JP2001149072A - 新規g蛋白質共役型レセプター蛋白質、そのdnaおよびそのリガンド - Google Patents
新規g蛋白質共役型レセプター蛋白質、そのdnaおよびそのリガンドInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】新規ポリペプチドなどの提供。
【解決手段】新規ポリペプチド、その部分ペプチドまた
はそれらの塩、該ポリペプチドの製造法、該ポリペプチ
ド等を含有してなる医薬、該ポリペプチドに対する抗
体、該ポリペプチドの活性を促進または阻害する化合物
またはその塩のスクリーニング方法/スクリーニング用
キット、該スクリーニングによって得られる化合物、該
化合物を含有してなる医薬、該ポリペプチドの受容体な
ど。 【効果】本発明のポリペプチドまたはその部分ペプチド
などは、例えば、神経疾患治療剤などとして使用するこ
とができる。また、本発明の抗体は、被検液中の本発明
のポリペプチドの定量などに使用することができる。さ
らに、本発明のポリペプチドは、本発明のポリペプチド
の活性を促進または阻害する化合物をスクリーニングす
るための試薬として有用である。
はそれらの塩、該ポリペプチドの製造法、該ポリペプチ
ド等を含有してなる医薬、該ポリペプチドに対する抗
体、該ポリペプチドの活性を促進または阻害する化合物
またはその塩のスクリーニング方法/スクリーニング用
キット、該スクリーニングによって得られる化合物、該
化合物を含有してなる医薬、該ポリペプチドの受容体な
ど。 【効果】本発明のポリペプチドまたはその部分ペプチド
などは、例えば、神経疾患治療剤などとして使用するこ
とができる。また、本発明の抗体は、被検液中の本発明
のポリペプチドの定量などに使用することができる。さ
らに、本発明のポリペプチドは、本発明のポリペプチド
の活性を促進または阻害する化合物をスクリーニングす
るための試薬として有用である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規ポリペプチド
(本明細書においては、新規生理活性ポリぺプチドと称
する場合もある。)、その部分ペプチド、それらをコー
ドするDNA、および該ポリペプチドをリガンドとして
認識する受容体蛋白質、その部分ペプチド、それらをコ
ードするDNAなどに関する。特に、RFamide様構造
を有することを特徴とする新規ポリペプチドおよびその
部分ペプチドなどに関する。
(本明細書においては、新規生理活性ポリぺプチドと称
する場合もある。)、その部分ペプチド、それらをコー
ドするDNA、および該ポリペプチドをリガンドとして
認識する受容体蛋白質、その部分ペプチド、それらをコ
ードするDNAなどに関する。特に、RFamide様構造
を有することを特徴とする新規ポリペプチドおよびその
部分ペプチドなどに関する。
【0002】
【従来の技術】ペプチドは代謝、成長、生殖、恒常性維
持、精神活動、生体防御など生体の機能を調節するため
の分子として重要な役割を担っている。これらのペプチ
ドは細胞膜上の特異的な受容体に結合することによりそ
の情報を細胞に伝える。これまでこのような生理活性ペ
プチドの多くは、その生理活性に基づいて組織抽出物等
から単離されその構造が決定されてきた。また最近では
受容体を利用して組織抽出物等から生理活性ペプチドを
単離することもなされるようになってきた。一方、最近
のゲノムやcDNAの配列解析の急速な進展により、膨大な
DNA情報が入手可能になった。これらのDNAの中にはこれ
まで未知であった生理活性ペプチドをコードするものが
含まれているものと推定される。しかし生理活性ペプチ
ドは非常に短いアミノ酸配列しか持たないものが多く、
ゲノムDNA配列やExpressedSequence Tag (EST)から、既
知の生理活性ペプチドと一部類似した配列あるいは共通
のモチーフを有する未知の生理活性ペプチドを探そうと
しても、類似した配列は生理活性ペプチドとは全く無関
係な蛋白の遺伝子や非翻訳領域のDNA配列中にも頻繁に
見出されるため、それらの中からどれが本当の生理活性
ペプチドであるかを確定することは非常に困難であっ
た。生理活性ペプチドの1種であるFMRFamideは二枚貝
のビノスワスガレイの神経節より初めて単離、構造決定
されたぺプチドである(Price D.A. & Greenberg,M.J.,
Science、197,670-671,1977)。その後、C末端にRFam
ide構造を持つぺプチドやそれに類似の構造を持つぺプ
チドが無脊椎動物で多くの種に広く分布することが分か
ってきた。特にセンチュウにおいては多くのRFamide構
造を有するペプチドが存在していることが報告されてお
り、しかもそれらの多くは一つの遺伝子上に複数個が連
続して乗っていることが知られている(Nelson, L. S.,
et al., Molecular Brain Research 58, 103-111, 199
8)。一方、脊椎動物においてRFamide構造を有するFMRF
amide様のぺプチドとしては、鶏の脳からLPLRFamideが
単離同定されているが、その遺伝子構造は未だに明らか
にされていない(Dockray, G.J. et al., Nature ,305,
328-330, 1983)。また魚類では最近RFamide構造を有
するペプチドとしてC-RFaが報告されている。哺乳動物
におけるRFamide構造を有するペプチドとしてはウシか
ら精製単離された2種のペプチド(Yang, H.-Y. T., et
al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 82,7757-7761, 19
85)とそれに対応すると考えられるヒトcDNAから同定さ
れたneuropeptide SF(NSF)およびneuropeptide AF(NAF)
がある。また最近我々はRFamide構造を有するヒト、ウ
シ、ラットProlactin-releasing peptide (PrRP)(Hinu
ma,S., et al., Nature, 393, 272-276, 1998)を同定
している。FMRFamideぺプチドの生理活性に関してはさ
まざまな報告がある。例えばFMRFamideの作用として
は、心臓拍動の促進や抑制、各種歯舌筋や内臓筋、各種
牽引筋の収縮や弛緩、さらには神経細胞の過分極や脱分
極等が知られている。またPrRPに関してはプロラクチン
放出促進活性が、またLPLRFamideに関しても神経細胞の
刺激効果や、血圧上昇作用等が報告されている。以上の
ようにRFamide構造を持つぺプチドに関しては多くの重
要な生理作用が報告されている。しかしNSF、NAF、PrRP
以外に哺乳動物でRFamideあるいはそれに類似する構造
を有するペプチドが存在するかどうかは全く知られてい
ない。一方、多くのホルモンや神経伝達物質などの生理
活性物質は、細胞膜に存在する特異的なレセプター蛋白
質を通じて生体の機能を調節している。これらのレセプ
ター蛋白質のうち多くは共役しているguanine nucleoti
de-binding protein(以下、G蛋白質と略称する場合が
ある)の活性化を通じて細胞内のシグナル伝達を行な
い、また7個の膜貫通領域を有する共通した構造をもっ
ていることから、G蛋白質共役型レセプター蛋白質ある
いは7回膜貫通型レセプター蛋白質(7TMR)と総称
される。G蛋白質共役型レセプター蛋白質は生体の細胞
や臓器の各機能細胞表面に存在し、それら細胞や臓器の
機能を調節する分子、例えばホルモン、神経伝達物質お
よび生理活性物質等の標的として生理的に重要な役割を
担っている。レセプターは生理活性物質との結合を介し
てシグナルを細胞内に伝達し、このシグナルにより細胞
の賦活や抑制といった種々の反応が惹起される。各種生
体の細胞や臓器の内の複雑な機能を調節する物質と、そ
の特異的レセプター蛋白質、特にはG蛋白質共役型レセ
プター蛋白質との関係を明らかにすることは、各種生体
の細胞や臓器の機能を解明し、それら機能と密接に関連
した医薬品開発に非常に重要な手段を提供することとな
る。例えば、生体の種々の器官では、多くのホルモン、
ホルモン様物質、神経伝達物質あるいは生理活性物質に
よる調節のもとで生理的な機能の調節が行なわれてい
る。特に、生理活性物質は生体内の様々な部位に存在
し、それぞれに対応するレセプター蛋白質を通してその
生理機能の調節を行っている。生体内には未だ未知のホ
ルモンや神経伝達物質その他の生理活性物質も多く、そ
れらのレセプター蛋白質の構造に関しても、これまで報
告されていないものが多い。さらに、既知のレセプター
蛋白質においてもサブタイプが存在するかどうかについ
ても分かっていないものが多い。生体における複雑な機
能を調節する物質と、その特異的レセプター蛋白質との
関係を明らかにすることは、医薬品開発に非常に重要な
手段である。また、レセプター蛋白質に対するアゴニス
ト、アンタゴニストを効率よくスクリーニングし、医薬
品を開発するためには、生体内で発現しているレセプタ
ー蛋白質の遺伝子の機能を解明し、それらを適当な発現
系で発現させることが必要であった。近年、生体内で発
現している遺伝子を解析する手段として、cDNAの配
列をランダムに解析する研究が活発に行なわれており、
このようにして得られたcDNAの断片配列がExpresse
d Sequence Tag(EST)としてデータベースに登録さ
れ、公開されている。しかし、多くのESTは配列情報
のみであり、その機能を推定することは困難である。
持、精神活動、生体防御など生体の機能を調節するため
の分子として重要な役割を担っている。これらのペプチ
ドは細胞膜上の特異的な受容体に結合することによりそ
の情報を細胞に伝える。これまでこのような生理活性ペ
プチドの多くは、その生理活性に基づいて組織抽出物等
から単離されその構造が決定されてきた。また最近では
受容体を利用して組織抽出物等から生理活性ペプチドを
単離することもなされるようになってきた。一方、最近
のゲノムやcDNAの配列解析の急速な進展により、膨大な
DNA情報が入手可能になった。これらのDNAの中にはこれ
まで未知であった生理活性ペプチドをコードするものが
含まれているものと推定される。しかし生理活性ペプチ
ドは非常に短いアミノ酸配列しか持たないものが多く、
ゲノムDNA配列やExpressedSequence Tag (EST)から、既
知の生理活性ペプチドと一部類似した配列あるいは共通
のモチーフを有する未知の生理活性ペプチドを探そうと
しても、類似した配列は生理活性ペプチドとは全く無関
係な蛋白の遺伝子や非翻訳領域のDNA配列中にも頻繁に
見出されるため、それらの中からどれが本当の生理活性
ペプチドであるかを確定することは非常に困難であっ
た。生理活性ペプチドの1種であるFMRFamideは二枚貝
のビノスワスガレイの神経節より初めて単離、構造決定
されたぺプチドである(Price D.A. & Greenberg,M.J.,
Science、197,670-671,1977)。その後、C末端にRFam
ide構造を持つぺプチドやそれに類似の構造を持つぺプ
チドが無脊椎動物で多くの種に広く分布することが分か
ってきた。特にセンチュウにおいては多くのRFamide構
造を有するペプチドが存在していることが報告されてお
り、しかもそれらの多くは一つの遺伝子上に複数個が連
続して乗っていることが知られている(Nelson, L. S.,
et al., Molecular Brain Research 58, 103-111, 199
8)。一方、脊椎動物においてRFamide構造を有するFMRF
amide様のぺプチドとしては、鶏の脳からLPLRFamideが
単離同定されているが、その遺伝子構造は未だに明らか
にされていない(Dockray, G.J. et al., Nature ,305,
328-330, 1983)。また魚類では最近RFamide構造を有
するペプチドとしてC-RFaが報告されている。哺乳動物
におけるRFamide構造を有するペプチドとしてはウシか
ら精製単離された2種のペプチド(Yang, H.-Y. T., et
al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 82,7757-7761, 19
85)とそれに対応すると考えられるヒトcDNAから同定さ
れたneuropeptide SF(NSF)およびneuropeptide AF(NAF)
がある。また最近我々はRFamide構造を有するヒト、ウ
シ、ラットProlactin-releasing peptide (PrRP)(Hinu
ma,S., et al., Nature, 393, 272-276, 1998)を同定
している。FMRFamideぺプチドの生理活性に関してはさ
まざまな報告がある。例えばFMRFamideの作用として
は、心臓拍動の促進や抑制、各種歯舌筋や内臓筋、各種
牽引筋の収縮や弛緩、さらには神経細胞の過分極や脱分
極等が知られている。またPrRPに関してはプロラクチン
放出促進活性が、またLPLRFamideに関しても神経細胞の
刺激効果や、血圧上昇作用等が報告されている。以上の
ようにRFamide構造を持つぺプチドに関しては多くの重
要な生理作用が報告されている。しかしNSF、NAF、PrRP
以外に哺乳動物でRFamideあるいはそれに類似する構造
を有するペプチドが存在するかどうかは全く知られてい
ない。一方、多くのホルモンや神経伝達物質などの生理
活性物質は、細胞膜に存在する特異的なレセプター蛋白
質を通じて生体の機能を調節している。これらのレセプ
ター蛋白質のうち多くは共役しているguanine nucleoti
de-binding protein(以下、G蛋白質と略称する場合が
ある)の活性化を通じて細胞内のシグナル伝達を行な
い、また7個の膜貫通領域を有する共通した構造をもっ
ていることから、G蛋白質共役型レセプター蛋白質ある
いは7回膜貫通型レセプター蛋白質(7TMR)と総称
される。G蛋白質共役型レセプター蛋白質は生体の細胞
や臓器の各機能細胞表面に存在し、それら細胞や臓器の
機能を調節する分子、例えばホルモン、神経伝達物質お
よび生理活性物質等の標的として生理的に重要な役割を
担っている。レセプターは生理活性物質との結合を介し
てシグナルを細胞内に伝達し、このシグナルにより細胞
の賦活や抑制といった種々の反応が惹起される。各種生
体の細胞や臓器の内の複雑な機能を調節する物質と、そ
の特異的レセプター蛋白質、特にはG蛋白質共役型レセ
プター蛋白質との関係を明らかにすることは、各種生体
の細胞や臓器の機能を解明し、それら機能と密接に関連
した医薬品開発に非常に重要な手段を提供することとな
る。例えば、生体の種々の器官では、多くのホルモン、
ホルモン様物質、神経伝達物質あるいは生理活性物質に
よる調節のもとで生理的な機能の調節が行なわれてい
る。特に、生理活性物質は生体内の様々な部位に存在
し、それぞれに対応するレセプター蛋白質を通してその
生理機能の調節を行っている。生体内には未だ未知のホ
ルモンや神経伝達物質その他の生理活性物質も多く、そ
れらのレセプター蛋白質の構造に関しても、これまで報
告されていないものが多い。さらに、既知のレセプター
蛋白質においてもサブタイプが存在するかどうかについ
ても分かっていないものが多い。生体における複雑な機
能を調節する物質と、その特異的レセプター蛋白質との
関係を明らかにすることは、医薬品開発に非常に重要な
手段である。また、レセプター蛋白質に対するアゴニス
ト、アンタゴニストを効率よくスクリーニングし、医薬
品を開発するためには、生体内で発現しているレセプタ
ー蛋白質の遺伝子の機能を解明し、それらを適当な発現
系で発現させることが必要であった。近年、生体内で発
現している遺伝子を解析する手段として、cDNAの配
列をランダムに解析する研究が活発に行なわれており、
このようにして得られたcDNAの断片配列がExpresse
d Sequence Tag(EST)としてデータベースに登録さ
れ、公開されている。しかし、多くのESTは配列情報
のみであり、その機能を推定することは困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、未知のRFamid
e様構造を持つポリペプチド(ぺプチド)、または未知
のG蛋白質共役型レセプター蛋白質を見出し、それらを
利用した新たな生理活性物質を含有してなる疾患の予防
・治療・診断剤の開発が望まれていた。
e様構造を持つポリペプチド(ぺプチド)、または未知
のG蛋白質共役型レセプター蛋白質を見出し、それらを
利用した新たな生理活性物質を含有してなる疾患の予防
・治療・診断剤の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、EST等の
配列情報を基にプライマーを作製し、ヒト胎児脳poly
(A)+RNAを鋳型とするRT−PCRにより、新規な塩
基配列を有するcDNAをクローニングすることに成功
した。そして、本発明者らは、得られたcDNAにコー
ドされるポリペプチドが有用なC末端がLPL RF am
ide様、LPL RS amide様、LPQ RF amide様ま
たはLPLRLamide様のペプチドであることを見出し
た。また、本発明者らは、degenerated PCR法によって
作成したEST情報に基づいて、ラット脳幹周辺部およ
びヒト視床下部由来の新規なG蛋白質共役型レセプター
蛋白質をコードするcDNAを単離し、その全塩基配列
を解析することに成功した。そして、この塩基配列をア
ミノ酸配列に翻訳したところ、第1〜第7膜貫通領域が
疎水性プロット上で確認され、これらのcDNAにコー
ドされる蛋白質が7回膜貫通型のG蛋白質共役型レセプ
ター蛋白質であることを確認した。さらに、本発明者ら
は、鋭意検討を重ね、上記RFamide様ポリペプチド等
が上記G蛋白質共役型レセプター蛋白質に対してリガン
ド活性を有することを見出した。これらの知見に基づい
て、さらに検討を重ねた結果、本発明を完成するに至っ
た。
題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、EST等の
配列情報を基にプライマーを作製し、ヒト胎児脳poly
(A)+RNAを鋳型とするRT−PCRにより、新規な塩
基配列を有するcDNAをクローニングすることに成功
した。そして、本発明者らは、得られたcDNAにコー
ドされるポリペプチドが有用なC末端がLPL RF am
ide様、LPL RS amide様、LPQ RF amide様ま
たはLPLRLamide様のペプチドであることを見出し
た。また、本発明者らは、degenerated PCR法によって
作成したEST情報に基づいて、ラット脳幹周辺部およ
びヒト視床下部由来の新規なG蛋白質共役型レセプター
蛋白質をコードするcDNAを単離し、その全塩基配列
を解析することに成功した。そして、この塩基配列をア
ミノ酸配列に翻訳したところ、第1〜第7膜貫通領域が
疎水性プロット上で確認され、これらのcDNAにコー
ドされる蛋白質が7回膜貫通型のG蛋白質共役型レセプ
ター蛋白質であることを確認した。さらに、本発明者ら
は、鋭意検討を重ね、上記RFamide様ポリペプチド等
が上記G蛋白質共役型レセプター蛋白質に対してリガン
ド活性を有することを見出した。これらの知見に基づい
て、さらに検討を重ねた結果、本発明を完成するに至っ
た。
【0005】すなわち、本発明は、(1)配列番号:1
で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の
アミノ酸配列を含有することを特徴とするポリペプチド
もしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその
塩、(2)実質的に同一のアミノ酸配列が配列番号:
8、配列番号:14、配列番号:18、配列番号:33
または配列番号:50で表されるアミノ酸配列である上
記(1)記載のポリペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩、(3)上記(1)記載の
ポリペプチドの部分ペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩、(4)配列番号:1の第
81番目(Met)ないし第92番目(Phe)のアミノ酸残
基を含有してなる上記(3)記載の部分ペプチドもしく
はそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、
(5)配列番号:1の第101番目(Ser)ないし第1
12番目(Ser)のアミノ酸残基を含有してなる上記
(3)記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩、(6)配列番号:1の第1
24番目(Val)ないし第131番目(Phe)のアミノ酸
残基を含有してなる上記(3)記載の部分ペプチドもし
くはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、
(7)上記(1)記載のポリペプチドの部分ペプチドの
アミドまたはその塩、(8)上記(1)記載のポリペプ
チドをコードする塩基配列を有するDNAを含有するD
NA、(9)配列番号:2、配列番号:9、配列番号:
15、配列番号:19、配列番号:34または配列番
号:51で表される塩基配列を有する上記(8)記載の
DNA、(10)上記(3)記載の部分ペプチドをコー
ドするDNAを含有するDNA、(11)配列番号:2
で表される塩基配列の第241番目ないし第276番目
の塩基を含有してなる上記(10)記載のDNA、(1
2)配列番号:2で表される塩基配列の第301番目な
いし第336番目の塩基を含有してなる上記(10)記
載のDNA、(13)配列番号:2で表される塩基配列
の第370番目ないし第393番目の塩基を含有してな
る上記(10)記載のDNA、(14)上記(8)また
は上記(10)記載のDNAを含有する組換えベクタ
ー、(15)上記(14)記載の組換えベクターで形質
転換された形質転換体、(16)上記(15)記載の形
質転換体を培養し、上記(1)記載のポリペプチドまた
は上記(3)記載の部分ペプチドを生成・蓄積せしめる
ことを特徴とする上記(1)記載のポリペプチドもしく
はそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、また
は上記(3)記載の部分ペプチドもしくはそのアミドも
しくはそのエステルまたはその塩の製造法、(17)上
記(1)記載のポリペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩、または上記(3)記載の
部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステル
またはその塩に対する抗体、(18)上記(8)もしく
は上記(10)記載のDNAまたは上記(17)記載の
抗体を含有してなる診断薬、(19)上記(8)または
上記(10)記載のDNAに相補的または実質的に相補
的な塩基配列を有し、該DNAの発現を抑制し得る作用
を有するアンチセンスDNA、(20)上記(1)記載
のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステ
ルまたはその塩、または上記(3)記載の部分ペプチド
もしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩
を含有してなる剤、(21)上記(1)記載のポリペプ
チドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはそ
の塩、または上記(3)記載の部分ペプチドもしくはそ
のアミドもしくはそのエステルまたはその塩を含有して
なる医薬、(22)上記(1)記載のポリペプチドもし
くはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、ま
たは上記(3)記載の部分ペプチドもしくはそのアミド
もしくはそのエステルまたはその塩を用いることを特徴
とする上記(1)記載のポリペプチドもしくはそのアミ
ドもしくはそのエステルまたはその塩、または上記
(3)記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩の活性を促進または阻害する
化合物またはその塩のスクリーニング方法、(23)上
記(1)記載のポリペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩、または上記(3)記載の
部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステル
またはその塩、および配列番号:37で表されるアミノ
酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含
有する蛋白質またはその塩、またはその部分ペプチドも
しくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩を
用いることを特徴とする上記(22)記載のスクリーニ
ング方法、(24)上記(1)記載のポリペプチドもし
くはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、ま
たは上記(3)記載の部分ペプチドもしくはそのアミド
もしくはそのエステルまたはその塩を含有してなる上記
(1)記載のポリペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩、または上記(3)記載の部
分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルま
たはその塩の活性を促進または阻害する化合物またはそ
の塩のスクリーニング用キット、(25)上記(1)記
載のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエス
テルまたはその塩、または上記(3)記載の部分ペプチ
ドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその
塩、および配列番号:37で表されるアミノ酸配列と同
一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するする
蛋白質またはその塩、またはその部分ペプチドもしくは
そのアミドもしくはそのエステルまたはその塩を含有し
てなる上記(24)記載のスクリーニング用キット、
(26)上記(22)記載のスクリーニング方法または
上記(24)記載のスクリーニング用キットを用いて得
られる上記(1)記載のポリペプチドもしくはそのアミ
ドもしくはそのエステルまたはその塩、上記(3)記載
の部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステ
ルまたはその塩の活性を促進または阻害する化合物また
はその塩、(27)上記(22)記載のスクリーニング
方法または上記(24)記載のスクリーニング用キット
を用いて得られる上記(1)記載のポリペプチドもしく
はそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、また
は上記(3)記載の部分ペプチドもしくはそのアミドも
しくはそのエステルまたはその塩の活性を促進または阻
害する化合物またはその塩を含有してなる医薬、(2
8)配列番号:37で表わされるアミノ酸配列と同一も
しくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有することを特
徴とする蛋白質またはその塩、(29)配列番号:37
で表わされるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配
列が配列番号:54で表されるアミノ酸配列である上記
(28)記載の蛋白質またはその塩、(30)上記(2
8)記載の蛋白質の部分ペプチドもしくはそのアミドも
しくはそのエステルまたはその塩、(31)上記(2
8)記載の蛋白質または上記(30)記載の部分ペプチ
ドをコードする塩基配列を有するDNAを含有するDN
A、(32)配列番号:38、配列番号:55または配
列番号:56で表される塩基配列を有する上記(31)
記載のDNA、(33)上記(31)記載のDNAを含
有する組換えベクター、(34)上記(33)記載の組
換えベクターで形質転換させた形質転換体、(35)上
記(34)記載の形質転換体を培養し、上記(28)記
載の蛋白質または上記(30)記載の部分ペプチドを生
成・蓄積せしめることを特徴とする上記(28)記載の
蛋白質またはその塩、または上記(30)記載の部分ペ
プチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまたは
その塩の製造法、(36)上記(28)記載の蛋白質ま
たはその塩、または上記(30)記載の部分ペプチドも
しくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩に
対する抗体、(37)上記(31)記載のDNAまたは
上記(36)記載の抗体を含有してなる診断薬、(3
8)上記(28)記載の蛋白質またはその塩、または上
記(30)記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもし
くはそのエステルまたはその塩を用いることにより得ら
れる上記(28)記載の蛋白質またはその塩に対するリ
ガンド、(39)上記(28)記載の蛋白質またはその
塩、または上記(30)記載の部分ペプチドもしくはそ
のアミドもしくはそのエステルまたはその塩を用いるこ
とを特徴とする上記(28)記載の蛋白質またはその塩
に対するリガンドの決定方法、(40)上記(28)記
載の蛋白質またはその塩、または上記(30)記載の部
分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルま
たはその塩を用いることを特徴とするリガンドと上記
(28)記載の蛋白質またはその塩との結合性を変化さ
せる化合物またはその塩のスクリーニング方法、(4
1)上記(28)記載の蛋白質またはその塩、または上
記(30)記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもし
くはそのエステルまたはその塩を含有することを特徴と
するリガンドと上記(28)記載の蛋白質またはその塩
との結合性を変化させる化合物またはその塩のスクリー
ニング用キット、(42)上記(40)記載のスクリー
ニング方法または上記(41)記載のスクリーニング用
キットを用いて得られる、リガンドと上記(28)記載
の蛋白質またはその塩との結合性を変化させる化合物ま
たはその塩、(43)上記(40)記載のスクリーニン
グ方法または上記(41)記載のスクリーニング用キッ
トを用いて得られる、リガンドと上記(28)記載の蛋
白質またはその塩との結合性を変化させる化合物または
その塩を含有してなる医薬、および(44)上記(3
6)記載の抗体を用いることを特徴とする上記(28)
記載の蛋白質またはその塩の定量方法などに関する。
で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の
アミノ酸配列を含有することを特徴とするポリペプチド
もしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその
塩、(2)実質的に同一のアミノ酸配列が配列番号:
8、配列番号:14、配列番号:18、配列番号:33
または配列番号:50で表されるアミノ酸配列である上
記(1)記載のポリペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩、(3)上記(1)記載の
ポリペプチドの部分ペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩、(4)配列番号:1の第
81番目(Met)ないし第92番目(Phe)のアミノ酸残
基を含有してなる上記(3)記載の部分ペプチドもしく
はそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、
(5)配列番号:1の第101番目(Ser)ないし第1
12番目(Ser)のアミノ酸残基を含有してなる上記
(3)記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩、(6)配列番号:1の第1
24番目(Val)ないし第131番目(Phe)のアミノ酸
残基を含有してなる上記(3)記載の部分ペプチドもし
くはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、
(7)上記(1)記載のポリペプチドの部分ペプチドの
アミドまたはその塩、(8)上記(1)記載のポリペプ
チドをコードする塩基配列を有するDNAを含有するD
NA、(9)配列番号:2、配列番号:9、配列番号:
15、配列番号:19、配列番号:34または配列番
号:51で表される塩基配列を有する上記(8)記載の
DNA、(10)上記(3)記載の部分ペプチドをコー
ドするDNAを含有するDNA、(11)配列番号:2
で表される塩基配列の第241番目ないし第276番目
の塩基を含有してなる上記(10)記載のDNA、(1
2)配列番号:2で表される塩基配列の第301番目な
いし第336番目の塩基を含有してなる上記(10)記
載のDNA、(13)配列番号:2で表される塩基配列
の第370番目ないし第393番目の塩基を含有してな
る上記(10)記載のDNA、(14)上記(8)また
は上記(10)記載のDNAを含有する組換えベクタ
ー、(15)上記(14)記載の組換えベクターで形質
転換された形質転換体、(16)上記(15)記載の形
質転換体を培養し、上記(1)記載のポリペプチドまた
は上記(3)記載の部分ペプチドを生成・蓄積せしめる
ことを特徴とする上記(1)記載のポリペプチドもしく
はそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、また
は上記(3)記載の部分ペプチドもしくはそのアミドも
しくはそのエステルまたはその塩の製造法、(17)上
記(1)記載のポリペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩、または上記(3)記載の
部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステル
またはその塩に対する抗体、(18)上記(8)もしく
は上記(10)記載のDNAまたは上記(17)記載の
抗体を含有してなる診断薬、(19)上記(8)または
上記(10)記載のDNAに相補的または実質的に相補
的な塩基配列を有し、該DNAの発現を抑制し得る作用
を有するアンチセンスDNA、(20)上記(1)記載
のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステ
ルまたはその塩、または上記(3)記載の部分ペプチド
もしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩
を含有してなる剤、(21)上記(1)記載のポリペプ
チドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはそ
の塩、または上記(3)記載の部分ペプチドもしくはそ
のアミドもしくはそのエステルまたはその塩を含有して
なる医薬、(22)上記(1)記載のポリペプチドもし
くはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、ま
たは上記(3)記載の部分ペプチドもしくはそのアミド
もしくはそのエステルまたはその塩を用いることを特徴
とする上記(1)記載のポリペプチドもしくはそのアミ
ドもしくはそのエステルまたはその塩、または上記
(3)記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩の活性を促進または阻害する
化合物またはその塩のスクリーニング方法、(23)上
記(1)記載のポリペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩、または上記(3)記載の
部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステル
またはその塩、および配列番号:37で表されるアミノ
酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含
有する蛋白質またはその塩、またはその部分ペプチドも
しくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩を
用いることを特徴とする上記(22)記載のスクリーニ
ング方法、(24)上記(1)記載のポリペプチドもし
くはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、ま
たは上記(3)記載の部分ペプチドもしくはそのアミド
もしくはそのエステルまたはその塩を含有してなる上記
(1)記載のポリペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩、または上記(3)記載の部
分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルま
たはその塩の活性を促進または阻害する化合物またはそ
の塩のスクリーニング用キット、(25)上記(1)記
載のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエス
テルまたはその塩、または上記(3)記載の部分ペプチ
ドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその
塩、および配列番号:37で表されるアミノ酸配列と同
一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するする
蛋白質またはその塩、またはその部分ペプチドもしくは
そのアミドもしくはそのエステルまたはその塩を含有し
てなる上記(24)記載のスクリーニング用キット、
(26)上記(22)記載のスクリーニング方法または
上記(24)記載のスクリーニング用キットを用いて得
られる上記(1)記載のポリペプチドもしくはそのアミ
ドもしくはそのエステルまたはその塩、上記(3)記載
の部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステ
ルまたはその塩の活性を促進または阻害する化合物また
はその塩、(27)上記(22)記載のスクリーニング
方法または上記(24)記載のスクリーニング用キット
を用いて得られる上記(1)記載のポリペプチドもしく
はそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、また
は上記(3)記載の部分ペプチドもしくはそのアミドも
しくはそのエステルまたはその塩の活性を促進または阻
害する化合物またはその塩を含有してなる医薬、(2
8)配列番号:37で表わされるアミノ酸配列と同一も
しくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有することを特
徴とする蛋白質またはその塩、(29)配列番号:37
で表わされるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配
列が配列番号:54で表されるアミノ酸配列である上記
(28)記載の蛋白質またはその塩、(30)上記(2
8)記載の蛋白質の部分ペプチドもしくはそのアミドも
しくはそのエステルまたはその塩、(31)上記(2
8)記載の蛋白質または上記(30)記載の部分ペプチ
ドをコードする塩基配列を有するDNAを含有するDN
A、(32)配列番号:38、配列番号:55または配
列番号:56で表される塩基配列を有する上記(31)
記載のDNA、(33)上記(31)記載のDNAを含
有する組換えベクター、(34)上記(33)記載の組
換えベクターで形質転換させた形質転換体、(35)上
記(34)記載の形質転換体を培養し、上記(28)記
載の蛋白質または上記(30)記載の部分ペプチドを生
成・蓄積せしめることを特徴とする上記(28)記載の
蛋白質またはその塩、または上記(30)記載の部分ペ
プチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまたは
その塩の製造法、(36)上記(28)記載の蛋白質ま
たはその塩、または上記(30)記載の部分ペプチドも
しくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩に
対する抗体、(37)上記(31)記載のDNAまたは
上記(36)記載の抗体を含有してなる診断薬、(3
8)上記(28)記載の蛋白質またはその塩、または上
記(30)記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもし
くはそのエステルまたはその塩を用いることにより得ら
れる上記(28)記載の蛋白質またはその塩に対するリ
ガンド、(39)上記(28)記載の蛋白質またはその
塩、または上記(30)記載の部分ペプチドもしくはそ
のアミドもしくはそのエステルまたはその塩を用いるこ
とを特徴とする上記(28)記載の蛋白質またはその塩
に対するリガンドの決定方法、(40)上記(28)記
載の蛋白質またはその塩、または上記(30)記載の部
分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルま
たはその塩を用いることを特徴とするリガンドと上記
(28)記載の蛋白質またはその塩との結合性を変化さ
せる化合物またはその塩のスクリーニング方法、(4
1)上記(28)記載の蛋白質またはその塩、または上
記(30)記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもし
くはそのエステルまたはその塩を含有することを特徴と
するリガンドと上記(28)記載の蛋白質またはその塩
との結合性を変化させる化合物またはその塩のスクリー
ニング用キット、(42)上記(40)記載のスクリー
ニング方法または上記(41)記載のスクリーニング用
キットを用いて得られる、リガンドと上記(28)記載
の蛋白質またはその塩との結合性を変化させる化合物ま
たはその塩、(43)上記(40)記載のスクリーニン
グ方法または上記(41)記載のスクリーニング用キッ
トを用いて得られる、リガンドと上記(28)記載の蛋
白質またはその塩との結合性を変化させる化合物または
その塩を含有してなる医薬、および(44)上記(3
6)記載の抗体を用いることを特徴とする上記(28)
記載の蛋白質またはその塩の定量方法などに関する。
【0006】さらには、本発明は、(45)配列番号:
1で表されるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配
列が、配列番号:1で表されるアミノ酸配列と約70%
以上、好ましくは約80%以上、より好ましくは約90
%以上、さらに好ましくは約95%以上の相同性を有す
るアミノ酸配列である上記(1)記載のポリペプチドも
しくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、
(46)配列番号:1で表されるアミノ酸配列と実質的
に同一のアミノ酸配列が、配列番号:1、配列番号:
8、配列番号:14、配列番号:18、配列番号:33
または配列番号:50で表されるアミノ酸配列中の1〜
20個(好ましくは1〜15個、さらに好ましくは1〜
5個、より好ましくは、1〜3個)のアミノ酸が欠失し
たアミノ酸配列、配列番号:1、配列番号:8、配列
番号:14、配列番号:18、配列番号:33または配
列番号:50で表されるアミノ酸配列に1〜20個(好
ましくは1〜15個、さらに好ましくは1〜5個、より
好ましくは、1〜3個)のアミノ酸が付加したアミノ酸
配列、配列番号:1、配列番号:8、配列番号:1
4、配列番号:18、配列番号:33または配列番号:
50で表されるアミノ酸配列に1〜20個(好ましくは
1〜15個、さらに好ましくは1〜5個、より好ましく
は、1〜3個)のアミノ酸が挿入されたアミノ酸配列、
配列番号:1、配列番号:8、配列番号:14、配列
番号:18、配列番号:33または配列番号:50で表
されるアミノ酸配列中の1〜20個以上(好ましくは1
〜15個、さらに好ましくは1〜5個以上、より好まし
くは、1〜3個以上)のアミノ酸が他のアミノ酸で置換
されたアミノ酸配列、またはそれらを組み合わせたア
ミノ酸配列である上記(1)記載のポリペプチドもしく
はそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、(4
7)上記(8)または(10)記載のDNAをコードす
る塩基配列とハイストリンジェントな条件下でハイブリ
ダイズする塩基配列を有するDNAを含有するDNA、
(48)上記(47)記載のDNAを含有する組換えベ
クター、(49)上記(48)記載の組換えベクターで
形質転換された形質転換体、(50)上記(49)記載
の形質転換体を培養し、上記(47)記載のDNAにコ
ードされるポリペプチドを生成・蓄積せしめ、これを採
取することを特徴とする上記(47)記載のDNAでコ
ードされるポリペプチドもしくはそのアミドもしくはそ
のエステルまたはその塩の製造法、(51)上記(5
0)記載の製造法で製造される、上記(47)記載のD
NAでコードされるポリペプチドもしくはそのアミドも
しくはそのエステルまたはその塩、(52)配列番号:
37で表されるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸
配列が、配列番号:37で表されるアミノ酸配列と約5
0%以上、好ましくは約70%以上、より好ましくは約
80%以上、さらに好ましくは約90%以上、最も好ま
しくは約95%以上の相同性を有するアミノ酸配列であ
る上記(28)記載の蛋白質またはその塩、(53)配
列番号:37で表されるアミノ酸配列と実質的に同一の
アミノ酸配列が、配列番号:37で表されるアミノ酸
配列中の1〜20個(好ましくは1〜15個、さらに好
ましくは1〜5個、より好ましくは、1〜3個)のアミ
ノ酸が欠失したアミノ酸配列、配列番号:37で表さ
れるアミノ酸配列に1〜20個(好ましくは1〜15
個、さらに好ましくは1〜5個、より好ましくは、1〜
3個)のアミノ酸が付加したアミノ酸配列、配列番
号:37で表されるアミノ酸配列中の1〜20個以上
(好ましくは1〜15個、さらに好ましくは1〜5個以
上、より好ましくは、1〜3個以上)のアミノ酸が他の
アミノ酸で置換されたアミノ酸配列、またはそれらを
組み合わせたアミノ酸配列である上記(28)記載の蛋
白質またはその塩、(54)上記(31)記載のDNA
をコードする塩基配列とハイストリンジェントな条件下
でハイブリダイズする塩基配列を有するDNAを含有す
るDNA、(55)上記(54)記載のDNAを含有す
る組換えベクター、(56)上記(55)記載の組換え
ベクターで形質転換された形質転換体、(57)上記
(56)記載の形質転換体を培養し、上記(54)記載
のDNAにコードされるポリペプチドを生成し、蓄積せ
しめ、これを採取することを特徴とする上記(54)記
載のDNAでコードされるポリペプチドもしくはそのア
ミドもしくはそのエステルまたはその塩の製造法、(5
8)上記(57)記載の製造法で製造される、上記(5
4)記載のDNAでコードされるポリペプチドもしくは
そのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、(5
9)(i)上記(1)記載のポリペプチドもしくはその
アミドもしくはそのエステルまたはその塩、または上記
(3)記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩にその受容体を接触させた場
合と、(ii)上記(1)記載のポリペプチドもしくはそ
のアミドもしくはそのエステルまたはその塩、または上
記(3)記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩にその受容体および試験化
合物を接触させた場合における、上記(1)記載のポリ
ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまた
はその塩、または上記(3)記載の部分ペプチドもしく
はそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩の活性
を測定し、比較することを特徴とする上記(22)記載
のスクリーニング方法、(60)受容体が配列番号:3
7で表されるアミノ酸配列と同一または実質的に同一の
アミノ酸配列を含有してなる蛋白質またはその塩、また
はその部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエ
ステルまたはその塩である上記(59)記載のスクリー
ニング方法、(61)上記(22)記載のスクリーニン
グ方法または上記(24)記載のスクリーニング用キッ
トを用いて得られる、上記(1)記載のポリペプチドも
しくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、
または上記(3)記載の部分ペプチドもしくはそのアミ
ドもしくはそのエステルまたはその塩の活性を促進する
化合物またはその塩を含有してなる医薬、(62)上記
(22)記載のスクリーニング方法または上記(24)
記載のスクリーニング用キットを用いて得られる、上記
(1)記載のポリペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩、または上記(3)記載の部
分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルま
たはその塩の活性を阻害する化合物またはその塩を含有
してなる医薬、(63)上記(17)記載の抗体と、被
検液および標識化された上記(1)記載のポリペプチド
もしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその
塩、または上記(3)記載の部分ペプチドもしくはその
アミドもしくはそのエステルまたはその塩とを競合的に
反応させ、該抗体に結合した標識化された上記(1)記
載のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエス
テルまたはその塩、または上記(3)記載の部分ペプチ
ドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその
塩の割合を測定することを特徴とする被検液中の上記
(1)記載のポリペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩、または上記(3)記載の部
分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルま
たはその塩の定量法、(64)被検液と担体上に不溶化
した上記(17)記載の抗体および標識化された上記
(17)記載の抗体とを同時あるいは連続的に反応させ
たのち、不溶化担体上の標識剤の活性を測定することを
特徴とする被検液中の上記(1)記載のポリペプチドも
しくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、
または上記(3)記載の部分ペプチドもしくはそのアミ
ドもしくはそのエステルまたはその塩の定量法、(6
5)上記(36)記載の抗体と、被検液および標識化さ
れた上記(28)記載の蛋白質またはその塩、または上
記(30)記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもし
くはそのエステルまたはその塩とを競合的に反応させ、
該抗体に結合した標識化された上記(28)記載の蛋白
質またはその塩、または上記(30)記載の部分ペプチ
ドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその
塩の割合を測定することを特徴とする被検液中の上記
(28)記載の蛋白質またはその塩、上記(30)記載
の部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステ
ルまたはその塩の定量法、および(66)被検液と担体
上に不溶化した上記(36)記載の抗体および標識化さ
れた上記(36)記載の抗体とを同時あるいは連続的に
反応させたのち、不溶化担体上の標識剤の活性を測定す
ることを特徴とする被検液中の上記(28)記載のポリ
ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまた
はその塩、または上記(30)記載の部分ペプチドもし
くはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩の定
量法などを提供する。
1で表されるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配
列が、配列番号:1で表されるアミノ酸配列と約70%
以上、好ましくは約80%以上、より好ましくは約90
%以上、さらに好ましくは約95%以上の相同性を有す
るアミノ酸配列である上記(1)記載のポリペプチドも
しくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、
(46)配列番号:1で表されるアミノ酸配列と実質的
に同一のアミノ酸配列が、配列番号:1、配列番号:
8、配列番号:14、配列番号:18、配列番号:33
または配列番号:50で表されるアミノ酸配列中の1〜
20個(好ましくは1〜15個、さらに好ましくは1〜
5個、より好ましくは、1〜3個)のアミノ酸が欠失し
たアミノ酸配列、配列番号:1、配列番号:8、配列
番号:14、配列番号:18、配列番号:33または配
列番号:50で表されるアミノ酸配列に1〜20個(好
ましくは1〜15個、さらに好ましくは1〜5個、より
好ましくは、1〜3個)のアミノ酸が付加したアミノ酸
配列、配列番号:1、配列番号:8、配列番号:1
4、配列番号:18、配列番号:33または配列番号:
50で表されるアミノ酸配列に1〜20個(好ましくは
1〜15個、さらに好ましくは1〜5個、より好ましく
は、1〜3個)のアミノ酸が挿入されたアミノ酸配列、
配列番号:1、配列番号:8、配列番号:14、配列
番号:18、配列番号:33または配列番号:50で表
されるアミノ酸配列中の1〜20個以上(好ましくは1
〜15個、さらに好ましくは1〜5個以上、より好まし
くは、1〜3個以上)のアミノ酸が他のアミノ酸で置換
されたアミノ酸配列、またはそれらを組み合わせたア
ミノ酸配列である上記(1)記載のポリペプチドもしく
はそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、(4
7)上記(8)または(10)記載のDNAをコードす
る塩基配列とハイストリンジェントな条件下でハイブリ
ダイズする塩基配列を有するDNAを含有するDNA、
(48)上記(47)記載のDNAを含有する組換えベ
クター、(49)上記(48)記載の組換えベクターで
形質転換された形質転換体、(50)上記(49)記載
の形質転換体を培養し、上記(47)記載のDNAにコ
ードされるポリペプチドを生成・蓄積せしめ、これを採
取することを特徴とする上記(47)記載のDNAでコ
ードされるポリペプチドもしくはそのアミドもしくはそ
のエステルまたはその塩の製造法、(51)上記(5
0)記載の製造法で製造される、上記(47)記載のD
NAでコードされるポリペプチドもしくはそのアミドも
しくはそのエステルまたはその塩、(52)配列番号:
37で表されるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸
配列が、配列番号:37で表されるアミノ酸配列と約5
0%以上、好ましくは約70%以上、より好ましくは約
80%以上、さらに好ましくは約90%以上、最も好ま
しくは約95%以上の相同性を有するアミノ酸配列であ
る上記(28)記載の蛋白質またはその塩、(53)配
列番号:37で表されるアミノ酸配列と実質的に同一の
アミノ酸配列が、配列番号:37で表されるアミノ酸
配列中の1〜20個(好ましくは1〜15個、さらに好
ましくは1〜5個、より好ましくは、1〜3個)のアミ
ノ酸が欠失したアミノ酸配列、配列番号:37で表さ
れるアミノ酸配列に1〜20個(好ましくは1〜15
個、さらに好ましくは1〜5個、より好ましくは、1〜
3個)のアミノ酸が付加したアミノ酸配列、配列番
号:37で表されるアミノ酸配列中の1〜20個以上
(好ましくは1〜15個、さらに好ましくは1〜5個以
上、より好ましくは、1〜3個以上)のアミノ酸が他の
アミノ酸で置換されたアミノ酸配列、またはそれらを
組み合わせたアミノ酸配列である上記(28)記載の蛋
白質またはその塩、(54)上記(31)記載のDNA
をコードする塩基配列とハイストリンジェントな条件下
でハイブリダイズする塩基配列を有するDNAを含有す
るDNA、(55)上記(54)記載のDNAを含有す
る組換えベクター、(56)上記(55)記載の組換え
ベクターで形質転換された形質転換体、(57)上記
(56)記載の形質転換体を培養し、上記(54)記載
のDNAにコードされるポリペプチドを生成し、蓄積せ
しめ、これを採取することを特徴とする上記(54)記
載のDNAでコードされるポリペプチドもしくはそのア
ミドもしくはそのエステルまたはその塩の製造法、(5
8)上記(57)記載の製造法で製造される、上記(5
4)記載のDNAでコードされるポリペプチドもしくは
そのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、(5
9)(i)上記(1)記載のポリペプチドもしくはその
アミドもしくはそのエステルまたはその塩、または上記
(3)記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩にその受容体を接触させた場
合と、(ii)上記(1)記載のポリペプチドもしくはそ
のアミドもしくはそのエステルまたはその塩、または上
記(3)記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩にその受容体および試験化
合物を接触させた場合における、上記(1)記載のポリ
ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまた
はその塩、または上記(3)記載の部分ペプチドもしく
はそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩の活性
を測定し、比較することを特徴とする上記(22)記載
のスクリーニング方法、(60)受容体が配列番号:3
7で表されるアミノ酸配列と同一または実質的に同一の
アミノ酸配列を含有してなる蛋白質またはその塩、また
はその部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエ
ステルまたはその塩である上記(59)記載のスクリー
ニング方法、(61)上記(22)記載のスクリーニン
グ方法または上記(24)記載のスクリーニング用キッ
トを用いて得られる、上記(1)記載のポリペプチドも
しくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、
または上記(3)記載の部分ペプチドもしくはそのアミ
ドもしくはそのエステルまたはその塩の活性を促進する
化合物またはその塩を含有してなる医薬、(62)上記
(22)記載のスクリーニング方法または上記(24)
記載のスクリーニング用キットを用いて得られる、上記
(1)記載のポリペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩、または上記(3)記載の部
分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルま
たはその塩の活性を阻害する化合物またはその塩を含有
してなる医薬、(63)上記(17)記載の抗体と、被
検液および標識化された上記(1)記載のポリペプチド
もしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその
塩、または上記(3)記載の部分ペプチドもしくはその
アミドもしくはそのエステルまたはその塩とを競合的に
反応させ、該抗体に結合した標識化された上記(1)記
載のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエス
テルまたはその塩、または上記(3)記載の部分ペプチ
ドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその
塩の割合を測定することを特徴とする被検液中の上記
(1)記載のポリペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩、または上記(3)記載の部
分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルま
たはその塩の定量法、(64)被検液と担体上に不溶化
した上記(17)記載の抗体および標識化された上記
(17)記載の抗体とを同時あるいは連続的に反応させ
たのち、不溶化担体上の標識剤の活性を測定することを
特徴とする被検液中の上記(1)記載のポリペプチドも
しくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、
または上記(3)記載の部分ペプチドもしくはそのアミ
ドもしくはそのエステルまたはその塩の定量法、(6
5)上記(36)記載の抗体と、被検液および標識化さ
れた上記(28)記載の蛋白質またはその塩、または上
記(30)記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもし
くはそのエステルまたはその塩とを競合的に反応させ、
該抗体に結合した標識化された上記(28)記載の蛋白
質またはその塩、または上記(30)記載の部分ペプチ
ドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその
塩の割合を測定することを特徴とする被検液中の上記
(28)記載の蛋白質またはその塩、上記(30)記載
の部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステ
ルまたはその塩の定量法、および(66)被検液と担体
上に不溶化した上記(36)記載の抗体および標識化さ
れた上記(36)記載の抗体とを同時あるいは連続的に
反応させたのち、不溶化担体上の標識剤の活性を測定す
ることを特徴とする被検液中の上記(28)記載のポリ
ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまた
はその塩、または上記(30)記載の部分ペプチドもし
くはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩の定
量法などを提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の配列番号:1で表わされ
るアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸
配列を有するポリペプチド(以下、本発明のポリペプチ
ドと称する)は、ヒトや温血動物(例えば、モルモッ
ト、ラット、マウス、ニワトリ、ウサギ、ブタ、ヒツ
