JP2001152086A - 防汚塗料組成物 - Google Patents

防汚塗料組成物

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JP2001152086A
JP2001152086A JP33879399A JP33879399A JP2001152086A JP 2001152086 A JP2001152086 A JP 2001152086A JP 33879399 A JP33879399 A JP 33879399A JP 33879399 A JP33879399 A JP 33879399A JP 2001152086 A JP2001152086 A JP 2001152086A
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glycol
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JP33879399A
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Kenichi Tomita
賢一 冨田
Hisashi Isaka
尚志 井坂
Yoichi Yonehara
洋一 米原
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 船体、水中・水上構造物、漁業資材などに適
用される防汚塗料組成物に関し、詳しくは塗膜の溶出速
度の制御を可能として長期にわたって柔軟な塗膜構造と
防汚性能を発揮できる防汚塗料組成物を提供する。 【解決手段】(A)基体樹脂、(B)ポリオルトエステ
ル及び(C)防汚剤を含有する防汚塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船体、水中・水上
構造物、漁業資材等に適用される防汚塗料組成物に関
し、詳しくは長期貯蔵後も塗料性状や塗膜物性を低下さ
せることなく、塗膜の溶出速度の制御を可能として長期
にわたって防汚性能を発揮できる防汚塗料組成物に関す
る。
【0002】
【従来技術及びその課題】従来、防汚塗料のバインダ−
として錫のカルボキシレ−トを有する樹脂が広く用いら
れてきたが、毒性の問題から他の樹脂系への転換が強く
求められている。これに対し、主に銅や亜鉛のカルボキ
シレ−トを有する樹脂、またシリル系樹脂等が種々検討
されており、例えば、特開昭62−57464号、特開
平8−209005号、特開平4−264169号公報
などにおいて提案されている。
【0003】これらの樹脂を含む防汚塗料は、様々な
船、水中・水上構造物、漁業資材等に適用されつつある
が、得られる塗膜の防汚性を大きく左右する塗膜の海中
への溶出速度の制御が困難であったり、長期の海中での
使用において塗膜が硬く、脆くなって実用上支障を来す
といった問題などがあった。
【0004】本発明の目的は、塗膜の溶出速度の制御が
可能で、長期にわたって柔軟な塗膜構造を維持でき、長
期にわたって良好な防汚性能とを発揮できる防汚塗料組
成物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究を行った結果、防汚塗膜の海水
中への溶出調整剤としてポリオルトエステルが効果的で
あり、樹脂成分と防汚剤を含有する防汚塗料組成物に、
ポリオルトエステルを含有せしめることによって上記目
的を達成できることを見出し本発明を完成するに至っ
た。
【0006】すなわち本発明は、(A)基体樹脂、
(B)ポリオルトエステル及び(C)防汚剤を含有する
ことを特徴とする防汚塗料組成物を提供するものであ
る。
【0007】以下に、本発明の防汚塗料組成物について
詳細に説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の防汚塗料組成物は、下記
基体樹脂(A)、ポリオルトエステル(B)及び防汚剤
(C)を含有する。
【0009】基体樹脂(A) 本発明組成物における(A)成分である基体樹脂として
は、従来公知の防汚塗料用樹脂が特に制限なく使用で
き、特にアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂及びシリ
ル基含有樹脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂である
ことが好適である。
【0010】基体樹脂(A)がアクリル系樹脂又はポリ
エステル系樹脂の場合には、金属カルボキシレ−ト結合
を有する金属含有樹脂であることが望ましく、特に、酸
価10〜300mgKOH/g、好ましくは20〜20
0mgKOH/g、さらに好ましくは50〜150mg
KOH/gを有するカルボキシル基含有樹脂中のカルボ
キシル基と2価金属とが、(カルボキシル基含有樹脂中
のカルボキシル基/2価金属)の当量比が0.1〜5、
好ましくは0.25〜2となるよう形成された金属カル
ボキシレート結合を有する金属含有樹脂であることが好
適である。上記カルボキシル基含有樹脂の酸価が低くな
り過ぎると、得られる塗膜の磨耗性が不足し十分な防汚
性が得られなくなり、一方、高くなり過ぎると、樹脂が
高粘度となり取扱いが困難になる。
【0011】上記金属含有樹脂は、例えば、カルボキシ
ル基含有樹脂と2価金属の酸化物又は水酸化物を、該カ
ルボキシル基含有樹脂100重量部に基いて1〜30重
量部の水の存在下で反応させることによって得ることが
できる。
【0012】上記カルボキシル基含有樹脂としては、樹
脂種は特に限定されるものではなく、その代表例とし
て、例えばアクリル樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げら
れる。
【0013】カルボキシル基含有樹脂がアクリル樹脂で
ある場合、例えば、カルボキシル基含有モノマー及びこ
れと共重合可能なその他のモノマーを、ラジカル重合開
始剤の存在下に溶液重合法等の常法によって共重合させ
ることによって得られるアクリル共重合体を好適に使用
できる。なかでも該アクリル樹脂として、カルボキシル
基と、さらに下記式 −(Cm2mO)n−R1 式中、R1 は水素又は炭素数1〜20、好ましくは1〜
10の直鎖、分岐又は環状のアルキル基又はアラルキル
基を、mは1〜4の整数を、nは1〜100、好ましく
は1〜30の整数をそれぞれ表す、で示される基を有す
るものであることが望ましい。該アクリル樹脂は、通
常、前記アクリル共重合体を得るに際して、カルボキシ
ル基含有モノマーと共重合可能なその他のモノマーの一
部として、アルキレンオキシ構造を有する基を含有する
モノマーを使用して共重合を行うことによって得ること
ができる。該アルキレンオキシ構造を有する基を有する
場合には、上記式で表されるアルキレンオキシ構造が、
アクリル樹脂1000g中に0.05モル以上含まれる
ことが、磨耗性向上の点から好適である。
【0014】上記カルボキシル基含有モノマーとして
は、例えば(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン
酸、マレイン酸、フマル酸等が挙げられる。
【0015】上記アルキレンオキシ構造を有する基を含
有するモノマーとしては、例えばメトキシエチル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリ
レート、ノニルフェノキシポリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコール
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0016】上記カルボキシル基含有モノマーと共重合
可能で、上記アルキレンオキシ構造を有する基を含有す
るモノマー以外の、その他のモノマーとしては、例えば
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、α−
クロルスチレン等のビニル芳香族化合物;メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−
プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メタ)
アクリレート、(n−、i−、t−)ブチル(メタ)ア
クリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレー
ト、デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)ア
クリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソボ
ルニル(メタ)アクリレート等のアクリル酸又はメタク
リル酸の炭素数1〜24のアルキルエステル又はシクロ
アルキルエステル;パーフルオロブチルエチル(メタ)
アクリレート、パーフルオロイソノニルエチル(メタ)
アクリレート、パーフルオロオクチルエチル(メタ)ア
クリレ−ト等のパ−フルオロアルキル(メタ)アクリレ
−ト、フルオロオレフィンなどが挙げられ、さらにこれ
らのモノマーの1種及び/又はそれ以上のモノマーの重
合体で、片末端に重合性不飽和基を有する、いわゆるマ
クロモノマーも共重合可能なモノマ−として挙げられ
る。
【0017】上記モノマー混合物の溶液重合時に用いる
溶媒として、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の
アルキルベンゼン誘導体;酢酸エチル、酢酸プロピル、
酢酸ブチル、酢酸アミル、酢酸メトキシブチル、アセト
酢酸メチル、アセト酢酸エチル、酢酸メチルセロソル
ブ、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、酢酸ジエチレングリコールモノメチルエーテル、酢
酸カルビトール等の酢酸エステル系溶剤;ジオキサン、
エチレングリコールジエチルエ−テル、エチレングリコ
ールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチル
エ−テル等のエーテル系溶剤;メタノール、エタノー
ル、プロパノール、i−プロパノール、(n−、i−、
t−)ブタノール等のアルコ−ル系溶剤;アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノン等のケトン系溶剤が挙げられ、これらは単独で
又は2種以上混合して使用できる。
【0018】前記ラジカル重合開始剤としては、例えば
過酸化ベンゾイル、ジ−t−ブチルハイドロパーオキサ
イド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クミルパー
オキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプ
ロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、t−ブチルパ
ーオキシベンゾエ−ト、ラウリルパーオキサイド、アセ
チルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチ
ルヘキサノエート等の過酸化物;α,α´−アゾビスイ
ソブチロニトリル、α,α´−アゾビス−2−メチルブ
チロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル、アゾ
ビスシクロヘキサンカルボニトリル等のアゾ化合物が挙
げられる。
【0019】また、カルボキシル基含有樹脂がポリエス
テル樹脂の場合、通常、多塩基酸及び多価アルコ−ルを
主原料としてエステル化反応されてなるものである。
【0020】上記多塩基酸としては、例えばテレフタル
酸、イソフタル酸、無水フタル酸、フタル酸、1,4−
ナフトール酸、ジフェン酸、4,4´−オキシ安息香
酸、ジグリコール酸、2,5−ナフタレンジカルボン
酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタ
ル酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸、
4−メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、4−メチルヘキ
サヒドロフタル酸、テトラブロモ無水フタル酸、テトラ
クロロ無水フタル酸、2,5−ノルボルネンジカルボン
酸、シュウ酸、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク
酸、グルタル酸、2,2−ジメチルグルタル酸、シュウ
酸、アジピン酸、ドデカンジカルボン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸
などのジカルボン酸やその無水物;及びこれらジカルボ
ン酸の炭素数1〜4程度の低級アルキルエステルなどが
挙げられ、これらは1種で又は2種以上組合せて使用で
きる。またこれらにトリメリット酸、無水トリメリット
酸、ピロメリット酸、無水ピロメリット酸、ブタンテト
ラカルボン酸などの3官能以上のカルボン酸を併用して
もよい。さらに少量であれば無水マレイン酸、マレイン
酸、無水イタコン酸、フマル酸などの不飽和ジカルボン
酸やそのエステルを併用してもよい。
【0021】多価アルコールとしては、例えばエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、1,2−又は1,3
−プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、
1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,
4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−ブチ
ル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、1,4−
ジメチロールシクロヘキサン、ポリテトラメチレングリ
コール、ビスフェノールA、水添ビスフェノールAなど
が挙げられ、これらは1種で又は2種以上を組合せて使
用できる。またこれらにトリメチロールエタン、トリメ
チロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスリトールなどの3官能以上のアルコ
ールを併用してもよい。さらにジメチロールブタン酸、
ジメチロールプロピオン酸、トリシクロデカンジメタノ
ールなども併用できる。
【0022】上記多塩基酸及び多価アルコールに、さら
に分子量調節用として、t−ブチル安息香酸、安息香酸
などの一塩基酸を併用してもよい。
【0023】該ポリエステル樹脂としては、特に(i)
6員環を形成する炭素原子に直接結合する2個のカルボ
キシル基を有する脂環族1,2−ジカルボン酸又はその
酸無水物を多塩基酸成分中に50モル%以上、好ましく
は70モル%以上含有する多塩基酸成分、(ii)1分子
中に、カルボキシル基と水酸基とを合計で3個以上有
し、しかもカルボキシル基を1個以上有する多官能化合
物及び(iii)多価アルコール成分を反応させてなるポ
リエステル樹脂であることが望ましい。上記(i)〜
(iii)成分としては、上記例示の多塩基酸及び多価ア
ルコ−ルから適宜選択して使用することができる。該
(iii)成分には、特に下記式 HO−(Cm2mO)n−H 式中、mは1〜4、好ましくは2〜3の整数を、nは1
〜100、好ましくは1〜50の整数をそれぞれ表す、
で示される(ポリ)アルキレングリコールが含まれるこ
とが望ましい。
【0024】上記ポリエステル樹脂の製造は、例えば、
前記多塩基酸及び多価アルコール、必要に応じて触媒を
一括又は任意の順に反応器に仕込み、150〜250℃
程度に加熱してエステル化反応(「エステル交換反応」
も包含する)させ、任意の時点で反応を終了させること
によって行うことができる。上記触媒としては、ジブチ
ル錫オキサイドなどの錫化合物、テトラブチルチタネー
ト、三酸化アンチモンなど従来公知のエステル化触媒が
使用できる。
【0025】金属含有樹脂を構成する上記カルボキシル
基含有樹脂は、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂のいず
れであっても、樹脂の数平均分子量は、通常、1,00
0〜200,000、好ましくは2,000〜100,
000、さらに好ましくは2,000〜50,000の
範囲内であることが塗膜の乾燥性、耐候性、耐久性、仕
上り外観、塗膜の磨耗性、防汚性などの点から望まし
い。
【0026】金属含有樹脂は、例えば、上記カルボキシ
ル基含有樹脂と2価金属の酸化物又は水酸化物とを、該
カルボキシル基含有樹脂100重量部に基いて1〜30
重量部、好ましくは1〜20重量部の水の存在下で、通
常、50〜200℃で1〜20時間反応させることによ
って得ることができる。反応初期には、粉末状の金属化
合物が基体樹脂中に分散しているだけであるが、金属カ
ルボキシレート結合の形成反応の進行と共に全体が透明
になっていく。水は反応を促進させる効果と同時に、ゲ
ル化を防止する効果も有する。該反応系には適当量の極
性溶剤を添加することもできる。該極性溶剤としては、
例えば、アルコール系、ケトン系、エステル系、エーテ
ル系溶剤などが挙げられる。反応終了後に、系に溶解し
ない過剰の水分は、減圧、デカンテーション、加熱等の
方法により容易に除去できる。
【0027】上記2価金属の酸化物又は水酸化物として
は、特に制限されるものではないが、コスト、毒性、反
応性等の点から、例えば、銅、亜鉛、カルシウム、マグ
ネシウム、鉄のいずれかの酸化物あるいは水酸化物など
が好ましく、具体例として、例えば、酸化銅、酸化亜
鉛、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化亜鉛、
酸化マグネシウムなどが挙げられ、特に酸化亜鉛、水酸
化亜鉛が好適である。
【0028】上記反応におけるカルボキシル基含有樹脂
と2価金属の酸化物又は水酸化物などの2価金属化合物
との配合割合は、該カルボキシル基含有樹脂中のカルボ
キシル基/2価金属化合物の当量比が0.1〜5の範囲
内にあることが、金属カルボキシレート結合形成反応の
させやすさ、得られる塗膜の長期にわたる防汚性などの
面から好適である。
【0029】上記のようにして得られる金属含有樹脂
は、カルボキシル基含有樹脂中のカルボキシル基と2価
金属との当量比が0.1〜5、好ましくは0.25〜2
となるよう金属カルボキシレート結合を形成せしめてな
るものである。
【0030】また、基体樹脂(A)がシリル基含有樹脂
である場合、該シリル基含有樹脂としては、トリアルキ
ルシリル基でブロックされたカルボキシル基を含有する
重合性不飽和モノマー及びこれと共重合可能なその他の
モノマーを、ラジカル重合開始剤の存在下に溶液重合法
等の常法によって共重合させてなる共重合体などが挙げ
られる。
【0031】上記トリアルキルシリル基でブロックされ
たカルボキシル基を含有する重合性不飽和モノマーとし
ては、例えば、(メタ)アクリル酸のトリメチルシリル
エステル、(メタ)アクリル酸のトリエチルシリルエス
テルなどの(メタ)アクリル酸のトリアルキルシリルエ
ステルなどを挙げることができる。上記トリアルキルシ
リル基でブロックされたカルボキシル基を含有する重合
性不飽和モノマーと共重合可能なその他のモノマーとし
ては、前記金属含有樹脂を構成するカルボキシル基含有
樹脂がアクリル樹脂である場合の、モノマー成分である
カルボキシル基含有モノマー又はその他のモノマー(ア
ルキレンオキシ構造を有する基を含有するモノマーも包
含する)として例示したモノマーを挙げることができ
る。これらのモノマーは一種で又は2種以上を組合せて
使用することができる。
【0032】基体樹脂(A)としては、上記アクリル系
樹脂、ポリエステル系樹脂、シリル系樹脂のほかに、そ
の他樹脂として、例えばロジン、モノカルボン酸(例え
ば、ナフテン酸などの炭素数6〜18の脂肪酸など)、
及び該モノカルボン酸の塩(例えば、銅、亜鉛、カルシ
ウム、マグネシウムの塩など)等が挙げられる。上記そ
の他樹脂を使用する場合には、上記アクリル系樹脂、ポ
リエステル系樹脂及びシリル系樹脂から選ばれる少なく
とも1種の樹脂と併用することが好ましい。基体樹脂
(A)として、その他樹脂を併用する場合には、基体樹
脂(A)中に30重量%以下、好ましくは20重量%の
範囲内で使用されることが望ましい。
【0033】ポリオルトエステル(B) 本発明組成物における(B)成分であるポリオルトエス
テルは分子中に2個以上のオルトエステル基を有するも
のであり、海水中において塗膜の溶出速度を制御する溶
出調整剤として働くものである。ポリオルトエステル
(B)の代表例としては、下記オルトエステル(a)と
グリコール化合物(b)と水酸基含有化合物(c)とを
反応させてなるものを挙げることができる。
【0034】オルトエステル(a):オルトエステル
(a)は、下記式(1)
【0035】
【化4】 式中、R1 は水素原子又は炭素原子数1〜4のアルキル
基を表し、3個のR2 は同一又は異なって、それぞれ炭
素原子数1〜4のアルキル基を表す、で示される化合物
である。
【0036】上記式(1)において、R1 又はR2によ
って表わされる炭素原子数1〜4のアルキル基は直鎖状
又は分岐鎖状であり、例えば、メチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−
ブチル基などを挙げることができる。
【0037】オルトエステル(a)の具体例としては、
例えば、オルトギ酸メチル、オルトギ酸エチル、オルト
ギ酸プロピル、オルトギ酸ブチル、オルト酢酸メチル、
オルト酢酸エチル、オルトプロピオン酸メチル、オルト
プロピオン酸エチル、オルト酪酸メチル、オルト酪酸エ
チルなどを挙げることができ、なかでもオルトギ酸メチ
ル、オルトギ酸エチル、オルト酢酸メチル、オルト酢酸
エチルなどが好適である。これらは、単独で又は2種以
上組合せて使用することができる。
【0038】グリコール化合物(b):(b)成分であ
るグリコール化合物は、1分子中に水酸基を2個有する
α−グリコール及びβ−グリコールから選ばれる少なく
とも1種のグリコール化合物である。
【0039】α−グリコールとしては、なかでも、下記
式(2)
【0040】
【化5】 式中、R3 、R4 、R5 及びR6 は同一又は異なって、
それぞれ水素原子又は炭素原子数1〜24のアルキル
基、炭素原子数7〜24のアラルキル基又はフェニル
基、或いはこれらの基の一部が酸素原子で置換されてな
る基を表し、かつR3 、R4 、R5 及びR6で表される
基の炭素原子数の合計は0〜24、好ましくは0〜10
の範囲内にあり、またR4及びR5 はこれらが直接結合
する炭素原子と一緒になって環状構造を形成していても
よい、で示される化合物を好適に使用できる。
【0041】上記式(2)において、 R3 、R4 、R5
又はR6によって表わされうる炭素原子数1〜24のア
ルキル基は直鎖状、分岐鎖状又は環状であり、メチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
ソブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、n−オク
チル、2−エチルヘキシル、デシル、ドデシル、オクタ
デシル、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシル、シク
ロヘキシルメチル、シクロヘキシルエチル基などを挙げ
ることができる。
【0042】上記式(2)において、 R3 、R4 、R5
又はR6によって表わされうる炭素原子数7〜24のア
ラルキル基としては、フェニル置換されたアルキル基が
好ましく、具体的には、例えばベンジル、フェネチル基
などを挙げることができる。
【0043】上記式(2)において、 R3 、R4 、R5
又はR6によって表わされうるアルキル基、アラルキル
基又はフェニル基の一部が酸素原子で置換されてなる基
としては、メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキ
シメチル、ブトキシメチルなどのアルコキシアルキル
基;アセトキシメチル、アセトキシエチルなどのアルカ
ノイルオキシアルキル基;フェノキシメチル、フェノキ
シエチル基などを挙げることができる。 上記式(2)
における R3 、R4 、R5又はR6は、なかでも、水素
原子又は炭素原子数1〜6のアルキル基であることが好
ましい。
【0044】かくして、上記α−グリコールの代表例と
しては、例えば、エチレングリコール、1,2−プロピ
レングリコール、1,2−ブチレングリコール、2,3
−ブチレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、
1,2−ジヒドロキシシクロヘキサン、ピナコール、長
鎖アルキルモノエポキシドの加水分解物;グリセリンモ
ノアセテート(α体)、グリセリンモノステアレート
(α体)などの脂肪酸モノグリセリド(α体);3−エ
トキシプロパン−1,2−ジオール、3−フェノキシプ
ロパン−1,2−ジオールなどを挙げることができる。
これらのうち、なかでも、エチレングリコール、1,2
−プロピレングリコール、1,2−ヘキサンジオールが
好適である。
【0045】他方、β−グリコールとしては、なかで
も、下記式(3)
【0046】
【化6】 式中、R7 、R8 、R9 、R10、R11及びR12は同一又
は異なって、それぞれ水素原子又は炭素原子数1〜24
のアルキル基、炭素原子数7〜24のアラルキル基又は
フェニル基、或いはこれらの基の一部が酸素原子で置換
されてなる基を表し、かつR7 、R8 、R9 、R10、R
11及びR12で表される基の炭素原子数の合計は0〜24
の範囲内にあり、またR7 及びR9 、又はR7 、R9 及
びR11はこれらが直接結合する炭素原子と一緒になって
環状構造を形成していてもよい、で示される化合物を好
適に使用することができる。
【0047】上記式(3)において、 R7 、R8 、R9
、R10、R11又はR12によって表わされうる炭素原子
数1〜24のアルキル基としては、前記式(2)におい
てR3 、R4 、R5又はR6によって表わされうるアルキ
ル基として前述したものを同様に挙げることができる。
【0048】上記式(3)において、 R7 、R8 、R9
、R10、R11又はR12によって表わされうる炭素原子
数1〜24のアラルキル基としては、フェニル置換され
たアルキル基が好ましく、具体的には、例えば、ベンジ
ル、フェネチル基などを挙げることができる。
【0049】上記式(3)において、 R7 、R8 、R9
、R10、R11又はR12によって表わされうるアルキル
基、アラルキル基又はフェニル基の一部が酸素原子で置
換されてなる基としては、例えば、メトキシメチル、エ
トキシメチル、プロポキシメチル、ブトキシメチルなど
のアルコキシアルキル基;アセトキシメチル、アセトキ
シエチルなどのアルカノイルオキシアルキル基;フェノ
キシメチル、フェノキシエチル基などを挙げることがで
きる。上記式(3)において、 R7及びR9 、又は
7、R9及びR11又はR12が、これらが直接結合する炭
素原子と一緒になって形成することができる環状構造と
しては、シクロヘキシル基、シクロペンチル基などを挙
げることができる。上記式(3)における R7 、R
8 、R9 、R1 0、R11又はR12は、なかでも、水素原子
又は炭素原子数1〜6のアルキル基であることが好まし
い。
【0050】かくして、β−グリコールの代表例として
は、例えば、ネオペンチルグリコール、2−メチル−
1,3−プロパンジオール、2−メチル−2,4−ペン
タンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2−ジエ
チル−1,3−プロパンジオール、2,2,4−トリメ
チル−1,3−ペンタンジオール、2−ブチル−2−エ
チル−1,3−プロパンジオール、2−フェノキシプロ
パン−1,3−ジオール、2−メチル−2−フェニルプ
ロパン−1,3−ジオール、1,3−プロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール、ジメチロールプロ
ピオン酸、ジメチロールブタン酸、2−エチル−1,3
−オクタンジオール、1,3−ジヒドロキシシクロヘキ
サン;グリセリンモノアセテート(β体)、グリセリン
モノステアレート(β体)などの脂肪酸モノグリセリド
(β体)などを挙げることができる。これらのうち、な
かでも、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1,3
−プロパンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジ
オール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2−エ
チル−1,3−ヘキサンジオール、2,2−ジエチル−
1,3−プロパンジオール、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオール、2−ブチル−2−エチル−
1,3−プロパンジオールが好適である。
【0051】(c)水酸基含有化合物:(c)成分であ
る水酸基含有化合物は、1分子中に2個以上の水酸基を
有する上記グリコール化合物(b)以外の化合物であ
る。水酸基含有化合物(c)としては、α−グリコール
及びβ−グリコール以外の2個の水酸基を有する化合物
又は1分子中に3個以上の水酸基を有する化合物を挙げ
ることができる。
【0052】α−グリコール及びβ−グリコール以外の
2個の水酸基を有する化合物としては、例えば、1,4
−ブタンジオール、1,4−ジヒドロキシシクロヘキサ
ン、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、2,5−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5
−ペンタンジオール、1,4−ジメチロールシクロヘキ
サン、トリシクロデカンジメタノール、2,2−ジメチ
ル−3−ヒドロキシプロピル−2,2−ジメチル−3−
ヒドロキシプロピオネート[このものはヒドロキシピバ
リン酸とネオペンチルグリコールとのエステルに相当す
る]、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビス(4
−ヒドロキシヘキシル)−2,2−プロパン、ビス(4
−ヒドロキシヘキシル)メタン、3,9−ビス(1,1
−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、テトラ以上
のポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
トリプロピレングリコール、テトラ以上のポリプロピレ
ングリコール、エチレンオキサイドとプロピレンオキサ
イドとを共重合してなる両末端に水酸基を有する共重合
体、ポリカプロラクトンジオールなどの両末端に水酸基
を有する直鎖状ポリエステル、ポリカーボネートジオー
ル、ジエポオキシドのカルボン酸付加物などを挙げるこ
とができる。
【0053】また、上記3個以上の水酸基を有する化合
物としては、例えば、グリセリン、ジグリセリン、トリ
グリセリン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリ
トール、ソルビトール、マンニット、トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、ジトリメチロールプロ
パン、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレー
ト、グルコン酸、3個以上の水酸基を含有するポリマー
(3個以上の水酸基を含有するポリエステル、ポリエー
テル、アクリルポリマー、ケトン樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリ酢酸ビニルのケ
ン化物であるポリビニルアルコール、グルコースなどの
天然糖類等)などを挙げることができる。
【0054】水酸基含有化合物(c)としては、水酸基
価が20〜1850mgKOH/g、特に40〜165
0mgKOH/gの範囲内にあるものが好適に使用する
ことができる。
【0055】ポリオルトエステルの製造:本発明組成物
における(B)成分であるポリオルトエステルを製造す
るにあたり、オルトエステル(a)とグリコール化合物
(b)と水酸基含有化合物(c)との配合比率は、特に
限定されるものではないが、水酸基含有化合物(c)中
の水酸基1当量に対して、オルトエステル(a)の量が
0.01〜10モル、好ましくは0.05〜5モル、さ
らに好ましくは0.1〜2モルの範囲内にあり、かつグ
リコール化合物(b)の量が0.01〜10モル、好ま
しくは0.05〜5モル、さらに好ましくは0.1〜2
モルの範囲内にある割合で用いることが、分子量制御の
し易さなどの面から適当である。
【0056】上記ポリオルトエステルは、上記(a)、
(b)及び(c)の3成分を縮合反応させることによっ
て得ることができる。例えば、上記3成分を必要に応じ
て、有機溶剤及び酸触媒の存在下で、通常、室温〜25
0℃、好ましくは70〜200℃の範囲内の温度で1〜
20時間程度加熱し縮合反応させることによって好適に
製造することができる。
【0057】本発明において、オルトエステル(a)の
アルコキシ基は、グリコール化合物(b)及び水酸基含
有化合物(c)のアルコール部分と交換反応を起こす。
その際、オルトエステル(a)は、通常、近接した水酸
基を有するグリコール化合物(b)であるα−グリコー
ル又はβ−グリコールと優先的に反応して環状構造を形
成する。すなわち、グリコール化合物(b)は、3官能
であるオルトエステル(a)の2個の官能基(アルコキ
シル基)と優先的に反応して環化する。オルトエステル
(a)の残りの1個のアルコキシ基は水酸基含有化合物
(c)と反応することができる。かくして、ポリオルト
エステルは、その製造に際して分子間の橋架けを伴わな
いため、分子量や粘度が抑制されたものであることがで
きる。グリコール化合物(b)を存在させずに、オルト
エステル(a)と水酸基含有化合物(c)とを直接反応
させると、分子間の架橋反応が起こり、生成物の分子量
や粘度がどんどん増大するが、上記ポリオルトエステル
は、オルトエステル(a)と水酸基含有化合物(c)
に、さらにグリコール化合物(b)を加えて反応させる
ことにより、分子量や粘度の増大を抑制したものであ
る。
【0058】上記の如くして製造されるポリオルトエス
テルは、例えば、前記式(1)のオルトエステルと、前
記式(2)のα−グリコール及び1分子中に2個の水酸
基を有する化合物を原料として用いた場合、下記式
(4)
【0059】
【化7】 式中、 Y1は1分子中に2個の水酸基を有する化合物か
ら該2個の水酸基を除いた残基を表し、R1、R3
4、R5及びR6は前記定義のとおりである、で示され
る構造を有することができ、また、前記式(1)のオル
トエステルと、前記式(3)のβ−グリコール及び1分
子中に4個の水酸基を有する化合物を原料として用いた
場合、下記式(5)
【0060】
【化8】 式中、Y2は1分子中に4個の水酸基を有する化合物か
ら該4個の水酸基を除いた残基を表し、R1、R7
8、R9、R10、R11及びR12は前記定義のとおりであ
る、で示される構造を有することができる。
【0061】本発明組成物において、ポリオルトエステ
ル(B)の配合量は、前記基体樹脂(A)100重量部
に基いて、通常1〜150重量部、好ましくは5〜12
0重量部の範囲内にあることが、塗膜の溶出速度の制御
の面から適当である。
【0062】防汚剤(C) 本発明組成物における(C)成分である防汚剤は、塗膜
への海棲生物の付着を阻止するものである。
【0063】防汚剤(C)としては、例えば、亜酸化
銅、チオシアン銅、銅粉末、塩基性塩化銅、塩基性硫酸
銅、塩基性炭酸銅、珪酸銅、水酸化銅などの銅系防汚
剤;ジンクピリチオン、銅ピリチオンなどのピリチオン
系化合物;トリフェニルボロンピリジン塩などの有機ボ
ロン系化合物;4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−
4−イソチアゾリン−3−オンなどのイソチアゾリン系
化合物;エチレンビス(ジチオカルバミン酸)亜鉛、テ
トラメチルチウラムジスルファイドなどの含窒素硫黄系
防汚剤;テトラクロロイソフタロニトリルなどのニトリ
ル系化合物;ベンゾチアゾ−ル系化合物、トリアジン系
化合物、尿素系化合物、、マレイミド系化合物、N−ハ
ロアルキルチオ系化合物、テトラサイクリン系化合物、
テトラクロロメチルスルフォニルピリジンなどの殺菌剤
及び酸化亜鉛などを挙げることができる。これらは、1
種で又は2種以上を組合せて使用することができる。こ
れらのうち、なかでも銅系防汚剤、ピリチオン系化合
物、有機ボロン系化合物及びイソチアゾリン系化合物か
ら選ばれる少なくとも1種であることが好適である。
【0064】上記防汚剤(C)の配合量は、前記基体樹
脂(A)と前記ポリオルトエステル(B)との合計10
0重量部に基いて、通常5〜400重量部程度、好まし
くは10〜300重量部とすることが得られる塗膜の防
汚性、海水浸漬後の塗膜物性などの面から適当である。
【0065】本発明組成物には、さらに必要に応じて、
顔料、可塑剤、溶剤など塗料用添加剤を配合することが
できる。
【0066】本発明組成物を用いて塗膜を形成する方法
としては、特に制限されるものではなく従来公知の方法
が用いられる。具体的には、水中構造物(例えば、船
舶、港湾施設、ブイ、パイプライン、橋梁、海底基地、
養殖網、定置網等)等の基材表面に直接、又は基材にウ
ォッシュプライマ−、ジンクエポキシ系ショッププライ
マ−等のプライマ−類;ビニルタ−ル系、油性サビ止
め、塩化ゴム系、エポキシ系等の下塗りプライマ−類;
塩化ゴム系、エポキシ系等の中塗り塗料類をそれぞれ塗
布して形成させた単層塗膜、プライマ−及び下塗りプラ
イマ−の塗料を塗布して形成させた複層塗膜、及びプラ
イマ−、下塗りプライマ−、中塗り塗料を順次塗装して
形成させた複層塗膜を設けた基材表面に、刷毛塗り、吹
付け塗り、ロ−ラ−塗り、浸漬などの手段で塗布するこ
とができる。その塗布量は、一般的に乾燥膜厚として4
0〜500μm、好ましくは80〜300μmの範囲内
が適当である。塗膜の乾燥は室温で行なうことができる
が、必要に応じて約100℃までの温度で加熱乾燥を行
なってもよい。
【0067】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。尚、以下「部」及び「%」はそれぞれ「重量
部」及び「重量%」を示す。
【0068】基体樹脂(A)の製造 製造例1 反応器に温度計、サーモスタット、攪拌機、還流冷却
器、滴下ポンプを備え付け、酢酸ブチル94部を仕込み
撹拌しながら105℃まで昇温した後、105℃に保っ
たまま、メタクリル酸18部、メトキシエチルアクリレ
ート20部、エチルアクリレート52部、メチルメタク
リレート10部及びα,α´−アゾビス−2−メチルブ
チロニトリル3部の混合物を滴下ポンプを利用して4時
間かけて滴下した。滴下終了後30分間105℃に保ち
撹拌を続け、その後、α,α´−アゾビス−2−メチル
ブチロニトリル1部を酢酸ブチル6部に溶解させたもの
を1時間かけて滴下し、さらに1時間同温度に保持した
後、反応を終了した。得られた樹脂溶液は固形分50%
であり、樹脂の数平均分子量は約10,000、樹脂酸
価は117mgKOH/gであった。
【0069】上記樹脂溶液100部に、酸化亜鉛8部、
ブタノ−ル7部及び水1部を添加し、120℃で10時
間撹拌を続けて透明な固形分50%の金属含有樹脂溶液
(A−1)を得た。該樹脂は赤外線吸収スペクトル分析
(IR分析)によると1630cm-1に亜鉛カルボキシ
レ−ト結合の吸収が大きく現れていた。
【0070】製造例2 反応器に温度計、サーモスタット、攪拌機、還流冷却
器、滴下ポンプを備え付け、酢酸ブチル94部を仕込み
撹拌しながら105℃まで昇温した後、105℃に保っ
たまま、メタクリル酸20部、メトキシエチルアクリレ
ート30部、エチルアクリレート50部及びα,α´−
アゾビス−2−メチルブチロニトリル3部の混合物を滴
下ポンプを利用して4時間かけて滴下した。滴下終了後
30分間105℃に保ち撹拌を続け、その後、α,α´
−アゾビス−2−メチルブチロニトリル1部を酢酸ブチ
ル6部に溶解させたものを1時間かけて滴下し、さらに
1時間同温度に保持した後、反応を終了した。得られた
樹脂溶液は固形分50%であり、樹脂の数平均分子量は
約11,000であり、樹脂酸価は130mgKOH/
gであった。
【0071】上記樹脂溶液100部に、酸化亜鉛8.9
部、ブタノ−ル7部及び水1部を添加し、120℃で1
0時間撹拌を続けて透明な固形分50%の金属含有樹脂
溶液(A−2)を得た。該樹脂はIR分析によると16
30cm-1に亜鉛カルボキシレ−ト結合の吸収が大きく
現れていた。
【0072】製造例3 反応器に温度計、サーモスタット、攪拌機、還流冷却
器、滴下ポンプを備え付け、酢酸ブチル94部を仕込み
撹拌しながら105℃まで昇温した後、105℃に保っ
たまま、メタクリル酸18部トリエチレングリコールの
モノメトキシエーテル化物とアクリル酸とのエステル3
0部、エチルアクリレート52部及びα,α´−アゾビ
ス−2−メチルブチロニトリル3部の混合物を滴下ポン
プを利用して4時間かけて滴下した。滴下終了後30分
間105℃に保ち撹拌を続け、その後、α,α´−アゾ
ビス−2−メチルブチロニトリル1部を酢酸ブチル6部
に溶解させたものを1時間かけて滴下し、さらに1時間
同温度に保持した後、反応を終了した。得られた樹脂溶
液は固形分50%であり、樹脂の数平均分子量は約1
1,000であり、樹脂酸価は117mgKOH/gで
あった。
【0073】上記樹脂溶液100部に、酸化亜鉛8部、
ブタノ−ル7部及び水1部を添加し、120℃で10時
間撹拌を続けて透明な固形分50%の金属含有樹脂溶液
(A−3)を得た。該樹脂はIR分析によると1630
cm-1に亜鉛カルボキシレ−ト結合の吸収が大きく現れ
ていた。
【0074】合成例1 ポリエステル溶液の製造 撹拌機、冷却器、温度制御装置、水分離器、精留塔、窒
素導入管及び溶剤回収装置を備えた反応装置に、1,6
−ヘキサンジオール161部、1,4−ジメチロールシ
クロヘキサン351部、トリメチロールプロパン146
部、アジピン酸114部、ヘキサヒドロ無水フタル酸3
00部及びイソフタル酸243部を仕込み、反応容器内
の窒素置換を行った後、昇温を始め170℃から230
℃へ3時間かけて縮合水を除きながら一定速度で昇温
し、ついで230℃に1時間保持した。その後、キシレ
ン50部を添加し、230℃に保持したまま水分離器に
より縮合水を除きながら、さらに3時間反応を進め、つ
いで冷却し、キシレン464部を添加して、不揮発分約
69%、ガードナー粘度(20℃)Xのポリエステル溶
液(E−1)を得た。得られた樹脂(固形分)は、樹脂
酸価6.5mgKOH/g、水酸基価120mgKOH
/g、数平均分子量約1,800、重量平均分子量約
5,200であった。
【0075】合成例2 アクリル樹脂溶液の製造 撹拌機、冷却器、温度制御装置、窒素導入管及び滴下ロ
ートを備えた反応装置に、キシレン983部、3−メト
キシブチルアセテート240部を仕込み、反応容器内の
窒素置換を行い、加熱して135℃に保持した。この中
に、スチレン600部、イソブチルメタクリレート63
6部、2−エチルヘキシルアクリレート552部、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート612部及びアゾビス
イソブチロニトリル192部からなる混合物を4時間か
けて滴下した。滴下終了後、135℃で30分間熟成
し、次にキシレン168部及びアゾビスイソブチロニト
リル12部からなる混合液を1時間かけて滴下し、その
後30分間135℃に保持して、不揮発分約63%、ガ
ードナー粘度(20℃)U+のアクリル樹脂溶液(AC−
1)を得た。得られた樹脂(固形分)は、水酸基価11
0mgKOH/g、数平均分子量約1,900、重量平
均分子量約4,300であった。
【0076】ポリオルトエステルの製造 製造例4 撹拌機、冷却器、温度制御装置及び溶剤回収装置を備え
た反応装置に、オルトギ酸メチル424部、2−ブチル
−2−エチル−1,3−プロパンジオール640部、ペ
ンタエリスリトール136部及び90%ギ酸水溶液4部
を仕込み、アルコール交換反応により生成するメタノー
ルを留去しながら約85℃に1時間保持した。その後、
2時間かけて190℃まで昇温して365部のメタノー
ルを回収し、無色透明で液状のポリオルトエステル(B
−1)を得た。得られたポリオルトエステル(B−1)
は、ガードナー粘度X+、重量平均分子量1540であ
った。
【0077】製造例5 撹拌機、冷却器、温度制御装置及び溶剤回収装置を備え
た反応装置に、オルトギ酸メチル360部、ネオペンチ
ルグリコール312部、プラクセル305(ダイセル化
学工業(株)製、ポリカプロラクトンポリオール)55
0部及び90%ギ酸水溶液3部を仕込み、アルコール交
換反応により生成するメタノールを留去しながら約85
℃に1時間保持した。その後、2時間かけて190℃ま
で昇温して267部のメタノールを回収し、無色透明で
液状のポリオルトエステル(B−2)を得た。得られた
ポリオルトエステル(B−2)は、ガードナー粘度S、
重量平均分子量約1640であった。
【0078】製造例6 撹拌機、冷却器、温度制御装置及び溶剤回収装置を備え
た反応装置に、オルトギ酸メチル212部、2−ブチル
−2−エチル−1,3−プロパンジオール320部、ポ
リテトラメチレングリコール(分子量約1000)10
00部及び90%ギ酸水溶液4部を仕込み、アルコール
交換反応により生成するメタノールを留去しながら約8
5℃に1時間保持した。その後、2時間かけて190℃
まで昇温して179部のメタノールを回収し、無色透明
で液状のポリオルトエステル(B−3)を得た。得られ
たポリオルトエステル(B−3)は、ガードナー粘度Z
4、重量平均分子量約2360であった。
【0079】製造例7 撹拌機、冷却器、温度制御装置及び溶剤回収装置を備え
た反応装置に、オルトギ酸メチル106部、2−ブチル
−2−エチル−1,3−プロパンジオール160部、ポ
リプロピレングリコール(分子量約1500)750部
及び90%ギ酸水溶液4部を仕込み、アルコール交換反
応により生成するメタノールを留去しながら約85℃に
1時間保持した。その後、2時間かけて190℃まで昇
温して87部のメタノールを回収し、無色透明で液状の
ポリオルトエステル(B−4)を得た。得られたポリオ
ルトエステル(B−4)は、ガードナー粘度Z5 +、重量
平均分子量約3050であった。
【0080】製造例8 撹拌機、冷却器、温度制御装置及び溶剤回収装置を備え
た反応装置に、オルトギ酸メチル106部、2−ブチル
−2−エチル−1,3−プロパンジオール160部及び
合成例1で得た不揮発分69%のポリエステル溶液(E
−1)668部を仕込み、アルコール交換反応により生
成するメタノールを留去しながら約85℃に1時間保持
した。その後、2時間かけて190℃まで昇温して91
部のメタノール及び原料中に含まれる有機溶剤(キシレ
ン)も一部を回収し、無色透明で液状のポリオルトエス
テル溶液(B−5)を得た。得られたポリオルトエステ
ル溶液(B−5)は、固形分約74%、ガードナー粘度
Z、重量平均分子量約6950であった。
【0081】製造例9 撹拌機、冷却器、温度制御装置及び溶剤回収装置を備え
た反応装置に、オルト酢酸メチル120部、2−ブチル
−2−エチル−1,3−プロパンジオール160部、合
成例2で得た不揮発分63%のアクリル樹脂溶液(AC
−1)850部及び90%ギ酸水溶液2部を仕込み、ア
ルコール交換反応により生成するメタノールを留去しな
がら約85℃に1時間保持した。その後、2時間かけて
190℃まで昇温して91部のメタノール及び原料中に
含まれる有機溶剤(キシレン)も一部を回収し、無色透
明で液状のポリオルトエステル溶液(B−6)を得た。
得られたポリオルトエステル溶液(B−6)は、固形分
約68%、ガードナー粘度UV、重量平均分子量約56
20であった。
【0082】防汚塗料の作成 実施例1 前記製造例1で得た樹脂溶液(A−1)100部、ポリ
オルトエステル(B−1)50部、塩素化パラフィン1
5部、亜酸化銅(古河機械金属社製)300部、「エロ
ジル#200」(デグサ社製、シリカ粉末)1部、ベン
ガラ3部及びキシレン79部をペイントコンディショナ
ーにて混合分散して防汚塗料を得た。
【0083】実施例2〜11および比較例1〜2 後記表1に示す配合とする以外は実施例1と同様にして
各防汚塗料を得た。尚、表1中の(註)は下記のとおり
の意味を有する。 (注1)「シーナイン211」:ロームアンドハース社
製、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチ
アゾリン−3−オン。
【0084】性能試験 上記の通り得られた各防汚塗料を下記性能試験に供し
た。その試験結果を表1に示す。
【0085】(1)塗膜の伸び率:各防汚塗料を、離型
紙を貼り付けたガラス板上に塗膜厚が150μmになる
ように塗布し、20℃で7日間乾燥させた。この塗膜を
遊離し、2mm長で5mm幅の短冊状に加工し測定試料
とした。これを引っ張り試験機に供し、該塗膜の伸び率
(%)を測定した。なお、引張速度は8mm/minで
行なった。
【0086】(2)防汚性試験:ビニルタール系塗料に
より防食塗装を施した100×300×3.2mmの大
きさの試験板に、上記で得られた各防汚塗料を乾燥膜厚
で150μmとなるように塗装し、常温で乾燥して各塗
板を得た。これらを大阪府高石市沖の大阪湾水深1mの
ところに浸漬し、12ケ月後、及び24ケ月後の防汚性
を生物付着面積比率(%)で評価した。
【0087】
【表1】
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、塗膜の溶出速度の制御
を可能として長期にわたって柔軟な塗膜構造と防汚性能
を発揮できる塗膜を形成できる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)基体樹脂、(B)ポリオルトエス
    テル及び(C)防汚剤を含有することを特徴とする防汚
    塗料組成物。
  2. 【請求項2】 基体樹脂(A)が、酸価が10〜300
    mgKOH/gの範囲内にあるカルボキシル基含有樹脂
    と2価金属とが、該カルボキシル基含有樹脂中のカルボ
    キシル基/2価金属の当量比が0.1〜5となる量的割
    合で金属カルボキシレート結合形成されてなる金属含有
    樹脂である請求項1記載の防汚塗料組成物。
  3. 【請求項3】 金属含有樹脂が、上記カルボキシル基含
    有樹脂と2価金属の酸化物又は水酸化物とを、該カルボ
    キシル基含有樹脂100重量部に基いて1〜30重量部
    の水の存在下で反応させて得られるものである請求項2
    記載の防汚塗料組成物。
  4. 【請求項4】 金属含有樹脂を構成するカルボキシル基
    含有樹脂が、下記式 −(Cm2mO)n−R1 式中、R1 は水素又は炭素数1〜20の直鎖、分岐又は
    環状のアルキル基又はアラルキル基を、mは1〜4の整
    数を、nは1〜100の整数をそれぞれ表す、で示され
    る基を有するアクリル樹脂である請求項2又は3記載の
    防汚塗料組成物。
  5. 【請求項5】 金属含有樹脂を構成するカルボキシル基
    含有樹脂が、(i)6員環を形成する炭素原子に直接結
    合する2個のカルボキシル基を有する脂環族1,2−ジ
    カルボン酸又はその酸無水物を全多塩基酸成分に基いて
    50モル%以上含有する多塩基酸成分、(ii)1分子中
    に、カルボキシル基と水酸基とを合計で3個以上有し、
    しかもカルボキシル基を1個以上有する多官能化合物、
    及び(iii)多価アルコール成分を反応させてなるポリ
    エステル樹脂である請求項2又は3記載の防汚塗料組成
    物。
  6. 【請求項6】 金属含有樹脂を構成する2価金属が、亜
    鉛、カルシウム、マグネシウム、鉄から選ばれる少なく
    とも1種である請求項2〜5のいずれか一項に記載の防
    汚塗料組成物。
  7. 【請求項7】 ポリオルトエステル(B)が、(a)下
    記式(1) 【化1】 式中、R1 は、水素原子又は炭素原子数1〜4のアルキ
    ル基を表し、3個のR2 は同一又は異なって、それぞれ
    炭素原子数1〜4のアルキル基を表す、で示されるオル
    トエステル、 (b)α−グリコール及びβ−グリコールから選ばれる
    少なくとも1種のグリコール化合物、及び (c)1分子中に少なくとも2個の水酸基を有する上記
    (b)以外の水酸基含有化合物、を反応させてなるポリ
    オルトエステルである請求項1〜7のいずれか一項に記
    載の防汚塗料組成物。
  8. 【請求項8】 オルトエステル(a)が、オルトギ酸メ
    チル、オルトギ酸エチル、オルト酢酸メチル及びオルト
    酢酸エチルから選ばれる少なくとも1種の化合物である
    ことを特徴とする請求項7に記載の防汚塗料組成物。
  9. 【請求項9】 グリコール化合物(b)が、下記式
    (2) 【化2】 式中、R3 、R4 、R5 及びR6 は同一又は異なって、
    それぞれ水素原子又は炭素原子数1〜24のアルキル
    基、炭素原子数7〜24のアラルキル基又はフェニル基
    を表すか、或いはこれらの基の一部が酸素原子で置換さ
    れてなる基を表し、 かつR3 、R4 、R5 及びR6
    表される基の炭素原子数の合計は0〜24の範囲内にあ
    り、またR4及びR5 はこれらが直接結合する炭素原子
    と一緒になって環状構造を形成していてもよい、で示さ
    れるα−グリコール及び下記式(3) 【化3】 式中、R7 、R8 、R9 、R10、R11及びR12は、同一
    又は異なって、それぞれ水素原子又は炭素原子数1〜2
    4のアルキル基、炭素原子数7〜24のアラルキル基又
    はフェニル基を表すか、或いはこれらの基の一部が酸素
    原子で置換されてなる基を表し、かつR7 、R8 、R
    9 、R10、R11及びR12で表される基の炭素原子数の合
    計は0〜24の範囲内にあり、またR7及びR9 、又は
    7 、R9及びR11は、これらが直接結合する炭素原子
    と一緒になって環状構造を形成していてもよい、で示さ
    れるβ−グリコールから選ばれる少なくとも1種のグリ
    コール化合物であることを特徴とする請求項7又は8記
    載の防汚塗料組成物。
  10. 【請求項10】 水酸基含有化合物(c)が、分子量9
    0〜100,000の範囲内にあり、かつ水酸基価が2
    0〜1,850の範囲内にあることを特徴とする請求項
    7〜9のいずれか一項に記載の防汚塗料組成物。
  11. 【請求項11】 水酸基含有化合物(c)中の水酸基
    が、オルトエステル(a)とグリコール化合物(b)で
    構成される5員環又は6員環のオルトエステルによって
    ブロックされてなることを特徴とする請求項7〜10の
    いずれか一項に記載の防汚塗料組成物。
  12. 【請求項12】 防汚剤(C)が、銅系防汚剤、ピリチ
    オン系化合物、有機ボロン系化合物及びイソチアゾリン
    系化合物から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜
    11のいずれか一項に記載の防汚塗料組成物。
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