JP2001156292A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2001156292A JP2000277592A JP2000277592A JP2001156292A JP 2001156292 A JP2001156292 A JP 2001156292A JP 2000277592 A JP2000277592 A JP 2000277592A JP 2000277592 A JP2000277592 A JP 2000277592A JP 2001156292 A JP2001156292 A JP 2001156292A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エクステンション高濃度不純物拡散層の接合
位置を浅くすることにより、MIS型トランジスタの駆
動力の向上を図る。 【解決手段】 半導体基板10上にゲート絶縁膜11を
介してゲート電極12が形成されており、該ゲート電極
12の下側にはp型の不純物拡散層13が形成されてい
る。p型の不純物拡散層13の両側には、浅い接合を持
つn型のエクステンション高濃度不純物拡散層15及び
深い接合を持つn型の高濃度不純物拡散層14が形成さ
れている。エクステンション高濃度不純物拡散層15の
下側には、質量の大きい第1導電型の不純物が拡散され
ることにより形成されたp型のポケット不純物拡散層1
6が形成されている。ポケット不純物拡散層16は、質
量の大きいp型不純物例えばインジウムが偏析してなる
偏析部を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
超高集積化を実現できる微細な構造を持ち、高速で且つ
低消費電力で動作可能な半導体装置及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の超高集積化に伴って、
MIS型トランジスタの微細化が要請されており、その
実現のためには浅い接合を有するMIS型トランジスタ
が求められている。
【0003】図5は、浅い接合を有する従来のMIS型
トランジスタの断面構造を示しており、p型の半導体基
板1の上にはゲート絶縁膜2を介してゲート電極3が形
成されている。半導体基板1の表面部におけるゲート電
極3の両側つまりソース又はドレインとなる領域には、
n型不純物例えばヒ素が拡散されてなり、深い接合を持
つ高濃度不純物拡散層5、高濃度不純物拡散層5の内側
に位置し、n型不純物例えばヒ素が拡散されてなり、高
濃度不純物拡散層5よりも浅い接合を持つエクステンシ
ョン高濃度不純物拡散層6、エクステンション高濃度不
純物拡散層6の下側に位置し、p型不純物例えばボロン
が拡散されてなるポケット不純物拡散層7がそれぞれ形
成されている。また、ゲート電極3の側面には絶縁膜か
らなるサイドウォール8が形成されている。
【0004】以下、図6(a)〜(e)を参照しなが
ら、従来のMIS型トランジスタの製造方法について説
明する。
【0005】まず、図6(a)に示すように、p型の半
導体基板1の上にゲート絶縁膜2を介してゲート電極3
を形成する。
【0006】次に、ゲート電極3をマスクとして、n型
不純物であるヒ素イオン及びp型不純物であるボロンイ
オンを順次イオン注入して、図6(b)に示すように、
n型イオン注入層6A及びp型イオン注入層7Aをそれ
ぞれ形成する。
【0007】次に、半導体基板1の上に全面に亘ってシ
リコン窒化膜を700℃程度の温度で堆積した後、該シ
リコン窒化膜に対して異方性エッチングを行なって、図
6(c)に示すように、ゲート電極3の側面にサイドウ
ォール8を形成する。
【0008】次に、ゲート電極2及びサイドウォール8
をマスクとしてn型不純物であるヒ素イオンをイオン注
入した後、900℃〜1000℃程度の温度下で10秒
間程度の熱処理を行なって、図6(d)に示すように、
深い接合を持つn型の高濃度不純物拡散層5、該高濃度
不純物拡散層5の内側に位置し該高濃度不純物拡散層5
よりも浅い接合を持つn型のエクステンション高濃度不
純物拡散層6、及び該エクステンション高濃度不純物拡
散層6の下側に位置するp型のポケット不純物拡散層7
をそれぞれ形成する。
【0009】次に、スパッタリング法により、半導体基
板1の上に、10nm程度の膜厚を有するコバルト膜及
び20nm程度の膜厚を有する窒化チタン膜を順次堆積
した後、550℃程度の温度下で10秒間程度の熱処理
を行ない、その後、窒化チタン膜と未反応のコバルト膜
を、硫酸と過酸化水素と水との混合液で選択的にエッチ
ングして除去する。次に、800℃程度の温度下で10
秒間程度の熱処理を行なって、図6(e)に示すよう
に、ゲート電極3の表面部及び高濃度不純物拡散層5の
表面部に、30nm程度の膜厚を有するコバルトシリサ
イド層9を自己整合的に形成する。
