JP2821432B2 - Ｘアドレスシリアルフラグ式ライブラリ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ装置に
関し、特に、内部に多数の磁気テープを保管する媒体保
管棚と、磁気テープ上にデータの書き込み及び読み取り
を行う磁気テープ書き込み読み取り装置と、保管棚と書
き込み読み取り装置の間で媒体を移送する移送機構とを
有する集合型磁気テープ装置（ライブラリ装置）に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の技術として、Ｘ（水平）方向の位
置を示すフラグとしてアドレスの本数だけ必要とされて
いた。この種の集合型磁気テープ装置（ライブラリ装
置）のＸ方向の位置認識について図面を参照して説明す
る。

【０００３】図６は従来のライブラリ装置（正面から）
を示す構造図、図７は従来のライブラリ装置（側面か
ら）を示す構造図、図８は従来のライブラリ装置の位置
認識部１４２の詳細を示す構成図、図９は従来のライブ
ラリ装置の筐体と筐体アドレスフラグの関係を示す構成
図、図１０は従来のライブラリ装置の１筐体中のセルと
筐体内アドレスフラグの関係を示す構成図である。

【０００４】図６〜図８において、従来のライブラリ装
置は、装置内に磁気テープ媒体を多数保管する媒体保管
棚１０１と、磁気テープ媒体からのデータの読取り及び
磁気テープ媒体へのデータの書込みを行う磁気テープ読
取り書込み装置１０２と、媒体保管棚及び磁気テープ読
取り書込み装置の相互間で磁気テープ媒体の移送を行う
媒体移送機構１４１と、Ｘ方向の位置を認識するための
位置認識部１４３とから構成される。この位置認識部１
４３は、各フラグ１０８ｂとＰＫＧの基板１４２に取り
付けられた各アドレスセンサ１０９ｂとから構成され
る。ここで、図６は、筐体（＃０）〜筐体（＃７）の８
筐体の内、筐体（＃０）１０４，筐体（＃６）１０５，
筐体（＃７）１０６の３筐体の場合を示している。

【０００５】そして、この媒体移送機構１４１の下方
に、Ｘ方向の位置認識として、装置内のどの筐体［筐体
（＃０）〜筐体（＃７）計８筐体ある］に移動している
かをかを表わす筐体アドレス，１筐体内の、Ｘ方向のど
のセル（セル０〜セル３１の計３２セルある）に移動し
ているかを表す筐体内アドレスの情報をパラレルに表現
した各フラグ１０８ｂと各アドレスセンサ１０９ｂとを
備えている。また、各フラグ１０８ｂは、筐体アドレス
フラグ（２² ）１４４，筐体アドレスフラグ（２¹ ) １
４５，筐体アドレスフラグ（２⁰ ）１４６，筐体内アド
レスフラグ（２⁴）１４７，筐体内アドレスフラグ（２
³ ) １４８，筐体内アドレスフラグ（２²）１４９，筐
体内アドレスフラグ（２¹ ) １５０，筐体内アドレスフ
ラグ（２⁰）１５１から構成され、各アドレスセンサ１
０９ｂは、筐体アドレスセンサ（２² ）１５２，筐体ア
ドレスセンサ（２¹ ) １５３，筐体アドレスセンサ（２
⁰ ）１５４，筐体内アドレスセンサ（２⁴ ）１５５，筐
体内アドレスセンサ（２³ ）１５６，筐体内アドレスセ
ンサ（２² ）１５７，筐体内アドレスセンサ（２¹ ）１
５８，筐体内アドレスセンサ（２⁰ ）１５９から構成さ
れる。

【０００６】次に、この筐体アドレス，筐体内アドレス
について説明する。

【０００７】個々の筐体に筐体番号を設け、どの筐体に
移動しているかを表すために筐体アドレスを付け、各筐
体の１筐体内の媒体保管棚１０１の構成として、セル１
０７がＸ方向に３２セル（０〜３１セル）並んでいて、
その各セルの位置を表わすために筐体内アドレスを付け
ている。

【０００８】図６の場合は、左から、筐体（＃０）１０
４，筐体（＃６）１０５，筐体（＃７）１０６の筐体ア
ドレスを、図９に示すような、各筐体アドレスフラグと
各筐体アドレスセンサで表わすことになる。

【０００９】図９は、筐体と、筐体アドレスフラグ（２
² ）１４４，筐体アドレスフラグ（２¹ ) １４５，筐体
アドレスフラグ（２⁰ ）１４６との関係を示し、上記筐
体アドレスフラグは、それぞれ図７，図８の筐体アドレ
スセンサ（２² ）１５２，筐体アドレスセンサ（２¹ )
１５３，筐体アドレスセンサ（２⁰ ）１５４により、フ
ラグがセンサを遮ったとき“１”（フラグ有り），フラ
グがセンサを遮らなかった時“０”（フラグ無し）を検
出する。

【００１０】図１０は、１筐体内のセルと、筐体内アド
レスフラグ（２⁰ ）１５１，筐体内アドレスフラグ（２
¹ ）１５０，筐体内アドレスフラグ（２² ）１４９，筐
体内アドレスフラグ（２³ ）１４８，筐体内アドレスフ
ラグ（２⁴ ）１４７，の関係を示しており、上記筐体内
アドレスフラグは、それぞれ図８の筐体内アドレスセン
サ（２⁰ ）１５９，筐体内アドレスセンサ（２¹ ）１５
８，筐体内アドレスセンサ（２² ）１５７，筐体内アド
レスセンサ（２³ ）１５６，筐体内アドレスセンサ（２
⁴ ）１５５により、フラグがセンサを遮ったとき“１”
（フラグ有り），フラグがセンサを遮らなかった時
“０”（フラグ無し）を検出する。

【００１１】従って、筐体（＃０〜＃７）を表現するた
めに、筐体アドレスフラグ３本と、筐体アドレスセンサ
３ヶ、筐体内の位置（０セル〜３１セル）を表現するた
めに、筐体内アドレスフラグ５本と、筐体内アドレスセ
ンサ５ヶ合わせてアドレスフラグ８本と、アドレスセン
サ８ヶ必要であった。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来のライブ
ラリ装置では、フラグ及びセンサ搭載ＰＫＧ領域（セン
サを横に８ヶ並べた長さ）を確保するのが困難であると
いう欠点があった。また、ライブラリ装置では、フラグ
８本，センサ８ヶ必要であるため、価格が高くなるとい
う欠点があった。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明の目的は、Ｘ方向
の位置認識フラグ及びセンサ数を削減し回路・装置構成
簡素化するとともに装置コストダウンを行うことにあ
る。

【００１４】そのため、 (1) 本発明のＸアドレスシリアルフラグ式ライブラリ装
置は、装置内に磁気テープ媒体を多数保管する媒体保管
棚と、磁気テープ媒体からのデータの読取り及び磁気テ
ープ媒体へのデータの書込みを行う磁気テープ読取り書
込み装置と、媒体保管棚及び磁気テープ読取り書込み装
置の相互間で磁気テープ媒体の移送を行う媒体移送機構
とを有するライブラリ装置において、媒体移送機構が、
装置内のどの筐体に移動しているかを表わす筐体アドレ
スの情報と、１筐体内の水平方向（Ｘ方向）のどの位置
に移動しているかを表わす筐体内アドレスの情報とをシ
リアルに表現したフラグを備えることを特徴としてい
る。 (2) 本発明のＸアドレスシリアルフラグ式ライブラリ装
置は、上記(1) の筐体アドレスの情報と筐体内アドレス
の情報とをシリアルに表現するフラグと、シリアル情報
をパラレルに変換するための同期信号であるクロックフ
ラグと、パラレル情報が確定したときの信号であるラッ
チフラグと、クロックフラグとラッチフラグとによりシ
リアル情報をパラレル情報に変換するパラレルラッチ回
路とを有することを特徴としている。 (3) 本発明のＸアドレスシリアルフラグ式ライブラリ装
置は、上記(2) のパラレルラッチ回路が、フラグの有無
を前記センサ情報により“１”，“０”に変換し、クロ
ックフラグの立ち上がりの部分でフリップフロップによ
りデータを確定させ、その結果をシフトしラッチフラグ
情報の立ち上がりの部分にてデータを取り込む機能を有
し、パラレルラッチ回路のデータ結果により筐体アドレ
ス，筐体内アドレスの認識を行うコンピュータ回路を有
することを特徴としている。

