JP2001151170A - 磁性体壁面走行装置 - Google Patents

磁性体壁面走行装置

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JP2001151170A
JP2001151170A JP33446299A JP33446299A JP2001151170A JP 2001151170 A JP2001151170 A JP 2001151170A JP 33446299 A JP33446299 A JP 33446299A JP 33446299 A JP33446299 A JP 33446299A JP 2001151170 A JP2001151170 A JP 2001151170A
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magnetic
driven
traveling
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JP33446299A
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Etsuo Nagaoka
悦雄 永岡
Katsuhisa Takaura
勝寿 高浦
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性体壁面走行装置に関し、容易に操作で
き、且つ、十分な壁面吸着性能及び走行性能を得られる
ようにする。 【解決手段】 磁性体壁面170上を走行する磁性体壁
面走行装置において、車体10,車体10を磁性体壁面
170に吸着させる磁力式吸着機構50,前輪,後輪を
そなえ、磁力式吸着機構50は、ガスチャンバ25を有
するシリンダ21,ピストン30,磁性体壁面170に
対し離接方向へ移動しうるピストンロッド32aからな
るガスシリンダ機構20と、ピストンロッド32aに所
定内で揺動可能に装備される従動走行装置55と、従動
走行装置55の磁性体壁面170への接地時に磁性体壁
面170から所定距離になるよう配設される磁石40と
をそなえ、上記の前輪,後輪の磁性体壁面170への接
地時に従動走行装置55を磁性体壁面170に所定圧で
接地させるようガスチャンバ25の内圧を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性を利用して磁
性体壁面に吸着させながら磁性体壁面上を簡易に走行可
能な、磁性体壁面走行装置に関し、特に、鋼板製壁面の
塗装等作業ロボット等に用いて好適の、磁性体壁面走行
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板製壁面等の磁性体で壁面を形成され
た構造物については、磁力により構造物への吸着を行な
えるので、このような構造物の塗装等のために、磁性を
利用して走行体を構造物(磁性体壁面)に吸着させうる
磁性体壁面走行装置(以降、走行装置と略す)が、従来
より開発されている。かかる走行装置では、磁力により
走行装置本体を構造物へ吸着させるので、鉛直面に対し
ても走行を行なうことができる。
【0003】例えば、図4は従来の走行装置の模式的な
構成図であり、(a)は平面図、(b)は側面図であ
る。図4に示すように、走行装置は、構造物の表面(磁
性体壁面、以下、走行壁面という)170に沿って走行
しうる車体フレーム部材(本体)300と、車体フレー
ム部材300の長手方向の一端に左右〔図4(a)中の
上下方向〕に隔離して同一軸心線上に配設された一対の
駆動車輪120a,120bと、車体フレーム部材30
0の他端の左右中央〔図4(a)中の上下方向の中央〕
に配設されたステアリング機構140をそなえる駆動車
輪130と、車体フレーム部材300内の中央部近傍に
設置された吸着機構200とから構成され、駆動車輪1
20a,120b,130は、それぞれ図示しない駆動
機構をそなえている。
【0004】駆動車輪130は、上述のとおりステアリ
ング機構140をそなえてこのステアリング機構140
により転舵されるようになっている。走行装置を右折及
び左折させる時は、ステアリング機構140により駆動
車輪130を転舵させるとともに、駆動車輪130の回
転角度に応じて、それぞれ所定の回転数になるように駆
動車輪120a,120b,130の回転が制御される
ようになっている。
【0005】また、吸着機構200は、車体フレーム部
材300内中央部近傍に設置されており、磁石150
と、走行壁面170に対して磁石150を離接駆動して
磁石150の走行壁面170への吸着力を一定に保持す
る上下駆動機構部160とからなっている。この吸着機
構200は、走行装置の走行壁面170への吸着力(磁
力)を所定の大きさに保持するが、これは、吸着力が小
さいと例えば走行壁面170が鉛直面の場合に走行装置
が自重で移動してしまう虞があり、吸着力が大きいと駆
動車輪120a,120b,130の負荷が大きくなっ
てしまうため、吸着力を適当な大きさに保持するように
しているのである。
【0006】上下駆動機構部160では、磁石150と
走行壁面170との距離を調整することにより磁石15
