JP2001157932A - 板状部材の軸への挿入装置 - Google Patents

板状部材の軸への挿入装置

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JP2001157932A
JP2001157932A JP34288199A JP34288199A JP2001157932A JP 2001157932 A JP2001157932 A JP 2001157932A JP 34288199 A JP34288199 A JP 34288199A JP 34288199 A JP34288199 A JP 34288199A JP 2001157932 A JP2001157932 A JP 2001157932A
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recess
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plate
insertion hole
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JP34288199A
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Makoto Gonda
誠 権田
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Kuroda Denki KK
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Kuroda Denki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板状部材と軸とを接触させることなく、軸と
板状部材とを挿入せしめる板状部材の軸への挿入装置を
提供することを課題としている。 【解決手段】 軸挿入用の挿入孔1aが穿設された板状
部材1を板状面方向に移動可能に保持する保持体6に、
挿入孔1aの径より小さく且つホルダ7に保持された挿
入孔1aに挿入せしめられる軸3の軸径より大きな径を
有した凹部27を設け、凹部27内に挿入孔1aの内周
縁が凹部27内周又は内端に突出しないように保持体6
に対する板状部材1の位置を予備的に移動調整する一次
調整手段を設け、さらに板状部材1の挿入孔1aと軸3
とを嵌合せしめる際に、該嵌合が可能な状態に凹部27
と軸3の中心位置を調節せしめる二次調整手段を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はハードディスクド
ライブに使用される磁気ディスク等の板状部材を軸に挿
入せしめる板状部材の軸への挿入装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来ハー
ドディスクは、円板上の磁気ディスクが中心を軸心とし
て回転せしめられる構造となっており、つまりハードデ
ィスクの製造工程において上記磁気ディスクの中心の支
点軸挿入用の孔に支点軸を挿入するという工程がある。
一方ハードディスクは磁気ディスクに書き込まれた情報
をヘッドにより読みとる構造となっているが、ヘッドと
ディスクとの間隔は極めて小さく(概ね0.1ミクロン
以下)、このためハードディスクのケース内にゴミ等が
発生すると、該ゴミ等によりハードディスクの読みとり
又は書き込みエラー等が発生する場合があり、ケース内
のゴミ等を特に嫌う。
【0003】このため上記磁気ディスクを支点軸に挿入
する際には、できるだけ磁気ディスクの支点軸挿入用の
孔と支点軸とを接触させることなく磁気ディスクを支点
軸に挿入する必要がある。これは磁気ディスクの支点軸
への挿入作業時に磁気ディスクと支点軸とが接触する
と、支点軸が磁気ディスクにより削られて傷が付き、こ
の削られた分がゴミとなりケース内に残るためである。
【0004】しかし支点軸と支点軸挿入用の孔との嵌合