【００１５】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。

【００１６】図１は本発明のＸアドレスシリアルフラグ
式ライブラリ装置（正面から見た）の一実施の形態を示
す構造図、図２は本発明のＸアドレスシリアルフラグ式
ライブラリ装置（側面から見た）の一実施の形態を示す
構造図、 図３は本実施の形態のＸアドレスシリアルフ
ラグ式ライブラリ装置の位置認識部１１１の詳細を示す
構成図、図４は本実施の形態のＸアドレスシリアルフラ
グ式ライブラリ装置のセルとフラグの関係を示す構成
図、図５は本実施の形態のＸアドレスシリアルフラグ式
ライブラリ装置の動作を示すブロック図である。

【００１７】図１，図２において、本実施の形態のＸア
ドレスシリアルフラグ式ライブラリ装置は、装置内に磁
気テープ媒体を多数保管する媒体保管棚１０１と、磁気
テープ媒体からのデータの読取り及び磁気テープ媒体へ
のデータの書込みを行う磁気テープ読取り書込み装置１
０２と、媒体保管棚及び磁気テープ読取り書込み装置の
相互間で磁気テープ媒体の移送を行う媒体移送機構１０
３と、Ｘ方向を認識するための位置認識部１１１とから
構成される。この位置認識部１１１は、各フラグ１０８
ａとＰＫＧの基板１１０に取り付けられた各アドレスセ
ンサ１０９ａとから構成される。ここで、図１は、筐体
（＃０）〜筐体（＃７）の８筐体の内、筐体（＃０）１
０４，筐体（＃６）１０５，筐体（＃７）１０６の３筐
体の場合を示している。

【００１８】そして、この媒体移送機構１０３の下方
に、Ｘ方向の位置認識として、上記したのように、各フ
ラグ１０８ａとして、クロックフラグ１１２，アドレス
フラグ１１３，ラッチフラグ１１４の３本があり、上記
フラグの情報、すなわち“１”（フラグ有り），“０”
（フラグ無し）を検出するために、各アドレスセンサ１
０９ａとして、クロックセンサ１１５，アドレスセンサ
１１６，ラッチセンサ１１７の３ヶがある。