0の磁力(即ち、吸着力)を調整するが、この磁石15
0と走行壁面170との間に働く磁力の強さを検出する
図示しない力センサがそなえられている。上下駆動機構
部160は、この力センサから磁石150と走行壁面1
70との間に働く磁力(吸着力)に応じた検出信号を受
けて、この磁力(吸着力)が所定値になるように走行壁
面170と磁石150との距離を調整する。
【0007】つまり、磁石150と走行壁面170との
間に働く磁力(吸着力)は、磁石150と走行壁面17
0との距離(ギャップ)に応じて変化するため、磁石1
50と走行壁面170との間に所定の磁力が働くように
するには、磁石150と走行壁面170との距離を調整
すればよい。上下駆動機構部160は、上述のように、
力センサの検出信号をフィードバックしながら、磁石1
50と走行壁面170との間に働く磁力が所定の大きさ
になるように、磁石150と走行壁面170との距離を
制御しているのである。
【0008】従来の磁性体壁面走行装置は上述のように
構成されるので、上下駆動機構部160による制御によ
って、例えば走行壁面170に凹凸等があって不整地面
のような状態であっても、この走行壁面170に応じて
磁石150の位置が調整されて磁石150による吸着力
が常にほぼ一定を保持される。これにより、所要の吸着
力が安定して発揮され、車体フレーム部材300の走行
壁面170への吸着を確実に過不足なく行なえ、ステア
リング機構140により駆動車輪130を操舵し、そし
てこの駆動車輪130の回転角度に応じて駆動車輪12
0a,120b,130をそれぞれ所定の回転数に制御
して走行壁面170上の所定の経路で走行できるのであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の磁性体壁面走行装置では、右折及び左折時に
はステアリング機構140の角度に応じて駆動車輪12
0a,120b,130のそれぞれの回転数を個別に制
御しなければならず、また、磁石150の走行壁面17
0への吸着力を力センサで検知しながら、磁石150の
走行壁面170への吸着力が一定となるように、上下駆
動機構部160により磁石150の位置を逐一上下調整
しなければならず、このため、制御が極めて複雑にな
り、走行装置の操作及び取扱が煩雑となるという不具合
がある。走行壁面170に凹凸等の障害物がある場合
は、さらに、壁面形状変化量の検知機能を設けてこの検
知信号をフィードバックしながら上下駆動機構部160
を制御することが必要となり、より制御が複雑化してし
まう。
【0010】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、容易に操作でき、且つ、十分な壁面吸着性能
及び走行性能を得られるようにした、磁性体壁面走行装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の磁性体壁面走行装置は、磁性体壁面上を走行
する磁性体壁面走行装置であって、車体と、該車体に装
備され該車体を該磁性体壁面に吸着させる磁力式吸着機
構と、該車体に装備された前輪及び後輪とをそなえ、該
磁力式吸着機構は、該車体に固定され内部にガスチャン
バを有するシリンダ,該シリンダ内の該ガスチャンバの
上方に装備されたピストン,該ピストンに結合され該シ
リンダの下方から該磁性体壁面方向へ向けて突出し該磁
性体壁面方向に対して離接方向へ移動しうるピストンロ
ッドからなるガスシリンダ機構と、該ガスシリンダ機構
の該ピストンロッドの下端部に所定範囲内で揺動可能に
装備され該磁性体壁面上を従動走行する従動走行装置
と、該従動走行装置の該磁性体壁面への接地時に該磁性
体壁面から所定距離だけ離隔した位置となるように該従
動走行装置にそれぞれ配設された磁石と、をそなえ、上
記の前輪及び後輪の該磁性体壁面への接地時に上記の従
動走行装置を所定の接地圧で該磁性体壁面に接地させる
ように、該ガスチャンバ内のガス圧が設定されているこ
とを特徴としている。
【0012】請求項2記載の本発明の磁性体壁面走行装
置は、請求項1記載の装置において、該車体に中空部が
設けられ、該中空部が該ガスチャンバと連通されて補助
チャンバとして機能することを特徴としている。請求項
3記載の本発明の磁性体壁面走行装置は、請求項1又は
2記載の装置において、上記の前輪及び後輪のうちの一
方は、左右に離隔して配設された一対の駆動輪として構
成され、上記の前輪及び後輪のうちの他方は、車体の左
右方向中央に左右に隣接して配設された一対の従動輪と
して構成されていることを特徴としている。
【0013】請求項4記載の本発明の磁性体壁面走行装
置は、磁性体壁面上を移動する磁性体壁面走行装置であ
って、車体と、該車体に装備され該車体を該磁性体壁面
に吸着させる磁力式吸着機構と、該車体に装備された前
輪及び後輪とをそなえ、上記の前輪及び後輪のうちの一
方は、左右に離隔して配設された一対の駆動輪として構
成され、上記の前輪及び後輪のうちの他方は、車体の左
右方向中央に左右に隣接して配設された一対の従動輪と
して構成されていることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。図1〜図3は本発明の一実施
