JP2001151781A - 1,2−ジチオフェン−イル−エチレン誘導体 - Google Patents

1,2−ジチオフェン−イル−エチレン誘導体

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JP2001151781A
JP2001151781A JP33503999A JP33503999A JP2001151781A JP 2001151781 A JP2001151781 A JP 2001151781A JP 33503999 A JP33503999 A JP 33503999A JP 33503999 A JP33503999 A JP 33503999A JP 2001151781 A JP2001151781 A JP 2001151781A
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祐一 榊
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Yoshinori Nagasaki
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  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強い青色蛍光および高い量子収率を発揮する
青色発光材料あるいは紫外線励起の蛍光表示材料。 【解決手段】 下記化学式(1)に記載の化学構造を有
することを特徴とする1,2−ジチオフェン−イル−エ
チレン誘導体。 【化1】 ただし、X、Yは炭素、窒素原子のいずれかであり、
R、R'は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、トリ
スアルキルシロキシ基あるいはトリスアルキルシロキシ
メチル基である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発光材料に関わり、
有機エレクトロルミネセンス素子に代表される表示素子
の発光材料、あるいは紫外線励起による蛍光表示材料な
どに適用可能な有機発光材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有機エレクトロルミネセンス素子は、有
機物の電界発光現象(以下、ELと略称する)を利用し
た自発光型素子であり、次世代の平面表示素子や平面光
源として期待されている。有機EL素子に関する研究は
1960年代のアントラセン単結晶のEL現象の研究を
起源とし、イーストマン・コダック社のC. W. Tangらに
よる薄膜積層型素子が、特開昭59−194393号公
報、特開昭63−264692号公報、特開昭63−2
95695号公報、アプライド・フィジックス・レター
第51巻、913頁(1987年)[Appl. Phys. Lett., 51, 913
(1987)]、およびジャーナル・オブ・アプライドフィジ
ックス第65巻、3610頁(1989年)[J. Appl. Phys., 65,
3610 (1989)]等に開示されている
【0003】前述したC. W. Tangらが考案した積層型薄
膜EL素子はその後、広く研究・改良が重ねられ、今日
では以下のような素子構成、作製法が知られている。す
なわち、透明基板上に陽極、有機正孔注入・輸送層、有
機発光層、及び陰極を積層させた素子構成で、素子の作
製方法としては、ガラスや樹脂フィルム等の透明な絶縁
性の基板上に、インジウムとスズの複合酸化物(以下、
ITOという)からなる透明導電膜を陽極として蒸着法ま
たはスパッタリング法等により形成し、この上に銅フタ
ロシアニンや芳香族アミン化合物等に代表される有機正
孔注入・輸送材料の単層膜または多層膜を、有機正孔注
入・輸送層として100nm程度以下の厚さで蒸着法に
より形成する。次に、トリス(8-キノリノール)アル
ミニウム(以下AlQという)等の有機蛍光材料を、有機
発光層として100nm程度以下の厚さで蒸着法により
形成する。この有機発光層上に、アルミニウム-リチウ
ム(AlLi)、マグネシウム-銀(MgAg)等の合金を、共
蒸着法により厚さ200nm程度の陰極として形成する
ことにより有機薄膜EL素子が作製される。
【0004】以上のようにして作製される有機薄膜積層
型EL素子の両電極間に直流電圧を印加することによ
り、陽極からプラスの電荷(正孔)が、陰極からはマイ
ナスの電荷(電子)が有機層に注入される。注入された
正孔と電子は印加された電場により有機薄膜中を移動
し、ある確率で有機発光層中で再結合して励起子を形成
する。形成された励起子は有機発光層を構成する有機蛍
光材料固有の発光量子収率にしたがって外部に光を放出
して基底状態に失活する。このときの外部への発光を利
用した素子が有機薄膜積層型EL素子である。なお、こ
の素子に印可する直流電圧は、通常、数V〜30V程度で
あり、有機蛍光材料としてAlQ、陰極にMgAg合金を用い
たEL素子では、10000cd/m2以上の輝度が得られ
ている。
【0005】しかしながら、上述の有機薄膜EL素子は
連続使用時における安定性に問題があり、発光輝度にお
いても向上させる必要があった。さらにはフルカラー表
示をさせるために、青、緑、赤の3原色発光をさせる必
要があった。素子の発光輝度および安定性を向上させ、
発光色を制御する試みとして発光層に強い蛍光を示す色
素をドープする方法が知られている。
【0006】これは、例えば、緑色発光素子の場合、顔
料系色素であるキナクリドンをゲスト物質としてAlQに
ドープした素子を作製する。この素子は緑あるいは黄緑
色に発光し、有機発光層としてAlQ単独膜を用いた素子
よりも、輝度、発光効率および安定性の向上が見られて
いる(参照:特開平05-70773号公報、特開平0
8-188772号公報)。
【0007】また、青色や赤色発光素子についてもドー
ピング法によって得られることが知られている。例え
ば、青色発光素子としては、ジスチリルアリーレン誘導
体に別のジスチリルアリーレン誘導体をドープしたもの
を有機発光層とする方法が知られている(アプライド・
フィジックス・レター第67巻、3853頁(1995年)[Appl.
