JP2001042343A - 液晶注入装置 - Google Patents

液晶注入装置

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JP2001042343A
JP2001042343A JP11216342A JP21634299A JP2001042343A JP 2001042343 A JP2001042343 A JP 2001042343A JP 11216342 A JP11216342 A JP 11216342A JP 21634299 A JP21634299 A JP 21634299A JP 2001042343 A JP2001042343 A JP 2001042343A
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Kotaro Araya
康太郎 荒谷
Kishiro Iwasaki
紀四郎 岩崎
Kazuyuki Funahata
一行 舟幡
Yasushi Tomioka
冨岡  安
Katsumi Kondo
克己 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】量産性に優れ、かつ簡便な液晶注入装置を提供
する。 【解決手段】液晶表示体内部に液晶を注入する装置であ
って、排気注入治具が液晶表示体を密着させる接続部位
と真空容器部位の二つの部位から構成され、該真空容器
部位には真空容器部位内部を減圧する減圧配管と液晶表
示体を充填するのに必要な液晶量を導入することができ
る液晶導入配管を付設して、該液晶導入配管が接続部位
方向に可動し、液晶を接続部位に直接送り込むことがで
きるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示体の製造
方法に関するものである。更に詳しくは液晶注入装置の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレーは、二枚の電極付きガ
ラス基板の間隙に液晶層を設けた液晶表示体を用い、電
気光学効果により、文字,数字,図,絵などを表示する
装置として、既に知られている。現在、TN(Twisted N
ematic),STN(SupertwistedNematic),FLC(Fer
roelectric Liquid crystal),IPS(In-Plane swit
ching)等の駆動モードが知られている。このような液晶
表示体の液晶注入装置や液晶注入方法は主に次の3種類
に大別される。
【0003】(1)特公昭58−49853 号公報に記載され
ているような注入口を設けた液晶表示体と液晶を入れた
液晶皿を真空可能な容器に入れ、この真空容器を減圧に
した後、注入口を液晶皿に接触させ、この容器を大気圧
に戻す過程で圧力差を利用して液晶表示体内に液晶を注
入する方法。
【0004】(2)特開平8−262461 号公報に記載され
ているような液晶表示体に注入口の他に排気口を設け、
注入口および排気口に接続治具(特開平7−244290号)を
取り付け、注入口から液晶を注入すると同時に排気口よ
り吸引して液晶表示体内に液晶を注入する方法。
【0005】(3)特開平3−102316 号公報に記載され
ているような液晶表示体の注入口に排気注入治具を取り
付け、液晶表示体内部を真空引きした後に、同じ排気注
入治具を介して注入口から液晶を注入する方法。
【0006】(1)の方法は、以下に述べる欠点を有す
るもの、配向ムラや気泡発生が少なく、製品歩留まりが
高い液晶注入方式となっている。この方式の欠点は、液
晶の蒸発を防止するために減圧度に制限を受け、さらに
は揮発性の液晶成分が利用できない点にある。また、こ
の方式では液晶皿を使用するため必要以上の液晶量が必
要で、また、真空容器内を排気する際に液晶皿に入れら
れた液晶から発泡が生じ、さらには突沸して真空容器内
や液晶セルを汚染し、その結果、液晶の使用量が増えた
り、真空容器等の洗浄に時間がかかるといった欠点があ
