JP2001149235A - 液体容器の栓体 - Google Patents
液体容器の栓体Info
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Abstract
られる有底筒状の外栓3の底壁34を傾斜して形成し、
底壁34の低い方に液通孔35を、高い方に空気孔36
をそれぞれ穿設して、底壁34から上部開口の間を液流
路37とし、この外栓3の上部に上下方向にヒンジ回動
可能に設けられて外栓3の上部開口を開閉する内栓4に
液通孔35と空気孔36とを上方から密閉するシール部
71,72を設け、内栓4の上面に内栓4を閉状態に保
持する係止部材5を往復動可能に設けた。
Description
器の栓体に関する。
携行される液体容器の栓体として、容器本体の開口部に
栓体を装着したままで注げるようにした、いわゆる、ワ
ンタッチ栓と呼ばれるものが広く使用されている。この
ワンタッチ栓は、例えば、特開平9−215610号公
報に開示されているように、内筒部と外筒部とからな
り、内筒部上部に形成した流出口と外筒部下部に形成し
た流入口とを連通した液流路を内筒部と外筒部の間に設
けた栓本体と、該栓本体の上面に配されたプッシュボタ
ンの下方への押圧により連動して上下動する弁棒と、該
弁棒の先端に前記液流路の流入口を開閉するよう設けた
弁体と、前記プッシュボタンと連結して、弁体の開閉と
同期して前記液流路の流出口を開閉作動するフラップと
で構成されている。
は、内筒部に流出口が、外筒部に流入口がそれぞれ形成
されているので、液流路の構造が複雑になり、液流路の
完全な洗浄が困難であった。
た液体容器の栓体を提供することを目的としている。
ため、本発明の液体容器の栓体は、容器本体開口部に着
脱自在に取り付けられる有底筒状の外栓と、該外栓の上
部に上下方向にヒンジ回動可能に設けられて外栓の上部
開口を開閉する内栓と、該内栓を前記外栓に閉状態に係
止する係止部材とを有し、前記外栓は、その底壁を傾斜
して形成するとともに、該底壁の低い方に液通孔を、高
い方に空気孔をそれぞれ穿設して、該底壁から上部開口
の間を液流路とし、前記内栓は、前記液通孔と前記空気
孔とを上方から密閉するシール部材を備え、前記係止部
材は、前記内栓の上面に往復動可能に設けられているこ
とを特徴としている。
形態例に基づいて、さらに詳細に説明する。魔法瓶等の
液体容器の栓体1は、容器本体2の開口部に着脱自在に
取り付けられる外栓3と、該外栓3の上部に上下方向に
ヒンジ回動可能に設けられて外栓3の上部開口を開閉す
る内栓4と、該内栓4を前記外栓3に閉状態に係止する
係止部材5とを有している。
部31と、該栓体部31を組み付けた容器本体2への取
付部32とからなり、栓体部31を容器本体2の開口部
内に挿入して、取付部32内周に形成されたネジ部33
を容器本体2の首部外周のネジ部21に螺合することに
より容器本体2の開口部に取り付けられる。前記取付部
32の上部一側に、前記内栓4が水平方向の支軸6にて
上下方向にヒンジ回動可能に取り付けられている。これ
により、栓体1は、支軸6と径方向に対向する側が注ぎ
口になる。
側から注ぎ口側へ低くなるよう傾斜して形成され、該底
壁34の低い方に液通孔35を、高い方に空気孔36を
それぞれ穿設して、該底壁34から上部開口の間を液流
路37としている。また、栓体部31の下部外周には、
外栓3を容器本体2に取り付けたときに、容器本体2の
開口部内周壁下部の段部22に密着するリング状のシー
ル部材38が備えられている。
部41と、該栓体部41の上部開口を覆う蓋部42とか
らなり、栓体部41は、胴部43と底壁44とを有し、
胴部43の外周にはシール部材取付用の溝45が周設さ
れている。底壁44は、前記外栓3の底壁34に対応し
て傾斜して形成されており、その下面には、前記液通孔
35と前記空気孔36にそれぞれ対応する位置にシール
部材取付用の突起46,47が形成されている。液通孔
35に対応する突起46には空気抜き孔46aが穿設さ
れている。また、蓋部42にも、外部へ開口する空気抜
き孔42aが形成されている。
等の弾性体からなるシール部材7が設けられている。こ
のシール部材7は、前記内栓4を閉じたときに、前記液
通孔35を上方から密閉する流入口シール部71と、前
記空気孔36を上方から密閉する空気孔シール部72
と、前記外栓3の上部開口近傍内周壁に密着する流出口
シール部73とを一体に形成したもので、流入口シール
部71を前記突起46に、空気孔シール部72を前記突
起47にそれぞれ外嵌し、舌片74を前記溝45に嵌合
して栓体部41に取り付けられる。流入口シール部71
は、突起46との間に空洞部75を形成して設けられ
る。なお、本実施形態例では一体型のシール部材を用い
たが、流入口シール部71、空気孔シール部72及び流
出口シール部73はそれぞれ別部品でもよい。
が設けられている。該係止部材5は、前記栓体部41の
注ぎ口側外周壁から突出して前記外栓3の取付部32上
部の注ぎ口側内周壁に形成した係合穴39に係合する係
止爪52を有し、該係止爪52の突出方向、すなわち、
支軸6から注ぎ口方向に往復動可能に設けられ、蓋部4
2の側壁との間に縮設されたコイルスプリング51によ
り常時注ぎ口方向へ付勢されている。また、上面には、
操作部53を隆起形成している。
栓4で閉じた際に、係止爪52が前記係合穴39と係合
して内栓4を閉状態に保持する。また、操作部53を前
記コイルスプリング51の付勢力に抗して支軸6側へ動
かすことにより、係止爪52が前記栓体部41内に引き
込まれて前記係合穴39との係合を解除する。支軸6に
は、内栓4を常時開方向(上方)に付勢するトーション
スプリング61が設けられ、このトーションスプリング
61の付勢力によって内栓4は上方に回動して開く。こ
の内栓4は、図1に示されるように、支軸6を中心とし
て閉状態から約180度開き、容器本体2を傾けて液体
を注ぐ際には、トーションスプリング61の付勢力によ
って内栓4の閉方向への回動が規制され開状態を維持す
る。
から上部開口間の液流路37を上下方向に回動する内栓
4にて開閉する構成で、外栓3にシール機構や開閉作動
機構がないとともに内栓4に液流路がなく、内栓4が大
きく開くから、液流路37を完全に洗浄することができ
る。また、内栓4が大きく開くことにより、開状態を確
実に認識できる。さらに、液流路に面する部分に開閉作
動機構がないから、開閉作動機構に容器本体内の液体が
入ることがない。また、洗浄時に開閉作動機構に水が入
ったとしても容器本体内の液体と混じることはない。し
かも、流入口シール部71及び空気孔シール部72の弾
性と、トーションスプリング61によって内栓4を開方
向へ付勢しているから、容器本体2内の圧力が外部より
低い場合でも、内栓4を容易に開くことができる。
の栓体は、容器本体開口部に着脱自在に取り付けられる
有底筒状の外栓の底壁を傾斜して形成し、底壁の低い方
に液通孔を、高い方に空気孔をそれぞれ穿設して、底壁
から上部開口の間を液流路とし、この外栓の上部に上下
方向にヒンジ回動可能に設けられて外栓の上部開口を開
閉する内栓に液通孔と空気孔とを上方から密閉するシー
ル部材を設け、内栓を外栓に閉状態に係止する係止部材
を内栓の上面に往復動可能に設けたので、外栓にシール
機構や開閉作動機構がないとともに内栓に液流路がない
から、液流路を完全に洗浄することができる。また、液
流路に面する部分に開閉作動機構がないから、開閉作動
機構に容器本体内の液体が入ることがない。さらに、洗
浄時に開閉作動機構に水が入ったとしても容器本体内の
液体と混じることはない。
2…取付部、34…底壁、35…液通孔、36…空気
孔、37…液流路、4…内栓、41…栓体部、43…胴
部、44…底壁、5…係止部材、6…支軸、7…シール
部材、71…流入口シール部、72…空気孔シール部
Claims (1)
- 【請求項1】 容器本体開口部に着脱自在に取り付けら
れる有底筒状の外栓と、該外栓の上部に上下方向にヒン
ジ回動可能に設けられて外栓の上部開口を開閉する内栓
と、該内栓を前記外栓に閉状態に係止する係止部材とを
有し、前記外栓は、その底壁を傾斜して形成するととも
に、該底壁の低い方に液通孔を、高い方に空気孔をそれ
ぞれ穿設して、該底壁から上部開口の間を液流路とし、
前記内栓は、前記液通孔と前記空気孔とを上方から密閉
するシール部材を備え、前記係止部材は、前記内栓の上
面に往復動可能に設けられていることを特徴とする液体
容器の栓体。
Priority Applications (2)
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1999
- 1999-11-30 JP JP34118999A patent/JP3620039B2/ja not_active Expired - Fee Related
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