誤差は、ミクロンオーダであり、従来は磁気ディスクを
支点軸に接触させることなく挿入することは困難であっ
た。つまり磁気ディスクと支点軸との組み付け時の接触
を常時避けることは困難であり、場合によっては上記接
触によりケース内にゴミ等が発生する場合があった。
【0005】これにより完成品のハードディスクには、
上記磁気ディスクと支点軸との組み付け時の接触に起因
するゴミにより、リスク(ゴミによる読みとり又は書き
込みエラー等)が増加していた。このため上記リスクを
より小さくするために、磁気ディスクと支点軸とを接触
させることなく、支点軸に磁気ディスクを挿入せしめる
磁気ディスク等の板状部材の軸への挿入装置が望まれて
いた。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の板状部材の軸への挿入装置は、軸挿入用の挿
入孔1aが穿設された板状部材1を板状面方向に移動可
能に保持する保持体6と、上記挿入孔1aに挿入せしめ
られる軸3を支持するホルダ7とを備え、上記保持体6
に上記挿入孔1aの径より小さく且つ軸径より大きな径
を有した凹部27を設け、ホルダ7に軸3を軸心交差方
向に移動可能に保持する保持手段を設け、挿入孔1aの
内周縁が凹部27内周又は内端に突出しないように保持
体6に対する板状部材1の位置を予備的に移動調整する
一次調整手段を凹部27内に設けるとともに、板状部材
1の挿入孔1aと軸3とを嵌合せしめる際に、該嵌合が
可能な状態に凹部27と軸3の中心位置を調節せしめる
二次調整手段を設けたことを第1の特徴としている。
【0007】第2に一次調整部を、凹部27内に収容さ
れる爪ホルダ32と、該爪ホルダ32に設けられ、爪ホ
ルダ32の外周方向に突出作動する爪部38とで構成し
たことを特徴としている。
【0008】第3に保持手段を、軸3の底面側から圧縮
エアを噴出させることにより軸3を浮遊状態で保持する
浮上式保持手段としたことを特徴としている。
【0009】第4に二次調整手段が、凹部27側から軸
3の端面に向かって圧縮エアを噴出せしめ、挿入孔1a
への軸3の嵌合挿入時に軸3の外周と凹部27の内周の
間隙を自動的に均一にするエア噴出装置であることを特
徴としている。
【0010】第5に二次調整手段が、軸3の端面に軸3
と同心的に形成される調整孔66と、凹部27内に、凹
部27の中心と同心的に、且つ軸方向移動可能に支持さ
れる上記調整孔66に挿脱可能に挿入される調整突起6
7とからなることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】図1はハードディスクの組み付け
時に板状部材である磁気ディスク1をハードディスクユ
ニット2内の支点軸3に挿入する本発明の板状部材の軸
への挿入装置4の側面図であり、磁気ディスク1を支持
するディスク支持部6と、支点軸3を支持するホルダ7
とから構成されている。そして上記ディスク支持部6に
支持された磁気ディスク1を、ディスク支持部6により
ホルダ7に支持せしめられた支点軸3側に移動せしめ
て、支点軸3に磁気ディスク1を両者を接触せしめるこ
となく挿入せしめる装置となっている。
【0012】このときディスク支持部6は従来同様ロボ
ット(図示しない)側に取り付けられるベース部8と、
該ベース部8に対して揺動旋回自在に支持されたアーム
部9とを備えたスタンド部11に支持せしめられてお
り、磁気ディスク1を保持する際には従来公知のように
アーム部9の揺動により図1の想像線に示されるように
左右方向に向けられ、横方向に複数並べられた磁気ディ
スク1を1枚ずつ保持し、支点軸3に磁気ディスク1を
挿入せしめる場合は、アーム部9の揺動により上下方向
に向けられ、ロボットによりホルダ7側に近接せしめら
れる構造となっている。なお上記ロボット及びスタンド
部11の動作は従来公知のものであるため詳細な説明は
割愛する。
【0013】まず上記ディスク支持部6の構造について
説明する。図2に示されるように該ディスク支持部6は
磁気ディスク1を保持する保持部16を先端に備えたメ
インケース17と、前記保持部16の反対側に配置さ
れ、メインケース17に近接及び離反可能にスライド自
在に支持されたスライドケース18とを備えており、上
記メインケース17にはスライドケース18側から保持
部16側に至り貫通するスライド孔19が穿設せしめら
れている。
【0014】そして上記メインケース17が前述のアー
ム部9に固定されているとともに、スライドケース18
が、アーム部9に固定される支持部材21と、該支持部
材21に固定されたエアシリンダ22からなる支持部2
3に取り付けられており、これによりディスク支持部6
がアーム部9(スタンド部11)に取り付けられてい
る。また上記スライドケース18からはメインケース1
7側に向かって中空管状のスライド杆24が突設せしめ
られており、該スライド杆24は上記スライド孔19に
スライド自在に挿入せしめられている。
【0015】このときスライドケース18は上記エアシ
リンダ22の伸縮するロッド22a(伸縮ロッド)に取
り付けられており、これによりエアシリンダ22の伸縮
ロッド22aを伸縮せしめる(エアシリンダ22を駆動
せしめる)ことにより、スライドケース18がメインケ
ース17に対して、スライド杆24をガイドにしてスラ
イド孔19の軸心方向にスライドせしめられる。
【0016】なおスライド孔19におけるスライドケー
ス18側にはスライド杆24のスライドをガイドするス
ラスト軸受け26が挿入されており、スライド杆24、
すなわちスライドケース18は該スラスト軸受け26に
より円滑にスライドせしめられる。また該スライド孔1
9は保持部16側の端部に径が拡大せしめられた大径な
凹部27が形成せしめられており、且つ軸心が保持部1
6に保持された磁気ディスク1の軸心と略平行となるよ
うに形成せしめられている。
【0017】すなわちスライド杆24(スライドケース
18)は磁気ディスク1の軸心と略平行にスライドせし
められる。このとき凹部27は磁気ディスク1の挿入孔
1aの径よりわずかに小さく、且つ支点軸3の径よりわ
ずかに大きな径に設定されている。ただし凹部27,挿
入孔1a,支点軸3の径の差は嵌合誤差の範囲であり、
ミクロンメータレベル(ミクロンオーダ)である。
【0018】一方上記スライド孔19の保持部16側に
は、中空の軸部31の先端に該軸部31に比して大径で
後述する爪部を収容する爪ホルダ32が設けられた調整
部材33が、上記爪ホルダ32が上記凹部27に位置す
るようにスライド自在に挿入されており、該調整部材3
3は軸部31の端部が上記スライド杆24に同心で一体
的に螺合固定されている。これにより調整部材33はス
ライド杆24(スライドケース18)のスライド駆動に
より、爪ホルダ32がメインケース17(保持部16)
から突出する位置より凹部27の端部までの範囲でスラ
イド可能となっている。
【0019】なお爪ホルダ32は軸部31と同心で中空
をなしている。一方上記調整部材33には、図3に示さ
れるように先端(爪ホルダ32側)にテーパ36が形成
せしめられた操作軸37がスライド自在に挿入せしめら
れているとともに、爪ホルダ32には板状の突出部材で
ある複数の爪部38が周面32aから突出可能に収納さ
れており、操作軸37のスライド操作により爪ホルダ3
2内に収納された爪部38が爪ホルダ32の外周面32
aから突出せしめられるように構成されている。
【0020】すなわち爪部38が爪ホルダ32に径方向
にスライド自在に支持せしめられているとともに、板バ
ネ39により収納方向に付勢されて図3(a)に示され
るように爪ホルダ32内に収納されており、且つ爪部3
8の内側の端部には操作軸37のテーパ36に相対する
傾斜部41が形成せしめられている。
【0021】そしてこの状態から操作軸37を爪ホルダ
32側に所定の力でスライドせしめると、図3(b)に
示されるように傾斜部41とテーパ36との当接位置の
変化により、爪部38が外側に押し出されて爪ホルダ3
2から突出せしめられ、また爪ホルダ32から爪部38
が突出した状態で操作軸37の上記スライド力を解除す
