JP2001152632A - 太陽電池パネル - Google Patents

太陽電池パネル

Info

Publication number
JP2001152632A
JP2001152632A JP33626199A JP33626199A JP2001152632A JP 2001152632 A JP2001152632 A JP 2001152632A JP 33626199 A JP33626199 A JP 33626199A JP 33626199 A JP33626199 A JP 33626199A JP 2001152632 A JP2001152632 A JP 2001152632A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
frame portion
roof
cell panel
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33626199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4142834B2 (ja
Inventor
Hiromichi Kuroda
弘道 黒田
Toshihiro Masuda
利弘 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP33626199A priority Critical patent/JP4142834B2/ja
Publication of JP2001152632A publication Critical patent/JP2001152632A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4142834B2 publication Critical patent/JP4142834B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S25/00Arrangement of stationary mountings or supports for solar heat collector modules
    • F24S25/30Arrangement of stationary mountings or supports for solar heat collector modules using elongate rigid mounting elements extending substantially along the supporting surface, e.g. for covering buildings with solar heat collectors
    • F24S25/33Arrangement of stationary mountings or supports for solar heat collector modules using elongate rigid mounting elements extending substantially along the supporting surface, e.g. for covering buildings with solar heat collectors forming substantially planar assemblies, e.g. of coplanar or stacked profiles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/20Solar thermal
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers
    • Y02E10/47Mountings or tracking

