JP2001151500A - 架台の高さ調整装置および架台の水平出し方法 - Google Patents
架台の高さ調整装置および架台の水平出し方法Info
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Abstract
しを簡単かつ迅速に行う。 【解決手段】 架台3の4隅を動力駆動ジャッキ装置1
3で支持すると共に、その4隅の上側に照射高さ検出部
12を配置する。そして共通のレーザー光照射装置11
の照射高さは架台3が調整すべき高さの基準となり、そ
れを各照射高さ検出部12で検出し、その検出値と予め
設定された値が一致するように制御部14は動力駆動ジ
ャッキ装置13を駆動制御する。
Description
盤などの盤や機器類を基礎部や基盤上に据えつけるため
に使用される架台の高さ調整装置およびその装置を使用
した架台の水平出し方法に関するものである。
単に盤という)を基礎コンクリート等の基礎部や床など
の基盤上に据えつける場合、基盤上に立設した複数の脚
部材に架台を取り付け、その架台上に盤をボルト等の固
定部材で固定して据え付ける方法が一般的である。しか
し架台上に盤を据えつける際には、架台の上面が水平で
ないと盤が傾くので、架台を脚部材に固定する前に予め
架台の水平出しを行う必要がある。図6は従来の架台の
水平出し方法の説明図である。水平出しをするには先ず
コンクリート等の基盤1上の所定位置に4つの手動ジャ
ッキ装置2を配置し、それら手動ジャッキ装置2に架台
3の4隅部下側を支持させる。そして図示のように1つ
の隅部上にスケール4を立て、それを光学式等の高さ測
定装置5で覗いて当該隅部の高さを測定し、それが基準
高さに一致するように手動ジャッキ装置2を手動で昇降
する。そしてその操作を残りの隅部についても繰り返し
て行い、最終的に架台3の水平度を許容範囲内に調整す
る。
平出し方法は、図示のようにその操作に少なくとも3名
を必要とする。また作業者の判断部分が多く水平度がバ
ラツキ易く、作業に時間がかかるという問題もある。そ
こで本発明は、このような従来の問題を解決することを
課題とし、そのための架台の高さ調整装置およびそれを
使用した架台の水平出し方法を提供することを目的とす
るものである。
調整装置は、照射高さを調整可能とされたレーザー光照
射装置と、レーザー光照射装置からのレーザーを受け、
その照射高さを検出するために架台上に配置される照射
高さ検出部と、架台を下方から支持する動力駆動ジャッ
キ装置と、前記照射高さ検出部で検出される照射高さが
予め設定される値と一致するように前記動力駆動ジャッ
キ装置を駆動制御する制御部と、を備えていることを特
徴とするものである(請求項1)。上記装置によれば、
レーザー光照射装置は調整すべき架台の高さの基準とな
るレーザー照射光を照射高さ検出部に照射する。そして
照射高さ検出部による照射高さの検出値が予め設定され
る値に一致するように、制御部が動力駆動ジャッキ装置
を自動的に駆動制御する。そのため作業者が1名でも迅
速かつ正確に架台の高さを設定される値に調整すること
ができ、作業時間も大幅に短縮される。
射高さを昇降台によって調整可能とすることができる
(請求項2)。このようにすると簡単な構成でレーザー
光照射装置の照射高さを調整できる。上記装置におい
て、動力駆動ジャッキ装置を手動操作する操作部を制御
部に設けることができる(請求項3)。この操作部を使
用することにより、例えば架台の高さ調整後に架台下側
を脚部材で支持し、手動により動力駆動ジャッキ装置を
下降して架台から離脱回収することができる。
の高さ調整装置を複数使用し、架台の各隅部を下方から
それぞれ動力駆動ジャッキ装置で支持すると共に、架台
の各隅部の上にそれぞれ照射高さ検出部を配置し、照射
高さを設定したレーザー光照射装置の照射光を照射高さ
検出部に照射し、照射高さ検出部で検出される照射高さ
が予め設定される値と一致するように制御部により動力
駆動ジャッキ装置を駆動制御することを特徴とするもの
である(請求項4)。上記方法によれば、架台の各隅部
の高さをそれぞれ自動的に調整することができる。その
ため作業者が1名でも正確かつ迅速に架台の水平出しを
行うことができ、作業時間も短縮される。
装置のレーザー光照射により各照射高さ検出部を同時に
照射し、それぞれの制御部により各動力駆動ジャッキ装
置を同時並行的に駆動制御することができる(請求項
5)。このようにすると架台の水平出しをより迅速に行
うことができる。上記方法において、レーザー光照射装
置の照射高さを基準面に設けた基準スケールで調整する
