JP2001157758A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2001157758A
JP2001157758A JP34477099A JP34477099A JP2001157758A JP 2001157758 A JP2001157758 A JP 2001157758A JP 34477099 A JP34477099 A JP 34477099A JP 34477099 A JP34477099 A JP 34477099A JP 2001157758 A JP2001157758 A JP 2001157758A
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JP34477099A
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Kunio Matsumoto
邦夫 松元
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Fuji Shoji Co Ltd
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Fuji Shoji Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主制御手段における図柄表示制御の為の負荷
を軽減すること、大当たりに対する期待感を抱かせる予
告表示を図柄変動制御に同期させて遅延なく実行して予
告演出や遊技性を高めること、主制御手段から図柄制御
手段に送信する図柄制御用信号の信頼性を高めること。 【解決手段】 主制御手段50に図柄制御コマンド作成
手段56を設け、図柄制御手段60に信号解析手段61
と予告表示手段62とを設け、図柄制御コマンド作成手
段56は予告表示を行わせる予告指示データを組み込ん
で簡略化された図柄制御コマンドを作成して図柄制御手
段60に一方向送信する。その図柄制御コマンドを信号
解析手段61が解析し、予告表示手段62は図柄制御コ
マンドに含まれる予告指示データに基づいて予告表示す
るので、主制御手段50における図柄表示制御に対する
負荷の軽減を図ることができる。その結果、主制御手段
50の負荷が格段に軽減されることから、処理に余裕が
生じ、予告演出や遊技性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は弾球遊技機に関
し、特に図柄表示手段の図柄変動を制御する為の主制御
手段が分担する制御負荷を軽減し、大当たりに対する期
待感を抱かせる予告の為の予告表示制御を簡単化するよ
うにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、弾球遊技機であるパチンコ機に
おいては、発射ハンドル操作による遊技球の発射制御、
遊技盤に設けた図柄始動手段や開閉式入賞手段(大入賞
手段)等の遊技役物の制御、入賞手段への入賞を検知す
る検知制御、図柄表示用ディスプレイに設けられた変動
図柄表示手段の複数の図柄表示部における図柄を変動さ
せる図柄表示制御、変動図柄表示手段や各種のランプを
介して大当たりとなる期待感を抱かせる予告表示を行な
う予告表示制御、入賞手段への入賞に伴う遊技球の払出
し制御、入賞時や大当たり状態におけるサウンド制御や
ランプ制御等、弾球遊技の為の種々の制御を司る制御装
置が設けられている。
【0003】この制御装置において、遊技盤側の遊技制
御を主として司る主制御部は、図柄表示制御や予告表示
制御の為の一連の制御信号(制御コマンド)を図柄制御
部に直接出力し図柄変動や予告表示を制御している。こ
れら制御信号による制御は、不正防止のために主制御部
から図柄制御部への一方向通信にて行なわれる。主制御
部は、特に図柄始動手段への入賞時の図柄表示制御にお
いて、最初に変動開始信号を出力し、次に各図柄表示部
毎の高速、中速、低速等のスクロール速度指令信号を出
力し、所定時間経過後に抽選手段で抽選された抽選結果
に基づく図柄で停止させる図柄停止信号を出力し、図柄
制御部に対して図柄表示制御を逐一駆動指令する。
【0004】このとき、図柄制御部は、主制御部からの
制御信号に基づいて図柄表示部を駆動制御するだけであ
り、図柄制御部の制御負荷は、主制御部の制御負荷に比
べて格段に軽くなっている。主制御部は、更に変動開始
してから、例えば、通常変動→リーチ目表示→図柄停止
等の一連の図柄変動において、これら図柄変動に応じて
予告の為の背景やキャラクタ表示制御、ランプ点滅制
御、効果音出力制御を実行し、期待感を抱かせる演出効
果を高めている。このように、主制御部は、図柄表示制
御だけでなく、これに付随する予告表示制御やランプ点
滅制御、効果音出力制御を行なうことから、制御負荷が
非常に大きく、オーバーロード気味であり、処理速度に
限界がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 前述したように、図
柄変動に際して、主制御部は図柄の変動を開始させてか
ら図柄を停止させるまで、図柄変動に必要な多数の制御
信号を逐一送信出力するとともに、大当たりとなる期待
感を醸しだすリーチ状態等を予告する予告表示の制御信
号を逐一送信出力するようにしている。それ故、主制御
部は、特にリーチ状態を含む図柄表示に際しての制御負
荷が非常に大きく、処理速度が低下する。この場合、図
柄変動制御を優先させるので、図柄変動制御以外の特に
予告表示制御に著しい制御遅れが生じることがある。
【0006】その結果、図柄変動に同期した最適なタイ
ミングで予告表示制御を実行することができなくなり、
遊技者に大当たりに対する期待感を大いに抱かせるよう
に演出効果を十分に発揮できないという問題がある。本
発明の目的は、主制御手段における図柄表示制御の為の
負荷を軽減すること、大当たりに対する期待感を抱かせ
る予告表示を図柄変動制御に同期させて遅延なく実行し
て予告演出や遊技性を高めること、主制御手段から図柄
制御手段に送信する図柄制御用信号の信頼性を高めるこ
と、等である。
【0007】
【課題を解決するための手段】 請求項1の弾球遊技機
は、遊技者に不利な閉状態と遊技者に有利な開状態に変
化可能な開閉式入賞手段と、複数の図柄を変動表示可能
な変動図柄表示手段と、遊技球の検出を条件に変動図柄
表示手段に図柄の変動を開始させる図柄始動手段と、図
柄始動手段による遊技球の検出を条件に抽選を行う抽選
手段と、抽選手段から抽選結果を受けて判定する抽選結
果判定手段と、抽選結果判定手段から特別判定を受けた
とき、変動図柄表示手段に変動停止時の図柄として特別
判定に対応する特定表示を行わせる特定表示制御手段
と、特別判定に基づいて開閉式入賞手段を作動させ遊技
者に利益状態を与える特別遊技とする特別遊技発生手段
と、主に遊技盤に関わる入出力とこの入出力に関わる制
御を司る主制御手段と、主に変動図柄表示手段を制御す
る図柄制御手段と、変動図柄表示手段の図柄が特定表示
となる期待感を遊技者に抱かせる予告表示を行なう予告
表示手段とを有する弾球遊技機であって、主制御手段に
設けられ抽選結果判定手段の判定結果に基づいて、主制
御手段から図柄制御手段へ送信される簡略化された図柄
制御用信号を作成する信号作成手段と、図柄制御手段に
設けられ図柄制御用信号を解析する信号解析手段とを備
え、予告表示手段は図柄制御用信号に基づいて予告表示
するものである。
【0008】図柄始動手段は遊技球の入賞を検出したと
き、変動図柄表示手段に複数の図柄を変動開始させ、図
柄制御手段はその変動図柄を停止させる等、変動図柄表
示手段を変動制御する。図柄始動手段により遊技球の入
賞が検出されたとき、抽選手段は大当たり又は外れに関
する抽選を行なうので、抽選結果判定手段は抽選手段か
ら抽選結果を受けて判定する。特定表示制御手段は、抽
選結果判定手段から特別判定を受けたとき、変動図柄表
示手段に変動停止時の図柄として、特別判定に対応する
特定表示を行わせる。例えば「大当たり」等の特別判定
のときには、特別遊技発生手段はその特別判定に基づい
て、開閉式入賞手段を作動させて閉状態と開状態を繰り
返して特別遊技を行なうことで、遊技者に有利な状態を
与える。
【0009】主制御手段は主に遊技盤に関わる入出力と
この入出力に関わる制御を司るとともに信号作成手段を
備えており、信号作成手段は抽選結果判定手段の判定結
果に基づいて、主制御手段から図柄制御手段へ送信する
簡略化された図柄制御用信号(コマンド型式の図柄制御
用信号)を作成する。図柄制御手段に設けられた信号解
析手段は、主制御手段から送信される図柄制御用信号を
解析する。その結果、図柄制御用信号に基づいて予告が
必要な場合、予告表示手段は予告表示する。
【0010】即ち、予告表示に際して、主制御手段は簡
略化された図柄制御用信号を作成して図柄制御手段に送
信するだけでよく、しかも図柄制御用信号は少ない信号
数で済むので、主制御手段における図柄表示制御に対す
る負荷の軽減を図ることができる。その結果、主制御手
段の負荷が格段に軽減されることから、処理に余裕が生
じ、ゲーム性を向上できる。しかも、図柄制御用信号に
基づいて図柄変動に同期した最適なタイミングで予告表
示が可能になるため、予告演出や遊技性を高めることが
できる。
【0011】ここで、前記予告表示手段が、信号解析手
段による図柄制御用信号の解析結果を受け、図柄制御用
信号の種類に対応づけて予め設定された割合で予告表示
する場合(請求項1に従属の請求項2)には、予告表示
を指示する為の信号を不要にして図柄制御用信号の簡単
化が図れるとともに、図柄制御用信号の種類、つまり図
柄制御用信号の内容である当たり外れの態様に基づい
て、予め設定された割合で種々の予告表示をすることが
できる。
【0012】また、前記信号作成手段が予告表示を行わ
せる特定情報を組み込んで図柄制御用信号を作成し、信
号解析手段による図柄制御用信号の解析により特定情報
を検出したときに予告表示手段が予告表示する場合(請
求項1に従属の請求項3)には、図柄制御用信号は予告
表示を行わせる特定情報を組み込んだだけの簡単な信号
に構成でき、信号解析手段による解析により特定情報が
検出されたときに予告表示することができる。
【0013】また、前記図柄制御用信号が少なくとも当
たり外れのデータを有するとともに、主制御手段は図柄
制御用信号を図柄制御手段へ送信する際にストローブ信
号を同時送信する場合(請求項1〜3の何れかに従属の
請求項4)には、図柄制御手段において、ストローブ信
号を伴わないノイズなどの不要な信号を確実に除去で
き、ストローブ信号を受信しているときに、当たり外れ
データを有する図柄制御用信号だけを確実に且つ正確に
読み込むことができる。
【0014】また、前記図柄制御用信号が、偶数ビット
からなるデータ部分を有する制御コマンドであり、この
制御コマンドは主制御手段から図柄制御手段へ一方向送
信される場合(請求項1〜4の何れかに従属の請求項
5)には、この制御コマンドの一方向送信を採用するこ
とで、図柄停止に関する不正を防止できるとともに、図
柄制御用信号のデータ部分を8ビット(偶数ビット)か
らなるバイトデータに構成でき、主制御手段の制御負荷
を格段に軽減でき、送信制御を簡単化することができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基いて説明する。本実施形態は、遊技店の島構
造体に設置される所謂カード式弾球遊技機と呼ばれるパ
チンコ機に本発明を適用した場合の一例であり、島構造
体にはカード式球貸し機がサンドイッチ状に設置されて
パチンコ機に電気的に接続されている。図1に示すよう
に、カード式弾球遊技機であるパチンコ機2は、矩形枠
状の外枠3と、この外枠3に開閉自在に枢着された前枠
4とを有し、カード式球貸し機1をサンドイッチ状に挟
持する状態で、外枠3が島構造体(図示略)に着脱自在
に装着されている。