Abstract

(57)【要約】 【課題】下り棟に沿って樋機能を有する支持部材がなく
とも、屋根の防水性能が確保されるようになる太陽電池
パネルの提供。 【解決手段】下り棟に沿って配列される太陽電池パネル
50の斜枠部56の幅寸法S4を側方枠部53,54および底枠部
55の幅寸法S1,S2,S3よりも大きくする。これにより、
斜枠部56に樋部57を設けても、斜枠部56の幅寸法S4内に
樋部57を容易に設定でき、太陽電池パネル50を屋根面1
4,15に取付けるにあたり、寸法設定に何ら問題が生じ
ないうえ、下り棟用笠木部材で斜枠部56の上方を覆って
も、当該笠木部材が斜枠部56に重ねられ、下り棟と太陽
電池パネル50との間の隙間19が笠木部材で覆われるよう
になる。これらにより、屋根10の防水性能を確保でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光を電力に変
換する太陽電池パネルに係り、詳しくは、水平に延びる
大棟と、この棟の端部から斜め下方に延びる下り棟とを
有する屋根に設けられ、前記下り棟に沿って配列される
太陽電池パネルに関する。
【0002】
【背景技術】従来より、屋根面に縦横に配列された屋根
葺材である複数の太陽電池パネルで太陽光を電力に変換
する太陽電池付屋根が利用されている。太陽電池パネル
は、長方形状に形成されたものが一般的であり、屋根面
の傾斜方向に沿って屋根の下地面に取付けられた支持部
材に固定されている(特開平9−32206号公報等参
照)。太陽電池付屋根の形式としては、太陽電池パネル
の形状から屋根面の傾斜方向に沿って太陽電池パネルを
配列しやすい切妻式屋根に準じたものが一般的である。
一方、太陽電池付屋根の形式として、水平に延びる大棟
と、この大棟の端部から斜め下方に延びる下り棟とを有
する寄棟式屋根とする場合がある。このような屋根に太
陽電池パネルを設けるにあたり、長方形状の太陽電池パ
ネルのみを屋根面に配列すると、屋根面に多数の余白部
分が生じてしまう。
【0003】そこで、下り棟に沿った斜辺を有する三角
形状や台形状に形成された異形太陽電池パネルを下り棟
に沿って屋根面に複数配列し、残りの部分に長方形状の
太陽電池パネルを縦横に複数配列することが考えられ
る。この際、下り棟と軒先とのなす屋根面角度と異形太
陽電池パネルの斜辺と底辺とのなす平面角度とが同一で
ある場合、寄棟式屋根の屋根面に異形太陽電池パネルを
下り棟に沿って配列すると、当該傾斜方向に沿って延び
る側方辺が屋根面の傾斜方向と平行になるとともに、底
辺が軒先と平行になる。これにより、屋根面の異形太陽
電池パネルが配列されない残りの部分に、長方形状の太
陽電池パネルが配列可能となり、屋根面全体に太陽電池
パネルを隙間なく配列できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、下り棟
に沿って配列される三角形状や台形状の異形太陽電池パ
ネルの斜辺部分の防水性能を確保するために、屋根面の
傾斜方向に沿って延びる複数の支持部材の他に、下り棟
に沿って延びる樋付の支持部材が必要となり、下り棟13
に沿って延びるとともに、溝状に形成された樋機能を有
する特殊な支持部材を設けないと、下り棟部分の充分な
防水性能が確保されないおそれがある。
【0005】本発明の目的は、下り棟に沿って樋機能を
有する支持部材がなくとも、屋根の防水性能が確保され
るようになる太陽電池パネルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第一発明は、図
面をも参照して説明すると、水平に延びる大棟11と、こ
の大棟11の端部から斜め下方に延びる下り棟13とを有す
る屋根10に設けられ、前記下り棟11に沿って配列される
太陽電池パネル20,50,60であって、当該太陽電池パネ
ル20,50,60の本体21,51,61周縁を囲む多角形状のフ
レーム22,52,62が設けられ、このフレーム22,52,62
は、前記屋根10に備えられた屋根面14,15の傾斜方向に
沿って延びる側方枠部23,53,54,63と、前記屋根面1
4,15の傾斜方向と直交する底枠部24,55,66と、この
底枠部24,55,66に対して傾斜した斜枠部25,56,64と
を有し、この斜枠部25,56,64は、前記側方枠部23,5
3,54,63および底枠部24,55,66よりも幅寸法が大き
く形成されていることを特徴とする。ここで、斜枠部2
5,56,64の幅寸法とは、斜枠部25,56,64に沿って樋
部26,57,67を設けない場合、斜枠部25,56,64自体の
幅寸法をいい、当該斜枠部25,56,64に沿って樋部26,
57,67を設ける場合、当該斜枠部25,56,64自体の幅寸
法に樋部26,57,67の幅寸法を加算した寸法をいう。こ
のような本第一発明では、太陽電池パネル20,50,60に
斜枠部25,56,64に沿って樋部26,57,67を設けても、
斜枠部25,56,64の幅寸法が側方枠部23,53,54,63お
よび底枠部24,55,66よりも大きいので、斜枠部25,5
6,64の幅寸法内に樋部26,57,67を容易に設定でき、
太陽電池パネル20,50,60を屋根面14,15に取り付ける
にあたり、寸法設定に何ら問題が生じない。そのうえ、
下り棟13に沿って設けられる笠木部材13A で斜枠部25,
56,64の上方を覆っても、当該笠木部材13A が斜枠部2
5,56,64に重ねられるようになるので、太陽電池パネ
ル20,50,60に設けられるソーラーセル27,59,68が笠
木部材13A で覆われることなく、笠木部材13A と太陽電
池パネル20,50,60との継目19が当該笠木部材13A で覆
われるようになる。これらにより、屋根10の防水性能が
確保されるようになる。
【0007】また、本発明の第二発明は、前記第一発明
において、前記斜枠部25,56,64に当該斜枠部25,56,
64に沿って樋部26,57,67を設けたことを特徴とする。
このような本第二発明では、太陽電池パネル20,50,60
の下り棟13に沿った斜枠部25,56,64に樋部26,57,67
を設けたので、例えば、太陽電池パネル20の樋部26を他
の太陽電池パネル20の樋部26と接続すれば、下り棟13に
直線状に連続する排水路が形成され、この排水路を伝わ
って雨水が屋外へ排出されるようになり、下り棟13部分
の防水性能が確保される。一方、太陽電池パネル50の樋
部57同士を接続しなくとも、例えば、太陽電池パネル50
の側方枠部53を支持する支持部材40に上方が開口された
溝42を設け、太陽電池パネル50の樋部57の端部を溝42の
上方に配置することにより、樋部57の内部を流れてきた
雨水が支持部材40の溝42を伝わって屋外へ排出されるよ
うになり、下り棟13部分の防水性能が確保される。以上
のことから、下り棟13に沿った樋機能を有する支持部材
がなくとも、太陽電池パネル20,50,60の樋部25,56,
64に流れてきた雨水を屋外へ排出する排水路が形成され
るようになり、屋根10の防水性能が確保される。
【0008】さらに、本発明の第三発明は、前記第一発
明において、前記フレーム22,52,62に備えられた斜枠
部25,56,64の表面の内側に前記笠木部材13A と重なり
合う重なり領域を設定したことを特徴とする。このよう
な第三発明では、屋根面14,15の傾斜角度が異なり、下
り棟13と太陽電池パネル20,50,60の上端縁との間隔が
