JP2001154246A - ストロボ装置 - Google Patents

ストロボ装置

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JP2001154246A
JP2001154246A JP33531399A JP33531399A JP2001154246A JP 2001154246 A JP2001154246 A JP 2001154246A JP 33531399 A JP33531399 A JP 33531399A JP 33531399 A JP33531399 A JP 33531399A JP 2001154246 A JP2001154246 A JP 2001154246A
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Japan
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voltage
light
capacitor
voltage data
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JP33531399A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Uchiyama
浩行 内山
Yutaka Yoshida
豊 吉田
Katsumi Motomura
克美 本村
Shuichi Ishii
秀一 石井
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切な基準電圧を簡単に得られようにする。 【解決手段】 RC積分回路36のコンデンサ36aの
充電電圧は、A/D変換器43によって電圧データに変
換される。比較手段45aは、得られる充電電圧データ
とEEPROM40に予め記憶された基準電圧データと
を比較する。この比較結果に基づいて、充電電圧データ
が基準電圧データよりも小さいときには、RC積分回路
36に所定の電圧が与えてコンデンサ36aを充電し、
充電電圧データが基準電圧データよりも大きいときに
は、コンデンサ36aを放電して、コンデンサの充電電
圧が基準電圧データに表される電圧値となるようにし、
このコンデンサの充電電圧を基準電圧として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動調光式のスト
ロボ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンパクトカメラやインスタントカメラ
等のカメラの多くには、自動調光式のストロボ装置が搭
載されている。このストロボ装置では、被写体から反射
されてくるストロボ光をフォトトランジスタ等の受光素
子で受光して光量積分を行い、この積分量が所定レベル
に達したときに、サイリスタやIGBT(絶縁ゲート型
バイポーラトランジスタ)等の半導体スイッチによって
ストロボ放電管でのメインコンデンサの放電を阻止し、
ストロボ発光を停止する。このようにして適切な露光量
が得られるようにしてストロボ光の発光量を調節してい
る。
【0003】上記のような自動調光式のストロボ装置に
おいては、受光素子に流れる光電流でコンデンサを充電
することにより光量積分を行い、このコンデンサの充電
電圧あるいは充電電圧に比例した電圧が調光レベルを決
める基準電圧に達した瞬間にストロボ発光を停止してい
る。
【0004】基準電圧は、調光レベルを決めるものであ
るから、適切な電圧値に調整されている必要がある。特
にインスタントカメラのストロボ装置では、インスタン
トフイルムが通常の焼き付け処理が行われず、それ自体
がプリント写真となるため、撮影時点において高精度な
ストロボ発光の制御が要求される。したがって、基準電
圧を極めて精度よく調整しておく必要がある。
【0005】従来では、複数個の抵抗を直列に接続した
分圧回路に一定の電圧を与えることにより必要な基準電
圧は得、基準電圧の微調整を可変抵抗器の抵抗値を変化
させることで行っている。また、インスタントカメラで
は、ユーザが任意にプリント写真の濃度階調を調整でき
るようにした露光補正(フラクショナルコントロール)
が設けられており、この露光補正に応じた大きさの基準
電圧が選択的に取り出される。
【0006】基準電圧を発生させるための従来の回路の
一例を図10に示す。この回路は、主として直列に接続
された3個の分圧抵抗70a〜70cからなる分圧回路
と、この分圧回路に直列に接続された可変抵抗器71と
から構成されている。マイクロコンピュータ72によっ
てトランジスタ73がONとされると、一定の電圧が印
加され分圧抵抗70a〜70cの各接続点から3種類の
電圧V1,V2,V3が得られる。そして、スイッチ7
5が露光補正の操作に応じて切り替えられることによっ
て、3種類の電圧のうちの1つが選択されて基準電圧V
refとして出力される。そして、電圧V1,V2,V
3の大きさは、可変抵抗器71の抵抗値を変化させるこ
とで同時に微調整される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にして可変抵抗器で基準電圧を微調整するストロボ装置
では、適切な電圧値が得られるように、基準電圧を測定
しながら可変抵抗器の抵抗値を手作業で調整していた。
このため作業時間が長くかかるなど作業効等が悪かっ
た。また、調整の精度に限界があり高精度に調整するの
は難しかった。さらには、例えば3種類の電圧のうちの
1つの電圧値を正確に調整しても、他の電圧が所定の電
圧値から大きくずれてしまうといったこともある。
【0008】マイクロコンピュータ等から出力したデジ
タルデータをD/A変換して基準電圧を発生させ、この
基準電圧と受光回路からの電圧とを用いてアナログ量で
の比較を行う手法や、受光回路からの電圧をA/D変換
して得られるデジタルデータと、基準電圧に応じたデジ
タルデータとを用いて、デジタル量で比較する手法も考
えられる。しかしながら、D/A変換する手法を採用し
た場合には、高精度な基準電圧を簡単に得ることができ
るが、高価なD/A変換器が必要となり、コストアップ
が避けられない。また、デジタル量で比較する手法で
は、受光回路からの電圧が基準電圧に達したタイミング
を遅れなく適切に検知するには、処理速度が高速なA/
D変換器やマイクロコンピュータが必要となって、やは
りコストアップが避けられない。
【0009】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、部品点数が少なく、またコストアップを低
く抑え、しかも適切な基準電圧を簡単に得られるように
した自動調光式のストロボ装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、所定の基準電圧に応じて
決められた基準電圧データを格納する基準電圧データ格
納手段と、パルス発生手段から断続的に供給されるパル
ス電圧により抵抗を介して充放電されるコンデンサを有
し、このコンデンサから平滑化された充電電圧を出力す
る積分回路と、この積分回路から得られる充電電圧に応
じた充電電圧データを出力するA/D変換手段と、前記
基準電圧データ格納手段から読み出された基準電圧デー
タと前記充電電圧データとを比較し、充電電圧データが
基準電圧データよりも小さいときには前記パルス発生手
段からパルス電圧を出力させ、大きいときにはパルス電
圧の出力を禁止する制御手段とを備え、前記積分回路か
ら出力される充電電圧を基準電圧として、受光回路から
得られる光量積分電圧と比較し、両者が一致したときに
ストロボ発光を停止させるようにしたものである。
【0011】請求項2記載の発明では、基準電圧データ
