JP2001154737A - 位置決め装置とその原点復帰方法 - Google Patents

位置決め装置とその原点復帰方法

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JP2001154737A
JP2001154737A JP33838499A JP33838499A JP2001154737A JP 2001154737 A JP2001154737 A JP 2001154737A JP 33838499 A JP33838499 A JP 33838499A JP 33838499 A JP33838499 A JP 33838499A JP 2001154737 A JP2001154737 A JP 2001154737A
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moving body
moving
slider
axis direction
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Shigeru Hashida
茂 橋田
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Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の構造が簡単になり、移動体を原点又は
その近傍に短時間で復帰させることができる位置決め装
置とその原点復帰方法を提供する。 【解決手段】 S200において、格子プラテン上でス
ライダが停止する。スライダは、スライダの移動量を検
出するX軸センサ及びY軸センサを備えている。S30
0において、このX軸センサ及びY軸センサのレーザ電
流指令値を変えて、レーザ波長を微少波長だけ変化さ
せ、X軸センサ及びY軸センサのカウンタ変化量からス
ライダ部の座標位置が演算される。S500において、
スライダが再駆動して、S600において、X軸方向及
びY軸方向の移動量が演算され、S700において、ス
ライダ部31が原点近傍に短時間で復帰する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、対象物を搭載す
る移動体を固定体に対して移動させて、この対象物を位
置決めする位置決め装置とその原点復帰方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の位置決め装置の構成図
である。図10に示す位置決め装置は、位置決め対象物
が載せられたスライダ131を単軸のリニアモータによ
って移動させて、この位置決め対象物の1次元位置を位
置決めする装置である。この位置決め装置では、原点ド
グスイッチ160とオーバートラベルスイッチ(OTス
イッチとする)161,162とがステータ130側に
取り付けられている。
【0003】スライダ131を原点復帰させるときに
は、位置決めコントローラ142が原点ドグスイッチ1
60を高速でサーチする。OTスイッチ161がスライ
ダ131を検出したときには、OTスイッチ信号を位置
決めコントローラ142に出力し、位置決めコントロー
ラ142は、スライダ131がストッパ180に接触し
ないように、サーボドライバ143にスライダ131の
反転を指示する。原点ドグスイッチ160がスライダ1
31を検出したときには、原点ドグ信号を位置決めコン
トローラ142に出力し、位置決めコントローラ142
は、スライダ131の速度を低下させる。スライダ13
1が低速度でZ相信号エッジに達すると、位置決めコン
トローラ142は、その位置にスライダ131を停止す
るように、サーボドライバ143にZ相信号を出力し、
スライダ131がその位置に位置決めされ原点復帰す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図11は、比較例とし
て示す位置決め装置の構成図である。近年、プラテン2
30上にスライダ231をエアによって浮揚させるとと
もに、このプラテン230とスライダ231との間に磁
気吸引力を発生させ、この磁気吸引力によってスライダ
231をX軸方向及びY軸方向に移動させるXYステー
ジが提案されている。このようなXYステージは、図1
1(A)に示すように、Y軸方向のOTスイッチ260
とX軸方向のOTスイッチ261とがスライダ231に
取り付けられており、スライダ231がステージ枠28
0に接近すると、これらのOTスイッチ260,261
がON動作する。
【0005】スライダ231を原点復帰させる場合に
は、スライダ231が原点Oに向けて低速で移動して、
OTスイッチ260,261がON動作したときに、ス
ライダ231が停止する。これにより、原点Oの粗位置
が検出される。このXYステージでは、図10に示す原
点ドグスイッチ160をOTスイッチ260,261と
兼用しているために、従来の位置決め装置に比べて近接
スイッチの数を減らすことができる。
【0006】その後、ステージ枠280に取り付けられ
た高精度の原点センサ262,263を微少速度でサー
チする。スライダ231には検出部272,273が取
り付けられており、この検出部272,273が非セン