異なっても、斜枠部25,56,64の幅寸法S4,S7,S11 が
大きいので、笠木部材13A との重なり領域の調節範囲が
大きくなり、当該重なり領域が斜枠部25,56,64の幅寸
法S4,S7,S11 で対応可能となる。これにより、屋根面
14,15の傾斜角度が異なる複数種類の屋根に同一寸法の
下り棟用笠木部材13A が利用可能となる。また、重なり
領域を設定するにあたり、太陽電池パネル20,50,60の
斜枠部25,56,64と笠木部材13A との重なり領域を斜枠
部25,56,64の幅寸法S4,S7,S11 よりも小さく設定し
ているので、下り棟13に沿って太陽電池パネル20,50,
60の内部に設けられる複数のソーラーセル27,59,68が
笠木部材13A に覆われることがなく、ソーラーセル27,
59,68が受ける太陽光が遮断されることがなくなり、太
陽電池パネル20,50,60の発電量が損なわれない。
【0009】また、本発明の第四発明は、前記第一発明
において、前記斜枠部56の上面に前記下り棟13に向かっ
て摺動可能なカバー部材56D を設けたことを特徴とす
る。このような第四発明では、屋根面14,15の傾斜角度
が異なり、下り棟13と太陽電池パネル50A の上端縁との
間隔が異なっても、カバー部材56D を下り棟13に向かっ
て摺動可能に設けているので、笠木部材13A と太陽電池
パネル50A との継目19がカバー部材56D で隠蔽されるよ
うになり、屋根面14,15の傾斜角度が異なる複数種類の
屋根に同一寸法の下り棟用笠木部材13A が利用可能とな
る。
【0010】さらに、本発明の第五発明は、前記第一発
明において、前記斜枠部25,56,64の上方が、前記下り
棟13に沿って設けられた笠木部材13A で覆われているこ
とを特徴とする。ここで、太陽電池パネル20,50,60
は、屋根面14,15の傾斜方向に沿って延びるとともに、
当該屋根面14,15から上方へ向かって突出する支持部材
40を屋根10の下地面18に取り付け、当該支持部材40の上
方に太陽電池パネル20,50,60の屋根面14,15に沿った
側方枠部23,53,63を支持させている。これにより、下
り棟13に沿って配列された太陽電池パネル20,50,60と
下地面18との間に隙間17が形成され、当該隙間17の下り
棟13側が上方に開口されている。そこで、本第五発明で
は、下り棟13に沿って笠木部材13A を設ければ、下り棟
13の両側に配列される太陽電池パネル20,50,60の間に
形成される継目部分が下り棟用笠木部材13A で隠蔽され
るので、太陽電池パネル20,50,60の継目部分が上空か
ら降ってきた雨水に直接さらされず、太陽電池パネル2
0,50,60と下地面18との間に形成される隙間17の下り
棟13側の開口が下り棟用笠木部材13A で塞がれ、当該開
口へ雨水が浸入することがなくなり、屋根10全体の防水
性能が確保されるようになる。
【0011】また、本発明の第六発明は、前記第五発明
において、前記斜枠部25,56,64に前記笠木部材13A の
端縁部83を係止する係止溝25C,56C,64C を設けたこと
を特徴とする。このような第六発明では、笠木部材13A
と太陽電池パネル20,50,60との継目19が笠木部材13A
で隠蔽されるので、笠木部材13A と太陽電池パネル20,
50,60との継目19から屋根10の内部へ雨水が浸入するこ
とがなくなり、笠木部材13A の端縁部83が係止溝25C,5
6C,64C に固定され、笠木部材13A が強風にあおられて
も、当該笠木部材13A の端縁部83がまくれず、屋根10の
防水性能が確保される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 [第一実施形態]図1には、本発明の第一実施形態に係
る建物1が示されている。この建物1は、基礎2の上に
形成された建物本体3と、この建物本体3の上に形成さ
れた屋根10とを備えたものである。このうち、屋根10
は、水平に延びる大棟11と、この大棟11の端部から斜め
下方に延びる下り棟13とを有する寄棟式の屋根である。
屋根10は、三角形に形成された妻側屋根面14と、台形に
形成された桁側屋根面15とを有している。
【0013】妻側および桁側屋根面14,15には、下り棟
13に沿って台形状の台形太陽電池パネル50が配列される
とともに、残りの部分に長方形太陽電池パネル30が配列
されている。これにより、屋根10は、太陽電池付屋根と
なっている。台形太陽電池パネル50が形成する太陽電池
アレイは、その下り棟13に沿った端縁が直線状となって
いる。この端縁は、下り棟用笠木部材13A で覆われてい
る。妻側屋根面14の軒先12A 側には、太陽電池パネル3
0,50が配列されない余白部分が形成されている。桁側
屋根面15の大棟11側および軒先12B 側には、それぞれ太
陽電池パネル30,50が配列されない余白部分が形成され
ている。妻側および桁側屋根面14,15の軒先12A,12B側
の余白部分には、当該軒先12A,12Bに沿って板金等から
なる屋根葺材16A が設けられている。桁側屋根面15の大
棟11側の余白部分には、板金や瓦等からなる屋根葺材16
B が設けられている。なお、妻側および桁側屋根面14,
15の軒先12A,12B側近傍には、三角形状に形成された板
金等からなる屋根葺材16が設けられている。屋根面14,
15には、当該屋根面14,15の傾斜方向に沿って延びると
ともに、屋根面14,15から上方へ突出する複数の支持部
材40が取り付けられている。太陽電池パネル30,50は、
屋根面14,15の傾斜方向に沿った両側の端縁が支持部材
40に支持されている。また、大棟11 には、当該大棟11
の長手方向に沿って延びる大棟用笠木部材11A が設けら
れている。下り棟13には、当該下り棟13に沿って延びる
下り棟用笠木部材13A が設けられている。大棟用笠木部
材11A は、下り棟用笠木部材13A と連通する換気用笠木
部材とされている。下り棟用笠木部材13A は、下り棟13
全体にわたって延びるとともに、台形太陽電池パネル50
の斜辺部分を覆うように配置されている。支持部材40に
は、図2に示されるように、屋根面14,15に取り付けら
れる脚部41と、当該屋根面14,15の傾斜面に沿って延び
るとともに、上方が開口された溝42とが設けられてい
る。この溝42の上流側の端部には、平板状に形成された
水返し部材43が設けられている。
【0014】台形太陽電池パネル50は、太陽光を電力に
変換する所定枚数のソーラーセル59が収納された本体で
ある平板状の完全防水ケース51と、このケース51の周縁
を囲む台形状のフレーム52とを備えている。フレーム52
は、屋根面14,15の傾斜方向に沿って延びるとともに対
向配置された側方辺としての一対の側方枠部53,54と、
当該屋根面14,15の傾斜方向と直交する底枠部55と、こ
の底枠部55に対して傾斜した斜辺としての斜枠部56とを
備えている。これらの側方枠部53,54、底枠部55および
斜枠部56により、太陽電池パネル50全体の防水および補
強がなされ、内部のソーラーセル59が雨水による漏電や
短絡等の事故および太陽電池パネル50の表面に加わる荷
重等から保護されている。
【0015】側方枠部54には、当該側方枠部54から下方
へ突出する主脚部54A が設けられている。この主脚部54
A は、支持部材40の溝42の底面で受けられている。ま
