JP2001117145A - ストロボ装置 - Google Patents

ストロボ装置

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JP2001117145A
JP2001117145A JP29217799A JP29217799A JP2001117145A JP 2001117145 A JP2001117145 A JP 2001117145A JP 29217799 A JP29217799 A JP 29217799A JP 29217799 A JP29217799 A JP 29217799A JP 2001117145 A JP2001117145 A JP 2001117145A
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voltage
reference voltage
light
pulse signal
duty ratio
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JP29217799A
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English (en)
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Hiroyuki Uchiyama
浩行 内山
Yutaka Yoshida
豊 吉田
Katsumi Motomura
克美 本村
Shuichi Ishii
秀一 石井
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストロボ発光を停止する際に用いる基準電圧
を簡単に得られるようにする。 【解決手段】 EEPROM40には、パルス信号のパ
ルス電圧と目標電圧とに基づいて決められたデューティ
比が書き込まれている。露光補正モードに応じたデュー
ティ比がEEPROM40から読み出され、このデュー
ティ比のパルス信号がマイクロコンピュータ20からR
C積分回路36に入力される。RC積分回路36から
は、目標電圧に等しい直流電圧が出力され、この出力電
圧をストロボ発光を停止する際の基準電圧として用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動調光式のスト
ロボ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンパクトカメラやインスタントカメラ
等のカメラの多くには、自動調光式のストロボ装置が搭
載されている。このストロボ装置では、被写体から反射
されてくるストロボ光をフォトトランジスタ等の受光素
子で受光して光量積分を行い、この積分量が所定レベル
に達したときに、サイリスタやIGBT(絶縁ゲート型
バイポーラトランジスタ)等の半導体スイッチによって
ストロボ放電管でのメインコンデンサの放電を阻止し、
ストロボ発光を停止する。このようにして適切な露光量
が得られるようにしてストロボ光の発光量を調節してい
る。
【0003】上記のような自動調光式のストロボ装置に
おいては、受光素子に流れる光電流でコンデンサを充電
することにより光量積分を行い、このコンデンサの充電
電圧あるいは充電電圧に比例した電圧が調光レベルを決
める基準電圧に達した瞬間にストロボ発光を停止してい
る。
【0004】基準電圧は、調光レベルを決めるものであ
るから、適切な電圧値に調整されている必要がある。特
にインスタントカメラのストロボ装置では、インスタン
トフイルムが通常の焼き付け処理が行われないでそれ自
体がプリント写真となるため、撮影時点において高精度
なストロボ発光の制御が要求される。したがって、基準
電圧を極めて精度よく調整しておく必要がある。
【0005】従来、複数個の抵抗を直列に接続した分圧
回路に一定の電圧を与えることにより必要な基準電圧は
得、基準電圧の微調整を可変抵抗器の抵抗値を変化させ
ることで行っている。また、インスタントカメラでは、
ユーザが任意にプリント写真の階調濃度を調整できるよ
うにした露光補正(フラクショナルコントロール)が設
けられており、この露光補正に応じた大きさの基準電圧
が選択的に取り出される。
【0006】基準電圧を発生させるための従来の回路の
一例を図10に示す。この回路は、主として直列に接続
された3個の分圧抵抗70a〜70cからなる分圧回路
と、この分圧回路に直列に接続された可変抵抗器71と
から構成されている。マイクロコンピュータ72によっ
てトランジスタ73がONとされると、一定の電圧が印
加され分圧抵抗70a〜70cの各接続点から3種類の
電圧V1,V2,V3が得られ、これらのうちの1つの
電圧が露光補正の操作に応じて切り替えられるスイッチ
75によって選択されて基準電圧Vrefとして出力さ
れる。そして、電圧V1,V2,V3の大きさは、可変
抵抗器71の抵抗値を変化させることで同時に微調整さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にして可変抵抗器で基準電圧を微調整するストロボ装置
では、適切な電圧値が得られるように、基準電圧を測定
しながら可変抵抗器の抵抗値を手作業で調整していた。
このため作業時間が長くかかるなど作業効等が悪く、調
整の精度も限界があり高精度に調整するのは難しかっ
た。また、例えば3種類の電圧のうちの1つの電圧値を
正確に調整しても、他の電圧が所定の電圧値から大きく
ずれてしまうといったこともある。
【0008】マイクロコンピュータ等から出力したデジ
タルデータをD/A変換して基準電圧を発生させ、この
基準電圧と受光回路からの電圧とを用いてアナログ量で
の比較を行う手法や、受光回路からの電圧をA/D変換
して得られるデジタルデータと、基準電圧に応じたデジ
タルデータとを用いて、デジタル量で比較する手法も考
えられる。しかしながら、D/A変換する手法を採用し
た場合には、高精度な基準電圧を簡単に得ることができ
るが、高価なD/A変換器が必要となり、コストアップ
が避けられない。また、デジタル量で比較する手法で
は、受光回路からの電圧が基準電圧に達したタイミング
を遅れなく適切に検知するには、処理速度が高速なA/
D変換器やマイクロコンピュータが必要となって、やは
りコストアップが避けられない。
【0009】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、部品点数が少なく、またコストアップを低
く抑え、しかも適切な基準電圧を簡単に得られるように
した自動調光式のストロボ装置を提供することを目的と
する。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、所定のパルス電圧を有
し、このパルス電圧と所定の基準電圧とに基づいて決め
られたデューティ比のパルス信号を出力するパルス信号
発生手段と、抵抗及びコンデンサから構成され、前記パ
ルス信号の入力によって前記抵抗を介して充放電される
コンデンサの充電電圧を出力することにより、前記パル
ス信号をそのパルス電圧とデューティ比とに応じた直流
電圧に変換して出力する積分回路とを備え、前記積分回
路の出力電圧をストロボ発光を停止させる際の基準電圧
として用いるものである。
【0010】請求項2記載の発明では、パルス信号のデ
ューティ比を記憶した記憶手段を備え、パルス信号発生
手段は、前記記憶手段に記憶されているデューティ比に
基づいたパルス信号を出力するようにしたものである。
請求項3記載の発明では、複数の異なるデューティ比が
記憶手段に記憶されており、前記記憶手段から1つのデ
ューティ比を選択して読み出す読み出し制御手段を備
え、前記記憶手段から選択的に読み出された1つのデュ
ーティ比に基づいたパルス信号をパルス信号発生手段が
出力することにより、積分回路から異なる電圧値の出力
電圧を選択的に出力可能としたものである。請求項4記
