JP2001154210A - 液晶表示装置の製造装置 - Google Patents

液晶表示装置の製造装置

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JP2001154210A
JP2001154210A JP33385899A JP33385899A JP2001154210A JP 2001154210 A JP2001154210 A JP 2001154210A JP 33385899 A JP33385899 A JP 33385899A JP 33385899 A JP33385899 A JP 33385899A JP 2001154210 A JP2001154210 A JP 2001154210A
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Kotaro Araya
康太郎 荒谷
Kishiro Iwasaki
紀四郎 岩崎
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の液晶脱泡と液晶表示体内部の真空引きと
が別に行なわれる液晶表示装置の製造装置では、液晶貯
蔵容器内の真空引きにあたり、その液晶貯蔵容器内空間
容積および真空度に制限を設けていないこと並びに液晶
表面積が大きいため、蒸気圧の大きい液晶を用いると、
特定成分の蒸発による液晶劣化を引き起こす問題があっ
た。 【解決手段】液晶表示装置の製造装置において、液晶貯
蔵容器に空間を圧縮する手段を設け、液晶貯蔵容器内の
真空度が一定値以下になると液晶貯蔵容器に具備した排
気配管の電磁弁が閉鎖する液晶脱泡手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置の製
造装置に関するものである。更に詳しくは液晶注入装置
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、二枚の電極付きガラス
基板の間隙に液晶層を設けた液晶表示体を用い、電気光
学効果により、文字、数字、図、絵などを表示する装置
として、既に知られている。現在、TN(Twisted Nemati
c)、STN(Supertwisted Nematic)、FLC(Ferroelectr
ic Liquid crystal)、IPS(In−Plane switching)等
の駆動モードが知られている。このような液晶表示体に
液晶を注入する液晶表示装置の製造装置は主に次の3種
類に大別される。
【0003】(1)注入口を設けた液晶表示体と液晶を
入れた液晶皿を真空可能な容器に入れ、この真空容器を
減圧にした後、注入口を液晶皿に接触させ、この容器を
大気圧に戻す過程で圧力差を利用して液晶表示体内に液
晶を注入する液晶表示装置の製造装置(特公昭58−4
9853号)。
【0004】(2)液晶表示体に注入口の他に排気口を
設け、注入口および排気口に接続治具(特開平7−24
4290)を取り付け、注入口から液晶を注入すると同
時に排気口より吸引して液晶表示体内に液晶を注入する
液晶表示装置の製造装置。(特開平8−262461
号)。
【0005】(3)液晶表示体の注入口に排気注入治具
を取り付け、液晶表示体内部を真空引きした後に、同じ
排気注入治具を介して注入口から液晶を注入するする液
晶表示装置の製造装置(特開平3−102316号)。
【0006】(1)の液晶表示装置の製造装置では、液
晶表示体内部の真空引きは真空容器を通じて間接的に行
われるために、真空引き時間が長くなる欠点を有する。
また、液晶表示体の大型化に伴って、真空容器それ自身
も大型化しなければならない欠点もある。さらに、真空
容器内において液晶表示体内部の真空引きと液晶の脱泡
を同時に行うため、液晶が突沸して真空容器内や液晶表
示体表面を汚染し、その結果、液晶の使用量が増えた