ると、板バネ39の付勢力により爪部38が爪ホルダ3
2内に収容され、操作軸37がスライド杆24側にスラ
イドせしめられる構造となっている。
【0022】一方スライドケース18におけるスライド
杆24の反対側にはエアシリンダ42が取り付けられて
おり、該エアシリンダ42の伸縮駆動せしめられる伸縮
ロッド42aはスライド杆24内にスライド(伸縮)自
在に挿入せしめられている。また上記構造によりスライ
ド杆24と調整部材33は中空部分が連通しており、操
作軸37の端部と伸縮ロッド42aとの間には連動ロッ
ド43が挿入されている。
【0023】これによりエアシリンダ42を駆動して伸
縮ロッド42aを伸び作動せしめることで連動ロッド4
3を介して操作軸37が爪ホルダ32側にスライド駆動
操作せしめられ爪部38が爪ホルダ32の周面32aか
ら突出せしめられ、エアシリンダ42により伸縮ロッド
42aを縮作動せしめることで、爪部38が上記付勢力
により爪ホルダ32内に収容され、つまり上記爪部38
は上記エアシリンダ42により突出及び収納せしめられ
る構造となっている。
【0024】なお爪部38を突出せしめた爪ホルダ32
の外径はスライド孔19の凹部27の外径と同一あるい
は凹部27の外径より大きい径となっており、凹部27
内に爪ホルダ32を位置させて爪部38を突出せしめる
と爪部38の端部がスライド孔19(凹部27)の内周
面と当接するように設定されている。
【0025】一方保持部16は、端面(先端面)にスラ
イド孔19に略平行に中空のエア吸引用の孔(吸引孔)
46が開口せしめられており、またメインケース17の
周面17a側には該吸引孔46と連通してエア吸引装置
のエアの吸引部分(共に図示しない)が接続される吸引
ポート47と凹部27と連通し、エア噴出装置のエアの
噴出部分(共に図示しない)が接続される噴出ポート4
8が設けられて構成されている。
【0026】つまり保持部16は噴出ポート48にエア
噴出装置を取り付けることで凹部27からエアを噴出せ
しめることができるとともに、吸引ポート47にエア吸
引装置を取り付けることで、吸引孔46からエア吸引を
行うことができるように構成されている。
【0027】そして保持部16は図4(a)に示される
ように吸引ポート47を介して吸引孔46からエア吸引
するとともに、保持部16の端面を磁気ディスク1の表
面に近接せしめることで、図4(b)に示されるように
保持部16の端面に磁気ディスク1がエアにより吸着せ
しめられ、つまり保持部16に挿入孔1aがスライド孔
19(凹部27)に略平行となるように磁気ディスク1
が保持せしめられる。このとき爪ホルダ32の位置は問
わないが、爪部38を爪ホルダ32内に収容せしめられ
た状態で上記磁気ディスク1の保持を行う。
【0028】なおディスク支持部6はロボットにより、
スライド孔19の軸心と磁気ディスク1(挿入孔1a)
の軸心とが近接するように保持部16が磁気ディスク1
に近接せしめられて、保持部16に磁気ディスク1を吸
着保持せしめる。このため磁気ディスク1の吸着保持状
態においては、スライド孔19(凹部27)の軸心と挿
入孔1aの軸心とは近接するが、図4(b)に示される
ように凹部27の内周に挿入孔1aの内周縁が位置する
場合がある。
【0029】このため図3(b)に示される吸着の初期
状態から、図3(c)に示されるように、爪ホルダ32
を凹部27(保持部16)から一部を突出せしめて爪部
38を突出せしめることで、爪部38が凹部27の内周
面と当接する際に、爪部38と磁気ディスク1の挿入孔
1aとが当接し、これにより磁気ディスク1が軸心に交
差する表面(板状面)方向(保持部16とのせん断方
向)にスライドせしめられ、挿入孔1aの端部が凹部2
7の端部に揃えられる。
【0030】これにより挿入孔1aの内周縁が凹部27
の内周に位置することがなくなり、必ず挿入孔1aの内
周内に凹部27が位置した状態で保持部16に磁気ディ
スク1が保持され、つまり上記爪ホルダ32と爪部38
とからなる一次調整手段により、保持部16に対する磁