【0010】ところで、従来のMIS型トランジスタの
製造方法においては、MIS型トランジスタの駆動力を
向上させるために、エクステンション高濃度不純物拡散
層6を形成するためのn型イオン注入層6Aのヒ素イオ
ンの注入エネルギーを低くして、エクステンション高濃
度不純物拡散層6の接合を浅くしようとしている。ま
た、この場合、ソース領域とドレイン領域との寄生抵抗
を小さくするために、ヒ素イオンの注入ドーズ量を大き
くする傾向にある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ヒ素イオン
を高い注入ドーズ量で且つ低い注入エネルギーでイオン
注入してn型イオン注入層6Aを形成すると、その後に
行なわれるサイドウォール8を形成する際の低温の熱処
理プロセス、すなわち700℃程度の比較的低温の熱処
理によって、n型イオン注入層6Aの不純物であるヒ素
及びポケット不純物拡散層7の不純物であるボロンの過
渡増速拡散(TED)が起こってしまい、設計通りの浅
い接合を持つエクステンション高濃度不純物拡散層6及
びポケット不純物拡散層7を形成することができなくな
るという問題がある。尚、過渡増速拡散とは、格子間に
過剰に存在する点欠陥と注入された不純物とが相互作用
して拡散するため、不純物がその熱平衡状態の拡散係数
以上に拡散してしまう現象のことをいう。
【0012】図7は、エクステンション高濃度不純物拡
散層6及びポケット不純物拡散層7を構成する不純物イ
オンの深さ方向(図5のA−A’線に沿う方向)の分布
を示している。図7から分かるように、エクステンショ
ン高濃度不純物拡散層6を構成するヒ素の深さ方向の分
布は、熱処理時の過度増速拡散の影響で深く拡散してい
る。ポケット不純物拡散層7を構成するボロンも過度増
速拡散の影響を大きく受けて深く拡散し、分布の急峻さ
を失っている。この図7からも、従来の方法では、不純
物分布が浅く且つ急峻であって、短チャネル特性に優れ
たエクステンション高濃度不純物拡散層及びポケット不
純物拡散層を目標通りに形成することが困難であると分
かる。
【0013】前記に鑑み、本発明は、エクステンション
高濃度不純物拡散層の接合位置及びポケット不純物拡散
層の接合位置を浅くでき、且つ接合リーク電流の増大を
防止できる半導体装置及びその製造方法を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る半導体装置は、半導体領域上にゲート
絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、半導体領域に
おけるゲート電極の側方の部位に形成され、第1の不純
物が拡散されてなる第1導電型のエクステンション高濃
度不純物拡散層と、エクステンション高濃度不純物拡散
層の下側に形成され、重イオンが拡散されてなる第2導
電型のポケット不純物拡散層とを備え、ポケット不純物
拡散層は、重イオンが偏析してなる偏析部を有してい
る。
【0015】本発明に係る半導体装置によると、ポケッ
ト不純物拡散層は質量の大きい第2導電型の不純物(例
えばインジウム)が拡散することにより形成されてお
り、質量の大きい不純物は熱平衡時の拡散係数が小さい
と共に、注入ダメージにより発生した過剰点欠陥が転位
ループ欠陥層に多く取り込まれて、拡散に寄与できる自
由な点欠陥が減少するので、ポケット不純物拡散層の不
純物プロファイルは急峻になる。また、ポケット不純物
拡散層の内部に転位ループ欠陥層が形成され、転位ルー
プ欠陥層に質量の大きい不純物が偏析してなる偏析部が
形成されている。
【0016】このため、ポケット不純物拡散層の基板表
面側に形成されるエクステンション高濃度不純物拡散層
においては、質量の大きい第2導電型の不純物により形
成されるアモルファス層によって第1導電型の第1の不
純物のチャネリングが抑制される。また、ポケット不純
物拡散層の偏析部によって第1の不純物の拡散が抑制さ
れて接合が浅くなる。従って、トランジスタの駆動力を
向上させることができると共に、短チャネル効果を抑制
できるのでトランジスタの微細化を図ることができる。
【0017】本発明に係る半導体装置の製造方法は、半
導体領域上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成す
る第1の工程と、ゲート電極をマスクとして、半導体領
域中に重イオンの注入を行なって、少なくとも上部領域
がアモルファス層になっている第1のイオン注入層を形
成する第2の工程と、ゲート電極をマスクとして、アモ
ルファス層が形成された半導体領域中に第1の不純物の
イオン注入を行なって、第1導電型の第2のイオン注入
層を形成する第3の工程と、第1及び第2のイオン注入
層を活性化するための第1の熱処理を行なって、第1の
不純物が拡散されてなる第1導電型のエクステンション
