JP2001151784A - 1−アミノ−3−ハロ−2−(トリアルキルシロキシ)プロパンの製造法及び3−(トリアルキルシロキシ)アゼチジンの製造法 - Google Patents

1−アミノ−3−ハロ−2−(トリアルキルシロキシ)プロパンの製造法及び3−(トリアルキルシロキシ)アゼチジンの製造法

Info

Publication number
JP2001151784A
JP2001151784A JP33047899A JP33047899A JP2001151784A JP 2001151784 A JP2001151784 A JP 2001151784A JP 33047899 A JP33047899 A JP 33047899A JP 33047899 A JP33047899 A JP 33047899A JP 2001151784 A JP2001151784 A JP 2001151784A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trialkylsiloxy
propane
halo
amino
azetidine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33047899A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Tagata
剛 田形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koei Chemical Co Ltd
Original Assignee
Koei Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koei Chemical Co Ltd filed Critical Koei Chemical Co Ltd
Priority to JP33047899A priority Critical patent/JP2001151784A/ja
Publication of JP2001151784A publication Critical patent/JP2001151784A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1−アミノ−3−ハロ−2−(トリアルキル
シロキシ)プロパンの簡便な製造方法を提供すること、
及び短時間の反応で3−(トリアルキルシロキシ)アゼ
チジンを生産性よく製造できる方法を提供すること。 【解決手段】 例えば、1−ベンジルアミノ−3−クロ
ロ−2−(トリメチルシロキシ)プロパンを製造するに
あたり、N−(トリメチルシリル)ベンジルアミンを、
活性アルミナ等の固体酸触媒の存在下にエピクロロヒド
リンと反応させる。また1−ベンジルアミノ−3−クロ
ロ−2−(トリメチルシロキシ)プロパンを、pKaが
11以上の有機塩基の存在下に環化反応せしめて1−ベ
ンジル−3−(トリメチルシロキシ)アゼチジンを製造
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式(3):
【0002】
【化10】 (式中、R1はアルキル基又はアラルキル基を表し、
2、R3及びR4は互いに同じか又は異なってそれぞれ
アルキル基を表し、Xはハロゲン原子を表す。)で示さ
れる1−アミノ−3−ハロ−2−(トリアルキルシロキ
シ)プロパン[以下、1−アミノ−3−ハロ−2−(ト
リアルキルシロキシ)プロパン(3)という。]の製造
法並びに1−アミノ−3−ハロ−2−(トリアルキルシ
ロキシ)プロパン(3)を環化反応せしめて一般式
(4):
【0003】
【化11】 (式中、R1、R2、R3及びR4は上記と同じ。)で示さ
れる3−(トリアルキルシロキシ)アゼチジン[以下、
3−(トリアルキルシロキシ)アゼチジン(4)とい
う。]の製造法に関する。3−(トリアルキルシロキ
シ)アゼチジン(4)は、例えば、これを酸で処理する
かメタノール等のアルコール溶媒中でナトリウムメトキ
シド等のアルカリ金属メトキシドと反応せしめれば、医
農薬中間体として有用な一般式:
【0004】
【化12】 (式中、R1は上記と同じ。)で示される3−アゼチジ
ノール類を製造することができる。
【0005】
【従来の技術】従来、1−アミノ−3−ハロ−2−(ト