た、図示していないが、側方枠部53には、側方枠部54と
同様に、当該側方枠部53から下方へ突出する主脚部が設
けられている。斜枠部56は、下り棟13に沿って延びるも
のである。この斜枠部56には、当該斜枠部56から下方に
突出する脚部56A と、斜枠部56に沿って延びる樋部57が
設けられている。脚部56A は、断面L字形に形成され、
屋根下地面18に直接固定されている。この脚部56A は、
斜枠部56に対して部分的に配置されている。樋部57は、
断面略コ字形に形成されたものであり、その断面積が支
持部材40の溝42よりも小さく形成されている。樋部57
は、その側方枠部53側の端部が斜辺枠部56の長手方向に
対して直交する方向に切り欠かれ、その側方枠部54側の
端部が当該側方枠部54の長手方向に対して平行に切り欠
かれている。また、樋部57は、その上流側の端部が板状
部材58で塞がれ、当該樋部57の下流側の端部が支持部材
40の溝42の上方に配置されるようになっている。ここ
で、樋部57を伝わって流れてきた雨水は、当該樋部57の
下流側の端部から支持部材40の溝42の内部に落下するよ
うになっている。斜枠部56の上面には、当該斜枠部56に
沿って延びる係止部56B が設けられている。この係止部
56B は、断面コ字形に形成されたものである。係止部56
B の凹部が係止溝56C となっている。この係止溝56C
は、屋根面14,15の傾斜方向に沿って開口されている。
【0016】太陽電池パネル50には、図3に示されるよ
うに、太陽光を電力に変換する複数のソーラーセル59が
設けられている。ソーラーセル59は、平面形状が正方形
の平板状半導体素子である。これらのソーラーセル59
は、側方枠部53,54および底枠部55に沿って縦横に配置
されている。側方枠部53,54の幅寸法S1,S2および底枠
部55の幅寸法S3は、同一寸法となっている。樋部57を含
んだ斜枠部56の幅寸法S4は、当該側方枠部53,54の幅寸
法S1,S2および底枠部55の幅寸法S3よりも大きくなって
いる。なお、斜枠部56自体の幅寸法W1は、側方枠部53,
54の幅寸法S1,S2および底枠部55の幅寸法S3よりも大き
くなっている。樋部57を含んだ斜枠部56の幅寸法S4内に
は、前述の下り棟用笠木部材13A と重なり合う重なり領
域が設定されている。なお、屋根面14,15の傾斜角度が
異なり、下り棟用笠木部材13A との間隔が異なっても、
笠木部材13A との重なり領域が斜枠部56の幅寸法S4で対
応できるようになっている。樋部57および斜枠部56の一
部は、前述の下り棟用笠木部材13A で覆われている。な
お、支持部材40に設けられた溝42の上流側の端部も当該
下り棟用笠木部材13A で覆われている。斜枠部56、樋部
57および当該溝42の上流側の端部は、直接雨水にさらさ
れないようになっている。なお、ソーラーセル59は、重
なり領域の外部に配置されている。
【0017】また、太陽電池パネル50と屋根下地面18と
の間には、図4に示されるように、隙間17が形成されて
いる。下り棟用笠木部材13A は、内部が外気の通路とな
るように、中空状に形成されたものであり、笠状に形成
された本体81と、この本体81を支持するとともに屋根下
地面18に固定するための下地材82と、これらの下地材82
の間に設けられるとともに、笠木部材13A と太陽電池パ
ネル50との継目19を覆う端縁部としての被覆部83と、当
該笠木部材13A の内部に浸入してきた雨水を太陽電池パ
ネル50の樋部57に導く水切部84とを備えている。被覆部
83は、下り棟13に沿って延びるものである。この被覆部
83の端部が前述の太陽電池パネル50の斜枠部56に設けら
れた係止溝56C に固定されている。これにより、被覆部
83は、当該下り棟用笠木部材13A が強風にあおられて
も、まくれないようになっている。下り棟用笠木部材13
A は、隙間17と連通するとともに、当該下り棟用笠木部
材13Aの上端が前述の大棟用笠木部材11Aに接続されてい
る。これにより、隙間17、下り棟用笠木部材13A および
大棟用笠木部材11A が連通され、当該隙間17内から下り
棟用笠木部材13A および大棟用笠木部材11A へ外気が流
通するようになり、太陽光により加熱された太陽電池パ
ネル50が冷却されるようになっている。そして、下り棟
用笠木部材13A は、前述の太陽電池アレイの下り棟13側
の端縁に沿って配置され、隙間17の下り棟13側の開口を
覆うようになっている。
【0018】このような本第一実施形態によれば、次の
ような効果がある。すなわち、斜枠部56の幅寸法S4を側
方枠部53,54および底枠部55の幅寸法S1,S2,S3よりも
大きいので、斜枠部56に樋部57を設けても、斜枠部56の
幅寸法内に樋部57を容易に設定でき、太陽電池パネル50
を下地面18に取り付けるにあたり、寸法設定に何ら問題
が生じない。そのうえ、下り棟13に沿って設けられる笠
木部材13A で斜枠部56の上方を覆っても、当該笠木部材
13A が斜枠部56に重ねられるようになるので、太陽電池
パネル50に設けられるソーラーセル59が笠木部材13A で
覆われることなく、笠木部材13A と太陽電池パネル50と
の継目19が当該笠木部材13A で覆われるようになる。こ
れらにより、屋根10の防水性能を確保できる。
【0019】また、太陽電池パネル50の下り棟13に沿っ
た斜枠部56に樋部57を設け、この樋部57の下流側の端部
を支持部材40の溝42の上方に配置しているので、樋部57
の内部を流れてきた雨水が当該溝42を伝わって屋外へ排
出されるようになる。これにより、下り棟13に沿って樋
機能を有する支持部材を設けなくとも、屋根10の防水性
能を確保できる。
【0020】さらに、屋根面14,15の傾斜角度が異な
り、下り棟13と太陽電池パネル50の上端縁との間隔が異
なっても、斜枠部56の幅寸法S4が大きいので、笠木部材
13A との重なり領域の調節範囲が大きくなり、当該重な
り領域が斜枠部56の幅寸法S4で対応できる。これによ
り、屋根面14,15の傾斜角度が異なる複数種類の屋根に
同一寸法の下り棟用笠木部材13A を利用できる。また、
斜枠部56と下り棟用笠木部材13A とが重なり合う重なり
領域を設定するにあたり、当該重なり領域を斜枠部56の
幅寸法S4よりも小さく設定したので、下り棟13に沿って
配列される太陽電池パネル50の内部に設けられる複数の
ソーラーセル59が受ける太陽光が遮断されることがな
く、太陽電池パネル50の発電量が損なわれない。
【0021】また、下り棟13に沿って下り棟用笠木部材
13A を設けたので、太陽電池パネル50が形成する太陽電
池アレイの下り棟13側の端縁が笠木部材13A で隠蔽され
るので、太陽電池アレイの下り棟13側の端縁が上空から
降ってきた雨水に直接さらされず、太陽電池パネル50と
屋根下地面18との間に形成される隙間17の脚部56A で塞
がれない下り棟13側の開口が笠木部材13A で塞がれ、当
該開口へ雨水が浸入することがなくなり、屋根10の防水
性能を確保できる。
【0022】さらに、下り棟用笠木部材13A に被覆部83
を設け、この被覆部83の端部を太陽電池パネル50に当該
被覆部83の端部を係止する係止溝56C を設けたので、笠
木部材13A と太陽電池パネル50との継目19が笠木部材13
A で隠蔽されるようになり、当該継目19から屋根10の内
部へ雨水が浸入することがなくなり、被覆部83が係止溝
56C に固定され、笠木部材13A が強風にあおられても、
当該被覆部83がまくれず、屋根10の防水性能を確保でき
る。
【0023】[第二実施形態]図5ないし図8には、本
発明の第二実施形態が示されている。本第二実施形態
は、前記第一実施形態における一対の支持部材40と斜辺
から下方へ突出する脚部とで支持された太陽電池パネル
50を、一本の支持部材40と斜辺から下方へ突出する脚部
とで支持された太陽電池パネル20としたものである。す
なわち、妻側および桁側屋根面14,15には、図5に示さ
れるように、下り棟13に沿って太陽光を電力に変換する
三角形状の三角形太陽電池パネル20が配列されるととも
に、その残りの部分に長方形状の長方形太陽電池パネル
30が設けられている。妻側屋根面14の軒先12A 側および
桁側屋根面15の軒先12B 側には、太陽電池パネル20,30
が配列されない余白部分が形成されている。これらの余
白部分には、板金や瓦等からなる屋根葺材16C が設けら
れている。
【0024】三角形太陽電池パネル20は、図6に示され
るように、太陽光を電力に変換する所定枚数のソーラー
セル27が収納された平板状の完全防水ケース21と、この
ケース21の周縁を囲む三角枠状のフレーム22とを備えて
いる。フレーム22は、屋根面14,15の傾斜方向に沿って
延びる側方枠部23と、当該傾斜方向と直交する底枠部24
と、この底枠部24に対して傾斜するとともに、側方枠部
23および底枠部24の端部同士を接続する斜辺となる斜枠
部25とを備えている。側方枠部23には、当該側方枠部23
から下方へ突出する主脚部23A が設けられている。この
主脚部23A は、支持部材40の溝42の底面で受けられてい
る。斜枠部25は、下り棟13に沿って延びるものである。
この斜枠部25には、当該斜枠部25から下方に突出する脚
部25A 当該斜枠部25に沿って延びる樋部26とが設けられ
ている。脚部25A は、断面L字形に形成され、屋根下地
面18に直接固定されている。この脚部25A は、斜枠部25
に対して部分的に配置されている。樋部26は、断面略コ
字形に形成されたものであり、その断面積が支持部材40
の溝42とほぼ同一に形成されている。樋部26の下流側に
配置される支持部材40は、太陽電池パネル20の底枠部24
および斜枠部25が互いに交差する角隅部分まで達してお
らず、当該角隅部分を支持していない。すなわち、当該
支持部材40は、下り棟13まで達していない。斜枠部25の
上面には、当該斜枠部25に沿って延びる係止部25B が設
けられている。この係止部25B は、断面コ字形に形成さ
れたものである。係止部25B の凹部が係止溝25C となっ
ている。
【0025】下り棟13に沿って配列された太陽電池パネ
ル20の樋部26の端部には、図7に示されるように、当該
下り棟13に沿って配列された他の太陽電池パネル20の樋
部26と相互に接続するための接続部26A,26Bが設けられ
ている。接続部26A は、樋部26の下流側の端部に設けら
れ、当該下流側の端部から上方へ向かって突出してい
る。接続部26B は、樋部26の上流側の端部に設けられ、
接続部26A の平面積よりも大きく形成されている。接続
部26B の底面は、樋部26の底面よりも低い位置に配置さ
れている。接続部26B の内部には、接続部26A が隙間な
く嵌め込まれるようになっている。樋部26同士は、上流
側の接続部26B の上に下流側の接続部26A を重ね合わせ
ることにより相互に接続されるようになっている。ま
た、接続された樋部26の内側の面は、当該接続部26A,2
6Bの継目に段差が形成されない連続する平坦な面となっ
ている。これにより、下り棟13に沿って配列された複数
の太陽電池パネル20の樋部26は、大棟11から軒先12A,1
2Bが交差する交点まで直線状に延びる雨水の排水路とな
っている。
【0026】太陽電池パネル20には、図8に示されるよ
うに、太陽光を電力に変換する複数のソーラーセル27が
設けられている。ソーラーセル27は、平面形状が正方形
の平板状半導体素子である。これらのソーラーセル27
は、側方枠部23および底枠部24に沿って縦横に配置され
ている。側方枠部23および底枠部24の幅寸法S5,S6は、
同一寸法となっている。樋部26を含んだ斜枠部25の幅寸
法S7は、当該側方枠部23および底枠部24の幅寸法S5,S6
よりも大きくなっている。なお、斜枠部25自体の幅寸法
W2は、側方枠部23の幅寸法S5および底枠部55の幅寸法S6
よりも大きくなっている。樋部26を含んだ斜枠部25の幅
寸法S7内には、前述の下り棟用笠木部材13A と重なり合
う重なり領域が設定されている。なお、屋根面14,15の
傾斜角度が異なり、下り棟用笠木部材13A との間隔が異
なっても、笠木部材13A との重なり領域が斜枠部25の幅
寸法S7で対応できるようになっている。樋部26および斜
枠部25の一部は、前述の下り棟用笠木部材13A で覆われ
ている。なお、支持部材40に設けられた溝42の上流側の
端部も当該下り棟用笠木部材13A で覆われている。斜枠
部25、樋部26および当該溝42の上流側の端部は、直接雨
水にさらされないようになっている。なお、ソーラーセ
ル27は、重なり領域の外部に配置されている。
【0027】このような本第二実施形態によっても、前
記第一実施形態と同様の作用・効果が得られる他、以下
のような効果が付加できる。すなわち、樋部26の端部に
下り棟13に沿った隣接する太陽電池パネル20の樋部26同
士を相互に接続する接続部26A,26Bを設け、当該樋部26
の断面積を支持部材40の溝42とほぼ同一にしているの
で、下り棟13に沿った複数の太陽電池パネル20の樋部26
全体が大棟11から軒先12A,12Bとの交点まで直線状に連
続する雨水の排水路が形成され、良好な屋根10の排水性
能が得られ、屋根10の防水性能を確保できる。
【0028】[第三実施形態]図9ないし図11には、本
発明の第三実施形態が示されている。本第三実施形態
は、前記第二実施形態における下り棟13に沿って配列さ
れた三角形状の三角形太陽電池パネル20を、台形状に形
成された台形太陽電池パネル60としたものである。すな
わち、妻側および桁側屋根面14、15には、図9に示され
るように、下り棟13に沿って台形状の台形太陽電池パネ
ル60が配列されるとともに、残りの部分に長方形太陽電
池パネル30が配列されている。大棟11には、当該大棟11
の長手方向に延びる平面積が大きい大棟用笠木部材11B
が設けられている。なお、妻側および桁側屋根面14,15
の軒先12A,12Bの余白部分には、板金等からなる屋根葺
材16D が設けられている。
【0029】台形太陽電池パネル60は、図10に示される
ように、太陽光を電力に変換する所定枚数のソーラーセ
ル68(図11参照)が収納された平板状の完全防水ケース
61と、このケース61の周縁を囲む台形状のフレーム62と
を備えている。フレーム62は、屋根面14,15の傾斜方向
に沿って延びる側方枠部63と、この側方枠部63に対して
傾斜した斜枠部64と、当該屋根面14,15の傾斜方向と直
交するとともに対向配置された上枠部65および底枠部66
とを備えている。側方枠部63には、当該側方枠部63から
下方に突出する主脚部63A が設けられている。斜枠部64
は、下り棟13に沿って延びるものである。この斜枠部64
には、当該斜枠部64から下方に突出する脚部64A と、当
該斜枠部64に沿って延びる樋部67とが設けられている。