る。さらには、液晶表示体の大型化に伴って、真空容器
それ自身も大型化しなければならない欠点がある。
【0007】(2)の方式は、真空容器を必要としない
利点があるものの、この方式では注入口以外に排気口が
あるため、この排気口を封止する工程が必要となるばか
りか、この封止工程の増加により歩留まり低下が問題に
なる。
【0008】(3)の方式は(2)の方法と同様に真空
容器が不要であるが、(2)の方法とは異なり排気口を
封止する工程が不要であり、全ての液晶注入方法の中で
最も簡便な方法及び装置構成になっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
液晶表示体の液晶注入方法の中で(3)の方式は最も簡
便なものであるが、液晶を送り出すための配管が長いた
め、液晶表示体の注入に必要な液晶量よりも多くの液晶
量を必要とした。また、液晶注入完了後、排気注入治具
や配管内に液晶が残留するため、繰り返し注入すると、
汚染された液晶が液晶表示体に注入されたり、さらに
は、配管中に残留した液晶の蒸発しやすい成分が真空引
きされるため、組成変化した液晶が液晶表示体に注入さ
れてしまう根本的な欠点もあった。また、液晶表示体に
液晶が注入されている間、液晶注入装置が占有された状
態になっており、液晶注入装置の稼働率が低いという問
題があった。このため、液晶表示体の量産化に対して
は、液晶注入装置の台数を増加しなければならず、液晶
表示体のコスト高の要因となっていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、一端に液晶
を通す管が接続され、液晶表示装置に充填するに必要な
液晶を一時的に蓄える液晶貯蔵部と、一端から液晶貯蔵
部に接続された管が導入され、反対側に液晶表示装置に
液晶を注入するための間隙を有する容器と、液晶表示装
置と容器とを接続する接続部とを有し、液晶貯蔵部に接
続された管が液晶注入時に容器の反対側に設けられた間
隙へ移動するようにすることで達成することができる。
【0011】また、上記目的は液晶を液晶表示装置に注
入するための管が接続された液晶貯蔵部に、液晶表示装
置に充填するのに必要な液晶を蓄える工程と、管が導入
され、反対側に液晶表示装置へ液晶を注入するための注
入口が設けられた容器内部を減圧する工程と、容器内部
に導入された管を反対側の注入口へ移動させ、液晶を液
晶表示装置に注入する工程とを有することで達成され
る。
【0012】これにより液晶表示装置に注入するのに必
要な液晶で液晶の注入を行うことが可能となる。また、
このようにすることにより不要な配管がなくなり、液晶
の量を抑えることができる。
【0013】また、上記目的は、液晶を液晶表示装置に
注入するための管が接続された液晶貯蔵部と、管が導入
され反対側に液晶表示装置へ液晶を注入するための注入
口が設けられた容器とを有し、容器内に導入さえた管を
前記注入口へ移動させ液晶表示装置に液晶を注入する液
晶注入装置を洗浄する方法であって、液晶注入後に液晶
貯蔵部にエタノールを充填させ、管からエタノールを排
出して洗浄を行うことによって達成することができる。
【0014】これにより、液晶が配管内に残留すること
がなくなり、汚染された液晶が発生しなくなる。
【0015】さらに、液晶を必要なだけ、液晶貯蔵部に
蓄える構成としているため、液晶を注入するたびに洗浄
を行うことが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1に液晶表示体の
全体図を示す。液晶表示体1のサイズは320mm(長片
側)×240mm(短片側)で表示部は対角で15インチサ
イズであり、厚みが1.1mmで表面を研磨した透明なガ
ラス基板を用いた。この液晶表示体に充填される液晶の
量は約0.45ml である。これら基板の上に共通電
極,信号電極,画素電極などを形成し、更にその最表面
に配向膜を形成した。本実施例では配向膜としてポリイ
ミドを採用し、印刷機で塗布し焼成後の膜厚を0.07
〜0.1μm程度とした。その後、配向膜の表面を液晶
を配向させるための配向処理を施した。配向処理はラビ
ング機を使用し、ラビングロールにレーヨン製バフ布を
用いて行った。上下基板の接着はシール剤(エポキシ系
樹脂)の中にポリマービーズを適量混入し、シールマス
クを用いて図1のシール部2を持つように基板上に印刷
した。その後、シール剤の仮硬化を行い、上下基板を組
み合わせた。そして、プレスを用いて2枚の基板を加圧
しつつ、シール剤を硬化した。パネル面内には球形のポ
リマービーズを基板間に挟持し、液晶封入状態でギャッ
プを6.0μm とした。この液晶表示体のラビング角度
は短辺側に対して45度にし、上下基板間で直交する配
置とした。液晶注入口3の幅は30mmである。
【0017】本実施例に用いた液晶注入装置を図4によ
って説明する。本実施例の液晶注入装置は液晶表示体の
液晶注入口に排気注入治具を取り付け、排気注入治具を
介して液晶表示体内部を減圧吸引したあと、排気注入治
具を介して液晶表示体内部に液晶を注入する装置である
が、本実施例の排気注入治具は液晶表示体を密着させる
接続部位4と真空容器部位11の二つの部位から構成さ
れている。真空容器部位11には真空容器部位11の内
部を減圧するステンレス製の減圧配管8と液晶表示体を
充填するのに必要な液晶量を導入することができるステ
ンレス製の液晶導入管7が付設され、それぞれの配管に
開閉バルブ9,10が取り付けられている。真空容器部
位11はステンレスで作製し、その大きさは、高さ30
mm,幅40mm,奥行き20mmである。液晶導入管7には
ステンレス製の液晶貯蔵容器13が連結している。液晶
貯蔵容器13の大きさは、高さ10mm,幅20mm,奥行
き10mmで、内部容量は約2.0ml で、15インチの
液晶表示体に充填される液晶の量の4倍の空間を有して
いる。液晶貯蔵容器13にはステンレス製の液晶送出管
14とステンレス製の窒素溶剤送出管16が付設され、
それぞれの送出管には開閉バルブ15,17が取り付け
られている。液晶導入管7の長さは150mmで外径が4m
m,内径が2mmであり、液晶導入管7の内容積は0.46
ml である。液晶導入管7の内容積は液晶表示体に充
填される液晶量以上あることが望ましい。また、液晶導
入管7の内径は小さければ小さいほど望ましく、その限
度は、液晶導入管7の断面積が液晶注入口の面積より小
さくならないことである。このように液晶導入管7の断
面積を小さくすることにより、液晶注入時に液晶への背
圧となる窒素の再溶解速度を小さくすることができ、窒
素等のガス溶解の非常に少ない液晶表示体を作製するこ
とができ、最終的には気泡の発生しにくい液晶表示体を
提供することができる。液晶導入管7は真空容器部位1
1の内部の真空度に変化を与えることなく、接続部位方
向に可動し、液晶を接続部位に直接送り込むことができ
るように、真空容器部位11にOリング12を付設し液
晶導入管7が可動できる構成にしてある。真空容器部位
11には接続部位4との接触面側に導通口20が付設さ
れている。
【0018】接続部位4は、図5に示されているように
コの字型にシリコンゴムで作製し、接続部位4の窪みは
液晶表示体1の液晶注入口3の部位を差し込む部分で、
この窪みの幅は1.8mm で液晶表示体の厚さより小さく
して、密着性を向上させた。接続部位4の内部は、図2
に示されているように、液晶を蓄える空隙である液晶溜
6を設けてある。この空隙は真空引き時には液晶表示体
に対して吸盤のような効果を与える。また、液晶注入時
には液晶溜6の液晶が気泡混入を防止する効果がある。
接続部位4には、真空容器部位11と連結するための円
柱状の導通口5が設けられ、真空容器部位側に貫通して
いる。
【0019】このような液晶注入装置を用いた場合の液
晶表示体への液晶注入を図6及び図7を用いて説明す
る。図6において、液晶注入前には全ての開閉バルブを
閉じた状態にしておく。液晶送出管14の開閉バルブ1
5を開けて、液晶貯蔵容器13にメルク社製のZLI
1132の液晶18を0.6ml を入れて、開閉バルブ
