JP2001008757A - 引出し案内機構並びに引出し及び懸架用レール - Google Patents

引出し案内機構並びに引出し及び懸架用レール

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JP2001008757A
JP2001008757A JP11221554A JP22155499A JP2001008757A JP 2001008757 A JP2001008757 A JP 2001008757A JP 11221554 A JP11221554 A JP 11221554A JP 22155499 A JP22155499 A JP 22155499A JP 2001008757 A JP2001008757 A JP 2001008757A
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suspension rail
rail
shaped
roller
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Makoto Kikuchi
真 菊池
Masahiro Onoda
正博 小野田
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Nanbu Plastics Co Ltd
Original Assignee
Nanbu Plastics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】引出本体のレール機構部の直線状態が容易に確
保されるとともに、充分な強度を有し、円滑軽快な引出
しの出し入れを持続的に故障なく行うことのできる引出
し案内機構を提供することを課題とする。 【解決手段】引出し1と該引出しを懸架する懸架用レー
ル2とよりなる引出し案内機構であって、合成樹脂製引
出しの左右の側板5から外側に向けて鍔部6を設け、該
鍔部6の先端部近傍から下方に向けて折返し部7を設け
て形成した逆U字状溝8内に、下部に下向きのガイド溝
28を付設した金属製パイプ状物14を嵌合固定し、該
ガイド溝28に懸架用レール2に軸支したローラ27を
下方から係合させて、引出し1を前後方向に復動自在に
支持させた引出し案内機構。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具・厨房器具・
事務機器等に用いる引出し案内機構並びに引出し及び懸
架用レールに関し、引出し、懸架用レール、ローラ等の
構造及び配置を改善して、特に円滑軽快な引出しの出し
入れを持続的に行わせ得る新規な引出し案内機構並びに
引出し及び懸架用レールを提供する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂製の引出しの側板上端部から外
側に向けて設けた鍔部から下方に折返し部を設けて、こ
の折返し部を補強リブにより側板と連結するとともに、
折返し部の下縁を懸架用レールに軸支させたローラに載
置して、このローラの回転により引出しを移動させて軽
快な出し入れをさせたものは、本願と同一の出願人にな
る特公平8−24611号公報により公知である。
【0003】しかしながら、前記態様のものは、引出し
の折返し部を荷重に耐えて変形等を起こさせないため
に、折返し部と側板との間に多数のリブを介在させて補
強している。このため、折返し部や鍔部のリブ位置にプ
ラスチック製品特有のヒケを生じて、製品の外観を損な
い易いだけでなく、プラスチック製品は反り、曲り、波
打ちを起こし易いため、折返し部が直線状態を保持する
ように製造上色々な工夫が必要であって、工夫しても、
なお解決は難しくて生産上の大きな隘路となっている。
【0004】また、引出し側のローラが、折返し部より
も内側に設けられるため、これを載置する懸架用レール
は、レール巾、即ち、取付面からの張出しが大きくなっ
て合成樹脂製では経済的に必要強度のものを得ることが
できない。このため、鉄製等の金属製レールが使用され
るが、鉄製レールは、何種類ものプレス工程を経て製作
した上に塗料を施す必要もあって手離れが悪い問題点が
ある。また、金属製レールは、取付面にダボにより取付
ける場合は、別にダボを形成してこれを金属製レールへ
ビス等により固定しなければならない煩わしさもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の現状に鑑
み、本発明は、引出本体のレール機構部の直線状態が容
易に確保されるとともに、充分な強度を有し、円滑軽快
な引出しの出し入れを持続的に故障なく行うことのでき
る引出し案内機構、並びに外観も良好であって、深底の
引出しも兼ねることができる引出し、及び経済的に製作
できる懸架用レールを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は次のようにして解決される。 (1)引出しと該引出しを懸架する懸架用レールとより
なる引出し案内機構であって、合成樹脂製の箱状引出し
の左右側板から外側に向けて鍔部を設け、該鍔部の先端
部近傍から下方に向けて折返し部を設けて形成した逆U
字状溝内に、下部に下向きのガイド溝を付設した金属製
パイプ状物を嵌合固定し、該ガイド溝に懸架用レールに
軸支したローラを下方から係合させて、引出しを前後方
向に復動自在に支持させた構造の引出し案内機構とす
る。
【0007】(2)上記(1)項において、懸架用レー
ルが、前後に長尺な取付板の内側の上下端に、上下のレ
ールを付設したものであり、懸架用レールに軸支するロ
ーラが、懸架用レールの内側の前部に軸支されたものと
する。
【0008】(3)上記(2)項において、引出し後部
に、左右に形成した逆U字状溝の外側に位置させて、ロ
ーラを軸支し、該ローラを懸架用レールの上下のレール
間を転動する態様で嵌装させたものとする。
【0009】(4)上記(1)〜(3)項のいずれかに
おいて、引出しの左右に形成した逆U字状溝内に嵌合固
定させる金属製パイプ状物の下部に付設させた下向きの
ガイド溝が、下開きコ字状のガイド溝叉は内向き若しく
は外向きの逆L字状のガイド溝であるものとする。
【0010】(5)上記(3)項において、引出しの後
部に軸支するローラの支軸を、引出しの左右に形成した
逆U字状溝内に嵌合固定させた金属製パイプ状物に穿設
した軸孔に嵌挿して固定させたものとする。
【0011】(6)引出しを、合成樹脂製の箱状引出し
の左右側板から外側に向けて鍔部を設け、該鍔部の先端
部近傍から下方に向けて折返し部を設けて形成した逆U
字状溝内に、金属製パイプ状物を嵌合固定させた構造の
引出しとする。
【0012】(7)上記(6)項において、金属製パイ
プ状物が、その下部に下向きのガイド溝を付設させたも
のとする。
【0013】(8)引出しを、箱状引出し本体の前板の
前面に化粧前板を取付けて構成するものとし、引出し本
体の前板の高さを側板の高さよりも大きいものとし、前
板の上端の位置を側板の上端の位置よりも上側に位置さ
せた構造の引出しとする。
【0014】(9)引出しを、引出し本体の左右の側板
と後板の上側に、組立・分解ができる枠状のフェンスを
着脱可能に取付け、該フェンスにより引出し本体の深さ
を増加させた構造の引出しとする。
【0015】(10)懸架用レールを合成樹脂で成形
し、その裏面に取付け用のダボを一体成形した構造の懸
架用レールとする。
【0016】(11)懸架用レールのダボを、取付け位
置に穿設されたダボ孔に嵌合させたときに、ダボの前後
に遊隙を有する態様に形成させた構造の懸架用レールと
する。
【0017】(12)懸架用レールの裏面に一体成形し
た取付け用のダボの内部に軸孔を穿設し、懸架用レール
に軸支するローラの支軸を、前記軸孔に嵌挿して固定さ
せた構造の懸架用レールとする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の引出し案内機構並
びに引出し及び懸架用レールの実施形態を添付図面を参
照しながら説明する。
【0019】本発明の引出し案内機構は、図1及び図2
に示すように引出し1と、該引出し1を懸架してその出
し入れを案内させる懸架用レール2とより構成される。
引出し1は、合成樹脂により成形されて、図4に示すよ
うに、箱状の引出し本体の前板4の前面に、化粧前板3
を取付けて構成される。引出し本体は、左右の側板5の
上端部から外側に向けて鍔部6を設け、該鍔部6の先端
部から下方に向けて折返し部7を設けて逆U字状溝8が
形成される。また、同様にして後板9の上端部から外側
に向けて鍔部10を設け、該鍔部10の先端部から下方
に向けて折返し部11を設けて逆U字状溝12を形成