シング方向に大きくずれると、原点センサ262,26
3はスライダ231を検出できない。図11(B)に示
すように、検出部272,273が原点信号のエッジに
達すると、原点センサ262,263の原点信号のエッ
ジにスライダ231が位置決めされて、原点復帰が完了
する。
【0007】しかし、図11に示す原点復帰方法では、
OT信号の検出点をステージ枠280から大きく離すこ
とができなかった。このために、原点Oの粗位置を検出
するときに、ステージ枠280にスライダ231が接触
しないように、スライダ231の速度を低く抑える必要
があった。また、この原点復帰方法では、スライダ23
1に近接スイッチを2つ以上取り付ける必要があり、コ
ストが高くなるとともに、スライダ231への配線数が
増加するために、スライダケーブルが重くなったり硬く
なっていた。
【0008】この発明の課題は、装置の構造が簡単にな
り、移動体を原点又はその近傍に短時間で復帰させるこ
とができる位置決め装置とその原点復帰方法を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、以下のよう
な解決手段により、前記課題を解決する。なお、この発
明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これ
に限定するものではない。請求項1の発明は、対象物を
搭載する移動体(31)を固定体(30)に対して移動
させて、この対象物を位置決めする位置決め装置であっ
て、前記移動体又は前記固定体のいずれか一方から他方
へ光源の光を照射し、その反射光を受光して、この移動
体の移動により生ずる光の干渉からこの移動体の移動量
を演算する演算手段(38,39,40)と、前記移動
体を停止させる停止手段(52)とを含み、前記演算手
段は、前記移動体が停止したときに、前記光源の光の波
長を変化させて光を照射し、この移動体と前記固定体と
の間の距離を演算することを特徴とする位置決め装置で
ある。
【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載の位置
決め装置において、前記演算手段が演算した距離に基づ
いて、前記移動体が原点又はその近傍に復帰するよう
に、前記移動手段を制御する制御手段(41,42,4
3)を備えることを特徴とする位置決め装置である。
【0011】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の位置決め装置において、前記固定体と前記移動
体との間に気体を噴出して、この移動体を浮揚させる浮
揚手段(32)を備え、前記移動手段は、前記固定体と
前記移動体との間に磁気吸引力を発生し、この磁気吸引
力によってこの移動体を移動させ、前記停止手段は、前
記磁気吸引力によって前記移動体が前記固定体に吸着し
て停止するように、前記浮揚手段に供給する前記気体の
供給量を低下することを特徴とする位置決め装置であ
る。
【0012】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
までのいずれか1項に記載の位置決め装置において、前
記移動体を移動させる移動手段(33,34,35)
は、前記移動体のX軸方向に形成された一定ピッチの歯
(342,352)と、前記固定体のX軸方向及びY軸
方向に形成された一定ピッチの歯との間に磁気吸引力を
発生し、この磁気吸引力によってこの移動体をX軸方向
に移動させるX軸モータ(34,35)と、前記移動体
のY軸方向に形成された一定ピッチの歯(332)と、
前記固定体のX軸方向及びY軸方向に形成された一定ピ
ッチの歯との間に磁気吸引力を発生し、この磁気吸引力
によってこの移動体をY軸方向に移動させるY軸モータ
(33)とを備え、前記演算手段は、X軸方向にレーザ
光を照射して、この移動体のX軸方向の移動量を演算す
るX軸レーザ干渉計(39,40)と、Y軸方向にレー
ザ光を照射して、この移動体のY軸方向の移動量を演算
するY軸レーザ干渉計(38)とを備えることを特徴と
する位置決め装置である。
【0013】請求項5の発明は、対象物を搭載する移動
体を固定体に対して移動させて、この対象物を位置決め
する位置決め装置の原点復帰方法であって、前記移動体
を停止させて、前記移動体又は前記固定体のいずれか一
方から他方へ光源の光の波長を変化させて光を照射し、
その反射光を受光して、この移動体の移動により生ずる
光の干渉からこの移動体とこの固定体との距離を演算
し、前記移動体を移動させて、前記移動体又は前記固定
体のいずれか一方から他方へ光を照射し、その反射光を
受光して、この移動体の移動により生ずる光の干渉から
この移動体の移動量を演算し、前記距離と前記移動量と
に基づいて、この移動体を原点又はその近傍に復帰させ
ることを特徴とする位置決め装置の原点復帰方法であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について詳しく説明する。図1は、この発明
の実施形態に係る位置決め装置の構成図である。
【0015】この発明の実施形態に係る位置決め装置
は、位置決め対象物を搭載するスライダ部31を格子プ