高濃度不純物拡散層、及びエクステンション高濃度不純
物拡散層の下側に位置し重イオンが拡散されてなるポケ
ット不純物拡散層をそれぞれ形成する第4の工程とを備
え、ポケット不純物拡散層は、重イオンが偏析してなる
偏析部を有している。
【0018】本発明に係る半導体装置の製造方法による
と、質量の大きい重イオンをイオン注入して半導体領域
中にアモルファス層を形成した後、第1導電型の第1の
不純物をイオン注入するため、該第1の不純物がチャネ
リングを起こす事態を防止できる。また、イオン注入後
の熱処理時にアモルファス・クリスタル界面付近に転位
ループ層が形成され、過度増速拡散の原因となる格子間
シリコンが転位ループ層に吸収される。さらに、ポケッ
ト不純物拡散層に重イオンが偏析してなる偏析部が形成
されるので、第1導電型の第1の不純物の拡散が抑制さ
れるので、エクステンション高濃度不純物層の接合を浅
くすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
MIS型トランジスタの構造について、図1(a)を参
照しながら説明する。
【0020】図1(a)に示すように、p型シリコンか
らなる半導体基板10の上には、シリコン酸化膜又はシ
リコン酸化窒化膜からなるゲート絶縁膜11を介して、
ポリメタル又はポリシリコンからなるゲート電極12が
形成されている。半導体基板10の表面部におけるゲー
ト電極12の下側には、例えばインジウムが拡散されて
おりチャネル領域となるp型の不純物拡散層13が形成
されている。
【0021】p型の不純物拡散層13の両側つまりソー
ス及びドレインとなる領域には、n型不純物例えばヒ素
が拡散されてなり、深い接合を持つ高濃度不純物拡散層
14、高濃度不純物拡散層14の内側に位置し、n型不
純物例えばヒ素が拡散されてなり、高濃度不純物拡散層
14よりも浅い接合を持つn型のエクステンション高濃
度不純物拡散層15、及びエクステンション高濃度不純
物拡散層15の下側に位置し、質量の大きいp型不純物
例えばインジウムが拡散されてなるポケット不純物拡散
層16がそれぞれ形成されている。後述するように、ポ
ケット不純物拡散層16は偏析部を有しており、該偏析
部によって以下の効果が得られる。
【0022】(浅い接合を持つポケット不純物拡散層)
図1(b)は、図1(a)のX−X’線における基板表
面から深さ方向に向かう距離と不純物濃度との関係を示
している。図1(b)から分かるように、ポケット不純
物拡散層16には、質量の大きいp型不純物例えばイン
ジウムが偏析してなる偏析部が形成されている。この偏
析部は、インジウムイオンの注入時にポケット不純物拡
散層16の内部にEnd-of-Range転位ループ欠陥層が形成
され、該転位ループ欠陥層にインジウムイオンが偏析す
ることにより形成される。このため、ポケット不純物拡
散層16は基板の深さ方向に拡がらずに急峻な濃度プロ
ファイルを持つので、浅い接合が可能となる。
【0023】ポケット高濃度不純物拡散層16は、イン
ジウムのように大きい質量を持つ不純物のイオン(重イ
オン)が拡散することにより形成されている。また、質
量の大きい不純物は熱平衡状態での拡散係数が小さい。
さらに、転位ループ欠陥層に過渡増速拡散を引き起こす
原因となる格子間シリコンがトラップされることにより
格子間シリコンの数が少なくなるので、インジウムイオ
ンの過度増速拡散が起こり難くなる。よって、ポケット
不純物拡散層の接合を浅くすることができる。
【0024】また、不純物の拡散自体が抑制されるた
め、チャネル領域の下側において横方向への不純物の拡
散も抑制されるので、トランジスタの逆チャネル特性も
抑制される。
【0025】(浅い接合を持つエクステンション高濃度
不純物層)前述のようなポケット不純物層16を形成す
るため、つまりインジウムのように大きい質量を持つ不
純物イオン(重イオン)をイオン注入するため、イオン
注入層の表面領域がアモルファス化される。このため、
その後に行なわれる、エクステンション高濃度不純物拡
散層15を形成するためのヒ素イオンのイオン注入工程
において、ヒ素イオンのチャネリングを抑制することが
できる。
【0026】また、イオン注入時に発生し、過度増速拡
散の原因となる格子間シリコンが転位ループ層にトラッ
プされるため、ヒ素イオンの過度増速拡散を抑制できる
ので、エクステンション高濃度不純物拡散層15の接合
を浅くすることができる。
【0027】以上のように、本実施形態に係るMIS型
トランジスタにおいては、ポケット不純物拡散層16に
偏析部を形成し、これを利用することにより、浅い接合
を持つポケット不純物拡散層16、及び浅い接合を持つ
エクステンション高濃度不純物拡散層15を備えてい
る。
【0028】尚、前記の実施形態においては、チャネル
領域となる不純物拡散層13にドープされる不純物とし
てはインジウムイオンを用いたが、これに代えて、ボロ