【0016】前枠4には、遊技盤5が裏側から着脱自在
に装着され、遊技盤5の前側に対応させて、窓部6aを
有するガラス扉6と前面板7とが夫々開閉自在に枢着さ
れている。前面板7には発射用の遊技球を貯留する上皿
8が装着され、前枠4の下部には、上皿8から溢流し又
は抜き取った遊技球を貯留する下皿9と、発射手段10
の発射ハンドル11とが設けられている。この発射手段
10は、回動操作可能な発射ハンドル11と、この発射
ハンドル11の回動角度に応じた打撃力で打撃槌12に
より遊技球を発射させる発射モータ(図示略)などを備
えている。
【0017】上皿8の右部には、カード式球貸し機1に
対する球貸し操作用の操作パネル13が設けられ、この
操作パネル13には、カード残額を3桁の数字で表示す
るカード残額表示部13aと、所定金額分の遊技球の球
貸しを指示する球貸しスイッチ13bと、ゲーム終了時
にカードの返却を指令する返却スイッチ13cとが設け
られている。
【0018】図2に示すように、遊技盤5には、金属製
の外レールと内レールとからなるガイドレール15がほ
ぼ環状に設けられ、このガイドレール15の内側の遊技
領域5aには、カラーの液晶ディスプレイ16、図柄始
動手段(図柄始動兼入賞手段)17、開閉式入賞手段
(大入賞手段)18、複数の普通入賞手段19(この場
合、上段の普通入賞手段19以外に、開閉式入賞手段1
8の左右両側部に、例えば6つの普通入賞手段19)、
2つのゲート20等が夫々所定の位置に配設されてい
る。
【0019】液晶ディスプレイ16は、変動図柄を表示
するとともに、背景画像や各種のキャラクタの動画など
からなる予告表示する変動図柄表示手段22として機能
する。即ち、変動図柄表示手段22は、背景画像やキャ
ラクタをアニメーション的に表示するとともに、例えば
左右方向に並ぶ3個(左、中、右)の図柄表示部22a
〜22cを有し、図柄始動手段17に遊技球が入賞する
ことを条件に、各図柄表示部22a〜22cの表示図柄
が所定時間だけ変動表示(スクロール表示)され、図柄
始動手段17への遊技球の入賞タイミングに応じた抽選
結果に基づいて決定される停止図柄パターンで停止され
る。
【0020】液晶ディスプレイ16の直ぐ上側に、普通
入賞手段19と第2図柄表示手段23とが夫々設けら
れ、第2図柄表示手段23は1個の普通図柄を表示する
普通図柄表示部を有し、ゲート20を通過した遊技球が
検出されたとき、その普通図柄表示部の表示図柄が所定
時間だけ変動し、ゲート通過タイミングに応じて抽選さ
れた抽選用数値により決定される停止図柄を表示して停
止するようになっている。図柄始動手段17は、開閉自
在な左右1対の開閉爪17aを備えた電動式チューリッ
プであり、第2図柄表示手段23の変動後の停止図柄が
当たり図柄を表示した場合に、開閉爪17aが所定時間
だけ開放されて入賞し易くなる。
【0021】開閉式入賞手段18は、前方に開放可能な
開閉板18aを備え、変動図柄表示手段22の変動後の
停止図柄が「777」等の当たり図柄のとき、所謂「大
当たり」と称する特別遊技が開始され、開閉板18aが
前側に開放される。この開閉式入賞手段18の内部に特
定領域18bがあり、この特定領域18bを入賞球が通
過したとき、特別遊技が継続される。
【0022】即ち、開閉式入賞手段18の開閉板18a
が開放された後、所定時間が経過し、又は所定数(例え
ば、10個)の遊技球が入賞して開閉板18aが閉じる
ときに、遊技球が特定領域18bを通過していないとき
に特別遊技が終了するが、特定領域18bを通過してい
れば最大所定回数(例えば、16回)まで特別遊技が継
続され、遊技者に有利な状態に制御される。
【0023】図3、図4に示すように、前枠4の裏側に
は、遊技盤5を裏側から押さえる裏機構板30が着脱自
在に装着され、この裏機構板30には開口部30aが形
成され、その上側に賞球タンク33とこれから延びるタ
ンクレール34とが設けられ、このタンクレール34に
接続された払出し手段35が裏機構板30の側部に設け
られ、裏機構板30の下側には払出し手段35に接続さ
れた通路ユニット36が設けられている。払出し手段3
5から払出された遊技球は通路ユニット36を経由して
上皿排出口8aから上皿8に払出される。
【0024】裏機構板30の開口部30aには、遊技盤
5の裏側に装着された裏カバー37と、入賞手段17〜
19に入賞した遊技球を排出する入賞球排出樋(図示
略)とが夫々嵌合されている。この裏カバー37に装着
されたケース38の内部に主制御基板39が配設され、
その前側に図柄制御基板40が配設されている。主制御
基板39の下側で、裏カバー37に装着されたケース4
1aの内部にランプ制御基板42が設けられ、このケー
ス41aに隣接するケース41bの内部にサウンド制御
基板43が設けられている。
【0025】これらケース41a,41bの下側で裏機
構板30に装着されたケース44の内部には、電源基板
45と払出し制御基板46が夫々設けられている。更
に、発射手段10の後側に装着されたケース47の内部
には、発射制御基板48が設けられている。即ち、これ
ら制御基板39〜40,42〜43,45〜46,48
は別体であり、電源基板45と発射制御基板48を除く
各制御基板39,40,42,43,46には、ROM
やRAM及びCPUを有するマイクロコンピュータが夫
々設けられている。
【0026】主制御基板39とその他の制御基板40,
42〜43,45〜46,48とは、複数本の信号線で
コネクタを介して電気的に接続され、主制御基板39か
ら図柄制御基板40や払出し制御基板46等に、所定の
動作をさせる種々の制御コマンドを一方向通信にて送信
可能になっている。次に、パチンコ機2の制御装置に予
め格納した複数の制御プログラムを介して達成される種
々の機能について、図5の機能ブロック図により説明す
る。但し、これら種々の機能は前述したマイクロコンピ
ュータ等で達成される。
【0027】主制御基板39は、図柄制御コマンド(こ
れが図柄制御用信号に相当する)を図柄制御手段60に
