JP2001153723A - 赤外線撮像装置及びそれに用いる信号処理方法 - Google Patents

赤外線撮像装置及びそれに用いる信号処理方法

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JP2001153723A
JP2001153723A JP33891999A JP33891999A JP2001153723A JP 2001153723 A JP2001153723 A JP 2001153723A JP 33891999 A JP33891999 A JP 33891999A JP 33891999 A JP33891999 A JP 33891999A JP 2001153723 A JP2001153723 A JP 2001153723A
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Kazuyuki Egashira
和行 江頭
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の走行中に赤外線画像がFPN補正の
ために画像の連続性を失うことを防ぎ、自動車の安全走
行を実現可能な赤外線撮像装置を提供する。 【解決手段】 切替部9はFPN制御部6からの命令で
出力インタフェース5へ信号伝達経路を切替える。出力
インタフェース5は赤外線カメラの出力信号を外部へ渡
す。FPN制御部6はスピード検知センサ7からの自動
車の速度情報に基づいてシャッタ2への作動命令、FP
N補正部4aへの補正命令、切替部9への切替命令を送
出する。スピード検知センサ7は自動車のスピードを検
知する。画像メモリ10は信号処理部4からの画像を保
存し、FPN補正中に出力インタフェース5へ出力する
ための画像として保存する。従来情報部8はタイマ8a
による時間情報と、センサ温度や環境温度等の温度情報
8bと、センサの感度ばらつきの情報8cとからなる従
来情報を収集し、FPN制御部6に伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は赤外線撮像装置及び
それに用いる信号処理方法に関し、特に赤外線撮像装置
におけるFPN(固定パターンノイズ)補正等の信号処
理方式に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、赤外線撮像装置は赤外線検知器
内の検知素子が持つ感度ばらつきや回路のゲイン及びオ
フセットばらつき等によって、均一な温度面を撮像して
も、その撮像画面は均一ではなく、装置固有のFPNが
発生する。
【0003】このFPNを補正するための一般的な方法
として、画面全体で均一な温度分布を持つシャッタ等の
目標を撮像し、その時の画像信号のばらつきをFPNデ
ータ(FPNの補正用データ)としてメモリに保存し、
実際の撮像画像からFPNデータを減算することが行わ
れる。以下、この一連の処理をFPN補正と呼ぶ。FP
N補正のため、画面全体を均一な温度分布の目標で覆う
数秒間は取得画像の連続性が失われる。
【0004】また、一度FPN補正を行っても時間の経
過に伴い、検知素子や回路の特性等が変化し、再びFP
Nが発生する。以下、この現象をドリフトと呼ぶ。した
がって、FPN補正はある時間の間隔で行わねばならな
い。
【0005】赤外線撮像装置においては、一般にFPN
補正が必要であり、この補正データを取得するために、
シャッタ等の均一温度面を光路中に挿入することで撮像
を中断してしまうため、画像が連続的でなくなってしま
う。
【0006】通常、この欠点を補うため、FPNデータ
取得直前の画像をフリーズして表示画面上の画像を一旦
止めて、FPNデータ取得後に再び撮像画像を表示する
ことで、表示画像上で違和感を少なくする方法がある。
しかしながら、車載用赤外線撮像装置では運転者が走行
中にFPN補正のタイミングをきめ、そのスイッチを入
れるのは危険である。
【0007】車載赤外線カメラの場合、FPN補正のタ
イミングをとる方法として、例えば、図8に示すよう
に、タイマ8aによる時間情報を用いる方法が考えられ
る。その他に、タイマ8aからの時間情報の代りに、セ
ンサ温度や環境温度等の温度情報8bを用いる方法や、
センサの感度ばらつきの情報8cを用いる方法が考えら