脚部64A は、断面L字形に形成され、屋根下地面18に直
接固定されている。この脚部64A は、斜枠部64に対して
部分的に配置されている。樋部67は、断面略コ字形に形
成されたものであり、その断面積が支持部材40の溝42と
ほぼ同一に形成されている。なお、下り棟13に沿って配
列された太陽電池パネル60の樋部67の端部には、当該下
り棟13に沿って配列された他の太陽電池パネル60の樋部
67と相互に接続するための接続部(図示省略)が設けら
れている。斜枠部64の上面には、当該斜枠部64に沿って
延びる係止部64B が設けられている。この係止部64B
は、断面コ字形に形成されたものである。係止部64B の
凹部が係止溝64C となっている。
【0030】太陽電池パネル60には、図11に示されるよ
うに、太陽光を電力に変換する複数のソーラーセル68が
設けられている。ソーラーセル68は、平面形状が正方形
の平板状半導体素子である。これらのソーラーセル59
は、側方枠部63、上枠部65および底枠部66に沿って縦横
に配置されている。側方枠部63、上枠部65および底枠部
66の幅寸法S8,S9,S10 は、同一寸法となっている。樋
部67を含んだ斜枠部64の幅寸法S11 は、当該側方枠部6
3、上枠部65および底枠部66の幅寸法S8,S9,S10 より
も大きくなっている。なお、斜枠部64自体の幅寸法W3
は、側方枠部63、上枠部65および底枠部66の幅寸法S8,
S9,S10 よりも大きくなっている。樋部67を含んだ斜枠
部64の幅寸法S11 内には、前述の下り棟用笠木部材13A
と重なり合う重なり領域が設定されている。なお、屋根
面14,15の傾斜角度が異なり、下り棟用笠木部材13A と
の間隔が異なっても、笠木部材13A との重なり領域が斜
枠部64の幅寸法S11 で対応できるようになっている。樋
部67および斜枠部64の一部は、前述の下り棟用笠木部材
13A で覆われている。なお、支持部材40に設けられた溝
42の上流側の端部も当該下り棟用笠木部材13A で覆われ
ている。斜枠部64、樋部67および当該溝42の上流側の端
部は、直接雨水にさらされないようになっている。な
お、ソーラーセル68は、重なり領域の外部に配置されて
いる。また、樋部67の下流側に配置される支持部材40
は、太陽電池パネル60の底枠部66および斜枠部64が互い
に交差する角隅部分まで達しておらず、当該角隅部分を
支持していない。すなわち、当該支持部材40は、下り棟
13まで達していない。
【0031】このような本第三実施形態によっても、前
記第二実施形態と同様に、樋部67の端部に下り棟13に沿
った隣接する太陽電池パネル60の樋部67同士を相互に接
続する接続部を設け、当該樋部67の断面積を支持部材40
の溝42とほぼ同一にしているので、下り棟13に沿った複
数の太陽電池パネル60の樋部67全体が大棟11から軒先12
A,12Bとの交点まで直線状に連続する雨水の排水路が形
成され、良好な屋根10の排水性能が得られ、屋根10の防
水性能を確保できる。
【0032】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を
含み、以下に示すような変形なども本発明に含まれる。
すなわち、斜枠部25,56,64自体の幅寸法としては、当
該斜枠部25,56,64自体の幅寸法W1,W2,W3が側方枠部
23,53,54、上枠部65および底枠部24,55,66の幅寸法
S1,S2,S3,S5,S6,S8,S9,S10 よりも大きい寸法に
限らず、当該幅寸法W1,W2,W3が側方枠部23,53,54、
上枠部65および底枠部24,55,66の幅寸法S1,S2,S3,
S5,S6,S8,S9,S10 と同一寸法であってもよい。
【0033】また、太陽電池パネル50と笠木部材13A と
の継目19を覆う被覆部材としては、笠木部材13Aに設け
られる被覆部83に限らず、図12に示されるように、台形
状に形成された台形太陽電池パネル50A の斜枠部56の上
面に設けられたカバー部材56D であってもよい。この
際、カバー部材56D は、断面コ字形に形成され、その両
側面に下り棟13に向かって延びる長穴56E が形成される
とともに、下り棟13に向かって摺動可能に設けられてい
ることが望ましい。このようにすれば、屋根面14,15の
傾斜角度が異なり、笠木部材13A と太陽電池パネル50A
との間隔が異なっても、カバー部材56D を下り棟13に向
かって摺動可能に設けたので、笠木部材13A と太陽電池
パネル50A との継目19がカバー部材56D で隠蔽されるよ
うになり、屋根面14,15の傾斜角度の異なる複数種類の
屋根に同一寸法の笠木部材13A を利用できる。
【0034】また、図13に示されるように、笠木部材13
A と太陽電池パネル50との間に設けられる被覆部材90で
あってもよい。この際、被覆部材90は、断面コ字形に形
成されるとともに、屋根下地面18に固定される固定部91
と、この固定部91で囲まれた内部空間を太陽電池パネル
50に向かって摺動可能に設けられたスライド部92とを備
えていることが望ましい。さらに、固定部91の両側面に
は、太陽電池パネル50に向かって延びる長穴93が形成さ
れ、スライド部92の長穴93に応じた位置に突起94が設け
られていることが望ましい。このようにすれば、前述の
カバー部材56D と同様に、屋根面14,15の傾斜角度が異
なり、下り棟13と太陽電池パネル50A の上端縁との間隔
が異なっても、当該笠木部材13A と太陽電池パネル50と
の継目19が被覆部材90で隠蔽されるようになり、屋根面
14,15の傾斜角度の異なる複数種類の屋根に同一寸法の
笠木部材13Aを利用できる。
【0035】また、係止溝としては、屋根面14,15の傾
斜方向に沿って開口されるものに限らず、図14に示され
るように、上方に向かって開口された係止溝56G であっ
てもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明の太陽電池パネルによれば、次の
ような効果が得られる。すなわち、請求項1に記載の太
陽電池パネルによれば、太陽電池パネルに斜枠部に沿っ
て樋部を設けても、斜枠部の幅寸法が側方枠部および底
枠部よりも大きいので、斜枠部の幅寸法内に樋部を容易
に設定でき、太陽電池パネルを屋根面に取り付けるにあ
たり、寸法設定に何ら問題が生じない。そのうえ、下り
棟に沿って設けられる笠木部材で斜枠部の上方を覆って
も、当該笠木部材が斜枠部に重ねられるようになるの
で、太陽電池パネルに設けられるソーラーセルが笠木部
材で覆われることなく、笠木部材と太陽電池パネルとの
継目が当該笠木部材で覆われるようになる。これらによ
り、屋根の防水性能を確保できる。
【0037】また、請求項2に記載の太陽電池パネルに
よれば、太陽電池パネルの下り棟に沿った斜辺に樋部を
設けたので、例えば、太陽電池パネルの樋部を他の太陽
電池パネルの樋部と接続すれば、下り棟に直線状に連続
する排水路が形成され、この排水路を伝わって雨水が屋
外へ排出されるようになり、下り棟部分の防水性能が確
保される。一方、太陽電池パネルの樋部同士を接続しな
くとも、例えば、太陽電池パネルの側方枠部を支持する
支持部材に上方が開口された溝を設け、太陽電池パネル
の樋部の端部を溝の上方に配置することにより、樋部の
内部を流れてきた雨水が支持部材の溝を伝わって屋外へ
排出されるようになり、下り棟部分の防水性能が確保さ
