JP2001151664A - レチノイド類を含有する皮膚外用剤 - Google Patents

レチノイド類を含有する皮膚外用剤

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JP2001151664A
JP2001151664A JP36769699A JP36769699A JP2001151664A JP 2001151664 A JP2001151664 A JP 2001151664A JP 36769699 A JP36769699 A JP 36769699A JP 36769699 A JP36769699 A JP 36769699A JP 2001151664 A JP2001151664 A JP 2001151664A
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Akihiko Niina
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Isehan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、皮膚外用剤に配合したレチノイド類
の化学的安定性を、従来に比べ飛躍的に向上せしめるこ
とを目的とするものである。 【構成】レチノイド類,ビタミン類,アミノアルコール
類を必須成分として配合することを特徴とする皮膚外用
剤。 【効果】レチノイド類,ビタミンE類,アミノアルコー
ル類の配合により、レチノイド類の化学的安定性が著し
く向上した結果、レチノイド類の経時的な減少による効
果の経時的低下を防止し、レチノイド類に基づく皮膚外
用剤の有効性を長期間保つことを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレチノイド類を含有する
皮膚外用剤において、レチノイド類の化学的安定性が著
しく向上し、製品としての有効性が長期に保たれる皮膚
外用剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レチノイド類は遺伝子発現制御に関与
し、皮膚の光老化,光色素沈着,皮膚癌化,皮膚角化
症,ふけ症,乾癬,アクネ等の予防や治療に有効な成分
であることが知られているが、構造的に極めて不安定な
レチノイド類の安定的用法が確立し得なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の如くレチノイド
類は構造的に極めて不安定で、光,空気,熱,金属イオ
ン等により容易に反応し,変質して有効性を失うため、
皮膚外用剤に配合することが困難であった。本発明は、
皮膚外用剤への配合使用が可能となる如く、レチノイド
類の安定性を向上せしめんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、係る事情に
鑑み鋭意研究した結果、レチノイド類の安定性を著しく
向上せしめる手段として、ビタミンE類,アミノアルコ
ール類を必須成分として共存せしめることが極めて有効
であることを見いだし、本発明を完成するに至ったもの
である。
【0005】
【発明の構成】本発明の必須成分であるレチノイド類は
ビタミンA活性を示す化合物であり、生体内で最終的に
は結合蛋白質と結合したレチノイン酸の複合体として働
く化合物の総称である。したがって、レチノイン酸の各
種異性体および/またはその塩類,エステル類,アミド
類をはじめとし、レチノールの各種異性体および/また
はそのエステル類,レチナールの各種異性体および/ま
たはそのアセタール類,シッフ塩基類等が例示され、異
性体はオールトランス型または13シス型が好ましい。
また誘導体をより具体的に示すと、レチノイン酸誘導体
では金属塩,有機アミン塩,一価アルコールとのエステ
ル,多価アルコールとのエステル,フェノール類とのエ
ステル,リン酸エステル,燐脂質複合体,レチノイン酸
アミド等であり、レチノール誘導体では酢酸エステル,
パルミチン酸エステル等の脂肪酸エステル,リン酸エス
テル,燐脂質複合体,一価アルコールとのエーテル,多
価アルコールとのエーテル等であり、レチナール誘導体
では一級アミンとのシッフ塩基,一級アルコールとのア
セタール,多価アルコールとのアセタール等が例示され
る。なおレチノイド類は一種だけでなく混合物であって