気ディスク1の位置が予備的に移動調整せしめられる。
【0031】次にホルダ7の構造について説明する。前
述の支点軸3は図5に示されるように平面視で矩形をな
すハードディスクユニット2に予め突設されており、上
記ホルダ7はこのハードディスクユニット2を支持(保
持)する構造となっている。
【0032】そしてホルダ7はハードディスクユニット
2の底面側を支持する底面支持部51と、ハードディス
クユニット2の平面視における4辺(周面)に相対し、
該周面側を支持する周面支持体52と、上記底面支持部
51を載置支持するベース53とを備えており、ベース
53の上面に底面支持部51が、底面支持部51の上面
に周面支持体52が一体的に固定された構造となってい
る。
【0033】このとき上記底面支持部51は図5,図6
に示されるように底面51aの略中央部に底面視で略長
方形の凹部54が形成せしめられているとともに、該凹
部54の外側を囲むように所定幅の凹状の溝56が、溝
56の外側を囲むように所定幅の凹状の溝57が形成せ
しめられている。そして底面支持部51をベース53上
に載置することで上記凹部54及び溝56,57が閉じ
られるが、ベース53には上記凹部54及び溝56,5
7と連通するエア注入孔58,59,61が設けられて
おり、各エア注入孔58,59,61から閉じられた凹
部54及び溝56,57内に圧縮エアを送ることが可能
に構成されている。
【0034】一方周支持体52に各溝56,57と連通
して内側に上記圧縮エアを排出することができる側方エ
ア排出孔62,63が穿設せしめられているとともに、
底面支持部51の上面の各周支持体に囲まれる部分にも
上記凹部54と連通して上方に上記圧縮エアを排出する
ことができる上方エア排出孔64が複数穿設されてい
る。
【0035】これにより底面支持部51の上面における
各周支持体52に囲まれる位置にハードディスクユニッ
ト2を配置し、各エア排出孔62,63,64から圧縮
エアを排出(噴出)せしめることでハードディスクユニ
ット2が底面支持部51上の各周支持体52間に浮遊状
態(フローティング状態)で支持せしめられる。つまり
軸3の保持手段が軸3の底面側及び周面側(ハードディ
スクユニット2の底面及び周面)に圧縮エアを噴出せし
めることで軸3を浮遊状態で保持する浮上式の保持手段
となっている。
【0036】なお各周支持体52は、各周支持体52と
ハードディスクユニット2の周面との間に所定の極小さ
な(ミクロンメータ単位)間隙が形成せしめられるよう
に底面支持部51上に配置されており、これによりハー
ドディスクユニット2は上記のようにホルダ7にフロー
ティング状態で支持された状態において、ハードディス
クユニット2の周面と周支持体52とが当接する範囲で
移動可能であるとともに、ハードディスクユニット2の
底面と底面支持部51とが当接する範囲で傾斜自在とな
っている。
【0037】ディスク支持部6とホルダ7とは以上のよ
うに構成されており、次に支点軸3への磁気ディスク1
の挿入作動について説明する。
【0038】まず前述のように保持部16に磁気ディス
ク2を支持せしめた状態(調整部材33による位置決め
後)で、図7に示すようにディスク支持部6を上下方向
に向けてロボットによりホルダ7側に、挿入孔1aの軸
心と支点軸3の軸心とが近接するように磁気ディスク1
の軸心に沿って移動させる。このとき調整部材33の爪
ホルダ32を凹部27内に退避させておくと共に、噴出
ポート48から圧縮エアを送り、該圧縮エアを凹部27
から磁気ディスク1の挿入孔1aを介して軸3の端面側
に向かって外部に噴出せしめる。
【0039】これにより磁気ディスク1が支点軸3に近
接すると図8(a)に示されるように、支点軸3が上記
圧縮エアの噴出の妨げ(抵抗)となるため、圧縮エアは
支点軸3と凹部27との間隙から排出(噴出)せしめら
れるが、噴出圧バランスにより支点軸3と凹部27との
間隙が全周で同じになるよう支点軸3を移動せしめ、支
点軸3の軸心と凹部27の軸心とを一致させて、支点軸