ことができる(請求項6)。このようにすると、レーザ
ー光照射装置の照射高さの調整をより正確且つ迅速に行
うことができる。
により説明する。図1は本発明の高さ調整装置を使用し
て架台の水平出しをしている状態の模式的な斜視図であ
る。高さ調整装置10は照射高さを調整可能とされたレ
ーザー光照射装置11と、レーザー光照射装置11から
レーザーを受け、その照射高さを検出するために架台3
上に配置される照射高さ検出部12と、架台3を下方か
ら支持する動力駆動ジャッキ装置13と、照射高さ検出
部12で検出される照射高さが予め設定される値と一致
するように動力駆動ジャッキ装置13を駆動する制御部
14を備えている。なおこの例では、コンクリート等の
基盤1に配置した架台3の4つの隅部にそれぞれ高さ調
整装置10が設けられる。そしてレーザー光照射装置1
1は照射高さ検出部12に共通して1つ設けられる。
15と、それを昇降する昇降台16を備えている。レー
ザー発振器15は可視光レーザービームbを水平方向に
照射するラインレーザー光発振式のものであり、例えば
ニッショー機器(株)から市販されているロボライン
(商品名)を使用することができる。ラインレーザー光
発振式のレーザー発振器15を使用すると、互いに離間
して設置された複数の照射高さ検出部12にレーザー光
を同時に照射することができる。しかし本発明はそれに
限定するものではなく、照射高さ検出部12ごとにレー
ザー光照射装置11を個別に設けることもできる。
式昇降台であり、図示しない回転ハンドルでレーザー発
振器15を支持する受板を昇降するようになっている。
しかし手動式昇降台に限らず、例えば油圧、空気圧また
は電動で遠隔駆動できる自動式昇降台を使用することも
できる。昇降台16を昇降することによりレーザー光照
射装置11の照射高さを任意に調整できる。照射高さの
調整は、基準となる基盤1から照射位置までの距離をス
ケールで計って行うこともできるが、図示のように基準
スケール17を基盤1の基準点に設置し、レーザー発振
器15の可視光レーザービームbを基準スケール17に
照射してその高さを確認しながら調整することもでき
る。このような基準スケール17を使用すると、より高
い精度で迅速に照射高さの調整をすることができる。
視図である。照射高さ検出部12は本体12aとその側
面に受光面を配置した受光部12bとを有するもので、
例えば(株)テクニカルシステムから市販されているス
ーパーディテクタ(商品名)などを使用することができ
る。このスーパーディテクタは、受光部12bに上下に
離間して二つのPINホトダイオードが配置され、夫々
の受光光量の比からどの位置にラインレーザーが照射さ
れたかを読み取り、その位置に相当する出力が行われる
ものである。そして、本装置では、中心の基準位置Sと
受光した光検出素子位置(照射高さ)との差(すなわち
予め設定された値と照射高さの差)を内蔵する比較回路
で判断し、その差に比例する検出信号(偏差信号)を出
力するようになっている。なお、12cは電源および検
出信号用のケーブルである。
示す縦断面図である。動力駆動ジャッキ装置13は基部
19に取り付けた可逆式の減速電動機20と、基部19
に固定した軸受部21と、軸受部21に軸支した駆動軸
22と、駆動軸22の上部に固定した外ネジ23と、外
ネジ23と噛合する内ネジ25を設けた昇降筒体24
と、その昇降筒体24を回り止めしてスライド自在に支
持する支持体26と、昇降筒体24の上部に複数のボル
ト27で固定した受板28を備えている。減速電動機2
0の出力軸29の駆動力はプーリー29a,29bおよ
ベルト29cにより駆動軸22に伝達される。そしてこ
の減速電動機20は制御部14からの制御信号により駆
動制御される。なお基部19の底面は図1の基盤1上に
接し、受板28の上面は架台3の底面に接する。
る。制御部14はマイクロコンピュータ等を使用するこ
とができ、この例ではCPU(中央演算装置)30、記
憶部31、操作部32、I/O部(入出力部)33、直
流電源部34、DCコンバータ35により構成されてい
る。照射高さ検出部12からの偏差信号は一旦記憶部3
1に記憶され、CPU30はその記憶値を読み込んで偏
差の値が少なくなる方向に動力駆動ジャッキ装置13に
制御信号を出力する。受光部12bの中心の基準位置S
と受光した光検出素子位置との差に比例する偏差信号を
出力する照射高さ検出部12の代わりに、単にCCDカ
メラの受光位置を出力する形式のものを使用することも
できる。その場合には制御部14に基準位置に相当する
設定部を設け、検出信号と設定値が一致するような制御
信号をCPU30が出力するように構成する。
手動操作手段を有し、制御部14の起動・停止操作、手
動操作信号をCPU30に入力して動力駆動ジャッキ装
置13を所望の高さに昇降させる操作等を行なうために
設けられる。直流電源部34は外部から供給される交流
電圧をDC12Vの直流電圧に変換し、或いは市販のバ
ッテリーを使用する。なお、その電圧値は使用する制御
機器に対応して選択され、上記値に限定されるものでは
ない。そしてこの例では、操作部32と動力駆動ジャッ
キ装置13へ駆動用のDC12Vを供給する。DCコン
バータ35は直流電源部34からのDC12VをDC5
Vの直流電圧に変換してCPU30等へ供給する。
トを参照し、本発明による架台の水平出し方法を説明す
る。先ず、図1のように架台3の各隅部を下方からそれ
ぞれ動力駆動ジャッキ装置13で支持する。なお操作部
32で各動力駆動ジャッキ装置13の高さを概略同じに
しておくことが望ましい。次に図1のように架台3の各
隅部の上にそれぞれ照射高さ検出部12を配置する。さ
らにレーザー光照射装置11を設置する。その際、その
可視光レーザービームbの照射範囲に各照射高さ検出部
12の受光部12bが入るように位置決めをする。(図
5のステップS1)
調整する。照射高さは基盤1から調整すべき架台3の上
面までの高さと照射高さ検出部12の底部からその基準
位置Sまでの高さの合計値とされるが、この調整のため
に先ず基盤1の基準点に基準スケール17を設置する。
(図5のステップS2) 次にレーザー光照射装置11の可視光線レーザービーム
bを基準スケール17に照射し、基準スケール17の照
射点の目盛を見ながら昇降台16を昇降し照射高さの調
整を行う。(図5のステップS3) 次にレーザー光照射装置11の可視光レーザービームb
を各照射高さ検出部12の受光部12b(図2)に照射
する。
了するので、次に制御部14により水平出し操作に移
る。先ず図4の操作部32に設けた起動スイッチ(図示
せず)により制御部14を起動する。(図5のステップ
S4) 照射高さ検出部12からの偏差の信号は一旦記憶部31
に記憶(一時ホールド)される。なお記憶の更新は比較
的短い時間間隔で行われ、その間隔は制御系の時定数に
より設定される。
上記偏差の値が少なくなるような制御信号を出力する。
例えばレーザー光照射装置11の照射高さが基準位置S
より低いときは、CPU30は動力駆動ジャッキ装置1
3を下降させる信号を出力し、逆に該照射高さが基準位
置Sより高いときは、CPU30は動力駆動ジャッキ装
置13に上昇させる信号を出力する。それによって照射
高さと基準位置Sの差が小さくなり、その偏差の信号が
再び記憶部31に記憶されてそれを基に同様な制御が行
われ、以下同様なフィードバック制御が連続的に繰り返
されて最終的には照射高さと基準位置Sの差が実質的に
零になる。するとCPU30はその制御動作を終了す
る。(図5のステップS5) なお各CPU30の制御動作が終了したことを確認する
それぞれのランプを制御部14の外表面に設けることも
できる。
調整がそれぞれの高さ調整装置10で独立して同時並行
的に行われる。そのため隅部の一か所だけ先に昇降して
架台3が調整途中で大きく傾くという恐れがなく、各隅
部が殆ど平行移動して所望の高さにバランスよく近づ
き、最終的にはそれぞれの制御部14により微調整され
て高精度の水平度が達成される。架台3の水平出し操作
が完了した後、架台3の下側空間にモルタルなどの充填
材を注入して架台3を基盤1に固定する。もしくは架台
3の支持を動力駆動ジャッキ装置13から脚部材に置き
換えた後に架台3の下側空間に充填材を注入することも
できる。その場合には、先ず動力駆動ジャッキ装置13
の近傍に横方向から脚部材を差し込んで架台3を支持
し、次に操作部32で受板28を下降して動力駆動ジャ
ッキ装置13を離脱させてから充填材を注入すればよ
い。なお脚部材は例えばネジ機構によりその長さが伸縮
できる形式のものが望ましい。このように架台3の支持
を脚部材に置き換えると、動力駆動ジャッキ装置13を
再使用することができる。
置によれば、1名の作業者で迅速かつ正確に架台の高さ
を調整することができ、作業時間も短縮される。上記装
置において、レーザー光照射装置の照射高さを昇降台に
よって調整できるようにすると装置構成がより簡単にな
る。上記装置において、動力駆動ジャッキ装置を手動操
作する操作部を制御部に設けることができる。このよう
な操作部を使用することにより、例えば架台の高さ調整
後に架台下側を脚部材で支持し、手動により動力駆動ジ
ャッキ装置を下降して架台から離脱回収することができ
る。
の架台の水平出し方法によれば、架台の各隅部の高さを
それぞれ独立して自動的に調整することができる。その
ため作業者1名でも正確かつ迅速に架台の水平出しを行
うことができ、作業時間も短縮される。上記方法におい
て、共通のレーザー光照射装置を使用し、そのレーザー
光照射により各照射高さ検出部に同時に照射することが
できる。その場合には各動力駆動ジャッキ装置を同時並
行的に駆動することができるので、架台の水平出しをよ
り迅速に行うことができる。上記方法において、レーザ
ー光照射装置の照射高さを基準面に設けた基準スケール
で調整することにより、レーザー光照射装置の照射高さ
の調整をより正確且つ迅速に行うことができる。
水平出しをしている状態の模式的な斜視図。
斜視図。
を示す縦断面図。
Claims (6)
- 【請求項1】 照射高さを調整可能とされたレーザー光
照射装置11と、 レーザー光照射装置11からのレーザーを受け、その照
射高さを検出するために架台3上に配置される照射高さ
検出部12と、 架台3を下方から支持する動力駆動ジャッキ装置13
と、 前記照射高さ検出部12で検出される照射高さが予め設
定される値と一致するように前記動力駆動ジャッキ装置
13を駆動制御する制御部14と、を備えていることを
特徴とする架台の高さ調整装置。 - 【請求項2】 レーザー光照射装置11の照射高さが、
昇降台16によって調整可能とされる請求項1に記載の
架台の高さ調整装置。 - 【請求項3】 動力駆動ジャッキ装置13を手動操作す
る操作部32が制御部14に設けられる請求項1または
請求項2に記載の架台の高さ調整装置。 - 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
高さ調整装置10を複数使用して架台3の水平出しをす
る方法であって、 架台3の各隅部を下方からそれぞれ動力駆動ジャッキ装
置13で支持すると共に、架台3の各隅部上にそれぞれ
照射高さ検出部12を配置し、 照射高さを設定したレーザー光照射装置11の照射光を
照射高さ検出部12に照射し、照射高さ検出部12で検
出される照射高さが予め設定される値と一致するように
制御部14により動力駆動ジャッキ装置13を駆動制御
することを特徴とする架台の水平出し方法。 - 【請求項5】 共通のレーザー光照射装置11のレーザ
ー光照射で各照射高さ検出部12を同時に照射し、それ
ぞれの制御部14で各動力駆動ジャッキ装置13を駆動
制御するようにした請求項4に記載の架台の水平出し方
法。 - 【請求項6】 レーザー光照射装置11の照射高さを基
準面に設けた基準スケール17で調整する請求項4また
は請求項5に記載の架台の水平出し方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33610499A JP4794023B2 (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | 架台の水平出し方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP33610499A JP4794023B2 (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | 架台の水平出し方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001151500A true JP2001151500A (ja) | 2001-06-05 |
JP4794023B2 JP4794023B2 (ja) | 2011-10-12 |
Family
ID=18295746
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33610499A Expired - Lifetime JP4794023B2 (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | 架台の水平出し方法 |
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JP (1) | JP4794023B2 (ja) |
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- 1999-11-26 JP JP33610499A patent/JP4794023B2/ja not_active Expired - Lifetime
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