JP2001156054A - 半導体素子の作製方法 - Google Patents

半導体素子の作製方法

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JP2001156054A
JP2001156054A JP33875299A JP33875299A JP2001156054A JP 2001156054 A JP2001156054 A JP 2001156054A JP 33875299 A JP33875299 A JP 33875299A JP 33875299 A JP33875299 A JP 33875299A JP 2001156054 A JP2001156054 A JP 2001156054A
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film
aluminum
wiring
insulating film
oxide
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JP33875299A
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Misako Nakazawa
美佐子 仲沢
Hisashi Otani
久 大谷
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Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
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Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウム膜からなる配線との選択比をと
りつつアルミニウム酸化物及びその上の酸化珪素膜を同
一のエッチャントでエッチングする。 【解決手段】 バッファードフッ酸水溶液に16〜30
体積%(好ましくは20〜22体積%)のエチレングリ
コールを添加したエッチャントを用いることでアルミニ
ウム膜からなる配線との選択比をとりつつアルミニウム
酸化物及びその上の酸化珪素膜を同一のエッチャントで
エッチングする。これによりアルミニウム膜からなる配
線と他の配線との良好な電気的導通を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、薄膜を用いた素
子形成技術におけるエッチング技術に関する。また、そ
のエッチング技術を用いた半導体素子の作製方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、薄膜トランジスタ(以下、TFT
という)のゲート配線としてアルミニウムまたはアルミ
ニウムを主成分とする膜(以下、単にアルミニウム膜と
いう)を用いる試みがなされてきた。また、アルミニウ
ム膜は耐熱性が低いため、その表面をアルミニウム膜を
酸化して得た酸化物(以下、アルミニウム酸化物とい
う)で保護していた。このような技術は特開平6−05
3509号公報に記載されている。
【0003】アルミニウム酸化物は、形成条件によって
性質が変化するが、非常に緻密で硬度の高い膜状酸化物
とすることが可能であり、このような膜状酸化物でアル
ミニウム膜でなるゲート配線を被覆することにより、ゲ
ート配線を熱や外力から保護することが可能であった。
特に、熱によりアルミニウム膜の表面にヒロック(突起
状の物質)が発生するといった問題の解決に効果的であ
った。
【0004】ところが、アルミニウム酸化物は緻密で硬
いことが利点であると同時に、エッチングが困難である
という欠点も有していた。そこで本出願人は、アルミニ
ウム酸化物をエッチングするためのエッチャント(エッ
チング溶液)として、クロム酸と燐酸とを混合した溶液
を用いた技術を開示した(特開平7−283166号公
報)。同公報では、TFTのソース領域、ドレイン領域
及びゲート配線に達する開孔部(コンタクトホール)を
形成する際にクロム酸と燐酸との混合溶液を用いてい
る。この技術について図3に説明する。
【0005】図3(A)において、301はガラス基
板、302は酸化珪素膜でなる絶縁膜、303は珪素膜
でなるソース領域、304は同じく珪素膜でなるドレイ
ン領域、305はゲート絶縁膜、306はアルミニウム
膜でなるゲート配線、307はゲート配線306を陽極
酸化して得た陽極酸化物(アルミニウム酸化物)であ
る。また、図3(B)は、図3(A)の状態に酸化珪素
膜でなる層間絶縁膜308を形成した状態である。
【0006】図3(C)は、層間絶縁膜308に開孔部
309〜311を形成した状態である。開孔部309は
ソース領域303に、開孔部310はドレイン領域30
4に、開孔部311はゲート配線306に達するように
形成される。このとき、層間絶縁膜308はBHF(バ
ッファードフッ酸水溶液)と呼ばれるフッ化水素酸水溶
液とフッ化アンモニウム水溶液とを混合した溶液を用い
てエッチングされる。この場合、ソース領域303及び
ドレイン領域304が露呈すると同時に陽極酸化物30
7が露呈する。
【0007】ここで、エッチャントをクロム酸と燐酸と
の混合溶液に切り換え、陽極酸化物307のエッチング
を行う。このクロム酸と燐酸との混合溶液は、酸化珪素
膜でなる層間絶縁膜308及びアルミニウム膜でなるゲ
ート配線306をエッチングせず、陽極酸化物307の
選択的なエッチングが可能である。
【0008】以上のようにして開孔部309〜311を
形成したら、図3(D)に示すようにアルミニウム膜等
の導電膜をパターニングしてソース配線312、ドレイ
ン配線313を形成する。また同時にゲート配線に接続
した配線314も形成する。こうしてTFTが完成す
る。以上のように、特開平7〜283166号公報では
ソース領域、ドレイン領域またはゲート配線の各々に達
する開孔部を形成する際、アルミニウム酸化物からなる
陽極酸化物をクロム酸と燐酸との混合溶液を用いてエッ
チングしていた。
【0009】しかしながら、クロム酸と燐酸との混合溶
液は酸化珪素膜を殆どエッチングしないため、酸化珪素
膜の下に潜り込むようにアルミニウム酸化物がエッチン
グされるという問題が懸念されていた。この様子を図4
に示す。
【0010】図4(A)は図3(C)の開孔部311の
底部における拡大図である。前述の通り、まず層間絶縁
膜膜308をバッファードフッ酸水溶液でエッチング
し、その後アルミニウム酸化物307が露呈した時点で
クロム酸と燐酸との混合溶液に切り換える。このとき、
クロム酸と燐酸との混合溶液は層間絶縁膜308を殆ど
エッチングしないため、アルミニウム酸化物307が層
間絶縁膜308の下に潜り込むようにエッチングされ
る。即ち、エッジ部401が形成される。この図4
(A)の状態で配線314となる導電膜を成膜すると、
エッジ部401でカバレッジ不良を起こし、ゲート配線
306と配線314との導通不良を起こす可能性が高
い。
【0011】但し、本出願人が実際に特開平7−283
166号公報記載の技術を用いてTFTを試作してみた
ところ、上述のような導通不良は起こらなかった。これ
は導通不良が配線314となる導電膜を成膜する際のカ
バレッジ能力に依存して変わるからである。しかし、エ
ッジ部401が発生する可能性がある限り、ゲート配線
306と配線314との導通不良の可能性は消えないた
め、顕在化する前に対策を施しておく必要がある。
【0012】また、クロム酸の主成分であるクロム元素
は公害物質であることが知られており、確実な排水処理
が必須であった。従って、量産工場のように大量のエッ
チャントを扱う場合には排水処理施設の運転費用の負担
が大きくなり、公害物質となる元素を含まない代替用の