3を凹部27の中心に位置せしめようとする。
【0040】これに対して支点軸3は前述のようにフロ
ーティング状態でホルダ7に支持されているため、噴出
エア側からの要求を受け、図8(b)に示されるように
ロボットによる挿入開始時の凹部27の軸心との位置ず
れより小さな誤差(高精度)で、軸心が凹部27の軸心
と概ね一致するように変位せしめられる。
【0041】これにより磁気ディスク1を支点軸3に挿
入すると、前述のように磁気ディスク1の挿入孔1aが
凹部27より大径であり、且つ凹部27内に挿入孔1a
の内周縁が位置せず、さらに支点軸3が凹部27より小
径であるため、支点軸3(移転軸3の外周面)は磁気デ
ィスク1(挿入孔1a内周面)に接することなく挿入孔
1aに挿入される。
【0042】つまり圧縮エアを上記のように噴出せしめ
るエア噴出装置により、挿入孔1aへの支点軸3の嵌合
挿入時に支点軸3の外周と凹部27の内周との間隙を自
動的に均一にして挿入孔1aと支点軸3との嵌合が可能
な状態に凹部27と支点軸3の中心(軸心)を調整せし
める二次調整手段が構成されている。
【0043】このため磁気ディスク1の支点軸3への挿
入作業時に磁気ディスク1と支点軸3とが接触し、支点
軸3が磁気ディスク1により削られて傷が付き、この削
られた分がゴミとなりケース(ハードディスクユニット
2)内に残ることが防止され、このゴミに起因するハー
ドディスク(磁気ディスク)のデータ読みだし又はデー
タ書き込み不良(エラー)等が防止され、ハードディス
クの不良率が減少する。
【0044】なお図9(a)に示されるように支点軸3
の端面に、支点軸3と同心の調整孔66が形成せしめら
れている場合は、該調整孔66と、該調整孔66と挿脱
可能に嵌合(挿入)し、且つ凹部27と同心で調整部材
33側に突設せしめられた調整突起67とから上記二次
調整手段を構成し、図9(b)に示されるように上記調
整突起67を上記調整孔66に挿入せしめて支点軸3の
軸心と凹部27の軸心とを上記同様に近接させて、支点
軸3に磁気ディスク1を挿入せしめても良い。
【0045】この場合も支点軸3(ハードディスクユニ
ット2)はフローティング状態でホルダ7に保持されて
いるため、一般的に支点軸3と凹部27の軸心がずれた
状態で調整突起67が調整孔66に挿入されるが、支点
軸3が自由に移動し、調整突起67の挿入に伴い支点軸
3と凹部27の軸心が一致し、上記同様に磁気ディスク
1と支点軸3とを接触させることなく支点軸3に磁気デ
ィスク1が挿入せしめられる。
【0046】
【発明の効果】以上のように構成される本発明の構造に
よると、保持体に板状部材を保持せしめ、一次調整手段
により凹部に対する板状部材の位置を調整し、二次調整
手段により軸と凹部とを嵌合挿入可能な状態に位置調節
せしめた状態で、板状部材を軸に挿入せしめると、挿入
孔が凹部より大径であり、且つ凹部内周又は内端に挿入
孔の内周縁が突出せず、さらに軸が凹部より小径である
ため、軸と板状部材が接することなく挿入孔に軸が挿入
されるという効果がある。
【0047】このとき軸をホルダにより浮遊状態で保持
せしめることで軸を移動させることで凹部と軸の中心と
を容易に位置調整せしめることができる。特に板状部材
がハードディスクの磁気ディスクである場合は、板状部
材(磁気ディスク)の軸への挿入作業時に磁気ディスク
と軸とが接触し、軸が削られて傷が付き、この削られた
分がゴミとなりハードディスクユニット内に残ることが
防止され、このゴミに起因するハードディスク(磁気デ
ィスク)の読みとり又は書き込み不良(エラー)等が防
止され、ハードディスクの不良率が減少するという利点
がある。
【0048】また二次調整手段が圧縮エアの凹部からの
噴出により軸と凹部の中心位置調整を行う構造である場
合は、軸側に特別な構造を必要とせず、比較的シンプル
な構造で二次調整手段を構成せしめることができ、一方
軸に穿設せしめた調整孔と該調整孔に凹部側に同心的に
支持された調整突起を挿入せしめることで、物理的によ
り正確に軸と凹部の中心位置調整を行うことができると