れる。以上のことから、下り棟に沿った樋機能を有する
支持部材がなくとも、太陽電池パネルの樋部に流れてき
た雨水を屋外へ排出する排水路が形成されるようにな
り、屋根の防水性能が確保される。
【0038】さらに、請求項3に記載の太陽電池パネル
によれば、屋根面の傾斜角度が異なり、下り棟と太陽電
池パネルの上端縁との間隔が異なっても、斜枠部の幅寸
法が大きいので、笠木部材との重なり領域の調節範囲が
大きくなり、当該重なり領域が斜枠部の幅寸法で対応可
能となる。これにより、屋根面の傾斜角度が異なる複数
種類の屋根に同一寸法の下り棟用笠木部材が利用可能と
なる。また、重なり領域を設定するにあたり、太陽電池
パネルの斜枠部と笠木部材との重なり領域を斜枠部の幅
寸法よりも小さく設定しているので、下り棟に沿って太
陽電池パネルの内部に設けられる複数のソーラーセルが
笠木部材に覆われることがなく、ソーラーセルが受ける
太陽光が遮断されることがなくなり、太陽電池パネルの
発電量が損なわれない。
【0039】また、請求項4に記載の太陽電池パネルに
よれば、屋根面の傾斜角度が異なり、下り棟と太陽電池
パネルの上端縁との間隔が異なっても、カバー部材を下
り棟に向かって摺動可能に設けているので、笠木部材と
太陽電池パネルとの継目がカバー部材で隠蔽されるよう
になり、屋根面の傾斜角度が異なる複数種類の屋根に同
一寸法の下り棟用笠木部材を利用できる。
【0040】さらに、請求項5に記載の太陽電池パネル
によれば、下り棟に沿って笠木部材を設ければ、下り棟
の両側に配列される異形太陽電池パネルの間に形成され
る継目部分が下り棟用笠木部材で隠蔽されるので、異形
太陽電池パネルの継目部分が上空から降ってきた雨水に
直接さらされず、異形太陽電池パネルと下地面との間に
形成される隙間の下り棟側の開口が下り棟用笠木部材で
塞がれ、当該開口へ雨水が浸入することがなくなり、屋
根全体の防水性能を確保できる。
【0041】また、請求項6に記載の太陽電池パネルに
よれば、笠木部材と太陽電池パネルとの継目が笠木部材
で隠蔽されるので、笠木部材と太陽電池パネルとの継目
から屋根の内部へ雨水が浸入することがなくなり、笠木
部材の端縁部が係止溝に固定され、笠木部材が強風にあ
おられても、当該笠木部材の端縁部がまくれず、屋根の
防水性能を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る建物を示す斜視図
である。
【図2】前記実施形態に係る太陽電池パネルおよび支持
部材を示す斜視図である。
【図3】前記実施形態に係る台形太陽電池パネルを示す
正面図である。
【図4】前記実施形態に係る屋根の下り棟を示す断面図
である。
【図5】本発明の第二実施形態に係る建物を示す斜視図
である。
【図6】前記実施形態に係る太陽電池パネルおよび支持
部材を示す斜視図である。
【図7】前記実施形態に係る太陽電池パネルの樋部同士
の接続構造を示す斜視図である。
【図8】前記実施形態に係る三角形太陽電池パネルを示
す正面図である。
【図9】本発明の第三実施形態に係る建物を示す斜視図
である。
【図10】前記実施形態に係る太陽電池パネルおよび支
持部材を示す斜視図である。
【図11】前記実施形態に係る台形太陽電池パネルを示
す正面図である。
【図12】本発明の変形例を示す斜視図である。
【図13】本発明の他の変形例を示す断面図である。
【図14】本発明のさらに異なる変形例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10 屋根としての太陽電池付屋根 11 大棟 13 下り棟 13A 笠木部材としての下り棟用笠木部材 14 屋根面としての妻側屋根面 15 屋根面としての桁側屋根面 20 太陽電池パネルとしての三角形太陽電池パネル 21,51,61 本体としての完全防水ケース 22,52,62 フレーム 23,53,54,63 側方枠部 24,55,66 底枠部 25,56,64 斜枠部 25C,56C,64C 係止溝 27,59,68 ソーラーセル 30 太陽電池パネルとしての長方形太陽電池パネル 50,50A,60 太陽電池パネルとしての台形太陽電池パ
ネル 56D カバー部材 83 下り棟用笠木部材の端縁部としての被覆部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平に延びる大棟と、この大棟の端部から
    斜め下方に延びる下り棟とを有する屋根に設けられ、前
    記下り棟に沿って配列される太陽電池パネルであって、 当該太陽電池パネルの本体周縁を囲む多角形状のフレー
    ムが設けられ、このフレームは、前記屋根に備えられた
    屋根面の傾斜方向に沿って延びる側方枠部と、前記屋根
    面の傾斜方向と直交する底枠部と、この底枠部に対して
    傾斜した斜枠部とを有し、この斜枠部は、前記側方枠部
    および底枠部よりも幅寸法が大きく形成されていること
    を特徴とする太陽電池パネル。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の太陽電池パネルにおい
    て、前記斜枠部には、当該斜枠部に沿って樋部が設けら
    れていることを特徴とする太陽電池パネル。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の太陽電池
    パネルにおいて、前記フレームに備えられた斜枠部の表
    面の内側には、前記笠木部材と重なり合う重なり領域が
    設定されていることを特徴とする太陽電池パネル。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の太陽電池パネルにおいて、前記斜枠部の上面には、前
    記下り棟に向かって摺動可能なカバー部材が設けられて
    いることを特徴とする太陽電池パネル。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の太陽電池パネルにおいて、前記斜枠部の上方が、前記
    下り棟に沿って設けられた笠木部材で覆われていること
    を特徴とする太陽電池パネル。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の太陽電池パネルにおい
    て、前記斜枠部には、前記笠木部材の端縁部を係止する
    係止溝が設けられていることを特徴とする太陽電池パネ
    ル。
JP33626199A 1999-11-26 1999-11-26 太陽電池パネル Expired - Fee Related JP4142834B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33626199A JP4142834B2 (ja) 1999-11-26 1999-11-26 太陽電池パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33626199A JP4142834B2 (ja) 1999-11-26 1999-11-26 太陽電池パネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001152632A true JP2001152632A (ja) 2001-06-05
JP4142834B2 JP4142834B2 (ja) 2008-09-03