エッチャントの探索が急務であった。
【0013】以上のような理由により、クロム酸と燐酸
との混合溶液はエッチャントとしての性能は高いもの
の、上述のような懸案事項もあるため、代替品として用
いることのできるエッチャントの探索が求められてい
た。
【0014】そのような代替用エッチャントの探索の中
で、本発明者はフッ化水素酸水溶液とフッ化アンモニウ
ム水溶液との混合溶液(以下、バッファードフッ酸水溶
液という)を試したが、酸化珪素膜とアルミニウム酸化
物をエッチングすることは可能であったが、アルミニウ
ム膜をもエッチングされてしまい、そのまま用いること
ができなかった。
【0015】そこで、本発明者は特開平1−12583
1号公報及び特開平11−87325号公報に注目し
た。特開平1−125831号公報では、バッファード
フッ酸水溶液に組成比で40〜50%のエチレングリコ
ールを添加したエッチング液を用いた場合に、酸化珪素
膜とアルミニウム膜との間の選択比が大きくなることが
開示されている。また、特開平11−87325号公報
では、酸化珪素膜のエッチングレートを大きくするため
にバッファードフッ酸水溶液に含まれるエチレングリコ
ールの含有率を13〜38wt%に限定している。
【0016】しかしながら、上記二つの公開公報にはア
ルミニウム酸化物をエッチングするという概念が全くな
く、これらの技術を本出願人の抱える問題にそのまま適
用することはできなかった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本願発明の第1の課題
は、アルミニウム膜とアルミニウム酸化物との間で高い
選択比を確保することによりアルミニウム膜の表面に形
成されたアルミニウム酸化物を選択的にエッチングする
ことにある。
【0018】また、本願発明の第2の課題は、アルミニ
ウム酸化物で表面を被覆したアルミニウム膜からなる配
線とそれを覆う珪素を含む絶縁膜とを有する構造におい
て、珪素を含む絶縁膜とアルミニウム酸化物とを、上記
第1の課題を満たしつつ、同一のエッチャントでエッチ
ングすることにある。
【0019】また、本願発明の第3の課題は、アルミニ
ウム酸化物で表面を被覆したアルミニウム膜からなる配
線と、それを覆う珪素を含む絶縁膜と、珪素を含む絶縁
膜に形成された開孔部により前記アルミニウム膜からな
る配線に接続された配線とを有する構造において、前記
アルミニウム膜からなる配線と前記配線との間に良好な
電気的導通を得ることにある。具体的には、図4を用い
て説明したような問題を解決することにある。
【0020】そして、上記第1の課題、第2の課題及び
第3の課題を全て解決することにより、アルミニウム酸
化物で表面を被覆したアルミニウム膜からなるゲート配
線を有するTFTの作製工程において、ソース領域、ド
レイン領域及びゲート配線に達する開孔部を同一のエッ
チャントで形成することを課題とする。
【0021】さらに、TFTを同一基板上に集積化した
電子装置(代表的には液晶表示装置、EL表示装置又は
センサ)のスループットを向上すると共に製造コストを
低減することを課題とする。また、同時に、本願発明を
用いて電子装置を作製することによって、その電子装置
を用いた電気器具の製造コストをも低減することを課題
とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るためには、まずクロム酸と燐酸との混合溶液の最大の
特徴であった「アルミニウム酸化物とアルミニウム膜と
の選択比が大きいこと」という第1の要件を満たすエッ
チャントが必要である。
【0023】また、第2の課題を解決するためには、上
記第1の要件を満たすと共に、「珪素を含む絶縁膜及び
アルミニウム酸化物をエッチングできること」という第
2の要件を満たすエッチャントが必要である。なお、本
明細書中において、珪素を含む絶縁膜とは、酸化珪素
膜、窒化珪素膜、窒化酸化珪素膜(珪素、酸素及び窒素
を含む絶縁膜)等を含む。
【0024】また、第3の課題を解決するためには、上
記第1の要件及び第2の要件を満たすと共に、「珪素を
含む絶縁膜のエッチングレートがアルミニウム酸化物の
それよりも大きいこと」という第3の要件を満たすエッ
チャントが必要である。なお、第3の要件では、珪素を
含む絶縁膜とアルミニウム酸化物との間の選択比が大き
すぎないことが望ましい。選択比が大きすぎるとアルミ
ニウム酸化物をエッチングしている間に珪素を含む絶縁
膜が過剰にエッチングされてしまう恐れがあるため、選
択比は1〜10の間に収めることが望ましい。
【0025】しかしながら、特開平1−125831号
公報及び特開平11−87325号公報には、酸化珪素
膜のエッチング可能であること、酸化珪素膜とアルミニ
ウム膜との間の選択比が大きいことが開示されている
が、アルミニウム酸化物のエッチングが可能であるこ
と、アルミニウム酸化物とアルミニウム膜との選択比が
大きいことという要件を示唆する記載は全くなかった。
【0026】そこで本出願人が独自に研究を進めた結
果、バッファードフッ酸水溶液に16〜30体積%(好
ましくは16〜25体積%、さらに好ましくは20〜2
2体積%)のエチレングリコールを添加したエッチャン
トを用いることで、上記第1の要件〜第3の要件が全て
満たされることを見いだした。その根拠となる実験結果
について、図1に示す。なお、本実験においてバッファ
ードフッ酸水溶液は、50体積%のフッ化水素酸を含む
水溶液と40体積%のフッ化アンモニウムを含む水溶液
とを1:6で混合した溶液とし、それに添加するエチレ
ングリコールの含有率を変えている。
【0027】図1(A)〜(C)ではバッファードフッ
酸水溶液に添加されたエチレングリコールの含有率を横
軸とし、各々アルミニウム酸化物(図1(A))、アル
ミニウム膜(図1(B))または酸化珪素膜(図1
(C))のエッチングレートを縦軸としている。ここで
アルミニウム膜は0.18wt%のスカンジウムを添加
したアルミニウム膜であり、アルミニウム酸化物はそれ
を陽極酸化して得た酸化物(陽極酸化物)である。
【0028】なお、図1においてAO(Anodic Oxide)
は陽極酸化物、E.R.はエッチングレート、EGはエチ
レングリコール、Alはアルミニウム膜、SiO2は酸
化珪素膜を表す。また、図1に示したエッチングレート
は室温(22℃)における値である。
【0029】次に、図1で求めた関係を基に、バッファ
ードフッ酸水溶液に添加されたエチレングリコールの含
有率と各膜間における選択比との関係を図2に示す。
【0030】図2(A)〜(C)ではバッファードフッ
酸水溶液に添加されたエチレングリコールの含有率を横
軸とし、各々図2(A)はアルミニウム酸化物とアルミ
ニウム膜との間の選択比(以下、AO/Al選択比と表
す)、図2(B)は酸化珪素膜とアルミニウム膜との間
の選択比(以下、SiO2/AO選択比と表す)、図2
(C)は酸化珪素膜とアルミニウム膜との間の選択比
(以下、SiO2/Al選択比と表す)を縦軸としてい
る。
【0031】まず本出願人は、第1の課題を解決するた
めには、AO/Al選択比が10以上であることが必要
と考えた。このような条件を満たすのは、図2(A)に
示されるように、16〜30体積%のエチレングリコー
ルが添加されたバッファードフッ酸水溶液を用いた時で
あった。この範囲を外れるとアルミニウム膜の表面がエ
ッチングされて荒れるため、良好な電気的導通が取れな
くなる恐れがある。即ち、バッファードフッ酸水溶液に
添加するエチレングリコールの含有率が16〜30体積
%の時に、前述の第1の要件を満たすエッチャントとな
る。
【0032】また、このエッチャントは図1(C)に示
すようにアルミニウム酸化物よりも十分に速いエッチン
グレートで酸化珪素膜をエッチングできるため、第2の
