JP2001150579A - 強化合成紙 - Google Patents

強化合成紙

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JP2001150579A
JP2001150579A JP33382399A JP33382399A JP2001150579A JP 2001150579 A JP2001150579 A JP 2001150579A JP 33382399 A JP33382399 A JP 33382399A JP 33382399 A JP33382399 A JP 33382399A JP 2001150579 A JP2001150579 A JP 2001150579A
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JP
Japan
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synthetic paper
woven fabric
polyolefin
reinforced synthetic
reinforced
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JP33382399A
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English (en)
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Masuo Yabuki
増男 矢吹
Hiroshi Miyake
弘 三宅
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Hagiwara Industries Inc
Original Assignee
Hagiwara Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引裂強力などの機械的特性にすぐた織布を用
いて合成紙と織布とを強力に積層し、織布の凹凸が合成
紙に影響を及ぼさない平滑な印刷面を具えた強化合成紙
を提供する。 【解決手段】 合成紙2裏面と織布3との間にサンドイ
ッチラミネート法によりポリオレフィンからなる接着層
4を設け積層した積層体の織布面にポリオレフィン層5
を設けてなる強化合成紙1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポスター等に有用
な強化合成紙に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、合成紙は合成樹脂からなる二軸
延伸フィルムなどを基材層とし、該基材上に印刷性にす
ぐれた紙状層を設けたものが広く用いられている。そし
て、このような合成紙は引裂強度などの機械的特性が劣
るため、これを補強するために不織布などを積層した複
合合成紙が用いられている。例えば、実開平2−137
235号公報には、連続長繊維からなるスパンボンド不
織布を積層した複合合成紙が開示され、特公平3−74
180号公報には、熱可塑性樹脂の開繊した短繊維を抄
造して形成された不織布あるいは合成樹脂を高温高圧下
に溶媒に溶解させ紡糸ノズルを通して大気中に放出して
溶媒を気化させて繊維化するフラッシュ紡糸法による不
織布などを積層した複合合成紙が開示されているが、不
織布を積層した複合合成紙では引裂強力は不十分で、と
くにタッカー針や画鋲などで壁面に強固に貼着すること
は困難であり、また、特開平9−300502号公報に
は、一軸網状配向体を積層してなる不織布または一軸延
伸テープからなる織布などを積層した合成紙の強化積層
体が開示されているが、単層の一軸網状配向体や一軸延
伸テープなどを積層するときには固化した塗料で接合し
ている強力が弱く、ポスター、看板、垂れ幕、横断幕等
の屋外ではためきなどの作用を受ける用途に用いられる
場合には剥離強力や引裂強力などが不十分であった。
【0003】そして、上記のように屋外ではためきなど
の作用を受ける過酷な用途に用いられる場合には引裂強
力などを向上させる目的で、周縁部を折り返して熱溶着
して縁加工を施したり、さらには壁面に強固に連結する
ための連結用の鳩目を設ける必要が生じることがある。
しかしながら、前記のような不織布を積層して補強した
複合合成紙あるいは塗料などで積層した強化積層体に
は、熱溶着により縁加工を施すことのできる機能は具わ
っておらず、また必要に応じ鳩目を設けることのできる
程の機械的強度は具わっておらず、さらなる改良が要望
されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に着目してなされたもので、引裂強力などの機械的特
性にすぐれた織布を用いて合成紙と織布とをより強力に
積層し、かつ織布の凹凸が合成紙の表面に影響を及ぼさ
ない平滑な印刷面を具え、さらに、積層体の周縁部に引
裂強力などを向上させる縁加工を施すことが可能で、所
望により連結用の鳩目を設置可能となる強化合成紙の提
供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明による請求項1記載の強化合成紙は、
合成紙裏面と織布との間にサンドイッチラミネート法に
よりポリオレフィンからなる接着層を設け積層した積層
体の織布面にポリオレフィン層を設けてなることを特徴
とする。
【0006】また、請求項2記載の強化合成紙は、前記
織布がポリオレフィンフラットヤーンクロスであること
を特徴とする。
【0007】そして、請求項3記載の強化合成紙は、請
求項1乃至2に記載の強化合成紙において、熱溶着によ
り形成された縁加工部を設けてなることを特徴とする。
【0008】さらに、請求項4記載の強化合成紙は、請
求項3に記載の縁加工部において鳩目を設けたことを特
徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる合成紙としては、特に限定されるも
のではなく、一般に合成紙として用いられるものを用い
ることができる。例えば、合成樹脂からなる二軸延伸フ
ィルムなどを基材層として裏面を形成し、該基材上の表
面に多数の細孔を有するプラスチックシートである紙状
層を設けた合成紙であって、市販品としては、「ユポ」
(商品名:王子油化合成紙株式会社製)、「ピーチコー
ト」(商品名:日清紡績株式会社製)などを挙げること
ができる。
【0010】本発明に用いられる織布は、熱可塑性樹脂
製の延伸糸条を経緯糸に用いて形成した織布である。熱
可塑性樹脂としては、延伸糸条として高強力の得られる
ものであればよく、例えば、ポリオレフィン、ポリエス
テル、ポリアミドなどが挙げられるが、成形性、廉価性
などの点でポリオレフィンが好ましく、具体的には、高
密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどが好ましい。
【0011】上記延伸糸条の糸条形態としては、モノフ
ィラメント、マルチフィラメント、フラットヤーン、ス
プリットヤーンなどいずれも使用できるが、織布の平滑
性を得やすい点からフラットヤーンが好ましい。これら
糸条の製造方法は、公知の技術を採用すればよく、フラ
ットヤーンは、Tダイ法やインフレーション法により形
成されたフィルムを細断した後に縦一軸延伸し、その後
の熱処理を施すことによって得ることができる。延伸倍
率は3〜12倍が好ましく、5〜10倍がより好まし
い。
【0012】上記延伸糸条の繊度としては、100〜2
000デニール(以下、dと記載)が好ましく、500
〜1000dがより好ましい。繊度が100d未満では
織布としての引裂強力などの機械的特性が不充分とな
り、2000dを超えると柔軟性が劣り、さらにラミネ
ート層との接着が不充分となり好ましくない。
【0013】上記延伸糸条を経緯糸に用いて、打込密度
が好ましくは3〜10本/25.4mmで織成し織布を
形成する。該織布は引裂強力などの機械的特性にすぐ
れ、合成紙の強化層として好適に用いられるとともに、
後述する縁加工を施すことの可能な強力を具え、さらに
縁加工部に所望により鳩目を設けることのできる強力を
具えている。織布の織組織としては、平織、綾織、絡み
織、模紗織など種々の形状が使用されるが、平滑性の点
から平織が好ましい。
【0014】本発明においては、前記合成紙裏面と上記
強化層として用いる織布との間にサンドイッチラミネー
ト法によりポリオレフィンからなる接着層を設けて積層
して積層体を形成する。接着層の厚みとしては、10〜
100μmが好ましく、20〜50μmがより好まし
い。接着層の厚みが10μm未満では、織布の凹凸が合
成紙表面に表出するので印刷性に支障を生じて好ましく
なく、100μmを越えると荷重が増加するとともに剛
性が増して好ましくない。
【0015】そして、合成紙裏面と織布との積層体の織
布面にポリオレフィン層を設けた構成とすることにより
強化合成紙を完成する。ポリオレフィン層を設ける方法
としては押出ラミネート法が好ましい。このポリオレフ
ィン層を設ける方法として、合成紙裏面と織布との積層
体を形成した後にその織布面にポリオレフィン層を設け
てもよく、予め織布の片面にポリオレフィン層を設けた
積層体を形成しその積層体の織布面と合成紙裏面とをサ
ンドイッチラミネート法によりポリオレフィンからなる
接着層を設けて積層してもよい。これらのうちでは、成
形性の点から後者の方法が好ましい。
【0016】上記ポリオレフィン層に用いられるポリオ
レフィンとしては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度
ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸アルキルエステル共重合体、エチレン−
プロピレンランダムまたはブロック共重合体など、通常
押出ラミネート法に用いられる樹脂が挙げられる。
【0017】上記のようにして得られた強化合成紙1
は、図1に示すように、合成紙2裏面と織布3との間に
ポリオレフィンからなる接着層4を設けることにより強
力な積層を得るとともに、織布3の凹凸が合成紙2に影
響を及ぼさない平滑な印刷面を具え、柔軟でかつ引裂強
力などの機械的特性にすぐれたものであって、ポスタ
ー、看板、垂れ幕、横断幕など屋外ではためきなどの外
力を受ける用途に好適に用いられる。
【0018】また、織布3の裏面にポリオレフィン層5
を設けてあることにより、図2に示すように、周縁部を
ポリオレフィン層5側に折り返し熱溶着によりポリオレ
フィン層5、5同士を溶着させ縁加工を施し縁加工部6
を設けることができる。このように熱溶着により容易に
強固な縁加工部6を設けることにより、タッカー針、画
鋲などの手段により壁面に強固に貼着することが可能と
なるとともに、さらに所望により縁加工部6に連結用の
鳩目7を設けてより強固な連結が可能となるものであ
る。
【0019】本発明に用いられる熱可塑性樹脂には、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲において、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、光安定剤、分散剤、滑剤、帯電防止剤、顔
料、難燃剤、無機充填剤、架橋剤、発泡剤、核剤等の通
常用いられる添加剤を配合してもよい。
【0020】
【実施例】高密度ポリエチレン(MFR=1.0g/1
0min.、密度=0.956g/cm)を用いて押出
機で溶融押出し、インフレーション法でフィルムを形成
した。このフィルムをスリットし、ついで延伸処理して
繊度950dのフラットヤーンを得た。このフラットヤ
ーンを用いて、縦横8×8本/25.4mmの打込密度
で平織の織布3を形成した。つぎに、上記織布3の片面
に低密度ポリエチレン(MFR=8.0g/10mi
n.、密度=0.918g/cm)を用いて押出ラミネ
ート法により厚み30μmのポリオレフィン層5を設け
た。一方、合成紙2として、厚さ120μmのピーチコ
ートSPFY−120MIP(日清紡績株式会社製)を
用意した。上記合成紙2裏面と前記織布3の織布面との
間に、低密度ポリエチレン(MFR=8.0g/10m
in.、密度=0.918g/cm)を用いてサンドイ
ッチラミネート法により接着層4を設けて合成紙2と織
布3を積層し強化合成紙1を得た。接着層の厚みは20
μmであった。上記強化合成紙1の周縁部をポリオレフ
ィン層5側に折り返してポリオレフィン層5、5同士を
熱溶着により縁加工を施した。さらに、縁加工部6に鳩
目7を設けて強固に連結可能とした。このようにして得
た強化合成紙1は、表面に織布3の凹凸の影響が出ず平
滑で印刷性にすぐれ、かつ引裂強度にすぐれ、鳩目7を
利用して壁面に強固に連結でき、ポスター用として好適
に用いられた。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の強化合成
紙は、合成紙裏面と織布との間にサンドイッチラミネー
ト法によりポリオレフィンからなる接着層を設けるとと
もに、織布の裏面にポリオレフィン層を設けたものであ
って、ポリオレフィンからなる接着層を設けることによ
り強力な積層が可能となり、表面に織布の凹凸の影響が
出ず平滑で印刷性にすぐれた強化合成紙を得ることがで
きる。そして、織布裏面にポリオレフィン層を設け、周
縁部をポリオレフィン層側に折り返して熱溶着により縁
加工を施し、さらに所望により鳩目を設けることにより
より強固な壁面への貼着あるいは連結が可能となり、ポ
スター、看板、垂れ幕、横断幕等の屋外ではためきなど
の外力を受ける用途に対して十分な引裂強力などの機械
的特性を備え好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる強化合成紙の模式断面図であ
る。
【図2】図1の強化合成紙を縁加工し、鳩目を設けた状
態の模式断面図である。
【符号の説明】
1 強化合成紙 2 合成紙 3 織布 4 接着層 5 ポリオレフィン層 6 縁加工部 7 鳩目

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成紙裏面と織布との間にサンドイッチ
    ラミネート法によりポリオレフィンからなる接着層を設
    け積層した積層体の織布面にポリオレフィン層を設けて
    なることを特徴とする強化合成紙。
  2. 【請求項2】 前記織布がポリオレフィンフラットヤー
    ンクロスであることを特徴とする請求項1に記載の強化
    合成紙。
  3. 【請求項3】 熱溶着により形成された縁加工部を設け
    てなることを特徴とする請求項1乃至2に記載の強化合
    成紙。
  4. 【請求項4】 上記縁加工部に鳩目を設けてなることを
    特徴とする請求項3に記載の強化合成紙。
JP33382399A 1999-11-25 1999-11-25 強化合成紙 Pending JP2001150579A (ja)

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