Family

ID=18297302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33626199A Expired - Fee Related JP4142834B2 (ja) 1999-11-26 1999-11-26 太陽電池パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4142834B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001164720A (ja) * 1999-12-13 2001-06-19 Misawa Homes Co Ltd 太陽電池付屋根
JP2016011544A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 株式会社Lixil 太陽光利用屋根及び架台

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001164720A (ja) * 1999-12-13 2001-06-19 Misawa Homes Co Ltd 太陽電池付屋根
JP2016011544A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 株式会社Lixil 太陽光利用屋根及び架台

Also Published As

Publication number Publication date
JP4142834B2 (ja) 2008-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5524401A (en) Roof with solar battery
JP4377466B2 (ja) 屋根一体型太陽電池アレイ
JP3805166B2 (ja) 屋上設備機器の配線引込み構造
JP2001152632A (ja) 太陽電池パネル
JP3269778B2 (ja) 屋根構造体
JP4724235B2 (ja) 太陽電池パネル
JP2001193241A (ja) 太陽電池付屋根
JP7377623B2 (ja) 屋根構造
JP2001140428A (ja) 太陽電池パネル
JP4350859B2 (ja) 太陽電池付屋根
JP3386752B2 (ja) 太陽電池屋根構造及び太陽電池屋根施工方法並びに住宅
JP2001140427A (ja) 太陽電池パネル
JP2001152633A (ja) 太陽電池付屋根
JP4350858B2 (ja) 太陽電池パネル
JP3627596B2 (ja) 太陽電池パネル及び太陽電池パネルによる屋根構造
JP7413139B2 (ja) 屋根構造及びカバー部材
JP2001182262A (ja) 太陽電池付屋根
JP2002371677A (ja) 太陽光発電アレーシステム
JP3386753B2 (ja) 太陽電池屋根構造及び太陽電池屋根施工方法並びに住宅
JP7479917B2 (ja) 屋根構造
JP3386754B2 (ja) 太陽電池屋根構造及び太陽電池屋根施工方法並びに住宅
EP0646682B1 (en) Roof installed with solar batteries
JP3392782B2 (ja) 太陽エネルギモジュール及びその接続構造並びに住宅
JP3863642B2 (ja) 太陽電池モジュール設置型屋根構造
JP4469449B2 (ja) 太陽電池付屋根

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050408

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070522

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070712

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070827

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080108

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080610

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080613

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees