JP2001155123A - スマートカード処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置を大型化すること無くスマートカードの
挿入操作が簡易に行われかつポイント情報等の読取或い
は書込が正確に行い得るようにする。 【解決手段】 キーボード５とカードリーダ４とを備
え、カード挿入口７から挿入されたスマートカード６０
に記録されたポイント情報等を読み取るとともにこのス
マートカード６０に購入金額に応じた新たなポイント情
報等の書き込みを行う。カード挿入口７は、設置面８に
対して略直交する筐体２の背面部６や外周側面部２１に
設けられてなる。カード挿入口７には、載置面８に対し
て平行な状態で挿入されるスマートカード６０の底面を
支持することによって、その挿入動作をガイドするガイ
ド受け部材１０が突出して形成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、キャッシャに設置
されてカード挿入口から挿入されたスマートカードのポ
イント情報を読み取るとともにこのスマートカードに購
入金額に応じたポイント情報を書き込むスマートカード
処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】各小売店等においては、顧客に対するサ
ービスシステムとして、購入金額に応じてポイントを与
え、これが所定の数に達すると相当額の買い物ができた
り景品を提供したりする会員サービスを行っている。各
小売店等においては、このために各顧客に対してＣＰ
Ｕ、メモリー等の半導体チップを組み込んだスマートカ
ードを配布し、商品の購入が行われてレジで支払いが行
われる際に差し出されたスマートカードに購入金額に応
じたポイント情報を記録するようにしている。

【０００３】スマートカードには、例えば蓄積されたポ
イント数や顧客の情報等が記録されており、顧客から店
員に渡されてレジのカウンタ等に設置されたスマートカ
ード処理装置５０により所定のカード処理が行われる。
スマートカード処理装置５０には、図３に示すように、
筐体５１の上面５２に図示しないが購入金額や所定の情
報を入力するキーボードが配置されるとともに、内部に
詳細を省略するカードリーダ／ライタ５３が備えられて
いる。スマートカード処理装置５０には、上面５２にス
マートカード６０が挿入されるカード挿入口５４が開口
されており、このカード挿入口５４から挿入されたスマ
ートカード６０がカードリーダ／ライタ５３に臨ませら
れるように構成されている。

【０００４】スマートカード処理装置５０は、カードリ
ーダ／ライタ５３によって、挿入されたスマートカード
６０に記録された上述した蓄積ポイント数や顧客情報等
を読み取る。スマートカード処理装置５０は、キーボー
ドから購入金額情報等が入力されると、購入金額に対応
したポイント数に蓄積ポイント数を加算した新たなポイ
ント数情報がカードリーダ／ライタ５３によってスマー
トカード６０に書き込みむようにする。スマートカード
処理装置５０は、例えば蓄積ポイント数に応じた買い物
が行われると、蓄積ポイント数からの減算を行ってカー
ドリーダ／ライタ５３によってスマートカード６０に差
し引きのポイント数を書き込みする。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のスマ
ートカード処理装置５０においては、スマートカード６
０の操作性を主体としてカード挿入口５４が筐体５１の
上面に開口された構造であることから、このカード挿入
口５４から内部に埃やゴミ等が侵入しやすいといった問
題があった。スマートカード処理装置５０は、例えば油
物を扱う売場等に設置されている場合には、油分がカー
ド挿入口５４から内部に侵入する。スマートカード処理
装置５０においては、内部に侵入した埃やゴミ等がカー
ドリーダ／ライタ５３のヘッドに付着することがある。
スマートカード処理装置５０は、これによって、スマー
トカード６０に記録された蓄積ポイント数情報や顧客情
報等の読み出しが正確に行われなかったりその読み出し
が不能となるといった不都合が生じ、またポイント数情
報等の正確な書き込みが行い得なくなったりするといっ
た問題があった。スマートカード処理装置５０において
は、特に油物を扱う売場等に設置されている場合には、
侵入した油分が埃やゴミ等をヘッドに付着させることで
誤動作の発生が極めて大きい。

