JP2001155066A - 広告表示装置および広告表示方法並びにコンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】他のデータのロード時間を利用して、効果的に
広告用の画像および音声をモニタに出力させる。 【解決手段】広告表示装置であって、広告データをメモ
リ上に格納する広告データ格納手段と、広告データ以外
の他のデータをメモリ上に格納するデータ格納手段と、
広告データのモニタ出力を制御するためのパラメータテ
ーブルをメモリ上に格納するパラメータテーブル格納手
段と、パラメータテーブルに基づいて、広告データから
広告用の画像および／または音声を生成してモニタ出力
するように制御する広告表示制御手段とを備え、データ
格納手段によりメモリ上に他のデータを格納している間
に、広告データ格納手段により格納された広告データを
用いて、広告表示制御手段により広告用の画像および／
または音声をモニタ出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、広告表示装置、広
告表示方法および該方法をコンピュータに実行させるコ
ンピュータ読取り可能な記録媒体に関し、特に、家庭用
および業務用を含むゲーム装置、ゲーム方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年のハードウエア技術の進歩によっ
て、家庭用ゲーム装置でもゲームセンターで行うような
立体的で、迫力に富んだゲームを楽しめるようになって
きた。特に近年、記憶容量の大きいＣＤＲＯＭ等の外部
記録媒体をゲーム装置本体にセットし、手軽に迫力ある
ゲームを楽しめる家庭用ゲーム装置の普及が進んでい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、業務用ゲーム
機と異なり、家庭用のゲーム機ではＣＤＲＯＭ等のゲー
ムソフトを記録した媒体からゲームプログラムやデータ
をまず読み込まなければならないため、その読込みが完
了するまでゲームを行うことができず、従って、その読
み込み時間がプレーヤにとって余分な時間となってしま
うという問題点がある。

【０００４】特に、近年のゲームは、そのゲーム内容が
複雑で、しかもディスプレイ上に表示される画像（動画
像、静止画像を含む。以下同様）もリアリティの高いも
のになってきていることから、そのゲームプログラムや
データのサイズはますます大きくなりつつあり、その一
方でハードウェアの性能上の問題により、データのロー
ド時間に多くの時間を費やしている。この結果、例えば
ＣＤＲＯＭなどからゲームプログラムやデータをゲーム
機内のＲＡＭ内にロードするのに、１０秒から２０秒程
度の読み込み時間が発生している場合が多い。このた
め、プレーヤはロードの度にすぐにゲームを行えず、こ
れがプレーヤの操作感覚を害し、いらいらを感じさせる
原因となるという問題点がある。

【０００５】このような場合、ＢＧＭ（音楽）を流して
場をもたせることも考えられるが、プレーヤにしてみれ
ばこれから行おうとするゲームとは直接に関係なく、プ
レーヤに間延びした印象を与えるという問題点がある。

【０００６】また、ゲームプログラム開発には、膨大な
資金が必要とされる場合が多く、ゲーム開発メーカが他
の企業とタイアップしてゲーム開発を行うことも多くな
っている。その場合に、完成したゲームプログラムの実
行中、モニタ画面にタイアップ企業の広告画面をその広
告料や資金協力額等に応じて効率的に表示させることも
要望されている。

【０００７】本発明の目的は、上記問題点に鑑み、ユー
ザがＣＤＲＯＭのロード時間等のゲームをしていない時
間を利用して広告画面をモニタに効率的に表示すること
ができる広告表示装置、広告表示方法およびコンピュー
タ読取り可能な記録媒体を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、広告表示装置であって、広告データをメモリ上に格
納する広告データ格納手段と、前記広告データ以外の他
のデータをメモリ上に格納するデータ格納手段と、前記
広告データのモニタ出力を制御するためのパラメータテ
ーブルをメモリ上に格納するパラメータテーブル格納手
段と、前記パラメータテーブルに基づいて、前記広告デ
ータから広告用の画像および／または音声を生成してモ
ニタ出力するように制御する広告表示制御手段とを備
え、前記データ格納手段によりメモリ上に前記他のデー
タを格納している間に、前記広告データ格納手段により
格納された前記広告データを用いて、前記広告表示制御
手段により前記広告用の画像および／または音声をモニ
タ出力させることを特徴とする。

【０００９】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
の広告表示装置であって、前記パラメータテーブルは、
表示回数、表示順序、表示エリア、表示サイズ、表示時
間、表示ステージおよび／または表示シナリオのうち少
なくとも１つを含むことを特徴とする。

【００１０】請求項３に記載の発明は、請求項２に記載
の広告表示装置であって、前記広告データの表示回数、
表示順序、表示エリア、表示サイズ、表示時間、表示ス
テージおよび表示シナリオは、広告料により決定するこ
とを特徴とする。