リアルキルシロキシ)プロパン(3)の製造法として
は、例えば、1−アルキルアミノ(又はアラルキルアミ
ノ)−3−クロロ−2−プロパノールをN−(トリメチ
ルシリル)アセタミドでO−トリメチルシリル化して1
−アルキルアミノ(又はアラルキルアミノ)−3−クロ
ロ−2−(トリメチルシロキシ)プロパンを製造する方
法が知られている[J.Heterocyclic C
hem.,24,2554(1987)、J.Hete
rocyclic Chem.,31,271(199
4)等]。さらに上記文献には得られた1−アルキルア
ミノ(又はアラルキルアミノ)−3−クロロ−2−(ト
リメチルシロキシ)プロパンをトリエチルアミンの存在
下で環化反応せしめて1−アルキル(又はアラルキル)
−3−(トリメチルシロキシ)アゼチジンを製造する方
法も開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
法には、次のような問題点がある。1−アルキルアミノ
(又はアラルキルアミノ)−3−クロロ−2−(トリメ
チルシロキシ)プロパンの製造においては、シリル化剤
として使用されるN−(トリメチルシリル)アセタミド
の工業的入手が困難であるため、1−アルキルアミノ
(又はアラルキルアミノ)−3−クロロ−2−(トリメ
チルシロキシ)プロパンを製造する前に、アセトアミド
とトリメチルシリルハライドとの反応等によって予めN
−(トリメチルシリル)アセタミドを製造する必要があ
る。また他方の原料である1−アルキルアミノ(又はア
ラルキルアミノ)−3−クロロ−2−プロパノールは対
応する第1級アミンとエピクロロヒドリンとの反応によ
って得られるが、反応に2日間もの長時間を要してい
る。このように従来の1−アルキルアミノ(又はアラル
キルアミノ)−3−クロロ−2−(トリメチルシロキ
シ)プロパンの製造法は、シリル化剤の製造工程が必要
であったり、入手容易な第1級アミンから出発した場合
には非常に長い反応時間が必要であるなど、工程が煩雑
となりまた生産性が低く工業的方法としては満足できる
ものではない。
【0007】また1−アルキルアミノ(又はアラルキル
アミノ)−3−クロロ−2−(トリメチルシロキシ)プ
ロパンからの1−アルキル(又はアラルキル)−3−
(トリメチルシロキシ)アゼチジンの製造においては、
環化反応に3日間もの長時間を要しており、この方法も
生産性の観点から工業的製造法として好適な方法とは言
い難い。
【0008】本発明は、1−アミノ−3−ハロ−2−
(トリアルキルシロキシ)プロパン(3)の簡便な製造
方法を提供すること、及び1−アミノ−3−ハロ−2−
(トリアルキルシロキシ)プロパン(3)を環化反応せ
しめて3−(トリアルキルシロキシ)アゼチジン(4)
を製造するにあたり短時間の反応で生産性よく製造でき
る方法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った。その結果、1級ア
ミンとトリアルキルシリルハライドとから短時間の反応
で容易に製造される一般式(1):
【0010】
【化13】 (式中、R1、R2、R3及びR4は上記と同じ。)で示さ
れるN−(トリアルキルシリル)アミン[以下、N−
(トリアルキルシリル)アミン(1)という。]を固体
酸触媒の存在下に一般式(2):
【0011】
【化14】 (式中、Xは上記と同じ。)で示されるエピハロヒドリ
ン[以下、エピハロヒドリン(2)という。]と反応せ
しめると、N−(トリアルキルシリル)アミン(1)に
よるエピハロヒドリン(2)のアミノ化及びシリル化が
1工程の反応で進行して容易に1−アミノ−3−ハロ−
2−(トリアルキルシロキシ)プロパン(3)を製造で
きることを見出した。
【0012】また1−アミノ−3−ハロ−2−(トリア
ルキルシロキシ)プロパン(3)を環化反応せしめて3
−(トリアルキルシロキシ)アゼチジン(4)を製造す
るにあたり、塩基としてpKaが11以上の有機塩基を
使用すると、従来に比べて格段に短い反応時間で3−
(トリアルキルシロキシ)アゼチジン(4)を好収率で
製造できることも見出した。本発明は、上記知見に基づ
いて完成されたものである。
【0013】即ち、本発明は、N−(トリアルキルシリ
ル)アミン(1)を固体酸触媒の存在下にエピハロヒド
リン(2)と反応せしめることを特徴とする1−アミノ
−3−ハロ−2−(トリアルキルシロキシ)プロパン
(3)の製造法に関する。また本発明は、1−アミノ−
3−ハロ−2−(トリアルキルシロキシ)プロパン
(3)を塩基の存在下に環化反応せしめて3−(トリア
ルキルシロキシ)アゼチジン(4)を製造するにあた
り、塩基としてpKaが11以上の有機塩基を使用する
ことを特徴とする3−(トリアルキルシロキシ)アゼチ
ジン(4)の製造法に関するものでもある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
先ず、本発明の1−アミノ−3−ハロ−2−(トリアル
キルシロキシ)プロパン(3)の製造法について説明す
る。本発明に用いるN−(トリアルキルシリル)アミン
(1)において、一般式(1)中のR1はアルキル基又
はアラルキル基、好ましくはアラルキル基を表し、
2、R3及びR4は互いに同じか又は異なってそれぞれ
アルキル基を表す。R1で表されるアルキル基として
は、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜6のアルキル基が
挙げられ、好ましくはメチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基及
びイソブチル基等の直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜4
のアルキル基である。R1で表されるアラルキル基とし
ては、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基等
の置換基をベンゼン環に1個以上有していてもよいベン
ジル基及びベンズヒドリル基が挙げられ、好ましくはベ
ンジル基及びベンズヒドリル基である。また一般式
(1)中のR2、R3及びR4で表されるアルキル基は、
上記R1で表されるアルキル基と同様である。N−(ト
リアルキルシリル)アミン(1)の具体例としては、例
えば、N−(トリメチルシリル)ベンジルアミン、N−
(トリエチルシリル)ベンジルアミン、N−(トリn−
プロピルシリル)ベンジルアミン、N−(トリn−ブチ
ルシリル)ベンジルアミン、N−(トリメチルシリル)
ベンズヒドリルアミン、N−(トリエチルシリル)ベン
ズヒドリルアミン、N−(トリn−プロピルシリル)ベ
ンズヒドリルアミン、N−(トリn−ブチルシリル)ベ
ンズヒドリルアミン等を挙げることができる。
【0015】N−(トリアルキルシリル)アミン(1)
は、一般式: R1−NH2 (式中、R1は上記に同じ。)で示される1級アミンを
一般式:
【0016】
【化15】 (式中、R2、R3及びR4は上記に同じ。X′はハロゲ
ン原子を表す。)で示されるトリアルキルシリルハライ
ドと反応させることにより容易に製造することができ
る。
【0017】また本発明の1−アミノ−3−ハロ−2−
(トリアルキルシロキシ)プロパン(3)の製造に使用
するエピハロヒドリン(2)において、上記一般式
(2)中のXで表されるハロゲン原子は、塩素原子、臭
素原子及びヨウ素原子であり、好ましくは塩素原子であ
る。本発明におけるエピハロヒドリン(2)の使用量
は、理論量であるN−(トリアルキルシリル)アミン
(1)1モルに対して1モル以上であればよく、通常1
〜20モル、好ましくは5〜10モルである。
【0018】固体酸触媒としては、アルミナ、シリカ、
シリカ−アルミナ等の酸化物触媒、塩化亜鉛、塩化アル
ミニウム等の金属ハロゲン化物等が挙げられ、好ましく
は酸化物触媒であり、特に活性アルミナが好ましい。固
体酸触媒の使用量は、N−(トリアルキルシリル)アミ
ン(1)1重量部に対して通常0.1〜3重量部、好ま
しくは0.3〜1重量部である。固体酸触媒の使用量が
少ないと反応の進行が遅くなる傾向があり、また上記範
囲よりも多く使用してもよいが多く使用することによる
反応速度、収率等の大きな向上は期待できないので上記
範囲で充分である。
【0019】そして本発明によってN−(トリアルキル
シリル)アミン(1)に対応した1−アミノ−3−ハロ
−2−(トリアルキルシロキシ)プロパン(3)が製造
できる。例えば上記N−(トリアルキルシリル)アミン
(1)の具体例からは、それぞれ1−ベンジルアミノ−
3−クロロ−2−(トリメチルシロキシ)プロパン、1
−ベンジルアミノ−3−クロロ−2−(トリエチルチル
シロキシ)プロパン、1−ベンジルアミノ−3−クロロ
−2−(トリn−プロピルシロキシ)プロパン、1−ベ
ンジルアミノ−3−クロロ−2−(トリn−ブチルシロ
キシ)プロパン、1−ベンズヒドリルアミノ−3−クロ
ロ−2−(トリメチルシロキシ)プロパン、1−ベンズ
ヒドリルアミノ−3−クロロ−2−(トリエチルチルシ
ロキシ)プロパン、1−ベンズヒドリルアミノ−3−ク
ロロ−2−(トリn−プロピルシロキシ)プロパン、1
−ベンズヒドリルアミノ−3−クロロ−2−(トリn−
ブチルシロキシ)プロパン等が製造できる。
【0020】本発明の1−アミノ−3−ハロ−2−(ト
リアルキルシロキシ)プロパン(3)の製造法を実施す
るには、N−(トリアルキルシリル)アミン(1)、固
体酸触媒及びエピハロヒドリン(2)を、攪拌下に混合
すればよい。反応温度は、通常−20〜100℃、好ま
しくは0〜45℃である。反応温度が上記範囲よりも低
いと反応の完結に長時間を要するようになり、また反応
温度が上記範囲よりも高いと反応の進行は速くなるが副
反応を生じ易くなるので上記範囲であるのがよい。尚、
反応には溶媒を使用することもできるが、無溶媒で行う
と反応が短時間で完結するので好ましい。
【0021】反応終了後の反応混合物からは、定法に従
い濾過、濃縮、蒸留等の単位操作を組み合わせて1−ア
ミノ−3−ハロ−2−(トリアルキルシロキシ)プロパ
ン(3)を単離することができる。
【0022】次に本発明の1−アミノ−3−ハロ−2−
(トリアルキルシロキシ)プロパン(3)を環化反応せ
しめて3−(トリアルキルシロキシ)アゼチジン(4)
を製造する方法について説明する。
【0023】3−(トリアルキルシロキシ)アゼチジン
(4)の製造において、上記本発明の方法によって製造
した1−アミノ−3−ハロ−2−(トリアルキルシロキ
シ)プロパン(3)を使用すると、入手容易な第1級ア
ミンから出発した場合に短時間で且つ簡便に3−(トリ
アルキルシロキシ)アゼチジン(4)を製造できるので
好ましい。もちろん他の方法で製造した1−アミノ−3
−ハロ−2−(トリアルキルシロキシ)プロパン(3)
を用いてもよい。
【0024】本発明の環化反応には、塩基としてpKa
が11以上の有機塩基を使用する。当該有機塩基として
は、それ自身は本発明の環化反応において他の化合物に
転化しないものであって且つ上記pKaを有するもので
あれば特に限定されない。尚、上記有機塩基のpKa
は、水溶媒中、25℃における値である。好ましい塩基
は、一般式(5):
【0025】
【化16】 (式中、R5及びR6は互いに同じか或いは異なってそれ
ぞれアルキル基を表すか又はR5及びR6が一緒になって
それらが結合する窒素原子及び炭素原子と共に5〜7員
環を形成する炭化水素基を表す。)で示される1,4,
5,6−テトラヒドロピリミジン類[以下、1,4,
5,6−テトラヒドロピリミジン類(5)という。]で
ある。1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン類
(5)において、式中のR5及びR6で表されるアルキル
基としては、それぞれ直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜
6のアルキル基が挙げられ、好ましくはメチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、t−ブチル基及びイソブチル基等の直鎖状又は分岐
鎖状の炭素数1〜4のアルキル基である。またR5及び
6が一緒になってそれらが結合する窒素原子及び炭素
原子と共に5〜7員環を形成する炭化水素基としては、
トリメチレン基、テトラメチレン基及びペンタメチレン
基並びにこれらが側鎖にメチル基、エチル基等のアルキ
ル基を少なくとも1個有していてもよいアルキレン基が
挙げられる。1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン
類(5)の具体例としては、1,2−ジメチル−1,
4,5,6−テトラヒドロピリミジン、1,5−ジアザ
ビシクロ[4,3,0]ノネン−5、1,5−ジアザビ
シクロ[5,4,0]ウンデセン−5等が挙げられる。
【0026】pKaが11以上の有機塩基の使用量は、
1−アミノ−3−ハロ−2−(トリアルキルシロキシ)
プロパン(3)1モルに対して通常1モル以上、好まし