形態にかかる磁性体壁面走行装置を示すもので、図1は
その側面視に応じた縦断面図(ただし、一部は側面を示
す)、図2はその平面図、図3はその駆動車輪及び駆動
装置の構成を示す要部断面図である。
【0015】図1,図2に示すように、本実施形態の磁
性体壁面走行装置(以下、走行装置と略す)は、車体で
ある正四面体状テトラポッド型フレーム(以下、フレー
ムと略す)10と、フレーム10の中央部に設置されて
フレーム10を走行壁面170に吸着させる磁力式吸着
機構50と、左右一対の駆動車輪(駆動輪)60a,6
0bと、左右一対の従動車輪(従動輪)80a,80b
とから構成されている。フレーム10の走行壁面170
に面する3つの稜角のうち、2つの稜角に、駆動車輪6
0a,60bがそれぞれ駆動装置70a,70bを介し
て隔離して平行に配設され、残る1つの稜角に、従動車
輪80a,80bが支持部材90を介して互いに隣接し
て配設される。
【0016】また、図1に二点差線で示すように、駆動
車輪60a,60bに近接して作業ツールAを付設した
り、走行装置の作業状況を監視するための監視カメラユ
ニットBをフレーム10の上部に挿設することもできる
ように構成されている。以下に、フレーム10、移動機
構(駆動車輪60a,60b,駆動装置70a,70
b,従動車輪80a,80b)、磁力式吸着機構50に
ついて詳細に説明する。
【0017】まず、フレーム10について説明する。フ
レーム10は、図1,図2に示すように、その4つの稜
角にそれぞれ配設された円筒フレーム部材11a〜11
dと、これらの円筒フレーム部材11a〜11dを相互
に結ぶ6つの稜辺にそれぞれ配設された中空矩形状フレ
ーム12a〜12fとをそなえて形成される。各中空矩
形状フレーム12a〜12fの両端部はそれぞれ対応す
る円筒フレーム部材11a〜11dに気密結合され、正
四面体状のフレーム10が形成されている。
【0018】ここで、中空矩形状フレーム12a〜12
fは、内部を中空とするとともに、図示しない配管によ
りそれぞれ直列に連通して、磁力式吸着機構50にそな
えられるシリンダ21の内部のガスチャンバ25に連通
するよう接続されている。つまり、中空矩形状フレーム
12a〜12fは、フレーム10を構成する部材である
と同時に、このガスチャンバ25の補助チャンバとして
も機能しうるように、ガスチャンバ25及び中空矩形状
フレーム12a〜12fは配管により互いに直列に接続
されている。これにより、大容量のチャンバを形成して
おり、チャンバ内よりガス抜けが生じた場合にも圧力の
急低下がないように構成されているのである。
【0019】また、円筒フレーム部材11cの端部に
は、円筒状の中継箱100が挿設され、直列に連通する
中空矩形状フレーム12a〜12fへ接続される図示し
ないガス配管や、作業ツールA,監視カメラユニットB
にかかるケーブル等がこの中継箱100に接続されてい
る。そして、これらの配管やケーブルは、中継箱100
でケーブル類110として1つにまとめられて図示しな
い操作盤へ接続されている。
【0020】次に、移動機構について説明する。前述の
通り、駆動車輪60a,60bは、図1,図2に示すよ
うに、それぞれ、両方向に回転駆動可能な駆動装置70
a,70bを介してフレーム10に設置され、また、従
動車輪80a,80bは、互いに同一軸心線上に配置さ
れた車軸81a,81bを介してそれぞれ支持部材90
に軸支される。
【0021】つまり、駆動車輪60a,60bは個別に
駆動可能になっており、駆動車輪60a,60bを同期
回転させることによって、走行装置を前後方向に直進さ
せることができ、また、駆動車輪60a,60bを差動
回転させることによってステアリング機能(車輪を転舵
する機能)を設けること無しに走行装置を左折・右折旋
回できるようになっている。さらに、従動車輪80a,
80bもそれぞれ個別の車軸81a,81bにより駆動
車輪60a,60bに独立して追従できるようになって
おり、走行装置の旋回を容易に行なえるようになってい
る。
【0022】ここで、駆動車輪60a,60bは、図3
に示すように、それぞれ、外周面が幅方向に円弧状とな
って走行壁面に曲面があっても対応可能な球体状高摩擦
タイヤ(外周面が球面状で且つ摩擦係数の大きいタイ
ヤ)61a,61bを、軽量・高剛性のΣ型ホイール6
2a,62bに装着されたもので、Σ型ホイール62
a,62bが駆動装置70a,70bにそれぞれ軸支さ
れている。
【0023】また、駆動装置70a,70bは、それぞ
れ、円筒フレーム部材11a,11bに固設されるモー
タ71a,71bと、減速機72a,72bと、ベベル
ギヤ機構73a,73bとをそなえて構成される。ベベ
ルギヤ機構73a,73bは、それぞれ、一端を駆動車
輪60a,60bのΣ型ホイール62a,62bに接続
され、他端を減速機72a,72bの出力軸に接続され
る。また、減速機72a,72bは、それぞれ、入力軸
を、モータ71a,71bに接続されている。かかる構
造により、モータ71a,71bの回転を、減速機72
a,72bで減速したのち、互いに噛合する1対のベベ
ルギヤからなるベベルギヤ機構73a,73bを介し
て、モータ71a,71bの軸心線方向と角度を有する
軸心線上に配設された駆動車輪60a,60bに屈曲伝
達させているのである。
【0024】次に、磁力式吸着機構50について説明す
る。磁力式吸着機構50は、図1,図2に示すように、
走行壁面170に垂直をなすように方向設定されてフレ
ーム10の中央部に固設される壁面接地力調整用のガス
シリンダ機構20と、このガスシリンダ機構20の可動
部に揺動可能に軸支される磁石付き従動走行装置(従動
走行装置)55とから構成されており、ガスシリンダ機
構20により所定の引張力で従動走行装置55を支持す
ることにより、駆動車輪60a,60b,従動車輪80
a,80bの走行壁面170への接地力(吸着力)を所
定の大きさに調整するようになっている。
【0025】ここで、従動走行装置55は、上面をヒン
ジ52によりガスシリンダ機構20にそなえられたロッ
ドエンド部材33に枢着された車体部材51と、車体部
材51内に固設された磁石40と、車体部材51の両側
面に配設されて走行壁面170上を従動走行する左右一
対のクローラユニット53a,53bとから構成され、
ヒンジ52は、車体部材51とロッドエンド部材33と
を枢着するピン54をそなえ、車体部材51をガスシリ
ンダ機構20に揺動可能に接続する。
【0026】磁石40は車体部材51内に固設されクロ
ーラユニット53a,53bの接地レベルよりも上方に
位置しているので、従動走行装置55が走行壁面170
へ接地していれば、当然ながら磁石40は走行壁面17
0から所定距離だけ離隔した位置となり、これにより磁
石40の走行壁面170への吸着力は一定になる。ま
た、前述のように、従動走行装置55はガスシリンダ機
構20に揺動可能に接続されているため、例えば、走行
壁面170に局所的な傾きや凹凸や段差があった場合に
は、駆動車輪60a,60b及び従動車輪80a,80
bの各接地点を結んだ基準面に対して、クローラユニッ
ト53a,53bが前後に傾動しながら走行面170の
傾き等に沿わせることができるようになっている。した
がって、走行壁面170に傾き等があっても従動走行装
置55の磁石40は走行壁面170から所定距離範囲内
に離隔した位置に維持されて磁石40の吸着力が略一定
に保たれるようになっているのである。
【0027】さらに、走行装置が、図1中に二点鎖線で
示すような段差付きの走行面180を走行する場合、そ
の段差185を乗り越える(即ち、走行壁面180の低
面部180aから高面部180bへと乗り上げる)際に
は、磁石付き従動装置55のクローラユニット53a,
53bは、走行壁面180の低面部180aに面接地し
た状態から前端部を段差185の角部185aに当接す
ると角部185aから反力を受ける。これにより、磁石
付き従動装置55は、ピン54を中心に傾動し、図1に
二点鎖線で示すように走行壁面180の低面部180a
に対して段差185に応じた揺動角度θだけ上方に傾
き、段差185を容易に乗り越えることができるように
なっている。
【0028】次に、ガスシリンダ機構20について説明
する。ガスシリンダ機構20は、図1に示すように、フ
レーム10の円筒フレーム部材11dに固定されて内部
にガスチャンバ25を有するシリンダ21と、このガス
チャンバ25の上方に装備されたピストン30と、ピス
トン30の下方に結合されガスチャンバ25を貫通する
ようにそなえられたピストンロッド32aと、ピストン
ロッド32aの下端に結合されてピン54をそなえるロ
ッドエンド部材33と、シリンダ21の内部下端に固設
される筒状のスペーサ部材22とからなり、ピン54は
ヒンジ52の構成要素となっている。
【0029】ピストンロッド32aは、シリンダ21の
下方から走行壁面170側へ突出して、走行壁面170
に対して離接方向へ移動しうるようになっており、ガス
チャンバ25に圧力を供給することによって、ロッドエ
ンド部材33を介して、従動走行装置55を懸吊する引
張力を発揮して磁石40によるの走行壁面170への接
地力(吸着力)を調整して、駆動車輪60a,60b,
従動車輪80a,80bに分散伝播させるようになって
いる。
【0030】ロッドエンド部材33は、図1に示すよう
に、下に凸の曲面で形成されたガイド面33aをそなえ
ている。このガイド面33aは、ピン54を中心とした
従動走行装置55の揺動を一定範囲内に規制するもの
で、部分円筒面状に形成されている。このガイド面33
aの下方には、車体部材51の上面部51aが近設され
ており、車体部材51がピン54を中心に揺動した場
合、ガイド面33aの両端部33b,33cが車体部材
51の上面部51aに当接して車体部材51の傾動を規
制するようになっている。この構造により、従動走行装
置55は、ピン54を中心に揺動可能であるとともに、
この揺動角度がロッドエンド部材33により一定範囲内
に規制されるようになっているのである。
【0031】このように、従動走行装置55の揺動を規
制するのは次の理由による。つまり、従動走行装置55
の揺動を規制しない場合には、例えば、走行装置が段差
185を乗り越えようとする時に、走行装置の移動速度
が速かったり、段差185が大きなものであったりする
と、従動走行装置55が段差185に弾かれるようにし
て上方へと過剰に揺動してしまう(揺動角度θが過剰に