も良く、レチノイド類を含有する水産動物の組織から得
た脂肪油や抽出液であつても良い。
【0006】本発明の他の必須成分であるビタミンE類
は、ラジカル捕集剤としての本質を持つ2−メチル−6
−クロマノール構造の各種化合物の総称であり、α−ト
コフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロー
ル,δ−トコフェロール,ε−トコフェロールと各トコ
フェロールに対応するトコトリエノールのトランス,シ
ス異性体がある。また各々の構造異性体に対しd,l,
dl体の光学異性体がある。また誘導体としては酢酸エ
ステル等脂肪酸エステルやカルボン酸エステル,リン酸
エステルとその塩類,燐脂質複合体等が例示される。
【0007】本発明の他の必須成分であるアミノアルコ
ール類は、分子内にアミノ基とアルコール基を各1以上
もつ化合物である。本発明のレチノイド安定化にはアミ
ノ基とアルコール基が近接する構造が好ましい傾向が認
められた。またH基の数が多いと好ましい傾向が認めら
れた。その中には本発明者の先願である特願平10−1
76496,特願平10−228486で開示した化合
物および/またはそれらの誘導体も含まれる。
【0008】式(1)に於てR〜Rが変化したもの
の例として、2−アミノ−1−プロパノール、2−アミ
ノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオー
ル、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオー
ル、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオー
ル、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、2−アミ
ノ−1,3−ブタンジオール、2−アミノ−3−ヒドロ
キシメチル−1,3,4−ブタントリオール、2−アミ
ノ−2−ヒドロキシメチル−1,3,4−ブタントリオ
ール、3−アミノ−1,2,4,5−ペンタンテトロー
ル、2−アミノ−2,3−ジヒドロキシメチル−1,
3,4−ブタントリオール、2−アミノ−1,3,4,
5,6−ヘキサンペントール、フルクトサミン、1−ア
ミノ−フルクトース、4−アミノ−4−デオキシ−アラ
ビノピラノース、ノイラミン酸、スフインゴシン、スフ
インガニン、グルコサミン、ガラクトサミン、マンノサ
ミン、3−アミノ−1,2,4,5,6−ヘキサンペン
トール、1−アミノ−2,3,4,5−シクロペンタン
テトロール、1−アミノ−2,3,4,5,6−シクロ
ヘキサンペントール等擬糖、加水分解ムコ多糖、アミノ
ペクチン、アミノセルロース及び単糖や多糖の構造を含
むアミノアルコール等の構造異性体、アミノ基周辺のミ
クロ構造が類似したアミノアルコール類等を挙げること
ができる。
【0009】式(2)に於てR〜Rが変化した例と
して1−アミノ−2−エタノール、1−アミノ−2,3
−プロパンジオール、1−アミノ−2−プロパノール、
1−アミノ−2,2−ジヒドロキシメチル−3−プロパ
ノール、1−アミノ−3−プロパノール、1−アミノ−
2−ブタノール、1−アミノ−2,4ブタンジオール、
1−アミノ−2,3−ブタンジオール、1−アミノ−
2,3,4−ブタントリオール,2−アミノメチル−2
−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、1−
アミノ−2,3,4−ペンタントリオール、1−アミノ
−2,3,4,5−ペンタンテトロール、1−アミノ−
2,3,4,5,6−ヘキサンペントール等や、単糖や
多糖の構造を含むアミノアルコールの構造異性体,アミ
ノ基の周辺のミクロ構造が類似したアミノアルコール類
等を挙げることができる。
【0010】誘導体とはアミノアルコールの脂肪酸,リ
ン酸,硝酸などエステル化やカルボキシメチル化やヒド
ロキシエチル化,ヒドロキシプロピル化,ポリオキシエ
チル化,ポリオキシプロピル化,エーテル化等の反応に
よる誘導体、アミノ基が部分的に脂肪酸等アミド化,ア
ルキル化された誘導体等で、実質的に本発明のレチノイ
ドの安定化機能を有する化合物の総称である。 アミノ
アルコール類として上記の例を挙げたが、本発明のアミ
ノアルコール類は上記例によって限定されるものでな
く、構造的類似性を有する炭化水素類,アルコール類,