載の発明では、記憶手段を、EEPROMとしたもので
ある。
【0011】請求項5記載の発明では、積分回路からの
出力電圧に応じた電圧デ−タを出力するA/D変換手段
と、所定の基準電圧に応じた基準電圧データを記憶した
データ記憶手段と、前記電圧データと基準電圧データと
に基づいて、前記所定の基準電圧に対する前記積分回路
からの出力電圧の誤差を算出し、この誤差に応じて前記
パルス信号のデューティ比を補正する補正手段とを備え
たものである。
【0012】請求項6記載の発明では、積分回路からの
出力電圧に応じた電圧デ−タを出力するA/D変換手段
と、所定の基準電圧に応じた基準電圧データを記憶した
データ記憶手段と、前記電圧データと基準電圧データと
に基づいて、前記積分回路から出力される出力電圧の基
準電圧としての適否を判定し、この判定結果に応じた判
定信号を出力する判定手段を備えたものである。
【0013】請求項7記載の発明では、受光回路は、ス
トロボ光を受光する受光素子と、直列に接続された第1
の抵抗及び受光用コンデンサと、これら第1の抵抗及び
受光用コンデンサに並列に接続された第2の抵抗とから
なり、前記受光素子に流れる光電流によって前記受光用
コンデンサが充電され、このコンデンサの充電電圧に応
じた積分電圧を出力するとともに、前記第1及び第2の
抵抗を介して前記受光用コンデンサを放電し、パルス信
号手段は、前記積分電圧が基準電圧に達することに応答
して積分回路のコンデンサを継続的に放電させるように
パルス信号の信号レベルを切り替え、積分回路は、抵抗
及びコンデンサから決まる放電時の時定数が前記受光用
コンデンサと前記第1及び第2の抵抗とから決まる前記
受光回路の放電時の時定数に対して相対的に十分に小さ
くしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明を実施した自動調光式のス
トロボ装置を搭載したインスタントカメラを図2に示
す。カメラボディ2の前面には、沈胴式の鏡筒3と、オ
ートフォーカス用の投光窓4と受光窓5とが設けられて
いる。鏡筒3には、撮影レンズ6が保持され、また鏡筒
3の前面には被写体輝度を測光するための測光窓7と、
ストロボ受光窓8が設けられている。グリップ部9に
は、レリーズボタン10が設けられ、このレリーズボタ
ン10の上方にはストロボ装置のストロボ発光部11
と、ファインダ12とが設けられている。グリップ部9
の内部は電池室となっており、電源としての電池、例え
ば単三型の乾電池が4本装填される。カメラボディ2の
上面には、メインスイッチボタン13,設定ボタン1
4,LCD15,排出口16が設けられている。
【0015】メインスイッチボタン13を押圧する毎
に、インスタントカメラの電源のON,OFFが交互に
切り替えられる。電源がONとされると、鏡筒3が図示
した沈胴位置から前方に突出した撮影位置に繰り出され
て撮影可能な状態となる。また、電源がOFFとされる
と鏡筒3が沈胴位置に戻されるとともに、レリーズボタ
ン10を押圧操作しても撮影が行われないようになる。
【0016】投光窓4及び受光窓5の奥には、測距用の
投光器と受光器とが組み込まれており、測光窓7の奥に
は測光用の受光素子が配されている。また、ストロボ受
光窓8の奥には自動調光用の受光素子としてのフォトト
ランジスタ18(図3参照)が配されている。
【0017】レリーズボタン10を半押しすると、測距
用の投光器から被写体に向けて測距光が投光され、その
反射光を受光器で受光することによって被写体距離が測
定され、また測光窓7を通して受光素子で被写体輝度が
測定される。引き続きレリーズボタン10を全押しする
と、測定された被写体距離に対応して撮影レンズ6のピ
ント合わせが行われ、測定された被写体輝度に基づいて
プログラム式のシャッタ羽根の開閉制御が行われて、イ
ンスタントフイルム17への露光が行われる。
【0018】露光済のインスタントフイルム17は、排
出口16より排出される。この排出の際に、インスタン
トフイルム17は、その現像液ポッド17aが排出口1
6の奥に設けられた一対の展開ローラにより破裂され、
この現像液ポッド17aに内蔵された現像処理液が内部
に展開される。これにより、インスタントフイルム17
に必要な現像処理が完了され、所定時間の経過後にプリ
ント写真が得られる。
【0019】設定ボタン14を操作することにより、ス
トロボ発光モード及び露光補正モ−ドを選択できる。L
CD15には、ストロボ発光モード,露光補正モード,
インスタントフイルムの残り枚数,電池の残容量等の撮
影に必要な情報が表示される。
【0020】ストロボ発光モ−ドとしては、自動発光モ
ードと、発光禁止モードとのいずれか一方を選択でき
る。自動発光モードでは、被写体輝度が所定レベル以下
であったときにシャッタ羽根の開閉に同期してストロボ
発光が自動的に行われ、ストロボ発光部11からストロ
ボ光が被写体に向けて照射される。発光禁止モードで
は、被写体輝度にかかわらずストロボ発光が行われな
い。
【0021】ストロボ発光時に被写体で反射したストロ
ボ光は、フォトトランジスタ18で受光され、フォトト
ランジスタ18での受光量が所定のレベルに達したとき
にストロボ発光が停止される。なお、ストロボ発光時に
は、シャッタ羽根は、予め決められたストロボ発光用の
シャッタ速度、絞り値で開閉される。
【0022】露光補正モ−ドとしては、プリント写真が
標準的な濃度階調となる「Normalモード」、明る
めの濃度階調となる「Lightモード」、暗めの濃度
階調となる「Darkモード」のいずれかを選択でき
る。「Lightモード」,「Darkモード」では、
「Normalモード」に対して、例えば+2/3E
V,−2/3EVの露光補正が行われる。この露光補正
は、ストロボ発光しない場合にはシャッタ速度、絞り値
の増減によって行われ、ストロボ発光時では一定なシャ
ッタ速度,絞り値の下でストロボ光の発光量の増減によ
って行われる。
【0023】上記インスタントカメラの構成を図3に示
す。マイクロコンピュータ20は、CPU,各部との間
で信号やデータの入出力を行うインタフェース,後述す
るA/D変換器等から構成されている。マイクロコンピ
ュータ20は、ROM20aに格納されたシーケンスプ
ログラムにしたがってインスタントカメラ全体の作動を
制御する。RAM20bは、シーケンスの遂行に必要な
データが一時的に書き込まれるワークメモリとして利用
される。
【0024】測光装置23は、測光用の受光素子等から
構成され、被写体輝度に応じた測光信号をマイクロコン
ピュータ20に送る。オートフォーカス装置24は、測
距用の投光器と受光器、この受光器からの出力に基づい
て被写体距離に応じた測距信号を出力する回路、撮影レ
ンズ6のピント合わせをするための機構等から構成され
ている。シャッタ装置25は、絞り羽根を兼ねたプログ
ラム式のシャッタ羽根とこれを開閉移動するアクチュエ
ータ等から構成されている。フイルム排出機構26は、
撮影完了後に露光済のインスタントフイルム17を排出
するための周知のクロー部材及び展開ローラ等から構成
されている。
【0025】レリーズボタン10の半押しに応答した信
号が入力されると、マイクロコンピュータ20は、測光
装置23及びオートフォーカス装置24を作動させ、被
写体輝度の測光と被写体距離の測距とを行う。マイクロ
コンピュータ20は、測光信号に基づいて露出演算を行
ってシャッタ速度、絞り値を決定、あるいはストロボ発
光の決定をするとともに、測距信号に基づいて撮影レン
ズ6の繰り出し量を求める。露光演算を行う際には、設
定ボタン14で選択されている露光補正モードドに応じ
てシャッタ速度、絞り値が補正される。
【0026】レリーズボタン10が全押しされると、マ
イクロコンピュータ20は、求めた繰り出し量をオート
フォーカス装置24にフィードバックして撮影レンズ6
のピント合わせを行った後に、シャッタ装置25を作動
し、露出演算で得られたシャッタ速度、絞り値でシャッ
タ羽根を開閉する。前述したように自動発光モード下で
被写体輝度が所定レベル以下であったときには、予め決
められたストロボ発光用のシャッタ速度と絞り値とでシ
ャッタ装置25を作動する。
【0027】シャッタ羽根の開閉に同期してシンクロ信
号がシャッタ装置25からマイクロコンピュータ20に
送られる。また、シャッタ羽根の開閉が完了すると、シ
ャッタ装置25から撮影完了信号が出力され、マイクロ
コンピュータ20は、この撮影完了信号を受け取ると、
フイルム排出機構26を作動して露光済のインスタント
フイルム17を排出する。
【0028】ストロボ装置は、昇圧回路30,メインコ
デンサ31,充電電圧検出回路32,ストロボ放電管3
3,トリガ回路34,受光回路35,RC積分回路3
6,電圧コンパレータ37,IGBT(絶縁ゲート型バ
イポーラトランジスタ)38等から構成され、マイクロ
コンピュータ20によって制御される。
【0029】昇圧回路30は、マイクロコンピュータ2
0からの充電信号が入力されている間に作動して、電池
の低電圧を高電圧の交流に変換して出力する。昇圧回路
30から出力される交流は、整流用ダイオード30aに
よって整流されてメインコンデンサ31に供給され、こ
のメインコンデンサ31を充電する。メインコンデンサ
31には、充電電圧検出回路32が接続されている。こ
の充電電圧検出回路32は、主として直列に接続された
2個の分圧抵抗32a,32bからなり、メインコンデ
ンサ31の充電電圧に比例した検出電圧Vchgをマイ
クロコンピュータ20に送る。
【0030】マイクロコンピュータ20は、検出電圧V
chgに基づいてメインコンデンサ31の充電電圧を検
知し、これが所定の規定充電電圧に達すると、充電信号
を停止して、メインコンデンサ31の充電を停止する。
自然放電等でメインコンデンサ31の充電電圧が規定充
電電圧よりも低下すると、マイクロコンピュータ20
は、充電信号の送出を再開する。これにより、メインコ
ンデンサ31の充電電圧がほぼ規定充電電圧に保たれ
る。
【0031】ストロボ放電管33は、ストロボ発光部1
1内に設けられている。このストロボ放電管33は、メ
インコンデンサ31と並列に接続されており、これらの
メインコンデンサ31とストロボ放電管33の間にはI
GBT38が接続されている。IGBT38は、ストロ
ボ発光に先立ってON(導通状態)とされる。トリガ回
路34は、マイクロコンピュータ20を介してシャッタ
装置25からのシンクロ信号が入力されると、ストロボ
放電管33にトリガ電圧を印加する。この結果、IGB
T38がONとなっている場合には、メインコンデンサ
31の電荷がストロボ放電管33を通して放電されて、
ストロボ発光が開始される。ストロボ放電管33から放
出されるストロボ光は、ストロボ発光部11より被写体
に向けて照射される。なお、ストロボ発光を行わない場
合には、マイクロコンピュータ20は、シンクロ信号を
トリガ回路34へ送出しない。
【0032】受光回路35は、フォトトランジスタ18
と、コンデンサ35aと、抵抗35b,35cとからな
る。フォトトランジスタ18のコレクタ端子には一定の
電圧が入力される。フォトトランジスタ18のエミッタ
端子とグランドとの間には、直列に接続された抵抗35
b及びコンデンサ35aが接続され、これら抵抗35b
及びコンデンサ35aには並列に抵抗35cが接続され
ている。この受光回路35は、フォトトランジスタ18
のエミッタ端子及び抵抗35bの接続点と、グランドと
の間に発生する電圧を積分電圧Vphとして出力する。
【0033】フォトトランジスタ18は、被写体で反射
されたストロボ光を受光し、その受光量に応じた光電流
を流す。この光電流によってコンデンサ35aは、抵抗
35bを介して充電される。コンデンサ35aの充電が
進むにしたがって、コンデンサ35aの充電電圧に比例
して積分電圧Vphが上昇する。これにより、受光回路
35は、ストロボ放電管33が発光した瞬間から反射光
を受光して光量積分を行い、その積分量に応じた積分電
圧Vphを出力する。
【0034】コンデンサ35aは、抵抗35b,35c
を介して放電する。この放電により、ストロボ発光が停
止した際に、積分電圧Vphをほぼ0Vとして受光回路
35を初期化するとともに、ストロボ発光が行われてい
ないときに、フォトトラジスタ18が自然光や室内光を
受光して積分電圧Vphが上昇することを防止してい
る。ストロボ発光時には、受光するストロボ光の強度が
大きいため、コンデンサ35aの充電が進み積分電圧V
phが上昇する。なお、この受光回路35の受光感度
は、抵抗35b,35cの抵抗値によって調節すること
ができる。また、フォトトランジスタ18の代わりに、
フォトダイオード等の受光素子を用いてもよい。
【0035】積分電圧Vphは、電圧コンパレータ37
の反転入力端子に入力される。この電圧コンパレータ3
7の非反転入力端子には、RC積分回路36から出力さ
れる基準電圧Vrefが入力される。電圧コンパレータ
37は、積分電圧Vphと基準電圧Vrefとの大小関
係に応じた比較信号をIGBT38に出力する。
【0036】電圧コンパレータ37は、積分電圧Vph
が基準電圧Vrefより小さいときには比較信号を「H
レベル」とし、積分電圧Vphが基準電圧Vrefに達
すると、厳密には積分電圧Vphが基準電圧Vrefを
僅かに超えると比較信号を「Lレベル」とする。比較信
号の「Hレベル」は、IGBT38をONとするのに必
要なゲート電圧以上となっており、「Lレベル」では例
えば0Vとなっている。これにより、積分電圧Vphが
基準電圧Vrefよりも小さい場合にIGBT38がO
Nとされ、積分電圧Vphが基準電圧Vrefに達する
とIGBT38がOFFとなる。
【0037】IGBT38は、前述したようにストロボ
発光に先立てONとされる。すなわち、受光回路35か
らの積分電圧Vphがほぼ0Vとなっているときに、基
準電圧Vref(>0V)を電圧コンパレータ37に与
えることでIGBT38がONとされる。そして、スト
ロボ発光中に、フォトトランジスタ18が被写体で反射
されたストロボ光を受光し、受光量が所定のレベルに達
して積分電圧Vphが基準電圧Vrefに達した瞬間に
IGBT38がOFFとされ、ストロボ放電管33とメ
インコデンサ31の接続が断たれてストロボ発光が停止
される。電圧コンパレータ37からの比較信号は、マイ
クロコンピュータ20にも送られ、後述するパルス信号
の制御に用いられる。
【0038】RC積分回路36は、コンデンサ36aと
抵抗36bとからなり、マイクロコンピュータ20から
のパルス信号が入力され、このパルス信号を直流電圧に
変換し、これを基準電圧Vrefとして出力する。抵抗
36bは、その一端がマイクロコンピュータ20の制御
ポートに接続され他端がコンデンサ36aの一端に接続
されている。コンデンサ35aの他端は、グランドされ
ている。コンデンサ36aの充電電圧、すなわちグラン
ドとコンデンサ36aの一端との間に生じる電圧が基準
電圧Vrefとして出力される。
【0039】「Normalモード」,「Lightモ
ード」,「Darkモード」のそれぞれについて、スト
ロボ光による露光量を決める基準電圧VN ,VL ,VD
が決められている。各露光補正モードの基準電圧の大小
関係は、「VL >VN >VD>0(V)」である。
【0040】EEPROM40には、基準電圧VN ,V
L ,VD に応じて予め決められたデューティ比(Duty
factor)FN ,FL ,FD をデータ化したものが製造時
に書き込まれている。ストロボ発光の際には、設定ボタ
ン14で選択された露光補正モードに応じたデューティ
比がEEPROM40から読み出される。なお、以下の
説明では、便宜上、基準電圧VN ,VL ,VD を目標電
圧VN ,VL ,VD と称する。
【0041】マイクロコンピュータ20は、選択された
露光補正モードに応じたデューティ比のパルス信号をR
C積分回路36に入力することによって、この選択され
た露光補正モードに応じた目標電圧VN と等しい基準電
圧VrefをRC積分回路36から出力させる。
【0042】図1に本発明に関わるマイクロコンピュー
タ20の機能ブロックを示す。読出し制御手段41は、
ストロボ発光の際に、設定ボタン14の操作によって選
択された露光補正モードに応じたデューティ比、例えば
「Normalモード」が選択されている場合にはデュ
ーテ比FN をEEPROM40から読み出して、これを
パルス信号発生手段45に送る。
【0043】パルス信号発生手段45は、制御信号発生
手段46,ゲート手段47,C−MOS回路48からな
る。制御信号発生手段46は、図示しないクロック発生
器からのクロックを分周して一定の周波数f、例えば4
KHzの制御信号を発生する。制御信号発生手段46
は、制御信号の周期T(=1/f)に対する「Lレベ
ル」のパルス幅の比がEEPROM40から読み出され
たデューティ比と同じになるようにして、制御信号を出
力する。
【0044】ゲート手段47は、制御信号発生手段45
からC−MOS回路48への制御信号の出力を許容する
許容状態と、制御信号発生手段45からC−MOS回路
48への制御信号の出力を禁止し、これに代えて強制的
に「Hレベル」の制御信号を出力する禁止状態とのいず
れか一方の状態に切り替わる。このゲート手段47は、
ストロボ発光の際には、この発光に先立って許容状態と
され、ストロボ発光中に電圧コンパレータ37からの比
較信号が「Hレベル」から「Lレベル」に変化すると、
シャッタ装置25からの撮影完了信号が入力されるまで
禁止状態となる。
【0045】C−MOS回路48は、制御ポートに接続
されたRC積分回路36とのインタフェースであって、
周知のようにNチャンネル型のFET48aとPチャン
ネル型のFET48bとからなる。このC−MOS回路
48は、制御信号に基づいてパルス信号を発生し、これ
をRC積分回路36に送る。
【0046】C−MOS回路48は、制御信号が「Lレ
ベル」のときには、FET48aがOFF,FET48
bがONとなることにより、パルス信号を「Hレベル」
とし、制御信号が「Hレベル」のときにはFET48a
がON,FET48bがOFFとなることにより、パル
ス信号を「Lレベル」とする。パルス信号の「Hレベ
ル」は、一定な電圧VH をRC積分回路36に印加する
状態であり、「Lレベル」は制御ポートに接続されたR
C積分回路36の入力端をグランドに接続する状態であ
る。
【0047】これにより、ゲート手段47が許容状態の
間では、周期Tのパルス信号がRC積分回路36に入力
される。そして、このパルス信号のデューティ比、すな
わち電圧VH となっている間のパルス幅(時間)をtw
としたときの値「(tw/T)×100(%)」は、E
EPROM40から読み出されたデューティ比FN ,F
L ,FD のいずれかと同じになる。
【0048】前述のように構成されたRC積分回路36
にパルス信号を入力した場合には、周知のようにパルス
信号のデューティ比と、RC積分回路36からの出力電
圧(基準電圧Vref)との間には、線型的な関係があ
る。より具体的には、次式のように表すことができる。 Vref=VH ・(tw/T)
【0049】上記の関係式から、RC積分回路36から
出力される基準電圧Vrefを目標電圧VN ,VL ,V
D と等しくするための各デューティ比FN ,FL ,FD
を計算によって求めることができ、得られる各デューテ
ィ比FN ,FL ,FD をデータ化したものがEEPRO
M40に書き込まれる。
【0050】なお、ROM20a等にデューティ比を記
憶させてもよいが、電気的にデータの書き換えが可能な
EEPROM40を用いれば、経年変化等に応じてデュ
ーティ比を変更する必要が生じても、これを簡単に行う
ことができる。また、目標電圧に対応したデューティ比
のパルス信号を得ることができればよいので、EEPR
OM40に記憶しておくデータは、デューティ比をデー
タ化したものに限らず、デューティ比を間接的に表した
例えばパルス信号の高低二値のパルス幅の比率や、周期
が一定の場合にはパルス幅tw、あるいは「T−tw」
をデータ化したものであってもよい。
【0051】RC積分回路36は、パルス信号の電圧を
平滑化して、直流の基準電圧Vrefを出力することに
なるが、より詳細には基準電圧Vrefは目標電圧を中
心にして、その電圧値が上下に変動している。一定の周
波数のパルス信号の下では、RC積分回路36のコンデ
ンサ36aの静電容量及び抵抗36bの抵抗値から決ま
る絶対的な時定数が小さいほど、充電時及び放電時にお
けるコンデンサ36aの充電電圧が急激に変化するた
め、基準電圧Vrefの変動幅が大きくなって、ストロ
ボ光による露光量のバラツキが生じ易くなる。逆に、R
C積分回路36の絶対的な時定数を大きくすれば、充電
時及び放電時におけるコンデンサ36aの充電電圧が緩
やかに変化するので、基準電圧Vrefの変動幅を小さ
く抑えることができる。
【0052】このため、このストロボ装置では、コンデ
ンサ36aの静電容量を大きくすることにより、RC積
分回路36の絶対的な時定数を大きくし、実質的に一定
な基準電圧Vrefを得て、ストロボ光による露光量の
バラツキの発生を防止している。
【0053】ストロボ発光の停止時には、ゲート手段4
7が禁止状態となることで、「Hレベル」の制御信号が
C−MOS回路48に送られ、パルス信号が継続的に
「Lレベル」とされる。これにより、ストロボ発光の停
止直後にコンデンサ36aを継続的に放電させる。
【0054】前述のようにコンデンサ36aの静電容量
を大きくする等して、RC積分回路36の絶対的な時定
数を大きくした場合には、ストロボ発光を停止した直後
にコンデンサ36aを継続的に放電させても、受光回路
35とRC積分回路36の放電時の時定数を適切に設定
しなければ、1回の撮影中でストロボ発光を停止した直
後に再びストロボ発光するといった誤発光が生じ易くな
る。この誤発光は、ストロボ発光がいったん停止された
後に、まだストロボ放電管33が活性化している状態
で、積分電圧Vphが基準電圧Vref以下となること
によって発生する。
【0055】このような不都合を防止するために、この
ストロボ装置では、RC積分回路36のコンデンサ36
aの静電容量をC0,抵抗36bの抵抗値をR0とし、
受光回路35のコンデンサ35aの静電容量をC1,各
抵抗35b,35cの抵抗値をR1,R2としたとき
に、以下の条件を満たすようにしてある。 C1(R1+R2)≫C0・R0
【0056】上記条件は、受光回路35の放電時におけ
る時定数(「C1(R1+R2)」)に対してRC積分
回路36の放電時における時定数(「C0・R0」)を
相対的に十分に小さくすることを表している。すなわ
ち、積分電圧Vphがコンデンサ35aの充電電圧に比
例しているから、抵抗35a,35bを介したコンデン
サ35aの放電よりも、RC積分回路36の抵抗36b
を介したコンデンサ36aの放電が速やかに行われるよ
うにすることを意味している。なお、電圧コンパレータ
37の各入力端子は、ハイインピーダンスであるため、
この電圧コンレパレータ37を介しての放電は無視でき
る。
【0057】上記条件を満たすようにすることで、例え
ばストロボ発光の停止に応答して、RC積分回路36の
コンデンサ36aを急速に放電させる専用の回路を追加
しなくても、誤発光を防止できる。
【0058】図4は、各露光補正モードに対応したパル
ス信号を示すものである。「Normalモード」時に
は、図4(a)に示すように、周期T,パルス幅twN
でデューティ比FN のNormalモード用パルス信号
がRC積分回路36に入力される。例えば、「Norm
alモード」に対応した目標電圧VN が電圧VH の50
%である場合には、デューティ比FN は50%とされ
る。
【0059】また、「Lightモード」時には、図4
(b)に示すように、周期T,パルス幅twL でデュー
ティ比FL となるLightモード用パルス信号がRC
積分回路36に入力される。このLightモード用パ
ルス信号は、「Lightモード」の目標電圧VL
「Normalモード」の目標電圧VN よりも高いた
め、パルス幅twL がパルス幅twN よりも大きくさ
れ、その分デューティ比FLも大きくなっている。例え
ば、目標電圧VL が電圧VH の60%である場合には、
デューティ比FL は60%とされる。
【0060】同様にして、「Darkモード」時には、
図4(c)に示すように、周期T,パルス幅twD でデ
ューティ比FD となるDarkモード用パルス信号がR
C積分回路36に入力される。このDarkモード用パ
ルス信号は、「Darkモード」の目標電圧VD が「N
ormalモード」の目標電圧VN よりも低いため、パ
ルス幅twD がパルス幅twN よりも小さくされ、その
分デューティ比FD も小さくなっている。例えば、目標
電圧VD が電圧VH の40%である場合には、デューテ
ィ比FD は40%とされる。
【0061】次に上記構成の作用について説明する。イ
ンスタントカメラの製造時では、インスタントカメラに
組み込まれたEEPROM40にデューティ比FN ,F
L ,FD をデータ化したものがそれぞれ書き込まれ、特
に基準電圧を調整するための作業は行われない。もちろ
ん、デューティ比FN ,FL ,FD を予め書き込んだE
EPROM40を組み込むようにしてもよい。
【0062】撮影する場合には、メインスイッチボタン
13を操作する。この操作で電源がONとなると、図示
しない沈胴機構が作動されて鏡筒3が撮影位置に繰り出
され、インスタントカメラが撮影可能な撮影待機状態と
なる。撮影待機状態では、マイクロコンピュータ20
は、充電電圧検出回路32から出力される検出電圧Vc
hgに基づいてメインコンデンサ31の充電電圧を監視
しており、この充電電圧が規定充電電圧に達していない
ときには、昇圧回路30を作動して充電を行う。これに
より、電源がONとなっている間は、メインコンデンサ
31の充電電圧がほぼ規定充電電圧に保たれ、常にスト
ロボ発光可能な状態となる。なお、設定ボタン14の操
作で発光禁止モードが選択されているときには、メイン
コンデンサ31の充電電圧にかかわらず充電を停止して
もよい。
【0063】設定ボタン14を操作し、必要に応じてス
トロボ発光モードと、露光補正モードの選択を行った後
に、レリーズボタン10を押圧操作して撮影を行う。レ
リーズボタン10を半押し操作すると、被写体輝度の測
光と被写体距離の測距とが行われ、マイクロコンピュー
タ20は、測光結果と選択されている露光補正モードと
に基づいて、露出演算を行うとともに、測距結果に基づ
いて撮影レンズ6の繰り出し量を算出する。
【0064】また、例えば自動発光モードが選択されい
る場合で、ストロボ発光が必要であると判断されたとき
には、レリーズボタン10を半押し操作した時点で、マ
イクロコンピュータ20は、選択されている露光補正モ
ードを調べ、この選択されている露光補正モードに対応
した基準電電圧VrefがRC積分回路36から出力さ
れるようにパルス信号を制御する。
【0065】まず、設定ボタン14によって選択されて
いる露光補正モードが調べられ、選択されている露光補
正モードに対応したデューティ比が読出し制御手段41
によってEEPROM40から読み出される。例えば、
「Normalモード」が選択されている場合には、こ
の「Normalモード」に対応したデューティ比F N
がEEPROM40から読み出されて、制御信号発生手
段46に送られる。
【0066】制御信号発生手段46は、EEPROM4
0からのデューティ比FN を参照し、これに基づいた制
御信号を発生してゲート手段47に送る。ゲート手段4
7は許容状態となっているので、制御信号発生手段46
からの制御信号がC−MOS回路48に送られる。そし
て、制御信号の信号レベルに基づいて、C−MOS回路
48の各FET48a,48bが繰り返しON,OFF
されることにより、図4(a)に示されデューティ比F
N のNormalモード用パルス信号がC−MOS回路
48からRC積分回路36に入力される。
【0067】FET48aがOFF,FET48bがO
Nとなってパルス信号が「Hレベル」となっている間で
は、パルス信号の電圧VH によってコンデンサ36aが
抵抗36bを介して充電され、その充電電圧が上昇す
る。この後FET48aがON,FET48bがOFF
なってパルス信号が「Lレベル」となると、抵抗36
b,FET48aを介してコンデンサ36aが放電し、
その充電電圧を下げる。そして、再びパルス信号が「H
レベル」となると、コンデンサ36aが充電されて、そ
の充電電圧が上昇する。
【0068】上記のようにしてコンデンサ36aの充放
電が繰り返し行われ、RC積分回路36の時定数に対し
て十分な時間が経過した後では、図5に示すように、R
C積分回路36から出力される基準電圧Vrefは、パ
ルス信号の変化に応じ、「Normalモード」に対応
した目標電圧VN を中心にして上下に変動するが、コン
デンサ36aの静電容量を大きくしてあるので、その変
動は非常に小さいものとなる。したがって、良好に平滑
化された基準電圧Vrefが得られ、実質的に目標電圧
N と等しい一定な基準電圧Vrefが得られる。
【0069】上記と同様にして、「Lightモード」
が選択されているときには、EEPROM40からデュ
ーティ比FL が読み出され、これに基づいた制御信号で
C−MOS回路48の各FET48a,48bが繰り返
しON,OFFされることにより、図4(b)に示され
デューティ比FL のLightモード用パルス信号がC
−MOS回路48で作成されRC積分回路36に入力さ
れる。結果として、実質的に「Lightモード」に対
応した目標電圧VL と等しい一定な基準電圧Vrefが
RC積分回路36から出力される。
【0070】また、「Drakモード」が選択されてい
るときには、図4(c)に示されるデューティ比FD
Darkモード用パルス信号がRC積分回路36に入力
されるから、実質的に「Drakモード」に対応した目
標電圧VD と等しい一定な基準電圧VrefがRC積分
回路36から出力される。
【0071】このようにして得られる基準電圧Vref
は、電圧コンレパレータ37の非反転入力端子に与えら
れる。受光回路35では、フォトトランジスタ18が自
然光や室内光を受光し光電流を流すが、このときの光電
流の大きさは非常に小さい。このため、自然光等でコン
デンサ35aに蓄積される電荷は、コンデンサ35aの
充電電圧をほとんど上げることなく抵抗35b,35c
を介して放電される。したがって、受光回路35からは
ほぼ0Vの積分電圧Vphが電圧コンパレータ37の反
転入力端子に与えられた状態になっている。結果、基準
電圧Vrefよりも積分電圧Vphが低いため、電圧コ
ンパレータ37からは「Hレベル」の比較信号が出力さ
れIGBT38がONとなる。
【0072】レリーズボタン10をさらに押圧操作して
全押しとすると、先に得られた繰り出し量でオートフォ
ーカス機構24が作動されピント合わせが行われた後
に、シャッタ装置25が作動され、ストロボ用のシャッ
タ速度と絞り値とでシャッタ羽根が開閉される。このシ
ャッタ羽根の開閉の際に、シャッタ羽根が最大開口径に
達すると、シャッタ装置25からのシンクロ信号がマイ
クロコンピュータ20を介してトリガ回路34に入力さ
れる。すると、トリガ回路34は、ストロボ放電管33
にトリガ電圧を印加する。IGBT38がONとなって
いる状態でストロボ放電管33にトリガ電圧が印加され
るから、メインコンデンサ31の電荷がストロボ放電管
33を通して放電されてストロボ発光が開始される。
【0073】ストロボ放電管33から放出されたストロ
ボ光は、ストロボ発光部11から被写体に向けて照射さ
れ、その一部が反射されて受光窓8を通してフォトトラ
ンジスタ18に入射する。フォトトランジスタ18は、
入射するストロボ光に応じた光電流を流し、この光電流
によってコンデンサ35aが充電され、受光量が増大す
るのにしたがってコンデンサ35aの充電電圧が上昇す
る。
【0074】コンデンサ35aの充電電圧が上昇するの
に比例して、積分電圧Vphが上昇する。そして、この
積分電圧Vphが基準電圧Vrefに達すると、電圧コ
ンパレータ37からの比較信号が「Lレベル」に転じ
て、IGBT38がOFFとなる。IGBT38がOF
Fとなることにより、メインコンデンサ31とストロボ
放電管33との接続が断たれて、ストロボ発光が停止す
る。
【0075】また、比較信号が「Lレベル」に転じるこ
とに応答して、ゲート手段47が許容状態から禁止状態
に移行し、C MO回路48への制御信号を強制的に
「Hレベル」とする。これにより、パルス信号が「Lレ
ベル」となりRC積分回路36のコンデンサ36aが抵
抗36bを介して放電を開始し、基準電圧Vrefが降
下する。
【0076】図6に基準電圧Vrefと積分電圧Vph
との変化の例を示すように、ストロボ発光の開始と同時
に積分電圧Vphが上昇する。この積分電圧Vphが基
準電圧Vrefよりも低いときには、IGBT38がO
Nとなっているからストロボ発光が継続される。そし
て、積分電圧Vphが基準電圧Vrefに達すると、I
GBT38がOFFとなってストロボ発光が停止する。
そして、この直後に、積分電圧Vphとが降下を開始す
るとともに、パルス信号が「Lレベル」となることによ
って基準電圧Vrefも降下を開始する。
【0077】ストロボ発光が停止した直後からしばらく
の間は、ストロボ放電管33は活性化された状態にあ
る、この活性化された状態の間にIGBT38が再度O
Nとなってメインコンデンサ31がストロボ放電管33
に接続されると、ストロボ放電管33を通してのメイン
コンデンサ31の放電が再開され、誤発光が発生する。
そして、この誤発光によってストロボ光の照射量が増
え、露光オーバーとなる。
【0078】すなわち、ストロボ発光の停止後に、例え
ば図6中に二点鎖線で示すように、基準電圧Vrefの
電圧降下が積分電圧Vphよりも遅く、ストロボ放電管
33が活性化されている間に、積分電圧Vphが基準電
圧Vrefより小さくなると、上記のような誤発光が発
生する。
【0079】しかしながら、このストロボ装置では、受
光回路35の放電時の時定数に対してRC積分回路36
の放電時の時定数を相対的に十分小さくしているので、
例えば図6中に実線で示すように、ストロボ発光の停止
後に、積分電圧Vphが基準電圧Vrefを下回ること
がない。したがって、誤発光することがない。
【0080】シャッタ羽根の開閉が完了すると、撮影完
了信号がシャッタ装置25からマイクロコンピュータ2
0に送られる。マイクロコンピュータ20は、撮影完了
信号を受け取ると、フイルム排出機構26を作動してイ
ンスタントフイルム17を排出する。また、制御信号発
生手段46が停止し、さらにゲート手段47が許容状態
となり、撮影待機状態となる。
【0081】所定時間の経過後に得られるプリント写真
は、「Normalモード」を選択して撮影した場合に
は、積分電圧Vphが目標電圧VN と等しい基準電圧V
refに達したときにストロボ発光が停止されるから、
その被写体画像が標準的な濃度階調となる。また、「L
ightモード」の場合には、積分電圧Vphが目標電
圧VN より高く目標電圧VN と等しい基準電圧Vref
に達したときにストロボ発光が停止されてストロボの照
射量が2/3EV分増やされるから、明るめの濃度階調
となる。さらに、「Darkモード」の場合には積分電
圧Vphが目標電圧VN より低く目標電圧VD と等しい
基準電圧Vrefに達したときにストロボ発光が停止さ
れてストロボの照射量が2/3EV分減らされるから暗
めの濃度階調となる。
【0082】図7は、RC積分回路から出力される基準
電圧の適否の判定を行う例を示すものである。なお、以
下に説明する他は、上記実施形態と同じであり、実質的
に同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略す
る。
【0083】マイクロコンピュータ20には、その動作
モードを通常撮影モードとメンテナンスモードとに切り
替えるモードスイッチ50が接続されている。モードス
イッチ50を操作して通常撮影モードに切り替えると、
マイクロコンピュータ20が上記実施形態と同じ手順に
よって各部を制御するようになり、通常の撮影を行うこ
とができる。モードスイッチ50でメンテナンスモード
とすると、マイクロコンピュータ20は、各露光補正モ
ードに対応した適切な基準電圧Vrefが得られるか否
かの判定を行う。また、EEPROM40には、デュー
ティ比FN ,F L ,FD がデータ化されて書き込まれて
いるとともに、目標電圧VN ,VL ,V D をデータ化し
た基準電圧データがそれぞれ書き込まれている。
【0084】メンテナンスモード下では、EEPROM
40からデューティ比FN ,FL ,FD が順次に読み出
され、この読み出したデューティ比を用いて、一定の時
間ずつパルス信号を発生させて、このパルス信号をRC
積分回路36に入力することによって各露光補正モード
に応じた基準電圧Vrefを作成する。
【0085】マイクロコンピュータに内蔵されたA/D
変換器51は、各露光補正モードに応じた基準電圧Vr
efが出力されている間に、適当なサンプリング間隔で
基準電圧Vrefをサンプリングし、得られる電圧値を
電圧データに変換して判定手段52に送る。
【0086】判定手段52は、RC積分回路36から出
力されている基準電圧Vrefが目標電圧を中心にして
設定された上限値と下限値との間の許容範囲内の電圧と
なっているか否かを調べ、実際に出力されている基準電
圧Vrefがストロボ発光の停止の際に用いる基準電圧
としての適しているか否を判定して、この判定結果に基
づいた判定信号を出力する。例えば目標電圧と上限値,
下限値との差を表した各目標電圧に共通な差分データが
ROM20aに予め書き込まれており、判定の際には、
判定手段52が差分データと基準電圧データとをROM
20a,EEPROM40からそれぞれ読み出して上限
データ及び下限データを作成し、これらとA/D変換器
51から得られる電圧デ−タを比較することによって行
う。
【0087】判定信号は、出力端子53から外部に出力
されるとともに、LCD15に送られ、このLCD15
に判定結果が表示される。出力端子53から出力される
判定信号は、外部の検査装置に入力されて機能検査に用
いられ、LCD15の表示は目視確認用に用いられる。
【0088】上記構成によれば、メンテナンスモードに
設定することによって、まずNormalモード用のデ
ューティ比FN がEEPROM40から読み出されて、
これに基づいてデューティ比FN のパルス信号がRC積
分回路36に入力される。このパルス信号の入力開始か
ら適当な時間の経過後に、A/D変換器51によってサ
ンプリングが繰り返し行われ、得られる電圧データが判
定手段52に送られる。
【0089】一方、判定手段52は、EEPROM40
から「Normal」モードの目標電圧VN に応じた基
準電圧データを読み出すとともに、ROM20aから差
分データを読み出して、これらからNormalモード
用の上限データ及び下限データを作成する。そして、こ
の上限データ及び下限データと、A/D変換器51から
順次に得られる電圧デ−タを比較することによって、R
C積分回路36から実際に出力されている基準電圧Vr
efが目標電圧VN に決められた許容範囲内にあるか否
かを判定し、この判定結果に基づいた判定信号が出力端
子53から外部に出力され、また判定結果がLCD15
に表示される。
【0090】上記のようにしてNormalモード用の
基準電圧Vrefの判定を行った後に、同様にして、
「Light」モード用のデューティ比FL ,「Dra
kモード用のデューティ比FD のパルス信号を順次にR
C積分回路36に入力し、このときに得られる基準電圧
Vrefの適否が判定される。
【0091】メーカーでの機能検査時には出力端子53