り、真空容器等の洗浄に時間がかかるといった欠点があ
る。
【0007】(2)および(3)の液晶表示装置の製造
装置では、液晶表示体内部の真空引きが直接行われるの
で真空引き時間が短縮される特徴を有する。また、真空
容器を必要としないので、液晶表示体の大型化にも対応
可能である。さらに、液晶脱泡は液晶表示体内部の真空
引きと別に設けられた液晶貯蔵容器内で行なわれるため
(特開平9−150010号、特開平10−10545
号)液晶の突沸が少ないので脱泡時間も短くなる利点も
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、(2)
および(3)の液晶表示装置の製造装置では、液晶の脱
泡は液晶表示体内部の真空引きと別に行なわれる液晶脱
泡方式なので、脱泡時間が短くなり、生産性に優れた液
晶表示装置の製造装置となっている。しかしながら、こ
れらの液晶表示装置の製造装置における液晶脱泡方式で
は、液晶を貯蔵された液晶貯蔵容器内の真空引きにあた
り、その液晶貯蔵容器内空間容積、および真空度に制限
を設けていないこと並びに液晶表面積が大きいため、蒸
気圧の大きい液晶を用いると、特定成分の蒸発による液
晶劣化を引き起こす問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、液晶蒸気圧、表面積、液晶貯蔵容器内空間容積など
の因子と蒸発量の関係について鋭意検討した結果、蒸気
圧の大きい液晶であっても、特定成分蒸発による液晶劣
化のない液晶貯蔵容器を有する本発明の液晶表示装置の
製造装置を提供するにいたった。
【0010】請求項1の発明は、液晶貯蔵容器内で液晶
の脱泡を行った後、液晶貯蔵容器内の空間を圧縮するこ
とにより、液晶貯蔵容器内の空間内壁に付着した蒸発成
分が液晶中に再度取り込まれ、また、空間の圧力上昇に
より蒸発している成分が液晶中に戻るため、特定成分蒸
発による液晶劣化を防止できる液晶表示装置の製造装置
を提供する。
【0011】請求項2の発明は、液晶貯蔵容器内で液晶
の脱泡を行った後、液晶貯蔵容器内の空間を圧縮するこ
とにより、液晶貯蔵容器内の空間内壁に付着した蒸発成
分が液晶中に再度取り込まれ、また、空間の圧力上昇に
より蒸発している成分が液晶中に戻るため、特定成分蒸
発による液晶劣化を防止できると同時に、液晶表面積が
小さくなるので、真空引きによる液晶蒸発も最小限に抑
えることが可能となる液晶表示装置の製造装置を提供す
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して詳細に説明する。
【0013】(第1実施形態)図1、図2は本発明に係
わる液晶表示装置の製造装置の第1実施形態を説明する
ための液晶貯蔵容器の構造図である。
【0014】図1、図2における液晶貯蔵容器1はステ
ンレス製である。液晶貯蔵容器1には液晶表示体に液晶
を送り出す液晶送付管7、液晶の脱泡を促進する攪拌装
置としてマグネチックスターラ用マグネット3、液晶貯
蔵容器内の空間にあるガスを排気する排気配管4、液晶
貯蔵容器内の空間の真空度をモニタするモニタ配管6、
液晶貯蔵容器内の空間容積を圧縮する圧縮装置5および
圧縮制御棒9が付設されている。圧縮制御棒9の機械的
操作により液晶貯蔵容器内の空間容積を圧縮する圧縮装
置5を作動する。
【0015】図1のように圧縮装置5が作動していない
場合、液晶貯蔵容器1の内容積は102mlであり、図2
のように圧縮装置5が作動している場合、液晶貯蔵容器
1の内容積は120mlである。排気配管4の電磁弁は、
液晶圧縮装置が作動(伸びた状態)し、且つ、液晶貯蔵
容器内の空間2の真空度が100Pa以上になると開放す
るシステムになっている。また、排気配管4の電磁弁
は、液晶貯蔵容器内の空間2の真空度が100Pa以下に
なると、圧縮装置の作動(伸びた状態)した状態であっ
ても閉鎖するシステムになっている。
【0016】はじめに、図2に示すように液晶送付管7
を閉じ、攪拌装置3を停止した状態にする。圧縮装置5
を作動した状態にすると、液晶貯蔵容器内の真空度は大
気圧(100、000Pa)にあるので、排気配管4の電
磁弁が開放される。この状態で、100mlの液晶8を液
晶貯蔵容器1に入れた。液晶はメルク社のZLI−1132に
ビフェニールを10wt%溶解させ、液晶の蒸気圧を約
0.5Paに調整してある。排気配管4を真空ポンプに接
続し、排気を開始すると液晶貯蔵容器内の空間2の真空
度が100Pa以下になり、排気配管4の電磁弁が閉鎖す
る。
【0017】次に、図1のように、圧縮装置5の作動を
停止(縮んだ状態)すると、空間容積が2mlから20ml
になるので、空間内の圧力(真空度)は10Paに低下す
る。この状態で攪拌装置3を作動させると、液晶から溶
存ガスが発生し液晶貯蔵容器1の空間2に移動し、攪拌
装置3の作動後、空間内の圧力(真空度)は急激に上昇
し1分程度で空間内の圧力(真空度)は約30、000
Paで飽和した。再度、攪拌装置3を停止して作動圧縮装
置5を作動した状態にすると、排気配管4の電磁弁が開
放して排気が開始される。液晶貯蔵容器内の空間2の真
空度が100Pa以下になり、排気配管の電磁弁が閉鎖す
る。圧縮装置5の作動を停止(縮んだ状態)し、この状
態で攪拌装置3を作動させる。これら攪拌装置停止から
攪拌装置作動の一連の操作を繰り返し、最終的に液晶貯
蔵容器内の空間2の圧力(真空度)は、攪拌措置3を作
動させた状態でも10Paになる。液晶貯蔵容器内の空間
の圧力(真空度)が10Paになったら、排気配管4の電
磁弁を、液晶圧縮装置の作動状態で、且つ、液晶貯蔵容
器内の空間の真空度が10Pa以上になると開放するシス
テムに変更する。また、排気配管の電磁弁は、液晶貯蔵
容器内の空間の真空度が10Pa以下になると、液晶圧縮
装置の作動(伸びた状態)した状態であっても閉鎖する
システムに変更する。ここで、攪拌装置を停止して作動
圧縮装置5を作動した状態にすると液晶貯蔵容器内の空
間2の圧力(真空度)は、空間が圧縮されるので100
Paに上昇し、排気配管の電磁弁が開放して排気が開始さ
れる。この開放閉鎖システムでは、液晶貯蔵容器内の空
間の真空度が10Pa以下になると、排気配管4の電磁弁
が閉鎖する。圧縮装置5の作動を停止すると、空間内の
圧力(真空度)は1Paに低下し、液晶成分が蒸発しはじ
める。蒸発した液晶成分は液晶貯蔵容器内の空間2にガ
スとして存在し、また、空間内壁に付着する。この時、
攪拌装置3を作動させると、液晶から溶存ガスが発生し
液晶貯蔵容器1の空間内の圧力(真空度)は約3Paまで
上昇し、液晶貯蔵容器内の空間にガスとして存在した液
晶成分の大半は空間内壁に付着する。
【0018】したがって、ここで攪拌装置を停止して作
動圧縮装置5を作動した状態にすると、液晶貯蔵容器内
の空間内壁に付着した液晶成分は液晶に取り込まれる。
液晶貯蔵容器内の空間の圧力(真空度)は30Paに上昇
するので、排気配管の電磁弁が開放して排気が開始され
る。液晶貯蔵容器内の空間の真空度が10Pa以下になっ
て、排気配管の電磁弁が閉鎖する。この時の圧力上昇に
よっても液晶の蒸発が抑えられる。圧縮装置5の作動を
停止すると、空間内の圧力(真空度)は1Paに低下し、
攪拌装置3を作動させても、液晶からの溶存ガスの発生
が少なく液晶貯蔵容器1の空間内の圧力(真空度)は約
2Paまで上昇したに過ぎない。これら全体の操作で、液
晶成分の組成変化をあまり起こさずに液晶の脱泡を完了
する。この液晶脱泡に要した時間は20分であった。
【0019】次に、図5に上記液晶貯蔵容器を備えた液
晶表示装置の製造装置の全体図を示す。図5に使用され
る液晶表示体18のサイズは320mm(長片側)×24
0mm(短片側)で表示部は対角で15インチサイズであ
り、厚みが1.1mmで表面を研磨した透明なガラス基板
を用いた。この液晶表示体に充填される液晶の量は約0.
4mlである。これら基板の上に共通電極、信号電極、画
素電極などを形成し、更にその最表面にの配向膜を形成
した。本実施例では配向膜としてポリイミドを採用し、
印刷機で塗布し焼成後の膜厚を0.07〜0.1μm程度とし
た。その後、配向膜の表面に液晶を配向させるための配
向処理を施した。配向処理はラビング機を使用し、ラビ
ングロールにレーヨン製バフ布を用いて行なった。上下
基板の接着はシール剤(エポキシ系樹脂)の中にポリマ
ビーズを適量混入し、シールマスクを用いて図5の液晶
注入排気口19を持つようにシール剤を基板上に印刷し
た。その後、シール剤の仮硬化を行い、上下基板を組み
合わせた。そして、プレスを用いて2枚の基板を加圧し
つつ、シール剤を硬化した。パネル面内には球形のポリ
マービーズを基板間に狭持し、液晶封入状態でギャップ
を6.0μmとした。この液晶表示体のラビング角度は短辺
側に対して45度にし、上下基板間で直交する配置とし
た。液晶注入排気口19の幅は30mmである。
【0020】このような液晶表示装置の製造装置を用い
た場合の液晶表示体への液晶注入について、図5を用い
て説明する。図5において、液晶注入前には全ての開閉
バルブ14、15、16、17を閉じた状態にしてお
く。液晶表示体18の液晶注入排気口19に接続治具1
3を取り付けた。開閉バルブ16、17を開けて、液晶
表示体18の内部を真空引きする。約1時間真空引き
し、真空度が3Paに達したあと、開閉バルブ17を閉じ
る。このあと、開閉バルブ14を開けて、液晶貯蓄容器
1の液晶8を液晶表示体1の内部に送り込む。図5に示
されているいるように、液晶貯蓄容器1に蓄えられた液
晶が圧力差の効果により液晶表示体1に自然に充填され
ていく。液晶表示体1に液晶が完全に充填されるのに1
20分を必要とした。注入完了後に開閉バルブ14を閉
じて、液晶表示体18を接続治具13より取り外し、一
連の液晶注入操作を終了する。
【0021】本実施例における液晶表示装置においては
気泡の発生はなく、また、液晶表示装置を分解して液晶
成分の組成を分析したところ、最も蒸発しやすいビフェ
ニールの組成に0.5%の変化が見られただけで、液晶
表示装置の表示特性には全く影響しない範囲であった。
【0022】(第2実施形態)図3、図4は本発明に係
わる液晶表示装置の製造装置の第2実施形態を説明する
ための液晶貯蔵容器の構造図である。
【0023】図3、図4における液晶貯蔵容器1はステ
ンレス製である。液晶貯蔵容器1には液晶表示体に液晶
を送り出す液晶送付管7、液晶の脱泡を促進する攪拌装
置としてマグネチックスターラ用マグネット3、液晶貯
蔵容器内の空間にあるガスを排気する排気配管4、液晶
貯蔵容器内の空間の真空度をモニタするモニタ配管6、
液晶貯蔵容器内の空間容積を圧縮する圧縮装置5および
圧縮制御配管10が付設されている。圧縮制御配管10
の圧縮空気操作により液晶貯蔵容器内の空間容積を圧縮
する圧縮装置5を作動する。
【0024】図3のように圧縮装置5が作動していない
場合、液晶貯蔵容器1の内容積は102mlであり、図4
のように圧縮装置5が作動している場合、液晶貯蔵容器
1の内容積は120mlである。排気配管4の電磁弁は、
圧縮装置5が作動(伸びた状態)し、且つ、液晶貯蔵容
器内の空間の真空度が100Pa以上になると開放するシ
ステムになっている。また、排気配管4の電磁弁は、液
晶貯蔵容器内の空間の真空度が100Pa以下になると、
圧縮装置5の作動(伸びた状態)した状態であっても閉
鎖するシステムになっている。
【0025】はじめに、図4に示すように液晶送付管7
を閉じ、攪拌装置3を停止した状態にする。圧縮装置5
を作動した状態にすると、液晶貯蔵容器内の真空度は大
気圧(100、000Pa)にあるので、排気配管の電磁
弁が開放される。この状態で、100mlの液晶8を液晶
貯蔵容器1に入れた。液晶はメルク社のZLI-1132にビフ
ェニールを10wt%溶解させ、液晶の蒸気圧を約0.5P
aに調整してある。排気配管4を真空ポンプに接続し、
排気を開始すると液晶貯蔵容器内の空間の真空度が10
0Pa以下になり、排気配管4の電磁弁が閉鎖する。
【0026】次に、図3のように、圧縮装置5の作動を
停止(縮んだ状態)すると、空間容積が2mlから20ml
になるので、空間内の圧力(真空度)は10Paに低下す
る。この状態で攪拌装置3を作動させると、液晶から溶
存ガスが発生し液晶貯蔵容器1の空間2に移動し、攪拌
装置3の作動後1分程度で、空間内の圧力(真空度)は