れる。以下、これらの時間情報8a、温度情報8b、セ
ンサの感度ばらつき情報8cを従来情報と呼び、これを
収集する機器を従来情報部8と呼ぶ。
【0008】しかしながら、これらの方法では走行中赤
外線画像が重要な情報になる時に、リアルタイムの画像
が得られない事態が起こる。図8において、上記の車載
赤外線カメラは赤外線レンズ1と、シャッタ2と、赤外
線センサ3と、処理回路4と、出力インタフェース5
と、FPN制御部6と、従来情報部8とからなる。
【0009】また、上記のように、タイマや環境温度、
センサ温度、感度ばらつきを用いて自動で補正する方法
は車載カメラの場合、FPN補正が自動車の走行中に行
われることも考えられるので、危険である。
【0010】この問題を補うために、例えば、特開平2
−121480号公報に開示されている技術では、高速
で表示画像よりも多い枚数の画像を取得し、この内、数
枚の画像を取得する時にシャッタを挿入してFPNデー
タを取得し、FPNデータ以外の画像を表示することが
提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の公報に開示され
た手法では、必要以上の速度のフレームレートを必要と
するため、回路全体を高速化しなければならず、回路設
計に対する負担が大きいという問題がある。また、上記
の手法ではシャッタを高速に駆動しなければならず、大
容量のシャッタ駆動モータが必要となるという問題もあ
る。
【0012】そこで、本発明の目的は上記の問題点を解
消し、自動車の走行中に赤外線画像がFPN補正のため
に画像の連続性を失うことを防ぐことができ、自動車の
安全走行を実現することができる赤外線撮像装置及びそ
れに用いる信号処理方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による赤外線撮像
装置は、自動車に搭載して車外の赤外線画像情報を提供
する赤外線撮像装置であって、前記自動車の停車時及び
徐行時のいずれかに装置固有の固定パターンノイズの補
正用データの取得を行うよう制御する制御手段を備えて
いる。
【0014】本発明による赤外線撮像装置の信号処理方
法は、自動車に搭載して車外の赤外線画像情報を提供す
る赤外線撮像装置の信号処理方法であって、前記自動車
の停車時及び徐行時のいずれかに前記赤外線撮像装置固
有の固定パターンノイズの補正用データの取得を行うス
テップを備えている。
【0015】すなわち、本発明の赤外線撮像装置は、自
動車に搭載して車外の赤外線画像情報を運転者に提供す
る車載用赤外線カメラに関し、車載用赤外線カメラがF
PN(固定パターンノイズ)の補正用データ(以下、F
PNデータとする)の取得を自動車の停車時、または徐
行時に行うことで、走行中においてFPNデータ取得の
ために赤外線画像が途切れることを防ぐことができるよ
うにしたものである。
【0016】より具体的に、本発明の赤外線撮像装置で
は、自動車のスピード検知センサから得られる自動車の
速度の情報を用い、自動車が停車または徐行時にFPN
補正を行う。これによって、走行中においてFPN補正
による赤外線画像の連続性が失われるのを避けることが
できる。
【0017】上記のように、自動車の走行状態を検知
し、適切なタイミングでFPN補正を行うことで、簡単
な装置の組合せで、走行中に赤外線画像の連続性を確保
することができる赤外線撮像装置を構成し、自動車の安
全走行を実現することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態
による赤外線撮像装置の構成を示すブロック図である。
図1において、本発明の実施の形態による赤外線撮像装
置は赤外線レンズ1と、シャッタ2と、赤外線センサ3
と、処理回路4と、出力インタフェース5と、FPN制
御部6と、スピード検知センサ7と、従来情報部8とか
らなる。
【0019】従来情報部8は少なくともタイマ8aによ
る時間情報と、センサ温度や環境温度等の温度情報8b
と、センサの感度ばらつきの情報8cとからなる従来情
報をそれぞれ収集する機器(図示せず)を備えている。
【0020】スピード検知センサ7は図示せぬ自動車の
速度の情報を収集し、FPN制御部6はスピード検知セ
ンサ7による自動車の速度の情報を用い、自動車が停車
