JP2001152064A - スタンプ用インキ - Google Patents
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- JP2001152064A JP2001152064A JP34075299A JP34075299A JP2001152064A JP 2001152064 A JP2001152064 A JP 2001152064A JP 34075299 A JP34075299 A JP 34075299A JP 34075299 A JP34075299 A JP 34075299A JP 2001152064 A JP2001152064 A JP 2001152064A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 不快な溶剤臭を有せずインキ吐出部が乾燥に
より目詰まった場合の再生性に優れ、かつ難吸収面に対
する速乾性を付与したスタンプ用インキを提供するこ
と。 【解決手段】 少なくとも40重量%以上の2−メチル
−2,4−ペンタンジオールと1種もしくは2種以上の
顔料を含み、配合される固形分の総量が15重量%以下
で、更に25℃における粘度が50〜500mPa・s
の範囲内であることを特徴とするスタンプ用インキ。
より目詰まった場合の再生性に優れ、かつ難吸収面に対
する速乾性を付与したスタンプ用インキを提供するこ
と。 【解決手段】 少なくとも40重量%以上の2−メチル
−2,4−ペンタンジオールと1種もしくは2種以上の
顔料を含み、配合される固形分の総量が15重量%以下
で、更に25℃における粘度が50〜500mPa・s
の範囲内であることを特徴とするスタンプ用インキ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタンプ用インキ
に関し、特に難吸収紙に対する速乾性に優れたスタンプ
用インキに関する。
に関し、特に難吸収紙に対する速乾性に優れたスタンプ
用インキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の速乾性スタンプは、捺印されたイ
ンキ中の溶剤の蒸発とともに印影が乾燥するものが主で
あった。この場合、スタンプのインキ吐出部分が乾燥に
より目詰まったり、インキの揮発性溶剤臭が不快である
といった問題があった。また、スタンプが目詰まったと
きに容易に再生させるために、インキの色材として染料
を用いるが、耐光性や滲み等に問題があった。また、印
面が非常に乾燥しやすいため、複雑なシール機構が必要
であったり、使用の度にアルミパック等に密封しなけれ
ばならないといった使いにくいものであった。
ンキ中の溶剤の蒸発とともに印影が乾燥するものが主で
あった。この場合、スタンプのインキ吐出部分が乾燥に
より目詰まったり、インキの揮発性溶剤臭が不快である
といった問題があった。また、スタンプが目詰まったと
きに容易に再生させるために、インキの色材として染料
を用いるが、耐光性や滲み等に問題があった。また、印
面が非常に乾燥しやすいため、複雑なシール機構が必要
であったり、使用の度にアルミパック等に密封しなけれ
ばならないといった使いにくいものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、イン
キ成分に不快な溶剤臭を有するものを使用せず、インキ
吐出部が乾燥により目詰まった場合でも容易に再生し、
更に複雑なシール機構を必要としない、難吸収面に対す
る速乾性を付与したスタンプ用インキを提供することを
目的とする。
キ成分に不快な溶剤臭を有するものを使用せず、インキ
吐出部が乾燥により目詰まった場合でも容易に再生し、
更に複雑なシール機構を必要としない、難吸収面に対す
る速乾性を付与したスタンプ用インキを提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために連泡構造を有する多孔性の印面に溶剤
を変えたインキを吸蔵させ、捺印後の紙面での乾燥性、
滲み性、耐光性、印面乾燥後の再生性等の検討を行っ
た。その結果、インキの主溶剤として2−メチル−2,
4−ペンタンジオールを使用することによって、不快な
溶剤臭も無く、難吸収面に対しても短時間で固着乾燥
し、印面乾燥時の再生性も容易にできるという知見を得
た。本発明はこの知見に基づいて完成したものである。
を解決するために連泡構造を有する多孔性の印面に溶剤
を変えたインキを吸蔵させ、捺印後の紙面での乾燥性、
滲み性、耐光性、印面乾燥後の再生性等の検討を行っ
た。その結果、インキの主溶剤として2−メチル−2,
4−ペンタンジオールを使用することによって、不快な
溶剤臭も無く、難吸収面に対しても短時間で固着乾燥
し、印面乾燥時の再生性も容易にできるという知見を得
た。本発明はこの知見に基づいて完成したものである。