約30、000Paで飽和した。再度、攪拌装置3を停止
して作動圧縮装置5を作動した状態にすると、排気配管
4の電磁弁が開放して排気が開始される。液晶貯蔵容器
内の空間の真空度が100Pa以下になり、排気配管4の
電磁弁が閉鎖する。圧縮装置5の作動を停止(縮んだ状
態)し、この状態で攪拌装置3を作動させる。これら攪
拌装置停止から攪拌装置作動の一連の操作を繰り返し、
最終的に液晶貯蔵容器内の空間の圧力(真空度)は、攪
拌装置3が作動した状態であっても10Paになる。液晶
貯蔵容器内の空間の圧力(真空度)が10Paになった
ら、排気配管4の電磁弁を、圧縮装置5の作動状態で、
且つ、液晶貯蔵容器内の空間2の真空度が10Pa以上に
なると開放するシステムに変更する。また、排気配管4
の電磁弁は、液晶貯蔵容器内の空間2の真空度が10Pa
以下になると、圧縮装置5の作動(伸びた状態)した状
態であっても閉鎖するシステムに変更する。ここで、攪
拌装置3を停止して作動し、圧縮装置5を作動した状態
にすると液晶貯蔵容器内の空間の圧力(真空度)は10
0Paに上昇するので、排気配管4の電磁弁が開放して排
気が開始される。この開放閉鎖システムでは、液晶貯蔵
容器内の空間2の真空度が10Pa以下になると、排気配
管4の電磁弁が閉鎖する。圧縮装置5の作動を停止する
と、空間内の圧力(真空度)は1Paに低下し、液晶成分
が蒸発しはじめる。蒸発した液晶成分は液晶貯蔵容器内
の空間2にガスとして存在し、また、空間内壁に付着す
る。この時、攪拌装置3を作動させると、液晶から溶存
ガスが発生し液晶貯蔵容器1の空間内の圧力(真空度)
は約3Paまで上昇し、液晶貯蔵容器内の空間2にガスと
して存在した液晶成分の大半は空間内壁に付着する。し
たがって、ここで攪拌装置3を停止して作動圧縮装置5
を作動した状態にすると、液晶貯蔵容器内の空間内壁に
付着した液晶成分は液晶に取り込まれる。また、液晶の
表面積も小さくなるので、さらに液晶成分の蒸発が抑え
られる。この操作により、液晶貯蔵容器内の空間の圧力
(真空度)は30Paに上昇するので、排気配管4の電磁
弁が開放して排気が開始される。液晶貯蔵容器内の空間
2の真空度が10Pa以下になって、排気配管4の電磁弁
が閉鎖する。圧縮装置5の作動を停止すると、空間内の
圧力(真空度)は1Paに低下し、攪拌装置3を作動させ
ても、液晶からの溶存ガスの発生が少なく液晶貯蔵容器
1の空間内の圧力(真空度)は約2Paまで上昇したに過
ぎない。これら全体の操作で、液晶成分の組成変化をあ
まり起こさずに液晶の脱泡を完了する。この液晶脱泡に
要した時間は20分であった。
【0027】次に、図6に上記液晶貯蔵容器を備えた液
晶表示装置の製造装置の全体図を示す。図6に使用され
る液晶表示体20のサイズは320mm(長片側)×24
0mm(短片側)で表示部は対角で15インチサイズであ
り、厚みが1.1mmで表面を研磨した透明なガラス基板
を用いた。この液晶表示体に充填される液晶の量は約0.
4mlである。これら基板の上に共通電極、信号電極、画
素電極などを形成し、更にその最表面にの配向膜を形成
した。本実施例では配向膜としてポリイミドを採用し、
印刷機で塗布し焼成後の膜厚を0.07〜0.1μm程度とし
た。その後、配向膜の表面に液晶を配向させるための配
向処理を施した。配向処理はラビング機を使用し、ラビ
ングロールにレーヨン製バフ布を用いて行なった。上下
基板の接着はシール剤(エポキシ系樹脂)の中にポリマ
ビーズを適量混入し、シールマスクを用いて図6の液晶
注入口21および排気口22を持つようにシール剤を基
板上に印刷した。その後、シール剤の仮硬化を行い、上
下基板を組み合わせた。そして、プレスを用いて2枚の
基板を加圧しつつ、シール剤を硬化した。パネル面内に
は球形のポリマービーズを基板間に狭持し、液晶封入状
態でギャップを6.0μmとした。この液晶表示体のラビン
グ角度は短辺側に対して45度にし、上下基板間で直交
する配置とした。液晶注入口21および排気口22の幅
は30mmである。
【0028】このような液晶表示装置の製造装置を用い
た場合の液晶表示体への液晶注入について、図6を用い
て説明する。図6において、液晶注入前には全ての開閉
バルブ14、15、16、17を閉じた状態にしてお
く。液晶表示体20の液晶注入口21に接続治具13を
取り付けた。また、液晶表示体20の排気口22に接続
治具13を取り付けた。開閉バルブ16、17を開け
て、液晶表示体20の内部を真空引きすると同時に、開
閉バルブ14を開けて、液晶貯蓄容器1の液晶8を液晶