課題を解決するための第2の要件と、第3の課題を解決
するための第3の要件とを満たしていることが判る。
【0033】また、第3の課題を解決するためには、両
者の選択比(SiO2/AO選択比)が10以下である
ことが望ましい。図2(B)に示されるように、上記の
16〜30体積%という範囲はこの条件を満たしてい
る。従って、第1の課題、第2の課題及び第3の課題は
すべて、バッファードフッ酸水溶液に添加するエチレン
グリコールの含有率が16〜30体積%であるエッチャ
ントを用いたエッチング処理により解決することが可能
である。
【0034】なお、エチレングリコールが30体積%添
加されている場合はSiO2/AO選択比が8前後とや
や高めであるが、アルミニウム酸化物がエッチングされ
ている間は珪素膜でなるソース領域及びドレイン領域と
もに殆どエッチングされないので問題とはならない。但
し、エチレングリコールの含有率を16〜25体積%と
すれば、SiO2/AO選択比が6程度と小さくなるた
め、エッチング処理にかかる時間を短縮することができ
る。即ち、製造プロセスのスループットが向上する。
【0035】また、図2(C)に示すように、エチレン
グリコールの含有率が16〜30体積%であれば、Si
2/Al選択比が30〜90と十分に高い。そのた
め、アルミニウム膜が露呈した時点で全てのエッチング
が終了する。
【0036】さらに、本発明者の実験によれば、エチレ
ングリコールの含有率が20〜22体積%の場合にアル
ミニウム酸化物が特に均一にエッチングされることが判
明している。アルミニウム酸化物のエッチングが均一に
進まないと、その時生じる段差がアルミニウム膜の表面
に現れる可能性がある。また、最悪の場合はそのような
段差がアルミニウム膜の表面に形成されることで、アル
ミニウム膜と他の導電膜との間で電気的導通が取れなく
なる恐れもある。
【0037】なお、本発明者はエチレングリコールの含
有率が16〜30体積%の範囲内において、アルミニウ
ム膜の表面が正常に露呈する、即ち、他の配線と良好な
電気的導通がとれることを確認している。実験的には、
図5に示すようなテストエレメントで抵抗値を測定し
た。図5において、501はアルミニウム膜でなる第1
配線、502は第1配線501の表面に形成された陽極
酸化物、503は酸化珪素膜でなる層間絶縁膜、504
はコンタクト部であり、コンタクト部504では第2配
線505と第1配線501とが電気的に接続されてい
る。なお、第2配線505はチタンでアルミニウム膜を
挟んだ三層構造の導電膜を用いている。
【0038】図5では、コンタクト部504が4つ示さ
れているが、実際のテストエレメントでは、500で示
される構造が50個直列に並び、100個のコンタクト
部が形成される。実際のテストエレメントを上面から見
た写真を図6(A)に、その模式図を図6(B)に示
す。図6(B)において、601が第1配線、602が
第2配線、603がコンタクト部である。
【0039】そして、テストエレメントの両端に端子を
立てて抵抗値を測定する。即ち、100個のコンタクト
部のうちいずれか一つでも不良があればそこで電気的導
通が取れなくなり、非常に高い抵抗値を示す。逆に、問
題がなければ配線が低抵抗なアルミニウム膜で形成され
ているので、非常に低い抵抗値を示すことになる。
【0040】本発明者が、図6のようなテストエレメン
トを用いて電気的導通の確認を行ったところ、100個
のコンタクト部を有するテストエレメントにおいて、
0.1Vの電圧をかけて測定した抵抗値として680Ω
(中央値)が得られた。なお、この値はコンタクト部6
03の直径が3μmの場合である。これはアルミニウム
膜でなる配線の抵抗値が0.2Ω程度と無視できるた
め、100個のコンタクト部における接触抵抗の総和と
考えられ、個々のコンタクト部の接触抵抗は6.8Ω
(中央値)であると考えられる。この結果は十分に電気
的な導通が確保できることを意味している。また、この
抵抗値は従来のクロム酸と燐酸との混合溶液を用いた場
合とほぼ同等である。
【0041】なお、上記全ての実験では珪素を含む絶縁
膜として酸化珪素膜を用いているが、窒化珪素膜や窒化
酸化珪素膜であっても良い。確かに、酸化珪素膜とはエ
ッチングレートが異なる場合もあるが、本願発明の第2
の要件で必要とする点は同一のエッチャントで珪素を含
む絶縁膜とアルミニウム酸化物とがエッチングできるこ
とであり、珪素を含む絶縁膜とアルミニウム酸化物との
間の選択比が大きすぎないこと、という要件はその方が
より望ましいという程度である。
【0042】以上のように、本明細書で掲げた第1〜第
3の課題を解決するためには、バッファードフッ酸水溶
液に16〜30体積%(好ましくは20〜22体積%)
のエチレングリコールを添加した溶液を用いてエッチン
グ処理を行うことが効果的であることが判明した。な
お、図1、図2に示した実験結果はエッチング処理を2
2℃で行った際の結果であるが、12〜27℃の範囲に
おいて16〜30体積%が有効であるという結果には変
わりがないことを確認している。
【0043】
【発明の実施の形態】本願発明は、アルミニウム膜の表
面に形成されたアルミニウム酸化物を選択的に除去する
プロセス(工程)に対して実施することが可能である。
また、そのような工程を含む素子形成技術に対して実施
することが可能である。
【0044】具体的には、アルミニウム膜からなる配線
がアルミニウム酸化物で覆われている場合において、ア
ルミニウム酸化物のみを選択的に除去してアルミニウム
膜からなる配線を露呈させ、アルミニウム膜からなる配
線と他の配線との良好な電気的導通を確保する際に本願
発明を実施すると良い。
【0045】さらに具体的には、TFTやMOSFET
などの半導体素子を基板上に形成する際、コンタクトホ
ール(開孔部)を形成する時に本願発明を実施すること
ができる。勿論、半導体素子を基板上に形成して電子装
置を作製する際にも本願発明は実施できる。
【0046】
【実施例】〔実施例1〕本願発明の実施例について図7
〜図10を用いて説明する。ここでは、画素部とその周
辺に設けられる駆動回路のTFTを同時に作製する方法
について説明する。但し、説明を簡単にするために、駆
動回路では、シフトレジスタ回路、バッファ回路等の基
本回路であるCMOS回路と、サンプリング回路を形成
するnチャネル型TFTとを図示することとする。
【0047】図7(A)において、基板700には、ガ
ラス基板や石英基板を使用することができる。その他に
もシリコン基板、金属基板またはステンレス基板の表面
に絶縁膜を形成したものを基板としても良い。耐熱性が
許せばプラスチック基板を用いることも可能である。そ
して、基板700のTFTが形成される表面には、珪素
(シリコン)を含む絶縁膜からなる下地膜701を形成
する。本実施例では、下地膜701として、200nm
厚の窒化酸化珪素膜を形成した。
【0048】次に下地膜701の上に20〜100nm
の厚さの、非晶質半導体膜(本実施例では非晶質珪素
膜)702を公知の成膜法で形成した。なお、非晶質半
導体膜としては、非晶質珪素膜以外にも、非晶質シリコ
ンゲルマニウム膜などの非晶質の化合物半導体膜を用い
ることもできる。
【0049】次に、非晶質珪素膜(アモルファスシリコ
ン膜)702に対して公知の技術を使って結晶質珪素膜
(ポリシリコン膜又は多結晶シリコン膜)703を形成
する。本実施例では、非晶質珪素膜702に対してレー
ザーから発する光(レーザー光)を照射して結晶質珪素
膜703を形成した。レーザーとしては、パルス発振型
または連続発振型のエキシマレーザーを用いれば良い
が、連続発振型のアルゴンレーザーでも良い。またはN
d:YAGレーザーの第2高調波、第3高調波または第
4高調波を用いても良い。さらに、レーザー光のビーム
形状は線状(長方形状も含む)であっても矩形状であっ
ても構わない。(図7(B))
【0050】また、レーザー光の代わりにランプから発
する光(ランプ光)を照射(以下、ランプアニールとい
う)しても良い。ランプ光としては、ハロゲンランプ、
赤外ランプ等から発するランプ光を用いることができ
る。
【0051】なお、このようにレーザー光またはランプ
光により熱処理(アニール)を施す工程を光アニール工
程という。光アニール工程は短時間で高温熱処理が行え
るため、ガラス基板等の耐熱性の低い基板を用いる場合
にも効果的な熱処理工程を高いスループットで行うこと
ができる。勿論、目的はアニールであるので電熱炉を用
いたファーネスアニール(熱アニールともいう)で代用
することもできる。
【0052】本実施例では、パルス発振型エキシマレー
ザー光を線状に加工してレーザーアニール工程を行っ
た。レーザーアニール条件は、励起ガスとしてXeCl
ガスを用い、処理温度を室温、パルス発振周波数を30
Hzとし、レーザーエネルギー密度を250〜500mJ
/cm2(代表的には350〜400mJ/cm2)とした。
【0053】上記条件で行われたレーザーアニール工程
は、熱結晶化後に残存した非晶質領域を完全に結晶化す
ると共に、既に結晶化された結晶質領域の欠陥等を低減
する効果を有する。そのため、本工程は光アニールによ
り半導体膜の結晶性を改善する工程、または半導体膜の
結晶化を助長する工程と呼ぶこともできる。このような
効果はランプアニールの条件を最適化することによって
も得ることが可能である。本明細書中ではこのような条
件を第1アニール条件と呼ぶことにする。
【0054】次に、結晶質シリコン膜703上に後の不
純物添加時のために保護膜704を形成した。保護膜7
04は100〜200nm(好ましくは130〜170
nm)の厚さの窒化酸化シリコン膜または酸化シリコン
膜を用いた。この保護膜704は不純物添加時に結晶質
シリコン膜が直接プラズマに曝されないようにするため
と、微妙な濃度制御を可能にするための意味がある。
【0055】そして、その上にレジストマスク705を
形成し、保護膜704を介してp型を付与する不純物元
素(以下、p型不純物元素という)を添加した。p型不
純物元素としては、代表的には13族に属する元素、典
型的にはボロンまたはガリウムを用いることができる。
この工程(チャネルドープ工程という)はTFTのしき
い値電圧を制御するための工程である。なお、ここでは
ジボラン(B26)を質量分離しないでプラズマ励起し
たイオンドープ法でボロンを添加した。勿論、質量分離
を行うイオンインプランテーション法を用いても良い。
【0056】この工程により1×1015〜1×1018at
oms/cm3(代表的には5×1016〜5×1017atoms/c
m3)の濃度でp型不純物元素(本実施例ではボロン)を
含む不純物領域706を形成した。なお、本明細書中で
は少なくとも上記濃度範囲でp型不純物元素を含む不純
物領域をp型不純物領域(b)と定義する。(図7
(C))
【0057】次に、レジストマスク705を除去し、新
たにレジストマスク707〜710を形成した。そし
て、n型を付与する不純物元素(以下、n型不純物元素
という)を添加してn型を呈する不純物領域711〜7
13を形成した。なお、n型不純物元素としては、代表
的には15族に属する元素、典型的にはリンまたは砒素
を用いることができる。(図7(D))
【0058】この低濃度不純物領域711〜713は、
後にCMOS回路およびサンプリング回路のnチャネル
型TFTにおいて、LDD領域として機能させるための
不純物領域である。なお、ここで形成された不純物領域
にはn型不純物元素が2×1016〜5×1019atoms/cm
3(代表的には5×1017〜5×1018atoms/cm3)の濃
度で含まれている。本明細書中では上記濃度範囲でn型
不純物元素を含む不純物領域をn型不純物領域(b)と
定義する。
【0059】なお、ここではフォスフィン(PH3)を
質量分離しないでプラズマ励起したイオンドープ法でリ
ンを1×1018atoms/cm3の濃度で添加した。勿論、質
量分離を行うイオンインプランテーション法を用いても
良い。この工程では、保護膜704を介して結晶質シリ
コン膜にリンを添加した。
【0060】次に、保護膜704を除去し、再びレーザ
ー光の照射工程を行った。ここでもレーザー光として
は、パルス発振型または連続発振型のエキシマレーザー
光が望ましいが、連続発振型のアルゴンレーザー光でも
良い。また、レーザー光のビーム形状は線状であっても
矩形状であっても構わない。但し、添加された不純物元
素の活性化が目的であるので、結晶質シリコン膜が溶融
しない程度のエネルギーで照射することが好ましい。ま
た、保護膜704をつけたままレーザーアニール工程を
行うことも可能である。(図7(E)))
【0061】本実施例では、パルス発振型エキシマレー
ザー光を線状に加工してレーザーアニール工程を行っ
た。レーザーアニール条件は、励起ガスとしてKrFガ
スを用い、処理温度を室温、パルス発振周波数を30H
zとし、レーザーエネルギー密度を100〜300mJ/c
m2(代表的には150〜250mJ/cm2)とした。
【0062】上記条件で行われた光アニール工程は、添
加されたn型またはp型を付与する不純物元素を活性化
すると共に、不純物元素の添加時に非晶質化した半導体
膜を再結晶化する効果を有する。なお、上記条件は半導
体膜を溶融させることなく原子配列の整合性をとり、且
つ、不純物元素を活性化することが好ましい。また、本
工程は光アニールによりn型またはp型を付与する不純
物元素を活性化する工程、半導体膜を再結晶化する工
程、またはそれらを同時に行う工程と呼ぶこともでき
る。このような効果はランプアニールの条件を最適化す
ることによっても得ることが可能である。本明細書中で
はこのような条件を第2アニール条件と呼ぶことにす
る。
【0063】この工程によりn型不純物領域(b)71
1〜713の境界部、即ち、n型不純物領域(b)の周
囲に存在する真性な領域(p型不純物領域(b)も実質
的に真性とみなす)との接合部が明確になる。このこと
は、後にTFTが完成した時点において、LDD領域と
チャネル形成領域とが非常に良好な接合部を形成しうる
ことを意味する。
【0064】なお、このレーザー光による不純物元素の
活性化に際して、熱処理による活性化を併用しても構わ
ない。熱処理による活性化を行う場合は、基板の耐熱性
を考慮して450〜550℃程度の熱処理を行えば良
い。
【0065】次に、結晶質シリコン膜の不要な部分を除
去して、島状の半導体膜(以下、活性層という)714
〜717を形成した。(図7(F))
【0066】次に、活性層714〜717を覆ってゲー
ト絶縁膜718を形成した。ゲート絶縁膜718は、1
0〜200nm、好ましくは50〜150nmの厚さに
形成すれば良い。本実施例では、プラズマCVD法でN
2OとSiH4を原料とした窒化酸化シリコン膜を115
nmの厚さに形成した。(図8(A))
【0067】次に、ゲート配線となるアルミニウム層を
成膜した(図示せず)。ここで成膜されるアルミニウム
層は、アルミニウムを主成分とする(主成分であると
は、組成比が90%以上のことを指す)材料であればよ
い。本実施例では、アルミニウム層として、0.18w
t%のスカンジウムを含有させたアルミニウム層を利用
した。スカンジウムは、アルミニウム表面にヒロックや
ウィスカーといった突起物が発生するのを抑制する効果
がある。また、アルミニウム層は、スパッタリング法で
400nmの膜厚に形成した。
【0068】さらに、アルミニウム層をドライエッチン
グ法またはウェットエッチング法によりエッチングし
て、ゲート配線719〜723を形成した。この時、駆
動回路に形成されるゲート配線720、721はn型不
