JP2001151097A - ブレーキ液圧制御用電磁弁及びそれを備えたブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

ブレーキ液圧制御用電磁弁及びそれを備えたブレーキ液圧制御装置

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JP2001151097A JP34086499A JP34086499A JP2001151097A JP 2001151097 A JP2001151097 A JP 2001151097A JP 34086499 A JP34086499 A JP 34086499A JP 34086499 A JP34086499 A JP 34086499A JP 2001151097 A JP2001151097 A JP 2001151097A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量のブレーキ液の流動によって発生する圧
力振動による騒音を防止する。 【解決手段】 導通経路(弁孔)13及び弁座14を構
成する第1のシートバルブと、導通経路11を有すると
共に弁座14に着座することによって導通経路13を遮
断する弁体10を有する第1のプランジャ12を備え
る。そして、導通経路11内に弁座16aを構成する第
2のシートバルブ16を備えると共に、第1のプランジ
ャ12に直列に第2のプランジャ18を配置する。そし
て、第1のプランジャ12と第1のシートバルブ15の
間にスプリング24を配置し、第1、第2のプランジャ
12、18の間にスプリング23を配置する。これによ
り、ABS制御中の増圧タイミングには、弁体10が弁
体14に着座し、弁体17が弁座16aから離れ、導通
経路11を通じてのみ管路A1から管路A2へのブレー
キ液の流動が可能となるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両におけるブレ
ーキ液圧制御用電磁弁及びそれを備えたブレーキ液圧制
御装置に関し、例えば車両におけるブレーキ液圧を増減
圧することによって、車輪のロック傾向を回避するとい
うABS制御を行うABSアクチュエータに適用して好
適である。
【0002】
【従来の技術】ABS制御に用いられるABSアクチュ
エータには、ABS制御を行うための油圧回路が備えら
れている。ABSアクチュエータは、この油圧回路を構
成する各管路の連通・遮断状態を各種制御弁で制御する
ことによりホイールシリンダにかかるブレーキ液圧の増
減圧を行っている。
【0003】この各種制御弁として、マスタシリンダと
ホイールシリンダを結ぶ管路の連通・遮断状態を制御す
る増圧制御弁(ノーマリオープン弁)がある。
【0004】この増圧制御弁は、通常ブレーキ時(非A
BS制御時)には連通状態にされており、マスタシリン
ダ側からホイールシリンダ側へのブレーキ液の流動を許
容するように動作する。
【0005】そして、増圧制御弁は、ABS制御中の保
持タイミング時や減圧タイミング時には遮断状態にされ
て、マスタシリンダ側からホイールシリンダ側へのブレ
ーキ液の流動を禁止するように動作し、ABS制御中の
増圧タイミング時には連通状態にされてマスタシリンダ
側からホイールシリンダ側へのブレーキ液の流動を許容
するように動作する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
増圧制御弁では、弁孔の径を通常ブレーキ時にブレーキ
液の流動が確保できる程度に設定する必要があるため、
ABS制御中の増圧タイミング時に連通状態にされると
瞬間的に大量のブレーキ液を流動させてしまう。
【0007】この大量のブレーキ液の流動による油撃が
大きな脈動圧力を発生させ、圧力振動による騒音を発生
させるという問題がある。
【0008】また、このような問題は減圧制御弁(ノー
マリオフ弁)についても同様のことが言える。
【0009】本発明は上記問題に鑑みて成され、圧力振
動による騒音を防止することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1乃至6に記載の発明においては、ブレーキ
液が流動する第1の導通経路(13)を有し、第1の弁
座(14)を構成する第1のシートバルブ(15)と、
第1の弁座に着座することによって第1の導通経路を遮
断させる第1の弁体(10)を有し、ブレーキ液が流動
する第2の導通経路(11)が形成されていると共に該
第2の導通経路(11)に第2の弁座(16a)を構成
する第2のシートバルブ(16)が配置されてなる第1
のプランジャ(12)と、第1のプランジャに直列に配
置され、第2の弁座(16a)に着座することによって
第2の導通経路を遮断させる第2の弁体(17)を有し
た第2のプランジャ(18)と、第1、第2のプランジ
ャの周囲に配置され、通電によって第1、第2のプラン
ジャを駆動するための励磁回路を形成するコイル(2
5)とを備え、第1の弁体が第1の弁座から離れている
と共に、第2の弁体が第2の弁座から離れており、第
1、第2の導通経路を共に導通状態とする全開状態と、
第1の弁体が第1の弁座に着座して第1の導通経路を遮
断状態にしており、第2の弁体が第2の弁座から離れて
第2の導通経路を連通状態にしている半開状態と、第1
の弁体が第1の弁座に着座していると共に、第2の弁体
が第2の弁座に着座しており、第1、第2の導通経路を
共に遮断状態とする全閉状態とに制御されることを特徴
としている。
【0011】このように、第1、第2のプランジャを駆
動することによって、第1、第2の導通経路を共に連通
状態にする全開状態と、第1の導通経路を遮断状態にす
ると共に第2の導通経路を連通状態にする半開状態と、
第1、第2の導通経路を共に遮断状態にする全閉状態と
が制御できるようにしている。このため、ブレーキ制御
の増圧時は半開状態にすることで全開状態の場合と比べ
てブレーキ液の流動を少なくすることができ、大量のブ
レーキ液の流動に基づく圧力振動をなくすことができ
る。
【0012】請求項2に記載の発明においては、第1の
シートバルブと第1のプランジャとの間には、第1の弁
体が第1の弁座に着座する方向に第1のプランジャを付
勢する第1のスプリング(24)が備えられており、第
1のプランジャと第2のプランジャとの間には、該第1
のプランジャ及び第2のプランジャが互いに離れる方向
に付勢する第2のスプリング(23)が備えられてお
り、第2のスプリングの弾性力は、第1のスプリングの
弾性力よりも大きくなっており、全開状態は、第2のス
プリングの弾性力が第1のスプリングの弾性力に打ち勝
って、第1の弁体が第1の弁座から離れるようになって
いることを特徴としている。
【0013】このように、第1、第2のスプリングを配
置し、第1のスプリングの弾性力よりも第2のスプリン
グの弾性力が打ち勝つようにすることで、全開状態の際
には第1の弁体が第1の弁座から離れ、第1の導通経路
が連通状態となるようにできる。
【0014】請求項4に記載の発明においては、半開状
態において、第1の弁体に対して、該第1の弁体の上流
側からかかるブレーキ液圧と、該第1の弁体の下流側か
らかかるブレーキ液圧との圧力差が、第1のスプリング
と第2のスプリングとの合力よりも大きくなるように、
第1の弁体の受圧面積が設定されていることを特徴とし
ている。
【0015】このような構成とすることにより、第1の
弁体に対して、該第1の弁体の上流側からかかるブレー
キ液圧と、該第1の弁体の下流側からかかるブレーキ液
圧との圧力差が、第1のスプリングと第2のスプリング
との合力よりも大きくなって、コイルへの通電を行わな
い状態において、半開状態を保持することができる。
【0016】請求項7に記載の発明においては、第1の
弁体は、第2のシートバルブで構成されていることを特
徴としている。
【0017】このように、第1の弁体を第2のシートバ
ルブで構成することにより、部品点数の削減を図ること
ができる。
【0018】請求項8に記載の発明においては、コイル
はヨーク(27)で囲まれており、第1のシートバルブ
とヨークの間には、磁性材料からなるリング部材(2
8)のみが配置されていることを特徴としている。
【0019】このように、第1のシートバルブとヨーク
の間にリング部材のみが配置されるようにすることによ
り、コイルが形成する励磁回路が非磁性部材であるスリ
ーブを一回しか通過しないようにできるため、磁気効率
を向上させることができる。
【0020】請求項9に記載の発明におては、第1、第
2のプランジャ(12、18)は、孔を有する筒状のス
リーブ(19)内に収容されており、スリーブ(19)
のうち、第1、第2のプランジャ(12、18)の間の
間隙の外周部のみが非磁性体で構成されていることを特
徴としている。
【0021】このような構成により、励磁回路が非磁性
体を通過しなくてもすむため、磁気効率の向上を図るこ
とができる。
【0022】請求項10に記載の発明においては、第1
のシートバルブ(15)を、スリーブ(19)の孔内に
収容されるようにすることを特徴としている。
【0023】このような構成とすれば、電磁弁をブレー
キ液圧制御装置のハウジング(7)に組付ける際に必要
とされる組付け構造を第1のシートバルブ(15)では
なく、スリーブ(19)に形成すればよいため、第1の
シートバルブ(15)の構成を簡略化することができ
る。
【0024】請求項11に記載の発明においては、第1
のシートバルブ(15)は、第1の弁座(14)及び第
1の導通経路(13)を構成する略円筒形状のシートバ
ルブ部(15A)と、シートバルブ部(15A)の外周
部を囲む略円筒形状のガイド部(15B)とを有して構
成されており、ガイド部(15B)の内径は、第1、第
2のプランジャ(12、18)の外径よりも大きくなっ
ていることを特徴としている。
【0025】このような構成においては、ガイド部(1