【００１１】請求項４に記載の発明は、請求項１乃至請
求項３のいずれかに記載の広告表示装置であって、前記
パラメータテーブルを変更する変更手段を備えたことを
特徴とする。

【００１２】請求項５に記載の発明は、請求項４に記載
の広告表示装置であって、前記変更手段は、ネットワー
クを介して前記パラメータテーブルを変更するネットワ
ーク変更手段を備えたことを特徴とする。

【００１３】請求項６に記載の発明は、請求項１乃至請
求項５のいずれかに記載の広告表示装置であって、前記
広告表示手段は、複数の前記広告データを表示させる場
合には、同一の前記広告データが連続して表示されない
ように表示順序を制御する手段をさらに備えたことをを
特徴とする。

【００１４】請求項７に記載の発明は、ゲーム装置であ
って、請求項１乃至請求項６のいずれかに記載の広告表
示装置を備えたことを特徴とする。

【００１５】請求項８に記載の発明は、請求項１乃至請
求項６のいずれかに記載の広告表示装置であって、前記
他のデータは、ゲームプログラムに関するデータである
ことを特徴とする。

【００１６】請求項９に記載の発明は、広告表示方法で
あって、広告データをメモリ上に格納する広告データ格
納ステップと、前記広告データ以外の他のデータをメモ
リ上に格納するデータ格納ステップと、前記広告データ
のモニタ出力を制御するためのパラメータテーブルをメ
モリ上に格納するパラメータテーブル格納ステップと、
前記パラメータテーブルに基づいて、前記広告データか
ら広告用の画像および／または音声を生成してモニタ出
力するように制御する広告表示制御ステップとを備え、
前記データ格納ステップによりメモリ上に前記他のデー
タを格納している間に、前記広告データ格納ステップに
より格納された前記広告データを用いて、前記広告表示
制御ステップにより前記広告用の画像および／または音
声をモニタ出力させることを特徴とする。

【００１７】また、本発明は、請求項９に記載の広告表
示方法であって、前記パラメータテーブルは、表示回
数、表示順序、表示エリア、表示サイズ、表示時間、表
示ステージおよび／または表示シナリオのうち少なくと
も１つを含むことを特徴とする。また、本発明は、前記
広告データの表示回数、表示順序、表示エリア、表示サ
イズ、表示時間、表示ステージおよび表示シナリオは、
広告料により決定することを特徴とする。また、本発明
は、広告表示方法であって、前記パラメータテーブルを
変更する変更ステップを備えたことを特徴とする。ま
た、本発明は、前記変更ステップは、ネットワークを介
して前記パラメータテーブルを変更するネットワーク変
更ステップを備えたことを特徴とする。また、本発明
は、前記広告表示ステップは、複数の前記広告データを
表示させる場合には、同一の前記広告データが連続して
表示されないように表示順序を制御するステップをさら
に備えたことをを特徴とする。また、本発明は、ゲーム
方法であって、前記広告表示方法を備えることを特徴と
する。また、本発明は、前記他のデータは、ゲームプロ
グラムに関するデータであることを特徴とする。

【００１８】請求項１０に記載の発明は、プログラムを
記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、
広告データをメモリ上に格納させる広告データ格納ステ
ップと、前記広告データ以外の他のデータをメモリ上に
格納させるデータ格納ステップと、前記広告データのモ
ニタ出力を制御するためのパラメータテーブルをメモリ
上に格納させるパラメータテーブル格納ステップと、前
記パラメータテーブルに基づいて、前記広告データから
広告用の画像および／または音声を生成してモニタ出力
するように制御する広告表示制御ステップとを備え、前
記データ格納ステップによりメモリ上に前記他のデータ
を格納している間に、広告データ格納ステップにより格
納された前記広告データを用いて、前記広告表示制御ス
テップにより前記広告用の画像および／または音声をモ
ニタ出力させることを特徴とする。

【００１９】また、本発明は、請求項１０に記載のプロ
グラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体で
あって、前記パラメータテーブルは、表示回数、表示順
序、表示エリア、表示サイズ、表示時間、表示ステージ
および／または表示シナリオのうち少なくとも１つを含
むことを特徴とする。また、本発明は、前記広告データ
の表示回数、表示順序、表示エリア、表示サイズ、表示
時間、表示ステージおよび表示シナリオは、広告料によ
り決定することを特徴とする。また、本発明は、前記パ
ラメータテーブルを変更する変更ステップを備えたこと
を特徴とする。また、本発明は、前記変更ステップは、
ネットワークを介して前記パラメータテーブルを変更す
るネットワーク変更ステップを備えたことを特徴とす
る。また、本発明は、前記広告表示ステップは、複数の
前記広告データを表示させる場合には、同一の前記広告
データが連続して表示されないように表示順序を制御す
るステップをさらに備えたことをを特徴とする。また、
本発明は、ゲーム方法をコンピュータに実行させるプロ
グラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体で
あって、前記広告表示方法をコンピュータに実行させる
プログラムを備えるプログラムを記録したコンピュータ
読取り可能な記録媒体であることを特徴とする。また、
本発明は、前記他のデータは、ゲームプログラムに関す
るデータであることを特徴とする。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施形態について詳細に説明する。

【００２１】図１は、本発明が適用される広告表示装置
を備えたゲーム装置のハードウエア構成の一例を示す図
であり、ゲーム装置のハードウエア構成のうち本発明に
関係する部分のみを概念的に示している。ここで、本実
施形態においては、ゲームソフトを記録したＣＤＲＯＭ
等の外部の記録媒体３０を所定位置にセットして使用さ
れる家庭用のゲーム装置１０を一例として説明する。

【００２２】ゲーム装置１０は、少なくとも、データ入
出力用のサブＣＰＵ１０４と、初期ロード用プログラム
（記録媒体の情報をゲーム装置本体に読み込むためのプ
ログラム）を記憶しているＲＯＭ１１４と、プログラム
や画像データ等を記憶するＲＡＭ１１０と、コントロー
ラ４０に接続されるコントローラインタフェース１１８
と、外部の記録媒体３０の入出力を司る記録媒体入出力
装置１１２と、ゲーム装置１０の動作を統括的に制御す
るメインＣＰＵ１０２と、広告用の画像および音声のモ
ニタ出力を制御する広告表示制御手段１１６と、モニタ
装置２０に接続される音声合成手段１０６および画像合
成手段１０８とから構成される。

【００２３】モニタ装置２０は、画像合成手段１０８か
ら出力されるビデオ信号等の画像信号と音声合成手段１
０６から出力される音声信号とを受けて、ゲームや広告
等の画像の表示ならびに必要な音声等の出力を行う。

【００２４】記録媒体３０には、ゲーム用および広告用
のプログラム、データ等が記録されている。

【００２５】また、コントローラ４０は、ゲーム装置１
０のコントローラインタフェース１１８に接続され、ユ
ーザが操作することにより情報を入力する機能を有す
る。

【００２６】なお、本ゲーム装置１０は、ネットワーク
を介して他者と通信するための通信インタフェースを備
えてもよい。

【００２７】次に、このように構成された本実施の形態
におけるゲーム装置１０の動作の一例について、以下に
図２および図３を参照して詳細に説明する。

【００２８】図２は本実施例のゲーム装置の動作の一例
を具体的に説明するための図である。

【００２９】ゲームソフトを記録媒体３０からローディ
ングするときは、まず、サブＣＰＵ１０４がＲＯＭ１１
４に記録されている初期ロード用プログラムに従って、
記録媒体入出力装置１１２により記録媒体３０の領域Ａ
にアクセスし（ステップＳ２０２）、広告データを読出
してＲＡＭ１１０の領域ａに格納する（ステップＳ２０
４）。ここで、広告データは、モニタ出力する広告用の
画像および音声のデータや、広告画像等を静止画および
／または動画として表示するためのプログラムや、広告
用の画像および音声のモニタ出力を制御するための後述
するパラメータテーブル等を含む。

【００３０】ついで、メインＣＰＵ１０２は領域ａから
広告データ等を読出し（ステップＳ２０６）、広告表示
制御手段１１６の制御下においてモニタ装置２０上に広
告データから生成される広告用の画像および音声を出力
するとともに（ステップＳ２０８）、同時にサブＣＰＵ
１０４に指示して記録媒体３０の領域Ｂから広告データ
以外の他のデータ（例えば、ゲームプログラムに関する
データ等）をアクセスし（ステップＳ２１０）、ＲＡＭ
１１０上の領域ｂに格納する（ステップＳ２１２）。

【００３１】ついで、メインＣＰＵ１０２は広告データ
以外のプログラムやデータ等をＲＡＭ１１０の領域ｂか
ら読み出し（ステップＳ２１４）、モニタ装置２０上で
広告以外の画像（静止画および／または動画）および音
声を出力する（ステップＳ２１６）。このように、広告
データのモニタ出力と他のデータのローディングとを同
時並行的に行うことができる。

【００３２】図３はサブＣＰＵとメインＣＰＵの具体的
な動作手順を示すフローチャートである。

【００３３】まず、ゲーム装置の内部に、外部記録媒体
であるＣＤＲＯＭなどをセットして、データの読込みを
開始すると、実施例のゲーム装置１０では、まずサブＣ
ＰＵ１０４が、記憶媒体３０から広告データの読み出し
を行い（ステップＳ３０２）、読み出したデータなどを
ＲＡＭ１１０内へ順次格納してゆく（ステップＳ３０
４）。

【００３４】ついで、ＲＡＭ１１０内への広告データの
読込みが終了すると、次にメインＣＰＵ１０２は、ＲＡ
Ｍ１１０に記憶された広告データの読み出しを開始し
（ステップＳ３０６）、広告表示制御手段１１６の制御
下で広告データから広告用の画像（静止画および／また
は動画）および音声を生成してモニタ装置２０のディス
プレイ上に出力する（ステップＳ３０８）。このステッ
プＳ３０８に同期して、メインＣＰＵ１０２は、サブＣ
ＰＵ１０４に対し、記憶媒体３０から広告データ以外の
他のプログラムおよびデータの読み出し指令を出力し、
この指令を受けてサブＣＰＵ１０４は、記憶媒体３０か
ら他のプログラムおよびデータの読み出しを開始し（ス
テップＳ３１０）、そのデータはＲＡＭ１１０内へ格納
される（ステップＳ３１２）。

【００３５】ついで、サブＣＰＵ１０４は、ＲＡＭ１１
０への格納が終了したことをメインＣＰＵ１０２に通知
すると、メインＣＰＵ１０２は、ＲＡＭ１１０内に記憶
された他のデータ等の読み出しを開始する（ステップＳ
３１４）。

【００３６】ついで、メインＣＰＵ１０２はＲＡＭ１１
０に格納された他のデータ等、例えばゲームのプログラ
ムおよびデータに従って、ゲーム等の初期条件の設定を
行い、他のデータ等から生成される画像（静止画および
／または動画）をモニタ出力してゲーム等の実行を開始
する（ステップＳ３１６）。

【００３７】次に、本実施形態のゲーム装置１０におけ
る広告表示制御手段１１６の動作について、図４乃至図
１０を参照して詳細に説明する。

【００３８】図４は、本実施形態による広告表示制御手
段１１６の構成の一例を示す図である。

【００３９】広告表示制御手段１１６は、少なくとも表
示制御手段４００、パラメータテーブル設定手段４０２
およびパラメータテーブルメモリ４０４から構成され
る。表示制御手段４００は、パラメータテーブルメモリ
４０４に格納された各広告データのパラメータテーブル
に従って広告データのモニタ出力を制御する機能を有す
る。パラメータテーブル設定手段４０２は、ユーザにコ
ントローラ４０を用いてパラメータテーブルメモリ４０
４を変更させる機能を有する。すわなち、ユーザ等はコ
ントローラ４０を操作することにより、パラメータテー
ブルメモリ４０４に格納されたパラメータテーブルの内
容をリアルタイムに変更することができる。これによ
り、広告用の画像（静止画および／または動画）および
音声の出力方法を臨機応変に制御するできるようにな
り、より効率的に広告用の画像（静止画および／または
動画）および音声を出力することが可能になる。パラメ
ータテーブルメモリ４０４は、ＲＡＭ１１０に格納され
た広告データに含まれる各広告データのパラメータテー
ブルを一括して格納しているメモリである。パラメータ
テーブルメモリ４０４は、記録媒体３０からサブＣＰＵ
１０４によりＲＡＭ１１０に格納された各広告データの
データテーブルを一括管理することにより表示制御手段
４００のアクセスを高速化させることができる。従っ
て、パラメータテーブルメモリ４０４は、表示制御手段
４００の処理の高速化のため設けられたものであるため
必ずしも必須の構成ではなく、ＲＡＭ１１０のパラメー
タテーブルを参照してもよい。

【００４０】図５乃至図９は、本実施形態によるパラメ
ータテーブルの一例を示す図である。

【００４１】図５は、パラメータテーブルメモリ４０４
に格納されたパラメータテーブル５００の一例を示す図
であり、本図においてパラメータテーブル５００は広告
データ番号５０２および表示回数の割合５０４を記録す
る。表示回数の割合５０４は、広告データをモニタ出力
する回数の割合、すなわち表示頻度を示す。表示制御手
段４００は、表示回数の割合５０４で示す割合を満たす
ように、各広告データの表示順序を決定して、メインＣ
ＰＵ１０２にモニタ出力するように指示する。例えば、
図５の例で説明すると、表示回数の割合５０４で示した
表示回数の割合となるように、表示制御手段４００は予
め演算して表示順序（例えば、広告データ番号１→広告
データ番号２→広告データ番号１→広告データ番号３→
広告データ番号２→広告データ番号１等）を決定して、
その順番でモニタ出力するように制御してもよい。さら
に、このように決定した表示順序およびカレント広告デ
ータ番号（すなわち、一番最後に表示した広告データ番
号または次回表示する広告データ番号）をパラメータテ
ーブルに格納しておき、次回広告を表示する時に参照し
てもよい。

【００４２】また、各広告データに対し表示回数の割合
５０４で指定した割合で重み付けをして、既存の乱数発
生プログラムを利用して順番をアトランダムに決定して
もよい（例えば、０乃至５までの乱数を発生させるプロ
グラムを利用して、その発生させた乱数が０〜２であれ
ば広告データ番号１の広告用の画像および音声を、発生
させた乱数が３または４であれば広告データ番号２の広
告用の画像および音声を、また発生させた乱数が５であ
れば広告データ番号３の広告用の画像および音声をそれ
ぞれモニタ出力するように制御する）。

【００４３】図６は、パラメータテーブルメモリ４０４
に格納されたパラメータテーブル６００の一例を示す図
であり、本図においてパラメータテーブル６００は広告
データ番号６０２および表示エリア６０４を記録する。
表示エリア６０４は、広告データをモニタ出力するエリ
アを示す。ここで、表示エリアとは、例えば図１０に示
すように、モニタ装置２０のモニタ画面１０００中の広
告表示エリア１００２を任意に区切ったものをいう。図
１０の例では、モニタ画面１０００中の広告表示エリア
１００２は、Ｘ、ＹおよびＺの３つの表示エリアに区切
られている。表示制御手段４００は、表示エリア６０４
で示す表示エリアに、各広告データを表示するように、
メインＣＰＵ１０２にモニタ出力するように指示する。
例えば、図６の例で説明すると、エリアＸには広告デー
タ番号１の広告用の画像および音声を、エリアＹには広
告データ番号２の広告用の画像および音声を、またエリ
アＺには広告データ番号３の広告用の画像および音声を
それぞれモニタ出力するように制御する。

【００４４】図７は、パラメータテーブルメモリ４０４
に格納されたパラメータテーブル７００の一例を示す図
であり、本図においてパラメータテーブル７００は広告
データ番号７０２および表示サイズ７０４を記録する。
表示サイズ７０４は、広告データをモニタ出力するサイ
ズを示す。ここで、表示サイズとは、例えば図７に示す
ように、モニタ装置２０のモニタ画面の広告表示エリア
のうち各広告データによって表示される広告画像が占め
る割合を示してもよく、また、表示サイズをピクセルで
指定してもよい。例えば、図７の例で説明すると、広告
表示エリアのうち３０％のサイズで広告データ番号１の
広告用の画像および音声を、広告表示エリアのうち４０
％のサイズで広告データ番号２の広告用の画像および音
声を、また広告表示エリアのうち３０％のサイズで広告
データ番号３の広告用の画像および音声をそれぞれモニ
タ出力するように制御する。

【００４５】図８は、パラメータテーブルメモリ４０４
に格納されたパラメータテーブル８００の一例を示す図
であり、本図においてパラメータテーブル８００は広告
データ番号８０２および表示時間８０４を記録する。表
示時間８０４は、広告データをモニタ出力する時間を示
す。表示制御手段４００は、表示時間８０４で示す時間
を満たすように、各広告データの表示時間を決定して、
メインＣＰＵ１０２にモニタ出力するように指示する。
例えば、図８の例で説明すると、１０秒間は広告データ
番号１の広告用の画像および音声を、続く５秒間は広告
データ番号２の広告用の画像および音声を、続く８秒間
は広告データ番号３の広告用の画像および音声をそれぞ
れモニタ出力するように制御する。

【００４６】図９は、パラメータテーブルメモリ４０４
に格納されたパラメータテーブル９００の一例を示す図
であり、本図においてパラメータテーブル９００は広告
データ番号９０２および表示ステージ９０４を記録す
る。表示ステージ９０４は、広告データをモニタ出力す
るステージを示す。ゲームには、数個のステージ（レー
スゲームであればレース場等であり、ロールプレイング
ゲームであれば特定の国等であり、アクションゲームで
あればクリアする面等である）があるのが一般的である
ため、各ステージ毎に、あるいはブロック毎（例えば最
初のステージのブロックと、中間のステージのブロック
と、最後のステージのブロックとにステージを区切る
等）に、異なる広告データによる広告用の画像および音
声をモニタ出力させてもよい。例えば、図９の例で説明
すると、ステージ１および２においては広告データ番号
１の広告用の画像および音声を、ステージ３乃至５にお
いては広告データ番号２の広告用の画像および音声を、
またステージ６乃至１０においては広告データ番号３の
広告用の画像および音声をそれぞれモニタ出力するよう
に制御する。