純物領域(b)711〜713の一部とゲート絶縁膜を
介して重なるように形成した。この重なった部分が後に
Lov領域となる。なお、ゲート配線722は断面では二
つに見えるが、実際は連続的に繋がった一つのパターン
から形成されている。(図8(B))
【0069】次に、ゲート配線719〜723の表面に
陽極酸化法またはプラズマ酸化法(本実施例では陽極酸
化法)により20〜140nm(好ましくは50〜10
0nm)の厚さのアルミニウム酸化物724〜728を
形成した。
【0070】この陽極酸化処理に際して、まず十分にア
ルカリイオン濃度の小さい酒石酸エチレングリコール溶
液を作製した。これは15%の酒石酸アンモニウム水溶
液とエチレングリコールとを2:8で混合した溶液であ
り、これにアンモニア水を加え、pHが7±0.5とな
るように調節した。そして、この溶液中に陰極となる白
金電極を設け、ゲート配線719〜723が形成されて
いる基板を溶液に浸し、ゲート配線719〜723を陽
極として、一定(数mA〜数十mA)の直流電流を流し
た。
【0071】溶液中の陰極と陽極との間の電圧は陽極酸
化物の成長に従い時間と共に変化するが、定電流のまま
15V/minの昇圧レートで電圧を上昇させて、到達
電圧80Vに達したところで陽極酸化処理を終了させ
た。このようにしてゲート配線719〜723の表面に
は厚さ約100nmのアルミニウム酸化物724〜72
8を形成することができた。なお、ここで示した陽極酸
化法に係わる数値は一例にすぎず、作製する素子の大き
さ等によって当然最適値は変化しうるものである。
【0072】次に、ゲート配線およびその表面に形成さ
れたアルミニウム酸化膜724〜728をマスクとして
自己整合的にn型不純物元素(本実施例ではリン)を添
加した。こうして形成された不純物領域729〜734
には前記n型不純物領域(b)の1/2〜1/10(代
表的には1/3〜1/4)の濃度(但し、前述のチャネ
ルドープ工程で添加されたボロン濃度よりも5〜10倍
高い濃度、代表的には1×1016〜5×1018atoms/cm
3、典型的には3×1017〜3×1018atoms/cm3)でリ
ンが添加されるように調節した。なお、本明細書中では
上記濃度範囲でn型不純物元素を含む不純物領域をn型
不純物領域(c)と定義する。(図8(D))
【0073】なお、この工程ではゲート配線で隠された
部分を除いて全てのn型不純物領域(b)にも1×10
16〜5×1018atoms/cm3の濃度でリンが添加されてい
るが、非常に低濃度であるためn型不純物領域(b)と
しての機能には影響を与えない。また、n型不純物領域
(b)729〜734には既にチャネルドープ工程で1
×1015〜1×1018atoms/cm3の濃度のボロンが添加
されているが、この工程ではp型不純物領域(b)に含
まれるボロンの5〜10倍の濃度でリンが添加されるの
で、この場合もボロンはn型不純物領域(b)の機能に
は影響を与えないと考えて良い。
【0074】但し、厳密にはn型不純物領域(b)72
9〜734のうちゲート配線に重なった部分のリン濃度
が2×1016〜5×1019atoms/cm3のままであるのに
対し、ゲート配線に重ならない部分はそれに1×1016
〜5×1018atoms/cm3の濃度のリンが加わっており、
若干高い濃度でリンを含むことになる。
【0075】次に、ゲート配線719〜723及びアル
ミニウム酸化物724〜728をマスクとして自己整合
的にゲート絶縁膜718をエッチングした。エッチング
はドライエッチング法を用い、エッチングガスとしては
CHF3ガスを用いた。但し、エッチングガスはこれに
限定する必要はない。こうしてゲート配線下にゲート絶
縁膜735〜738が形成された。(図8(E))
【0076】このように活性層を露呈させることによっ
て、次に不純物元素の添加工程を行う際に加速電圧を低
くすることができる。そのため、また必要なドーズ量が
少なくて済むのでスループットが向上する。勿論、ゲー
ト絶縁膜をエッチングしないで残し、スルードーピング
によって不純物領域を形成しても良い。
【0077】次に、ゲート配線を覆う形でレジストマス
ク739〜742を形成し、n型不純物元素(本実施例
ではリン)を添加して高濃度にリンを含む不純物領域7
43〜749を形成した。ここでも、フォスフィン(P
3)を用いたイオンドープ法(勿論、イオンインプラ
ンテーション法でも良い)で行い、この領域のリンの濃
度は1×1020〜1×1021atoms/cm3(代表的には2
×1020〜5×1021atoms/cm3)とした。(図9
(A))
【0078】なお、本明細書中では上記濃度範囲でn型
不純物元素を含む不純物領域をn型不純物領域(a)と
定義する。また、不純物領域743〜749が形成され
た領域には既に前工程で添加されたリンまたはボロンが
含まれるが、十分に高い濃度でリンが添加されることに
なるので、前工程で添加されたリンまたはボロンの影響
は考えなくて良い。従って、本明細書中では不純物領域
743〜749はn型不純物領域(a)と言い換えても
構わない。
【0079】次に、レジストマスク739〜742を除
去し、新たにレジストマスク750を形成した。そし
て、p型不純物元素(本実施例ではボロン)を添加し、
高濃度にボロンを含む不純物領域751、752を形成
した。ここではジボラン(B26)を用いたイオンドー
プ法(勿論、イオンインプランテーション法でも良い)
により3×1020〜3×1021atoms/cm3(代表的には
5×1020〜1×102 1atoms/cm3)濃度でボロンを添
加した。なお、本明細書中では上記濃度範囲でp型不純
物元素を含む不純物領域をp型不純物領域(a)と定義
する。(図9(B))
【0080】なお、不純物領域751、752の一部
(前述のn型不純物領域(a)743、744)には既
に1×1020〜1×1021atoms/cm3の濃度でリンが添
加されているが、ここで添加されるボロンはその少なく
とも3倍以上の濃度で添加される。そのため、予め形成
されていたn型の不純物領域は完全にP型に反転し、P
型の不純物領域として機能する。従って、本明細書中で
は不純物領域751、752をp型不純物領域(a)と
言い換えても構わない。
【0081】次に、レジストマスク750を除去した
後、第1層間絶縁膜753を形成した。第1層間絶縁膜
753としては、珪素を含む絶縁膜、具体的には窒化シ
リコン膜、酸化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜または
それらを組み合わせた積層膜で形成すれば良い。また、
膜厚は600nm〜1.5μmとすれば良い。本実施例
では、プラズマCVD法でSiH4、N2O、NH3を原
料ガスとし、1μm厚の窒化酸化シリコン膜(但し窒素
濃度が25〜50atomic%)を用いた。
【0082】その後、それぞれの濃度で添加されたn型
またはp型不純物元素を活性化するために熱処理工程を
行った。この工程はファーネスアニール法、レーザーア
ニール法、またはラピッドサーマルアニール法(RTA
法)で行うことができる。ここではファーネスアニール
法で活性化工程を行った。加熱処理は、窒素雰囲気中に
おいて300〜650℃、好ましくは400〜550
℃、ここでは550℃、4時間の熱処理を行った。(図
9(C))
【0083】さらに、3〜100%の水素を含む雰囲気
中で、300〜450℃で1〜12時間の熱処理を行
い、活性層を水素化する工程を行った。この工程は熱的
に励起された水素により半導体層のダングリングボンド
を終端する工程である。水素化の他の手段として、プラ
ズマ水素化(プラズマにより励起された水素を用いる)
を行っても良い。
【0084】その後、それぞれのTFTのソース領域ま
たはドレイン領域に達するコンタクトホール754〜7
61及びゲート配線723に達するコンタクトホール7
76の2通りのコンタクトホールを同時に形成する。本
実施例では、バッファードフッ酸水溶液に20体積%の
エチレングリコールを添加したエッチャントを用いて、
第1層間絶縁膜753とアルミニウム酸化膜724〜7
28を一括でエッチングした。本実施例で用いたバッフ
ァードフッ酸水溶液は、50体積%のフッ化水素酸を含
む水溶液と40体積%のフッ化アンモニウムを含む水溶
液とを1:6で混合した溶液である。
【0085】本願発明では、バッファードフッ酸に16
〜30体積%のエチレングリコール(本実施例では20
体積%)を添加したことにより、アルミニウム酸化物と
アルミニウム膜との選択比が高くなったため、前記2通
りのコンタクトホールを同時に形成することが可能とな
った。また、アルミニウム酸化物と珪素を含む絶縁膜と
の選択比も1〜10であるため、珪素を含む絶縁膜が過
剰にエッチングされることもない。このため、コンタク
トホールのエッジ部で配線のカバレッジ不良による導通
不良が起こる可能性は極めて小さくなった。
【0086】その後、ソース配線762〜765、ドレ
イン配線766〜768及びゲート配線に接する配線7
69を形成した。また、図示していないが、本実施例で
はこの配線を、Ti膜を100nm、Tiを含むアルミ
ニウム膜300nm、Ti膜150nmをスパッタ法で
連続して形成した3層構造の積層膜とした。
【0087】次に、パッシベーション膜770として、
窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、または窒化酸化シリ
コン膜で50〜500nm(代表的には200〜300
nm)の厚さで形成した。この時、本実施例では膜の形
成に先立ってH2、NH3等水素を含むガスを用いてプラ
ズマ処理を行い、成膜後に熱処理を行った。この前処理
により励起された水素が第1層間絶縁膜中に供給され
る。、この状態で熱処理を行うことで、パッシベーショ
ン膜770の膜質を改善するとともに、第1層間絶縁膜
中に添加された水素が下層側に拡散するため、効果的に
活性層を水素化することができた。(図10(A))
【0088】また、パッシベーション膜770を形成し
た後に、さらに水素化工程を行っても良い。例えば、3
〜100%の水素を含む雰囲気中で、300〜450℃
で1〜12時間の熱処理を行うと良く、あるいはプラズ
マ水素化法を用いても同様の効果が得られた。なお、こ
こで後に画素電極とドレイン配線を接続するためのコン
タクトホールを形成する位置において、パッシベーショ
ン膜770に開口部を形成しておいても良い。
【0089】その後、有機樹脂からなる第2層間絶縁膜
771を約1μmの厚さに形成した。有機樹脂として
は、ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミドア
ミド、BCB(ベンゾシクロブテン)等を使用すること
ができる。有機樹脂膜を用いることの利点は、成膜方法
が簡単である点や、比誘電率が低いので、寄生容量を低
減できる点、平坦性に優れる点などが上げられる。なお
上述した以外の有機樹脂膜や有機系SiO化合物などを用
いることもできる。ここでは、基板に塗布後、熱重合す
るタイプのポリイミドを用い、300℃で焼成して形成
した。
【0090】次に、画素部となる領域において、第2層
間絶縁膜771上に遮蔽膜772を形成した。なお、本
明細書中では光と電磁波を遮るという意味で遮蔽膜とい
う文言を用いる。
【0091】遮蔽膜772はアルミニウム(Al)、チ
タン(Ti)、タンタル(Ta)から選ばれた元素でな
る膜またはいずれかの元素を主成分とする膜で100〜
300nmの厚さに形成した。本実施例では1wt%のチタ
ンを含有させたアルミニウム膜を125nmの厚さに形
成した。
【0092】なお図示しないが、第2層間絶縁膜771
上に酸化シリコン膜等の絶縁膜を5〜50nm形成して
おくと、この上に形成する遮蔽膜の密着性を高めること
ができた。また、有機樹脂で形成した第2層間絶縁膜7
71の表面にCF4ガスを用いたプラズマ処理を施す
と、表面改質により膜上に形成する遮蔽膜の密着性を向
上させることができた。
【0093】また、このチタンを含有させたアルミニウ
ム膜を用いて、遮蔽膜だけでなく他の接続配線を形成す
ることも可能である。例えば、駆動回路内で回路間をつ
なぐ接続配線を形成できる。但し、その場合は遮蔽膜ま
たは接続配線を形成する材料を成膜する前に、予め第2
層間絶縁膜にコンタクトホールを形成しておく必要があ
る。
【0094】その後、有機樹脂からなる第3層間絶縁膜
773を約0.5μmの厚さに形成した。有機樹脂とし
ては、ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミド
アミド、BCB(ベンゾシクロブテン)等を使用するこ
とができる。有機樹脂膜を用いることの利点は、成膜方
法が簡単である点や、比誘電率が低いので、寄生容量を
低減できる点、平坦性に優れる点などが上げられる。な
お上述した以外の有機樹脂膜や有機系SiO化合物などを
用いることもできる。ここでは、基板に塗布後、熱重合
するタイプのポリイミドを用い、300℃で焼成して形
成した。
【0095】次に、第3層間絶縁膜773、第2層間絶
縁膜771及びパッシベーション膜770にドレイン配
線768に達するコンタクトホールを形成し、画素電極
774、775を形成した。なお、画素電極774、7
75はそれぞれ隣接する別の画素の画素電極である。画
素電極774、775は、透過型液晶表示装置とする場
合には透明導電膜を用い、反射型の液晶表示装置とする
場合には金属膜を用いれば良い。ここでは透過型の液晶
表示装置とするために、酸化インジウム・スズ(IT
O)膜を110nmの厚さにスパッタ法で形成した。
【0096】こうして同一基板上に、駆動回路と画素部
とを有したアクティブマトリクス基板が完成した。な
お、図10(B)において、駆動回路にはpチャネル型
TFT851、nチャネル型TFT852、853が形
成され、画素部にはnチャネル型TFTでなる画素TF
T854が形成された。
【0097】[実施例2]本実例では、実施例1で作製し
たアクティブマトリクス基板から、アクティブマトリク
ス型液晶表示装置を作製する工程を説明する。図11に
示すように、図10(B)の状態の基板に対し、配向膜
861を形成した。本実施例では配向膜としてポリイミ
ド膜を用いた。また、対向基板862には、透明導電膜
863と、配向膜864とを形成した。なお、対向基板
には必要に応じてカラーフィルターや遮蔽膜を形成して
も良い。
【0098】次に、配向膜を形成した後、ラビング処理
を施して液晶分子がある一定のプレチルト角を持って配
向するようにした。そして、画素部と、駆動回路が形成
されたアクティブマトリクス基板と対向基板とを、公知
のセル組み工程によってシール材やスペーサ(共に図示
せず)などを介して貼りあわせた。その後、両基板の間
に液晶865を注入し、封止剤(図示せず)によって完
全に封止した。液晶には公知の液晶材料を用いれば良
い。このようにして図11に示すアクティブマトリクス
型液晶表示装置が完成した。
【0099】次に、このアクティブマトリクス型液晶表
示装置の構成を、図12の斜視図を用いて説明する。
尚、図12は、図7〜図11の断面構造図と対応付ける
ため、共通の符号を用いている。アクティブマトリクス
基板は、ガラス基板701上に形成された、画素部87
1と、走査(ゲート)信号駆動回路872と、画像(ソ
ース)信号駆動回路873で構成される。画素部の画素
TFT854はnチャネル型TFTであり、周辺に設け
られる駆動回路はCMOS回路を基本として構成されて