炭水化物をR〜Rに有する式(1),式(2)で表
されるアミノアルコール類であればよい。
【0011】本発明に従って皮膚外用剤に配合されるレ
チノイド類の種類,量には特に制限はなく、その種類や
量は皮膚外用剤の使用目的に応じて自由に選ばれるが、
通常レチノイン酸の場合0.0001〜2重量%程度、
その他の化合物では0.0005〜10重量%程度であ
る。
【0012】本発明に従って皮膚外用剤に配合されるビ
タミンE類の種類,量には特に制限はなく、レチノイド
類の量と安定化を求められる程度に応じ選ばれるもので
あると共に、ビタミンE類自体を皮膚外用剤の有効成分
とする使用目的で配合する場合はそれに応じて選ばれる
が、通常は0.001〜10重量%程度である。
【0013】本発明に従って皮膚外用剤に配合されるア
ミノアルコールおよび/またはその誘導体類の量には特
に制限がなく、レチノイド類,ビタミンE類の量と安定
化を求められる程度に応じ選ばれるものであると共に、
他の酸性成分との組み合わせによるPH緩衝作用を期待
する場合はそれに応じて選ばれるが、通常は0.001
〜20重量%程度である。
【0014】レチノイド類は高度の共役二重結合を有す
る分子構造に基因する化学的不安定性で知られており、
パルミチン酸レチノールの熱安定性は国立衛生試験所、
吉岡等の研究報告(Pharmaceutical R
esearch,P388〜391,Vol.7,N
O.4,1990)に依ると、60℃10日でシロップ
剤中の残存率45%,注射剤中の残存率70%程度,4
0℃30日でシロップ剤中の残存率76%程度であるこ
とが開示されている。
【0015】また、レチノイド組成物の安定化に係る従
来の技術例としては、次ぎに示す如く多くの開示例があ
る。即ち、US3906108では、水中油エマルジョ
ンにブチルヒドロキシトルエン(BHT),またはα−
トコフェロール(α−Toc)が存在し、US4247
547では、ゲル組成物にBHT,ブチルヒドロキシア
ニソール(BHA)アスコルビン酸(AA),没食子酸
プロピル(PG),α−Toc等の一種以上が存在する
ものが開示されている。
【0016】US出願第07/719264では、
(A)キレート剤と少なくとも一種の油溶性酸化防止
剤,(B)キレート剤と少なくとも一種の水溶性酸化防
止剤,および乳化液の油および水相のそれぞれに存在す
る酸化防止剤が開示されており、40℃13週でレチノ
イド残存率60%程度である。US4826828とバ
イオアドバンスでは、BHT,BHAが開示されている
が、レチノイドの安定性については、常温1カ月後に有
効性を失いはじめる程度のものであることが示されてい
る。
【0017】US4720353では、油中水エマルジ
ョンにレチノイドとビタミンEおよびクエン酸を含有す
る日焼け組成物が開示されている。尚、これに任意に加
えることができる成分として、防腐剤,酸化防止剤(例
えばBHA,ビタミンC,リノール酸トコフエロール
等)が示されている。
【0018】EP323444−A2では、油中水エマ
ルジョン中レチノイド類とBHA,またはα−Tocの
配合が開示されている。
【0019】特開昭56−140563では、ビタミン
AとBHT,BHA,Toc等の酸化防止剤およびエチ
レンシアミン四酢酸塩(EDTA塩)を含有する乳化系
皮膚外用剤が開示されている。
【0020】特開平2−142713では、レチノイン
酸に紫外線吸収剤を併用した外用剤が開示されている。
【0021】特開平6−32713では、ビタミンAお
よび/またはその脂肪酸エステルと共に、(A)BH
T,BHA,α,β,γ,δ−Toc,ノルジヒドログ
アヤレチン酸(NDGA),PG,アスコルビル脂肪酸
(AFA),ソルビン酸等油溶性抗酸化剤の一種以上、
(B)EDTA塩の一種以上、(C)ベンゾフェノン系
化合物の一種以上を配合する皮膚外用剤が開示されてい
る。
【0022】特開平6−32714では、ビタミンAお
よび/またはその脂肪酸エステルと共に、(A)BH
T,BHA,α,β,γ,δ−Toc,NDG等油溶性
酸化防止剤の一種以上、(B)AA,AA塩,イソアス
コルビン酸(IAA),ソルビン酸塩の一種以上、
(C)ベンゾフェノン系化合物の一種以上を配合する皮
膚外用剤が開示されている。
【0023】特開平6−32715では、ビタミンAお
よび/またはその脂肪酸エステルと共に抗酸化剤および
