JP3035674B2 - 塗装仕上げ方法 - Google Patents

塗装仕上げ方法

Info

Publication number
JP3035674B2
JP3035674B2 JP3222762A JP22276291A JP3035674B2 JP 3035674 B2 JP3035674 B2 JP 3035674B2 JP 3222762 A JP3222762 A JP 3222762A JP 22276291 A JP22276291 A JP 22276291A JP 3035674 B2 JP3035674 B2 JP 3035674B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coated
resin
paint
coating
base coat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3222762A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0557230A (ja
Inventor
雅彦 杉本
謙一 狭田
清司 天野
茂 中村
星樹 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd, Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP3222762A priority Critical patent/JP3035674B2/ja
Publication of JPH0557230A publication Critical patent/JPH0557230A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3035674B2 publication Critical patent/JP3035674B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上塗塗装における塗装
欠陥の発生を防ぎ、良好な仕上り外観を与える塗装仕上
げ方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来より、自動車外板等の
仕上り性が重視される塗装分野では、良好な塗膜外観を
得るため、通常上塗塗装として顔料分を含むベースコー
ト塗料、次いでクリヤートップコート塗料を塗り重ねて
該両塗膜を同時に硬化せしめる2コート1ベーク方式の
塗装が仕上りや作業性の点から多く採用されている。
【0003】かかる上塗塗膜を被塗面(通常は中塗塗
面)上に形成するにあたって、被塗面のベースコート塗
膜に対するヌレが不均一であると、ハジキやナジミ不良
等による塗膜欠陥が発生し、塗膜の仕上り外観を著しく
損ねるという不具合があった。また一方で上塗塗膜を形
成するにあたって従来よりあらかじめ該被塗面上の凹凸
やブツ等がみられる箇所を耐水研磨紙などで研磨し、該
被塗面を十分に平滑にすることが上塗塗装後の仕上りの
点から必要とされてきている。ところが、かかる研磨の
後上塗塗装としてメタリック顔料を含むベースコート塗
料を塗装すると、研磨を施した部分と研磨を施していな
い部分とで該メタリック塗膜面に色相違い(研ムラ)を
生じるという不具合がしばしば起こる。これは、上記被
塗面の研磨部と被研磨部との表面状態の違いによってベ
ースコート塗膜中のメタリック顔料の配向が異なってし
まうためであり、特に局所的に拾い研ぎを行った部分で
はその差が大きく、該部分上の上塗塗膜面は、メタリッ
ク顔料の配向が乱れて黒味をおびやすい。このいわゆる
研ムラを防ぐ対策として、被塗面の研磨部の研ぎ深さを
浅くしてメタリック顔料の配向の差を小さくして色相違
いを抑さえたりしているが、十分な効果は得られていな
い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記不具合
を解消すべく鋭意検討した結果、特定のワイピング剤で
ワイピングして、被塗面の研磨部と被研磨部の上塗塗料
に対するヌレ性の違いをなくし、かつ該被塗面の表面状
態を均一にすることによって、上記不具合を解消し得る
ことを見出し本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明は、被塗面にメタリック顔
料を含有するベースコート塗料を塗装し、次いでクリヤ
ートップコート塗料を塗装した後、加熱して該両塗膜を
同時に硬化せしめる2コート1ベーク塗装仕上げを施す
にあたって、該ベースコート塗料を塗装せしめる被塗面
を必要に応じて研磨した後、ベースコート塗料中のビヒ
クル成分と同系の樹脂分を固形分濃度で0.5〜20重
量%となるよう添加したワイピング剤によってワイピン
グを行なうことを特徴とする塗装仕上げ方法に係る。
【0006】本発明において使用されるワイピング剤
は、従来塗装を施す面に付着しているゴミ、ホコリ等の
異物を除去するために用いられるワイピング溶剤に、ベ
ースコート塗料中のビヒクル成分と同系の樹脂分を添加
して得られる。かかるワイピング溶剤としては、従来公
知のものが使用でき、例えばヘキサン、ヘプタン等の炭
化水素系、酢酸エチル等のエステル系、アセトン、メチ
ルエチルケトン等のケトン系、エーテル系、石油ベンジ
ン等から適宜選ばれ、単独あるいは組合せて使用され
る。
【0007】上記ワイピング溶剤に添加される樹脂分
は、塗装に供されるベースコート塗料中のビヒクル成分
と同系の樹脂分であり、ここで言う“同系”とは、例え
ばベースコート塗料中のビヒクル成分がアミノアクリル
樹脂系ならば、ワイピング溶剤に添加し得る樹脂として
アクリル樹脂/メラミン樹脂の混合樹脂(混合重量比通
常60/40〜90/10程度)を使用し得るだけでな
く、アクリル樹脂単独や該ビヒクル成分と十分に相溶性
を有する樹脂系であればその樹脂系をも使用し得ること
を意味する。同様に、ベースコート塗料中のビヒクル成
分がアミノポリエステル樹脂系ならば、ワイピング溶剤
に添加し得る樹脂としてポリエステル樹脂/メラミン樹
脂の混合樹脂(混合重量比通常60/40〜90/10
程度)やポリエステル樹脂単独等を使用することができ
る。かかる樹脂分の添加量は、固形分濃度で0.5〜2
0重量%、好ましくは1〜10重量%となるようにす
る。該添加量が0.5重量%未満であると、研ムラ防止
効果がみられず、一方20重量%を越えると、被塗面上
に必要以上に厚くワニスが付着することになり、塗装仕
上げ時に凹凸、フクレ等の塗面異常が発生するので好ま
しくない。
【0008】上記ワイピング剤を用いて、布等にふくま
せて被塗面を払拭する等によりワイピング作業を行うこ
とができる。これにより被塗面上に均一でかつ適度に薄
い膜を張った状態にすることが可能である。
【0009】上記ワイピング剤によりワイピングする被
塗面は、金属素材、プラスチック素材等いずれでもよ
く、かかる金属素材に表面処理を施したものや、更に電
着塗装或いはプライマー塗装、中塗塗装を施したものも
被塗面として使用される。該被塗面にブツ、凹凸等があ
る場合には、その箇所を耐水研磨紙の#400〜800
等で研磨し、その後ワイピングが行なわれる。
【0010】本発明において上記ワイピングされた被塗
面に塗装されるメタリック顔料を含有するベースコート
塗料は、例えば仕上り外観、耐候性、耐薬品性、耐水
性、硬化性等に優れた塗膜を形成し得るそれ自体既知の
熱硬化性塗料が使用でき、具体的にはアミノ−アクリル
系樹脂、アミノ−アルキド系樹脂、アミノ−ポリエステ
ル系樹脂、ポリイソシアネート−アクリル系樹脂等をビ
ヒクル成分とする塗料等を例示できる。これらの塗料の
形態は、特に制限されず、有機溶液型、非水分散液型、
水溶(水分散)液型、粉体型等任意の形態のものが使用
できる。該塗料には、アルミニウムフレーク、マイカフ
レーク等のメタリック顔料が含有され、また有機系着色
顔料や無機系着色顔料等も含有することができる。
【0011】上記ベースコート塗料は、乾燥膜厚で通常
5〜30μm程度となるようにスプレー塗装、静電塗装
等により前記被塗面に塗装し、風乾又は温風乾燥等を行
った後、すなわち該ベースコート塗膜が未硬化のうちに
クリヤートップコート塗料が塗装される。
【0012】本発明において使用されるクリヤートップ
コート塗料としては、従来から公知のものが使用でき、
具体的には、例えばアミノアルキド樹脂、アクリル樹
脂、アミノアクリル樹脂、アミノオイルフリーアルキド
樹脂、シリコンポリエステル樹脂、フッ素樹脂、ウレタ
ン樹脂系等の有機溶剤稀釈型塗料が挙げられる。
【0013】上記クリヤートップコート塗料は、前記ベ
ースコート塗膜面に乾燥膜厚で通常15〜70μm程度
となるようにスプレー塗装、静電噴霧塗装等により塗り
重ねられる。ついで通常のセッティングを行った後、1
20〜180℃程度で15〜60分程度両塗膜を同時に
焼付けて2コート1ベーク方式による硬化塗膜が得られ
る。
【0014】
【作用及び発明の効果】本発明の方法に従って、被塗面
の研磨部、非研磨部に樹脂分を含有するワイピング剤を
用いてワイピングすることにより、被塗面を研磨する際
に発生するペーパー目を該樹脂分がうめるとともに被塗
面上に薄い膜を張った状態となり、被塗面表面が平滑で
かつベースコート塗膜に対するヌレ性が均一になるの
で、上記ペーパー目にベースコート塗膜中のメタリック
顔料が入り込み配向が乱れて研ムラを起こすこともな
く、またハジキ、ナジミ不良等による塗膜欠陥の発生が
著しく抑えられ、非常に良好な仕上り外観を有する塗膜
を常時得ることができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。尚、「部」及び「%」はそれぞれ「重量部」及び
「重量%」を意味する。
【0016】
【実施例1〜3及び比較例1〜3】「パルボンド#30
30」(日本パーカーライジング社製、リン酸亜鉛処理
剤)で表面処理した鋼板(70mm×150mm×0.8m
m)に、「エレクロンNo 9200」(関西ペイント社
製、エポキシ樹脂系カチオン電着塗料)を電着塗装し、
その上に「アミラックシーラー」(関西ペイント社製、
アミノポリエステル樹脂系中塗塗料)を塗装し、試験板
を作成した。
【0017】ついで該試験板の中塗面上のほぼ中央部を
直径10mm程度の円状に耐水研磨紙#400で研磨して
研磨部を作成した後、表1に示すワイピング剤により該
面上を全面的にワイピングを行った。ついでその上に粘
度14秒(フォードカップ#4/20℃)に調整したベ
ースコート塗料「マジクロンシルバー」(関西ペイント
社製、アミノアクリル樹脂系シルバーメタリック塗料)
をエアスプレーガンを用いて乾燥膜厚10〜20μmと
なるよう塗装し、室温で4分間放置後、粘度24秒に調
整したクリヤートップコート塗料「マジクロンクリヤ
ー」(関西ペイント社製、アミノアクリル樹脂系クリヤ
ー塗料)をエアスプレーガンを用いて乾燥膜厚30〜4
0μmとなるよう塗装し、7分間放置した後、140℃
で20分間焼付けた。かくして2コート1ベーク方式に
よる実施例及び比較例の塗装板を得た。
【0018】得られた塗装板の塗膜外観及び研磨部の研
ムラの有無を目視評価し、その評価結果を同表1に示し
た。
【0019】
【表1】
【0020】(注1)アクリル−メラミン樹脂…ベース
コート塗料中の樹脂分と同じアクリル樹脂とメラミン樹
脂を固形分重量比で80:20となるように混合したも
の。
【0021】(注2)ポリエステル−メラミン樹脂…ポ
リエステル樹脂とメラミン樹脂を固形分重量比で70:
30となるように混合したもの。(ベースコート塗料中
の樹脂分と相溶性を有さない。)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天野 清司 愛知県西加茂郡三好町大字莇生字平地1 番地 関西ペイント株式会社内 (72)発明者 中村 茂 愛知県西加茂郡三好町大字莇生字平地1 番地 関西ペイント株式会社内 (72)発明者 横田 星樹 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 ト ヨタ車体株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−50333(JP,A) 特開 昭61−285298(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 1/36 B05D 3/10 B05D 3/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被塗面にメタリック顔料を含有するベース
    コート塗料を塗装し、ついでクリヤートップコート塗料
    を塗装した後、加熱して該両塗膜を同時に硬化せしめる
    2コート1ベーク塗装仕上げを施すにあたって、該ベー
    スコート塗料を塗装せしめる被塗面を必要に応じて研磨
    した後、ベースコート塗料中のビヒクル成分と同系の樹
    脂分を固形分濃度で0.5〜20重量%となるよう添加
    したワイピング剤によってワイピングを行なうことを特
    徴とする塗装仕上げ方法。
JP3222762A 1991-09-03 1991-09-03 塗装仕上げ方法 Expired - Fee Related JP3035674B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3222762A JP3035674B2 (ja) 1991-09-03 1991-09-03 塗装仕上げ方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3222762A JP3035674B2 (ja) 1991-09-03 1991-09-03 塗装仕上げ方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0557230A JPH0557230A (ja) 1993-03-09
JP3035674B2 true JP3035674B2 (ja) 2000-04-24

Family

ID=16787506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3222762A Expired - Fee Related JP3035674B2 (ja) 1991-09-03 1991-09-03 塗装仕上げ方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3035674B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0557230A (ja) 1993-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4096069B2 (ja) 多層コートラッカー塗装法
CN103509422B (zh) 一种疏水和疏油的涂层组合物
JP2000000517A (ja) 複層塗膜補修塗装法
JPS6121761A (ja) メタリツク仕上げ方法
CN103260775A (zh) 形成多层漆膜的方法
CN103945951A (zh) 液态金属组合物
CN108912960A (zh) 一种自修复防腐涂料
JP3035674B2 (ja) 塗装仕上げ方法
JP5089518B2 (ja) 補修塗装方法
JPH10219150A (ja) メタリック塗料とその塗装法
JP2002205007A (ja) ホワイト系複層塗膜の補修方法
JPH11106686A (ja) メタリック仕上げ法
JPH10298458A (ja) 光輝性顔料含有塗料組成物および複合塗膜形成方法
JPH06254484A (ja) メタリック塗膜形成法
JP2001009364A (ja) メタリック塗膜の補修方法
JP3262320B2 (ja) 自動車車体の塗装法
JPH041674B2 (ja)
JP2002113418A (ja) 塗膜の部分補修方法
JP3783090B2 (ja) 自動車上塗塗装方法
JP2002239454A (ja) 塗膜補修方法
JPH10216618A (ja) メタリック塗装仕上げ方法
JP2001058156A (ja) 塗膜の部分補修方法
JPH03296567A (ja) 自動車外板つや消し塗装仕上げ法
JP2975123B2 (ja) 自動車外板つや消し塗装仕上げ法
JP2003311211A (ja) 自動車外板部の塗装方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees