JP2000248206A - 防汚塗料組成物 - Google Patents

防汚塗料組成物

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JP2000248206A
JP2000248206A JP11053512A JP5351299A JP2000248206A JP 2000248206 A JP2000248206 A JP 2000248206A JP 11053512 A JP11053512 A JP 11053512A JP 5351299 A JP5351299 A JP 5351299A JP 2000248206 A JP2000248206 A JP 2000248206A
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JP11053512A
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Hiroyuki Kawai
弘幸 河合
Hiroshi Yamashita
博史 山下
Yoichi Yonehara
洋一 米原
Tsutomu Kawamura
力 川村
Ichiro Yoshihara
一郎 吉原
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塗膜の溶出速度の制御を可能として長期に渡っ
て防汚性能を発揮できる防汚塗料組成物を提供する。 【解決手段】(A)カルボキシル基とポリアルキレング
リコ−ル構造を有する基を有するアクリル樹脂と2価以
上の金属原子の酸化物あるいは水酸化物を、該アクリル
樹脂固形分に対して1〜30重量%の水の存在下で反応
させてなる樹脂、(B)酸価50〜200mgKOH/
gのポリエステル樹脂、及び(C)防汚剤を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗膜の溶出速度の
制御を可能として長期に渡って防汚性能を発揮できる防
汚塗料組成物に関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】従来、防汚塗料のバインダ−
として錫のカルボキシレ−トを有する樹脂が広く用いら
れてきたが、毒性の問題から他の樹脂系への転換が強く
求められている。これに対し、主に銅や亜鉛のカルボキ
シレ−トを有する樹脂が種々検討されており、例えば、
特開昭62−57464号、特開平8−209005号
公報などにおいて提案されている。
【0003】しかしながら、これらの樹脂により得られ
る塗膜の磨耗速度を完全に制御するには至っておらず、
長期浸漬後の塗膜物性も必ずしも十分ではないという不
具合があった。
【0004】本発明の目的は、塗膜の溶出速度の制御を
可能とし、さらに長期に渡って防汚性を発揮できる防汚
塗料組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)カルボ
キシル基と下記一般式(I)
【0006】
【化2】
【0007】(式中、R1 は水素又は炭素数1〜20の
直鎖、分岐又は環状のアルキル基又はアラルキル基を、
mは1〜4の整数を、nは1〜100の整数をそれぞれ
示す)で表されるポリアルキレングリコ−ル構造を有す
る基を有するアクリル樹脂と2価以上の金属原子の酸化
物あるいは水酸化物を、該アクリル樹脂固形分に対して
1〜30重量%の水の存在下で反応させてなる樹脂、
(B)酸価50〜200mgKOH/gのポリエステル
樹脂、及び(B)防汚剤を含有することを特徴とする防
汚塗料組成物に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において樹脂(A)は、カ
ルボキシル基と下記一般式(I)
【0009】
【化3】
【0010】(式中、R1 は水素又は炭素数1〜20の
直鎖、分岐又は環状のアルキル基又はアラルキル基を、
mは1〜4の整数を、nは1〜100の整数をそれぞれ
示す)で表されるポリアルキレングリコ−ル構造を有す
る基を有するアクリル樹脂と2価以上の金属原子の酸化
物あるいは水酸化物を、該アクリル樹脂固形分に対して
1〜30重量%の水の存在下で反応させてなる樹脂であ
る。
【0011】上記アクリル樹脂は、酸価10〜300m
gKOH/g、好ましくは20〜200mgKOH/
g、さらに好ましくは50〜150mgKOH/gを有
するものが適当である。該酸価が10mgKOH/g未
満では、得られる塗膜の磨耗性が不足し、十分な防汚性
が得られず、一方300mgKOH/gを越えると基体
樹脂が高粘度となり取扱いが困難になるので好ましくな
い。
【0012】該アクリル樹脂としては、特にカルボキシ
ル基含有モノマ−、ポリアルキレングリコ−ル構造を有
する基を含有するモノマ−及びこれらと共重合可能なそ
の他のモノマ−を、ラジカル重合開始剤の存在下に溶液
重合法等の常法によって共重合させることによって得ら
れるアクリル重合体が好適である。
【0013】上記カルボキシル基含有モノマ−として
は、例えば(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン
酸、マレイン酸、フマル酸等が挙げられる。
【0014】上記ポリアルキレングリコ−ル構造を有す
る基を含有するモノマ−としては、例えばメトキシエチ
ル(メタ)アクリレ−ト、ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレ−ト、メトキシポリエチレングリコ−ル(メタ)
アクリレ−ト、ノニルフェノキシポリエチレングリコ−
ル(メタ)アクリレ−ト、メトキシポリプロピレングリ
コ−ル(メタ)アクリレ−ト等が挙げられる。
【0015】これらと共重合可能なその他のモノマ−と
しては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン、α−クロルスチレン等のビニル芳香族化合
物;メチル(メタ)アクリレ−ト、エチル(メタ)アク
リレ−ト、n−プロピル(メタ)アクリレ−ト、i−プ
ロピル(メタ)アクリレ−ト、(n−、i−、t−)ブ
チル(メタ)アクリレ−ト、ヘキシル(メタ)アクリレ
−ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレ−ト、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレ−ト、n−オクチル(メ
タ)アクリレ−ト、デシル(メタ)アクリレ−ト、ラウ
リル(メタ)アクリレ−ト、ステアリル(メタ)アクリ
レ−ト、イソボルニル(メタ)アクリレ−ト等のアクリ
ル酸又はメタクリル酸の炭素数1〜24のアルキルエス
テル又はシクロアルキルエステル;パ−フルオロブチル
エチル(メタ)アクリレ−ト、パ−フルオロイソノニル
エチル(メタ)アクリレ−ト、パ−フルオロオクチルエ
チル(メタ)アクリレ−ト等のパ−フルオロアルキル
(メタ)アクリレ−ト、フルオロオレフィンなどが挙げ
られ、さらにこれらのモノマ−の1種及び/又はそれ以
上のモノマ−の重合体で、片末端に重合性不飽和基を有
する、いわゆるマクロモノマ−も共重合可能なモノマ−
として挙げられる。
【0016】上記モノマ−混合物の溶液重合時に用いる
溶媒として、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の
アルキルベンゼン誘導体;酢酸エチル、酢酸プロピル、
酢酸ブチル、酢酸アミル、酢酸メトキシブチル、アセト
酢酸メチル、アセト酢酸エチル、酢酸メチルセロソル
ブ、セロソルブアセテ−ト、酢酸ジエチレングリコ−ル
モノメチルエ−テル、酢酸カルビト−ル等の酢酸エステ
ル系溶剤;ジオキサン、エチレングリコ−ルジエチルエ
−テル、エチレングリコ−ルジブチルエ−テル、ジエチ
レングリコ−ルジエチルエ−テル等のエ−テル系溶剤;
メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、i−プロパノ
−ル、(n−、i−、t−)ブタノ−ル等のアルコ−ル
系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤が挙げ
られ、これらは単独で又は2種以上混合して使用でき
る。
【0017】ラジカル重合開始剤としては、例えば過酸
化ベンゾイル、ジ−t−ブチルハイドロパ−オキサイ
ド、t−ブチルハイドロパ−オキサイド、クミルパ−オ
キサイド、クメンハイドロパ−オキサイド、ジイソプロ
ピルベンゼンハイドロパ−オキサイド、t−ブチルパ−
オキシベンゾエ−ト、ラウリルパ−オキサイド、アセチ
ルパ−オキサイド、t−ブチルパ−オキシ−2−エチル
ヘキサノエ−ト等の過酸化物;α,α´−アゾビスイソ
ブチロニトリル、α,α´−アゾビス−2−メチルブチ
ロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル、アゾビ
スシクロヘキサンカルボニトリル等のアゾ化合物が挙げ
られる。
【0018】上記の通り得られるアクリル樹脂の数平均
分子量は、通常、1,000〜200,000、好まし
くは2,000〜100,000、さらに好ましくは
2,000〜50,000の範囲内である。該数平均分
子量が1,000未満では、乾燥性が不十分となり塗膜
の耐候性、耐久性が低下し、一方200,000より大
きいと仕上り外観が低下するだけでなく塗膜の磨耗性が
不足し、十分な防汚性が得られないので好ましくない。
【0019】また該アクリル樹脂は、上記アルキレング
リコ−ル単位がアクリル樹脂100g中に0.005モ
ル以上含まれることが、磨耗性向上の点から好適であ
る。
【0020】樹脂(A)は、上記の通り得られるアクリ
ル樹脂に、2価の金属の酸化物あるいは水酸化物を、該
アクリル樹脂固形分に対して1〜30重量%の水の存在
下で、通常、50〜200℃で1〜20時間反応させる
ことによって得ることができる。反応初期には、粉末状
の金属化合物が基体樹脂中に分散しているだけである
が、反応の進行と共に全体が透明になる。該反応系には
適当量の極性溶剤を添加することもできる。該極性溶剤
としては、例えば、アルコ−ル系、ケトン系、エステル
系、エ−テル系溶剤などが挙げられる。
【0021】上記2価金属の酸化物あるいは水酸化物と
しては、特に制限なく使用できるが、コスト、毒性、反
応性等の点から銅、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、
鉄のいずれかの酸化物あるいは水酸化物が好ましい。
【0022】この工程において、水は反応を促進させる
効果と同時に、ゲル化を防止する効果も有するが、1重
量%未満ではその効果がみられず、30重量%を越えて
用いてもその効果は変わらない。反応終了後に、系に溶
解しない過剰の水分は、減圧、デカンテ−ション、加熱
等の方法により容易に除去できる。
【0023】ここで基体樹脂中のカルボキシル基と金属
化合物の配合比は、モル比でカルボキシル基/金属化合
物=0.1〜5.0の範囲内にあることが好ましい。
【0024】本発明に用いられるポリエステル樹脂
(B)は、酸価50〜200mgKOH/g、好ましく
は80〜180mgKOH/gのポリエステル樹脂であ
り、多塩基酸及び多価アルコ−ルを主原料として合成さ
れるものである。
【0025】多塩基酸としては、例えばテレフタル酸、
イソフタル酸、無水フタル酸、フタル酸、1,4−ナフ
ト−ル酸、ジフェニン酸、4,4´−オキシ安息香酸、
ジグリコ−ル酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、テ
トラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒ
ドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、4−メ
チルヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラブロム無水フタ
ル酸、テトラクロル無水フタル酸、2,5−ノルボルネ
ンジカルボン酸、シュウ酸、マロン酸、ジメチルマロン
酸、コハク酸、グルタ−ル酸、2,2−ジメチルグルタ
−ル酸、シュウ酸、アジピン酸、ドデカンジカルボン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,3−シクロヘキシ
ルジカルボン酸などのジカルボン酸やその無水物;及び
これらジカルボン酸の炭素数1〜4程度のアルキルエス
テルなどが挙げられ、これらは1種又は2種以上併用し
て使用できる。またこれらにトリメリット酸、無水トリ
メリット酸、ピロメリット酸、無水ピロメリット酸、ブ
タンテトラカルボン酸などの3官能以上のカルボン酸を
併用してもよい。さらに少量であれば無水マレイン酸、
マレイン酸、無水イタコン酸、フマル酸などの不飽和ジ
カルボン酸やそのエステルを併用してもよい。
【0026】多価アルコ−ルとしては、例えばエチレン
グリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、トリエチレングリ
コ−ル、ポリエチレングリコ−ル、1,2−又は1,3
−プロピレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、ポ
リプロピレングリコ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、
1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジオ−
ル、2−エチル−1、3−ヘキサンジオ−ル、2,2,
4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ−ル、2−ブチ
ル−2−エチル−1,3−プロパンジオ−ル、1,4−
シクロヘキサンジメタノ−ル、ポリテトラメチレングリ
コ−ル、ビスフェノ−ルA、水添ビスフェノ−ルAなど
が挙げられ、これらは1種又は2種以上併用して使用で
きる。またこれらにトリメチロ−ルエタン、トリメチロ
−ルプロパン、グリセリン、ペンタエリスリト−ル、ジ
ペンタエリスリト−ルなどの3官能以上のアルコ−ルを
併用してもよい。さらにメチロ−ルブタン酸、ジメチロ
−ルプロピオン酸、トリシクロデカンジメタノ−ルなど
も併用できる。
【0027】上記多塩基酸及び多価アルコ−ルに、さら
に分子量調節用として、t−ブチル安息香酸、安息香酸
などの一塩基酸を併用してもよい。
【0028】ポリエステル樹脂(B)の製造は、上記多
塩基酸及び多価アルコ−ル、必要に応じて触媒を一括又
は任意の順に、撹拌機、全縮器、分縮器、トルクメ−タ
−の付設された反応器に仕込み、150〜250℃に加
熱してエステル化反応させ、任意の時点で反応を終了さ
せることによる。該触媒としては、例えば酢酸鉄、ホウ
酸亜鉛、塩化亜鉛、酢酸亜鉛、硫酸亜鉛、ホウ酸鉛、酢
酸鉛、酢酸マンガン、酢酸アルミニウム、塩化アルミニ
ウム、ジブチル錫オキサイド、テトラブチルチタネ−
ト、三酸化アンチモンなどが使用できる。
【0029】得られるポリエステル樹脂(B)の数平均
分子量は、1,000〜100,000、好ましくは
2,000〜50,000が好適である。該数平均分子
量が1,000未満では、乾燥性が不十分となり塗膜の
耐候性、耐久性が低下し、一方100,000より大き
いと仕上り外観が低下するだけでなく塗膜の磨耗性が不
足し、十分な防汚性が得られないので好ましくない。ま
たポリエステル樹脂(B)の溶解性パラメ−タ−値が、
9.0〜12.0、好ましくは10.0〜11.5であ
ることが好ましい。該溶解性パラメ−タ−値が、9.0
未満では海水への溶解性が不足し、12.0を越えると
得られる塗膜の耐水性が低下し、海水中で膨潤するので
好ましくない。
【0030】本発明において上記樹脂(A)及び樹脂
(B)の使用固形分比は、(A)/(B)=99/1〜
1/99、好ましくは80/20〜20/80であるこ
とが好ましい。かかる範囲外では、塗膜の磨耗性を完全
には制御できず、十分な防汚性が得られなかったり、塗
膜物性が満足できない場合があるので好ましくない。
【0031】本発明において防汚剤(C)としては、例
えば、亜酸化銅、チオシアン銅、銅粉末などの銅系防汚
剤;エチレンビス(ジチオカルバミン酸)亜鉛、テトラ
メチルチウラムジスルファイドなどの含窒素硫黄系防汚
剤;ビス(トリフェニルスズ)オキサイド、ビス(トリ
ブチルスズ)オキサイド、トリブチルスズアセテ−ト、
トリブチルスズクロライド、トリフェニルスズハイドロ
オキサイド、トリフェニルスズバ−サテ−ト、ビス(ト
リブチルスズ)α,α´−ジブロムサクシネ−トなどの
有機錫系防汚剤;ニトリル系化合物、ベンゾチアゾ−ル
系化合物、トリアジン系化合物、尿素系化合物、イソチ
アゾリン系化合物、マレイミド系化合物、N−ハロアル
キルチオ系化合物、テトラサイクリン系化合物、テトラ
クロロメチルスルフォニルピリジン、ジンクピリチオ
ン、トリフェニルボロンピリジン塩などのピリジン系化
合物などの殺菌剤及び酸化亜鉛などが挙げられる。これ
らのうち上記樹脂成分の海水溶解性を妨げないものを適
宜使用できる。
【0032】上記防汚剤の配合量は、樹脂固形分100
重量部に対して10〜300重量部程度とすることが適
当である。
【0033】本発明組成物には、さらに必要に応じて、
顔料、可塑剤、溶剤など塗料用添加剤を配合してもよ
い。
【0034】本発明組成物を用いて塗膜を形成する方法
としては、特に制限されるものではなく従来公知の方法
が用いられる。具体的には、水中構造物(例えば、船
舶、港湾施設、ブイ、パイプライン、橋梁、海底基地、
養殖網、定置網等)等の基材表面に直接、又は基材にウ
ォッシュプライマ−、ジンクエポキシ系ショッププライ
マ−等のプライマ−類;ビニルタ−ル系、油性サビ止
め、塩化ゴム系、エポキシ系等の下塗りプライマ−類;
塩化ゴム系、エポキシ系等の中塗り塗料類をそれぞれ塗
布して形成させた単層塗膜、プライマ−及び下塗りプラ
イマ−の塗料を塗布して形成させた複層塗膜、及びプラ
イマ−、下塗りプライマ−、中塗り塗料を順次塗装して
形成させた複層塗膜を設けた基材表面に、刷毛塗り、吹
付け塗り、ロ−ラ−塗り、浸漬などの手段で塗布するこ
とができる。その塗布量は、一般的に乾燥膜厚として4
0〜500μm、好ましくは80〜300μmの範囲内
が適当である。塗膜の乾燥は室温で行なうことができる
が、必要に応じて約100℃までの温度で加熱乾燥を行
なってもよい。
【0035】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。尚、以下「部」及び「%」はそれぞれ「重量
部」及び「重量%」を示す。
【0036】樹脂(A)の製造 製造例1 温度計、サ−モスタット、攪拌機、還流冷却器、滴下ポ
ンプを備え付けた反応容器に、キシレン23部、酢酸ブ
チル30部を仕込み、撹拌しながら105℃まで昇温し
た後、105℃に保ったまま、メタクリル酸15部、メ
トキシエチルアクリレ−ト40部、エチルアクリレ−ト
40部、メチルメタクリレ−ト5部及びα,α´−アゾ
ビス−2−メチルブチロニトリル8部の混合物108部
を、滴下ポンプを利用して4時間かけて滴下した。滴下
終了後30分間105℃に保ち撹拌を続け、その後、
α,α´−アゾビス−2−メチルブチロニトリル1部を
酢酸ブチル6部に溶解させたものを1時間かけて滴下
し、さらに1時間同温度に保ち反応を終了した。得られ
た樹脂溶液は不揮発分53%、ガ−ドナ−粘度Cの均
一で透明な溶液であり、樹脂の酸価は100mgKOH
/g、数平均分子量は6,000であった。
【0037】上記樹脂溶液200部に、酸化亜鉛7.
5部、水5.3部、酢酸ブチル7.5部及びブタノ−ル
7.5部を添加し、100℃で20時間撹拌を続けて、
透明な、ガ−ドナ−粘度Tで不揮発分50.3%の樹脂
溶液(A−1)を得た。
【0038】製造例2 製造例1において得られた樹脂溶液200部に、水酸
化カルシウム10部、水6部、酢酸ブチル7.5部及び
ブタノ−ル7.5部を添加し、100℃で20時間撹拌
を続けて、透明な、ガ−ドナ−粘度Uで不揮発分50.
3%の樹脂溶液(A−2)を得た。
【0039】樹脂(B)の製造 製造例3 水分離器、還流器を備えた4つ口フラスコに、ヘキサヒ
ドロ無水フタル酸51部、無水トリメリット酸16部、
1,6−ヘキサンジオ−ル38部、キシレン6部を仕込
み、攪拌しながら160℃まで昇温した後、200℃ま
で水を除去しながら3時間エステル化反応を行ない、さ
らに2.5時間反応させて、その後キシレン27部を加
えて終了とした。得られたポリエステル樹脂溶液(B−
1)は、不揮発分75%でガ−ドナ−粘度ZZ1の均一
な溶液で、樹脂の酸価は148mgKOH/gであっ
た。
【0040】製造例4 水分離器、還流器を備えた4つ口フラスコに、ヘキサヒ
ドロ無水フタル酸61部、無水トリメリット酸19部、
エチレングリコ−ル26部、キシレン6部を仕込み、攪
拌しながら160℃まで昇温した後、200℃まで水を
除去しながら3時間エステル化反応を行ない、さらに
2.5時間反応させて、その後キシレン61部を加えて
終了とした。得られたポリエステル樹脂溶液(B−2)
は、不揮発分59%でガ−ドナ−粘度RSの均一な溶液
で、樹脂の酸価は148mgKOH/gであった。
【0041】防汚塗料の作成 実施例1 上記で得た樹脂溶液(A−1)50部、樹脂溶液(B−
1)10部、塩素化パラフィン2.5部、亜酸化銅40
部、銅ピリチオン5部、ベンガラ2部、「エロジル#2
00」(デグサ社製、シリカ粉末)0.5部、及びキシ
レン5部をペイントコンディショナ−にて混合分散して
防汚塗料を得た。
【0042】実施例2〜8及び比較例1〜6 実施例1において、表1に示す配合とする以外は実施例
1と同様にして各防汚塗料を得た。尚、表中の(注)は
下記の通りである。
【0043】(注)「プリオライト」:グッド・イヤ−
・インコ−ポレ−テッド製、スチレン・ブタジエン共重
合体塗装試験 ビニルタ−ル系塗料により防食塗装を施した100×3
00×3.2mmの大きさの試験板に、上記で得られた
各防汚塗料を乾燥膜厚で200μmとなるように塗装
し、常温で乾燥して各塗板を得た。これらを大阪府高石
市の大阪湾の海水中深さ1mのところに浸漬し、12、
24ケ月後の防汚性を生物付着面積比率(%)で評価し
た。結果を表1に示す。
【0044】
【発明の効果】本発明の防汚塗料組成物によれば、特定
の2種の樹脂を併用することで、得られる塗膜の溶出速
度の制御を可能とし、長期に渡って防汚性を発揮でき
る。
【0045】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 220/28 C08F 220/28 290/06 290/06 (72)発明者 川村 力 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内 (72)発明者 吉原 一郎 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内 Fターム(参考) 4J027 AC03 AC04 AC06 BA03 BA04 BA05 BA06 BA07 CA06 CA12 CA14 CA25 CA26 CA28 CD08 4J038 CC021 CC101 CG021 CG031 CG061 CG071 CG141 CH041 CH051 CJ021 CJ061 CJ131 DD061 DD121 GA02 GA12 GA15 GA16 HA066 HA216 HA366 JB18 JB24 JB27 JB29 JB36 JC06 JC07 JC18 JC37 JC39 JC41 KA07 MA14 NA05 4J100 AB02R AB03R AB04R AB08R AC21R AJ01P AJ02P AJ08P AJ09P AL03R AL04R AL05R AL08Q AL08R AL09Q BA04Q BA05Q BA08Q BB18R BC04R BC43Q CA05 CA31 DA29 HA31 HB33 HB36 HB39 HE13 JA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)カルボキシル基と下記一般式
    (I) 【化1】 (式中、R1 は水素又は炭素数1〜20の直鎖、分岐又
    は環状のアルキル基又はアラルキル基を、mは1〜4の
    整数を、nは1〜100の整数をそれぞれ示す)で表さ
    れるポリアルキレングリコ−ル構造を有する基を有する
    アクリル樹脂と2価以上の金属原子の酸化物あるいは水
    酸化物を、該アクリル樹脂固形分に対して1〜30重量
    %の水の存在下で反応させてなる樹脂、(B)酸価50
    〜200mgKOH/gのポリエステル樹脂、及び
    (C)防汚剤を含有することを特徴とする防汚塗料組成
    物。
  2. 【請求項2】 樹脂(A)の製造に用いる2価以上の金
    属原子が、銅、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、鉄か
    ら選ばれる少なくとも1種である請求項1記載の防汚塗
    料組成物。
  3. 【請求項3】 樹脂(A)の製造に用いるアクリル樹脂
    の酸価が、20〜200mgKOH/gである請求項1
    記載の防汚塗料組成物。
  4. 【請求項4】 ポリエステル樹脂(B)の重量平均分子
    量が、1,000〜100,000である請求項1記載
    の防汚塗料組成物。
  5. 【請求項5】 ポリエステル樹脂(B)の溶解性パラメ
    −タ−値が、9.0〜12.0である請求項1記載の防
    汚塗料組成物。
  6. 【請求項6】 樹脂(A)及び樹脂(B)の使用固形分
    比が、(A)/(B)=99/1〜1/99である請求
    1記載の防汚塗料組成物。
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