ンイオン又はボロンイオンとインジウムイオンとの両方
を用いてもよい。
【0029】また、前記の実施形態は、nチャネルMI
S型トランジスタであったが、これに代えて、pチャネ
ルMIS型トランジスタでもよい。pチャネルMIS型
トランジスタの場合には、ポケット不純物拡散層16に
イオン注入される質量の大きい不純物としては、アンチ
モンイオン又はアンチモンよりも質量数の大きい3B族
のイオンを用いてもよい。
【0030】以下、本発明の一実施形態に係るMIS型
トランジスタの製造方法について、図2(a)〜(c)
及び図3(a)、(b)を参照しながら説明する。
【0031】まず、図2(a)に示すように、p型シリ
コンからなる半導体基板100にp型の不純物例えばイ
ンジウムイオンを、200keVの注入エネルギー及び
1×1012/cm2 程度の注入ドーズ量でイオン注入し
て、p型イオン注入層を形成する。このイオン注入を行
なった後に、半導体基板100を100℃/秒の昇温レ
ートで950〜1050℃の高温まで昇温し、該温度下
で1〜10秒間程度の短時間保持する第1回目の熱処理
(高速熱処理:RTA)を行なうことにより、半導体基
板100の表面部にチャネル領域となるp型の不純物拡
散層103を形成する。
【0032】次に、図2(b)に示すように、半導体基
板100の上に、2.5nm程度の膜厚を持つゲート絶
縁膜101を介して、250nm程度の膜厚を持つポリ
シリコン膜又はポリメタルからなるゲート電極102を
形成する。
【0033】次に、半導体基板100にゲート電極10
2をマスクにして、質量の大きいp型の不純物例えばイ
ンジウムイオンを例えば15keVの注入エネルギー及
び1×1014/cm2 程度の注入ドーズ量でイオン注入
する。このインジウムイオンの注入は、ポケット不純物
拡散層16を形成するためのものであるが、このインジ
ウムイオンの注入におり、半導体基板100中の上部領
域にアモルファス層を有する第1のイオン注入層が形成
される。その後、エクステンション高濃度不純物拡散層
15を形成するため、半導体基板100にゲート電極1
02をマスクにして、n型の不純物例えばヒ素イオンを
例えば10keVの注入エネルギー及び5×1014/c
2 程度の注入ドーズ量でイオン注入して、第2のイオ
ン注入層を形成する。次に、100℃/秒〜150℃/
秒の昇温レートで950〜1050℃の高温まで昇温
し、該温度下で1〜10秒間程度の短時間保持する第2
回目の熱処理(RTA)を行なうことにより、図2
(c)に示すように、半導体基板100のソース又はド
レインとなる領域に、ヒ素イオンが拡散されてなり浅い
接合を持つn型のエクステンション高濃度不純物拡散層
105及び該エクステンション高濃度不純物拡散層10
5の下側に位置しインジウムイオンが拡散されてなるp
型のポケット不純物拡散層106を形成する。
【0034】次に、半導体基板100の上に全面に亘っ
て例えば50nmの膜厚を持つシリコン窒化膜を堆積し
た後、該シリコン窒化膜に対して異方性エッチングを行
なうことにより、図3(a)に示すように、ゲート電極
102の側面にサイドウォール107を形成する。尚、
シリコン窒化膜に代えてシリコン酸化膜からなるサイド
ウォール107を形成してもよい。
【0035】次に、半導体基板100にゲート電極10
2及びサイドウォール107をマスクとして、n型の不
純物例えばヒ素イオンを、30keVの注入エネルギー
及び3×1015/cm2 程度の注入ドーズ量でイオン注
入してn型高濃度イオン注入層を形成した後、100℃
/秒の昇温レートで950〜1050℃の高温まで昇温
した後、該温度下で1〜10秒間程度の短時間保持する
第3回目の熱処理(RTA)を行なうことにより、図3
(b)に示すように、半導体基板100のソース領域及
びドレイン領域となり、ポケット不純物拡散層106よ
りも深い位置に接合を持つn型の高濃度不純物拡散層1
04を形成する。
【0036】図4(a)は、図2(c)に示す工程にお
いて、インジウムイオン(ポケット不純物拡散層106
を形成するためのイオン)及びヒ素イオン(エクステン
ション高濃度不純物拡散層105を形成するためのイオ
ン)を注入した直後における基板表面からの距離と不純
物濃度との関係を示しており、図4(b)は、インジウ
ムイオン及びヒ素イオンを注入した後に第2回目の熱処
理を行なったときの基板表面からの距離と不純物濃度と
の関係を示している。
【0037】本実施形態においては、インジウムイオン
を1×1014/cm2 程度の注入ドーズ量でイオン注入
するため、図4(a)に示すように、半導体基板100
の内部にアモルファス・クリスタル界面が形成される。
アモルファス・クリスタル界面は、インジウムの質量効
果により、注入されたインジウムの濃度ピーク(飛程:
Rp)の近傍にできるのではなく、濃度ピークよりも基
板の深い位置に形成される。アモルファス・クリスタル