格納手段を、予め基準電圧データが書き込まれたEEP
ROMとしたものであり、請求項3記載の発明では、E
EPROMに、複数の異なる基準電圧データが予め記憶
し、このEEPROMから1つの基準電圧データを選択
して読み出す読み出し制御手段を備え、前記EEPRO
Mから選択的に読み出された1つの基準電圧データに基
づいて制御手段が記パルス発生手段を制御することによ
り、積分回路から異なる電圧値の基準電圧を選択的に出
力可能としたものである。また、請求項4記載の発明で
は、EEPROMに、A/D変換手段に所定の基準電圧
を与えることによって得られる充電電圧データを基準電
圧データとして書き込むようにしたものである。
【0012】請求項5記載の発明では、受光回路は、ス
トロボ光を受光する受光素子と、直列に接続された第1
の抵抗及び受光用コンデンサと、これら第1の抵抗及び
受光用コンデンサに並列に接続された第2の抵抗とから
なり、前記受光素子に流れる光電流によって前記受光用
コンデンサが充電され、この受光用コンデンサの充電電
圧に応じた光量積分電圧を出力するとともに、前記第1
及び第2の抵抗を介して前記受光用コンデンサが放電す
るようにされ、制御手段は、前記光量積分電圧が基準電
圧に達することに応答して、前記パルス発生手段からの
パルス電圧の出力を禁止して積分回路のコンデンサを継
続的に放電させ、前記積分回路は、前記抵抗及びコンデ
ンサから決まる放電時の時定数が前記受光用コンデンサ
と前記第1及び第2の抵抗とから決まる前記受光回路の
放電時の時定数に対して相対的に十分に小さくしたもの
である。
【0013】請求項6記載の発明では、基準電圧データ
とA/D変換手段から出力される充電電圧データとに基
づいて、積分回路から出力される電圧の基準電圧として
の適否を判定し、この判定結果に応じた判定信号を出力
する判定手段を備えたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明を実施した自動調光式のス
トロボ装置を搭載したインスタントカメラを図2に示
す。カメラボディ2の前面には、沈胴式の鏡筒3と、オ
ートフォーカス用の投光窓4と受光窓5とが設けられて
いる。鏡筒3には、撮影レンズ6が保持され、また鏡筒
3の前面には被写体輝度を測光するための測光窓7と、
ストロボ受光窓8が設けられている。グリップ部9に
は、レリーズボタン10が設けられ、このレリーズボタ
ン10の上方にはストロボ装置のストロボ発光部11
と、ファインダ12とが設けられている。グリップ部9
の内部は電池室となっており、電源としての電池、例え
ば単三型の乾電池が4本装填される。カメラボディ2の
上面には、メインスイッチボタン13,設定ボタン1
4,LCD15,排出口16が設けられている。
【0015】メインスイッチボタン13を押圧する毎
に、インスタントカメラの電源のON,OFFが交互に
切り替えられる。電源がONとされると、鏡筒3が図示
した沈胴位置から前方に突出した撮影位置に繰り出され
て撮影可能な状態となる。また、電源がOFFとされる
と鏡筒3が沈胴位置に戻されるとともに、レリーズボタ
ン10を押圧操作しても撮影が行われないようになる。
【0016】投光窓4及び受光窓5の奥には、測距用の
投光器と受光器とが組み込まれており、測光窓7の奥に
は測光用の受光素子が配されている。また、ストロボ受
光窓8の奥には自動調光用の受光素子としてのフォトト
ランジスタ18(図3参照)が配されている。
【0017】レリーズボタン10を半押しすると、測距
用の投光器から被写体に向けて測距光が投光され、その
反射光を受光器で受光することによって被写体距離が測
定され、また測光窓7を通して受光素子で被写体輝度が
測定される。引き続きレリーズボタン10を全押しする
と、測定された被写体距離に対応して撮影レンズ6のピ
ント合わせが行われた後に、測定された被写体輝度に基
づいてプログラム式のシャッタ羽根の開閉制御が行われ
て、インスタントフイルム17への露光が行われる。
【0018】露光済のインスタントフイルム17は、排
出口16より排出される。この排出の際に、インスタン
トフイルム17は、その現像液ポッド17aが排出口1
6の奥に設けられた一対の展開ローラにより破裂され、
この現像液ポッド17aに内蔵された現像処理液が内部
に展開される。これにより、インスタントフイルム17
に必要な現像処理が完了され、所定時間の経過後にプリ
ント写真が得られる。
【0019】設定ボタン14を操作することにより、ス
トロボ発光モード及び露光補正モ−ドを選択できる。L
CD15には、ストロボ発光モード,露光補正モード,
インスタントフイルムの残り枚数,電池の残容量等の撮
影に必要な情報が表示される。
【0020】ストロボ発光モ−ドとしては、自動発光モ
ードと、発光禁止モードとのいずれか一方を選択でき
る。自動発光モードでは、被写体輝度が所定レベル以下
であったときにシャッタ羽根の開閉に同期してストロボ
発光が自動的に行われ、ストロボ発光部11からストロ
ボ光が被写体に向けて照射される。発光禁止モードで
は、被写体輝度にかかわらずストロボ発光が行われな
い。
【0021】ストロボ発光時に被写体で反射したストロ
ボ光は、フォトトランジスタ18で受光され、フォトト
ランジスタ18での受光量が所定のレベルに達したとき
にストロボ発光の停止される。なお、ストロボ発光時に
は、シャッタ羽根は、予め決められたストロボ発光用の
シャッタ速度、絞り値で開閉される。
【0022】露光補正モ−ドとしては、プリント写真が
標準的な濃度階調となる「Normalモード」、明る
めの濃度階調となる「Lightモード」、暗めの濃度
階調となる「Darkモード」のいずれかを選択でき
る。「Lightモード」,「Darkモード」では、
「Normalモード」に対して、例えば+2/3E
V,−2/3EVの露光補正が行われる。この露光補正
は、ストロボ発光しない場合にはシャッタ速度、絞り値
の増減によって行われ、ストロボ発光時では一定なシャ
ッタ速度,絞り値の下でストロボ光の発光量の増減によ
って行われる。
【0023】上記インスタントカメラの構成を図3に示
す。マイクロコンピュータ20は、CPU,各部との間
で信号やデータの入出力を行うインタフェース,後述す
るA/D変換器等から構成されている。マイクロコンピ
ュータ20は、ROM20aに格納されたシーケンスプ
ログラムにしたがってインスタントカメラ全体の作動を
制御する。RAM20bは、シーケンスの遂行に必要な
データが一時的に書き込まれるワークメモリとして利用
される。
【0024】測光装置23は、測光用の受光素子等から
構成され、被写体輝度に応じた測光信号をマイクロコン
ピュータ20に送る。オートフォーカス装置24は、測
距用の投光器と受光器、この受光器からの出力に基づい
て被写体距離に応じた測距信号を出力する回路、撮影レ
ンズ6のピント合わせをするための機構等から構成され
ている。シャッタ装置25は、絞り羽根を兼ねたプログ
ラム式のシャッタ羽根とこれを開閉移動するアクチュエ
ータ等から構成されている。フイルム排出機構26は、
撮影完了後に露光済のインスタントフイルム17を排出
するための周知のクロー部材及び展開ローラ等から構成
されている。
【0025】レリーズボタン10の半押しに応答した信
号が入力されると、マイクロコンピュータ20は、測光
装置23及びオートフォーカス装置24を作動させ、被
写体輝度の測光と被写体距離の測距とを行う。マイクロ
コンピュータ20は、測光信号に基づいて露出演算を行
ってシャッタ速度、絞り値を決定、あるいはストロボ発
光の決定をするとともに、測距信号に基づいて撮影レン
ズ6の繰り出し量を求める。露光演算を行う際には、設
定ボタン14で選択されている露光補正モードドに応じ
てシャッタ速度、絞り値が補正される。
