エンドエフェクタ1410は、左側上腕および左側前腕の不等長の影響を相殺する少なくとも1つの非円形プーリを有する、別のバンド機構によって制約されてもよく、その結果、左側エンドエフェクタは、所望の向きを維持しながら直線に沿って移動してもよい。
代替的に、l1L=l2Lであれば、図68Bに示すように、従来のプーリを利用してもよい。本実施形態では、左側前腕をシャフトT2Lに結合するバンド機構は、シャフトT2Lに結合されたプーリの直径が、左側前腕に結合されたプーリの直径の2倍になるように設計される。左側エンドエフェクタを制約するバンド機構は、左側上腕に取り付けられたプーリの直径が、左側エンドエフェクタに取り付けられたプーリの直径の半分になるように設計される。
同様に、右側上腕1404、1450は、駆動シャフトT1R 1424、1444によって作動されてもよい。右側前腕1408、1452は、少なくとも1つの非円形プーリを有するバンド機構を介して、別の駆動シャフトT2R 1426、1446に結合されてもよい。バンド機構は、右側上腕の回転により、右側手首関節、すなわち、右側エンドエフェクタを右側前腕に結合する関節を、右側エンドエフェクタ1412の所望の直線経路に平行な直線に沿って伸長および収縮するように設計されてもよい。
右側エンドエフェクタ1412は、右側上腕および右側前腕の不等長の影響を相殺する少なくとも1つの非円形プーリを有する、別のバンド機構によって制約され、その結果、右側エンドエフェクタは、所望の向きを維持しながら直線に沿って移動してもよい。
代替的に、l1R=l2Rであれば、図68Bに示すように、従来のプーリを利用することができる。本実施形態では、右側前腕をシャフトT2Rに結合するバンド機構は、シャフトT2Rに結合されたプーリの直径が、右側前腕に結合されたプーリの直径の2倍になるように設計される。右側エンドエフェクタを制約するバンド機構は、右側上腕に取り付けられたプーリの直径が、右側エンドエフェクタに取り付けられたプーリの直径の半分になるように設計される。
ロボットアーム全体が回転するために、全ての駆動シャフト、すなわち、T0、T1L、T2L、T1R、およびT2Rは、固定基準フレームに対して同じ量だけアームの所望の回転方向に移動する必要がある(または駆動シャフトT0は移動する必要があるが、他の駆動シャフトはベースに対して静止していると見なすことができる)。これは、図69Aから図69Cに模式的に示されている。この特定の例では、ロボットアーム全体が反時計方向に180度回転する。
左側エンドエフェクタが直線経路に沿って伸長および収縮するために、駆動シャフトT1Lは、シャフトT0およびT2Lが静止している間に、左側リンケージの逆運動学方程式に基づいて決定される角度だけ移動する必要がある。左側エンドエフェクタが図69Aの初期位置から伸長している左側アーム1502および右側アーム1504を有するロボット1500が、図69Dに模式的に示されている。
同様に、右側エンドエフェクタが直線経路に沿って伸長および収縮するために、駆動シャフトT1Rは、シャフトT0およびT2Rが静止している間に、右側リンケージの逆運動学方程式に基づいて決定される角度だけ移動する必要がある。右側エンドエフェクタが図69Aの初期位置から伸長しているロボットが、図69Eに模式的に示されている。
ロボットの左側エンドエフェクタおよび右側エンドエフェクタの両方は、駆動シャフトT1LおよびT1Rを反対方向に、かつ、左側および右側のリンケージが同じ寸法を特徴とする場合は、同じ量だけ回転させることによって直線経路に沿って同時に伸長および収縮してもよい。左側エンドエフェクタおよび右側エンドエフェクタの両方が図69Aの初期位置から伸長しているロボットが、図69Fに模式的に示されている。
図69D〜図69Fに関して上述した運動により、ロボットは、各エンドエフェクタを独立してまたは同時に、同じステーションに対して伸長および収縮させることができる。したがって、ロボットは、直線経路1510に沿って両方のエンドエフェクタを用いて、独立してまたは同時に、同じステーションに対して半導体ウェハなどの材料を持ち上げおよび載置することができる。
左側リンケージ1502および右側リンケージ1504は、個別に回転させることもできる。左側リンケージが回転するために、駆動シャフトT1LおよびT2Lは、同じ量だけ所望の回転方向に移動する必要がある。同様に、右側リンケージが回転するために、駆動シャフトT1RおよびT2Rは、同じ量だけ所望の回転方向に移動する必要がある。
左側リンケージおよび右側リンケージが個別に180度回転すると、図70A〜図70Cに示す例示的な図に示すように、左側エンドエフェクタおよび右側エンドエフェクタは横方向にオフセットされる。この特定の例では、左側リンケージ1502が時計回り方向に回転すると同時に、右側リンケージ1504が反時計回り方向に回転する(左側手首関節と右側手首関節の衝突の危険を防止する)。しかし、左側リンケージおよび右側リンケージは、同じ方向に、または他の適切な方法で、順番に独立して回転してもよい。
上述の左側リンケージおよび右側リンケージの個々の回転の結果として、ロボットの寸法が方程式(1)および(2)の条件を満たすかぎり、アームは、左側エンドエフェクタおよび右側エンドエフェクタの中心が距離Dだけ横方向にオフセットされているように再構成される。
左側リンケージおよび右側リンケージの個々の回転による上記のエンドエフェクタオフセットの再構成がアーム全体の回転の前または後に続く場合、それらの動きは、全体の持続時間を最小にするために簡便に調和されてもよい。
図70Cの図の位置に来ると、シャフトT0およびT2Lを静止させたままで保持しながら駆動シャフトT1Lを移動することによって、左側エンドエフェクタを再び直線経路1512に沿って伸長および収縮させてもよい。同様に、シャフトT0およびT2Rを静止させたままで保持しながら駆動シャフトT1Rを移動させることによって、右側エンドエフェクタを直線経路に沿って伸長および収縮させてもよい。最後に、ロボットの左側エンドエフェクタおよび右側エンドエフェクタの両方は、駆動シャフトT1LおよびT1Rを反対方向に、かつ、左側および右側のリンケージが同じ寸法を特徴とする場合、同じ量だけ回転させることによって、直線経路に沿って同時に伸長および収縮させてもよい。
左側エンドエフェクタが図70Cの初期位置から伸長しているロボットが、図70Dに模式的に示されている。右側エンドエフェクタが図70Cの初期位置から伸長しているロボットが、図70Eに模式的に示されている。左側エンドエフェクタおよび右側エンドエフェクタの両方が図70Cの初期位置から伸長しているロボットが、図70Fに模式的に示されている。
図70E〜図70Fに関して上述した運動により、ロボットは、エンドエフェクタを、2つの並列オフセットステーションに対して伸長および収縮させることができる。したがって、ロボットは、独立してまたは同時に、2つの並列オフセットステーションに対して半導体ウェハなどの材料を持ち上げおよび載置することができる。
例えば、図71の経路1514または1516のように並列オフセットステーションへのアクセス経路が平行でない場合、ロボットは、左側リンケージおよび右側リンケージを個別に回転させてもよく、それにより、その伸長/収縮経路の方向をステーションへのアクセス経路と整列させる。そのような状況の例は、図71A〜図71Cの図で模式的に示されている。図71Aの初期位置を仮定すると、左側リンケージおよび右側リンケージを回転させてアームを再構成してもよく、それにより、図71Bに示すように、エンドエフェクタを横方向および角度方向にオフセットする。この特定の例では、左側エンドエフェクタと右側エンドエフェクタの間の角度オフセットは30度である。図71Bの収縮位置から、図71Cに示すように、左側リンケージを独立してまたは同時に伸長してもよい。
