JP2001153458A - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JP2001153458A
JP2001153458A JP33975099A JP33975099A JP2001153458A JP 2001153458 A JP2001153458 A JP 2001153458A JP 33975099 A JP33975099 A JP 33975099A JP 33975099 A JP33975099 A JP 33975099A JP 2001153458 A JP2001153458 A JP 2001153458A
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誠治 三輪
Hisasuke Sakakibara
久介 榊原
Tadayuki Momose
忠幸 百瀬
Masahiko Ito
正彦 伊藤
Kenichi Fujiwara
健一 藤原
Tomoaki Kobayakawa
智明 小早川
Kazutoshi Kusakari
和俊 草刈
Michiyuki Saikawa
路之 斉川
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Tokyo Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換能力に優れ、且つ効率の良い給湯装置
1を提供すること。 【解決手段】 給湯装置1は、蓄熱用流体Wを貯留する
タンク2の内部に給湯用熱交換器6が配置されている。
タンク2は、空気孔2aを通じて大気に開放され、タン
ク2内部が大気圧に保たれている。給湯用熱交換器6
は、電動ポンプ3によって汲み上げられた蓄熱用流体W
が流れる一次側通路6aと、給湯用配管(給水管4と給
湯管5)に接続された二次側通路6bとを有し、一次側
通路6aを形成する外側管の内部に二次側通路6bを形
成する内側管が挿通する二重管構造である。この給湯用
熱交換器6は、タンク2の内部で上下方向に配置され
て、一次側通路6aを上から下へ向かって流れる蓄熱用
流体Wの流れ方向と二次側通路6bを下から上へ向かっ
て流れる水の流れ方向とが対向する対向流型として構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄熱式の給湯装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、例えば特開平5−99
507号公報に開示された蓄熱式給湯装置がある。この
給湯装置は、図13に示すように、蓄熱用流体を貯留す
るタンク100と、このタンク100の外部に設けられ
た熱交換器110を備え、タンク100内の蓄熱用流体
をヒータ120で加熱し、その加熱された蓄熱用流体を
ポンプ130で熱交換器110に循環させ、蓄熱用流体
に蓄熱された熱エネルギーで熱交換器110を流通する
給湯用水を加熱するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の給湯
装置では、熱交換器110で放熱した蓄熱用流体の温度
と熱交換器110で加熱される前の給湯用水(未加熱の
給湯用水)の温度との温度差ΔTが大きくなる。この温
度差ΔTに相当する熱量は、熱交換に使われることなく
捨てられる熱量であるため、効率の悪い給湯システムで
あった。本発明は、上記事情に基づいて成されたもの
で、その目的は、熱交換能力に優れ、且つ効率の良い給
湯装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】(請求項1の手段)蓄熱
用流体が流通する第1の配管と給湯用水が流通する第2
の配管とを隣接して設け、且つ蓄熱用流体と給湯用水と
が対向流となるように構成され、両者間で熱交換を行う
対向流式熱交換器と、タンクの上部から加熱された蓄熱
用流体を取り出し、第1の配管を通過させた後、タンク
の下部に戻すための循環通路と、この循環通路に蓄熱用
流体を循環させるポンプ手段と、循環通路を介して第1
の配管を流通する蓄熱用流体の流量を制御する流量制御
手段とを備えている。この構成では、対向流式熱交換器
を使用し、且つ第1の配管を流れる蓄熱用流体の流量を
制御することにより、第1の配管を通過した後の蓄熱用
流体の温度を加熱前の給湯用水の温度近傍まで低減でき
る。これにより、蓄熱用流体と給湯用水との熱交換時に
おける熱ロスを極力小さくすることが可能となり、効率
の良い給湯システムを実現できる。
【0005】(請求項2の手段)タンク内の下部から蓄
熱用流体を取り出して加熱手段へ供給し、加熱手段で加
熱された蓄熱用流体をタンク内の上部へ戻す流体加熱用
通路を備えている。請求項1に記載した構成では、タン
ク内の上部から蓄熱用流体を取り出して対向流式熱交換
器の第1の配管へ流し、熱交換後の蓄熱用流体をタンク
内の下部へ戻しているため、給湯用水との熱交換によっ
て温度低下した蓄熱用流体をタンク内の下部から取り出
して加熱手段で加熱し、タンク内の上部へ戻すことで効
率的に蓄熱用流体に蓄熱することができる。
【0006】(請求項3の手段)加熱手段は、冷媒の圧
力が臨界圧力以上となる超臨界ヒートポンプサイクルで
あり、臨界圧力以上に昇圧された冷媒により蓄熱用流体
を加熱する。超臨界ヒートポンプサイクルにおいては、
蓄熱用流体を目標温度(例えば65〜90度)まで加熱
する場合、加熱前の給湯用水の温度が低いほど、高圧圧
力が低くなることでサイクル効率(COP=加熱能力/
消費電力)が向上する。従って、加熱前の給湯用水の温
度近傍まで低減された蓄熱用流体を超臨界ヒートポンプ
サイクルにて加熱することにより、サイクル効率が向上
し、省動力運転を行うことができる。
【0007】(請求項4の手段)流量制御手段は、第2
の配管に流入する給湯用水の温度を検出する第1の温度
検出手段と、第2の配管を通過する給湯用水の流量を検
出する流量検出手段とを備え、給湯用水を加熱する時の
目標温度、第1の温度検出手段によって検出される給湯
用水の温度、及び流量検出手段によって検出される給湯
用水の流量に基づいて、第1の配管を流通する蓄熱用流
体の流量を調節する。この構成では、給湯用水の温度及
び流量に応じて第1の配管を流通する蓄熱用流体の流量
を調節することにより、給湯用水を目標温度まで加熱す
るために必要十分な流量の蓄熱用流体を第1の配管に流
通させることができる。その結果、蓄熱用流体が第1の
配管から流出するときには、この蓄熱用流体の温度を加
熱前の給湯用水の温度近傍まで確実に低下させることが
できる。
【0008】(請求項5の手段)流量制御手段は、第2
の配管から流出する給湯用水の温度を検出する第2の温
度検出手段を備え、この第2の温度検出手段によって検
出される給湯用水の温度が目標温度となるように、第1
の配管を流通する蓄熱用流体の流量を補正する。これに
より、給湯用水の温度を目標温度に精度良く調節するこ
とができる。
【0009】(請求項6の手段)第2の配管から流出し
た加熱された給湯用水と未加熱の給湯用水とを混合する
混合手段を備え、目標温度は、実際に給湯される温度よ
りも所定温度高い温度に設定され、この目標温度まで加
熱された給湯用水を混合手段によって未加熱の給湯用水
と混合することにより、給湯用水の温度を給湯すべき温
度まで低下させる。流量制御手段の流量制御によって、
直接、給湯用水の温度を調節すると、温度変化の応答性
が遅いため、温度制御の精度が低下する場合がある。し
かし、本手段に記載したように、混合手段を用いると、
給湯用水の温度を実際に給湯される温度に精度よく調節
できる。
【0010】(請求項7の手段)目標温度は、通常使用
される給湯水温度よりも高い一定温度に設定される。実
際の設定給湯温度に関わらず、目標温度を一定温度にす
ることにより、混合手段による冷温水混合を精度良く行
うことができる。
【0011】(請求項8の手段)循環通路を流れる蓄熱
用流体と給湯用配管に給水された給湯用水とを熱交換し
て、蓄熱用流体の熱エネルギーで給湯用水を加熱する対
向流式熱交換器を備え、この熱交換器が蓄熱用流体を貯
留するタンク内に配置されている。この構成によれば、
加熱された蓄熱用流体と給湯用水とをタンクの内部で熱
交換できるので、放熱による熱損失が少なく、給湯能力
を向上できる。
【0012】(請求項9の手段)循環通路及びポンプ手
段は、タンク内に設けられている。この場合、加熱され
た蓄熱用流体がタンクの外部へ取り出されることがない
ため、熱交換器だけをタンク内に配置した場合より更に
熱損失を少なくできる。
【0013】(請求項10の手段)タンク内に貯留され
ている蓄熱用流体の温度がタンク内の上下方向で異なる
場合(例えばタンク内の上部側では流体温度が高く、下
部側では流体温度が低くなっている場合)は、熱交換器
を断熱材で覆うことにより、熱交換器を流れる高温流体
の熱がタンク内の低温流体へ放出されることを防止でき
る。
【0014】(請求項11の手段)ポンプ手段は、給湯
用配管を流れる給湯用水のエネルギーを受けて回転する
第1の羽根車と、循環通路に設けられ、第1の羽根車の
回転が伝達されて回転する第2の羽根車とを備え、この
第2の羽根車の回転によって循環通路に蓄熱用流体を循
環させることを特徴とする。この構成によれば、給水圧
のエネルギーだけで潤滑通路に蓄熱用流体を流すことが
できるので、ポンプ手段として一般的な電動ポンプを用
いた場合の駆動電力が不要となる。
【0015】(請求項12の手段)大気開放型のタンク
を使用することにより、有圧タンクのような耐圧設計が
不要となるため、タンク自体を樹脂によって成形するこ
とができる。この場合、通常タンク材料として用いられ
るステンレス鋼加工に必要なプレス工程や溶接工程が不
要となり、従来より製作コストを低く抑えることができ
る。また、有圧タンクを使用する構成に必要となる減圧
弁、圧力逃がし弁、負圧作動弁、缶体保護弁等の部品が
不要となる。更に、有圧タンクのように、耐圧上から円
筒形状とする必要がなく、タンク形状の設計自由度を高
くできる。
【0016】(請求項13の手段)熱交換器で加熱され
た湯の温度に基づいて循環通路を流れる流体流量を調節
できる流量制御弁を具備している。この場合、ポンプ手
段による流体循環量を変更する必要がないので、ポンプ
手段の回転数を可変するための構成が不要である。
【0017】(請求項14の手段)熱交換器で加熱され
た湯に熱交換器で加熱される前の水を混合して給湯用水
の温度調節を行う給湯温度調節手段を具備している。こ
の場合、循環通路を流れる流体流量を変更する必要がな
く、流体流量を一定に保つことができるので、熱交換器
で加熱された湯の温度変動を小さくできる。これによ
り、設定温度に対して給湯用水の温度制御を精度良く行
うことができる。
【0018】(請求項15の手段)請求項14に記載し
た給湯温度調節手段は、給湯用配管の熱交換器下流に設
けられた混合弁と、熱交換器の上流で給湯用配管から分
岐して混合弁に接続された分岐配管と、混合弁より下流
の給湯用水温度を検出する水温センサとを有し、この水
温センサの検出温度に基づいて混合弁での湯と水との混
合割合を調節することができる。この構成によれば、混
合弁で湯と水との混合割合を調節することで給湯用水の
温度を制御できるので、設定温度に対する温度制御が容
易である。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。 (第1実施例)図1は給湯装置の構成を示す模式図であ
る。本実施例の給湯装置1は、一般家庭用として使用さ
れるもので、蓄熱用流体Wを貯留するタンク2、このタ
ンク2内の蓄熱用流体Wを加熱する加熱手段(後述す
る)、タンク2内の蓄熱用流体Wを汲み上げる電動ポン
プ3、この電動ポンプ3により汲み上げられた蓄熱用流
体Wと給湯用配管(給水管4と給湯管5)に給水された
給湯用水とを熱交換させる給湯用熱交換器6、及び本給
湯システムの作動を制御する制御装置(ポンプ制御部7
とサイクル制御部8)等より構成されている。
【0020】a)タンク2は、空気孔2aを通じて大気
に開放され、タンク2内部が大気圧に保たれている。こ
のタンク2は、例えば樹脂材料で形成され、直方体形状
に設けられている。また、タンク2内の蓄熱用流体Wに
蓄えられた熱がタンク2の壁面より大気中へ放出される
ことを低減するために、タンク2の外周をグラスウール
やウレタン等の断熱材で覆っても良い。蓄熱用流体W
は、主成分が水であり、防腐剤、凍結防止剤、LLC等
が必要に応じて添加されている。
【0021】b)加熱手段は、例えば炭酸ガスを冷媒と
して使用することにより、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨
界圧力以上となる超臨界ヒートポンプサイクルCを使用
している。このヒートポンプサイクルCは、圧縮機9、
蓄熱用熱交換器10、膨張弁11、蒸発器12、アキュ
ムレータ13等の機能部品より構成されている。圧縮機
9は、内蔵する電動モータ(図示しない)によって駆動
され、アキュムレータ13より吸引した気相冷媒を臨界
圧力以上まで圧縮して吐出する。
【0022】蓄熱用熱交換器10は、冷媒と蓄熱用流体
Wとを熱交換するもので、例えば冷媒が流れる冷媒通路
10aと蓄熱用流体Wが流れる蓄熱用流体通路10bと
が二重管構造に設けられ、且つ冷媒の流れ方向と蓄熱用
流体Wの流れ方向とが対向するように構成された対向流
式の蓄熱用熱交換器10である。膨張弁11は、蓄熱用
熱交換器10から流出する冷媒を減圧して蒸発器12に
供給する。蒸発器12は、膨張弁11で減圧された冷媒
を大気との熱交換によって蒸発させる。アキュムレータ
13は、蒸発器12より流出する冷媒を気液分離して、
気相冷媒のみ圧縮機9に吸引させるとともに、サイクル
中の余剰冷媒を蓄えている。
【0023】蓄熱用熱交換器10の蓄熱用流体通路10
bは、流入管14と流出管15を介してタンク2に接続
され、流入管14に設けられた電動ポンプ16が作動す
ることでタンク2内の蓄熱用流体Wが循環する。但し、
流入管14の上流端はタンク2内の底部に開口し、流出
管15の下流端はタンク2内の上部に開口している。こ
れにより、蓄熱用熱交換器10で冷媒との熱交換により
加熱された蓄熱用流体Wが流出管15を通じてタンク2
内の上部へ送り込まれるため、タンク2内の上部側から
下部側へ向かって順次蓄熱用流体Wに蓄熱されていく。
なお、タンク2内の蓄熱用流体Wは、家庭の給湯使用量
に応じた蓄熱量を確保できれば良いため、必ずしもタン
ク2内の蓄熱用流体全体が高温に維持されている必要は
ない。
【0024】従って、給湯使用量が少ない家庭では、例
えばタンク2内の半分程度の蓄熱用流体Wに蓄熱されて
いれば良い。この場合、タンク2内では、図1に示すよ
うに、蓄熱用流体Wの温度による比重差によって、タン
ク2内の上部側から下部側へ向かって温度の高い蓄熱用
流体W1、中間温度の蓄熱用流体W2、温度の低い蓄熱
用流体W3に自然に分離され、中間温度の蓄熱用流体W
2は、温度の高い蓄熱用流体W1と温度の低い蓄熱用流
体W3との間を断熱する役割も果たしており、その厚み
は蓄熱用流体全体に比べれば僅かである。
【0025】c)電動ポンプ3は、例えばタンク2の上
部に設置されて、吸入管17を介してタンク2に接続さ
れ、吐出管18を介して給湯用熱交換器6に接続されて
いる。なお、吸入管17は、その上流端(吸込口)がタ
ンク2内の上部(温度の高い蓄熱用流体W1)に開口し
ている。従って、電動ポンプ3が作動すると、温度の高
い蓄熱用流体W1を汲み上げて給湯用熱交換器6へ圧送
することができる。
【0026】d)給湯用熱交換器6は、電動ポンプ3に
よって汲み上げられた蓄熱用流体Wが流れる一次側通路
6aと、給湯用配管(給水管4と給湯管5)に接続され
た二次側通路6bとを有し、例えば図2に示すように、
一次側通路6aを形成する外側管6Aの内部に二次側通
路6bを形成する内側管6Bが挿通する二重管構造であ
る。ここで、外側管6Aは、熱ロスを低く抑えるために
樹脂材を使用し、内側管6Bは熱伝導率の高い銅材を使
用することが望ましい。また、内側管6Bは、外側管6
Aと同様に円筒管でも良いが、例えば図2に示すよう
に、その壁面に径方向の凹凸形状を設けても良い。この
場合、一次側通路6aと二次側通路6bとの伝熱面積が
増加して、蓄熱用流体Wと給湯用水との熱交換効率を向
上できる。
【0027】この給湯用熱交換器6は、図1に示すよう
に、タンク2の内部で上下方向に配置されて、一次側通
路6aの上端が吐出管18を介して電動ポンプ3に接続
され、一次側通路6aの下端(流出口)がタンク2内の
底部に開口している。また、二次側通路6bは、その下
端がタンク2内の低部で給水管4に接続され、上端がタ
ンク2の上部へ突出して給湯管5に接続されている。従
って、給湯用熱交換器6は、図1に矢印で示すように、
一次側通路6aを上から下へ向かって流れる蓄熱用流体
Wの流れ方向と二次側通路6bを下から上へ向かって流
れる給湯用水の流れ方向とが対向する対向流式として構
成されている。なお、給水管4と給湯管5は、給湯用配
管の一部である。
【0028】e)制御装置は、電動ポンプ3の作動を制
御するポンプ制御部7を有し、このポンプ制御部7に
「水流」の有無を検出する給湯水検出センサ19及び給
湯用水の温度を検出する水温センサ20の検出信号が入
力され、給湯水検出センサ19の検出結果に基づいて電
動ポンプ3のON/OFF制御を行い、水温センサ20
の検出結果に基づいて電動ポンプ3の回転数制御を行
う。なお、給湯水検出センサ19は、給水管4または給
湯管5に設けられ、水温センサ20は、給湯管5に設け
られている。
【0029】また、制御装置は、ヒートポンプサイクル
Cの圧縮機9に内蔵されている電動モータ、及び流入管
14に設けられている電動ポンプ16を制御するサイク
ル制御部8を有している。このサイクル制御部8は、蓄
熱用熱交換器10で加熱された蓄熱用流体Wの温度を一
定温度に保つために、加熱後の蓄熱用流体温度を検出す
る蓄熱温度センサ21の検出温度に基づいて電動ポンプ
16の回転数制御を行っている。
【0030】次に、本実施例の作動を説明する。タンク
2内の蓄熱用流体Wは、例えば深夜電力を利用してヒー
トポンプサイクルCと電動ポンプ16を作動させること
により、必要量だけ加熱されて蓄熱される。その後、使
用者が給湯栓(図示しない)を開いて給湯用配管(給湯
管5)に水流が生じると、給湯水検出センサ19によっ
て「水流」が検出され、ポンプ制御部7より出力される
制御信号(ON信号)を受けて電動ポンプ3が起動す
る。この電動ポンプ3が作動すると、タンク2内の上部
から高温の蓄熱用流体Wが汲み上げられ、給湯用熱交換
器6の一次側通路6aに蓄熱用流体Wの流れが生じる。
これにより、給湯用熱交換器6の二次側通路6bを流れ
る給湯用水が蓄熱用流体Wの熱エネルギーを受けて加熱
される。
【0031】ここで、ポンプ制御部7は、水温センサ2
0によって検出される湯の温度が所望の給湯温度(使用
者によって設定される給湯温度)になるように電動ポン
プ3の駆動状態(回転数)を制御する。即ち、水温セン
サ20によって検出される湯の温度が所望の給湯温度よ
り低い時は、電動ポンプ3の回転数を大きくして一次側
通路6aを流れる蓄熱用流体Wの循環量を増加させる。
これにより、一次側通路6aを流れる蓄熱用流体Wと二
次側通路6bを流れる給湯用水との熱交換量が増加する
ため、湯の温度が上昇する。また、水温センサ20によ
って検出される湯の温度が所望の給湯温度より高い時
は、電動ポンプ3の回転数を小さくして一次側通路6a
を流れる蓄熱用流体Wの循環量を減少させる。これによ
り、一次側通路6aを流れる蓄熱用流体Wと二次側通路
6bを流れる給湯用水との熱交換量が減少するため、湯
の温度が低下する。
【0032】(第1実施例の効果)本実施例の給湯装置
1は、給湯用熱交換器6をタンク2内に配置しているの
で、蓄熱用流体Wと給湯用水との熱交換をタンク2の内
部で行うことができる。この結果、大気への放熱による
熱損失が少なくなるため、その分、給湯能力を向上でき
る。また、給湯用熱交換器6をタンク2の外部に配置し
た場合と比較して省スペースが可能となる。
【0033】本実施例では、大気開放型のタンク2を使
用しているので、有圧タンク(密閉型タンク)のような
耐圧設計が不要となるため、タンク2を樹脂によって成
形することができる。この場合、通常タンク材料として
用いられるステンレス鋼加工に必要なプレス工程や溶接
工程が不要となり、従来より製作コストを低く抑えるこ
とができる。また、有圧タンクを使用する構成に必要と
なる減圧弁、圧力逃がし弁、負圧作動弁、缶体保護弁等
の部品が不要となる。更に、有圧タンクのように、耐圧
上から円筒形状とする必要がなく、タンク形状の設計自
由度を高くできる効果がある。
【0034】給湯用熱交換器6の内側管6Bを凹凸形状
とすることにより、蓄熱用流体Wが流れる一次側通路6
aと給湯用水が流れる二次側通路6bとの熱交換面積を
大きく取ることができる。このため、内側管6Bを丸管
で構成した場合より熱交換能力が向上し、給湯用熱交換
器6の全長を短くすることが可能である。蓄熱用流体W
の加熱手段としてヒートポンプサイクルCを用いている
ので、ガス式や灯油式の加熱手段と比較してランニング
コスト(主に電気代)が格段に安価である。なお、加熱
された蓄熱用流体Wは、給湯用だけでなく、床暖房用、
室内空調用としても使用できる。また、蓄熱用流体Wを
風呂のお湯として使用することもできる。この場合、蓄
熱用流体Wを熱ロス無しで使用できるので、全体の蓄熱
量を有効に活用することができる。
【0035】(第2実施例)本実施例は、給湯用熱交換
器6に蓄熱用流体Wを循環させる手段としてタービンを
用いた一例である。タービンは、図3に示すように、給
湯用水の流れを受けて回転する第1の羽根車22と、こ
の第1の羽根車22の回転が伝達されて回転する第2の
羽根車23より構成される。
【0036】第1の羽根車22は、給湯管5に設けられ
た収納室24に収納され、給湯管5に水流が生じると、
その流量に応じた回転数で回転することができる。第2
の羽根車23は、吸入管17と吐出管18との間に設け
られた収納室25に収納され、自身の回転により汲み上
げた蓄熱用流体Wを一次側通路6aへ圧送することがで
きる。第1の羽根車22と第2の羽根車23は、それぞ
れに埋設された磁石(図示しない)の吸引力によって連
動することができる。この構成では、第1の羽根車22
と第2の羽根車23とをシャフト等によって連結する必
要がないので、収納室24と収納室25とを完全に隔離
することができ、給湯用水と蓄熱用流体Wとが混合する
ことは起こり得ない。
【0037】本実施例の構成によれば、給湯管5に生じ
る水流のエネルギーだけで蓄熱用流体Wを一次側通路6
aに循環させることができるので、第1実施例に示した
電動ポンプ3を使用する必要がなく、電動ポンプ3を駆
動するための電力が不要となる。また、予め給湯用水流
量と各羽根車22、23の回転数と一次側通路6aを流
れる蓄熱用流体Wの流量とが目的の給湯温度となるよう
に配管圧損を付ける設計をすれば、第1実施例に示した
給湯水検出センサ19、水温センサ20、及びポンプ制
御部7が不要となるため、安価なシステムを提供でき
る。
【0038】(第3実施例)本実施例は、図4に示すよ
うに、一次側通路6aを流れる蓄熱用流体Wの流量を電
動式流量制御弁26によって制御する一例である。電動
式流量制御弁26は、電動ポンプ3の前後どちらかに設
置され、ポンプ制御部7からの指令を受けて蓄熱用流体
流量を可変する。この構成によれば、電動式流量制御弁
26によって蓄熱用流体流量を可変するので、電動ポン
プ3の回転数を一定にできる。第1実施例のように電動
ポンプ3の回転数を変更する場合は、交流であればイン
バータ等の速度可変回路が必要であるが、電動ポンプ3
の回転数を一定にすることで速度可変回路が不要とな
る。なお、本実施例の構成(電動式流量制御弁26)
は、第2実施例に示したタービンを使用するシステムに
も適用できる。
【0039】(第4実施例)本実施例は、図5に示すよ
うに、一次側通路6aを流れる蓄熱用流体Wの流量を温
度検知式流量制御弁27によって制御する一例である。
温度検知式流量制御弁27は、不活性ガスが封入された
ガス封入部27aを有し、このガス封入部27aの内部
圧力に応じて弁開度を可変する構造であり、そのガス封
入部27aは、給湯用熱交換器6で加熱された給湯用水
の温度を感知できる位置に設置されている。この温度検
知式流量制御弁27は、例えば給湯温度が低くなると、
ガス封入部27aの内部圧力が低下することで弁開度が
大きくなり、蓄熱用流体流量を増やして給湯温度を上げ
ようとする。また、給湯温度が高くなると、ガス封入部
27aの内部圧力が上昇することで弁開度が小さくな
り、蓄熱用流体流量を減らして給湯温度を下げようとす
る。
【0040】本実施例の構成によれば、温度検知式流量
制御弁27が機械的に給湯温度を所望の設定温度に維持
しようと働くため、第3実施例の場合と同様に、電動ポ
ンプ3の回転数を一定にでき、インバータ等の速度可変
回路が不要となる。また、温度検知式流量制御弁27
は、ガス封入部27aの内部圧力に応じて弁開度を可変
する構造であるため、給湯用水の温度を検出する水温セ
ンサ20が不要である。なお、本実施例の構成(温度検
知式流量制御弁27)は、第2実施例に示したタービン
を使用するシステムにも適用できる。
【0041】(第5実施例)本実施例は、給湯用熱交換
器6で加熱された湯に給湯用熱交換器6で加熱される前
の水を混合して給湯用水の温度調節を行う一例である。
具体的には、図6に示すように、給水管4に分岐接続さ
れた分岐配管28を有し、この分岐配管28の下流端を
給湯管5に設けられた混合弁29に接続して構成され
る。混合弁29は、分岐配管28より流入する水の量を
可変し、水温センサ20で検出される給湯用水の温度が
設定された給湯温度になるように、ポンプ制御部7から
の指令を受けて水量を調節している。
【0042】この構成によれば、混合弁29によって給
湯用水の温度を調節できるので、給湯用熱交換器6で加
熱された湯に多少の温度変動があっても、設定温度に対
して給湯用水の温度制御をより精度良く行うことができ
る。なお、本実施例の構成は、第2実施例に示したター
ビンを使用するシステムにも適用できる。
【0043】(第6実施例)本実施例は、図7に示すよ
うに、加熱手段であるヒートポンプサイクルCの蓄熱用
熱交換器10をタンク2内に配置した一例である。ま
た、蓄熱用熱交換器10の移動に伴って、電動ポンプ1
6を流出管15に設けている。この電動ポンプ16は、
第1実施例と同様に、蓄熱温度センサ21で検出される
蓄熱用流体温度が一定となるように、サイクル制御部8
によって回転数制御される。
【0044】この構成によれば、蓄熱用熱交換器10を
タンク2内に配置するため、タンク2の外部に構成され
るヒートポンプサイクルCの必要体積を減らしてコンパ
クトにできる。また、蓄熱用熱交換器10から大気中へ
の熱ロスが無くなるため、蓄熱能力が向上する。本実施
例の構成は、第2実施例に示したタービンを使用するシ
ステムにも適用できる。
【0045】(第7実施例)本実施例は、図8に示すよ
うに、給湯用熱交換器6に蓄熱用流体Wを循環させるポ
ンプ機能と、蓄熱用熱交換器10に蓄熱用流体Wを循環
させるポンプ機能を1つの電動ポンプ30で行う一例で
ある。なお、ヒートポンプサイクルCは、第6実施例と
同様に、蓄熱用熱交換器10をタンク2内に配置した構
成である。この場合、1つの電動ポンプ30で蓄熱動作
と給湯動作を行うため、蓄熱動作を行う場合と給湯動作
を行う場合とで、蓄熱用流体Wの循環通路を切り替える
必要が生じる。そこで、図8に示すように、電動ポンプ
30の前後にそれぞれ三方弁31、32を配置し、制御
装置50(ポンプ制御部、サイクル制御部)の指令によ
って各三方弁31、32の通路方向を切り替えている。
【0046】ここで、各三方弁31、32の通路方向を
切り替えた場合の蓄熱用流体Wの流れを説明する。 a)蓄熱時 タンク2内下部(低温蓄熱用流体W3)→蓄熱用熱交換
器10の蓄熱用流体通路10b→第1流出管15a→三
方弁31→共通配管33→電動ポンプ30→共通配管3
4→三方弁32→第2流出管15b→タンク2内上部
(高温蓄熱用流体W1)へと蓄熱用流体Wが流れる。
【0047】b)給湯時 タンク2内上部(高温蓄熱用流体W1)→吸入管17→
三方弁31→共通配管33→電動ポンプ30→共通配管
34→三方弁32→吐出管18→給湯用熱交換器6の一
次側通路6a→タンク2内下部(低温蓄熱用流体W3)
へと蓄熱用流体Wが流れる。本実施例の構成によれば、
蓄熱動作と給湯動作を1つの電動ポンプ30で行うこと
ができるため、電動ポンプを2個使用する場合と比較し
てコストダウンを図ることができる。
【0048】(第8実施例)本実施例は、第7実施例と
同様に、給湯用熱交換器6に蓄熱用流体Wを循環させる
ポンプ機能と、蓄熱用熱交換器10に蓄熱用流体Wを循
環させるポンプ機能を1つの電動ポンプ30で行うもの
で、図9に示すように、ヒートポンプサイクルCの蓄熱
用熱交換器10をタンク2の外部に配置した構成(第1
実施例と同じ)である。この場合も、第7実施例と同じ
作用及び効果を得ることができる。
【0049】(第9実施例)本実施例は、図10に示す
ように、電動ポンプ3をタンク2内に配置した一例であ
る。この場合、加熱された蓄熱用流体Wがタンク2の外
部へ取り出されることがないため、給湯用熱交換器6だ
けをタンク2内に配置した場合より更に熱損失を少なく
できる効果がある。なお、本実施例では、給湯用熱交換
器6の一次側通路6aに蓄熱用流体Wを循環させる手段
として電動ポンプ3を使用しているが、第2実施例で説
明したタービンを使用する場合でも、同様にタービン
(第1の羽根車22と第2の羽根車23)をタンク2内
に配置しても良い。
【0050】(第10実施例)本実施例は、図11に示
すように、給湯用熱交換器6をタンク2の外部に配置し
た給湯システムの一例である。本実施例の給湯装置1
は、蓄熱用流体Wを貯留するタンク2、蓄熱用流体Wを
加熱する加熱手段(後述する)、タンク2内の蓄熱用流
体Wを汲み上げる電動ポンプ3、この電動ポンプ3によ
り汲み上げられた蓄熱用流体Wと給湯用水とを熱交換さ
せる給湯用熱交換器6、給湯用熱交換器6で加熱された
給湯用水と加熱される前の給湯用水とを混合させる混合
弁29、及び給湯装置1の作動を制御する制御装置(下
述する)等より構成される。
【0051】タンク2は、空気孔2aを通じて大気に開
放され、タンク2の内部が大気圧に保たれている。加熱
手段は、第1実施例と同じく、例えば炭酸ガスを冷媒と
して使用する超臨界ヒートポンプサイクルCであり、第
1実施例と同様に、流入管14と流出管15を介してタ
ンク2に接続されている。なお、本発明の流体加熱用通
路は、タンク2内の底部から電動ポンプ16の作動によ
って蓄熱用流体WをヒートポンプサイクルCに供給する
流入管14と、ヒートポンプサイクルCで加熱された蓄
熱用流体Wをタンク2内の上部に戻す流出管15とで構
成される。
【0052】電動ポンプ3は、吸入管17を通じてタン
ク2内の上部から蓄熱用流体Wを汲み上げて、給湯用熱
交換器6へ圧送し、給湯用熱交換器6で給湯用水と熱交
換された蓄熱用流体Wをタンク2内の下部へ戻してい
る。なお、本実施例では電動ポンプ3を給湯用熱交換器
6の上流側(圧送する側)に設置しているが、給湯用熱
交換器6の下流側(吸込み側)に設置しても良い。
【0053】給湯用熱交換器6は、図2に示したよう
に、外側管6A(第1の配管)と内側管6B(第2の配
管)から成る二重管構造に設けられ、内側管6Bと外側
管6Aの間に形成される環状の一次側通路6aを蓄熱用
流体Wが流通し、内側管6Bの内部に形成される二次側
通路6bを給湯用水が流通する。但し、一次側通路6a
を流れる蓄熱用流体Wの流れ方向と二次側通路6bを流
れる給湯用水の流れ方向とが互いに反対方向となる対向
流式として構成されている。給湯用水が流通する給湯用
配管は、第5実施例と同様に、給湯管5に混合弁29が
設けられ、この混合弁29に給水管4から分岐接続され
た分岐配管28の下流端が接続されている。
【0054】制御装置は、電動ポンプ3の作動を制御す
るポンプ制御部7と、ヒートポンプサイクルCの作動を
制御するサイクル制御部8を有している。ポンプ制御部
7では、給水管4に設けられた第1の温度センサ51と
流量センサ54、給湯管5に設けられた第2の温度セン
サ52と第3の温度センサ53よりそれぞれ信号を入力
し、これらの信号を基に、予めインプットされたプログ
ラムに沿って所定の演算を行い、その演算結果に従って
電動ポンプ3の回転数を制御している。
【0055】なお、第1の温度センサ51は、給水管4
に供給される給湯用水(未加熱の給湯用水)の温度T2i
を検出し、第2の温度センサ52は、給湯用熱交換器6
を通って加熱された給湯用水の温度T2oを検出し、第3
の温度センサ53は、未加熱の給湯用水と加熱された給
湯用水とを混合弁29で混合して得られる給湯用水の温
度T2 を検出する。また、流量センサ54は、給水管4
に供給される給湯用水の流量を検出する。サイクル制御
部8では、加熱後の蓄熱用流体Wの温度を検出する蓄熱
温度センサ21の検出温度に基づいて電動ポンプ16の
回転数制御を行っている。
【0056】次に、本システムの作動を説明する。給湯
装置1の設定温度は、35〜50℃(通常の使用温度)
の範囲で1℃刻みに設定可能であり、給湯用熱交換器6
から流出する給湯水温度は50℃を目標温度とされる。
なお、設定温度は50℃以上にも設定可能であるが、そ
の場合は、設定温度+αの温度を目標温度とするか、も
しくは設定温度そのものを目標温度とする。また、通常
の使用温度において、目標温度を設定温度+αの温度
(変動値)とすることも可能である。
【0057】一定の給湯水温度を得るためには、第1の
温度センサ51で検出される給水温度、流量センサ54
で検出される給水流量、蓄熱温度センサ21で検出され
る蓄熱用流体Wの温度をパラメータとする関係式から蓄
熱用流体Wの流量を算出する。この場合、給水温度が低
くなるほど、給水流量が増加するほど、また蓄熱用流体
Wの温度が低くなるほど、蓄熱用流体Wの流量が増加す
るように、蓄熱用流体Wの流量が計算される。このよう
にして得られた流量の蓄熱用流体Wから給湯用水へ熱が
十分に移動することにより、熱交換後の蓄熱用流体Wの
温度T1oを給湯用水の温度T2i近傍まで低下させること
が可能である(例えば温度差ΔTが5℃以内)。もちろ
ん、前提として、給湯用熱交換器6は、蓄熱用流体Wか
ら給湯用水へ熱を十分に移動させることができるだけの
熱交換能力を有する必要があり、そのために、蓄熱用流
体Wの流れ方向と給湯用水の流れ方向とが対向する対向
流式熱交換器として構成されている。
【0058】上記の制御は、ある流量及び温度を有する
給湯用水を目標温度まで加熱するための必要な蓄熱用流
体Wの流量及び温度を考慮して求めるものであり、所謂
フィードフォワード制御である。このため、実際に演算
した蓄熱用流体Wの流量では、目標温度に対して給湯用
水の加熱温度が高過ぎたり、低過ぎたりする場合が生じ
る。このため、第2の温度センサ52によって実際に加
熱された給湯用水の温度T2oを検出し、その温度が目標
温度となるように、蓄熱用流体Wの流量を補正しても良
い。
【0059】また、目標温度を通常使用される給湯水温
度より所定温度高い温度に設定することにより、給湯用
水の温度を実際の給湯温度に精度良く調節することがで
きる。即ち、ポンプ制御部7(流量制御手段)の流量制
御によって、直接、給湯用水の温度を調節すると、温度
変化の応答性が遅いため、温度制御の精度が低下する場
合がある。しかし、本実施例のように、混合弁29を用
いて給湯用熱交換器6で加熱された温水と加熱される前
の冷水とを混合させると、給湯用水の温度を実際に給湯
される温度に精度よく調節できる。この場合、実際に使
用される給湯用水の温度T2 を第3の温度センサ53で
検出しながら、目標温度まで加熱された給湯用水と未加
熱の給湯用水とを混合弁29で混合することにより、給
湯用水の温度を給湯すべき温度まで低下させることがで
きる。また、目標温度を通常使用される給湯水温度より
高い一定温度にすることで、冷温水の混合を安定して精
度良く行うことができる。
【0060】本給湯システムでは、蓄熱用流体Wの加熱
手段として超臨界ヒートポンプサイクルCを使用してい
るが、この超臨界ヒートポンプサイクルCでは、蓄熱用
流体Wの温度によって高圧圧力(圧縮機9の吐出圧力)
が決まるため、蓄熱用流体Wの温度が低下するほど、高
圧圧力が低下してサイクル効率の良い領域で運転するこ
とができる。従って、上述の流量制御によってタンク2
内の下部に溜められる蓄熱用流体Wの温度を給湯用水の
温度近傍まで低下させ、その蓄熱用流体Wをタンク2内
の下部から導入してヒートポンプサイクルCにより加熱
し、タンク2内の上部に戻すことにより、ヒートポンプ
サイクルCのサイクル効率が向上し、省動力運転を行う
ことが可能になる。
【0061】なお、給水温度は、第1の温度センサ51
によって直接給水管4の水温を検出しても良いし、水温
に関連する他のパラメータから水温を推定することによ
り、間接的に求めても良い。例えば、外気温度と水温と
は関連性があるため、外気温度から水温を推定しても良
いし、一年間における平均水温の変化を記憶し、カレン
ダー機能を有するタイマにより給水温度と見做すべき水
温を演算しても良い。また、蓄熱用流体Wの温度は、ヒ
ートポンプサイクルC側において、所定の目標温度とな
るように蓄熱用流体Wを加熱しているので、ヒートポン
プサイクルC側から蓄熱用流体Wの温度を得ることが可
能である。
【0062】蓄熱用流体Wの温度として、予め一年を通
じて目標温度が設定されていれば、その設定目標温度を
蓄熱用流体Wの温度として利用すれば良い。流量センサ
54は、給水管4と分岐配管28との分岐点の上流側、
もしくは混合弁29の下流側に設置して、全体の給湯流
量を検出しても良い。この場合、温度センサ51、5
2、53の値より、給湯用熱交換器6と分岐配管28の
流量を各々熱量計算により推定することができる。
【0063】(変形例)各実施例に示すタンク2は、必
ずしも樹脂材料を使用する必要はなく、金属材料で成形
しても良い。また、タンク2の形状は、直方体形状でな
くても、例えば円筒形状でも良い。第1実施例で説明し
た給湯用熱交換器6は、一次側通路6aの内側に二次側
通路6bを設けているが、その逆に一次側通路6aの外
側に二次側通路6bを設けても良い。また、上述した内
側管6B及び外側管6Aに使用される材料は一例であ
り、例えば内側管6Bは熱伝導率の高いアルミニウムを
使用することができ、外側管6Aは金属製でも良い。更
に、給湯用熱交換器6の外周面を断熱材35で覆っても
良い(図2参照)。
【0064】また、各実施例に示す給湯用熱交換器6
は、内側管6Bと外側管6Aから成る二重管構造に限定
されるものではなく、例えば図12に示すような多穴管
構造でも良い。これは、複数の一次側通路6aが形成さ
れた一次側プレート36と、同様に複数の二次側通路6
bが形成された二次側プレート37とを接着剤等で貼り
合わせて構成される。各プレート36、37は、熱伝導
率の高い銅、アルミニウム等を使用することができ、貼
り合わせた2枚のプレート36、37の周囲を断熱材3
8で覆っても良い。各実施例に示した電動ポンプ3及び
タービンをタンク2内に配置しても良い。この場合、加
熱された蓄熱用流体Wがタンク2の外部へ取り出される
ことがないため、給湯用熱交換器6だけをタンク2内に
配置した場合より更に熱ロスを少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯装置の構成を示す全体図である(第1実施
例)。
【図2】給湯用熱交換器を構成する外側管と内側管の断
面図である。
【図3】給湯装置の構成を示す全体図である(第2実施
例)。
【図4】蓄熱用流体の流量制御機構を示す構成図である
(第3実施例)。
【図5】蓄熱用流体の流量制御機構を示す構成図である
(第4実施例)。
【図6】給湯装置の構成を示す全体図である(第5実施
例)。
【図7】給湯装置の構成を示す全体図である(第6実施
例)。
【図8】給湯装置の構成を示す全体図である(第7実施
例)。
【図9】給湯装置の構成を示す全体図である(第8実施
例)。
【図10】給湯装置の構成を示す全体図である(第9実
施例)。
【図11】給湯装置の構成を示す全体図である(第10
実施例)。
【図12】給湯用熱交換器の断面図である(変形例)。
【図13】従来の給湯装置の断面図である。
【符号の説明】
1 給湯装置 2 タンク 3 電動ポンプ(ポンプ手段) 4 給水管(給湯用配管) 5 給湯管(給湯用配管) 6 給湯用熱交換器(対向流式熱交換器) 6A 外側管(第1の配管) 6B 内側管(第2の配管) 7 ポンプ制御部(流量制御手段) 14 流入管(流体加熱用通路) 15 流出管(流体加熱用通路) 17 吸入管(循環通路) 18 吐出管(循環通路) 20 水温センサ(給湯温度調節手段) 22 第1の羽根車(ポンプ手段) 23 第2の羽根車(ポンプ手段) 26 電動式流量制御弁(流量制御弁) 27 温度検知式流量制御弁(流量制御弁) 28 分岐配管(給湯温度調節手段) 29 混合弁(給湯温度調節手段) 35 断熱材 51 第1の温度センサ(第1の温度検出手段) 52 第2の温度センサ(第2の温度検出手段) 54 流量センサ(流量検出手段) C ヒートポンプサイクル(加熱手段) W 蓄熱用流体
フロントページの続き (72)発明者 三輪 誠治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 榊原 久介 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 百瀬 忠幸 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 伊藤 正彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 藤原 健一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 小早川 智明 東京都千代田区内幸町1−1−3 東京電 力株式会社内 (72)発明者 草刈 和俊 東京都千代田区内幸町1−1−3 東京電 力株式会社内 (72)発明者 斉川 路之 神奈川県横須賀市長坂2−6−1 財団法 人電力中央研究所 横須賀研究所内 Fターム(参考) 3L025 AA08 AC05

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓄熱用流体を貯留するタンクと、 このタンク内の蓄熱用流体を加熱する加熱手段と、 前記蓄熱用流体が流通する第1の配管と給湯用水が流通
    する第2の配管とを隣接して設け、且つ前記蓄熱用流体
    と給湯用水とが対向流となるように構成され、両者間で
    熱交換を行う対向流式熱交換器と、 前記タンク内の上部から加熱された前記蓄熱用流体を取
    り出し、前記第1の配管を通過させた後、前記タンク内
    の下部に戻すための循環通路と、 この循環通路に前記蓄熱用流体を循環させるポンプ手段
    と、 前記循環通路を介して前記第1の配管を流通する前記蓄
    熱用流体の流量を制御する流量制御手段とを備えたこと
    を特徴とする給湯装置。
  2. 【請求項2】前記タンク内の下部から前記蓄熱用流体を
    取り出して前記加熱手段へ供給し、前記加熱手段で加熱
    された蓄熱用流体を前記タンク内の上部へ戻す流体加熱
    用通路を備えていることを特徴とする請求項1に記載し
    た給湯装置。
  3. 【請求項3】前記加熱手段は、冷媒の圧力が臨界圧力以
    上となる超臨界ヒートポンプサイクルであり、前記臨界
    圧力以上に昇圧された冷媒により前記蓄熱用流体を加熱
    することを特徴とする請求項1及び2に記載した給湯装
    置。
  4. 【請求項4】前記流量制御手段は、 前記第2の配管に流入する給湯用水の温度を検出する第
    1の温度検出手段と、 前記第2の配管を通過する給湯用水の流量を検出する流
    量検出手段とを備え、 前記給湯用水を加熱する時の目標温度、前記第1の温度
    検出手段によって検出される給湯用水の温度、及び前記
    流量検出手段によって検出される給湯用水の流量に基づ
    いて、前記第1の配管を流通する蓄熱用流体の流量を調
    節することを特徴とする請求項1〜3に記載した給湯装
    置。
  5. 【請求項5】前記流量制御手段は、前記第2の配管から
    流出する給湯用水の温度を検出する第2の温度検出手段
    を備え、 この第2の温度検出手段によって検出される給湯用水の
    温度が目標温度となるように、前記第1の配管を流通す
    る蓄熱用流体の流量を補正することを特徴とする請求項
    1〜4に記載した給湯装置。
  6. 【請求項6】前記第2の配管から流出した加熱された給
    湯用水と未加熱の給湯用水とを混合する混合手段を備
    え、 前記目標温度は、実際に給湯される温度よりも所定温度
    高い温度に設定され、 この目標温度まで加熱された給湯用水を前記混合手段に
    よって未加熱の給湯用水と混合することにより、給湯用
    水の温度を給湯すべき温度まで低下することを特徴とす
    る請求項4及び5に記載した給湯装置。
  7. 【請求項7】前記目標温度は、通常使用される給湯水温
    度よりも高い一定温度に設定されることを特徴とする請
    求項4〜6に記載した給湯装置。
  8. 【請求項8】蓄熱用流体を貯留するタンクと、 このタンク内の蓄熱用流体を加熱する加熱手段と、 前記タンク内で加熱された蓄熱用流体が循環できる循環
    通路と、 この循環通路に前記蓄熱用流体を循環させるポンプ手段
    と、 前記循環通路を流れる蓄熱用流体と給湯用配管に給水さ
    れた給湯用水とを熱交換して、前記蓄熱用流体の熱エネ
    ルギーで給湯用水を加熱する対向流式熱交換器とを備
    え、この熱交換器が前記タンク内に配置されていること
    を特徴とする給湯装置。
  9. 【請求項9】前記循環通路及びポンプ手段は、前記タン
    ク内に設けられていることを特徴とする請求項8に記載
    した給湯装置。
  10. 【請求項10】前記熱交換器は、断熱材で覆われている
    ことを特徴とする請求項8及び9に記載した給湯装置。
  11. 【請求項11】前記ポンプ手段は、前記給湯用配管を流
    れる給湯用水のエネルギーを受けて回転する第1の羽根
    車と、前記循環通路に設けられ、前記第1の羽根車の回
    転が伝達されて回転する第2の羽根車とを備え、この第
    2の羽根車の回転によって前記循環通路に蓄熱用流体を
    循環させることを特徴とする請求項8〜10に記載した
    給湯装置。
  12. 【請求項12】前記タンクは、大気圧に開放されている
    ことを特徴とする請求項1〜11に記載した給湯装置。
  13. 【請求項13】前記熱交換器で加熱された湯の温度に基
    づいて前記循環通路を流れる流体流量を調節できる流量
    制御弁を具備していることを特徴とする請求項8〜12
    に記載した給湯装置。
  14. 【請求項14】前記熱交換器で加熱された湯に前記熱交
    換器で加熱される前の水を混合して給湯水の温度調節を
    行う給湯温度調節手段を具備していることを特徴とする
    請求項8〜13に記載した給湯装置。
  15. 【請求項15】前記給湯温度調節手段は、 前記給湯用配管の前記熱交換器下流に設けられた混合弁
    と、 前記熱交換器の上流で前記給湯用配管から分岐して前記
    混合弁に接続された分岐配管と、 前記混合弁より下流の給湯水温度を検出する水温センサ
    とを有し、 この水温センサの検出温度に基づいて前記混合弁での湯
    と水との混合割合を調節することを特徴とする請求項1
    4に記載した給湯装置。
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