Phys. Lett., 67, 3853(1995)]、特開平08-3332
83号公報、特開平06-100857号公報)。赤色発
光素子としては、レーザー色素の一つであるDCM誘導体
をAlQにドープしたものを有機発光層とする方法が知ら
れている(ジャーナル・オブ・アプライドフィジックス
第65巻、3610頁(1989年)[J. Appl. Phys., 65, 3610
(1989)])。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、青色発
光材料としてジスチリルアリーレン誘導体を用いた有機
EL素子や赤色発光材料としてDCM誘導体を用いた有機
EL素子の輝度および発光効率は緑色発光材料であるAl
QやキナクリドンをドープしたAlQに比べ低い。そのた
め、実用上充分な輝度を得るために、青色発光素子では
有機発光層にCsなどの低仕事関数金属をさらに添加して
素子を最適化する必要があり、製造工程が複雑になると
いう欠点があった。その為、有機物単独で実用上十分な
輝度および発光効率を得るため、さらに強い青色あるい
は赤色蛍光を有する材料が求められている。
【0009】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、強い青色蛍光および高い量子収率を発揮する
青色発光材料あるいは紫外線励起の蛍光表示材料を目的
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々の有
機発光材料を鋭意検討した結果、ジスチリルアリーレン
誘導体の基本構造であるスチリルアリーレン部分の2重
結合に結合するベンゼン環をチオフェン環に置換した本
発明に掛かる1,2−ジチオフェン−イル−エチレン誘
導体(以下DTE誘導体)が、同一濃度の溶液中におい
て、ジスチリルアリーレン誘導体の2〜4倍程度の蛍光
強度、蛍光量子収率についてもジスチリルアリーレン誘
導体の1.6〜2.1倍と高効率で蛍光を発することを見
いだし、本発明に至った。
【0011】請求項1に係る1,2−ジチオフェン−イ
ル−エチレン誘導体は、下記化学式(1)に記載の化学
構造を有することを特徴とするものである。
【化4】 ただし、X、Yは炭素、窒素原子のいずれかであり、
R、R'は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、トリ
スアルキルシロキシ基あるいはトリスアルキルシロキシ
メチル基である。
【0012】請求項2に係る1,2−ジチオフェン−イ
ル−エチレン誘導体は、下記化学式(2)に記載の化学
構造を有することを特徴とするものである。
【化5】 ただし、X、Yは酸素、窒素、イオウ原子のいずれかで
あり、R、R'は水素原子、アルキル基、アルコキシ
基、トリスアルキルシロキシ基あるいはトリスアルキル
シロキシメチル基である。
【0013】請求項3に係る1,2−ジチオフェン−イ
ル−エチレン誘導体は、下記化学式(3)に記載の化学
構造を有することを特徴とするものである。
【化6】 ただし、Xは酸素、窒素、イオウ原子のいずれかであ
り、Yは炭素、窒素原子のいずれかである。R、R'は
水素原子、アルキル基、アルコキシ基、トリスアルキル
シロキシ基あるいはトリスアルキルシロキシメチル基で
ある。本発明の1,2−ジチオフェン−イル−エチレン
誘導体は、EL素子の有機発光層として特に好適であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
上記化学式(1)において、Xは炭素原子または窒素原
子であり、また、Yも炭素原子または窒素原子であり、
XとYは同じでも異なっても良い。RとR'は水素原
子、アルキル基、アルコキシ基、トリスアルキルシロキ
シ基あるいはトリスアルキルシロキシメチル基のいずれ