5B)の中空部を通じて第1、第2のプランジャ(1
2、18)等を組付けることができるため、各種部品を
一方向から組付ける一方向組付けが可能となり、組付け
の容易化を図ることができる。
【0026】請求項12に記載の発明においては、第1
のシートバルブ(15)にはチェックバルブ(40、4
0a、41)が備えられていることを特徴としている。
【0027】このように、チェックバルブを備えること
により、運転者がブレーキペダルを戻した時にブレーキ
液の返流を速やかに行え、ブレーキフィーリングを向上
させることができる。
【0028】請求項13に記載の発明においては、ブレ
ーキ液が流動する第1の導通経路(53)を有すると共
に該第1の導通経路(53)に第1の弁座(54)を構
成し、さらに、ブレーキ液が流動する第2の導通経路
(11)が形成されていると共に該第2の導通経路(5
1)に第2の弁座(52)を構成するシートバルブ(5
0)を備えており、1つの部材で2つのシートバルブを
構成していることを特徴としている。
【0029】このように、精密加工、硬度が要求される
シートバルブを1つの部材で形成することにより、他の
部品の製造の容易化を図ることができ、生産性を向上さ
せることができる。
【0030】なお、請求項14に示すように、請求項1
乃至13に記載のブレーキ液圧制御用電磁弁が、マスタ
シリンダとホイールシリンダとの間に配置されてなるブ
レーキ液圧制御装置は、第1及び第2の導通経路よりも
上流側をマスタシリンダ(1)に接続し、第1及び第2
の導通経路よりも下流側がホイールシリンダ(2)に接
続するように配置される。
【0031】また、請求項15に記載の発明において
は、第1、第2の導通経路(13、53、71、51、
73)のいずれか一方はブレーキ液の流動を制限する絞
り部を有してなり、第1、第2のプランジャ(12、1
8)が、それぞれの間に隙間を有して軸方向に連続的に
配置されてなる電磁弁であって、コイル手段(19、2
5、27)へ通電を行うと、第1、第2のプランジャが
互いに近づくように、該第1、第2のプランジャをスプ
リング手段(23、24)の付勢力に抗して摺動させ、
第1の手段(14、77)がブレーキ液の流動方向の上
流側から下流側に動き、第2の手段(17、75)がブ
レーキ液の流動方向の下流側から上流側に動くように構
成され、コイル手段への通電を制御することにより、第
1、第2の導通経路が共に連通している全開状態と、第
1、第2の導通経路のうち絞り部を有する方が連通して
いる半開状態と、第1、第2の連通通路が共に遮断して
いる全閉状態とに制御されることを特徴としている。
【0032】このように、第1、第2のプランジャを駆
動することによって、第1、第2の導通経路を共に連通
状態にする全開状態と、第1の導通経路と第2の導通経
路のうち絞り部が備えられた側を連通状態にする半開状
態と、第1、第2の導通経路を共に遮断状態にする全閉
状態とが制御できるようにしている。このため、ブレー
キ制御の増圧時は半開状態にすることで全開状態の場合
と比べてブレーキ液の流動を少なくすることができ、大
量のブレーキ液の流動に基づく圧力振動をなくすことが
できる。
【0033】例えば、請求項16に示すように、第2の
導通経路が絞り部を有している場合、コイル手段に通電
が行われていないときには全開状態となり、コイル手段
に通電が行われているときには全閉状態となり、コイル
手段に通電が行われてコイル手段に対する通電が終了し
た後、第1の導通経路が遮断されるとともに第2の導通
経路が連通する半開状態となるように構成することがで
きる。
【0034】また、請求項17に示すように、第1の導
通経路が絞り部を有している場合、コイル手段に通電が
行われていないときには全閉状態となり、コイル手段に
通電が行われているときには全開状態となり、コイル手
段に通電が行われてコイル手段に対する通電が終了した
後、第2の導通経路が遮断されるとともに第1の導通経
路が連通する半開状態となるように構成してもよい。
【0035】請求項20に記載の発明においては、スプ
リング手段は、第1、第2のプランジャの間に配置さ
れ、第1第2のプランジャが互いに離れる方向へ力を発
生させる第1のスプリング(23)と、第1のプランジ
ャと第1の部材との間に配置され、第1のプランジャが
第2のプランジャに近づくように力を発生させる第2の
スプリング(24)とを有し、第1のスプリングの力は
第2のスプリングの力よりも大きく、第1、第2のスプ
リングの合力がスプリング手段の力になっていることを
特徴としている。
【0036】このような構成とすることにより、ノーマ
リオープンの電磁弁においては、全開状態の際には第1
の連通通路が連通状態となるようにでき、ノーマリオフ
の電磁弁においては第1の連通通路が遮断状態となるよ
うにできる。
【0037】請求項23に記載の発明においては、第1
の手段のうちブレーキ液流動方向の上流側においてブレ
ーキ液圧を受ける領域は、第1の手段のうち上流側にか
かるブレーキ液圧と下流側にかかるブレーキ液圧との圧
力差が、スプリング手段の力よりも大きくなるように設
定されていることを特徴としている。また、請求項24
に記載の発明においては、第1の手段の上流側において
ブレーキ液圧を受ける領域は、第1の手段のうち上流側
にかかるブレーキ液圧と下流側にかかるブレーキ液圧と
の圧力差が、第1のスプリングと第2のスプリングの力
の合力よりも大きくなるように設定されていることを特
徴としている。これらのような構成とすることにより、
請求項4と同様の効果を得ることができる 請求項27に記載の発明においては、第2のシートバル
ブと第1の弁体は、同じ部材で構成されていることを特
徴としている。これにより、請求項7と同様の効果を得
ることができる。
【0038】請求項28に記載の発明においては、コイ
ル手段は、コイル(25)と、コイルの外周を囲うよう
に配置されたヨーク(27)と、円筒形状を成す非磁性
体材料で構成され、第1、第2のプランジャを収容する
スリーブ(19)とを有し、さらに、ヨークと第1のシ
ートバルブの間においては、スリーブが介在せず磁性材
料からなるリング部材(28)が配置されていることを
特徴としている。このような構成により、請求項8と同
様の効果を得ることができる。
【0039】請求項29に記載の発明においては、コイ
ル手段は、円筒形状を成す基本的に磁性材料からなるス
リーブ(19)を有し、第1、第2のプランジャはスリ
ーブ内に収容されるようになっており、スリーブは、第
1のプランジャと第2のプランジャとの間の間隙の外周
に相当する位置が非磁性材料(19a)で構成されてい
ることを特徴としている。これにより、請求項9と同様
の効果を得ることができる。
【0040】請求項30に記載の発明においては、第1
のシートバルブは、第1、第2のプランジャと共にスリ
ーブの孔内に収容されていることを特徴としている。こ
れにより、請求項10と同様の効果を得ることができ
る。
【0041】請求項31に記載の発明においては、第1
のシートバルブは、第1の弁座および第1の導通経路を
構成する略円筒形状のシートバルブ部(50)と、シー
トバブル部の外周部を囲む略円筒形状のガイド部(5
9)とを有して構成されており、ガイド部の内径は第
1、第2のプランジャの外径よりも大きくなっているこ
とを特徴としている。これにより、請求項11と同様の
効果を得ることができる。
【0042】請求項32に記載の発明においては、第1
のシートバルブは、第1の導通経路に並列な管路(4
0)を有し、また、ブレーキ液流動方向の下流側のブレ
ーキ液圧が上流側のブレーキ液圧よりも高くなるときに
のみ管路においてブレーキ液の流動を許容するチェック
バルブ(41)を有していることを特徴としている。こ
のような構成により、請求項12と同様の効果を得るこ
とができる。
【0043】なお、上記した括弧内の符号は、後述する
実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。
【0045】(第1実施形態)図1に、本発明の一実施
形態であるABSアクチュエータを採用するブレーキ装
置の配管構成を示す。
【0046】図1に示すように、マスタシリンダ(以
下、M/Cという)1とホイールシリンダ(以下、W/
Cという)2との間は管路Aによって接続されている。
この管路Aを通じて、M/C1側からW/C2側にブレ
ーキ液が流動できるようになっている。この管路Aには
増圧制御弁3が備えられており、この増圧制御弁3によ
って管路Aの連通・遮断状態を制御できるようになって
いる。なお、この増圧制御弁3にはW/C2側からM/
C1側へのブレーキ液の流動のみを許容する逆止弁が含
まれる。
【0047】そして、管路Aのうち、増圧制御弁3より
もW/C2側(下流側)には、リザーバ4につながる管
路Bが接続されている。この管路Bには減圧制御弁5が
備えられており、この減圧制御弁5によって管路Bの連
通・遮断状態を制御できるようになっている。この減圧
制御弁5は、通常ブレーキ時には遮断状態とされてお
り、ABS制御中の減圧タイミング時に連通状態にされ
て管路A内のブレーキ液をリザーバ4に逃がし、W/C
圧の減圧を行うように作動する。
【0048】さらに、管路Aのうち増圧制御弁3よりも
M/C1側(上流側)と、リザーバ4との間が管路Cに
よって接続されている。この管路Cにはポンプ6が備え
られており、リザーバ4に逃がされたブレーキ液の吸入
吐出を行い、管路Aにブレーキ液を返流できるようにな
っている。
【0049】次に、図2に、増圧制御弁3をABSアク
チュエータのハウジング7に配置した時の断面構成を示
す。以下、この図に基づき増圧制御弁3の構成を説明す
る。
【0050】この増圧制御弁3は、ポペットタイプの電
磁弁で構成されており、ハウジング7に予め形成された
凹部7aに収容されたのち、ハウジング7の一部をかし