/または紫外線吸収剤の一種以上を包接したシクロデキ
ストリンの一種以上を配合する(酸化防止剤は特開平6
−32713と同じ)皮膚外用剤が開示されている。
【0024】特開平6−32716では、ビタミンAお
よび/またはその脂肪酸エステルと共に、ブタンジオー
ルの一種以上および油溶性抗酸化剤(特開平6−327
13と同じ)の一種以上を配合する皮膚外用剤が開示さ
れている。
【0025】特開平6−32717では、ビタミンAお
よび/またはその脂肪酸エステルと共に、水溶性ベンゾ
フェノン誘導体の一種以上を配合する皮膚外用剤が開示
されている。
【0026】特開平6−32718では、ビタミンAお
よび/またはその脂肪酸エステルと共に、塩基性アミノ
酸(アルギニン,リジン,ヒドロキシリジン,オルニチ
ン等)およびその塩の一種以上を配合する皮膚外用剤が
開示されている。
【0027】特開平6−32719では、ビタミンAお
よび/またはその脂肪酸エステルと共に、酸性アミノ酸
(アスパラギン酸,グルタミン酸,ピロリドンカルボン
酸)およびその塩を配合する皮膚外用剤が開示されてい
る。
【0028】特開平6−32720では、ビタミンAお
よび/またはその脂肪酸エステルと共に、ペンタエリス
リトール脂肪酸エステルおよび/またはトリメチロール
プロパン脂肪酸エステルから選ばれる極性油の一種以上
を配合する皮膚外用剤が開示されている。
【0029】特開平6−32721では、ビタミンAお
よび/またはその脂肪酸エステルと共に、水膨潤性粘土
鉱物の一種以上を配合する皮膚外用剤が開示されてい
る。
【0030】特開平6−32774では、ビタミンAお
よび/またはその脂肪酸エステルと共に、塩基性アミノ
酸(塩),酸性アミノ酸(塩),油溶性ベンゾフェノン
誘導体,水溶性ベンゾフェノン誘導体,ペンタエリスリ
トール脂肪酸エステル,トリメチロールプロパン脂肪酸
エステル,水膨潤性粘土鉱物,抗酸化剤を包接したシク
ロデキストリン誘導体,紫外線吸収剤を包接したシクロ
デキストリン誘導体,クエン酸塩からなる群から選ばれ
る一種以上の配合が開示されている。
【0031】特開平7−291847では、レチノー
ル,レチナール,酢酸レチニル,パルミチン酸レチニル
のレチノイド類および少なくとも一種の遊離塩基形のイ
ミダゾール類(ケトコナゾール,ミコナゾール,エコナ
ゾール,イトラコナゾール,フルコナゾール,テルコナ
ゾール,クロトリマゾール,ブトコナゾール,スルコナ
ゾール)を含んでなり、さらに(A)キレート化剤(E
DTA並びにその誘導体および塩類,クエン酸,酒石
酸,ジヒドロキシエチルグリシンの一種以上)および少
なくとも一種以上の油溶性酸化防止剤(BHT,アスコ
ルビン酸パルミテート(AP),BHA,α−Toc,
フエニルα−ナフチルアミン,ヒドロキノン,PG,N
DGA)、(B)キレート化剤および少なくとも一種の
水溶性酸化防止剤(BHT,AA,亜硫酸ナトリウム,
メタ亜硫酸ナトリウム,亜硫酸水素ナトリウム,チオ亜
硫酸ナトリウム,ナトリウムホルムアルデヒドスルホキ
シレート,IAA,チオソルビトール,チオ尿素,チオ
グリコール酸,システイン塩酸塩,1,4−ジアゾビシ
クロ−(2,2,2)−オクタン)並びに(C)該エマ
ルジョンの油相および水相のそれぞれに存在する酸化防
止剤からなる群より選択される安定化系を含有する油中
水エマルジョンスキンケア組成物が開示されている。
【0032】特開平8−193019では、水中油乳化
液と、レチノール,レチナール,酢酸レチニル,パルミ
チン酸レチニルの一種以上のレチノイド類からなるスキ
ンケア組成物であって、PHが約4〜10、低飽和度の
油相を含み、更に(A)少なくとも一種の油溶性酸化防
止剤(特開平7−291847と同じ)、(B)キレー
ト化剤(特開平7−291847と同じ)、および
(C)キレート化剤および少なくとも一種の水溶性酸化
防止剤(特開平7−291847と同じ)および、
(D)該乳化液の油および水相のそれぞれに存在する酸
化防止剤とキレート化剤からなる群から選択される安定
化系を含み、40℃で13週間の保存後に該レチノイド
の少なくとも70%を保持しているスキンケア組成物が
開示されている。
【0033】皮膚外用剤に関する従来技術は上記の通り
であるが、他に水性点眼剤に係るレチノイド類の安定化
技術として特開平6−247853,特開平6−263
630,特開平6−293638,特開平6−2936