【0005】すなわち、本発明のスタンプ用インキは、
少なくとも40重量%以上の2−メチル−2,4−ペン
タンジオールと1種もしくは2種以上の顔料を含み、配
合される固形分の総量が15重量%以下で、更に25℃
における粘度が50〜500mPa・sの範囲内である
ことを特徴とするものである。
少なくとも40重量%以上の2−メチル−2,4−ペン
タンジオールと1種もしくは2種以上の顔料を含み、配
合される固形分の総量が15重量%以下で、更に25℃
における粘度が50〜500mPa・sの範囲内である
ことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明のスタンプ用インキに使用さ
れる着色剤は、少なくとも顔料を含み、必要に応じて染
料を着色剤に添加してもよい。すなわち、着色剤の主成
分は顔料であり、染料は補色として適宜加えられる。こ
こで、着色剤として使用される顔料及び染料は、筆記具
に通常使用される顔料や染料を使用することができる。
て詳細に説明する。本発明のスタンプ用インキに使用さ
れる着色剤は、少なくとも顔料を含み、必要に応じて染
料を着色剤に添加してもよい。すなわち、着色剤の主成
分は顔料であり、染料は補色として適宜加えられる。こ
こで、着色剤として使用される顔料及び染料は、筆記具
に通常使用される顔料や染料を使用することができる。
【0007】本発明に使用される顔料としては、酸化チ
タン、カーボンブラック、フタロシアニン系、アゾ系、
アントラキノン系及びキナクリドン系等の無機顔料や有
機顔料をそのまま用いても良いし、又は、それらの顔料
を樹脂や界面活性剤などで表面改質した加工顔料を使用
しても構わない。
タン、カーボンブラック、フタロシアニン系、アゾ系、
アントラキノン系及びキナクリドン系等の無機顔料や有
機顔料をそのまま用いても良いし、又は、それらの顔料
を樹脂や界面活性剤などで表面改質した加工顔料を使用
しても構わない。
【0008】また、補色として適宜加えられる染料とし
ては、塩基性染料、酸性染料、直接染料などは勿論、可
溶化やマイクロカプセル化したものなどでも構わない。
例えば、オリエント化学(株)製の「オイルブルー#6
13」、「バリファストブラック#1802」、「バリ
ファストブラック#1805」、「バリファストブラッ
ク#3820」、「バリファストバイオレット#170
1」、「バリファストイエロー#3104」、「バリフ
ァストレッド#2303」、及び「オイルピンク#31
2」や、保土谷化学(株)製の「スピロンレッドC−B
H」、「スピロンバイオレットC−RH」、「スピロン
ブラックGMH special」、「スピロンイエロ
ーC−GNH」、「スピロンオレンジGRH」、及び
「スピロンレッドBEH」や、オーラミン、ローダミン
等を用いることができる。
ては、塩基性染料、酸性染料、直接染料などは勿論、可
溶化やマイクロカプセル化したものなどでも構わない。
例えば、オリエント化学(株)製の「オイルブルー#6
13」、「バリファストブラック#1802」、「バリ
ファストブラック#1805」、「バリファストブラッ
ク#3820」、「バリファストバイオレット#170
1」、「バリファストイエロー#3104」、「バリフ
ァストレッド#2303」、及び「オイルピンク#31
2」や、保土谷化学(株)製の「スピロンレッドC−B
H」、「スピロンバイオレットC−RH」、「スピロン
ブラックGMH special」、「スピロンイエロ
ーC−GNH」、「スピロンオレンジGRH」、及び
「スピロンレッドBEH」や、オーラミン、ローダミン
等を用いることができる。
【0009】これらの着色剤の添加量については、後述
の樹脂などの固形分との合計で15重量%以下となるよ
うにしなければならない。固形分総量が15重量%以上
の場合、紙面上での乾燥性、及び印面の再生性の低下が
見られる。また、染料のみを使用し顔料が添加されない
場合は、耐光性に劣るものとなる。
の樹脂などの固形分との合計で15重量%以下となるよ
うにしなければならない。固形分総量が15重量%以上
の場合、紙面上での乾燥性、及び印面の再生性の低下が
見られる。また、染料のみを使用し顔料が添加されない
場合は、耐光性に劣るものとなる。
【0010】また、顔料の分散、及び紙面への固着性を
発現させるために、1種もしくは2種以上の樹脂が添加
される。ここで樹脂としては、荒川化学(株)製の「タ
マノル531」、「タマノルPA」等のロジン変性フェ
ノール樹脂、「マルキード31」、「マルキード32」
等のマレイン酸樹脂、アーコケミカル(株)製の「SM
A1440A」、「SMA17352A」等のスチレン
マレイン酸樹脂、BASF製の「LutonalA2
5」、「LutonalA50」等のポリビニルエーテ
ル樹脂、日立化成の「ハイラック110H」等のケトン
樹脂、
発現させるために、1種もしくは2種以上の樹脂が添加