【００４７】また、ゲームのストーリー進行（シナリ
オ）に合わせて、そのシナリオに最適な広告用の画像お
よび音声をモニタ出力させてもよい。例えば、ロールプ
レイングゲームであるならば、パラメータテーブルに各
広告データ番号に対応する表示シナリオ（例えば、ダン
ジョン、草原上等）を格納しておき、例えば、ダンジョ
ン内のシナリオと、草原上のシナリオとでは異なる広告
用の画像および音声をモニタ出力させてもよい。

【００４８】（他の実施形態）以上、図５乃至図９を用
いて上述したようにパラメータテーブルの一例を示し、
表示制御手段４００がパラメータテーブルに従って広告
データによる広告用の画像および音声のモニタ出力を制
御する方法について説明したが、本発明はかかる実施形
態に限定されるものではなく、他のいかなるパラメータ
テーブル用いて、広告用の画像および音声のモニタ出力
を制御してもよい。また、上述した実施の形態において
は、パラメータテーブルを単独で用いる場合を一例に説
明したが、本発明はこの場合に限定されるものではな
く、上述したパラメータテーブルを必要に応じて適宜組
み合わせたいずれの場合においても本発明を実施するこ
とができることは当業者にとって自明である。

【００４９】また、本発明の他の実施形態において、上
述した広告データの表示回数、表示エリア、表示サイ
ズ、表示時間、表示ステージおよび表示シナリオ等は、
各広告データに対する広告依頼主が支払う広告料により
決定してもよい。すなわち、広告料の多寡により表示回
数等を増減してもよい。

【００５０】また、本発明の他の実施形態において、表
示制御手段４００は、複数の広告用の画像および音声を
出力させる場合には、同一の広告用の画像および音声が
連続して出力されないように、表示順序を制御してもよ
い。このように制御することにより、ユーザが広告を飽
きずに見ることができるようになり、広告効果が高まる
という効果がある。

【００５１】また、本発明の他の実施形態において、表
示制御手段４００は、複数の広告用の画像および音声を
出力させる場合には、他の要因（例えば、起動時の時
刻、プレイヤーが最初に押したコントローラ４０のボタ
ンまたは最初にボタンを押すまでの時間等）を利用して
表示順序を制御してもよい。このように制御することに
より、表示順序にバリエーションが発生し、ユーザが広
告を飽きずに見ることができるようになり、広告効果が
高まるという効果がある。

【００５２】また、上述した実施の形態においては、広
告表示装置はゲーム装置と一体化した場合、すなわち、
広告表示装置の各構成要素について、ゲーム装置の構成
要素と共有できるものについては、処理の高速化等のた
めに共有した形態で実施する場合について説明したが、
本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、広
告表示装置をゲーム装置とは独立の筐体上に実現する形
態で実施してもよい。

【００５３】また、上述した実施の形態においては、広
告表示装置は広告用の画像および音声をモニタ表示する
場合を一例に説明したが、本発明はかかる実施形態に限
定されるものではなく、広告用の画像または音声のうち
いずれか一方のみをモニタ出力する形態で実施してもよ
い。

【００５４】また、上述した実施の形態においては、広
告データおよび他のデータは記録媒体からメモリにダウ
ンロードする場合を一例に説明したが、本発明はかかる
実施形態に限定されるものではなく、広告データおよび
／または他のデータは、例えば通信回線（デジタル回
線、アナログ回線のいずれも含む）を介して、外部の装
置からメモリにダウンロードする等、他の手段によりメ
モリに格納してもよい。また、パラメータテーブルの変
更は、該ネットワークを介して、例えば広告依頼主やゲ
ーム製作会社等により、任意のタイミングで変更しても
よい。これにより、広告表示制御の遠隔からの一括管理
が可能となる。

【００５５】さらに、家庭用ゲーム装置を用いる場合を
一例に説明したが、本発明はこの場合に限定されるもの
ではなく、パーソナルコンピュータ用のゲームソフト
や、業務用ゲーム機等のゲーム装置のいずれの場合にお
いても実施することができることは当業者にとって自明
である。また、広告表示装置を備えるものはゲーム装置
に限定されず、パーソナルコンピュータに本発明の広告
表示装置を備えることにより、例えば、ブラウザにより
インターネットのホームページを閲覧する場合に、ホー
ムページの画像データ等をコンピュータのメモリ上にダ
ウンロードしている間、モニタ上に広告データを出力さ
せることもできる。