かであり、RとR’は同じでも又異なっていても良い。
中でも、トリスアルキルシロキシ基あるいはトリスアル
キルシロキシメチル基が好ましい。アルキル基として
は、炭素数が1〜4個のものが良く、例えば、メチル、
エチル、プロピル、t−ブチルが好適である。アルコキ
シ基としては炭素数が1〜4個のものが良く、例えば、
メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、t−ブトキシが
好適である。
【0015】上記化学式(2)においては、Xは酸素原
子、窒素原子またはイオウ原子であり、また、Yも酸素
原子、窒素原子またはイオウ原子であり、XとYは同じ
でも異なっても良い。RとR'は水素原子、アルキル
基、アルコキシ基、トリスアルキルシロキシ基あるいは
トリスアルキルシロキシメチル基のいずれかであり、R
とR’は同じでも又異なっていても良い。中でも、トリ
スアルキルシロキシ基あるいはトリスアルキルシロキシ
メチル基が好ましい。アルキル基としては、炭素数が1
〜4個のものが良く、例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、t−ブチルが好適である。アルコキシ基としては炭
素数が1〜4個のものが良く、例えば、メトキシ、エト
キシ、プロピルオキシ、t−ブトキシが好適である。
【0016】上記化学式(3)においては、Xは酸素原
子、窒素原子またはイオウ原子であり、また、Yは炭素
原子または窒素原子であり、XとYは同じでも異なって
も良い。RとR'は水素原子、アルキル基、アルコキシ
基、トリスアルキルシロキシ基あるいはトリスアルキル
シロキシメチル基のいずれかであり、RとR’は同じで
も又異なっていても良い。中でも、トリスアルキルシロ
キシ基あるいはトリスアルキルシロキシメチル基が好ま
しい。アルキル基としては、炭素数が1〜4個のものが
良く、例えば、メチル、エチル、プロピル、t−ブチル
が好適である。アルコキシ基としては炭素数が1〜4個
のものが良く、例えば、メトキシ、エトキシ、プロピル
オキシ、t−ブトキシが好適である。
【0017】上記化学式(1)に示す化合物の合成は、
下記化学式(4)に示すホスホニウム塩と、下記化学式
(5)に示すアルデヒドとをt-ブトキシカリウム存在下
で縮合させて得られる粗製物を濾取した後、溶媒で洗浄
して簡易精製を行う。得られた試料を乾燥させた後、昇
華法を用いて高純度精製物とすることで得られる。
【0018】
【化7】
【0019】
【化8】
【0020】上記化学式(2)に示す化合物の合成につ
いても、同様に下記化学式(6)に示すホスホニウム塩
と、下記化学式(7)に示すアルデヒドとをt-ブトキシ
カリウム存在下で縮合させて得られる粗製物を濾取した
後、溶媒で洗浄して簡易精製を行う。得られた試料を乾
燥させた後、昇華法を用いて高純度精製物とすることで
得られる。
【0021】
【化9】
【0022】
【化10】
【0023】上記化学式(3)に示す化合物の合成につ
いても、上記化学式(4)に示すホスホニウム塩と、上
記化学式(7)に示すアルデヒドとをt-ブトキシカリウ
ム存在下で縮合させて得られる粗製物を濾取した後、溶
媒で洗浄して簡易精製を行う。得られた試料を乾燥させ
た後、昇華法を用いて高純度精製物とすることで得られ
る。
【0024】上述した化学式(1)〜(3)で示される
1,2−ジチオフェン−イル−エチレン誘導体は、溶液
中において、従来の青色発光材料であるジスチリルアリ
ーレン誘導体の2〜4倍の強い青色蛍光および1.6〜
2.1倍の高い量子収率を発揮することができ、有機エ
レクトロルミネセンス素子の青色発光材料あるいは紫外
線励起の蛍光表示材料として有用である。
【0025】上述した本発明の発光材料は、周知の種々
のEL素子等に適用でき、また、一般的な製造方法を適
用できる。例えば、図16に示すEL素子では、陽極で