界面が形成された状態で熱処理を加えると、アモルファ
ス・クリスタル界面の下側(クリスタル側)にEnd-of-R
ange転位ループ欠陥層が形成される。このため、第2回
目の熱処理によってインジウムを活性化すると、図4
(b)に示すように、転位ループ欠陥層に、インジウム
が偏析してなる偏析部が形成される。従って、ポケット
不純物拡散層106は、基板の深さ方向に拡がらずに急
峻な濃度プロファイルとなり、ポケット不純物拡散層1
06は浅い接合を有する。
【0038】前述したように、転位ループ層に、過度増
速拡散を引き起こす原因となる格子間シリコンもトラッ
プされるので、インジウムイオンの過度増速拡散を抑制
することができる。よって、ポケット不純物拡散層10
6の不純物プロファイルは急峻になり、ポケット不純物
拡散層106の接合を浅い位置に形成することができ
る。
【0039】また、ポケット高濃度不純物層106の基
板表面側に形成されるエクステンション高濃度不純物拡
散層105においては、インジウムのイオン注入によっ
て形成されたアモルファス層により、ヒ素イオンのチャ
ネリングが抑制されるので、接合深さの浅いイオン注入
層を形成することができる。
【0040】さらに、転位ループ欠陥層に、過度増速拡
散を起こす原因となる格子間シリコンもトラップされる
ので、ヒ素イオンの過度増速拡散を抑制することもでき
る。よって、エクステンション高濃度不純物拡散層10
5の不純物プロファイルは急峻になり、接合を浅い位置
に形成することができる。
【0041】以上のように、本実施形態では、トランジ
スタを微細化しても、ドレイン電流の低下が抑制され、
トランジスタの駆動力を向上させることができる。
【0042】尚、本実施形態においては、インジウムイ
オンを1×1014/cm2 程度の注入ドーズ量でイオン
注入したが、5×1013/cm2 以上(好ましくは、1
×1016/cm2 以下)の注入ドーズ量でイオン注入す
ると、半導体基板100の内部にアモルファス層を形成
することができ、これによって、ポケット不純物拡散層
106にインジウムの偏析部を形成することができる。
【0043】また、本実施形態においては、ポケット不
純物拡散層106にドープされるインジウムイオンを1
5keVの注入エネルギーでイオン注入すると共に、エ
クステンション高濃度不純物拡散層105にドープされ
るヒ素イオンを10keVの注入エネルギーでイオン注
入するため、インジウムイオンの飛程(Rp(In))
とヒ素イオンの飛程(Rp(As))とはほぼ等しくな
り、図4(a)に示すような飛程(Rp(In)、Rp
(As))にすることができる。このように、インジウ
ムイオン及びヒ素イオンの飛程を調整することにより、
アモルファス・クリスタル界面は、ヒ素イオンの濃度ピ
ークよりも深い位置に形成され、且つエクステンション
高濃度不純物層105から大きく離れてしまわないよう
にすることができる。このようにインジウムイオンの注
入により形成されるアモルファス・クリスタル界面は、
インジウムイオンの飛程(Rp(In))よりも深い位
置にできるので、これを考慮して、ポケット不純物拡散
層106を形成するインジウムイオンの注入エネルギー
を決める必要がある。
【0044】通常、ポケット不純物拡散層106はエク
ステンション高濃度不純物拡散層105の下側に形成す
るため、エクステンション高濃度不純物層105の直下
に濃度プロファイルのピークがくるように飛程を調整す
るが、本実施形態の場合、インジウムイオン注入により
アモルファス・クリスタル界面は、インジウムイオンの
飛程(Rp(In)の近傍ではなく、より深い位置に形
成されるので、インジウムの飛程(Rp(In)を浅め
に設定している。設定条件は前述の通りである。図4
(b)に示すように、アモルファス・クリスタル界面の
クリスタル側にインジウムの偏析部が形成されるので、
浅い接合を持つポケット不純物拡散層106を形成でき
る。
【0045】本実施形態では、図4(a)に示すよう
に、インジウムの飛程とヒ素の飛程とをほぼ等しくして
いる(図4(a)においてRpで示す位置)が、インジ
ウムイオンの注入による飛程(Rp(In)とヒ素イオ
ンの注入による飛程(Rp(As))との関係を、Rp
(In)≦Rp(As)×3.5に、つまりRp(I
n)をRp(As)の3.5倍以下に設定することによ
り、エクステンション高濃度不純物拡散層105のプロ
ファイルから離れた位置にインジウムの偏析部が形成さ
れるのを防止し、図4(b)のように、エクステンショ
ン高濃度不純物層105のプロファイルにポケット不純
物拡散層106のプロファイル(偏析部)が重なるよう
にすることができる。
【0046】また、ポケット不純物拡散層106にドー
プされるインジウムイオンの注入エネルギーを調整し
て、アモルファス・クリスタル界面が、エクステンショ