ロボットはまた、例示である図71Dおよび図71Eに示されるように180度離れたステーションに、独立してまたは同時にアクセスしてもよい。この特定の例では、図71Aの開始位置を仮定すると、まず、左側リンケージおよび右側リンケージを回転させて図71Dの構成にしてから、図71Eに示すように、左側エンドエフェクタおよび/または右側エンドエフェクタを独立してまたは同時に伸長してもよい。
図71Eでは、左側リンケージおよび右側リンケージの両方が伸長している状態で示されているが、代替的な態様では、2つのリンケージのうちの一方のみが伸長していてもよい。ここで、図71Eに示す構成では、リンケージのリーチ(駆動シャフトT0の軸によって表されるロボットの中心から測定される)は、より長いので、この構成は、ロボットから遠く離れて位置するステーションに利用されてもよい。
特定の用途において必要とされる自由度の数に応じて、3〜5軸の駆動機構を用いてロボットを駆動してもよい。
図72Aおよび図72Bならびに図72Cおよび図72Dの2つの例1600、1700に示すように、3軸駆動機構は3つの独立して制御されるモータM0、M1、およびM2を備えてもよい。
図72A〜図72Dのうち、図72Aおよび図72Bは、それぞれ、ロボット駆動ユニットおよびアームベース1618の例示的な構成1600の上面図および側面図を示す。ここで、モータM0はシャフトT0 1602に直接結合されてベース1618を作動させ、モータM1 1604はシャフトT1L 1610に直接取り付けられて左側上腕を駆動し、モータM2 1606は右側前腕に結合されたシャフトT2R 1616に直接取り付けられる。さらに、シャフトT1L 1610およびT1R 1614がそれぞれシャフトT2L 1612およびT2R 1616の反対方向に回転するように、2つのベルト機構1620、1622が利用される。これは、シャフトT1LとT1Rとの間のクロスオーバーバンド機構1620と、シャフトT2LとT2Rとの間の別のクロスオーバーバンド機構1622によって同様に達成される。
代替的に、駆動装置1700は、駆動ユニットに配置されたモータM0 1702、M1 1704、およびM2 1706を有してもよく、図72Cおよび図72Dの例に示すように、バンド駆動装置1720、1722を使用して、モータM1およびM2からそれぞれシャフトT1L 1710、T1R 1714、およびT2L 1712、T2R 1716に運動が伝達されてもよい。
さらに別の代替例では、モータと駆動シャフトとの間の、直接の結合およびバンド機構の任意の好適な組合せを採用してもよい。一般に、所望の運動関係を提供するモータと駆動シャフトとの間の任意の好適な運動伝達手段を使用してもよい。
図72A〜図72Dの実施例による3軸駆動機構が利用される場合、ロボットは、左側リンケージおよび右側リンケージの独立した伸長および収縮(図69D、図69E、図70D、図70E)を除いて、図69〜図71に定義される全ての操作を実行してもよい。
4軸駆動機構は、図73Aおよび図73Bの図の例1800、1900に示すように、独立して制御される4つのモータを備えてもよい。図73Aおよび図73Bは、ロボット駆動ユニットおよびアームベース1802の上面図および側面図を示す。モータM0 1804、M1L 1808、およびM1R 1810を利用して、それぞれ独立してシャフトT0 1804、T1L 1808、およびT1R 1810を作動させてもよい。モータM2 1806を使用して、2本のシャフトが反対方向に回転するようにシャフトT2L 1812およびT2R 1814を作動してもよい。図73Aおよび図73Bの図の特定の例では、これは、モータM2に結合されたプーリとシャフトT2Lとの間のストレートバンド機構1820、およびモータM2に結合された別のプーリとシャフトT2Rとの間のクロスオーバーバンド機構1822を介して達成される。
代替的に、シャフトT0、T1L、およびT1Rの独立した作動ならびにシャフトT2LおよびT2Rの結合された作動を容易にする、モータと駆動シャフトとの間の、直接の結合およびバンド機構または任意の他の好適な運動伝達手段の任意の組合せが採用される。
このような4軸駆動機構が利用される場合、ロボットは、左側リンケージおよび右側リンケージの独立した伸長および収縮を含む、図69〜図71の全ての操作を実行してもよい。
5軸駆動装置1900は、5つの独立して制御されるモータM0 1904、M1L 1906、M2L 1908、M1R 1910、およびM2R 1912を備えてもよい。これらのモータはそれぞれ、図73Cおよび73Dの図の例に示すように直接、図72Cおよび図72Dの図の例を拡張することによってバンド駆動装置を介して、直接の結合およびバンド機構の組合せを使用して、またはモータから駆動シャフトへの運動の伝達を容易にすることができる任意の他の好適な方法で、駆動シャフトT0、T1L、T2L、T1R、およびT2Rに結合されてもよい。図73Cは駆動ユニット1900およびベース1902の上面図を示し、図73Dは側面図を示す。
5軸駆動機構が利用される場合、ロボットは、図69〜図71の全ての操作を実行してもよい。加えて、左側リンケージおよび右側リンケージは、独立した回転を含む完全に独立した方法で操作することができ、これは3軸および4軸駆動機構では対応できない。
図66のロボット2010のベースおよびリンケージの別の例の内部構成が、図74Aに模式的に示されている。ここでも、ベース2012は駆動シャフトT0によって駆動されてもよい。
左側上腕2014は、駆動シャフトT1Lによって作動されてもよい。左側前腕は、従来のプーリを有するバンド機構を介して別の駆動シャフトT2Lによって駆動されてもよい。左側エンドエフェクタは、左側上腕および左側前腕の不等長の影響を相殺する少なくとも1つの非円形プーリを有する、別のバンド機構によって制約されてもよく、その結果、左側エンドエフェクタは、所望の向きを維持しながら直線に沿って移動してもよい。代替的に、l1L=l2Lであれば、ベース2032、左腕2034、および右腕2036を有するアーム2030を有する図74Bに示すように、従来のプーリを利用してもよい。
同様に、右側上腕2016は、駆動シャフトT1Rによって作動されてもよい。右側前腕は、従来のプーリを有するバンド機構を介して別の駆動シャフトT2Rによって駆動されてもよい。右側エンドエフェクタは、右側上腕および右側前腕の不等長の影響を相殺する少なくとも1つの非円形プーリを有する、別のバンド機構によって制約されてもよく、その結果、右側エンドエフェクタは、所望の向きを維持しながら直線に沿って移動してもよい。代替的に、l1R=l2Rであれば、図74Bに示すように、従来のプーリを利用してもよい。
ロボットアーム全体が回転するために、全ての駆動シャフト、すなわち、T0、T1L、T2L、T1RおよびT2Rは、固定基準フレームに対して同じ量だけアームの所望の回転方向に移動する必要がある(または駆動シャフトT0は移動する必要があるが、他の駆動シャフトはベースに対して静止している)。
左側エンドエフェクタが直線経路に沿って伸長および収縮するために、駆動シャフトT1LおよびT2Lは、左側リンケージの逆運動学方程式に基づいて協調して移動する必要がある。同様に、右側エンドエフェクタが直線経路に沿って伸長および収縮するために、駆動シャフトT1RおよびT2Rは、右側リンケージの逆運動学方程式に基づいて協調して移動する必要がある。運動学方程式の例は上記に見出すことができる。
ロボットの両方のエンドエフェクタは、左側エンドエフェクタおよび右側エンドエフェクタを独立して伸長させるための上記の方法で、駆動シャフトT1L、T2L、およびT1R、T2Rを同時に回転させることによって、直線経路に沿って伸長および収縮することができる。