【００１９】次に、この筐体アドレス、筐体内アドレス
の検知方法を説明する。

【００２０】一例として媒体移送機構１０３が筐体アド
レス（＃５）で、筐体内アドレス（１０）に位置づけら
れているときの説明を図３，図４，図５を参照して行
う。

【００２１】ここで、（＃５）は筐体番号を、（１０）
は（＃５）筐体内のセルの番号を示している。

【００２２】図３，図４において、媒体移送機構１０３
は、矢印の方向に移動するとき、基板１１０に取り付い
ている、筐体・筐体内アドレスフラグ１１３をアドレス
センサ１１６にて検知するが、１本の筐体・筐体内アド
レスフラグ１１３の内、筐体アドレス（２² ）領域１２
１，筐体アドレス（２¹ ）領域１２２，筐体アドレス
（２⁰ ）領域１２３，筐体内アドレス（２⁴ ) 領域１２
４，筐体内アドレス（２³ ）領域１２５，筐体内アドレ
ス（２² ）領域１２６，筐体内アドレス（２¹ ）領域１
２７，筐体内アドレス（２⁰ ）領域１２８に割り付けて
ある。各アドレス情報として、筐体アドレス（２² ）１
２１は“１”、筐体アドレス（２¹ ）１２２は“０”、
筐体アドレス（２⁰ ）１２３は“１”、筐体内アドレス
（２⁴ ）１２４は“０”、筐体内アドレス（２³ ）１２
５は“１”、筐体内アドレス（２²）１２６は“０”、
筐体内アドレス（２¹ ）１２７は“１”、筐体内アドレ
ス（２⁰ ）１２８は“０”の情報が、シフトレジスタ回
路１３０に順次入力されており、シフトレジスタ回路１
３０に接続されているクロック情報１３２が“０”から
“１”に変化するところでシフトが行われる。シフトさ
れた結果がパラレルラッチ回路１３１に入力され、この
パラレルラッチ回路１３１に接続されているラッチフラ
グ情報１３３が“０”から“１”に変化するところでラ
ッチされ各アドレス情報が確定される。

【００２３】ラッチフラグ情報１３３がコンピュータ回
路１３４に接続されて、媒体移送機構１０３のＸ位置
が、筐体アドレス（＃５）・筐体内アドレス（１０）１
１９であると認識される。

【００２４】同様の方法で、筐体アドレス（＃５）・筐
体内アドレス（９）１１８，筐体アドレス（＃５）・筐
体内アドレス（１１）１２０も認識される。

【００２５】以上のように、本発明では、筐体アドレス
及び筐体内アドレスを表わす位置認識部を、クロックフ
ラグ１１２，アドレスフラグ１１３，ラッチフラグ１１
４の３本のフラグと、クロックセンサ１１５，アドレス
センサ１１６，ラッチセンサ１１７の３ヶのセンサとで
構成すればよいことになる。

【００２６】

【発明の効果】第１の効果は、ライブラリ装置の横幅を
縮小して簡素化すると共に、装置の価格を低減すること
ができることにある。

【００２７】その理由は、媒体移送機構の下に取り付い
ている位置認識部を簡略できるためである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のＸアドレスシリアルフラグ式ライブラ
リ装置（正面から見た）の一実施の形態を示す構造図で
ある。