いる。走査信号駆動回路872と、画像信号駆動回路8
73はそれぞれゲート配線878とソース配線765で
画素部871に接続されている。また、FPC874が
接続された外部入出力端子875から駆動回路の入出力
端子までの接続配線876、877が設けられている。
【0100】[実施例3]実施例1に示した作製工程例
では、nチャネル型TFTのゲート配線を形成する前
に、前もって後にLov領域として機能するn型不純物領
域(b)を形成することが前提となっている。そして、
p型不純物領域(a)、n型不純物領域(c)はともに
自己整合的に形成されることが特徴となっている。
【0101】しかしながら、本発明の効果を得るために
は最終的な構造が図10(B)のような構造となってい
れば良く、そこに至るプロセスに限定されるものではな
い。従って、場合によってはp型不純物領域(a)やn
型不純物領域(c)を、レジストマスクを用いて形成す
ることも可能である。その場合、本発明の作製工程例は
実施例1のみに限らず、あらゆる組み合わせが可能であ
る。
【0102】また、本実施例の構成を実施例2のアクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置を作製する際に実施でき
る。
【0103】〔実施例4〕本実施例では、本願発明を用
いてEL(エレクトロルミネセンス)表示装置を作製し
た例について説明する。なお、図13は本願発明のEL
表示装置の上面図であり、図14はその断面図である。
【0104】図13、14において、4001は基板、
4002は画素部、4003はソース側駆動回路、40
04はゲート側駆動回路であり、それぞれの駆動回路は
配線4005を経てFPC(フレキシブルプリントサー
キット)4006に至り、外部機器へと接続される。
【0105】このとき、画素部4002、ソース側駆動
回路4003及びゲート側駆動回路4004を囲むよう
にして第1シール材4101、カバー材4102、充填
材4103及び第2シール材4104が設けられてい
る。
【0106】また、図14は、図13をA#A’で切断
した断面図に相当し、基板4001の上にソース側駆動
回路4003に含まれる駆動TFT(但し、ここではn
チャネル型TFTとpチャネル型TFTを図示してい
る。)4201及び画素部4002に含まれる画素TF
T(但し、ここではEL素子への電流を制御するTFT
を図示している。)4202が形成されている。
【0107】本実施例では、本願発明のエッチングプロ
セスを用いている。すなわち、駆動TFT4201には
図10(B)の駆動回路と同じ構造のTFTが用いられ
る。また、画素TFT4202には図10(B)の画素
部と同じ構造のTFTが用いられる。
【0108】駆動TFT4201及び画素TFT420
2の上には樹脂材料でなる層間絶縁膜(平坦化膜)43
01が形成され、その上に画素TFT4202のドレイ
ンと電気的に接続する画素電極(陽極)4302が形成
される。画素電極4302としては仕事関数の大きい透
明導電膜が用いられる。透明導電膜としては、酸化イン
ジウムと酸化スズとの化合物または酸化インジウムと酸
化亜鉛との化合物を用いることができる。
【0109】そして、画素電極4302の上には絶縁膜
4303が形成され、絶縁膜4303は画素電極430
2の上に開口部が形成されている。この開口部におい
て、画素電極4302の上にはEL層4304が形成さ
れる。EL層4304は公知の有機EL材料または無機
EL材料を用いることができる。また、有機EL材料に
は低分子系(モノマー系)材料と高分子系(ポリマー
系)材料があるがどちらを用いても良い。
【0110】EL層4304の形成方法は公知の技術を
用いれば良い。また、EL層の構造は正孔注入層、正孔
輸送層、発光層、電子輸送層または電子注入層を自由に
組み合わせて積層構造または単層構造とすれば良い。
【0111】EL層4304の上には遮光性を有する導
電膜(代表的にはアルミニウム、銅もしくは銀を主成分
とする導電膜またはそれらと他の導電膜との積層膜)か
らなる陰極4305が形成される。また、陰極4305
とEL層4304の界面に存在する水分や酸素は極力排
除しておくことが望ましい。従って、真空中で両者を連
続成膜するか、EL層4304を窒素または希ガス雰囲
気で形成し、酸素や水分に触れさせないまま陰極430
5を形成するといった工夫が必要である。本実施例では
マルチチャンバー方式(クラスターツール方式)の成膜
装置を用いることで上述のような成膜を可能とする。
【0112】そして陰極4305は4306で示される
領域において配線4005に電気的に接続される。配線
4005は陰極4305に所定の電圧を与えるための配
線であり、導電性材料4307を介してFPC4006
に電気的に接続される。
【0113】以上のようにして、画素電極(陽極)43
02、EL層4304及び陰極4305からなるEL素
子が形成される。このEL素子は、第1シール材410
1及び第1シール材4101によって基板4001に貼
り合わされたカバー材4102で囲まれ、充填材410
3により封入されている。
【0114】カバー材4102としては、ガラス板、金
属板(代表的にはステンレス板)、セラミックス板、F
RP(Fiberglass#Reinforced
Plastics)板、PVF(ポリビニルフルオライ
ド)フィルム、マイラーフィルム、ポリエステルフィル
ムまたはアクリルフィルムを用いることができる。ま
た、アルミニウムホイルをPVFフィルムやマイラーフ
ィルムで挟んだ構造のシートを用いることもできる。
【0115】但し、EL素子からの光の放射方向がカバ
ー材側に向かう場合にはカバー材は透明でなければなら
ない。その場合には、ガラス板、プラスチック板、ポリ
エステルフィルムまたはアクリルフィルムのような透明
物質を用いる。
【0116】また、充填材4103としては紫外線硬化
樹脂または熱硬化樹脂を用いることができ、PVC(ポ
リビニルクロライド)、アクリル、ポリイミド、エポキ
シ樹脂、シリコーン樹脂、PVB(ポリビニルブチラ
ル)またはEVA(エチレンビニルアセテート)を用い
ることができる。この充填材4103の内部に吸湿性物
質(好ましくは酸化バリウム)を設けておくとEL素子
の劣化を抑制できる。
【0117】また、充填材4103の中にスペーサを含
有させてもよい。このとき、スペーサを酸化バリウムで
形成すればスペーサ自体に吸湿性をもたせることが可能
である。また、スペーサを設けた場合、スペーサからの
圧力を緩和するバッファ層として陽極4305上に樹脂
膜を設けることも有効である。
【0118】また、配線4005は導電性材料4305
を介してFPC4006に電気的に接続される。配線4
005は画素部4002、ソース側駆動回路4003及
びゲート側駆動回路4004に送られる信号をFPC4
006に伝え、FPC4006により外部機器と電気的
に接続される。
【0119】また、本実施例では第1シール材4101
の露呈部及びFPC4006の一部を覆うように第2シ
ール材4104を設け、EL素子を徹底的に外気から遮
断する構造となっている。こうして図14の断面構造を
有するEL表示装置となる。なお、本実施例のEL表示
装置は実施例1の構成と組み合わせて作製しても構わな
い。
【0120】[実施例5]応用電気器具 本願発明の電子装置は電気器具の表示部として用いるこ
とができる。そのような電気器具としては、ビデオカメ
ラ、デジタルカメラ、プロジェクター、プロジェクショ
ンTV、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディ
スプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生装置、
ノート型パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、携帯情
報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯型ゲー
ム機または電子書籍等)、記録媒体を備えた画像再生装
置などが挙げられる。それら電気器具の具体例を図15
に示す。
【0121】図15(A)は携帯電話であり、本体20
01、音声出力部2002、音声入力部2003、表示
部2004、操作スイッチ2005、アンテナ2006
で構成される。本願発明の電子装置は表示部2004に
用いることができる。
【0122】図15(B)はビデオカメラであり、本体
2101、表示部2102、音声入力部2103、操作
スイッチ2104、バッテリー2105、受像部210
6で構成される。本願発明の電子装置は表示部2102
に用いることができる。
【0123】図15(C)はモバイルコンピュータ(モ
ービルコンピュータ)であり、本体2201、カメラ部
2202、受像部2203、操作スイッチ2204、表
示部2205で構成される。本願発明の電子装置は表示
部2205に用いることができる。
【0124】図15(D)はゴーグル型ディスプレイで
あり、本体2301、表示部2302、アーム部230
3で構成される。本願発明の電子装置は表示部2302
に用いることができる。
【0125】図15(E)はリアプロジェクター(プロ
ジェクションTV)であり、本体2401、光源240
2、液晶表示装置2403、偏光ビームスプリッタ24
04、リフレクター2405、2406、スクリーン2
407で構成される。本発明は液晶表示装置2403に
用いることができる。
【0126】図15(F)はフロントプロジェクターで
あり、本体2501、光源2502、液晶表示装置25
03、光学系2504、スクリーン2505で構成され
る。本発明は液晶表示装置2503に用いることができ
る。
【0127】以上の様に、本願発明の適用範囲は極めて
広く、あらゆる分野の電気器具に適用することが可能で
ある。また、本実施例の電気器具は実施例1〜4のどの
ような組み合わせからなる構成を用いても実現すること
ができる。
【0128】
【発明の効果】本願発明を用いることで、アルミニウム
酸化物で表面を被覆したアルミニウム膜からなるゲート
配線を有するTFTの作製工程において、ソース領域、
ドレイン領域及びゲート配線に達する開孔部を同一のエ
ッチャントで形成することが可能となり、本願発明を用
いた液晶表示装置をはじめとする電子装置のスループッ
トを向上すると共に製造コストを低減できた。また同時
に、本願発明を用いて電子装置を作製することによっ
て、その電子装置を用いた電気器具の製造コストをも低
減された。
【0129】さらに本願発明を用いて上記ゲート配線に
達する開孔部を形成することによって、上記ゲート配線
とこれに接する配線の導通不良の可能性が低減できた。
このため、本願発明を用いて電子装置を作製することに
よって、前記電子装置の歩留まりと信頼性とを向上させ
ることができた。また、そのような電子装置を表示部と
して用いた電気器具の信頼性をも向上させることができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 EG添加量とエッチングレートの関係を示す
図。
【図2】 EG添加量とエッチングレートの関係を示す
図。
【図3】 従来例を説明するための図。
【図4】 従来の問題点を示す図。
【図5】 コンタクトチェーンの断面図。
【図6】 コンタクトチェーンを上面から見た光学顕微
鏡写真。
【図7】 画素部と駆動回路の作製工程を示す図。
【図8】 画素部と駆動回路の作製工程を示す図。
【図9】 画素部と駆動回路の作製工程を示す図。
【図10】 画素部と駆動回路の作製工程を示す図。
【図11】 画素部と駆動回路の作製工程を示す図。
【図12】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の斜
視図。
【図13】 アクティブマトリクス型EL表示装置の構
成を示す図。
【図14】 アクティブマトリクス型EL表示装置の構
成を示す図。
【図15】 電気器具の一例を示す図。
フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH10 HH18 JJ01 JJ10 JJ18 KK10 MM08 QQ09 QQ10 QQ20 QQ37 RR03 RR04 RR06 RR08 SS26 TT02 VV06 VV15 WW03 WW04 XX34 5F043 AA38 BB25 DD07 DD23 FF06 GG02 5F110 AA26 BB02 BB04 BB20 CC02 DD01 DD02 DD03 DD05 EE06 EE33 EE34 FF04 FF30 GG01 GG02 GG13 GG25 GG32 GG34 GG51 GG52 GG58 HJ01 HJ12 HJ13 HJ23 HL04 HL06 HL12 NN01 NN02 NN04 NN22 NN23 NN24 NN27 NN35 NN36 NN40 NN46 NN47 NN72 PP02 PP03 QQ05 QQ24 QQ25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウムを主成分とする材料からなる
    配線上に形成されたアルミニウム酸化物及び前記アルミ
    ニウム酸化物の上に形成された珪素を含む絶縁膜をエッ
    チングして、前記配線に達するコンタクトホールを形成
    する工程を有する半導体素子の作製方法であって、前記
    エッチングの際に、フッ酸とフッ化アンモニウムとエチ
    レングリコールとを含有し前記エチレングリコールの含
    有率が16〜30体積%であるエッチャントを用いるこ
    とを特徴とする半導体素子の作製方法。
  2. 【請求項2】アルミニウムを90%以上含有する材料か
    らなる配線上に形成されたアルミニウム酸化物及び前記
    アルミニウム酸化物の上に形成された珪素を含む絶縁膜
    をエッチングして、前記配線に達するコンタクトホール
    を形成する工程を有する薄膜トランジスタの作製方法で
    あって、前記エッチングの際に、フッ酸とフッ化アンモ
    ニウムとエチレングリコールとを含有し前記エチレング
    リコールの含有率が20〜22体積%であるエッチャン
    トを用いることを特徴とする半導体素子の作製方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記配線はゲ
    ート配線であることを特徴とする半導体素子の作製方
    法。
  4. 【請求項4】請求項1または2において、前記エッチャ
    ントは12〜27℃の範囲で用いられることを特徴とし
    た半導体素子の作製方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005054543A1 (ja) * 2003-12-04 2005-06-16 Tokyo Electron Limited クリーニング方法
JP2011243985A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Rohm & Haas Electronic Materials Llc 半導体上に電流トラックを形成する方法
JP2018156963A (ja) * 2017-03-15 2018-10-04 株式会社リコー 電界効果型トランジスタ、表示素子、表示装置、システム、及びそれらの製造方法

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