JP2001149243A - 化粧棚 - Google Patents

化粧棚

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JP2001149243A
JP2001149243A JP33600699A JP33600699A JP2001149243A JP 2001149243 A JP2001149243 A JP 2001149243A JP 33600699 A JP33600699 A JP 33600699A JP 33600699 A JP33600699 A JP 33600699A JP 2001149243 A JP2001149243 A JP 2001149243A
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Masaru Kudo
勝 工藤
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Kodama Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】棚部に要求される剛性を有する補強部材をイン
サートすることで、棚としての有効体積を増やすことが
でき、しかも、鏡付きスライド扉用のレール部材の取り
付け作業等の後加工を一切不要とする等により生産性の
向上と低コストによる生産を可能にした化粧棚を提供す
る。 【解決手段】熱可塑性樹脂材料から箱形に成形され、前
方へ水平に突出する棚部1,2を上下に備え、該上下の
棚部1,2の前端長辺縁間には鏡付きスライド扉5を横
スライド可能に具備してなる化粧棚Aの上下の棚部1,
2に帯板状の補強芯材3,4をインサートしてなる。
又、補強芯材3,4は、棚部1,2の幅方向並びに奥行
き方向全体に行き渡る大きさを有する帯板状を呈し、前
端長辺縁には少なくともスライド扉5用のレール部6,
7を棚部1,2に連設させて一体に成形するレール成形
部3-1,4-1を折り曲げ形成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧棚に係り、例
えば洗面所や浴室等の壁面に取り付けて使用される壁掛
け用の化粧棚に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の化粧棚は熱可塑性樹脂
材料を用いた真空成形法等により一体に成形されるもの
であるが、従来の化粧棚は図8に示したように、棚部20
を成形するに当り、該棚部20の前端に鏡付きスライド扉
21用のレール部材22を取り付けるための取付空間23を後
方開口状に確保形成しなければならない。尚、図面は上
側棚部20のみを示しているが、不図示の下側棚部におい
ても上側と同様に取付空間を確保形成する必要があるこ
とは言うまでもない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのために、従来にお
いては棚部20に置かれる各種の備品Bの荷重に対する剛
性(耐荷重強度)を付与するために化粧棚を成形する材
料肉厚tを厚く成形しなければならない。尚、棚部を成
形する一部分のみの材料肉厚tを所要の剛性が得られる
ように厚くし、他の部分を薄くすることも考えならる
が、真空成形法は成形基材である熱可塑性樹脂シートを
成形型にセットした後に、真空引きして型面に密着固化
させる成形法であることから、熱可塑性樹脂シートの一
部分を厚くしたり、薄くする等の厚さを変えた成形は困
難且つ不可能とされている。
【0004】又、従来では取付空間を確保する必要があ
ることで、棚としての有効体積が狭くなる。つまり、鏡
付きスライド扉の後側に確保される備品収納空間等の有
効体積が狭くなることから、例えば下側の棚部に載せた
状態で収納する備品の高さに制約を受ける等の不具合を
有する。又、従来ではレール部材22をボルト止め24等で
取り付けるための穴明け加工やその取り付けを行わなけ
ればならないことから、生産性が悪く、その改善が望ま
れていた。
【0005】本発明はこの様な従来事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とする処は、材料肉厚を厚くするこ
となく棚部に要求される剛性を付与して棚としての有効
体積を増やすことができ、しかも、スライド扉用のレー
ル部材を取り付け等の後加工を一切不要とする等により
生産性の向上と低コストによる生産を可能にした化粧棚
を提供することにある。
【0006】
【課題を達成するための手段】課題を達成するために本
発明は、熱可塑性樹脂材料から箱形に成形され、前方へ
水平に突出する棚部を上下に備え、該上下の棚部の前端
縁間には鏡付きスライド扉を横スライド可能に具備して
なる化粧棚に於いて、上下の棚部に帯板状の補強芯材を
インサートしてなり、該補強芯材は、棚部の幅方向並び
に奥行き方向全体に行き渡る大きさを有する帯板状を呈
し、前端長辺縁には少なくともスライド扉用のレール部
を棚部に連設させて一体に成形するレール成形部を折り
曲げ形成してなることである。又、補強芯材は、棚部に
置かれる備品荷重に対する剛性を有する材料からなる板
材であり、例えば鉄板や合板等が挙げられる。そして、
上側棚部にインサートされる補強芯材の前端長辺縁には
レール成形部に加えて、備品受け部を棚部に連設させて
一体に成形する備品受け成形部が折り曲げ形成されてな
ることである。斯かる技術的手段によれば、インサート
された補強芯材により上下の棚部には備品の荷重に対す
る剛性が付与される。又、棚部にインサートされる補強
芯材の前端長辺縁のレール成形部にはスライド扉の上下
辺部のレール溝をスライド可能に係合させるレール部が
棚部に連設されて一体に成形される。又、補強芯材は棚
部内にインサートされて外部に露出しないことから、安
価な材料からなる板材を選択できる。即ち、棚部に要求
される剛性を有する材料からなる板材であれば、補強芯
材として利用することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の具体例を図面に基
づいて説明する。図1は、本発明化粧棚Aの実施形態の
一例を示した斜視図であり、熱可塑性樹脂材料により一
体に成形され、前方へ向けて水平に突出する棚部1,2
を上下に備え、該上下の棚部1,2の間には鏡付きスラ
イド扉5を横スライド可能に具備してなる。そして、上
下の棚部1,2には補強芯材3,4を夫々インサートす
ることで、棚部1,2に各種の備品Bの荷重に対する剛
性(耐荷重強度)を付与してなる。
【0008】化粧棚Aは、熱可塑性樹脂シートを用いた
真空成形法(或いは圧縮成形法)より正面略正方形状を
呈する箱形で、上下の棚部1,2に補強芯材3,4をイ
ンサートした状態で成形される。
【0009】補強芯材3,4は、棚部1,2にインサー
トされることで(図3参照)、各種の備品Bの荷重に対
する剛性(耐荷重強度)を棚部1,2に付与するための
もので、鉄板や合板等の所望の剛性を有する板材を用い
て棚部1,2の幅方向及び奥行き方向全体に亘りインサ
ートし得る大きさの帯板状に形成してなる(図4乃至図
5参照)。
【0010】そして、上側棚部1にインサートされる補
強芯材3は前端長辺縁に鏡付きスライド扉5の下辺部の
レール溝をスライド可能に係止させるレール部6を棚部
1に連設させて一体に成形するレール成形部3-1を下向
きに折り曲げ形成すると共に、備品Bの滑り落下を防ぐ
備品受け部8を成形する備品受け成形部3-2を上向きに
折り曲げ形成してなる横断面が略T字形を呈し、上側棚
部1にインサートされる。又、下側棚部2にインサート
される補強芯材4の前端長辺縁には鏡付きスライド扉5
の下辺部のレール溝をスライド可能に係止させるレール
部7を棚部2に連設させて一体に成形するレール成形部
4-1を上向きに折り曲げ形成してなる横断面が略L字形
を呈し、下側棚部2にインサートされる。
【0011】尚、補強芯材3,4は、化粧棚Aを成形す
る成形型Cにセットされることで(図6乃至図7参
照)、棚部1,2を成形する棚成形部として利用され
る。つまり、成形型Cの型構成部分の一部として利用さ
れる。
【0012】而して、本実施例詳述の化粧棚Aによれ
ば、上下の棚部1,2に要求せれる剛性を成形時にイン
サートさせる補強芯材3,4により付与するようにした
ことで、化粧棚Aの全体の材料肉厚tを従来の化粧棚に
比べて大幅に薄くすることができ、その分、材料の節約
によるコストの削減が図られる。又、上下の棚部1,2
の厚さを薄くすることができることで、その分、棚とし
ての有効体積を増やすことができる。つまり、上下の棚
部12間において鏡付きスライド扉5の後側に確保され
る備品収納空間9の有効体積が広くすることができ、例
えば下側の棚部2に載せた状態で備品収納空間9に収納
する備品B高さに制約が受け難く緩和されて、その分、
取り扱い性の向上が図られる。
【0013】図中10は、上下の棚部1,2の両側におい
て一体に連設する側面視略縦長コの字形を呈する化粧棚
Aの側壁であり、11は背後壁である。
【0014】次に、以上の如く構成した本実施例詳述の
化粧棚Aの真空成形法について図6乃至図7を参照しな
がら説明すると、まず図6に示したように、帯板状で前
端長辺縁にレール成形部3-1と備品受け成形部3-2とを有
する上側棚部1用の略T字形を呈する補強部材3と、レ
ール成形部4-1を有する下側棚部2用の略L字形を呈す
る補強部材4を成形型Cに夫々セットする。そして、ク
ランプ等の保持手段Dにより周縁が保持された成形基材
である熱可塑性樹脂シートEを成形型Cにセットした後
に、真空引きして型面に密着固化させることで成形する
(図7の状態)。
【0015】而して、型面に密着固化させた後、成形型
Cから脱型すると、セットしておいた上下の補強部材
3,4は、棚部1,2に連設して前端長辺縁のレール成
形部3-1,4-1に一体に成形されるレール部6,7により
成形型Cに残ることなく、上下の棚部1,2に夫々イン
サートされた状態で化粧棚Aと共に成形型Cから外され
る。
【0016】
【発明の効果】本発明の化粧棚は叙上の如く構成してな
ることから下記の作用効果を秦する。上下の棚部に補強
芯材をインサートして、備品の荷重に対する剛性を付与
するように形成してなることから、化粧棚の材料肉厚を
薄くすることができる。又、補強芯材が棚部にインサー
トされると同時に、該補強芯材の前端長辺縁のレール成
形部にはスライド扉の上下辺部のレール溝をスライド可
能に係合させるレール部が一体に成形される。又、補強
芯材は棚部内にインサートされて外部に露出しないこと
から、安価な材料からなる板材を選択できる。即ち、棚
部に必要な剛性を付与できる板材であれば、補強芯材と
して利用することができる。
【0017】従って、本発明によれば、棚部に要求され
る剛性を有する補強部材をインサートすることで、上下
の棚部に備品の荷重に対する剛性を付与するようにした
ことで、前方へ突出する棚部の材料肉厚を薄くすること
ができる分、棚としての有効体積を増やすことができ
る。しかも、従来のようにスライド扉用のレール部材を
取り付け等の後加工を一切不要としたことで、生産性の
向上と低コストによる生産を可能にした化粧棚を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明化粧棚の実施形態の一例を示した斜視
【図2】 同正面図で、一部を切欠断面して示す
【図3】 図2のIII-III線縦断面図
【図4】 図2のIV-IV線横断面図
【図5】 図2のV-V線横断面図
【図6】 成形型に上下の補強芯材をセットする状態を
示した斜視図
【図7】 成形基材である熱可塑性樹脂フィル又はシー
トを成形型にセットし、真空引きして型面に密着固化さ
せた状態を示した縦断面図
【図8】 従来の化粧棚の一部を示した断面図
【符号の説明】
A:化粧棚 1,2:棚部 3,4:補強芯材 3-1,4-1:レール成形部 3-2:備品受け成形部 5:スライド扉 6,7:レール部 8:備品受け部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂材料から箱形に成形され、
    前方へ突出する棚部を上下に備え、該上下の棚部の前端
    縁間にはスライド扉を横スライド可能に具備してなる化
    粧棚に於いて、 上下の棚部に帯板状の補強芯材をインサートしてなり、
    該補強芯材は、棚部の幅方向並びに奥行き方向全体に行
    き渡る大きさを有する帯板状を呈し、前端縁には少なく
    ともスライド扉用のレール部を棚部に連設させて成形す
    るレール成形部を折り曲げ形成してなることを特徴とす
    る化粧棚。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019103761A (ja) * 2017-12-14 2019-06-27 株式会社Lixil キャビネットおよびそれを用いた洗面化粧台

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019103761A (ja) * 2017-12-14 2019-06-27 株式会社Lixil キャビネットおよびそれを用いた洗面化粧台

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