15を閉じる。つぎに、窒素溶剤送出管16の開閉バル
ブ17を開けて、この窒素溶剤送出管16を用いて液晶
貯蔵容器13を真空引きし、液晶の脱泡を実施する。約
1時間真空引きしたあと、開閉バルブ17を閉じる。こ
の液晶脱泡操作の後、液晶表示体1を接続部位4に取り
付けた。減圧配管8の開閉バルブ10を開けて、真空容
器部位11と液晶表示体1の内部を真空引きする。約1
時間真空引きし、真空度が10Paに達したあと、開閉
バルブ10を閉じる。この時、液晶導入管7の先端は真
空容器部位11の導通口20には接触してない構成とす
ることが必要である。このあと、図7に示すように、液
晶導入管7を接続部位4の方向に移動し、液晶導入管7
の先端を真空容器部位11の導通口20に接触させると
同時に、液晶導入管7の開閉バルブ9を開けて、液晶貯
蔵容器13の液晶18を液晶表示体1の内部に送り込
む。この操作時に、窒素溶剤送出管16の開閉バルブ1
7を開けて、この窒素溶剤送出管を用いて液晶貯蔵容器
13に窒素を送り込み、液晶貯蔵容器13の内部を大気
圧に開放する。この操作により、液晶貯蔵容器13の液
晶18が液晶導入管7に移動し、液晶表示体1の内部に
は背圧1気圧の液晶を送り込むことが可能となる。図7
に示されているように、液晶導入管7の内部に蓄えられ
た液晶が圧力差の効果により液晶表示体1に自然に充填
されていく。液晶表示体1に液晶が完全に充填されるの
に120分を必要とした。この液晶表示体1に充填され
る液晶の量は約0.4ml であるので、接続部位4の内
部の液晶溜6の容量は0.1ml 以下であれば良い。注
入完了後、液晶表示体1を接続部位4より取り外し、一
連の液晶操作を終了する。本実施例における液晶使用量
は0.6mlである。
【0020】(実施例2)実施例1において、図4の液
晶注入装置から図8の液晶注入装置へ変更した以外、液
晶注入操作は全く同様にして実施した。
【0021】本実施例に用いた液晶注入装置を図8によ
って説明する。本実施例の排気注入治具は実施例1と同
様に液晶表示体を密着させる接続部位4と真空容器部位
11の二つの部位から構成されている。真空容器部位1
1,減圧配管8,液晶導入管7,液晶貯蔵容器13,液
晶送出管14,窒素溶剤送出管16および開閉バルブ
9,10,15,17の構造も実施例1と同様である。
唯一異なる点は、真空容器部位11にOリング12を二
つ付設し液晶導入管7が可動できる構成にしてある。こ
れにより、真空容器部位11内部の真空度がより保持さ
れ、真空引き時間を40分程度に短縮することが可能と
なった。本実施例における液晶使用量は0.6mlであ
る。
【0022】(実施例3)実施例1において、図4の液
晶注入装置から図9の液晶注入装置へ変更した以外、液
晶注入操作は全く同様にして実施した。
【0023】本実施例に用いた液晶注入装置を図9によ
って説明する。本実施例の排気注入治具は実施例1と同
様に液晶表示体を密着させる接続部位4と真空容器部位
11の二つの部位から構成されている。真空容器部位1
1,減圧配管8,液晶導入管7,液晶貯蔵容器13,液
晶送出管14,窒素溶剤送出管16および開閉バルブ
9,10,16,17の構造も実施例1と同様である。
唯一異なる点は、真空容器部位11にベローズ管を付設
し液晶導入管7が可動できる構成にしてある。これによ
り、真空容器部位11内部の真空度がより保持され、真
空引き時間を30分程度に短縮することが可能となっ
た。本実施例における液晶使用量は0.6mlである。
【0024】(実施例4)本実施例において、液晶注入
操作は実施例1と全く同様にして実施した。
【0025】本実施例においては、繰り返し液晶注入操
作が実施できるように、接続部位4,液晶導入管7,液
晶貯蔵容器13に付着した液晶の洗浄操作を実施する。
【0026】本実施例の液晶の洗浄操作を図7を用いて
説明する。1回目の液晶注入操作が終了後、液晶導入管
7の開閉バルブ9を閉じた状態で、窒素溶剤送出管16
よりエタノールを液晶貯蔵容器13に充分に送り込み、
液晶貯蔵容器13の内部にエタノールが充満したあとに