し、このうち後者の逆U字型溝12の内側には、適当な
間隔で多くの補強リブ13が設けられる。
【0020】一方、引出し1の左右に形成した逆U字状
溝8内には、図5に示すように下向きのガイド溝28が
付設された金属製製パイプ状物14を、図3に示すよう
な態様で嵌合固定させる。この金属製パイプ状物14
は、後記するように、下部のガイド溝28に引出し1を
支持するレール機能をもたせるために、位置安定住を確
保して所定の位置に強固に固定する必要がある。このた
めの固定手段としては、接着剤などで固定するよりも、
次のような固定手段が推奨される。即ち、図3に示すよ
うに、金属製パイプ状物14の前端側のパイプ内空間に
嵌合させるための突起15を引出し1の前板4に設け、
後端側のパイプ内空間には合成樹脂製の中子16を嵌挿
し、まず、金属製パイプ状物14の前端を前記前板4の
突起15に嵌合させ、次いで後端に嵌挿した中子16
に、後板9の後方に設けた折返し部11に穿設した孔部
17を通して木ねじ18を螺合させることにより、金属
製パイプ状物14を引出し1の左右の逆U字状溝8内
に、位置安定住よく強固に固定することができる。
【0021】金属製パイプ状物14は、角パイプである
ことが望ましく、下部に付設されるガイド溝28は、後
記する懸架用レール2のローラ27と係合させ、該ロー
ラ27の案内レールとしての機能を有させるために、下
開きコ字状のガイド溝又は内向き若しくは外向きの逆L
字状のガイド溝であることが好ましい。下開きコ字状と
する場合は、懸架用レール2の左右どちらか一方は、ロ
ーラ27の幅よりも、下開きコ字状の内幅を少し大きく
して、両者を係合させたときに、遊隙をもたせる方が、
間口寸法の微妙な食い違いを吸収でき、引出し1の円滑
な出し入れを行ううえで望ましい。
【0022】また、引出し1の後部には、図1に示すよ
うに、引出し1の左右に形成した逆U字状溝8の外側に
位置させて、ローラ19を軸支する。このローラ19の
取付けは、図2に示すように、ローラの支軸20の綾目
ローレットが形成された取付部21を、逆U字状溝8に
嵌合固定した金属製パイプ状物14の後部と、該部分に
嵌挿される合成樹脂製の中子16との両者に貫設された
軸孔22へ密着嵌挿して行なう。こうすると、充分な支
軸20の支持長さが得られて強固なローラ19の取付け
が行われる。なお、ローラ19と金属製パイプ状物14
との間に左右の側板5の折返し部7が存在すると、これ
がローラ19と干渉を起こし易いので、この部分の折返
し部7を図4に示すように切除するとよい。
【0023】一方、引出し1を懸架する懸架用レール2
は、前記したように、従来、レール幅即ち取付面からの
張出しが大きいために必要強度を得るうえから、鉄製等
の金属製レールが用いられていたが、本発明において
は、前記のように引出し1のローラ19を左右に形成し
た逆U字状溝8の外側に位置させたことによりレール幅
を短くすることができ、このため金属に代えて合成樹脂
を用いても実用上充分な強度を有する懸架用レール2を
得ることができる。即ち、図6に示すように、前後方向
に長尺な取付板2aの上下端に、下側レール2bと上側
レール2cとを付設させた態様に合成樹脂で一体成形す
ることができる。この懸架用レール2の内側の前部に
は、ローラ27が軸支される。
【0024】懸架用レール2で引出し1を懸架する態様
は、キャビネット等の引出し1を設置したい所望の場所
に懸架用レール2を取付け、次いで引出し1の左右の逆
U字状溝8内に嵌合固定させた金属製パイプ状物14の
下部に付設した下向きのガイド溝28に、前記の懸架用
レール2のローラ27を下方から係合させるとともに、
引出し1のローラ19を懸架用レール2の上下のレール
間を転動する態様で嵌装させて、引出し1を前後方向に
復動自在に支持させて懸架する。この懸架用レール2に
おける下側レール2bは、ローラ19が引出し1の荷重
を受けている間、ローラ19の下周面が接触して回転移
動するレールであり、上側レール2cは、引出し1の出
し入れに伴い重心が前側に移って引出し1の後側を浮き
上らせるとき、ローラ19の上周面が接触して回転移動
するレールである。
【0025】また、前記懸架用レール2の下側レール2
bと上側レール2cとの後端部と前端部とを除く部分は
図6(a)に示すように水平に形成される。しかし、下
側レール2bの後端部と前端部には、それぞれ凹部23