ラテン30に対して移動させて、この位置決め対象物の
2次元位置を位置決めする装置であり、例えば、プロー
バなどの半導体製造装置に用いられるXYステージであ
る。
【0016】図1で、格子プラテン30はX軸方向及び
Y軸方向に沿って一定ピッチで歯が形成されている。図
では簡略化のため一部の歯だけを示している。このよう
な格子プラテン30は、平坦面に格子状に溝を切ること
によって形成される。格子プラテン30は磁性体で構成
されている。スライダ部31には位置決めの対象物が載
せられる。
【0017】浮揚手投32は、スライダ部31を格子プ
ラテン30上に浮揚させる。スライダ部31の格子プラ
テン30と対向する面にはノズルが設けられていて、こ
のノズルから浮揚手投32が圧縮空気を噴出させること
によって、浮上力を得ている。スライダ部31と格子プ
ラテン30の間をノズルから噴出した空気が流れること
によって、エアベアリングを構成している。スライダ部
31と格子プラテン30とのギャップは数十μm程度で
ある。このように、この発明の実施形態では、圧縮空気
を用いてスライダ部31を支持しているため、機械的支
持部が不要になり、装置を小型化できる。
【0018】Y軸モータ33は、スライダ部31に搭載
され、コア331の格子プラテン30と対向する面には
Y軸方向に一定ピッチで歯332が形成されている。Y
軸モータ33は、歯332と格子プラテン30の歯30
1との間に磁気吸引力を生じさせてスライダ部をY軸方
向に移動させる。コイル333はコア331に巻かれて
いる。
【0019】X軸モータ34,35は、スライダ部31
の中心に対して対称な位置にそれぞれ搭載されている。
X軸モータ34,35は、コア341,351の格子プ
ラテン30と対向する面にはX軸方向に一定ピッチで歯
342,352が形成されている。X軸モータ34,3
5は、歯342,352と歯301との間に磁気吸引力
を生じさせてスライダ部をX軸方向に移動させる。コイ
ル343,353はコア341,351に巻かれてい
る。
【0020】連結部材311,312は、Y軸モータ3
3とX軸モータ34,35とを連結する。
【0021】X軸ミラー36は、格子プラテン30の側
面に装着され、Y軸方向に鏡面が形成されている。Y軸
ミラー37は、格子プラテン30の側面に装着され、X
軸方向に鏡面が形成されている。
【0022】Y軸センサ38は、Y軸モータ33に搭載
されていて、スライダ部31のY軸方向の位置変化量
(移動量)Δyを検出する。Y軸センサ38は、Y軸ミ
ラー37に光を照射し、その反射光を受け、光の干渉を
利用してスライダ部31のY軸方向の位置変化量Δyを
検出する干渉計である。
【0023】X軸センサ39,40は、X軸モータ3
4,35にそれぞれ搭載されていて、スライダ部31の
X軸方向の位置変化量(移動量)Δx1,Δx2をそれぞ
れ検出する。X軸センサ39,40は、X軸ミラー36
に光を照射し、その反射光を受け、光の干渉を利用して
スライダ部31のY軸方向の位置変化量Δx1,Δx2
検出する干渉計である。このように、この発明の実施形
態では、位置センサとして干渉計を用いているため、機
構部分を少なくし、装置を小型化できる。
【0024】Y軸制御部41は、Y軸センサ38の検出
位置をもとにスライダ部31の位置をフイードバック制
御する。X軸制御部42,43は、X軸センサ39,4
0の出力信号をもとにスライダ部31の位置をそれぞれ
フイードバック制御する。
【0025】補正手段44,45は、X軸制御部42,
43についてそれぞれ設けられ、スライダ部31の位置
とスライダ部31のヨーイングを除去するための補正量
を対応させた補正テーブル46,47を保持している。
補正手段44,45は、与えられた指令位置をもとに補
正テーブル46,47から補正量を読み出し、読み出し
た補正量でX軸制御部42,43に与える指令位置を補
正する。補正テーブル46,47のデータはキャリブレ
ーションによって得たデータである。補正手段44,4
5は、X軸ミラー36とY軸ミラー37の機械的誤差に
よる曲がりを補正するために設けられている。この発明
の実施形態では、X軸ミラー36とY軸ミラー37の曲
がりによる影響を除去して高精度な位置決めを実現でき
る。X軸ミラー36とY軸ミラー37の曲がりが位置検
出に影響しない程度の曲がりであれば、補正手段44,
45は設けなくてもよい。
【0026】図2はスライダ部31の格子プラテン30
と対向する面の構成図である。図3は図2のA−A′部
分の断面図である。これらの図ではX軸モータ34の例
を示している。他のモータも同様な構成になっている。
溝344は対向面に形成されている。ノズル345は溝
344の中に形成されていて、浮揚手段32から供給さ
れた圧縮空気を噴出する。埋込部材346は歯342の
凹部に埋め込まれている。埋込部材346は非磁性体の
材料で構成されている。対向面にコーティングを施すこ
とによって、歯342の凹部に埋込部材346を形成す
ることができる。
【0027】ノズル345から噴出した圧縮空気は溝3
44に沿って流れ、圧縮空気の圧力によりコア341を
浮揚させる。埋込部材346は歯342の凹部を伝わっ
て圧縮空気が外に漏れることを防いでいる。
【0028】図4はX軸原点センサ及びY軸原点センサ