開閉バルブ9を開放し、エタノールで液晶導入管7およ
び接続部位4を洗浄する。付着した液晶を洗浄後、窒素
溶剤送出管16より、窒素を送出して、接続部位4,液
晶導入管7,液晶貯蔵容器13を乾燥させる。本実施例
の洗浄操作を終了後、液晶注入操作を再度実施すること
が可能となる。この洗浄操作により、1回目の液晶注入
操作で液晶導入管7に付着した液晶が、2回目の液晶注
入操作で液晶表示体に混入することを防止できる。この
洗浄操作により、汚染した液晶、さらには、2回目の真
空引きにより組成変化した液晶が液晶表示体1に注入さ
れてしまう根本的な欠点も解消された。
【0027】(実施例5)実施例1において、液晶注入
操作の途中で、接続部位4と真空容器部位11の着脱を
実施した以外、液晶注入操作は全く同様にして実施し
た。
【0028】本実施例に用いた接続部位4と真空容器部
位11の着脱操作を図7によって説明する。図7に示す
ように、液晶導入管7を接続部位4の方向に移動し、液
晶導入管7の先端を真空容器部位11の導通口20には
接触させると同時に、液晶導入管7の開閉バルブ9を開
けて、液晶貯蔵容器13の液晶18を液晶表示体1の内
部に送り込む。この操作時に、窒素溶剤送出管16の開
閉バルブ17を開けて、この窒素溶剤送出管を用いて液
晶貯蔵容器13に窒素を送り込み、液晶貯蔵容器13の
内部を大気圧に開放する。この操作により、液晶貯蔵容
器13の液晶18が液晶導入管7に移動し、最終的に接
続部位4の導通口5に移動する。この時点で、接続部位
4と真空容器部位11の着脱を実施する。この場合、接
続部位4の導通口5の空間容積は0.6ml 以上あれば
良い。この着脱操作のあと、図7に示されているよう
に、接続部位4の導通口5の空間の内部に蓄えられた液
晶が圧力差の効果により液晶表示体に自然に充填されて
いく。液晶表示体に液晶が完全に充填されるのに120
分を必要とした。
【0029】ただし、液晶表示体に液晶が完全に充填さ
れるのに必要な120分間を待つことなく、液晶注入装
置は2回目の液晶注入操作に使用できるため、液晶注入
装置の占有時間が大幅に短縮される。さらには、液晶洗
浄操作においても接続部位4を洗浄することが不要にな
り、液晶洗浄操作の工程時間も短縮される。
【0030】(比較例)本比較例に用いた液晶注入装置
を図3によって説明する。本比較例の排気注入治具は液
晶表示体を密着させる接続部位4と液晶表示体内部を減
圧するステンレス製の減圧配管8と液晶表示体を充填す
ることができるステンレス製の液晶導入管7から構成さ
れ、それぞれの配管に開閉バルブ9,10が取り付けら
れている。接続部位4は、実施例1と同様に図3に示さ
れているようにコの字型にシリコンゴムで作製した。
【0031】このような液晶注入装置を用いた場合の液
晶表示体への液晶注入を図3を用いて説明する。図3に
おいて、液晶注入前には全ての開閉バルブは閉じた状態
にしておく。はじめに、液晶表示体1を接続部位4に取
り付けた。減圧配管8の開閉バルブ10を開けて、真空
容器部位11と液晶表示体1の内部を真空引きする。約
1時間真空引きし、真空度が10Paに達したあと、開
閉バルブ10を閉じる。このあと、液晶導入管7の開閉
バルブ9を開けて、予め脱泡されたメルク社製のZLI
1132の液晶を液晶表示体1の内部に送り込む。こ
の操作時に、液晶の背圧を1気圧とすることにより、液
晶表示体1の内部に液晶を送り込むことが可能となる。
液晶表示体1に液晶が完全に充填されるのに120分を
必要とした。注入完了後、液晶表示体1を接続部位より
取り外し、一連の液晶操作を終了する。本比較例では、
配管類の付着ロスなどの影響により3mlの液晶が必要
であった。
【0032】本実施例では、減圧配管8や液晶導入管7
に液晶が付着しているために、2回目の液晶注入操作は
困難であった。また、2回目の液晶注入操作には、それ
ぞれの配管を分解して、付着した液晶を洗浄する工程が
増えた。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば接続部位方向に可動し、