に検査装置が接続され、この検査装置は、出力される判
定信号に基づいて各露光補正モードに対する基準電圧V
refの適否を検知し、ストロボ装置の合否を判定す
る。したがって、検査装置側にRC積分回路36の出力
電圧をピックアップしたり、ピックアップした電圧から
基準電圧としての適否を判定するための機構、回路等は
不要であり、簡単で安価な検査装置で機能検査を行うこ
とが可能となる。
【0092】もちろん、インスタントカメラ側にA/D
変換器51を必要とするが、A/D変換器51を内蔵さ
せるようにしてマイクロコンピュータ20の回路を変更
しても、マイクロコンピュータ20としての集積回路の
素子数の多少の増加と回路変更とを伴うだけであるの
で、マイクロコンピュータ20の製造コストの上昇はほ
とんどない。
【0093】また、LCD15で判定結果を知ることが
できるので、例えばカメラ販売店等でも簡単にチェック
できる。なお、通常撮影時にも、基準電圧が適切である
か否かの判定を行うようにして、ユーザに知らせるよう
にしてもよい。また、スイッチ50を用いる代わりに、
外部からの信号の入力で基準電圧が適切であるか否かの
判定が行われるようにしてもよい。
【0094】さらに、この例では、適当な間隔で基準電
圧Vrefをサンプリングしているが、例えば制御信号
が「Hレベル」から「Lレベル」へ、また「Lレベル」
から「Hレベル」に変化する毎にサンプリングすること
によって、基準電圧Vrefの最大値と最小値をそれぞ
れサンプリングするようにしてもよい。また、サンプリ
ングした電圧データから基準電圧Vrefの平均値や振
幅の中心を算出し、これを用いて基準電圧としての適否
を判定するようにしてもよい。
【0095】図8は、RC積分回路から出力される基準
電圧を監視し、目標電圧となるようにパルス信号のデュ
ーティ比を補正する例を示すものである。なお、以下に
説明する他は、最初の実施形態と同じであり、実質的に
同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略す
る。
【0096】EEPROM40には、上記実施形態と同
様にデューティ比FN ,FL ,FDがデータ化されて予
め書き込まれているとともに、目標電圧VN ,VL ,V
D に対応した基準電圧データが書き込まれている。A/
D変換器61は、例えば制御信号が「Hレベル」から
「Lレベル」へ、また「Lレベル」から「Hレベル」に
変化する毎に、RC積分回路36から出力される基準電
圧Vrefをサンプリングすることによって、基準電圧
Vrefの最大値と最小値をそれぞれサンプリングし、
得られる電圧値を電圧データに変換して補正手段62に
送る。
【0097】補正手段62は、基準電圧Vrefを発生
させる際に、最初にEEPROM40から読み出された
デューティ比を制御信号発生手段46に送ることで、E
EPROM40から読み出されたデューティ比のパルス
信号をC−MOS回路48から出力させ、この後にEE
PROM40から読み出した基準電圧データと、A/D
変換器61からの電圧データとを用いて、目標電圧に対
する基準電圧Vrefの誤差を補正するようにデューテ
ィ比を補正する。
【0098】図9にデューティ比の補正処理の流れを示
す。基準電圧Vrefを発生させる際に、例えば露光補
正モードとして「Darkモード」が選択されている場
合には、EEPROM40からDarkモード用のデュ
ーティ比FD と目標電圧VDが読み出され、補正手段6
5に送られる。補正手段65は、デューティ比FD を制
御信号発生手段46に送ることで、デューティ比FD
パルス信号がC−MOS回路48からRC積分回路36
に入力される。これにより、このパルス信号に応じた基
準電圧VrefがRC積分回路36が出力されるように
なる。
【0099】パルス信号の発生開始後からRC積分回路
36の時定数に対し十分な時間が経過した後に、A/D
変換器61によるサンプリングが開始される。A/D変
換器61は、制御信号が「Hレベル」から「Lレベル」
に、また「Lレベル」から「Hレベル」に変化する毎に
基準電圧Vrefをサンプリングし、得られる電圧デー
タを補正手段65に送る。補正手段65は、順次入力さ
れる電圧データを積算していき、所定の個数(「2・
M」個)の電圧データの積算が終了すると、この積算値
(S)を積算個数(2・M)で除することにより、基準
電圧Vrefの平均値VAVE を求める。
【0100】A/D変換器61によるサンプリングが制
御信号の変化に同期して行われ、基準電圧Vrefの最
大値と最小値が同じ個数だけサンプリングされるので、
上記のようにして得られる平均値VAVE は、基準電圧V
refの振幅の中心電圧の平均値となる。
【0101】次に、判定手段65は、先に読み出した基
準電圧データから目標電圧VD と平均値VAVE との差
(VD −VAVE )を求め、この差の電圧VH に対する比
率(%)を求める。そして、得られる比率を現在のデュ
ーティ比FD に加算して、パルス信号のデューティ比を
補正し、この補正されたデューティ比でパルス信号を発
生させる。そして、この補正後の基準電圧Vrefがス
トロボ発光の停止の際に用いられる。
【0102】例えば、目標電圧VD が「0.4・VH
のときに、これに対応するデューティ比FD は40%と
なっているが、平均値VAVE が「0.35・VH 」とな
った場合には、デューティ比は45%に補正され、この
デューティ比の増加によってRC積分回路36から出力
されている基準電圧Vrefが目標電圧VD となるよう
に補正される。また、目標電圧VD が「0.4・VH
のときに、平均値VAV E が「0.44・VH 」となった
場合には、デューティ比は36%に補正され、このデュ
ーティ比の減少によってRC積分回路36から出力され
ている基準電圧Vrefが目標電圧VD となるように補
正される。
【0103】なお、電圧VH に対する目標電圧VD と平
均値VAVE との差の割合だけ、デューティ比を増減して
も、この増減された割合に比例して基準電圧Vrefが
増減されるとは限らないから、例えば上記のような補正
を複数回行ったり、目標電圧VD と平均値VAVE との差
のほぼ0Vとなるまで補正を繰り返し行ってもよい。ま
た、デューティ比の補正量に適当な係数を乗じて補正を
行うようにしてもよい。さらには、基準電圧Vrefを
発生させている間に繰り返しデューティ比の補正を行っ
てもよい。
【0104】また、上記実施形態では、基準電圧Vre
fの最大値と最小値から平均値VAV E を算出することに
より、基準電圧Vrefの振幅(変動)の中心の電圧値
を得、この電圧値が目標電圧となるように補正を行って
いるが、例えばパルス信号が「Hレベル」となっている
期間の中間や、「Lレベル」となっている期間の中間で
基準電圧Vrefをサンプリングし、得られる電圧値か
ら基準電圧Vrefの振幅の中心の電圧値を算出するよ
うにしてもよい。また、最大値と最小値との間の期間に
ついてもサンプリングが行われるように基準電圧Vre
fを細かくサンプリングして基準電圧Vrefの全体的
な平均値を求め、この平均値に基づいてデューティ比を
補正してもよい。
【0105】図7及び図8に示される各実施形態では、
EEPROMに各目標電圧に応じた基準電圧データを書
き込んでいるが、この書き込みの際に各目標電圧をA/
D変換器に与えて得られる電圧データをEEPROMに
書き込むようにすれば、基準電圧としての適否の判定や
デューティ比の補正のために用いる目標電圧と、RC積
分回路からの出力電圧とが同じA/D変換器を通してデ
ータ化されるので、外部から与える目標電圧を精度良く
設定しておくだけで、A/D変換器の調整を不要にする
ことが可能である。
【0106】上記各実施形態では、ストロボ光による露
光量が最適なものとなように制御するストロボ装置につ
いて説明したが、自然光や室内光等による露光量とスト
ロボ光による露光量との比率を予め設定した比率となる
ように制御する、例えば特公平5−4650号公報等に