ジ、ウシ、サルなど)の細胞(例えば、網膜細胞、肝細
胞、脾細胞、神経細胞、グリア細胞、膵臓β細胞、骨髄
細胞、メサンギウム細胞、ランゲルハンス細胞、表皮細
胞、上皮細胞、内皮細胞、繊維芽細胞、繊維細胞、筋細
胞、脂肪細胞、免疫細胞(例、マクロファージ、T細
胞、B細胞、ナチュラルキラー細胞、肥満細胞、好中
球、好塩基球、好酸球、単球)、巨核球、滑膜細胞、軟
骨細胞、骨細胞、骨芽細胞、破骨細胞、乳腺細胞、肝細
胞もしくは間質細胞、またはこれら細胞の前駆細胞、幹
細胞もしくは癌細胞など)もしくはそれらの細胞が存在
するあらゆる組織、例えば、脳、脳の各部位(例、網
膜、嗅球、扁桃核、大脳基底球、海馬、視床、視床下
部、大脳皮質、延髄、小脳)、脊髄、下垂体、胃、膵
臓、腎臓、肝臓、生殖腺、甲状腺、胆のう、骨髄、副
腎、皮膚、筋肉、肺、消化管(例、大腸、小腸)、血
管、心臓、胸腺、脾臓、顎下腺、末梢血、前立腺、睾
丸、卵巣、胎盤、子宮、骨、関節、骨格筋など、または
血球系の細胞もしくはその培養細胞(例えば、MEL,
M1,CTLL−2,HT−2,WEHI−3,HL−
60,JOSK−1,K562,ML−1,MOLT−
3,MOLT−4,MOLT−10,CCRF−CE
M,TALL−1,Jurkat,CCRT−HSB−
2,KE−37,SKW−3,HUT−78,HUT−
102,H9,U937,THP−1,HEL,JK−
1,CMK,KO−812,MEG−01など)に由来
するポリペプチドであってもよく、合成ポリペプチドで
あってもよい。
るアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸
配列を有するポリペプチド(以下、本発明のポリペプチ
ドと称する)は、ヒトや温血動物(例えば、モルモッ
ト、ラット、マウス、ニワトリ、ウサギ、ブタ、ヒツ
ジ、ウシ、サルなど)の細胞(例えば、網膜細胞、肝細
胞、脾細胞、神経細胞、グリア細胞、膵臓β細胞、骨髄
細胞、メサンギウム細胞、ランゲルハンス細胞、表皮細
胞、上皮細胞、内皮細胞、繊維芽細胞、繊維細胞、筋細
胞、脂肪細胞、免疫細胞(例、マクロファージ、T細
胞、B細胞、ナチュラルキラー細胞、肥満細胞、好中
球、好塩基球、好酸球、単球)、巨核球、滑膜細胞、軟
骨細胞、骨細胞、骨芽細胞、破骨細胞、乳腺細胞、肝細
胞もしくは間質細胞、またはこれら細胞の前駆細胞、幹
細胞もしくは癌細胞など)もしくはそれらの細胞が存在
するあらゆる組織、例えば、脳、脳の各部位(例、網
膜、嗅球、扁桃核、大脳基底球、海馬、視床、視床下
部、大脳皮質、延髄、小脳)、脊髄、下垂体、胃、膵
臓、腎臓、肝臓、生殖腺、甲状腺、胆のう、骨髄、副
腎、皮膚、筋肉、肺、消化管(例、大腸、小腸)、血
管、心臓、胸腺、脾臓、顎下腺、末梢血、前立腺、睾
丸、卵巣、胎盤、子宮、骨、関節、骨格筋など、または
血球系の細胞もしくはその培養細胞(例えば、MEL,
M1,CTLL−2,HT−2,WEHI−3,HL−
60,JOSK−1,K562,ML−1,MOLT−
3,MOLT−4,MOLT−10,CCRF−CE
M,TALL−1,Jurkat,CCRT−HSB−
2,KE−37,SKW−3,HUT−78,HUT−
102,H9,U937,THP−1,HEL,JK−
1,CMK,KO−812,MEG−01など)に由来
するポリペプチドであってもよく、合成ポリペプチドで
あってもよい。
【0008】配列番号:1で表わされるアミノ酸配列と
実質的に同一のアミノ酸配列としては、配列番号:1で
表わされるアミノ酸配列と約70%以上、好ましくは約
80%以上、より好ましくは約90%以上、さらに好ま
しくは約95%以上の相同性を有するアミノ酸配列など
があげられる。特に、配列番号:1で表わされるアミノ
酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列としては、配列番
号:1で表わされるアミノ酸配列の第22〜180番目
のアミノ酸配列を有するアミノ酸配列などがあげられ
る。
実質的に同一のアミノ酸配列としては、配列番号:1で
表わされるアミノ酸配列と約70%以上、好ましくは約
80%以上、より好ましくは約90%以上、さらに好ま
しくは約95%以上の相同性を有するアミノ酸配列など
があげられる。特に、配列番号:1で表わされるアミノ
酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列としては、配列番
号:1で表わされるアミノ酸配列の第22〜180番目
のアミノ酸配列を有するアミノ酸配列などがあげられ
る。
【0009】本発明の配列番号:1で表わされるアミノ
酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を有するポリペプ
チドとしては、例えば、前記の配列番号:1で表わされ
るアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列(例え
ば、配列番号:8、配列番号:14、配列番号:18、
配列番号:33または配列番号:50で表されるアミノ
酸配列など)を有し、配列番号:1で表わされるアミノ
酸配列を有するポリペプチドと実質的に同質の活性を有
するポリペプチドなどが好ましい。実質的に同質の活性
としては、例えば、本発明のポリペプチドの受容体(具
体的には、配列番号:37で表されるアミノ酸配列と同
一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有すること
を特徴とする蛋白質またはその塩)を発現する細胞に添
加することにより発現する細胞刺激活性((以下単に細
胞刺激活性とする)、例えばアラキドン酸遊離、アセチ
ルコリン遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内cAMP生成、細胞
内cGMP生成、イノシトールリン酸産生、細胞膜電位変
動、細胞内蛋白質の燐酸化、C-fosの活性化、細胞外pH
の変動など)またはソマトスタチン分泌調節活性などが
あげられる。実質的に同質とは、それらの活性が性質的
に(例、生理化学的に、または薬理学的に)同質である
ことを示す。従って、細胞刺激活性またはソマトスタチ
ン分泌調節活性などの活性が同等(例、約0.1〜10
0倍、好ましくは約0.5〜10倍、より好ましくは
0.5〜2倍)であることが好ましいが、これらの活性
の程度、ポリペプチドの分子量などの量的要素は異なっ
ていてもよい。細胞刺激活性などの測定は、自体公知の
方法に準じて行なうことができるが、例えば、後述する
スクリーニング方法に従って測定することができる。ま
た、本発明のポリペプチドとしては、例えば、配列番
号:1、配列番号:8、配列番号:14、配列番号:1
8、配列番号:33または配列番号:50で表わされる
アミノ酸配列中の1〜20個(好ましくは、1〜15
個、さらに好ましくは、1〜5個、より好ましくは、1
〜3個)のアミノ酸が欠失したアミノ酸配列、配列番
号:1、配列番号:8、配列番号:14、配列番号:1
8、配列番号:33または配列番号:50で表わされる
アミノ酸配列に1〜20個(好ましくは、1〜15個、
さらに好ましくは、1〜5個、より好ましくは、1〜3
個)のアミノ酸が付加したアミノ酸配列、配列番号:
1、配列番号:8、配列番号:14、配列番号:18、
配列番号:33または配列番号:50で表わされるアミ
ノ酸配列に1〜20個(好ましくは、1〜15個、さら
に好ましくは、1〜5個、より好ましくは、1〜3個)
のアミノ酸が挿入されたアミノ酸配列、配列番号:
1、配列番号:8、配列番号:14、配列番号:18、
配列番号:33または配列番号:50で表わされるアミ
ノ酸配列中の1〜20個(好ましくは、1〜15個、さ
らに好ましくは、1〜5個、より好ましくは、1〜3
個)のアミノ酸が他のアミノ酸で置換されたアミノ酸配
列、またはそれらを組み合わせたアミノ酸配列を含有
するポリペプチドなどのいわゆるムテインも含まれる。
上記のようにアミノ酸配列が挿入、欠失または置換され
ている場合、その挿入、欠失または置換の位置として
は、特に限定されない。配列番号:1で表わされるアミ
ノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を含有するポリ
ペプチドの具体例としては、例えば、配列番号:8で表
わされるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を
含有するポリペプチド、配列番号:14で表わされるア
ミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を含有するポ
リペプチド、配列番号:18で表わされるアミノ酸配列
と実質的に同一のアミノ酸配列を含有するポリペプチ
ド、配列番号:33で表わされるアミノ酸配列と実質的
に同一のアミノ酸配列を含有するポリペプチド、配列番
号:50で表わされるアミノ酸配列と実質的に同一のア
ミノ酸配列を含有するポリペプチドなどがあげられる。
酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を有するポリペプ
チドとしては、例えば、前記の配列番号:1で表わされ
るアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列(例え
ば、配列番号:8、配列番号:14、配列番号:18、
配列番号:33または配列番号:50で表されるアミノ
酸配列など)を有し、配列番号:1で表わされるアミノ
酸配列を有するポリペプチドと実質的に同質の活性を有
するポリペプチドなどが好ましい。実質的に同質の活性
としては、例えば、本発明のポリペプチドの受容体(具
体的には、配列番号:37で表されるアミノ酸配列と同
一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有すること
を特徴とする蛋白質またはその塩)を発現する細胞に添
加することにより発現する細胞刺激活性((以下単に細
胞刺激活性とする)、例えばアラキドン酸遊離、アセチ
ルコリン遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内cAMP生成、細胞
内cGMP生成、イノシトールリン酸産生、細胞膜電位変
動、細胞内蛋白質の燐酸化、C-fosの活性化、細胞外pH
の変動など)またはソマトスタチン分泌調節活性などが
あげられる。実質的に同質とは、それらの活性が性質的
に(例、生理化学的に、または薬理学的に)同質である
ことを示す。従って、細胞刺激活性またはソマトスタチ
ン分泌調節活性などの活性が同等(例、約0.1〜10
0倍、好ましくは約0.5〜10倍、より好ましくは
0.5〜2倍)であることが好ましいが、これらの活性
の程度、ポリペプチドの分子量などの量的要素は異なっ
ていてもよい。細胞刺激活性などの測定は、自体公知の
方法に準じて行なうことができるが、例えば、後述する
スクリーニング方法に従って測定することができる。ま
た、本発明のポリペプチドとしては、例えば、配列番
号:1、配列番号:8、配列番号:14、配列番号:1
8、配列番号:33または配列番号:50で表わされる
アミノ酸配列中の1〜20個(好ましくは、1〜15
個、さらに好ましくは、1〜5個、より好ましくは、1
〜3個)のアミノ酸が欠失したアミノ酸配列、配列番
号:1、配列番号:8、配列番号:14、配列番号:1
8、配列番号:33または配列番号:50で表わされる
アミノ酸配列に1〜20個(好ましくは、1〜15個、
さらに好ましくは、1〜5個、より好ましくは、1〜3
個)のアミノ酸が付加したアミノ酸配列、配列番号:
1、配列番号:8、配列番号:14、配列番号:18、
配列番号:33または配列番号:50で表わされるアミ
ノ酸配列に1〜20個(好ましくは、1〜15個、さら
に好ましくは、1〜5個、より好ましくは、1〜3個)
のアミノ酸が挿入されたアミノ酸配列、配列番号:
1、配列番号:8、配列番号:14、配列番号:18、
配列番号:33または配列番号:50で表わされるアミ
ノ酸配列中の1〜20個(好ましくは、1〜15個、さ
らに好ましくは、1〜5個、より好ましくは、1〜3
個)のアミノ酸が他のアミノ酸で置換されたアミノ酸配
列、またはそれらを組み合わせたアミノ酸配列を含有
するポリペプチドなどのいわゆるムテインも含まれる。
上記のようにアミノ酸配列が挿入、欠失または置換され
ている場合、その挿入、欠失または置換の位置として
は、特に限定されない。配列番号:1で表わされるアミ
ノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を含有するポリ
ペプチドの具体例としては、例えば、配列番号:8で表
わされるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を
含有するポリペプチド、配列番号:14で表わされるア
ミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を含有するポ
リペプチド、配列番号:18で表わされるアミノ酸配列
と実質的に同一のアミノ酸配列を含有するポリペプチ
ド、配列番号:33で表わされるアミノ酸配列と実質的
に同一のアミノ酸配列を含有するポリペプチド、配列番
号:50で表わされるアミノ酸配列と実質的に同一のア
ミノ酸配列を含有するポリペプチドなどがあげられる。
【0010】本明細書におけるポリペプチドは、ペプチ
ド標記の慣例に従って左端がN末端(アミノ末端)、右
端がC末端(カルボキシル末端)である。配列番号:1
で表わされるアミノ酸配列を含有するポリペプチドをは
じめとする、本発明のポリペプチドは、C末端が通常カ
ルボキシル基(−COOH)またはカルボキシレート
(−COO-)であるが、C末端がアミド(−CON
H2)またはエステル(−COOR)であってもよい。
ここでエステルにおけるRとしては、例えば、メチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピルもしくはn−ブチ
ルなどのC1-6アルキル基、例えば、シクロペンチル、
シクロヘキシルなどのC3-8シクロアルキル基、例え
ば、フェニル、α−ナフチルなどのC6-12アリール基、
例えば、ベンジル、フェネチルなどのフェニル−C1-2
アルキル基もしくはα−ナフチルメチルなどのα−ナフ
チル−C1-2アルキル基などのC7-14アラルキル基のほ
か、経口用エステルとして汎用されるピバロイルオキシ
メチル基などが用いられる。本発明のポリペプチドがC
末端以外にカルボキシル基(またはカルボキシレート)
を有している場合、カルボキシル基がアミド化またはエ
ステル化されているものも本発明のポリペプチドに含ま
れる。この場合のエステルとしては、例えば上記したC
末端のエステルなどが用いられる。さらに、本発明のポ
リペプチドには、N末端のアミノ酸残基(例、メチオニ
ン残基)のアミノ基が保護基(例えば、ホルミル基、ア
セチル基などのC1-6アルカノイルなどのC1-6アシル基
など)で保護されているもの、生体内で切断されて生成
するN末端のグルタミン残基がピログルタミン酸化した
もの、分子内のアミノ酸の側鎖上の置換基(例えば−O
H、−SH、アミノ基、イミダゾール基、インドール
基、グアニジノ基など)が適当な保護基(例えば、ホル
ミル基、アセチル基などのC1-6アルカノイル基などの
C1-6アシル基など)で保護されているもの、あるいは
糖鎖が結合したいわゆる糖タンパク質などの複合タンパ
ク質なども含まれる。
ド標記の慣例に従って左端がN末端(アミノ末端)、右
端がC末端(カルボキシル末端)である。配列番号:1
で表わされるアミノ酸配列を含有するポリペプチドをは
じめとする、本発明のポリペプチドは、C末端が通常カ
ルボキシル基(−COOH)またはカルボキシレート
(−COO-)であるが、C末端がアミド(−CON
H2)またはエステル(−COOR)であってもよい。
ここでエステルにおけるRとしては、例えば、メチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピルもしくはn−ブチ
ルなどのC1-6アルキル基、例えば、シクロペンチル、
シクロヘキシルなどのC3-8シクロアルキル基、例え
ば、フェニル、α−ナフチルなどのC6-12アリール基、
例えば、ベンジル、フェネチルなどのフェニル−C1-2
アルキル基もしくはα−ナフチルメチルなどのα−ナフ
チル−C1-2アルキル基などのC7-14アラルキル基のほ
か、経口用エステルとして汎用されるピバロイルオキシ
メチル基などが用いられる。本発明のポリペプチドがC
末端以外にカルボキシル基(またはカルボキシレート)
を有している場合、カルボキシル基がアミド化またはエ
ステル化されているものも本発明のポリペプチドに含ま
れる。この場合のエステルとしては、例えば上記したC
末端のエステルなどが用いられる。さらに、本発明のポ
リペプチドには、N末端のアミノ酸残基(例、メチオニ
ン残基)のアミノ基が保護基(例えば、ホルミル基、ア
セチル基などのC1-6アルカノイルなどのC1-6アシル基
など)で保護されているもの、生体内で切断されて生成
するN末端のグルタミン残基がピログルタミン酸化した
もの、分子内のアミノ酸の側鎖上の置換基(例えば−O
H、−SH、アミノ基、イミダゾール基、インドール
基、グアニジノ基など)が適当な保護基(例えば、ホル
ミル基、アセチル基などのC1-6アルカノイル基などの
C1-6アシル基など)で保護されているもの、あるいは
糖鎖が結合したいわゆる糖タンパク質などの複合タンパ
ク質なども含まれる。
【0011】本発明のポリペプチドの具体例としては、
例えば、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列を有す
るヒト由来のポリペプチド(図1)、配列番号:8で表
わされるアミノ酸配列を有するヒト由来のポリペプチド
(図3)、配列番号:14で表わされるアミノ酸配列を
有するウシ由来のポリペプチド(図4)、配列番号:1
8で表わされるアミノ酸配列を有するラット由来のポリ
ペプチド(図5)、配列番号:33で表わされるアミノ
酸配列を有するマウス由来のポリペプチド(図7)、配
列番号:50で表わされるアミノ酸配列を有するラット
由来のポリペプチドなどが用いられる。また、本発明の
ポリペプチドは下記の部分ペプチドの前駆体であっても
よく、この場合には、必ずしも下記の部分ペプチドの有
する活性(例、細胞刺激活性など)を有する必要はな
い。本発明のポリペプチドの部分ペプチドとしては、前
記した本発明のポリペプチドの部分ペプチドであって、
好ましくは、本発明のポリペプチドの部分ペプチドの受
容体(具体的には、配列番号:37で表されるアミノ酸
配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有
することを特徴とする蛋白質またはその塩)を発現する
細胞に添加することにより発現する細胞刺激活性((以
下単に細胞刺激活性とする)、例えばアラキドン酸遊
離、アセチルコリン遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内cAMP
生成、細胞内cGMP生成、イノシトールリン酸産生、細胞
膜電位変動、細胞内蛋白質の燐酸化、C-fosの活性化、
細胞外pHの変動など)またはソマトスタチン分泌調節活
性などを有するものであればいかなるものでもよい。本
発明のポリペプチドの部分ペプチドとして好ましくは、
RFamide、RSamideまたはRLamide構造を有するペ
プチドが好ましい。RFamide構造とは、ぺプチドのC末
端がArginine(アルギニン)-Phenylalanine(フェニル
アラニン)-NH2構造になっていることをいい、RSamid
e構造とは、ぺプチドのC末端がArginine(アルギニン)
-Serine(セリン)-NH2構造になっていることをいい、
RLamide構造とは、ぺプチドのC末端がArginine(ア
ルギニン)-Leucine(ロイシン)-NH2構造になっている
ことを意味する。
例えば、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列を有す
るヒト由来のポリペプチド(図1)、配列番号:8で表
わされるアミノ酸配列を有するヒト由来のポリペプチド
(図3)、配列番号:14で表わされるアミノ酸配列を
有するウシ由来のポリペプチド(図4)、配列番号:1
8で表わされるアミノ酸配列を有するラット由来のポリ
ペプチド(図5)、配列番号:33で表わされるアミノ
酸配列を有するマウス由来のポリペプチド(図7)、配
列番号:50で表わされるアミノ酸配列を有するラット
由来のポリペプチドなどが用いられる。また、本発明の
ポリペプチドは下記の部分ペプチドの前駆体であっても
よく、この場合には、必ずしも下記の部分ペプチドの有
する活性(例、細胞刺激活性など)を有する必要はな
い。本発明のポリペプチドの部分ペプチドとしては、前
記した本発明のポリペプチドの部分ペプチドであって、
好ましくは、本発明のポリペプチドの部分ペプチドの受
容体(具体的には、配列番号:37で表されるアミノ酸
配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有
することを特徴とする蛋白質またはその塩)を発現する
細胞に添加することにより発現する細胞刺激活性((以
下単に細胞刺激活性とする)、例えばアラキドン酸遊
離、アセチルコリン遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内cAMP
生成、細胞内cGMP生成、イノシトールリン酸産生、細胞
膜電位変動、細胞内蛋白質の燐酸化、C-fosの活性化、
細胞外pHの変動など)またはソマトスタチン分泌調節活
性などを有するものであればいかなるものでもよい。本
発明のポリペプチドの部分ペプチドとして好ましくは、
RFamide、RSamideまたはRLamide構造を有するペ
プチドが好ましい。RFamide構造とは、ぺプチドのC末
端がArginine(アルギニン)-Phenylalanine(フェニル
アラニン)-NH2構造になっていることをいい、RSamid
e構造とは、ぺプチドのC末端がArginine(アルギニン)
-Serine(セリン)-NH2構造になっていることをいい、
RLamide構造とは、ぺプチドのC末端がArginine(ア
ルギニン)-Leucine(ロイシン)-NH2構造になっている
ことを意味する。
【0012】これらペプチドの中でも、例えば、 配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第81番
目(Met)〜第92番目(Phe)、第101番目(Ser)
〜112番目(Ser)、第124番目(Val)〜131番
目(Phe)、第1番目(Met)〜第92番目(Phe)、第
1番目(Met)〜112番目(Ser)または第1番目(Me
t)〜131番目(Phe)のアミノ酸配列を含有するペプ
チド、 配列番号:8で表わされるアミノ酸配列の第81番
目(Met)〜第92番目(Phe)、第101番目(Ser)
〜112番目(Ser)、第124番目(Val)〜131番
目(Phe)、第1番目(Met)〜第92番目(Phe)、第
1番目(Met)〜112番目(Ser)または第1番目(Me
t)〜131番目(Phe)のアミノ酸配列を含有するペプ
チド、 配列番号:14で表わされるアミノ酸配列の第81
番目(Met)〜第92番目(Phe)、第124番目(Va
l)〜131番目(Phe)、第1番目(Met)〜第92番
目(Phe)または第1番目(Met)〜131番目(Phe)
のアミノ酸配列を含有するペプチド、 配列番号:33で表わされるアミノ酸配列の第84
番目(Pro)〜第94番目(Phe)のアミノ酸配列を含有
するペプチド、 配列番号:50で表わされるアミノ酸配列の第84
番目(Pro)〜第94番目(Phe)のアミノ酸配列を含有
するペプチド、などが好ましい例としてあげられる。
目(Met)〜第92番目(Phe)、第101番目(Ser)
〜112番目(Ser)、第124番目(Val)〜131番
目(Phe)、第1番目(Met)〜第92番目(Phe)、第
1番目(Met)〜112番目(Ser)または第1番目(Me
t)〜131番目(Phe)のアミノ酸配列を含有するペプ
チド、 配列番号:8で表わされるアミノ酸配列の第81番
目(Met)〜第92番目(Phe)、第101番目(Ser)
〜112番目(Ser)、第124番目(Val)〜131番
目(Phe)、第1番目(Met)〜第92番目(Phe)、第
1番目(Met)〜112番目(Ser)または第1番目(Me
t)〜131番目(Phe)のアミノ酸配列を含有するペプ
チド、 配列番号:14で表わされるアミノ酸配列の第81
番目(Met)〜第92番目(Phe)、第124番目(Va
l)〜131番目(Phe)、第1番目(Met)〜第92番
目(Phe)または第1番目(Met)〜131番目(Phe)
のアミノ酸配列を含有するペプチド、 配列番号:33で表わされるアミノ酸配列の第84
番目(Pro)〜第94番目(Phe)のアミノ酸配列を含有
するペプチド、 配列番号:50で表わされるアミノ酸配列の第84
番目(Pro)〜第94番目(Phe)のアミノ酸配列を含有
するペプチド、などが好ましい例としてあげられる。
【0013】特にこれらのペプチドのアミド体が好まし
い。具体的には配列番号:1で表わされるアミノ酸配列
の第81番目(Met)〜第92番目(Phe)のアミノ酸配
列で表されるペプチドのC末端がアミド化された(−C
ONH2)ペプチド(配列番号:39)、配列番号:1
で表わされるアミノ酸配列の第101番目(Ser)〜1
12番目(Ser)のアミノ酸配列で表されるペプチドの
C末端がアミド化された(−CONH2)ペプチド(配
列番号:41)および配列番号:1で表わされるアミノ
酸配列の第124番目(Val)〜131番目(Phe)のア
ミノ酸配列で表されるペプチドのC末端がアミド化され
た(−CONH2)ペプチド(配列番号:40)などが
あげられる。また、本発明の部分ペプチドは、そのアミ
ノ酸配列中の1〜5個(好ましくは、1〜3個のアミノ
酸が欠失し、または、そのアミノ酸配列に1〜5個(好
ましくは、1〜3個)のアミノ酸が付加し、または、そ
のアミノ酸配列に1〜5個(好ましくは、1〜3個のア
ミノ酸が挿入され、または、そのアミノ酸配列中の1〜
5個(好ましくは、1〜3個のアミノ酸が他のアミノ酸
で置換されたアミノ酸配列を含有していてもよく、それ
らを組み合わせたアミノ酸配列を含有していてもよい。
また、本発明の部分ペプチドはC末端が通常カルボキシ
ル基(−COOH)またはカルボキシレート(−COO
―)であるが、前記した本発明のポリペプチドのごと
く、C末端がアミド(−CONH2)またはエステル
(−COOR)(Rは上記と同意義を示す)であっても
よい。なかでも、C末端がアミド(−CONH2)であ
るものが好ましい。さらに、本発明の部分ペプチドに
は、前記した本発明のポリペプチドと同様に、N末端の
アミノ酸残基(例、メチオニン残基)のアミノ基が保護
基で保護されているもの、N端側が生体内で切断され生
成したグルタミン残基がピログルタミン酸化したもの、
分子内のアミノ酸の側鎖上の置換基が適当な保護基で保
護されているもの、あるいは糖鎖が結合したいわゆる糖
ペプチドなどの複合ペプチドなども含まれる。また、本
発明の部分ペプチドは抗体作成のための抗原として用い
ることができるので、必ずしも細胞刺激活性またはソマ
トスタチン分泌調節活性などを有する必要はない。
い。具体的には配列番号:1で表わされるアミノ酸配列
の第81番目(Met)〜第92番目(Phe)のアミノ酸配
列で表されるペプチドのC末端がアミド化された(−C
ONH2)ペプチド(配列番号:39)、配列番号:1
で表わされるアミノ酸配列の第101番目(Ser)〜1
12番目(Ser)のアミノ酸配列で表されるペプチドの
C末端がアミド化された(−CONH2)ペプチド(配
列番号:41)および配列番号:1で表わされるアミノ
酸配列の第124番目(Val)〜131番目(Phe)のア
ミノ酸配列で表されるペプチドのC末端がアミド化され
た(−CONH2)ペプチド(配列番号:40)などが
あげられる。また、本発明の部分ペプチドは、そのアミ
ノ酸配列中の1〜5個(好ましくは、1〜3個のアミノ
酸が欠失し、または、そのアミノ酸配列に1〜5個(好
ましくは、1〜3個)のアミノ酸が付加し、または、そ
のアミノ酸配列に1〜5個(好ましくは、1〜3個のア
ミノ酸が挿入され、または、そのアミノ酸配列中の1〜
5個(好ましくは、1〜3個のアミノ酸が他のアミノ酸
で置換されたアミノ酸配列を含有していてもよく、それ
らを組み合わせたアミノ酸配列を含有していてもよい。
また、本発明の部分ペプチドはC末端が通常カルボキシ
ル基(−COOH)またはカルボキシレート(−COO
―)であるが、前記した本発明のポリペプチドのごと
く、C末端がアミド(−CONH2)またはエステル
(−COOR)(Rは上記と同意義を示す)であっても
よい。なかでも、C末端がアミド(−CONH2)であ
るものが好ましい。さらに、本発明の部分ペプチドに
は、前記した本発明のポリペプチドと同様に、N末端の
アミノ酸残基(例、メチオニン残基)のアミノ基が保護
基で保護されているもの、N端側が生体内で切断され生
成したグルタミン残基がピログルタミン酸化したもの、
分子内のアミノ酸の側鎖上の置換基が適当な保護基で保
護されているもの、あるいは糖鎖が結合したいわゆる糖
ペプチドなどの複合ペプチドなども含まれる。また、本
発明の部分ペプチドは抗体作成のための抗原として用い
ることができるので、必ずしも細胞刺激活性またはソマ
トスタチン分泌調節活性などを有する必要はない。
【0014】本発明のポリペプチドもしくはそのアミド
もしくはそのエステルまたはその部分ペプチドもしくは
そのアミドもしくはそのエステルの塩としては、生理学
的に許容される酸(例、無機酸、有機酸)や塩基(例、
アルカリ金属塩)などとの塩が用いられ、とりわけ生理
学的に許容される酸付加塩が好ましい。このような塩と
しては、例えば、無機酸(例えば、塩酸、リン酸、臭化
水素酸、硫酸)との塩、あるいは有機酸(例えば、酢
酸、ギ酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン酸、コハ
ク酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、
メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸)との塩などが
用いられる。本発明のポリペプチドまたはその塩は、前
述したヒトや温血動物の細胞または組織から自体公知の
ポリペプチドの精製方法によって製造することもできる
し、後述するポリペプチドをコードするDNAを含有す
る形質転換体を培養することによっても製造することが
できる。また、後述のペプチド合成法に準じて製造する
こともできる。ヒトや哺乳動物の組織または細胞から製
造する場合、ヒトや哺乳動物の組織または細胞をホモジ
ナイズした後、酸などで抽出を行ない、該抽出液を逆相
クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィーな
どのクロマトグラフィーを組み合わせることにより精製
単離することができる。
もしくはそのエステルまたはその部分ペプチドもしくは
そのアミドもしくはそのエステルの塩としては、生理学
的に許容される酸(例、無機酸、有機酸)や塩基(例、
アルカリ金属塩)などとの塩が用いられ、とりわけ生理
学的に許容される酸付加塩が好ましい。このような塩と
しては、例えば、無機酸(例えば、塩酸、リン酸、臭化
水素酸、硫酸)との塩、あるいは有機酸(例えば、酢
酸、ギ酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン酸、コハ
ク酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、
メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸)との塩などが
用いられる。本発明のポリペプチドまたはその塩は、前
述したヒトや温血動物の細胞または組織から自体公知の
ポリペプチドの精製方法によって製造することもできる
し、後述するポリペプチドをコードするDNAを含有す
る形質転換体を培養することによっても製造することが
できる。また、後述のペプチド合成法に準じて製造する
こともできる。ヒトや哺乳動物の組織または細胞から製
造する場合、ヒトや哺乳動物の組織または細胞をホモジ
ナイズした後、酸などで抽出を行ない、該抽出液を逆相
クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィーな
どのクロマトグラフィーを組み合わせることにより精製
単離することができる。
【0015】本発明のポリペプチド、部分ペプチド、も
しくはそれらの塩、またはそれらのアミド体の合成に
は、通常市販のポリペプチド合成用樹脂を用いることが
できる。そのような樹脂としては、例えば、クロロメチ
ル樹脂、ヒドロキシメチル樹脂、ベンズヒドリルアミン
樹脂、アミノメチル樹脂、4−ベンジルオキシベンジル
アルコール樹脂、4−メチルベンズヒドリルアミン樹
脂、PAM樹脂、4−ヒドロキシメチルメチルフェニル
アセトアミドメチル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、4
−(2',4'-ジメトキシフェニル−ヒドロキシメチル)フ
ェノキシ樹脂、4−(2',4'-ジメトキシフェニル−Fmoc
アミノエチル)フェノキシ樹脂などをあげることができ
る。このような樹脂を用い、α−アミノ基と側鎖官能基
を適当に保護したアミノ酸を、目的とするポリペプチド
の配列通りに、自体公知の各種縮合方法に従い、樹脂上
で縮合させる。反応の最後に樹脂からポリペプチドを切
り出すと同時に各種保護基を除去し、さらに高希釈溶液
中で分子内ジスルフィド結合形成反応を実施し、目的の
ポリペプチド、部分ペプチドまたはそれらのアミド体を
取得する。上記した保護アミノ酸の縮合に関しては、ポ
リペプチド合成に使用できる各種活性化試薬を用いるこ
とができるが、特に、カルボジイミド類がよい。カルボ
ジイミド類としては、DCC、N,N'-ジイソプロピルカルボ
ジイミド、N-エチル-N'-(3-ジメチルアミノプロリル)
カルボジイミドなどが用いられる。これらによる活性化
にはラセミ化抑制添加剤(例えば、HOBt, HOOBt)ととも
に保護アミノ酸を直接樹脂に添加するかまたは、対称酸
無水物またはHOBtエステルあるいはHOOBtエステルとし
てあらかじめ保護アミノ酸の活性化を行なった後に樹脂
に添加することができる。保護アミノ酸の活性化や樹脂
との縮合に用いられる溶媒としては、ポリペプチド縮合
反応に使用しうることが知られている溶媒から適宜選択
されうる。例えば、N,N−ジメチルホルムアミド,
N,N−ジメチルアセトアミド,N−メチルピロリドン
などの酸アミド類、塩化メチレン,クロロホルムなどの
ハロゲン化炭化水素類、トリフルオロエタノールなどの
アルコール類、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシ
ド類、ピリジン,ジオキサン,テトラヒドロフランなど
のエーテル類、アセトニトリル,プロピオニトリルなど
のニトリル類、酢酸メチル,酢酸エチルなどのエステル
類あるいはこれらの適宜の混合物などが用いられる。反
応温度はポリペプチド結合形成反応に使用され得ること
が知られている範囲から適宜選択され、通常約−20℃
〜50℃の範囲から適宜選択される。活性化されたアミ
ノ酸誘導体は通常1.5〜4倍過剰で用いられる。ニン
ヒドリン反応を用いたテストの結果、縮合が不十分な場
合には保護基の脱離を行なうことなく縮合反応を繰り返
すことにより十分な縮合を行なうことができる。反応を
繰り返しても十分な縮合が得られないときには、無水酢
酸またはアセチルイミダゾールを用いて未反応アミノ酸
をアセチル化することによって、後の反応に影響を与え
ないようにすることができる。
しくはそれらの塩、またはそれらのアミド体の合成に
は、通常市販のポリペプチド合成用樹脂を用いることが
できる。そのような樹脂としては、例えば、クロロメチ
ル樹脂、ヒドロキシメチル樹脂、ベンズヒドリルアミン
樹脂、アミノメチル樹脂、4−ベンジルオキシベンジル
アルコール樹脂、4−メチルベンズヒドリルアミン樹
脂、PAM樹脂、4−ヒドロキシメチルメチルフェニル
アセトアミドメチル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、4
−(2',4'-ジメトキシフェニル−ヒドロキシメチル)フ
ェノキシ樹脂、4−(2',4'-ジメトキシフェニル−Fmoc
アミノエチル)フェノキシ樹脂などをあげることができ
る。このような樹脂を用い、α−アミノ基と側鎖官能基
を適当に保護したアミノ酸を、目的とするポリペプチド
の配列通りに、自体公知の各種縮合方法に従い、樹脂上
で縮合させる。反応の最後に樹脂からポリペプチドを切
り出すと同時に各種保護基を除去し、さらに高希釈溶液
中で分子内ジスルフィド結合形成反応を実施し、目的の
ポリペプチド、部分ペプチドまたはそれらのアミド体を
取得する。上記した保護アミノ酸の縮合に関しては、ポ
リペプチド合成に使用できる各種活性化試薬を用いるこ
とができるが、特に、カルボジイミド類がよい。カルボ
ジイミド類としては、DCC、N,N'-ジイソプロピルカルボ
ジイミド、N-エチル-N'-(3-ジメチルアミノプロリル)
カルボジイミドなどが用いられる。これらによる活性化
にはラセミ化抑制添加剤(例えば、HOBt, HOOBt)ととも
に保護アミノ酸を直接樹脂に添加するかまたは、対称酸
無水物またはHOBtエステルあるいはHOOBtエステルとし
てあらかじめ保護アミノ酸の活性化を行なった後に樹脂
に添加することができる。保護アミノ酸の活性化や樹脂
との縮合に用いられる溶媒としては、ポリペプチド縮合
反応に使用しうることが知られている溶媒から適宜選択
されうる。例えば、N,N−ジメチルホルムアミド,
N,N−ジメチルアセトアミド,N−メチルピロリドン
などの酸アミド類、塩化メチレン,クロロホルムなどの
ハロゲン化炭化水素類、トリフルオロエタノールなどの
アルコール類、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシ
ド類、ピリジン,ジオキサン,テトラヒドロフランなど
のエーテル類、アセトニトリル,プロピオニトリルなど
のニトリル類、酢酸メチル,酢酸エチルなどのエステル
類あるいはこれらの適宜の混合物などが用いられる。反
応温度はポリペプチド結合形成反応に使用され得ること
が知られている範囲から適宜選択され、通常約−20℃
〜50℃の範囲から適宜選択される。活性化されたアミ
ノ酸誘導体は通常1.5〜4倍過剰で用いられる。ニン
ヒドリン反応を用いたテストの結果、縮合が不十分な場
合には保護基の脱離を行なうことなく縮合反応を繰り返
すことにより十分な縮合を行なうことができる。反応を
繰り返しても十分な縮合が得られないときには、無水酢
酸またはアセチルイミダゾールを用いて未反応アミノ酸
をアセチル化することによって、後の反応に影響を与え
ないようにすることができる。
【0016】原料のアミノ基の保護基としては、例え
ば、Z、Boc、t−ペンチルオキシカルボニル、イソボ
ルニルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシ
カルボニル、Cl-Z、Br-Z、アダマンチルオキシカルボニ
ル、トリフルオロアセチル、フタロイル、ホルミル、2
−ニトロフェニルスルフェニル、ジフェニルホスフィノ
チオイル、Fmocなどが用いられる。カルボキシル基は、
例えば、アルキルエステル化(例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、t−ブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、2
−アダマンチルなどの直鎖状、分枝状もしくは環状アル
キルエステル化)、アラルキルエステル化(例えば、ベ
ンジルエステル、4−ニトロベンジルエステル、4−メ
トキシベンジルエステル、4−クロロベンジルエステ
ル、ベンズヒドリルエステル化)、フェナシルエステル
化、ベンジルオキシカルボニルヒドラジド化、t−ブト
キシカルボニルヒドラジド化、トリチルヒドラジド化な
どによって保護することができる。セリンの水酸基は、
例えば、エステル化またはエーテル化によって保護する
ことができる。このエステル化に適する基としては、例
えば、アセチル基などの低級(C1-6アルカノイル基、
ベンゾイル基などのアロイル基、ベンジルオキシカルボ
ニル基、エトキシカルボニル基などの炭酸から誘導され
る基などが用いられる。また、エーテル化に適する基と
しては、例えば、ベンジル基、テトラヒドロピラニル
基、t-ブチル基などである。チロシンのフェノール性水
酸基の保護基としては、例えば、Bzl、Cl2-Bzl、2−ニ
トロベンジル、Br-Z、t−ブチルなどが用いられる。ヒ
スチジンのイミダゾールの保護基としては、例えば、To
s、4-メトキシ-2,3,6-トリメチルベンゼンスルホニ
ル、DNP、ベンジルオキシメチル、Bum、Boc、Trt、Fmoc
などが用いられる。原料のカルボキシル基の活性化され
たものとしては、例えば、対応する酸無水物、アジド、
活性エステル〔アルコール(例えば、ペンタクロロフェ
ノール、2,4,5-トリクロロフェノール、2,4-ジニトロフ
ェノール、シアノメチルアルコール、パラニトロフェノ
ール、HONB、N-ヒドロキシスクシミド、N-ヒドロキシフ
タルイミド、HOBt)とのエステル〕などが用いられる。
原料のアミノ基の活性化されたものとしては、例えば、
対応するリン酸アミドが用いられる。保護基の除去(脱
離)方法としては、例えば、Pd−黒あるいはPd-炭
素などの触媒の存在下での水素気流中での接触還元や、
また、無水フッ化水素、メタンスルホン酸、トリフルオ
ロメタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸あるいはこれら
の混合液などによる酸処理や、ジイソプロピルエチルア
ミン、トリエチルアミン、ピペリジン、ピペラジンなど
による塩基処理、また液体アンモニア中ナトリウムによ
る還元なども用いられる。上記酸処理による脱離反応
は、一般に約−20℃〜40℃の温度で行なわれるが、
酸処理においては、例えば、アニソール、フェノール、
チオアニソール、メタクレゾール、パラクレゾール、ジ
メチルスルフィド、1,4-ブタンジチオール、1,2-エタン
ジチオールなどのようなカチオン捕捉剤の添加が有効で
ある。また、ヒスチジンのイミダゾール保護基として用
いられる2,4-ジニトロフェニル基はチオフェノール処理
により除去され、トリプトファンのインドール保護基と
して用いられるホルミル基は上記の1,2-エタンジチオー
ル、1,4-ブタンジチオールなどの存在下の酸処理による
脱保護以外に、希水酸化ナトリウム溶液、希アンモニア
などによるアルカリ処理によっても除去される。原料の
反応に関与すべきでない官能基の保護ならびに保護基、
およびその保護基の脱離、反応に関与する官能基の活性
化などは公知の基または公知の手段から適宜選択しう
る。
ば、Z、Boc、t−ペンチルオキシカルボニル、イソボ
ルニルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシ
カルボニル、Cl-Z、Br-Z、アダマンチルオキシカルボニ
ル、トリフルオロアセチル、フタロイル、ホルミル、2
−ニトロフェニルスルフェニル、ジフェニルホスフィノ
チオイル、Fmocなどが用いられる。カルボキシル基は、
例えば、アルキルエステル化(例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、t−ブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、2
−アダマンチルなどの直鎖状、分枝状もしくは環状アル
キルエステル化)、アラルキルエステル化(例えば、ベ
ンジルエステル、4−ニトロベンジルエステル、4−メ
トキシベンジルエステル、4−クロロベンジルエステ
ル、ベンズヒドリルエステル化)、フェナシルエステル
化、ベンジルオキシカルボニルヒドラジド化、t−ブト
キシカルボニルヒドラジド化、トリチルヒドラジド化な
どによって保護することができる。セリンの水酸基は、
例えば、エステル化またはエーテル化によって保護する
ことができる。このエステル化に適する基としては、例
えば、アセチル基などの低級(C1-6アルカノイル基、
ベンゾイル基などのアロイル基、ベンジルオキシカルボ
ニル基、エトキシカルボニル基などの炭酸から誘導され
る基などが用いられる。また、エーテル化に適する基と
しては、例えば、ベンジル基、テトラヒドロピラニル
基、t-ブチル基などである。チロシンのフェノール性水
酸基の保護基としては、例えば、Bzl、Cl2-Bzl、2−ニ
トロベンジル、Br-Z、t−ブチルなどが用いられる。ヒ
スチジンのイミダゾールの保護基としては、例えば、To
s、4-メトキシ-2,3,6-トリメチルベンゼンスルホニ
ル、DNP、ベンジルオキシメチル、Bum、Boc、Trt、Fmoc
などが用いられる。原料のカルボキシル基の活性化され
たものとしては、例えば、対応する酸無水物、アジド、
活性エステル〔アルコール(例えば、ペンタクロロフェ
ノール、2,4,5-トリクロロフェノール、2,4-ジニトロフ
ェノール、シアノメチルアルコール、パラニトロフェノ
ール、HONB、N-ヒドロキシスクシミド、N-ヒドロキシフ
タルイミド、HOBt)とのエステル〕などが用いられる。
原料のアミノ基の活性化されたものとしては、例えば、
対応するリン酸アミドが用いられる。保護基の除去(脱
離)方法としては、例えば、Pd−黒あるいはPd-炭
素などの触媒の存在下での水素気流中での接触還元や、
また、無水フッ化水素、メタンスルホン酸、トリフルオ
ロメタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸あるいはこれら
の混合液などによる酸処理や、ジイソプロピルエチルア
ミン、トリエチルアミン、ピペリジン、ピペラジンなど
による塩基処理、また液体アンモニア中ナトリウムによ
る還元なども用いられる。上記酸処理による脱離反応
は、一般に約−20℃〜40℃の温度で行なわれるが、
酸処理においては、例えば、アニソール、フェノール、
チオアニソール、メタクレゾール、パラクレゾール、ジ
メチルスルフィド、1,4-ブタンジチオール、1,2-エタン
ジチオールなどのようなカチオン捕捉剤の添加が有効で
ある。また、ヒスチジンのイミダゾール保護基として用
いられる2,4-ジニトロフェニル基はチオフェノール処理
により除去され、トリプトファンのインドール保護基と
して用いられるホルミル基は上記の1,2-エタンジチオー
ル、1,4-ブタンジチオールなどの存在下の酸処理による
脱保護以外に、希水酸化ナトリウム溶液、希アンモニア
などによるアルカリ処理によっても除去される。原料の
反応に関与すべきでない官能基の保護ならびに保護基、
およびその保護基の脱離、反応に関与する官能基の活性
化などは公知の基または公知の手段から適宜選択しう
る。
【0017】本発明のポリペプチドもしくは部分ペプチ
ドのアミド体を得る別の方法としては、例えば、まず、
カルボキシ末端アミノ酸のα−カルボキシル基をアミド
化して保護した後、アミノ基側にペプチド(ポリペプチ
ド)鎖を所望の鎖長まで延ばした後、該ペプチド鎖のN
末端のα−アミノ基の保護基のみを除いたポリペプチド
とC末端のカルボキシル基の保護基のみを除去したポリ
ペプチドとを製造し、この両ポリペプチドを上記したよ
うな混合溶媒中で縮合させる。縮合反応の詳細について
は上記と同様である。縮合により得られた保護ポリペプ
チドを精製した後、上記方法によりすべての保護基を除
去し、所望の粗ポリペプチドを得ることができる。この
粗ポリペプチドは既知の各種精製手段を駆使して精製
し、主要画分を凍結乾燥することで所望のポリペプチド
もしくは部分ペプチドのアミド体を得ることができる。
本発明のポリペプチドもしくは部分ペプチドのエステル
体を得るには、例えば、カルボキシ末端アミノ酸のα−
カルボキシル基を所望のアルコール類と縮合しアミノ酸
エステルとした後、ポリペプチドのアミド体と同様にし
て、所望のポリペプチドもしくは部分ペプチドのエステ
ル体を得ることができる。本発明の部分ペプチドまたは
その塩は、自体公知のペプチドの合成法に従って、ある
いは本発明のポリペプチドを適当なペプチダーゼで切断
することによって製造することができる。ペプチドの合
成法としては、例えば、固相合成法、液相合成法のいず
れによっても良い。すなわち、本発明の部分ペプチドを
構成し得る部分ペプチドもしくはアミノ酸と残余部分と
を縮合させ、生成物が保護基を有する場合は保護基を脱
離することにより目的のペプチドを製造することができ
る。公知の縮合方法や保護基の脱離としては、例えば、
以下の〜に記載された方法があげられる。 M. Bodanszky および M.A. Ondetti、ペプチド・シン
セシス (Peptide Synthesis), Interscience Publisher
s, New York (1966年) SchroederおよびLuebke、ザ・ペプチド(The Peptid
e), Academic Press, NewYork (1965年) 泉屋信夫他、ペプチド合成の基礎と実験、 丸善(株)
(1975年) 矢島治明 および榊原俊平、生化学実験講座 1、 タン
パク質の化学IV、 205、(1977年) 矢島治明監修、続医薬品の開発、第14巻、ペプチド合
成、広川書店 また、反応後は通常の精製法、例えば、溶媒抽出・蒸留
・カラムクロマトグラフィー・液体クロマトグラフィー
・再結晶などを組み合わせて本発明の部分ペプチドを精
製単離することができる。上記方法で得られる部分ペプ
チドが遊離体である場合は、公知の方法あるいはそれに
準じる方法によって適当な塩に変換することができる
し、逆に塩で得られた場合は、公知の方法あるいはそれ
に準じる方法によって遊離体または他の塩に変換するこ
とができる。本発明のポリペプチドをコードするDNA
としては、前述した本発明のポリペプチドをコードする
塩基配列を含有するものであればいかなるものであって
もよい。また、ゲノムDNA、ゲノムDNAライブラリ
ー、前記した細胞・組織由来のcDNA、前記した細胞
・組織由来のcDNAライブラリー、合成DNAのいず
れでもよい。ライブラリーに使用するベクターは、バク
テリオファージ、プラスミド、コスミド、ファージミド
などいずれであってもよい。また、前記した細胞・組織
よりtotalRNAまたはmRNA画分を調製したものを
用いて直接Reverse Transcriptase Polymerase Chain R
eaction(以下、RT-PCR法と略称する)によって増
幅することもできる。
ドのアミド体を得る別の方法としては、例えば、まず、
カルボキシ末端アミノ酸のα−カルボキシル基をアミド
化して保護した後、アミノ基側にペプチド(ポリペプチ
ド)鎖を所望の鎖長まで延ばした後、該ペプチド鎖のN
末端のα−アミノ基の保護基のみを除いたポリペプチド
とC末端のカルボキシル基の保護基のみを除去したポリ
ペプチドとを製造し、この両ポリペプチドを上記したよ
うな混合溶媒中で縮合させる。縮合反応の詳細について
は上記と同様である。縮合により得られた保護ポリペプ
チドを精製した後、上記方法によりすべての保護基を除
去し、所望の粗ポリペプチドを得ることができる。この
粗ポリペプチドは既知の各種精製手段を駆使して精製
し、主要画分を凍結乾燥することで所望のポリペプチド
もしくは部分ペプチドのアミド体を得ることができる。
本発明のポリペプチドもしくは部分ペプチドのエステル
体を得るには、例えば、カルボキシ末端アミノ酸のα−
カルボキシル基を所望のアルコール類と縮合しアミノ酸
エステルとした後、ポリペプチドのアミド体と同様にし
て、所望のポリペプチドもしくは部分ペプチドのエステ
ル体を得ることができる。本発明の部分ペプチドまたは
その塩は、自体公知のペプチドの合成法に従って、ある
いは本発明のポリペプチドを適当なペプチダーゼで切断
することによって製造することができる。ペプチドの合
成法としては、例えば、固相合成法、液相合成法のいず
れによっても良い。すなわち、本発明の部分ペプチドを
構成し得る部分ペプチドもしくはアミノ酸と残余部分と
を縮合させ、生成物が保護基を有する場合は保護基を脱
離することにより目的のペプチドを製造することができ
る。公知の縮合方法や保護基の脱離としては、例えば、
以下の〜に記載された方法があげられる。 M. Bodanszky および M.A. Ondetti、ペプチド・シン
セシス (Peptide Synthesis), Interscience Publisher
s, New York (1966年) SchroederおよびLuebke、ザ・ペプチド(The Peptid
e), Academic Press, NewYork (1965年) 泉屋信夫他、ペプチド合成の基礎と実験、 丸善(株)
(1975年) 矢島治明 および榊原俊平、生化学実験講座 1、 タン
パク質の化学IV、 205、(1977年) 矢島治明監修、続医薬品の開発、第14巻、ペプチド合
成、広川書店 また、反応後は通常の精製法、例えば、溶媒抽出・蒸留
・カラムクロマトグラフィー・液体クロマトグラフィー
・再結晶などを組み合わせて本発明の部分ペプチドを精
製単離することができる。上記方法で得られる部分ペプ
チドが遊離体である場合は、公知の方法あるいはそれに
準じる方法によって適当な塩に変換することができる
し、逆に塩で得られた場合は、公知の方法あるいはそれ
に準じる方法によって遊離体または他の塩に変換するこ
とができる。本発明のポリペプチドをコードするDNA
としては、前述した本発明のポリペプチドをコードする
塩基配列を含有するものであればいかなるものであって
もよい。また、ゲノムDNA、ゲノムDNAライブラリ
ー、前記した細胞・組織由来のcDNA、前記した細胞
・組織由来のcDNAライブラリー、合成DNAのいず
れでもよい。ライブラリーに使用するベクターは、バク
テリオファージ、プラスミド、コスミド、ファージミド
などいずれであってもよい。また、前記した細胞・組織
よりtotalRNAまたはmRNA画分を調製したものを
用いて直接Reverse Transcriptase Polymerase Chain R
eaction(以下、RT-PCR法と略称する)によって増
幅することもできる。
【0018】本発明のポリペプチドをコードするDNA
としては、例えば、配列番号:2、配列番号:9、配列
番号:15、配列番号:19、配列番号:34または配
列番号:51で表わされる塩基配列を含有するDNA、
または配列番号:2、配列番号:9、配列番号:15、
配列番号:19、配列番号:34または配列番号:51
で表わされる塩基配列とハイストリンジェントな条件下
でハイブリダイズする塩基配列を有し、本発明のポリペ
プチドと実質的に同質の活性(例、細胞刺激活性または
ソマトスタチン分泌調節活性など)を有するポリペプチ
ドをコードするDNAなどであれば何れのものでもよ
い。配列番号:2、配列番号:9、配列番号:15、配
列番号:19、配列番号:34または配列番号:51で
表わされる塩基配列とハイストリンジェントな条件下で
ハイブリダイズできるDNAとしては、例えば、それぞ
れ配列番号:2で表わされる塩基配列と約70%以上、
好ましくは約80%以上、より好ましくは約90%以
上、さらに好ましくは約95%以上の相同性を有する塩
基配列を含有するDNAなどが用いられる。ハイブリダ
イゼーションは、自体公知の方法あるいはそれに準じる
方法、例えば、モレキュラー・クローニング(Molecula
r Cloning)2nd(J. Sambrook etal., Cold Spring Ha
rbor Lab. Press, 1989)に記載の方法などに従って行
なうことができる。また、市販のライブラリーを使用す
る場合、添付の使用説明書に記載の方法に従って行なう
ことができる。より好ましくは、ハイストリンジェント
な条件に従って行なうことができる。ハイストリンジェ
ントな条件とは、例えば、ナトリウム濃度が約19〜4
0mM、好ましくは約19〜20mMで、温度が約50
〜70℃、好ましくは約60〜65℃の条件を示す。特
に、ナトリウム濃度が約19mMで温度が約65℃の場
合が最も好ましい。
としては、例えば、配列番号:2、配列番号:9、配列
番号:15、配列番号:19、配列番号:34または配
列番号:51で表わされる塩基配列を含有するDNA、
または配列番号:2、配列番号:9、配列番号:15、
配列番号:19、配列番号:34または配列番号:51
で表わされる塩基配列とハイストリンジェントな条件下
でハイブリダイズする塩基配列を有し、本発明のポリペ
プチドと実質的に同質の活性(例、細胞刺激活性または
ソマトスタチン分泌調節活性など)を有するポリペプチ
ドをコードするDNAなどであれば何れのものでもよ
い。配列番号:2、配列番号:9、配列番号:15、配
列番号:19、配列番号:34または配列番号:51で
表わされる塩基配列とハイストリンジェントな条件下で
ハイブリダイズできるDNAとしては、例えば、それぞ
れ配列番号:2で表わされる塩基配列と約70%以上、
好ましくは約80%以上、より好ましくは約90%以
上、さらに好ましくは約95%以上の相同性を有する塩
基配列を含有するDNAなどが用いられる。ハイブリダ
イゼーションは、自体公知の方法あるいはそれに準じる
方法、例えば、モレキュラー・クローニング(Molecula
r Cloning)2nd(J. Sambrook etal., Cold Spring Ha
rbor Lab. Press, 1989)に記載の方法などに従って行
なうことができる。また、市販のライブラリーを使用す
る場合、添付の使用説明書に記載の方法に従って行なう
ことができる。より好ましくは、ハイストリンジェント
な条件に従って行なうことができる。ハイストリンジェ
ントな条件とは、例えば、ナトリウム濃度が約19〜4
0mM、好ましくは約19〜20mMで、温度が約50
〜70℃、好ましくは約60〜65℃の条件を示す。特
に、ナトリウム濃度が約19mMで温度が約65℃の場
合が最も好ましい。
【0019】より具体的には、配列番号:1で表わされ
るアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするDN
Aとしては、配列番号:2で表わされる塩基配列を有す
るDNAなどが用いられる。また、配列番号:8で表わ
されるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする
DNAとしては、配列番号:9で表わされる塩基配列を
有するDNAなどが用いられ、配列番号:14で表わさ
れるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするD
NAとしては、配列番号:15で表わされる塩基配列を
有するDNAなどが用いられ、配列番号:18で表わさ
れるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするD
NAとしては、配列番号:19で表わされる塩基配列を
有するDNAなどが用いられ、配列番号:33で表わさ
れるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするD
NAとしては、配列番号:34で表わされる塩基配列を
有するDNAなどが用いられ、配列番号:50で表わさ
れるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするD
NAとしては、配列番号:51で表わされる塩基配列を
有するDNAなどが用いられる。本発明の部分ペプチド
をコードするDNAとしては、前述した本発明の部分ペ
プチドをコードする塩基配列を含有するものであればい
かなるものであってもよい。また、ゲノムDNA、ゲノ
ムDNAライブラリー、前記した細胞・組織由来のcD
NA、前記した細胞・組織由来のcDNAライブラリ
ー、合成DNAのいずれでもよい。
るアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするDN
Aとしては、配列番号:2で表わされる塩基配列を有す
るDNAなどが用いられる。また、配列番号:8で表わ
されるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする
DNAとしては、配列番号:9で表わされる塩基配列を
有するDNAなどが用いられ、配列番号:14で表わさ
れるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするD
NAとしては、配列番号:15で表わされる塩基配列を
有するDNAなどが用いられ、配列番号:18で表わさ
れるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするD
NAとしては、配列番号:19で表わされる塩基配列を
有するDNAなどが用いられ、配列番号:33で表わさ
れるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするD
NAとしては、配列番号:34で表わされる塩基配列を
有するDNAなどが用いられ、配列番号:50で表わさ
れるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするD
NAとしては、配列番号:51で表わされる塩基配列を
有するDNAなどが用いられる。本発明の部分ペプチド
をコードするDNAとしては、前述した本発明の部分ペ
プチドをコードする塩基配列を含有するものであればい
かなるものであってもよい。また、ゲノムDNA、ゲノ
ムDNAライブラリー、前記した細胞・組織由来のcD
NA、前記した細胞・組織由来のcDNAライブラリ
ー、合成DNAのいずれでもよい。
【0020】本発明の部分ペプチドをコードするDNA
としては、例えば、配列番号:2、配列番号:9、配列
番号:15、配列番号:19、配列番号:34または配
列番号:51で表わされる塩基配列を有するDNAの部
分塩基配列を有するDNA、または配列番号:2、配列
番号:9、配列番号:15、配列番号:19、配列番
号:34または配列番号:51で表わされる塩基配列と
ハイストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩
基配列を有し、本発明のポリペプチドと実質的に同質の
活性を有するポリペプチドをコードするDNAの部分塩
基配列を有するDNAなどが用いられる。配列番号:
2、配列番号:9、配列番号:15、配列番号:19、
配列番号:34または配列番号:51で表わされる塩基
配列とハイブリダイズできるDNAは、前記と同意義を
示す。ハイブリダイゼーションの方法およびハイストリ
ンジェントな条件は前記と同様のものが用いられる。配
列番号:2、配列番号:9、配列番号:15、配列番
号:19、配列番号:34または配列番号:51で表わ
される塩基配列とハイブリダイズできるDNAでコード
されるポリペプチドは後述の本発明のポリペプチドの製
造法と同様にして製造することができ、該ポリペプチド
のアミド、エステル、塩は上述の本発明のポリペプチド
のアミド、エステル、塩と同様のものなどがあげられ
る。
としては、例えば、配列番号:2、配列番号:9、配列
番号:15、配列番号:19、配列番号:34または配
列番号:51で表わされる塩基配列を有するDNAの部
分塩基配列を有するDNA、または配列番号:2、配列
番号:9、配列番号:15、配列番号:19、配列番
号:34または配列番号:51で表わされる塩基配列と
ハイストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩
基配列を有し、本発明のポリペプチドと実質的に同質の
活性を有するポリペプチドをコードするDNAの部分塩
基配列を有するDNAなどが用いられる。配列番号:
2、配列番号:9、配列番号:15、配列番号:19、
配列番号:34または配列番号:51で表わされる塩基
配列とハイブリダイズできるDNAは、前記と同意義を
示す。ハイブリダイゼーションの方法およびハイストリ
ンジェントな条件は前記と同様のものが用いられる。配
列番号:2、配列番号:9、配列番号:15、配列番
号:19、配列番号:34または配列番号:51で表わ
される塩基配列とハイブリダイズできるDNAでコード
されるポリペプチドは後述の本発明のポリペプチドの製
造法と同様にして製造することができ、該ポリペプチド
のアミド、エステル、塩は上述の本発明のポリペプチド
のアミド、エステル、塩と同様のものなどがあげられ
る。
【0021】また、本発明の部分ペプチドをコードする
DNAとしてより具体的には、 配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第81番
目(Met)〜第92番目(Phe)、第101番目(Ser)
〜112番目(Ser)、第124番目(Val)〜131番
目(Phe)、第1番目(Met)〜第92番目(Phe)、第
1番目(Met)〜112番目(Ser)または第1番目(Me
t)〜131番目(Phe)のアミノ酸配列を含有するペプ
チドをコードする塩基配列を有するDNAを含有するD
NA、またはこれらとハイストリンジェントな条件下で
ハイブリダイズする塩基配列を有するDNAを含有する
DNA、 配列番号:8で表わされるアミノ酸配列の第81番
目(Met)〜第92番目(Phe)、第101番目(Ser)
〜112番目(Ser)、第124番目(Val)〜131番
目(Phe)、第1番目(Met)〜第92番目(Phe)、第
1番目(Met)〜112番目(Ser)または第1番目(Me
t)〜131番目(Phe)のアミノ酸配列を含有するペプ
チドをコードする塩基配列を有するDNAを含有するD
NA、またはこれらとハイストリンジェントな条件下で
ハイブリダイズする塩基配列を有するDNAを含有する
DNA、 配列番号:14で表わされるアミノ酸配列の第81
番目(Met)〜第92番目(Phe)、第124番目(Va
l)〜131番目(Phe)、第1番目(Met)〜第92番
目(Phe)または第1番目(Met)〜131番目(Phe)
のアミノ酸配列を含有するペプチドをコードする塩基配
列を有するDNAを含有するDNA、またはこれらとハ
イストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基
配列を有するDNAを含有するDNA、 配列番号:33で表わされるアミノ酸配列の第84
番目(Pro)〜第94番目(Phe)のアミノ酸配列を含有
するペプチドをコードする塩基配列を有するDNAを含
有するDNA、またはこれらとハイストリンジェントな
条件下でハイブリダイズする塩基配列を有するDNAを
含有するDNA、 配列番号:50で表わされるアミノ酸配列の第84
番目(Pro)〜第94番目(Phe)のアミノ酸配列を含有
するペプチドをコードする塩基配列を有するDNAを含
有するDNA、またはこれらとハイストリンジェントな
条件下でハイブリダイズする塩基配列を有するDNAを
含有するDNA、などがあげられる。
DNAとしてより具体的には、 配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第81番
目(Met)〜第92番目(Phe)、第101番目(Ser)
〜112番目(Ser)、第124番目(Val)〜131番
目(Phe)、第1番目(Met)〜第92番目(Phe)、第
1番目(Met)〜112番目(Ser)または第1番目(Me
t)〜131番目(Phe)のアミノ酸配列を含有するペプ
チドをコードする塩基配列を有するDNAを含有するD
NA、またはこれらとハイストリンジェントな条件下で
ハイブリダイズする塩基配列を有するDNAを含有する
DNA、 配列番号:8で表わされるアミノ酸配列の第81番
目(Met)〜第92番目(Phe)、第101番目(Ser)
〜112番目(Ser)、第124番目(Val)〜131番
目(Phe)、第1番目(Met)〜第92番目(Phe)、第
1番目(Met)〜112番目(Ser)または第1番目(Me
t)〜131番目(Phe)のアミノ酸配列を含有するペプ
チドをコードする塩基配列を有するDNAを含有するD
NA、またはこれらとハイストリンジェントな条件下で
ハイブリダイズする塩基配列を有するDNAを含有する
DNA、 配列番号:14で表わされるアミノ酸配列の第81
番目(Met)〜第92番目(Phe)、第124番目(Va
l)〜131番目(Phe)、第1番目(Met)〜第92番
目(Phe)または第1番目(Met)〜131番目(Phe)
のアミノ酸配列を含有するペプチドをコードする塩基配
列を有するDNAを含有するDNA、またはこれらとハ
イストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基
配列を有するDNAを含有するDNA、 配列番号:33で表わされるアミノ酸配列の第84
番目(Pro)〜第94番目(Phe)のアミノ酸配列を含有
するペプチドをコードする塩基配列を有するDNAを含
有するDNA、またはこれらとハイストリンジェントな
条件下でハイブリダイズする塩基配列を有するDNAを
含有するDNA、 配列番号:50で表わされるアミノ酸配列の第84
番目(Pro)〜第94番目(Phe)のアミノ酸配列を含有
するペプチドをコードする塩基配列を有するDNAを含
有するDNA、またはこれらとハイストリンジェントな
条件下でハイブリダイズする塩基配列を有するDNAを
含有するDNA、などがあげられる。
【0022】配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の
第81番目(Met)〜第92番目(Phe)のアミノ酸配列
を含有するペプチドをコードする塩基配列を有するDN
Aを含有するDNAとしては、配列番号:42で表され
る塩基配列を有するDNA(配列番号:2で表される塩
基配列の第241番目ないし第276番目の塩基を有す
るDNA)を含有するDNA、配列番号:1で表わされ
るアミノ酸配列の第101番目(Ser)〜112番目(S
er)のアミノ酸配列を含有するペプチドをコードする塩
基配列を有するDNAを含有するDNAとしては、配列
番号:43で表される塩基配列を有するDNA(配列番
号:2で表される塩基配列の第301番目ないし第33
6番目の塩基を有するDNA)を含有するDNA、配列
番号:1で表わされるアミノ酸配列の第124番目(Va
l)〜131番目(Phe)のアミノ酸配列を含有するペプ
チドをコードする塩基配列を有するDNAを含有するD
NAとしては、配列番号:44で表される塩基配列を有
するDNA(配列番号:2で表される塩基配列の第37
0番目ないし第393番目の塩基を有するDNA)を含
有するDNA、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列
の第1番目(Met)〜第92番目(Phe)のアミノ酸配列
を含有するペプチドをコードする塩基配列を有するDN
Aを含有するDNAとしては、配列番号:45で表され
る塩基配列を有するDNA(配列番号:2で表される塩
基配列の第1番目ないし第276番目の塩基を有するD
NA)を含有するDNA、配列番号:1で表わされるア
ミノ酸配列の、第1番目(Met)〜112番目(Ser)の
アミノ酸配列を含有するペプチドをコードする塩基配列
を有するDNAを含有するDNAとしては、配列番号:
46で表される塩基配列を有するDNA(配列番号:2
で表される塩基配列の第1番目ないし第336番目の塩
基を有するDNA)を含有するDNA、および配列番
号:1で表わされるアミノ酸配列の、第1番目(Met)
〜131番目(Phe)のアミノ酸配列を含有するペプチ
ドをコードする塩基配列を有するDNAを含有するDN
Aとしては、配列番号:47で表される塩基配列を有す
るDNA(配列番号:2で表される塩基配列の第1番目
ないし第393番目の塩基を有するDNA)を含有する
DNAなどがあげられる。
第81番目(Met)〜第92番目(Phe)のアミノ酸配列
を含有するペプチドをコードする塩基配列を有するDN
Aを含有するDNAとしては、配列番号:42で表され
る塩基配列を有するDNA(配列番号:2で表される塩
基配列の第241番目ないし第276番目の塩基を有す
るDNA)を含有するDNA、配列番号:1で表わされ
るアミノ酸配列の第101番目(Ser)〜112番目(S
er)のアミノ酸配列を含有するペプチドをコードする塩
基配列を有するDNAを含有するDNAとしては、配列
番号:43で表される塩基配列を有するDNA(配列番
号:2で表される塩基配列の第301番目ないし第33
6番目の塩基を有するDNA)を含有するDNA、配列
番号:1で表わされるアミノ酸配列の第124番目(Va
l)〜131番目(Phe)のアミノ酸配列を含有するペプ
チドをコードする塩基配列を有するDNAを含有するD
NAとしては、配列番号:44で表される塩基配列を有
するDNA(配列番号:2で表される塩基配列の第37
0番目ないし第393番目の塩基を有するDNA)を含
有するDNA、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列
の第1番目(Met)〜第92番目(Phe)のアミノ酸配列
を含有するペプチドをコードする塩基配列を有するDN
Aを含有するDNAとしては、配列番号:45で表され
る塩基配列を有するDNA(配列番号:2で表される塩
基配列の第1番目ないし第276番目の塩基を有するD
NA)を含有するDNA、配列番号:1で表わされるア
ミノ酸配列の、第1番目(Met)〜112番目(Ser)の
アミノ酸配列を含有するペプチドをコードする塩基配列
を有するDNAを含有するDNAとしては、配列番号:
46で表される塩基配列を有するDNA(配列番号:2
で表される塩基配列の第1番目ないし第336番目の塩
基を有するDNA)を含有するDNA、および配列番
号:1で表わされるアミノ酸配列の、第1番目(Met)
〜131番目(Phe)のアミノ酸配列を含有するペプチ
ドをコードする塩基配列を有するDNAを含有するDN
Aとしては、配列番号:47で表される塩基配列を有す
るDNA(配列番号:2で表される塩基配列の第1番目
ないし第393番目の塩基を有するDNA)を含有する
DNAなどがあげられる。
【0023】本発明のポリペプチドもしくはその部分ペ
プチド、後述の本発明のレセプター蛋白質もしくはその
部分ペプチドおよびこれらの蛋白質またはペプチドをコ
ードするDNAは、自体公知の方法で標識化されていて
もよく、具体的にはアイソトープラベル化されたもの、
蛍光標識されたもの(例えば、フルオレセインなどによ
る蛍光標識)、ビオチン化されたものまたは酵素標識さ
れたものなどがあげられる。本発明のポリペプチドまた
は部分ペプチド(以下、これらポリペプチド等をコード
するDNAのクローニングおよび発現の説明において
は、これらポリペプチド等を単に本発明のポリペプチド
と略記する場合がある)を完全にコードするDNAのク
ローニングの手段としては、本発明のポリペプチドの部
分塩基配列を有する合成DNAプライマーを用いて自体
公知のPCR法によって増幅するか、または適当なベク
ターに組み込んだDNAを本発明のポリペプチドの一部
あるいは全領域をコードするDNA断片もしくは合成D
NAを用いて標識したものとのハイブリダイゼーション
によって選別することができる。ハイブリダイゼーショ
ンの方法は、例えば、モレキュラー・クローニング(Mo
lecular Cloning)2nd(J. Sambrook et al., Cold Sp
ring Harbor Lab. Press, 1989)に記載の方法などに従
って行なうことができる。また、市販のライブラリーを
使用する場合、添付の使用説明書に記載の方法に従って
行なうことができる。DNAの塩基配列の変換は、公知
のキット、例えば、MutanTM-G(宝酒造(株))、Mutan
TM-K(宝酒造(株))などを用いて、Gupped duplex法
やKunkel法などの自体公知の方法あるいはそれらに準じ
る方法に従って行なうことができる。クローン化された
ポリペプチドをコードするDNAは目的によりそのま
ま、または所望により制限酵素で消化したり、リンカー
を付加したりして使用することができる。該DNAはそ
の5’末端側に翻訳開始コドンとしてのATGを有し、
また3’末端側には翻訳終止コドンとしてのTAA、T
GAまたはTAGを有していてもよい。これらの翻訳開
始コドンや翻訳終止コドンは、適当な合成DNAアダプ
ターを用いて付加することもできる。
プチド、後述の本発明のレセプター蛋白質もしくはその
部分ペプチドおよびこれらの蛋白質またはペプチドをコ
ードするDNAは、自体公知の方法で標識化されていて
もよく、具体的にはアイソトープラベル化されたもの、
蛍光標識されたもの(例えば、フルオレセインなどによ
る蛍光標識)、ビオチン化されたものまたは酵素標識さ
れたものなどがあげられる。本発明のポリペプチドまた
は部分ペプチド(以下、これらポリペプチド等をコード
するDNAのクローニングおよび発現の説明において
は、これらポリペプチド等を単に本発明のポリペプチド
と略記する場合がある)を完全にコードするDNAのク
ローニングの手段としては、本発明のポリペプチドの部
分塩基配列を有する合成DNAプライマーを用いて自体
公知のPCR法によって増幅するか、または適当なベク
ターに組み込んだDNAを本発明のポリペプチドの一部
あるいは全領域をコードするDNA断片もしくは合成D
NAを用いて標識したものとのハイブリダイゼーション
によって選別することができる。ハイブリダイゼーショ
ンの方法は、例えば、モレキュラー・クローニング(Mo
lecular Cloning)2nd(J. Sambrook et al., Cold Sp
ring Harbor Lab. Press, 1989)に記載の方法などに従
って行なうことができる。また、市販のライブラリーを
使用する場合、添付の使用説明書に記載の方法に従って
行なうことができる。DNAの塩基配列の変換は、公知
のキット、例えば、MutanTM-G(宝酒造(株))、Mutan
TM-K(宝酒造(株))などを用いて、Gupped duplex法
やKunkel法などの自体公知の方法あるいはそれらに準じ
る方法に従って行なうことができる。クローン化された
ポリペプチドをコードするDNAは目的によりそのま
ま、または所望により制限酵素で消化したり、リンカー
を付加したりして使用することができる。該DNAはそ
の5’末端側に翻訳開始コドンとしてのATGを有し、
また3’末端側には翻訳終止コドンとしてのTAA、T
GAまたはTAGを有していてもよい。これらの翻訳開
始コドンや翻訳終止コドンは、適当な合成DNAアダプ
ターを用いて付加することもできる。
【0024】本発明のポリペプチドの発現ベクターは、
例えば、(イ)本発明のポリペプチドをコードするDN
Aから目的とするDNA断片を切り出し、(ロ)該DN
A断片を適当な発現ベクター中のプロモーターの下流に
連結することにより製造することができる。ベクターと
しては、大腸菌由来のプラスミド(例、pBR322,
pBR325,pUC12,pUC13)、枯草菌由来
のプラスミド(例、pUB110,pTP5,pC19
4)、酵母由来プラスミド(例、pSH19,pSH1
5)、λファージなどのバクテリオファージ、レトロウ
イルス,ワクシニアウイルス,バキュロウイルスなどの
動物ウイルスなどの他、pA1−11、pXT1、pR
c/CMV、pRc/RSV、pcDNAI/Neoな
どが用いられる。本発明で用いられるプロモーターとし
ては、遺伝子の発現に用いる宿主に対応して適切なプロ
モーターであればいかなるものでもよい。例えば、動物
細胞を宿主として用いる場合は、SRαプロモーター、
SV40プロモーター、HIV・LTRプロモーター、
CMVプロモーター、HSV-TKプロモーターなどが
あげられる。これらのうち、CMV(サイトメガロウイ
ルス)プロモーター、SRαプロモーターなどを用いる
のが好ましい。宿主がエシェリヒア属菌である場合は、
trpプロモーター、lacプロモーター、recAプ
ロモーター、λPLプロモーター、lppプロモータ
ー、T7プロモーターなどが、宿主がバチルス属菌であ
る場合は、SPO1プロモーター、SPO2プロモータ
ー、penPプロモーターなど、宿主が酵母である場合
は、PHO5プロモーター、PGKプロモーター、GA
Pプロモーター、ADHプロモーターなどが好ましい。
宿主が昆虫細胞である場合は、ポリヘドリンプロモータ
ー、P10プロモーターなどが好ましい。発現ベクター
には、以上の他に、所望によりエンハンサー、スプライ
シングシグナル、ポリA付加シグナル、選択マーカー、
SV40複製オリジン(以下、SV40oriと略称す
る場合がある)などを含有しているものを用いることが
できる。選択マーカーとしては、例えば、ジヒドロ葉酸
還元酵素(以下、dhfrと略称する場合がある)遺伝
子〔メソトレキセート(MTX)耐性〕、アンピシリン
耐性遺伝子(以下、Amprと略称する場合がある)、
ネオマイシン耐性遺伝子(以下、Neorと略称する場
合がある、G418耐性)等があげられる。特に、dh
fr遺伝子欠損チャイニーズハムスター細胞を用いてd
hfr遺伝子を選択マーカーとして使用する場合、目的
遺伝子をチミジンを含まない培地によっても選択でき
る。また、必要に応じて、宿主に合ったシグナル配列
を、本発明のポリペプチドのN端末側に付加する。宿主
がエシェリヒア属菌である場合は、PhoA・シグナル配
列、OmpA・シグナル配列などが、宿主がバチルス属菌
である場合は、α−アミラーゼ・シグナル配列、サブチ
リシン・シグナル配列などが、宿主が酵母である場合
は、MFα・シグナル配列、SUC2・シグナル配列な
ど、宿主が動物細胞である場合には、インシュリン・シ
グナル配列、α−インターフェロン・シグナル配列、抗
体分子・シグナル配列などがそれぞれ利用できる。この
ようにして構築された本発明のポリペプチドをコードす
るDNAを含有するベクターを用いて、形質転換体を製
造することができる。宿主としては、例えば、エシェリ
ヒア属菌、バチルス属菌、酵母、昆虫細胞、昆虫、動物
細胞などが用いられる。
例えば、(イ)本発明のポリペプチドをコードするDN
Aから目的とするDNA断片を切り出し、(ロ)該DN
A断片を適当な発現ベクター中のプロモーターの下流に
連結することにより製造することができる。ベクターと
しては、大腸菌由来のプラスミド(例、pBR322,
pBR325,pUC12,pUC13)、枯草菌由来
のプラスミド(例、pUB110,pTP5,pC19
4)、酵母由来プラスミド(例、pSH19,pSH1
5)、λファージなどのバクテリオファージ、レトロウ
イルス,ワクシニアウイルス,バキュロウイルスなどの
動物ウイルスなどの他、pA1−11、pXT1、pR
c/CMV、pRc/RSV、pcDNAI/Neoな
どが用いられる。本発明で用いられるプロモーターとし
ては、遺伝子の発現に用いる宿主に対応して適切なプロ
モーターであればいかなるものでもよい。例えば、動物
細胞を宿主として用いる場合は、SRαプロモーター、
SV40プロモーター、HIV・LTRプロモーター、
CMVプロモーター、HSV-TKプロモーターなどが
あげられる。これらのうち、CMV(サイトメガロウイ
ルス)プロモーター、SRαプロモーターなどを用いる
のが好ましい。宿主がエシェリヒア属菌である場合は、
trpプロモーター、lacプロモーター、recAプ
ロモーター、λPLプロモーター、lppプロモータ
ー、T7プロモーターなどが、宿主がバチルス属菌であ
る場合は、SPO1プロモーター、SPO2プロモータ
ー、penPプロモーターなど、宿主が酵母である場合
は、PHO5プロモーター、PGKプロモーター、GA
Pプロモーター、ADHプロモーターなどが好ましい。
宿主が昆虫細胞である場合は、ポリヘドリンプロモータ
ー、P10プロモーターなどが好ましい。発現ベクター
には、以上の他に、所望によりエンハンサー、スプライ
シングシグナル、ポリA付加シグナル、選択マーカー、
SV40複製オリジン(以下、SV40oriと略称す
る場合がある)などを含有しているものを用いることが
できる。選択マーカーとしては、例えば、ジヒドロ葉酸
還元酵素(以下、dhfrと略称する場合がある)遺伝
子〔メソトレキセート(MTX)耐性〕、アンピシリン
耐性遺伝子(以下、Amprと略称する場合がある)、
ネオマイシン耐性遺伝子(以下、Neorと略称する場
合がある、G418耐性)等があげられる。特に、dh
fr遺伝子欠損チャイニーズハムスター細胞を用いてd
hfr遺伝子を選択マーカーとして使用する場合、目的
遺伝子をチミジンを含まない培地によっても選択でき
る。また、必要に応じて、宿主に合ったシグナル配列
を、本発明のポリペプチドのN端末側に付加する。宿主
がエシェリヒア属菌である場合は、PhoA・シグナル配
列、OmpA・シグナル配列などが、宿主がバチルス属菌
である場合は、α−アミラーゼ・シグナル配列、サブチ
リシン・シグナル配列などが、宿主が酵母である場合
は、MFα・シグナル配列、SUC2・シグナル配列な
ど、宿主が動物細胞である場合には、インシュリン・シ
グナル配列、α−インターフェロン・シグナル配列、抗
体分子・シグナル配列などがそれぞれ利用できる。この
ようにして構築された本発明のポリペプチドをコードす
るDNAを含有するベクターを用いて、形質転換体を製
造することができる。宿主としては、例えば、エシェリ
ヒア属菌、バチルス属菌、酵母、昆虫細胞、昆虫、動物
細胞などが用いられる。
【0025】エシェリヒア属菌の具体例としては、例え
ば、エシェリヒア・コリ(Escherichia coli)K12・
DH1〔プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・ア
カデミー・オブ・サイエンシイズ・オブ・ザ・ユーエス
エー(Proc. Natl. Acad. Sci. USA),60巻,1
60(1968)〕,JM103〔ヌクイレック・アシッ
ズ・リサーチ,(Nucleic Acids Research),9巻,3
09(1981)〕,JA221〔ジャーナル・オブ・モ
レキュラー・バイオロジー(Journal of Molecular Bio
logy)〕,120巻,517(1978)〕,HB101
〔ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー,4
1巻,459(1969)〕,C600〔ジェネティック
ス(Genetics),39巻,440(1954)〕などが用
いられる。バチルス属菌としては、例えば、バチルス・
サブチルス(Bacillus subtilis)MI114〔ジー
ン,24巻,255(1983)〕,207−21〔ジャ
ーナル・オブ・バイオケミストリー(Journal of Bioch
emistry),95巻,87(1984)〕などが用いられ
る。酵母としては、例えば、サッカロマイセス セレビ
シエ(Saccharomyces cerevisiae)AH22,AH22
R-,NA87−11A,DKD−5D,20B−1
2、シゾサッカロマイセス ポンベ(Schizosaccharomy
ces pombe)NCYC1913,NCYC2036、ピ
キア パストリス(Pichia pastoris)KM71などが
用いられる。
ば、エシェリヒア・コリ(Escherichia coli)K12・
DH1〔プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・ア
カデミー・オブ・サイエンシイズ・オブ・ザ・ユーエス
エー(Proc. Natl. Acad. Sci. USA),60巻,1
60(1968)〕,JM103〔ヌクイレック・アシッ
ズ・リサーチ,(Nucleic Acids Research),9巻,3
09(1981)〕,JA221〔ジャーナル・オブ・モ
レキュラー・バイオロジー(Journal of Molecular Bio
logy)〕,120巻,517(1978)〕,HB101
〔ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー,4
1巻,459(1969)〕,C600〔ジェネティック
ス(Genetics),39巻,440(1954)〕などが用
いられる。バチルス属菌としては、例えば、バチルス・
サブチルス(Bacillus subtilis)MI114〔ジー
ン,24巻,255(1983)〕,207−21〔ジャ
ーナル・オブ・バイオケミストリー(Journal of Bioch
emistry),95巻,87(1984)〕などが用いられ
る。酵母としては、例えば、サッカロマイセス セレビ
シエ(Saccharomyces cerevisiae)AH22,AH22
R-,NA87−11A,DKD−5D,20B−1
2、シゾサッカロマイセス ポンベ(Schizosaccharomy
ces pombe)NCYC1913,NCYC2036、ピ
キア パストリス(Pichia pastoris)KM71などが
用いられる。
【0026】昆虫細胞としては、例えば、ウイルスがA
cNPVの場合は、夜盗蛾の幼虫由来株化細胞(Spodop
tera frugiperda cell;Sf細胞)、Trichoplusia ni
の中腸由来のMG1細胞、Trichoplusia niの卵由来のH
igh FiveTM細胞、Mamestra brassicae由来の細胞または
Estigmena acrea由来の細胞などが用いられる。ウイル
スがBmNPVの場合は、蚕由来株化細胞(Bombyx mor
i N 細胞;BmN細胞)などが用いられる。該Sf細胞
としては、例えば、Sf9細胞(ATCC CRL1711)、Sf
21細胞(以上、Vaughn, J.L.ら、イン・ヴィボ(In V
ivo),13, 213-217,(1977))などが用いられる。昆虫と
しては、例えば、カイコの幼虫などが用いられる〔前田
ら、ネイチャー(Nature),315巻,592(198
5)〕。動物細胞としては、例えば、サル細胞COS−
7,Vero,チャイニーズハムスター細胞CHO(以下、
CHO細胞と略記),dhfr遺伝子欠損チャイニーズ
ハムスター細胞CHO(以下、CHO(dhfr-)細
胞と略記),マウスL細胞,マウスAtT−20,マウ
スミエローマ細胞,ラットGH3,ヒトFL細胞などが
用いられる。エシェリヒア属菌を形質転換するには、例
えば、プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカ
デミー・オブ・サイエンジイズ・オブ・ザ・ユーエスエ
ー(Proc. Natl. Acad. Sci. USA),69巻,21
10(1972)やジーン(Gene),17巻,107(1
982)などに記載の方法に従って行なうことができ
る。バチルス属菌を形質転換するには、例えば、モレキ
ュラー・アンド・ジェネラル・ジェネティックス(Mole
cular & General Genetics),168巻,111(19
79)などに記載の方法に従って行なうことができる。
酵母を形質転換するには、例えば、メソッズ・イン・エ
ンザイモロジー(Methods in Enzymology),194
巻,182−187(1991)、プロシージングズ・
オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシ
イズ・オブ・ザ・ユーエスエー(Proc. Natl. Acad. Sc
i. USA),75巻,1929(1978)などに記載
の方法に従って行なうことができる。
cNPVの場合は、夜盗蛾の幼虫由来株化細胞(Spodop
tera frugiperda cell;Sf細胞)、Trichoplusia ni
の中腸由来のMG1細胞、Trichoplusia niの卵由来のH
igh FiveTM細胞、Mamestra brassicae由来の細胞または
Estigmena acrea由来の細胞などが用いられる。ウイル
スがBmNPVの場合は、蚕由来株化細胞(Bombyx mor
i N 細胞;BmN細胞)などが用いられる。該Sf細胞
としては、例えば、Sf9細胞(ATCC CRL1711)、Sf
21細胞(以上、Vaughn, J.L.ら、イン・ヴィボ(In V
ivo),13, 213-217,(1977))などが用いられる。昆虫と
しては、例えば、カイコの幼虫などが用いられる〔前田
ら、ネイチャー(Nature),315巻,592(198
5)〕。動物細胞としては、例えば、サル細胞COS−
7,Vero,チャイニーズハムスター細胞CHO(以下、
CHO細胞と略記),dhfr遺伝子欠損チャイニーズ
ハムスター細胞CHO(以下、CHO(dhfr-)細
胞と略記),マウスL細胞,マウスAtT−20,マウ
スミエローマ細胞,ラットGH3,ヒトFL細胞などが
用いられる。エシェリヒア属菌を形質転換するには、例
えば、プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカ
デミー・オブ・サイエンジイズ・オブ・ザ・ユーエスエ
ー(Proc. Natl. Acad. Sci. USA),69巻,21
10(1972)やジーン(Gene),17巻,107(1
982)などに記載の方法に従って行なうことができ
る。バチルス属菌を形質転換するには、例えば、モレキ
ュラー・アンド・ジェネラル・ジェネティックス(Mole
cular & General Genetics),168巻,111(19
79)などに記載の方法に従って行なうことができる。
酵母を形質転換するには、例えば、メソッズ・イン・エ
ンザイモロジー(Methods in Enzymology),194
巻,182−187(1991)、プロシージングズ・
オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシ
イズ・オブ・ザ・ユーエスエー(Proc. Natl. Acad. Sc
i. USA),75巻,1929(1978)などに記載
の方法に従って行なうことができる。
【0027】昆虫細胞または昆虫を形質転換するには、
例えば、バイオ/テクノロジー(Bio/Technology, 6, 4
7-55(1988))などに記載の方法に従って行なうことがで
きる。動物細胞を形質転換するには、例えば、細胞工学
別冊8 新細胞工学実験プロトコール.263−267
(1995)(秀潤社発行)、ヴィロロジー(Virolog
y),52巻,456(1973)に記載の方法に従って
行なうことができる。このようにして、ポリペプチドを
コードするDNAを含有する発現ベクターで形質転換さ
れた形質転換体を得ることができる。宿主がエシェリヒ
ア属菌、バチルス属菌である形質転換体を培養する際、
培養に使用される培地としては液体培地が適当であり、
その中には該形質転換体の生育に必要な炭素源、窒素
源、無機物その他が含有せしめられる。炭素源として
は、例えば、グルコース、デキストリン、可溶性澱粉、
ショ糖など、窒素源としては、例えば、アンモニウム塩
類、硝酸塩類、コーンスチープ・リカー、ペプトン、カ
ゼイン、肉エキス、大豆粕、バレイショ抽出液などの無
機または有機物質、無機物としては、例えば、塩化カル
シウム、リン酸二水素ナトリウム、塩化マグネシウムな
どがあげられる。また、酵母、ビタミン類、生長促進因
子などを添加してもよい。培地のpHは約5〜8が望ま
しい。エシェリヒア属菌を培養する際の培地としては、
例えば、グルコース、カザミノ酸を含むM9培地〔ミラ
ー(Miller),ジャーナル・オブ・エクスペリメンツ・
イン・モレキュラー・ジェネティックス(Journal of E
xperiments in Molecular Genetics),431−43
3,Cold Spring Harbor Laboratory, New York197
2〕が好ましい。ここに必要によりプロモーターを効率
よく働かせるために、例えば、3β−インドリルアクリ
ル酸のような薬剤を加えることができる。
例えば、バイオ/テクノロジー(Bio/Technology, 6, 4
7-55(1988))などに記載の方法に従って行なうことがで
きる。動物細胞を形質転換するには、例えば、細胞工学
別冊8 新細胞工学実験プロトコール.263−267
(1995)(秀潤社発行)、ヴィロロジー(Virolog
y),52巻,456(1973)に記載の方法に従って
行なうことができる。このようにして、ポリペプチドを
コードするDNAを含有する発現ベクターで形質転換さ
れた形質転換体を得ることができる。宿主がエシェリヒ
ア属菌、バチルス属菌である形質転換体を培養する際、
培養に使用される培地としては液体培地が適当であり、
その中には該形質転換体の生育に必要な炭素源、窒素
源、無機物その他が含有せしめられる。炭素源として
は、例えば、グルコース、デキストリン、可溶性澱粉、
ショ糖など、窒素源としては、例えば、アンモニウム塩
類、硝酸塩類、コーンスチープ・リカー、ペプトン、カ
ゼイン、肉エキス、大豆粕、バレイショ抽出液などの無
機または有機物質、無機物としては、例えば、塩化カル
シウム、リン酸二水素ナトリウム、塩化マグネシウムな
どがあげられる。また、酵母、ビタミン類、生長促進因
子などを添加してもよい。培地のpHは約5〜8が望ま
しい。エシェリヒア属菌を培養する際の培地としては、
例えば、グルコース、カザミノ酸を含むM9培地〔ミラ
ー(Miller),ジャーナル・オブ・エクスペリメンツ・
イン・モレキュラー・ジェネティックス(Journal of E
xperiments in Molecular Genetics),431−43
3,Cold Spring Harbor Laboratory, New York197
2〕が好ましい。ここに必要によりプロモーターを効率
よく働かせるために、例えば、3β−インドリルアクリ
ル酸のような薬剤を加えることができる。
【0028】宿主がエシェリヒア属菌の場合、培養は通
常約15〜43℃で約3〜24時間行ない、必要によ
り、通気や撹拌を加えることもできる。宿主がバチルス
属菌の場合、培養は通常約30〜40℃で約6〜24時
間行ない、必要により通気や撹拌を加えることもでき
る。宿主が酵母である形質転換体を培養する際、培地と
しては、例えば、バークホールダー(Burkholder)最小
培地〔Bostian, K. L. ら、プロシージングズ・オブ・
ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシイズ・
オブ・ザ・ユーエスエー(Proc. Natl. Acad. Sci. U
SA),77巻,4505(1980)〕や0.5%カザ
ミノ酸を含有するSD培地〔Bitter, G. A. ら、プロシ
ージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ
・サイエンシイズ・オブ・ザ・ユーエスエー(Proc. Na
tl. Acad. Sci. USA),81巻,5330(198
4)〕があげられる。培地のpHは約5〜8に調整する
のが好ましい。培養は通常約20℃〜35℃で約24〜
72時間行ない、必要に応じて通気や撹拌を加える。宿
主が昆虫細胞または昆虫である形質転換体を培養する
際、培地としては、Grace's Insect Medium(Grace, T.
C.C.,ネイチャー(Nature),195,788(1962))に非動化
した10%ウシ血清等の添加物を適宜加えたものなどが
用いられる。培地のpHは約6.2〜6.4に調整する
のが好ましい。培養は通常約27℃で約3〜5日間行な
い、必要に応じて通気や撹拌を加える。宿主が動物細胞
である形質転換体を培養する際、培地としては、例え
ば、約5〜20%の胎児牛血清を含むMEM培地〔サイ
エンス(Science),122巻,501(1952)〕,
DMEM培地〔ヴィロロジー(Virology),8巻,39
6(1959)〕,RPMI 1640培地〔ジャーナル
・オブ・ザ・アメリカン・メディカル・アソシエーショ
ン(The Journal of the American Medical Associatio
n)199巻,519(1967)〕,199培地〔プロ
シージング・オブ・ザ・ソサイエティ・フォー・ザ・バ
イオロジカル・メディスン(Proceeding ofthe Society
for the Biological Medicine),73巻,1(195
0)〕などが用いられる。pHは約6〜8であるのが好
ましい。培養は通常約30℃〜40℃で約15〜60時
間行ない、必要に応じて通気や撹拌を加える。以上のよ
うにして、形質転換体の細胞膜などに本発明のポリペプ
チドを生成せしめることができる。上記培養物から本発
明のポリペプチドを分離精製するには、例えば、下記の
方法により行なうことができる。
常約15〜43℃で約3〜24時間行ない、必要によ
り、通気や撹拌を加えることもできる。宿主がバチルス
属菌の場合、培養は通常約30〜40℃で約6〜24時
間行ない、必要により通気や撹拌を加えることもでき
る。宿主が酵母である形質転換体を培養する際、培地と
しては、例えば、バークホールダー(Burkholder)最小
培地〔Bostian, K. L. ら、プロシージングズ・オブ・
ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシイズ・
オブ・ザ・ユーエスエー(Proc. Natl. Acad. Sci. U
SA),77巻,4505(1980)〕や0.5%カザ
ミノ酸を含有するSD培地〔Bitter, G. A. ら、プロシ
ージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ
・サイエンシイズ・オブ・ザ・ユーエスエー(Proc. Na
tl. Acad. Sci. USA),81巻,5330(198
4)〕があげられる。培地のpHは約5〜8に調整する
のが好ましい。培養は通常約20℃〜35℃で約24〜
72時間行ない、必要に応じて通気や撹拌を加える。宿
主が昆虫細胞または昆虫である形質転換体を培養する
際、培地としては、Grace's Insect Medium(Grace, T.
C.C.,ネイチャー(Nature),195,788(1962))に非動化
した10%ウシ血清等の添加物を適宜加えたものなどが
用いられる。培地のpHは約6.2〜6.4に調整する
のが好ましい。培養は通常約27℃で約3〜5日間行な
い、必要に応じて通気や撹拌を加える。宿主が動物細胞
である形質転換体を培養する際、培地としては、例え
ば、約5〜20%の胎児牛血清を含むMEM培地〔サイ
エンス(Science),122巻,501(1952)〕,
DMEM培地〔ヴィロロジー(Virology),8巻,39
6(1959)〕,RPMI 1640培地〔ジャーナル
・オブ・ザ・アメリカン・メディカル・アソシエーショ
ン(The Journal of the American Medical Associatio
n)199巻,519(1967)〕,199培地〔プロ
シージング・オブ・ザ・ソサイエティ・フォー・ザ・バ
イオロジカル・メディスン(Proceeding ofthe Society
for the Biological Medicine),73巻,1(195
0)〕などが用いられる。pHは約6〜8であるのが好
ましい。培養は通常約30℃〜40℃で約15〜60時
間行ない、必要に応じて通気や撹拌を加える。以上のよ
うにして、形質転換体の細胞膜などに本発明のポリペプ
チドを生成せしめることができる。上記培養物から本発
明のポリペプチドを分離精製するには、例えば、下記の
方法により行なうことができる。
【0029】本発明のポリペプチドを培養菌体あるいは
細胞から抽出するに際しては、培養後、公知の方法で菌
体あるいは細胞を集め、これを適当な緩衝液に懸濁し、
超音波、リゾチームおよび/または凍結融解などによっ
て菌体あるいは細胞を破壊したのち、遠心分離やろ過に
よりポリペプチドの粗抽出液を得る方法などが適宜用い
られる。緩衝液の中に尿素や塩酸グアニジンなどの蛋白
質変性剤や、トリトンX−100TMなどの界面活性剤が
含まれていてもよい。培養液中にポリペプチドが分泌さ
れる場合には、培養終了後、それ自体公知の方法で菌体
あるいは細胞と上清とを分離し、上清を集める。このよ
うにして得られた培養上清、あるいは抽出液中に含まれ
るポリペプチドの精製は、自体公知の分離・精製法を適
宜組み合わせて行なうことができる。これらの公知の分
離、精製法としては、塩析や溶媒沈澱法などの溶解度を
利用する方法、透析法、限外ろ過法、ゲルろ過法、およ
びSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法などの主
として分子量の差を利用する方法、イオン交換クロマト
グラフィーなどの荷電の差を利用する方法、アフィニテ
ィークロマトグラフィーなどの特異的親和性を利用する
方法、逆相高速液体クロマトグラフィーなどの疎水性の
差を利用する方法、等電点電気泳動法などの等電点の差
を利用する方法などが用いられる。かくして得られるポ
リペプチドが遊離体で得られた場合には、自体公知の方
法あるいはそれに準じる方法によって塩に変換すること
ができ、逆に塩で得られた場合には自体公知の方法ある
いはそれに準じる方法により、遊離体または他の塩に変
換することができる。なお、組換え体が産生するポリペ
プチドを、精製前または精製後に適当な蛋白修飾酵素を
作用させることにより、任意に修飾を加えたり、ポリペ
プチドを部分的に除去することもできる。蛋白修飾酵素
としては、例えば、トリプシン、キモトリプシン、アル
ギニルエンドペプチダーゼ、プロテインキナーゼ、グリ
コシダーゼなどが用いられる。かくして生成する本発明
のポリペプチドまたはその塩の存在または活性は、標識
したリガンドとの結合実験および特異抗体を用いたエン
ザイムイムノアッセイなどにより測定することができ
る。本発明のポリペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩、その部分ペプチドもしくは
そのアミドもしくはそのエステルまたはその塩の受容体
(以下、レセプター蛋白質と略記する場合がある)とし
て具体的には、例えば、配列番号:37で表わされるア
ミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列
を含有するレセプター蛋白質などがあげられる。
細胞から抽出するに際しては、培養後、公知の方法で菌
体あるいは細胞を集め、これを適当な緩衝液に懸濁し、
超音波、リゾチームおよび/または凍結融解などによっ
て菌体あるいは細胞を破壊したのち、遠心分離やろ過に
よりポリペプチドの粗抽出液を得る方法などが適宜用い
られる。緩衝液の中に尿素や塩酸グアニジンなどの蛋白
質変性剤や、トリトンX−100TMなどの界面活性剤が
含まれていてもよい。培養液中にポリペプチドが分泌さ
れる場合には、培養終了後、それ自体公知の方法で菌体
あるいは細胞と上清とを分離し、上清を集める。このよ
うにして得られた培養上清、あるいは抽出液中に含まれ
るポリペプチドの精製は、自体公知の分離・精製法を適
宜組み合わせて行なうことができる。これらの公知の分
離、精製法としては、塩析や溶媒沈澱法などの溶解度を
利用する方法、透析法、限外ろ過法、ゲルろ過法、およ
びSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法などの主
として分子量の差を利用する方法、イオン交換クロマト
グラフィーなどの荷電の差を利用する方法、アフィニテ
ィークロマトグラフィーなどの特異的親和性を利用する
方法、逆相高速液体クロマトグラフィーなどの疎水性の
差を利用する方法、等電点電気泳動法などの等電点の差
を利用する方法などが用いられる。かくして得られるポ
リペプチドが遊離体で得られた場合には、自体公知の方
法あるいはそれに準じる方法によって塩に変換すること
ができ、逆に塩で得られた場合には自体公知の方法ある
いはそれに準じる方法により、遊離体または他の塩に変
換することができる。なお、組換え体が産生するポリペ
プチドを、精製前または精製後に適当な蛋白修飾酵素を
作用させることにより、任意に修飾を加えたり、ポリペ
プチドを部分的に除去することもできる。蛋白修飾酵素
としては、例えば、トリプシン、キモトリプシン、アル
ギニルエンドペプチダーゼ、プロテインキナーゼ、グリ
コシダーゼなどが用いられる。かくして生成する本発明
のポリペプチドまたはその塩の存在または活性は、標識
したリガンドとの結合実験および特異抗体を用いたエン
ザイムイムノアッセイなどにより測定することができ
る。本発明のポリペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩、その部分ペプチドもしくは
そのアミドもしくはそのエステルまたはその塩の受容体
(以下、レセプター蛋白質と略記する場合がある)とし
て具体的には、例えば、配列番号:37で表わされるア
ミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列
を含有するレセプター蛋白質などがあげられる。
【0030】本発明のレセプター蛋白質は、例えば、ヒ
トや哺乳動物(例えば、モルモット、ラット、マウス、
ウサギ、ブタ、ヒツジ、ウシ、サルなど)のあらゆる細
胞(例えば、脾細胞、神経細胞、グリア細胞、膵臓β細
胞、骨髄細胞、メサンギウム細胞、ランゲルハンス細
胞、表皮細胞、上皮細胞、内皮細胞、繊維芽細胞、繊維
細胞、筋細胞、脂肪細胞、免疫細胞(例、マクロファー
ジ、T細胞、B細胞、ナチュラルキラー細胞、肥満細
胞、好中球、好塩基球、好酸球、単球)、巨核球、滑膜
細胞、軟骨細胞、骨細胞、骨芽細胞、破骨細胞、乳腺細
胞、肝細胞もしくは間質細胞、またはこれら細胞の前駆
細胞、幹細胞もしくはガン細胞など)や血球系の細胞、
またはそれらの細胞が存在するあらゆる組織、例えば、
脳、脳の各部位(例、嗅球、扁頭核、大脳基底球、海
馬、視床、視床下部、視床下核、大脳皮質、延髄、小
脳、後頭葉、前頭葉、側頭葉、被殻、尾状核、脳染、黒
質)、脊髄、下垂体、胃、膵臓、腎臓、肝臓、生殖腺、
甲状腺、胆のう、骨髄、副腎、皮膚、筋肉、肺、消化管
(例、大腸、小腸)、血管、心臓、胸腺、脾臓、顎下
腺、末梢血、末梢血球、前立腺、睾丸、精巣、卵巣、胎
盤、子宮、骨、関節、骨格筋など(特に、脳や脳の各部
位)に由来する蛋白質であってもよく、また合成蛋白質
であってもよい。配列番号:37で表わされるアミノ酸
配列と実質的に同一のアミノ酸配列としては、例えば、
配列番号:37で表わされるアミノ酸配列と約50%以
上、好ましくは約70%以上、より好ましくは約80%
以上、さらに好ましくは約90%以上、最も好ましくは
約95%以上の相同性を有するアミノ酸配列などが挙げ
られる。
トや哺乳動物(例えば、モルモット、ラット、マウス、
ウサギ、ブタ、ヒツジ、ウシ、サルなど)のあらゆる細
胞(例えば、脾細胞、神経細胞、グリア細胞、膵臓β細
胞、骨髄細胞、メサンギウム細胞、ランゲルハンス細
胞、表皮細胞、上皮細胞、内皮細胞、繊維芽細胞、繊維
細胞、筋細胞、脂肪細胞、免疫細胞(例、マクロファー
ジ、T細胞、B細胞、ナチュラルキラー細胞、肥満細
胞、好中球、好塩基球、好酸球、単球)、巨核球、滑膜
細胞、軟骨細胞、骨細胞、骨芽細胞、破骨細胞、乳腺細
胞、肝細胞もしくは間質細胞、またはこれら細胞の前駆
細胞、幹細胞もしくはガン細胞など)や血球系の細胞、
またはそれらの細胞が存在するあらゆる組織、例えば、
脳、脳の各部位(例、嗅球、扁頭核、大脳基底球、海
馬、視床、視床下部、視床下核、大脳皮質、延髄、小
脳、後頭葉、前頭葉、側頭葉、被殻、尾状核、脳染、黒
質)、脊髄、下垂体、胃、膵臓、腎臓、肝臓、生殖腺、
甲状腺、胆のう、骨髄、副腎、皮膚、筋肉、肺、消化管
(例、大腸、小腸)、血管、心臓、胸腺、脾臓、顎下
腺、末梢血、末梢血球、前立腺、睾丸、精巣、卵巣、胎
盤、子宮、骨、関節、骨格筋など(特に、脳や脳の各部
位)に由来する蛋白質であってもよく、また合成蛋白質
であってもよい。配列番号:37で表わされるアミノ酸
配列と実質的に同一のアミノ酸配列としては、例えば、
配列番号:37で表わされるアミノ酸配列と約50%以
上、好ましくは約70%以上、より好ましくは約80%
以上、さらに好ましくは約90%以上、最も好ましくは
約95%以上の相同性を有するアミノ酸配列などが挙げ
られる。
【0031】本発明の配列番号:37で表わされるアミ
ノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を含有する蛋白
質としては、例えば、配列番号:37で表わされるアミ
ノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を有し、配列番
号:37で表わされるアミノ酸配列と実質的に同質の活
性を有する蛋白質などが好ましく、具体的には、配列番
号:54で表されるアミノ酸配列を含有する蛋白質など
があげられる。実質的に同質の活性としては、例えば、
リガンド結合活性、シグナル情報伝達作用またはソマト
スタチン分泌調節活性などが挙げられる。実質的に同質
とは、それらの活性が性質的に同質であることを示す。
したがって、リガンド結合活性、シグナル情報伝達作用
またはソマトスタチン分泌調節活性などの活性が同等
(例、約0.01〜100倍、好ましくは約0.5〜2
0倍、より好ましくは約0.5〜2倍)であることが好
ましいが、これらの活性の程度や蛋白質の分子量などの
量的要素は異なっていてもよい。リガンド結合活性、シ
グナル情報伝達作用またはソマトスタチン分泌調節活性
などの活性の測定は、自体公知の方法に準じて行なうこ
とができるが、例えば、後述するリガンドの決定方法や
スクリーニング方法に従って測定することができる。ま
た、本発明のレセプター蛋白質としては、配列番号:
37または配列番号:54で表わされるアミノ酸配列中
の1または2個以上(好ましくは、1〜30個程度、よ
り好ましくは1〜10個程度、さらに好ましくは数個
(1または2個))のアミノ酸が欠失したアミノ酸配
列、配列番号:37または配列番号:54で表わされ
るアミノ酸配列に1または2個以上(好ましくは、1〜
30個程度、より好ましくは1〜10個程度、さらに好
ましくは数個(1または2個))のアミノ酸が付加した
アミノ酸配列、配列番号:37または配列番号:54
で表わされるアミノ酸配列中の1または2個以上(好ま
しくは、1〜30個程度、より好ましくは1〜10個程
度、さらに好ましくは数個(1または2個))のアミノ
酸が他のアミノ酸で置換されたアミノ酸配列、または
それらを組み合わせたアミノ酸配列を含有する蛋白質な
ども用いられる。
ノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を含有する蛋白
質としては、例えば、配列番号:37で表わされるアミ
ノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を有し、配列番
号:37で表わされるアミノ酸配列と実質的に同質の活
性を有する蛋白質などが好ましく、具体的には、配列番
号:54で表されるアミノ酸配列を含有する蛋白質など
があげられる。実質的に同質の活性としては、例えば、
リガンド結合活性、シグナル情報伝達作用またはソマト
スタチン分泌調節活性などが挙げられる。実質的に同質
とは、それらの活性が性質的に同質であることを示す。
したがって、リガンド結合活性、シグナル情報伝達作用
またはソマトスタチン分泌調節活性などの活性が同等
(例、約0.01〜100倍、好ましくは約0.5〜2
0倍、より好ましくは約0.5〜2倍)であることが好
ましいが、これらの活性の程度や蛋白質の分子量などの
量的要素は異なっていてもよい。リガンド結合活性、シ
グナル情報伝達作用またはソマトスタチン分泌調節活性
などの活性の測定は、自体公知の方法に準じて行なうこ
とができるが、例えば、後述するリガンドの決定方法や
スクリーニング方法に従って測定することができる。ま
た、本発明のレセプター蛋白質としては、配列番号:
37または配列番号:54で表わされるアミノ酸配列中
の1または2個以上(好ましくは、1〜30個程度、よ
り好ましくは1〜10個程度、さらに好ましくは数個
(1または2個))のアミノ酸が欠失したアミノ酸配
列、配列番号:37または配列番号:54で表わされ
るアミノ酸配列に1または2個以上(好ましくは、1〜
30個程度、より好ましくは1〜10個程度、さらに好
ましくは数個(1または2個))のアミノ酸が付加した
アミノ酸配列、配列番号:37または配列番号:54
で表わされるアミノ酸配列中の1または2個以上(好ま
しくは、1〜30個程度、より好ましくは1〜10個程
度、さらに好ましくは数個(1または2個))のアミノ
酸が他のアミノ酸で置換されたアミノ酸配列、または
それらを組み合わせたアミノ酸配列を含有する蛋白質な
ども用いられる。
【0032】本明細書におけるレセプター蛋白質は、ペ
プチド標記の慣例に従って左端がN末端(アミノ末
端)、右端がC末端(カルボキシル末端)である。配列
番号:37で表わされるアミノ酸配列を含有するレセプ
ター蛋白質をはじめとする、本発明のレセプター蛋白質
は、C末端が通常カルボキシル基(−COOH)または
カルボキシレート(−COO-)であるが、C末端がアミ
ド(−CONH2)またはエステル(−COOR)であ
ってもよい。ここでエステルにおけるRとしては、例え
ば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルもし
くはn−ブチルなどのC1-6アルキル基、例えば、シク
ロペンチル、シクロヘキシルなどのC3-8シクロアルキ
ル基、例えば、フェニル、α−ナフチルなどのC6-12ア
リール基、例えば、ベンジル、フェネチルなどのフェニ
ル−C1-2アルキル基もしくはα−ナフチルメチルなど
のα−ナフチル−C1-2アルキル基などのC7-14アラル
キル基のほか、経口用エステルとして汎用されるピバロ
イルオキシメチル基などが用いられる。
プチド標記の慣例に従って左端がN末端(アミノ末
端)、右端がC末端(カルボキシル末端)である。配列
番号:37で表わされるアミノ酸配列を含有するレセプ
ター蛋白質をはじめとする、本発明のレセプター蛋白質
は、C末端が通常カルボキシル基(−COOH)または
カルボキシレート(−COO-)であるが、C末端がアミ
ド(−CONH2)またはエステル(−COOR)であ
ってもよい。ここでエステルにおけるRとしては、例え
ば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルもし
くはn−ブチルなどのC1-6アルキル基、例えば、シク
ロペンチル、シクロヘキシルなどのC3-8シクロアルキ
ル基、例えば、フェニル、α−ナフチルなどのC6-12ア
リール基、例えば、ベンジル、フェネチルなどのフェニ
ル−C1-2アルキル基もしくはα−ナフチルメチルなど
のα−ナフチル−C1-2アルキル基などのC7-14アラル
キル基のほか、経口用エステルとして汎用されるピバロ
イルオキシメチル基などが用いられる。
【0033】本発明のレセプター蛋白質がC末端以外に
カルボキシル基(またはカルボキシレート)を有してい
る場合、カルボキシル基がアミド化またはエステル化さ
れているものも本発明のレセプター蛋白質に含まれる。
この場合のエステルとしては、例えば上記したC末端の
エステルなどが用いられる。さらに、本発明のレセプタ
ー蛋白質には、上記したポリペプチドにおいて、N末端
のメチオニン残基のアミノ基が保護基(例えば、ホルミ
ル基、アセチルなどのC2-6アルカノイル基などのC1-6
アシル基など)で保護されているもの、N端側が生体内
で切断され生成したグルタミル基がピログルタミン酸化
したもの、分子内のアミノ酸の側鎖上の置換基(例え
ば、−OH、−COOH、アミノ基、イミダゾール基、
インドール基、グアニジノ基など)が適当な保護基(例
えば、ホルミル基、アセチルなどのC2-6アルカノイル
基などのC1-6アシル基など)で保護されているもの、
あるいは糖鎖が結合したいわゆる糖蛋白質などの複合蛋
白質なども含まれる。本発明のレセプター蛋白質の具体
例としては、例えば、配列番号:37で表わされるアミ
ノ酸配列を含有するラット由来のレセプター蛋白質、配
列番号:54で表されるヒト由来のレセプター蛋白質な
どが用いられる。本発明のレセプター蛋白質の部分ペプ
チドとしては、前記した本発明のレセプター蛋白質の部
分ペプチドであれば何れのものであってもよいが、例え
ば、本発明のレセプター蛋白質分子のうち、細胞膜の外
に露出している部位であって、レセプター結合活性を有
するものなどが用いられる。具体的には、配列番号:3
7または配列番号:54で表わされるアミノ酸配列を有
するレセプター蛋白質の部分ペプチドとしては、疎水性
プロット解析において細胞外領域(親水性(Hydrophili
c)部位)であると分析された部分を含むペプチドであ
る。また、疎水性(Hydrophobic)部位を一部に含むペ
プチドも同様に用いることができる。個々のドメインを
個別に含むペプチドも用い得るが、複数のドメインを同
時に含む部分のペプチドでも良い。
カルボキシル基(またはカルボキシレート)を有してい
る場合、カルボキシル基がアミド化またはエステル化さ
れているものも本発明のレセプター蛋白質に含まれる。
この場合のエステルとしては、例えば上記したC末端の
エステルなどが用いられる。さらに、本発明のレセプタ
ー蛋白質には、上記したポリペプチドにおいて、N末端
のメチオニン残基のアミノ基が保護基(例えば、ホルミ
ル基、アセチルなどのC2-6アルカノイル基などのC1-6
アシル基など)で保護されているもの、N端側が生体内
で切断され生成したグルタミル基がピログルタミン酸化
したもの、分子内のアミノ酸の側鎖上の置換基(例え
ば、−OH、−COOH、アミノ基、イミダゾール基、
インドール基、グアニジノ基など)が適当な保護基(例
えば、ホルミル基、アセチルなどのC2-6アルカノイル
基などのC1-6アシル基など)で保護されているもの、
あるいは糖鎖が結合したいわゆる糖蛋白質などの複合蛋
白質なども含まれる。本発明のレセプター蛋白質の具体
例としては、例えば、配列番号:37で表わされるアミ
ノ酸配列を含有するラット由来のレセプター蛋白質、配
列番号:54で表されるヒト由来のレセプター蛋白質な
どが用いられる。本発明のレセプター蛋白質の部分ペプ
チドとしては、前記した本発明のレセプター蛋白質の部
分ペプチドであれば何れのものであってもよいが、例え
ば、本発明のレセプター蛋白質分子のうち、細胞膜の外
に露出している部位であって、レセプター結合活性を有
するものなどが用いられる。具体的には、配列番号:3
7または配列番号:54で表わされるアミノ酸配列を有
するレセプター蛋白質の部分ペプチドとしては、疎水性
プロット解析において細胞外領域(親水性(Hydrophili
c)部位)であると分析された部分を含むペプチドであ
る。また、疎水性(Hydrophobic)部位を一部に含むペ
プチドも同様に用いることができる。個々のドメインを
個別に含むペプチドも用い得るが、複数のドメインを同
時に含む部分のペプチドでも良い。
【0034】本発明のレセプター蛋白質の部分ペプチド
のアミノ酸の数は、前記した本発明のレセプター蛋白質
の構成アミノ酸配列のうち少なくとも20個以上、好ま
しくは50個以上、より好ましくは100個以上のアミ
ノ酸配列を有するペプチドなどが好ましい。実質的に同
一のアミノ酸配列とは、これらアミノ酸配列と約50%
以上、好ましくは約70%以上、より好ましくは約80
%以上、さらに好ましくは約90%以上、最も好ましく
は約95%以上の相同性を有するアミノ酸配列を示す。
ここで、「実質的に同質の活性」とは、前記と同意義を
示す。「実質的に同質の活性」の測定は前記と同様に行
なうことができる。また、本発明のレセプター蛋白質の
部分ペプチドは、上記アミノ酸配列中の1または2個以
上(好ましくは、1〜10個程度、さらに好ましくは数
個(1または2個))のアミノ酸が欠失し、または、そ
のアミノ酸配列に1または2個以上(好ましくは、1〜
20個程度、より好ましくは1〜10個程度、さらに好
ましくは数個(1または2個))のアミノ酸が付加し、
または、そのアミノ酸配列中の1または2個以上(好ま
しくは、1〜10個程度、より好ましくは数個(1また
は2個)、)のアミノ酸が他のアミノ酸で置換されてい
てもよい。また、本発明のレセプター蛋白質の部分ペプ
チドはC末端が通常カルボキシル基(−COOH)また
はカルボキシレート(−COO-)であるが、前記した
本発明のポリペプチドのごとく、C末端がアミド(−C
ONH2)またはエステル(−COOR)(Rは上記と
同意義を示す)であってもよい。さらに、本発明のレセ
プター蛋白質の部分ペプチドには、前記した本発明のレ
セプター蛋白質と同様に、N末端のメチオニン残基のア
ミノ基が保護基で保護されているもの、N端側が生体内
で切断され生成したGlnがピログルタミン酸化したも
の、分子内のアミノ酸の側鎖上の置換基が適当な保護基
で保護されているもの、あるいは糖鎖が結合したいわゆ
る糖ペプチドなどの複合ペプチドなども含まれる。
のアミノ酸の数は、前記した本発明のレセプター蛋白質
の構成アミノ酸配列のうち少なくとも20個以上、好ま
しくは50個以上、より好ましくは100個以上のアミ
ノ酸配列を有するペプチドなどが好ましい。実質的に同
一のアミノ酸配列とは、これらアミノ酸配列と約50%
以上、好ましくは約70%以上、より好ましくは約80
%以上、さらに好ましくは約90%以上、最も好ましく
は約95%以上の相同性を有するアミノ酸配列を示す。
ここで、「実質的に同質の活性」とは、前記と同意義を
示す。「実質的に同質の活性」の測定は前記と同様に行
なうことができる。また、本発明のレセプター蛋白質の
部分ペプチドは、上記アミノ酸配列中の1または2個以
上(好ましくは、1〜10個程度、さらに好ましくは数
個(1または2個))のアミノ酸が欠失し、または、そ
のアミノ酸配列に1または2個以上(好ましくは、1〜
20個程度、より好ましくは1〜10個程度、さらに好
ましくは数個(1または2個))のアミノ酸が付加し、
または、そのアミノ酸配列中の1または2個以上(好ま
しくは、1〜10個程度、より好ましくは数個(1また
は2個)、)のアミノ酸が他のアミノ酸で置換されてい
てもよい。また、本発明のレセプター蛋白質の部分ペプ
チドはC末端が通常カルボキシル基(−COOH)また
はカルボキシレート(−COO-)であるが、前記した
本発明のポリペプチドのごとく、C末端がアミド(−C
ONH2)またはエステル(−COOR)(Rは上記と
同意義を示す)であってもよい。さらに、本発明のレセ
プター蛋白質の部分ペプチドには、前記した本発明のレ
セプター蛋白質と同様に、N末端のメチオニン残基のア
ミノ基が保護基で保護されているもの、N端側が生体内
で切断され生成したGlnがピログルタミン酸化したも
の、分子内のアミノ酸の側鎖上の置換基が適当な保護基
で保護されているもの、あるいは糖鎖が結合したいわゆ
る糖ペプチドなどの複合ペプチドなども含まれる。
【0035】本発明のレセプター蛋白質またはその部分
ペプチドの塩としては、とりわけ生理学的に許容される
酸付加塩が好ましい。この様な塩としては、例えば無機
酸(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素酸、硫酸)との
塩、あるいは有機酸(例えば、酢酸、ギ酸、プロピオン
酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、クエン
酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メタンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸)との塩などが用いられる。本発明の