大きくなってしまう)虞がある。
【0032】また、走行装置が、蛇行しながら段差18
5を乗り越えようとしたり、駆動車輪60a,60bが
片輪ずつ段差185を乗り越えていくような姿勢で段差
185に突入する等の場合も、従動走行装置55への力
の作用によっては従動走行装置55が過剰に揺動してし
まう(揺動角度θが過剰に大きくなってしまう)ことが
考えられる。
【0033】このように、走行壁面180に対する従動
走行装置55(磁石40)の傾き(揺動角度θ)が過剰
に大きくなると、磁石40の走行壁面180への吸着力
が減少してしまう。つまり、従動走行装置55の過剰な
傾斜は、磁石40の走行壁面180からの隔離を招くこ
とによる吸着力の低下だけでなく、磁力の方向が走行壁
面180に対して傾斜することによる吸着力の低下も生
じて、吸着力の大幅な低下を招いてしまうのである。例
えば、揺動角度θが0度のとき、つまり、従動走行装置
55が走行壁面180に完全に接地しているときの磁石
40の走行壁面180への磁力(吸着力)Fは、走行壁
面180に対して磁束の発生する面積S(磁石40の走
行壁面180に向き合う面の面積)と磁束密度qとの積
(F=q・S)で表される。揺動角度θが生じると、磁
石40の走行壁面170への磁力(吸着力)Fは、面積
S,磁束密度q,cosθの積(F=q・S・cos
θ)にほぼ等しくなる。これは、磁石40と走行壁面1
80との距離を考慮しない場合であり、揺動角度θが大
きくなるほど磁石40と走行壁面180との距離も大き
くなるため、揺動角度θが過剰に大きくなることは、吸
着力の大幅な低下を招いてしまうのである。
【0034】このため、従動走行装置55が、必要以上
に上方へと揺動して走行装置を走行壁面180へと吸着
させるのに必要な吸着力が失われることのないように、
上述のように従動走行装置55の揺動を規制している。
換言すれば、従動走行装置55を走行壁面180に指向
させるようにしているのである。つまり、従動走行装置
55を揺動可能にロッドエンド部材33に取り付けると
ともに、この従動走行装置55の揺動を所定角度内に規
制することで、段差185への乗り移り容易性の確保
と、走行装置の走行壁面180からの剥離の防止とを両
立させようとしているのである。
【0035】さて、スペーサ部材22は、シリンダ2
1,ピストンロッド32a間に同円心上に上方に向けて
配設され、そのフランジ状の下端をシリンダ21に固設
されている。このスペーサ部材22は、その内周面に軸
方向に走る複数の図示しないキー溝をそなえ、ピストン
ロッド32aにはこの溝と摺動可能に係合するキー32
bが装着されており、ピストンロッド32aが軸心線回
りに回動しないようになっている。これにより、従動走
行装置55もガスシリンダ機構20も軸心線回りに回転
することなく所定の姿勢で走行及び前後傾動を行なえる
ようになっている。
【0036】また、スペーサ部材22の径はピストン3
0の径よりも小さいので、ピストン30がシリンダ21
内を下降しても、スペーサ部材22の上端がピストン3
0の下面に当接してピストン30の動きを規制するよう
になっている。これにより、ガスチャンバ25の容積
が、最低限、スペーサ部材22の高さに対応した分だけ
は確保され、上述のチャンバ兼用の中空矩形状フレーム
12a〜12fとともに所要量のチャンバ容積を確保し
ている。これにより、ガスチャンバ25及び中空矩形状
フレーム12a〜12f内の圧力変動が抑制されてガス
シリンダ機構20の耐久性の向上に寄与するようになっ
ている。
【0037】もちろん、スペーサ部材22によりピスト
ン30のストローク規制は、走行装置の通常走行時に、
走行壁面170への従動走行装置55の接地を妨げるよ
うなものではない。尚、ピストン30の頂部には、図1
に示すように離脱用のチャッキング穴aが設けられて、
走行装置を走行壁面170又は走行壁面180から離脱
させる時には、このチャッキング穴aにジャッキアップ
用の機械等に接続された吊要具をチャッキングし、この
吊要具をジャッキアップすることにより、磁石40を走
行壁面170,180から隔離させて吸着力を弱めるこ
とができる。これにより、走行装置を走行壁面170,
180から離脱させることができるようにしている。
【0038】ここで、ガスシリンダ機構20による、従
動走行装置55(磁石40)の走行壁面170への接地
力(吸着力)の、駆動車輪60a,60b,従動車輪8
0a,80bへの分散伝播の仕組みについて詳細に説明
する。上述のようにシリンダ21内のガスチャンバ25
とチャンバ兼用の中空矩形状フレーム12a〜12fは
図示しない配管によって互いに直列に接続されて連通し
ている。また、中空矩形状フレーム12a〜12fに
は、円筒フレーム部材11cに挿設された中継箱100
を介して、ケーブル類110によって例えばコンプレッ
サー等により外部からガスが供給されて圧力が加えられ
ている。つまり、中空矩形状フレーム12a〜12fを
介して外部からガスチャンバ25に所要圧力が供給さ
れ、ガスチャンバ25内は供給圧力に応じた内圧に調整
されているのである。
【0039】ガスチャンバ25に圧力が供給されると、
当然ながら、ガスチャンバ25の容積が増大する方向、