【0026】レリーズボタン10が全押しされると、マ
イクロコンピュータ20は、求めた繰り出し量をオート
フォーカス装置24にフィードバックして撮影レンズ6
のピント合わせを行った後に、シャッタ装置25を作動
し、露出演算で得られたシャッタ速度、絞り値でシャッ
タ羽根を開閉する。前述したように自動発光モード下で
被写体輝度が所定レベル以下であったときには、予め決
められたストロボ発光用のシャッタ速度と絞り値とでシ
ャッタ装置25を作動する。
【0027】シャッタ羽根の開閉に同期してシンクロ信
号がシャッタ装置25からマイクロコンピュータ20に
送られる。また、シャッタ羽根の開閉が完了すると、シ
ャッタ装置25から撮影完了信号が出力され、マイクロ
コンピュータ20は、この撮影完了信号を受け取ると、
フイルム排出機構26を作動して露光済のインスタント
フイルム17を排出する。
【0028】ストロボ装置は、昇圧回路30,メインコ
デンサ31,充電電圧検出回路32,ストロボ放電管3
3,トリガ回路34,受光回路35,RC積分回路3
6,電圧コンパレータ37,IGBT(絶縁ゲート型バ
イポーラトランジスタ)38等から構成され、マイクロ
コンピュータ20によって制御される。
【0029】昇圧回路30は、マイクロコンピュータ2
0からの充電信号が入力されている間に作動して、電池
の低電圧を高電圧の交流に変換して出力する。昇圧回路
30から出力される交流は、整流用ダイオード30aに
よって整流されてメインコンデンサ31に供給され、こ
のメインコンデンサ31を充電する。メインコンデンサ
31には、充電電圧検出回路32が接続されている。こ
の充電電圧検出回路32は、主として直列に接続された
2個の分圧抵抗32a,32bからなり、メインコンデ
ンサ31の充電電圧に比例した検出電圧Vchgをマイ
クロコンピュータ20に送る。
【0030】マイクロコンピュータ20は、検出電圧V
chgに基づいてメインコンデンサ31の充電電圧を検
知し、これが所定の規定充電電圧に達すると、充電信号
を停止して、メインコンデンサ31の充電を停止する。
自然放電等でメインコンデンサ31の充電電圧が規定充
電電圧よりも低下すると、マイクロコンピュータ20
は、充電信号の送出を再開する。これにより、メインコ
ンデンサ31の充電電圧がほぼ規定充電電圧に保たれ
る。
【0031】ストロボ放電管33は、ストロボ発光部1
1内に設けられている。このストロボ放電管33は、メ
インコンデンサ31と並列に接続されており、これらの
メインコンデンサ31とストロボ放電管33の間にはI
GBT38が接続されている。IGBT38は、後述す
るように、ストロボ発光に先立ってON(導通状態)と
される。トリガ回路34は、マイクロコンピュータ20
を介してシャッタ装置25からのシンクロ信号が入力さ
れると、ストロボ放電管33にトリガ電圧を印加する。
この結果、IGBT38がONとなっている場合には、
メインコンデンサ31の電荷がストロボ放電管33を通
して放電されて、ストロボ発光が開始される。ストロボ
放電管33から放出されるストロボ光は、ストロボ発光
部11より被写体に向けて照射される。なお、ストロボ
発光を行わない場合には、マイクロコンピュータ20
は、シンクロ信号をトリガ回路34へ送出しない。
【0032】受光回路35は、フォトトランジスタ18
と、コンデンサ35aと、抵抗35b,35cとからな
る。フォトトランジスタ18のコレクタ端子には一定の
電圧が入力される。フォトトランジスタ18のエミッタ
端子とグランドとの間には、直列に接続された抵抗35
b及びコンデンサ35aが接続され、これら抵抗35b
及びコンデンサ35aには並列に抵抗35cが接続され
ている。この受光回路35は、フォトトランジスタ18
のエミッタ端子及び抵抗35bの接続点と、グランドと
の間に発生する電圧を光量積分電圧Vphとして出力す
る。
【0033】フォトトランジスタ18は、被写体で反射
されたストロボ光を受光し、その受光量に応じた光電流
を流す。この光電流によってコンデンサ35aは、抵抗
35bを介して充電される。コンデンサ35aの充電が
進むにしたがって、コンデンサ35aの充電電圧に比例
して光量積分電圧Vphが上昇する。これにより、受光
回路35は、ストロボ放電管33が発光した瞬間から反
射光を受光して光量積分を行い、その積分量に応じた光
量積分電圧Vphを出力する。
【0034】コンデンサ35aは、抵抗35b,35c
を介して放電する。この放電により、ストロボ発光が停
止した際に、光量積分電圧Vphをほぼ0Vとして受光
回路35を初期化するとともに、ストロボ発光が行われ
ていないときに、フォトトラジスタ18が自然光や室内
光を受光して光量積分電圧Vphが上昇することを防止
している。ストロボ発光時には、受光するストロボ光の
強度が大きいため、コンデンサ35aの充電が進み光量
積分電圧Vphが上昇する。なお、この受光回路35の
受光感度は、抵抗35b,35cの抵抗値によって調節
することができる。また、フォトトランジスタ18の代
わりに、フォトダイオード等の受光素子を用いてもよ
い。
【0035】光量積分電圧Vphは、電圧コンパレータ
37の反転入力端子に入力される。この電圧コンパレー
タ37の非反転入力端子には、RC積分回路36から出
力される基準電圧Vrefが入力される。電圧コンパレ
ータ37は、光量積分電圧Vphと基準電圧Vrefと
の大小関係に応じた比較信号をIGBT38に出力す
る。
【0036】電圧コンパレータ37は、光量積分電圧V
phが基準電圧Vrefより小さいときには比較信号を
「Hレベル」とし、光量積分電圧Vphが基準電圧Vr
efに達すると、厳密には光量積分電圧Vphが基準電
圧Vrefよりも僅かに超えると比較信号を「Lレベ
ル」とする。比較信号の「Hレベル」は、IGBT38
をONとするのに必要なゲート電圧以上となっており、
「Lレベル」では例えば0Vとなっている。これによ
り、光量積分電圧Vphが基準電圧Vrefよりも小さ
い場合にIGBT38がONとされ、光量積分電圧Vp
hが基準電圧Vrefに達するとIGBT38がOFF
となる。
【0037】IGBT38は、前述したようにストロボ
発光に先立てONとされる。すなわち、受光回路35か
らの光量積分電圧Vphがほぼ0Vとなっているとき
に、基準電圧Vref(>0V)を電圧コンパレータ3
7に与えることでIGBT38がONとされる。そし
て、ストロボ発光中に、フォトトランジスタ18が被写
体で反射されたストロボ光を受光し、受光量が所定のレ
ベルに達して光量積分電圧Vphが基準電圧Vrefに
達した瞬間にIGBT38がOFFとされ、ストロボ放
電管33とメインコデンサ31の接続が断たれてストロ
ボ発光が停止される。電圧コンパレータ37からの比較
信号は、マイクロコンピュータ20にも送られ、後述す
るパルス信号の制御に用いられる。
【0038】RC積分回路36は、コンデンサ36aと
抵抗36bとからなり、マイクロコンピュータ20から
のパルス信号が入力され、このパルス信号を直流電圧に
変換し、これを基準電圧Vrefとして出力する。抵抗
36bは、その一端がマイクロコンピュータ20の制御
ポートに接続され、他端がコンデンサ36aの一端に接
続されている。コンデンサ35aの他端は、グランドさ
れている。コンデンサ36aの充電電圧、すなわちグラ
ンドとコンデンサ36aの一端との間に生じる電圧が基
準電圧Vrefとして出力される。この基準電圧Vre
fは、電圧コンパレータ37に与えられるとともに、マ
イクロコンピュータ20のA/D端子にフィードバック
される。
【0039】「Normalモード」,「Lightモ
ード」,「Darkモード」のそれぞれについて、スト
ロボ光による露光量を決める基準電圧VN ,VL ,VD
が決められている。各露光補正モードの基準電圧の大小