表示体1の内部に送り込む。図6に示されているいるよ
うに、液晶貯蓄容器1に蓄えられた液晶が圧力差の効果
により液晶表示体1に自然に充填されていく。
【0029】液晶表示体1に液晶が完全に充填されるの
に120分を必要とした。注入完了後に開閉バルブ1
4、17を閉じて、液晶表示体20を接続治具13より
取り外し、一連の液晶注入操作を終了する。
【0030】本実施例における液晶表示装置においては
気泡の発生はなく、また、液晶表示装置を分解して液晶
成分の組成を分析したところ、最も蒸発しやすいビフェ
ニールの組成に0.1%の変化が見られただけで、液晶
表示装置の表示特性には全く影響しない範囲であった。
【0031】
【発明の効果】本発明の液晶表示装置の製造装置によれ
ば、液晶貯蔵容器内で液晶からの溶存ガスの発生を行っ
た後、液晶貯蔵容器内の空間を圧縮しながら排気するの
で、液晶貯蔵容器内の空間内壁に付着した蒸発成分が液
晶中に再度取り込まれ、また、空間の圧力上昇により蒸
発している成分が液晶中に戻るので、特定成分蒸発によ
る液晶劣化を防止でき、且つ、液晶脱泡が液晶表示体内
部の真空引きと別に行なわれる液晶脱泡方式なので、脱
泡時間が短くなり、生産性に優れた液晶表示装置の製造
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶貯蔵容器の構造図である。
【図2】本発明に係る液晶貯蔵容器の構造図である。
【図3】本発明に係る液晶貯蔵容器の構造図である。
【図4】本発明に係る液晶貯蔵容器の構造図である。
【図5】本発明に係る液晶表示装置の製造装置の説明図
である。
【図6】本発明に係る液晶表示装置の製造装置の説明図
である。
【符号の説明】
1…液晶貯蔵容器、2…液晶貯蔵容器空間、3…攪拌装
置、4…排気配管、5…圧縮装置、6…真空度モニタ配
管、7…液晶送付管、8…液晶、9…圧縮制御棒、10
…圧縮制御配管、11…真空ポンプ、12…液晶回収容
器、13…接続治具、14…開閉バルブ、15…開閉バ
ルブ、16…開閉バルブ、17…開閉バルブ、18…液
晶表示体、19…液晶注入排気口、20…液晶表示体、
21…液晶注入口、22…排気口。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一個以上の液晶注入口が設け
    られている液晶表示体内に液晶を注入して液晶表示装置
    を製造する液晶表示装置の製造装置において、該液晶を
    貯蔵する液晶貯蔵容器が、液晶表示体に液晶を送り出す
    液晶送付管、液晶の脱泡を促進する攪拌装置、該液晶貯
    蔵容器内の空間にあるガスを排気する排気配管、該液晶
    貯蔵容器内の空間の真空度をモニタするモニタ配管、該
    液晶貯蔵容器内の空間容積を圧縮する圧縮装置を具備し
    た製造装置であって、前記排気配管が、圧縮装置の圧縮
    時に開放され、液晶貯蔵容器内の空間の真空度が一定値
    以下になると閉鎖する開閉制御手段を備えていることを
    特徴とする液晶表示装置の製造装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも一個以上の液晶注入口が設け
    られている液晶表示体内に液晶を注入して液晶表示装置
    を製造する液晶表示装置の製造装置において、該液晶を
    貯蔵する液晶貯蔵容器が、液晶表示体に液晶を送り出す
    液晶送付管、液晶の脱泡を促進する攪拌装置、該液晶貯
    蔵容器内の空間にあるガスを排気する排気配管、該液晶
    貯蔵容器内の空間の真空度をモニタするモニタ配管、該
    液晶貯蔵容器内の空間容積を圧縮する圧縮装置を具備し
    た製造装置であって、前記排気配管が、前記圧縮装置の
    圧縮時に開放され、液晶貯蔵容器内の空間の真空度が一
    定値以下になると閉鎖する開閉制御手段を備え、且つ、
    液晶貯蔵容器が該液晶貯蔵容器内の空間容積を圧縮した
    ときに空間内ガスと接している液晶表面積が小さくなる
    空間構造を有していることを特徴とする液晶表示装置の
    製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20160130253A (ko) 2014-04-14 2016-11-10 디아이씨 가부시끼가이샤 액정의 저장 또는 운반을 위한 용기

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