即ちピストン30を上昇させる方向に、シリンダ21と
ピストン30が付勢される。つまり、ガスチャンバ25
内へのガス圧力によって、ピストン30に接続された従
動走行装置55には走行壁面170から引き離す方向へ
の力が作用し、シリンダ21に車体フレーム部材10を
介して接続された駆動車輪60a,60b,従動車輪8
0a,80bには走行壁面170へ押し付ける方向への
力が作用する。
【0040】したがって、ガスチャンバ25内の圧力を
高めると、駆動車輪60a,60b,従動車輪80a,
80bを走行壁面170に押し付け、同時に、従動走行
装置55には走行壁面170から引き離す方向に力を作
用させて走行壁面170への吸着力を減少させることが
できるようになっている。逆に、ガスチャンバ25内の
圧力を低くすると、駆動車輪60a,60b,従動車輪
80a,80bの走行壁面170への押し付け力は弱ま
り、同時に、従動走行装置55に作用する引張力(走行
壁面170から引き離す力)も弱まって従動走行装置5
5の走行壁面170への吸着力を増加させることができ
るようになっている。
【0041】このため、従動走行装置55の走行壁面1
70への吸着力の、駆動車輪60a,60b,従動車輪
80a,80bへの分散の割合を、ガスチャンバ25に
供給する圧力を変化させることで、容易に調節できる。
これにより、磁石40の壁面への吸着力を、駆動車輪6
0a,60b,従動車輪80a,80b、即ち、走行装
置全体にわたって分散伝播させて、安定した状態で走行
装置を走行壁面170に吸着させるとともに、駆動車輪
60a,60b,従動車輪80a,80bに適当な接地
圧を与えて、これらの駆動車輪60a,60b,従動車
輪80a,80bが、走行壁面170上の走行装置を前
後・左右に適宜に移動させることができるようになって
いるのである。
【0042】但し、誤操作によりこのガスシリンダ機構
20への供給ガス圧力を高くしたとしても、従動走行装
置55が走行壁面170より引き離されて走行装置が走
行壁面170より滑落することがないように、かかる供
給ガス圧力は最大でも磁石40の走行壁面170への吸
着力よりも低くなるように設定されている。つまり、走
行装置が、磁石40の吸着力と供給ガス圧力による引張
力との差に相当する吸着力により必ず走行壁面170へ
吸着するようにしているのである。
【0043】本発明の一実施形態としての磁性体壁面走
行装置は上述のように構成されているので、以下のよう
な作用,効果が得られる。本走行装置は、上述のよう
に、磁力式吸着機構50により、走行壁面170に吸着
されるとともに、駆動車輪60a,60b,従動車輪8
0a,80bを、走行装置を移動及び操舵可能な接地圧
で、走行壁面170に接地させながら、以下に示すよう
に、駆動車輪60a,60bを制御して、直進,旋回を
行なう。
【0044】駆動車輪60a,60bを同期回転させる
ことで走行装置を直進させることができ、また、駆動車
輪60a,60bを差動回転させることで走行装置を差
動状態に応じた度合いで旋回させることができる。この
時、駆動車輪60a,60bは、両方向に回転可能であ
るので、適宜に、この駆動車輪60a,60bの回転方
向を選択して走行装置を前進及び後進させる。また、従
動車輪80a,80bは上述のように個別の車軸をそな
えて互いに独立して回転可能であるので、駆動車輪60
a,60bに追従して、直進時は同期回転を、旋回時は
差動回転する。つまり、前後方向については駆動車輪6
0a,60bの回転方向を制御し、左右方向については
駆動車輪60a,60bの回転速度を独立して制御する
だけでよい。このように、本走行装置では、駆動車輪6
0a,60bのみの制御で、走行装置を任意に前後左右
に容易に移動させることができるという利点がある。
【0045】また、走行壁面170に部分的な傾斜や曲
面が場合でも、この傾斜及び曲面に応じて、ガスシリン
ダ機構20にそなえられたピン54を中心に従動走行装
置55が前後に揺動するので、従動走行装置55が走行
壁面170に安定して接地する。したがって、磁石40
と走行壁面170との間隙が一定に規制されて、走行装
置の走行壁面170への吸着力を容易に一定に保持でき
るという利点がある。
【0046】また、走行壁面170に段差があったとし
ても、前述のとおり、従動走行装置55が前後に揺動し
て、この段差への乗り移りを容易に行なえるとともに、
この従動走行装置55はロッドエンド部材33により揺
動を規制されているため、走行壁面170に対する従動
走行装置55の角度が所定以上に大きくなることはな
い。つまり、従動走行装置55の走行壁面170への吸
着力が減衰して、従動走行装置55(走行装置)が走行
壁面170から剥離することがないという利点もある。
【0047】さらに、このガスシリンダ機構20には、
ガスチャンバ25と補助チャンバとして機能する中空矩
形状フレーム12a〜12fとからなる十分な大きさの
チャンバがそなえられているので、上述のように従動走
行装置55の上下位置が路面に追従するようにガスシリ
ンダ機構20が伸縮しても、ガスシリンダ機構20のガ
ス圧の変化は僅かであり、このガスシリンダ機構20の
ガス圧を通じて調整される駆動車輪60a,60bの走