【０００６】したがって、本発明は、装置を大型化する
こと無くスマートカードの挿入操作が簡易に行われかつ
ポイント情報等の読取或いは書込が正確に行い得るよう
にしたスマートカード処理装置を提供することを目的と
したものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかるスマートカード処理装置は、キーボード
とカードリーダとを備え、カード挿入口から挿入された
スマートカードのポイント情報を読み取るとともにこの
スマートカードに購入金額に応じたポイント情報の書き
込みを行う。スマートカード処理装置は、カード挿入口
が、設置面に対して略直交する外周側面或いは背面に設
けられてなる。

【０００８】また、本発明にかかるスマートカード処理
装置は、購入金額等を入力する多数個のキー等が搭載さ
れたキーボード基板が筐体の上面部の内面に沿って取り
付けられるとともに、このキーボード基板のカード挿入
口を構成する挿入口部材が筐体の外周側面部或いは背面
部と対向する外周部の底面に取り付けられてなる。

【０００９】さらに、本発明にかかるスマートカード処
理装置は、カード挿入口に、載置面に対して平行な状態
で挿入される前記スマートカードの底面を支持すること
によって、その挿入動作をガイドするガイド受け部が突
出して形成される。以上のように構成された本発明にか
かるスマートカード処理装置によれば、スマートカード
を挿入するカード挿入口が載置面と略直交する筐体の背
面や外周側面に開口されていることから、このカード挿
入口から埃やゴミ等が内部に侵入してカードリーダの再
生ヘッドや記録ヘッド等に付着することが抑制される。
したがって、スマートカード処理装置においては、スマ
ートカードに記録されたポイント情報等の読取或いは書
込が正確に行われるようになる。また、スマートカード
処理装置によれば、カード挿入口にスマートカードの底
面を支持するガイド受け部を設けたことにより、スマー
トカードの挿入操作が簡易に行われる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。本発明の第１の実
施の形態として図１に示したスマートカード処理装置１
は、上述した従来のスマートカード処理装置５０と同様
にレジのカウンタ等に設置されて、スマートカード６０
に対する所定のカード処理を行う。スマートカード処理
装置１は、筐体２の上面部３に図示しないが購入金額や
所定の情報を入力する多数個のキースイッチを有するキ
ーボードが配置されるとともに、内部に詳細を省略する
カードリーダ／ライタ４が備えられている。なお、スマ
ートカード処理装置１には、例えば顧客情報や売り上げ
情報等をセンタへと送信する通信機能等も備えられてい
る。スマートカード処理装置１には、上面部３の内面に
図示しない多数個のスタッドが一体に突設されており、
これらスタッドにネジ止め等することによって上述した
キーボードを構成するキーボード基板５が取り付けられ
ている。キーボード基板５は、筐体２に取り付けられた
状態において、上面に設けた各キースイッチの操作部を
上面部３に形成した対応する各キー孔を介して外方に臨
ませる。

【００１１】スマートカード処理装置１には、筐体２の
背面部６に、スマートカード６０が挿脱される詳細を後
述するカード挿入口７が開口されている。スマートカー
ド処理装置１には、このカード挿入口７に対応した内方
に位置して、挿入されたスマートカード６０に記録され
た蓄積ポイント数情報や顧客情報等を再生するとともに
新たなポイント数情報を記録するカードリーダ／ライタ
４が配設されている。カードリーダ／ライタ４は、例え
ば再生ヘッドと記録ヘッドとを有しており、スマートカ
ード６０が所定の位置まで挿入されると、記録された情
報信号を再生するとともに情報信号を記録する。

【００１２】スマートカード処理装置１には、レジ台等
の載置面８と略直交する筐体２の背面部６に、挿入口部
材９によって上述したカード挿入口７が開口されてな
る。挿入口部材９は、開口形状がスマートカード６０の
断面寸法よりもやや大き目とされた矩形のスリットが形
成されており、このスリットによってカード挿入口７を
構成する。挿入口部材９は、キーボード基板５の筐体２
の背面部６と対向する外周部の近傍の底面に取り付けら
れることによって、筐体２の背面部６に水平に開口され
たカード挿入口７を構成する。