めることによってハウジング7に固定される。なお、ハ
ウジング7に形成された凹部7aは、ハウジング7に備
えられた管路Aに連通するように形成されており、増圧
制御弁3よりも上流側の管路A1がM/C1に接続さ
れ、下流側の管路A2がW/C2に接続される構成とな
っている。
【0051】この増圧制御弁3には、先端部が第1の手
段としての弁体10を成していると共に軸方向に貫通す
る導通経路(貫通孔)11が形成された中空形状を成し
ている第1のプランジャ12、ブレーキ液の導通経路
(弁孔)13が形成されていると共に第1のプランジャ
12の弁体10が着座する弁座14を備えてなる第1の
シートバルブ(第1の部材)15、第1のプランジャ1
2の導通経路11内に備えられた第2のシートバルブ
(第2の部材)16、第2のシートバルブ16に着座す
る第2の手段としての弁体17を備えた第2のプランジ
ャ18、第1、第2のプランジャ12、18を収容する
スリーブ19が備えられている。
【0052】第1、第2のプランジャ12、18を収容
するスリーブ19は、例えば非磁性体であるステンレス
で形成されている。このスリーブ19は、一面が開口し
たコップ形状を成しており、コップ底面が略球形状を成
している。第1のプランジャ12はコップ形状を成すス
リーブ19の入口側に配置され、先端部12aがスリー
ブ19の外部に突き出た状態になっている。一方、第2
のプランジャ18はスリーブ19の底面側に配置されて
いる。そして、スリーブ19内を第1、第2のプランジ
ャ12、18がそれぞれ摺動するようになっている。な
お、第2のプランジャ18はスリーブ19の底面に接す
るようになっており、第2のプランジャ18がスリーブ
19底面に接すると、第2のプランジャ18の紙面上方
向への摺動が規制されるようになっている。
【0053】第1のシートバルブ15は、ハウジング7
に形成された凹部7a内に嵌入されており、ハウジング
7の一部がかしめられて、ハウジング7に固定されるよ
うになっている。第1のシートバルブ15の導通経路1
3はブレーキ液の流動方向の上流側を下流側よりも径大
とした段突き部を有しており、この段突き部のコーナー
位置がテーパ形状にされていて弁座14を構成してい
る。また、径が小さくなっている下流側の部位におい
て、導通経路13には第1のプランジャ12の先端部1
2aが嵌入されている。そして、導通経路13の径が大
きくされた部位まで第1のプランジャ12の先端部12
aが突き出た状態にされ、この突き出た部分の外周を囲
むように弁体10が備えられている。そして、第1のプ
ランジャ12がスリーブ19内を紙面上方向に摺動する
ことにより、弁体10が弁座14に着座して導通経路1
3を遮断できるようになっている。
【0054】第1のシートバルブ15の側壁には、導通
経路13と第1のシートバルブ15の外部とを連通させ
る貫通孔15aが形成されている。この貫通孔15aを
通じて管路A1のブレーキ液が管路A2に流動されるよ
うになっている。この貫通孔15aの径の設定は任意に
行えるが、本実施形態では通常ブレーキ時において管路
A1から管路A2へ十分にブレーキ液が流動できる程度
の径に設定している。
【0055】なお、第1のシートバルブ15に形成され
た導通経路13の入口(管路A1側の開口部)及び貫通
孔15aの入口(管路A2側の開口部)には、それぞれ
フィルタ20、21が備えられており、増圧制御弁3内
にブレーキ液に混入した異物が入り込まないようになっ
ている。
【0056】第1のプランジャ12の導通経路11を形
成する内壁面は、ブレーキ液の上流側から下流側に向か
って段階的に径が大きくされた段突き形状を成してい
る。この段突き形状の所定位置に第2のシートバルブ1
6が圧入固定されて、第1のプランジャ12と一体にな
っている。この第2のシートバルブ16の弁孔16bに
よって導通経路11に絞り効果が得られるようになって
いる。また、導通経路11内には、第2のプランジャ1
8の弁体17が挿入された状態となっている。そして、
第2のプランジャ18がスリーブ19内を紙面下方向に
摺動することにより、球状にされた弁体17の先端部1
7aが第2のシートバルブ16の弁座16aに着座して
導通経路11を遮断できるように構成されている。な
お、第2のプランジャ18の弁体17のリフト量L1
(第2のシートバルブ16の弁座から最も離れる時の移
動量)は、第1のプランジャ12の弁体10のリフト量
L2(第1のシートバルブ15の弁座14から最も離れ
る時の移動量)よりも大きくなっている。
【0057】また、第1のプランジャ12の外周には、
第1のプランジャ12の軸方向に延設された溝22(図
中の二点鎖線部)が形成されており、管路A1から導通
経路11内を通じて流動してきたブレーキ液が溝22を
通過したのち、第1のシートバルブ15に形成された貫
通孔15aを通じて管路A2に流動されるようになって
いる。このように導通経路11を通じて流動されるブレ
ーキ液の流動量は、第2のシートバルブ16に備えられ
た絞り部による絞り効果によって制御することができ
る。
【0058】さらに、導通経路11内には部分的にスプ
リング23が嵌入されており、このスプリング23によ
って第1のプランジャ12及び第2のプランジャ18
に、それぞれが互いに離れる方向に力が加えられるよう
になっている。
【0059】また、第1のプランジャ12と第1のシー
トバルブ15との間にはスプリング24が配置されてお
り、このスプリング24によって第1のプランジャ12
に第1のシートバルブ15から離れる方向(弁体10が
第1のシートバルブ15に着座する方向)に力が加えら
れるようになっている。
【0060】但し、スプリング24に比べてスプリング
23の方が弾性力が大きくされており、スプリング24
の弾性力によって第1のプランジャ12が第2のプラン
ジャ18に接する(弁体17が弁座16aに着座する)
ということはない。なお、これらスプリング23、24
がスプリング手段を構成している。
【0061】スリーブ19の周囲には、励磁回路を構成
するコイル25が配置されている。このコイル25から
はターミナル26が延設されており、ターミナル26を
介してコイル25への通電が行えるようになっている。
【0062】さらに、コイル25の外周にはヨーク27
が配置されている。ヨーク27は入口が円形を成す略コ
ップ形状を成しており、コップ形状の入口側からコイル
25やスリーブ19等が収容できるようになっている。
【0063】ハウジング7に形成された凹部7aの入口
の形状は、ヨーク27と同様に円形を成しており、この
凹部7aの入口はヨーク27の外径よりも若干大きな径
で構成されている。また、凹部7aはヨークの先端が位
置する部位において段差形状を成しており、この段差部
分によって凹部7aへの挿入方向においてヨーク27の
位置決めが成されるようになっている。そして、ヨーク
27を凹部7aに圧入すること、若しくはヨーク27を
凹部7a内に挿入したのちヨーク27の外周部において
ハウジング7をかしめることによってヨーク27がハウ
ジング7に固定されるようになっている。
【0064】なお、ヨーク27とスリーブ19の間には
磁性体である金属製のリング部材28が配置されており
(例えば、ヨーク27側に圧入されており)、このリン
グ部材28によってスリーブ19がヨーク27に対して
位置決め固定され、ヨーク27と第1、第2のプランジ
ャ12、18との位置決めがなされている。また、これ
らスリーブ19、コイル25、ヨーク27等がコイル手
段を構成している。
【0065】このように構成される増圧制御弁3の作動
説明を行う。図3〜図5に増圧制御弁3の各作動状態を
示し、これらの図に基づいて上記説明を行う。
【0066】図3は、通常ブレーキ時、つまりコイル非
通電時における増圧制御弁3の作動を示している。コイ
ル非通電時においては、スプリング23がスプリング2
4の弾性力よりも大きくなっていることから第2のプラ
ンジャ18はスリーブ19の底面に接し、第1のプラン
ジャ12と第2のプランジャ18の間が最も離れた状態
になる。そして、第1のプランジャ12の弁体10は第
1のシートバルブ15の弁座14から離れた状態とな
り、また第2のプランジャ18の弁体17も第2のシー
トバルブ16の弁座から離れた状態になる。
【0067】このため、管路A1から管路A2へのブレ
ーキ液の流動は、図中の矢印で示したように、導通経路
13→貫通孔15aの順に行われると共に、導通経路1
1→溝22→貫通孔15aの順に行われる。これによ
り、通常ブレーキ時には乗員の要望に応じて十分に管路
A1から管路A2にブレーキ液が流動されるようになっ
ている。以下、この図3のような状態(非通電時)を全
開状態という。
【0068】図4は、ABS制御中の増圧タイミング
時、つまりパルス増圧としてのコイル通電を行った後に
通電を停止した場合における増圧制御弁3の作動を示し
ている。ABS制御中の増圧制御時には、通常ブレーキ
時と比べて少量のブレーキ液を管路A1から管路A2に
流動させるようにする。このため、第1のプランジャ1
2の弁体10が第1のシートバルブ15の弁座14に着
座するまで第1のプランジャ12を紙面上方向に摺動さ
せ、かつ第2のプランジャ18はスリーブ19の底面に
接したままの状態とする。
【0069】これにより、管路A1から管路A2へのブ
レーキ液の流動は、図中の矢印で示したように、導通経
路11→溝22→貫通孔15aの順に行われる。つま
り、通常ブレーキ時に対して、導通経路13→貫通孔1
5aの順に行われるブレーキ液の流動がなくなる。
【0070】このときの管路A1から管路A2のブレー
キ液の流動量は、第2のシートバルブ16による絞り効
果によって制御されるため、パルス増圧に相応する流動
量に設定することができる。以下、この図4のような状
態を半開状態という。
【0071】図5は、ABS制御中の減圧タイミング時
及び保持タイミング時、つまり増圧制御弁3を閉弁する
時における増圧制御弁3の作動を示している。このとき
には、第1のプランジャ12の弁体10が第1のシート
バルブ15の弁座14に接するまで第1のプランジャ1
2を紙面上方向に摺動させると共に、第2のプランジャ
18の先端が第2のシートバルブ16に着座するまで第
2のプランジャ18を紙面下方向に摺動させる。
【0072】これにより、管路A1から管路A2へのブ
レーキ液の流動が絶たれ、増圧制御弁3が閉弁する。以
下、この図5のような状態を全閉状態という。
【0073】このように、通常ブレーキ時には全開状
態、ABS制御中の減圧及び保持タイミング時には全閉
状態、ABS制御中の増圧タイミング時には半開状態と
なって管路A1から管路A2へのブレーキ液の流動を制
御する。
【0074】そして、ABS制御中の増圧タイミングに
なると、全閉状態とされていた増圧制御弁3が開かれて
管路A1から管路A2へブレーキ液が流動されるように
なるが、上述したように増圧制御弁3が半開状態とされ
ることによってブレーキ液の流動量を制限できるため、
通常ブレーキ時と同等の大量のブレーキ液が瞬間的に流
動してしまうということはない。これにより、ブレーキ
液の流動による油撃が脈動圧力を発生させることもな
く、圧力振動による騒音の発生を防止することができ
る。
【0075】なお、上記した各弁動作が良好に行えるよ
うに、本実施形態では、各弁動作時に第1、第2のプラ
ンジャ12、18に加わる力(コイル通電による磁気吸
引力)を以下のように設定している。図6に、増圧制御
弁3の動作状態と第1、第2のプランジャ12、18に
加わる力の関係を示し、この図に基づいて上記設定につ
いての説明を行う。
【0076】まず、全開状態から全閉状態に移行する際
には、コイル通電により、第1のプランジャ12が紙面
上方向に摺動できる磁気吸引力を発生させるようにす
る。このため、磁気吸引力がスプリング23とスプリン
グ24の合力に打ち勝ち増圧制御弁3は全閉開状態への
移行の過程において半開状態にされる。
【0077】次に、半開状態になると、第1のプランジ
ャ12の弁体10が第1のシートバルブ15の弁座14
に着座して導通経路13が遮断されるため、弁体10は
第2のシートバルブ16の絞り効果による圧力差を受け
る。そして、第2のシートバルブ16の絞り効果によっ
て管路A1側の方が管路A2側よりも高圧となるため、
第1のプランジャ12は紙面上方向の力を受ける。一
方、第1のプランジャ12はスプリング23によって紙
面下方向に力を受ける。このため、圧力差による紙面上
方向の力がスプリング23による紙面下方向に受ける力
よりも大きくなる関係を満たせば、磁気吸引力がなくて
も増圧制御弁3を半開状態のままにできる。このため、
本実施形態では、弁体10の受圧面積の設定とスプリン
グ23の弾性力が上記圧力差よりも小さくなるようにす
ることで、上記関係が満たされるようにしており、半開
状態は、コイル通電を止めた状態で維持される。
【0078】さらに、半開状態から全閉状態に移行する
際には、コイル通電により、第2のプランジャ18の弁
体17が第2のシートバルブ16の弁座に着座できる磁
気吸引力を発生させる。このように弁体17が弁座に着
座する状態においては、弁体17に管路A1側と管路A
2側の圧力差による力が作用するため、第2のプランジ
ャ18は紙面上方向の力を受ける。さらに、第2のプラ
ンジャ18はスプリング23の弾性力によって紙面上側
の力を受ける。従って、全閉状態に移行するために、弁
体17が受ける圧力差とスプリング23の弾性力の合力
よりも磁気吸引力が大きくなるようにしている。
【0079】このように、各弁動作に応じた磁気吸引力
にすることにより、増圧制御弁3の弁動作が良好に行え
るようにしている。
【0080】そして、第1、第2のプランジャ12、1
8という2つのプランジャを個々に磁気吸引力によって
摺動させると共に、M/C1側のブレーキ液圧とW/C
2側のブレーキ液圧との圧力差を利用しているため、シ
ール(例えばOリング)等を用いて圧力差を発生させ、
構成を複雑にしたり、部品の信頼性を低下させたりする
ことがない。
【0081】(第2実施形態)図7に本実施形態におけ
る増圧制御弁3の断面構成を示す。本実施形態は、第1
実施形態に対して増圧制御弁3の構成を変更したもので
あり、増圧制御弁3の基本的作動については第1実施形
態と同様であるため、第1実施形態と異なる構成につい
てのみ説明する。
【0082】図7に示すように、本実施形態では、第2
のシートバルブ16と弁体10(第1のプランジャ12
の先端部12aを含む)を一部材で構成している。これ
により、第2のシートバルブ16と弁体10を別構成と
する場合に比して、部品点数を削減することができる。
【0083】そして、第2のプランジャ18の弁体17
を長くすると共に、第2のシートバルブ16よりも下流
側において、第1のプランジャ12の側壁には導通経路
11と第1のプランジャ12の外部とを連通する貫通孔
12bが形成されている。これにより、ブレーキ液が貫
通孔12bを通じて第1のプランジャ12の外部に流動
できるため、実質的に導通経路11の長さの短縮化を図
ることができる。
【0084】このように、第2のシートバルブ16に
て、第1のプランジャ12の弁体10の部分を構成する
ことによって部品点数の削減を図ることができ、さらに
第1のプランジャ12の側壁に貫通孔12bを設けるこ
とにより、導通経路11の長さの短縮化を図ることがで
きる。
【0085】(第3実施形態)図8に本実施形態におけ
る増圧制御弁3の断面構成を示す。本実施形態は、第1
実施形態に対して増圧制御弁3の構成を変更したもので
あり、増圧制御弁3の基本的作動については第1実施形
態と同様であるため、第1実施形態と異なる構成につい
てのみ説明する。
【0086】図8に示すように、本実施形態では、第2
のプランジャ18の先端に備えられた弁体17をボール
で構成している。そして、第2のシートバルブ16が第
1のプランジャ12を貫通するように構成すると共に、
第2のシートバルブ16の先端部に弁体10を圧入固定
している。
【0087】このように、第2のプランジャ18の弁体
17をボールで構成してもよく、また、第2のシートバ
ルブ16の先端に弁体10を配置するようにしてもよ
い。
【0088】(第4実施形態)図9に本実施形態におけ
る増圧制御弁3の断面構成を示す。本実施形態は、第1
実施形態に対して増圧制御弁3の構成を変更したもので
あり、増圧制御弁3の基本的作動については第1実施形
態と同様であるため、第1実施形態と異なる構成につい
てのみ説明する。
【0089】図9に示すように、本実施形態では、第1
のシートバルブ15内に第1のプランジャ12が挿入さ
れるようにすると共に、リング部材28が第1のシート
バルブ15に接して第1のシートバルブ15とヨーク2
7との位置決めが成されるようになっている。
【0090】つまり、第1実施形態では、非磁性体で構
成されたスリーブ19を介して、ヨーク27と第1、第
2のプランジャ12、18との位置決めが成されている
が、本実施形態ではスリーブ19を介さずにヨーク17
と第1、第2のプランジャ12、18との位置決めが成
されるようにしている。
【0091】このように構成すると、コイル25が形成
する励磁回路は、ヨーク27→リング部材23→第1の
シートバルブ15→第1のプランジャ12→第2のプラ
ンジャ18→スリーブ19→ヨーク27という経路を通
過する。
【0092】これに対して、第1実施形態における増圧
制御弁3では、コイル25が形成する励磁回路は、ヨー
ク27→リング部材23→スリーブ19→第1のプラン
ジャ12→第2のプランジャ18→スリーブ19→ヨー
ク27という経路を通過する。
【0093】つまり、第1実施形態では励磁回路が非磁
性体であるスリーブ19を2度通過するのに対して、本
実施形態では励磁回路がスリーブ19を一度しか通過し
ないようにできる。
【0094】このように、励磁回路が非磁性体を通過す
る回数を少なくする(磁気的なギャップ部を減らし、ロ
スを防止する)ことにより、励磁回路の磁気効率を向上
させることができる。
【0095】(第5実施形態)図10に本実施形態にお
ける増圧制御弁3の断面構成を示す。本実施形態は、第
2実施形態に対して増圧制御弁3の構成を変更したもの
である。なお、増圧制御弁3の基本的作動については第
1実施形態と同様であるため省略する。
【0096】本実施形態は、磁性体で構成されたスリー
ブ19の孔内に第1のシートバルブ15が圧入固定され
るようにし、スリーブ19を凹部7aに挿入したのちハ
ウジング7をかしめることによって、スリーブ19と共
に第1のシートバルブ15がハウジング7に固定される
ようにしている。
【0097】そして、この磁性体で構成されたスリーブ
19のうち、第1のプランジャ12と第2のプランジャ
18との間隙30の外周部に位置する部分19aを、非
磁性体(非磁性材料)で構成している。例えば、スリー
ブ19をすべて磁性体で構成したのち、部分19aに熱
処理等による非磁性化変態処理を行うことによって、部
分19aが非磁性体となるようにできる。
【0098】このような構成においては、第1のシート
バルブ15を凹部7aに直接固定するようにした場合よ
りも構成の簡素化を図ることができる。また、非磁性体
とする領域を部分19aのみとしているため、励磁回路
が非磁性体を通過しないですみ、より磁気効率を向上さ
せることができる。
【0099】また、スリーブ19の孔内に第1、第2の
プランジャ12、18や第1のシートバルブ15等を配
置したのちに、これらをスリーブ19と共に凹部7aに
固定することができるため、一方向への組付けとするこ
とができ、組付けの簡素化も図れる。
【0100】(第6実施形態)図11に本実施形態にお
ける増圧制御弁3の断面構成を示す。本実施形態は、第
2実施形態に対して増圧制御弁3の構成を変更したもの
であるため、変更した部分についてのみ説明する。