関係は、「VL >VN >VD>0(V)」である。
【0040】基準電圧データ格納手段としてのEEPR
OM40は、基準電圧VN ,VL ,VD をデータ化した
基準電圧データDN ,DL ,DD がメーカーでの調整時
に書き込まれ、選択された露光補正モードに応じた基準
電圧データを出力する。符号41a〜41cは、基準電
圧データをEEPROM40に書き込む際に、外部の調
整装置が接続される基準電圧入力端子、書込み信号入力
端子、これらに共通なグランド端子である。なお、以下
の説明では、便宜上、基準電圧VN ,VL ,V D を目標
電圧VN ,VL ,VD と称する。
【0041】マイクロコンピュータ20は、フィードバ
ックされた基準電圧Vrefに基づいて、RC積分回路
36に供給するパルス電圧を制御することにより、選択
された露光補正モードに応じた目標電圧VN と等しい基
準電圧VrefがRC積分回路36から出力されるよう
にする。
【0042】図1に本発明に関わるマイクロコンピュー
タ20の機能ブロックを示す。調整時には、基準電圧入
力端子41aに接続された調整装置からマイクロコンピ
ュータ20に内蔵されたA/D変換器43に対して「N
ormalモード」に対応した目標電圧VN ,「Lig
htモード」に対応した目標電圧VL ,「Darkモー
ド」に対応した目標電圧VD が順次に切り換えられて入
力される。また、通常の使用時では、RC積分回路36
から出力される基準電圧VrefがA/D変換器43に
入力される。
【0043】A/D変換器43は、入力される電圧を適
当な間隔で繰り返しサンプリングし、サンプリングした
電圧に応じた大きさの充電電圧データを出力する。調整
時には、この充電電圧データが書込み制御手段44に送
られ、通常の使用時では比較手段45に送られる。
【0044】調整時には目標電圧が切り換えられる毎
に、書込み制御手段44に対して書込み信号が書込み信
号入力端子41bを介して調整装置から入力される。書
込み制御手段44は、書込み信号が入力されると、その
時点でA/D変換器43から得られる充電電圧データを
EEPROM44に基準電圧データとして書き込む。こ
れにより、EEPROM40には、「Normalモー
ド」の目標電圧VN に対応した基準電圧デ−タDN と、
「Lightモード」の目標電圧VL に対応した基準電
圧デ−タDL と、「Darkモード」の目標電圧VD
対応した目標電圧デ−タDD とが書き込まれる。
【0045】読出し制御手段46は、通常の使用時にお
けるストロボ発光の際に、設定ボタン14の操作によっ
て選択された露光補正モードに応じた基準電圧デ−タ、
例えば「Normalモード」が選択されている場合に
は基準電圧デ−タDN をEEPROM40から読み出し
て、これを制御手段45に送る。
【0046】制御手段45は、比較手段45a及びゲー
ト手段45bからなり、C−MOS回路48を制御し
て、このC−MOS回路48をパルス電圧VH の出力す
る状態と、パルス電圧VH の出力を禁止した状態とに切
り換える。
【0047】A/D変換器43からの充電電圧データは
比較手段45aに送られる。比較手段45aは、充電電
圧データと、EEPROM40からの基準電圧デ−タと
を比較し、これらの大小関係を判定する。比較手段45
aは、判定結果に応じた制御信号をゲート手段45bに
送る。比較の際に、比較手段45aは、充電電圧データ
が基準電圧データよりも大きい場合には、制御信号を
「Hレベル」とし、小さい場合には制御信号を「Lレベ
ル」とする。なお、充電電圧データが基準電圧データと
同じ場合には、その時点での信号レベルに制御信号を維
持する。
【0048】ゲート手段45bは、比較手段45aから
C−MOS回路48への制御信号の出力を許容する許容
状態と、比較手段45aからC−MOS回路48への制
御信号の出力を禁止し、これに代えて強制的に「Hレベ
ル」の制御信号を出力する禁止状態とのいずれか一方の
状態に切り替わる。このゲート手段45bは、ストロボ
発光の際には、この発光に先立って許容状態とされ、ス
トロボ発光中に電圧コンパレータ37からの比較信号が
「Hレベル」から「Lレベル」に変化すると、シャッタ
装置25かの撮影完了信号が入力されるまで禁止状態と
なる。
【0049】C−MOS回路48は、制御ポートに接続
されたRC積分回路36とのインタフェースであり、パ
ルス発生手段として機能する。C−MOS回路48は、
周知のようにNチャンネル型のFET48aとPチャン
ネル型のFET48bと構成されている。このC−MO
S回路48は、制御信号に基づいてパルス信号を発生
し、これをRC積分回路36に送る。
【0050】C−MOS回路48は、制御信号が「Lレ
ベル」のときには、パルス信号を「Hレベル」とする。
すなわち、FET48aがOFF,FET48bがON
となることにより、パルス電圧VH をRC積分回路36
に出力する。また、制御信号が「Hレベル」のときに
は、FET48aがON,FET48bがOFFとなる
ことにより、制御ポートをグランドに接続してパルス信
号を「Lレベル」とし、パルス電圧VH の出力を停止す
る。このようにパルス電圧VH の出力の禁止時には、制
御ポートをグランドに接続してRC積分回路36のコン
デンサ36aが抵抗36bを介して放電されるようにす
る。
【0051】C−MOS回路48からのパルス信号の変
化、すなわちパルス電圧VH の断続的な供給により、R
C積分回路36のコンデンサ36aが抵抗36bを介し
て充放電される。パルス信号が「H」のとき、すなわち
パルス電圧VH が出力されているときには、このパルス
電圧VH により抵抗36bを介してコンデンサ36aが
充電され、その充電電圧がパルス電圧VH に向かって高
くなる。また、パルス信号が「Lレベル」のときには、
すなわちパルス電圧VH の出力が禁止されているときに
は、C−MOS回路48を介して抵抗36bがグランド
に接続されることにより、コンデンサ36aが抵抗36
bを介して放電され、その充電電圧が0Vに向かって低
くなる。
【0052】ストロボ発光の際には、コンデンサ36a
の充電電圧、すなわち基準電圧Vrefに対応した充電
電圧データと、選択された露光補正モードに応じた基準
電圧データとの大小関係がマイクロコンピュータ20で
判定され、この判定結果に基づいてパルス電圧VH の出
力を制御することによって、露光補正モードに応じた一
定な基準電圧VrefをRC積分回路36から得る。な
お、パルス発生手段としては、コンデンサ36aの充放
電が制御可能であれば、上記のようなC−MOS回路に
限らず他の構成としてもよい。
【0053】RC積分回路36は、パルス信号の電圧を
平滑化して、直流の基準電圧Vrefを出力することに
なるが、より詳細には基準電圧Vrefは目標電圧を中
心にして、その電圧値が上下に変動している。RC積分
回路36のコンデンサ36aの静電容量及び抵抗36b
の抵抗値から決まる絶対的な時定数が小さいほど、充電
時及び放電時におけるコンデンサ36aの充電電圧が急
激に変化するため、基準電圧Vrefの変動幅が大きく
なって、ストロボ光による露光量のバラツキが生じ易く
なる。逆に、RC積分回路36の絶対的な時定数を大き
くすれば、充電時及び放電時におけるコンデンサ36a
の充電電圧が緩やかに変化するので、基準電圧Vref
の変動幅を小さく抑えることができる。
【0054】このため、このストロボ装置では、コンデ
ンサ36aの静電容量を大きくすることにより、RC積
分回路36の絶対的な時定数を大きくし、実質的に一定
な基準電圧Vrefを得て、ストロボ光による露光量の
バラツキの発生を防止している。
【0055】なお、RC積分回路36の時定数を小さい
方が、後述するようにして発生するストロボの誤発光が