ン高濃度不純物拡散層105にドープされるヒ素イオン
の飛程よりも深くて、且つソース又はドレインとなる高
濃度不純物拡散層104にドープされるヒ素イオンの飛
程よりも浅くなるようにすると、転位ループ欠陥層がソ
ース領域又はドレイン領域の空乏層部分に位置しないの
で、トランジスタにおける接合リークを低減することが
できる。この転位ループ欠陥層がトランジスタの動作中
にできるソース領域・ドレイン領域の空乏層に覆われる
と、ソース領域・ドレイン領域と基板との間に、欠陥に
起因するリーク電流が発生する。ここでは、欠陥層が空
乏層にかからないように設定しているので、接合リーク
は発生しない。
【0047】尚、ポケット不純物拡散層106にドープ
されるインジウムイオンの注入エネルギーを5〜30k
eVの範囲内に設定すると、該インジウムイオンの飛程
がエクステンション高濃度不純物拡散層105の内部に
位置するので、転位ループ欠陥層ひいてはインジウムの
偏析部をポケット不純物拡散層106の内部に形成する
ことができる。
【0048】また、本実施形態においては、p型の半導
体基板100に質量の大きいインジウムイオンを注入し
て、チャネル領域となるp型の不純物拡散層103を形
成しているため、チャネル領域における基板の表面に最
も近い領域においては不純物濃度が低いため、微細化し
てもキャリアの移動度が低下しないと共に、チャネル領
域における基板の表面から少し深い領域においては急峻
な不純物濃度が得られるので、トランジスタの駆動力を
低減することなくトランジスタの微細化を図ることがで
きる。
【0049】また、チャネル領域を形成するための質量
の大きいインジウムイオンを注入した直後に熱処理(R
TA)を行なっているため、インジウムイオンの注入に
起因して半導体基板100が受ける結晶ダメージを回復
することができる。
【0050】また、本実施形態においては、インジウム
及びヒ素イオンを適切な注入エネルギーで順次イオン注
入した後、第2回目の熱処理工程において高速熱処理を
行なって、エクステンション高濃度不純物拡散層105
及びポケット不純物拡散層106を形成するため、クリ
スタル層に残った過剰な格子間シリコンが、アモルファ
ス・クリスタル界面付近に形成される転位ループ層に吸
収される。このため、不純物イオンの過度増速拡散を増
大させる過剰な格子間シリコンの量が減るので、エクス
テンション高濃度不純物拡散層105及びポケット不純
物拡散層106の形成時における過度増速拡散を抑制し
て浅い接合を実現できる。
【0051】本実施形態では、ポケット不純物拡散層1
06を形成するためのイオン注入に、質量数の大きいイ
ンジウムを用いることにより、前述したプリアモルファ
ス化効果に加えて、転位ループ層による格子間シリコン
吸収の効果を自動的に実現することができる。併せて、
インジウムは、転位ループ層に捕獲されて強く偏析する
特徴があるので、ポケット不純物拡散層106の低濃度
領域(不純物プロファイルのテール部分)への大きな拡
散が抑制され、浅くてより急峻なポケット不純物拡散層
106を実現できる。ポケット不純物拡散層106の拡
散を抑制し、急峻なプロファイルを実現することは、イ
ンジウムのチャネル部分への拡散をも抑制できるので、
逆チャネル効果が防止される。
【0052】本実施形態に係る半導体装置の製造方法に
よると、エクステンション高濃度不純物層105及びポ
ケット不純物拡散層106の両方を浅く且つ急峻にでき
るので、インジウムのポケット不純物拡散層106のみ
が浅く且つ急峻になって、ポケット不純物拡散層106
がエクステンション高濃度不純物拡散層105に隠れて
しまう事態を防止できる。
【0053】尚、本実施形態においては、チャネル領域
となる不純物拡散層103にはインジウムイオンを注入
したが、これに代えて、ボロンイオン又はボロンイオン
とインジウムイオンとの両方をイオン注入してもよい。
【0054】また、第2回目の熱処理(図2(c)に示
す工程)を省略してもよい。この場合には、第3回目の
熱処理(図3(b)に示す工程)により、n型のエクス
テンション高濃度不純物拡散層105、p型のポケット
不純物拡散層106及び高濃度不純物拡散層104が同
時に形成される。
【0055】また、本実施形態は、nチャネルMIS型
トランジスタであったが、これに代えて、pチャネルM
IS型トランジスタでもよい。pチャネルMIS型トラ
ンジスタの場合には、ポケット不純物拡散層106には
不純物イオンとして、アンチモンイオンを注入すること
が好ましい。
【0056】
【発明の効果】本発明に係る半導体装置及びその製造方
法によると、ポケット不純物拡散層の形成に、インジウ
ム等の質量数の大きな重イオンを用いることにより、該
重イオンの注入によるプリアモルファス効果、及び転位
ループ層による格子間シリコン吸収の効果に加えて、イ
ンジウムが転位ループ層に捕獲されて偏析し易いことを