【００１３】なお、スマートカード処理装置１は、詳細
を省略するが筐体２が上下に分割された上部筐体と下部
筐体とを組み合わせて構成されてなる。スマートカード
処理装置１は、例えば上部筐体の背面部の下部筐体との
接合部位となる下端縁に水平な矩形を呈する切欠き凹部
を設け、この切欠き凹部に挿入口部材９が嵌合されるよ
うにする。

【００１４】挿入口部材９は、詳細を省略するがカード
挿入口７を介して内方へと挿入されたスマートカード６
０を位置決めした状態でカードリーダ／ライタ４の記録
再生部へとガイドするガイド部が設けられている。挿入
口部材９には、カード挿入口７の下開口縁を突出させて
ガイド受け部材１０が一体に突設されている。ガイド受
け部材１０は、挿入口部材９がキーボード基板５を介し
て筐体２に取り付けられた状態において、背面部６から
載置面８と平行に突出する。ガイド受け部材１０は、後
述するようにカード挿入口７から挿入されるスマートカ
ード６０の底面を支持して、このスマートカード６０を
スマートカード処理装置１の内部へと進入させる。

【００１５】なお、挿入口部材９は、キーボード基板５
に取り付けて筐体２の背面部６に臨ませるようにした
が、背面部６に直接取り付けるようにしてもよいことは
勿論である。また、ガイド受け部材１０は、スマートカ
ード６０の底面を支持するに足る全体板状に形成した
が、両縁部にスマートカード６０の両側縁を係止するガ
イド凸縁を形成してもよい。さらに、ガイド受け部材１
０は、挿入口部材９に一体に形成されたが、例えば挿入
口部材９や筐体２に対してスライド自在に支持するとと
もにスマートカード６０を載置した状態で筐体２の内部
へと押し込まれるようにしてもよい。

【００１６】以上のように構成されたスマートカード処
理装置１は、顧客が買い物を行ってレジにてその代金の
支払いが行われる際に、スマートカード６０のカード処
理を行う。スマートカード処理装置１は、上述したよう
に顧客側にカード挿入口７が開口されている。スマート
カード処理装置１は、上述したようにガイド受け部材１
０が筐体２の背面部６から突出して設けられているため
に、カード挿入口７の位置を確認せずとも店員によるス
マートカード６０の挿入操作が容易に行うことが可能で
ある。なお、スマートカード処理装置１は、さほど大型
の装置では無いために、顧客から渡されたスマートカー
ド６０を店員が回り込んでカード挿入口７から挿入して
も面倒とならない。また、スマートカード処理装置１
は、顧客が直接挿入操作を行うようにしてもよい。スマ
ートカード処理装置１は、上述した従来のスマートカー
ド処理装置５０と同様に、カードリーダ／ライタ４によ
って、挿入されたスマートカード６０に記録された蓄積
ポイント数や顧客情報等の読み取りを行う。スマートカ
ード処理装置１においては、キーボードから購入金額情
報等が入力されると、購入金額に対応したポイント数に
蓄積ポイント数を加算した新たなポイント数情報を、カ
ードリーダ／ライタ４によってスマートカード６０に書
き込みを行う。スマートカード処理装置１は、例えば蓄
積ポイント数に応じた買い物が行われると、蓄積ポイン
ト数からの減算を行ってカードリーダ／ライタ４により
スマートカード６０に差し引きのポイント数情報を書き
込みする。スマートカード処理装置１は、必要に応じて
取引情報等を通信機能を介してセンタへと送信する。

【００１７】スマートカード処理装置１においては、上
述したように載置面８に対して略直交する筐体２の背面
部６にカード挿入口７が開口されることにより、このカ
ード挿入口７から埃やゴミ等が内部へと侵入することが
抑制される。したがって、スマートカード処理装置１に
おいては、侵入した埃やゴミ等がカードリーダ／ライタ
４の再生ヘッドや記録ヘッドに付着して記録された蓄積
ポイント数や顧客情報等の読み取り或いは新たなポイン
ト数情報の書き込みが不能となるといった不都合の発生
が抑制される。スマートカード処理装置１は、油物等を
扱う店に設置した場合において特に有効である。