生じにくいといった利点があるが、この場合に基準電圧
Vrefの変動を小さくするには、コンデンサ36aの
充放電をより細かく制御しなければならず、A/D変換
器43を含め処理速度が高速なマイクロコンピュータ2
0が必要となり、コストの面で不利である。
【0056】ストロボ発光の停止時には、ゲート手段4
7が禁止状態となることで、「Hレベル」の制御信号が
C−MOS回路48に送られ、パルス信号が継続的に
「Lレベル」とされる。これにより、ストロボ発光の停
止直後にコンデンサ36aを継続的に放電させる。
【0057】前述のようにコンデンサ36aの静電容量
を大きくする等して、RC積分回路36の絶対的な時定
数を大きくした場合には、ストロボ発光を停止した直後
にコンデンサ36aを継続的に放電させても、受光回路
35とRC積分回路36の放電時の時定数を適切に設定
しなければ、1回の撮影中でストロボ発光を停止した直
後に再びストロボ発光するといった誤発光が生じ易くな
る。この誤発光は、ストロボ発光がいったん停止された
後に、まだストロボ放電管33が活性化している状態
で、光量積分電圧Vphが基準電圧Vref以下となる
ことによって発生する。
【0058】このような不都合を防止するために、この
ストロボ装置では、RC積分回路36のコンデンサ36
aの静電容量をC0,抵抗36bの抵抗値をR0とし、
受光回路35のコンデンサ35aの静電容量をC1,各
抵抗35b,35cの抵抗値をR1,R2としたとき
に、以下の条件を満たすようにしてある。 C1・(R1+R2)≫C0・R0
【0059】上記条件は、受光回路35の放電時におけ
る時定数(「C1・(R1+R2)」)に対してRC積
分回路36の放電時における時定数(「C0・R0」)
を相対的に十分に小さくすることを表している。すなわ
ち、光量積分電圧Vphがコンデンサ35aの充電電圧
に比例しているから、抵抗35a,35bを介したコン
デンサ35aの放電よりも、RC積分回路36の抵抗3
6bを介したコンデンサ36aの放電が速やかに行われ
るようにすることを意味している。なお、電圧コンパレ
ータ37の各入力端子は、ハイインピーダンスであるた
め、この電圧コンレパレータ37を介しての放電は無視
できる。
【0060】上記条件を満たすようにすることで、例え
ばストロボ発光の停止に応答して、RC積分回路36の
コンデンサ36aを急速に放電させる専用の回路を追加
しなくても、誤発光を防止できる。
【0061】上記のようにストロボ発光の停止の際に用
いる基準電圧を発生させるので、簡単な回路で基準電圧
を得ることができるとともに、調整作業が極めて簡単に
なる。もちろん、A/D変換器43を必要とするが、A
/D変換器43を内蔵させるようにしてマイクロコンピ
ュータ20の回路を変更しても、マイクロコンピュータ
20としての集積回路の素子数の多少の増加と回路変更
とを伴うだけであるので、マイクロコンピュータ20の
製造コストの上昇はほとんどない。
【0062】次に上記構成の作用について説明する。イ
ンスタントカメラの製造時では、撮影レンズ6やストロ
ボ装置等の各種部品が組み付けられたインスタントカメ
ラは、ストロボの調整工程に送られる。この調整工程で
は、調整装置が基準電圧入力端子41a,書込み信号入
力端子41b,グランド端子45cに接続される。な
お、調整工程では、インスタントカメラに電力供給が行
われてストロボ装置やマイクロコンピュータ20が作動
される。
【0063】上記のようにして調整装置を接続した後
に、この調整装置から基準電圧入力端子41aに対し
て、最初に「Normalモード」に対応した目標電圧
N が与えられ、続いて書込み信号が書込み信号入力端
子41bに入力される。目標電圧VN が与えられると、
マイクロコンピュータ20内のA/D変換器43は、こ
の目標電圧VN をサンプリングしてデジタル変換を行っ
た充電電圧データを出力するようになる。この状態で書
込み信号が入力されると、書込み制御手段44は、その
時点でA/D変換器43から出力されている充電電圧デ
ータを基準電圧データDN としてEEPPROM40に
書き込む。
【0064】基準電圧データDN の書き込み完了後、調
整装置は、「Lightモード」に対応した目標電圧V
L を基準電圧入力端子41aに与え、続いて書込み信号
を入力する。これにより、A/D変換器43は、目標電
圧VL に応じた充電電圧データを出力し、この充電電圧
データが書込み制御手段44によってEEPPROM4
0に基準電圧データDL として書き込まれる。基準電圧
データDL の書き込み完了後には、同様にして調整装置
から「Darkモード」に対応した目標電圧V D と書込
み信号とが入力され、目標電圧VD に応じた充電電圧デ
ータがEPPROM40に基準電圧データDD として書
き込まれる。
【0065】このようにして、各目標電圧を与えて、こ
れをデジタル変換した充電電圧データを基準電圧データ
としてEEPROM40に書き込むようにすれば、基準
電圧データ及び通常使用時の充電電圧データを同じA/
D変換器43から得ることになるので、外部から与える
目標電圧を精度良く設定しておくだけでA/D変換器4
3に個体差が合っても、それをなくすように調整する必
要はない。
【0066】もちろん、個々のA/D変換器43の個体
差が無視できるほど小さい場合には、目標電圧に対応し
た基準電圧データを直接にEEPROM40に書き込む
ようにしてもよい。また、ROM等に基準電圧データを
記憶させてもよいが、電気的にデータの変更が可能なE
EPROM40を用いれば、経年変化等に応じて基準電
圧データを変更する必要が生じても、これを簡単に行う
ことができる。
【0067】上記のようにして、EEPROM40への
書き込みが完了した後、インスタントカメラは、残りの
部品が組み付けられて完成し、機能検査を受けて出荷・
販売される。そして、ユーザのもとでインスタントカメ
ラが撮影に供される。
【0068】撮影する場合には、メインスイッチボタン
13を操作する。この操作で電源がONとなると、図示
しない沈胴機構が作動されて鏡筒3が撮影位置に繰り出
され、インスタントカメラが撮影可能な撮影待機状態と
なる。撮影待機状態では、マイクロコンピュータ20
は、充電電圧検出回路32から出力される検出電圧Vc
hgに基づいてメインコンデンサ31の充電電圧を監視
しており、メインコンデンサ31の充電電圧が規定充電
電圧に達していないときには、昇圧回路30を作動して
充電を行う。これにより、電源がONとなっている間
は、メインコンデンサ31の充電電圧がほぼ規定充電電
圧に保たれ、常にストロボ発光可能な状態となる。な
お、設定ボタン14の操作で発光禁止モードが選択され
ているときには、メインコンデンサ31の充電電圧にか
かわらず充電を停止してもよい。
【0069】設定ボタン14を操作し、必要に応じてス
トロボ発光モードと、露光補正モードの選択を行った後
に、レリーズボタン10を押圧操作して撮影を行う。レ
リーズボタン10を半押し操作すると、被写体輝度の測
光と被写体距離の測距とが行われ、マイクロコンピュー
タ20は、測光結果と選択されている露光補正モードと
に基づいて露出演算を行うとともに、測距結果に基づい
て撮影レンズ6の繰り出し量を算出する。
【0070】また、例えば自動発光モードが選択されい
る場合で、ストロボ発光が必要であると判断されたとき
には、レリーズボタン10を半押し操作した時点で、マ
イクロコンピュータ20は、選択されている露光補正モ
ードを調べ、この選択されている露光補正モードに対応
した基準電電圧VrefがRC積分回路36から出力さ
れるようにパルス信号を制御する。
【0071】まず、設定ボタン14によって選択されて
いる露光補正モードが調べられ、この選択されている露
光補正モードに対応した基準電圧データがEEPROM