くは1〜2.5モルである。pKaが11以上の有機塩
基の使用量が1モルよりも少ないと反応の完結に長時間
を要する傾向があるので好ましくない。
【0027】本発明における環化反応には通常溶媒を使
用する。溶媒としては、ベンゼン、トルエン及びキシレ
ン等の芳香族炭化水素、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等の環状エーテル、ジエチルエーテル、1,2−ジメ
トキシエタン等の鎖状エーテル、アセトニトリル、プロ
ピオニトリル等のニトリル類等を用いることができる。
溶媒の使用量には特に制限はないが、1−アミノ−3−
ハロ−2−(トリアルキルシロキシ)プロパン(3)1
重量部に対して通常0.5〜20重量部、好ましくは1
〜5重量部である。
【0028】本発明の3−(トリアルキルシロキシ)ア
ゼチジン(4)の製造法を実施するには、1−アミノ−
3−ハロ−2−(トリアルキルシロキシ)プロパン
(3)、pKaが11以上の有機塩基及び溶媒を撹拌下
に混合すればよい。反応温度は、通常室温〜150℃、
好ましくは80〜100℃であり、当該反応温度におい
て4〜8時間で反応が完結し、3−(トリアルキルシロ
キシ)アゼチジン(4)を好収率で製造できる。
【0029】本発明の3−(トリアルキルシロキシ)ア
ゼチジン(4)の製造法の特に好ましい実施態様として
は、N−(トリアルキルシリル)アミン(1)、固体酸
触媒及びエピハロヒドリン(2)を、攪拌下、上記温度
で混合して反応させて1−アミノ−3−ハロ−2−(ト
リアルキルシロキシ)プロパン(3)を製造し、次いで
1−アミノ−3−ハロ−2−(トリアルキルシロキシ)
プロパン(3)、pKaが11以上の有機塩基及び溶媒
を、撹拌下に混合して反応させる方法が挙げられる。
【0030】反応終了後の反応混合物からは、定法に従
い濾過、濃縮、抽出、蒸留等の単位操作を組み合わせて
3−(トリアルキルシロキシ)アゼチジン(4)を単離
することができる。
【0031】
【実施例】以下に実施例を示しさらに詳細に本発明を説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。 実施例1 ベンジルアミン304g(2.84モル)、トリエチル
アミン468g(4.63モル)及びベンゼン2340
gを混合し、0〜10℃に保持しながらトリメチルシリ
ルクロライド312g(2.87モル)を4時間かけて
滴下した後、同温で1時間撹拌した。反応終了後、得ら
れた反応混合物を濾過して固形物を濾別し、濾液を蒸留
してN−(トリメチルシリル)ベンジルアミン420g
(2.35モル)を得た。エピクロロヒドリン1085
g(11.8モル)及び活性アルミナ234gの混合物
に、攪拌下、0℃でN−(トリメチルシリル)ベンジル
アミン420g(2.35モル)を1.5時間かけて滴
下して混合した後、22〜25℃で4時間反応させた。
反応終了後、得られた反応混合物を濾過してアルミナを
濾別し、濾滓をキシレンで洗浄した。濾液と洗浄液を合
わせ、40℃以下で減圧濃縮して淡黄色のオイル状物8
34gを得た。得られたオイル状物は、ガスクロマトグ
ラフィーで分析した結果、純度48.4%の1−ベンジ
ルアミノ−3−クロロ−2−(トリメチルシロキシ)プ
ロパンであり、ベンジルアミンからの収率は51.6%
であった。上記で得られたオイル状物をアセトニトリル
670gに溶解し、369g(2.98モル)の1,5
−ジアザビシクロ[4,3,0]ノネン−5を加え、攪
拌下に5.5時間還流させて反応を行った。反応終了
後、得られた反応液を1290gまで濃縮し、トルエン
400gで4回抽出を行った。抽出液を蒸留し、1−ベ
ンジル−3−(トリメチルシロキシ)アゼチジン280
g(1.19モル、ベンジルアミンからの収率42%)
を得た。
【0032】実施例2 実施例1と同様にして1−ベンジルアミノ−3−クロロ
−2−(トリメチルシロキシ)プロパンを製造した。得
られた1−ベンジルアミノ−3−クロロ−2−(トリメ
チルシロキシ)プロパンを含有するオイル状物をアセト
ニトリル670gに溶解し、334g(2.98モル)
の1,2−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピ
リミジンを加え、攪拌下に5.5時間還流させて反応を
行った。反応終了後、得られた反応液を濃縮し、トルエ