または徐行している時にシャッタ2及び処理回路4を制
御してFPN補正を行う。これによって、走行中におい
てFPN補正による赤外線画像の連続性が失われるのを
避けることができる。
【0021】図2は本発明の一実施例による赤外線撮像
装置の構成を示すブロック図である。図2において、本
発明の一実施例による赤外線撮像装置は赤外線レンズ1
と、シャッタ2と、赤外線センサ3と、信号処理部4
と、出力インタフェース(IF)5と、FPN制御部6
と、スピード検知センサ7と、従来情報部8と、切替部
9と、画像メモリ10とから構成されている。
【0022】赤外線レンズ1は図示せぬ目標からの赤外
光を集光する。シャッタ2は赤外線レンズ1からの赤外
光を遮断する。赤外線センサ3は集光された赤外光を電
気信号に変換する。信号処理部4はFPN補正部4aを
備え、赤外線センサ2からの電気信号を処理する。
【0023】切替部9はFPN制御部6からの命令で出
力インタフェース5へ信号伝達経路を切替える。出力イ
ンタフェース5は赤外線カメラの出力信号を外部へ渡
す。FPN制御部6はスピード検知センサ7からの自動
車の速度情報に基づいてシャッタ2への作動命令、FP
N補正部4aへの補正命令、切替部9への切替命令を送
出する。
【0024】スピード検知センサ7は図示せぬ自動車の
スピードを検知する。画像メモリ10は信号処理部4か
らの画像を保存し、FPN補正中に出力インタフェース
5へ出力するための画像として保存する。従来情報部8
はタイマ8aによる時間情報と、センサ温度や環境温度
等の温度情報8bと、センサの感度ばらつきの情報8c
とからなる従来情報を収集し、FPN制御部6に伝達す
る。
【0025】通常の撮影時、シャッタ2は赤外線レンズ
1と赤外線センサ3との間を通る赤外線をさえぎらない
位置にある。また、切替部9は信号処理部4からの画像
信号を出力インタフェース5に直接出力するようになっ
ている。
【0026】図3は図2のFPN制御部6の処理動作を
示すフローチャートである。これら図2及び図3を参照
して本発明の一実施例による赤外線撮像装置の処理動作
について説明する。図3に示す処理動作はFPN制御部
6が図示せぬ制御メモリのプログラムを実行することで
実現され、制御メモリとしてはROM(リードオンリメ
モリ)やIC(集積回路)メモリ等が使用可能である。
【0027】FPN制御部6はエンジンが始動され(図
3ステップS1)、赤外線カメラが撮影を開始すると、
その直後に切替部9に切替命令を送り、出力インタフェ
ース5への出力信号を画像メモリ10からの信号に切替
える(図3ステップS3)。
【0028】その後に、FPN制御部6はシャッタ2に
作動命令を出し、シャッタ2を赤外線レンズ1と赤外線
センサ3との間に移動させる(図3ステップS4)。続
いて、FPN制御部6は信号処理部4のFPN補正部4
aに補正命令を送り、FPN補正を行わせる(図3ステ
ップS5)。
【0029】また、FPN制御部6はエンジンが始動さ
れた後、スピード検知センサ7からの速度情報と従来情
報部8からの情報とによってFPN補正のタイミングを
きめる。FPN制御部6がスピード検知センサ7からの
速度情報と従来情報部8からの情報とをどのように使っ
てFPN補正を行うかについて説明する。
【0030】FPN制御部6はエンジンが始動され、赤
外線カメラが撮影を開始すると、上記のように、その直
後に一度FPN補正を行う。FPN制御部6はスピード
検知センサ7からの速度情報が徐行以下で、その状態が
続けば(図3ステップS2)、従来情報を従来情報部8
から受取り、上記のように動作してFPN補正を行う。
【0031】一方、自動車が走行状態に移ると、スピー
ド検知センサ7からFPN制御部6に送られる速度情報
も走行状態になる。FPN制御部6は速度情報が走行状
態ならば、その間FPN補正を行わない。
【0032】また、FPN制御部6は自動車が走行状態
から徐行または停車の状態になると(図3ステップS
2)、上記のように動作してFPN補正を行う。FPN
制御部6はスピード検知センサ7からの速度情報が徐行
以下ならば、従来情報を従来情報部8から受取り、上記
のように動作してFPN補正を行う。自動車は走行状態
と、停車または徐行の状態とを繰り返すので、FPN制
御部6はそれにあわせ上記のように動作してFPN補正
のタイミングをとる。
【0033】上述した方法によってFPN補正のタイミ
ングを取ることで、自動車の走行中において赤外線画像
がFPN補正のために画像の連続性を失うことを防ぐこ
とができる。
【0034】また、信号待ち等の自動車の停車中にFP
N補正を行うことで、ドリフトを抑制することができ
る。さらに、自動車の停車中は従来情報を用いてFPN
補正のタイミングをとるため、自動車の停車中もFPN
を抑えることができる。
【0035】図4は本発明の他の実施例による赤外線撮
像装置の構成を示すブロック図である。図4において、
本発明の他の実施例による赤外線撮像装置はスピード検
知センサ7の代りにギア11を用いるようにした以外は
図2に示す本発明の一実施例による赤外線撮像装置と同
様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付
してある。また、同一構成要素の動作は本発明の一実施
例による赤外線撮像装置と同様である。
【0036】図5は図4のFPN制御部6の処理動作を
示すフローチャートである。これら図4及び図5を参照
して本発明の他の実施例による赤外線撮像装置の処理動
作について説明する。図5に示す処理動作はFPN制御
部6が図示せぬ制御メモリのプログラムを実行すること
で実現され、制御メモリとしてはROMやICメモリ等
が使用可能である。
【0037】FPN制御部6はエンジンが始動され(図
5ステップS11)、赤外線カメラが撮影を開始する
と、その直後に切替部9に切替命令を送り、出力インタ
フェース5への出力信号を画像メモリ10からの信号に
切替える(図5ステップS13)。
【0038】その後に、FPN制御部6はシャッタ2に
作動命令を出し、シャッタ2を赤外線レンズ1と赤外線
センサ3との間に移動させる(図5ステップS14)。
続いて、FPN制御部6は信号処理部4のFPN補正部
4aに補正命令を送り、FPN補正を行わせる(図5ス
テップS15)。
【0039】また、FPN制御部6はエンジンが始動さ
れた後、ギア11からのギア情報(位置情報)と従来情
報部8からの情報とによってFPN補正のタイミングを
きめる。FPN制御部8がギア11からのギア情報と従
来情報部8からの情報とをどのように使ってFPN補正
を行うかについて説明する。
【0040】FPN制御部6はエンジンが始動され、赤
外線カメラが撮影を開始すると、上記のように、その直
後に一度FPN補正を行う。FPN制御部6はギア11
からのギア情報が低速または中立で、その状態が続けば
(図5ステップS12)、従来情報を従来情報部8から
受取り、上記のように動作してFPN補正を行う。
【0041】一方、ギア11が高速状態に移ると、ギア
11からFPN制御部6に送られてくるギア情報も高速
状態になり、このギア情報が高速状態の間はFPN補正
を行わない。
【0042】また、FPN制御部6はギア11が高速か
ら低速の状態になると(図5ステップS12)、上記の
ように動作してFPN補正を行う。FPN制御部6はギ
ア11からのギア情報が低速以下ならば、従来情報を従
来情報部8から受取り、上記のように動作してFPN補
正を行う。自動車のギア11は低速または中立の状態
と、それより高速の状態とを繰返すので、FPN制御部
6はそのギア11の変化にあわせて上記の方法でFPN
補正のタイミングをとる。
【0043】上述した方法によってFPN補正のタイミ
ングを取ることで、自動車の走行中において赤外線画像
がFPN補正のために画像の連続性を失うことを防ぐこ
とができる。
【0044】また、自動車のギア11が低速または中立
の状態の時に、つまり信号待ち等の自動車の停車中にF
PN補正を行うことで、ドリフトを抑制することができ
る。さらに、自動車の停車中等、ギア11が低速または
中立の状態が続く間は従来情報を用いてFPN補正のタ
イミングをとるため、自動車の停車中もFPNを抑える
ことができる。
【0045】図6は本発明の別の実施例による赤外線撮
像装置の構成を示すブロック図である。図6において、
本発明の別の実施例による赤外線撮像装置はスピード検
知センサ7の代りにエンジンの回転数検知センサ12を
用いるようにした以外は図2に示す本発明の一実施例に
よる赤外線撮像装置と同様の構成となっており、同一構
成要素には同一符号を付してある。また、同一構成要素