【0101】本実施形態では、第2実施形態におけるス
プリング24を廃止している。このような構成の増圧制
御弁3においては、管路A1から管路A2に向けてブレ
ーキ液が流動するようになっているため、このブレーキ
液の流動力によって弁体10及び第2のシートバルブ1
6を構成する部材と第1のプランジャ12を移動させ、
第1実施形態と同様の弁動作を行うことも可能である。
【0102】このように、第2実施形態に示しているス
プリング24を廃止することも可能であり、これにより
構成の簡略化を図ることができる。
【0103】なお、増圧制御弁3の他の基本的作動につ
いては第1実施形態と同様であるため省略する。
【0104】本実施形態では、第2実施形態を比較例に
挙げて説明したが、第1、第3実施形態についても同様
にスプリング24を無くすことは可能である。
【0105】(第7実施形態)図12に本実施形態にお
ける増圧制御弁3の断面構成を示す。本実施形態は、第
2実施形態に対して増圧制御弁3の構成を変更したもの
である。なお、増圧制御弁3の基本的作動については、
第1実施形態と同様であるため省略する。
【0106】本実施形態では、油圧回路として油路13
と並列を成す通路(管路)40を第1のシートバルブ1
5に設け、この通路40内にボール弁を配設することに
よりチェックバルブを備えた構成としている。つまり、
第1のシートバルブ15の内側に至る通路40を設け、
この通路40のうちの第1のシートバルブ15の外周側
を径大として段差部を形成し、この段差部を弁座40a
としてボール41が着座するようにしてチェックバルブ
を構成している。これにより管路A2側のブレーキ液が
通路40を通じて管路A1に流動することを許容するよ
うになっている。
【0107】このように第1のシートバルブ15にチェ
ックバルブを備えることにより、運転者がブレーキペダ
ルを戻して、W/C2側のブレーキ液がM/C1側に返
流される際に、ブレーキ液が速やかに返流されるように
できるため、運転者のブレーキペダル戻し時におけるブ
レーキ操作フィーリングを向上させることができる。
【0108】(第8実施形態)図13に本実施形態にお
ける増圧制御弁3の断面構成を示す。本実施形態は、第
2実施形態に対して増圧制御弁3の構成を変更したもの
である。なお、本実施形態では、第2実施形態と同じ若
しくは均等の構成の部分については、第2実施形態と同
じ符号を付してある。
【0109】第2実施形態では、第1のプランジャ12
と弁体10及び第2のシートバルブ16とを一体として
いたが、本実施形態では、第1、第2のシートバルブ
(第1、第2の部材)を一つのシートバルブ50で構成
している。
【0110】図13に示すように、シートバルブ50の
中央位置には第2のシートバルブを構成する導通経路
(弁孔)51が形成されている。この導通経路51のう
ちブレーキ液の流動方向下流側において、シートバルブ
50のコーナー位置がテーパ形状とされていて弁座52
を構成している。この弁座52に第2のプランジャ18
によって駆動される弁体17が着座し、導通経路51を
遮断できるようになっている。
【0111】また、シートバルブ50には、第1のシー
トバルブを構成する導通経路53が、導通経路51と平
行に形成されている。この導通経路53のうちブレーキ
液の流動方向上流側において、シートバルブ50のコー
ナー位置がテーパ形状とされていて弁座54を構成して
いる。この弁座54には弁体(第1の手段)としてのボ
ール55が配置されている。このボール55はスプリン
グ56によって弁座54方向に付勢されるようになって
おり、スプリング56によってボール55を弁座54に
着座させ導通経路53を遮断できるようになっている。
【0112】ただし、導通経路53内にはピン57が配
設されており、ボール55が弁座54方向に移動するこ
とを規制している。このため、コイル通電によって第1
のプランジャ12を紙面上方に移動させたときに、ボー
ル55が弁座54に着座するようになっている。
【0113】また、シートバルブ50には、第1のプラ
ンジャ12が配置される側の端面から外周面に至る貫通
孔58が設けられており、この貫通孔58を介して管路
A1及び導通経路51、53から流動してきたブレーキ
液が管路A2に流れるようになっている。
【0114】なお、本実施形態では、シートバルブ50
は中空形状のガイド59内に圧入固定された状態で、ハ
ウジング7の凹部7aに固定されている。
【0115】このように構成された増圧制御弁3におい
ては、精密加工及び硬度が要求される第1、第2のシー
トバルブを1部品に集中させて構成しているため、シー
トバルブ50の加工を容易にすることができると共に、
他の部品の製造容易化を図ることができる。これによ
り、増圧制御弁3を構成する各部品の生産性を向上する
ことができる。
【0116】参考として、本実施形態における増圧制御
弁3の作動について説明する。
【0117】まず、コイル通電を行っていない時には、
ピン57によってボール55が弁座54から離された状
態にされているため導通経路53が連通状態となってお
り、かつ、弁体17が弁座52から離された状態にされ
ているため導通経路51が連通状態となっている。この
ため、この時には、管路A1から管路A2へのブレーキ
液の流動は、導通経路51→貫通孔58の順に行われる
と共に、導通経路53→貫通孔58の順に行われ、全開
状態となる。
【0118】次に、ABS制御中の増圧タイミング時の
コイル通電を行った場合には、第1のプランジャ12が
紙面上方に摺動すると共に、スプリング56の付勢力に
よってピン57及びボール55が紙面上方に移動し、ボ
ール55が弁座54に着座する。従って、導通経路51
が遮断状態とされる。このため、この時には、管路A1
から管路A2へのブレーキ液の流動は、導通経路51→
貫通孔58の順に行われ、半開状態となる。なお、半開
状態におけるコイル通電の制御方法は第1実施形態と同
様である。
【0119】さらに、ABS制御中の減圧タイミング時
及び保持タイミング時のコイル通電を行った場合には、
第2のプランジャ18が紙面下方に摺動し、弁体17が
弁座52に着座する。従って、導通経路51は遮断状態
とされる。このため、管路A1から管路A2へのブレー
キ液の流動は遮断され、全閉状態となる。
【0120】このように、本実施形態における増圧制御
弁3においても上記実施形態と同様の作動を行う。
【0121】(第9実施形態)図14に本実施形態にお
ける増圧制御弁3の断面構成を示す。本実施形態は第2
実施形態に対して増圧制御弁3の組付けの容易化を図っ
たものである。従って、第2実施形態と異なる部分のみ
説明する。
【0122】本実施形態では、第1実施形態に示した第
1のシートバルブ15をシートバルブ部15Aとガイド
部15Bの2つに分割している。
【0123】シートバルブ部15Aは、略円筒状を成し
ており、第2のシートバルブ16及び弁体10を構成す
る部材(以下、複合部品10、16という)が挿入され
る導通経路13を構成していると共に、弁体10が着座
する弁座14を構成している。
【0124】ガイド部15Bは中空状の略円筒形状を成
しており、シートバルブ部15Aの外周を囲みシートバ
ルブ部15Aをハウジング7の凹部7aに固定する役割
を果たす。このガイド部15Bの中空部の内径は、第
1、第2のプランジャ12、18の外径よりも大きくな
っており、中空部内を第1、第2のプランジャ12、1
8が通過できる程度にされている。そして、ガイド部1
5Bの中空部内にスリーブ19の入口側が圧入又は溶接
固定されるようになっている。
【0125】なお、シートバルブ部15Aは、第1のプ
ランジャ12側が径細とされており、この径細とされた
部分においてシートバルブ部15Aとガイド部15Bと
が圧入結合されている。ガイド部15Bの導通穴60を
通じてブレーキ液の流動が可能にされている。
【0126】このように構成された増圧制御弁3の組付
けについて説明する。
【0127】まず、ガイド部15Bの中空部内にスリー
ブ19を固定し、サブアッシーを構成する。そして、コ
イル25及びリング部材28が配置されたヨーク27内
に、ガイド部15B及びスリーブ19からなるサブアッ
シーを挿入する。
【0128】一方、スプリング24と共に第1のプラン
ジャ12とシートバルブ部15Aとを位置合わせしたの
ち、シートバルブ部15A側から複合部品10、16を
第1のプランジャ12の導通経路11に嵌め込み、一体
化しておく。
【0129】続いて、ガイド部15B及びスリーブ19
によるサブアッシーをベースとして、このサブアッシー
内に第2のプランジャ18、スプリング23を挿入し、
さらに、一体化した第1のプランジャ12、複合部品1
0、16及びシートバルブ部15Aをサブアッシー内に
圧入する。その後、フィルタ20をシートバルブ部15
Aに固定すると共に、フィルタ21をガイド部15Bに
固定する。これにより、本実施形態における増圧制御弁
3が完成する。
【0130】このように、本実施形態では、ガイド部1
5B及びスリーブ19によるサブアッシーをベースとし
て、各種部品を配置するときに、各種部品をサブアッシ
ーに対して一方向から組付けることによって増圧制御弁
3を完成させることができる。
【0131】これに対し、第2実施形態における増圧制
御弁3の組付けは、以下のようにして行われる(図7参
照)。
【0132】まず、スプリング24と共に第1のプラン
ジャ12と第1のシートバルブ15を位置合わせしたの
ち、第1のシートバルブ15側から複合部品10、16
を第1のプランジャ12の導通経路11に嵌め込み、サ
ブアッシーを構成する。
【0133】次に、サブアッシーをベースとして、サブ
アッシーの一方向側からスプリング23を導通経路11
内に挿入すると共に、第2のプランジャ18に固定され
た弁体17を挿入する。その後、上記と同方向側からス
リーブ19を第1、第2のプランジャ12、18等に被
せ、スリーブ19を第1のシートバルブ15に圧入又は
溶接固定する。さらに。上記と同方向側からリング部材
28及びコイル25が配置されたヨーク27を組付け、
スリーブ29をヨーク27内に差し込む。
【0134】続いて、サブアッシーの他方向側から、フ
ィルタ20及びフィルタ21を第1のシートバルブ15
に固定する。これにより、増圧制御弁3が完成する。
【0135】このように、第2実施形態においては、サ
ブアッシーをベースとして、各種部品を配置するとき
に、各種部品をサブアッシーに対して複数の方向から組
付けなければ、増圧制御弁3を完成させることができな
い。
【0136】通常、各種部品の組付けは機械化されてい
るが、機械によって各種部品を組付ける際には、サブア
ッシー化した部品をベースとし、このベースに各種部品
を組付けていくという手順が踏まれる。
【0137】このように機械化された組付けにおいて
は、組付けの方向性が重要となり、一方向から組付けを
行えるようにすることで、組付けの際にベースを回転さ
せたりする必要性をなくすことができ、組付けの容易化
を図ることができる。
【0138】このように、本実施形態のように第1のシ
ートバルブをシートバルブ部とガイド部に分割すると共
に、ガイド部の内径が第1、第2のプランジャ12、1
8の外径よりも大きくすることにより、各種部品の一方
向組付けを可能にし、組付けの容易化を図ることができ
る。
【0139】(第10実施形態)図15に本実施形態に
おける電磁弁の断面構成を示す。本実施形態は、ノーマ
リクローズの電磁弁に本発明を適用したものである。
【0140】図15に示すように、シートバルブ(第
1、第2の部材)70には導通経路71が形成されてい
る。導通経路71は、導通経路71を流れるブレーキ液
の流動方向下流側において、シートバルブ70の端部を
テーパ形状することで構成された弁座72を有してい
る。第1の手段としての弁体77を構成するボール弁
は、第1プランジャ12と一体となっており、コイル2
5への非通電時に弁座72に着座して導通経路71を遮
断するようになっている。
【0141】また、シートバルブ70は、導通経路71
に並列的に設けられ、弁座74を有する導通経路73を
備えている。弁座74は、導通経路73を流れるブレー
キ液の流動方向下流側において、シートバルブ70の端
部をテーパ形状とすることで構成されている。第2の手
段としての弁体75は、第2のプランジャ18から延設
されており、基体75bと先端部75aとによって構成
されている。基体75bと先端部75aは、第1のプラ
ンジャ12の導通経路11の中に、間隙を有して配置さ
れている。コイル25への非通電時には、導通経路73
が遮断されるように、スプリング76によって弁体75
を弁座74の方向に不勢させて、弁体75の先端部75
aが弁座74に着座するようになっている。
【0142】コイル25への通電によって基体75bが
図の下方向に移動すると、基体75aと先端部75aと
の空隙が消滅し、基体75bによって先端部75aが押
され、弁座74から先端部75aが離れる。
【0143】シートバルブ70は、第1のプランジャ1
2に面する端面から外周面に伸びる貫通孔78を有して
いる。ブレーキ液は、管路A1から、導通経路71およ
び導通経路73を通過し、貫通孔78を通じて管路A2
へ流動する。
【0144】シートバルブ70は、中空形状のガイド5
9の内周壁に圧入され、ガイド59と共にハウジング7
の凹部7aに固定される。
【0145】次に、本実施形態の電磁弁の作動説明を行
う。
【0146】コイル25の非通電時には、導通経路73
が遮断状態になるように、弁体75の先端部75aは弁
座74に着座している。導通経路71もまた、弁体77
が弁座72に着座することによって遮断状態になってい
る。このため、管路A1から管路A2へのブレーキ液の
流動は、導通経路71からも導通経路73からも行われ
ず、電磁弁は全閉状態となる。
【0147】コイル25へ一旦通電を行い、コイル25
への通電を停止したときには、弁体77が弁座72から
離れて導通経路71が連通状態になるように、第1のプ
ランジャ12が図の上方向に摺動する。管路A1から管
路A2へのブレーキ液の流動は、導通経路71と貫通孔
78を通じてのみ行われ、電磁弁は半開状態となる。な
お、半開状態におけるコイル25への通電の制御方法
は、第1実施形態と同様である。
【0148】さらに、コイル25へ通電を行った時に
は、第2のプランジャ18が図の下方向に移動し、弁体
75の先端部75aが弁座74から離れ、導通経路73
が連通状態となるようにする。これにより、管路A1か
ら管路A2へのブレーキ液の流動は、導通経路71のみ
でなく導通経路73も通じ、貫通孔78を介して行わ
れ、電磁弁は全開状態となる。
【0149】このように、ノーマリクローズの電磁弁に
おいても本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を適用するブレーキ装置の
配管構成を示す図である。
【図2】第1実施形態における増圧制御弁3の断面構成
を示す図である。
【図3】図2に示す増圧制御弁3の全開状態を示す図で
ある。
【図4】図2に示す増圧制御弁3の半開状態を示す図で
ある。
【図5】図2に示す増圧制御弁3の全閉状態を示す図で
ある。
【図6】図2に示す増圧制御弁3の第1、第2のプラン
ジャ12、18が受ける力の関係を説明するための図で
ある。
【図7】第2実施形態における増圧制御弁3の断面構成
を示す図である。
【図8】第3実施形態における増圧制御弁3の断面構成
を示す図である。
【図9】第4実施形態における増圧制御弁3の断面構成
を示す図である。
【図10】第5実施形態における増圧制御弁3の断面構
成を示す図である。
【図11】第6実施形態における増圧制御弁3の断面構
成を示す図である。
【図12】第7実施形態における増圧制御弁3の断面構
成を示す図である。
【図13】第8実施形態における増圧制御弁3の断面構
成を示す図である。
【図14】第9実施形態における増圧制御弁3の断面構
成を示す図である。
【図15】第10実施形態における制御弁の断面構成を
示す図である。
【符号の説明】
1…マスタシリンダ(M/C)、2…ホイールシリンダ
(W/C)、3…増圧制御弁、7…ハウジング、7a…
凹部、10…弁体、11…導通経路、12…第1のプラ
ンジャ、12a…先端部、12b…貫通孔13…導通経
路、14…弁座、15…第1のシートバルブ、15a…
貫通孔、16…第2のシートバルブ、16a…弁座、1
7…弁体、18…第2のプランジャ、19…スリーブ、
22…溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D046 BB07 CC02 EE01 LL02 LL05 LL23 LL46 LL50 3H066 AA01 BA32 BA33 EA22 3H106 DA03 DA23 DA31 DB12 DB22 DB32 DC02 DC17 DD03 EE20 GA15 GB08 GC11 GC14 GC20 KK22

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ液が流動する第1の導通経路
    (13)を有し、第1の弁座(14)を構成する第1の
    シートバルブ(15)と、 前記第1の弁座(14)に着座することによって前記第
    1の導通経路(13)を遮断させる第1の弁体(10)
    を有し、ブレーキ液が流動する第2の導通経路(11)
    が形成されていると共に該第2の導通経路(11)に第
    2の弁座(16a)を構成する第2のシートバルブ(1
    6)が配置されてなる第1のプランジャ(12)と、 前記第1のプランジャ(12)に直列に配置され、前記
    第2の弁座(16a)に着座することによって前記第2
    の導通経路(11)を遮断させる第2の弁体(17)を
    有した第2のプランジャ(18)と、 前記第1、第2のプランジャ(12、18)の周囲に配
    置され、通電によって前記第1、第2のプランジャ(1
    8)を駆動するための励磁回路を形成するコイル(2
    5)とを備え、 前記第1の弁体(10)が前記第1の弁座(14)から
    離れていると共に、前記第2の弁体(17)が前記第2
    の弁座(16a)から離れており、前記第1、第2の導
    通経路(13、11)を共に導通状態とする全開状態
    と、 前記第1の弁体(10)が前記第1の弁座(14)に着
    座して前記第1の導通経路(13)を遮断状態にしてお
    り、前記第2の弁体(17)が前記第2の弁座(16
    a)から離れて前記第2の導通経路(11)を連通状態
    にしている半開状態と、 前記第1の弁体(10)が前記第1の弁座(14)に着
    座していると共に、前記第2の弁体(17)が前記第2
    の弁座(16a)に着座しており、前記第1、第2の導
    通経路(13、11)を共に遮断状態とする全閉状態と
    に制御されることを特徴とするブレーキ液圧制御用電磁
    弁。
  2. 【請求項2】 前記第1のシートバルブ(15)と前記
    第1のプランジャ(12)との間には、前記第1の弁体
    (10)が前記第1の弁座(14)に着座する方向に前
    記第1のプランジャ(12)を付勢する第1のスプリン
    グ(24)が備えられており、 前記第1のプランジャ(12)と前記第2のプランジャ
    (18)との間には、該第1のプランジャ(12)及び
    第2のプランジャ(18)が互いに離れる方向に付勢す
    る第2のスプリング(23)が備えられており、 前記第2のスプリング(23)の弾性力は、前記第1の
    スプリング(24)の弾性力よりも大きくなっており、
    前記全開状態には、前記第2のスプリング(23)の弾
    性力が前記第1のスプリング(24)の弾性力に打ち勝