39,特開平6−340525,特開平7−8214
3,特開平7−25755,特開平7−33650,特
開平7−118147,特開平9−169642では、
特定の非イオン界面活性剤と第3成分の組み合わせが開
示されている。
【0034】
【発明の新規性と進歩性】従来、本発明のアミノアルコ
ール類をレチノイド類およびビタミンE類と組み合わせ
る安定化技術は開示されていない。また、従来開示され
ているレチノイド類の安定化技術からは、本発明の組み
合わせが当業者等により容易に思いつく程度のものでな
いことは明白である。
【0035】また、本発明におけるレチノイド類,ビタ
ミンE類含有組成物にアミノアルコール類を配合する
と、レチノイド類およびビタミンE類が安定化できると
は全く予見できないことである。
【0036】しかしながら、本発明者は鋭意レチノイド
類の安定化について研究を進めるうち、驚くべきことに
本発明のアミノアルコール類をビタミンE類と組み合わ
せて配合することにより、レチノイド類の化学的安定性
が著しく向上し、皮膚外用剤中の有効なレチノイド類含
有量の経時的な減少が極めて有効に防止できることを新
規に発見し、本発明を完成したものである。
【0037】本発明の皮膚外用剤では、有効成分として
のレチノイド類の含有量の経時的減少が極めて有効に防
止できる結果、皮膚外用剤としての有効性が極めて長時
間保持されるという効果があり、産業上極めて有益で進
歩性がある。
【0038】
【実施の態様】本発明の実施の態様は広範囲に渡り、皮
膚外用剤の剤型はいずれも利用できる。即ち、液状,ゲ
ル状,ペースト状,クリーム状,粉状,固状等である
が、発明の効果の発現の程度は必須成分の添加量,溶解
状態,油相,水相等の存在状態などにより変化する。
【0039】化粧品として求められる他の要求から、レ
チノイド類と共に水,ヒドロキシ酸,多価アルコール,
エタノール等保湿性や高極性,官能性の化合物を配合し
たい場合もあり、レチノイド類の化学的安定性に不利な
こともある。
【0040】レチノイド類とビタミンE類は親油性化合
物が多く、アミノアルコール類は親水性化合物であるこ
とから、外用剤の剤型に応じて溶解度や分散度を向上さ
せるような物質の共存が好ましい。例えば、界面活性剤
や分散剤等であるが、公知の界面活性剤や分散剤が使用
可能である。尚、アミノアルコール類に疎水性基が結合
した両親媒性化合物を使用することも可能である。ま
た、アミノアルコール類はフリーの塩基の状態でも酸と
の塩の状態でも使用可能であり、界面活性剤の酸塩基特
性に関する本発明の制限はない。
【0041】尚、皮膚外用剤として求められる剤型の物
理的安定性と、本発明の実施の化学的安定性がより発揮
される条件は当然ながら存在し、アミノアルコール類を
フリーの塩基で使用する場合と、塩の状態で使用する場
合とでは系に対する該化合物の溶解性,分散性等が異な
ってくる。特に重合度の大きな高分子化合物のアミノア
ルコール類において性質の差が大きくなる。尚、アミノ
アルコール類に疎水性基が結合した両親媒性化合物で
は、その親水性,親油性バランス(HLB)により溶解
性,分散性が変化する。
【0042】また、極性から論ずればレチノイド類、例
えばレチノイン酸塩,レチノールリン酸エステル類,レ
チノイン酸の糖エステル,レチノイン酸,レチノイン酸
アミド,レチナールシッフ塩基,レチノール,レチナー
ル,さらにレチノイン酸エステル,レチノイン酸トコフ
ェリル,レチナールアセタール,レチノールエステル類
等例示化合物の間でも大きな極性の変化があると共に、
同じくビタミンE類、例えばビタミンEリン酸エステル
類,ニコチネート,フリービタミンE,脂肪酸エステル
等例示化合物の間でも大きな極性の変化がある。
【0043】これ等の化合物とアミノアルコール類やそ
の誘導体とを物理的変化のない状態で有効に分子同志を
接触させ、効率的に発生したラジカルを消去する上で、
可溶化系,分散系,乳化系等の設計が可能であるが、一
般的に組合わせが変化しても対応し易い系は乳化系であ
る。
【0044】乳化系には大きく分けて水中油型(O/
W)と油中水型(W/O)があり、さらに複合的な組合
わせとして水中油中水(W/O/W)型や油中水中油
(O/W/O)型等の系がある。ただし、本発明の実施
の態様はこれ等のいずれかに限定されるものでなく、ど
の乳化系も可能である。
【0045】界面活性剤の親水性,親油性バランスの指