利用し、エクステンション高濃度不純物拡散層とポケッ
ト不純物拡散層との両方が、浅く且つ急峻な接合を有す
るようにできる。従って、逆短チャネル効果が抑制され
た微細な半導体装置及びその製造方法を実現することが
できる。
【0057】また、本発明においては、ポケット不純物
拡散層を形成するためのインジウムイオンの注入を低エ
ネルギー且つ高ドーズ量で行なうことにより、ポケット
不純物拡散層のプロファイルを最適な位置に形成して、
転位ループ欠陥層の位置をソース・ドレイン領域の空乏
層にかからないようにすることにより、リーク電流の低
減を可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態に係るMIS型ト
ランジスタの断面図であり、(b)は(a)のX−X’
線における基板表面から深さ方向に向かう距離と不純物
濃度との関係を示す図である。
【図2】(a)〜(c)は本発明の一実施形態に係るM
IS型トランジスタの製造方法の各工程を示す断面図で
ある。
【図3】(a)、(b)は本発明の一実施形態に係るM
IS型トランジスタの製造方法の各工程を示す断面図で
ある。
【図4】(a)は、インジウムイオン及びヒ素イオンを
注入した直後における基板表面からの距離と不純物濃度
との関係を示す図であり、(b)は、インジウムイオン
及びヒ素イオンを注入した後に熱処理を行なったときの
基板表面からの距離と不純物濃度との関係を示す図であ
る。
【図5】従来のMIS型トランジスタの断面図である。
【図6】(a)〜(e)は従来のMIS型トランジスタ
の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図7】基板表面からの深さと、不純物濃度との関係を
示す図である。
【符号の説明】
10 半導体基板 11 ゲート絶縁膜 12 ゲート電極 13 不純物拡散層 14 高濃度不純物拡散層 15 エクステンション高濃度不純物拡散層 16 ポケット不純物拡散層 100 半導体基板 101 ゲート絶縁膜 102 ゲート電極 103 不純物拡散層 104 高濃度不純物拡散層 105 エクステンション高濃度不純物拡散層 106 ポケット不純物拡散層 107 サイドウォール
フロントページの続き (72)発明者 小田中 紳二 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 Fターム(参考) 5F040 DA05 DA13 DC01 EC07 ED03 EF02 EM01 EM02 EM03 FA05 FC14

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体領域上にゲート絶縁膜を介して形
    成されたゲート電極と、 前記半導体領域における前記ゲート電極の側方の部位に
    形成され、第1の不純物が拡散されてなる第1導電型の
    エクステンション高濃度不純物拡散層と、 前記エクステンション高濃度不純物拡散層の下側に形成
    され、重イオンが拡散されてなる第2導電型のポケット
    不純物拡散層とを備え、 前記ポケット不純物拡散層は、前記重イオンが偏析して
    なる偏析部を有していることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記ポケット不純物拡散層の偏析部は、
    前記エクステンション高濃度不純物拡散層のプロファイ
    ルと重なっていることを特徴とする請求項1に記載の半
    導体装置。
  3. 【請求項3】 前記ゲート電極の側面に形成されたサイ
    ドウォールと、 前記半導体領域における前記サイドウォールの側方の部
    位に前記エクステンション高濃度不純物拡散層の外側に
    接するように形成され、前記エクステンション高濃度不
    純物拡散層よりも深い接合を持ち、第2の不純物が拡散
    されてなる第1導電型の高濃度不純物拡散層とをさらに
    備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半
    導体装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体領域における前記ゲート電極
    の下方の部位に形成され、第3の不純物が拡散されてお
    りチャネル領域となる不純物拡散層をさらに備えている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記重イオンは、インジウムであること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導
    体装置。
  6. 【請求項6】 半導体領域上にゲート絶縁膜を介してゲ
    ート電極を形成する第1の工程と、 前記ゲート電極をマスクとして、前記半導体領域中に重