の動作は本発明の一実施例による赤外線撮像装置と同様
である。
【0046】図7は図6のFPN制御部6の処理動作を
示すフローチャートである。これら図6及び図7を参照
して本発明の別の実施例による赤外線撮像装置の処理動
作について説明する。図7に示す処理動作はFPN制御
部6が図示せぬ制御メモリのプログラムを実行すること
で実現され、制御メモリとしてはROMやICメモリ等
が使用可能である。
【0047】FPN制御部6はエンジンが始動され(図
7ステップS21)、赤外線カメラが撮影を開始する
と、その直後に切替部9に切替命令を送り、出力インタ
フェース5への出力信号を画像メモリ10からの信号に
切替える(図7ステップS23)。
【0048】その後に、FPN制御部6はシャッタ2に
作動命令を出し、シャッタ2を赤外線レンズ1と赤外線
センサ3との間に移動させる(図7ステップS24)。
続いて、FPN制御部6は信号処理部4のFPN補正部
4aに補正命令を送り、FPN補正を行わせる(図7ス
テップS25)。
【0049】また、FPN制御部6はエンジンが始動さ
れた後、回転数検知センサ12からの回転数情報と従来
情報部8からの情報とによってFPN補正のタイミング
をきめる。FPN制御部8が回転数検知センサ12から
の回転数情報と従来情報部8からの情報とをどのように
使ってFPN補正を行うかについて説明する。
【0050】FPN制御部6はエンジンが始動され、赤
外線カメラが撮影を開始すると、上記のように、その直
後に一度FPN補正を行う。FPN制御部6は回転数検
知センサ12からの回転数情報が低回転数で、その状態
が続けば(図7ステップS22)、従来情報を従来情報
部8から受取り、上記のように動作してFPN補正を行
う。
【0051】一方、自動車が走行状態となり、エンジン
が高速回転状態に移ると、回転数検知センサ12から送
られてくる回転数情報も高回転数になり、FPN制御部
6は回転数情報が高回転数の間、その間のFPN補正を
行わない。
【0052】また、FPN制御部6は回転数検知センサ
12からの回転数情報が高回転数から低回転数の状態に
なると(図7ステップS22)、上記のように動作して
FPN補正を行う。FPN制御部6は回転数検知センサ
12からの回転数情報が低回転数ならば、従来情報を従
来情報部8から受取り、上記のように動作してFPN補
正を行う。自動車の回転数は低回転数の状態と、高回転
数の状態とを繰返すので、FPN制御部6はその回転数
の変化にあわせて上記の方法でFPN補正のタイミング
をとる。
【0053】上述した方法によってFPN補正のタイミ
ングを取ることで、自動車の走行中において赤外線画像
がFPN補正のために画像の連続性を失うことを防ぐこ
とができる。
【0054】また、自動車のエンジンの回転数が低回転
数の状態の時に、つまり信号待ち等の自動車の停車中に
FPN補正を行うことで、ドリフトを抑制することがで
きる。さらに、自動車の停車中等、エンジンが低速回転
を続ける場合には従来情報を用いてFPN補正のタイミ
ングをとるため、自動車の停車中もFPNを抑えること
ができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、自
動車に搭載して車外の赤外線画像情報を提供する赤外線
撮像装置において、自動車の停車時及び徐行時のいずれ
かに装置固有の固定パターンノイズの補正用データの取
得を行うことによって、自動車の走行中に赤外線画像が
固定パターンノイズ補正のために画像の連続性を失うこ
とを防ぐことができ、自動車の安全走行を実現すること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による赤外線撮像装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例による赤外線撮像装置の構成
を示すブロック図である。
【図3】図2のFPN制御部の処理動作を示すフローチ
ャートである。
【図4】本発明の他の実施例による赤外線撮像装置の構
成を示すブロック図である。
【図5】図4のFPN制御部の処理動作を示すフローチ
ャートである。
【図6】本発明の別の実施例による赤外線撮像装置の構
成を示すブロック図である。
【図7】図6のFPN制御部の処理動作を示すフローチ
ャートである。