【００５６】さらにまた、本発明の他の実施の形態にお
いて、上述したプログラムされたメインＣＰＵ１０２等
により実行される処理は、記録媒体（例えば、フロッピ
ーディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＯＭ、ハードデ
ィスク等）または伝送媒体（例えば、デジタルデータス
トリーム、搬送波等）にプログラムの形態で記録させて
おき、任意のコンピュータのメモリ等にロードすること
により、個々の装置毎に必要な時いつでも実行させるこ
とが可能である。すなわち、本発明の他の実施形態にお
いて、本発明はコンピュータ・システムにおいてＣＰＵ
にロードされ実行されるコンピュータプログラム製品と
して実施することができる。本発明の各手段を定義する
プログラムは、多くのフォーム（形態）でコンピュータ
にインストールすることができるのは当業者には自明で
ある。これらのフォームの例としては、（ａ）コンピュ
ータで使用可能な非書き込み記憶媒体（例えば、コンピ
ュータの入出力装置によって読取ることのできるＲＯ
Ｍ、ＣＤ−ＲＯＭディスク、ＤＶＤ−ＲＯＭディスク
等）中に永久的に保持されている情報のフォーム、
（ｂ）コンピュータで使用可能な書き込み可能な記憶媒
体（例えば、ＲＡＭ、フロッピーディスクおよびハード
ディスク駆動装置等）中に、前もって保持されている情
報のフォーム、（ｃ）例えばデジタルデータストリーム
または搬送波に乗せられたコンピュータデータ信号等の
ごとく、モデム等の通信制御装置を用いて電話回線、ネ
ットワークのような伝送媒体を介してコンピュータに伝
達される情報のフォーム、などがあり、本発明はこれら
のフォームに限定されるものではない。従って、本発明
の広告制御方法を管理する、コンピュータで読取り可能
なプログラムを記録した媒体は、本発明の他の実施の形
態を与えることは当業者にとって自明である。

【００５７】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、広告データをメモリ上に格納する広告データ格納
手段と、広告データ以外の他のデータをメモリ上に格納
するデータ格納手段と、広告データのモニタ出力を制御
するためのパラメータテーブルをメモリ上に格納するパ
ラメータテーブル格納手段と、パラメータテーブルに基
づいて、広告データから広告用の画像および／または音
声を生成してモニタ出力するように制御する広告表示制
御手段とを備え、データ格納手段によりメモリ上に他の
データを格納している間に、広告データ格納手段により
格納された広告データを用いて、広告表示制御手段によ
り広告用の画像および／または音声をモニタ出力させる
ので、他のデータのロード時間を利用して、効果的に広
告用の画像および音声をモニタに出力させることができ
る。

【００５８】また、本発明によれば、パラメータテーブ
ルは、表示回数、表示順序、表示エリア、表示サイズ、
表示時間、表示ステージおよび／または表示シナリオの
うち少なくとも１つを含むので、これらの種々のパラメ
ータを用いて、広告データの表示頻度等を制御すること
により、より効果的に広告用の画像および音声をモニタ
に出力させることができる。

【００５９】また、本発明によれば、広告データの表示
回数、表示順序、表示エリア、表示サイズ、表示時間、
表示ステージおよび表示シナリオは、広告料により決定
するので、種々のパラメータを広告データの依頼主が支
払う広告料を基に決定することができ、より効率的に広
告用の画像および音声をモニタに出力させることができ
る。

【００６０】また、本発明によれば、広告表示装置は、
ゲーム装置に備えられ、また、他のデータは、ゲームプ
ログラムに関するデータであるので、家庭用または業務
用のゲーム装置において、ゲームプログラムに関するデ
ータ（例えば、プログラム、画像データ、音声データ
等）のロード時間を利用して、効果的に広告用の画像お
よび音声をモニタに出力させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明が適用されるゲーム装置のハードウエア
構成の一例を示す図である。

【図２】本実施例のゲーム装置の動作の一例を具体的に
説明するための図である。

【図３】サブＣＰＵとメインＣＰＵの具体的な動作手順
を示すフローチャートである。

【図４】本実施形態による広告表示制御手段の構成の一
例を示す図である。

【図５】本実施形態におけるパラメータテーブルメモリ
に格納されたパラメータテーブルの一例を示す図であ
る。

【図６】本実施形態におけるパラメータテーブルメモリ
に格納されたパラメータテーブルの一例を示す図であ
る。

【図７】本実施形態におけるパラメータテーブルメモリ
に格納されたパラメータテーブルの一例を示す図であ
る。

【図８】本実施形態におけるパラメータテーブルメモリ
に格納されたパラメータテーブルの一例を示す図であ
る。

【図９】本実施形態におけるパラメータテーブルメモリ
に格納されたパラメータテーブルの一例を示す図であ
る。

【図１０】本実施形態におけるモニタ画面の広告表示エ
リアの一例を示す図である。

【符号の説明】

１０ ゲーム装置 ２０ モニタ装置 ３０ 記録媒体 ４０ コントローラ １０２ メインＣＰＵ １０４ サブＣＰＵ １０６ 音声合成手段 １０８ 画像合成手段 １１０ ＲＡＭ １１２ 記録媒体入出力装置 １１４ ＲＯＭ １１６ 広告表示制御手段 １１８ コントローラインタフェース ４００ 表示制御手段 ４０２ パラメータテーブル設定手段 ４０４ パラメータテーブルメモリ ５００ ６００ ７００ ８００ ９００ パラメータ
テーブル ５０２ ６０２ ７０２ ８０２ ９０２ 広告データ
番号 ５０４ 表示回数の割合 ６０４ 表示エリア ７０４ 表示サイズ ８０４ 表示時間 ９０４ 表示ステージ １０００ モニタ画面 １００２ 広告表示エリア