ある透明電極16上に、正孔輸送層14、発光層12、
陰極となる金属製の電極10が順に積層され、また、透
明電極16の他面にガラス基板18が形成されているも
のである。また、図17に示すものは、電極10と発光
層12の間に電子輸送層11が介在しているものであ
る。電極10としては、アルミニウム、マグネシウム、
インジウム、銀など若しくはこれらの合金が、透明電極
16にはITO等が適用される。そして、発光層12と
して上述した本発明に係る1,2−ジチオフェン−イル
−エチレン誘導体が用いられる。発光層12の厚さは、
通常、2〜5000nmである。発光層12の形成方法
も周知の種々の手段を適用することができ、例えば、蒸
着法、スピンコート法、キャスト法などが挙げられる。
このEL素子であると、青色発光材料の輝度および発光
効率が、緑色発光材料であるAlQやキナクリドンをドー
プしたAlQの輝度および発光効率と同等に高いので、実
用上充分な輝度を得るために、青色発光の有機発光層に
Csなどの低仕事関数金属をさらに添加して素子を最適化
する必要がなく、製造工程を簡略化できる。
【0026】
【実施例】以下、実施例を示して本発明をさらに詳細に
説明する。 [実施例1] <2-{6'-(t-ブチルジメチルシロキシ)ナフト[2,1-
b]チオフェン-2'-イルエテニル}-ナフト[2,1-b]チオ
フェン[DTE-BB]の合成>まず、化学式(12)に示す化
合物を還元して、化学式(13)に示す化合物を得た
後、その水酸基をt−ブチルジメチルシロキシ(TBD
MSO)に置換(化学式(14))し、さらに、アルデ
ヒド基を付加して、化学式(15)に示すアルデヒドを
得た。このアルデヒドを0.34gと、文献(テトラヘ
ドロン:アシンメトリー, 4巻, 1843頁 1993年[Tetrahe
dron: Asymmetry, 4, 1843 (1993)])に記載されている
ホスホニウム塩(2−ナフト[2,1-b]チエニルメチル
トリフェニルフォスフォニウムクロリド:化学式(1
1))0.49gとを20mlのメタノールに入れて攪拌
したところに0.12gのt-ブトキシカリウムを添加し
た。その後、0℃で一晩攪拌したところで、塩化アンモ
ニウム-アンモニア水(1:1混合物)を加えて反応を停
止させた。黄色の反応物を濾取した後、エーテルとヘキ
サンで洗浄し、減圧乾燥させて黄色の粉末状結晶を得
た。収量0.49g、収率90%であった。化合物の融
点は303℃(DSC)であった。
【0027】
【化11】
【0028】
【化12】
【0029】
【化13】
【0030】得られた化合物の質量分析の結果として分
子イオンピークが522に見られた(図1)ことと、赤
外吸収スペクトル(図2)において原料のアルデヒド化
合物のC=O伸縮に基づく1700cm-1付近の特性吸収帯
が消失していることから、得られた化合物の構造は化学
式(8)で示されるものと同定できた。
【0031】さらに、昇華法によって高純度精製した試
料について蛍光測定を行ったところ、図3に示したよう
に、DTE-BBは、トルエン溶液中でピーク波長435nm
と462nmの強い青色蛍光を示した。このときの蛍光
強度および量子収率はジスチリルアリーレン誘導体の一
つであるDPVBiのそれぞれ2.2倍、1.8倍であった
(表1)。
【0032】[実施例2] <2-(トリイソプロピルシロキシメチル)-5-{5'-(ト
リイソプロピルシロキシメチル)ベンゾ[1,2-b:4,3-
b']ジチオフェン-2'-イル-エテニル}-ベンゾ[1,2-b:
4,3-b']ジチオフェン[DTE-TT]の合成>文献(ジャー
ナル・オブ・ケミカル・ソサイエティー パーキン・ト
ランザクション 1, 935頁1998年[J. Chem. Soc., Per
kin Trans 1, 935 (1998)])に記載の方法に従って化学
式(9)に示す2-(トリイソプロピルシロキシメチル)-
5-{5'-(トリイソプロピルシロキシメチル)ベンゾ[1,
2-b:4,3-b']ジチオフェン-2'-イル-エテニル}-ベン
ゾ[1,2-b:4,3-b']ジチオフェンを合成した。即ち、
まず、化学式(16)に示す2−(ヒドロキシメチル)
ベンゾ[1,2−b:4,3−b’]ジチオフェンの水酸
基をシリルエーテルに置換して化学式(17)に示す化
合物を経た後、化学式(18)に示すアルデヒドを得
た。さらにまた、得られたアルデヒドに対して、常温で
NaBH4を用いて還元し、2−(ヒドロキシメチル)
−7−(トリイソプロピルシロキシメチル)ベンゾジチ
オフェンを得、その水酸基を塩素化し、さらに、トリフ
ェニルホフィンを用いてホスホニウム塩(化学式(1
9))を得た。そして、得られたホスホニウム塩を1
8.19gと、上記得られた化学式(18)で示すアル
デヒドの10.71gをテトラヒドロフラン(90ml)
とエタノール(380ml)の混合溶媒に入れて攪拌した
ところに、4.45gのt-ブトキシカリウムを溶かした
エタノール溶液(80ml)を室温で添加した。このとき
得られた黄色の懸濁液を16時間反応させた。その後、
水と10%塩酸を加えて反応を停止させた。沈殿物を濾
過して取り除いた後、残留物をエタノールとヘキサンで
洗浄し、減圧乾燥させて黄色の粉末を得た。収量17.
69g、収率86%であった。得られた化合物の融点は
194℃(DSC)であった。
【0033】
【化14】
【0034】実施例1と同様に、質量分析の結果として
分子イオンピークが776に見られた(図4)ことと、
赤外吸収スペクトル(図5)において原料のアルデヒド
化合物のC=O伸縮に基づく1700cm-1付近の特性吸収
帯が消失していることから、得られた化合物の構造は化
学式(9)で示されるものと同定できた。
【0035】さらに、昇華法によって高純度精製した試
料について実施例1と同様に蛍光測定を行った。その結
果、図6に示したように、DTE-TTはトルエン溶液中でピ
ーク波長431nm、456nmの強い青色蛍光を示し
た。このときの蛍光強度および量子収率はジスチリルア
リーレン誘導体の一つであるDPVBiのそれぞれ3.5倍、
1.6倍であった(表1)。
【0036】[実施例3] <2-{(トリイソプロピルシロキシメチル)ベンゾ[1,2
-b:4,3-b']ジチオフェン-5-イル-エテニル}-ナフト
[2,1-b]チオフェン[DTE-BT]の合成>実施例1で用い
たホスホニウム塩(化学式(11))3.77gと、実
施例2で用いたアルデヒド(化学式(18))2.93
gとをテトラヒドロフラン(50ml)とエタノール(1
0ml)混合溶媒に入れたところに1.2gのt-ブトキシ
カリウムを添加した。この混合溶液を60℃で15時間
反応させた後、200mlの塩水を加えた。粗生成物を濾
取した後、水とエタノールで洗浄し、黄色の粉末を得
た。収量3.87g、収率91%であった。得られた化
合物の融点は221℃(DSC)であった。
【0037】
【化15】
【化16】
【化17】
【0038】実施例1と同様に、質量分析の結果として
分子イオンピークが584に見られた(図7)ことと、
赤外吸収スペクトル(図8)において原料のアルデヒド
化合物のC=O伸縮に基づく1700cm-1付近の特性吸収
帯が消失していることから、得られた化合物の構造は化
学式(10)で示されるものと同定できた。
【0039】さらに、昇華法によって高純度精製した試
料について実施例1と同様に蛍光測定を行ったところ、
図9に示したように、DTE-BTはトルエン溶液中でピーク
波長431nm、458nmの強い青色蛍光を示した。
このときの蛍光強度および量子収率はジスチリルアリー
レン誘導体の一つであるDPVBiのそれぞれ2.9倍、1.
7倍であった(表1)。
【0040】[実施例4] <1,2-ビス(キノリン[6,5-b]チオフェン-2-イ
ル)エチレン[DTE-PP]の合成>文献(ブレタン・ケミカ
ル・ソサイエティー・オブ・ジャパン, 70巻891頁1997
年[Bull. Chem. Soc. Jpn., 70, 891 (1997)])に記載
の方法に従って化学式(26)に示すホスホニウム塩と
化学式(27)に示すアルデヒドとを得た。即ち、化学
式(20)に示す2−クロロ−5−ニトロベンズアルデ
ヒドとHSCH2CO2Etを炭酸カリウムの存在下、室
温で反応させて化学式(21)で示す5−ニトロベンゾ
[b]チオフェン−2−カルボン酸を得、さらにニトロ基
を還元して化学式(22)に示す5−アミノベンゾ[b]
チオフェン−2−カルボン酸エチルを得た。続いて、m
−ニトロベンゼンスルフォン酸ナトリウム及びホウ酸の
存在下でグリセリンと濃硫酸の混合物で処理し、さらに
エステル化して化学式(23)で示すチエノ[3,2−
f]キノリン−2−カルボン酸エチルを合成した。さら
に、LiAlH4で還元して化学式(24)で示すアル
コールを得た。次に、トリエチルアミンの存在下、SO
Cl2で化学式(25)に示す塩化物に置換した後、ト
リフェニルフォスフィンと反応させて化学式(26)で
示すホスホニウム塩を得た。また、化学式(24)で示
すアルコールについて、CH2Cl2中のジクロム酸ピリ
ジニウム(PDC)で酸化して化学式(27)で示すア
ルデヒドを得た。
【0041】
【化18】
【0042】
【化19】
【0043】
【化20】
【0044】その後、得られたホスホニウム塩(化学式
(26))0.99gとアルデヒド(化学式(27))
0.16gをテトラヒドロフラン(5ml)とメタノール
(10ml)の混合溶媒に入れて攪拌したところに、0.1
7gのt-ブトキシカリウムを加えて1晩室温で反応させ
た。生成した沈殿物を濾取し、メタノールとベンゼンで
洗浄した。これを減圧乾燥させて目的物を得た。得られ
た化合物の融点は371℃(DSC)であった。
【0045】実施例1と同様に、質量分析の結果、分子
イオンピークが394に見られた(図10)ことと、赤
外吸収スペクトル(図11)において原料のアルデヒド
化合物のC=O伸縮に基づく1700cm-1付近の特性吸収
帯が消失していることから、得られた化合物の構造は化
学式(28)で示す1,2-ビス(キノリン[6,5-b]チ
オフェン-2-イル)エチレンと同定できた。
【化21】
【0046】さらに、昇華法によって高純度精製した試
料について、実施例1と同様に蛍光測定を行ったとこ
ろ、図13に示したように、DTE-PPはトルエン溶液中で
ピーク波長428nm、455nmの強い青色蛍光を示
した。このときの蛍光強度および量子収率はジスチリル
アリーレン誘導体の一つであるDPVBiのそれぞれ2.9
倍、2.1倍であった(表1)。
【0047】[実施例5] <5-{2'-(n-ブチルジメチルシロキシメチル)ベン
ゾ[1,2-b:4,3-b']ジチオフェン-2'-イル-エテニ
ル}-キノリン[6,5-b]チオフェン[DTE-BP]の合成>実
施例4で用いたホスホニウム塩0.38gと、実施例2
で合成したアルデヒドと同様の方法で合成したアルデヒ
ド(化学式(29))0.52gをテトラヒドロフラン
(10ml)とメタノール(10ml)の混合溶媒に入れて攪
拌したところに、0.24gのt-ブトキシカリウムを加
えて1晩室温で反応させた。生成した沈殿物を濾取し、
メタノールとベンゼンで洗浄した。これを減圧乾燥させ
て目的物を得た。得られた化合物の融点は306℃(DS
C)であった。
【化22】
【0048】実施例1と同様に、質量分析の結果、分子
イオンピークが543に見られた(図14)ことと、赤
外吸収スペクトル(図15)において原料のアルデヒド
化合物のC=O伸縮に基づく1700cm-1付近の特性吸収
帯が消失していることから、得られた化合物の構造は、
化学式(30)で示す5-{2'-(n-ブチルジメチルシ
ロキシメチル)ベンゾ[1,2-b:4,3-b']ジチオフェン
-2'-イル-エテニル}-キノリン[6,5-b]チオフェンで
あることが同定できた。
【化23】
【0049】さらに、昇華法によって高純度精製した試
料について実施例1と同様に蛍光測定を行ったところ、
図16に示したように、DTE-BPはトルエン溶液中でピー
ク波長431nm、457nmの強い青色蛍光を示し
た。このときの蛍光強度および量子収率はジスチリルア
リーレン誘導体の一つであるDPVBiのそれぞれ3.6倍、
1.6倍であった(表1)。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】以上示したように本発明によって得られ
た1,2−ジチオフェン−イル−エチレン誘導体は、溶