の配置を示す図である。図4で、Y軸原点センサ60
は、スライダ部31に取付けられたY軸原点用検出部7
0を検出して、このスライダ部31を位置決めする。Y
軸原点センサ60は、Y軸ミラー37と対向する側のス
テージ枠80に装着された近接スイッチなどである。X
軸原点センサ61,62は、スライダ部31に取付けら
れたX軸原点用検出部71,72を検出して、このスラ
イダ部31を位置決めする。X軸原点センサ61,62
は、X軸ミラー36と対向する側のステージ枠80に装
着された近接スイッチなどである。X軸原点センサ6
1,62は、所定の間隔をあけて配置されており、X軸
原点用検出部71,72も同じ間隔をあけて配置されて
いる。このように、この発明の実施形態では、X軸原点
センサ61,62及びX軸原点用検出部71,72を設
けることで、θ軸に関しても高精度に原点復帰を行うこ
とができる。
【0029】図5は図1の制御部の構成例を示した図で
ある。図5ではX軸制御部42の例を示しているが、X
軸制御部43とY軸制御部41も同様な構成になってい
る。図5で、フォトダイオードアレイ(PDAとする)
420は、X軸センサ39にできた干渉縞の明暗を検出
する。信号処理回路421はPDA420の検出信号に
演算処理を行う。コンパレータ422,423は信号処
理回路421の演算信号からA相パルスとB相パルスを
生成する。
【0030】方向判別回路424は、A相パルスとB相
パルスの位相関係からスライダ部31の移動方向を判別
し、判別結果に応じてアップパルスまたはダウンパルス
を発生する。アップダウンカウンタ425はアップパル
スまたはダウンパルスに応じてアップカウントまたはダ
ウンカウントを行う。アップダウンカウンタ425のカ
ウントがスライダ部31の位置変化量になる。初期状態
ではX軸モータ34の各相コイルに既知電流を流したと
きにモータのロータとステータの歯の位相がどれだけず
れるかが予め分っている。この時のアップダウンカウン
タ425の値を基準値、例えば0に設定する。スライダ
部31の移動に伴ってアップダウンカウンタ425は基
準値からアップカウントまたはダウンカウントを行って
位置変化量を検出する。このようにしてインクリメンタ
ル方式に位置変化量を検出する。
【0031】減算器426は、位置指令値X0 とアップ
ダウンカウンタ425のカウントX 1(検出位置)の偏
差を求める。位置制御手投427は減算器426でとっ
た偏差をもとにX軸モータ34を位置フイードバック制
御するための制御信号を出力する。速度演算手投428
はアップダウンカウンタ425のカウントX1 の変化速
度からスライダ部31の移動速度を検出する。速度演算
手投428は、例えばF/V変換器である。
【0032】減算器429は位置制御手段427の制御
信号と速度演算手段428の偏差をとる。速度制御手段
430は減算器429でとった偏差をもとにX軸モータ
34を速度フイードバック制御するための制御信号を出
力する。
【0033】sinテーブル431にはアップダウンカ
ウンタ425のカウントとsin値が対応して格納され
ている。X軸モータ34が3相モータである場合は、ア
ップダウンカウンタ425のカウントが与えられると、
sinテーブル431からはsinθとsin(θ+1
20°)の値が読み出される。θはアップダウンカウン
タ425のカウントに応じて変わる角度である。
【0034】マルチプライン・デジタル・アナログ変換
器(MDAとする)432,433は、速度制御手段4
30によって得られた信号をアナログ入力信号、sin
テーブル431から読み出したsinθとsin(θ+
120°)の値をゲイン設定信号としてIsinθとI
sin(θ+120°)なる電流指令値(Iは電流振
幅)を出力する。ここで、2つの指令値の位相が120
°ずれているのは、モータが3相モータであるためであ
る。相数が異なる場合は位相ずれは他の値になる。
【0035】電流センサ434,435はX軸モータ3
4のコイルL1,L2に流れるコイルの電流を検出す
る。減算器436,437は、Isinθ及びIsin
(θ+120°)と電流センサ434,435の偏差を
それぞれとる。パルス幅変調回路(PWM回路とする)
438,439は電流センサ434,435でとった偏
差をもとに、モータコイルの励磁電流をフイードバック
制御するためのパルス幅変調信号(PWM信号とする)
を生成して出力する。減算器440はPWM回路43
8,439のPWM信号を減算する。PWM回路441
は減算器440の減算信号からPWM信号を生成する。
駆動回路442は、ブリッジ形のインバータ回路であ
り、PWM回路438,439,441の3相のPWM
信号をもとにX軸モータ34を駆動する。
【0036】図5の回路で、電源投入時に、X軸モータ
34の各コイルに既知の電流を流し、モータのロータの
歯とステータの歯を既知の位相関係に設定する。このよ
うにして設定した位相関係を転流角の原点とする。この
ときのアップダウンカウンタ425のカウントを基準
値、例えば0にする。以後、スライダ部31の移動に伴
つてX軸センサ39の検出値が変わり、アップダウンカ
ウンタ425のカウントが変化するのに応じて電流指令
値Isinθ及びIsin(θ+120°)のθの値を
変え、転流制御を行う。
【0037】図6は図1のセンサの構成例を示した図で
ある。図1のY軸センサ38、X軸センサ39,40は
同様な構成になっている。X軸センサ39を例に説明す
る。図6で、レーザドライバ388は、レーザ電流指令
値IL にしたがってDBRレーザ389に電流を流す。
サーボ運転時には、レーザ電流指令値IL は一定であ
る。温度制御部390は、DBRレーザ389の温度を
一定に保つ。レーザ光源391はレーザ光を出射する。
この発明の実施形態では、レーザドライバ388〜レー
ザ光源391は、Y軸センサ38及びX軸センサ39,
40ともに共用であり、レーザ光源391から出射した
レーザ光をY軸センサ38及びX軸センサ39,40に
分光して利用する。このために、レーザ光の波長λは、
Y軸センサ38及びX軸センサ39,40のすべてで等
しい。レーザ光源391の出射光の光路には、ミラー3
92,393、ハーフミラー394、備向ビームスプリ
ッタ(PBSとする)395、λ/4板396、コーナ
ーキューブ397が配置されている。
【0038】レーザ光源391から出た光には、ハーフ
ミラー394、ミラー393、ミラー392、ハーフミ
ラー394の経路で進み、図のa方向に進む光がある。
この光をの光とする。また、レーザ光源391から出
た光には、ハーフミラー394、PBS395、λ/4
板396、X軸ミラー36、λ/4板396、PBS3
95、コーナーキューブ397、λ/4板396、X軸
ミラー36、λ/4板396、PBS395、ハーフミ
ラー394の経路で進み、図のa方向に進む光がある。
この光をの光とする。
【0039】前述したの光との光が干渉して干渉縞
Sを作る。PDA398は干渉縞Sを検出する。PDA
398は4個のフォトダイオード398A〜398Dか
らなる。4個のフォトダイオード398A〜398Dは
干渉縞Sの1ピッチ内に配置されている。各フォトダイ
オード398A〜398DはP/4(Pは干渉縞のピッ
チ)ずつずらして配置されている。PDA398はレー
ザ光を電気信号に変換する。
【0040】減算器399は、(フォトダイオード39
8Aの検出信号)−(フォトダイオード398Cの検出
信号)なる演算を行う。減算器400は、(フォトダイ
オード398Bの検出信号)−(フォトダイオード39
8Dの検出信号)なる演算を行う。減算器399,40
0で図5の信号処理回路421を構成している。
【0041】スライダ部31が移動すると干渉縞が図6
のd−d′方向に動く。干渉縞が動くと各フォトダイオ
ード398A〜398Dに当る干渉縞の明暗部分が動
き、フォトダイオード398A〜398Dの検出値が変
化する。これをもとにスライダ部31の位置変化量を検
出する。
【0042】干渉縞がd方向に移動したときは、フォト
ダイオードの出力VA〜VDは次のとおりになる。 VA=K[1+msin{x・2π/(λ/4)}〕+KnB=K〔1+mcos{x・2π/(λ/4)}〕+KnC=K[1−msin{x・2π/(λ/4)}〕+KnD=K[1−mcos{x・2π/(λ/4)}〕+Kn x:検出対象の距離、K,m:係数、Kn:ノイズ成分
【0043】減算器399,400の減算信号は次のと
おりになる。 VA−VC=2mKsin{x・2π/(λ/4)} VB−VD=2mKcos{x・2π/(λ/4)} 減算の結果、外乱光により発生した直流のノイズ成分K
nがキャンセルされる信号VA−VCとVB−VDが前述し
たA相パルスとB相パルスに変換される。干渉縞がd′
方向に動いたときは、信号VA−VCとVB−VDの位相関
係は逆転する。
【0044】アップダウンカウンタ425は、スライダ
部31が停止した状態で、レーザ光源391がレーザ光
の波長λ0 を変化させて照射したときに、このスライダ
31とX軸ミラー36との間の距離Lを演算する。アッ
プダウンカウンタ425は、PDA398の出力信号が
1cycle変化すると4digitする4逓倍カウンタである。
X軸センサ39とX軸ミラー36との間の位置変化量Δ
1 であり、カウンタ変化量ΔCx1 であると、カウン
タ変化量ΔCx1 /4=4Δx1/λであり、位置変化
量Δx1 =(λ/16)ΔCx1 である。サーボ運転時
のレーザ電流指令値IL におけるレーザ光の波長λ0
既知であれば、分解能RL =λ0/16として、位置変
化量Δx1 =RL ・ΔCx1となり、X軸方向の位置変
化量Δx1を演算することができる。
【0045】図7は、スライダ部31とX軸ミラー36
との間の距離X0 の演算方法を説明するための図であ
る。図7(B)に示すように、レーザ電流指令値IL
変化させることで、レーザ光の波長λ0 を変えることが
できる。図7(A)に示すように、スライダ31とX軸
ミラー36との間の距離Lを変えずに、レーザ電流指令
値IL を変化させて、レーザ光の波長λ0 を微少波長Δ
λだけ変化させると、カウンタ変化量ΔCx 1 は、以下
の数1により演算することができる。
【0046】
【数1】
【0047】ここで、微少波長Δλは、レーザ光の波長
λ0 に比べて非常に小さいので、距離Lは、以下の数2
により演算することができる。
【0048】
【数2】
【0049】距離Lの検出分解能Raは、以下の数3に
