JP2001149861A - 塗膜補修方法 - Google Patents

塗膜補修方法

Info

Publication number
JP2001149861A
JP2001149861A JP33851699A JP33851699A JP2001149861A JP 2001149861 A JP2001149861 A JP 2001149861A JP 33851699 A JP33851699 A JP 33851699A JP 33851699 A JP33851699 A JP 33851699A JP 2001149861 A JP2001149861 A JP 2001149861A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating film
gloss
repair
paint
electrodeposition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33851699A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Kizaki
安廣 木崎
Shigeru Kanetani
茂 金谷
Yoshikazu Hayashida
芳和 林田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP33851699A priority Critical patent/JP2001149861A/ja
Publication of JP2001149861A publication Critical patent/JP2001149861A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウムサッシなどのアルミ建材の表
面に塗装された電着塗膜に発生したキズなどを補修する
方法。 【解決手段】アルミ建材に塗装された電着塗膜の被補修
部分に、この電着塗膜に比べてより低い光沢を示す補修
塗料を吹き付け塗装し、乾燥、硬化後、補修塗膜を研磨
することを特徴とする塗膜補修方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルミニウムサッシ
などのアルミ建材の表面に塗装された電着塗膜に発生し
たキズなどを補修する方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】アルミ建材に防食性や美粧性
などを付与するために、電着塗装により着色塗膜を被覆
することが行われている。この塗装は工場で行なわれ、
販売店などを経由して、一般住宅やビルなどに取り付け
られるが、輸送、取付け及び使用中において、着色塗膜
にスリキズや衝撃キズなどが発生しやすい。
【0003】従来、これらのキズ部分を補修塗装する方
法として、電着塗膜の色と類似する液状塗料をキズ修部
分に「筆さし」又は小型スプレーガンで「ぼかし塗装」
することにより行なっている。しかしながら、電着塗膜
自体は光沢が低く、しかも平滑性がすぐれているため
に、キズ部分をそれと同様な塗面に仕上げることは困難
であり、非補修塗面に比べて目立ち、仕上り外観的は好
ましくなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルミ建材の
電着塗膜に発生したキズ部分を、非補修塗面に比べて差
異がないように補修する方法に関する。
【0005】すなわち、本発明は、アルミ建材に塗装さ
れた電着塗膜の被補修部分に、この電着塗膜に比べてよ
り低い光沢を示す補修塗料を吹き付け塗装し、乾燥、硬
化後、補修塗膜を研磨することを特徴とする塗膜補修方
法に関する。
【0006】本発明におけるアルミ建材は、アルミニウ
ムを成型加工してなるものであり、例えば、サッシ、建
具、ベランダ用基材、屋根材、雨戸、ドア、障子、戸
袋、サンルーム用基材などがあげられる。そして、これ
らのアルミ建材は、必要に応じて硫酸法などによる陽極
酸化処理を施してから、アニオン型又はカチオン型の電
着塗料を用いて既知の方法で電着塗装が行なわれ、目的
とする色調の塗膜で被覆される。この電着塗膜は加熱に
より硬化され、硬化後の膜厚は5〜30μmであること
が多い。
【0007】これらの電着塗装されたアルミ建材は、そ
の輸送、取付け、使用中に他のものと接触又は衝突し
て、電着塗膜に種々のキズが発生することは避けられな
い。
【0008】本発明で使用する補修塗料の塗膜の光沢
は、電着塗膜より低いことが必要である。具体的には、
アルミ建材に塗装された電着着色塗膜の光沢は、通常、
60度鏡面反射率で10〜60%であるので、補修塗料
の塗膜の光沢は、それより10%以上、好ましくは15
〜50%程度低いことが適している。補修塗料の塗膜の
光沢が電着塗膜と同等又はそれより高くなると、補修し
た部分の塗面がそれ以外の塗面に比べて目立ちやすくな
るので好ましくない。
【0009】補修塗料は、基体樹脂、着色顔料、溶剤な
どを含有する液状塗料であって、それ自体既知の塗料を
使用することができる。具体的には、アクリル樹脂、ア
ルキド樹脂、ポリエステル樹脂などの基体樹脂を含有す
る非架橋性塗料;水酸基などの架橋性官能基を有するア
クリル樹脂、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂などの基
体樹脂とポリイソシアネートやメラミン樹脂などの架橋
剤を含有する架橋性塗料などがあげられる。これらの補
修塗料は、着色顔料(メタリック顔料も含む)などを配
合して補修する電着塗膜と同一色又は近似色に調色され
ており、しかも体質顔料などを含有せしめてその塗膜の
光沢を電着塗膜より低くなるように調整することが必要
である。
【0010】また、かかる補修塗料は、粘度を10〜2
0秒/岩田カップ/20℃に調整しておき、かつその塗
膜は室温乃至120℃の温度で乾燥、硬化することが好
ましい。
【0011】本発明の塗膜補修方法は、まず、アルミ建
材の電着塗膜に発生したキズによる補修部分とその周辺
部を必要に応じて研磨して平滑にしてから、その部分に
補修塗料を吹き付け塗装を行なう。吹き付け塗装は、小
型のエアスプレーを用いて行なうか、又は補修塗料をエ
アゾール缶に充填しエアゾール塗装することによっても
可能である。塗布量は、補修部分での補修塗膜の膜厚が
非補修部分の電着塗面よりも盛り上がるような厚さにな
る程度が好ましい。小型のエアスプレーは、塗料とエア
との2流体ノズルを有しており、中央部から吐出される
補修用塗料をエアの力(圧力、速度)でせん断により微
粒化され、そのパターンは直径約100mm以下、特に
50mm以下の円形であることが好ましく、具体的には
アネスト岩田社製、小型スプレーガン(丸吹き)PG−2
が使用できる。
【0012】ついで、その補修塗装した塗膜を室温乃至
120℃の温度範囲に放置して乾燥、硬化させてから、
補修塗膜部分を研磨して、その塗面が非補修部分の電着
塗面と比べて同一の高さで、かつ光沢も近似もしくは同
一になるようにすることによって本発明による塗膜補修
方法が達成される。研磨は、それ自体既知の研磨剤、例
えば「コンパウンド」を使用することによって行われ
る。「コンパウンド」は、微細粒子を含有する研磨剤であ
って、その粒径は0.5〜1μm(細目)、1〜3μm
(中目)、5〜20μm(粗目)に分類され、これらを
適宜使用して行なうことができる。
【0013】
【発明の効果】1.電着塗膜より低い光沢を示す補修塗
料を使用するので、研磨により電着塗膜の光沢に近似も
しくは同一になるように調整しやすい。
【0014】2.補修塗装した部分の塗膜を研磨するこ
とにより、非補修部分の電着塗面の高さとツヤが近似又
は同一に調整しやすくなる。
【0015】3.従来の筆差し塗装では補修部分の塗膜
が厚くなり、目立ちやすいが、スプレー塗装では膜厚が
薄く、ぼかし塗装ができるので非補修部分と目立ちにく
くなる。
【0016】4.光沢の低い補修塗膜を研磨するとその
部分の光沢が上昇し、非補修部分の電着塗面の光沢と一
致させやすく、膜厚や塗面についても同様に一致させや
すい。
【0017】
【実施例】以下に本発明に関する実施例及び比較例につ
いて説明をする。塗膜の膜厚は硬化塗膜についてであ
る。
【0018】実施例 1 アニオン電着塗装によって「オータムブラウン」に着色
されたアルミサッシ(電着塗膜の膜厚は20μm、光沢
は60度鏡面反射率で約30であった)の電着塗面にス
リキズを入れたものを試料とした。補修塗料として、
「オータムブラン」に調色し、粘度10〜20秒(岩田
カップ)/20℃、60度鏡面反射率(光沢)10〜2
0%に調整した「アクリック1000」(関西ペイント
社製、商品名、アクリル樹脂系常温乾燥性塗料)を使用
した。
【0019】電着塗膜のスリキズ部分及びその周辺部に
補修塗料を重力式エアスプレーガンで吹き付け圧力0.
05〜0.1Mpa、スプレーガン先から被塗面までの
距離5〜10cmでキズ部分での補修塗膜面が非補修部
の電着塗面より高くなるように塗装し、その塗膜を60
℃で30分間乾燥した。つぎに、この乾燥した補修塗膜
部を粗目、中目及び細目のコンパウンドを使用して研磨
し、その塗面が周りの電着塗面と同一になるようにし
た。その結果、補修部分の色調及び光沢などは非補修部
電着塗面と極めて近似しており、目視では両者に明確な
差異は認められなかった。
【0020】比較例 1 補修塗料として60度鏡面反射率(光沢)が100%の
「アクリック1000」を使用し、電着塗膜のスリキズ
部分に刷け塗りし、硬化後、粗目、中目及び細目のコン
パウンドで研磨した以外は、実施例1と同様にして行な
った結果、補修部分の色調及び光沢などは非補修部電着
塗面と異なっており、補修塗装性は十分でなかった。
【0021】比較例 2 補修塗料として60度鏡面反射率(光沢)10〜20%
に調整した「アクリック1000」を使用し、電着塗膜
のスリキズ部分に刷け塗りし、硬化後、粗目、中目及び
細目のコンパウンドで研磨した以外は、実施例1と同様
にして行なった結果、補修部分の色調及び光沢などは非
補修部電着塗面と異なっており、補修塗装性は十分でな
かった。
【0022】比較例 3 補修塗料として60度鏡面反射率(光沢)が100%の
「アクリック1000」を使用した以外は、実施例1と
同様にして行なった結果、補修部分の色調及び光沢など
は非補修部電着塗面と異なっており、補修塗装性は十分
でなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミ建材に塗装された電着塗膜の被補修
    部分に、この電着塗膜に比べてより低い光沢を示す補修
    塗料を吹き付け塗装し、乾燥、硬化後、補修塗膜を研磨
    することを特徴とする塗膜補修方法。
JP33851699A 1999-11-29 1999-11-29 塗膜補修方法 Pending JP2001149861A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33851699A JP2001149861A (ja) 1999-11-29 1999-11-29 塗膜補修方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33851699A JP2001149861A (ja) 1999-11-29 1999-11-29 塗膜補修方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001149861A true JP2001149861A (ja) 2001-06-05

Family

ID=18318906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33851699A Pending JP2001149861A (ja) 1999-11-29 1999-11-29 塗膜補修方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001149861A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110646594A (zh) * 2019-10-18 2020-01-03 无锡地铁集团有限公司 一种基于电沉积修复的地下结构顶部裂缝室内模拟装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110646594A (zh) * 2019-10-18 2020-01-03 无锡地铁集团有限公司 一种基于电沉积修复的地下结构顶部裂缝室内模拟装置
CN110646594B (zh) * 2019-10-18 2024-05-31 无锡地铁集团有限公司 一种基于电沉积修复的地下结构顶部裂缝室内模拟装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6727247B2 (ja) 複層塗膜の形成方法
JPH09506292A (ja) 多層補修塗装の製造方法
JP4891542B2 (ja) 色を与えおよび/または効果を与えるマルチコートを上塗りする方法
JP4063358B2 (ja) 積層塗膜の補修方法及び補修用塗料組成物
JP2001149861A (ja) 塗膜補修方法
JP2891778B2 (ja) 多層効果塗膜の製造及び修復方法
JPH08157753A (ja) 光輝剤含有塗膜の補修用塗料および補修方法
JP2004529766A5 (ja)
JP4850989B2 (ja) 塗膜形成方法
JP2001009364A (ja) メタリック塗膜の補修方法
JPH01107873A (ja) 古びた構造を有する表面の形成を伴う被覆の生成方法
JP3980280B2 (ja) 塗膜補修方法
JP2002121493A (ja) 光輝性塗料組成物、塗膜形成方法および塗装物
JP2002179982A (ja) ベースコート塗料組成物、複層塗膜形成方法および複層塗膜
JP3823714B2 (ja) 自動車用水系上塗り塗料の塗装方法
JPH04200778A (ja) 艶消し塗膜形成方法
JP4180233B2 (ja) 意匠性塗膜の形成方法
JP2003292904A (ja) 自動車補修用塗料組成物及び自動車塗膜の補修方法
JP2003071379A (ja) 自動車用上塗り塗料の塗装方法
JP2003088801A (ja) 光輝性塗膜形成方法および塗装物
JP3035674B2 (ja) 塗装仕上げ方法
JPH10328615A (ja) 複層塗膜形成法
JP2001058156A (ja) 塗膜の部分補修方法
JPS63310673A (ja) 塗膜形成方法
JPS60118766A (ja) ベル型塗装機用塗料組成物