JP2003250295A - 位置決め装置 - Google Patents

位置決め装置

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JP2003250295A
JP2003250295A JP2002047837A JP2002047837A JP2003250295A JP 2003250295 A JP2003250295 A JP 2003250295A JP 2002047837 A JP2002047837 A JP 2002047837A JP 2002047837 A JP2002047837 A JP 2002047837A JP 2003250295 A JP2003250295 A JP 2003250295A
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axis
motor
positioning device
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Shigeru Hashida
茂 橋田
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Yokogawa Electric Corp
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • G03F7/70716Stages
    • G03F7/70725Stages control
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 速度変動を低減させることができる位置決め
装置を提供する。 【解決手段】 スライダ部2側の歯と格子プラテン3側
の歯3aとが機械的に高精度に形成されているため、コ
ギング力と転流角との関係は可動領域内で略均一であ
る。補正テーブル記憶部42は、X軸位置速度制御部2
0がX軸モータ4,5を一定速度で駆動したときに、X
軸電流指令値の変動分(AC成分)をこのX軸モータ
4,5のX軸転流角に対応するX軸電流補正値として記
憶する。本運転時に上位コントローラ18の指令によっ
てX軸モータ4,5が駆動するときには、X軸転流角に
対応するX軸電流補正値を一定周期で補正テーブル記憶
部42からX軸電流補正部44が読み出してX軸電流指
令値に加算する。その結果、コギング力によって発生す
る速度変動を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、固定体に対して
移動体を浮揚した状態で移動させて、この移動体を所定
の位置に位置決めする位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の位置決め装置の構成図で
ある。従来の位置決め装置101は、スライダ部102
を格子プラテン103上でX軸方向及びθ軸回りに駆動
するX軸モータ104,105と、スライダ部102を
Y軸方向に駆動するY軸モータ106と、スライダ部1
02のX軸方向及びY軸方向の位置を検出する3軸レー
ザ干渉計110と、スライダ部102がX軸方向に移動
するようにX軸モータ104,105を制御するX軸位
置速度制御部120と、スライダ部102がθ軸回りに
回転するようにX軸モータ104,105を制御するθ
軸位置速度制御部122と、スライダ部102がY軸方
向に移動するようにY軸モータ106を制御するY軸位
置速度制御部123とを備える。この従来の位置決め装
置101では、X軸位置速度制御部120、Y軸位置速
度制御部123及びθ軸位置速度制御部122がX軸、
Y軸及びθ軸に対して独立して位置制御及び速度制御す
る。その結果、従来の位置決め装置101では、X軸電
流駆動インバータ132,133及びY軸電流駆動イン
バータ134への指令に変換する個所でX軸及びθ軸を
独立して制御(非干渉化)するため、X軸、Y軸及びθ
軸の制御ゲインを独立に設定することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の位置決め装置1
01では、X軸モータ104,105及びY軸モータ1
06が駆動すると、スライダ部102側と格子プラテン
103側との間の磁気吸引力が均一ではないため、X軸
モータ104,105及びY軸モータ106の歯ピッチ
周期でコギング力が変化して速度が変動する。このた
め、従来の位置決め装置101では、速度制御のゲイン
を上げることによってこの速度変動を抑えていた。しか
し、従来の位置決め装置101では、速度制御のゲイン
を無限大に上げることはできないため、ある程度の速度
変動が残っていた。
【0004】この発明の課題は、速度変動を低減させる
ことができる位置決め装置を提供することである。
【0005】この発明は、以下のような解決手段によ
り、前記課題を解決する。なお、この発明の実施形態に
対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定
するものではない。請求項1の発明は、固定体(3)に
対して移動体(2)を浮揚した状態で移動させて、この
移動体を所定の位置に位置決めする位置決め装置であっ
て、前記移動体側の歯(4a,5a,6a)と前記固定
体側の歯(3a)との間に磁気吸引力を発生させてこの
移動体を駆動するモータ(4,5,6)と、前記移動体
の位置を検出して位置検出値を出力する位置検出手段
(11,12,13)と、前記位置検出値に基づいて前
記モータを駆動制御する制御手段(20,23)と、前
記モータの歯ピッチ周期の速度変動を低減するために、
前記モータを駆動制御するための電流指令値を前記位置
検出値に基づいて補正する電流補正手段(44,45)
とを備える位置決め装置(1)である。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載の位置
決め装置において、前記制御手段が前記モータを一定速
度で駆動制御したときに、前記電流指令値の変動分をこ
のモータの転流角に対応する電流補正値として記憶する
記憶手段(42,43)を備え、前記電流補正手段は、
前記転流角に対応する前記電流補正値を前記記憶手段か
ら読み出して前記電流指令値を補正することを特徴とし
ている位置決め装置である。
【0007】請求項3の発明は、請求項2に記載の位置
決め装置において、前記記憶手段は、前記移動体が正方
向に駆動するときの電流補正値と、前記移動体が逆方向
に駆動するときの電流補正値とを記憶することを特徴と
する位置決め装置である。
【0008】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
までのいずれか1項に記載の位置決め装置において、前
記モータは、前記移動体をX軸方向に駆動するX軸モー
タ(4,5)と、前記移動体をY軸方向に駆動するY軸
モータ(6)とを備え、前記制御手段は、前記X軸モー
タを駆動制御するX軸制御手段(20)と、前記Y軸モ
ータを駆動制御するY軸制御手段(23)とを備え、前
記位置検出手段は、前記移動体のX軸方向の位置を検出
するX軸レーザ干渉計(11,12)と、前記移動体の
Y軸方向の位置を検出するY軸レーザ干渉計(13)と
を備え、前記電流補正手段は、前記X軸レーザ干渉計が
出力するX軸位置検出値に基づいて、前記X軸制御手段
が出力するX軸電流指令値を補正するX軸電流補正手段
(44)と、前記Y軸レーザ干渉計が出力するY軸位置
検出値に基づいて、前記Y軸制御手段が出力するY軸電
流指令値を補正するY軸電流補正手段(45)とを備え
ることを特徴とする位置決め装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について詳しく説明する。図1は、この発明
の実施形態に係る位置決め装置の構成図である。位置決
め装置1は、スライダ部2を格子プラテン3に対して浮
揚した状態で移動させて、このスライダ部2を所定の位
置(2次元位置)に位置決めする装置である。位置決め
装置1は、例えば、プローバ、ハンドラ、ステッパなど
の半導体製造装置に用いられる。
【0010】スライダ部2は、図示しない位置決め対象
物を搭載してX軸方向及びY軸方向に移動する可動部
(移動体)である。スライダ部2は、格子プラテン3と
対向する面にノズルを備えており、図示しない浮揚手段
がこのノズルから圧縮空気を噴出させることによって浮
上力を得て、格子プラテン3上を浮揚する。格子プラテ
ン3は、磁性体で構成された土台となる平盤(固定体)
であり、X軸方向及びY軸方向に沿って一定ピッチで歯
3aが形成されている。
【0011】図2は、この発明の実施形態に係る位置決
め装置のX軸コア及びY軸コアの配列を示す図である。
X軸モータ4,5は、X軸方向及びθ軸方向にスライダ
部2を駆動するモータであり、Y軸モータ6はY軸方向
にスライダ部2を駆動するモータである。図2に示すよ
うに、X軸モータ4,5は、格子プラテン3の歯3aと
対向する位置に、X軸方向に一定ピッチで歯4a,5a
が形成されたコア4b,5bを備えており、歯4a,5
aと歯3aとの間に磁気吸引力を生じさせてスライダ部
2をX軸方向に移動させる。Y軸モータ6は、格子プラ
テン3の歯3aと対向する位置に、Y軸方向に一定ピッ
チで歯6aが形成されたコア6b,6cを備えており、
歯6a,7aと歯3aとの間に磁気吸引力を生じさせて
スライダ部2をY軸方向に移動させる。コア4b,5b
は、スライダ部2の中心Oに対し対称な位置(点対称)
に配置されており、コア6b,6cはスライダ部2の中
心Oに対し対称な位置(点対称)に配置されている。
【0012】図3は、この発明の実施形態に係る位置決
め装置のX軸コアの構成図である。図2に示すコア4
b,5b,6b,6cは、図3に示す1つのコアに相当
する。コア4b,5b,6b,6cは、いずれも同一構
造であり、以下ではコア4bを例に挙げて説明する。コ
ア4bは、モータコア4cとモータコア4dとの間に永
久磁石4eを挟み込むように配列されている。永久磁石
4eはモータコア4c,4dの配列方向に沿って着磁さ
れている。モータコア4cには、突極41A,41B,
41Cの配列順に従ってA相コイル42A、B相コイル
42B、C相コイル42Cが巻かれている。A相コイル
42A、B相コイル42B、C相コイル42Cは、2つ
のモータコア4c,4dの突極41A,41B,41C
にまたがって巻かれている。各突極41A,41B,4
1Cの先端にはピッチPで歯4aが形成されている。突
極41A,41B,41Cの歯4aはそれぞれP/3ず
つ位相がずれている。A相コイル42A、B相コイル4
2B、C相コイル42Cには位相が120°づつずれた
正弦波電流が流される。モータコア4dもモータコア4
cと同様な構成になっている。モータコア4dはモータ
コア4cに対して突極の歯の位相をP/2だけずらして
配置されている。A相コイル42A、B相コイル42
B、C相コイル42Cに3相の正弦波電流を流すことに
よって、モータコア4c,4dはa−a´方向に移動す
る。
【0013】図1に示すX軸ミラー8は、格子プラテン
3に装着されており、Y軸方向に沿って鏡面が形成され
ている。Y軸ミラー9は、格子プラテン3に装着されて
おり、X軸方向に沿って鏡面が形成されている。
【0014】図4は、この発明の実施形態に係る位置決
め装置の3軸レーザ干渉計の構成図である。3軸レーザ
干渉計10は、スライダ部2のX軸方向及びY軸方向の
位置を検出するとともに、スライダ部2のθ軸回りの回
転角(回転ずれ角)を検出する装置である。3軸レーザ
干渉計10は、図4に示すように、X軸センサ11を備
えるX軸干渉ユニット14と、X軸センサ12を備える
X軸干渉ユニット15と、Y軸センサ13を備えるY軸
干渉ユニット16と、X軸センサ11,12及びY軸セ
ンサ13に共通の光源となるレーザ光源17などから構
成されている。
【0015】図4に示すように、X軸センサ11,12
のコーナーキューブ11f,12fはスライダ部2のX
軸方向の中心軸に関して対称な位置に配置され、Y軸セ
ンサ13のコーナーキューブ13fはスライダ部2のY
軸方向の中心位置に配置されている。このため、スライ
ダ部2に熱膨張が生じたときに、各コーナーキューブ1
1f,12f,13fの位置ずれ量がほぼ等しくなる。
これによって、熱膨張によりX軸センサ11,12及び
Y軸センサ13が受ける影響を低減できる。
【0016】X軸センサ11,12は、スライダ部2の
X軸方向の位置を検出するレーザ干渉計であり、Y軸セ
ンサ13はスライダ部2のY軸方向の位置を検出するレ
ーザ干渉計である。図1に示すように、X軸センサ1
1,12は、X軸方向にレーザ光を照射して、プラテン
3に装着されたX軸ミラー8で反射された反射光を受
け、光の干渉を利用してスライダ部2の位置を検出す
る。Y軸センサ13は、Y軸方向にレーザ光を照射し
て、プラテン3に装着されたY軸ミラー9で反射された
反射光を受け、光の干渉を利用してスライダ部2の位置
を検出する。X軸センサ11,12及びY軸センサ13
は、いずれも同一構造であり、以下ではX軸センサ11
の構造を説明する。
【0017】図5は、この発明の実施形態に係る位置決
め装置のX軸センサの構成を示す図である。図5に示す
レーザ光源17はレーザ光を出射する。レーザ光源17
の出射光の光路には、ミラー11a,11b、ハーフミ
ラー11c、偏向ビームスプリッタ(PBSとする)1
1d、λ/4板11e、コーナーキューブ11f、X軸
ミラー8が配置されている。
【0018】レーザ光源17から出た光には、ハーフミ
ラー11c、ミラー11b、ミラー11a、ハーフミラ
ー11cの経路で進み、図のb方向に進む光がある。こ
の光をの光とする。また、レーザ光源17から出た光
には、ハーフミラー11c、PBS11d、λ/4板1
1e、X軸ミラー8、λ/4板11e、PBS11d、
コーナーキューブ11f、λ/4板11d、X軸ミラー
8、λ/4板11e、PBS11d、ハーフミラー11
cの経路で進み、図のb方向に進む光がある。この光を
の光とする。
【0019】ミラー11bはレーザ光源17の光軸と4
5°の角度をなして配置されている。これに対して、ミ
ラー11cはレーザ光源17の光軸と45°+θaの角
度をなして配置されている。ミラー11cの配置角度が
θaだけずれていることにより、の光の波面がの光
の波面に対してθaだけずれる。これによって、の光
との光が干渉して干渉縞Sを作る。フォトダイオード
アレイ(PDAとする)110は干渉縞Sを検出する。
PDA110は4個のフォトダイオード110A〜11
0Dからなる。4個のフォトダイオード110A〜11
0Dは干渉縞Sの1ピッチ内に配置されている。各フォ
トダイオード110A〜110Dはp/4(pは干渉縞
のピッチ)ずつずらして配置されている。干渉縞のピッ
チp=λ/θa(λはレーザ光の波長)となる。
【0020】減算器11gは、(フォトダイオード11
0Aの検出信号)−(フォトダイオード110Cの検出
信号)なる演算を行う。減算器11hは、(フォトダイ
オード110Bの検出信号)−(フォトダイオード11
0Dの検出信号)なる演算を行う。
【0021】スライダ部2が移動すると、これに伴って
X軸センサ11が移動し、干渉縞が図5のd−d´方向
に動く。干渉縞が動くと各フォトダイオード110A〜
110Dに当る干渉縞の明暗部分が動き、フォトダイオ
ード110A〜110Dの検出値が変化する。これをも
とにスライダ部2の位置を検出する。
【0022】干渉縞がd方向に移動したときは、フォト
ダイオードの出力VA 〜VD は次のとおりになる。 VA =K[1+msin{xe・2π/(λ/4)}]
+KnB =K[1+mcos{xe・2π/(λ/4)}]
+Knc =K[1−msin{xe・2π/(λ/4)}]
+KnD =K[1−mcos{xe・2π/(λ/4)}]
+Kn xe:検出対象の距離、K,m:係数、Kn :ノイズ成
【0023】減算器11gと11hの減算信号は次のと
おりになる。 VA −VC =2mKsin{xe・2π/(λ/4)} VB −VD =2mKcos{xe・2π/(λ/4)} 減算の結果、外乱光により発生した直流のノイズ成分K
n がキャンセルされる。信号VA −VC とVB −V
D が前述したA相パルスとB相パルスに変換される。
干渉縞がd´方向に動いたときは、信号VA −VC
B −VD の位相関係は逆転する。
【0024】コンパレータ11i,11jは減算器11
gと11hの減算信号からA相パルスとB相パルスを生
成する。方向判別回路11kは、A相パルスとB相パル
スの位相関係からスライダ部2の移動方向を判別し、判
別結果に応じてアップパルスまたはダウンパルスを発生
する。
【0025】アップダウンカウンタ11mはアップパル
スまたはダウンパルスに応じてアップカウントまたはダ
ウンカウントを行う。アップダウンカウンタ11mのカ
ウントがスライダ部2の検出位置になる。初期状態では
X軸モータ4のA相コイル42A、B相コイル42B、
C相コイル42cに既知電流を流したときにモータのロ
ータとステータの歯の位相がどれだけずれるかが予め分
っている。この時のアップダウンカウンタ11mの値を
基準値、例えば0に設定する。スライダ部2の移動に伴
ってアップダウンカウンタ11mは基準値からアップカ
ウントまたはダウンカウントを行って位置を検出する。
このようにしてインクリメンタル方式に位置検出をす
る。
【0026】図1に示す上位コントローラ18は、XY
サーボドライバ19にX軸位置及びY軸位置を指令する
指令部である。XYサーボドライバ19は、X軸位置指
令及びY軸位置指令に基づいて、X軸モータ4,5及び
Y軸モータ6を駆動するための電流を制御する制御部で
ある。
【0027】図1に示すX軸位置速度制御部20は、ス
ライダ部2がX軸方向に移動するように、X軸モータ
4,5を制御する制御部である。X軸位置速度制御部2
0は、図1に示す上位コントローラ18が出力するX軸
位置指令値(位置xの信号)xiを帰還信号としてスラ
イダ部2のX軸方向の位置と速度をフィードバック制御
する。X軸位置速度制御部20は、X軸位置指令値xi
に基づいてスライダ部2をX軸方向に移動させるための
電流を駆動し制御する。X軸位置速度制御部20は、X
軸モータ4,5を駆動制御するためのX軸電流指令値I
rxを出力する。
【0028】θ軸位置指令部21は、スライダ部2がθ
軸回りに回転しないようにθ軸位置(θi=0)を指令
する指令部である。θ軸位置速度制御部22は、スライ
ダ部2がθ軸回りに回転するように、X軸モータ4,5
及びY軸モータ6を制御する制御部である。θ軸位置速
度制御部22は、ヨーイング角θの信号を帰還信号とし
てスライダ部2のθ方向の位置と速度をフィードバック
制御する。θ軸位置速度制御部22は、スライダ部2を
θ方向に回転させる推力指令値Irθを制御信号として
出力する。θ軸位置速度制御部22は、X軸電流駆動イ
ンバータ32,33に逆方向の電流を流すことで回転ト
ルクを発生させる。
【0029】Y軸位置速度制御部23は、スライダ部2
がY軸方向に移動するように、Y軸モータ6を制御する
制御部である。Y軸位置速度制御部23は、上位コント
ローラ18が出力するY軸位置指令値(位置yの信号)
yiを帰還信号としてスライダ部2のY軸方向の位置と
速度をフィードバック制御する。Y軸位置速度制御部2
3は、Y軸位置指令値yiに基づいてスライダ部2をY
軸方向に移動させるための電流を駆動し制御する。Y軸
位置速度制御部23は、Y軸モータ6を駆動制御するた
めのY軸電流指令値Iryを出力する。
【0030】電流センサ28は、図3及び図4に示すX
軸モータ4のA相コイル42A、B相コイル42B、C
相コイル42Cに流れる電流を検出し、電流センサ29
はX軸モータ5のコイルに流れる電流を検出し、電流セ
ンサ30はY軸モータ6に流れる電流を検出する。
【0031】X軸電流駆動インバータ32は、X軸モー
タ4の電流を制御し、X軸電流駆動インバータ33はX
軸モータ5の電流を制御し、Y軸電流駆動インバータ3
4はY軸モータ6の電流を制御する。X軸電流駆動イン
バータ32は、図3及び図4に示すコア4aのA相コイ
ル42A、B相コイル42B、C相コイル42Cに流れ
る電流を制御するとともに、X軸モータ4を転流制御す
る転流電流制御回路である。
【0032】変換回路39は、X軸センサ11,12及
びY軸センサ13の検出値X1,X2,Yを、スライダ
部2を中心とするX軸方向の位置x(x=X1+X
2)、Y軸方向の位置y(y=Y)、スライダ部2のヨ
ーイング角θ(θ=X2−X1)に変換する回路であ
る。変換回路39は、X軸センサ11,12及びY軸セ
ンサ13の検出値X1,X2,YをX軸転流角及びY軸
転流角に変換する。
【0033】図6は、この発明の実施形態に係る位置決
め装置の補正テーブルの構成図である。補正テーブル生
成部40は、X軸位置速度制御部20が出力するX軸電
流指令値を補正するための補正テーブルを生成する部分
であり、補正テーブル生成部41はY軸位置速度制御部
23が出力するY軸電流指令値を補正するための補正テ
ーブルを生成する部分である。この実施形態では、図1
に示す格子プラテン3側の歯3aと図2に示すスライダ
部2側の歯4a,5a,6aとが機械的に高精度に形成
されているため、コギング力と転流角との関係は可動領
域内で略均一であり、歯ピッチ周期で略一定のコギング
力が発生する。図6に示すように、補正テーブル生成部
40はX軸モータ4,5を一定速度で走行させたとき
に、X軸モータ4,5のX軸電流指令値のAC成分を検
出してX軸転流角との関係を示すX軸補正テーブルを生
成する。同様に、補正テーブル生成部41は、Y軸モー
タ6を一定速度で走行させたときに、Y軸モータ6のY
軸電流指令値のAC成分を検出してY軸転流角との関係
を示すY軸補正テーブルを生成する。補正テーブル生成
部40,41は、スライダ部2の走行方向によりコギン
グ力が微妙に異なるため、正方向走行時及び負方向走行
時のコギング補正テーブルをそれぞれ別個に合計4つ生
成する。補正テーブル生成部40,41は、コギング力
と転流角との関係が不変であるため、位置決め装置1の
製造時に補正テーブルを一旦生成した後は補正テーブル
を再度生成しない。
【0034】補正テーブル記憶部42は、X軸位置速度
制御部20がX軸モータ4,5を一定速度で駆動したと
きに、X軸電流指令値の変動分をこのX軸モータ4,5
のX軸転流角に対応するX軸電流補正値として記憶する
メモリである。補正テーブル記憶部43は、Y軸位置速
度制御部23がY軸モータ6を一定速度で駆動したとき
に、Y軸電流指令値の変動分をこのY軸モータ6のY軸
転流角に対応するY軸電流補正値を記憶するメモリであ
る。補正テーブル記憶部42,43は、位置決め装置1
の電源OFFにより補正テーブルの記憶内容を失わない
ように、ドライバ内などのEEPROMなどに記憶する。補正
テーブル記憶部42,43は、スライダ部2が正方向に
駆動するときの電流補正値と、スライダ部2が逆方向に
駆動するときの電流補正値とを記憶する。
【0035】X軸電流補正部44は、X軸モータ4,5
の歯ピッチ周期の速度変動を低減するために、X軸セン
サ11,12が出力するX軸位置検出値に基づいて、X
軸位置速度制御部20が出力するX軸電流指令値を補正
する部分である。Y軸電流補正部45は、Y軸モータ6
の歯ピッチ周期の速度変動を低減するために、Y軸セン
サ13が出力するY軸位置検出値に基づいて、Y軸位置
速度制御部23が出力するY軸電流指令値を補正する部
分である。
【0036】(補正テーブル生成動作)次に、この発明
の実施形態に係る位置決め装置の補正テーブルの生成動
作を説明する。図7は、この発明の実施形態に係る位置
決め装置の補正テーブルの生成動作を説明するためのフ
ローチャートである。以下では、X軸モータ4,5を正
方向に駆動させて正方向走行時のX軸補正テーブルを補
正テーブル生成部40が生成する場合を例に挙げて説明
する。ステップ(以下Sという)100において、本運
転前の製造時などにカウンタ値がリセット(m=0)さ
れて補正テーブルの値がゼロに設定(クリア)され、X
軸位置速度制御部20がX軸モータ4,5を一定速度で
正方向に走行を開始させる。
【0037】S200において、X軸モータ4,5が一
定速度になるまで待つ。S300において、k=X軸転
流角×N/2π(kは定数)が演算される。例えば、X
軸モータ4,5の歯ピッチk=2mmであり、補正テー
ブルのサイズN=64である場合には、X軸転流角1
1.25°ピッチの補正値を用意することになる。
【0038】S400において、補正テーブルのk番目
の値がゼロであるか否かが判断される。補正テーブルの
k番目の値がゼロであると補正テーブル生成部40が判
断したときにはS500に進み、補正テーブルのk番目
の値がゼロではないと補正テーブル生成部40が判断し
たときにはS400に戻り判断を繰り返す。
【0039】S500において、電流指令値の値が補正
テーブルのk番目に入れられて、カウンタ値mがインク
リメント(m=m+1)される。電流センサ28が検出
した電流指令値を補正テーブル生成部40が補正テーブ
ル記憶部42に出力し、補正テーブル記憶部42が補正
テーブルのk番目にこの電流指令値を記憶する。
【0040】S600において、カウント値m=Nであ
るか否かが判断される。カウント値mが補正テーブルの
サイズNに達したと補正テーブル生成部40が判断した
ときにはS700に進み、カウント値mが補正テーブル
のサイズNに達していないと補正テーブル生成部40が
判断したときにはS400に戻る。
【0041】S700において、補正テーブルの電流指
令値の平均値が算出されて、補正テーブルの各電流指令
値からこの平均値が差し引かれる。補正テーブル生成部
40は、補正テーブルの電流指令値の平均値を演算し、
補正テーブルの各電流指令値からDC成分(平均値)を
減算して、電流指令値のAC成分(コギングによる変動
分)のみを抽出する。次に、X軸モータ4,5を逆方向
に駆動させて負方向走行時のX軸補正テーブルを補正テ
ーブル生成部40が生成する。同様に、Y軸モータ6を
正方向及び負方向に駆動させて正方向走行時のY軸補正
テーブル及び負方向走行時のY軸補正テーブルを補正テ
ーブル生成部41が生成する。
【0042】(位置決め動作)次に、この発明の実施形
態に係る位置決め装置の動作を説明する。図3に示すよ
うに、コア4b,5bが推力Fxを発生すると、スライ
ダ部2はf方向に移動する。コア6b,6cが推力Fy
を発生すると、スライダ部2はg方向に移動する。X軸
モータ4,5は、それぞれ別個のX軸電流駆動インバー
タ32,33に接続されており、Y軸モータ6は別個の
Y軸電流駆動インバータ34に接続されている。X軸モ
ータ4,5に逆方向の電流が流れると、コア4bが推力
−Fxを発生するともにコア5bが推力Fxを発生す
る。その結果、スライダ部2に回転トルクが発生してス
ライダ部2がθ1方向に回転し、スライダ部2のヨーイ
ングが除去される。
【0043】本運転時に上位コントローラ18の指令に
よってX軸モータ4,5が駆動するときには、X軸転流
角をインデックスとしてこのX軸転流角に対応するX軸
電流補正値を一定周期で補正テーブル記憶部42からX
軸電流補正部44が読み出してX軸電流指令値に加算す
る。同様に、Y軸電流補正部45は、上位コントローラ
18の指令によってY軸モータ6が駆動するときには、
Y軸転流角に対応するY軸電流補正値を一定周期で補正
テーブル記憶部43から読み出してY軸電流指令値に加
算する。X軸電流補正部44及びY軸電流補正部45
は、位置決め停止時と通常の走行時ではコギング力が微
妙に異なるため、設定速度(可変)よりも低い速度や停
止時では電流補正値を変更しない。
【0044】この発明の実施形態に係る位置決め装置に
は、以下に記載するような効果がある。 (1) この実施形態では、X軸モータ4,5及びY軸モー
タ6の歯ピッチ周期の速度変動を低減するために、X軸
センサ11,12及びY軸センサ13が出力する位置検
出値に基づいて、X軸位置速度制御部20及びY軸位置
速度制御部23が出力する電流指令値をX軸電流補正部
44及びY軸電流補正部45が補正する。その結果、コ
ギング力によって発生する速度リップルを低減すること
ができる。
【0045】(2) この実施形態では、X軸モータ4,5
及びY軸モータ6が一定速度で駆動制御されたときに、
X軸転流角及びY軸転流角に対応するX軸電流補正値及
びY軸電流補正値としてX軸電流指令値及びY軸電流指
令値の変動分を補正テーブル記憶部42,43が記憶す
る。その結果、速度変動を低減することができる。
【0046】(3) この実施形態では、スライダ部2が正
方向に駆動するときのX軸電流補正値及びY軸電流補正
値と、スライダ部2が逆方向に駆動するときのX軸電流
補正値及びY軸電流補正値とを補正テーブル記憶部4
2,43が記憶する。その結果、スライダ部2の移動方
向によって異なる速度変動を抑えることができる。
【0047】(4) この実施形態では、X軸センサ11,
12が出力するX軸位置検出値に基づいて、X軸位置速
度制御部20が出力するX軸電流指令値をX軸電流補正
部44が補正し、Y軸センサ13が出力するY軸位置検
出値に基づいて、Y軸位置速度制御部23が出力するY
軸電流指令値をY軸電流補正部45が補正する。このよ
うに、エンコーダリップルが無視できるほど小さく、位
置検出信号のリニアリティが極めて高いレーザ干渉計を
利用するため、位置検出信号に基づいて転流角に対応す
る電流補正値を高精度に求めることができる。
【0048】この発明は、以上説明した実施形態に限定
するものではなく、種々の変形又は変更が可能であり、
これらもこの発明の範囲内である。例えば、この実施形
態では、コギング力と転流角との関係は位置決め装置1
毎に異なるため、補正テーブルを記録するEEPROMなどが
他の位置決め装置に装着されると互換性を保てない。こ
の実施形態では、上位コントローラ18からの指令によ
り本運転前に原点復帰動作するが、この原点復帰動作中
に補正テーブル生成動作を含めることで各位置決め装置
に対してドライバの互換性を保つことができる。また、
この場合には、電源ON後に補正テーブルを生成するた
め揮発性のメモリに配置することができ安価になる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によると
速度変動を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る位置決め装置の構成
図である。
【図2】この発明の実施形態に係る位置決め装置のX軸
コア及びY軸コアの配列を示す図である。
【図3】この発明の実施形態に係る位置決め装置のX軸
コアの構成図である。
【図4】この発明の実施形態に係る位置決め装置の3軸
レーザ干渉計の構成図である。
【図5】この発明の実施形態に係る位置決め装置のX軸
センサの構成図である。
【図6】この発明の実施形態に係る位置決め装置の補正
テーブルの構成図である。
【図7】この発明の実施形態に係る位置決め装置の補正
テーブルの生成動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図8】従来の位置決め装置の構成図である。
【符号の説明】
1 位置決め装置 2 スライダ部(移動体) 3 格子プラテン(固定体) 3a 歯 4,5 X軸モータ 4a,5a 歯 6 Y軸モータ 6a 歯 10 3軸レーザ干渉計 11,12 X軸センサ 13 Y軸センサ 20 X軸位置速度制御部(X軸制御手段) 22 θ軸位置速度制御部(θ軸制御手段) 23 Y軸位置速度制御部(Y軸制御手段) 32,33 X軸電流駆動インバータ 34 Y軸電流駆動インバータ 42,43 補正テーブル記憶部 44,45 電流補正部
フロントページの続き Fターム(参考) 5H303 AA06 BB02 BB08 BB12 BB14 CC03 DD04 DD10 DD11 FF10 GG13 HH02 JJ09 KK18 KK32 LL03 LL09 5H540 AA06 BA03 BA07 BB01 BB07 EE02 EE05 EE08 EE10 FC02 5H641 BB06 BB10 BB15 GG02 GG03 GG04 GG26 HH02 HH03 JA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定体に対して移動体を浮揚した状態で
    移動させて、この移動体を所定の位置に位置決めする位
    置決め装置であって、 前記移動体側の歯と前記固定体側の歯との間に磁気吸引
    力を発生させてこの移動体を駆動するモータと、 前記移動体の位置を検出して位置検出値を出力する位置
    検出手段と、 前記位置検出値に基づいて前記モータを駆動制御する制
    御手段と、 前記モータの歯ピッチ周期の速度変動を低減するため
    に、前記モータを駆動制御するための電流指令値を前記
    位置検出値に基づいて補正する電流補正手段と、 を備える位置決め装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の位置決め装置におい
    て、 前記制御手段が前記モータを一定速度で駆動制御したと
    きに、前記電流指令値の変動分をこのモータの転流角に
    対応する電流補正値として記憶する記憶手段を備え、 前記電流補正手段は、前記転流角に対応する前記電流補
    正値を前記記憶手段から読み出して前記電流指令値を補
    正すること、 を特徴とする位置決め装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の位置決め装置におい
    て、 前記記憶手段は、前記移動体が正方向に駆動するときの
    電流補正値と、前記移動体が逆方向に駆動するときの電
    流補正値とを記憶すること、 を特徴とする位置決め装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載の位置決め装置において、 前記モータは、 前記移動体をX軸方向に駆動するX軸モータと、 前記移動体をY軸方向に駆動するY軸モータとを備え、 前記制御手段は、 前記X軸モータを駆動制御するX軸制御手段と、 前記Y軸モータを駆動制御するY軸制御手段とを備え、 前記位置検出手段は、 前記移動体のX軸方向の位置を検出するX軸レーザ干渉
    計と、 前記移動体のY軸方向の位置を検出するY軸レーザ干渉
    計とを備え、 前記電流補正手段は、 前記X軸レーザ干渉計が出力するX軸位置検出値に基づ
    いて、前記X軸制御手段が出力するX軸電流指令値を補
    正するX軸電流補正手段と、 前記Y軸レーザ干渉計が出力するY軸位置検出値に基づ
    いて、前記Y軸制御手段が出力するY軸電流指令値を補
    正するY軸電流補正手段とを備えること、 を特徴とする位置決め装置。
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Cited By (4)

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WO2023222832A1 (en) * 2022-05-20 2023-11-23 Universiteit Twente Spherical electromagnetic actuator and method for controlling a magentic field thereof

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