より演算することができる。
【0050】
【数3】
【0051】ここで、Δλ/λ0 =10-4とし、RL
53nmとすると、Ra=0.53mmとなる。なお、
距離Lは、スライダ部31の端面からの距離ではなく、
図6に示すように、スライダ部31のやや中心寄りの点
からの距離となる。スライダ部31の中心からX軸ミラ
ー36までの距離X0 とし、XC =X0 −Lと定義する
と、距離X0 は、以下の数4により演算することができ
る。
【0052】
【数4】
【0053】ここで、XC は、光学部品の配置とスライ
ダ部31の外形寸法とによって決まり既知である。ま
た、ΔCx=(ΔCx1 +ΔCx2 )/2であり、カウ
ンタ変化量ΔCx2 は、X軸センサ40とX軸ミラー3
6との間の位置変化量Δx2 から同様に演算することが
できる。
【0054】また、Y軸についても、微少波長Δλだけ
変化させて、カウンタ変化量ΔCyを検出すれば、スラ
イダ部31の中心からY軸ミラー37までの距離Y0
以下の数5により演算することができる。
【0055】
【数5】
【0056】ここで、YC は、XC と同様に、光学部品
の配置とスライダ部31の外形寸法とによって決まる定
数である。
【0057】図8は格子プラテン30上にスライダ部3
1を停止させる停止装置の構成図である。図8で、供給
路50,51は、浮揚手段32に圧縮空気を供給するエ
アチューブである。噴出量調節手段52は、浮揚手段3
2が噴出する圧縮空気の噴出量を調節する電磁弁であ
る。噴出量調節手段51は、エアチューブ50とエアチ
ューブ51との間に設けられており、エアチューブ5
0,51を開閉する。制御手段53は、磁気吸引力によ
ってスライダ部31が格子プラテン30に吸着して停止
するように、噴出量調節手段51に圧縮空気の噴出量を
低下させるサーボドライバである。制御手段53は、電
磁弁制御信号を出力して噴出量調節手段51を制御す
る。
【0058】図1の位置決め装置の動作を説明する。電
源投入時に、X軸モータ34の各コイルに既知の電流を
流し、スライダ部31を基準位置に位置決めする。基準
位置からX軸方向及びY軸方向にスライダ部31が移動
したときに、X軸センサ39,40及びY軸センサ38
により2次元の位置変化量をインクリメンタル方式に検
出する。
【0059】X軸ミラー36とY軸ミラー37の曲がり
が位置検出に影響しないときは、補正手投44,45は
設けられていない。このときは、X軸制御部42,43
には同一の指令位置が与えられる。このため、X軸制御
部42,43のフイードバック制御によりX軸モータ3
4,35はスライダ部31を等しいX軸位置に位置決め
する。これによって、スライダ部31のヨーイングが除
去される。
【0060】X軸ミラー36とY軸ミラー37の曲がり
が位置検出に影響する場合について説明する。このとき
は、補正手投44,45は設けられている。位置決め動
作を行う前にXYステージのキャリブレーションを行っ
ておく。キャリブレーションにおいてスライダ部31を
座標(X1,Y1)に位置決めしたときに、XYステージ
の機械的誤差等が原因でスライダ部31にヨーイングが
発生し、X軸センサ39,40の検出値がそれぞれX1
+△X1とX2−△X2であるとする。このときは、補正
テーブル46には(X1,Y1)と−△X1を対応させて
格納し、補正テーブル47には(X1,Y1)と+△X2
を対応させて格納しておく。他の位置にもスライダ部3
1を位置決めして補正量を求める。このようにして補正
テーブルを作成する。
【0061】実際の位置決め動作において、スライダ部
31を座標(X1,Y1)に位置決めしたときに、補正手
段44はX軸制御部42に与える指令位置を−△Xだけ
補正し、補正手投45はX軸制御部43に与える指令位
置を+△Xだけ補正する。これによって、スライダ部3
1のヨーイングが除去される。このようにしてミラー面
の曲がりによるスライダ部31のθ軸方向の回転ずれが
補正される。
【0062】次に、位置決め装置の原点復帰動作を説明
する。図9は、原点復帰動作を説明するためのフローチ
ャートである。ステップ(Sとする)100において、
X軸モータ34,35及びY軸モータ33がマイクロス
テッピングモードで励磁される。
【0063】S200において、X軸モータ35のみを
駆動させて、X軸センサ39,40及びY軸センサ38
がすべて動作する角度で停止させる。噴出量調節手段5
2は、エアチューブ50とエアチューブ51との間を遮
断する。このために、浮揚手段32へ供給される圧縮空
気の圧力が急激に低下して、スライダ部31は、格子プ
ラテン30と平行状態を保ったまま、モータコア(永久
磁石)の磁気吸引力によって格子プラテン30と接触し
て吸着する。その結果、モータの軸受け面と格子プラテ
ン30との間に生ずる摩擦力によって、スライダ部31
は制動を受けて、僅かな時間で緊急停止する。
【0064】S300において、レーザ電流指令値IL
を変えて、レーザ光の波長λ0 を微少波長Δλだけ変化
させ、それによるカウンタ変化量ΔCx1 ,ΔCx2
ΔCyが演算される。演算終了後には、レーザ電流指令
値IL が元に戻される。
【0065】S400において、スライダ部31の座標