【００１８】スマートカード処理装置１は、従来のスマ
ートカード処理装置５０と比較しても、その基本的構成
をほぼ同等とすることで、装置が大型化するといったこ
とは無い。したがって、スマートカード処理装置１は、
限られたレジ等の載置スペースを大きく占有することも
なく、従来のスマートカード処理装置５０に代えて設置
される。

【００１９】上述したスマートカード処理装置１におい
ては、カード挿入口７を筐体２の背面部６に開口させて
構成したが、かかる構成に限定されるものでは無いこと
は勿論である。スマートカード処理装置１は、例えば背
面部６側に物品等が置かれていたり壁等があるような場
所への設置が困難となる。このため、図２によって第２
の実施の形態として示したスマートカード処理装置２０
は、筐体２の側面部２１にカード挿入口７を開口させた
構成に特徴を有している。なお、スマートカード処理装
置２０は、基本的な構成を第１の実施の形態のスマート
カード処理装置１と同様とすることから、対応する部位
には同一符号を付すことによってその詳細な説明を省略
する。

【００２０】スマートカード処理装置２０は、このため
にキーボード基板５の筐体２の側面部２１と対向する外
周部の近傍の底面に、挿入口部材９が取り付けられてい
る。スマートカード処理装置２０は、キーボード基板５
が筐体２に取り付けられることによって、挿入口部材９
が筐体２の側面部２１と対向してここに水平に開口され
たカード挿入口７を構成する。

【００２１】したがって、スマートカード処理装置２０
においては、スマートカード６０の挿入操作がよりスム
ーズに行われるようになる。なお、スマートカード処理
装置２０は、左右いずれの側面部にカード挿入口７を構
成するようにしてもよいことは勿論である。

【００２２】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かるスマートカード処理装置によれば、スマートカード
を挿入するカード挿入口が筐体の背面部や外周側面部に
開口された構造であることから、このカード挿入口から
の埃やゴミ等の内部への侵入が抑制されるようになる。
したがって、スマートカード処理装置によれば、侵入し
た埃やゴミがカードリーダのヘッド等に付着することが
抑制されることから、スマートカードに記録されたポイ
ント情報等の読取或いは書込が正確に行われ或いは動作
不能といった事態の発生が低減されるようになる。ま
た、スマートカード処理装置においては、カード挿入口
にスマートカードの底面を支持するガイド受け部を設け
たことにより、カード挿入口の位置を確認しながらスマ
ートカードの挿入操作を行う必要は無く、スマートカー
ドの挿入操作が簡易に行われる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかるスマートカード処理装置の側面
図である。

【図２】同第２の実施の形態として示すスマートカード
処理装置の側面図である。

【図３】従来のスマートカード処理装置の側面図であ
る。

【符号の説明】

１ スマートカード処理装置 ２ 筐体 ３ 上面部 ４ カードリーダ／ライタ ５ キーボード基板 ６ 背面部 ７ カード挿入口 ８ 載置面 ９ 挿入口部材 １０ ガイド受け部材 ２０ スマートカード処理装置 ２１ 側面部 ６０ スマートカード

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 キーボードとカードリーダ／ライタとを
   備え、カード挿入口から挿入されたスマートカードに記
   録されたポイント情報等を読み取るとともにこのスマー
   トカードに購入金額に応じたポイント情報を書き込むス
   マートカード処理装置において、 前記カード挿入口が、設置面に対して略直交する筐体の
   外周側面部或いは背面部に設けられたことを特徴とする
   スマートカード処理装置。
2. 【請求項２】 購入金額等を入力する多数個のキー等が
   搭載されたキーボード基板が筐体の上面部の内面に沿っ
   て取り付けられ、 前記カード挿入口を構成する挿入口部材が、筐体の外周
   側面部或いは背面部と対向する前記キーボード基板の外
   周部の底面に取り付けられていることを特徴とする請求
   項１に記載のスマートカード処理装置。
3. 【請求項３】 前記挿入口部材には、載置面に対して平
   行な状態で挿入される前記スマートカードの底面を支持
   することによって、その挿入動作をガイドするガイド受
   け部材が筐体から突出して設けられていることを特徴と
   する請求項１に記載のスマートカード処理装置。