液晶を接続部位に直接送り込む構造にすることにより、
不要な配菅類がなくなったため、液晶の使用量が液晶表
示体の充填に必要な液晶量に押さえることが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶表示体の説明図である。
【図2】本発明に係る接続部位の説明図である。
【図3】本発明に係る液晶注入装置の説明図である。
【図4】本発明に係る液晶注入装置の説明図である。
【図5】本発明に係る液晶注入装置の説明図である。
【図6】本発明に係る液晶注入方法の説明図である。
【図7】本発明に用いた液晶表示体の説明図である。
【図8】本発明に係る液晶注入装置の説明図である。
【図9】本発明に係る液晶注入装置の説明図である。
【符号の説明】
1…液晶表示体、2…シール部、3…液晶注入口、4…
接続部位、5,20…導通口、6…液晶溜、7…液晶導
入管、8…減圧配管、9,10,15,17…開閉バル
ブ、11真空容器部位、12…Oリング、13…液晶貯
蔵容器、14…液晶送出管、16…窒素溶剤送出管、1
8…液晶、19…ベローズ管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 舟幡 一行 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 冨岡 安 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 近藤 克己 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 2H088 FA10 FA30 MA16 2H089 NA24 NA25 NA60 QA12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端に液晶を通す管が接続され、液晶表示
    装置に充填するに必要な液晶を一時的に蓄える液晶貯蔵
    部と、 一端から前記液晶貯蔵部に接続された管が導入され、反
    対側に液晶表示装置に液晶を注入するための間隙を有す
    る容器と、 液晶表示装置と前記容器とを接続する接続部とを有し、 前記液晶貯蔵部に接続された管が液晶注入時に前記容器
    の反対側に設けられた間隙へ移動する液晶注入装置。
  2. 【請求項2】液晶を液晶表示装置に注入するための管が
    接続された液晶貯蔵部に、前記液晶表示装置に充填する
    のに必要な液晶を蓄える工程と、 前記管が導入され、反対側に液晶表示装置へ液晶を注入
    するための注入口が設けられた容器内部を減圧する工程
    と、 前記容器内部に導入された管を反対側の注入口へ移動さ
    せ、液晶を液晶表示装置に注入する工程とを有する液晶
    注入方法。
  3. 【請求項3】液晶を液晶表示装置に注入するための管が
    接続された液晶貯蔵部と、前記管が導入され反対側に液
    晶表示装置へ液晶を注入するための注入口が設けられた
    容器とを有し、前記容器内に導入された管を前記注入口
    へ移動させ液晶表示装置に液晶を注入する液晶注入装置
    を洗浄する方法であって、 液晶注入後に前記液晶貯蔵部にエタノールを充填させ、
    前記管から前記エタノールを排出して洗浄を行う液晶注
    入装置の洗浄方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117092860A (zh) * 2023-10-16 2023-11-21 启视洵睿(苏州)科技有限公司 一种车载液晶屏的灌晶封口设备

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CN117092860B (zh) * 2023-10-16 2023-12-19 启视洵睿(苏州)科技有限公司 一种车载液晶屏的灌晶封口设备

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