ン400gで4回抽出を行った。抽出液を蒸留し、1−
ベンジル−3−(トリメチルシロキシ)アゼチジン26
5g(1.13モル、ベンジルアミンからの収率39.
7%)を得た。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1): 【化1】 (式中、R1はアルキル基又はアラルキル基を表し、
    2、R3及びR4は互いに同じか又は異なってそれぞれ
    アルキル基を表す。)で示されるN−(トリアルキルシ
    リル)アミンを固体酸触媒の存在下に一般式(2): 【化2】 (式中、Xはハロゲン原子を表す。)で示されるエピハ
    ロヒドリンと反応せしめることを特徴とする一般式
    (3): 【化3】 (式中、R1、R2、R3、R4及びXは上記と同じ。)で
    示される1−アミノ−3−ハロ−2−(トリアルキルシ
    ロキシ)プロパンの製造法。
  2. 【請求項2】 一般式(3): 【化4】 (式中、R1はアルキル基又はアラルキル基を表し、
    2、R3及びR4は互いに同じか又は異なってそれぞれ
    アルキル基を表し、Xはハロゲン原子を表す。)で示さ
    れる1−アミノ−3−ハロ−2−(トリアルキルシロキ
    シ)プロパンを塩基の存在下に環化反応せしめて一般式
    (4): 【化5】 (式中、R1、R2、R3及びR4は上記と同じ。)で示さ
    れる3−(トリアルキルシロキシ)アゼチジンを製造す
    るにあたり、塩基としてpKaが11以上の有機塩基を
    使用することを特徴とする上記一般式(4)で示される
    3−(トリアルキルシロキシ)アゼチジンの製造法。
  3. 【請求項3】 一般式(1): 【化6】 (式中、R1はアルキル基又はアラルキル基を表し、
    2、R3及びR4は互いに同じか又は異なってそれぞれ
    アルキル基を表す。)で示されるN−(トリアルキルシ
    リル)アミンを固体酸触媒の存在下に一般式(2): 【化7】 (式中、Xはハロゲン原子を表す。)で示されるエピハ
    ロヒドリンと反応せしめて一般式(3): 【化8】 (式中、R1、R2、R3、R4及びXは上記と同じ。)で
    示される1−アミノ−3−ハロ−2−(トリアルキルシ
    ロキシ)プロパンを製造し、次いで得られた上記一般式
    (3)で示される1−アミノ−3−ハロ−2−(トリア
    ルキルシロキシ)プロパンをpKaが11以上の有機塩
    基の存在下に環化反応せしめることを特徴とする一般式
    (4): 【化9】 (式中、R1、R2、R3及びR4は上記と同じ。)で示さ
    れる3−(トリアルキルシロキシ)アゼチジンの製造
    法。
JP33047899A 1999-11-19 1999-11-19 1−アミノ−3−ハロ−2−(トリアルキルシロキシ)プロパンの製造法及び3−(トリアルキルシロキシ)アゼチジンの製造法 Pending JP2001151784A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33047899A JP2001151784A (ja) 1999-11-19 1999-11-19 1−アミノ−3−ハロ−2−(トリアルキルシロキシ)プロパンの製造法及び3−(トリアルキルシロキシ)アゼチジンの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33047899A JP2001151784A (ja) 1999-11-19 1999-11-19 1−アミノ−3−ハロ−2−(トリアルキルシロキシ)プロパンの製造法及び3−(トリアルキルシロキシ)アゼチジンの製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001151784A true JP2001151784A (ja) 2001-06-05

Family