位置(距離)X0 ,Y0 が数3〜数5によって演算され
る。その結果、スライダ部31とX軸ミラー36及びY
軸ミラー37との間のおおよその距離X0 ,Y0 が演算
される。
【0066】S500において、X軸モータ34,35
及びY軸モータ33がサーボオンする。X軸センサ3
9,40及びY軸センサ38によって検出された変位及
び速度によって、サーボ制御が開始される。
【0067】S600において、Y軸原点センサ60及
びX軸原点センサ61,62とステージ枠80との相対
距離、格子プラテン30とスライダ部31のサイズ、ス
テージ枠80との衝突防止の余裕などを考慮して、X軸
方向及びY軸方向の移動量が演算される。但し、θ軸は
変更しない。
【0068】S700において、位置変化量Δx1 =Δ
2 =Δ y=0として移動を開始する。アップダウン
カウンタ425は、移動中に、X0 +Δx及びY0 +Δ
yを逐次演算する。ここで、Δx=(Δx1 +Δx2
/2である。その結果、スライダ部31が原点近傍に短
時間で位置決めされる。スライダ部31がステージ枠8
0に異常接近したときには、スライダ部31が非常停止
する。
【0069】S800において、移動終了後に、X軸原
点センサ61,62及びY軸原点センサ60が出力する
原点センサ信号に基づいて、スライダ部31が原点復帰
する。その結果、スライダ部31が原点近傍から原点に
正確に位置決めされる。このときにも、スライダ部31
がステージ枠80に異常接近したときには、スライダ部
31が非常停止する。
【0070】この発明の実施形態に係る位置決め装置に
は、以下に記載するような効果がある。 (1) この発明の実施形態では、X軸センサ39,4
0及びY軸センサ38によって、スライダ部31が停止
したときに、波長λ0 を微少波長Δλだけ変化させて
レーザ光を照射し、スライダ部31とX軸ミラー36及
びY軸ミラー37との間の距離X0 ,Y0 を演算する。
このために、スライダ部31の位置変化量を検出するX
軸センサ39,40及びY軸センサ38を利用して、格
子プラテン30上のスライダ部31の位置を検出するこ
とができる。その結果、従来の位置決め装置のように、
原点近傍に位置決めする際に使用する近接スイッチを、
スライダ部31に設ける必要がなくなって、装置全体の
コストを下げることができる。また、スライダ部31へ
の配線数が削減されて、スライダケーブルの軽量化を図
ることができる。
【0071】(2) この発明の実施形態では、X軸セ
ンサ39,40及びY軸センサ38によって演算された
距離X0 ,Y0 に基づいて、X軸制御部42,43及び
Y軸制御部41がスライダ部31を原点近傍まで復帰さ
せる。このために、従来の位置決め装置に比べて、原点
復帰に要する時間を短縮することができる。
【0072】(3) この発明の実施形態では、磁気吸
引力によってスライダ部31が格子プラテン30に吸着
して停止するように、制御手段53が噴出量調節手段5
2に圧縮空気の噴出量を低下させる。その結果、僅かな
時間でスライダ部31が確実に停止するので、X軸セン
サ39,40及びY軸センサ38によって距離X0 ,Y
0 を高精度に演算することができる。
【0073】この発明は、以上説明した実施形態に限定
するものではなく、種々の変形又は変更が可能であり、
これらもこの発明の範囲内である。例えば、位置決め対
象物の1次元位置を位置決めする場合についても、この
発明を適用することができる。また、原点は、図4に示
すように、ステージ枠80の隅に限定するものではな
く、格子プラテン30の中心など任意の位置を基準位置
としてもよい。また、X軸センサ39,40及びY軸セ
ンサ38としてレーザ干渉計を例に挙げて説明したが、
安定した波長の光を照射可能であればレーザ光に限定す
るものではない。さらに、X軸ミラー36及びY軸ミラ
ー37をスライダ部31に搭載し、X軸センサ39,4
0とY軸センサ38を格子プラテン30側に固定しても
よい。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による
と、移動体の移動量を演算する演算手段によって、この
移動体が停止したときに、波長を変化させて光を照射
し、この移動体と固定体との間の距離を演算するので、
装置の構造を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る位置決め装置の構成
図である。
【図2】スライダ部の格子プラテンと対向する面の構成
図である。
【図3】図2のA−A′部分の断面図である。
【図4】X軸原点センサ及びY軸原点センサの配置を示
す図である。
【図5】図1の制御部の構成例を示した図である。
【図6】図1のセンサの構成例を示した図である。
【図7】スライダ部とX軸ミラーとの間の距離の演算方
法を説明するための図である。
【図8】格子プラテン上にスライダ部を停止させる停止
装置の構成図である。
【図9】原点復帰動作を説明するためのフローチャート
である。
【図10】従来の位置決め装置の構成図である。
【図11】比較例として示す位置決め装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