される。ここで樹脂としては、荒川化学(株)製の「タ
マノル531」、「タマノルPA」等のロジン変性フェ
ノール樹脂、「マルキード31」、「マルキード32」
等のマレイン酸樹脂、アーコケミカル(株)製の「SM
A1440A」、「SMA17352A」等のスチレン
マレイン酸樹脂、BASF製の「LutonalA2
5」、「LutonalA50」等のポリビニルエーテ
ル樹脂、日立化成の「ハイラック110H」等のケトン
樹脂、
【0011】デンカ製の「PVB2000−L」、「P
VB3000−1」や、積水化学製の「エスレックB
BM−1」、「エスレックB BL−1」、「エスレッ
クBBX−L」等のポリビニルブチラール樹脂、ISP
製の「PVP K−90」、GAF製の「PVP K3
0」等のポリビニルピロリドン樹脂、ジョンソン製の
「ジョンクリル67」、「ジョンクリル68」等のアク
リル樹脂、BASF製の「Laropal A10
1」、「Laropal A81」等のアルデヒド樹脂
等が採用可能である。
VB3000−1」や、積水化学製の「エスレックB
BM−1」、「エスレックB BL−1」、「エスレッ
クBBX−L」等のポリビニルブチラール樹脂、ISP
製の「PVP K−90」、GAF製の「PVP K3
0」等のポリビニルピロリドン樹脂、ジョンソン製の
「ジョンクリル67」、「ジョンクリル68」等のアク
リル樹脂、BASF製の「Laropal A10
1」、「Laropal A81」等のアルデヒド樹脂
等が採用可能である。
【0012】さらに、本発明においては主溶剤として4
0重量%以上の2−メチル−2,4−ペンタンジオール
が添加される必要がある。40重量%未満であると、紙
面上での乾燥性が大きく劣ることになる。なお2−メチ
ル−2,4−ペンタンジオールは、常温(20℃)での
蒸気圧は約0.02mmHgである。
0重量%以上の2−メチル−2,4−ペンタンジオール
が添加される必要がある。40重量%未満であると、紙
面上での乾燥性が大きく劣ることになる。なお2−メチ
ル−2,4−ペンタンジオールは、常温(20℃)での
蒸気圧は約0.02mmHgである。
【0013】また、本発明では、上記の2−メチル−
2,4−ペンタンジオールに、下記に挙げる副溶剤の1
種又は2種以上を適宜配合することができる。プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、オクチレング
リコール等のジオール類、グリセリン等のトリオール
類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモ
ノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコールモノプロピルエーテル、
2,4−ペンタンジオールに、下記に挙げる副溶剤の1
種又は2種以上を適宜配合することができる。プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、オクチレング
リコール等のジオール類、グリセリン等のトリオール
類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモ
ノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコールモノプロピルエーテル、
【0014】ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テト
ラエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレン
グリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブ
チルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエ
ーテル等のグリコールエーテル類、エチレングリコール
モノリシノレート、プロピレングリコールモノリシノレ
ート等のエステル類、オレイン酸、インステアリン酸等
の脂肪酸類等が副溶剤として採用可能である。その他に
必要に応じて、通常のスタンプ用インキに使用される例
えば界面活性剤、防腐剤、分散助剤、溶解助剤等を適宜
添加してもよい。
ル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テト
ラエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレン
グリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブ
チルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエ
ーテル等のグリコールエーテル類、エチレングリコール
モノリシノレート、プロピレングリコールモノリシノレ