40から読み出される。例えば、「Normalモー
ド」が選択されている場合には、この「Normalモ
ード」に対応した基準電圧データDN がEEPROM4
0から読み出されて比較手段45に送られる。また、A
/D変換器43が作動を開始して、RC積分回路36か
ら出力されている基準電圧Vrefが充電電圧データに
変換されて比較手段45に送られる。
【0072】比較手段45によって、基準電圧データD
N とA/D変換器43からの充電電圧データとの大小関
係が判定され、この判定結果に応じた信号レベルの制御
信号がゲート手段47に送られる。充電電圧データが基
準電圧データDN よりも小さい場合には制御信号が「L
レベル」とされ、充電電圧データが基準電圧データD N
よりも大きい場合には制御信号が「Hレベル」とされ
る。
【0073】上記のようにしたA/D変換器43による
基準電圧Vrefのサンプリングと、このサンプリング
によって得られる充電電圧データと基準電圧データとの
比較・判定とは、レリーズボタン10の半押し操作が解
除されるか、撮影完了信号が入力されるまでの間繰り返
し行われる。
【0074】A/D変換器43によるサンプリング開始
時では、RC積分回路36から出力される基準電圧Vr
efは、コンデンサ36aが充電されていないため0V
となっており、A/D変換器43から得られる充電電圧
データが基準電圧データDNよりも小さい。したがっ
て、比較手段45からは「Lレベル」の制御信号が出力
される。
【0075】ゲート手段47は許容状態となっているの
で、「Lレベル」の制御信号は、そのままC−MOS回
路48に送られる。C−MOS回路48は、「Lレベ
ル」の制御信号に応答して、FET48aがOFF,F
ET48bがONとなり、パルス信号が「Hレベル」と
なる。すなわち、C−MOS回路48からRC積分回路
36にパルス電圧VH が出力される。パルス電圧VH
出力されている間では、このパルス電圧VH によってコ
ンデンサ36aが抵抗36bを介して充電され、その充
電電圧が上昇する。結果的に、コンデンサ36の充電電
圧である基準電圧Vrefがパルス電圧VH に向かって
上昇する。
【0076】基準電圧Vrefが上昇して、充電電圧デ
ータが基準電圧データDN よりも大きくなると、その瞬
間に制御信号が「Hレベル」とされ、これがゲート手段
47を介してC−MOS回路48に送られる。C−MO
S回路48は、制御信号が「Hレベル」となることに応
答してFET48aがON,FET48bがOFFとな
てパルス信号を「Lレベル」として、パルス電圧VH
出力を停止する。パルス信号が「Lレベル」となること
により、抵抗36b,FET48aを介してコンデンサ
36aが放電を開始し、その充電電圧が下がる。結果、
基準電圧Vrefが下がる。
【0077】基準電圧Vrefが下がり、充電電圧デー
タが基準電圧データDN よりも小さくなると、その瞬間
に制御信号が「Lレベル」となってパルス信号が「Hレ
ベル」となり、再びコンデンサ36aの充電が行われて
基準電圧Vrefが上昇する。
【0078】以降、同様にして、充電電圧データとが基
準電圧データDN の大小関係、すなわちRC積分回路4
1から出力されている基準電圧Vrefと目標電圧VN
との大小関係がマイクロコンピュータ20で判定され、
この判定結果に基づいてパルス信号が制御される。
【0079】これにより、図4に示すように、RC積分
回路36から出力される基準電圧Vrefは、パルス信
号の変化に応じ、「Normalモード」に対応した目
標電圧VN を中心にして上下に変動するが、コンデンサ
36aの静電容量を大きくしてあるので、その変動は非
常に小さいものとなる。したがって、良好に平滑化され
た基準電圧Vrefが得られ、実質的に目標電圧VN
等しい一定な基準電圧Vrefが得られる。
【0080】同様に、「Lightモード」が選択され
ているときには、充電電圧データとEEPROM44か
ら読み出されたが基準電圧データDL との比較を行って
パルス信号が制御されるから、実質的に「Lightモ
ード」に対応した目標電圧V L と等しい一定な基準電圧
VrefがRC積分回路36から出力される。また、
「Darkモード」が選択されているときには、充電電
圧データとEEPROM44から読み出されたが基準電
圧データDD との比較を行ってパルス信号が制御される
から、実質的に「Darkモード」に対応した目標電圧
D と等しい一定な基準電圧VrefがRC積分回路3
6から出力される。
【0081】このようにして得られる基準電圧Vref
は、電圧コンレパレータ37の非反転入力端子に与えら
れる。受光回路35では、フォトトランジスタ18が自
然光や室内光を受光し光電流を流すが、このときの光電
流の大きさは非常に小さい。このため、自然光等でコン
デンサ35aに蓄積される電荷は、コンデンサ35aの
充電電圧をほとんど上げることなく抵抗35b,35c
を介して放電される。したがって、受光回路35からは
ほぼ0Vの光量積分電圧Vphが電圧コンパレータ37
の反転入力端子に与えられた状態になっている。結果、
基準電圧Vrefよりも積分電圧Vphが低いため、電
圧コンパレータ37からは「Hレベル」の比較信号が出
力されIGBT38がONとなる。
【0082】レリーズボタン10をさらに押圧操作して
全押しとすると、先に得られた繰り出し量でオートフォ
ーカス機構24が作動されピント合わせが行われた後
に、シャッタ装置25が作動され、ストロボ用のシャッ
タ速度と絞り値とでシャッタ羽根が開閉される。このシ
ャッタ羽根の開閉の際に、シャッタ羽根が最大開口径に
達すると、シャッタ装置25からのシンクロ信号がマイ
クロコンピュータ20を介してトリガ回路34に入力さ
れる。すると、トリガ回路34は、ストロボ放電管33
にトリガ電圧を印加する。IGBT38がONとなって
いる状態でストロボ放電管33にトリガ電圧が印加され
るから、メインコンデンサ31の電荷がストロボ放電管
33を通して放電されてストロボ発光が開始される。
【0083】ストロボ放電管33から放出されたストロ
ボ光は、ストロボ発光部11から被写体に向けて照射さ
れ、その一部が反射されて受光窓8を通してフォトトラ
ンジスタ18に入射する。フォトトランジスタ18は、
入射するストロボ光に応じた光電流を流し、この光電流
によってコンデンサ35aが充電され、受光量が増大す
るのにしたがってコンデンサ35aの充電電圧が上昇す
る。
【0084】コンデンサ35aの充電電圧が上昇するの
に比例して、光量積分電圧Vphが上昇する。そして、
この光量積分電圧Vphが基準電圧Vrefに達する
と、電圧コンパレータ37からの比較信号が「Lレベ
ル」に転じて、IGBT38がOFFとなる。IGBT
38がOFFとなることにより、メインコンデンサ31
とストロボ放電管33との接続が断たれて、ストロボ発
光が停止する。
【0085】また、比較信号が「Lレベル」に転じるこ
とに応答して、ゲート手段47が許容状態から禁止状態
に移行し、C−MOS回路48への制御信号を強制的に
「Hレベル」とする。これにより、パルス信号が「Lレ
ベル」となりRC積分回路36のコンデンサ36aが抵
抗36bを介して放電を開始し、基準電圧Vrefが降
下する。
【0086】図5に基準電圧Vrefと光量積分電圧V
phとの変化の例を示すように、ストロボ発光の開始と
同時に光量積分電圧Vphが上昇する。この光量積分電
圧Vphが基準電圧Vrefよりも低いときには、IG
BT38がONとなっているからストロボ発光が継続さ
れる。そして、光量積分電圧Vphが基準電圧Vref
に達すると、IGBT38がOFFとなってストロボ発
光が停止する。そして、この直後に、光量積分電圧Vp
hとが降下を開始するとともに、パルス信号が「Lレベ
ル」となることによって基準電圧Vrefも降下を開始