30 格子プラテン 31 スライダ部 32 浮揚手段 33 Y軸モータ 34,35 X軸モータ 36 X軸ミラー 37 Y軸ミラー 38 Y軸センサ 39,40 X軸センサ 41 Y軸制御部 42,43 X軸制御部 52 噴出量調節手段 80 ステージ枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 41/03 H02K 41/03 B 5H641 H02P 7/00 101 H02P 7/00 101S 101C 8/08 8/00 301C 8/40 306 Fターム(参考) 2F064 AA02 FF02 FF08 GG12 GG16 GG22 GG38 HH03 HH08 JJ01 2F065 AA03 DD06 FF52 GG06 GG25 HH04 JJ03 JJ05 JJ26 LL12 LL17 LL36 LL46 NN06 PP12 5H303 AA01 AA04 BB02 BB08 DD04 DD10 EE03 EE07 FF01 FF07 FF10 GG02 GG13 HH01 HH07 HH09 5H540 AA01 BA07 BB01 BB07 BB08 CC10 EE02 EE05 EE13 FA04 FA14 FA24 FB03 5H580 AA03 CA03 FB01 FB05 FC06 FD12 HH08 5H641 BB10 GG03 GG08 GG26 GG29 HH03 HH07 HH10 JA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物を搭載する移動体を固定体に対し
    て移動させて、この対象物を位置決めする位置決め装置
    であって、 前記移動体又は前記固定体のいずれか一方から他方へ光
    源の光を照射し、その反射光を受光して、この移動体の
    移動により生ずる光の干渉からこの移動体の移動量を演
    算する演算手段と、 前記移動体を停止させる停止手段とを含み、 前記演算手段は、前記移動体が停止したときに、前記光
    源の光の波長を変化させて光を照射し、この移動体と前
    記固定体との間の距離を演算すること、 を特徴とする位置決め装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の位置決め装置におい
    て、 前記演算手段が演算した距離に基づいて、前記移動体が
    原点又はその近傍に復帰するように、前記移動手段を制
    御する制御手段を備えること、 を特徴とする位置決め装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の位置決め
    装置において、 前記固定体と前記移動体との間に気体を噴出して、この
    移動体を浮揚させる浮揚手段を備え、 前記移動手段は、前記固定体と前記移動体との間に磁気
    吸引力を発生し、この磁気吸引力によってこの移動体を
    移動させ、 前記停止手段は、前記磁気吸引力によって前記移動体が
    前記固定体に吸着して停止するように、前記浮揚手段に
    供給する前記気体の供給量を低下すること、を特徴とす
    る位置決め装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載の位置決め装置において、 前記移動体を移動させる移動手段は、 前記移動体のX軸方向に形成された一定ピッチの歯と、
    前記固定体のX軸方向及びY軸方向に形成された一定ピ
    ッチの歯との間に磁気吸引力を発生し、この磁気吸引力
    によってこの移動体をX軸方向に移動させるX軸モータ
    と、 前記移動体のY軸方向に形成された一定ピッチの歯と、
    前記固定体のX軸方向及びY軸方向に形成された一定ピ
    ッチの歯との間に磁気吸引力を発生し、この磁気吸引力
    によってこの移動体をY軸方向に移動させるY軸モータ
    とを備え、 前記演算手段は、 X軸方向にレーザ光を照射して、この移動体のX軸方向
    の移動量を演算するX軸レーザ干渉計と、 Y軸方向にレーザ光を照射して、この移動体のY軸方向
    の移動量を演算するY軸レーザ干渉計とを備えること、 を特徴とする位置決め装置。
  5. 【請求項5】 対象物を搭載する移動体を固定体に対し
    て移動させて、この対象物を位置決めする位置決め装置
    の原点復帰方法であって、 前記移動体を停止させて、前記移動体又は前記固定体の
    いずれか一方から他方へ光源の光の波長を変化させて光
    を照射し、その反射光を受光して、この移動体の移動に
    より生ずる光の干渉からこの移動体とこの固定体との距
    離を演算し、 前記移動体を移動させて、前記移動体又は前記固定体の
    いずれか一方から他方へ光を照射し、その反射光を受光
    して、この移動体の移動により生ずる光の干渉からこの
    移動体の移動量を演算し、 前記距離と前記移動量とに基づいて、この移動体を原点
    又はその近傍に復帰させること、 を特徴とする位置決め装置の原点復帰方法。
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