いう利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】挿入装置の側面概略図である。
【図2】ディスク支持部の側断面図である。
【図3】調整部材の要部断面図であり、(a)は爪部を
収納した状態を、(b)は爪部を突出せしめた状態を示
す。
【図4】保持部の要部断面図であり、(a)は磁気ディ
スクの保持直前状態を、(b)は磁気ディスクの保持状
態を、(c)は磁気ディスクの挿入孔の位置を調整した
状態を示す。
【図5】(a),(b)はホルダの平面図及び側断面図
である。
【図6】底面支持部の底面図である。
【図7】磁気ディスクの支点軸への挿入直前の状態を示
す保持部部分の側断面図である。
【図8】(a)は磁気ディスクの支点軸への挿入直前の
支点軸と挿入孔と凹部の位置関係を示す底面断面図であ
り、(b)は磁気ディスクの支点軸への挿入時の支点軸
と挿入孔と凹部の位置関係を示す底面断面図である。
【図9】凹部の軸心と支点軸の軸心とを一致させる他の
実施形態を示した保持部分の要部側断面図である。
【符号の説明】
1 磁気ディスク(板状部材) 1a 挿入孔 3 支点軸(軸) 6 ディスク支持部(保持体) 7 ホルダ 27 凹部 32 爪ホルダ 38 爪部 66 調整孔 67 調整突起

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸挿入用の挿入孔(1a)が穿設された
    板状部材(1)を板状面方向に移動可能に保持する保持
    体(6)と、上記挿入孔(1a)に挿入せしめられる軸
    (3)を支持するホルダ(7)とを備え、上記保持体
    (6)に上記挿入孔(1a)の径より小さく且つ軸径よ
    り大きな径を有した凹部(27)を設け、ホルダ(7)
    に軸(3)を軸心交差方向に移動可能に保持する保持手
    段を設け、挿入孔(1a)の内周縁が凹部(27)内周
    又は内端に突出しないように保持体(6)に対する板状
    部材(1)の位置を予備的に移動調整する一次調整手段
    を凹部(27)内に設けるとともに、板状部材(1)の
    挿入孔(1a)と軸(3)とを嵌合せしめる際に、該嵌
    合が可能な状態に凹部(27)と軸(3)の中心位置を
    調節せしめる二次調整手段を設けた板状部材の軸への挿
    入装置。
  2. 【請求項2】 一次調整部を、凹部(27)内に収容さ
    れる爪ホルダ(32)と、該爪ホルダ(32)に設けら
    れ、爪ホルダ(32)の外周方向に突出作動する爪部
    (38)とで構成した請求項1の板状部材の軸への挿入
    装置。
  3. 【請求項3】 保持手段を、軸(3)の底面側から圧縮
    エアを噴出させることにより軸(3)を浮遊状態で保持
    する浮上式保持手段とした請求項1又は2の板状部材の
    軸への挿入装置。
  4. 【請求項4】 二次調整手段が、凹部(27)側から軸
    (3)の端面に向かって圧縮エアを噴出せしめ、挿入孔
    (1a)への軸(3)の嵌合挿入時に軸(3)の外周と
    凹部(27)の内周の間隙を自動的に均一にするエア噴
    出装置である請求項1又は2又は3の板状部材の軸への
    挿入装置。
  5. 【請求項5】 二次調整手段が、軸(3)の端面に軸
    (3)と同心的に形成される調整孔(66)と、凹部
    (27)内に、凹部(27)の中心と同心的に、且つ軸
    方向移動可能に支持される上記調整孔(66)に挿脱可
    能に挿入される調整突起(67)とからなる請求項1又
    は2又は3の板状部材の軸への挿入装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4715837B2 (ja) * 2007-11-16 2011-07-06 サクサ株式会社 円筒状部材の中心位置合わせ装置

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