【図8】従来例による車載赤外線カメラの構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】 1 赤外線レンズ 2 シャッタ 3 赤外線センサ 4 信号処理部 5 出力インタフェース 6 FPN制御部 7 スピード検知センサ 8 従来情報部 8a タイマ 8b 温度情報 8c 感度ばらつきの情報 9 切替部 10 画像メモリ 11 ギア 12 回転数検知センサ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車に搭載して車外の赤外線画像情報
    を提供する赤外線撮像装置であって、前記自動車の停車
    時及び徐行時のいずれかに装置固有の固定パターンノイ
    ズの補正用データの取得を行うよう制御する制御手段を
    有することを特徴とする赤外線撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記自動車の速度を検出するスピード検
    知センサを含み、前記制御手段は前記スピード検知セン
    サから得られる前記自動車の速度情報を用いて前記補正
    用データの取得を行わせるようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の赤外線撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記自動車のギアから
    得られる前記自動車のギアの位置情報を用いて前記補正
    用データの取得を行わせるようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の赤外線撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記自動車のエンジンの回転数を検出す
    る回転数検知センサを含み、前記制御手段は前記回転数
    検知センサから得られる前記エンジンの回転数情報を用
    いて前記補正用データの取得を行わせるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の赤外線撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記赤外線画像情報を保存する画像メモ
    リと、前記補正用データの取得時に前記画像メモリの保
    存内容を出力するよう切替える切替手段とを含むことを
    特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載の赤外
    線撮像装置。
  6. 【請求項6】 自動車に搭載して車外の赤外線画像情報
    を提供する赤外線撮像装置の信号処理方法であって、前
    記自動車の停車時及び徐行時のいずれかに前記赤外線撮
    像装置固有の固定パターンノイズの補正用データの取得
    を行うステップを有することを特徴とする信号処理方
    法。
  7. 【請求項7】 前記補正用データの取得を行うステップ
    は、前記自動車の速度を検出するスピード検知センサか
    ら得られる前記自動車の速度情報を用いて前記補正用デ
    ータの取得を行うようにしたことを特徴とする請求項6
    記載の信号処理方法。
  8. 【請求項8】 前記補正用データの取得を行うステップ
    は、前記自動車のギアから得られる前記自動車のギアの
    位置情報を用いて前記補正用データの取得を行うように
    したことを特徴とする請求項6記載の信号処理方法。
  9. 【請求項9】 前記補正用データの取得を行うステップ
    は、前記自動車のエンジンの回転数を検出する回転数検
    知センサから得られる前記エンジンの回転数情報を用い
    て前記補正用データの取得を行うようにしたことを特徴
    とする請求項6記載の信号処理方法。
  10. 【請求項10】 前記補正用データの取得時に前記赤外
    線画像情報を保存する画像メモリの保存内容を出力する
    よう切替えるステップを含むことを特徴とする請求項6
    から請求項9のいずれか記載の信号処理方法。
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