【図２】本発明のＸアドレスシリアルフラグ式ライブラ
リ装置（側面から見た）の一実施の形態を示す構造図で
ある。

【図３】本実施の形態のＸアドレスシリアルフラグ式ラ
イブラリ装置の位置認識部１１１の詳細を示す構造図で
ある。

【図４】本実施の形態のＸアドレスシリアルフラグ式ラ
イブラリ装置のセルとフラグの関係を示す構造図であ
る。

【図５】本実施の形態のＸアドレスシリアルフラグ式ラ
イブラリ装置の動作を示すブロック図である。

【図６】従来のライブラリ装置（正面から）の一例を示
す構造図である。

【図７】従来のライブラリ装置（側面から）の一例を示
す構造図である。

【図８】従来のライブラリ装置の位置認識部１４３の詳
細を示す構造図である。

【図９】従来のライブラリ装置の筐体と筐体アドレスフ
ラグを示す構成図である。

【図１０】従来のライブラリ装置の１筐体中のセルと筐
体アドレスフラグの関係を示す構成図である。

【符号の説明】 １０１ 媒体保管棚 １０２ 磁気テープ読取り書込み装置 １０３ 媒体移送機構部 １０４ 筐体（＃０） １０５ 筐体（＃６） １０６ 筐体（＃７） １０７ セル １０８ａ，１０８ｂ 各フラグ １０９ｂ，１０８ｂ 各アドレスセンサ １１０ 基板 １１１ 位置認識部 １１２ クロックフラグ １１３ 筐体・筐体内アドレスフラグ １１４ ラッチフラグ １１５ クロックセンサ １１６ 筐体・筐体内アドレスセンサ １１７ ラッチセンサ １１８ 筐体アドレス（＃５）・筐体内アドレス
（９） １１９ 筐体アドレス（＃５）・筐体内アドレス（１
０） １２０ 筐体アドレス（＃５）・筐体内アドレス（１
１） １２１ 筐体アドレス（２² ）領域 １２２ 筐体アドレス（２¹ ）領域 １２３ 筐体アドレス（２⁰ ）領域 １２４ 筐体内アドレス（２⁴ ）領域 １２５ 筐体内アドレス（２³ ）領域 １２６ 筐体内アドレス（２² ）領域 １２７ 筐体内アドレス（２¹ ）領域 １２８ 筐体内アドレス（２⁰ ）領域 １２９ センサ情報 １３０ シフトレジスタ回路 １３１ パラレルラッチ回路 １３２ クロック情報 １３３ ラッチフラグ情報 １３４ コンピュータ回路 １４１ 媒体移送機構部 １４２ 基板 １４３ 位置認識部 １４４ 筐体アドレスフラグ（２² ） １４５ 筐体アドレスフラグ（２¹ ） １４６ 筐体アドレスフラグ（２⁰ ） １４７ 筐体内アドレスフラグ（２⁴ ） １４８ 筐体内アドレスフラグ（２³ ） １４９ 筐体内アドレスフラグ（２² ） １５０ 筐体内アドレスフラグ（２¹ ） １５１ 筐体内アドレスフラグ（２⁰ ） １５２ 筐体アドレスセンサ（２² ） １５３ 筐体アドレスセンサ（２¹ ） １５４ 筐体アドレスセンサ（２⁰ ） １５５ 筐体内アドレスセンサ（２⁴ ） １５６ 筐体内アドレスセンサ（２³ ） １５７ 筐体内アドレスセンサ（２² ） １５８ 筐体内アドレスセンサ（２¹ ） １５９ 筐体内アドレスセンサ（２⁰ ）

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 装置内に磁気テープ媒体を多数保管する
   媒体保管棚と、前記磁気テープ媒体からのデータの読取
   り及び前記磁気テープ媒体へのデータの書込みを行う磁
   気テープ読取り書込み装置と、前記媒体保管棚及び前記
   磁気テープ読取り書込み装置の相互間で前記磁気テープ
   媒体の移送を行う媒体移送機構とを有するライブラリ装
   置において、前記媒体移送機構が、装置内のどの筐体に
   移動しているかを表わす筐体アドレスの情報と、１筐体
   内の水平方向（Ｘ方向）のどの位置に移動しているかを
   表わす筐体内アドレスの情報とをシリアルに表現したフ
   ラグを備えることを特徴とするＸアドレスシリアルフラ
   グ式ライブラリ装置。
2. 【請求項２】 前記筐体アドレスの情報と筐体内アドレ
   スの情報とをシリアルに表現するフラグと、前記シリア
   ル情報をパラレルに変換するための同期信号であるクロ
   ックフラグと、前記パラレル情報が確定したときの信号
   であるラッチフラグと、前記クロックフラグと前記ラッ
   チフラグとにより前記シリアル情報をパラレル情報に変
   換するパラレルラッチ回路とを有することを特徴とする
   請求項１記載のＸアドレスシリアルフラグ式ライブラリ
   装置。
3. 【請求項３】 前記パラレルラッチ回路が、前記フラグ
   の有無を前記センサ情報により“１”，“０”に変換
   し、前記クロックフラグの立ち上がりの部分でフリップ
   フロップによりデータを確定させ、その結果をシフトし
   前記ラッチフラグ情報の立ち上がりの部分にてデータを
   取り込む機能を有し、前記パラレルラッチ回路のデータ
   結果により前記筐体アドレス，筐体内アドレスの認識を
   行うコンピュータ回路を有することを特徴とする請求項
   ２記載のＸアドレスシリアルフラグ式ライブラリ装置。