標となるHLB値の違いと、製造手順によって乳化系の
選択が可能であり、また極性物質と非極性物質との間で
非水乳化系を選択することも可能であると共に、フッ素
系油剤とフッ素系界面活性剤を用いた乳化系を選択する
ことも可能である。
【0046】なお可溶化系では、他の共存化合物等が系
の物理的安定性や化学的安定性に与える影響が出やすい
面があるが、乳化系では共存化合物の影響を受けにくく
なる傾向が見られた。
【0047】皮膚外用剤に求められる一般的項目として
酸,塩基の強さと濃度に起因する水素イオン濃度(P
H)があり、その値が5.0〜8.0程度が好ましい。
アミノアルコール類は相当するアミンより塩基性が弱く
多価アルコールのアミノアルコールでは酸解離定数(P
Ka)は4〜8.5程度と弱塩基性であり、存在量の約
半分程度以上が酸により中和された形で、PH緩衝剤と
してPHが5.0〜7.5の間の実用的な範囲内でPH
を一定に保つ機能を有するものがより好ましい。近接す
るアルコール基が多くなると塩基性が低下し好ましい傾
向が認められた。
【0048】更に好ましくは、PHが5.5〜7.0程
度と皮膚外用剤として望ましい範囲に入るように、アミ
ノ糖類と酸との共存比率を保ち、PH干渉機能を発揮さ
せることである
【0049】酸として特に制限はないが、乳化系の安定
化には適度の解離し得る塩濃度があり、かつ界面におい
て界面活性を示すイオン性界面活性剤との相互作用によ
る界面の安定性を損なうことなく、界面の安定性を向上
させる化合物を生成し得る酸が好ましい。
【0050】酸解離性を有するアニオン界面活性剤の対
イオンとして、アミノアルコール類のプロトン化物が存
在する形態の配合を取り入れる場合は、界面活性を示さ
ない酸と界面活性を示す酸との組み合わせによりコント
ロールすることが可能である。
【0051】また界面活性剤の種類に本発明の制限はな
いが、乳化組成物の界面の安定性,乳化時に必要な加温
溶解条件,油相とビタミンA類やビタミンE類との親和
性等の条件を考慮し、皮膚外用剤に求められる要件に応
じ選択し得ると共に、それらを組み合わせても使用し得
る。
【0052】また乳化系や可溶化系の物理的安定性を向
上する配合成分として、カルボキシル基,スルホン基,
リン酸基等の酸解離性基と疎水性基とを有する高分子化
合物を例示することができる。高分子化合物は天然,半
合成,合成の区別やHLB値による本発明の制限はな
く、配合成分と剤型に応じて選択、組合わせて使用する
ことができる。尚、アミノアルコール類,アニオン性高
分子の双方の重合度が非常に大きいと、生成するイオン
コンプレックスがゲル化、析出する場合もあるので、こ
の系の設計には注意を要する。
【0053】他の公知の酸化防止剤を追加して配合する
ことも可能であるが、必須成分系に追加して添加した場
合、それほど著しい安定化効果は認められず、加成性の
効果程度のものがほとんどであった。しかしながら、特
別な構造を有する化合物であるカテキン類および/また
はタンニン類と組合わせた所、他の構造の酸化防止剤と
異なり、相乗効果によるレチノール類の更なる安定化が
達成された。カテキン類,タンニン類は植物から抽出さ
れる複雑なポリフェノール混合物であり、縮合型,非縮
合型,重合度や由来等による本発明の制限はない。天然
由来の抽出物には骨格構造の異なるポリフェノールの単
量体や多量体が混合しているのが普通であり、エピカテ
キン,ガロカテキン,ガロタンニン,エラジタンニン,
プロシアニジン,プロアントシアニジン,フラボノイド
等構成単位の骨格構造を例示することができるが、他の
成分を含むものを除外するものではない。
【0054】システインやグルタチオンを追加して添加
するとレチノール類の安定化には有効であったが、保存
条件が苛酷になると添加したシステインやグルタチオン
の分解により発生する揮発性の硫黄化合物の臭いが感じ
られ皮膚外用剤としての実用化には多少難がある。
【0055】その他、皮膚外用剤に一般的に配合される
公知の酸化防止剤,キレート化剤,紫外線を吸収する有
機化合物や無機化合物,光散乱剤,抗菌剤,防腐剤,他
の有効性を期待するビタミン類,チロシナーゼ阻害剤,
植物抽出成分,香料,色素,顔料,油分,保湿剤,ホル
モン類,抗炎症剤等や他の公知の化合物を併用できるこ
とは言うまでもない。
【0056】尚、本発明の皮膚外用剤の安定化効果は、
組成物を充填する容器の種類により制限を受けずに発揮