ID=18233083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33047899A Pending JP2001151784A (ja) 1999-11-19 1999-11-19 1−アミノ−3−ハロ−2−(トリアルキルシロキシ)プロパンの製造法及び3−(トリアルキルシロキシ)アゼチジンの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001151784A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005095738A (ja) * 2003-09-24 2005-04-14 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 固体酸含有被覆層を有するジメチルエーテル水蒸気改質用触媒
KR100842192B1 (ko) * 2001-11-22 2008-06-30 데이진 가세이 가부시키가이샤 난연성 수지 조성물

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100842192B1 (ko) * 2001-11-22 2008-06-30 데이진 가세이 가부시키가이샤 난연성 수지 조성물
JP2005095738A (ja) * 2003-09-24 2005-04-14 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 固体酸含有被覆層を有するジメチルエーテル水蒸気改質用触媒

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09316072A (ja) パロキセチンの製造方法
JP2001151784A (ja) 1−アミノ−3−ハロ−2−(トリアルキルシロキシ)プロパンの製造法及び3−(トリアルキルシロキシ)アゼチジンの製造法
JP3671281B2 (ja) トリメチルシリルアジドの製造方法
KR101153713B1 (ko) 이토프라이드의 제조 방법 및 중간체 화합물
JPH04159286A (ja) オキシムシランの着色防止方法
US7323607B2 (en) Process for preparation of (+)-p-mentha-2,8-diene-1-ol
US6359174B1 (en) Lewis acid-catalyzed claisen rearrangement in the preparation of chiral products
JP2997763B2 (ja) 第3級アミン類の製造法
JPH1121275A (ja) アミノニトリル誘導体の製造方法
JP3252484B2 (ja) 4,5−ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]キノキサリン誘導体の製造方法
JP2000327685A (ja) シリル化されたアニリン誘導体の製造方法
JP2659587B2 (ja) 4―アジリジニルピリミジン誘導体及びその製造法
JP5279449B2 (ja) 5−{4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]ベンジル}−2,4−チアゾリジンジオン塩酸塩の製造方法
JPS63135393A (ja) アルキルシリルシアニドの製造方法
JP4749579B2 (ja) (メタ)アクリロイル基含有カルバミン酸ハライド類及びその製造方法
JP2006524247A5 (ja)
JP3817351B2 (ja) アルコール類の製法
JP3740783B2 (ja) 4−(2−アルケニル)−2,5−オキサゾリジンジオン類の製造法
US20100222601A1 (en) Synthesis of cyclopentadiene derivatives
US20020019532A1 (en) Process for the synthesis of (2S)-phenyl-3-piperidone
JP2013151452A (ja) 光学活性トルフルオロメチル基含有イミン誘導体、その製造方法並びにそれを用いたトリフルオロメチル基含有光学活性アミン誘導体の製造方法
JP4507390B2 (ja) 1−アルキル−1−置換−3−有機スルホニルオキシアゼチジニウム塩及びその製法
JPH09183755A (ja) 2−オキソシクロペンタンカルボン酸エステルの製造方法
JPH10218869A (ja) オキサゾール誘導体の製造方法
KR20050071800A (ko) 아마이드 유도체의 새로운 제조방법