    イオンの注入を行なって、少なくとも上部領域がアモル
    ファス層になっている第1のイオン注入層を形成する第
    2の工程と、 前記ゲート電極をマスクとして、前記アモルファス層が
    形成された前記半導体領域中に第1の不純物をイオン注
    入して、第1導電型の第2のイオン注入層を形成する第
    3の工程と、 前記第1及び第2のイオン注入層を活性化するための第
    1の熱処理を行なって、前記第1の不純物が拡散してな
    る第1導電型のエクステンション高濃度不純物拡散層、
    及び前記エクステンション高濃度不純物拡散層の下側に
    位置し前記重イオンが拡散してなるポケット不純物拡散
    層をそれぞれ形成する第4の工程とを備え、 前記ポケット不純物拡散層は、前記重イオンが偏析して
    なる偏析部を有していることを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ポケット不純物拡散層の偏析部は、
    前記エクステンション高濃度不純物拡散層のプロファイ
    ルと重なっていることを特徴とする請求項6に記載の半
    導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第3の工程よりも後に行なわれ、前
    記ゲート電極の側面にサイドウォールを形成する工程
    と、 前記ゲート電極及び前記サイドウォールをマスクとし
    て、前記半導体領域中に第3の不純物をイオン注入し
    て、第1導電型の第3のイオン注入層を形成する工程
    と、 前記第3のイオン注入層を活性化するための第2の熱処
    理を行なって、前記エクステンション高濃度不純物拡散
    層の外側に位置し、前記エクステンション高濃度不純物
    拡散層よりも深い接合を持ち、第2の不純物が拡散して
    なる第1導電型の高濃度不純物拡散層を形成する工程と
    をさらに備えていることを特徴とする請求項6又は7に
    記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の工程よりも前に行なわれ、前
    記半導体領域の表面部にイオン注入を行なって、第2導
    電型の第4のイオン注入層を形成する工程と、 前記第4のイオン注入層を活性化するための第3の熱処
    理を行なって、チャネル領域となる不純物拡散層を形成
    する工程とをさらに備えていることを特徴とする請求項
    6〜8のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記重イオンの注入は、前記第1の不
    純物の飛程が前記エクステンション高濃度不純物拡散層
    の内部に位置するような注入エネルギーで行なわれるこ
    とを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の半
    導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記重イオンの注入は、前記重イオン
    の飛程が、前記第1の不純物の飛程と同じか又は深く、
    且つ前記第1の不純物の飛程の3倍以下となるような注
    入エネルギーで行なわれることを特徴とする請求項6〜
    10のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記重イオンの注入は、前記重イオン
    の注入により形成されるアモルファス・クリスタル界面
    が、前記第1の不純物の飛程と同じか又は深く、且つ前
    記第1の不純物の飛程よりも浅くなるような注入エネル
    ギーで行なわれることを特徴とする請求項8〜10のい
    ずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記重イオンは、インジウムイオンで
    あることを特徴とする請求項6〜12のいずれか1項に
    記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記インジウムイオンの注入ドーズ量
    は5×1013/cm2以上であることを特徴とする請求
    項13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第1の熱処理は、100℃/秒〜
    150℃/秒の昇温レートで950℃〜1050℃の温
    度まで昇温し、該温度下で1〜10秒間保持する急速高
    温熱処理であることを特徴とする請求項6〜14のいず
    れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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