液中において、従来の青色発光材料であるジスチリルア
リーレン誘導体の2〜4倍の強い青色蛍光および1.6
〜2.1倍の高い量子収率を有しており、有機エレクト
ロルミネセンス素子の青色発光材料あるいは紫外線励起
の蛍光表示材料として用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 DTE-BBの質量分析結果を示すグラフである。
【図2】 DTE-BBの赤外吸収スペクトル図である。
【図3】 DTE-BBの蛍光スペクトル図である。
【図4】 DTE-TTの質量分析結果を示すグラフである。
【図5】 DTE-TTの赤外吸収スペクトル図である。
【図6】 DTE-TTの蛍光スペクトル図である。
【図7】 DTE-BTの質量分析結果を示すグラフである。
【図8】 DTE-BTの赤外吸収スペクトル図である。
【図9】 DTE-BTの蛍光スペクトル図である。
【図10】 DTE-PPの質量分析結果を示すグラフであ
る。
【図11】 DTE-PPの赤外吸収スペクトル図である。
【図12】 DTE-PPの蛍光スペクトル図である。
【図13】 DTE-BPの質量分析結果を示すグラフであ
る。
【図14】 DTE-BPの赤外吸収スペクトル図である。
【図15】 DTE-BPの蛍光スペクトル図である。
【図16】 EL素子の一構成例を示す断面図である。
【図17】 EL素子の一構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
12 発光層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 11/06 655 C09K 11/06 655 H05B 33/14 H05B 33/14 B (72)発明者 田中 和彦 和歌山県和歌山市神波30−3 紀伊合同宿 舎134号 (72)発明者 榊 祐一 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 吉田 完 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 長崎 能徳 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 3K007 AB03 AB04 AB18 CA01 CB01 DA00 DB03 EB00 FA01 4C072 MM06 UU05 4H049 VN01 VP01 VP02 VQ02 VQ20 VR23 VR41 VU29 VW01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化学式(1)に記載の化学構造を有
    することを特徴とする1,2−ジチオフェン−イル−エ
    チレン誘導体。 【化1】 ただし、X、Yは炭素、窒素原子のいずれかであり、
    R、R'は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、トリ
    スアルキルシロキシ基あるいはトリスアルキルシロキシ
    メチル基である。
  2. 【請求項2】 下記化学式(2)に記載の化学構造を有
    することを特徴とする1,2−ジチオフェン−イル−エ
    チレン誘導体。 【化2】 ただし、X、Yは酸素、窒素、イオウ原子のいずれかで
    あり、R、R'は水素原子、アルキル基、アルコキシ
    基、トリスアルキルシロキシ基あるいはトリスアルキル
    シロキシメチル基である。
  3. 【請求項3】 下記化学式(3)に記載の化学構造を有
    することを特徴とする1,2−ジチオフェン−イル−エ
    チレン誘導体。 【化3】 ただし、Xは酸素、窒素、イオウ原子のいずれかであ
    り、Yは炭素、窒素原子のいずれかである。R、R'は
    水素原子、アルキル基、アルコキシ基、トリスアルキル
    シロキシ基あるいはトリスアルキルシロキシメチル基で
    ある。
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JP2009057326A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Idemitsu Kosan Co Ltd ベンゾジチオフェン誘導体並びにそれを用いた有機薄膜トランジスタ及び有機薄膜発光トランジスタ
JP2010126480A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Wakayama Univ ベンゾジチオフェン系化合物、該化合物を含有する組成物および有機電界発光素子

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