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０９Ｇ 5/00 ５１０ Ｇ０６Ｆ 15/21 Ｚ

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 広告データをメモリ上に格納する広告デ
   ータ格納手段と、 前記広告データ以外の他のデータをメモリ上に格納する
   データ格納手段と、 前記広告データのモニタ出力を制御するためのパラメー
   タテーブルをメモリ上に格納するパラメータテーブル格
   納手段と、 前記パラメータテーブルに基づいて、前記広告データか
   ら広告用の画像および／または音声を生成してモニタ出
   力するように制御する広告表示制御手段とを備え、 前記データ格納手段によりメモリ上に前記他のデータを
   格納している間に、前記広告データ格納手段により格納
   された前記広告データを用いて、前記広告表示制御手段
   により前記広告用の画像および／または音声をモニタ出
   力させることを特徴とする広告表示装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の広告表示装置であっ
   て、 前記パラメータテーブルは、表示回数、表示順序、表示
   エリア、表示サイズ、表示時間、表示ステージおよび／
   または表示シナリオのうち少なくとも１つを含むことを
   特徴とする広告表示装置。
3. 【請求項３】 請求項２に記載の広告表示装置であっ
   て、 前記広告データの表示回数、表示順序、表示エリア、表
   示サイズ、表示時間、表示ステージおよび表示シナリオ
   は、広告料により決定することを特徴とする広告表示装
   置。
4. 【請求項４】 請求項１乃至請求項３のいずれかに記載
   の広告表示装置であって、 前記パラメータテーブルを変更する変更手段を備えたこ
   とを特徴とする広告表示装置。
5. 【請求項５】 請求項４に記載の広告表示装置であっ
   て、 前記変更手段は、ネットワークを介して前記パラメータ
   テーブルを変更するネットワーク変更手段を備えたこと
   を特徴とする広告表示装置。
6. 【請求項６】 請求項１乃至請求項５のいずれかに記載
   の広告表示装置であって、 前記広告表示手段は、 複数の前記広告データを表示させる場合には、同一の前
   記広告データが連続して表示されないように表示順序を
   制御する手段を備えたことを特徴とする広告表示装置。
7. 【請求項７】 請求項１乃至請求項６のいずれかに記載
   の広告表示装置を備えたことを特徴とするゲーム装置。
8. 【請求項８】 請求項１乃至請求項６のいずれかに記載
   の広告表示装置であって、 前記他のデータは、ゲームプログラムに関するデータで
   あることを特徴とする広告表示装置。
9. 【請求項９】 広告データをメモリ上に格納する広告デ
   ータ格納ステップと、 前記広告データ以外の他のデータをメモリ上に格納する
   データ格納ステップと、 前記広告データのモニタ出力を制御するためのパラメー
   タテーブルをメモリ上に格納するパラメータテーブル格
   納ステップと、 前記パラメータテーブルに基づいて、前記広告データか
   ら広告用の画像および／または音声を生成してモニタ出
   力するように制御する広告表示制御ステップとを備え、 前記データ格納ステップによりメモリ上に前記他のデー
   タを格納している間に、前記広告データ格納ステップに
   より格納された前記広告データを用いて、前記広告表示
   制御ステップにより前記広告用の画像および／または音
   声をモニタ出力させることを特徴とする広告表示方法。
10. 【請求項１０】 広告データをメモリ上に格納させる広
    告データ格納ステップと、 前記広告データ以外の他のデータをメモリ上に格納させ
    るデータ格納ステップと、 前記広告データのモニタ出力を制御するためのパラメー
    タテーブルをメモリ上に格納させるパラメータテーブル
    格納ステップと、 前記パラメータテーブルに基づいて、前記広告データか
    ら広告用の画像および／または音声を生成してモニタ出
    力するように制御する広告表示制御ステップとを備え、 前記データ格納ステップによりメモリ上に前記他のデー
    タを格納している間に、前記広告データ格納ステップに
    より格納された前記広告データを用いて、前記広告表示
    制御ステップにより前記広告用の画像および／または音
    声をモニタ出力させることを特徴とするプログラムを記
    録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。