されるが、有効性を保つ絶対時間をより長く保つには、
外界の不安定化要因を低限させるバリア性の高いものが
好ましいと共に、光の影響に対しては遮光性または光吸
収性の材質を用いたものが好ましいが、商品の他要因か
ら遮光性が充分でない場合は公知の光吸収性化合物を配
合しても良い。
【0057】以下本発明の実施の態様を、更に詳細に実
施例を挙げて説明するが、本発明はこれにより限定され
るものではない。
【0058】
【実施例】以下の実施例でレチノイド類の分析は液体ク
ロマトグラフ法で行った。 カラム:Inertsil ODS−II。移動相:ア
セトニトリル/クロロホルム/水。検出器 UV300
〜350nm。カラム温度36℃〜40℃。尚組成物の
組合わせに応じ、移動相の組成,流量,カラム温度を変
化させ、溶出物のピークが重ならないようにして分析し
た。
【0059】表1の重量%の油相と水相とを調製し、室
温の空気中で水相をディスパー翼で攪拌しているところ
に油相を少量づつ注入して加え乳化する。尚、油相およ
び水相は乳化反応前に超音波分散や他の方法により微分
散しておくことが好ましい。その後乳酸でPH6.9に
調整した後、内面にエポキシ樹脂をコートしたアルミチ
ューブに充填して恒温槽中に保存する。尚、経時安定性
は組成物中のレチニルパルミチートの初期濃度に対する
経過日数後の残存濃度のパーセントで表示した。
【0060】
【表−1】
【0061】表−1において、比較例に比べ実施例はレ
チニルパルミテートの安定性が向上しているが、これは
本発明に係る効果である。
【0062】表−2の重量%の油相と水相とを調整し、
室温の空気中で油相をディスパー翼で攪拌しているとこ
ろに水相を少量づつ注入して加え乳化した後、内面にエ
ポキシ樹脂をコートしたアルミチューブに充填して恒温
槽内に保存する。尚、経時安定性は組成物中のレチニル
アセテートの初期濃度に対する経過日数後の残存濃度の
パーセントで表示した。
【0063】
【表−2】
【0064】表−2において、比較例に比べ実施例はレ
チニルアセテートの安定性が向上しているが、これは本
発明に係る効果である。
【0065】表−3の重量%の有機相と水相を調整し、
50℃の空気中で水相をスクリュー翼で攪拌しながら、
有機相を少量づつ注入して溶解した後冷却すると共に、
内面にエポキシ樹脂をコートしたアルミチューブに充填
して恒温槽内に保存する。尚、経時安定性は組成物中の
レチノイン酸の初期濃度に対する経過日数後の残存濃度
のパーセントで示した。
【0066】
【表−3】
【0067】表−3において、比較例に比べ実施例はレ
チノイン酸の安定性が向上しているが、これは本発明に
係る効果である。
【0068】表−4の重量%の油相と水相を調整し、室
温の空気中で油相をスクリュー翼で攪拌しながら、水相
を少量づつ注入して溶解した後、内面にエポキシ樹脂を
コートしたアルミチューブに充填し、恒温槽内に保存す
る。尚、経時安定性は組成物中のレチノールの初期濃度
に対する経過日数後の残存濃度のパーセントで表示し
た。
【0069】
【表−4】
【0070】表−4において、比較例に比べ実施例はレ
チノールの安定性が向上しているが、これは本発明に係
る効果である。
【0071】表−5の重量%の油相と水相を調整し、室
温の空気中で水相をディスパー翼で攪拌しながら、油相
を少量づつ注入し乳化した後、内面にエポキシ樹脂をコ
ートしたアルミチューブに充填し、恒温槽内に保存す
る。尚、経時安定性は組成物中のレチニルパルミテート
の初期濃度に対する経過日数後の残存濃度のパーセント
で表示した。
【0072】
【表−5】
【0073】表−5において、比較例に比べ実施例はレ
チニルパルミテートの安定性が向上しているが、これは
本発明に係る効果である。また、比較例9の比較例10
に対する安定化効果よりも、実施例5の実施例6に対す
る安定化効果が大きいが、これは請求項4に係る効果で
ある。
【0074】本発明の実施例から明らかな如くどの剤型
でも効果が現れるが、添加成分によっては安定化効果に
差が生ずる場合もある。このことは本発明の剤型範囲を
制限するものではないが、化粧料として求められる添加
成分を含有し得る適用範囲や選択幅は均一系よりエマル
ジョン系の方が自由度が大きい。例えば、エタノール等
のアルコール成分をレチニルパルミテート等のエステル
成分との組み合わせで配合したい場合、化粧油等均一系