    って、前記第1の弁体(10)が前記第1の弁座(1
    4)から離れるようになっていることを特徴とする請求
    項1に記載のブレーキ液圧制御用電磁弁。
  3. 【請求項3】 前記第1のシートバルブ(15)に形成
    された第1の導通経路(13)は、ブレーキ液の流動方
    向の上流側を下流側よりも径大とした段突き部を有して
    いると共に、該段突き部にて前記第1の弁座(14)を
    構成しており、 前記第1のプランジャ(12)の先端部は、前記第1の
    導通経路(13)に挿入され、前記第1の弁座(14)
    よりも上流側まで突出した状態になっていると共に、該
    突出した部分に前記第1の弁体(10)を備えており、 前記コイル(25)への通電を行うことにより前記第1
    の弁体(10)を下流方向に移動させて前記第1の弁座
    (14)に着座させるように構成されていることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のブレーキ液圧制御用電磁
    弁。
  4. 【請求項4】 前記半開状態において、前記第1の弁体
    (10)に対して、該第1の弁体(10)の上流側から
    かかるブレーキ液圧と、該第1の弁体(10)の下流側
    からかかるブレーキ液圧との圧力差が、前記第1のスプ
    リング(24)と前記第2のスプリング(23)との合
    力よりも大きくなるように、前記第1の弁体(10)の
    受圧面積が設定されていることを特徴とする請求項3に
    記載のブレーキ液圧制御用電磁弁。
  5. 【請求項5】 前記第1の弁体(10)のリフト量より
    も前記第2の弁体(17)のリフト量の方が多くなって
    いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに
    記載のブレーキ液圧制御用電磁弁。
  6. 【請求項6】 前記第1のシートバルブ(15)には、
    該第1のシートバルブ(15)の外部に連通される貫通
    孔(15a)が形成されており、この貫通孔(15a)
    を通じて前記第1の導通経路(13)のうち前記第1の
    弁座(14)よりも下流側が該第1のシートバルブ(1
    5)の外部と連通するように構成されており、この孔径
    を任意に設定できるようになっていることを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれか1つに記載のブレーキ液圧制
    御用電磁弁。
  7. 【請求項7】 前記第1の弁体(10)は、前記第2の
    シートバルブ(16)で構成されていることを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれか1つに記載のブレーキ液圧
    制御用電磁弁。
  8. 【請求項8】 前記コイル(25)はヨーク(27)で
    囲まれており、 前記第1のシートバルブ(15)と前記ヨーク(27)
    の間には、磁性材料からなるリング部材(28)のみが
    配置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいず
    れか1つに記載のブレーキ液圧制御用電磁弁。
  9. 【請求項9】 前記第1、第2のプランジャ(12、1
    8)は、孔を有する筒状のスリーブ(19)内に収容さ
    れており、 前記スリーブ(19)のうち、前記第1、第2のプラン
    ジャ(12、18)の間の間隙の外周部のみが非磁性体
    で構成されていることを特徴とする請求項1乃至8のい
    ずれか1つに記載のブレーキ液圧制御用電磁弁。
  10. 【請求項10】 前記第1のシートバルブ(15)は、
    前記スリーブ(19)の孔内に収容されていることを特
    徴とする請求項9に記載のブレーキ液圧制御用電磁弁。
  11. 【請求項11】 前記第1のシートバルブ(15)は、
    前記第1の弁座(14)及び前記第1の導通経路(1
    3)を構成する略円筒形状のシートバルブ部(15A)
    と、前記シートバルブ部(15A)の外周部を囲む略円
    筒形状のガイド部(15B)とを有して構成されてお
    り、 前記ガイド部(15B)の内径は、前記第1、第2のプ
    ランジャ(12、18)の外径よりも大きくなっている
    ことを特徴とする請求項1乃至9に記載のブレーキ液圧
    制御用電磁弁。
  12. 【請求項12】 前記第1のシートバルブ(15)には
    チェックバルブ(40、40a、41)が備えられてい
    ることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1つに
    記載のブレーキ液圧制御用電磁弁。
  13. 【請求項13】 ブレーキ液が流動する第1の導通経路
    (53)を有すると共に該第1の導通経路(53)に第
    1の弁座(54)を構成し、さらに、ブレーキ液が流動
    する第2の導通経路(51)が形成されていると共に該
    第2の導通経路(51)に第2の弁座(52)を構成す
    るシートバルブ(50)と、 前記第1の弁座(54)に着座することによって前記第
    1の導通経路(53)を遮断させる第1の弁体(55)
    と、 前記第1の導通経路(53)内に配置され、前記第1の
    弁座(54)からの前記第1の弁体(55)のリフト量
    を制御するピン(57)と、 前記第1の弁体(55)のリフト方向における前記ピン
    (57)の移動を制御する第1のプランジャ(12)
    と、 前記第1のプランジャ(12)に直列に配置され、前記
    第2の弁座(52)に着座することによって前記第2の
    導通経路(51)を遮断させる第2の弁体(17)を有
    した第2のプランジャ(18)と、 前記第1、第2のプランジャ(12、18)の周囲に配
    置され、通電によって前記第1、第2のプランジャ(1
    8)を駆動するための励磁回路を形成するコイル(2
    5)とを備え、 前記第1の弁体(55)が前記第1の弁座(54)から
    離れていると共に、前記第2の弁体(17)が前記第2
    の弁座(52)から離れており、前記第1、第2の導通
    経路(53、51)を共に導通状態とする全開状態と、 前記第1の弁体(55)が前記第1の弁座(54)に着
    座して前記第1の導通経路(53)を遮断状態にしてお
    り、前記第2の弁体(17)が前記第2の弁座(52)
    から離れて前記第2の導通経路(51)を連通状態にし
    ている半開状態と、 前記第1の弁体(55)が前記第1の弁座(54)に着
    座していると共に、前記第2の弁体(17)が前記第2
    の弁座(52)に着座しており、前記第1、第2の導通
    経路(53、51)を共に遮断状態とする全閉状態とに
    制御されることを特徴とするブレーキ液圧制御用電磁
    弁。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13に記載のブレーキ液
    圧制御用電磁弁を備え、マスタシリンダとホイールシリ
    ンダとの間に配置されてなるブレーキ液圧制御装置であ
    って、 前記第1及び前記第2の導通経路(13、11)よりも
    上流側が前記マスタシリンダ(1)に接続され、 前記第1及び前記第2の導通経路(13、11)よりも
    下流側が前記ホイールシリンダ(2)に接続されている
    ことを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
  15. 【請求項15】 ブレーキ液が流動する第1の導通経路
    (13、53、71)を有する第1の部材(15、5
    0、70)と、 ブレーキ液が流動し、前記第1の導通経路に並列的に設
    けられた第2の導通経路(16b、51、73)を有し
    ている第2の部材(16、50、70)と、 前記第1の導通経路を遮断もしくは連通させるために、
    前記第1の部材と接触するように構成された第1の手段
    (10、55、77)を有すると共に、前記第2の導通
    経路につながる貫通孔(11)を有している第1のプラ
    ンジャ(12)と、 前記貫通孔内もしくは該貫通孔を通じて動けるように構
    成されていると共に、前記第2の導通経路を遮断もしく
    は連通させるために第2の部材と接触するように構成さ
    れた第2の手段(17、75)を有する第2のプランジ
    ャ(18)と、 少なくとも前記第1、第2のプランジャの間に配置さ
    れ、該第1、第2のプランジャが互いに離れる方向に付
    勢するスプリング手段(23、24)と、 前記第1の、第2のプランジャの周囲に配置され、電気
    駆動力を発生させるコイル手段(19、25、27)と
    を備え、 前記第1、第2の導通経路のいずれか一方はブレーキ液
    の流動を制限する絞り部を有してなり、 前記第1、第2のプランジャが、それぞれの間に隙間を
    有して軸方向に連続的に配置されてなる電磁弁であっ
    て、 前記コイル手段へ通電を行うと、前記第1、第2のプラ
    ンジャが互いに近づくように、該第1、第2のプランジ
    ャをスプリング手段の付勢力に抗して摺動させ、前記第
    1の手段がブレーキ液の流動方向の上流側から下流側に
    動き、前記第2の手段がブレーキ液の流動方向の下流側
    から上流側に動くように構成され、 前記コイル手段への通電を制御することにより、前記第
    1、第2の導通経路が共に連通している全開状態と、前
    記第1、第2の導通経路のうち前記絞り部を有する方が
    連通している半開状態と、前記第1、第2の連通通路が