ート等のエステル類、オレイン酸、インステアリン酸等
の脂肪酸類等が副溶剤として採用可能である。その他に
必要に応じて、通常のスタンプ用インキに使用される例
えば界面活性剤、防腐剤、分散助剤、溶解助剤等を適宜
添加してもよい。
【0015】本発明において、インキ混合液の25℃に
おける粘度が50〜500mPa・sの範囲内である必
要がある。すなわち、上記範囲内の粘度を有するインキ
混合液は、紙面上での乾燥性、印面乾燥時の再生性、捺
印印影で良好な結果を示す。上記範囲より低い場合に
は、紙面の乾燥時間は早くなり、印面乾燥時の再生性は
良くなるが捺印時のインキ吐出量が多く、また印影の滲
みも大きくなり、鮮明な印影が得られない。また、上記
範囲より高い場合には印影は良好になるが、紙面乾燥時
間が遅くなったり、印面の乾燥・目詰まり性、印面の再
生性に劣る。
おける粘度が50〜500mPa・sの範囲内である必
要がある。すなわち、上記範囲内の粘度を有するインキ
混合液は、紙面上での乾燥性、印面乾燥時の再生性、捺
印印影で良好な結果を示す。上記範囲より低い場合に
は、紙面の乾燥時間は早くなり、印面乾燥時の再生性は
良くなるが捺印時のインキ吐出量が多く、また印影の滲
みも大きくなり、鮮明な印影が得られない。また、上記
範囲より高い場合には印影は良好になるが、紙面乾燥時
間が遅くなったり、印面の乾燥・目詰まり性、印面の再
生性に劣る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて説明する。な
お、下記の各実施例で行ったスタンプについての紙面上
での評価試験を下記に示す。 (1)紙面上での乾燥性 コート紙に捺印し所定時間後に印影を指触によって擦過
し、乾燥性、耐擦過性を評価するものである。 (2)印面の乾燥・目詰まり後の再生性 印面を50℃Dry条件に72時間放置して乾燥・目詰
まりした状態のものに、インキを再充填し、元通りの捺
印が出来るか否かを評価するものである。
お、下記の各実施例で行ったスタンプについての紙面上
での評価試験を下記に示す。 (1)紙面上での乾燥性 コート紙に捺印し所定時間後に印影を指触によって擦過
し、乾燥性、耐擦過性を評価するものである。 (2)印面の乾燥・目詰まり後の再生性 印面を50℃Dry条件に72時間放置して乾燥・目詰
まりした状態のものに、インキを再充填し、元通りの捺
印が出来るか否かを評価するものである。
【0017】(3)耐光性 印影をフェードメーターに100時間かけた後、初期の
印影と比較評価するものである。 (4)印影の滲み PPC用紙に捺印した印影を25℃60%条件に72時
間放置後、初期の印影と比較評価するものである。
印影と比較評価するものである。 (4)印影の滲み PPC用紙に捺印した印影を25℃60%条件に72時
間放置後、初期の印影と比較評価するものである。
【0018】実施例1 印字面を刻印したゴム製の連続気泡構造を有する多孔体
に、下記のインキAを染み込ませてスタンプを製造し
た。但し、インキAの25℃における粘度は、E型粘度
計で測定して160mPa・sであった。このスタンプ
についての紙面上での評価試験結果を表1に示す。 ・インキAの組成 溶剤:2−メチル−2,4−ペンタンジオール 59.0(重量%) (エルフアトケム社製商品名:ヘキシレングリコール) オクタンジオール(協和発酵工業製) 30.0 樹脂:エスレックB BM−1(積水化学製) 1.0 顔料:フジファストレッド#1010(冨士色素製) 2.5 染料:スピロンレッドC−BH(保土谷化学製) 7.5
に、下記のインキAを染み込ませてスタンプを製造し
た。但し、インキAの25℃における粘度は、E型粘度
計で測定して160mPa・sであった。このスタンプ
についての紙面上での評価試験結果を表1に示す。 ・インキAの組成 溶剤:2−メチル−2,4−ペンタンジオール 59.0(重量%) (エルフアトケム社製商品名:ヘキシレングリコール) オクタンジオール(協和発酵工業製) 30.0 樹脂:エスレックB BM−1(積水化学製) 1.0 顔料:フジファストレッド#1010(冨士色素製) 2.5 染料:スピロンレッドC−BH(保土谷化学製) 7.5
【0019】実施例2 実施例1と同一の多孔体に、下記のインキBを染み込ま
せてスタンプを製造した。但し、実施例1と同様に測定
したインキBの25℃における粘度は、95mPa・s
であった。このスタンプについての紙面上での評価試験
結果を表1に示す。 ・インキBの組成 溶剤:2−メチル−2,4−ペンタンジオール 88.0(重量%) 樹脂:エスレックB BM−1(積水化学製) 1.0 中国ガムロジン 3.0 顔料:カーボンブラック#25(三菱化学製) 3.0 染料:SBNオレンジ#701(保土谷化学製) 2.5 オイルブルー#613(オリエント化学製) 2.5
せてスタンプを製造した。但し、実施例1と同様に測定
したインキBの25℃における粘度は、95mPa・s
であった。このスタンプについての紙面上での評価試験
結果を表1に示す。 ・インキBの組成 溶剤:2−メチル−2,4−ペンタンジオール 88.0(重量%) 樹脂:エスレックB BM−1(積水化学製) 1.0 中国ガムロジン 3.0 顔料:カーボンブラック#25(三菱化学製) 3.0 染料:SBNオレンジ#701(保土谷化学製) 2.5 オイルブルー#613(オリエント化学製) 2.5
【0020】比較例1 上記実施例と比較するために、同一の多孔体に下記イン
キCを染み込ませたスタンプを製造した。このスタンプ
についての紙面上での評価試験結果を表1に示す。但
し、実施例1と同様に測定したインキCの25℃におけ
る粘度は、25mPa・sであった。このスタンプにつ
いての紙面上での評価試験結果を表1に示す。 ・インキCの組成 溶剤:2−メチル−2,4−ペンタンジオール 30.0(重量%) ダワノールTPnB(ダウケミカル製) 64.0 樹脂:エスレックB BL−1(積水化学製) 1.0 顔料:フジファストレッド#1010(冨士色素製) 2.5 染料:スピロンレッドC−BH(保土谷化学製) 2.5
キCを染み込ませたスタンプを製造した。このスタンプ
についての紙面上での評価試験結果を表1に示す。但
し、実施例1と同様に測定したインキCの25℃におけ
る粘度は、25mPa・sであった。このスタンプにつ
いての紙面上での評価試験結果を表1に示す。 ・インキCの組成 溶剤:2−メチル−2,4−ペンタンジオール 30.0(重量%) ダワノールTPnB(ダウケミカル製) 64.0 樹脂:エスレックB BL−1(積水化学製) 1.0 顔料:フジファストレッド#1010(冨士色素製) 2.5 染料:スピロンレッドC−BH(保土谷化学製) 2.5
【0021】比較例2 同じく、上記の実施例と比較するために、同一の多孔体
に下記インキDを染み込ませたスタンプを製造した。こ
のスタンプについての紙面上での評価試験結果を表1に
示す。但し、実施例1と同様に測定したインキDの25
℃における粘度は、340mPa・sであった。このス
タンプについての紙面上での評価試験結果を表1に示
す。 ・インキDの組成 溶剤:2−メチル−2,4−ペンタンジオール 78.0(重量%) 樹脂:エスレックB BL−1(積水化学製) 2.0 ハイラック 110H(日立化成製) 10.0 顔料:フジファストレッド#1010(冨士色素製) 5.0 染料:スピロンレッドC−BH(保土谷化学製) 5.0
に下記インキDを染み込ませたスタンプを製造した。こ
のスタンプについての紙面上での評価試験結果を表1に
示す。但し、実施例1と同様に測定したインキDの25
℃における粘度は、340mPa・sであった。このス
タンプについての紙面上での評価試験結果を表1に示
す。 ・インキDの組成 溶剤:2−メチル−2,4−ペンタンジオール 78.0(重量%) 樹脂:エスレックB BL−1(積水化学製) 2.0 ハイラック 110H(日立化成製) 10.0 顔料:フジファストレッド#1010(冨士色素製) 5.0 染料:スピロンレッドC−BH(保土谷化学製) 5.0
【0022】比較例3 同じく、上記の実施例と比較するために、同一の多孔体
に下記インキEを染み込ませたスタンプを製造した。こ
のスタンプについての紙面上での評価試験結果を表1に
示す。但し、実施例1と同様に測定したインキEの25
℃における粘度値は、810mPa・sであった。この
スタンプについての紙面上での評価試験結果を表1に示
す。 ・インキEの組成 溶剤:2−メチル−2,4−ペンタンジオール 89.0(重量%) 樹脂:エスレックB BM−1(積水化学製) 1.0 PVP K−90(ISP製) 2.0 顔料:シアニンブルー ZCA-350-EP(大日精化製) 3.0 染料:オイルブルー#613(オリエント化学製) 2.5
に下記インキEを染み込ませたスタンプを製造した。こ
のスタンプについての紙面上での評価試験結果を表1に
示す。但し、実施例1と同様に測定したインキEの25
℃における粘度値は、810mPa・sであった。この
スタンプについての紙面上での評価試験結果を表1に示
す。 ・インキEの組成 溶剤:2−メチル−2,4−ペンタンジオール 89.0(重量%) 樹脂:エスレックB BM−1(積水化学製) 1.0 PVP K−90(ISP製) 2.0 顔料:シアニンブルー ZCA-350-EP(大日精化製) 3.0 染料:オイルブルー#613(オリエント化学製) 2.5
【0023】比較例4 同じく、上記の実施例と比較するために、同一の多孔体
に下記インキFを染み込ませたスタンプを製造した。但
し、実施例1と同様に測定したインキFの25℃におけ
る粘度値は、65mPa・sであった。このスタンプに
ついての紙面上での評価試験結果を表1に示す。 ・インキFの組成 溶剤:2−メチル−2,4−ペンタンジオール 93.0(重量%) 樹脂:エスレックB BL−1(積水化学製) 1.0 染料:スピロンレッドC−BH(保土谷化学製) 2.5
に下記インキFを染み込ませたスタンプを製造した。但
し、実施例1と同様に測定したインキFの25℃におけ
る粘度値は、65mPa・sであった。このスタンプに
ついての紙面上での評価試験結果を表1に示す。 ・インキFの組成 溶剤:2−メチル−2,4−ペンタンジオール 93.0(重量%) 樹脂:エスレックB BL−1(積水化学製) 1.0 染料:スピロンレッドC−BH(保土谷化学製) 2.5
【0024】
【表1】
【0025】表1に示すように、実施例1,2は全評価
項目とも性能を満足しているが、比較例1〜4は、明ら
かに劣るものであった。
項目とも性能を満足しているが、比較例1〜4は、明ら
かに劣るものであった。
【0026】
【発明の効果】本発明のスタンプ用インキによれば、主
溶剤として40重量%以上の2−メチル−2,4−ペン
タンジオールと少なくとも1種もしくは2種以上の顔料
を含む固形分量が15重量%以下であり、なおかつ25
℃におけるインキ粘度が50〜500mPa・sの範囲
内であることにより、印面のインキが乾燥・目詰まりし
た場合においても容易に再生し、更に不快な溶剤臭を発
しない。従って、難吸収紙に対する速乾性でありなが
ら、複雑なシール機構を必要とせず、不快臭もないスタ
ンプが可能となる。更に印面が乾燥してしまっても、再
生性を備えているため、長期にわたってその品質を維持
することができる。
溶剤として40重量%以上の2−メチル−2,4−ペン
タンジオールと少なくとも1種もしくは2種以上の顔料
を含む固形分量が15重量%以下であり、なおかつ25
℃におけるインキ粘度が50〜500mPa・sの範囲
内であることにより、印面のインキが乾燥・目詰まりし
た場合においても容易に再生し、更に不快な溶剤臭を発
しない。従って、難吸収紙に対する速乾性でありなが
ら、複雑なシール機構を必要とせず、不快臭もないスタ
ンプが可能となる。更に印面が乾燥してしまっても、再
生性を備えているため、長期にわたってその品質を維持
することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも40重量%以上の2−メチル
−2,4−ペンタンジオールと1種もしくは2種以上の
顔料を含み、配合される固形分の総量が15重量%以下
で、更に25℃における粘度が50〜500mPa・s
の範囲内であることを特徴とするスタンプ用インキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34075299A JP2001152064A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | スタンプ用インキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34075299A JP2001152064A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | スタンプ用インキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001152064A true JP2001152064A (ja) | 2001-06-05 |
Family
ID=18339975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34075299A Withdrawn JP2001152064A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | スタンプ用インキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001152064A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018141059A (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-13 | 三菱鉛筆株式会社 | 熱変色性スタンプ用インク組成物 |
-
1999
- 1999-11-30 JP JP34075299A patent/JP2001152064A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018141059A (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-13 | 三菱鉛筆株式会社 | 熱変色性スタンプ用インク組成物 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070206 |