の剤型よりもエマルジョン系の剤型の方がレチニルパル
ミテートの化学的安定性が高い。これは、均一系ではエ
ステル交換反応の反応速度が高いためと推測される。
【0075】エマルジョン系の剤型でのアミノアルコー
ル類の対イオンについて検討したところ、アニオン界面
活性剤、特に酸解離性基と疎水性基を有するアニオン高
分子界面活性剤が、エマルジョンの物理的安定性を含め
て、レチノイド類の化学的安定性にも好ましい効果を示
す傾向が認められた。
【0076】
【発明の効果】本発明の皮膚外用剤において、レチノイ
ド類から選ばれる一種以上,ビタミンE類から選ばれる
一種以上、およびアミノアルコール類から選ばれる一種
以上を必須成分として配合すると、レチノイド類の化学
的安定性が著しく向上し、その結果レチノイド類の経時
的な減少による効果の経時的低下を防止し、レチノイド
類に基く皮膚外用剤の有効性を長期間保つことが可能で
ある。また、ビタミンE類の化学的安定性も併せて向上
し、皮膚外用剤中のビタミンE類の効果も長期間保つこ
とが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/07 A61K 31/07 47/16 47/16 47/22 47/22 A61P 17/00 A61P 17/00 Fターム(参考) 4C076 AA17 BB31 CC18 DD46 DD50 DD59 EE09 FF36 FF63 4C083 AA112 AC092 AC102 AC122 AC132 AC212 AC262 AC302 AC422 AC432 AC442 AC471 AC482 AC532 AC541 AC542 AC582 AC841 AC842 AD092 AD152 AD162 AD172 AD332 AD621 AD661 BB33 DD31 4C206 AA01 AA02 CA08 MA03 MA05 MA83 NA03 ZA89

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レチノイド類から選ばれる一種以上と、ビ
    タミンE類から選ばれる一種以上、およびアミノアルコ
    ール類から選ばれる一種以上とを必須成分として配合し
    たことを特徴とする皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】レチノイド類が、レチノイン酸の各種異性
    体および/またはその塩類,エステル類,アミド類、レ
    チノールの各種異性体および/またはそのエステル類、
    レチナールの各種異性体および/またはそのアセタール
    類,シッフ塩基等の一種以上から選択されたものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】ビタミンE類が、α−トコフェロール,β
    −トコフェロール,γ−トコフェロール,δ−トコフェ
    ロール,ε−トコフェロール等の各種異性体および/ま
    たはそのエステル類,各トコフェロールに対応するトコ
    トリエノールの各種異性体および/またはそのエステル
    類等の一種以上から選択されたものであることを特徴と
    する請求項1に記載の皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】アミノアルコール類が式(1),式(2)
    で表されRが水素,炭化水素類,アルコ
    ール類,炭水化物の一種以上から選択されたものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】レチノイド類、ビタミンE類、アミノアル
    コール類の他に、カテキン類および/またはタンニン類
    を配合したことを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用
    剤。
  6. 【請求項6】剤型がエマルジョンであることを特徴とす
    る請求項1に記載の皮膚外用剤。
  7. 【請求項7】レチノイド類、ビタミンE類、アミノアル
    コール類の他に、酸解離性基と疎水性基とを有する高分
    子化合物を配合したことを特徴とする請求項1に記載の
    皮膚外用剤。
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