より知られているミックス露光制御にも利用することが
できる。さらに、上記ストロボ装置は、直列制御(シリ
ーズ)方式でストロボ発光を停止しているが、並列制御
(バイパス)方式のストロボ装置にも利用できる。
【0107】上記各実施形態では、3種類の基準電圧を
選択的に発生するようになっているが、1種類の基準電
圧Vrefを発生させるようにしてもよく、4種類以上
の基準電圧Vrefを選択的に発生させるようにするこ
ともできる。また、デューティ比をEEPROMに記憶
させているが、マイクロコンピュータの演算等によって
必要とする目標電圧に応じたデューティ比を作成しても
よい。
【0108】インスタントカメラに搭載したストロボ装
置に本発明を適用した例について説明したが、本発明の
ストロボ装置は、135タイプ等の写真フイルムを用い
るカメラや、デジタルスチルカメラ等の各種カメラに搭
載されるストロボ装置や、カメラに装着されて利用され
るストロボ装置にも利用できる。
【0109】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のストロボ
装置によれば、パルス電圧と所定の基準電圧に応じて決
められたデューティ比のパルス信号を抵抗及びコンデン
サから構成された積分回路に与え、パルス信号を直流電
圧に変換し、得られる電圧をストロボ発光を停止させる
際の基準電圧として用いるようにしたから、少ない部品
数でまたコストアップを抑えながら、デューティ比を決
定するだけで精度のよい基準電圧が簡単に得ることがで
き、調整作業を不要とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マイクロコンピュータの機能を示した機能ブロ
ックである。
【図2】本発明を実施したストロボ装置を搭載したイン
スタントカメラの外観を示す斜視図である。
【図3】インスタントカメラの構成を示す回路図であ
る。
【図4】各露光補正モードに応じたパルス信号を示す波
形図である。
【図5】パルス信号とRC積分回路から出力される基準
電圧とを示す波形図である。
【図6】受光回路からの積分電圧とRC積分回路からの
基準電圧の変化を示すグラフである。
【図7】マイクロコンピュータで基準電圧の適否を判定
する例を機能ブロック示すものである。
【図8】マイクロコンピュータでデューティ比を補正し
基準電圧の誤差を少なくする例の機能ブロックを示すも
のである。
【図9】図8の例における補正の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図10】基準電圧を発生させるための従来の回路であ
る。
【符号の説明】
11 ストロボ発光部 18 フォトトランジスタ 20 マイクロコンピュータ 31 メインコンデンサ 33 ストロボ放電管 35 受光回路 35a コンデンサ 35b,35c 抵抗 36 RC積分回路 36a コンデンサ 36b 抵抗 37 電圧コンパレータ 38 IGBT 40 EEPROM 43,61 A/D変換器 45 パルス信号発生手段 52 判定手段 62 補正手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本村 克美 埼玉県朝霞市泉水3−13−45 富士写真フ イルム株式会社内 (72)発明者 石井 秀一 埼玉県朝霞市泉水3−13−45 富士写真フ イルム株式会社内 Fターム(参考) 2H053 AD08 AD11 BA51 BA65 DA00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体から反射されてきたストロボ光を
    受光して光量積分を行い、その積分量に応じた積分電圧
    を出力する受光回路と、前記積分電圧が所定の基準電圧
    に達することに応答して、ストロボ発光を停止させる発
    光停止手段とを備えた自動調光式のストロボ装置におい
    て、 所定のパルス電圧を有し、このパルス電圧と前記所定の
    基準電圧とに基づいて決められたデューティ比のパルス
    信号を出力するパルス信号発生手段と、抵抗及びコンデ
    ンサから構成され、前記パルス信号の入力によって前記
    抵抗を介して充放電されるコンデンサの充電電圧を出力
    することにより、前記パルス信号をそのパルス電圧とデ
    ューティ比とに応じた直流電圧に変換して出力する積分
    回路とを備え、前記積分回路の出力電圧をストロボ発光
    を停止させる際の基準電圧として用いることを特徴とす
    るストロボ装置。
  2. 【請求項2】 前記パルス信号のデューティ比を記憶し
    た記憶手段を備え、前記パルス信号発生手段は、前記記
    憶手段に記憶されているデューティ比に基づいたパルス
    信号を出力することを特徴とする請求項1記載のストロ
    ボ装置。
  3. 【請求項3】 複数の異なるデューティ比が前記記憶手
    段に記憶されており、前記記憶手段から1つのデューテ
    ィ比を選択して読み出す読み出し制御手段を備え、前記
    記憶手段から選択的に読み出された1つのデューティ比
    に基づいたパルス信号を前記パルス信号発生手段が出力
    することにより、前記積分回路から異なる電圧値の出力
    電圧を選択的に出力可能としたことを特徴とする請求項
    2記載のストロボ装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段は、EEPROMであるこ
    とを特徴とする請求項2または3記載のストロボ装置。
  5. 【請求項5】 前記積分回路からの出力電圧に応じた電
    圧デ−タを出力するA/D変換手段と、前記所定の基準
    電圧に応じた基準電圧データを記憶したデータ記憶手段
    と、前記電圧データと基準電圧データとに基づいて、前
    記所定の基準電圧に対する前記積分回路からの出力電圧
    の誤差を算出し、この誤差に応じて前記パルス信号のデ
    ューティ比を補正する補正手段とを備えていることを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスト
    ロボ装置。
  6. 【請求項6】 前記積分回路からの出力電圧に応じた電
    圧デ−タを出力するA/D変換手段と、前記所定の基準
    電圧に応じた基準電圧データを記憶したデータ記憶手段
    と、前記電圧データと基準電圧データとに基づいて、前
    記積分回路から出力される出力電圧の基準電圧としての
    適否を判定し、この判定結果に応じた判定信号を出力す
    る判定手段を備えていること特徴とする請求項1ないし
    4のいずれか1項に記載のストロボ装置。
  7. 【請求項7】 前記受光回路は、ストロボ光を受光する
    受光素子と、直列に接続された第1の抵抗及び受光用コ
    ンデンサと、これら第1の抵抗及び受光用コンデンサに
    並列に接続された第2の抵抗とからなり、前記受光素子
    に流れる光電流によって前記受光用コンデンサが充電さ
    れ、このコンデンサの充電電圧に応じた積分電圧を出力
    するとともに、前記第1及び第2の抵抗を介して前記受
    光用コンデンサを放電し、前記パルス信号手段は、前記
    積分電圧が基準電圧に達することに応答して前記積分回
    路のコンデンサを継続的に放電させるようにパルス信号
    の信号レベルを切り替え、前記積分回路は、前記抵抗及
    びコンデンサから決まる放電時の時定数が前記受光用コ
    ンデンサと前記第1及び第2の抵抗とから決まる前記受
    光回路の放電時の時定数に対して相対的に十分に小さく
    されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    か1項に記載のストロボ装置。
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