する。
【0087】ストロボ発光が停止した直後からしばらく
の間は、ストロボ放電管33は活性化された状態にあ
る、この活性化された状態に間にIGBT38が再度O
Nとなってメインコンデンサ31がストロボ放電管33
に接続されると、ストロボ放電管33を通してのメイン
コンデンサ31の放電が再開され、誤発光が発生する。
そして、この誤発光によってストロボ光の照射量が増
え、露光オーバーとなる。
【0088】すなわち、ストロボ発光が停止後に、例え
ば図5中に二点鎖線で示されるように基準電圧Vref
の電圧降下が光量積分電圧Vphよりも遅く、ストロボ
放電管33が活性化されている間に、光量積分電圧Vp
hが基準電圧Vrefより小さくなると、上記のような
誤発光が発生する。
【0089】しかしながら、このストロボ装置では、受
光回路35の放電時の時定数に対してRC積分回路36
の放電時の時定数を相対的に十分小さくしているので、
例えば図5中に実線で示すように、ストロボ発光が停止
後に、光量積分電圧Vphが基準電圧Vrefを下回る
ことがない、したがって、誤発光することがない。
【0090】シャッタ羽根の開閉が完了すると、撮影完
了信号がシャッタ装置25からマイクロコンピュータ2
0に送られる。マイクロコンピュータ20は、撮影完了
信号を受け取ると、フイルム排出機構26を作動してイ
ンスタントフイルム17を排出する。また、A/D変換
器43による基準電圧Vrefのサンプリングや比較手
段45による比較が停止され、さらにゲート手段47が
許容状態となり、撮影待機状態となる。
【0091】所定時間の経過後に得られるプリント写真
は、「Normalモード」を選択して撮影した場合に
は、光量積分電圧Vphが目標電圧VN と等しい基準電
圧Vrefに達したときにストロボ発光が停止されるか
ら、その被写体画像が標準的な濃度階調となる。また、
「Lightモード」の場合には、光量積分電圧Vph
が目標電圧VN より高く目標電圧VL と等しい基準電圧
Vrefに達したときにストロボ発光が停止されてスト
ロボの照射量が2/3EV分増やされるから、明るめの
濃度階調となる。さらに、「Darkモード」の場合に
は光量積分電圧Vphが目標電圧VN より低く目標電圧
D と等しい基準電圧Vrefに達したときにストロボ
発光が停止されてストロボの照射量が2/3EV分減ら
されるから暗めの濃度階調となる。
【0092】図6は、RC積分回路から出力される基準
電圧の適否の判定を行う例を示すものである。なお、以
下に説明する他は、上記実施形態と同じであり、実質的
に同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略す
る。
【0093】マイクロコンピュータ20には、その動作
モードを通常撮影モードとメンテナンスモードとに切り
替えるモードスイッチ50が接続されている。モードス
イッチ50を操作して通常撮影モードに切り替えると、
マイクロコンピュータ20が上記実施形態と同じ手順に
よって各部を制御するようになり、通常の撮影を行うこ
とができる。モードスイッチ50でメンテナンスモード
とすると、マイクロコンピュータ20は、各露光補正モ
ードに対応した適切な基準電圧Vrefが得られるか否
かの判定を行う。
【0094】メンテナンスモード下では、EEPROM
40から基準電圧データDN ,DL,DD が順次に読み
出され、この読み出した基準電圧データを用いて、一定
の時間ずつパルス信号の制御を行い、このパルス信号を
RC積分回路36に入力することによって各露光補正モ
ードに応じた基準電圧Vrefを作成する。
【0095】A/D変換器43は、各露光補正モードに
応じた基準電圧Vrefが出力されている間に、適当な
サンプリング間隔で基準電圧Vrefをサンプリング
し、得られる電圧値を充電電圧データに変換して判定手
段52に送る。
【0096】判定手段52は、RC積分回路36から出
力されている基準電圧Vrefが目標電圧を中心にして
設定された上限値と下限値との間の許容範囲内の電圧と
なっているか否かを調べ、実際に出力されている基準電
圧Vrefがストロボ発光の停止の際に用いる基準電圧
としての適しているか否を判定して、この判定結果に基
づいた判定信号を出力する。例えば目標電圧と上限値,
下限値との差を表した各目標電圧に共通な差分データが
ROM20aに予め書き込まれており、判定の際には、
判定手段52が差分データと基準電圧データとをROM
20a,EEPROM40からそれぞれ読み出して上限
データ及び下限データを作成し、これらとA/D変換器
43から得られる充電電圧デ−タを比較することによっ
て行う。
【0097】判定信号は、出力端子53から外部に出力
されるとともに、LCD15に送られ、このLCD15
に判定結果が表示される。出力端子53から出力される
判定信号は、外部の検査装置に入力されて機能検査に用
いられ、LCD15の表示は目視確認用に用いられる。
【0098】上記構成によれば、メンテナンスモードに
設定することによって、まずNormalモード用の基
準電圧データDN がEEPROM40から読み出され
て、これを用いて制御されるパルス信号がRC積分回路
36に入力される。このパルス信号の入力開始後に、A
/D変換器43によってサンプリングが繰り返し行わ
れ、得られる充電電圧データが判定手段52に送られ
る。
【0099】一方、判定手段52は、EEPROM40
から「Normal」モードの基準電圧データDN を読
み出すとともに、ROM20aから差分データを読み出
して、これらからNormalモード用の上限データ及
び下限データを作成する。そして、この上限データ及び
下限データと、A/D変換器43から順次に得られる充
電電圧デ−タを比較することによって、RC積分回路3
6から実際に出力されている基準電圧Vrefが目標電
圧VN に決められた許容範囲内にあるか否かを判定し、
この判定結果に基づいた判定信号が出力端子53から外
部に出力され、また判定結果がLCD15に表示され
る。
【0100】上記のようにしてNormalモード用の
基準電圧Vrefの判定を行った後に、同様にして、
「Light」モード用の基準電圧データDL ,「Dr
akモード用の基準電圧データDD を用いてパルス信号
を制御して、このときに得られる各基準電圧Vrefの
適否が判定される。
【0101】メーカーでの機能検査時には出力端子53
に検査装置が接続され、この検査装置は、出力される判
定信号に基づいて各露光補正モードに対する基準電圧V
refの適否を検知し、ストロボ装置の合否を判定す
る。したがって、検査装置側にRC積分回路36の出力
電圧をピックアップしたり、ピックアップした電圧から
基準電圧としての適否を判定するための機構、回路等は
不要であり、簡単で安価な検査装置で機能検査を行うこ
とが可能となる。
【0102】また、LCD15で判定結果を知ることが
できるので、例えばカメラ販売店等でも簡単にチェック
できる。なお、通常撮影時にも、基準電圧が適切である
か否かの判定を行うようにして、ユーザに知らせるよう
にしてもよい。また、スイッチ50を用いる代わりに、
外部からの信号の入力で基準電圧が適切であるか否かの
判定が行われるようにしてもよい。
【0103】さらに、この例では、適当な間隔で基準電
圧Vrefをサンプリングしているが、例えば制御信号
が「Hレベル」から「Lレベル」へ、また「Lレベル」
から「Hレベル」に変化する毎にサンプリングすること
によって、基準電圧Vrefの最大値と最小値をそれぞ
れサンプリングするようにしてもよい。また、サンプリ
ングした充電電圧データから基準電圧Vrefの平均値
や振幅の中心を算出し、これを用いて基準電圧としての
適否を判定するようにしてもよい。
【0104】上記各実施形態では、ストロボ光による露
光量が最適なものとなように制御するストロボ装置につ
いて説明したが、自然光や室内光等による露光量とスト
ロボ光による露光量との比率を予め設定した比率となる
ように制御する、例えば特公平5−4650号公報等に
より知られているミックス露光制御にも利用することが
できる。さらに、上記ストロボ装置は、直列制御(シリ
ーズ)方式でストロボ発光を停止しているが、並列制御
(バイパス)方式のストロボ装置にも利用できる。
【0105】上記各実施形態では、3種類の基準電圧を
選択的に発生するようになっているが、1種類の基準電
圧Vrefを発生させるようにしてもよく、2種類ある
いは4種類以上の基準電圧Vrefを選択的に発生させ
るようにすることもできる。また、基準電圧データ出力
手段としてEEPROMを用い、これに予め書き込まれ
た基準電圧データを読み出しているが、マイクロコンピ
ュータの演算等によって必要とする目標電圧に応じた基
準電圧データを作成してもよい。
【0106】インスタントカメラに搭載したストロボ装
置に本発明を適用した例について説明したが、本発明の
ストロボ装置は、135タイプ等の写真フイルムを用い
るカメラや、デジタルスチルカメラ等の各種カメラに搭
載されるストロボ装置や、カメラに装着されて利用され
るストロボ装置にも利用できる。
【0107】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のストロボ
装置によれば、抵抗及びコンデンサから構成された積分
回路から出力されるコンデンサの充電電圧に応じた充電
電圧デ−タと、所定の基準電圧に応じた基準電圧データ
との大小関係をに基づいてパルス電圧の出力の有無を制
御することにより、コンデンサの充電電圧が一定に保た
れるようにして抵抗を介してコンデンサの充電と放電を
行い、このコンデンサの充電電圧をストロボ発光を停止
させる際の基準電圧として用いるようにしたから、少な
い部品数で、また安価な部品を用いて精度のよい基準電
圧が得られるとともに、基準電圧の調整作業を簡単にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マイクロコンピュータの機能を示した機能ブロ
ックである。
【図2】本発明を実施したストロボ装置を搭載したイン
スタントカメラの外観を示す斜視図である。
【図3】インスタントカメラの構成を示す回路図であ
る。
【図4】パルス信号とRC積分回路から出力される基準
電圧とを示す波形図である。
【図5】受光回路からの積分電圧とRC積分回路からの
基準電圧の変化を示すグラフである。
【図6】マイクロコンピュータで基準電圧の適否を判定
する例を機能ブロック示すものである。
【図7】基準電圧を発生させるための従来の回路であ
る。
【符号の説明】
11 ストロボ発光部 18 フォトトランジスタ 20 マイクロコンピュータ 31 メインコンデンサ 33 ストロボ放電管 35 受光回路 35a コンデンサ 35b,35c 抵抗 36 RC積分回路 36a コンデンサ 36b 抵抗 37 電圧コンパレータ 38 IGBT 40 EEPROM 43 A/D変換器 45 制御手段 48 C−MOS回路 51 判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本村 克美 埼玉県朝霞市泉水3−13−45 富士写真フ イルム株式会社内 (72)発明者 石井 秀一 埼玉県朝霞市泉水3−13−45 富士写真フ イルム株式会社内 Fターム(参考) 2H053 AA01 AD11 BA51 BA54 3K098 AA04 AA30 BB13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体から反射されてきたストロボ光を
    受光回路で受光して光量積分を行い、その積分量に応じ
    た光量積分電圧が所定の基準電圧に達したことに応答し
    てストロボ発光を停止させる自動調光式のストロボ装置
    において、 前記所定の基準電圧に応じて決められた基準電圧データ
    を格納する基準電圧データ格納手段と、パルス発生手段
    から断続的に供給されるパルス電圧により抵抗を介して
    充放電されるコンデンサを有し、このコンデンサから平
    滑化された充電電圧を出力する積分回路と、この積分回
    路から得られる充電電圧に応じた充電電圧データを出力
    するA/D変換手段と、前記基準電圧データ格納手段か
    ら読み出された基準電圧データと前記充電電圧データと
    を比較し、充電電圧データが基準電圧データよりも小さ
    いときには前記パルス発生手段からパルス電圧を出力さ
    せ、大きいときにはパルス電圧の出力を禁止する制御手
    段とを備え、前記積分回路から出力される充電電圧を基
    準電圧として前記光量積分電圧と比較し、両者が一致し
    たときにストロボ発光を停止させるようにしたことを特
    徴とするストロボ装置。
  2. 【請求項2】 前記基準電圧データ格納手段は、予め基
    準電圧データが書き込まれたEEPROMであること特
    徴とする請求項1記載のストロボ装置。
  3. 【請求項3】 前記EEPROMには、複数の異なる基
    準電圧データが予め記憶されており、このEEPROM
    から1つの基準電圧データを選択して読み出す読み出し
    制御手段を備え、前記EEPROMから選択的に読み出
    された1つの基準電圧データに基づいて前記制御手段が
    前記パルス発生手段を制御することにより、前記積分回
    路から異なる電圧値の基準電圧を選択的に出力可能とし
    たことを特徴とする請求項2記載のストロボ装置。
  4. 【請求項4】 前記EEPROMには、前記A/D変換
    手段に前記所定の基準電圧を与えることによって得られ
    る充電電圧データが基準電圧データとして書き込まれて
    いることを特徴とする請求項2または3記載のストロボ
    装置。
  5. 【請求項5】 前記受光回路は、ストロボ光を受光する
    受光素子と、直列に接続された第1の抵抗及び受光用コ
    ンデンサと、これら第1の抵抗及び受光用コンデンサに
    並列に接続された第2の抵抗とからなり、前記受光素子
    に流れる光電流によって前記受光用コンデンサが充電さ
    れ、この受光用コンデンサの充電電圧に応じた光量積分
    電圧を出力するとともに、前記第1及び第2の抵抗を介
    して前記受光用コンデンサが放電するようにされ、前記
    制御手段は、前記光量積分電圧が基準電圧に達すること
    に応答して、前記パルス発生手段からのパルス電圧の出
    力を禁止して前記積分回路のコンデンサを継続的に放電
    させ、前記積分回路は、前記抵抗及びコンデンサから決
    まる放電時の時定数が前記受光用コンデンサと前記第1
    及び第2の抵抗とから決まる前記受光回路の放電時の時
    定数に対して相対的に十分に小さくされていることを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスト
    ロボ装置。
  6. 【請求項6】 前記基準電圧データと前記A/D変換手
    段から出力される充電電圧データとに基づいて、前記積
    分回路から出力される電圧の基準電圧としての適否を判
    定し、この判定結果に応じた判定信号を出力する判定手
    段を備えたこと特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    1項に記載のストロボ装置。
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