左側リンケージおよび右側リンケージは、個別に回転させることもできる。左側リンケージが回転するために、駆動シャフトT1LおよびT2Lは、同じ量だけ所望の回転方向に移動する必要がある。同様に、右側リンケージが回転するために、駆動シャフトT1RおよびT2Rは、同じ量だけ所望の回転方向に移動する必要がある。図68Aおよび図68Bと同様に、左側リンケージおよび右側リンケージが個別に180度回転すると、左側エンドエフェクタおよび右側エンドエフェクタは横方向にオフセットされる(図70A〜図70C参照)。
上記の運動能力を考慮すると、図74Aおよび図74Bによる内部構成を有するロボットは、図69〜図71に概説されるのと同じ操作を実行してもよい。
図74Aおよび図74Bの内部構成を有するベースおよびリンケージは、それぞれ図72および図73C、図73Dの3軸および5軸駆動機構によって駆動されてもよい。
ロボット2100の別の例示的な実施形態が、図75Aおよび図75Bの図に示されている。図75Aは両方のリンケージが収縮されたロボットの上面図を示し、図75Bは両方のエンドエフェクタが伸長されたロボットを示す。
ロボットの内部構成の例2330を模式的に図76Aに示す。この図では、上腕および前腕の長さが等しいリンケージ2334、2336および円形プーリを有するベース2332が示されているが、不等長および非円形プーリを利用してもよい。
ロボットは、図72および図73を参照して先に説明した駆動機構によって作動されてもよい。
図75Aおよび図75Bのロボットの代替的な内部構成2360が、図76Bに模式的に示されている。この図では、ベース2362、ならびに上腕および前腕の長さが等しく、円形プーリを有するリンケージ2364、2366が示されているが、不等長の非円形プーリを利用してもよい。
ロボットは、図72および図73C、図73Dによる駆動機構によって作動されてもよい。
ロボット2200のさらに別の例示的な実施形態が、図75Cおよび図75Dに示されている。図75Cは両方のリンケージが収縮されたロボットの上面図を示し、図75Dは両方のエンドエフェクタが伸長されたロボットを示す。図75Cおよび図75Dは、左利き構成のロボットのリンケージを示す。代替的に、ロボット2300と共に図75Eおよび図75Fに示すように、リンケージを右利き構成で構成してもよい。
図75Cおよび75Dによる実施形態の例示的な内部構成2390が、図76Cに模式的に示されている。同様に、図75Eおよび図75Fによる実施形態の例示的な内部構成2430が、図76Dに模式的に示されている。図76Cおよび図76Dでは、上腕および前腕の長さが等しく、円形プーリを有するリンケージ2394、2396、2434、2436が示されているが、不等長および非円形プーリを利用してもよい。
ロボットは、図77A〜図77D、図78A〜図78B、ならびに図73Cおよび図73Dによる駆動機構によって作動されてもよい。図77Aおよび図77Bにおいて、駆動装置2500は、モータM0 2502によって駆動されるベース2504を有する。M1 2506はT1l 2510を駆動し、M2 2508はT2r 2516を駆動し、T1l 2510およびt1r 2514はバンドによって制約され、T2l 2512およびT2r 2516はバンドによって制約される。図77Cおよび図77Dにおいて、駆動装置2560は、モータM0 2564によって駆動されるベース2562を有する。M1 2566はT1l 2570を駆動し、M2 2568はT2r 2576を駆動し、T1l 2570およびt1r 2574はバンドによって制約され、T2l 2572およびT2r 2576はバンドによって制約される。図78Aおよび図78Bにおいて、駆動装置2700は、モータM0 2704によって駆動されるベース2702を有する。M1l 2706はT1lを駆動し、M1r 2708はT1rを駆動し、M2 2710は、バンドによってT2r 2714およびT2l 2712を駆動する。
例えば、図77の実施例による3軸駆動機構が利用される場合、ロボットは、左側リンケージおよび右側リンケージの独立した伸長および収縮(図69D、図69E、図70D、図70E)を除いて、図69および図70に定義される全ての操作を実行してもよい。ロボットは、図71の非平行かつ対向する経路に沿って同時に伸長および収縮を行うことはできない。
図78の実施例等の4軸駆動機構が利用される場合、ロボットは、左側リンケージおよび右側リンケージの独立した伸長および収縮を含む、図69および図70の全ての操作を実行してもよい。ロボットは、図71の非平行かつ対向する経路に沿って同時に伸長および収縮を行うことはできない。
5軸駆動機構が利用される場合、ロボットは、図69〜図71の全ての操作を実行してもよい。加えて、左側リンケージおよび右側リンケージは、独立した回転を含む完全に独立した方法で操作することができ、これは3軸および4軸駆動機構では対応できない。
本開示は、リーチ対格納容積の好適な比を示す。図77Aおよび図77Bの3軸駆動機構と組み合わせて、薄型の外形および低い複雑度も実現する。加えて、本開示は、4軸駆動機構と組み合わせて、左側リンケージおよび右側リンケージの独立した伸長に対応する。
図75A〜図75Dの図の例示的な実施形態の代替的な内部構成2800、2830が、それぞれ、図79Aおよび図79Bに模式的に示されている。これらの図では、上腕および前腕の長さが等しいリンケージ2804、2806、2834、2836および円形プーリを有するベース2802、2832が示されているが、不等長および非円形プーリを利用してもよい。
ロボットは、図77および図73Cおよび図73Dによる駆動機構によって作動されてもよい。
左側リンケージおよび右側リンケージは同じ寸法で図中に示されているが、左側リンケージは右側リンケージと異なる寸法を有してもよく、駆動ユニットは寸法の差異を反映するように構成されてもよい。
ロボットアームは、上腕および/または前腕などのそのリンクのいくつかがエンドエフェクタの一方または両方の下方にあり、他のリンクはエンドエフェクタの一方または両方の上方にあるように設計してもよい。
「バンド機構」および「バンド駆動装置」という用語が使用されるとき、これらは、バンド、ベルト、ケーブル、歯車、または任意の他の好適な機構を含む、運動、力、および/またはトルクを伝達する手段を総称する。
ロボットのモータは、本文を通して図中のシャフト、プーリ、および他の被駆動構成要素に直接取り付けられているように示されているが、追加のバンド、ベルト、ケーブル、歯車、または運動、力、および/もしくはトルクを伝達できる任意の好適な機構を介して、被駆動構成要素に結合されてもよい。
ロボットのモータは、本文を通して図面の駆動ユニットまたはベース内に描かれているが、モータは、例えば、上腕または前腕の一部として、ロボットアーム内に配置されてもよく、またはロボットの回転関節に組み込まれていてもよい。
ロボットの駆動ユニットは、ロボットアーム全体の高さを調整するための垂直リフトメカニズムをさらに備えてもよい。代替的に、駆動ユニットは、左側リンケージおよび右側リンケージの高さを独立して調整するために、一方は左側リンケージの、他方は右側リンケージのための2つの垂直リフトメカニズムを備えてもよい。ここで、エンドエフェクタは、積み重ねられてもまたは同じ高さに設定されてもよく、そうでなければz軸に独立して配置されてもよい。
代替的実施形態では、ロボットの左側エンドエフェクタおよび右側エンドエフェクタの高さを制御するために、任意の数および任意のタイプの好適な機構をロボット駆動装置および/またはロボットアーム内で使用してもよい。
ロボットは、例えば、該ロボットがトンネル内に設置される場合、該トンネルに沿って該ロボットを移動させることができるトラバーサメカニズムをさらに備えてもよい。
別の実施形態では、ロボットは、例えば、底部からではなく上部から設けられる支持部を用いて、逆さ構成で動作するように設計されてもよい。
迅速な材料交換に対応できる4つのエンドエフェクタを有するシステムを提供するために、ロボットは、同じまたは類似のタイプの別のロボットと、例えば逆さ構成で組み合わされてもよい。
ロボットは、例えば真空中などの特別な環境での動作のために設計されてもよい。この設計は、静的および/または動的シールならびにロボットの構成要素のいくつかを動作環境から隔離する他の手段の使用を含んでもよい。
図80Aは、ロボットを有するシステム2900を示す。ロボット駆動ユニット2904は、矢印2906、2908によって示されるように、システムの静止部分2902に対して移動可能であるように構成されてもよい。一例として、ロボット駆動ユニットは、レール、リニア軸受、磁気軸受上にあってもよく、またはロボット駆動ユニットがシステムの静止部分に対して移動することを可能にする任意の好適な方法で、システムの静止部分に結合されてもよい。一例として、ロボット駆動ユニットは、駆動ユニット内の巻線を有する電気リニアモータによって、システムの静止部分内の巻線を有する電気リニアモータによって、磁気カップリングを介して、空気圧式または油圧式のアクチュエータを用いて、ボールねじを介して、ケーブルもしくはベルトを介して、またはシステムの静止部分に対してロボット駆動ユニットを作動させることができる任意の他の好適な機構を利用して、作動されてもよい。前述のように、ロボット駆動ユニットは、枢動ベースとロボットアームとを備えてもよい。図80Aでは、矢印で示すように、枢動ベースがロボット駆動ユニットに対して作動される。
図80Bは、枢動ベース3004が、枢動ベースの側部にて矢印3006、3008で示されるように、システムの静止部分3002に対して直接作動する構成を有するシステム3000を示す。枢動ベースの両側が同じ方向に同じ量だけ同期して作動されると、ロボット全体が対応する方向に並進する。枢動ベースの側部が反対方向に同じ量だけ同期して作動されると、枢動ベースはその中心が固定されたまま回転する。並進および回転の任意の組合せは、枢動ベースの側部をそれに応じて作動させることによって達成することができる。一例として、ベースは、枢動ベース内の巻線を有する電気リニアモータによって、システムの静止部分内の巻線を有する電気リニアモータによって、磁気カップリングを介して、ボールねじを介して、ケーブルもしくはベルトを介して、またはシステムの静止部に対して枢動ベースを作動させることができる任意の他の好適な機構を利用して、作動されてもよい。
例示的実施形態の一態様では、装置は、少なくとも1つの駆動装置と、第1の上腕、第1の前腕および第1のエンドエフェクタを備え、前記第1の上腕が第1の回転軸で前記少なくとも1つの駆動装置に接続されている第1のロボットアームと、第2の上腕、第2の前腕および第2のエンドエフェクタを備え、前記第2の上腕が前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸で前記少なくとも1つの駆動装置に接続されている第2のロボットアームとを備え、前記第1および第2のロボットアームは、前記第1および第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットするように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように構成され、前記第1の上腕および前記第1の前腕は異なる有効長を有し、前記第2の上腕および前記第2の前腕は異なる有効長を有する。
別の態様では、前記装置は、少なくとも1つの非円形プーリと、前記第1の上腕と前記第1の前腕との間の第1の関節において、前記少なくとも1つの駆動装置を前記第1の前腕に接続する第1のバンドとを備える。
別の態様では、前記装置は、第1の前腕に対する前記第1のエンドエフェクタの手首関節において、前記第1のエンドエフェクタを前記第1の関節に接続する第2のバンドを含む。
別の態様では、前記装置は、前記第1および第2のエンドエフェクタがそれぞれ略L字形状を有する場合を含む。
別の態様では、前記装置は、第1の円形プーリと、前記第1の上腕と前記第1の前腕との間の第1の関節において、前記少なくとも1つの駆動装置を第2の円形プーリに接続する第1のバンドとを備え、前記第1および第2のプーリは異なる直径を有する。
別の態様では、前記装置は、前記第1の経路が前記第1の収縮位置から直線に沿っている場合を含む。
別の態様では、前記装置は、前記第1および第2のロボットアームが、前記第1および第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された前記複数の基板が上下に積み重ねられないようにセットするために第2の収縮位置を設けるように構成される場合を含む。
別の態様では、前記装置は、前記少なくとも1つの駆動装置を制御して、前記第1および第2のロボットアームを前記第1の収縮位置から第1の経路に沿って実質的に同時に移動させ、前記第1および第2のロボットアームを独立してまたは同時に前記第2の経路に沿って移動させるように構成されたコントローラを備える。
別の態様では、方法は、第1の上腕、第1の前腕および第1のエンドエフェクタを備え、前記第1の上腕および前記第1の前腕が異なる有効長を有する、第1のロボットアームを提供することと、第2の上腕、第2の前腕および第2のエンドエフェクタを備え、前記第2の上腕および前記第2の前腕が異なる有効長を有する、第2のロボットアームを提供することと、前記第1の上腕を第1の回転軸において少なくとも1つの駆動装置に接続することと、前記第2の上腕を前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において前記少なくとも1つの駆動装置に接続することと、を含み、前記第1および第2のロボットアームは、前記第1および第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットするように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように構成される。
別の態様では、前記方法は、前記第1の回転軸における少なくとも1つの非円形プーリと、前記第1の上腕と前記第1の前腕との間の第1の関節において、前記少なくとも1つの駆動装置を前記第1の前腕に接続する第1のバンドとを伴う。
別の態様では、前記方法は、前記第1の前腕に対する前記第1のエンドエフェクタの手首関節において、前記第1のエンドエフェクタを前記第1の関節に接続する第2のバンドを伴う。
別の態様では、前記方法は、第1の円形プーリと、前記第1の上腕と第1の前記前腕との間の第1の関節において、前記少なくとも1つの駆動装置を第2の円形プーリに接続する第1のバンドとを伴い、前記第1および前記第2のプーリは異なる直径を有する。
別の態様では、前記方法は、前記第1および第2のロボットアームが、前記第1の収縮位置から直線に沿った前記第1の経路を設けるように構成される場合を含む。
別の態様では、前記方法は、前記第1および第2のロボットアームが、前記第1および第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された前記複数の基板が上下に積み重ねられないようにセットするために第2の収縮位置を設けるように構成される場合を含む。
別の態様では、前記方法は、前記少なくとも1つの駆動装置を制御して、前記第1および第2のロボットアームを前記第1の収縮位置から前記第1の経路に沿って実質的に同時に移動させ、前記第1および第2のロボットアームを独立してまたは同時に前記第2の経路に沿って移動させるように構成されたコントローラに前記駆動装置を接続することを含む。
別の態様では、方法は、第1のロボットアームの第1のエンドエフェクタおよび第2のロボットアームの第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットすることを含み、ここで前記第1のロボットアームは、第1の上腕、第1の前腕および前記第1のエンドエフェクタを備え、前記第1の上腕は第1の回転軸において少なくとも1つの駆動装置に接続され、前記第2のロボットアームは、第2の上腕、第2の前腕および前記第2のエンドエフェクタを備え、前記第2の上腕は、前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において前記少なくとも1つの駆動装置に接続される。前記方法はさらに、前記第1および第2のロボットアームを移動させて、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを移動させることと、前記第1および第2のロボットアームを移動させて、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させることと、を含む。
別の態様では、前記方法は、前記第1および第2のロボットアームを移動させることが、少なくとも1つの非円形プーリと、前記第1の上腕と前記第1の前腕との間の第1の関節において、前記少なくとも1つの駆動装置を前記第1の前腕に接続する第1のバンドとを伴う場合を含む。
別の態様では、前記方法は、前記第1および第2のロボットアームを移動させることが、前記第1の前腕に対する前記第1のエンドエフェクタの手首関節において、前記第1のエンドエフェクタを前記第1の関節に接続する第2のバンドを伴う場合を含む。
別の態様では、前記方法は、前記第1および第2のロボットアームを移動させることが、第1の円形プーリと、前記第1の上腕と前記第1の前腕との間の第1の関節において、前記少なくとも1つの駆動装置を第2の円形プーリに接続する第1のバンドとを伴い、前記第1および前記第2のプーリは異なる直径を有する。
別の態様では、前記方法は、前記少なくとも1つの駆動装置を制御して、前記第1および第2のロボットアームを前記第1の収縮位置から前記第1の経路に沿って実質的に同時に移動させ、前記第1および第2のロボットアームを独立してまたは同時に前記第2の経路に沿って移動させるコントローラを伴う。
別の態様では、装置は、第1の上腕、第1の前腕および第1のエンドエフェクタを備えた第1のロボットアームと、第2の上腕、第2の前腕および第2のエンドエフェクタを備えた第2のロボットアームと、前記第1および第2のロボットアームに接続された駆動装置と、を備え、前記第1の上腕は第1の回転軸において前記駆動装置に接続され、前記第2の上腕は、前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において駆動装置に接続され、前記第1および第2の上腕を回転させるために、前記駆動装置は3つのみのモータを備え、前記第1および第2のロボットアームは、前記第1および第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットするように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように構成される。
別の態様では、前記装置は、前記第1の上腕および前記第1の前腕が異なる有効長を有し、前記第2の上腕および前記第2の前腕が異なる有効長を有する場合を含む。
別の態様では、前記装置は、少なくとも1つの非円形プーリと、前記第1の上腕と前記第1の前腕との間の第1の関節において、前記駆動装置を前記第1の前腕に接続する第1のバンドとを備える。
別の態様では、前記装置は、前記第1の前腕に対する前記第1のエンドエフェクタの手首関節において、前記第1のエンドエフェクタを前記第1の関節に接続する第2のバンドを含む。
別の態様では、前記装置は、前記第1および第2のエンドエフェクタがそれぞれ略L字形状を有する場合を含む。
別の態様では、前記装置は、第1の円形プーリと、前記第1の上腕と前記第1の前腕との間の第1の関節において前記駆動装置を第2の円形プーリに接続する第1のバンドとを備え、前記第1および前記第2のプーリは異なる直径を有する。
別の態様では、前記装置は、前記第1の経路が前記第1の収縮位置から直線に沿っている場合を含む。
別の態様では、前記装置は、前記第1および第2のロボットアームが、前記第1および第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された前記複数の基板が上下に積み重ねられないようにセットするために第2の収縮位置を設けるように構成される場合を含む。
別の態様では、前記装置は、前記駆動装置を制御して、前記第1および第2のロボットアームを前記第1の収縮位置から前記第1の経路に沿って実質的に同時に移動させ、前記第1および第2のロボットアームを独立してまたは同時に前記第2の経路に沿って移動させるように構成されたコントローラを備える。
別の態様では、前記装置は、前記3つのモータが共通軸において整列している場合を含む。
別の態様では、前記装置は、前記3つのモータが3つの対応する離間された軸において配置される場合を含む。
別の態様では、前記装置は、前記駆動装置ならびに前記第1および第2のロボットアームを垂直に移動させるために前記駆動装置に接続されたz軸モータを備える。
別の態様では、方法は、第1のロボットアームの第1のエンドエフェクタおよび第2のロボットアームの第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットすることを含み、ここで前記第1のロボットアームは、第1の上腕、第1の前腕および前記第1のエンドエフェクタを備え、前記第1の上腕は第1の回転軸において駆動装置に接続され、前記第2のロボットアームは、第2の上腕、第2の前腕および前記第2のエンドエフェクタを備え、前記第2の上腕は、前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において前記駆動装置に接続される。前記方法はさらに、前記第1および第2のロボットアームを移動させて、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを移動させることと、前記第1および第2のロボットアームを移動させて、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるようにこれらのエンドエフェクタを移動させることと、前記第1および第2の回転軸から離間された第3の回転軸の周りで前記第1および第2のロボットアームを一緒に回転させることと、を含み、前記第1の収縮位置から前記第1の方向に前記移動させることと、前記少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように前記移動させることと、前記回転させることとは、駆動装置の3つのみのモータの使用によって行われる。
別の態様では、前記方法は、前記第1および第2のロボットアームを移動させることが、少なくとも1つの非円形プーリと、前記第1の上腕と前記第1の前腕との間の第1の関節において、前記駆動装置を前記第1の前腕に接続する第1のバンドとを伴う場合を含む。
別の態様では、前記方法は、前記第1および第2のロボットアームを移動させることが、前記第1の前腕に対する前記第1のエンドエフェクタの手首関節において、前記第1のエンドエフェクタを前記第1の関節に接続する第2のバンドを伴う場合を含む。
別の態様では、前記方法は、前記第1および第2のロボットアームを移動させることが、第1の円形プーリと、前記第1の上腕と前記第1の前腕との間の第1の関節において、前記駆動装置を第2の円形プーリに接続する第1のバンドとを伴い、前記第1および第2のプーリは異なる直径を有する。
別の態様では、前記方法は、第1および第2のロボットアームを前記第1の収縮位置から前記第1の経路に沿って実質的に同時に移動させ、前記第1および第2のロボットアームを独立してまたは同時に前記第2の経路に沿って移動させるように前記駆動装置の前記モータを制御するコントローラをさらに備える場合を含む。
別の態様では、方法は、第1の上腕、第1の前腕および第1のエンドエフェクタを備えた第1のロボットアームを提供することと、第2の上腕、第2の前腕および第2のエンドエフェクタを備えた第2のロボットアームを提供することと、前記第1の上腕を第1の回転軸において駆動装置に接続することと、前記第2の上腕を前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において前記駆動装置に接続することと、を含み、前記第1および第2のロボットアームは、前記第1および第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットするように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように回転されるように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように回転されるように構成され、前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように前記第1および第2のロボットアームを回転させるために、また前記第1および第2の回転軸から離間された第3の回転軸の周りで前記第1および第2のロボットアームを回転させるために、前記駆動装置は3つのみのモータを備える。
別の態様では、前記方法は、前記第1のロボットアームが異なる有効長を有する前記第1の上腕および前記第1の前腕を備える場合と、前記第2のロボットアームが異なる有効長を有する前記第2の上腕および前記第2の前腕を備える場合と、を含む。
別の態様では、前記方法は、前記第1の回転軸における少なくとも1つの非円形プーリと、前記第1の上腕と前記第1の前腕との間の第1の関節において、前記駆動装置を前記第1の前腕に接続する第1のバンドとを伴う。
別の態様では、前記方法は、前記第1の前腕に対する前記第1のエンドエフェクタの手首関節において、前記第1のエンドエフェクタを前記第1の関節に接続する第2のバンドを伴う。
別の態様では、前記方法は、第1の円形プーリと、前記第1の上腕と前記第1の前腕との間の第1の関節において前記駆動装置を第2の円形プーリに接続する第1のバンドとを伴い、前記第1および第2のプーリは異なる直径を有する。
別の態様では、前記方法は、前記第1および第2のロボットアームが、前記第1の収縮位置から直線に沿った前記第1の経路を設けるように構成される場合を含む。
別の態様では、前記方法は、前記第1および第2のロボットアームが、前記第1および第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された前記複数の基板が上下に積み重ねられないようにセットするために第2の収縮位置を設けるように構成される場合を含む。
別の態様では、前記方法は、前記駆動装置を制御して、前記第1および第2のロボットアームを前記第1の収縮位置から前記第1の経路に沿って実質的に同時に移動させ、前記第1および第2のロボットアームを独立してまたは同時に前記第2の経路に沿って移動させるように構成されたコントローラに前記駆動装置を接続することを含む。
別の態様では、装置は、第1の上腕、第1の前腕および第1のエンドエフェクタを備えた第1のロボットアームと、第2の上腕、第2の前腕および第2のエンドエフェクタを備えた第2のロボットアームと、前記第1および第2のロボットアームに接続された駆動装置と、を備え、前記第1の上腕は第1の回転軸において前記駆動装置に接続され、前記第2の上腕は、前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において前記駆動装置に接続され、前記第1および第2の上腕を回転させるために、前記駆動装置は5つのモータを備え、前記モータのうちの第1のモータは、前記第1および第2のロボットアームに接続されて、前記第1および第2の回転軸から離間された第3の回転軸の周りで前記第1および第2のロボットアームを回転させ、第2および第3のモータは、前記第1のロボットアームに接続されて、それぞれが前記第1の上腕および前記第1の前腕を回転させ、第4および第5のモータは、前記第2のロボットアームに接続されて、前記第1のロボットアームとは独立してそれぞれが前記第2の上腕および前記第2の前腕を回転させ、前記第1および第2のロボットアームは、前記第1および第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットするように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように構成される。
別の態様では、前記装置は、前記第1の上腕および前記第1の前腕が異なる有効長を有し、前記第2の上腕および前記第2の前腕が異なる有効長を有する場合を含む。
別の態様では、前記装置は、少なくとも1つの非円形プーリと、前記第1の上腕と前記第1の前腕との間の第1の関節において、前記駆動装置を前記第1の前腕に接続する第1のバンドとを備える。
別の態様では、前記装置は、前記第1の前腕に対する前記第1のエンドエフェクタの手首関節において、前記第1のエンドエフェクタを前記第1の関節に接続する第2のバンドを含む。
別の態様では、前記装置は、前記第1および前記第2のエンドエフェクタがそれぞれ略L字形状を有する場合を含む。
別の態様では、前記装置は、第1の円形プーリと、前記第1の上腕と前記第1の前腕との間の第1の関節において前記駆動装置を第2の円形プーリに接続する第1のバンドとを備え、前記第1および前記第2のプーリは異なる直径を有する。
別の態様では、前記装置は、前記第1の経路が前記第1の収縮位置から直線に沿っている場合を含む。
別の態様では、前記装置は、前記第1および第2のロボットアームが、前記第1および第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された前記複数の基板が上下に積み重ねられないようにセットするために第2の収縮位置を設けるように構成される場合を含む。
別の態様では、前記装置は、前記駆動装置を制御して、前記第1および第2のロボットアームを前記第1の収縮位置から第1の経路に沿って実質的に同時に移動させ、前記第1および第2のロボットアームを独立してまたは同時に前記第2の経路に沿って移動させるように構成されたコントローラを備える。
別の態様では、前記装置は、前記駆動装置ならびに前記第1および第2のロボットアームを垂直に移動させるために前記駆動装置に接続されたz軸モータを備える。
別の態様では、方法は、第1のロボットアームの第1のエンドエフェクタおよび第2のロボットアームの第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットすることを含み、ここで前記第1のロボットアームは、第1の上腕、第1の前腕および前記第1のエンドエフェクタを備え、前記第1の上腕は第1の回転軸において駆動装置に接続され、前記第2のロボットアームは、第2の上腕、第2の前腕および前記第2のエンドエフェクタを備え、前記第2の上腕は、前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において前記駆動装置に接続される。前記方法はさらに、前記第1および第2のロボットアームを移動させて、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを移動させることと、前記第1および第2のロボットアームを移動させて、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるようにこれらのエンドエフェクタを移動させることと、前記第1および第2の回転軸から離間された第3の回転軸の周りで前記第1および第2のロボットアームを一緒に回転させることと、を含む。前記第1の収縮位置から前記第1の方向に前記移動させることと、前記少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように前記移動させることと、前記回転させることとは、前記駆動装置の5つのモータの使用によって行われる。前記モータのうちの第1のモータは、前記第1および第2のロボットアームに接続されて、前記第3の回転軸の周りで前記第1および第2のロボットアームを回転させ、第2および第3のモータは、前記第1のロボットアームに接続されて、それぞれが前記第1の上腕および前記第1の前腕を回転させ、第4および第5のモータは、前記第2のロボットアームに接続されて、前記第1のロボットアームとはそれぞれが独立して前記第2の上腕および第2の前腕を回転させる。
別の態様では、前記方法または装置は、前記第1のモータが前記第3の回転軸に整列され、前記第2および第3のモータが互いに前記第1の回転軸に整列され、前記第4および第5のモータが互いに前記第2の回転軸に整列される場合を含む。
別の態様では、方法は、第1の上腕、第1の前腕および第1のエンドエフェクタを備えた第1のロボットアームを提供することと、第2の上腕、第2の前腕および第2のエンドエフェクタを備えた第2のロボットアームを提供することと、前記第1の上腕を前記第1の回転軸において駆動装置に接続することと、前記第2の上腕を前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において前記駆動装置に接続することと、を含み、前記第1および第2のロボットアームは、前記第1および第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットするように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように回転されるように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように回転されるように構成され、前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように前記第1および第2のロボットアームを回転させるために、また前記第1および第2の回転軸から離間された第3の回転軸の周りで前記第1および第2のロボットアームを回転させるために、前記駆動装置が5つのモータを備え、前記モータのうちの第1のモータは、第1および第2のロボットアームに接続されて、第3の回転軸の周りで前記第1および第2のロボットアームを回転させ、第2および第3のモータは、前記第1のロボットアームに接続されて、それぞれが前記第1の上腕および第1の前腕を回転させ、第4および第5のモータは、前記第2のロボットアームに接続されて、前記第1のロボットアームとは独立してそれぞれが前記第2の上腕および第2の前記前腕を回転させる。
別の態様では、装置は、第1の上腕、第1の前腕および第1のエンドエフェクタを備えた第1のロボットアームと、第2の上腕、第2の前腕および第2のエンドエフェクタを備えた第2のロボットアームと、前記第1および第2のロボットアームに接続された駆動装置と、を備え、前記第1の上腕は第1の回転軸において前記駆動装置に接続され、前記第2の上腕は、前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において前記駆動装置に接続され、前記第1および第2の上腕を回転させるために、前記駆動装置は4つのモータを備え、前記モータのうちの第1のモータは、第1の上腕に接続され、第2のモータは前記第2の上腕に接続され、第3のモータは第1の前腕に接続され、第4のモータは前記第2の前腕に接続され、前記第3および第4のモータは、前記第1および第2の回転軸から離間された共通軸において整列され、前記第1のモータは前記第1の回転軸に整列され、前記第2のモータは前記第2の回転軸に整列され、前記第1および第2のロボットアームは、前記第1および第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットするように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように構成され、前記第1および第2のロボットアームは、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように構成される。
例示的な一実施形態において、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つの非一時的なメモリとを備えた装置が提供される。前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、前記装置に、第1のロボットアームの第1のエンドエフェクタおよび第2のロボットアームの第2のエンドエフェクタを、前記第1および第2のエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットさせ、前記第1のロボットアームは、第1の上腕、第1の前腕および前記第1のエンドエフェクタを備え、前記第1の上腕は第1の回転軸において駆動装置に接続され、前記第2のロボットアームは、第2の上腕、第2の前腕および前記第2のエンドエフェクタを備え、前記第2の上腕は、前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において前記駆動装置に接続され、前記第1および第2のロボットアームを移動させて、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを移動させ、前記第1および第2のロボットアームを移動させて、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるようにこれらのエンドエフェクタを移動させ、前記第1および第2の回転軸から離間された第3の回転軸の周りで前記第1および第2のロボットアームを一緒に回転させ、前記第1の収縮位置から前記第1の方向に前記移動させることと、前記少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように前記移動させることと、前記回転させることとは、前記駆動装置の3つのみのモータの使用によって行われるように構成される。
例示的な一実施形態によれば、マシンによって読み取り可能な非一時的なプログラム格納デバイスを備え、操作を実行するために前記マシンによって実行可能な命令のプログラムを具体的に実施する装置が提供される。当該操作は、第1のロボットアームの第1のエンドエフェクタおよび第2のロボットアームの第2のエンドエフェクタを、前記第1および第2のエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットすることを含む。ここで前記第1のロボットアームは、第1の上腕、第1の前腕および前記第1のエンドエフェクタを備え、前記第1の上腕は第1の回転軸において駆動装置に接続され、前記第2のロボットアームは、第2の上腕、第2の前腕および前記第2のエンドエフェクタを備え、前記第2の上腕は、前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において前記駆動装置に接続される。前記操作はさらに、前記第1および第2のロボットアームを移動させて、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを移動させることと、前記第1および第2のロボットアームを移動させて、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるようにこれらのエンドエフェクタを移動させることと、前記第1および第2の回転軸から離間された第3の回転軸の周りで前記第1および第2のロボットアームを一緒に回転させることと、を含む。前記第1の収縮位置から前記第1の方向に前記移動させることと、前記少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように前記移動させることと、前記回転させることとは、前記駆動装置の3つのみのモータの使用によって行われる。
例示的な一実施形態において、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つの非一時的なメモリとを備えた装置が提供される。前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、前記装置に、第1のロボットアームの第1のエンドエフェクタおよび第2のロボットアームの第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットさせ、前記第1のロボットアームは、第1の上腕、第1の前腕および前記第1のエンドエフェクタを備え、前記第1の上腕は第1の回転軸において駆動装置に接続され、前記第2のロボットアームは、第2の上腕、第2の前腕および前記第2のエンドエフェクタを備え、前記第2の上腕は、前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において駆動装置に接続され、前記第1および第2のロボットアームを移動させて、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを移動させ、前記第1および第2のロボットアームを移動させて、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させ、前記第1および第2の回転軸から離間された第3の回転軸の周りで前記第1および第2のロボットアームを一緒に回転させ、前記第1の収縮位置から前記第1の方向に前記移動させることと、前記少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように前記移動させることと、前記回転させることとは、前記駆動装置の5つのモータの使用によって行われ、前記モータのうちの第1のモータは、前記第1および第2のロボットアームに接続されて、前記第3の回転軸の周りで前記第1および第2のロボットアームを回転させ、第2および第3のモータは、前記第1のロボットアームに接続されて、それぞれが前記第1の上腕および前記第1の前腕を回転させ、第4および第5のモータは、前記第2のロボットアームに接続されて、前記第1のロボットアームとは独立してそれぞれが前記第2の上腕および前記第2の前腕を回転させるように構成される。
例示的な一実施形態によれば、マシンによって読み取り可能な非一時的なプログラム格納デバイスを備え、操作を実行するために前記マシンによって実行可能な命令のプログラムを具体的に実施する装置が提供される。当該操作は、第1のロボットアームの第1のエンドエフェクタおよび第2のロボットアームの第2のエンドエフェクタを、これらのエンドエフェクタ上に配置された複数の基板を少なくとも部分的に上下に積み重ねるために第1の収縮位置にセットすることを含む。ここで前記第1のロボットアームは、第1の上腕、第1の前腕および前記第1のエンドエフェクタを備え、前記第1の上腕は第1の回転軸において駆動装置に接続され、前記第2のロボットアームは、第2の上腕、第2の前腕および前記第2のエンドエフェクタを備え、前記第2の上腕は、前記第1の回転軸から離間された第2の回転軸において前記駆動装置に接続される。前記操作はさらに、前記第1および第2のロボットアームを移動させて、前記第1の収縮位置から、少なくとも部分的に直接上下に位置する平行な第1の経路に沿う第1の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを移動させることと、前記第1および第2のロボットアームを移動させて、上下に位置していない、互いから離間された第2の経路に沿う少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるようにこれらのエンドエフェクタを移動させることと、前記第1および第2の回転軸から離間された第3の回転軸の周りで前記第1および第2のロボットアームを一緒に回転させることと、を含む。前記第1の収縮位置から前記第1の方向に前記移動させることと、前記少なくとも1つの第2の方向に前記第1および第2のエンドエフェクタを伸長させるように前記移動させることと、前記回転させることとは、前記駆動装置の5つのモータの使用によって行われる。前記モータのうちの第1のモータは、前記第1および第2のロボットアームに接続されて、前記第3の回転軸の周りで前記第1および第2のロボットアームを回転させ、第2および第3のモータは、前記第1のロボットアームに接続されて、それぞれが前記第1の上腕および前記第1の前腕を回転させ、第4および第5のモータは、前記第2のロボットアームに接続されて、前記第1のロボットアームとは独立してそれぞれが前記第2の上腕および前記第2の前腕を回転させるように構成される。
1つ以上のコンピュータ可読媒体の任意の組合せがメモリとして利用されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読シグナル媒体または非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であってよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は伝搬シグナルを含まず、例えば、電子、磁気、光、電磁、赤外線、もしくは半導体システム、装置、もしくはデバイス、または以上のものの任意の好適な組合せであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例(非包括的リスト)としては、1本以上のワイヤを有する電気的接続、携帯可能なコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)、読取り専用メモリ(Read-Only Memory:ROM)、消去およびプログラム可能読取り専用記憶装置(Erasable Programmable Read-Only Memory:EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯可能なコンパクトディスク読取り専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory:CD−ROM)、光学記憶装置、磁気記憶装置、または以上のものの任意の好適な組合せが挙げられる。
上記記述は例示的なものに過ぎないことが分かるはずである。種々の代替物および変形物が当業者によって考案されうる。したがって、本実施形態は、このような代替物、変形物、および改変物を全て包含することが意図されている。例えば、種々の従属クレームに列挙される特徴は、任意の好適な組合せで互いに組み合わせることができる。加えて、上記のさまざまな実施形態の特徴は選択的に組み合わせて新たな実施形態としてもよい。したがって、当該記述は、添付の特許請求の範囲の範囲に含まれるこのような代替物、変形物、および改変物を全て包含することが意図されている。