と24とが形成されて、引出し1の出し入れの限界にお
いて、ローラ19を凹部23又は、凹部24に落ち込ま
せて引出し1の移動を制限させるようにし、また、上側
レール2cの前端側には、ローラ19の上周面を挟み込
むように一対の突起25が設けられて、引出し1を抜き
取りの手前まで引出したとき、これら突起25がローラ
19の上周面を止め、もしくは挟み込んで引出し1を抜
け落ちないようにするとよい。
【0026】懸架用レール2の上側レール2cは、図2
及び図6に示すように、その内端から下方へ連続した垂
縁26が設けられて、この垂縁26にローラ19の上周
面の耳部が係合されるため、ローラ19は垂縁26に案
内されて下側レール2b及び上側レール2cを回転移動
し、下側レール2b及び上側レール2cから離脱するこ
とがない。
【0027】また、懸架用レール2のローラ27は、引
出し1のローラ19と同様に引出し1の荷重を受けるた
め、強力に支持させる必要がある。そこで、懸架用レー
ル2における下側レール2bの前端部には、図7に示す
ようにボス29が形成され、このボス29の軸孔30
へ、ローラの支軸31の綾目ローレットが形成された取
付部32を密着嵌挿することにより、懸架用レール2が
合成樹脂製であっても必要充分な支持強度が得られよう
にする。この場合、ボス29の厚さは、下側レール2b
の幅に取付板2aの厚さを加えたもの、更には、後記の
ようにダボを取付板2aと一体成形する場合は、このダ
ボをも加えた厚さとすることができる。即ち、ダボを取
付板2aと一体成形した場合は、該ダボの内部に軸孔を
穿設し、この軸孔にローラ19の支軸の綾目ローレット
が形成された取付部を嵌挿して固定することができる。
【0028】キャビネ等の取付面33への懸架用レール
2の取付けは、一般にねじ止め、ダボ嵌合等によって行
なわれる。本発明においては、前記したように合成樹脂
で充分な強度を有する懸架用レール2を成形することが
できることから、ダボ嵌合による場合は、懸架用レール
2を合成樹脂で成形する際に、ダボも同時に一体成形す
ることができる。そして、ねじ止めの場合は、図6
(a)に示すように、取付板2aに適当な間隔を置いて
複数のねじ孔34があけられる。このねじ孔34は、合
成樹脂製の懸架用レール2においては、成形時の仕上り
や温度の変化等により不可避的に多少のピッチのバラツ
キを生じる。これに対処してねじ孔34は、取付けの基
準となるものを除いて横方向が長孔に形成されるように
して、予め取付面33に下孔があけられている場合や、
ねじを機械打ちとする場合でも、ねじ35による取付け
が支障なく行えるようにする。
【0029】また、ダボ嵌合の場合は、図6(b)に示
すように、取付板2aの外側に適当な間隔を置いて複数
のダボ36が突設されるようにする。但し、このダボ3
6も成形時の仕上りや温度の変化等により多少のピッチ
のバラツキを生ずる。また、取付面33に穿設されるダ
ボ孔37のピッチも微妙にばらつく。これに対処するに
は、懸架用レール2を取付けるダボ36を、取付面33
に穿設されたダボ孔37に嵌合させたときに、ダボの前
後に遊隙を有する態様に形成させることが望ましい。即
ち、具体的には、図8に示すように、取付けの基準とな
るダボ36以外は、断面を真円とせず、左右をやや細く
した楕円とし、取付面33にあけられるダボ孔37に対
して、ダボ36の前後に遊隙ができるようにして、ダボ
嵌合による取付けが支障なく行われるようにするとよ
い。
【0030】引出し1は、深さが違う複数の引出しを併
用する場合がある。しかし、この場合、深さが違う複数
の引出し1を製作すると製作費が嵩んで不経済である。
このため本発明においては、引出し1を箱状の引出し本
体の前板4の前面に化粧前板3を取付けて構成し、前板
4の高さを側板5の高さよりも大きいものとし、前板4
の上端の位置を側板5の上端の位置よりも上側に位置さ
せて、前板4の取付面積を大きくし、高さが大きく面積
の大きい化粧前板3に対しても取付強度が確保されるよ
うにするとともに、浅底の引出し本体の左右の側板5と
後板4の上側に組立・分解ができる枠状のフェンスを着
脱可能に取付け、該フェンスにより引出し本体の深さを
調節することによって深底の引出し本体を兼ねることが
できるようにする。 即ち、引出し1の化粧前板3を
取付ける前板4に図1及び図3、図4に示すように上方
への延長部4aを設けて、前板4の面積を上方へ拡大さ
せることによって、高さが高い化粧前板3も前板4に安
定して強固に取付けることができる。
【0031】前板4へ化粧前板3を取付ける際は、前板
4に平面視及び側面視の両方に対して傾斜するねじ孔3
9(図4参照)を設け、このねじ孔39から化粧前板3
に、図1に示すように、取付けねじ40を締め込んで取
付けを行なう。
【0032】高さが大きい化粧前板3を取付けた引出し
1は、図1に示すように、左右の側板5と後板9の上側
にフェンス43を取付けて、このフェンス43により、
実質的に深底の引出し1とすることができる。フェンス
43は、図9に示すように、合成樹脂の梯子状構造によ
って形成され、引出し本体の左右の側板5の上側に付設
される側枠43aと、後板9の上側に付設される後枠4
3bとより構成される。そして、後枠43bには、左右
端の上下に1/3程度が欠ける欠円型の着脱具44が取
付けられ、これら着脱具44を左右の側枠43aの上下
の辺の後部へ掛け合わせることによって、後枠43bと
左右の側枠43aとを結合してフェンス43が形成され
る。一方、側枠43aから着脱具44を外すと、左右の
側枠43aと後枠43bとを重ね合わせて小さく梱包す
ることができる。なお、このフェンス43は、左右の側
枠43aの後部に、着脱具44を掛け合わせる位置を決
めるための鍔45を取付けてある。
【0033】前記フェンス43は、その内部を前後の方
向に複数に区分させる方が、収納する物品の整理整頓に
便利である。このためには、図9に示すように、フェン
ス43の後枠43bと同様の形状で、且つ、左右端の上
下に欠円状の着脱具46が付設された仕切枠47を合成
樹脂により形成し、この仕切枠47の着脱具46を、フ
ェンス43の左右の側枠43aの上下の辺の希望する位
置へ掛け合わせ、フェンス43の中を複数に区分すると
よい。
【0034】前記フェンス43は引出し本体へ着脱でき
ることが望まれる。このため、後枠43bの下側には、
図9に示すように、離隔した一対の取付杆48を付設し
て、この取付杆48を引出し本体の後板9の鍔部10に
設けた取付孔49へ嵌挿し、また、左右の側枠43aの
前杆を、化粧前板3の裏側に取付けられている一対の挟
持具50に挟持させることにより、フェンス43を引出
し本体の上側に取付けるようにすればよい。このように
すれば、挟持具50から側枠43aの前杆を取り外し
て、取付孔49から取付杆48を抜くことにより、フェ
ンス43の取外しも容易にできる。
【0035】
【発明の効果】本発明によると、次のような効果を奏す
ることができる。 (a) 請求項1の記載によれば、引出しの左右の逆U
字状溝に嵌合される金属製パイプ状物の下部のガイド溝
にレール機能をもたせるために、合成樹脂製品にみられ
るヒケ、反り、曲りや波打ち等の現象が生ぜず、レール
機構としての直線性が高度に確保され、円滑軽快な引出
しの出し入れが持続的に故障なく行える。また、逆U字
状溝の補強効果により引出しの強度が格段に高まるとと
もに、補強リブが不要となって、逆U字状溝の部分にヒ
ケが生じないから引出しの外観が向上する。更に、逆U
字状溝に嵌合された金属製パイプ状物は、引出しの成形
時に生ずる不可避的な反り、曲り、波打ち等をも矯正し
て直線状態を維持させるから、成形の難しさがなくなっ
て生産性も向上する。
【0036】(b) 請求項2の発明によれば、上下の
レールによって補強された懸架用レールに軸支されたロ
ーラは、横ふれ等がなく位置安定性が良好であり、この
ローラ上に係合して前後運動する引出しは、一層、円滑
軽快に出し入れができる。
【0037】(c) 請求項3の発明によれば、引出し
と懸架用レールとの両ローラが、引出しの前後を支持
し、引出しの円滑な出し入れを可能とするとともに、引
出しのローラが懸架用レールの上下のレール間に嵌挿さ
れているために、引出しの抜き出しに伴い重心が前側に
移って引出しの後側を浮き上がらせたときも、ローラが
上側のレールに接触して回転し、引出しの円滑な出し入
れが阻害されることがない。更に、引出しのローラが、
逆U字状溝の外側に位置させて軸支されているために、
懸架用レールの取付面からの張出しが少なくなり、懸架
用レールを合成樹脂でつくることができる。このため懸
架用レールを生産性よく経済的につくることができる。
【0038】(d) 請求項4の発明によれば、懸架用
レールのローラが、ガイド溝からはずれることを効果的
に防止することができる。
【0039】(e) 請求項5の発明によれば、引出し
に軸支するローラを位置安定性よく強固に取付けること
ができる。
【0040】(f) 請求項6の発明によれば、金属製
パイプ状物の補強効果により引出しの強度が格段に高ま
るとともに、補強リブが不要となって、逆U字状溝の部
分にヒケが生じないから、引出しの外観が向上する。更
に、逆U字状溝に嵌合された金属製パイプ状物は、引出
しの成形時に生ずる不可避的な反り、曲り、波打ち等を
も矯正して直線状態を維持させるから、成形の難しさが
なくなって生産性も向上する。
【0041】(g) 請求項7の発明によれば、金属製
パイプ状物にガイド溝を付設させることにより、このガ
イド溝にレール機能をもたせることができ、レール機構
としての直線性が高度に確保され、円滑軽快な引出しの
出し入れが持続的に故障なく行える。
【0042】(h) 請求項8の発明によれば、前板の
高さを側板の高さよりも大きいものとし、前板の上端の
位置を側板の上端の位置よりも上側に位置させて、前板
の取付面積を大きくし、高さが大きく面積の大きい化粧
前板に対しても、取付強度を確保することができる。
【0043】(i) 請求項9の発明によれば、着脱可
能に取付たフェンスにより引出し本体の深さを調節する
ことによって、深底の引出し本体を兼ねることができ
る。即ち、フェンスを取付ければ、引出しを嵩上げして
収容量を増したり、収納整理を便利にしたりすることが
できるとともに、一方、フェンスを取外すと、嵩張らな
いために、スタッキング機能に優れ、運搬や保管も容易
であり、更に経済上も有利である。
【0044】(j) 請求項10の発明によれば、懸架
用レールにダボを取付ける必要がないため、懸架用レー
ルの取付面への取付けが容易にできる。
【0045】(k) 請求項11の発明によれば、ダボ
やダボ孔のピッチが成形時の仕上りや温度の変化等によ
ってバラツキが生じても、懸架用レールを取付面に支障
なく取付けることができる。
【0046】(l) 請求項12の発明によれば、懸架
用レールのローラを、位置安定性よく強固に取付けるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の引出し案内機構の実施形態を示す斜視
図である。
【図2】図1におけるX−X線の断面図である。
【図3】引出しの右側の逆U字状溝へ嵌合された金属製
パイプ状物の固定状態を、折返し部の前部及び後部を縦
断して示す側面図である。
【図4】化粧前板が外された引出しの中央部分と後板の
鍔部とを切除して示す斜視図である。
【図5】一部を切除した金属製パイプ状物と、その後部
へ挿嵌固定する中子とを示す斜視図である。
【図6】引出しの懸架用レールの左側のものを示すもの
で、(a)はその内側でねじ止め用のレール、(b)は
外側でダボ取付用のレールをそれぞれ示す。
【図7】引出しの懸架用レールにローラが取付けられる
状態を示す縦断正面図である。
【図8】引出しの懸架用レールに設けられる位置決め以
外のダボと、取付面にあけられるダボ孔との寸法関係を
示す説明図である。
【図9】引出しの上側に取付けられて引出しを嵩上げす
るフェンスの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 引出し 2 懸架用レール 2a 取付板 2b 下側レール 2c 上側レール 3 化粧前板 4 前板 4a 延長部 5 左右の側板 6、10 鍔部 7、11 折返し部 8、12 逆U字状溝 9 後板 13 補強リブ 14 金属製パイプ状物 16 中子 17 孔部 18 木ねじ 19 引出しに軸支したローラ 20 引出しに軸支したローラの支軸 21 取付部 22 軸孔 23,24 凹部 27 懸架用レールに軸支したローラ 28 ガイド溝 29 ボス 30 軸孔 31 懸架用レールに軸支したローラの支軸 32 取付部 33 取付面 34,39ねじ孔 35 ねじ 36 ダボ 37、38 ダボ孔 40取付けねじ 41 凹凸条 42 調整駒 43 フェンス 43a 側枠 43b 後枠 44、46 着脱具 47 仕切枠 48 取付杆 49 取付孔 50 挟持具

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引出しと該引出しを懸架する懸架用レー
    ルとよりなる引出し案内機構であって、合成樹脂製の箱
    状引出しの左右側板から外側に向けて鍔部を設け、該鍔
    部の先端部近傍から下方に向けて折返し部を設けて形成
    した逆U字状溝内に、下部に下向きのガイド溝を付設し
    た金属製パイプ状物を嵌合固定し、該ガイド溝に懸架用
    レールに軸支したローラを下方から係合させて、引出し
    を前後方向に復動自在に支持させたことを特徴とする引
    出し案内機構。
  2. 【請求項2】 懸架用レールが、前後に長尺な取付板の
    内側の上下端に、上下のレールを付設したものであり、
    懸架用レールに軸支するローラが、懸架用レールの内側
    の前部に軸支されたものであることを特徴とする請求項
    1に記載の引出し案内機構。
  3. 【請求項3】 引出し後部に、左右に形成した逆U字状
    溝の外側に位置させて、ローラを軸支し、該ローラを懸
    架用レールの上下のレール間に嵌装させてなることを特
    徴とする請求項2に記載の引出し案内機構。
  4. 【請求項4】 引出しの左右に形成した逆U字状溝内に
    嵌合固定させる金属製パイプ状物の下部に付設させた下
    向きのガイド溝が、下開きコ字状のガイド溝叉は内向き
    若しくは外向きの逆L字状のガイド溝であることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の引出し案内機
    構。
  5. 【請求項5】引出しの後部に軸支するローラの支軸を、
    引出しの左右に形成した逆U字状溝内に嵌合固定させた
    金属製パイプ状物に穿設した軸孔に嵌挿して固定したこ
    とを特徴とする請求項3に記載の引出し案内機構。
  6. 【請求項6】 合成樹脂製の箱状引出しの左右側板から
    外側に向けて鍔部を設け、該鍔部の先端部近傍から下方
    に向けて折返し部を設けて形成した逆U字状溝内に、金
    属製パイプ状物を嵌合固定させたことを特徴とする引出
    し。
  7. 【請求項7】金属製パイプ状物が、その下部に下向きの
    ガイド溝を付設させたものであることを特徴とする請求
    項6に記載の引出し。
  8. 【請求項8】引出しを、箱状引出し本体の前板の前面に
    化粧前板を取付けて構成するものとし、引出し本体の前
    板の高さを側板の高さよりも大きいものとし、前板の上
    端の位置を側板の上端の位置よりも上側に位置させたこ
    とを特徴とする引出し。
  9. 【請求項9】引出し本体の左右の側板と後板の上側に、
    組立・分解ができる枠状のフェンスを着脱可能に取付
    け、該フェンスにより引出し本体の深さを増加させたこ
    とを特徴とする引出し。
  10. 【請求項10】懸架用レールを合成樹脂で成形し、その
    裏面に取付け用のダボを一体成形したことを特徴とする
    引出しの懸架用レール。
  11. 【請求項11】懸架用レールのダボを、取付け位置に穿
    設されたダボ孔に嵌合させたときに、ダボの前後に遊隙
    を有する態様に形成させたことを特徴とする請求項10
    に記載の引出しの懸架用レール。
  12. 【請求項12】 懸架用レールの裏面に一体成形した取
    付け用のダボの内部に軸孔を穿設し、懸架用レールに軸
    支するローラの支軸を、前記軸孔に嵌挿して固定させた
    ことを特徴とする引出しの懸架用レール。
JP11221554A 1999-07-01 1999-07-01 引出し案内機構並びに引出し及び懸架用レール Pending JP2001008757A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015198100A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 平田機工株式会社 チャンバ装置及び処理システム
US10043689B2 (en) 2015-06-05 2018-08-07 Hirata Corporation Chamber apparatus and processing system

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