    共に遮断している全閉状態とに制御されることを特徴と
    するブレーキ液圧制御用電磁弁。
  16. 【請求項16】 前記第2の導通経路(16b、51)
    は絞り部を有しており、 前記コイル手段に通電が行われていないときには全開状
    態となり、前記コイル手段に通電が行われているときに
    は全閉状態となり、前記コイル手段に通電が行われて前
    記コイル手段に対する通電が終了した後、前記第1の導
    通経路が遮断されるとともに前記第2の導通経路が連通
    する半開状態となることを特徴とする請求項15に記載
    のブレーキ液圧制御用電磁弁。
  17. 【請求項17】 前記第1の導通経路(71)は絞り部
    を有し、 前記コイル手段に通電が行われていないときには全閉状
    態となり、前記コイル手段に通電が行われているときに
    は全開状態となり、前記コイル手段に通電が行われて前
    記コイル手段に対する通電が終了した後、前記第2の導
    通経路が遮断されるとともに前記第1の導通経路が連通
    する半開状態となることを特徴とする請求項15に記載
    のブレーキ液圧制御用電磁弁。
  18. 【請求項18】 前記第1の部材は、前記第2のプラン
    ジャの反対側において前記第1のプランジャに面するよ
    うに配置されており、前記第1の導通経路(13)に形
    成された第1の弁座(14)を有する第1のシートバル
    ブ(15)を備え、 前記第2の部材は、前記貫通孔の一部が前記第2の導通
    経路を構成するように前記第1のプランジャと一体的に
    なっているとともに、前記絞り部および前記第2の導通
    経路に形成された第2の弁座(16a)を有する第2の
    シートバルブ(16)を備え、 前記第1の手段は、前記第1の弁座(14)に着座する
    第1の弁体(10)を有しており、 前記第2の手段は、前記第2の弁座(16a)に着座す
    る第2の弁体(17)を有していることを特徴とする請
    求項15又は16に記載のブレーキ液圧制御用電磁弁。
  19. 【請求項19】 前記第1、第2の部材は、前記第1の
    プランジャを挟み前記第2のプランジャの反対側におい
    て、前記第1のプランジャに面するように配置されてお
    り、前記第1の導通経路(53、71)に形成された第
    1の弁座(54、72)と前記第2の導通経路(51、
    73)に形成された第2の弁座(52、74)とを有す
    るシートバルブ(50、70)を備え、 前記第1の手段は、前記第1の弁座に着座する第1の弁
    体(55、77)を有しており、 前記第2の手段は、前記第2の弁座に着座する第2の弁
    体(17、75)を有していることを特徴とする請求項
    15乃至17のいずれか1つに記載のブレーキ液圧制御
    用電磁弁。
  20. 【請求項20】 前記スプリング手段は、 前記第1、第2のプランジャの間に配置され、前記第1
    第2のプランジャが互いに離れる方向へ力を発生させる
    第1のスプリング(23)と、 前記第1のプランジャと前記第1の部材との間に配置さ
    れ、前記第1のプランジャが前記第2のプランジャに近
    づくように力を発生させる第2のスプリング(24)と
    を有し、 前記第1のスプリングの力は前記第2のスプリングの力
    よりも大きく、前記第1、第2のスプリングの合力が前
    記スプリング手段の力になっていることを特徴とする請
    求項15乃至19のいずれか1つに記載のブレーキ液圧
    制御用電磁弁。
  21. 【請求項21】 前記第1の弁座(14)は、前記第1
    の導通経路(13)のうちブレーキ液流動方向の上流側
    の終端位置に形成された段突き部によって構成され、該
    段突き部の外径はブレーキ液流動方向の上流側が下流側
    よりも大きくなっており、 前記第1の手段は、前記第1の導通経路に挿入され、前
    記第1の弁座よりも上流側まで突出した状態になってお
    り、 前記コイル手段への通電を行ったときに、前記第1の手
    段の突出した部分がブレーキ液流動方向の下流側に移動
    され、第1の弁座に着座するようになっていることを特
    徴とする請求項18に記載のブレーキ液圧制御用電磁
    弁。
  22. 【請求項22】 前記第1の弁座(54)は、前記第1
    の導通経路(53)のうちブレーキ液流動方向の上流側
    の終端位置に形成された段突き部によって構成され、該
    段突き部の外径はブレーキ液流動方向の上流側が下流側
    よりも大きくなっており、 前記第1の手段は、第1の弁座の上流側において前記第
    1の弁座の近傍に配置され、該第1の弁座の方向に付勢
    力を受ける前記第1の弁体(55)と、前記第1の導通
    経路に挿入され、コイル手段非通電時に、第1の弁体が
    第1の弁座に着座することを妨げるピン(57)とを有
    し、 前記コイル手段への通電を行ったときに、前記付勢力に
    よって前記ピンと共に第1の弁体がブレーキ液流動方向
    の下流側に移動され、前記第1の弁座に着座するように
    なっていることを特徴とする請求項19に記載のブレー
    キ液圧制御用電磁弁。
  23. 【請求項23】 前記第1の手段のうちブレーキ液流動
    方向の上流側においてブレーキ液圧を受ける領域は、前
    記第1の手段のうち上流側にかかるブレーキ液圧と下流
    側にかかるブレーキ液圧との圧力差が、前記スプリング
    手段の力よりも大きくなるように設定されていることを
    特徴とする請求項15乃至22のいずれか1つに記載の
    ブレーキ液圧制御用電磁弁。
  24. 【請求項24】 前記第1の手段の上流側においてブレ
    ーキ液圧を受ける領域は、前記第1の手段のうち上流側
    にかかるブレーキ液圧と下流側にかかるブレーキ液圧と
    の圧力差が、前記第1のスプリングと前記第2のスプリ
    ングの力の合力よりも大きくなるように設定されている
    ことを特徴とする請求項20に記載のブレーキ液圧制御
    用電磁弁。
  25. 【請求項25】 前記第2のプランジャの移動量は、前
    記第2の手段のリフト量が前記第1の手段のリフト量よ
    りも大きくなるように、前記第1のプランジャの移動量
    よりも大きくなっていることを特徴とする請求項15乃
    至24のいずれか1つに記載のブレーキ液圧制御用電磁
    弁。
  26. 【請求項26】 前記第1のシートバルブ(15)は、
    第1の導通経路(13)のうち第1の弁座(14)より
    も下流側と外部とを接続する貫通孔(40)を有してい
    ることを特徴とする請求項18に記載のブレーキ液圧制
    御用電磁弁。
  27. 【請求項27】 前記第2のシートバルブと第1の弁体
    は、同じ部材で構成されていることを特徴とする請求項
    18に記載のブレーキ液圧制御用電磁弁。
  28. 【請求項28】 前記コイル手段は、 コイル(25)と、 前記コイルの外周を囲うように配置されたヨーク(2
    7)と、 円筒形状を成す非磁性体材料で構成され、前記第1、第
    2のプランジャを収容するスリーブ(19)とを有し、 さらに、前記ヨークと前記第1のシートバルブの間にお
    いては、前記スリーブが介在せず磁性材料からなるリン
    グ部材(28)が配置されていることを特徴とする請求
    項18に記載のブレーキ液圧制御用電磁弁。
  29. 【請求項29】 前記コイル手段は、 円筒形状を成す基本的に磁性材料からなるスリーブ(1
    9)を有し、 前記第1、第2のプランジャは前記スリーブ内に収容さ
    れるようになっており、 前記スリーブは、前記第1の
    プランジャと前記第2のプランジャとの間の間隙の外周
    に相当する位置が非磁性材料(19a)で構成されてい
    ることを特徴とする請求項18に記載のブレーキ液圧制
    御用電磁弁。
  30. 【請求項30】 前記第1のシートバルブは、前記第
    1、第2のプランジャと共に前記スリーブの孔内に収容
    されていることを特徴とする請求項28又は29に記載
    のブレーキ液圧制御用電磁弁。
  31. 【請求項31】 前記第1のシートバルブは、前記第1
    の弁座および前記第1の導通経路を構成する略円筒形状
    のシートバルブ部(50)と、シートバブル部の外周部
    を囲む略円筒形状のガイド部(59)とを有して構成さ
    れており、ガイド部の内径は前記第1、第2のプランジ
    ャの外径よりも大きくなっていることを特徴とする請求
    項18に記載のブレーキ液圧制御用電磁弁。
  32. 【請求項32】 前記第1のシートバルブは、前記第1
    の導通経路に並列な管路(40)を有し、また、ブレー
    キ液流動方向の下流側のブレーキ液圧が上流側のブレー
    キ液圧よりも高くなるときにのみ前記管路においてブレ
    ーキ液の流動を許容するチェックバルブ(41)を有し
    ていることを特徴とする請求項18に記載のブレーキ液
    圧制御用電磁弁。
  33. 【請求項33】 請求項15乃至32に記載のブレーキ
    液圧制御用電磁弁を備え、マスタシリンダとホイールシ
    リンダとの間に配置されてなるブレーキ液圧制御装置で
    あって、 前記第1、前記第2の導通経路よりも上流側が前記マス
    タシリンダ(1)に接続され、 前記第1及び前記第2の導通経路よりも下流側が前記ホ
    イールシリンダ(2)に接続されていることを特徴とす
    るブレーキ液圧制御装置。
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