行壁面170への接地圧力の変化も殆ど無い。このた
め、走行装置は走行壁面170上を安定した吸着力で走
行できるという利点がある。また、吸着力が安定する
と、駆動車輪60a,60bを一定の負荷で操作できる
利点もある。したがって、駆動車輪60a,60b及び
ガスシリンダ機構20と従動走行装置55とからなる磁
力式吸着機構50の走行壁面170の形状にあわせた制
御が不要で、その取扱および操作が容易にできるという
利点がある。
【0048】そして、磁石40の走行壁面170への吸
着力の、駆動車輪60a,60b,従動車輪80a,8
0bへの分散の割合を、ガスシリンダ機構20に供給す
る圧力を調整することで容易に設定できるという利点も
ある。また、作業終了時の走行装置の走行壁面170か
らの離脱は、ピストン30のそなえるチャッキング穴a
に吊要具をセットして、ガスシリンダ機構20へのガス
圧力を最大として従動走行装置55の走行壁面170か
らの引張力を最大にする。これにより、従動走行装置5
5の磁石40の走行壁面170への吸着力と、ガスシリ
ンダ機構20が従動走行装置55を走行壁面170から
引っ張る力との差分を最小とすることができ、かかる差
分に応じた小さな力で吊要具によりジャッキアップし
て、走行装置を走行壁面170から容易に離脱できると
いう利点もある。
【0049】また、駆動車輪60a,60bの故障時に
は、ガスシリンダ機構20への供給ガスの圧力を減圧し
て、駆動車輪60a,60b,従動車輪80a,80b
の走行壁面170への接地力を所定の接地力まで減少さ
せ、走行装置を走行壁面170に吸着させつつ中継箱1
00を介して円筒フレーム部材11c(即ち、走行装
置)に繋がれたケーブル類110を引き寄せることで、
走行装置を容易に回収できるという利点もある。
【0050】加えて、本走行装置は、ガスチャンバ25
と補助チャンバに兼用される中空矩形状フレーム12a
〜12fとを図示しない配管で直列に連通させる構造と
して、大容量のチャンバを構成しているので、これらの
チャンバ内の一部からガス抜けが生じても、急激がガス
圧の低下が生じにくい。このようにチャンバ内の圧力は
急激に減ること無く緩やかに減っていくので(減圧冗長
効果)、ガス抜け故障時にも、駆動車輪60a,60
b,従動車輪80a,80bの走行壁面170への接地
力が失われて走行装置が走行壁面上170を滑落してし
まうまでに十分な時間があり、この間に走行装置を回収
するなどの対処が可能であるという利点もある。
【0051】なお、本発明の磁性体壁面走行装置は、上
述の実施形態に限定されるものではなく、種々変形して
実施することができる。例えば、本実施形態では、図1
及び図2に示すように、従動走行装置55にクローラユ
ニットをそなえているが、クローラユニットの代わりに
複数の車輪を並設されてなるガイドローラ群を用いても
よい。
【0052】また、ガスチャンバ25と補助チャンバに
兼用される中空矩形状フレーム12a〜12fとを直列
に連通させているが、並列に連通させる構造や、直列,
並列を組み合わせた構造としてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の磁性体壁面走行装置によれば、磁性体壁面に傾斜
や曲面や段差等がある場合でも、この傾斜,曲面,段差
等に応じて、従動走行装置が傾くので、従動走行装置が
磁性体壁面に安定して接地することができ、従動走行装
置の磁石が磁性体壁面から所定距離だけ離隔した位置に
保持されることになり、磁性体壁面走行装置の磁性体壁
面への吸着力を一定に保持でき、これにより十分な壁面
吸着性能を得られるという利点がある。
【0054】また、この従動走行装置の揺動角度は所定
範囲内に規制されているため、磁性体壁面に対する従動
走行装置の揺動角度が所定以上に大きくなることがな
く、従動走行装置の過剰な傾斜による磁性体壁面への吸
着力の大幅な低下が防止され、磁性体壁面走行装置の磁
性体壁面からの剥離を防止でき、さらには、段差での乗
り移りを容易に行なえるという利点もある。そして、従
動走行装置の磁性体壁面への吸着力と、この吸着力に応
じて前輪,後輪への分散して伝播される各車輪の吸着力
とを、ガスシリンダ機構に供給する圧力を調整すること
により制御するので、容易な操作により壁面吸着性能を
変更できるという利点もある。
【0055】請求項2記載の本発明の磁性体壁面走行装
置によれば、請求項1記載の本発明の磁性体壁面走行装
置に対して、車体に設けられた中空部がガスチャンバと
連通して補助チャンバとして機能するため、チャンバ容
量を大きなものにでき、従動走行装置が、磁性体壁面の
傾斜や曲面等にあわせて追動する場合にも、ガスシリン
ダのピストンの変動に対するガス圧変動が小さくなり、
前輪,後輪の磁性体壁面への接地圧力への変化が少なく
なるため、磁性体壁面上をさらに安定して走行できると
いう利点がある。
【0056】加えて、ガスシリンダ機構のガスチャンバ
内の圧力を所定圧力以上に保てなくなった場合でも、補
助チャンバにより得られるチャンバ容量の増大によっ
て、ガスシリンダ機構(ガスチャンバ)内の圧力の減少
がより緩やかになるので、前輪,後輪の接地力が失われ
て磁性体壁面走行装置が磁性体壁面上を滑落するまでの
時間がより長くなり、その時間内に行なう対応の幅もひ
ろがり、時間的により余裕を持って処置できるという利
点もある。
【0057】請求項3,請求項4記載の本発明の磁性体
壁面走行装置によれば、駆動輪,従動輪がそれぞれ単独
に回転可能であるため、駆動輪のみの制御で、磁性体壁
面走行装置を任意に前後左右に容易に走行させることが
でき、したがって、容易な操作により十分な走行性能を
得られるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる磁性体壁面走行装
置の側面視に応じた縦断面図であり、一部は側面を示し
ている。
【図2】本発明の一実施形態にかかる磁性体壁面走行装
置の平面図である(一部、破断して示す)。
【図3】本発明の一実施形態にかかる磁性体壁面走行装
置の駆動輪及び駆動装置の構成を示す要部断面図であ
る。
【図4】従来の磁性体壁面走行装置の模式的な構成図で
あり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
10 正四面体状テトラポッド型フレーム(車体) 11a,11b,11c,11d 円筒フレーム部材 12a,12b,12c,12d,12e,12f 中
空矩形状フレーム 20 ガスシリンダ機構 21 シリンダ 22 スペーサ部材 25 ガスチャンバ 30 ピストン 32a ピストンロッド 32b キー 33 ロッドエンド部材 33a ロッドエンド部材のガイド面 33b,33c ガイド面の両端部 40 磁石 50 磁力式吸着機構 51 車体部材 51a 車体部材の上面部 52 ヒンジ 53a,53b クローラユニット 54 ピン 55 磁石付き従動走行装置(従動走行装置) 60a,60b 駆動車輪(駆動輪) 61a,61b 球体状高摩擦タイヤ 62a,62b Σ型ホイール 70a,70b 駆動装置 71a,71b モータ 72a,72b 減速機 73a,73b ベベルギヤ 80a,80b 従動車輪(従動輪) 81a,81b 車軸 90 支持部材 100 中継箱 110 ケーブル類 120a,120b 駆動車輪 130 駆動車輪 140 ステアリング機構 150 磁石 160 上下駆動機構部 170 走行壁面(磁性体壁面) 180 段差を有する走行壁面(磁性体壁面) 180a 段差を有する走行壁面の低面部 180a 段差を有する走行壁面の高面部 185 段差 185a 段差の角部 200 吸着機構 300 車体フレーム部材(本体) A 作業ツール B 監視カメラユニット a チャッキング穴 θ 揺動角度

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体壁面上を走行する磁性体壁面走行
    装置であって、 車体と、該車体に装備され該車体を該磁性体壁面に吸着
    させる磁力式吸着機構と、該車体に装備された前輪及び
    後輪とをそなえ、 該磁力式吸着機構は、 該車体に固定され内部にガスチャンバを有するシリン
    ダ,該シリンダ内の該ガスチャンバの上方に装備された
    ピストン,該ピストンに結合され該シリンダの下方から
    該磁性体壁面方向へ向けて突出し該磁性体壁面方向に対
    して離接方向へ移動しうるピストンロッドからなるガス
    シリンダ機構と、 該ガスシリンダ機構の該ピストンロッドの下端部に所定
    範囲内で揺動可能に装備され該磁性体壁面上を従動走行
    する従動走行装置と、 該従動走行装置の該磁性体壁面への接地時に該磁性体壁
    面から所定距離だけ離隔した位置となるように該従動走
    行装置に配設された磁石と、をそなえ、 上記の前輪及び後輪の該磁性体壁面への接地時に上記の
    従動走行装置を所定の接地圧で該磁性体壁面に接地させ
    るように、該ガスチャンバ内のガス圧が設定されている
    ことを特徴とする、磁性体壁面走行装置。
  2. 【請求項2】 該車体に中空部が設けられ、該中空部が
    該ガスチャンバと連通されて補助チャンバとして機能す
    ることを特徴とする、請求項1記載の磁性体壁面走行装
    置。
  3. 【請求項3】 上記の前輪及び後輪のうちの一方は、左
    右に離隔して配設された一対の駆動輪として構成され、
    上記の前輪及び後輪のうちの他方は、車体の左右方向中
    央に左右に隣接して配設された一対の従動輪として構成
    されていることを特徴とする、請求項1又は2記載の磁
    性体壁面走行装置。
  4. 【請求項4】 磁性体壁面上を移動する磁性体壁面走行
    装置であって、 車体と、該車体に装備され該車体を該磁性体壁面に吸着
    させる磁力式吸着機構と、該車体に装備された前輪及び
    後輪とをそなえ、 上記の前輪及び後輪のうちの一方は、左右に離隔して配
    設された一対の駆動輪として構成され、上記の前輪及び
    後輪のうちの他方は、車体の左右方向中央に左右に隣接
    して配設された一対の従動輪として構成されていること
    を特徴とする、磁性体壁面走行装置。
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