送信出力するとともに、遊技盤5に設けられた種々の遊
技部品や遊技球検出スイッチ等に対する信号の入出力に
関わる制御を主として司る主制御手段50として機能す
る。図柄制御基板40は、主制御手段50から送信され
てくる図柄制御コマンドに基づいて、予告表示制御を実
行したり、変動図柄表示手段22の各図柄表示部22a
〜22cの図柄を変動制御するとともに、指示される停
止図柄で図柄表示部22a〜22cの変動を停止制御す
る図柄制御手段60として機能する。
【0028】払出し制御基板46は払出し手段35によ
る遊技球の払出しを制御する払出し制御手段70として
機能する。ランプ制御基板42は各種の表示ランプの点
灯制御を司るランプ制御手段75として機能する。サウ
ンド制御基板43はスピーカによる各種の音響効果音の
為のサウンド出力を司るサウンド制御手段76として機
能する。発射制御基板48は発射モータを駆動して遊技
球の発射制御を司る発射制御手段77として機能する。
【0029】主制御手段50は、抽選手段51と、抽選
結果判定手段52と、特別遊技発生手段53と、確率変
動手段54と、表示図柄決定手段55と、図柄制御コマ
ンド作成手段56(これが信号作成手段に相当する)等
を備えるとともに、払出し制御手段70、ランプ制御手
段75、サウンド制御手段76、発射制御手段77等を
必要に応じて駆動制御可能である。
【0030】抽選手段51は、抽選用カウンタを用いて
微小な更新周期(例えば、約2msec周期)で数値を所定
の範囲(例えば、0〜299)で更新し、図柄始動手段17
に遊技球が入賞したときの数値を抽出することにより、
当たり外れに関する抽選を行なう。抽選結果判定手段5
2は、図始動手段17に遊技球が入賞したときに抽選手
段51から供給される抽選結果の数値が、「大当り」、
「外れ(外れリーチを含む)」の何れであるかを判定す
る。
【0031】例えば、その抽選用数値が予め設定された
特定の数値「71」のときに「大当たり」と判定され、
それ以外の多数の数値のときに「外れ」であると判定さ
れる。特別遊技発生手段53は、抽選結果判定手段52
から大当たり等の特別判定結果を受ける、若しくは、変
動図柄表示手段22の変動後の停止図柄が大当たり図柄
等の特定表示となった場合に、所定の特別遊技発生プロ
グラムにより開閉式入賞手段18の開閉板18aを前述
したように作動させて、遊技者に利益状態を与える特別
遊技が実行される。
【0032】確率変動手段54は、抽選結果判定手段5
2から「大当たり」の特別判定結果を受けた場合に、そ
の「大当たり」が予め設定された確率変動図柄(例え
ば、奇数の大当たり図柄)のときに確率変動モードが設
定され、次回或いは次々回の大当たり迄、抽選手段51
により抽選する特定の当たり判定値の数を通常のときよ
りも多くし、大当たり確率を高くする。
【0033】表示図柄決定手段55は、複数の図柄の図
柄停止パターンを記憶しており、抽選結果判定手段52
からの判定結果に応じて、所定の抽選プログラムにより
複数の図柄停止パターンのうちの1つを抽選により決定
し、抽選用数値が「大当たり」のときには大当たり図柄
の何れかを、「外れリーチ」のときには外れリーチ図柄
の何れかを、「外れノーマル」のときには外れノーマル
図柄の何れかを、夫々抽選により決定する。
【0034】図柄制御コマンド作成手段56は、表示図
柄決定手段55から選択された図柄停止パターンを受
け、図6に示す複数バイトの送信コマンドからなる図柄
制御コマンドを作成する。即ち、1バイト(8ビット)
からなる変動開始コマンド、1バイトからなる属性情報
コマンド、図柄停止パターンで指示される左停止図柄指
定コマンド(1バイト)と、中停止図柄指定コマンド
(1バイト)と、右停止図柄指定コマンド(1バイト)
と、1バイトからなる変動停止コマンドとが夫々作成さ
れ、この作成順序で6バイトからなる図柄制御コマンド
が図柄制御手段60に一方向通信により送信される。
【0035】属性情報コマンドは、「当たり」と「外れ
リーチ」と「外れノーマル」を指定する当たり外れデー
タ(2ビット)と、確率変動の有無を指定する確率変動
データ(1ビット)と、予告表示の有無を指定する予告
指示データ(1ビット)と、変動パターン番号データ
(2ビット)と、変動開始から停止までの変動時間を指
定する変動時間データ(2ビット)を有している。ここ
で、予告指示データとして、選択された図柄停止パター
ンで指定される左図柄と中図柄と右図柄とに基づいて、
「7,7,7 」等で確変型大当たりについては、例えば50
%の割合で予告指示するデータ「1」が書き込まれる。
ここで、予告指示データが予告表示を行わせる特定情報
に相当する。
【0036】選択された図柄停止パターンが「4,4,4 」
等で非確変型大当たりについては、例えば30%の割合
で予告指示データ「1」が書き込まれる。選択された図
柄停止パターンが「7,7,6 」等の外れリーチ(スーパー
リーチ)については、例えば10%の割合で予告指示デ
ータ「1」が書き込まれる。「7,7,1 」等の外れリーチ
については例えば5%の割合で予告指示データ「1」が
書き込まれ、「2,4,6」等の外れノーマルについては、
例えば1%の割合で予告指示データ「1」が書き込まれ
る。
【0037】ところで、図柄制御コマンド作成手段56
で作成された図柄制御コマンドの各コマンドデータを図
柄制御手段60に順々に送信するに際して、図7に示す
ように、8ビット(偶数ビット)からなるパラレルのコ
マンドデータに対応するデータ信号D0〜D7にほぼ同
期させて、ストローブ信号が同時に送信される。即ち、
図柄制御手段60においては、ストローブ信号を伴わな
いノイズなどの不要な信号を確実に除去でき、ストロー
ブ信号を受信しているときのデータ信号D0〜D7を読
み込むため、必要なデータ信号D0〜D7だけを確実に
且つ正確に読み込むことができる。
【0038】図柄制御手段60は、主制御手段50から
送信される図柄制御コマンドを受信して変動図柄表示手
段22の各図柄表示部22a〜22cにおける図柄変動
を制御したり、各種の予告表示を制御するもので、信号
解析手段61と、予告表示手段62と、特定表示制御手
段63等を設けている。
【0039】図柄制御手段60には、図示を省略する
が、複数の図柄(0〜9の数字)を液晶ディスプレイ1
6の図柄表示部22a〜22cに変動表示(スクロール
表示)させる為の複数画面分のカラーの図柄表示データ
が予め記憶されている。図柄制御コマンド作成手段56
から図柄制御手段60に図柄制御コマンドが送信される
と、その図柄制御コマンドは信号解析手段61により、
今回の抽選遊技に関して、変動開始コマンド、属性情報
コマンド、左停止図柄指定コマンド、中停止図柄指定コ
マンド、右停止図柄指定コマンド、変動停止コマンド等
の種々のデータに解析される。
【0040】属性情報コマンドは信号解析手段61によ
り、更に、当たり外れデータ、確率変動データ、予告指
示データ、変動パターン番号データ、変動時間データに
夫々解析される。予告表示手段62は、複数種類の背景
に加えて、動物や人物等のキャラクタをアニメーション
的に登場させる等の複数画面分のカラーの背景表示デー
タとキャラクタ表示データとを予め記憶しており、信号
解析手段61で解析された予告指示データが「1」のと
き、当たり外れのデータや確率変動データに基づいて今
回の抽選遊技に最適な背景画像やキャラクタを選択し、
効果的な予告を表示する。
【0041】ここで、この予告表示手段62により、ラ
ンプ制御手段75やサウンド制御手段76が駆動される
ことにより、予告表示に加えて各種のサウンドやランプ
点滅により予告演出を大いに盛り上げるようにしてもよ
い。特定表示制御手段63は、図柄制御コマンドに含ま
れる当たり外れデータが大当たりのとき、変動図柄表示
手段22に変動停止時の図柄として、例えば「7,7,7 」
等の特別判定に対応する特定表示を行わせる。
【0042】次に、以上のように構成されたパチンコ機
2の作動について説明する。上皿8に遊技球が貯留され
ているときに、発射手段10の発射ハンドル11を回動
操作することにより、上皿8の遊技球は発射手段10の
発射動作に連動して打撃槌12で打撃されてガイドレー
ル15に沿って遊技盤5の遊技領域5aに発射される。
遊技盤5の上部に達した遊技球は遊技盤5に沿って落下
する間に、普通入賞手段19や開閉式入賞手段18等に
入賞したり、ゲート20を通過して落下する。
【0043】遊技球がゲート20を通過したとき、それ
が検知手段により検知され、主制御手段50が第2図柄
表示手段23の表示図柄を変動させる。その表示図柄の
変動後の停止図柄が当たり図柄のときには、図始動手段
17の開閉爪17aが所定時間開放され、図始動手段1
7に入賞し易くなり、遊技者に利益状態が与えられる。
ゲーム中に、遊技球が図始動手段17に入賞したとき抽
選手段51で抽選され、その抽選数値が抽選結果判定手
段52により、「大当り」又は「外れ」の何れであるか
が判定される。
【0044】表示図柄決定手段55はその判定結果を受
けて抽選することにより、「大当たり」のときには大当
たり用図柄停止パターンの何れかを選択し、「外れノー
マル」のときには外れ用図柄停止パターンの何れかを選
択し、「外れリーチ」のときには外れリーチ用図柄停止
パターンの何れかを選択する。その結果、図柄制御コマ
ンド作成手段56により、前述したように図6に示す複
数の送信コマンドからなる図柄制御コマンドが作成さ
れ、この図柄制御コマンドが図柄制御手段60に順次一
方向送信される。このとき、予告指示データについて
は、選択された図柄停止パターンと確率変動データとに
基づいて予め設定された割合で、予告表示するか否かが
決定される。
【0045】図柄制御手段60においては、主制御手段
50から送信された図柄制御コマンドが信号解析手段6
1により解析され、最初の変動開始コマンドに基づいて
変動図柄表示手段22の各図柄表示部22a〜22cの
図柄が一斉に変動開始される。更に、信号解析手段61
により解析されたコマンドデータに基づいて、指定され
る変動時間だけ変動制御されてから、左,中,右の停止
図柄指定コマンドで指示された図柄で停止制御される。
この変動制御については一般的なので、その詳しい説明
を省略する。
【0046】次に、予告表示手段62により実行される
予告表示制御のルーチンについて、図8のフローチャー
トに基づいて説明する。この制御は信号解析手段61か
ら解析された予告指示データを受ける毎に実行されるも
のである。但し、符号S(S=10、11・・)は各ス
テップである。信号解析手段61で解析された属性情報
コマンドに含まれる予告指示データが検索され(S1
0)、この予告指示データが「1」であって予告表示す
るときには(S11:Yes )、当たり外れのデータや確率
変動データに基づいて最適な背景画像やキャラクタが選
択されて予告表示処理が実行される(S12)。
【0047】このように、主制御手段50に図柄制御コ
マンド作成手段56を設けるとともに、図柄制御手段6
0に信号解析手段61と予告表示手段62を設け、予告
表示手段62は図柄制御コマンドに含まれる予告指示デ
ータに基づいて予告表示するので、主制御手段50は簡
略化された図柄制御コマンドを作成して図柄制御手段6
0に送信するだけでよく、しかも図柄制御コマンドは少
ない送信コマンド数で済むので、主制御手段50におけ
る図柄表示制御に対する負荷の軽減化を図ることができ
る。その結果、主制御手段50の負荷が格段に軽減され
ることから、処理に余裕が生じ、ゲーム性を向上でき
る。
【0048】しかも、図柄制御コマンドに基づいて図柄
変動に同期した最適なタイミングで予告表示が可能にな
るため、予告演出や遊技性を高めることができる。ま
た、図柄制御コマンド作成手段56は予告表示を行わせ
る予告指示データを組み込んで図柄制御コマンドを作成
し、信号解析手段61による図柄制御コマンドの解析に
より予告指示データ「1」を検出したとき、予告表示手
段62は予告表示するので、図柄制御コマンドは予告表
示を行わせる予告指示データを組み込むだけの簡単なコ
マンドに構成でき、信号解析手段61による解析により
予告指示データが検出されたときに予告表示することが
できる。
【0049】また、図柄制御コマンドは少なくとも当た
り外れデータを有するとともに、主制御手段50は図柄
制御コマンドを図柄制御手段60へ送信する際にストロ
ーブ信号を同時送信するので、図柄制御手段60におい
て、ストローブ信号を伴わないノイズなどの不要な信号
を確実に除去でき、ストローブ信号を受信しているとき
に、当たり外れのデータを有する図柄制御コマンドだけ
を確実に且つ正確に読み込むことができる。
【0050】更に、図柄制御コマンドは、8ビットから
なるデータ部分を有する制御コマンドであり、この制御
コマンドは主制御手段50から図柄制御手段60へ一方
向送信されるので、この制御コマンドの一方向送信を採
用することで、図柄停止に関する不正を防止できるとと
もに、図柄制御コマンドのデータ部分を8ビットからな
るバイトデータに構成でき、主制御手段50の制御負荷
を格段に軽減でき、送信制御を簡単化することができ
る。
【0051】ところで、図9に示すように、主制御手段
50の表示図柄決定手段55と図柄制御コマンド作成手
段56を省略してコマンド出力手段57を設け、コマン
ド出力手段57から、図10に示すように、「大当た
り」又は「外れ」を指示する当たり外れデータ(1バイ
トデータ)と、3つの図柄を変動させる変動時間を指定
する変動時間データ(1バイトデータ)とからなる図柄
制御コマンドを図柄制御手段60に送信し、図柄制御手
段60において3つの図柄の図柄停止パターンを決定す
るとともに、その図柄停止パターンに最適な予告表示も
決定するようにしてもよい。
【0052】この場合、主制御手段50は2バイトから
なる図制御コマンドを図柄制御手段60Aに送信するだ
けで、図柄制御手段60Aにおいて3つの図柄停止パタ
ーンを抽選により選択し、その停止パターンの図柄で停
止するように変動制御でき、しかも図柄停止パターンに
最適な予告表示を実行できるため、主制御手段50にお
ける図柄表示制御に対する制御負荷の軽減化が図れる。
即ち、主制御手段50の抽選結果判定手段52は、図始
動手段17に遊技球が入賞したときに抽選手段51から
供給される抽選結果の数値が、「確率変動型大当り」、
「非確率変動型大当り」、「外れ」のうちの何れである
かを判定する。
【0053】例えば、その抽選された数値が予め設定さ
れた特定の数値「71」のときには大当たりであると判
定される。抽選結果判定手段52は更に、図11に示す
ように、当たり外れデータとして、「確率変動型大当た
り」のときには42[H] を適用し、「非確率変動型大当た
りのときには43[H] を適用し、「外れ」のときには44
[H] を適用する。
【0054】主制御手段50は、図12に示すように、
図柄制御コマンドに用いる変動時間データとして、「確
率変動型大当たり」又は「非確率変動型大当たり」のと
きに長時間(約60秒間)図柄変動させる「01[H] 」又は
中時間(約40秒間)図柄変動させる「02[H] 」を適用
し、「外れ」のときに短時間(約30秒間)図柄変動させ
る「03[H] 」を適用する。尚、符号Hは16進数であ
る。
【0055】一方、図柄制御手段60Aに、図柄停止パ
ターン決定手段64を追加的に設ける。この図柄停止パ
ターン決定手段64について説明すると、図13に示す
ように、図柄制御コマンドに含まれる当たり外れコード
が44[H] であって「外れ」のとき、「外れリーチ」か
「外れノーマル」の何れかを抽選で決定し、「外れリー
チ」のときにはコード0A[H] を適用し、「外れノーマ
ル」のときにはコード0B[H] を適用する。
【0056】図柄停止パターン決定手段64は、更に、
図14の変動パターンテーブルに示すように、「確率変
動型大当たり」、「非確率変動型大当たり」、「外れリ
ーチ」、「外れノーマル」の各々について、3つの図柄
表示部22a〜22cの各々を図柄変動させるための複
数の図柄停止パターンのデータがテーブル型式で区別し
て記憶されるとともに、抽選により予告表示する為の当
選数値が予め記憶されている。
【0057】即ち、例えば、「確率変動型大当たり」に
ついて説明すると、3つの図柄表示部22a〜22cに
停止表示する「777」、「333」、「555」・・
・などの大当たり用図柄停止の為のパターンデータを有
する第1、第2・・・の確率変動型大当たりパターンデ
ータと、50個(予め設定された50%の割合に相当)
の予告当選数値「0 〜9 、20〜29、40〜49、60〜69、80
〜89」が記憶されている。「非確率変動型大当たり」に
ついても同様に、第1、第2・・・の非確率変動型大当
たりパターンのデータと、30個(予め設定された30
%の割合に相当)の予告当選数値「10〜19、30〜39、50
〜59」が記憶されている。
【0058】「外れリーチ」についても同様に、第1、
第2・・・の外れリーチパターンのデータと、10個
(予め設定された10%の割合に相当)の予告当選数値
「50〜59」が記憶され、「外れノーマル」についても同
様に、第1、第2・・・の外れノーマルパターンのデー
タと、1個(予め設定された1%の割合に相当)の予告
当選数値「50」が記憶されている。以上の構成により、
主制御手段50から送信される2バイトからなる図柄制
御コマンドを図柄制御手段60Aで受信したとき、その
図柄制御コマンドは信号解析手段61Aにより解析さ
れ、解析結果に基づいて今回の抽選遊技に供する変動パ
ターンが選択される。
【0059】それ故、前述したように、各図柄表示部2
2a〜22cの図柄が一斉に変動開始され、指定される
変動時間だけ変動制御されてから、左,中,右の停止図
柄指定コマンドで指示された図柄で停止制御される。次
に、予告表示手段62Aにより実行される予告表示制御
のルーチンについて、図15のフローチャートに基づい
て説明する。この制御は信号解析手段61Aから解析さ
れた当たり外れデータを受ける毎に実行されるものであ
る。
【0060】信号解析手段61Aで解析された当たり外
れデータが検索され(S20)、予告表示するか否かを決
定する為に、抽選用カウンタを用いて所定の範囲(例え
ば、0〜100)で更新される数値のうちの1つを予告抽選
数値として抽出する予告抽選処理が実行される(S2
1)。次に、当たり外れデータに基づいて確変型大当た
りのときに(S22:Yes )、予告抽選数値が予告当選数
値(図14参照)に合致するときには(S23:Yes )、
確率変動型大当たりに最適な背景画像やキャラクタが選
択されて予告表示処理が実行される(S24)。
【0061】しかし、予告抽選数値が予告当選数値に合
致しないときには(S23:No)、予告表示処理が実行さ
れることなくS20にリターンする。当たり外れデータに
基づいて非確変型大当たりのときに(S25:Yes )、予
告抽選数値が予告当選数値に合致するときには(S26:
Yes )、非確率変動型大当たりに最適な背景画像やキャ
ラクタが選択されて予告表示処理が実行される(S2
4)。しかし、予告抽選数値が予告当選数値に合致しな
いときには(S26:No)、予告表示処理はされないでS
20にリターンする。
【0062】また、当たり外れデータに基づいて外れリ
ーチのときに(S27:Yes )、予告抽選数値が予告当選
数値に合致するときには(S28:Yes )、外れリーチに
最適な背景画像やキャラクタが選択されて予告表示処理
が実行される(S24)。しかし、予告抽選数値が予告当
選数値に合致しないときには(S28:No)、予告表示処
理はされないでS20にリターンする。更に、当たり外れ
データに基づいて外れノーマルのときに(S27:No)、
予告抽選数値が予告当選数値に合致するときには(S2
9:Yes )、外れノーマルに最適な背景画像やキャラク
タが選択されて予告表示処理が実行される(S24)。し
かし、予告抽選数値が予告当選数値に合致しないときに
は(S29:No)、予告表示処理はされないでS20にリタ
ーンする。
【0063】この場合には、前述した実施形態と同様の
効果が得られるだけでなく、予告表示手段62Aは、信
号解析手段61Aによる図柄制御コマンドの解析結果を
受け、図柄制御コマンドの種類(図柄制御コマンドの内
容)に対応づけて予め設定された割合で予告表示するの
で、予告表示を指示する為の送信コマンドを不要にして
図柄制御コマンドの大幅な簡単化が図れるとともに、図
柄制御コマンドの種類である当たり外れの態様に基づい
て、予め設定された割合で種々の予告表示をすることが
できる。
【0064】前記実施形態の変更形態について説明す
る。 1〕図6に示す図柄制御コマンドにおいて、属性情報コ
マンドに代えて予告指示データだけからなる予告指示コ
マンドを設け、変動パターンや変動時間については図柄
制御手段60において決定するようにしてもよい。 2〕図6に示す属性情報コマンドに時間短縮モードの設
定を指示する時間短縮データを設けるようにしてもよ
い。
【0065】3〕図14に示す確率変動型大当たりの各
パターン毎、非確率変動型大当たりの各パターン毎、外
れリーチの各パターン毎、外れノーマルの各パターン毎
に、所定数の予告当選数値を対応させて夫々記憶してお
き、抽選した予告抽選数値と予告当選数値とに基づい
て、各変動パターン毎に予告表示をするか否かを決定す
るようにしてもよい。 4〕図10に示す図柄制御コマンドについて、外れデー
タと変動時間データとを8ビットからなる1バイトデー
タとして構成することも可能である。
【0066】5〕本発明は、以上説明した実施形態に限
定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
で種々変更を付加し、更に、パチンコ機に限らず、アレ
ンジボール機、雀球機等の種々の弾球遊技機に適用する
ことが可能である。
【0067】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、開閉式入賞
手段と変動図柄表示手段と図柄始動手段と抽選手段と抽
選結果判定手段と特定表示制御手段と特別遊技発生手段
と主制御手段と図柄制御手段と予告表示手段とを備え、
主制御手段に信号作成手段を設け、図柄制御手段に信号
解析手段を設け、予告表示手段は簡略化された図柄制御
用信号に基づいて予告表示するので、主制御手段は簡略
化された図柄制御用信号を作成して図柄制御手段に送信
するだけでよく、しかも図柄制御用信号は少ない信号数
で済むので、主制御手段における図柄表示制御に対する
負荷の軽減を図ることができる。
【0068】その結果、主制御手段の負荷が格段に軽減
されることから、処理に余裕が生じ、ゲーム性を向上で
きる。しかも、図柄制御用信号に基づいて図柄変動に同
期した最適なタイミングで予告表示が可能になるため、
予告演出や遊技性を高めることができる。
【0069】請求項2の発明によれば、前記予告表示手
段は、信号解析手段による図柄制御用信号の解析結果を
受け、図柄制御用信号の種類に対応づけて予め設定され
た割合で予告表示するので、予告表示を指示する為の信
号を不要にして図柄制御用信号の簡単化が図れるととも
に、図柄制御用信号の種類、つまり図柄制御用信号の内
容である当たり外れの態様に基づいて、予め設定された
割合で種々の予告表示をすることができる。その他請求
項1と同様の効果を奏する。
【0070】請求項3の発明によれば、前記信号作成手
段が予告表示を行わせる特定情報を組み込んで図柄制御
用信号を作成し、信号解析手段による図柄制御用信号の
解析により特定情報を検出したときに予告表示手段が予
告表示するので、図柄制御用信号は予告表示を行わせる
特定情報を組み込むだけの簡単な信号に構成でき、信号
解析手段による解析により特定情報が検出されたときに
予告表示することができる。その他請求項1と同様の効
果を奏する。
【0071】請求項4の発明によれば、前記図柄制御用
信号は少なくとも当たり外れのデータを有するととも
に、主制御手段が図柄制御用信号を図柄制御手段へ送信
する際にストローブ信号を同時送信するので、図柄制御
手段において、ストローブ信号を伴わないノイズなどの
不要な信号を確実に除去でき、ストローブ信号を受信し
ているときに、当たり外れのデータを有する図柄制御用
信号を確実に且つ正確に読み込むことができる。その他
請求項1〜3の何れかと同様の効果を奏する。
【0072】請求項5の発明によれば、前記図柄制御用
信号が、偶数ビットからなるデータ部分を有する制御コ
マンドであり、この制御コマンドは主制御手段から図柄
制御手段へ一方向送信されるので、この制御コマンドの
一方向送信を採用することで、図柄停止に関する不正を
防止できるとともに、図柄制御用信号のデータ部分を8
ビット(偶数ビット)からなるバイトデータに構成で
き、主制御手段の制御負荷を格段に軽減でき、送信制御
を簡単化することができる。その他請求項1〜4の何れ
かと同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ機(弾球遊技
機)の斜視図である。
【図2】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図3】パチンコ機の背面図である。
【図4】パチンコ機の側面図である。
【図5】パチンコ機の制御系の機能ブロック図である。
【図6】図柄制御コマンドの構成を説明する図表であ
る。
【図7】送信データとストローブ信号の並列送信を説明
する説明図である。
【図8】予告表示制御のルーチンの概略フローチャート
である。
【図9】変更形態に係る図5相当図である。
【図10】図柄制御コマンドのデータ構成を説明する図
表である。
【図11】当たり外れの種類とそのデータとを対応付け
た図表である。
【図12】変動時間の種類とそのデータとを対応付けた
図表である。
【図13】外れの種類とそのデータとを対応付けた図表
である。
【図14】図柄停止パターンに予告当選装置を対応付け
た図表である。
【図15】変更形態に係る図8相当図である。
【符号の説明】
2 パチンコ機(弾球遊技機) 17 図柄始動手段 18 開閉式入賞手段 22 変動図柄表示手段 50 主制御手段 51 抽選手段 52 抽選結果判定手段 53 特別遊技発生手段 56 図柄制御コマンド作成手段 60、60A 図柄制御手段 61、61A 図柄解析手段 62、62A 予告表示手段 63 特定表示制御手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者に不利な閉状態と遊技者に有利な
    開状態に変化可能な開閉式入賞手段(18)と、 複数の図柄を変動表示可能な変動図柄表示手段(22)と、 遊技球の検出を条件に変動図柄表示手段(22)に図柄の変
    動を開始させる図柄始動手段(17)と、 前記図柄始動手段(17)による遊技球の検出を条件に抽選
    を行う抽選手段(51)と、 前記抽選手段(51)から抽選結果を受けて判定する抽選結
    果判定手段(52)と、 前記抽選結果判定手段(52)から特別判定を受けたとき、
    変動図柄表示手段(22)に変動停止時の図柄として特別判
    定に対応する特定表示を行わせる特定表示制御手段(63)
    と、 前記特別判定に基づいて開閉式入賞手段(18)を作動させ
    遊技者に利益状態を与える特別遊技とする特別遊技発生
    手段(53)と、 主に遊技盤に関わる入出力とこの入出力に関わる制御を
    司る主制御手段(50)と、 主に変動図柄表示手段(22)を制御する図柄制御手段(60)
    と、 前記変動図柄表示手段(22)の図柄が特定表示となる期待
    感を遊技者に抱かせる予告表示を行なう予告表示手段(6
    2)とを有する弾球遊技機(2) であって、 前記主制御手段(50)に設けられ抽選結果判定手段(52)の
    判定結果に基づいて、主制御手段(50)から図柄制御手段
    (60)へ送信される簡略化された図柄制御用信号を作成す
    る信号作成手段(56)と、 前記図柄制御手段(60)に設けられ図柄制御用信号を解析
    する信号解析手段(61)とを備え、 前記予告表示手段(62)は図柄制御用信号に基づいて予告
    表示することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記予告表示手段(62)は、信号解析手段
    (61)による図柄制御用信号の解析結果を受け、図柄制御
    用信号の種類に対応づけて予め設定された割合で予告表
    示することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記信号作成手段(56)は予告表示を行わ
    せる特定情報を組み込んで図柄制御用信号を作成し、信
    号解析手段(61)による図柄制御用信号の解析により特定
    情報を検出したときに予告表示手段(62)は予告表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記図柄制御用信号は少なくとも当たり
    外れのデータを有するとともに、主制御手段(50)は図柄
    制御用信号を図柄制御手段(60)へ送信する際にストロー
    ブ信号を同時送信することを特徴とする請求項1〜3の
    何れかに記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 前記図柄制御用信号は、偶数ビットから
    なるデータ部分を有する制御コマンドであり、この制御
    コマンドは主制御手段(50)から図柄制御手段(60)へ一方
    向送信されることを特徴とする請求項1〜4の何れかに
    記載の弾球遊技機。
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