レセプター蛋白質またはその塩は、前述したヒトや哺乳
動物の細胞または組織から自体公知のレセプター蛋白質
の精製方法によって製造することもできるし、後述する
本発明のレセプター蛋白質をコードするDNAを含有す
る形質転換体(宿主は前述の本発明のポリペプチドをコ
ードするDNAを含有する形質転換体の宿主と同様のも
のなどが用いられる。)を前述の本発明のポリペプチド
をコードするDNAを含有する形質転換体の作製方法に
準じて作製し、前述の本発明のポリペプチドをコードす
るDNAを含有する形質転換体の培養方法に準じて培養
することによっても製造することができる。また、前述
のポリペプチド合成法またはこれに準じて製造すること
もできる。ヒトや哺乳動物の組織または細胞から製造す
る場合、ヒトや哺乳動物の組織または細胞をホモジナイ
ズした後、酸などで抽出を行ない、該抽出液を逆相クロ
マトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィーなどの
クロマトグラフィーを組み合わせることにより精製単離
することができる。
ペプチドの塩としては、とりわけ生理学的に許容される
酸付加塩が好ましい。この様な塩としては、例えば無機
酸(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素酸、硫酸)との
塩、あるいは有機酸(例えば、酢酸、ギ酸、プロピオン
酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、クエン
酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メタンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸)との塩などが用いられる。本発明の
レセプター蛋白質またはその塩は、前述したヒトや哺乳
動物の細胞または組織から自体公知のレセプター蛋白質
の精製方法によって製造することもできるし、後述する
本発明のレセプター蛋白質をコードするDNAを含有す
る形質転換体(宿主は前述の本発明のポリペプチドをコ
ードするDNAを含有する形質転換体の宿主と同様のも
のなどが用いられる。)を前述の本発明のポリペプチド
をコードするDNAを含有する形質転換体の作製方法に
準じて作製し、前述の本発明のポリペプチドをコードす
るDNAを含有する形質転換体の培養方法に準じて培養
することによっても製造することができる。また、前述
のポリペプチド合成法またはこれに準じて製造すること
もできる。ヒトや哺乳動物の組織または細胞から製造す
る場合、ヒトや哺乳動物の組織または細胞をホモジナイ
ズした後、酸などで抽出を行ない、該抽出液を逆相クロ
マトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィーなどの
クロマトグラフィーを組み合わせることにより精製単離
することができる。
【0036】本発明のレセプター蛋白質の部分ペプチド
またはその塩は、前述の自体公知のペプチドの合成法に
従って、あるいは本発明のレセプター蛋白質を適当なペ
プチダーゼで切断することによって製造することができ
る。本発明のレセプター蛋白質またはその塩、その部分
ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまた
はその塩の合成は上述の本発明のポリペプチドもしくは
そのアミドもしくはそのエステルまたはその塩における
合成方法と同様の方法により合成することができる。本
発明のレセプター蛋白質をコードするポリヌクレオチド
としては、本発明のレセプター蛋白質をコードする塩基
配列(DNAまたはRNA、好ましくはDNA)を含有
するものであればいかなるものであってもよい。該ポリ
ヌクレオチドとしては、本発明のレセプター蛋白質をコ
ードするDNA、mRNA等のRNAであり、二本鎖で
あっても、一本鎖であってもよい。二本鎖の場合は、二
本鎖DNA、二本鎖RNAまたはDNA:RNAのハイ
ブリッドでもよい。一本鎖の場合は、センス鎖(即ち、
コード鎖)であっても、アンチセンス鎖(即ち、非コー
ド鎖)であってもよい。本発明のレセプター蛋白質をコ
ードするポリヌクレオチドを用いて、例えば、公知の実
験医学増刊「新PCRとその応用」15(7)、1997記載の
方法またはそれに準じた方法により、本発明のレセプタ
ー蛋白質のmRNAを定量することができる。本発明の
レセプター蛋白質をコードするDNAとしては、ゲノム
DNA、ゲノムDNAライブラリー、前記した細胞・組
織由来のcDNA、前記した細胞・組織由来のcDNA
ライブラリー、合成DNAのいずれでもよい。ライブラ
リーに使用するベクターは、バクテリオファージ、プラ
スミド、コスミド、ファージミドなどいずれであっても
よい。また、前記した細胞・組織よりtotalRNAまた
はmRNA画分を調製したものを用いて直接Reverse Tr
anscriptase PolymeraseChain Reaction(以下、RT-
PCR法と略称する)によって増幅することもできる。
またはその塩は、前述の自体公知のペプチドの合成法に
従って、あるいは本発明のレセプター蛋白質を適当なペ
プチダーゼで切断することによって製造することができ
る。本発明のレセプター蛋白質またはその塩、その部分
ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまた
はその塩の合成は上述の本発明のポリペプチドもしくは
そのアミドもしくはそのエステルまたはその塩における
合成方法と同様の方法により合成することができる。本
発明のレセプター蛋白質をコードするポリヌクレオチド
としては、本発明のレセプター蛋白質をコードする塩基
配列(DNAまたはRNA、好ましくはDNA)を含有
するものであればいかなるものであってもよい。該ポリ
ヌクレオチドとしては、本発明のレセプター蛋白質をコ
ードするDNA、mRNA等のRNAであり、二本鎖で
あっても、一本鎖であってもよい。二本鎖の場合は、二
本鎖DNA、二本鎖RNAまたはDNA:RNAのハイ
ブリッドでもよい。一本鎖の場合は、センス鎖(即ち、
コード鎖)であっても、アンチセンス鎖(即ち、非コー
ド鎖)であってもよい。本発明のレセプター蛋白質をコ
ードするポリヌクレオチドを用いて、例えば、公知の実
験医学増刊「新PCRとその応用」15(7)、1997記載の
方法またはそれに準じた方法により、本発明のレセプタ
ー蛋白質のmRNAを定量することができる。本発明の
レセプター蛋白質をコードするDNAとしては、ゲノム
DNA、ゲノムDNAライブラリー、前記した細胞・組
織由来のcDNA、前記した細胞・組織由来のcDNA
ライブラリー、合成DNAのいずれでもよい。ライブラ
リーに使用するベクターは、バクテリオファージ、プラ
スミド、コスミド、ファージミドなどいずれであっても
よい。また、前記した細胞・組織よりtotalRNAまた
はmRNA画分を調製したものを用いて直接Reverse Tr
anscriptase PolymeraseChain Reaction(以下、RT-
PCR法と略称する)によって増幅することもできる。
【0037】具体的には、本発明のレセプター蛋白質を
コードするDNAとしては、例えば、配列番号:38、
配列番号:55または配列番号:56で表わされる塩基
配列を含有するDNA、または配列番号:38、配列番
号:55または配列番号:56で表わされる塩基配列と
ハイストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩
基配列を有し、本発明のレセプター蛋白質と実質的に同
質の活性(例、リガンド結合活性、シグナル情報伝達作
用またはソマトスタチン分泌調節活性など)を有するレ
セプター蛋白質をコードするDNAであれば何れのもの
でもよい。配列番号:38、配列番号:55または配列
番号:56で表わされる塩基配列とハイブリダイズでき
るDNAとしては、例えば、配列番号:38、配列番
号:55または配列番号:56で表わされる塩基配列と
約70%以上、好ましくは約80%以上、より好ましく
は約90%以上、最も好ましくは約95%以上の相同性
を有する塩基配列を含有するDNAなどが用いられる。
ハイブリダイゼーションは、自体公知の方法あるいはそ
れに準じる方法、例えば、モレキュラー・クローニング
(Molecular Cloning)2nd(J. Sambrook etal., Cold
Spring Harbor Lab. Press, 1989)に記載の方法など
に従って行なうことができる。また、市販のライブラリ
ーを使用する場合、添付の使用説明書に記載の方法に従
って行なうことができる。より好ましくは、ハイストリ
ンジェントな条件に従って行なうことができる。該ハイ
ストリンジェントな条件とは、例えば、ナトリウム濃度
が約19〜40mM、好ましくは約19〜20mMで、
温度が約50〜70℃、好ましくは約60〜65℃の条
件を示す。特に、ナトリウム濃度が約19mMで温度が
約65℃の場合が最も好ましい。配列番号:38、配列
番号:55または配列番号:56で表わされる塩基配列
とハイブリダイズできるDNAでコードされるポリペプ
チドは上述の本発明のポリペプチドの製造法と同様にし
て製造することができ、該ポリペプチドのアミド、エス
テル、塩は上述の本発明のポリペプチドのアミド、エス
テル、塩と同様のものなどがあげられる。より具体的に
は、配列番号:37で表わされるアミノ酸配列を含有す
るレセプター蛋白質をコードするDNAとしては、配列
番号:38で表わされる塩基配列を有するDNAなどが
用いられ、配列番号:54で表わされるアミノ酸配列を
含有するレセプター蛋白質をコードするDNAとして
は、配列番号:55または配列番号:56で表わされる
塩基配列を有するDNAなどが用いられる。
コードするDNAとしては、例えば、配列番号:38、
配列番号:55または配列番号:56で表わされる塩基
配列を含有するDNA、または配列番号:38、配列番
号:55または配列番号:56で表わされる塩基配列と
ハイストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩
基配列を有し、本発明のレセプター蛋白質と実質的に同
質の活性(例、リガンド結合活性、シグナル情報伝達作
用またはソマトスタチン分泌調節活性など)を有するレ
セプター蛋白質をコードするDNAであれば何れのもの
でもよい。配列番号:38、配列番号:55または配列
番号:56で表わされる塩基配列とハイブリダイズでき
るDNAとしては、例えば、配列番号:38、配列番
号:55または配列番号:56で表わされる塩基配列と
約70%以上、好ましくは約80%以上、より好ましく
は約90%以上、最も好ましくは約95%以上の相同性
を有する塩基配列を含有するDNAなどが用いられる。
ハイブリダイゼーションは、自体公知の方法あるいはそ
れに準じる方法、例えば、モレキュラー・クローニング
(Molecular Cloning)2nd(J. Sambrook etal., Cold
Spring Harbor Lab. Press, 1989)に記載の方法など
に従って行なうことができる。また、市販のライブラリ
ーを使用する場合、添付の使用説明書に記載の方法に従
って行なうことができる。より好ましくは、ハイストリ
ンジェントな条件に従って行なうことができる。該ハイ
ストリンジェントな条件とは、例えば、ナトリウム濃度
が約19〜40mM、好ましくは約19〜20mMで、
温度が約50〜70℃、好ましくは約60〜65℃の条
件を示す。特に、ナトリウム濃度が約19mMで温度が
約65℃の場合が最も好ましい。配列番号:38、配列
番号:55または配列番号:56で表わされる塩基配列
とハイブリダイズできるDNAでコードされるポリペプ
チドは上述の本発明のポリペプチドの製造法と同様にし
て製造することができ、該ポリペプチドのアミド、エス
テル、塩は上述の本発明のポリペプチドのアミド、エス
テル、塩と同様のものなどがあげられる。より具体的に
は、配列番号:37で表わされるアミノ酸配列を含有す
るレセプター蛋白質をコードするDNAとしては、配列
番号:38で表わされる塩基配列を有するDNAなどが
用いられ、配列番号:54で表わされるアミノ酸配列を
含有するレセプター蛋白質をコードするDNAとして
は、配列番号:55または配列番号:56で表わされる
塩基配列を有するDNAなどが用いられる。
【0038】本発明のレセプター蛋白質をコードするD
NAの塩基配列の一部、または該DNAと相補的な塩基
配列の一部を含有してなるポリヌクレオチドとは、下記
の本発明の部分ペプチドをコードするDNAを包含する
だけではなく、RNAをも包含する意味で用いられる。
本発明に従えば、G蛋白質共役型レセプター蛋白質遺伝
子の複製又は発現を阻害することのできるアンチセンス
・ポリヌクレオチド(核酸)を、クローン化したあるい
は決定されたG蛋白質共役型レセプター蛋白質をコード
するDNAの塩基配列情報に基づき設計し、合成しう
る。そうしたポリヌクレオチド(核酸)は、G蛋白質共
役型レセプター蛋白質遺伝子のRNAとハイブリダイズ
することができ、該RNAの合成又は機能を阻害するこ
とができるか、あるいはG蛋白質共役型レセプター蛋白
質関連RNAとの相互作用を介してG蛋白質共役型レセ
プター蛋白質遺伝子の発現を調節・制御することができ
る。G蛋白質共役型レセプター蛋白質関連RNAの選択
された配列に相補的なポリヌクレオチド、及びG蛋白質
共役型レセプター蛋白質関連RNAと特異的にハイブリ
ダイズすることができるポリヌクレオチドは、生体内及
び生体外でG蛋白質共役型レセプター蛋白質遺伝子の発
現を調節・制御するのに有用であり、また後述の疾患な
どの治療又は診断に有用である。用語「対応する」と
は、遺伝子を含めたヌクレオチド、塩基配列又は核酸の
特定の配列に相同性を有するあるいは相補的であること
を意味する。ヌクレオチド、塩基配列又は核酸とペプチ
ド(蛋白質)との間で「対応する」とは、ヌクレオチド
(核酸)の配列又はその相補体から誘導される指令にあ
るペプチド(蛋白質)のアミノ酸を通常指している。G
蛋白質共役型レセプター蛋白質遺伝子の5’端ヘアピン
ループ、5’端6−ベースペア・リピート、5’端非翻
訳領域、ポリペプチド翻訳開始コドン、蛋白質コード領
域、ORF翻訳開始コドン、3’端非翻訳領域、3’端
パリンドローム領域、及び3’端ヘアピンループは好ま
しい対象領域として選択しうるが、G蛋白質共役型レセ
プター蛋白質遺伝子内の如何なる領域も対象として選択
しうる。本発明のレセプター蛋白質の部分ペプチドをコ
ードするDNAとしては、前述した本発明の部分ペプチ
ドをコードする塩基配列を含有するものであればいかな
るものであってもよい。また、ゲノムDNA、ゲノムD
NAライブラリー、前記した細胞・組織由来のcDN
A、前記した細胞・組織由来のcDNAライブラリー、
合成DNAのいずれでもよい。ライブラリーに使用する
ベクターは、バクテリオファージ、プラスミド、コスミ
ド、ファージミドなどいずれであってもよい。また、前
記した細胞・組織よりmRNA画分を調製したものを用
いて直接Reverse Transcriptase Polymerase Chain Rea
ction(以下、RT-PCR法と略称する)によって増幅
することもできる。具体的には、本発明の部分ペプチド
をコードするDNAとしては、例えば、(1)配列番
号:38、配列番号:55または配列番号:56で表わ
される塩基配列を有するDNAの部分塩基配列を有する
DNA、または(2)配列番号:38、配列番号:55
または配列番号:56で表わされる塩基配列とハイスト
リンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列を
有し、本発明のレセプター蛋白質と実質的に同質の活性
(例、リガンド結合活性、シグナル情報伝達作用または
ソマトスタチン分泌調節活性など)を有するレセプター
蛋白質をコードするDNAの部分塩基配列を有するDN
Aなどが用いられる。
NAの塩基配列の一部、または該DNAと相補的な塩基
配列の一部を含有してなるポリヌクレオチドとは、下記
の本発明の部分ペプチドをコードするDNAを包含する
だけではなく、RNAをも包含する意味で用いられる。
本発明に従えば、G蛋白質共役型レセプター蛋白質遺伝
子の複製又は発現を阻害することのできるアンチセンス
・ポリヌクレオチド(核酸)を、クローン化したあるい
は決定されたG蛋白質共役型レセプター蛋白質をコード
するDNAの塩基配列情報に基づき設計し、合成しう
る。そうしたポリヌクレオチド(核酸)は、G蛋白質共
役型レセプター蛋白質遺伝子のRNAとハイブリダイズ
することができ、該RNAの合成又は機能を阻害するこ
とができるか、あるいはG蛋白質共役型レセプター蛋白
質関連RNAとの相互作用を介してG蛋白質共役型レセ
プター蛋白質遺伝子の発現を調節・制御することができ
る。G蛋白質共役型レセプター蛋白質関連RNAの選択
された配列に相補的なポリヌクレオチド、及びG蛋白質
共役型レセプター蛋白質関連RNAと特異的にハイブリ
ダイズすることができるポリヌクレオチドは、生体内及
び生体外でG蛋白質共役型レセプター蛋白質遺伝子の発
現を調節・制御するのに有用であり、また後述の疾患な
どの治療又は診断に有用である。用語「対応する」と
は、遺伝子を含めたヌクレオチド、塩基配列又は核酸の
特定の配列に相同性を有するあるいは相補的であること
を意味する。ヌクレオチド、塩基配列又は核酸とペプチ
ド(蛋白質)との間で「対応する」とは、ヌクレオチド
(核酸)の配列又はその相補体から誘導される指令にあ
るペプチド(蛋白質)のアミノ酸を通常指している。G
蛋白質共役型レセプター蛋白質遺伝子の5’端ヘアピン
ループ、5’端6−ベースペア・リピート、5’端非翻
訳領域、ポリペプチド翻訳開始コドン、蛋白質コード領
域、ORF翻訳開始コドン、3’端非翻訳領域、3’端
パリンドローム領域、及び3’端ヘアピンループは好ま
しい対象領域として選択しうるが、G蛋白質共役型レセ
プター蛋白質遺伝子内の如何なる領域も対象として選択
しうる。本発明のレセプター蛋白質の部分ペプチドをコ
ードするDNAとしては、前述した本発明の部分ペプチ
ドをコードする塩基配列を含有するものであればいかな
るものであってもよい。また、ゲノムDNA、ゲノムD
NAライブラリー、前記した細胞・組織由来のcDN
A、前記した細胞・組織由来のcDNAライブラリー、
合成DNAのいずれでもよい。ライブラリーに使用する
ベクターは、バクテリオファージ、プラスミド、コスミ
ド、ファージミドなどいずれであってもよい。また、前
記した細胞・組織よりmRNA画分を調製したものを用
いて直接Reverse Transcriptase Polymerase Chain Rea
ction(以下、RT-PCR法と略称する)によって増幅
することもできる。具体的には、本発明の部分ペプチド
をコードするDNAとしては、例えば、(1)配列番
号:38、配列番号:55または配列番号:56で表わ
される塩基配列を有するDNAの部分塩基配列を有する
DNA、または(2)配列番号:38、配列番号:55
または配列番号:56で表わされる塩基配列とハイスト
リンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列を
有し、本発明のレセプター蛋白質と実質的に同質の活性
(例、リガンド結合活性、シグナル情報伝達作用または
ソマトスタチン分泌調節活性など)を有するレセプター
蛋白質をコードするDNAの部分塩基配列を有するDN
Aなどが用いられる。
【0039】本発明のポリペプチド、部分ペプチドまた
はそれらのエステルもしくはそれらのアミドまたはそれ
らの塩に対する抗体または本発明のレセプター蛋白質も
しくはその塩、またはその部分ペプチドもしくはそのア
ミドもしくはそのエステルに対する抗体は、本発明のポ
リペプチド、部分ペプチドまたはそれらのエステルもし
くはそれらのアミドまたはそれらの塩または本発明のレ
セプター蛋白質もしくはその塩、またはその部分ペプチ
ドもしくはそのアミドもしくはそのエステルに対する抗
体を認識し得る抗体であれば、ポリクローナル抗体、モ
ノクローナル抗体の何れであってもよい。本発明のポリ
ペプチド、部分ペプチドまたはそれらのエステルもしく
はそれらのアミドまたはそれらの塩に対する抗体または
本発明のレセプター蛋白質もしくはその塩、またはその
部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステル
に対する抗体(以下、抗体の説明においては、これらを
単に本発明のレセプター蛋白質と略記する場合がある)
は、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋
白質を抗原として用い、自体公知の抗体または抗血清の
製造法に従って製造することができる。
はそれらのエステルもしくはそれらのアミドまたはそれ
らの塩に対する抗体または本発明のレセプター蛋白質も
しくはその塩、またはその部分ペプチドもしくはそのア
ミドもしくはそのエステルに対する抗体は、本発明のポ
リペプチド、部分ペプチドまたはそれらのエステルもし
くはそれらのアミドまたはそれらの塩または本発明のレ
セプター蛋白質もしくはその塩、またはその部分ペプチ
ドもしくはそのアミドもしくはそのエステルに対する抗
体を認識し得る抗体であれば、ポリクローナル抗体、モ
ノクローナル抗体の何れであってもよい。本発明のポリ
ペプチド、部分ペプチドまたはそれらのエステルもしく
はそれらのアミドまたはそれらの塩に対する抗体または
本発明のレセプター蛋白質もしくはその塩、またはその
部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステル
に対する抗体(以下、抗体の説明においては、これらを
単に本発明のレセプター蛋白質と略記する場合がある)
は、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋
白質を抗原として用い、自体公知の抗体または抗血清の
製造法に従って製造することができる。
【0040】〔モノクローナル抗体の作製〕 (a)モノクロナール抗体産生細胞の作製 本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質
は、温血動物に対して投与により抗体産生が可能な部位
にそれ自体あるいは担体、希釈剤とともに投与される。
投与に際して抗体産生能を高めるため、完全フロイント
アジュバントや不完全フロイントアジュバントを投与し
てもよい。投与は通常2〜6週毎に1回ずつ、計2〜1
0回程度行われる。用いられる温血動物としては、例え
ば、サル、ウサギ、イヌ、モルモット、マウス、ラッ
ト、ヒツジ、ヤギ、ニワトリがあげられるが、マウスお
よびラットが好ましく用いられる。モノクローナル抗体
産生細胞の作製に際しては、抗原で免疫された温血動
物、例えばマウスから抗体価の認められた個体を選択し
最終免疫の2〜5日後に脾臓またはリンパ節を採取し、
それらに含まれる抗体産生細胞を同種または異種動物の
骨髄腫細胞と融合させることにより、モノクローナル抗
体産生ハイブリドーマを調製することができる。抗血清
中の抗体価の測定は、例えば、後記の標識化ポリペプチ
ドと抗血清とを反応させたのち、抗体に結合した標識剤
の活性を測定することにより行なうことができる。融合
操作は既知の方法、例えば、ケーラーとミルスタインの
方法〔ネイチャー(Nature)、256、495 (1975)〕に従い
実施することができる。融合促進剤としては、例えば、
ポリエチレングリコール(PEG)やセンダイウィルス
などがあげられるが、好ましくはPEGが用いられる。
骨髄腫細胞としては、例えば、NS−1、P3U1、S
P2/0、AP−1などの温血動物の骨髄腫細胞があげ
られるが、P3U1が好ましく用いられる。用いられる
抗体産生細胞(脾臓細胞)数と骨髄腫細胞数との好まし
い比率は1:1〜20:1程度であり、PEG(好まし
くはPEG1000〜PEG6000)が10〜80%
程度の濃度で添加され、20〜40℃、好ましくは30
〜37℃で1〜10分間インキュベートすることにより
効率よく細胞融合を実施できる。モノクローナル抗体産
生ハイブリドーマのスクリーニングには種々の方法が使
用できるが、例えば、ポリペプチド(蛋白質)抗原を直
接あるいは担体とともに吸着させた固相(例、マイクロ
プレート)にハイブリドーマ培養上清を添加し、次に放
射性物質や酵素などで標識した抗免疫グロブリン抗体
(細胞融合に用いられる細胞がマウスの場合、抗マウス
免疫グロブリン抗体が用いられる)またはプロテインA
を加え、固相に結合したモノクローナル抗体を検出する
方法、抗免疫グロブリン抗体またはプロテインAを吸着
させた固相にハイブリドーマ培養上清を添加し、放射性
物質や酵素などで標識したポリペプチドを加え、固相に
結合したモノクローナル抗体を検出する方法などがあげ
られる。モノクローナル抗体の選別は、自体公知あるい
はそれに準じる方法に従って行なうことができる。通常
HAT(ヒポキサンチン、アミノプテリン、チミジン)
を添加した動物細胞用培地で行なうことができる。選別
および育種用培地としては、ハイブリドーマが生育でき
るものならばどのような培地を用いても良い。例えば、
1〜20%、好ましくは10〜20%の牛胎児血清を含
むRPMI 1640培地、1〜10%の牛胎児血清を
含むGIT培地(和光純薬工業(株))あるいはハイブ
リドーマ培養用無血清培地(SFM−101、日水製薬
(株))などを用いることができる。培養温度は、通常
20〜40℃、好ましくは約37℃である。培養時間
は、通常5日〜3週間、好ましくは1週間〜2週間であ
る。培養は、通常5%炭酸ガス下で行なうことができ
る。ハイブリドーマ培養上清の抗体価は、上記の抗血清
中の抗体価の測定と同様にして測定できる。 (b)モノクロナール抗体の精製 モノクローナル抗体の分離精製は、自体公知の方法、例
えば、免疫グロブリンの分離精製法〔例、塩析法、アル
コール沈殿法、等電点沈殿法、電気泳動法、イオン交換
体(例、DEAE)による吸脱着法、超遠心法、ゲルろ
過法、抗原結合固相あるいはプロテインAあるいはプロ
テインGなどの活性吸着剤により抗体のみを採取し、結
合を解離させて抗体を得る特異的精製法〕に従って行な
うことができる。
は、温血動物に対して投与により抗体産生が可能な部位
にそれ自体あるいは担体、希釈剤とともに投与される。
投与に際して抗体産生能を高めるため、完全フロイント
アジュバントや不完全フロイントアジュバントを投与し
てもよい。投与は通常2〜6週毎に1回ずつ、計2〜1
0回程度行われる。用いられる温血動物としては、例え
ば、サル、ウサギ、イヌ、モルモット、マウス、ラッ
ト、ヒツジ、ヤギ、ニワトリがあげられるが、マウスお
よびラットが好ましく用いられる。モノクローナル抗体
産生細胞の作製に際しては、抗原で免疫された温血動
物、例えばマウスから抗体価の認められた個体を選択し
最終免疫の2〜5日後に脾臓またはリンパ節を採取し、
それらに含まれる抗体産生細胞を同種または異種動物の
骨髄腫細胞と融合させることにより、モノクローナル抗
体産生ハイブリドーマを調製することができる。抗血清
中の抗体価の測定は、例えば、後記の標識化ポリペプチ
ドと抗血清とを反応させたのち、抗体に結合した標識剤
の活性を測定することにより行なうことができる。融合
操作は既知の方法、例えば、ケーラーとミルスタインの
方法〔ネイチャー(Nature)、256、495 (1975)〕に従い
実施することができる。融合促進剤としては、例えば、
ポリエチレングリコール(PEG)やセンダイウィルス
などがあげられるが、好ましくはPEGが用いられる。
骨髄腫細胞としては、例えば、NS−1、P3U1、S
P2/0、AP−1などの温血動物の骨髄腫細胞があげ
られるが、P3U1が好ましく用いられる。用いられる
抗体産生細胞(脾臓細胞)数と骨髄腫細胞数との好まし
い比率は1:1〜20:1程度であり、PEG(好まし
くはPEG1000〜PEG6000)が10〜80%
程度の濃度で添加され、20〜40℃、好ましくは30
〜37℃で1〜10分間インキュベートすることにより
効率よく細胞融合を実施できる。モノクローナル抗体産
生ハイブリドーマのスクリーニングには種々の方法が使
用できるが、例えば、ポリペプチド(蛋白質)抗原を直
接あるいは担体とともに吸着させた固相(例、マイクロ
プレート)にハイブリドーマ培養上清を添加し、次に放
射性物質や酵素などで標識した抗免疫グロブリン抗体
(細胞融合に用いられる細胞がマウスの場合、抗マウス
免疫グロブリン抗体が用いられる)またはプロテインA
を加え、固相に結合したモノクローナル抗体を検出する
方法、抗免疫グロブリン抗体またはプロテインAを吸着
させた固相にハイブリドーマ培養上清を添加し、放射性
物質や酵素などで標識したポリペプチドを加え、固相に
結合したモノクローナル抗体を検出する方法などがあげ
られる。モノクローナル抗体の選別は、自体公知あるい
はそれに準じる方法に従って行なうことができる。通常
HAT(ヒポキサンチン、アミノプテリン、チミジン)
を添加した動物細胞用培地で行なうことができる。選別
および育種用培地としては、ハイブリドーマが生育でき
るものならばどのような培地を用いても良い。例えば、
1〜20%、好ましくは10〜20%の牛胎児血清を含
むRPMI 1640培地、1〜10%の牛胎児血清を
含むGIT培地(和光純薬工業(株))あるいはハイブ
リドーマ培養用無血清培地(SFM−101、日水製薬
(株))などを用いることができる。培養温度は、通常
20〜40℃、好ましくは約37℃である。培養時間
は、通常5日〜3週間、好ましくは1週間〜2週間であ
る。培養は、通常5%炭酸ガス下で行なうことができ
る。ハイブリドーマ培養上清の抗体価は、上記の抗血清
中の抗体価の測定と同様にして測定できる。 (b)モノクロナール抗体の精製 モノクローナル抗体の分離精製は、自体公知の方法、例
えば、免疫グロブリンの分離精製法〔例、塩析法、アル
コール沈殿法、等電点沈殿法、電気泳動法、イオン交換
体(例、DEAE)による吸脱着法、超遠心法、ゲルろ
過法、抗原結合固相あるいはプロテインAあるいはプロ
テインGなどの活性吸着剤により抗体のみを採取し、結
合を解離させて抗体を得る特異的精製法〕に従って行な
うことができる。
【0041】〔ポリクローナル抗体の作製〕本発明のポ
リクローナル抗体は、それ自体公知あるいはそれに準じ
る方法に従って製造することができる。例えば、免疫抗
原(ポリペプチド抗原)自体、あるいはそれとキャリア
ー蛋白質との複合体をつくり、上記のモノクローナル抗
体の製造法と同様に温血動物に免疫を行ない、該免疫動
物から本発明のポリペプチドに対する抗体含有物を採取
して、抗体の分離精製を行なうことにより製造すること
ができる。温血動物を免疫するために用いられる免疫抗
原とキャリアー蛋白質との複合体に関し、キャリアー蛋
白質の種類およびキャリアーとハプテンとの混合比は、
キャリアーに架橋させて免疫したハプテンに対して抗体
が効率良くできれば、どの様なものをどの様な比率で架
橋させてもよいが、例えば、ウシ血清アルブミンやウシ
サイログロブリン、ヘモシアニン等を重量比でハプテン
1に対し、約0.1〜20、好ましくは約1〜5の割合
でカプルさせる方法が用いられる。また、ハプテンとキ
ャリアーのカプリングには、種々の縮合剤を用いること
ができるが、グルタルアルデヒドやカルボジイミド、マ
レイミド活性エステル、チオール基、ジチオビリジル基
を含有する活性エステル試薬等が用いられる。縮合生成
物は、温血動物に対して、抗体産生が可能な部位にそれ
自体あるいは担体、希釈剤とともに投与される。投与に
際して抗体産生能を高めるため、完全フロイントアジュ
バントや不完全フロイントアジュバントを投与してもよ
い。投与は、通常約2〜6週毎に1回ずつ、計約3〜1
0回程度行なわれる。ポリクローナル抗体は、上記の方
法で免疫された温血動物の血液、腹水など、好ましくは
血液から採取することができる。抗血清中のポリクロー
ナル抗体価の測定は、上記の抗血清中の抗体価の測定と
同様にして測定できる。ポリクローナル抗体の分離精製
は、上記のモノクローナル抗体の分離精製と同様の免疫
グロブリンの分離精製法に従って行なうことができる。
本発明のポリペプチドまたはその部分ペプチドをコード
するDNAまたは本発明のレセプター蛋白質またはその
部分ペプチドをコードするDNAに相補的な、または実
質的に相補的な塩基配列を有するアンチセンスDNA
(以下、アンチセンスDNAの説明においては、これら
のDNAを本発明のDNAと略記する)としては、本発
明のDNAに相補的な、または実質的に相補的な塩基配
列を有し、該DNAの発現を抑制し得る作用を有するも
のであれば、いずれのアンチセンスDNAであってもよ
い。
リクローナル抗体は、それ自体公知あるいはそれに準じ
る方法に従って製造することができる。例えば、免疫抗
原(ポリペプチド抗原)自体、あるいはそれとキャリア
ー蛋白質との複合体をつくり、上記のモノクローナル抗
体の製造法と同様に温血動物に免疫を行ない、該免疫動
物から本発明のポリペプチドに対する抗体含有物を採取
して、抗体の分離精製を行なうことにより製造すること
ができる。温血動物を免疫するために用いられる免疫抗
原とキャリアー蛋白質との複合体に関し、キャリアー蛋
白質の種類およびキャリアーとハプテンとの混合比は、
キャリアーに架橋させて免疫したハプテンに対して抗体
が効率良くできれば、どの様なものをどの様な比率で架
橋させてもよいが、例えば、ウシ血清アルブミンやウシ
サイログロブリン、ヘモシアニン等を重量比でハプテン
1に対し、約0.1〜20、好ましくは約1〜5の割合
でカプルさせる方法が用いられる。また、ハプテンとキ
ャリアーのカプリングには、種々の縮合剤を用いること
ができるが、グルタルアルデヒドやカルボジイミド、マ
レイミド活性エステル、チオール基、ジチオビリジル基
を含有する活性エステル試薬等が用いられる。縮合生成
物は、温血動物に対して、抗体産生が可能な部位にそれ
自体あるいは担体、希釈剤とともに投与される。投与に
際して抗体産生能を高めるため、完全フロイントアジュ
バントや不完全フロイントアジュバントを投与してもよ
い。投与は、通常約2〜6週毎に1回ずつ、計約3〜1
0回程度行なわれる。ポリクローナル抗体は、上記の方
法で免疫された温血動物の血液、腹水など、好ましくは
血液から採取することができる。抗血清中のポリクロー
ナル抗体価の測定は、上記の抗血清中の抗体価の測定と
同様にして測定できる。ポリクローナル抗体の分離精製
は、上記のモノクローナル抗体の分離精製と同様の免疫
グロブリンの分離精製法に従って行なうことができる。
本発明のポリペプチドまたはその部分ペプチドをコード
するDNAまたは本発明のレセプター蛋白質またはその
部分ペプチドをコードするDNAに相補的な、または実
質的に相補的な塩基配列を有するアンチセンスDNA
(以下、アンチセンスDNAの説明においては、これら
のDNAを本発明のDNAと略記する)としては、本発
明のDNAに相補的な、または実質的に相補的な塩基配
列を有し、該DNAの発現を抑制し得る作用を有するも
のであれば、いずれのアンチセンスDNAであってもよ
い。
【0042】本発明のDNAに実質的に相補的な塩基配
列とは、例えば、本発明のDNAに相補的な塩基配列
(すなわち、本発明のDNAの相補鎖)の全塩基配列あ
るいは部分塩基配列と約70%以上、好ましくは約80
%以上、より好ましくは約90%以上、最も好ましくは
約95%以上の相同性を有する塩基配列などがあげられ
る。特に、本発明のDNAの相補鎖の全塩基配列うち、
本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質
のN末端部位をコードする部分の塩基配列(例えば、開
始コドン付近の塩基配列など)の相補鎖と約70%以
上、好ましくは約80%以上、より好ましくは約90%
以上、最も好ましくは約95%以上の相同性を有するア
ンチセンスDNAが好適である。これらのアンチセンス
DNAは、公知のDNA合成装置などを用いて製造する
ことができる。以下に、本発明のポリペプチドもしく
はそのアミドもしくはそのエステル、またはその部分ペ
プチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまたは
それらの塩(以下、本発明のポリペプチドと略記する場
合がある)、本発明のレセプター蛋白質またはその
塩、またはその部分ペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩(以下、本発明のレセプタ
ー蛋白質と略記する場合がある)、本発明のポリペプ
チドもしくはその部分ペプチドまたは本発明のレセプタ
ー蛋白質もしくはその部分ペプチドをコードするDNA
(以下、本発明のDNAと略記する場合がある)、本発
明のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエス
テル、またはその部分ペプチドもしくはそのアミドもし
くはそのエステルまたはその塩、または本発明のレセプ
ター蛋白質もしくはその塩またはその部分ペプチドもし
くはそのアミドもしくはそのエステルに対する抗体(以
下、本発明の抗体と略記する場合がある)、およびアン
チセンスDNAの用途を説明する。
列とは、例えば、本発明のDNAに相補的な塩基配列
(すなわち、本発明のDNAの相補鎖)の全塩基配列あ
るいは部分塩基配列と約70%以上、好ましくは約80
%以上、より好ましくは約90%以上、最も好ましくは
約95%以上の相同性を有する塩基配列などがあげられ
る。特に、本発明のDNAの相補鎖の全塩基配列うち、
本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質
のN末端部位をコードする部分の塩基配列(例えば、開
始コドン付近の塩基配列など)の相補鎖と約70%以
上、好ましくは約80%以上、より好ましくは約90%
以上、最も好ましくは約95%以上の相同性を有するア
ンチセンスDNAが好適である。これらのアンチセンス
DNAは、公知のDNA合成装置などを用いて製造する
ことができる。以下に、本発明のポリペプチドもしく
はそのアミドもしくはそのエステル、またはその部分ペ
プチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまたは
それらの塩(以下、本発明のポリペプチドと略記する場
合がある)、本発明のレセプター蛋白質またはその
塩、またはその部分ペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩(以下、本発明のレセプタ
ー蛋白質と略記する場合がある)、本発明のポリペプ
チドもしくはその部分ペプチドまたは本発明のレセプタ
ー蛋白質もしくはその部分ペプチドをコードするDNA
(以下、本発明のDNAと略記する場合がある)、本発
明のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエス
テル、またはその部分ペプチドもしくはそのアミドもし
くはそのエステルまたはその塩、または本発明のレセプ
ター蛋白質もしくはその塩またはその部分ペプチドもし
くはそのアミドもしくはそのエステルに対する抗体(以
下、本発明の抗体と略記する場合がある)、およびアン
チセンスDNAの用途を説明する。
【0043】(1)本発明のポリペプチドまたは本発明
のレセプター蛋白質が関与する各種疾病の治療・予防剤 本発明のポリペプチドは本発明のレセプター蛋白質の細
胞刺激活性などを有しているので、本発明のポリペプチ
ドをコードするDNAに異常があったり、欠損している
場合、または本発明のレセプター蛋白質をコードするD
NAに異常があったり、欠損している場合、例えば、高
血圧、自己免疫疾患、心不全、白内障、緑内障、急性バ
クテリア髄膜炎,急性心筋梗塞,急性膵炎,急性ウイル
ス脳炎,成人呼吸促迫症候群,アルコール性肝炎,アル
ツハイマー病,喘息,動脈硬化,アトピー性皮膚炎,バ
クテリア肺炎,膀胱がん,骨折,乳がん,過食症,多食
症,火傷治癒,子宮頸部がん,慢性リンパ性白血病,慢
性骨髄性白血病,慢性膵炎,肝硬変,大腸がん(結腸/
直腸がん),クローン病,痴呆,糖尿病性合併症,糖尿
病性腎症,糖尿病性神経障害,糖尿病性網膜症,胃炎,
ヘリコバクター・ピロリ感染症,肝不全,A型肝炎,B
型肝炎,C型肝炎,肝炎,単純ヘルペスウイルス感染
症,水痘帯状疱疹ウイルス感染症,ホジキン病,エイズ
感染症,ヒトパピローマウイルス感染症,高カルシウム
血症,高コレステロール血症,高グリセリド血症,高脂
血症,感染症,インフルエンザ感染症,インシュリン依
存性糖尿病(I型),侵襲性ブドウ状球菌感染症,悪性
黒色腫,がん転移,多発性骨髄腫,アレルギー性鼻炎,
腎炎,非ホジキン性リンパ腫,インシュリン非依存性糖
尿病(II型),非小細胞肺がん,臓器移植,骨関節炎,
骨軟化症,骨減少症,骨粗鬆症,卵巣がん,骨ペーチェ
ット病,消化性潰瘍,末梢血管疾患,前立腺がん,逆流
性食道炎,腎不全,リウマチ関節炎,精神分裂症,敗血
症,敗血症ショック,重症全身性真菌感染症,小細胞肺
がん,脊髄損傷,胃がん,全身性エリテマトーサス,一
過性脳虚血発作,結核,心弁膜症,血管性/多発梗塞痴
呆,創傷治癒,不眠症,関節炎、下垂体ホルモン分泌不
全、瀕尿、尿毒症、または神経変成疾患等の種々の疾病
が発症する可能性が高い。 従って、本発明のポリペプ
チド、本発明のレセプター蛋白質および本発明のDNA
は、例えば、上記の種々の疾病の治療・予防剤などの医
薬として使用することができる。また、本発明のポリペ
プチド、本発明のレセプター蛋白質および本発明のDN
AはMACULAR EDEMA CYSTOID(嚢胞状黄斑浮腫)の疾病
の治療・予防剤などの医薬として使用することができ
る。
のレセプター蛋白質が関与する各種疾病の治療・予防剤 本発明のポリペプチドは本発明のレセプター蛋白質の細
胞刺激活性などを有しているので、本発明のポリペプチ
ドをコードするDNAに異常があったり、欠損している
場合、または本発明のレセプター蛋白質をコードするD
NAに異常があったり、欠損している場合、例えば、高
血圧、自己免疫疾患、心不全、白内障、緑内障、急性バ
クテリア髄膜炎,急性心筋梗塞,急性膵炎,急性ウイル
ス脳炎,成人呼吸促迫症候群,アルコール性肝炎,アル
ツハイマー病,喘息,動脈硬化,アトピー性皮膚炎,バ
クテリア肺炎,膀胱がん,骨折,乳がん,過食症,多食
症,火傷治癒,子宮頸部がん,慢性リンパ性白血病,慢
性骨髄性白血病,慢性膵炎,肝硬変,大腸がん(結腸/
直腸がん),クローン病,痴呆,糖尿病性合併症,糖尿
病性腎症,糖尿病性神経障害,糖尿病性網膜症,胃炎,
ヘリコバクター・ピロリ感染症,肝不全,A型肝炎,B
型肝炎,C型肝炎,肝炎,単純ヘルペスウイルス感染
症,水痘帯状疱疹ウイルス感染症,ホジキン病,エイズ
感染症,ヒトパピローマウイルス感染症,高カルシウム
血症,高コレステロール血症,高グリセリド血症,高脂
血症,感染症,インフルエンザ感染症,インシュリン依
存性糖尿病(I型),侵襲性ブドウ状球菌感染症,悪性
黒色腫,がん転移,多発性骨髄腫,アレルギー性鼻炎,
腎炎,非ホジキン性リンパ腫,インシュリン非依存性糖
尿病(II型),非小細胞肺がん,臓器移植,骨関節炎,
骨軟化症,骨減少症,骨粗鬆症,卵巣がん,骨ペーチェ
ット病,消化性潰瘍,末梢血管疾患,前立腺がん,逆流
性食道炎,腎不全,リウマチ関節炎,精神分裂症,敗血
症,敗血症ショック,重症全身性真菌感染症,小細胞肺
がん,脊髄損傷,胃がん,全身性エリテマトーサス,一
過性脳虚血発作,結核,心弁膜症,血管性/多発梗塞痴
呆,創傷治癒,不眠症,関節炎、下垂体ホルモン分泌不
全、瀕尿、尿毒症、または神経変成疾患等の種々の疾病
が発症する可能性が高い。 従って、本発明のポリペプ
チド、本発明のレセプター蛋白質および本発明のDNA
は、例えば、上記の種々の疾病の治療・予防剤などの医
薬として使用することができる。また、本発明のポリペ
プチド、本発明のレセプター蛋白質および本発明のDN
AはMACULAR EDEMA CYSTOID(嚢胞状黄斑浮腫)の疾病
の治療・予防剤などの医薬として使用することができ
る。
【0044】さらに、本発明のポリペプチド、本発明の
レセプター蛋白質および本発明のDNAはソマトスタチ
ンの分泌制御(分泌調節ともいう。以下同じ。)に関与
しているため、例えば、(1)先端巨大症、TSH産生
腫瘍、非分泌性(非機能性)下垂体腫瘍、異所性ACT
H(アドレノコルチコトロピン)産生腫瘍、髄様甲状腺
癌、VIP産生腫瘍、グルカゴン産生腫瘍、ガストリン
産生腫瘍、インスリノーマ、カルチノイドなどの腫瘍の
治療薬、(2)インスリン依存性または非依存性糖尿
病、あるいはこれら糖尿病に関連した種々の疾患、すな
わち糖尿病合併症(例、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎
症、糖尿病性神経障害、ドーン症候群、起立性低血圧症
など)の治療薬、(3)高インスリン血症の改善または
食欲の抑制などによる肥満、過食症などの治療薬、
(4)急性膵炎、慢性膵炎、膵臓・腸フィステル、出血
性潰瘍、消化性潰瘍、胃炎、胃酸過多症、逆流性食道炎
などの治療薬、(5)ヘリコバクター・ピロリ菌感染に
伴う様々な症状の改善剤(例、ガストリン分泌昂進の抑
制剤など)、(6)内視鏡胆道膵管造影に伴うアミラー
ゼの分泌抑制剤、さらには膵臓外科手術の予後治療薬、
(7)小腸の吸収能低下、分泌昂進または消化管の運動
能異常に起因する下痢(例、Short bowel症
候群など)、癌化学療法などの薬物に起因する下痢、先
天性小腸萎縮に起因する下痢、VIP産生腫瘍などの神
経内分泌腫瘍に起因する下痢、AIDSに起因する下
痢、骨髄移植などに伴う対宿主移植片反応に起因する下
痢、糖尿病に起因する下痢、腹腔神経叢遮断に起因する
下痢、全身性硬化症に起因する下痢、好酸球増加症に起
因する下痢などの治療薬、(8)ダンピング症候群、過
敏性大腸炎、クローン病、炎症性腸疾患などの治療薬、
(9)腫瘍または癌(例、甲状腺癌、大腸癌、乳癌、前
立腺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、膵臓癌、胃癌、胆
管癌、肝臓癌、膀胱癌、卵巣癌、メラノーマ、骨肉腫、
軟骨肉腫、悪性褐色細胞腫、神経芽細胞腫、脳腫瘍、胸
腺腫、腎臓癌など)、白血病(例、好塩基性白血球の白
血病・慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキ
ン病、非ホジキン性リンパ腫など)などの治療薬;該治
療薬は、単独または他の制癌剤(例、タモキシフエン、
LHRHアゴニスト、LHRHアンタゴニスト、インタ
ーフェロン−α、βおよびγ、インターロイキン−2な
ど)と併用して用いることができる、(10)肥大性心
筋症、動脈硬化症、心弁膜症、心筋梗塞(特に、経皮経
管冠動脈形成術後の心解梗塞)、再血管形成の予防・治
療薬、(11)食道静脈癌出血、肝硬変、末梢血管疾患
の治療薬、(12)免疫系に作用する生理活性物質
(例、サブスタンスP、タヒキニン、サイトカインな
ど)の分泌の調節作用に基づき、例えば、全身性または
局所性の炎症に伴う疾患(例、多発性動脈炎、リュウマ
チ性関節炎、乾せん、日焼け、湿疹、アレルギー(例、
喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など)な
ど)の治療薬、(13)神経調節因子の産生・分泌に影
響を及ぼすことから、例えば、痴呆症(例、アルツハイ
マー病、アルツハイマー型老年期痴呆、血管性・多発性
痴呆など)、精神分裂症、てんかん、うつ病、一般不安
障害、睡眠障害、多発性硬化症などの治療薬、(14)
眼疾患(例、緑内障など)などの治療薬、(15)急性
バクテリア髄膜炎、急性ウイルス脳炎、成人呼吸促迫症
候群、バクテリア肺炎、重症全身性真菌感染症、結核、
脊髄損傷、骨折、肝不全、肺炎、アルコール性肝炎、A
型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、AIDS感染症、ヒトパ
ピローマウイルス感染症、インフルエンザ感染症、癌転
移、多発性骨髄腫、骨軟化症、骨粗しょう症、骨ベーチ
ェット症、腎炎、腎不全、敗血症、敗血症ショック、高
カルシウム血症、高コレステロール血症、高グリセリド
血症、高脂血症、全身性エリテマトーサス、一過性脳虚
血発作、アルコール性肝炎などの予防・治療薬として有
用であり、(16)臓器移植、火傷、創傷、脱毛症など
の治癒などにも用いられ、(17)慢性あるいは急性疼
痛(例、術後疼痛、炎症性疼痛、歯痛、骨疾患(例、関
節炎、リウマチ、骨粗鬆症など))にともなう疼痛)の
抑制・緩和など、鎮痛剤としても有用である。
レセプター蛋白質および本発明のDNAはソマトスタチ
ンの分泌制御(分泌調節ともいう。以下同じ。)に関与
しているため、例えば、(1)先端巨大症、TSH産生
腫瘍、非分泌性(非機能性)下垂体腫瘍、異所性ACT
H(アドレノコルチコトロピン)産生腫瘍、髄様甲状腺
癌、VIP産生腫瘍、グルカゴン産生腫瘍、ガストリン
産生腫瘍、インスリノーマ、カルチノイドなどの腫瘍の
治療薬、(2)インスリン依存性または非依存性糖尿
病、あるいはこれら糖尿病に関連した種々の疾患、すな
わち糖尿病合併症(例、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎
症、糖尿病性神経障害、ドーン症候群、起立性低血圧症
など)の治療薬、(3)高インスリン血症の改善または
食欲の抑制などによる肥満、過食症などの治療薬、
(4)急性膵炎、慢性膵炎、膵臓・腸フィステル、出血
性潰瘍、消化性潰瘍、胃炎、胃酸過多症、逆流性食道炎
などの治療薬、(5)ヘリコバクター・ピロリ菌感染に
伴う様々な症状の改善剤(例、ガストリン分泌昂進の抑
制剤など)、(6)内視鏡胆道膵管造影に伴うアミラー
ゼの分泌抑制剤、さらには膵臓外科手術の予後治療薬、
(7)小腸の吸収能低下、分泌昂進または消化管の運動
能異常に起因する下痢(例、Short bowel症
候群など)、癌化学療法などの薬物に起因する下痢、先
天性小腸萎縮に起因する下痢、VIP産生腫瘍などの神
経内分泌腫瘍に起因する下痢、AIDSに起因する下
痢、骨髄移植などに伴う対宿主移植片反応に起因する下
痢、糖尿病に起因する下痢、腹腔神経叢遮断に起因する
下痢、全身性硬化症に起因する下痢、好酸球増加症に起
因する下痢などの治療薬、(8)ダンピング症候群、過
敏性大腸炎、クローン病、炎症性腸疾患などの治療薬、
(9)腫瘍または癌(例、甲状腺癌、大腸癌、乳癌、前
立腺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、膵臓癌、胃癌、胆
管癌、肝臓癌、膀胱癌、卵巣癌、メラノーマ、骨肉腫、
軟骨肉腫、悪性褐色細胞腫、神経芽細胞腫、脳腫瘍、胸
腺腫、腎臓癌など)、白血病(例、好塩基性白血球の白
血病・慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキ
ン病、非ホジキン性リンパ腫など)などの治療薬;該治
療薬は、単独または他の制癌剤(例、タモキシフエン、
LHRHアゴニスト、LHRHアンタゴニスト、インタ
ーフェロン−α、βおよびγ、インターロイキン−2な
ど)と併用して用いることができる、(10)肥大性心
筋症、動脈硬化症、心弁膜症、心筋梗塞(特に、経皮経
管冠動脈形成術後の心解梗塞)、再血管形成の予防・治
療薬、(11)食道静脈癌出血、肝硬変、末梢血管疾患
の治療薬、(12)免疫系に作用する生理活性物質
(例、サブスタンスP、タヒキニン、サイトカインな
ど)の分泌の調節作用に基づき、例えば、全身性または
局所性の炎症に伴う疾患(例、多発性動脈炎、リュウマ
チ性関節炎、乾せん、日焼け、湿疹、アレルギー(例、
喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など)な
ど)の治療薬、(13)神経調節因子の産生・分泌に影
響を及ぼすことから、例えば、痴呆症(例、アルツハイ
マー病、アルツハイマー型老年期痴呆、血管性・多発性
痴呆など)、精神分裂症、てんかん、うつ病、一般不安
障害、睡眠障害、多発性硬化症などの治療薬、(14)
眼疾患(例、緑内障など)などの治療薬、(15)急性
バクテリア髄膜炎、急性ウイルス脳炎、成人呼吸促迫症
候群、バクテリア肺炎、重症全身性真菌感染症、結核、
脊髄損傷、骨折、肝不全、肺炎、アルコール性肝炎、A
型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、AIDS感染症、ヒトパ
ピローマウイルス感染症、インフルエンザ感染症、癌転
移、多発性骨髄腫、骨軟化症、骨粗しょう症、骨ベーチ
ェット症、腎炎、腎不全、敗血症、敗血症ショック、高
カルシウム血症、高コレステロール血症、高グリセリド
血症、高脂血症、全身性エリテマトーサス、一過性脳虚
血発作、アルコール性肝炎などの予防・治療薬として有
用であり、(16)臓器移植、火傷、創傷、脱毛症など
の治癒などにも用いられ、(17)慢性あるいは急性疼
痛(例、術後疼痛、炎症性疼痛、歯痛、骨疾患(例、関
節炎、リウマチ、骨粗鬆症など))にともなう疼痛)の
抑制・緩和など、鎮痛剤としても有用である。
【0045】本発明のDNAは、例えば、生体内におい
て本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白
質が減少あるいは欠損している患者がいる場合に、
(イ)本発明のDNAを該患者に投与し、生体内で本発
明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質を発
現させることによって、(ロ)細胞に本発明のDNAを
挿入し、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプタ
ー蛋白質を発現させた後に、該細胞を患者に移植するこ
とによって、または(ハ)本発明のポリペプチドまたは
本発明のレセプター蛋白質を該患者に投与することなど
によって、該患者における本発明のポリペプチドまたは
本発明のレセプター蛋白質の役割を十分に、あるいは正
常に発揮させることができる。本発明のDNAを上記の
治療・予防剤として使用する場合は、該DNAを単独あ
るいはレトロウイルスベクター、アデノウイルスベクタ
ー、アデノウイルスアソシエーテッドウイルスベクター
などの適当なベクターに挿入した後、常套手段に従っ
て、ヒトまたは温血動物に投与することができる。本発
明のDNAは、そのままで、あるいは摂取促進のための
補助剤などの生理学的に認められる担体とともに製剤化
し、遺伝子銃やハイドロゲルカテーテルのようなカテー
テルによって投与できる。本発明のポリペプチドまたは
本発明のレセプター蛋白質を上記の治療・予防剤として
使用する場合は、少なくとも90%、好ましくは95%
以上、より好ましくは98%以上、さらに好ましくは9
9%以上に精製されたものを使用するのが好ましい。本
発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質
は、例えば、必要に応じて糖衣を施した錠剤、カプセル
剤、エリキシル剤、マイクロカプセル剤などとして経口
的に、あるいは水もしくはそれ以外の薬学的に許容し得
る液との無菌性溶液、または懸濁液剤などの注射剤の形
で非経口的に使用できる。例えば、本発明のポリペプチ
ドまたは本発明のレセプター蛋白質を生理学的に認めら
れる担体、香味剤、賦形剤、ベヒクル、防腐剤、安定
剤、結合剤などとともに一般に認められた製剤実施に要
求される単位用量形態で混和することによって製造する
ことができる。これら製剤における有効成分量は指示さ
れた範囲の適当な容量が得られるようにするものであ
る。
て本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白
質が減少あるいは欠損している患者がいる場合に、
(イ)本発明のDNAを該患者に投与し、生体内で本発
明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質を発
現させることによって、(ロ)細胞に本発明のDNAを
挿入し、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプタ
ー蛋白質を発現させた後に、該細胞を患者に移植するこ
とによって、または(ハ)本発明のポリペプチドまたは
本発明のレセプター蛋白質を該患者に投与することなど
によって、該患者における本発明のポリペプチドまたは
本発明のレセプター蛋白質の役割を十分に、あるいは正
常に発揮させることができる。本発明のDNAを上記の
治療・予防剤として使用する場合は、該DNAを単独あ
るいはレトロウイルスベクター、アデノウイルスベクタ
ー、アデノウイルスアソシエーテッドウイルスベクター
などの適当なベクターに挿入した後、常套手段に従っ
て、ヒトまたは温血動物に投与することができる。本発
明のDNAは、そのままで、あるいは摂取促進のための
補助剤などの生理学的に認められる担体とともに製剤化
し、遺伝子銃やハイドロゲルカテーテルのようなカテー
テルによって投与できる。本発明のポリペプチドまたは
本発明のレセプター蛋白質を上記の治療・予防剤として
使用する場合は、少なくとも90%、好ましくは95%
以上、より好ましくは98%以上、さらに好ましくは9
9%以上に精製されたものを使用するのが好ましい。本
発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質
は、例えば、必要に応じて糖衣を施した錠剤、カプセル
剤、エリキシル剤、マイクロカプセル剤などとして経口
的に、あるいは水もしくはそれ以外の薬学的に許容し得
る液との無菌性溶液、または懸濁液剤などの注射剤の形
で非経口的に使用できる。例えば、本発明のポリペプチ
ドまたは本発明のレセプター蛋白質を生理学的に認めら
れる担体、香味剤、賦形剤、ベヒクル、防腐剤、安定
剤、結合剤などとともに一般に認められた製剤実施に要
求される単位用量形態で混和することによって製造する
ことができる。これら製剤における有効成分量は指示さ
れた範囲の適当な容量が得られるようにするものであ
る。
【0046】錠剤、カプセル剤などに混和することがで
きる添加剤としては、例えば、ゼラチン、コーンスター
チ、トラガント、アラビアゴムのような結合剤、結晶性
セルロースのような賦形剤、コーンスターチ、ゼラチ
ン、アルギン酸などのような膨化剤、ステアリン酸マグ
ネシウムのような潤滑剤、ショ糖、乳糖またはサッカリ
ンのような甘味剤、ペパーミント、アカモノ油またはチ
ェリーのような香味剤などが用いられる。調剤単位形態
がカプセルである場合には、前記タイプの材料にさらに
油脂のような液状担体を含有することができる。注射の
ための無菌組成物は注射用水のようなベヒクル中の活性
物質、胡麻油、椰子油などのような天然産出植物油など
を溶解または懸濁させるなどの通常の製剤実施に従って
処方することができる。注射用の水性液としては、例え
ば、生理食塩水、ブドウ糖やその他の補助薬を含む等張
液(例えば、D−ソルビトール、D−マンニトール、塩
化ナトリウムなど)などがあげられ、適当な溶解補助
剤、例えば、アルコール(例えば、エタノールなど)、
ポリアルコール(例えば、プロピレングリコール、ポリ
エチレングリコールなど)、非イオン性界面活性剤(例
えば、ポリソルベート80TM、HCO−50など)など
と併用してもよい。油性液としては、例えば、ゴマ油、
大豆油などがあげられ、溶解補助剤として安息香酸ベン
ジル、ベンジルアルコールなどと併用してもよい。ま
た、緩衝剤(例えば、リン酸塩緩衝液、酢酸ナトリウム
緩衝液など)、無痛化剤(例えば、塩化ベンザルコニウ
ム、塩酸プロカインなど)、安定剤(例えば、ヒト血清
アルブミン、ポリエチレングリコールなど)、保存剤
(例えば、ベンジルアルコール、フェノールなど)、酸
化防止剤などと配合してもよい。調製された注射液は、
通常、適当なアンプルに充填される。本発明のDNAが
挿入されたベクターも上記と同様に製剤化され、通常、
非経口的に使用される。このようにして得られる製剤
は、安全で低毒性であるので、例えば、ヒトまたは温血
動物(例えば、ラット、マウス、モルモット、ウサギ、
トリ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ウマ、ネコ、イヌ、サル、
など)に対して投与することができる。
きる添加剤としては、例えば、ゼラチン、コーンスター
チ、トラガント、アラビアゴムのような結合剤、結晶性
セルロースのような賦形剤、コーンスターチ、ゼラチ
ン、アルギン酸などのような膨化剤、ステアリン酸マグ
ネシウムのような潤滑剤、ショ糖、乳糖またはサッカリ
ンのような甘味剤、ペパーミント、アカモノ油またはチ
ェリーのような香味剤などが用いられる。調剤単位形態
がカプセルである場合には、前記タイプの材料にさらに
油脂のような液状担体を含有することができる。注射の
ための無菌組成物は注射用水のようなベヒクル中の活性
物質、胡麻油、椰子油などのような天然産出植物油など
を溶解または懸濁させるなどの通常の製剤実施に従って
処方することができる。注射用の水性液としては、例え
ば、生理食塩水、ブドウ糖やその他の補助薬を含む等張
液(例えば、D−ソルビトール、D−マンニトール、塩
化ナトリウムなど)などがあげられ、適当な溶解補助
剤、例えば、アルコール(例えば、エタノールなど)、
ポリアルコール(例えば、プロピレングリコール、ポリ
エチレングリコールなど)、非イオン性界面活性剤(例
えば、ポリソルベート80TM、HCO−50など)など
と併用してもよい。油性液としては、例えば、ゴマ油、
大豆油などがあげられ、溶解補助剤として安息香酸ベン
ジル、ベンジルアルコールなどと併用してもよい。ま
た、緩衝剤(例えば、リン酸塩緩衝液、酢酸ナトリウム
緩衝液など)、無痛化剤(例えば、塩化ベンザルコニウ
ム、塩酸プロカインなど)、安定剤(例えば、ヒト血清
アルブミン、ポリエチレングリコールなど)、保存剤
(例えば、ベンジルアルコール、フェノールなど)、酸
化防止剤などと配合してもよい。調製された注射液は、
通常、適当なアンプルに充填される。本発明のDNAが
挿入されたベクターも上記と同様に製剤化され、通常、
非経口的に使用される。このようにして得られる製剤
は、安全で低毒性であるので、例えば、ヒトまたは温血
動物(例えば、ラット、マウス、モルモット、ウサギ、
トリ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ウマ、ネコ、イヌ、サル、
など)に対して投与することができる。
【0047】本発明のポリペプチドまたは本発明のレセ
プター蛋白質の投与量は、対象疾患、投与対象、投与ル
ートなどにより差異はあるが、例えば、神経疾患の治療
目的で本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター
蛋白質を経口投与する場合、一般的に成人(60kgと
して)においては、一日につき該ポリペプチドまたは蛋
白質を約0.1mg〜100mg、好ましくは約1.0
〜50mg、より好ましくは約1.0〜20mg投与す
る。非経口的に投与する場合は、該ポリペプチドまたは
蛋白質の1回投与量は投与対象、対象疾患などによって
も異なるが、例えば、神経疾患の治療目的で本発明のポ
リペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質を注射剤の
形で成人(体重60kgとして)に投与する場合、一日
につき該ポリペプチド等を約0.01〜30mg程度、
好ましくは約0.1〜20mg程度、より好ましくは約
0.1〜10mg程度を患部に注射することにより投与
するのが好都合である。他の動物の場合も、60kg当
たりに換算した量を投与することができる。
プター蛋白質の投与量は、対象疾患、投与対象、投与ル
ートなどにより差異はあるが、例えば、神経疾患の治療
目的で本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター
蛋白質を経口投与する場合、一般的に成人(60kgと
して)においては、一日につき該ポリペプチドまたは蛋
白質を約0.1mg〜100mg、好ましくは約1.0
〜50mg、より好ましくは約1.0〜20mg投与す
る。非経口的に投与する場合は、該ポリペプチドまたは
蛋白質の1回投与量は投与対象、対象疾患などによって
も異なるが、例えば、神経疾患の治療目的で本発明のポ
リペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質を注射剤の
形で成人(体重60kgとして)に投与する場合、一日
につき該ポリペプチド等を約0.01〜30mg程度、
好ましくは約0.1〜20mg程度、より好ましくは約
0.1〜10mg程度を患部に注射することにより投与
するのが好都合である。他の動物の場合も、60kg当
たりに換算した量を投与することができる。
【0048】(2)疾病に対する医薬候補化合物のスク
リーニング 本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質
に対する細胞刺激活性などを有するため、本発明のポリ
ペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質の機能(例、
細胞刺激活性など)を促進または阻害する化合物または
その塩(本発明のポリペプチドと本発明のレセプター蛋
白質との結合性を変化させる化合物またはその塩ともい
う。以下同じ。)は、例えば、高血圧、自己免疫疾患、
心不全、白内障、緑内障、急性バクテリア髄膜炎,急性
心筋梗塞,急性膵炎,急性ウイルス脳炎,成人呼吸促迫
症候群,アルコール性肝炎,アルツハイマー病,喘息,
動脈硬化,アトピー性皮膚炎,バクテリア肺炎,膀胱が
ん,骨折,乳がん,過食症,多食症,火傷治癒,子宮頸
部がん,慢性リンパ性白血病,慢性骨髄性白血病,慢性
膵炎,肝硬変,大腸がん(結腸/直腸がん),クローン
病,痴呆,糖尿病性合併症,糖尿病性腎症,糖尿病性神
経障害,糖尿病性網膜症,胃炎,ヘリコバクター・ピロ
リ感染症,肝不全,A型肝炎,B型肝炎,C型肝炎,肝
炎,単純ヘルペスウイルス感染症,水痘帯状疱疹ウイル
ス感染症,ホジキン病,エイズ感染症,ヒトパピローマ
ウイルス感染症,高カルシウム血症,高コレステロール
血症,高グリセリド血症,高脂血症,感染症,インフル
エンザ感染症,インシュリン依存性糖尿病(I型),侵
襲性ブドウ状球菌感染症,悪性黒色腫,がん転移,多発
性骨髄腫,アレルギー性鼻炎,腎炎,非ホジキン性リン
パ腫,インシュリン非依存性糖尿病(II型),非小細胞
肺がん,臓器移植,骨関節炎,骨軟化症,骨減少症,骨
粗鬆症,卵巣がん,骨ペーチェット病,消化性潰瘍,末
梢血管疾患,前立腺がん,逆流性食道炎,腎不全,リウ
マチ関節炎,精神分裂症,敗血症,敗血症ショック,重
症全身性真菌感染症,小細胞肺がん,脊髄損傷,胃が
ん,全身性エリテマトーサス,一過性脳虚血発作,結
核,心弁膜症,血管性/多発梗塞痴呆,創傷治癒,不眠
症,関節炎、下垂体ホルモン分泌不全、瀕尿、尿毒症、
または神経変成疾患等の疾病の治療・予防剤などの医薬
として使用できる。
リーニング 本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質
に対する細胞刺激活性などを有するため、本発明のポリ
ペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質の機能(例、
細胞刺激活性など)を促進または阻害する化合物または
その塩(本発明のポリペプチドと本発明のレセプター蛋
白質との結合性を変化させる化合物またはその塩ともい
う。以下同じ。)は、例えば、高血圧、自己免疫疾患、
心不全、白内障、緑内障、急性バクテリア髄膜炎,急性
心筋梗塞,急性膵炎,急性ウイルス脳炎,成人呼吸促迫
症候群,アルコール性肝炎,アルツハイマー病,喘息,
動脈硬化,アトピー性皮膚炎,バクテリア肺炎,膀胱が
ん,骨折,乳がん,過食症,多食症,火傷治癒,子宮頸
部がん,慢性リンパ性白血病,慢性骨髄性白血病,慢性
膵炎,肝硬変,大腸がん(結腸/直腸がん),クローン
病,痴呆,糖尿病性合併症,糖尿病性腎症,糖尿病性神
経障害,糖尿病性網膜症,胃炎,ヘリコバクター・ピロ
リ感染症,肝不全,A型肝炎,B型肝炎,C型肝炎,肝
炎,単純ヘルペスウイルス感染症,水痘帯状疱疹ウイル
ス感染症,ホジキン病,エイズ感染症,ヒトパピローマ
ウイルス感染症,高カルシウム血症,高コレステロール
血症,高グリセリド血症,高脂血症,感染症,インフル
エンザ感染症,インシュリン依存性糖尿病(I型),侵
襲性ブドウ状球菌感染症,悪性黒色腫,がん転移,多発
性骨髄腫,アレルギー性鼻炎,腎炎,非ホジキン性リン
パ腫,インシュリン非依存性糖尿病(II型),非小細胞
肺がん,臓器移植,骨関節炎,骨軟化症,骨減少症,骨
粗鬆症,卵巣がん,骨ペーチェット病,消化性潰瘍,末
梢血管疾患,前立腺がん,逆流性食道炎,腎不全,リウ
マチ関節炎,精神分裂症,敗血症,敗血症ショック,重
症全身性真菌感染症,小細胞肺がん,脊髄損傷,胃が
ん,全身性エリテマトーサス,一過性脳虚血発作,結
核,心弁膜症,血管性/多発梗塞痴呆,創傷治癒,不眠
症,関節炎、下垂体ホルモン分泌不全、瀕尿、尿毒症、
または神経変成疾患等の疾病の治療・予防剤などの医薬
として使用できる。
【0049】また、本発明のポリペプチドまたは本発明
のレセプター蛋白質の機能(例、細胞刺激活性など)を
促進または阻害する化合物またはその塩(好ましくは、
本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質
の機能(例、細胞刺激活性など)を阻害する化合物また
はその塩)はMACULAR EDEMA CYSTOID(嚢胞状黄斑浮
腫)の疾病の治療・予防剤などの医薬として使用するこ
とができる。さらに、本発明のポリペプチドまたは本発
明のレセプター蛋白質はソマトスタチンの分泌制御に関
与しているため、本発明のポリペプチドまたは本発明の
レセプター蛋白質の機能(例、細胞刺激活性など)を促
進または阻害する化合物またはその塩は、例えば、
(1)先端巨大症、TSH産生腫瘍、非分泌性(非機能
性)下垂体腫瘍、異所性ACTH(アドレノコルチコト
ロピン)産生腫瘍、髄様甲状腺癌、VIP産生腫瘍、グ
ルカゴン産生腫瘍、ガストリン産生腫瘍、インスリノー
マ、カルチノイドなどの腫瘍の治療薬、(2)インスリ
ン依存性または非依存性糖尿病、あるいはこれら糖尿病
に関連した種々の疾患、すなわち糖尿病合併症(例、糖
尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害、ドー
ン症候群、起立性低血圧症など)の治療薬、(3)高イ
ンスリン血症の改善または食欲の抑制などによる肥満、
過食症などの治療薬、(4)急性膵炎、慢性膵炎、膵臓
・腸フィステル、出血性潰瘍、消化性潰瘍、胃炎、胃酸
過多症、逆流性食道炎などの治療薬、(5)ヘリコバク
ター・ピロリ菌感染に伴う様々な症状の改善剤(例、ガ
ストリン分泌昂進の抑制剤など)、(6)内視鏡胆道膵
管造影に伴うアミラーゼの分泌抑制剤、さらには膵臓外
科手術の予後治療薬、(7)小腸の吸収能低下、分泌昂
進または消化管の運動能異常に起因する下痢(例、Sh
ort bowel症候群など)、癌化学療法などの薬
物に起因する下痢、先天性小腸萎縮に起因する下痢、V
IP産生腫瘍などの神経内分泌腫瘍に起因する下痢、A
IDSに起因する下痢、骨髄移植などに伴う対宿主移植
片反応に起因する下痢、糖尿病に起因する下痢、腹腔神
経叢遮断に起因する下痢、全身性硬化症に起因する下
痢、好酸球増加症に起因する下痢などの治療薬、(8)
ダンピング症候群、過敏性大腸炎、クローン病、炎症性
腸疾患などの治療薬、(9)腫瘍または癌(例、甲状腺
癌、大腸癌、乳癌、前立腺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺
癌、膵臓癌、胃癌、胆管癌、肝臓癌、膀胱癌、卵巣癌、
メラノーマ、骨肉腫、軟骨肉腫、悪性褐色細胞腫、神経
芽細胞腫、脳腫瘍、胸腺腫、腎臓癌など)、白血病
(例、好塩基性白血球の白血病・慢性リンパ性白血病、
慢性骨髄性白血病、ホジキン病、非ホジキン性リンパ腫
など)などの治療薬;該治療薬は、単独または他の制癌
剤(例、タモキシフエン、LHRHアゴニスト、LHR
Hアンタゴニスト、インターフェロン−α、βおよび
γ、インターロイキン−2など)と併用して用いること
ができる、(10)肥大性心筋症、動脈硬化症、心弁膜
症、心筋梗塞(特に、経皮経管冠動脈形成術後の心解梗
塞)、再血管形成の予防・治療薬、(11)食道静脈癌
出血、肝硬変、末梢血管疾患の治療薬、(12)免疫系
に作用する生理活性物質(例、サブスタンスP、タヒキ
ニン、サイトカインなど)の分泌の調節作用に基づき、
例えば、全身性または局所性の炎症に伴う疾患(例、多
発性動脈炎、リュウマチ性関節炎、乾せん、日焼け、湿
疹、アレルギー(例、喘息、アトピー性皮膚炎、アレル
ギー性鼻炎など)など)の治療薬、(13)神経調節因
子の産生・分泌に影響を及ぼすことから、例えば、痴呆
症(例、アルツハイマー病、アルツハイマー型老年期痴
呆、血管性・多発性痴呆など)、精神分裂症、てんか
ん、うつ病、一般不安障害、睡眠障害、多発性硬化症な
どの治療薬、(14)眼疾患(例、緑内障など)などの
治療薬、(15)急性バクテリア髄膜炎、急性ウイルス
脳炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、重症全身
性真菌感染症、結核、脊髄損傷、骨折、肝不全、肺炎、
アルコール性肝炎、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、A
IDS感染症、ヒトパピローマウイルス感染症、インフ
ルエンザ感染症、癌転移、多発性骨髄腫、骨軟化症、骨
粗しょう症、骨ベーチェット症、腎炎、腎不全、敗血
症、敗血症ショック、高カルシウム血症、高コレステロ
ール血症、高グリセリド血症、高脂血症、全身性エリテ
マトーサス、一過性脳虚血発作、アルコール性肝炎など
の予防・治療薬として有用であり、(16)臓器移植、
火傷、創傷、脱毛症などの治癒などにも用いられ、(1
7)慢性あるいは急性疼痛(例、術後疼痛、炎症性疼
痛、歯痛、骨疾患(例、関節炎、リウマチ、骨粗鬆症な
ど)にともなう疼痛)の抑制・緩和など、鎮痛剤として
も有用である。従って、本発明のポリペプチドまたは本
発明のレセプター蛋白質は、本発明のポリペプチドまた
は本発明のレセプター蛋白質の機能を促進または阻害す
る化合物またはその塩のスクリーニングのための試薬と
して有用である。
のレセプター蛋白質の機能(例、細胞刺激活性など)を
促進または阻害する化合物またはその塩(好ましくは、
本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質
の機能(例、細胞刺激活性など)を阻害する化合物また
はその塩)はMACULAR EDEMA CYSTOID(嚢胞状黄斑浮
腫)の疾病の治療・予防剤などの医薬として使用するこ
とができる。さらに、本発明のポリペプチドまたは本発
明のレセプター蛋白質はソマトスタチンの分泌制御に関
与しているため、本発明のポリペプチドまたは本発明の
レセプター蛋白質の機能(例、細胞刺激活性など)を促
進または阻害する化合物またはその塩は、例えば、
(1)先端巨大症、TSH産生腫瘍、非分泌性(非機能
性)下垂体腫瘍、異所性ACTH(アドレノコルチコト
ロピン)産生腫瘍、髄様甲状腺癌、VIP産生腫瘍、グ
ルカゴン産生腫瘍、ガストリン産生腫瘍、インスリノー
マ、カルチノイドなどの腫瘍の治療薬、(2)インスリ
ン依存性または非依存性糖尿病、あるいはこれら糖尿病
に関連した種々の疾患、すなわち糖尿病合併症(例、糖
尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害、ドー
ン症候群、起立性低血圧症など)の治療薬、(3)高イ
ンスリン血症の改善または食欲の抑制などによる肥満、
過食症などの治療薬、(4)急性膵炎、慢性膵炎、膵臓
・腸フィステル、出血性潰瘍、消化性潰瘍、胃炎、胃酸
過多症、逆流性食道炎などの治療薬、(5)ヘリコバク
ター・ピロリ菌感染に伴う様々な症状の改善剤(例、ガ
ストリン分泌昂進の抑制剤など)、(6)内視鏡胆道膵
管造影に伴うアミラーゼの分泌抑制剤、さらには膵臓外
科手術の予後治療薬、(7)小腸の吸収能低下、分泌昂
進または消化管の運動能異常に起因する下痢(例、Sh
ort bowel症候群など)、癌化学療法などの薬
物に起因する下痢、先天性小腸萎縮に起因する下痢、V
IP産生腫瘍などの神経内分泌腫瘍に起因する下痢、A
IDSに起因する下痢、骨髄移植などに伴う対宿主移植
片反応に起因する下痢、糖尿病に起因する下痢、腹腔神
経叢遮断に起因する下痢、全身性硬化症に起因する下
痢、好酸球増加症に起因する下痢などの治療薬、(8)
ダンピング症候群、過敏性大腸炎、クローン病、炎症性
腸疾患などの治療薬、(9)腫瘍または癌(例、甲状腺
癌、大腸癌、乳癌、前立腺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺
癌、膵臓癌、胃癌、胆管癌、肝臓癌、膀胱癌、卵巣癌、
メラノーマ、骨肉腫、軟骨肉腫、悪性褐色細胞腫、神経
芽細胞腫、脳腫瘍、胸腺腫、腎臓癌など)、白血病
(例、好塩基性白血球の白血病・慢性リンパ性白血病、
慢性骨髄性白血病、ホジキン病、非ホジキン性リンパ腫
など)などの治療薬;該治療薬は、単独または他の制癌
剤(例、タモキシフエン、LHRHアゴニスト、LHR
Hアンタゴニスト、インターフェロン−α、βおよび
γ、インターロイキン−2など)と併用して用いること
ができる、(10)肥大性心筋症、動脈硬化症、心弁膜
症、心筋梗塞(特に、経皮経管冠動脈形成術後の心解梗
塞)、再血管形成の予防・治療薬、(11)食道静脈癌
出血、肝硬変、末梢血管疾患の治療薬、(12)免疫系
に作用する生理活性物質(例、サブスタンスP、タヒキ
ニン、サイトカインなど)の分泌の調節作用に基づき、
例えば、全身性または局所性の炎症に伴う疾患(例、多
発性動脈炎、リュウマチ性関節炎、乾せん、日焼け、湿
疹、アレルギー(例、喘息、アトピー性皮膚炎、アレル
ギー性鼻炎など)など)の治療薬、(13)神経調節因
子の産生・分泌に影響を及ぼすことから、例えば、痴呆
症(例、アルツハイマー病、アルツハイマー型老年期痴
呆、血管性・多発性痴呆など)、精神分裂症、てんか
ん、うつ病、一般不安障害、睡眠障害、多発性硬化症な
どの治療薬、(14)眼疾患(例、緑内障など)などの
治療薬、(15)急性バクテリア髄膜炎、急性ウイルス
脳炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、重症全身
性真菌感染症、結核、脊髄損傷、骨折、肝不全、肺炎、
アルコール性肝炎、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、A
IDS感染症、ヒトパピローマウイルス感染症、インフ
ルエンザ感染症、癌転移、多発性骨髄腫、骨軟化症、骨
粗しょう症、骨ベーチェット症、腎炎、腎不全、敗血
症、敗血症ショック、高カルシウム血症、高コレステロ
ール血症、高グリセリド血症、高脂血症、全身性エリテ
マトーサス、一過性脳虚血発作、アルコール性肝炎など
の予防・治療薬として有用であり、(16)臓器移植、
火傷、創傷、脱毛症などの治癒などにも用いられ、(1
7)慢性あるいは急性疼痛(例、術後疼痛、炎症性疼
痛、歯痛、骨疾患(例、関節炎、リウマチ、骨粗鬆症な
ど)にともなう疼痛)の抑制・緩和など、鎮痛剤として
も有用である。従って、本発明のポリペプチドまたは本
発明のレセプター蛋白質は、本発明のポリペプチドまた
は本発明のレセプター蛋白質の機能を促進または阻害す
る化合物またはその塩のスクリーニングのための試薬と
して有用である。
【0050】すなわち、本発明は、(1)本発明のポリ
ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまた
はその塩、その部分ペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩を用いることを特徴とする
本発明のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはその
エステルまたはその塩、その部分ペプチドもしくはその
アミドもしくはそのエステルまたはその塩の機能(例え
ば、細胞刺激活性またはソマトスタチン分泌調節活性な
ど)を促進する化合物もしくはその塩(以下、促進剤と
略記する場合がある)、または本発明のポリペプチドも
しくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、
その部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエス
テルまたはその塩の機能を阻害する化合物(以下、阻害
剤と略記する場合がある)のスクリーニング方法を提供
し、また、(2)本発明のレセプター蛋白質もしくはそ
の塩またはその部分ペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩を用いることを特徴とする
本発明のレセプター蛋白質もしくはその塩またはその部
分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルま
たはその塩の機能(例えば、細胞刺激活性またはソマト
スタチン分泌調節活性など)を促進する化合物もしくは
その塩(以下、促進剤と略記する場合がある)、または
本発明のレセプター蛋白質もしくはその塩またはその部
分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルま
たはその塩の機能を阻害する化合物(以下、阻害剤と略
記する場合がある)のスクリーニング方法を提供し、よ
り具体的には、例えば、(3)本発明のポリペプチドも
しくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、
その部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエス
テルまたはその塩および本発明のレセプター蛋白質もし
くはその塩またはその部分ペプチドもしくはそのアミド
もしくはそのエステルまたはその塩(具体的には、配列
番号:37で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質
的に同一のアミノ酸配列を含有する蛋白質またはその
塩、またはその部分ペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩)を用いることを特徴とす
る本発明のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはそ
のエステルまたはその塩、その部分ペプチドもしくはそ
のアミドもしくはそのエステルまたはその塩、または本
発明のレセプター蛋白質もしくはその塩またはその部分
ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまた
はその塩の機能(例えば、細胞刺激活性またはソマトス
タチン分泌調節活性など)を促進する化合物もしくはそ
の塩(以下、促進剤と略記する場合がある)、または本
発明のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエ
ステルまたはその塩、その部分ペプチドもしくはそのア
ミドもしくはそのエステルまたはその塩、または本発明
のレセプター蛋白質もしくはその塩またはその部分ペプ
チドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはそ
の塩の機能(例えば、細胞刺激活性またはソマトスタチ
ン分泌調節活性など)を阻害する化合物(以下、阻害剤
と略記する場合がある)のスクリーニング方法を提供
し、
ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまた
はその塩、その部分ペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩を用いることを特徴とする
本発明のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはその
エステルまたはその塩、その部分ペプチドもしくはその
アミドもしくはそのエステルまたはその塩の機能(例え
ば、細胞刺激活性またはソマトスタチン分泌調節活性な
ど)を促進する化合物もしくはその塩(以下、促進剤と
略記する場合がある)、または本発明のポリペプチドも
しくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、
その部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエス
テルまたはその塩の機能を阻害する化合物(以下、阻害
剤と略記する場合がある)のスクリーニング方法を提供
し、また、(2)本発明のレセプター蛋白質もしくはそ
の塩またはその部分ペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩を用いることを特徴とする
本発明のレセプター蛋白質もしくはその塩またはその部
分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルま
たはその塩の機能(例えば、細胞刺激活性またはソマト
スタチン分泌調節活性など)を促進する化合物もしくは
その塩(以下、促進剤と略記する場合がある)、または
本発明のレセプター蛋白質もしくはその塩またはその部
分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルま
たはその塩の機能を阻害する化合物(以下、阻害剤と略
記する場合がある)のスクリーニング方法を提供し、よ
り具体的には、例えば、(3)本発明のポリペプチドも
しくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、
その部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエス
テルまたはその塩および本発明のレセプター蛋白質もし
くはその塩またはその部分ペプチドもしくはそのアミド
もしくはそのエステルまたはその塩(具体的には、配列
番号:37で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質
的に同一のアミノ酸配列を含有する蛋白質またはその
塩、またはその部分ペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩)を用いることを特徴とす
る本発明のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはそ
のエステルまたはその塩、その部分ペプチドもしくはそ
のアミドもしくはそのエステルまたはその塩、または本
発明のレセプター蛋白質もしくはその塩またはその部分
ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまた
はその塩の機能(例えば、細胞刺激活性またはソマトス
タチン分泌調節活性など)を促進する化合物もしくはそ
の塩(以下、促進剤と略記する場合がある)、または本
発明のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエ
ステルまたはその塩、その部分ペプチドもしくはそのア
ミドもしくはそのエステルまたはその塩、または本発明
のレセプター蛋白質もしくはその塩またはその部分ペプ
チドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはそ
の塩の機能(例えば、細胞刺激活性またはソマトスタチ
ン分泌調節活性など)を阻害する化合物(以下、阻害剤
と略記する場合がある)のスクリーニング方法を提供
し、
【0051】(3)(i)本発明のポリペプチドもしく
はそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、その
部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステル
またはその塩に本発明のレセプター蛋白質もしくはその
塩またはその部分ペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩(具体的には、配列番号:3
7で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一
のアミノ酸配列を含有する蛋白質またはその塩、または
その部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエス
テルまたはその塩)を接触させた場合と、(ii)本発明
のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステ
ルまたはその塩、その部分ペプチドもしくはそのアミド
もしくはそのエステルまたはその塩に本発明のレセプタ
ー蛋白質もしくはその塩またはその部分ペプチドもしく
はそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩(具体
的には、配列番号:37で表されるアミノ酸配列と同一
もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する蛋白質
またはその塩、またはその部分ペプチドもしくはそのア
ミドもしくはそのエステルまたはその塩)および試験化
合物を接触させた場合における、本発明のポリペプチド
もしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその
塩、その部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはその
エステルまたはその塩の活性を測定し、比較することを
特徴とする本発明のポリペプチドもしくはそのアミドも
しくはそのエステルまたはその塩、その部分ペプチドも
しくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、
または本発明のレセプター蛋白質もしくはその塩または
その部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエス
テルまたはその塩の機能(例えば、細胞刺激活性または
ソマトスタチン分泌調節活性など)を促進する化合物も
しくはその塩(以下、促進剤と略記する場合がある)、
または本発明のポリペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩、その部分ペプチドもしく
はそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、また
は本発明のレセプター蛋白質もしくはその塩またはその
部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステル
またはその塩の機能(例えば、細胞刺激活性またはソマ
トスタチン分泌調節活性など)を阻害する化合物(以
下、阻害剤と略記する場合がある)のスクリーニング方
法などを提供する。具体的には、上記スクリーニング方
法においては、例えば、(i)と(ii)の場合におけ
る、本発明のポリペプチドおよび試験化合物の細胞刺激
活性または本発明のポリペプチドおよび試験化合物の本
発明のレセプター蛋白質に対する結合量などを測定し
て、比較することを特徴とするものである。本発明のポ
リペプチドの細胞刺激活性などは、自体公知の方法、例
えば、Dockray, G.J. et al., Nature ,305, 328-330,
1983, Fukusumi, S., et al., Biochem. Biophys. Res.
Commun., 232, 157-163, 1997, Hinuma, S., et al.,
Nature, 393, 272-276, 1998, Tatemoto, K., et al. B
iochem. Biophys. Res. Commun., 251, 471-476, 1998.
などに記載の方法あるいはそれに準じる方法などに従っ
て測定することができる。
はそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、その
部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステル
またはその塩に本発明のレセプター蛋白質もしくはその
塩またはその部分ペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩(具体的には、配列番号:3
7で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一
のアミノ酸配列を含有する蛋白質またはその塩、または
その部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエス
テルまたはその塩)を接触させた場合と、(ii)本発明
のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステ
ルまたはその塩、その部分ペプチドもしくはそのアミド
もしくはそのエステルまたはその塩に本発明のレセプタ
ー蛋白質もしくはその塩またはその部分ペプチドもしく
はそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩(具体
的には、配列番号:37で表されるアミノ酸配列と同一
もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する蛋白質
またはその塩、またはその部分ペプチドもしくはそのア
ミドもしくはそのエステルまたはその塩)および試験化
合物を接触させた場合における、本発明のポリペプチド
もしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその
塩、その部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはその
エステルまたはその塩の活性を測定し、比較することを
特徴とする本発明のポリペプチドもしくはそのアミドも
しくはそのエステルまたはその塩、その部分ペプチドも
しくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、
または本発明のレセプター蛋白質もしくはその塩または
その部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエス
テルまたはその塩の機能(例えば、細胞刺激活性または
ソマトスタチン分泌調節活性など)を促進する化合物も
しくはその塩(以下、促進剤と略記する場合がある)、
または本発明のポリペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩、その部分ペプチドもしく
はそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、また
は本発明のレセプター蛋白質もしくはその塩またはその
部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステル
またはその塩の機能(例えば、細胞刺激活性またはソマ
トスタチン分泌調節活性など)を阻害する化合物(以
下、阻害剤と略記する場合がある)のスクリーニング方
法などを提供する。具体的には、上記スクリーニング方
法においては、例えば、(i)と(ii)の場合におけ
る、本発明のポリペプチドおよび試験化合物の細胞刺激
活性または本発明のポリペプチドおよび試験化合物の本
発明のレセプター蛋白質に対する結合量などを測定し
て、比較することを特徴とするものである。本発明のポ
リペプチドの細胞刺激活性などは、自体公知の方法、例
えば、Dockray, G.J. et al., Nature ,305, 328-330,
1983, Fukusumi, S., et al., Biochem. Biophys. Res.
Commun., 232, 157-163, 1997, Hinuma, S., et al.,
Nature, 393, 272-276, 1998, Tatemoto, K., et al. B
iochem. Biophys. Res. Commun., 251, 471-476, 1998.
などに記載の方法あるいはそれに準じる方法などに従っ
て測定することができる。
【0052】本発明のポリペプチドおよび試験化合物の
本発明のレセプター蛋白質に対する結合量は、後述の
「本発明のレセプター蛋白質に対するリガンド(アゴニ
スト)の決定」に記載した方法に準じて測定することが
できる。試験化合物としては、例えば、ペプチド、タン
パク、非ペプチド性化合物、合成化合物、発酵生産物、
細胞抽出液、植物抽出液、動物組織抽出液などがあげら
れ、これら化合物は新規な化合物であってもよいし、公
知の化合物であってもよい。上記のスクリーニング方法
を実施するには、本発明のポリペプチドを、スクリーニ
ングに適したバッファーに懸濁することにより本発明の
ポリペプチドの標品を調製する。バッファーには、pH
約4〜10(望ましくは、pH約6〜8)のリン酸バッ
ファー、トリス−塩酸バッファーなどの、本発明のポリ
ペプチドと本発明のレセプター蛋白質との反応を阻害し
ないバッファーであればいずれでもよい。例えば、上記
(ii)の場合における細胞刺激活性などが上記(i)の
場合に比べて、約20%以上、好ましくは30%以上、
より好ましくは約50%以上上昇させる試験化合物を本
発明のポリペプチドの細胞刺激活性などを促進する化合
物として、一方、上記(ii)の場合における細胞刺激活
性などが上記(i)の場合に比べて、約20%以上、好
ましくは30%以上、より好ましくは約50%以上阻害
する試験化合物を本発明のポリペプチドの細胞刺激活性
などを阻害する化合物として選択することができる。ま
た、これらの試験を行う前に、後述の「本発明のレセプ
ター蛋白質に対するリガンド(アゴニスト)の決定」に
記載した〜の方法またはそれに準じた方法により試
験を行い、試験化合物が本発明のレセプター蛋白質に結
合することを確認することが好ましい。さらに、上記の
試験化合物が本発明のポリペプチドの活性を促進または
阻害する化合物またはその塩であることを判断する一つ
の指標としては、本発明のレセプター蛋白質と本発明の
ポリペプチドまたはその部分ペプチドの標識体との結合
を阻害する活性があげられる。例えば,Hosoya, M. et a
l. Biochem. Biophys. Res. Commun. 194(1), 133-143,
1993に記載されているような結合試験系において、1
×10-2M以下の濃度で標識体の結合を10%以上阻害する
試験化合物は本発明のポリペプチドの活性を促進または
阻害する化合物またはその塩である可能性が高いと考え
られる。但し、結合阻害活性は標識体の結合をもとに測
定した相対的な値であるため、上記の試験化合物が本発
明のポリペプチドの活性を促進または阻害する化合物ま
たはその塩であることを判断する上で必須ではない。
本発明のレセプター蛋白質に対する結合量は、後述の
「本発明のレセプター蛋白質に対するリガンド(アゴニ
スト)の決定」に記載した方法に準じて測定することが
できる。試験化合物としては、例えば、ペプチド、タン
パク、非ペプチド性化合物、合成化合物、発酵生産物、
細胞抽出液、植物抽出液、動物組織抽出液などがあげら
れ、これら化合物は新規な化合物であってもよいし、公
知の化合物であってもよい。上記のスクリーニング方法
を実施するには、本発明のポリペプチドを、スクリーニ
ングに適したバッファーに懸濁することにより本発明の
ポリペプチドの標品を調製する。バッファーには、pH
約4〜10(望ましくは、pH約6〜8)のリン酸バッ
ファー、トリス−塩酸バッファーなどの、本発明のポリ
ペプチドと本発明のレセプター蛋白質との反応を阻害し
ないバッファーであればいずれでもよい。例えば、上記
(ii)の場合における細胞刺激活性などが上記(i)の
場合に比べて、約20%以上、好ましくは30%以上、
より好ましくは約50%以上上昇させる試験化合物を本
発明のポリペプチドの細胞刺激活性などを促進する化合
物として、一方、上記(ii)の場合における細胞刺激活
性などが上記(i)の場合に比べて、約20%以上、好
ましくは30%以上、より好ましくは約50%以上阻害
する試験化合物を本発明のポリペプチドの細胞刺激活性
などを阻害する化合物として選択することができる。ま
た、これらの試験を行う前に、後述の「本発明のレセプ
ター蛋白質に対するリガンド(アゴニスト)の決定」に
記載した〜の方法またはそれに準じた方法により試
験を行い、試験化合物が本発明のレセプター蛋白質に結
合することを確認することが好ましい。さらに、上記の
試験化合物が本発明のポリペプチドの活性を促進または
阻害する化合物またはその塩であることを判断する一つ
の指標としては、本発明のレセプター蛋白質と本発明の
ポリペプチドまたはその部分ペプチドの標識体との結合
を阻害する活性があげられる。例えば,Hosoya, M. et a
l. Biochem. Biophys. Res. Commun. 194(1), 133-143,
1993に記載されているような結合試験系において、1
×10-2M以下の濃度で標識体の結合を10%以上阻害する
試験化合物は本発明のポリペプチドの活性を促進または
阻害する化合物またはその塩である可能性が高いと考え
られる。但し、結合阻害活性は標識体の結合をもとに測
定した相対的な値であるため、上記の試験化合物が本発
明のポリペプチドの活性を促進または阻害する化合物ま
たはその塩であることを判断する上で必須ではない。
【0053】本発明のスクリーニング用キットは、本発
明のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエス
テルまたはその塩、部分ペプチドもしくはそのアミドも
しくはそのエステルまたはその塩を含有するものであ
る。本発明のスクリーニング用キットは本発明のポリペ
プチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまたは
その塩、その部分ペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩の受容体、即ち、本発明のレ
セプター蛋白質もしくはその塩またはその部分ペプチド
もしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩
(具体的には、配列番号:37で表されるアミノ酸配列
と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する
蛋白質またはその塩、またはその部分ペプチドもしくは
そのアミドもしくはそのエステルまたはその塩)をさら
に含有するものが好ましい。本発明のスクリーニング用
キットの例としては、次のものが挙げられる。
明のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエス
テルまたはその塩、部分ペプチドもしくはそのアミドも
しくはそのエステルまたはその塩を含有するものであ
る。本発明のスクリーニング用キットは本発明のポリペ
プチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまたは
その塩、その部分ペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩の受容体、即ち、本発明のレ
セプター蛋白質もしくはその塩またはその部分ペプチド
もしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩
(具体的には、配列番号:37で表されるアミノ酸配列
と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する
蛋白質またはその塩、またはその部分ペプチドもしくは
そのアミドもしくはそのエステルまたはその塩)をさら
に含有するものが好ましい。本発明のスクリーニング用
キットの例としては、次のものが挙げられる。
【0054】1.スクリーニング用試薬 測定用緩衝液および洗浄用緩衝液 Hanks' Balanced Salt Solution(ギブコ社製)に、0.
05%のウシ血清アルブミン(シグマ社製)を加えたも
の。孔径0.45μmのフィルターで濾過滅菌し、4℃
で保存するか、あるいは用時調製しても良い。 レセプター標品 本発明のレセプター蛋白質を発現させたCHO細胞を、
12穴プレートに5×105個/穴で継代し、37℃、
5%CO2、95%airで2日間培養したもの。 標識リガンド 市販の〔3H〕、〔125I〕、〔14C〕、〔35S〕などで
標識した本発明のポリペプチドもしくはそのアミドもし
くはそのエステル、またはその部分ペプチドもしくはそ
のアミドもしくはそのエステルの水溶液の状態のものを
4℃あるいは−20℃にて保存し、用時に測定用緩衝液
にて1μMに希釈する。 リガンド標準液 本発明のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはその
エステル、またはその部分ペプチドもしくはそのアミド
もしくはそのエステルを0.1%ウシ血清アルブミン
(シグマ社製)を含むPBSで1mMとなるように溶解
し、−20℃で保存する。
05%のウシ血清アルブミン(シグマ社製)を加えたも
の。孔径0.45μmのフィルターで濾過滅菌し、4℃
で保存するか、あるいは用時調製しても良い。 レセプター標品 本発明のレセプター蛋白質を発現させたCHO細胞を、
12穴プレートに5×105個/穴で継代し、37℃、
5%CO2、95%airで2日間培養したもの。 標識リガンド 市販の〔3H〕、〔125I〕、〔14C〕、〔35S〕などで
標識した本発明のポリペプチドもしくはそのアミドもし
くはそのエステル、またはその部分ペプチドもしくはそ
のアミドもしくはそのエステルの水溶液の状態のものを
4℃あるいは−20℃にて保存し、用時に測定用緩衝液
にて1μMに希釈する。 リガンド標準液 本発明のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはその
エステル、またはその部分ペプチドもしくはそのアミド
もしくはそのエステルを0.1%ウシ血清アルブミン
(シグマ社製)を含むPBSで1mMとなるように溶解
し、−20℃で保存する。
【0055】2.測定法 12穴組織培養用プレートにて培養した本発明のレセ
プター蛋白質発現CHO細胞を、測定用緩衝液1mlで
2回洗浄した後、490μlの測定用緩衝液を各穴に加
える。 10-3〜10-10Mの試験化合物溶液を5μl加えた
後、標識リガンドを5μl加え、室温にて1時間反応さ
せる。非特異的結合量を知るためには試験化合物の代わ
りに10-3Mのリガンドを5μl加えておく。 反応液を除去し、1mlの洗浄用緩衝液で3回洗浄す
る。細胞に結合した標識リガンドを0.2N NaOH
−1%SDSで溶解し、4mlの液体シンチレーターA
(和光純薬製)と混合する。 液体シンチレーションカウンター(ベックマン社製)
を用いて放射活性を測定し、Percent Maximum Binding
(PMB)を次の式〔数1〕で求める。 〔数1〕 PMB=[(B−NSB)/(B0−NSB)]×10
0 PMB:Percent Maximum Binding B :検体を加えた時の値 NSB:Non-specific Binding(非特異的結合量) B0 :最大結合量 本発明のスクリーニング方法またはスクリーニング用キ
ットを用いて得られる化合物またはその塩は、上記した
試験化合物、例えば、ペプチド、タンパク、非ペプチド
性化合物、合成化合物、発酵生産物、細胞抽出液、植物
抽出液、動物組織抽出液、血漿などから選ばれた化合物
であり、本発明のポリペプチドの機能(例、細胞刺激活
性またはソマトスタチン分泌調節活性など)を促進また
は阻害する化合物である。該化合物の塩としては、前記
した本発明のポリペプチドの塩と同様のものが用いられ
る。
プター蛋白質発現CHO細胞を、測定用緩衝液1mlで
2回洗浄した後、490μlの測定用緩衝液を各穴に加
える。 10-3〜10-10Mの試験化合物溶液を5μl加えた
後、標識リガンドを5μl加え、室温にて1時間反応さ
せる。非特異的結合量を知るためには試験化合物の代わ
りに10-3Mのリガンドを5μl加えておく。 反応液を除去し、1mlの洗浄用緩衝液で3回洗浄す
る。細胞に結合した標識リガンドを0.2N NaOH
−1%SDSで溶解し、4mlの液体シンチレーターA
(和光純薬製)と混合する。 液体シンチレーションカウンター(ベックマン社製)
を用いて放射活性を測定し、Percent Maximum Binding
(PMB)を次の式〔数1〕で求める。 〔数1〕 PMB=[(B−NSB)/(B0−NSB)]×10
0 PMB:Percent Maximum Binding B :検体を加えた時の値 NSB:Non-specific Binding(非特異的結合量) B0 :最大結合量 本発明のスクリーニング方法またはスクリーニング用キ
ットを用いて得られる化合物またはその塩は、上記した
試験化合物、例えば、ペプチド、タンパク、非ペプチド
性化合物、合成化合物、発酵生産物、細胞抽出液、植物
抽出液、動物組織抽出液、血漿などから選ばれた化合物
であり、本発明のポリペプチドの機能(例、細胞刺激活
性またはソマトスタチン分泌調節活性など)を促進また
は阻害する化合物である。該化合物の塩としては、前記
した本発明のポリペプチドの塩と同様のものが用いられ
る。
【0056】本発明のスクリーニング方法またはスクリ
ーニング用キットを用いて得られる化合物を上述の治療
・予防剤として使用する場合、常套手段に従って実施す
ることができる。例えば、前記した本発明のポリペプチ
ドを含有する医薬と同様にして、錠剤、カプセル剤、エ
リキシル剤、マイクロカプセル剤、無菌性溶液、懸濁液
剤などとすることができる。このようにして得られる製
剤は安全で低毒性であるので、例えば、ヒトまたは温血
動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、ヒツジ、ブ
タ、ウシ、ウマ、トリ、ネコ、イヌ、サル、など)に対
して投与することができる。該化合物またはその塩の投
与量は、その作用、対象疾患、投与対象、投与ルートな
どにより差異はあるが、例えば、本発明のポリペプチド
の機能を促進する化合物を経口投与する場合、一般的に
成人(体重60kgとして)においては、一日につき該
化合物を約0.1〜100mg、好ましくは約1.0〜
50mg、より好ましくは約1.0〜20mg投与す
る。非経口的に投与する場合は、該化合物の1回投与量
は投与対象、対象疾患などによっても異なるが、例え
ば、本発明のポリペプチドの機能を促進する化合物を注
射剤の形で通常成人(60kgとして)に投与する場
合、一日につき該化合物を約0.01〜30mg程度、
好ましくは約0.1〜20mg程度、より好ましくは約
0.1〜10mg程度を静脈注射により投与するのが好
都合である。他の動物の場合も、60kg当たりに換算
した量を投与することができる。
ーニング用キットを用いて得られる化合物を上述の治療
・予防剤として使用する場合、常套手段に従って実施す
ることができる。例えば、前記した本発明のポリペプチ
ドを含有する医薬と同様にして、錠剤、カプセル剤、エ
リキシル剤、マイクロカプセル剤、無菌性溶液、懸濁液
剤などとすることができる。このようにして得られる製
剤は安全で低毒性であるので、例えば、ヒトまたは温血
動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、ヒツジ、ブ
タ、ウシ、ウマ、トリ、ネコ、イヌ、サル、など)に対
して投与することができる。該化合物またはその塩の投
与量は、その作用、対象疾患、投与対象、投与ルートな
どにより差異はあるが、例えば、本発明のポリペプチド
の機能を促進する化合物を経口投与する場合、一般的に
成人(体重60kgとして)においては、一日につき該
化合物を約0.1〜100mg、好ましくは約1.0〜
50mg、より好ましくは約1.0〜20mg投与す
る。非経口的に投与する場合は、該化合物の1回投与量
は投与対象、対象疾患などによっても異なるが、例え
ば、本発明のポリペプチドの機能を促進する化合物を注
射剤の形で通常成人(60kgとして)に投与する場
合、一日につき該化合物を約0.01〜30mg程度、
好ましくは約0.1〜20mg程度、より好ましくは約
0.1〜10mg程度を静脈注射により投与するのが好
都合である。他の動物の場合も、60kg当たりに換算
した量を投与することができる。
【0057】一方、本発明のポリペプチドの機能を阻害
する化合物を経口投与する場合、一般的に成人(体重6
0kgとして)においては、一日につき該化合物を約
0.1〜100mg、好ましくは約1.0〜50mg、
より好ましくは約1.0〜20mg投与する。非経口的
に投与する場合は、該化合物の1回投与量は投与対象、
対象疾患などによっても異なるが、例えば、本発明のポ
リペプチドの機能を阻害する化合物を注射剤の形で通常
成人(60kgとして)に投与する場合、一日につき該
化合物を約0.01〜30mg程度、好ましくは約0.
1〜20mg程度、より好ましくは約0.1〜10mg
程度を静脈注射により投与するのが好都合である。他の
動物の場合も、60kg当たりに換算した量を投与する
ことができる。 (3)本発明のポリペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩、その部分ペプチドもしく
はそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、およ
び本発明のレセプター蛋白質もしくはその塩またはその
部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステル
またはその塩の定量 本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質
に対する抗体(以下、本発明の抗体と略記する場合があ
る)は、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプタ
ー蛋白質を特異的に認識することができるので、被検液
中の本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋
白質の定量、特にサンドイッチ免疫測定法による定量な
どに使用することができる。
する化合物を経口投与する場合、一般的に成人(体重6
0kgとして)においては、一日につき該化合物を約
0.1〜100mg、好ましくは約1.0〜50mg、
より好ましくは約1.0〜20mg投与する。非経口的
に投与する場合は、該化合物の1回投与量は投与対象、
対象疾患などによっても異なるが、例えば、本発明のポ
リペプチドの機能を阻害する化合物を注射剤の形で通常
成人(60kgとして)に投与する場合、一日につき該
化合物を約0.01〜30mg程度、好ましくは約0.
1〜20mg程度、より好ましくは約0.1〜10mg
程度を静脈注射により投与するのが好都合である。他の
動物の場合も、60kg当たりに換算した量を投与する
ことができる。 (3)本発明のポリペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩、その部分ペプチドもしく
はそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩、およ
び本発明のレセプター蛋白質もしくはその塩またはその
部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステル
またはその塩の定量 本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質
に対する抗体(以下、本発明の抗体と略記する場合があ
る)は、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプタ
ー蛋白質を特異的に認識することができるので、被検液
中の本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋
白質の定量、特にサンドイッチ免疫測定法による定量な
どに使用することができる。
【0058】すなわち、本発明は、(i)本発明の抗体
と、被検液および標識化された本発明のポリペプチドま
たは本発明のレセプター蛋白質とを競合的に反応させ、
該抗体に結合した標識化された本発明のポリペプチドま
たは本発明のレセプター蛋白質の割合を測定することを
特徴とする被検液中の本発明のポリペプチドまたは本発
明のレセプター蛋白質の定量法、および(ii)被検液と
担体上に不溶化した本発明の抗体および標識化された本
発明の別の抗体とを同時あるいは連続的に反応させたの
ち、不溶化担体上の標識剤の活性を測定することを特徴
とする被検液中の本発明のポリペプチドまたは本発明の
レセプター蛋白質の定量法を提供する。上記(ii)の定
量法においては、一方の抗体が本発明のポリペプチドま
たは本発明のレセプター蛋白質のN端部を認識する抗体
で、他方の抗体が本発明のポリペプチドまたは本発明の
レセプター蛋白質のC端部に反応する抗体であることが
望ましい。また、本発明のポリペプチドまたは本発明の
レセプター蛋白質に対するモノクローナル抗体を用いて
本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質
の定量を行うことができるほか、組織染色等による検出
を行なうこともできる。これらの目的には、抗体分子そ
のものを用いてもよく、また、抗体分子のF(ab')2、
Fab'、あるいはFab画分を用いてもよい。本発明
の抗体を用いる本発明のポリペプチドまたは本発明のレ
セプター蛋白質の定量法は、 特に制限されるべきもの
ではなく、被測定液中の抗原量(例えば、ポリペプチド
量)に対応した抗体、抗原もしくは抗体−抗原複合体の
量を化学的または物理的手段により検出し、これを既知
量の抗原を含む標準液を用いて作製した標準曲線より算
出する測定法であれば、いずれの測定法を用いてもよ
い。例えば、ネフロメトリー、競合法、イムノメトリッ
ク法およびサンドイッチ法が好適に用いられるが、感
度、特異性の点で、後述するサンドイッチ法を用いるの
が特に好ましい。
と、被検液および標識化された本発明のポリペプチドま
たは本発明のレセプター蛋白質とを競合的に反応させ、
該抗体に結合した標識化された本発明のポリペプチドま
たは本発明のレセプター蛋白質の割合を測定することを
特徴とする被検液中の本発明のポリペプチドまたは本発
明のレセプター蛋白質の定量法、および(ii)被検液と
担体上に不溶化した本発明の抗体および標識化された本
発明の別の抗体とを同時あるいは連続的に反応させたの
ち、不溶化担体上の標識剤の活性を測定することを特徴
とする被検液中の本発明のポリペプチドまたは本発明の
レセプター蛋白質の定量法を提供する。上記(ii)の定
量法においては、一方の抗体が本発明のポリペプチドま
たは本発明のレセプター蛋白質のN端部を認識する抗体
で、他方の抗体が本発明のポリペプチドまたは本発明の
レセプター蛋白質のC端部に反応する抗体であることが
望ましい。また、本発明のポリペプチドまたは本発明の
レセプター蛋白質に対するモノクローナル抗体を用いて
本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質
の定量を行うことができるほか、組織染色等による検出
を行なうこともできる。これらの目的には、抗体分子そ
のものを用いてもよく、また、抗体分子のF(ab')2、
Fab'、あるいはFab画分を用いてもよい。本発明
の抗体を用いる本発明のポリペプチドまたは本発明のレ
セプター蛋白質の定量法は、 特に制限されるべきもの
ではなく、被測定液中の抗原量(例えば、ポリペプチド
量)に対応した抗体、抗原もしくは抗体−抗原複合体の
量を化学的または物理的手段により検出し、これを既知
量の抗原を含む標準液を用いて作製した標準曲線より算
出する測定法であれば、いずれの測定法を用いてもよ
い。例えば、ネフロメトリー、競合法、イムノメトリッ
ク法およびサンドイッチ法が好適に用いられるが、感
度、特異性の点で、後述するサンドイッチ法を用いるの
が特に好ましい。
【0059】標識物質を用いる測定法に用いられる標識
剤としては、例えば、放射性同位元素、酵素、蛍光物
質、発光物質などが用いられる。放射性同位元素として
は、例えば、〔125I〕、〔131I〕、〔3H〕、
〔14C〕などが用いられる。上記酵素としては、安定で
比活性の大きなものが好ましく、例えば、β−ガラクト
シダーゼ、β−グルコシダーゼ、アルカリフォスファタ
ーゼ、パーオキシダーゼ、リンゴ酸脱水素酵素などが用
いられる。蛍光物質としては、例えば、フルオレスカミ
ン、フルオレッセンイソチオシアネートなどが用いられ
る。発光物質としては、例えば、ルミノール、ルミノー
ル誘導体、ルシフェリン、ルシゲニンなどが用いられ
る。さらに、抗体あるいは抗原と標識剤との結合にビオ
チン−アビジン系を用いることもできる。抗原あるいは
抗体の不溶化に当っては、物理吸着を用いてもよく、ま
た通常ポリペプチドあるいは酵素等を不溶化、固定化す
るのに用いられる化学結合を用いる方法でもよい。担体
としては、アガロース、デキストラン、セルロースなど
の不溶性多糖類、ポリスチレン、ポリアクリルアミド、
シリコン等の合成樹脂、あるいはガラス等があげられ
る。サンドイッチ法においては不溶化した本発明のモノ
クローナル抗体に被検液を反応させ(1次反応)、さら
に標識化した別の本発明のモノクローナル抗体を反応さ
せ(2次反応)たのち、不溶化担体上の標識剤の活性を
測定することにより被検液中の本発明のポリペプチド量
または本発明のレセプター蛋白質量を定量することがで
きる。1次反応と2次反応は逆の順序に行っても、ま
た、同時に行なってもよいし時間をずらして行なっても
よい。標識化剤および不溶化の方法は前記のそれらに準
じることができる。また、サンドイッチ法による免疫測
定法において、固相用抗体あるいは標識用抗体に用いら
れる抗体は必ずしも1種類である必要はなく、測定感度
を向上させる等の目的で2種類以上の抗体の混合物を用
いてもよい。
剤としては、例えば、放射性同位元素、酵素、蛍光物
質、発光物質などが用いられる。放射性同位元素として
は、例えば、〔125I〕、〔131I〕、〔3H〕、
〔14C〕などが用いられる。上記酵素としては、安定で
比活性の大きなものが好ましく、例えば、β−ガラクト
シダーゼ、β−グルコシダーゼ、アルカリフォスファタ
ーゼ、パーオキシダーゼ、リンゴ酸脱水素酵素などが用
いられる。蛍光物質としては、例えば、フルオレスカミ
ン、フルオレッセンイソチオシアネートなどが用いられ
る。発光物質としては、例えば、ルミノール、ルミノー
ル誘導体、ルシフェリン、ルシゲニンなどが用いられ
る。さらに、抗体あるいは抗原と標識剤との結合にビオ
チン−アビジン系を用いることもできる。抗原あるいは
抗体の不溶化に当っては、物理吸着を用いてもよく、ま
た通常ポリペプチドあるいは酵素等を不溶化、固定化す
るのに用いられる化学結合を用いる方法でもよい。担体
としては、アガロース、デキストラン、セルロースなど
の不溶性多糖類、ポリスチレン、ポリアクリルアミド、
シリコン等の合成樹脂、あるいはガラス等があげられ
る。サンドイッチ法においては不溶化した本発明のモノ
クローナル抗体に被検液を反応させ(1次反応)、さら
に標識化した別の本発明のモノクローナル抗体を反応さ
せ(2次反応)たのち、不溶化担体上の標識剤の活性を
測定することにより被検液中の本発明のポリペプチド量
または本発明のレセプター蛋白質量を定量することがで
きる。1次反応と2次反応は逆の順序に行っても、ま
た、同時に行なってもよいし時間をずらして行なっても
よい。標識化剤および不溶化の方法は前記のそれらに準
じることができる。また、サンドイッチ法による免疫測
定法において、固相用抗体あるいは標識用抗体に用いら
れる抗体は必ずしも1種類である必要はなく、測定感度
を向上させる等の目的で2種類以上の抗体の混合物を用
いてもよい。
【0060】本発明のサンドイッチ法による本発明のポ
リペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質の測定法に
おいては、1次反応と2次反応に用いられる本発明のモ
ノクローナル抗体は、本発明のポリペプチドまたは本発
明のレセプター蛋白質の結合する部位が相異なる抗体が
好ましく用いられる。すなわち、1次反応および2次反
応に用いられる抗体は、例えば、2次反応で用いられる
抗体が、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプタ
ー蛋白質のC端部を認識する場合、1次反応で用いられ
る抗体は、好ましくはC端部以外、例えばN端部を認識
する抗体が用いられる。本発明のモノクローナル抗体を
サンドイッチ法以外の測定システム、例えば、競合法、
イムノメトリック法あるいはネフロメトリーなどに用い
ることができる。競合法では、被検液中の抗原と標識抗
原とを抗体に対して競合的に反応させたのち、未反応の
標識抗原(F)と、抗体と結合した標識抗原(B)とを
分離し(B/F分離)、B,Fいずれかの標識量を測定
し、被検液中の抗原量を定量する。本反応法には、抗体
として可溶性抗体を用い、B/F分離をポリエチレング
リコール、前記抗体に対する第2抗体などを用いる液相
法、および、第1抗体として固相化抗体を用いるか、あ
るいは、第1抗体は可溶性のものを用い第2抗体として
固相化抗体を用いる固相化法とが用いられる。イムノメ
トリック法では、被検液中の抗原と固相化抗原とを一定
量の標識化抗体に対して競合反応させた後固相と液相を
分離するか、あるいは、被検液中の抗原と過剰量の標識
化抗体とを反応させ、次に固相化抗原を加え未反応の標
識化抗体を固相に結合させたのち、固相と液相を分離す
る。次に、いずれかの相の標識量を測定し被検液中の抗
原量を定量する。また、ネフロメトリーでは、ゲル内あ
るいは溶液中で抗原抗体反応の結果生じた不溶性の沈降
物の量を測定する。被検液中の抗原量が僅かであり、少
量の沈降物しか得られない場合にもレーザーの散乱を利
用するレーザーネフロメトリーなどが好適に用いられ
る。これら個々の免疫学的測定法を本発明の定量方法に
適用するにあたっては、特別の条件、操作等の設定は必
要とされない。それぞれの方法における通常の条件、操
作法に当業者の通常の技術的配慮を加えて本発明のポリ
ペプチドの測定系を構築すればよい。これらの一般的な
技術手段の詳細については、総説、成書などを参照する
ことができる。例えば、入江 寛編「ラジオイムノアッ
セイ〕(講談社、昭和49年発行)、入江 寛編「続ラ
ジオイムノアッセイ〕(講談社、昭和54年発行)、石
川栄治ら編「酵素免疫測定法」(医学書院、昭和53年
発行)、石川栄治ら編「酵素免疫測定法」(第2版)
(医学書院、昭和57年発行)、石川栄治ら編「酵素免
疫測定法」(第3版)(医学書院、昭和62年発行)、
「Methods in ENZYMOLOGY」Vol. 70(Immunochemical Tec
hniques(Part A))、 同書 Vol. 73(Immunochemical Tec
hniques(Part B))、 同書 Vol. 74(Immunochemical Tec
hniques(Part C))、 同書 Vol. 84(Immunochemical Tec
hniques(Part D:Selected Immunoassays))、 同書 Vol.
92(Immunochemical Techniques(Part E:Monoclonal An
tibodies and General Immunoassay Methods))、 同書
Vol. 121(Immunochemical Techniques(Part I:Hybridom
a Technology and Monoclonal Antibodies))(以上、ア
カデミックプレス社発行)などを参照することができ
る。以上のようにして、本発明の抗体を用いることによ
って、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター
蛋白質を感度良く定量することができる。
リペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質の測定法に
おいては、1次反応と2次反応に用いられる本発明のモ
ノクローナル抗体は、本発明のポリペプチドまたは本発
明のレセプター蛋白質の結合する部位が相異なる抗体が
好ましく用いられる。すなわち、1次反応および2次反
応に用いられる抗体は、例えば、2次反応で用いられる
抗体が、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプタ
ー蛋白質のC端部を認識する場合、1次反応で用いられ
る抗体は、好ましくはC端部以外、例えばN端部を認識
する抗体が用いられる。本発明のモノクローナル抗体を
サンドイッチ法以外の測定システム、例えば、競合法、
イムノメトリック法あるいはネフロメトリーなどに用い
ることができる。競合法では、被検液中の抗原と標識抗
原とを抗体に対して競合的に反応させたのち、未反応の
標識抗原(F)と、抗体と結合した標識抗原(B)とを
分離し(B/F分離)、B,Fいずれかの標識量を測定
し、被検液中の抗原量を定量する。本反応法には、抗体
として可溶性抗体を用い、B/F分離をポリエチレング
リコール、前記抗体に対する第2抗体などを用いる液相
法、および、第1抗体として固相化抗体を用いるか、あ
るいは、第1抗体は可溶性のものを用い第2抗体として
固相化抗体を用いる固相化法とが用いられる。イムノメ
トリック法では、被検液中の抗原と固相化抗原とを一定
量の標識化抗体に対して競合反応させた後固相と液相を
分離するか、あるいは、被検液中の抗原と過剰量の標識
化抗体とを反応させ、次に固相化抗原を加え未反応の標
識化抗体を固相に結合させたのち、固相と液相を分離す
る。次に、いずれかの相の標識量を測定し被検液中の抗
原量を定量する。また、ネフロメトリーでは、ゲル内あ
るいは溶液中で抗原抗体反応の結果生じた不溶性の沈降
物の量を測定する。被検液中の抗原量が僅かであり、少
量の沈降物しか得られない場合にもレーザーの散乱を利
用するレーザーネフロメトリーなどが好適に用いられ
る。これら個々の免疫学的測定法を本発明の定量方法に
適用するにあたっては、特別の条件、操作等の設定は必
要とされない。それぞれの方法における通常の条件、操
作法に当業者の通常の技術的配慮を加えて本発明のポリ
ペプチドの測定系を構築すればよい。これらの一般的な
技術手段の詳細については、総説、成書などを参照する
ことができる。例えば、入江 寛編「ラジオイムノアッ
セイ〕(講談社、昭和49年発行)、入江 寛編「続ラ
ジオイムノアッセイ〕(講談社、昭和54年発行)、石
川栄治ら編「酵素免疫測定法」(医学書院、昭和53年
発行)、石川栄治ら編「酵素免疫測定法」(第2版)
(医学書院、昭和57年発行)、石川栄治ら編「酵素免
疫測定法」(第3版)(医学書院、昭和62年発行)、
「Methods in ENZYMOLOGY」Vol. 70(Immunochemical Tec
hniques(Part A))、 同書 Vol. 73(Immunochemical Tec
hniques(Part B))、 同書 Vol. 74(Immunochemical Tec
hniques(Part C))、 同書 Vol. 84(Immunochemical Tec
hniques(Part D:Selected Immunoassays))、 同書 Vol.
92(Immunochemical Techniques(Part E:Monoclonal An
tibodies and General Immunoassay Methods))、 同書
Vol. 121(Immunochemical Techniques(Part I:Hybridom
a Technology and Monoclonal Antibodies))(以上、ア
カデミックプレス社発行)などを参照することができ
る。以上のようにして、本発明の抗体を用いることによ
って、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター
蛋白質を感度良く定量することができる。
【0061】さらには、本発明の抗体を用いて本発明の
ポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質の濃度を
定量することによって、本発明のポリペプチドまたは本
発明のレセプター蛋白質の濃度の減少または増加が検出
された場合、例えば、高血圧、自己免疫疾患、心不全、
白内障、緑内障、急性バクテリア髄膜炎,急性心筋梗
塞,急性膵炎,急性ウイルス脳炎,成人呼吸促迫症候
群,アルコール性肝炎,アルツハイマー病,喘息,動脈
硬化,アトピー性皮膚炎,バクテリア肺炎,膀胱がん,
骨折,乳がん,過食症,多食症,火傷治癒,子宮頸部が
ん,慢性リンパ性白血病,慢性骨髄性白血病,慢性膵
炎,肝硬変,大腸がん(結腸/直腸がん),クローン
病,痴呆,糖尿病性合併症,糖尿病性腎症,糖尿病性神
経障害,糖尿病性網膜症,胃炎,ヘリコバクター・ピロ
リ感染症,肝不全,A型肝炎,B型肝炎,C型肝炎,肝
炎,単純ヘルペスウイルス感染症,水痘帯状疱疹ウイル
ス感染症,ホジキン病,エイズ感染症,ヒトパピローマ
ウイルス感染症,高カルシウム血症,高コレステロール
血症,高グリセリド血症,高脂血症,感染症,インフル
エンザ感染症,インシュリン依存性糖尿病(I型),侵
襲性ブドウ状球菌感染症,悪性黒色腫,がん転移,多発
性骨髄腫,アレルギー性鼻炎,腎炎,非ホジキン性リン
パ腫,インシュリン非依存性糖尿病(II型),非小細胞
肺がん,臓器移植,骨関節炎,骨軟化症,骨減少症,骨
粗鬆症,卵巣がん,骨ペーチェット病,消化性潰瘍,末
梢血管疾患,前立腺がん,逆流性食道炎,腎不全,リウ
マチ関節炎,精神分裂症,敗血症,敗血症ショック,重
症全身性真菌感染症,小細胞肺がん,脊髄損傷,胃が
ん,全身性エリテマトーサス,一過性脳虚血発作,結
核,心弁膜症,血管性/多発梗塞痴呆,創傷治癒,不眠
症,関節炎、下垂体ホルモン分泌不全、瀕尿、尿毒症、
または神経変成疾患等の疾病である、または将来罹患す
る可能性が高いと診断することができる。また、本発明
のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質の濃度
の減少または増加が検出された場合、MACULAR EDEMA CY
STOID(嚢胞状黄斑浮腫)等の疾病である、または将来
罹患する可能性が高いと診断することができる。
ポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質の濃度を
定量することによって、本発明のポリペプチドまたは本
発明のレセプター蛋白質の濃度の減少または増加が検出
された場合、例えば、高血圧、自己免疫疾患、心不全、
白内障、緑内障、急性バクテリア髄膜炎,急性心筋梗
塞,急性膵炎,急性ウイルス脳炎,成人呼吸促迫症候
群,アルコール性肝炎,アルツハイマー病,喘息,動脈
硬化,アトピー性皮膚炎,バクテリア肺炎,膀胱がん,
骨折,乳がん,過食症,多食症,火傷治癒,子宮頸部が
ん,慢性リンパ性白血病,慢性骨髄性白血病,慢性膵
炎,肝硬変,大腸がん(結腸/直腸がん),クローン
病,痴呆,糖尿病性合併症,糖尿病性腎症,糖尿病性神
経障害,糖尿病性網膜症,胃炎,ヘリコバクター・ピロ
リ感染症,肝不全,A型肝炎,B型肝炎,C型肝炎,肝
炎,単純ヘルペスウイルス感染症,水痘帯状疱疹ウイル
ス感染症,ホジキン病,エイズ感染症,ヒトパピローマ
ウイルス感染症,高カルシウム血症,高コレステロール
血症,高グリセリド血症,高脂血症,感染症,インフル
エンザ感染症,インシュリン依存性糖尿病(I型),侵
襲性ブドウ状球菌感染症,悪性黒色腫,がん転移,多発
性骨髄腫,アレルギー性鼻炎,腎炎,非ホジキン性リン
パ腫,インシュリン非依存性糖尿病(II型),非小細胞
肺がん,臓器移植,骨関節炎,骨軟化症,骨減少症,骨
粗鬆症,卵巣がん,骨ペーチェット病,消化性潰瘍,末
梢血管疾患,前立腺がん,逆流性食道炎,腎不全,リウ
マチ関節炎,精神分裂症,敗血症,敗血症ショック,重
症全身性真菌感染症,小細胞肺がん,脊髄損傷,胃が
ん,全身性エリテマトーサス,一過性脳虚血発作,結
核,心弁膜症,血管性/多発梗塞痴呆,創傷治癒,不眠
症,関節炎、下垂体ホルモン分泌不全、瀕尿、尿毒症、
または神経変成疾患等の疾病である、または将来罹患す
る可能性が高いと診断することができる。また、本発明
のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質の濃度
の減少または増加が検出された場合、MACULAR EDEMA CY
STOID(嚢胞状黄斑浮腫)等の疾病である、または将来
罹患する可能性が高いと診断することができる。
【0062】さらに、本発明のポリペプチド、本発明の
レセプター蛋白質および本発明のDNAはソマトスタチ
ンの分泌制御に関与しているため、本発明のポリペプチ
ドまたは本発明のレセプター蛋白質の濃度の減少または
増加が検出された場合、例えば、(1)先端巨大症、T
SH産生腫瘍、非分泌性(非機能性)下垂体腫瘍、異所
性ACTH(アドレノコルチコトロピン)産生腫瘍、髄
様甲状腺癌、VIP産生腫瘍、グルカゴン産生腫瘍、ガ
ストリン産生腫瘍、インスリノーマ、カルチノイド、
(2)インスリン依存性または非依存性糖尿病、あるい
はこれら糖尿病に関連した種々の疾患、すなわち糖尿病
合併症(例、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性
神経障害、ドーン症候群、起立性低血圧症など)、
(3)高インスリン血症の改善または食欲の抑制などに
よる肥満、過食症、(4)急性膵炎、慢性膵炎、膵臓・
腸フィステル、出血性潰瘍、消化性潰瘍、胃炎、胃酸過
多症、逆流性食道炎、(5)ヘリコバクター・ピロリ菌
感染に伴う様々な症状、(6)内視鏡胆道膵管造影に伴
うアミラーゼの分泌過剰、(7)小腸の吸収能低下、分
泌昂進または消化管の運動能異常に起因する下痢(例、
Short bowel症候群など)、癌化学療法など
の薬物に起因する下痢、先天性小腸萎縮に起因する下
痢、VIP産生腫瘍などの神経内分泌腫瘍に起因する下
痢、AIDSに起因する下痢、骨髄移植などに伴う対宿
主移植片反応に起因する下痢、糖尿病に起因する下痢、
腹腔神経叢遮断に起因する下痢、全身性硬化症に起因す
る下痢、好酸球増加症に起因する下痢、(8)ダンピン
グ症候群、過敏性大腸炎、クローン病、炎症性腸疾患、
(9)腫瘍または癌(例、甲状腺癌、大腸癌、乳癌、前
立腺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、膵臓癌、胃癌、胆
管癌、肝臓癌、膀胱癌、卵巣癌、メラノーマ、骨肉腫、
軟骨肉腫、悪性褐色細胞腫、神経芽細胞腫、脳腫瘍、胸
腺腫、腎臓癌など)、白血病(例、好塩基性白血球の白
血病・慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキ
ン病、非ホジキン性リンパ腫など)、(10)肥大性心
筋症、動脈硬化症、心弁膜症、心筋梗塞(特に、経皮経
管冠動脈形成術後の心解梗塞)、(11)食道静脈癌出
血、肝硬変、末梢血管疾患、(12)全身性または局所
性の炎症に伴う疾患(例、多発性動脈炎、リュウマチ性
関節炎、乾せん、日焼け、湿疹、アレルギー(例、喘
息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など)な
ど)、(13)痴呆症(例、アルツハイマー病、アルツ
ハイマー型老年期痴呆、血管性・多発性痴呆など)、精
神分裂症、てんかん、うつ病、一般不安障害、睡眠障
害、多発性硬化症、(14)眼疾患(例、緑内障な
ど)、(15)急性バクテリア髄膜炎、急性ウイルス脳
炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、重症全身性
真菌感染症、結核、脊髄損傷、骨折、肝不全、肺炎、ア
ルコール性肝炎、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、AI
DS感染症、ヒトパピローマウイルス感染症、インフル
エンザ感染症、癌転移、多発性骨髄腫、骨軟化症、骨粗
しょう症、骨ベーチェット症、腎炎、腎不全、敗血症、
敗血症ショック、高カルシウム血症、高コレステロール
血症、高グリセリド血症、高脂血症、全身性エリテマト
ーサス、一過性脳虚血発作、アルコール性肝炎、(1
6)火傷、創傷、脱毛症、(17)慢性あるいは急性疼
痛(例、術後疼痛、炎症性疼痛、歯痛、骨疾患(例、関
節炎、リウマチ、骨粗鬆症など))にともなう疼痛)等
の疾病である、または将来罹患する可能性が高いと診断
することができる。また、本発明の抗体は、体液や組織
などの被検体中に存在する本発明のポリペプチドまたは
本発明のレセプター蛋白質を検出するために使用するこ
とができる。また、本発明のポリペプチドまたは本発明
のレセプター蛋白質を精製するために使用する抗体カラ
ムの作製、精製時の各分画中の本発明のポリペプチドま
たは本発明のレセプター蛋白質の検出、被検細胞内にお
ける本発明のポリペプチドの挙動の分析などのために使
用することができる。
レセプター蛋白質および本発明のDNAはソマトスタチ
ンの分泌制御に関与しているため、本発明のポリペプチ
ドまたは本発明のレセプター蛋白質の濃度の減少または
増加が検出された場合、例えば、(1)先端巨大症、T
SH産生腫瘍、非分泌性(非機能性)下垂体腫瘍、異所
性ACTH(アドレノコルチコトロピン)産生腫瘍、髄
様甲状腺癌、VIP産生腫瘍、グルカゴン産生腫瘍、ガ
ストリン産生腫瘍、インスリノーマ、カルチノイド、
(2)インスリン依存性または非依存性糖尿病、あるい
はこれら糖尿病に関連した種々の疾患、すなわち糖尿病
合併症(例、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性
神経障害、ドーン症候群、起立性低血圧症など)、
(3)高インスリン血症の改善または食欲の抑制などに
よる肥満、過食症、(4)急性膵炎、慢性膵炎、膵臓・
腸フィステル、出血性潰瘍、消化性潰瘍、胃炎、胃酸過
多症、逆流性食道炎、(5)ヘリコバクター・ピロリ菌
感染に伴う様々な症状、(6)内視鏡胆道膵管造影に伴
うアミラーゼの分泌過剰、(7)小腸の吸収能低下、分
泌昂進または消化管の運動能異常に起因する下痢(例、
Short bowel症候群など)、癌化学療法など
の薬物に起因する下痢、先天性小腸萎縮に起因する下
痢、VIP産生腫瘍などの神経内分泌腫瘍に起因する下
痢、AIDSに起因する下痢、骨髄移植などに伴う対宿
主移植片反応に起因する下痢、糖尿病に起因する下痢、
腹腔神経叢遮断に起因する下痢、全身性硬化症に起因す
る下痢、好酸球増加症に起因する下痢、(8)ダンピン
グ症候群、過敏性大腸炎、クローン病、炎症性腸疾患、
(9)腫瘍または癌(例、甲状腺癌、大腸癌、乳癌、前
立腺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、膵臓癌、胃癌、胆
管癌、肝臓癌、膀胱癌、卵巣癌、メラノーマ、骨肉腫、
軟骨肉腫、悪性褐色細胞腫、神経芽細胞腫、脳腫瘍、胸
腺腫、腎臓癌など)、白血病(例、好塩基性白血球の白
血病・慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキ
ン病、非ホジキン性リンパ腫など)、(10)肥大性心
筋症、動脈硬化症、心弁膜症、心筋梗塞(特に、経皮経
管冠動脈形成術後の心解梗塞)、(11)食道静脈癌出
血、肝硬変、末梢血管疾患、(12)全身性または局所
性の炎症に伴う疾患(例、多発性動脈炎、リュウマチ性
関節炎、乾せん、日焼け、湿疹、アレルギー(例、喘
息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など)な
ど)、(13)痴呆症(例、アルツハイマー病、アルツ
ハイマー型老年期痴呆、血管性・多発性痴呆など)、精
神分裂症、てんかん、うつ病、一般不安障害、睡眠障
害、多発性硬化症、(14)眼疾患(例、緑内障な
ど)、(15)急性バクテリア髄膜炎、急性ウイルス脳
炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、重症全身性
真菌感染症、結核、脊髄損傷、骨折、肝不全、肺炎、ア
ルコール性肝炎、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、AI
DS感染症、ヒトパピローマウイルス感染症、インフル
エンザ感染症、癌転移、多発性骨髄腫、骨軟化症、骨粗
しょう症、骨ベーチェット症、腎炎、腎不全、敗血症、
敗血症ショック、高カルシウム血症、高コレステロール
血症、高グリセリド血症、高脂血症、全身性エリテマト
ーサス、一過性脳虚血発作、アルコール性肝炎、(1
6)火傷、創傷、脱毛症、(17)慢性あるいは急性疼
痛(例、術後疼痛、炎症性疼痛、歯痛、骨疾患(例、関
節炎、リウマチ、骨粗鬆症など))にともなう疼痛)等
の疾病である、または将来罹患する可能性が高いと診断
することができる。また、本発明の抗体は、体液や組織
などの被検体中に存在する本発明のポリペプチドまたは
本発明のレセプター蛋白質を検出するために使用するこ
とができる。また、本発明のポリペプチドまたは本発明
のレセプター蛋白質を精製するために使用する抗体カラ
ムの作製、精製時の各分画中の本発明のポリペプチドま
たは本発明のレセプター蛋白質の検出、被検細胞内にお
ける本発明のポリペプチドの挙動の分析などのために使
用することができる。
【0063】(4)遺伝子診断剤 本発明のDNAは、例えば、プローブとして使用するこ
とにより、ヒトまたは温血動物(例えば、ラット、マウ
ス、モルモット、ウサギ、トリ、ヒツジ、ブタ、ウシ、
ウマ、ネコ、イヌ、サル、など)における本発明のポリ
ペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質をコードする
DNAまたはmRNAの異常(遺伝子異常)を検出する
ことができるので、例えば、該DNAまたはmRNAの
損傷、突然変異あるいは発現低下や、該DNAまたはm
RNAの増加あるいは発現過多などの遺伝子診断剤とし
て有用である。本発明のDNAを用いる上記の遺伝子診
断は、例えば、自体公知のノーザンハイブリダイゼーシ
ョンやPCR−SSCP法(ゲノミックス(Genomic
s),第5巻,874〜879頁(1989年)、プロ
シージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オ
ブ・サイエンシイズ・オブ・ユーエスエー(Proceeding
s ofthe National Academy of Sciences of the United
States of America),第86巻,2766〜2770
頁(1989年))などにより実施することができる。
例えば、ノーザンハイブリダイゼーションにより発現低
下または過多が検出された場合は、 例えば、高血圧、
自己免疫疾患、心不全、白内障、緑内障、急性バクテリ
ア髄膜炎,急性心筋梗塞,急性膵炎,急性ウイルス脳
炎,成人呼吸促迫症候群,アルコール性肝炎,アルツハ
イマー病,喘息,動脈硬化,アトピー性皮膚炎,バクテ
リア肺炎,膀胱がん,骨折,乳がん,過食症,多食症,
火傷治癒,子宮頸部がん,慢性リンパ性白血病,慢性骨
髄性白血病,慢性膵炎,肝硬変,大腸がん(結腸/直腸
がん),クローン病,痴呆,糖尿病性合併症,糖尿病性
腎症,糖尿病性神経障害,糖尿病性網膜症,胃炎,ヘリ
コバクター・ピロリ感染症,肝不全,A型肝炎,B型肝
炎,C型肝炎,肝炎,単純ヘルペスウイルス感染症,水
痘帯状疱疹ウイルス感染症,ホジキン病,エイズ感染
症,ヒトパピローマウイルス感染症,高カルシウム血
症,高コレステロール血症,高グリセリド血症,高脂血
症,感染症,インフルエンザ感染症,インシュリン依存
性糖尿病(I型),侵襲性ブドウ状球菌感染症,悪性黒
色腫,がん転移,多発性骨髄腫,アレルギー性鼻炎,腎
炎,非ホジキン性リンパ腫,インシュリン非依存性糖尿
病(II型),非小細胞肺がん,臓器移植,骨関節炎,骨
軟化症,骨減少症,骨粗鬆症,卵巣がん,骨ペーチェッ
ト病,消化性潰瘍,末梢血管疾患,前立腺がん,逆流性
食道炎,腎不全,リウマチ関節炎,精神分裂症,敗血
症,敗血症ショック,重症全身性真菌感染症,小細胞肺
がん,脊髄損傷,胃がん,全身性エリテマトーサス,一
過性脳虚血発作,結核,心弁膜症,血管性/多発梗塞痴
呆,創傷治癒,不眠症,関節炎、下垂体ホルモン分泌不
全、瀕尿、尿毒症、または神経変成疾患等である可能性
が高いまたは将来罹患する可能性が高いと診断すること
ができる。
とにより、ヒトまたは温血動物(例えば、ラット、マウ
ス、モルモット、ウサギ、トリ、ヒツジ、ブタ、ウシ、
ウマ、ネコ、イヌ、サル、など)における本発明のポリ
ペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質をコードする
DNAまたはmRNAの異常(遺伝子異常)を検出する
ことができるので、例えば、該DNAまたはmRNAの
損傷、突然変異あるいは発現低下や、該DNAまたはm
RNAの増加あるいは発現過多などの遺伝子診断剤とし
て有用である。本発明のDNAを用いる上記の遺伝子診
断は、例えば、自体公知のノーザンハイブリダイゼーシ
ョンやPCR−SSCP法(ゲノミックス(Genomic
s),第5巻,874〜879頁(1989年)、プロ
シージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オ
ブ・サイエンシイズ・オブ・ユーエスエー(Proceeding
s ofthe National Academy of Sciences of the United
States of America),第86巻,2766〜2770
頁(1989年))などにより実施することができる。
例えば、ノーザンハイブリダイゼーションにより発現低
下または過多が検出された場合は、 例えば、高血圧、
自己免疫疾患、心不全、白内障、緑内障、急性バクテリ
ア髄膜炎,急性心筋梗塞,急性膵炎,急性ウイルス脳
炎,成人呼吸促迫症候群,アルコール性肝炎,アルツハ
イマー病,喘息,動脈硬化,アトピー性皮膚炎,バクテ
リア肺炎,膀胱がん,骨折,乳がん,過食症,多食症,
火傷治癒,子宮頸部がん,慢性リンパ性白血病,慢性骨
髄性白血病,慢性膵炎,肝硬変,大腸がん(結腸/直腸
がん),クローン病,痴呆,糖尿病性合併症,糖尿病性
腎症,糖尿病性神経障害,糖尿病性網膜症,胃炎,ヘリ
コバクター・ピロリ感染症,肝不全,A型肝炎,B型肝
炎,C型肝炎,肝炎,単純ヘルペスウイルス感染症,水
痘帯状疱疹ウイルス感染症,ホジキン病,エイズ感染
症,ヒトパピローマウイルス感染症,高カルシウム血
症,高コレステロール血症,高グリセリド血症,高脂血
症,感染症,インフルエンザ感染症,インシュリン依存
性糖尿病(I型),侵襲性ブドウ状球菌感染症,悪性黒
色腫,がん転移,多発性骨髄腫,アレルギー性鼻炎,腎
炎,非ホジキン性リンパ腫,インシュリン非依存性糖尿
病(II型),非小細胞肺がん,臓器移植,骨関節炎,骨
軟化症,骨減少症,骨粗鬆症,卵巣がん,骨ペーチェッ
ト病,消化性潰瘍,末梢血管疾患,前立腺がん,逆流性
食道炎,腎不全,リウマチ関節炎,精神分裂症,敗血
症,敗血症ショック,重症全身性真菌感染症,小細胞肺
がん,脊髄損傷,胃がん,全身性エリテマトーサス,一
過性脳虚血発作,結核,心弁膜症,血管性/多発梗塞痴
呆,創傷治癒,不眠症,関節炎、下垂体ホルモン分泌不
全、瀕尿、尿毒症、または神経変成疾患等である可能性
が高いまたは将来罹患する可能性が高いと診断すること
ができる。
【0064】また、ノーザンハイブリダイゼーションに
より発現低下または過多が検出された場合、MACULAR ED
EMA CYSTOID(嚢胞状黄斑浮腫)等の疾病である、また
は将来罹患する可能性が高いと診断することができる。
さらに、本発明のポリペプチド、本発明のレセプター蛋
白質および本発明のDNAはソマトスタチンの分泌制御
に関与しているため、ノーザンハイブリダイゼーション
により発現低下または過多が検出された場合、例えば、
(1)先端巨大症、TSH産生腫瘍、非分泌性(非機能
性)下垂体腫瘍、異所性ACTH(アドレノコルチコト
ロピン)産生腫瘍、髄様甲状腺癌、VIP産生腫瘍、グ
ルカゴン産生腫瘍、ガストリン産生腫瘍、インスリノー
マ、カルチノイド、(2)インスリン依存性または非依
存性糖尿病、あるいはこれら糖尿病に関連した種々の疾
患、すなわち糖尿病合併症(例、糖尿病性網膜症、糖尿
病性腎症、糖尿病性神経障害、ドーン症候群、起立性低
血圧症など)、(3)高インスリン血症の改善または食
欲の抑制などによる肥満、過食症、(4)急性膵炎、慢
性膵炎、膵臓・腸フィステル、出血性潰瘍、消化性潰
瘍、胃炎、胃酸過多症、逆流性食道炎、(5)ヘリコバ
クター・ピロリ菌感染に伴う様々な症状、(6)内視鏡
胆道膵管造影に伴うアミラーゼの分泌過剰、(7)小腸
の吸収能低下、分泌昂進または消化管の運動能異常に起
因する下痢(例、Short bowel症候群な
ど)、癌化学療法などの薬物に起因する下痢、先天性小
腸萎縮に起因する下痢、VIP産生腫瘍などの神経内分
泌腫瘍に起因する下痢、AIDSに起因する下痢、骨髄
移植などに伴う対宿主移植片反応に起因する下痢、糖尿
病に起因する下痢、腹腔神経叢遮断に起因する下痢、全
身性硬化症に起因する下痢、好酸球増加症に起因する下
痢、(8)ダンピング症候群、過敏性大腸炎、クローン
病、炎症性腸疾患、(9)腫瘍または癌(例、甲状腺
癌、大腸癌、乳癌、前立腺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺
癌、膵臓癌、胃癌、胆管癌、肝臓癌、膀胱癌、卵巣癌、
メラノーマ、骨肉腫、軟骨肉腫、悪性褐色細胞腫、神経
芽細胞腫、脳腫瘍、胸腺腫、腎臓癌など)、白血病
(例、好塩基性白血球の白血病・慢性リンパ性白血病、
慢性骨髄性白血病、ホジキン病、非ホジキン性リンパ腫
など)、(10)肥大性心筋症、動脈硬化症、心弁膜
症、心筋梗塞(特に、経皮経管冠動脈形成術後の心解梗
塞)、(11)食道静脈癌出血、肝硬変、末梢血管疾
患、(12)全身性または局所性の炎症に伴う疾患
(例、多発性動脈炎、リュウマチ性関節炎、乾せん、日
焼け、湿疹、アレルギー(例、喘息、アトピー性皮膚
炎、アレルギー性鼻炎など)など)、(13)痴呆症
(例、アルツハイマー病、アルツハイマー型老年期痴
呆、血管性・多発性痴呆など)、精神分裂症、てんか
ん、うつ病、一般不安障害、睡眠障害、多発性硬化症、
(14)眼疾患(例、緑内障など)、(15)急性バク
テリア髄膜炎、急性ウイルス脳炎、成人呼吸促迫症候
群、バクテリア肺炎、重症全身性真菌感染症、結核、脊
髄損傷、骨折、肝不全、肺炎、アルコール性肝炎、A型
肝炎、B型肝炎、C型肝炎、AIDS感染症、ヒトパピ
ローマウイルス感染症、インフルエンザ感染症、癌転
移、多発性骨髄腫、骨軟化症、骨粗しょう症、骨ベーチ
ェット症、腎炎、腎不全、敗血症、敗血症ショック、高
カルシウム血症、高コレステロール血症、高グリセリド
血症、高脂血症、全身性エリテマトーサス、一過性脳虚
血発作、アルコール性肝炎、(16)火傷、創傷、脱毛
症、(17)慢性あるいは急性疼痛(例、術後疼痛、炎
症性疼痛、歯痛、骨疾患(例、関節炎、リウマチ、骨粗
鬆症など)にともなう疼痛)等の疾病である、または将
来罹患する可能性が高いと診断することができる。
より発現低下または過多が検出された場合、MACULAR ED
EMA CYSTOID(嚢胞状黄斑浮腫)等の疾病である、また
は将来罹患する可能性が高いと診断することができる。
さらに、本発明のポリペプチド、本発明のレセプター蛋
白質および本発明のDNAはソマトスタチンの分泌制御
に関与しているため、ノーザンハイブリダイゼーション
により発現低下または過多が検出された場合、例えば、
(1)先端巨大症、TSH産生腫瘍、非分泌性(非機能
性)下垂体腫瘍、異所性ACTH(アドレノコルチコト
ロピン)産生腫瘍、髄様甲状腺癌、VIP産生腫瘍、グ
ルカゴン産生腫瘍、ガストリン産生腫瘍、インスリノー
マ、カルチノイド、(2)インスリン依存性または非依
存性糖尿病、あるいはこれら糖尿病に関連した種々の疾
患、すなわち糖尿病合併症(例、糖尿病性網膜症、糖尿
病性腎症、糖尿病性神経障害、ドーン症候群、起立性低
血圧症など)、(3)高インスリン血症の改善または食
欲の抑制などによる肥満、過食症、(4)急性膵炎、慢
性膵炎、膵臓・腸フィステル、出血性潰瘍、消化性潰
瘍、胃炎、胃酸過多症、逆流性食道炎、(5)ヘリコバ
クター・ピロリ菌感染に伴う様々な症状、(6)内視鏡
胆道膵管造影に伴うアミラーゼの分泌過剰、(7)小腸
の吸収能低下、分泌昂進または消化管の運動能異常に起
因する下痢(例、Short bowel症候群な
ど)、癌化学療法などの薬物に起因する下痢、先天性小
腸萎縮に起因する下痢、VIP産生腫瘍などの神経内分
泌腫瘍に起因する下痢、AIDSに起因する下痢、骨髄
移植などに伴う対宿主移植片反応に起因する下痢、糖尿
病に起因する下痢、腹腔神経叢遮断に起因する下痢、全
身性硬化症に起因する下痢、好酸球増加症に起因する下
痢、(8)ダンピング症候群、過敏性大腸炎、クローン
病、炎症性腸疾患、(9)腫瘍または癌(例、甲状腺
癌、大腸癌、乳癌、前立腺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺
癌、膵臓癌、胃癌、胆管癌、肝臓癌、膀胱癌、卵巣癌、
メラノーマ、骨肉腫、軟骨肉腫、悪性褐色細胞腫、神経
芽細胞腫、脳腫瘍、胸腺腫、腎臓癌など)、白血病
(例、好塩基性白血球の白血病・慢性リンパ性白血病、
慢性骨髄性白血病、ホジキン病、非ホジキン性リンパ腫
など)、(10)肥大性心筋症、動脈硬化症、心弁膜
症、心筋梗塞(特に、経皮経管冠動脈形成術後の心解梗
塞)、(11)食道静脈癌出血、肝硬変、末梢血管疾
患、(12)全身性または局所性の炎症に伴う疾患
(例、多発性動脈炎、リュウマチ性関節炎、乾せん、日
焼け、湿疹、アレルギー(例、喘息、アトピー性皮膚
炎、アレルギー性鼻炎など)など)、(13)痴呆症
(例、アルツハイマー病、アルツハイマー型老年期痴
呆、血管性・多発性痴呆など)、精神分裂症、てんか
ん、うつ病、一般不安障害、睡眠障害、多発性硬化症、
(14)眼疾患(例、緑内障など)、(15)急性バク
テリア髄膜炎、急性ウイルス脳炎、成人呼吸促迫症候
群、バクテリア肺炎、重症全身性真菌感染症、結核、脊
髄損傷、骨折、肝不全、肺炎、アルコール性肝炎、A型
肝炎、B型肝炎、C型肝炎、AIDS感染症、ヒトパピ
ローマウイルス感染症、インフルエンザ感染症、癌転
移、多発性骨髄腫、骨軟化症、骨粗しょう症、骨ベーチ
ェット症、腎炎、腎不全、敗血症、敗血症ショック、高
カルシウム血症、高コレステロール血症、高グリセリド
血症、高脂血症、全身性エリテマトーサス、一過性脳虚
血発作、アルコール性肝炎、(16)火傷、創傷、脱毛
症、(17)慢性あるいは急性疼痛(例、術後疼痛、炎
症性疼痛、歯痛、骨疾患(例、関節炎、リウマチ、骨粗
鬆症など)にともなう疼痛)等の疾病である、または将
来罹患する可能性が高いと診断することができる。
【0065】(5)アンチセンスDNAを含有する医薬 本発明のDNAに相補的に結合し、該DNAの発現を抑
制することができるアンチセンスDNAは、例えば、高
血圧、自己免疫疾患、心不全、白内障、緑内障、急性バ
クテリア髄膜炎,急性心筋梗塞,急性膵炎,急性ウイル
ス脳炎,成人呼吸促迫症候群,アルコール性肝炎,アル
ツハイマー病,喘息,動脈硬化,アトピー性皮膚炎,バ
クテリア肺炎,膀胱がん,骨折,乳がん,過食症,多食
症,火傷治癒,子宮頸部がん,慢性リンパ性白血病,慢
性骨髄性白血病,慢性膵炎,肝硬変,大腸がん(結腸/
直腸がん),クローン病,痴呆,糖尿病性合併症,糖尿
病性腎症,糖尿病性神経障害,糖尿病性網膜症,胃炎,
ヘリコバクター・ピロリ感染症,肝不全,A型肝炎,B
型肝炎,C型肝炎,肝炎,単純ヘルペスウイルス感染
症,水痘帯状疱疹ウイルス感染症,ホジキン病,エイズ
感染症,ヒトパピローマウイルス感染症,高カルシウム
血症,高コレステロール血症,高グリセリド血症,高脂
血症,感染症,インフルエンザ感染症,インシュリン依
存性糖尿病(I型),侵襲性ブドウ状球菌感染症,悪性
黒色腫,がん転移,多発性骨髄腫,アレルギー性鼻炎,
腎炎,非ホジキン性リンパ腫,インシュリン非依存性糖
尿病(II型),非小細胞肺がん,臓器移植,骨関節炎,
骨軟化症,骨減少症,骨粗鬆症,卵巣がん,骨ペーチェ
ット病,消化性潰瘍,末梢血管疾患,前立腺がん,逆流
性食道炎,腎不全,リウマチ関節炎,精神分裂症,敗血
症,敗血症ショック,重症全身性真菌感染症,小細胞肺
がん,脊髄損傷,胃がん,全身性エリテマトーサス,一
過性脳虚血発作,結核,心弁膜症,血管性/多発梗塞痴
呆,創傷治癒,不眠症,関節炎、下垂体ホルモン分泌不
全、瀕尿、尿毒症、または神経変成疾患等の疾病の治療
・予防剤として使用することができる。
制することができるアンチセンスDNAは、例えば、高
血圧、自己免疫疾患、心不全、白内障、緑内障、急性バ
クテリア髄膜炎,急性心筋梗塞,急性膵炎,急性ウイル
ス脳炎,成人呼吸促迫症候群,アルコール性肝炎,アル
ツハイマー病,喘息,動脈硬化,アトピー性皮膚炎,バ
クテリア肺炎,膀胱がん,骨折,乳がん,過食症,多食
症,火傷治癒,子宮頸部がん,慢性リンパ性白血病,慢
性骨髄性白血病,慢性膵炎,肝硬変,大腸がん(結腸/
直腸がん),クローン病,痴呆,糖尿病性合併症,糖尿
病性腎症,糖尿病性神経障害,糖尿病性網膜症,胃炎,
ヘリコバクター・ピロリ感染症,肝不全,A型肝炎,B
型肝炎,C型肝炎,肝炎,単純ヘルペスウイルス感染
症,水痘帯状疱疹ウイルス感染症,ホジキン病,エイズ
感染症,ヒトパピローマウイルス感染症,高カルシウム
血症,高コレステロール血症,高グリセリド血症,高脂
血症,感染症,インフルエンザ感染症,インシュリン依
存性糖尿病(I型),侵襲性ブドウ状球菌感染症,悪性
黒色腫,がん転移,多発性骨髄腫,アレルギー性鼻炎,
腎炎,非ホジキン性リンパ腫,インシュリン非依存性糖
尿病(II型),非小細胞肺がん,臓器移植,骨関節炎,
骨軟化症,骨減少症,骨粗鬆症,卵巣がん,骨ペーチェ
ット病,消化性潰瘍,末梢血管疾患,前立腺がん,逆流
性食道炎,腎不全,リウマチ関節炎,精神分裂症,敗血
症,敗血症ショック,重症全身性真菌感染症,小細胞肺
がん,脊髄損傷,胃がん,全身性エリテマトーサス,一
過性脳虚血発作,結核,心弁膜症,血管性/多発梗塞痴
呆,創傷治癒,不眠症,関節炎、下垂体ホルモン分泌不
全、瀕尿、尿毒症、または神経変成疾患等の疾病の治療
・予防剤として使用することができる。
【0066】また、本発明のDNAに相補的に結合し、
該DNAの発現を抑制することができるアンチセンスD
NAはMACULAR EDEMA CYSTOID(嚢胞状黄斑浮腫)の疾
病の治療・予防剤などの医薬として使用することができ
る。さらに、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセ
プター蛋白質はソマトスタチンの分泌制御に関与してい
るため、本発明のDNAに相補的に結合し、該DNAの
発現を抑制することができるアンチセンスDNAは、例
えば、(1)先端巨大症、TSH産生腫瘍、非分泌性
(非機能性)下垂体腫瘍、異所性ACTH(アドレノコ
ルチコトロピン)産生腫瘍、髄様甲状腺癌、VIP産生
腫瘍、グルカゴン産生腫瘍、ガストリン産生腫瘍、イン
スリノーマ、カルチノイドなどの腫瘍の治療薬、(2)
インスリン依存性または非依存性糖尿病、あるいはこれ
ら糖尿病に関連した種々の疾患、すなわち糖尿病合併症
(例、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障
害、ドーン症候群、起立性低血圧症など)の治療薬、
(3)高インスリン血症の改善または食欲の抑制などに
よる肥満、過食症などの治療薬、(4)急性膵炎、慢性
膵炎、膵臓・腸フィステル、出血性潰瘍、消化性潰瘍、
胃炎、胃酸過多症、逆流性食道炎などの治療薬、(5)
ヘリコバクター・ピロリ菌感染に伴う様々な症状の改善
剤(例、ガストリン分泌昂進の抑制剤など)、(6)内
視鏡胆道膵管造影に伴うアミラーゼの分泌抑制剤、さら
には膵臓外科手術の予後治療薬、(7)小腸の吸収能低
下、分泌昂進または消化管の運動能異常に起因する下痢
(例、Short bowel症候群など)、癌化学療
法などの薬物に起因する下痢、先天性小腸萎縮に起因す
る下痢、VIP産生腫瘍などの神経内分泌腫瘍に起因す
る下痢、AIDSに起因する下痢、骨髄移植などに伴う
対宿主移植片反応に起因する下痢、糖尿病に起因する下
痢、腹腔神経叢遮断に起因する下痢、全身性硬化症に起
因する下痢、好酸球増加症に起因する下痢などの治療
薬、(8)ダンピング症候群、過敏性大腸炎、クローン
病、炎症性腸疾患などの治療薬、(9)腫瘍または癌
(例、甲状腺癌、大腸癌、乳癌、前立腺癌、小細胞肺
癌、非小細胞肺癌、膵臓癌、胃癌、胆管癌、肝臓癌、膀
胱癌、卵巣癌、メラノーマ、骨肉腫、軟骨肉腫、悪性褐
色細胞腫、神経芽細胞腫、脳腫瘍、胸腺腫、腎臓癌な
ど)、白血病(例、好塩基性白血球の白血病・慢性リン
パ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキン病、非ホジキ
ン性リンパ腫など)などの治療薬;該治療薬は、単独ま
たは他の制癌剤(例、タモキシフエン、LHRHアゴニ
スト、LHRHアンタゴニスト、インターフェロン−
α、βおよびγ、インターロイキン−2など)と併用し
て用いることができる、(10)肥大性心筋症、動脈硬
化症、心弁膜症、心筋梗塞(特に、経皮経管冠動脈形成
術後の心解梗塞)、再血管形成の予防・治療薬、(1
1)食道静脈癌出血、肝硬変、末梢血管疾患の治療薬、
(12)免疫系に作用する生理活性物質(例、サブスタ
ンスP、タヒキニン、サイトカインなど)の分泌の調節
作用に基づき、例えば、全身性または局所性の炎症に伴
う疾患(例、多発性動脈炎、リュウマチ性関節炎、乾せ
ん、日焼け、湿疹、アレルギー(例、喘息、アトピー性
皮膚炎、アレルギー性鼻炎など)など)の治療薬、(1
3)神経調節因子の産生・分泌に影響を及ぼすことか
ら、例えば、痴呆症(例、アルツハイマー病、アルツハ
イマー型老年期痴呆、血管性・多発性痴呆など)、精神
分裂症、てんかん、うつ病、一般不安障害、睡眠障害、
多発性硬化症などの治療薬、(14)眼疾患(例、緑内
障など)などの治療薬、(15)急性バクテリア髄膜
炎、急性ウイルス脳炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリ
ア肺炎、重症全身性真菌感染症、結核、脊髄損傷、骨
折、肝不全、肺炎、アルコール性肝炎、A型肝炎、B型
肝炎、C型肝炎、AIDS感染症、ヒトパピローマウイ
ルス感染症、インフルエンザ感染症、癌転移、多発性骨
髄腫、骨軟化症、骨粗しょう症、骨ベーチェット症、腎
炎、腎不全、敗血症、敗血症ショック、高カルシウム血
症、高コレステロール血症、高グリセリド血症、高脂血
症、全身性エリテマトーサス、一過性脳虚血発作、アル
コール性肝炎などの予防・治療薬として有用であり、
(16)臓器移植、火傷、創傷、脱毛症などの治癒など
にも用いられ、(17)慢性あるいは急性疼痛(例、術
後疼痛、炎症性疼痛、歯痛、骨疾患(例、関節炎、リウ
マチ、骨粗鬆症など)にともなう疼痛)の抑制・緩和な
ど、鎮痛剤としても有用である。上記アンチセンスDN
Aを上記の治療・予防剤として使用する場合、前記した
本発明のDNAを含有する各種疾病の治療・予防剤と同
様にして実施することができる。例えば、該アンチセン
スDNAを用いる場合、該アンチセンスDNAを単独あ
るいはレトロウイルスベクター、アデノウイルスベクタ
ー、アデノウイルスアソシエーテッドウイルスベクター
などの適当なベクターに挿入した後、常套手段に従って
実施することができる。該アンチセンスDNAは、その
ままで、あるいは摂取促進のために補助剤などの生理学
的に認められる担体とともに製剤化し、遺伝子銃やハイ
ドロゲルカテーテルのようなカテーテルによって投与で
きる。さらに、該アンチセンスDNAは、組織や細胞に
おける本発明のDNAの存在やその発現状況を調べるた
めの診断用オリゴヌクレオチドプローブとして使用する
こともできる。
該DNAの発現を抑制することができるアンチセンスD
NAはMACULAR EDEMA CYSTOID(嚢胞状黄斑浮腫)の疾
病の治療・予防剤などの医薬として使用することができ
る。さらに、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセ
プター蛋白質はソマトスタチンの分泌制御に関与してい
るため、本発明のDNAに相補的に結合し、該DNAの
発現を抑制することができるアンチセンスDNAは、例
えば、(1)先端巨大症、TSH産生腫瘍、非分泌性
(非機能性)下垂体腫瘍、異所性ACTH(アドレノコ
ルチコトロピン)産生腫瘍、髄様甲状腺癌、VIP産生
腫瘍、グルカゴン産生腫瘍、ガストリン産生腫瘍、イン
スリノーマ、カルチノイドなどの腫瘍の治療薬、(2)
インスリン依存性または非依存性糖尿病、あるいはこれ
ら糖尿病に関連した種々の疾患、すなわち糖尿病合併症
(例、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障
害、ドーン症候群、起立性低血圧症など)の治療薬、
(3)高インスリン血症の改善または食欲の抑制などに
よる肥満、過食症などの治療薬、(4)急性膵炎、慢性
膵炎、膵臓・腸フィステル、出血性潰瘍、消化性潰瘍、
胃炎、胃酸過多症、逆流性食道炎などの治療薬、(5)
ヘリコバクター・ピロリ菌感染に伴う様々な症状の改善
剤(例、ガストリン分泌昂進の抑制剤など)、(6)内
視鏡胆道膵管造影に伴うアミラーゼの分泌抑制剤、さら
には膵臓外科手術の予後治療薬、(7)小腸の吸収能低
下、分泌昂進または消化管の運動能異常に起因する下痢
(例、Short bowel症候群など)、癌化学療
法などの薬物に起因する下痢、先天性小腸萎縮に起因す
る下痢、VIP産生腫瘍などの神経内分泌腫瘍に起因す
る下痢、AIDSに起因する下痢、骨髄移植などに伴う
対宿主移植片反応に起因する下痢、糖尿病に起因する下
痢、腹腔神経叢遮断に起因する下痢、全身性硬化症に起
因する下痢、好酸球増加症に起因する下痢などの治療
薬、(8)ダンピング症候群、過敏性大腸炎、クローン
病、炎症性腸疾患などの治療薬、(9)腫瘍または癌
(例、甲状腺癌、大腸癌、乳癌、前立腺癌、小細胞肺
癌、非小細胞肺癌、膵臓癌、胃癌、胆管癌、肝臓癌、膀
胱癌、卵巣癌、メラノーマ、骨肉腫、軟骨肉腫、悪性褐
色細胞腫、神経芽細胞腫、脳腫瘍、胸腺腫、腎臓癌な
ど)、白血病(例、好塩基性白血球の白血病・慢性リン
パ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキン病、非ホジキ
ン性リンパ腫など)などの治療薬;該治療薬は、単独ま
たは他の制癌剤(例、タモキシフエン、LHRHアゴニ
スト、LHRHアンタゴニスト、インターフェロン−
α、βおよびγ、インターロイキン−2など)と併用し
て用いることができる、(10)肥大性心筋症、動脈硬
化症、心弁膜症、心筋梗塞(特に、経皮経管冠動脈形成
術後の心解梗塞)、再血管形成の予防・治療薬、(1
1)食道静脈癌出血、肝硬変、末梢血管疾患の治療薬、
(12)免疫系に作用する生理活性物質(例、サブスタ
ンスP、タヒキニン、サイトカインなど)の分泌の調節
作用に基づき、例えば、全身性または局所性の炎症に伴
う疾患(例、多発性動脈炎、リュウマチ性関節炎、乾せ
ん、日焼け、湿疹、アレルギー(例、喘息、アトピー性
皮膚炎、アレルギー性鼻炎など)など)の治療薬、(1
3)神経調節因子の産生・分泌に影響を及ぼすことか
ら、例えば、痴呆症(例、アルツハイマー病、アルツハ
イマー型老年期痴呆、血管性・多発性痴呆など)、精神
分裂症、てんかん、うつ病、一般不安障害、睡眠障害、
多発性硬化症などの治療薬、(14)眼疾患(例、緑内
障など)などの治療薬、(15)急性バクテリア髄膜
炎、急性ウイルス脳炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリ
ア肺炎、重症全身性真菌感染症、結核、脊髄損傷、骨
折、肝不全、肺炎、アルコール性肝炎、A型肝炎、B型
肝炎、C型肝炎、AIDS感染症、ヒトパピローマウイ
ルス感染症、インフルエンザ感染症、癌転移、多発性骨
髄腫、骨軟化症、骨粗しょう症、骨ベーチェット症、腎
炎、腎不全、敗血症、敗血症ショック、高カルシウム血
症、高コレステロール血症、高グリセリド血症、高脂血
症、全身性エリテマトーサス、一過性脳虚血発作、アル
コール性肝炎などの予防・治療薬として有用であり、
(16)臓器移植、火傷、創傷、脱毛症などの治癒など
にも用いられ、(17)慢性あるいは急性疼痛(例、術
後疼痛、炎症性疼痛、歯痛、骨疾患(例、関節炎、リウ
マチ、骨粗鬆症など)にともなう疼痛)の抑制・緩和な
ど、鎮痛剤としても有用である。上記アンチセンスDN
Aを上記の治療・予防剤として使用する場合、前記した
本発明のDNAを含有する各種疾病の治療・予防剤と同
様にして実施することができる。例えば、該アンチセン
スDNAを用いる場合、該アンチセンスDNAを単独あ
るいはレトロウイルスベクター、アデノウイルスベクタ
ー、アデノウイルスアソシエーテッドウイルスベクター
などの適当なベクターに挿入した後、常套手段に従って
実施することができる。該アンチセンスDNAは、その
ままで、あるいは摂取促進のために補助剤などの生理学
的に認められる担体とともに製剤化し、遺伝子銃やハイ
ドロゲルカテーテルのようなカテーテルによって投与で
きる。さらに、該アンチセンスDNAは、組織や細胞に
おける本発明のDNAの存在やその発現状況を調べるた
めの診断用オリゴヌクレオチドプローブとして使用する
こともできる。
【0067】(6)本発明の抗体を含有する医薬 本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質
の活性を中和する作用を有する本発明の抗体は、例え
ば、 高血圧、自己免疫疾患、心不全、白内障、緑内
障、急性バクテリア髄膜炎,急性心筋梗塞,急性膵炎,
急性ウイルス脳炎,成人呼吸促迫症候群,アルコール性
肝炎,アルツハイマー病,喘息,動脈硬化,アトピー性
皮膚炎,バクテリア肺炎,膀胱がん,骨折,乳がん,過
食症,多食症,火傷治癒,子宮頸部がん,慢性リンパ性
白血病,慢性骨髄性白血病,慢性膵炎,肝硬変,大腸が
ん(結腸/直腸がん),クローン病,痴呆,糖尿病性合
併症,糖尿病性腎症,糖尿病性神経障害,糖尿病性網膜
症,胃炎,ヘリコバクター・ピロリ感染症,肝不全,A
型肝炎,B型肝炎,C型肝炎,肝炎,単純ヘルペスウイ
ルス感染症,水痘帯状疱疹ウイルス感染症,ホジキン
病,エイズ感染症,ヒトパピローマウイルス感染症,高
カルシウム血症,高コレステロール血症,高グリセリド
血症,高脂血症,感染症,インフルエンザ感染症,イン
シュリン依存性糖尿病(I型),侵襲性ブドウ状球菌感
染症,悪性黒色腫,がん転移,多発性骨髄腫,アレルギ
ー性鼻炎,腎炎,非ホジキン性リンパ腫,インシュリン
非依存性糖尿病(II型),非小細胞肺がん,臓器移植,
骨関節炎,骨軟化症,骨減少症,骨粗鬆症,卵巣がん,
骨ペーチェット病,消化性潰瘍,末梢血管疾患,前立腺
がん,逆流性食道炎,腎不全,リウマチ関節炎,精神分
裂症,敗血症,敗血症ショック,重症全身性真菌感染
症,小細胞肺がん,脊髄損傷,胃がん,全身性エリテマ
トーサス,一過性脳虚血発作,結核,心弁膜症,血管性
/多発梗塞痴呆,創傷治癒,不眠症,関節炎、下垂体ホ
ルモン分泌不全、瀕尿、尿毒症、または神経変成疾患等
の疾病の治療・予防剤などの医薬として使用することが
できる。また、本発明のポリペプチドまたは本発明のレ
セプター蛋白質の活性を中和する作用を有する本発明の
抗体はMACULAR EDEMA CYSTOID(嚢胞状黄斑浮腫)の疾
病の治療・予防剤などの医薬として使用することができ
る。
の活性を中和する作用を有する本発明の抗体は、例え
ば、 高血圧、自己免疫疾患、心不全、白内障、緑内
障、急性バクテリア髄膜炎,急性心筋梗塞,急性膵炎,
急性ウイルス脳炎,成人呼吸促迫症候群,アルコール性
肝炎,アルツハイマー病,喘息,動脈硬化,アトピー性
皮膚炎,バクテリア肺炎,膀胱がん,骨折,乳がん,過
食症,多食症,火傷治癒,子宮頸部がん,慢性リンパ性
白血病,慢性骨髄性白血病,慢性膵炎,肝硬変,大腸が
ん(結腸/直腸がん),クローン病,痴呆,糖尿病性合
併症,糖尿病性腎症,糖尿病性神経障害,糖尿病性網膜
症,胃炎,ヘリコバクター・ピロリ感染症,肝不全,A
型肝炎,B型肝炎,C型肝炎,肝炎,単純ヘルペスウイ
ルス感染症,水痘帯状疱疹ウイルス感染症,ホジキン
病,エイズ感染症,ヒトパピローマウイルス感染症,高
カルシウム血症,高コレステロール血症,高グリセリド
血症,高脂血症,感染症,インフルエンザ感染症,イン
シュリン依存性糖尿病(I型),侵襲性ブドウ状球菌感
染症,悪性黒色腫,がん転移,多発性骨髄腫,アレルギ
ー性鼻炎,腎炎,非ホジキン性リンパ腫,インシュリン
非依存性糖尿病(II型),非小細胞肺がん,臓器移植,
骨関節炎,骨軟化症,骨減少症,骨粗鬆症,卵巣がん,
骨ペーチェット病,消化性潰瘍,末梢血管疾患,前立腺
がん,逆流性食道炎,腎不全,リウマチ関節炎,精神分
裂症,敗血症,敗血症ショック,重症全身性真菌感染
症,小細胞肺がん,脊髄損傷,胃がん,全身性エリテマ
トーサス,一過性脳虚血発作,結核,心弁膜症,血管性
/多発梗塞痴呆,創傷治癒,不眠症,関節炎、下垂体ホ
ルモン分泌不全、瀕尿、尿毒症、または神経変成疾患等
の疾病の治療・予防剤などの医薬として使用することが
できる。また、本発明のポリペプチドまたは本発明のレ
セプター蛋白質の活性を中和する作用を有する本発明の
抗体はMACULAR EDEMA CYSTOID(嚢胞状黄斑浮腫)の疾
病の治療・予防剤などの医薬として使用することができ
る。
【0068】さらに、本発明のポリペプチドまたは本発
明のレセプター蛋白質はソマトスタチンの分泌制御に関
与しているため、本発明のポリペプチドまたは本発明の
レセプター蛋白質の活性を中和する作用を有する本発明
の抗体は、例えば、(1)先端巨大症、TSH産生腫
瘍、非分泌性(非機能性)下垂体腫瘍、異所性ACTH
(アドレノコルチコトロピン)産生腫瘍、髄様甲状腺
癌、VIP産生腫瘍、グルカゴン産生腫瘍、ガストリン
産生腫瘍、インスリノーマ、カルチノイドなどの腫瘍の
治療薬、(2)インスリン依存性または非依存性糖尿
病、あるいはこれら糖尿病に関連した種々の疾患、すな
わち糖尿病合併症(例、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎
症、糖尿病性神経障害、ドーン症候群、起立性低血圧症
など)の治療薬、(3)高インスリン血症の改善または
食欲の抑制などによる肥満、過食症などの治療薬、
(4)急性膵炎、慢性膵炎、膵臓・腸フィステル、出血
性潰瘍、消化性潰瘍、胃炎、胃酸過多症、逆流性食道炎
などの治療薬、(5)ヘリコバクター・ピロリ菌感染に
伴う様々な症状の改善剤(例、ガストリン分泌昂進の抑
制剤など)、(6)内視鏡胆道膵管造影に伴うアミラー
ゼの分泌抑制剤、さらには膵臓外科手術の予後治療薬、
(7)小腸の吸収能低下、分泌昂進または消化管の運動
能異常に起因する下痢(例、Short bowel症
候群など)、癌化学療法などの薬物に起因する下痢、先
天性小腸萎縮に起因する下痢、VIP産生腫瘍などの神
経内分泌腫瘍に起因する下痢、AIDSに起因する下
痢、骨髄移植などに伴う対宿主移植片反応に起因する下
痢、糖尿病に起因する下痢、腹腔神経叢遮断に起因する
下痢、全身性硬化症に起因する下痢、好酸球増加症に起
因する下痢などの治療薬、(8)ダンピング症候群、過
敏性大腸炎、クローン病、炎症性腸疾患などの治療薬、
(9)腫瘍または癌(例、甲状腺癌、大腸癌、乳癌、前
立腺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、膵臓癌、胃癌、胆
管癌、肝臓癌、膀胱癌、卵巣癌、メラノーマ、骨肉腫、
軟骨肉腫、悪性褐色細胞腫、神経芽細胞腫、脳腫瘍、胸
腺腫、腎臓癌など)、白血病(例、好塩基性白血球の白
血病・慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキ
ン病、非ホジキン性リンパ腫など)などの治療薬;該治
療薬は、単独または他の制癌剤(例、タモキシフエン、
LHRHアゴニスト、LHRHアンタゴニスト、インタ
ーフェロン−α、βおよびγ、インターロイキン−2な
ど)と併用して用いることができる、(10)肥大性心
筋症、動脈硬化症、心弁膜症、心筋梗塞(特に、経皮経
管冠動脈形成術後の心解梗塞)、再血管形成の予防・治
療薬、(11)食道静脈癌出血、肝硬変、末梢血管疾患
の治療薬、(12)免疫系に作用する生理活性物質
(例、サブスタンスP、タヒキニン、サイトカインな
ど)の分泌の調節作用に基づき、例えば、全身性または
局所性の炎症に伴う疾患(例、多発性動脈炎、リュウマ
チ性関節炎、乾せん、日焼け、湿疹、アレルギー(例、
喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など)な
ど)の治療薬、(13)神経調節因子の産生・分泌に影
響を及ぼすことから、例えば、痴呆症(例、アルツハイ
マー病、アルツハイマー型老年期痴呆、血管性・多発性
痴呆など)、精神分裂症、てんかん、うつ病、一般不安
障害、睡眠障害、多発性硬化症などの治療薬、(14)
眼疾患(例、緑内障など)などの治療薬、(15)急性
バクテリア髄膜炎、急性ウイルス脳炎、成人呼吸促迫症
候群、バクテリア肺炎、重症全身性真菌感染症、結核、
脊髄損傷、骨折、肝不全、肺炎、アルコール性肝炎、A
型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、AIDS感染症、ヒトパ
ピローマウイルス感染症、インフルエンザ感染症、癌転
移、多発性骨髄腫、骨軟化症、骨粗しょう症、骨ベーチ
ェット症、腎炎、腎不全、敗血症、敗血症ショック、高
カルシウム血症、高コレステロール血症、高グリセリド
血症、高脂血症、全身性エリテマトーサス、一過性脳虚
血発作、アルコール性肝炎などの予防・治療薬として有
用であり、(16)臓器移植、火傷、創傷、脱毛症など
の治癒などにも用いられ、(17)慢性あるいは急性疼
痛(例、術後疼痛、炎症性疼痛、歯痛、骨疾患(例、関
節炎、リウマチ、骨粗鬆症など)にともなう疼痛)の抑
制・緩和など、鎮痛剤としても有用である。
明のレセプター蛋白質はソマトスタチンの分泌制御に関
与しているため、本発明のポリペプチドまたは本発明の
レセプター蛋白質の活性を中和する作用を有する本発明
の抗体は、例えば、(1)先端巨大症、TSH産生腫
瘍、非分泌性(非機能性)下垂体腫瘍、異所性ACTH
(アドレノコルチコトロピン)産生腫瘍、髄様甲状腺
癌、VIP産生腫瘍、グルカゴン産生腫瘍、ガストリン
産生腫瘍、インスリノーマ、カルチノイドなどの腫瘍の
治療薬、(2)インスリン依存性または非依存性糖尿
病、あるいはこれら糖尿病に関連した種々の疾患、すな
わち糖尿病合併症(例、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎
症、糖尿病性神経障害、ドーン症候群、起立性低血圧症
など)の治療薬、(3)高インスリン血症の改善または
食欲の抑制などによる肥満、過食症などの治療薬、
(4)急性膵炎、慢性膵炎、膵臓・腸フィステル、出血
性潰瘍、消化性潰瘍、胃炎、胃酸過多症、逆流性食道炎
などの治療薬、(5)ヘリコバクター・ピロリ菌感染に
伴う様々な症状の改善剤(例、ガストリン分泌昂進の抑
制剤など)、(6)内視鏡胆道膵管造影に伴うアミラー
ゼの分泌抑制剤、さらには膵臓外科手術の予後治療薬、
(7)小腸の吸収能低下、分泌昂進または消化管の運動
能異常に起因する下痢(例、Short bowel症
候群など)、癌化学療法などの薬物に起因する下痢、先
天性小腸萎縮に起因する下痢、VIP産生腫瘍などの神
経内分泌腫瘍に起因する下痢、AIDSに起因する下
痢、骨髄移植などに伴う対宿主移植片反応に起因する下
痢、糖尿病に起因する下痢、腹腔神経叢遮断に起因する
下痢、全身性硬化症に起因する下痢、好酸球増加症に起
因する下痢などの治療薬、(8)ダンピング症候群、過
敏性大腸炎、クローン病、炎症性腸疾患などの治療薬、
(9)腫瘍または癌(例、甲状腺癌、大腸癌、乳癌、前
立腺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、膵臓癌、胃癌、胆
管癌、肝臓癌、膀胱癌、卵巣癌、メラノーマ、骨肉腫、
軟骨肉腫、悪性褐色細胞腫、神経芽細胞腫、脳腫瘍、胸
腺腫、腎臓癌など)、白血病(例、好塩基性白血球の白
血病・慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキ
ン病、非ホジキン性リンパ腫など)などの治療薬;該治
療薬は、単独または他の制癌剤(例、タモキシフエン、
LHRHアゴニスト、LHRHアンタゴニスト、インタ
ーフェロン−α、βおよびγ、インターロイキン−2な
ど)と併用して用いることができる、(10)肥大性心
筋症、動脈硬化症、心弁膜症、心筋梗塞(特に、経皮経
管冠動脈形成術後の心解梗塞)、再血管形成の予防・治
療薬、(11)食道静脈癌出血、肝硬変、末梢血管疾患
の治療薬、(12)免疫系に作用する生理活性物質
(例、サブスタンスP、タヒキニン、サイトカインな
ど)の分泌の調節作用に基づき、例えば、全身性または
局所性の炎症に伴う疾患(例、多発性動脈炎、リュウマ
チ性関節炎、乾せん、日焼け、湿疹、アレルギー(例、
喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など)な
ど)の治療薬、(13)神経調節因子の産生・分泌に影
響を及ぼすことから、例えば、痴呆症(例、アルツハイ
マー病、アルツハイマー型老年期痴呆、血管性・多発性
痴呆など)、精神分裂症、てんかん、うつ病、一般不安
障害、睡眠障害、多発性硬化症などの治療薬、(14)
眼疾患(例、緑内障など)などの治療薬、(15)急性
バクテリア髄膜炎、急性ウイルス脳炎、成人呼吸促迫症
候群、バクテリア肺炎、重症全身性真菌感染症、結核、
脊髄損傷、骨折、肝不全、肺炎、アルコール性肝炎、A
型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、AIDS感染症、ヒトパ
ピローマウイルス感染症、インフルエンザ感染症、癌転
移、多発性骨髄腫、骨軟化症、骨粗しょう症、骨ベーチ
ェット症、腎炎、腎不全、敗血症、敗血症ショック、高
カルシウム血症、高コレステロール血症、高グリセリド
血症、高脂血症、全身性エリテマトーサス、一過性脳虚
血発作、アルコール性肝炎などの予防・治療薬として有
用であり、(16)臓器移植、火傷、創傷、脱毛症など
の治癒などにも用いられ、(17)慢性あるいは急性疼
痛(例、術後疼痛、炎症性疼痛、歯痛、骨疾患(例、関
節炎、リウマチ、骨粗鬆症など)にともなう疼痛)の抑
制・緩和など、鎮痛剤としても有用である。
【0069】本発明の抗体を含有する上記疾患の治療・
予防剤は、そのまま液剤として、または適当な剤型の医
薬組成物として、ヒトまたは哺乳動物(例、ラット、ウ
サギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネコ、イヌ、サルなど)に
対して経口的または非経口的に投与することができる。
投与量は、投与対象、対象疾患、症状、投与ルートなど
によっても異なるが、例えば、成人の神経疾患患者の治
療・予防のために使用する場合には、本発明の抗体を1
回量として、通常0.01〜20mg/kg体重程度、
好ましくは0.1〜10mg/kg体重程度、さらに好
ましくは0.1〜5mg/kg体重程度を、1日1〜5
回程度、好ましくは1日1〜3回程度、静脈注射により
投与するのが好都合である。他の非経口投与および経口
投与の場合もこれに準ずる量を投与することができる。
症状が特に重い場合には、その症状に応じて増量しても
よい。本発明の抗体は、それ自体または適当な医薬組成
物として投与することができる。上記投与に用いられる
医薬組成物は、上記またはその塩と薬理学的に許容され
得る担体、希釈剤もしくは賦形剤とを含むものである。
かかる組成物は、経口または非経口投与に適する剤形と
して提供される。すなわち、例えば、経口投与のための
組成物としては、固体または液体の剤形、具体的には錠
剤(糖衣錠、フィルムコーティング錠を含む)、丸剤、
顆粒剤、散剤、カプセル剤(ソフトカプセル剤を含
む)、シロップ剤、乳剤、懸濁剤などがあげられる。か
かる組成物は自体公知の方法によって製造され、製剤分
野において通常用いられる担体、希釈剤もしくは賦形剤
を含有するものである。例えば、錠剤用の担体、賦形剤
としては、乳糖、でんぷん、蔗糖、ステアリン酸マグネ
シウムなどが用いられる。
予防剤は、そのまま液剤として、または適当な剤型の医
薬組成物として、ヒトまたは哺乳動物(例、ラット、ウ
サギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネコ、イヌ、サルなど)に
対して経口的または非経口的に投与することができる。
投与量は、投与対象、対象疾患、症状、投与ルートなど
によっても異なるが、例えば、成人の神経疾患患者の治
療・予防のために使用する場合には、本発明の抗体を1
回量として、通常0.01〜20mg/kg体重程度、
好ましくは0.1〜10mg/kg体重程度、さらに好
ましくは0.1〜5mg/kg体重程度を、1日1〜5
回程度、好ましくは1日1〜3回程度、静脈注射により
投与するのが好都合である。他の非経口投与および経口
投与の場合もこれに準ずる量を投与することができる。
症状が特に重い場合には、その症状に応じて増量しても
よい。本発明の抗体は、それ自体または適当な医薬組成
物として投与することができる。上記投与に用いられる
医薬組成物は、上記またはその塩と薬理学的に許容され
得る担体、希釈剤もしくは賦形剤とを含むものである。
かかる組成物は、経口または非経口投与に適する剤形と
して提供される。すなわち、例えば、経口投与のための
組成物としては、固体または液体の剤形、具体的には錠
剤(糖衣錠、フィルムコーティング錠を含む)、丸剤、
顆粒剤、散剤、カプセル剤(ソフトカプセル剤を含
む)、シロップ剤、乳剤、懸濁剤などがあげられる。か
かる組成物は自体公知の方法によって製造され、製剤分
野において通常用いられる担体、希釈剤もしくは賦形剤
を含有するものである。例えば、錠剤用の担体、賦形剤
としては、乳糖、でんぷん、蔗糖、ステアリン酸マグネ
シウムなどが用いられる。
【0070】非経口投与のための組成物としては、例え
ば、注射剤、坐剤などが用いられ、注射剤は静脈注射
剤、皮下注射剤、皮内注射剤、筋肉注射剤、点滴注射剤
などの剤形を包含する。かかる注射剤は、自体公知の方
法に従って、例えば、上記抗体またはその塩を通常注射
剤に用いられる無菌の水性もしくは油性液に溶解、懸濁
または乳化することによって調製する。注射用の水性液
としては、例えば、生理食塩水、ブドウ糖やその他の補
助薬を含む等張液などが用いられ、適当な溶解補助剤、
例えば、アルコール(例、エタノール)、ポリアルコー
ル(例、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル)、非イオン界面活性剤〔例、ポリソルベート80、
HCO−50(polyoxyethylene(50mol)adduct of
hydrogenated castor oil)〕などと併用してもよい。
油性液としては、例えば、ゴマ油、大豆油などが用いら
れ、溶解補助剤として安息香酸ベンジル、ベンジルアル
コールなどを併用してもよい。調製された注射液は、通
常、適当なアンプルに充填される。直腸投与に用いられ
る坐剤は、上記抗体またはその塩を通常の坐薬用基剤に
混合することによって調製される。上記の経口用または
非経口用医薬組成物は、活性成分の投与量に適合するよ
うな投薬単位の剤形に調製されることが好都合である。
かかる投薬単位の剤形としては、錠剤、丸剤、カプセル
剤、注射剤(アンプル)、坐剤などが例示され、それぞ
れの投薬単位剤形当たり通常5〜500mg、とりわけ
注射剤では5〜100mg、その他の剤形では10〜2
50mgの上記抗体が含有されていることが好ましい。
なお前記した各組成物は、上記抗体との配合により好ま
しくない相互作用を生じない限り他の活性成分を含有し
てもよい。
ば、注射剤、坐剤などが用いられ、注射剤は静脈注射
剤、皮下注射剤、皮内注射剤、筋肉注射剤、点滴注射剤
などの剤形を包含する。かかる注射剤は、自体公知の方
法に従って、例えば、上記抗体またはその塩を通常注射
剤に用いられる無菌の水性もしくは油性液に溶解、懸濁
または乳化することによって調製する。注射用の水性液
としては、例えば、生理食塩水、ブドウ糖やその他の補
助薬を含む等張液などが用いられ、適当な溶解補助剤、
例えば、アルコール(例、エタノール)、ポリアルコー
ル(例、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル)、非イオン界面活性剤〔例、ポリソルベート80、
HCO−50(polyoxyethylene(50mol)adduct of
hydrogenated castor oil)〕などと併用してもよい。
油性液としては、例えば、ゴマ油、大豆油などが用いら
れ、溶解補助剤として安息香酸ベンジル、ベンジルアル
コールなどを併用してもよい。調製された注射液は、通
常、適当なアンプルに充填される。直腸投与に用いられ
る坐剤は、上記抗体またはその塩を通常の坐薬用基剤に
混合することによって調製される。上記の経口用または
非経口用医薬組成物は、活性成分の投与量に適合するよ
うな投薬単位の剤形に調製されることが好都合である。
かかる投薬単位の剤形としては、錠剤、丸剤、カプセル
剤、注射剤(アンプル)、坐剤などが例示され、それぞ
れの投薬単位剤形当たり通常5〜500mg、とりわけ
注射剤では5〜100mg、その他の剤形では10〜2
50mgの上記抗体が含有されていることが好ましい。
なお前記した各組成物は、上記抗体との配合により好ま
しくない相互作用を生じない限り他の活性成分を含有し
てもよい。
【0071】(7)DNA転移動物 本発明は、外来性の本発明のポリペプチドまたは本発明
のレセプター蛋白質をコードするDNA(以下、本発明
の外来性DNAと略記する)またはその変異DNA(本
発明の外来性変異DNAと略記する場合がある)を有す
る非ヒト哺乳動物を提供する。すなわち、本発明は、
(1)本発明の外来性DNAまたはその変異DNAを有
する非ヒト哺乳動物、(2)非ヒト哺乳動物がゲッ歯動
物である第(1)記載の動物、(3)ゲッ歯動物がマウス
またはラットである第(2)記載の動物、および(4)
本発明の外来性DNAまたはその変異DNAを含有し、
哺乳動物において発現しうる組換えベクターを提供する
ものである。本発明の外来性DNAまたはその変異DN
Aを有する非ヒト哺乳動物(以下、本発明のDNA転移
動物と略記する)は、未受精卵、受精卵、精子およびそ
の始原細胞を含む胚芽細胞などに対して、好ましくは、
非ヒト哺乳動物の発生における胚発生の段階(さらに好
ましくは、単細胞または受精卵細胞の段階でかつ一般に
8細胞期以前)に、リン酸カルシウム法、電気パルス
法、リポフェクション法、凝集法、マイクロインジェク
ション法、パーティクルガン法、DEAE−デキストラ
ン法などにより目的とするDNAを転移することによっ
て作出することができる。また、該DNA転移方法によ
り、体細胞、生体の臓器、組織細胞などに目的とする本
発明の外来性DNAを転移し、細胞培養、組織培養など
に利用することもでき、さらに、これら細胞を上述の胚
芽細胞と自体公知の細胞融合法により融合させることに
より本発明のDNA転移動物を作出することもできる。
非ヒト哺乳動物としては、例えば、ウシ、ブタ、ヒツ
ジ、ヤギ、ウサギ、イヌ、ネコ、モルモット、ハムスタ
ー、マウス、ラットなどが用いられる。なかでも、病体
動物モデル系の作成の面から個体発生および生物サイク
ルが比較的短く、また、繁殖が容易なゲッ歯動物、とり
わけマウス(例えば、純系として、C57BL/6系
統,DBA2系統など、交雑系として、B6C3F1系
統,BDF1系統,B6D2F1系統,BALB/c系
統,ICR系統など)またはラット(例えば、Wist
ar,SDなど)などが好ましい。哺乳動物において発
現しうる組換えベクターにおける「哺乳動物」として
は、上記の非ヒト哺乳動物の他にヒトなどがあげられ
る。
のレセプター蛋白質をコードするDNA(以下、本発明
の外来性DNAと略記する)またはその変異DNA(本
発明の外来性変異DNAと略記する場合がある)を有す
る非ヒト哺乳動物を提供する。すなわち、本発明は、
(1)本発明の外来性DNAまたはその変異DNAを有
する非ヒト哺乳動物、(2)非ヒト哺乳動物がゲッ歯動
物である第(1)記載の動物、(3)ゲッ歯動物がマウス
またはラットである第(2)記載の動物、および(4)
本発明の外来性DNAまたはその変異DNAを含有し、
哺乳動物において発現しうる組換えベクターを提供する
ものである。本発明の外来性DNAまたはその変異DN
Aを有する非ヒト哺乳動物(以下、本発明のDNA転移
動物と略記する)は、未受精卵、受精卵、精子およびそ
の始原細胞を含む胚芽細胞などに対して、好ましくは、
非ヒト哺乳動物の発生における胚発生の段階(さらに好
ましくは、単細胞または受精卵細胞の段階でかつ一般に
8細胞期以前)に、リン酸カルシウム法、電気パルス
法、リポフェクション法、凝集法、マイクロインジェク
ション法、パーティクルガン法、DEAE−デキストラ
ン法などにより目的とするDNAを転移することによっ
て作出することができる。また、該DNA転移方法によ
り、体細胞、生体の臓器、組織細胞などに目的とする本
発明の外来性DNAを転移し、細胞培養、組織培養など
に利用することもでき、さらに、これら細胞を上述の胚
芽細胞と自体公知の細胞融合法により融合させることに
より本発明のDNA転移動物を作出することもできる。
非ヒト哺乳動物としては、例えば、ウシ、ブタ、ヒツ
ジ、ヤギ、ウサギ、イヌ、ネコ、モルモット、ハムスタ
ー、マウス、ラットなどが用いられる。なかでも、病体
動物モデル系の作成の面から個体発生および生物サイク
ルが比較的短く、また、繁殖が容易なゲッ歯動物、とり
わけマウス(例えば、純系として、C57BL/6系
統,DBA2系統など、交雑系として、B6C3F1系
統,BDF1系統,B6D2F1系統,BALB/c系
統,ICR系統など)またはラット(例えば、Wist
ar,SDなど)などが好ましい。哺乳動物において発
現しうる組換えベクターにおける「哺乳動物」として
は、上記の非ヒト哺乳動物の他にヒトなどがあげられ
る。
【0072】本発明の外来性DNAとは、非ヒト哺乳動
物が本来有している本発明のDNAではなく、いったん
哺乳動物から単離・抽出された本発明のDNAをいう。
本発明の変異DNAとしては、元の本発明のDNAの塩
基配列に変異(例えば、突然変異など)が生じたもの、
具体的には、塩基の付加、欠損、他の塩基への置換など
が生じたDNAなどが用いられ、また、異常DNAも含
まれる。該異常DNAとしては、異常な本発明のポリペ
プチドまたは本発明のレセプター蛋白質を発現させるD
NAを意味し、例えば、正常な本発明のポリペプチドま
たは本発明のレセプター蛋白質の機能を抑制するポリペ
プチドを発現させるDNAなどが用いられる。本発明の
外来性DNAは、対象とする動物と同種あるいは異種の
どちらの哺乳動物由来のものであってもよい。本発明の
DNAを対象動物に転移させるにあたっては、該DNA
を動物細胞で発現させうるプロモーターの下流に結合し
たDNAコンストラクトとして用いるのが一般に有利で
ある。例えば、本発明のヒトDNAを転移させる場合、
これと相同性が高い本発明のDNAを有する各種哺乳動
物(例えば、ウサギ、イヌ、ネコ、モルモット、ハムス
ター、ラット、マウスなど)由来のDNAを発現させう
る各種プロモーターの下流に、本発明のヒトDNAを結
合したDNAコンストラクト(例、ベクターなど)を対
象哺乳動物の受精卵、例えば、マウス受精卵へマイクロ
インジェクションすることによって本発明のDNAを高
発現するDNA転移哺乳動物を作出することができる。
物が本来有している本発明のDNAではなく、いったん
哺乳動物から単離・抽出された本発明のDNAをいう。
本発明の変異DNAとしては、元の本発明のDNAの塩
基配列に変異(例えば、突然変異など)が生じたもの、
具体的には、塩基の付加、欠損、他の塩基への置換など
が生じたDNAなどが用いられ、また、異常DNAも含
まれる。該異常DNAとしては、異常な本発明のポリペ
プチドまたは本発明のレセプター蛋白質を発現させるD
NAを意味し、例えば、正常な本発明のポリペプチドま
たは本発明のレセプター蛋白質の機能を抑制するポリペ
プチドを発現させるDNAなどが用いられる。本発明の
外来性DNAは、対象とする動物と同種あるいは異種の
どちらの哺乳動物由来のものであってもよい。本発明の
DNAを対象動物に転移させるにあたっては、該DNA
を動物細胞で発現させうるプロモーターの下流に結合し
たDNAコンストラクトとして用いるのが一般に有利で
ある。例えば、本発明のヒトDNAを転移させる場合、
これと相同性が高い本発明のDNAを有する各種哺乳動
物(例えば、ウサギ、イヌ、ネコ、モルモット、ハムス
ター、ラット、マウスなど)由来のDNAを発現させう
る各種プロモーターの下流に、本発明のヒトDNAを結
合したDNAコンストラクト(例、ベクターなど)を対
象哺乳動物の受精卵、例えば、マウス受精卵へマイクロ
インジェクションすることによって本発明のDNAを高
発現するDNA転移哺乳動物を作出することができる。
【0073】本発明のポリペプチドの発現ベクターとし
ては、大腸菌由来のプラスミド、枯草菌由来のプラスミ
ド、酵母由来のプラスミド、λファージなどのバクテリ
オファージ、モロニー白血病ウィルスなどのレトロウィ
ルス、ワクシニアウィルスまたはバキュロウィルスなど
の動物ウイルスなどが用いられる。なかでも、大腸菌由
来のプラスミド、枯草菌由来のプラスミドまたは酵母由
来のプラスミドなどが好ましく用いられる。上記のDN
A発現調節を行なうプロモーターとしては、例えば、
ウイルス(例、シミアンウイルス、サイトメガロウイル
ス、モロニー白血病ウイルス、JCウイルス、乳癌ウイ
ルス、ポリオウイルスなど)に由来するDNAのプロモ
ーター、各種哺乳動物(ヒト、ウサギ、イヌ、ネコ、
モルモット、ハムスター、ラット、マウスなど)由来の
プロモーター、例えば、アルブミン、インスリンII、
ウロプラキンII、エラスターゼ、エリスロポエチン、
エンドセリン、筋クレアチンキナーゼ、グリア線維性酸
性タンパク質、グルタチオンS−トランスフェラーゼ、
血小板由来成長因子β、ケラチンK1,K10およびK
14、コラーゲンI型およびII型、サイクリックAM
P依存タンパク質キナーゼβIサブユニット、ジストロ
フィン、酒石酸抵抗性アルカリフォスファターゼ、心房
ナトリウム利尿性因子、内皮レセプターチロシンキナー
ゼ(一般にTie2と略される)、ナトリウムカリウム
アデノシン3リン酸化酵素(Na,K−ATPas
e)、ニューロフィラメント軽鎖、メタロチオネインI
およびIIA、メタロプロティナーゼ1組織インヒビタ
ー、MHCクラスI抗原(H−2L)、H−ras、レ
ニン、ドーパミンβ−水酸化酵素、甲状腺ペルオキシダ
ーゼ(TPO)、ポリペプチド鎖延長因子1α(EF−
1α)、βアクチン、αおよびβミオシン重鎖、ミオシ
ン軽鎖1および2、ミエリン基礎タンパク質、チログロ
ブリン、Thy−1、免疫グロブリン、H鎖可変部(V
NP)、血清アミロイドPコンポーネント、ミオグロビ
ン、トロポニンC、平滑筋αアクチン、プレプロエンケ
ファリンA、バソプレシンなどのプロモーターなどが用
いられる。なかでも、全身で高発現することが可能なサ
イトメガロウイルスプロモーター、ヒトポリペプチド鎖
延長因子1α(EF−1α)のプロモーター、ヒトおよ
びニワトリβアクチンプロモーターなどが好適である。
上記ベクターは、DNA転移哺乳動物において目的とす
るメッセンジャーRNAの転写を終結する配列(一般に
ターミネターと呼ばれる)を有していることが好まし
く、例えば、ウイルス由来および各種哺乳動物由来の各
DNAの配列を用いることができ、好ましくは、シミア
ンウイルスのSV40ターミネターなどが用いられる。
ては、大腸菌由来のプラスミド、枯草菌由来のプラスミ
ド、酵母由来のプラスミド、λファージなどのバクテリ
オファージ、モロニー白血病ウィルスなどのレトロウィ
ルス、ワクシニアウィルスまたはバキュロウィルスなど
の動物ウイルスなどが用いられる。なかでも、大腸菌由
来のプラスミド、枯草菌由来のプラスミドまたは酵母由
来のプラスミドなどが好ましく用いられる。上記のDN
A発現調節を行なうプロモーターとしては、例えば、
ウイルス(例、シミアンウイルス、サイトメガロウイル
ス、モロニー白血病ウイルス、JCウイルス、乳癌ウイ
ルス、ポリオウイルスなど)に由来するDNAのプロモ
ーター、各種哺乳動物(ヒト、ウサギ、イヌ、ネコ、
モルモット、ハムスター、ラット、マウスなど)由来の
プロモーター、例えば、アルブミン、インスリンII、
ウロプラキンII、エラスターゼ、エリスロポエチン、
エンドセリン、筋クレアチンキナーゼ、グリア線維性酸
性タンパク質、グルタチオンS−トランスフェラーゼ、
血小板由来成長因子β、ケラチンK1,K10およびK
14、コラーゲンI型およびII型、サイクリックAM
P依存タンパク質キナーゼβIサブユニット、ジストロ
フィン、酒石酸抵抗性アルカリフォスファターゼ、心房
ナトリウム利尿性因子、内皮レセプターチロシンキナー
ゼ(一般にTie2と略される)、ナトリウムカリウム
アデノシン3リン酸化酵素(Na,K−ATPas
e)、ニューロフィラメント軽鎖、メタロチオネインI
およびIIA、メタロプロティナーゼ1組織インヒビタ
ー、MHCクラスI抗原(H−2L)、H−ras、レ
ニン、ドーパミンβ−水酸化酵素、甲状腺ペルオキシダ
ーゼ(TPO)、ポリペプチド鎖延長因子1α(EF−
1α)、βアクチン、αおよびβミオシン重鎖、ミオシ
ン軽鎖1および2、ミエリン基礎タンパク質、チログロ
ブリン、Thy−1、免疫グロブリン、H鎖可変部(V
NP)、血清アミロイドPコンポーネント、ミオグロビ
ン、トロポニンC、平滑筋αアクチン、プレプロエンケ
ファリンA、バソプレシンなどのプロモーターなどが用
いられる。なかでも、全身で高発現することが可能なサ
イトメガロウイルスプロモーター、ヒトポリペプチド鎖
延長因子1α(EF−1α)のプロモーター、ヒトおよ
びニワトリβアクチンプロモーターなどが好適である。
上記ベクターは、DNA転移哺乳動物において目的とす
るメッセンジャーRNAの転写を終結する配列(一般に
ターミネターと呼ばれる)を有していることが好まし
く、例えば、ウイルス由来および各種哺乳動物由来の各
DNAの配列を用いることができ、好ましくは、シミア
ンウイルスのSV40ターミネターなどが用いられる。
【0074】その他、目的とする外来性DNAをさらに
高発現させる目的で各DNAのスプライシングシグナ
ル、エンハンサー領域、真核DNAのイントロンの一部
などをプロモーター領域の5´上流、プロモーター領域
と翻訳領域間あるいは翻訳領域の3´下流 に連結する
ことも目的により可能である。正常な本発明のポリペプ
チドまたは本発明のレセプター蛋白質の翻訳領域は、ヒ
トまたは各種哺乳動物(例えば、ウサギ、イヌ、ネコ、
モルモット、ハムスター、ラット、マウスなど)由来の
肝臓、腎臓、甲状腺細胞、線維芽細胞由来DNAおよび
市販の各種ゲノムDNAライブラリーよりゲノムDNA
の全てあるいは一部として、または肝臓、腎臓、甲状腺
細胞、線維芽細胞由来RNAより公知の方法により調製
された相補DNAを原料として取得することが出来る。
また、外来性の異常DNAは、上記の細胞または組織よ
り得られた正常なポリペプチドの翻訳領域を点突然変異
誘発法により変異した翻訳領域を作製することができ
る。該翻訳領域は転移動物において発現しうるDNAコ
ンストラクトとして、前記のプロモーターの下流および
所望により転写終結部位の上流に連結させる通常のDN
A工学的手法により作製することができる。受精卵細胞
段階における本発明の外来性DNAの転移は、対象哺乳
動物の胚芽細胞および体細胞のすべてに存在するように
確保される。DNA転移後の作出動物の胚芽細胞におい
て、本発明の外来性DNAが存在することは、作出動物
の後代がすべて、その胚芽細胞および体細胞のすべてに
本発明の外来性DNAを保持することを意味する。本発
明の外来性DNAを受け継いだこの種の動物の子孫はそ
の胚芽細胞および体細胞のすべてに本発明の外来性DN
Aを有する。本発明の外来性正常DNAを転移させた非
ヒト哺乳動物は、交配により外来性DNAを安定に保持
することを確認して、該DNA保有動物として通常の飼
育環境で継代飼育することが出来る。受精卵細胞段階に
おける本発明の外来性DNAの転移は、対象哺乳動物の
胚芽細胞および体細胞の全てに過剰に存在するように確
保される。DNA転移後の作出動物の胚芽細胞において
本発明の外来性DNAが過剰に存在することは、作出動
物の子孫が全てその胚芽細胞および体細胞の全てに本発
明の外来性DNAを過剰に有することを意味する。本発
明の外来性DNAを受け継いだこの種の動物の子孫はそ
の胚芽細胞および体細胞の全てに本発明の外来性DNA
を過剰に有する。導入DNAを相同染色体の両方に持つ
ホモザイゴート動物を取得し、この雌雄の動物を交配す
ることによりすべての子孫が該DNAを過剰に有するよ
うに繁殖継代することができる。
高発現させる目的で各DNAのスプライシングシグナ
ル、エンハンサー領域、真核DNAのイントロンの一部
などをプロモーター領域の5´上流、プロモーター領域
と翻訳領域間あるいは翻訳領域の3´下流 に連結する
ことも目的により可能である。正常な本発明のポリペプ
チドまたは本発明のレセプター蛋白質の翻訳領域は、ヒ
トまたは各種哺乳動物(例えば、ウサギ、イヌ、ネコ、
モルモット、ハムスター、ラット、マウスなど)由来の
肝臓、腎臓、甲状腺細胞、線維芽細胞由来DNAおよび
市販の各種ゲノムDNAライブラリーよりゲノムDNA
の全てあるいは一部として、または肝臓、腎臓、甲状腺
細胞、線維芽細胞由来RNAより公知の方法により調製
された相補DNAを原料として取得することが出来る。
また、外来性の異常DNAは、上記の細胞または組織よ
り得られた正常なポリペプチドの翻訳領域を点突然変異
誘発法により変異した翻訳領域を作製することができ
る。該翻訳領域は転移動物において発現しうるDNAコ
ンストラクトとして、前記のプロモーターの下流および
所望により転写終結部位の上流に連結させる通常のDN
A工学的手法により作製することができる。受精卵細胞
段階における本発明の外来性DNAの転移は、対象哺乳
動物の胚芽細胞および体細胞のすべてに存在するように
確保される。DNA転移後の作出動物の胚芽細胞におい
て、本発明の外来性DNAが存在することは、作出動物
の後代がすべて、その胚芽細胞および体細胞のすべてに
本発明の外来性DNAを保持することを意味する。本発
明の外来性DNAを受け継いだこの種の動物の子孫はそ
の胚芽細胞および体細胞のすべてに本発明の外来性DN
Aを有する。本発明の外来性正常DNAを転移させた非
ヒト哺乳動物は、交配により外来性DNAを安定に保持
することを確認して、該DNA保有動物として通常の飼
育環境で継代飼育することが出来る。受精卵細胞段階に
おける本発明の外来性DNAの転移は、対象哺乳動物の
胚芽細胞および体細胞の全てに過剰に存在するように確
保される。DNA転移後の作出動物の胚芽細胞において
本発明の外来性DNAが過剰に存在することは、作出動
物の子孫が全てその胚芽細胞および体細胞の全てに本発
明の外来性DNAを過剰に有することを意味する。本発
明の外来性DNAを受け継いだこの種の動物の子孫はそ
の胚芽細胞および体細胞の全てに本発明の外来性DNA
を過剰に有する。導入DNAを相同染色体の両方に持つ
ホモザイゴート動物を取得し、この雌雄の動物を交配す
ることによりすべての子孫が該DNAを過剰に有するよ
うに繁殖継代することができる。
【0075】本発明の正常DNAを有する非ヒト哺乳動
物は、本発明の正常DNAが高発現させられており、内
在性の正常DNAの機能を促進することにより最終的に
本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質
の機能亢進症を発症することがあり、その病態モデル動
物として利用することができる。例えば、本発明の正常
DNA転移動物を用いて、本発明のポリペプチドまたは
本発明のレセプター蛋白質の機能亢進症や、本発明のポ
リペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質が関連する
疾患の病態機序の解明およびこれらの疾患の治療方法の
検討を行なうことが可能である。また、本発明の外来性
正常DNAを転移させた哺乳動物は、遊離した本発明の
ポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質の増加症
状を有することから、本発明のポリペプチドまたは本発
明のレセプター蛋白質に関連する疾患に対する治療薬の
スクリーニング試験にも利用可能である。一方、本発明
の外来性異常DNAを有する非ヒト哺乳動物は、交配に
より外来性DNAを安定に保持することを確認して該D
NA保有動物として通常の飼育環境で継代飼育すること
が出来る。さらに、目的とする外来DNAを前述のプラ
スミドに組み込んで原科として用いることができる。プ
ロモーターとのDNAコンストラク卜は、通常のDNA
工学的手法によって作製することができる。受精卵細胞
段階における本発明の異常DNAの転移は、対象哺乳動
物の胚芽細胞および体細胞の全てに存在するように確保
される。DNA転移後の作出動物の胚芽細胞において本
発明の異常DNAが存在することは、作出動物の子孫が
全てその胚芽細胞および体細胞の全てに本発明の異常D
NAを有することを意味する。本発明の外来性DNAを
受け継いだこの種の動物の子孫は、その胚芽細胞および
体細胞の全てに本発明の異常DNAを有する。導入DN
Aを相同染色体の両方に持つホモザイゴート動物を取得
し、この雌雄の動物を交配することによりすべての子孫
が該DNAを有するように繁殖継代することができる。
物は、本発明の正常DNAが高発現させられており、内
在性の正常DNAの機能を促進することにより最終的に
本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質
の機能亢進症を発症することがあり、その病態モデル動
物として利用することができる。例えば、本発明の正常
DNA転移動物を用いて、本発明のポリペプチドまたは
本発明のレセプター蛋白質の機能亢進症や、本発明のポ
リペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質が関連する
疾患の病態機序の解明およびこれらの疾患の治療方法の
検討を行なうことが可能である。また、本発明の外来性
正常DNAを転移させた哺乳動物は、遊離した本発明の
ポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質の増加症
状を有することから、本発明のポリペプチドまたは本発
明のレセプター蛋白質に関連する疾患に対する治療薬の
スクリーニング試験にも利用可能である。一方、本発明
の外来性異常DNAを有する非ヒト哺乳動物は、交配に
より外来性DNAを安定に保持することを確認して該D
NA保有動物として通常の飼育環境で継代飼育すること
が出来る。さらに、目的とする外来DNAを前述のプラ
スミドに組み込んで原科として用いることができる。プ
ロモーターとのDNAコンストラク卜は、通常のDNA
工学的手法によって作製することができる。受精卵細胞
段階における本発明の異常DNAの転移は、対象哺乳動
物の胚芽細胞および体細胞の全てに存在するように確保
される。DNA転移後の作出動物の胚芽細胞において本
発明の異常DNAが存在することは、作出動物の子孫が
全てその胚芽細胞および体細胞の全てに本発明の異常D
NAを有することを意味する。本発明の外来性DNAを
受け継いだこの種の動物の子孫は、その胚芽細胞および
体細胞の全てに本発明の異常DNAを有する。導入DN
Aを相同染色体の両方に持つホモザイゴート動物を取得
し、この雌雄の動物を交配することによりすべての子孫
が該DNAを有するように繁殖継代することができる。
【0076】本発明の異常DNAを有する非ヒト哺乳動
物は、本発明の異常DNAが高発現させられており、内
在性の正常DNAの機能を阻害することにより最終的に
本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質
の機能不活性型不応症となることがあり、その病態モデ
ル動物として利用することができる。例えば、本発明の
異常DNA転移動物を用いて、本発明のポリペプチドま
たは本発明のレセプター蛋白質の機能不活性型不応症の
病態機序の解明およびこの疾患を治療方法の検討を行な
うことが可能である。また、具体的な利用可能性として
は、本発明の異常DNA高発現動物は、本発明のポリペ
プチドまたは本発明のレセプター蛋白質の機能不活性型
不応症における本発明の異常ポリペプチドによる正常ポ
リペプチドの機能阻害(dominant negative作用)を解
明するモデルとなる。また、本発明の外来異常DNAを
転移させた哺乳動物は、遊離した本発明のポリペプチド
または本発明のレセプター蛋白質の増加症状を有するこ
とから、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプタ
ー蛋白質の機能不活性型不応症に対する治療薬スクリー
ニング試験にも利用可能である。また、上記2種類の本
発明のDNA転移動物のその他の利用可能性として、例
えば、 組織培養のための細胞源としての使用、 本発明のDNA転移動物の組織中のDNAもしくはR
NAを直接分析するか、またはDNAにより発現された
ポリペプチド組織を分析することによる、本発明のポリ
ペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質により特異的
に発現あるいは活性化するポリペプチドとの関連性につ
いての解析、 DNAを有する組織の細胞を標準組織培養技術により
培養し、これらを使用して、一般に培養困難な組織から
の細胞の機能の研究、 上記記載の細胞を用いることによる細胞の機能を高
めるような薬剤のスクリーニング、および 本発明の変異ポリペプチドを単離精製およびその抗体
作製などが考えられる。さらに、本発明のDNA転移動
物を用いて、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセ
プター蛋白質の機能不活性型不応症などを含む、本発明
のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質に関連
する疾患の臨床症状を調べることができ、また、本発明
のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質に関連
する疾患モデルの各臓器におけるより詳細な病理学的所
見が得られ、新しい治療方法の開発、さらには、該疾患
による二次的疾患の研究および治療に貢献することがで
きる。また、本発明のDNA転移動物から各臓器を取り
出し、細切後、トリプシンなどのタンパク質分解酵素に
より、遊離したDNA転移細胞の取得、その培養または
その培養細胞の系統化を行なうことが可能である。さら
に、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋
白質産生細胞の特定化、アポトーシス、分化あるいは増
殖との関連性、またはそれらにおけるシグナル伝達機構
を調べ、それらの異常を調べることなどができ、本発明
のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質および
その作用解明のための有効な研究材料となる。さらに、
本発明のDNA転移動物を用いて、本発明のポリペプチ
ドまたは本発明のレセプター蛋白質の機能不活性型不応
症を含む、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプ
ター蛋白質に関連する疾患の治療薬の開発を行なうため
に、上述の検査法および定量法などを用いて、有効で迅
速な該疾患治療薬のスクリーニング法を提供することが
可能となる。また、本発明のDNA転移動物または本発
明の外来性DNA発現ベクターを用いて、本発明のポリ
ペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質が関連する疾
患のDNA治療法を検討、開発することが可能である。
物は、本発明の異常DNAが高発現させられており、内
在性の正常DNAの機能を阻害することにより最終的に
本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質
の機能不活性型不応症となることがあり、その病態モデ
ル動物として利用することができる。例えば、本発明の
異常DNA転移動物を用いて、本発明のポリペプチドま
たは本発明のレセプター蛋白質の機能不活性型不応症の
病態機序の解明およびこの疾患を治療方法の検討を行な
うことが可能である。また、具体的な利用可能性として
は、本発明の異常DNA高発現動物は、本発明のポリペ
プチドまたは本発明のレセプター蛋白質の機能不活性型
不応症における本発明の異常ポリペプチドによる正常ポ
リペプチドの機能阻害(dominant negative作用)を解
明するモデルとなる。また、本発明の外来異常DNAを
転移させた哺乳動物は、遊離した本発明のポリペプチド
または本発明のレセプター蛋白質の増加症状を有するこ
とから、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプタ
ー蛋白質の機能不活性型不応症に対する治療薬スクリー
ニング試験にも利用可能である。また、上記2種類の本
発明のDNA転移動物のその他の利用可能性として、例
えば、 組織培養のための細胞源としての使用、 本発明のDNA転移動物の組織中のDNAもしくはR
NAを直接分析するか、またはDNAにより発現された
ポリペプチド組織を分析することによる、本発明のポリ
ペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質により特異的
に発現あるいは活性化するポリペプチドとの関連性につ
いての解析、 DNAを有する組織の細胞を標準組織培養技術により
培養し、これらを使用して、一般に培養困難な組織から
の細胞の機能の研究、 上記記載の細胞を用いることによる細胞の機能を高
めるような薬剤のスクリーニング、および 本発明の変異ポリペプチドを単離精製およびその抗体
作製などが考えられる。さらに、本発明のDNA転移動
物を用いて、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセ
プター蛋白質の機能不活性型不応症などを含む、本発明
のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質に関連
する疾患の臨床症状を調べることができ、また、本発明
のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質に関連
する疾患モデルの各臓器におけるより詳細な病理学的所
見が得られ、新しい治療方法の開発、さらには、該疾患
による二次的疾患の研究および治療に貢献することがで
きる。また、本発明のDNA転移動物から各臓器を取り
出し、細切後、トリプシンなどのタンパク質分解酵素に
より、遊離したDNA転移細胞の取得、その培養または
その培養細胞の系統化を行なうことが可能である。さら
に、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋
白質産生細胞の特定化、アポトーシス、分化あるいは増
殖との関連性、またはそれらにおけるシグナル伝達機構
を調べ、それらの異常を調べることなどができ、本発明
のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質および
その作用解明のための有効な研究材料となる。さらに、
本発明のDNA転移動物を用いて、本発明のポリペプチ
ドまたは本発明のレセプター蛋白質の機能不活性型不応
症を含む、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプ
ター蛋白質に関連する疾患の治療薬の開発を行なうため
に、上述の検査法および定量法などを用いて、有効で迅
速な該疾患治療薬のスクリーニング法を提供することが
可能となる。また、本発明のDNA転移動物または本発
明の外来性DNA発現ベクターを用いて、本発明のポリ
ペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質が関連する疾
患のDNA治療法を検討、開発することが可能である。
【0077】(8)ノックアウト動物 本発明は、本発明のDNAが不活性化された非ヒト哺乳
動物胚幹細胞および本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳
動物を提供する。すなわち、本発明は、(1)本発明の
DNAが不活性化された非ヒト哺乳動物胚幹細胞、
(2)該DNAがレポーター遺伝子(例、大腸菌由来の
β−ガラクトシダーゼ遺伝子)を導入することにより不
活性化された第(1)項記載の胚幹細胞、(3)ネオマ
イシン耐性である第(1)項記載の胚幹細胞、(4)非
ヒト哺乳動物がゲッ歯動物である第(1)項記載の胚幹
細胞、(5)ゲッ歯動物がマウスである第(4)項記載
の胚幹細胞、(6)本発明のDNAが不活性化された該
DNA発現不全非ヒト哺乳動物、(7)該DNAがレポ
ーター遺伝子(例、大腸菌由来のβ−ガラクトシダーゼ
遺伝子)を導入することにより不活性化され、該レポー
ター遺伝子が本発明のDNAに対するプロモーターの制
御下で発現しうる第(6)項記載の非ヒト哺乳動物、
(8)非ヒト哺乳動物がゲッ歯動物である第(6)項記
載の非ヒト哺乳動物、(9)ゲッ歯動物がマウスである
第(8)項記載の非ヒト哺乳動物、および(10)第
(7)項記載の動物に、試験化合物を投与し、レポータ
ー遺伝子の発現を検出することを特徴とする本発明のD
NAに対するプロモーター活性を促進または阻害する化
合物またはその塩のスクリーニング方法を提供する。本
発明のDNAが不活性化された非ヒト哺乳動物胚幹細胞
とは、該非ヒト哺乳動物が有する本発明のDNAに人為
的に変異を加えることにより、DNAの発現能を抑制す
るか、もしくは該DNAがコードしている本発明のポリ
ペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質の活性を実質
的に喪失させることにより、DNAが実質的に本発明の
ポリペプチドのまたは本発明のレセプター蛋白質発現能
を有さない(以下、本発明のノックアウトDNAと称す
ることがある)非ヒト哺乳動物の胚幹細胞(以下、ES
細胞と略記する)をいう。非ヒト哺乳動物としては、前
記と同様のものが用いられる。本発明のDNAに人為的
に変異を加える方法としては、例えば、遺伝子工学的手
法により該DNA配列の一部又は全部の削除、他DNA
を挿入または置換させることによって行なうことができ
る。これらの変異により、例えば、コドンの読み取り枠
をずらしたり、プロモーターあるいはエキソンの機能を
破壊することにより本発明のノックアウトDNAを作製
すればよい。
動物胚幹細胞および本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳
動物を提供する。すなわち、本発明は、(1)本発明の
DNAが不活性化された非ヒト哺乳動物胚幹細胞、
(2)該DNAがレポーター遺伝子(例、大腸菌由来の
β−ガラクトシダーゼ遺伝子)を導入することにより不
活性化された第(1)項記載の胚幹細胞、(3)ネオマ
イシン耐性である第(1)項記載の胚幹細胞、(4)非
ヒト哺乳動物がゲッ歯動物である第(1)項記載の胚幹
細胞、(5)ゲッ歯動物がマウスである第(4)項記載
の胚幹細胞、(6)本発明のDNAが不活性化された該
DNA発現不全非ヒト哺乳動物、(7)該DNAがレポ
ーター遺伝子(例、大腸菌由来のβ−ガラクトシダーゼ
遺伝子)を導入することにより不活性化され、該レポー
ター遺伝子が本発明のDNAに対するプロモーターの制
御下で発現しうる第(6)項記載の非ヒト哺乳動物、
(8)非ヒト哺乳動物がゲッ歯動物である第(6)項記
載の非ヒト哺乳動物、(9)ゲッ歯動物がマウスである
第(8)項記載の非ヒト哺乳動物、および(10)第
(7)項記載の動物に、試験化合物を投与し、レポータ
ー遺伝子の発現を検出することを特徴とする本発明のD
NAに対するプロモーター活性を促進または阻害する化
合物またはその塩のスクリーニング方法を提供する。本
発明のDNAが不活性化された非ヒト哺乳動物胚幹細胞
とは、該非ヒト哺乳動物が有する本発明のDNAに人為
的に変異を加えることにより、DNAの発現能を抑制す
るか、もしくは該DNAがコードしている本発明のポリ
ペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質の活性を実質
的に喪失させることにより、DNAが実質的に本発明の
ポリペプチドのまたは本発明のレセプター蛋白質発現能
を有さない(以下、本発明のノックアウトDNAと称す
ることがある)非ヒト哺乳動物の胚幹細胞(以下、ES
細胞と略記する)をいう。非ヒト哺乳動物としては、前
記と同様のものが用いられる。本発明のDNAに人為的
に変異を加える方法としては、例えば、遺伝子工学的手
法により該DNA配列の一部又は全部の削除、他DNA
を挿入または置換させることによって行なうことができ
る。これらの変異により、例えば、コドンの読み取り枠
をずらしたり、プロモーターあるいはエキソンの機能を
破壊することにより本発明のノックアウトDNAを作製
すればよい。
【0078】本発明のDNAが不活性化された非ヒト哺
乳動物胚幹細胞(以下、本発明のDNA不活性化ES細
胞または本発明のノックアウトES細胞と略記する)の
具体例としては、例えば、目的とする非ヒト哺乳動物が
有する本発明のDNAを単離し、そのエキソン部分にネ
オマイシン耐性遺伝子、ハイグロマイシン耐性遺伝子を
代表とする薬剤耐性遺伝子、あるいはlacZ(β−ガ
ラクトシダーゼ遺伝子)、cat(クロラムフェニコー
ルアセチルトランスフェラーゼ遺伝子)を代表とするレ
ポーター遺伝子等を挿入することによりエキソンの機能
を破壊するか、あるいはエキソン間のイントロン部分に
遺伝子の転写を終結させるDNA配列(例えば、polyA
付加シグナルなど)を挿入し、完全なメッセンジャーR
NAを合成できなくすることによって、結果的に遺伝子
を破壊するように構築したDNA配列を有するDNA鎖
(以下、ターゲッティングベクターと略記する)を、例
えば相同組換え法により該動物の染色体に導入し、得ら
れたES細胞について本発明のDNA上あるいはその近
傍のDNA配列をプローブとしたサザンハイブリダイゼ
ーション解析あるいはターゲッティングベクター上のD
NA配列とターゲッティングベクター作製に使用した本
発明のDNA以外の近傍領域のDNA配列をプライマー
としたPCR法により解析し、本発明のノックアウトE
S細胞を選別することにより得ることができる。また、
相同組換え法等により本発明のDNAを不活化させる元
のES細胞としては、例えば、前述のような既に樹立さ
れたものを用いてもよく、また公知 EvansとKaufmaの方
法に準じて新しく樹立したものでもよい。例えば、マウ
スのES細胞の場合、現在、一般的には129系のES
細胞が使用されているが、免疫学的背景がはっきりして
いないので、これに代わる純系で免疫学的に遺伝的背景
が明らかなES細胞を取得するなどの目的で例えば、C
57BL/6マウスやC57BL/6の採卵数の少なさ
をDBA/2との交雑により改善したBDF1マウス
(C57BL/6とDBA/2とのF1)を用いて樹立
したものなども良好に用いうる。BDF1マウスは、採
卵数が多く、かつ、卵が丈夫であるという利点に加え
て、C57BL/6マウスを背景に持つので、これを用
いて得られたES細胞は病態モデルマウスを作出したと
き、C57BL/6マウスとバッククロスすることでそ
の遺伝的背景をC57BL/6マウスに代えることが可
能である点で有利に用い得る。また、ES細胞を樹立す
る場合、一般には受精後3.5日目の胚盤胞を使用する
が、これ以外に8細胞期胚を採卵し胚盤胞まで培養して
用いることにより効率よく多数の初期胚を取得すること
ができる。また、雌雄いずれのES細胞を用いてもよい
が、通常雄のES細胞の方が生殖系列キメラを作出する
のに都合が良い。また、煩雑な培養の手間を削減するた
めにもできるだけ早く雌雄の判別を行なうことが望まし
い。
乳動物胚幹細胞(以下、本発明のDNA不活性化ES細
胞または本発明のノックアウトES細胞と略記する)の
具体例としては、例えば、目的とする非ヒト哺乳動物が
有する本発明のDNAを単離し、そのエキソン部分にネ
オマイシン耐性遺伝子、ハイグロマイシン耐性遺伝子を
代表とする薬剤耐性遺伝子、あるいはlacZ(β−ガ
ラクトシダーゼ遺伝子)、cat(クロラムフェニコー
ルアセチルトランスフェラーゼ遺伝子)を代表とするレ
ポーター遺伝子等を挿入することによりエキソンの機能
を破壊するか、あるいはエキソン間のイントロン部分に
遺伝子の転写を終結させるDNA配列(例えば、polyA
付加シグナルなど)を挿入し、完全なメッセンジャーR
NAを合成できなくすることによって、結果的に遺伝子
を破壊するように構築したDNA配列を有するDNA鎖
(以下、ターゲッティングベクターと略記する)を、例
えば相同組換え法により該動物の染色体に導入し、得ら
れたES細胞について本発明のDNA上あるいはその近
傍のDNA配列をプローブとしたサザンハイブリダイゼ
ーション解析あるいはターゲッティングベクター上のD
NA配列とターゲッティングベクター作製に使用した本
発明のDNA以外の近傍領域のDNA配列をプライマー
としたPCR法により解析し、本発明のノックアウトE
S細胞を選別することにより得ることができる。また、
相同組換え法等により本発明のDNAを不活化させる元
のES細胞としては、例えば、前述のような既に樹立さ
れたものを用いてもよく、また公知 EvansとKaufmaの方
法に準じて新しく樹立したものでもよい。例えば、マウ
スのES細胞の場合、現在、一般的には129系のES
細胞が使用されているが、免疫学的背景がはっきりして
いないので、これに代わる純系で免疫学的に遺伝的背景
が明らかなES細胞を取得するなどの目的で例えば、C
57BL/6マウスやC57BL/6の採卵数の少なさ
をDBA/2との交雑により改善したBDF1マウス
(C57BL/6とDBA/2とのF1)を用いて樹立
したものなども良好に用いうる。BDF1マウスは、採
卵数が多く、かつ、卵が丈夫であるという利点に加え
て、C57BL/6マウスを背景に持つので、これを用
いて得られたES細胞は病態モデルマウスを作出したと
き、C57BL/6マウスとバッククロスすることでそ
の遺伝的背景をC57BL/6マウスに代えることが可
能である点で有利に用い得る。また、ES細胞を樹立す
る場合、一般には受精後3.5日目の胚盤胞を使用する
が、これ以外に8細胞期胚を採卵し胚盤胞まで培養して
用いることにより効率よく多数の初期胚を取得すること
ができる。また、雌雄いずれのES細胞を用いてもよい
が、通常雄のES細胞の方が生殖系列キメラを作出する
のに都合が良い。また、煩雑な培養の手間を削減するた
めにもできるだけ早く雌雄の判別を行なうことが望まし
い。
【0079】ES細胞の雌雄の判定方法としては、例え
ば、PCR法によりY染色体上の性決定領域の遺伝子を
増幅、検出する方法が、その1例としてあげることがで
きる。この方法を使用すれば、従来、核型分析をするの
に約106個の細胞数を要していたのに対して、1コロ
ニー程度のES細胞数(約50個)で済むので、培養初
期におけるES細胞の第一次セレクションを雌雄の判別
で行なうことが可能であり、早期に雄細胞の選定を可能
にしたことにより培養初期の手間は大幅に削減できる。
また、第二次セレクションとしては、例えば、G−バン
ディング法による染色体数の確認等により行うことがで
きる。得られるES細胞の染色体数は正常数の100%
が望ましいが、樹立の際の物理的操作等の関係上困難な
場合は、ES細胞の遺伝子をノックアウトした後、正常
細胞(例えば、マウスでは染色体数が2n=40である
細胞)に再びクローニングすることが望ましい。このよ
うにして得られた胚幹細胞株は、通常その増殖性は大変
良いが、個体発生できる能力を失いやすいので、注意深
く継代培養することが必要である。例えば、STO繊維
芽細胞のような適当なフィーダー細胞上でLIF(1−
10000U/ml)存在下に炭酸ガス培養器内(好ましく
は、5%炭酸ガス、95%空気または5%酸素、5%炭
酸ガス、90%空気)で約37℃で培養するなどの方法
で培養し、継代時には、例えば、トリプシン/EDTA
溶液(通常0.001−0.5%トリプシン/0.1−5
mM EDTA、好ましくは約0.1%トリプシン/1m
M EDTA)処理により単細胞化し、新たに用意した
フィーダー細胞上に播種する方法などがとられる。この
ような継代は、通常1−3日毎に行なうが、この際に細
胞の観察を行い、形態的に異常な細胞が見受けられた場
合はその培養細胞は放棄することが望まれる。ES細胞
は、適当な条件により、高密度に至るまで単層培養する
か、または細胞集塊を形成するまで浮遊培養することに
より、頭頂筋、内臓筋、心筋などの種々のタイプの細胞
に分化させることが可能であり〔M. J. Evans及びM. H.
Kaufman, ネイチャー(Nature)第292巻、154頁、1981
年;G. R. Martin プロシーディングス・オブ・ナショ
ナル・アカデミー・オブ・サイエンス・ユーエスエー
(Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A.)第78巻、7634頁、1
981年;T. C. Doetschmanら、ジャーナル・オブ・エン
ブリオロジー・アンド・エクスペリメンタル・モルフォ
ロジー、第87巻、27頁、1985年〕、本発明のES細胞を
分化させて得られる本発明のDNA発現不全細胞は、イ
ンビトロにおける本発明のポリペプチドまたは本発明の
レセプター蛋白質の細胞生物学的検討において有用であ
る。
ば、PCR法によりY染色体上の性決定領域の遺伝子を
増幅、検出する方法が、その1例としてあげることがで
きる。この方法を使用すれば、従来、核型分析をするの
に約106個の細胞数を要していたのに対して、1コロ
ニー程度のES細胞数(約50個)で済むので、培養初
期におけるES細胞の第一次セレクションを雌雄の判別
で行なうことが可能であり、早期に雄細胞の選定を可能
にしたことにより培養初期の手間は大幅に削減できる。
また、第二次セレクションとしては、例えば、G−バン
ディング法による染色体数の確認等により行うことがで
きる。得られるES細胞の染色体数は正常数の100%
が望ましいが、樹立の際の物理的操作等の関係上困難な
場合は、ES細胞の遺伝子をノックアウトした後、正常
細胞(例えば、マウスでは染色体数が2n=40である
細胞)に再びクローニングすることが望ましい。このよ
うにして得られた胚幹細胞株は、通常その増殖性は大変
良いが、個体発生できる能力を失いやすいので、注意深
く継代培養することが必要である。例えば、STO繊維
芽細胞のような適当なフィーダー細胞上でLIF(1−
10000U/ml)存在下に炭酸ガス培養器内(好ましく
は、5%炭酸ガス、95%空気または5%酸素、5%炭
酸ガス、90%空気)で約37℃で培養するなどの方法
で培養し、継代時には、例えば、トリプシン/EDTA
溶液(通常0.001−0.5%トリプシン/0.1−5
mM EDTA、好ましくは約0.1%トリプシン/1m
M EDTA)処理により単細胞化し、新たに用意した
フィーダー細胞上に播種する方法などがとられる。この
ような継代は、通常1−3日毎に行なうが、この際に細
胞の観察を行い、形態的に異常な細胞が見受けられた場
合はその培養細胞は放棄することが望まれる。ES細胞
は、適当な条件により、高密度に至るまで単層培養する
か、または細胞集塊を形成するまで浮遊培養することに
より、頭頂筋、内臓筋、心筋などの種々のタイプの細胞
に分化させることが可能であり〔M. J. Evans及びM. H.
Kaufman, ネイチャー(Nature)第292巻、154頁、1981
年;G. R. Martin プロシーディングス・オブ・ナショ
ナル・アカデミー・オブ・サイエンス・ユーエスエー
(Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A.)第78巻、7634頁、1
981年;T. C. Doetschmanら、ジャーナル・オブ・エン
ブリオロジー・アンド・エクスペリメンタル・モルフォ
ロジー、第87巻、27頁、1985年〕、本発明のES細胞を
分化させて得られる本発明のDNA発現不全細胞は、イ
ンビトロにおける本発明のポリペプチドまたは本発明の
レセプター蛋白質の細胞生物学的検討において有用であ
る。
【0080】本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳動物
は、該動物のmRNA量を公知方法を用いて測定して間
接的にその発現量を比較することにより、正常動物と区
別することが可能である。該非ヒト哺乳動物としては、
前記と同様のものが用いられる。本発明のDNA発現不
全非ヒト哺乳動物は、例えば、前述のようにして作製し
たターゲッティングベクターをマウス胚幹細胞またはマ
ウス卵細胞に導入し、導入によりターゲッティングベク
ターの本発明のDNAが不活性化されたDNA配列が遺
伝子相同組換えにより、マウス胚幹細胞またはマウス卵
細胞の染色体上の本発明のDNAと入れ換わる相同組換
えをさせることにより、本発明のDNAをノックアウト
させることができる。本発明のDNAがノックアウトさ
れた細胞は、本発明のDNA上またはその近傍のDNA
配列をプローブとしたサザンハイブリダイゼーション解
析またはターゲッティングベクター上のDNA配列と、
ターゲッティングベクターに使用したマウス由来の本発
明のDNA以外の近傍領域のDNA配列とをプライマー
としたPCR法による解析で判定することができる。非
ヒト哺乳動物胚幹細胞を用いた場合は、遺伝子相同組換
えにより、本発明のDNAが不活性化された細胞株をク
ローニングし、その細胞を適当な時期、例えば、8細胞
期の非ヒト哺乳動物胚または胚盤胞に注入し、作製した
キメラ胚を偽妊娠させた該非ヒト哺乳動物の子宮に移植
する。作出された動物は正常な本発明のDNA座をもつ
細胞と人為的に変異した本発明のDNA座をもつ細胞と
の両者から構成されるキメラ動物である。該キメラ動物
の生殖細胞の一部が変異した本発明のDNA座をもつ場
合、このようなキメラ個体と正常個体を交配することに
より得られた個体群より、全ての組織が人為的に変異を
加えた本発明のDNA座をもつ細胞で構成された個体
を、例えば、コートカラーの判定等により選別すること
により得られる。このようにして得られた個体は、通
常、本発明のポリペプチドのヘテロ発現不全個体であ
り、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋
白質のヘテロ発現不全個体同志を交配し、それらの産仔
から本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋
白質のホモ発現不全個体を得ることができる。
は、該動物のmRNA量を公知方法を用いて測定して間
接的にその発現量を比較することにより、正常動物と区
別することが可能である。該非ヒト哺乳動物としては、
前記と同様のものが用いられる。本発明のDNA発現不
全非ヒト哺乳動物は、例えば、前述のようにして作製し
たターゲッティングベクターをマウス胚幹細胞またはマ
ウス卵細胞に導入し、導入によりターゲッティングベク
ターの本発明のDNAが不活性化されたDNA配列が遺
伝子相同組換えにより、マウス胚幹細胞またはマウス卵
細胞の染色体上の本発明のDNAと入れ換わる相同組換
えをさせることにより、本発明のDNAをノックアウト
させることができる。本発明のDNAがノックアウトさ
れた細胞は、本発明のDNA上またはその近傍のDNA
配列をプローブとしたサザンハイブリダイゼーション解
析またはターゲッティングベクター上のDNA配列と、
ターゲッティングベクターに使用したマウス由来の本発
明のDNA以外の近傍領域のDNA配列とをプライマー
としたPCR法による解析で判定することができる。非
ヒト哺乳動物胚幹細胞を用いた場合は、遺伝子相同組換
えにより、本発明のDNAが不活性化された細胞株をク
ローニングし、その細胞を適当な時期、例えば、8細胞
期の非ヒト哺乳動物胚または胚盤胞に注入し、作製した
キメラ胚を偽妊娠させた該非ヒト哺乳動物の子宮に移植
する。作出された動物は正常な本発明のDNA座をもつ
細胞と人為的に変異した本発明のDNA座をもつ細胞と
の両者から構成されるキメラ動物である。該キメラ動物
の生殖細胞の一部が変異した本発明のDNA座をもつ場
合、このようなキメラ個体と正常個体を交配することに
より得られた個体群より、全ての組織が人為的に変異を
加えた本発明のDNA座をもつ細胞で構成された個体
を、例えば、コートカラーの判定等により選別すること
により得られる。このようにして得られた個体は、通
常、本発明のポリペプチドのヘテロ発現不全個体であ
り、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋
白質のヘテロ発現不全個体同志を交配し、それらの産仔
から本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋
白質のホモ発現不全個体を得ることができる。
【0081】卵細胞を使用する場合は、例えば、卵細胞
核内にマイクロインジェクション法でDNA溶液を注入
することによりターゲッティングベクターを染色体内に
導入したトランスジェニック非ヒト哺乳動物を得ること
ができ、これらのトランスジェニック非ヒト哺乳動物に
比べて、遺伝子相同組換えにより本発明のDNA座に変
異のあるものを選択することにより得られる。このよう
にして本発明のDNAがノックアウトされている個体
は、交配により得られた動物個体も該DNAがノックア
ウトされていることを確認して通常の飼育環境で飼育継
代を行なうことができる。さらに、生殖系列の取得およ
び保持についても常法に従えばよい。すなわち、該不活
化DNAの保有する雌雄の動物を交配することにより、
該不活化DNAを相同染色体の両方に持つホモザイゴー
ト動物を取得しうる。得られたホモザイゴート動物は、
母親動物に対して、正常個体1,ホモザイゴート複数に
なるような状態で飼育することにより効率的に得ること
ができる。ヘテロザイゴート動物の雌雄を交配すること
により、該不活化DNAを有するホモザイゴートおよび
ヘテロザイゴート動物を繁殖継代する。本発明のDNA
が不活性化された非ヒト哺乳動物胚幹細胞は、本発明の
DNA発現不全非ヒト哺乳動物を作出する上で、非常に
有用である。また、本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳
動物は、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプタ
ー蛋白質により誘導され得る種々の生物活性を欠失する
ため、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター
蛋白質の生物活性の不活性化を原因とする疾病のモデル
となり得るので、これらの疾病の原因究明及び治療法の
検討に有用である。
核内にマイクロインジェクション法でDNA溶液を注入
することによりターゲッティングベクターを染色体内に
導入したトランスジェニック非ヒト哺乳動物を得ること
ができ、これらのトランスジェニック非ヒト哺乳動物に
比べて、遺伝子相同組換えにより本発明のDNA座に変
異のあるものを選択することにより得られる。このよう
にして本発明のDNAがノックアウトされている個体
は、交配により得られた動物個体も該DNAがノックア
ウトされていることを確認して通常の飼育環境で飼育継
代を行なうことができる。さらに、生殖系列の取得およ
び保持についても常法に従えばよい。すなわち、該不活
化DNAの保有する雌雄の動物を交配することにより、
該不活化DNAを相同染色体の両方に持つホモザイゴー
ト動物を取得しうる。得られたホモザイゴート動物は、
母親動物に対して、正常個体1,ホモザイゴート複数に
なるような状態で飼育することにより効率的に得ること
ができる。ヘテロザイゴート動物の雌雄を交配すること
により、該不活化DNAを有するホモザイゴートおよび
ヘテロザイゴート動物を繁殖継代する。本発明のDNA
が不活性化された非ヒト哺乳動物胚幹細胞は、本発明の
DNA発現不全非ヒト哺乳動物を作出する上で、非常に
有用である。また、本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳
動物は、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプタ
ー蛋白質により誘導され得る種々の生物活性を欠失する
ため、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター
蛋白質の生物活性の不活性化を原因とする疾病のモデル
となり得るので、これらの疾病の原因究明及び治療法の
検討に有用である。
【0082】(8a)本発明のDNAの欠損や損傷など
に起因する疾病に対して治療・予防効果を有する化合物
のスクリーニング方法 本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳動物は、本発明のD
NAの欠損や損傷などに起因する疾病に対して治療・予
防効果を有する化合物のスクリーニングに用いることが
できる。すなわち、本発明は、本発明のDNA発現不全
非ヒト哺乳動物に試験化合物を投与し、該動物の変化を
観察・測定することを特徴とする、本発明のDNAの欠
損や損傷などに起因する疾病に対して治療・予防効果を
有する化合物またはその塩のスクリーニング方法を提供
する。該スクリーニング方法において用いられる本発明
のDNA発現不全非ヒト哺乳動物としては、前記と同様
のものがあげられる。試験化合物としては、例えば、ペ
プチド、タンパク、非ペプチド性化合物、合成化合物、
発酵生産物、細胞抽出液、植物抽出液、動物組織抽出
液、血漿などがあげられ、これら化合物は新規な化合物
であってもよいし、公知の化合物であってもよい。具体
的には、本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳動物を、試
験化合物で処理し、無処理の対照動物と比較し、該動物
の各器官、組織、疾病の症状などの変化を指標として試
験化合物の治療・予防効果を試験することができる。試
験動物を試験化合物で処理する方法としては、例えば、
経口投与、静脈注射などが用いられ、試験動物の症状、
試験化合物の性質などにあわせて適宜選択することがで
きる。また、試験化合物の投与量は、投与方法、試験化
合物の性質などにあわせて適宜選択することができる。
に起因する疾病に対して治療・予防効果を有する化合物
のスクリーニング方法 本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳動物は、本発明のD
NAの欠損や損傷などに起因する疾病に対して治療・予
防効果を有する化合物のスクリーニングに用いることが
できる。すなわち、本発明は、本発明のDNA発現不全
非ヒト哺乳動物に試験化合物を投与し、該動物の変化を
観察・測定することを特徴とする、本発明のDNAの欠
損や損傷などに起因する疾病に対して治療・予防効果を
有する化合物またはその塩のスクリーニング方法を提供
する。該スクリーニング方法において用いられる本発明
のDNA発現不全非ヒト哺乳動物としては、前記と同様
のものがあげられる。試験化合物としては、例えば、ペ
プチド、タンパク、非ペプチド性化合物、合成化合物、
発酵生産物、細胞抽出液、植物抽出液、動物組織抽出
液、血漿などがあげられ、これら化合物は新規な化合物
であってもよいし、公知の化合物であってもよい。具体
的には、本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳動物を、試
験化合物で処理し、無処理の対照動物と比較し、該動物
の各器官、組織、疾病の症状などの変化を指標として試
験化合物の治療・予防効果を試験することができる。試
験動物を試験化合物で処理する方法としては、例えば、
経口投与、静脈注射などが用いられ、試験動物の症状、
試験化合物の性質などにあわせて適宜選択することがで
きる。また、試験化合物の投与量は、投与方法、試験化
合物の性質などにあわせて適宜選択することができる。
【0083】例えば、高血圧、自己免疫疾患、心不全、
白内障、緑内障、急性バクテリア髄膜炎,急性心筋梗
塞,急性膵炎,急性ウイルス脳炎,成人呼吸促迫症候
群,アルコール性肝炎,アルツハイマー病,喘息,動脈
硬化,アトピー性皮膚炎,バクテリア肺炎,膀胱がん,
骨折,乳がん,過食症,多食症,火傷治癒,子宮頸部が
ん,慢性リンパ性白血病,慢性骨髄性白血病,慢性膵
炎,肝硬変,大腸がん(結腸/直腸がん),クローン
病,痴呆,糖尿病性合併症,糖尿病性腎症,糖尿病性神
経障害,糖尿病性網膜症,胃炎,ヘリコバクター・ピロ
リ感染症,肝不全,A型肝炎,B型肝炎,C型肝炎,肝
炎,単純ヘルペスウイルス感染症,水痘帯状疱疹ウイル
ス感染症,ホジキン病,エイズ感染症,ヒトパピローマ
ウイルス感染症,高カルシウム血症,高コレステロール
血症,高グリセリド血症,高脂血症,感染症,インフル
エンザ感染症,インシュリン依存性糖尿病(I型),侵
襲性ブドウ状球菌感染症,悪性黒色腫,がん転移,多発
性骨髄腫,アレルギー性鼻炎,腎炎,非ホジキン性リン
パ腫,インシュリン非依存性糖尿病(II型),非小細胞
肺がん,臓器移植,骨関節炎,骨軟化症,骨減少症,骨
粗鬆症,卵巣がん,骨ペーチェット病,消化性潰瘍,末
梢血管疾患,前立腺がん,逆流性食道炎,腎不全,リウ
マチ関節炎,精神分裂症,敗血症,敗血症ショック,重
症全身性真菌感染症,小細胞肺がん,脊髄損傷,胃が
ん,全身性エリテマトーサス,一過性脳虚血発作,結
核,心弁膜症,血管性/多発梗塞痴呆,創傷治癒,不眠
症,関節炎、下垂体ホルモン分泌不全、瀕尿、尿毒症、
または神経変成疾患等に対して治療・予防効果を有する
化合物、またはMACULAR EDEMA CYSTOID(嚢胞状黄斑浮
腫)に対して治療・予防効果を有する化合物、さらに
は、(1)先端巨大症、TSH産生腫瘍、非分泌性(非
機能性)下垂体腫瘍、異所性ACTH(アドレノコルチ
コトロピン)産生腫瘍、髄様甲状腺癌、VIP産生腫
瘍、グルカゴン産生腫瘍、ガストリン産生腫瘍、インス
リノーマ、カルチノイドなどの腫瘍の治療薬、(2)イ
ンスリン依存性または非依存性糖尿病、あるいはこれら
糖尿病に関連した種々の疾患、すなわち糖尿病合併症
(例、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障
害、ドーン症候群、起立性低血圧症など)の治療薬、
(3)高インスリン血症の改善または食欲の抑制などに
よる肥満、過食症などの治療薬、(4)急性膵炎、慢性
膵炎、膵臓・腸フィステル、出血性潰瘍、消化性潰瘍、
胃炎、胃酸過多症、逆流性食道炎などの治療薬、(5)
ヘリコバクター・ピロリ菌感染に伴う様々な症状の改善
剤(例、ガストリン分泌昂進の抑制剤など)、(6)内
視鏡胆道膵管造影に伴うアミラーゼの分泌抑制剤、さら
には膵臓外科手術の予後治療薬、(7)小腸の吸収能低
下、分泌昂進または消化管の運動能異常に起因する下痢
(例、Short bowel症候群など)、癌化学療
法などの薬物に起因する下痢、先天性小腸萎縮に起因す
る下痢、VIP産生腫瘍などの神経内分泌腫瘍に起因す
る下痢、AIDSに起因する下痢、骨髄移植などに伴う
対宿主移植片反応に起因する下痢、糖尿病に起因する下
痢、腹腔神経叢遮断に起因する下痢、全身性硬化症に起
因する下痢、好酸球増加症に起因する下痢などの治療
薬、(8)ダンピング症候群、過敏性大腸炎、クローン
病、炎症性腸疾患などの治療薬、(9)腫瘍または癌
(例、甲状腺癌、大腸癌、乳癌、前立腺癌、小細胞肺
癌、非小細胞肺癌、膵臓癌、胃癌、胆管癌、肝臓癌、膀
胱癌、卵巣癌、メラノーマ、骨肉腫、軟骨肉腫、悪性褐
色細胞腫、神経芽細胞腫、脳腫瘍、胸腺腫、腎臓癌な
ど)、白血病(例、好塩基性白血球の白血病・慢性リン
パ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキン病、非ホジキ
ン性リンパ腫など)などの治療薬;該治療薬は、単独ま
たは他の制癌剤(例、タモキシフエン、LHRHアゴニ
スト、LHRHアンタゴニスト、インターフェロン−
α、βおよびγ、インターロイキン−2など)と併用し
て用いることができる、(10)肥大性心筋症、動脈硬
化症、心弁膜症、心筋梗塞(特に、経皮経管冠動脈形成
術後の心解梗塞)、再血管形成の予防・治療薬、(1
1)食道静脈癌出血、肝硬変、末梢血管疾患の治療薬、
(12)免疫系に作用する生理活性物質(例、サブスタ
ンスP、タヒキニン、サイトカインなど)の分泌の調節
作用に基づき、例えば、全身性または局所性の炎症に伴
う疾患(例、多発性動脈炎、リュウマチ性関節炎、乾せ
ん、日焼け、湿疹、アレルギー(例、喘息、アトピー性
皮膚炎、アレルギー性鼻炎など)など)の治療薬、(1
3)神経調節因子の産生・分泌に影響を及ぼすことか
ら、例えば、痴呆症(例、アルツハイマー病、アルツハ
イマー型老年期痴呆、血管性・多発性痴呆など)、精神
分裂症、てんかん、うつ病、一般不安障害、睡眠障害、
多発性硬化症などの治療薬、(14)眼疾患(例、緑内
障など)などの治療薬、(15)急性バクテリア髄膜
炎、急性ウイルス脳炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリ
ア肺炎、重症全身性真菌感染症、結核、脊髄損傷、骨
折、肝不全、肺炎、アルコール性肝炎、A型肝炎、B型
肝炎、C型肝炎、AIDS感染症、ヒトパピローマウイ
ルス感染症、インフルエンザ感染症、癌転移、多発性骨
髄腫、骨軟化症、骨粗しょう症、骨ベーチェット症、腎
炎、腎不全、敗血症、敗血症ショック、高カルシウム血
症、高コレステロール血症、高グリセリド血症、高脂血
症、全身性エリテマトーサス、一過性脳虚血発作、アル
コール性肝炎などの予防・治療薬として有用であり、
(16)臓器移植、火傷、創傷、脱毛症などの治癒など
にも用いられ、(17)慢性あるいは急性疼痛(例、術
後疼痛、炎症性疼痛、歯痛、骨疾患(例、関節炎、リウ
マチ、骨粗鬆症など)にともなう疼痛)の抑制・緩和な
ど、鎮痛剤等をスクリーニングする場合、本発明のDN
A発現不全非ヒト哺乳動物に糖負荷処置を行ない、糖負
荷処置前または処置後に試験化合物を投与し、該動物の
血糖値および体重変化などを経時的に測定する。
白内障、緑内障、急性バクテリア髄膜炎,急性心筋梗
塞,急性膵炎,急性ウイルス脳炎,成人呼吸促迫症候
群,アルコール性肝炎,アルツハイマー病,喘息,動脈
硬化,アトピー性皮膚炎,バクテリア肺炎,膀胱がん,
骨折,乳がん,過食症,多食症,火傷治癒,子宮頸部が
ん,慢性リンパ性白血病,慢性骨髄性白血病,慢性膵
炎,肝硬変,大腸がん(結腸/直腸がん),クローン
病,痴呆,糖尿病性合併症,糖尿病性腎症,糖尿病性神
経障害,糖尿病性網膜症,胃炎,ヘリコバクター・ピロ
リ感染症,肝不全,A型肝炎,B型肝炎,C型肝炎,肝
炎,単純ヘルペスウイルス感染症,水痘帯状疱疹ウイル
ス感染症,ホジキン病,エイズ感染症,ヒトパピローマ
ウイルス感染症,高カルシウム血症,高コレステロール
血症,高グリセリド血症,高脂血症,感染症,インフル
エンザ感染症,インシュリン依存性糖尿病(I型),侵
襲性ブドウ状球菌感染症,悪性黒色腫,がん転移,多発
性骨髄腫,アレルギー性鼻炎,腎炎,非ホジキン性リン
パ腫,インシュリン非依存性糖尿病(II型),非小細胞
肺がん,臓器移植,骨関節炎,骨軟化症,骨減少症,骨
粗鬆症,卵巣がん,骨ペーチェット病,消化性潰瘍,末
梢血管疾患,前立腺がん,逆流性食道炎,腎不全,リウ
マチ関節炎,精神分裂症,敗血症,敗血症ショック,重
症全身性真菌感染症,小細胞肺がん,脊髄損傷,胃が
ん,全身性エリテマトーサス,一過性脳虚血発作,結
核,心弁膜症,血管性/多発梗塞痴呆,創傷治癒,不眠
症,関節炎、下垂体ホルモン分泌不全、瀕尿、尿毒症、
または神経変成疾患等に対して治療・予防効果を有する
化合物、またはMACULAR EDEMA CYSTOID(嚢胞状黄斑浮
腫)に対して治療・予防効果を有する化合物、さらに
は、(1)先端巨大症、TSH産生腫瘍、非分泌性(非
機能性)下垂体腫瘍、異所性ACTH(アドレノコルチ
コトロピン)産生腫瘍、髄様甲状腺癌、VIP産生腫
瘍、グルカゴン産生腫瘍、ガストリン産生腫瘍、インス
リノーマ、カルチノイドなどの腫瘍の治療薬、(2)イ
ンスリン依存性または非依存性糖尿病、あるいはこれら
糖尿病に関連した種々の疾患、すなわち糖尿病合併症
(例、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障
害、ドーン症候群、起立性低血圧症など)の治療薬、
(3)高インスリン血症の改善または食欲の抑制などに
よる肥満、過食症などの治療薬、(4)急性膵炎、慢性
膵炎、膵臓・腸フィステル、出血性潰瘍、消化性潰瘍、
胃炎、胃酸過多症、逆流性食道炎などの治療薬、(5)
ヘリコバクター・ピロリ菌感染に伴う様々な症状の改善
剤(例、ガストリン分泌昂進の抑制剤など)、(6)内
視鏡胆道膵管造影に伴うアミラーゼの分泌抑制剤、さら
には膵臓外科手術の予後治療薬、(7)小腸の吸収能低
下、分泌昂進または消化管の運動能異常に起因する下痢
(例、Short bowel症候群など)、癌化学療
法などの薬物に起因する下痢、先天性小腸萎縮に起因す
る下痢、VIP産生腫瘍などの神経内分泌腫瘍に起因す
る下痢、AIDSに起因する下痢、骨髄移植などに伴う
対宿主移植片反応に起因する下痢、糖尿病に起因する下
痢、腹腔神経叢遮断に起因する下痢、全身性硬化症に起
因する下痢、好酸球増加症に起因する下痢などの治療
薬、(8)ダンピング症候群、過敏性大腸炎、クローン
病、炎症性腸疾患などの治療薬、(9)腫瘍または癌
(例、甲状腺癌、大腸癌、乳癌、前立腺癌、小細胞肺
癌、非小細胞肺癌、膵臓癌、胃癌、胆管癌、肝臓癌、膀
胱癌、卵巣癌、メラノーマ、骨肉腫、軟骨肉腫、悪性褐
色細胞腫、神経芽細胞腫、脳腫瘍、胸腺腫、腎臓癌な
ど)、白血病(例、好塩基性白血球の白血病・慢性リン
パ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキン病、非ホジキ
ン性リンパ腫など)などの治療薬;該治療薬は、単独ま
たは他の制癌剤(例、タモキシフエン、LHRHアゴニ
スト、LHRHアンタゴニスト、インターフェロン−
α、βおよびγ、インターロイキン−2など)と併用し
て用いることができる、(10)肥大性心筋症、動脈硬
化症、心弁膜症、心筋梗塞(特に、経皮経管冠動脈形成
術後の心解梗塞)、再血管形成の予防・治療薬、(1
1)食道静脈癌出血、肝硬変、末梢血管疾患の治療薬、
(12)免疫系に作用する生理活性物質(例、サブスタ
ンスP、タヒキニン、サイトカインなど)の分泌の調節
作用に基づき、例えば、全身性または局所性の炎症に伴
う疾患(例、多発性動脈炎、リュウマチ性関節炎、乾せ
ん、日焼け、湿疹、アレルギー(例、喘息、アトピー性
皮膚炎、アレルギー性鼻炎など)など)の治療薬、(1
3)神経調節因子の産生・分泌に影響を及ぼすことか
ら、例えば、痴呆症(例、アルツハイマー病、アルツハ
イマー型老年期痴呆、血管性・多発性痴呆など)、精神
分裂症、てんかん、うつ病、一般不安障害、睡眠障害、
多発性硬化症などの治療薬、(14)眼疾患(例、緑内
障など)などの治療薬、(15)急性バクテリア髄膜
炎、急性ウイルス脳炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリ
ア肺炎、重症全身性真菌感染症、結核、脊髄損傷、骨
折、肝不全、肺炎、アルコール性肝炎、A型肝炎、B型
肝炎、C型肝炎、AIDS感染症、ヒトパピローマウイ
ルス感染症、インフルエンザ感染症、癌転移、多発性骨
髄腫、骨軟化症、骨粗しょう症、骨ベーチェット症、腎
炎、腎不全、敗血症、敗血症ショック、高カルシウム血
症、高コレステロール血症、高グリセリド血症、高脂血
症、全身性エリテマトーサス、一過性脳虚血発作、アル
コール性肝炎などの予防・治療薬として有用であり、
(16)臓器移植、火傷、創傷、脱毛症などの治癒など
にも用いられ、(17)慢性あるいは急性疼痛(例、術
後疼痛、炎症性疼痛、歯痛、骨疾患(例、関節炎、リウ
マチ、骨粗鬆症など)にともなう疼痛)の抑制・緩和な
ど、鎮痛剤等をスクリーニングする場合、本発明のDN
A発現不全非ヒト哺乳動物に糖負荷処置を行ない、糖負
荷処置前または処置後に試験化合物を投与し、該動物の
血糖値および体重変化などを経時的に測定する。
【0084】該スクリーニング方法において、試験動物
に試験化合物を投与した場合、該試験動物の血糖値が約
10%以上、好ましくは約30%以上、より好ましくは
約50%以上低下した場合、該試験化合物を上記の疾患
に対して治療・予防効果を有する化合物として選択する
ことができる。該スクリーニング方法を用いて得られる
化合物は、上記した試験化合物から選ばれた化合物であ
り、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋
白質の欠損や損傷などによって引き起こされる疾患に対
して治療・予防効果を有するので、該疾患に対する安全
で低毒性な治療・予防剤などの医薬として使用すること
ができる。さらに、上記スクリーニングで得られた化合
物から誘導される化合物も同様に用いることができる。
該スクリーニング方法で得られた化合物は塩を形成して
いてもよく、該化合物の塩としては、生理学的に許容さ
れる酸(例、無機酸、有機酸など)や塩基(例、アルカ
リ金属など)などとの塩が用いられ、とりわけ生理学的
に許容される酸付加塩が好ましい。この様な塩として
は、例えば、無機酸(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素
酸、硫酸など)との塩、あるいは有機酸(例えば、酢
酸、ギ酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン酸、コハ
ク酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、
メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸など)との塩な
どが用いられる。該スクリーニング方法で得られた化合
物またはその塩を含有する医薬は、前記した本発明のポ
リペプチドを含有する医薬と同様にして製造することが
できる。このようにして得られる製剤は、安全で低毒性
であるので、例えば、ヒトまたは哺乳動物(例えば、ラ
ット、マウス、モルモット、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウ
シ、ウマ、ネコ、イヌ、サルなど)に対して投与するこ
とができる。該化合物またはその塩の投与量は、対象疾
患、投与対象、投与ルートなどにより差異はあるが、例
えば、該化合物を経口投与する場合、一般的に成人(体
重60kgとして)においては、一日につき該化合物を
約0.1〜100mg、好ましくは約1.0〜50m
g、より好ましくは約1.0〜20mg投与する。非経
口的に投与する場合は、該化合物の1回投与量は投与対
象、対象疾患などによっても異なるが、例えば、該化合
物を注射剤の形で通常成人(60kgとして)に投与す
る場合、一日につき該化合物を約0.01〜30mg程
度、好ましくは約0.1〜20mg程度、より好ましく
は約0.1〜10mg程度を静脈注射により投与するの
が好都合である。他の動物の場合も、60kg当たりに
換算した量を投与することができる。
に試験化合物を投与した場合、該試験動物の血糖値が約
10%以上、好ましくは約30%以上、より好ましくは
約50%以上低下した場合、該試験化合物を上記の疾患
に対して治療・予防効果を有する化合物として選択する
ことができる。該スクリーニング方法を用いて得られる
化合物は、上記した試験化合物から選ばれた化合物であ
り、本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋
白質の欠損や損傷などによって引き起こされる疾患に対
して治療・予防効果を有するので、該疾患に対する安全
で低毒性な治療・予防剤などの医薬として使用すること
ができる。さらに、上記スクリーニングで得られた化合
物から誘導される化合物も同様に用いることができる。
該スクリーニング方法で得られた化合物は塩を形成して
いてもよく、該化合物の塩としては、生理学的に許容さ
れる酸(例、無機酸、有機酸など)や塩基(例、アルカ
リ金属など)などとの塩が用いられ、とりわけ生理学的
に許容される酸付加塩が好ましい。この様な塩として
は、例えば、無機酸(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素
酸、硫酸など)との塩、あるいは有機酸(例えば、酢
酸、ギ酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン酸、コハ
ク酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、
メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸など)との塩な
どが用いられる。該スクリーニング方法で得られた化合
物またはその塩を含有する医薬は、前記した本発明のポ
リペプチドを含有する医薬と同様にして製造することが
できる。このようにして得られる製剤は、安全で低毒性
であるので、例えば、ヒトまたは哺乳動物(例えば、ラ
ット、マウス、モルモット、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウ
シ、ウマ、ネコ、イヌ、サルなど)に対して投与するこ
とができる。該化合物またはその塩の投与量は、対象疾
患、投与対象、投与ルートなどにより差異はあるが、例
えば、該化合物を経口投与する場合、一般的に成人(体
重60kgとして)においては、一日につき該化合物を
約0.1〜100mg、好ましくは約1.0〜50m
g、より好ましくは約1.0〜20mg投与する。非経
口的に投与する場合は、該化合物の1回投与量は投与対
象、対象疾患などによっても異なるが、例えば、該化合
物を注射剤の形で通常成人(60kgとして)に投与す
る場合、一日につき該化合物を約0.01〜30mg程
度、好ましくは約0.1〜20mg程度、より好ましく
は約0.1〜10mg程度を静脈注射により投与するの
が好都合である。他の動物の場合も、60kg当たりに
換算した量を投与することができる。
【0085】(8b)本発明のDNAに対するプロモー
ターの活性を促進または阻害する化合物をスクリーニン
グ方法 本発明は、本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳動物に、
試験化合物を投与し、レポーター遺伝子の発現を検出す
ることを特徴とする本発明のDNAに対するプロモータ
ーの活性を促進または阻害する化合物またはその塩のス
クリーニング方法を提供する。上記スクリーニング方法
において、本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳動物とし
ては、前記した本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳動物
の中でも、本発明のDNAがレポーター遺伝子を導入す
ることにより不活性化され、該レポーター遺伝子が本発
明のDNAに対するプロモーターの制御下で発現しうる
ものが用いられる。試験化合物としては、前記と同様の
ものがあげられる。レポーター遺伝子としては、前記と
同様のものが用いられ、β−ガラクトシダーゼ遺伝子
(lacZ)、可溶性アルカリフォスファターゼ遺伝子
またはルシフェラーゼ遺伝子などが好適である。本発明
のDNAをレポーター遺伝子で置換された本発明のDN
A発現不全非ヒト哺乳動物では、レポーター遺伝子が本
発明のDNAに対するプロモーターの支配下に存在する
ので、レポーター遺伝子がコードする物質の発現をトレ
ースすることにより、プロモーターの活性を検出するこ
とができる。例えば、本発明のポリペプチドまたは本発
明のレセプター蛋白質をコードするDNA領域の一部を
大腸菌由来のβ−ガラクトシダーゼ遺伝子(lacZ)
で置換している場合、本来、本発明のポリペプチドまた
は本発明のレセプター蛋白質の発現する組織で、本発明
のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質の代わ
りにβ−ガラクトシダーゼが発現する。従って、例え
ば、5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−β−ガ
ラクトピラノシド(X−gal)のようなβ−ガラクト
シダーゼの基質となる試薬を用いて染色することによ
り、簡便に本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプ
ター蛋白質の動物生体内における発現状態を観察するこ
とができる。具体的には、本発明のポリペプチドまたは
本発明のレセプター蛋白質欠損マウスまたはその組織切
片をグルタルアルデヒドなどで固定し、リン酸緩衝生理
食塩液(PBS)で洗浄後、X−galを含む染色液
で、室温または37℃付近で、約30分ないし1時間反
応させた後、組織標本を1mMEDTA/PBS溶液で
洗浄することによって、β−ガラクトシダーゼ反応を停
止させ、呈色を観察すればよい。また、常法に従い、l
acZをコードするmRNAを検出してもよい。上記ス
クリーニング方法を用いて得られる化合物またはその塩
は、上記した試験化合物から選ばれた化合物であり、本
発明のDNAに対するプロモーター活性を促進または阻
害する化合物である。該スクリーニング方法で得られた
化合物は塩を形成していてもよく、該化合物の塩として
は、生理学的に許容される酸(例、無機酸など)や塩基
(例、有機酸など)などとの塩が用いられ、とりわけ生
理学的に許容される酸付加塩が好ましい。この様な塩と
しては、例えば、無機酸(例えば、塩酸、リン酸、臭化
水素酸、硫酸など)との塩、あるいは有機酸(例えば、
酢酸、ギ酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン酸、コ
ハク酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香
酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸など)との
塩などが用いられる。
ターの活性を促進または阻害する化合物をスクリーニン
グ方法 本発明は、本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳動物に、
試験化合物を投与し、レポーター遺伝子の発現を検出す
ることを特徴とする本発明のDNAに対するプロモータ
ーの活性を促進または阻害する化合物またはその塩のス
クリーニング方法を提供する。上記スクリーニング方法
において、本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳動物とし
ては、前記した本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳動物
の中でも、本発明のDNAがレポーター遺伝子を導入す
ることにより不活性化され、該レポーター遺伝子が本発
明のDNAに対するプロモーターの制御下で発現しうる
ものが用いられる。試験化合物としては、前記と同様の
ものがあげられる。レポーター遺伝子としては、前記と
同様のものが用いられ、β−ガラクトシダーゼ遺伝子
(lacZ)、可溶性アルカリフォスファターゼ遺伝子
またはルシフェラーゼ遺伝子などが好適である。本発明
のDNAをレポーター遺伝子で置換された本発明のDN
A発現不全非ヒト哺乳動物では、レポーター遺伝子が本
発明のDNAに対するプロモーターの支配下に存在する
ので、レポーター遺伝子がコードする物質の発現をトレ
ースすることにより、プロモーターの活性を検出するこ
とができる。例えば、本発明のポリペプチドまたは本発
明のレセプター蛋白質をコードするDNA領域の一部を
大腸菌由来のβ−ガラクトシダーゼ遺伝子(lacZ)
で置換している場合、本来、本発明のポリペプチドまた
は本発明のレセプター蛋白質の発現する組織で、本発明
のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質の代わ
りにβ−ガラクトシダーゼが発現する。従って、例え
ば、5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−β−ガ
ラクトピラノシド(X−gal)のようなβ−ガラクト
シダーゼの基質となる試薬を用いて染色することによ
り、簡便に本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプ
ター蛋白質の動物生体内における発現状態を観察するこ
とができる。具体的には、本発明のポリペプチドまたは
本発明のレセプター蛋白質欠損マウスまたはその組織切
片をグルタルアルデヒドなどで固定し、リン酸緩衝生理
食塩液(PBS)で洗浄後、X−galを含む染色液
で、室温または37℃付近で、約30分ないし1時間反
応させた後、組織標本を1mMEDTA/PBS溶液で
洗浄することによって、β−ガラクトシダーゼ反応を停
止させ、呈色を観察すればよい。また、常法に従い、l
acZをコードするmRNAを検出してもよい。上記ス
クリーニング方法を用いて得られる化合物またはその塩
は、上記した試験化合物から選ばれた化合物であり、本
発明のDNAに対するプロモーター活性を促進または阻
害する化合物である。該スクリーニング方法で得られた
化合物は塩を形成していてもよく、該化合物の塩として
は、生理学的に許容される酸(例、無機酸など)や塩基
(例、有機酸など)などとの塩が用いられ、とりわけ生
理学的に許容される酸付加塩が好ましい。この様な塩と
しては、例えば、無機酸(例えば、塩酸、リン酸、臭化
水素酸、硫酸など)との塩、あるいは有機酸(例えば、
酢酸、ギ酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン酸、コ
ハク酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香
酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸など)との
塩などが用いられる。
【0086】本発明のDNAに対するプロモーター活性
を促進または阻害する化合物またはその塩は、本発明の
ポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質の発現を
促進または阻害し、該ポリペプチドまたはレセプター蛋
白質の機能を促進または阻害することができるので、例
えば、高血圧、自己免疫疾患、心不全、白内障、緑内
障、急性バクテリア髄膜炎,急性心筋梗塞,急性膵炎,
急性ウイルス脳炎,成人呼吸促迫症候群,アルコール性
肝炎,アルツハイマー病,喘息,動脈硬化,アトピー性
皮膚炎,バクテリア肺炎,膀胱がん,骨折,乳がん,過
食症,多食症,火傷治癒,子宮頸部がん,慢性リンパ性
白血病,慢性骨髄性白血病,慢性膵炎,肝硬変,大腸が
ん(結腸/直腸がん),クローン病,痴呆,糖尿病性合
併症,糖尿病性腎症,糖尿病性神経障害,糖尿病性網膜
症,胃炎,ヘリコバクター・ピロリ感染症,肝不全,A
型肝炎,B型肝炎,C型肝炎,肝炎,単純ヘルペスウイ
ルス感染症,水痘帯状疱疹ウイルス感染症,ホジキン
病,エイズ感染症,ヒトパピローマウイルス感染症,高
カルシウム血症,高コレステロール血症,高グリセリド
血症,高脂血症,感染症,インフルエンザ感染症,イン
シュリン依存性糖尿病(I型),侵襲性ブドウ状球菌感
染症,悪性黒色腫,がん転移,多発性骨髄腫,アレルギ
ー性鼻炎,腎炎,非ホジキン性リンパ腫,インシュリン
非依存性糖尿病(II型),非小細胞肺がん,臓器移植,
骨関節炎,骨軟化症,骨減少症,骨粗鬆症,卵巣がん,
骨ペーチェット病,消化性潰瘍,末梢血管疾患,前立腺
がん,逆流性食道炎,腎不全,リウマチ関節炎,精神分
裂症,敗血症,敗血症ショック,重症全身性真菌感染
症,小細胞肺がん,脊髄損傷,胃がん,全身性エリテマ
トーサス,一過性脳虚血発作,結核,心弁膜症,血管性
/多発梗塞痴呆,創傷治癒,不眠症,関節炎、下垂体ホ
ルモン分泌不全、瀕尿、尿毒症、または神経変成疾患等
の疾病に対する安全で低毒性な治療・予防剤などの医薬
として有用である。
を促進または阻害する化合物またはその塩は、本発明の
ポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質の発現を
促進または阻害し、該ポリペプチドまたはレセプター蛋
白質の機能を促進または阻害することができるので、例
えば、高血圧、自己免疫疾患、心不全、白内障、緑内
障、急性バクテリア髄膜炎,急性心筋梗塞,急性膵炎,
急性ウイルス脳炎,成人呼吸促迫症候群,アルコール性
肝炎,アルツハイマー病,喘息,動脈硬化,アトピー性
皮膚炎,バクテリア肺炎,膀胱がん,骨折,乳がん,過
食症,多食症,火傷治癒,子宮頸部がん,慢性リンパ性
白血病,慢性骨髄性白血病,慢性膵炎,肝硬変,大腸が
ん(結腸/直腸がん),クローン病,痴呆,糖尿病性合
併症,糖尿病性腎症,糖尿病性神経障害,糖尿病性網膜
症,胃炎,ヘリコバクター・ピロリ感染症,肝不全,A
型肝炎,B型肝炎,C型肝炎,肝炎,単純ヘルペスウイ
ルス感染症,水痘帯状疱疹ウイルス感染症,ホジキン
病,エイズ感染症,ヒトパピローマウイルス感染症,高
カルシウム血症,高コレステロール血症,高グリセリド
血症,高脂血症,感染症,インフルエンザ感染症,イン
シュリン依存性糖尿病(I型),侵襲性ブドウ状球菌感
染症,悪性黒色腫,がん転移,多発性骨髄腫,アレルギ
ー性鼻炎,腎炎,非ホジキン性リンパ腫,インシュリン
非依存性糖尿病(II型),非小細胞肺がん,臓器移植,
骨関節炎,骨軟化症,骨減少症,骨粗鬆症,卵巣がん,
骨ペーチェット病,消化性潰瘍,末梢血管疾患,前立腺
がん,逆流性食道炎,腎不全,リウマチ関節炎,精神分
裂症,敗血症,敗血症ショック,重症全身性真菌感染
症,小細胞肺がん,脊髄損傷,胃がん,全身性エリテマ
トーサス,一過性脳虚血発作,結核,心弁膜症,血管性
/多発梗塞痴呆,創傷治癒,不眠症,関節炎、下垂体ホ
ルモン分泌不全、瀕尿、尿毒症、または神経変成疾患等
の疾病に対する安全で低毒性な治療・予防剤などの医薬
として有用である。
【0087】また、本発明のDNAに対するプロモータ
ー活性を促進または阻害する化合物またはその塩は、MA
CULAR EDEMA CYSTOID(嚢胞状黄斑浮腫)に対する安全
で低毒性な治療・予防剤などの医薬として有用である。
さらに、本発明のDNAに対するプロモーター活性を促
進または阻害する化合物またはその塩は、(1)先端巨
大症、TSH産生腫瘍、非分泌性(非機能性)下垂体腫
瘍、異所性ACTH(アドレノコルチコトロピン)産生
腫瘍、髄様甲状腺癌、VIP産生腫瘍、グルカゴン産生
腫瘍、ガストリン産生腫瘍、インスリノーマ、カルチノ
イドなどの腫瘍の治療薬、(2)インスリン依存性また
は非依存性糖尿病、あるいはこれら糖尿病に関連した種
々の疾患、すなわち糖尿病合併症(例、糖尿病性網膜
症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害、ドーン症候群、
起立性低血圧症など)の治療薬、(3)高インスリン血
症の改善または食欲の抑制などによる肥満、過食症など
の治療薬、(4)急性膵炎、慢性膵炎、膵臓・腸フィス
テル、出血性潰瘍、消化性潰瘍、胃炎、胃酸過多症、逆
流性食道炎などの治療薬、(5)ヘリコバクター・ピロ
リ菌感染に伴う様々な症状の改善剤(例、ガストリン分
泌昂進の抑制剤など)、(6)内視鏡胆道膵管造影に伴
うアミラーゼの分泌抑制剤、さらには膵臓外科手術の予
後治療薬、(7)小腸の吸収能低下、分泌昂進または消
化管の運動能異常に起因する下痢(例、Short b
owel症候群など)、癌化学療法などの薬物に起因す
る下痢、先天性小腸萎縮に起因する下痢、VIP産生腫
瘍などの神経内分泌腫瘍に起因する下痢、AIDSに起
因する下痢、骨髄移植などに伴う対宿主移植片反応に起
因する下痢、糖尿病に起因する下痢、腹腔神経叢遮断に
起因する下痢、全身性硬化症に起因する下痢、好酸球増
加症に起因する下痢などの治療薬、(8)ダンピング症
候群、過敏性大腸炎、クローン病、炎症性腸疾患などの
治療薬、(9)腫瘍または癌(例、甲状腺癌、大腸癌、
乳癌、前立腺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、膵臓癌、
胃癌、胆管癌、肝臓癌、膀胱癌、卵巣癌、メラノーマ、
骨肉腫、軟骨肉腫、悪性褐色細胞腫、神経芽細胞腫、脳
腫瘍、胸腺腫、腎臓癌など)、白血病(例、好塩基性白
血球の白血病・慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血
病、ホジキン病、非ホジキン性リンパ腫など)などの治
療薬;該治療薬は、単独または他の制癌剤(例、タモキ
シフエン、LHRHアゴニスト、LHRHアンタゴニス
ト、インターフェロン−α、βおよびγ、インターロイ
キン−2など)と併用して用いることができる、(1
0)肥大性心筋症、動脈硬化症、心弁膜症、心筋梗塞
(特に、経皮経管冠動脈形成術後の心解梗塞)、再血管
形成の予防・治療薬、(11)食道静脈癌出血、肝硬
変、末梢血管疾患の治療薬、(12)免疫系に作用する
生理活性物質(例、サブスタンスP、タヒキニン、サイ
トカインなど)の分泌の調節作用に基づき、例えば、全
身性または局所性の炎症に伴う疾患(例、多発性動脈
炎、リュウマチ性関節炎、乾せん、日焼け、湿疹、アレ
ルギー(例、喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻
炎など)など)の治療薬、(13)神経調節因子の産生
・分泌に影響を及ぼすことから、例えば、痴呆症(例、
アルツハイマー病、アルツハイマー型老年期痴呆、血管
性・多発性痴呆など)、精神分裂症、てんかん、うつ
病、一般不安障害、睡眠障害、多発性硬化症などの治療
薬、(14)眼疾患(例、緑内障など)などの治療薬、
(15)急性バクテリア髄膜炎、急性ウイルス脳炎、成
人呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、重症全身性真菌感
染症、結核、脊髄損傷、骨折、肝不全、肺炎、アルコー
ル性肝炎、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、AIDS感
染症、ヒトパピローマウイルス感染症、インフルエンザ
感染症、癌転移、多発性骨髄腫、骨軟化症、骨粗しょう
症、骨ベーチェット症、腎炎、腎不全、敗血症、敗血症
ショック、高カルシウム血症、高コレステロール血症、
高グリセリド血症、高脂血症、全身性エリテマトーサ
ス、一過性脳虚血発作、アルコール性肝炎などの予防・
治療薬として有用であり、(16)臓器移植、火傷、創
傷、脱毛症などの治癒などにも用いられ、(17)慢性
あるいは急性疼痛(例、術後疼痛、炎症性疼痛、歯痛、
骨疾患(例、関節炎、リウマチ、骨粗鬆症など)にとも
なう疼痛)の抑制・緩和など、鎮痛剤等の疾病に対する
安全で低毒性な治療・予防剤などの医薬として有用であ
る。 さらに、上記スクリーニングで得られた化合物か
ら誘導される化合物も同様に用いることができる。
ー活性を促進または阻害する化合物またはその塩は、MA
CULAR EDEMA CYSTOID(嚢胞状黄斑浮腫)に対する安全
で低毒性な治療・予防剤などの医薬として有用である。
さらに、本発明のDNAに対するプロモーター活性を促
進または阻害する化合物またはその塩は、(1)先端巨
大症、TSH産生腫瘍、非分泌性(非機能性)下垂体腫
瘍、異所性ACTH(アドレノコルチコトロピン)産生
腫瘍、髄様甲状腺癌、VIP産生腫瘍、グルカゴン産生
腫瘍、ガストリン産生腫瘍、インスリノーマ、カルチノ
イドなどの腫瘍の治療薬、(2)インスリン依存性また
は非依存性糖尿病、あるいはこれら糖尿病に関連した種
々の疾患、すなわち糖尿病合併症(例、糖尿病性網膜
症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害、ドーン症候群、
起立性低血圧症など)の治療薬、(3)高インスリン血
症の改善または食欲の抑制などによる肥満、過食症など
の治療薬、(4)急性膵炎、慢性膵炎、膵臓・腸フィス
テル、出血性潰瘍、消化性潰瘍、胃炎、胃酸過多症、逆
流性食道炎などの治療薬、(5)ヘリコバクター・ピロ
リ菌感染に伴う様々な症状の改善剤(例、ガストリン分
泌昂進の抑制剤など)、(6)内視鏡胆道膵管造影に伴
うアミラーゼの分泌抑制剤、さらには膵臓外科手術の予
後治療薬、(7)小腸の吸収能低下、分泌昂進または消
化管の運動能異常に起因する下痢(例、Short b
owel症候群など)、癌化学療法などの薬物に起因す
る下痢、先天性小腸萎縮に起因する下痢、VIP産生腫
瘍などの神経内分泌腫瘍に起因する下痢、AIDSに起
因する下痢、骨髄移植などに伴う対宿主移植片反応に起
因する下痢、糖尿病に起因する下痢、腹腔神経叢遮断に
起因する下痢、全身性硬化症に起因する下痢、好酸球増
加症に起因する下痢などの治療薬、(8)ダンピング症
候群、過敏性大腸炎、クローン病、炎症性腸疾患などの
治療薬、(9)腫瘍または癌(例、甲状腺癌、大腸癌、
乳癌、前立腺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、膵臓癌、
胃癌、胆管癌、肝臓癌、膀胱癌、卵巣癌、メラノーマ、
骨肉腫、軟骨肉腫、悪性褐色細胞腫、神経芽細胞腫、脳
腫瘍、胸腺腫、腎臓癌など)、白血病(例、好塩基性白
血球の白血病・慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血
病、ホジキン病、非ホジキン性リンパ腫など)などの治
療薬;該治療薬は、単独または他の制癌剤(例、タモキ
シフエン、LHRHアゴニスト、LHRHアンタゴニス
ト、インターフェロン−α、βおよびγ、インターロイ
キン−2など)と併用して用いることができる、(1
0)肥大性心筋症、動脈硬化症、心弁膜症、心筋梗塞
(特に、経皮経管冠動脈形成術後の心解梗塞)、再血管
形成の予防・治療薬、(11)食道静脈癌出血、肝硬
変、末梢血管疾患の治療薬、(12)免疫系に作用する
生理活性物質(例、サブスタンスP、タヒキニン、サイ
トカインなど)の分泌の調節作用に基づき、例えば、全
身性または局所性の炎症に伴う疾患(例、多発性動脈
炎、リュウマチ性関節炎、乾せん、日焼け、湿疹、アレ
ルギー(例、喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻
炎など)など)の治療薬、(13)神経調節因子の産生
・分泌に影響を及ぼすことから、例えば、痴呆症(例、
アルツハイマー病、アルツハイマー型老年期痴呆、血管
性・多発性痴呆など)、精神分裂症、てんかん、うつ
病、一般不安障害、睡眠障害、多発性硬化症などの治療
薬、(14)眼疾患(例、緑内障など)などの治療薬、
(15)急性バクテリア髄膜炎、急性ウイルス脳炎、成
人呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、重症全身性真菌感
染症、結核、脊髄損傷、骨折、肝不全、肺炎、アルコー
ル性肝炎、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、AIDS感
染症、ヒトパピローマウイルス感染症、インフルエンザ
感染症、癌転移、多発性骨髄腫、骨軟化症、骨粗しょう
症、骨ベーチェット症、腎炎、腎不全、敗血症、敗血症
ショック、高カルシウム血症、高コレステロール血症、
高グリセリド血症、高脂血症、全身性エリテマトーサ
ス、一過性脳虚血発作、アルコール性肝炎などの予防・
治療薬として有用であり、(16)臓器移植、火傷、創
傷、脱毛症などの治癒などにも用いられ、(17)慢性
あるいは急性疼痛(例、術後疼痛、炎症性疼痛、歯痛、
骨疾患(例、関節炎、リウマチ、骨粗鬆症など)にとも
なう疼痛)の抑制・緩和など、鎮痛剤等の疾病に対する
安全で低毒性な治療・予防剤などの医薬として有用であ
る。 さらに、上記スクリーニングで得られた化合物か
ら誘導される化合物も同様に用いることができる。
【0088】該スクリーニング方法で得られた化合物ま
たはその塩を含有する医薬は、前記した本発明のポリペ
プチドまたはその塩を含有する医薬と同様にして製造す
ることができる。このようにして得られる製剤は、安全
で低毒性であるので、例えば、ヒトまたは哺乳動物(例
えば、ラット、マウス、モルモット、ウサギ、ヒツジ、
ブタ、ウシ、ウマ、ネコ、イヌ、サルなど)に対して投
与することができる。該化合物またはその塩の投与量
は、対象疾患、投与対象、投与ルートなどにより差異は
あるが、例えば、本発明のDNAに対するプロモーター
活性を促進する化合物を経口投与する場合、一般的に成
人(体重60kgとして)においては、一日につき該化
合物を約0.1〜100mg、好ましくは約1.0〜5
0mg、より好ましくは約1.0〜20mg投与する。
非経口的に投与する場合は、該化合物の1回投与量は投
与対象、対象疾患などによっても異なるが、例えば、本
発明のDNAに対するプロモーター活性を促進する化合
物を注射剤の形で通常成人(60kgとして)に投与す
る場合、一日につき該化合物を約0.01〜30mg程
度、好ましくは約0.1〜20mg程度、より好ましく
は約0.1〜10mg程度を静脈注射により投与するの
が好都合である。他の動物の場合も、60kg当たりに
換算した量を投与することができる。一方、例えば、本
発明のDNAに対するプロモーター活性を阻害する化合
物を経口投与する場合、一般的に成人(体重60kgと
して)においては、一日につき該化合物を約0.1〜1
00mg、好ましくは約1.0〜50mg、より好まし
くは約1.0〜20mg投与する。非経口的に投与する
場合は、該化合物の1回投与量は投与対象、対象疾患な
どによっても異なるが、例えば、本発明のDNAに対す
るプロモーター活性を阻害する化合物を注射剤の形で通
常成人(60kgとして)に投与する場合、一日につき
該化合物を約0.01〜30mg程度、好ましくは約
0.1〜20mg程度、より好ましくは約0.1〜10
mg程度を静脈注射により投与するのが好都合である。
他の動物の場合も、60kg当たりに換算した量を投与
することができる。このように、本発明のDNA発現不
全非ヒト哺乳動物は、本発明のDNAに対するプロモー
ターの活性を促進または阻害する化合物またはその塩を
スクリーニングする上で極めて有用であり、本発明のD
NA発現不全に起因する各種疾患の原因究明または予防
・治療薬の開発に大きく貢献することができる。また、
本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質
のプロモーター領域を含有するDNAを使って、その下
流に種々のタンパクをコードする遺伝子を連結し、これ
を動物の卵細胞に注入していわゆるトランスジェニック
動物(遺伝子移入動物)を作成すれば、特異的にそのポ
リペプチドまたは蛋白質を合成させ、その生体での作用
を検討することも可能となる。さらに上記プロモーター
部分に適当なレポータ遺伝子を結合させ、これが発現す
るような細胞株を樹立すれば、本発明のポリペプチドま
たは本発明のレセプター蛋白質そのものの体内での産生
能力を特異的に促進もしくは抑制する作用を持つ低分子
化合物の探索系として使用できる。
たはその塩を含有する医薬は、前記した本発明のポリペ
プチドまたはその塩を含有する医薬と同様にして製造す
ることができる。このようにして得られる製剤は、安全
で低毒性であるので、例えば、ヒトまたは哺乳動物(例
えば、ラット、マウス、モルモット、ウサギ、ヒツジ、
ブタ、ウシ、ウマ、ネコ、イヌ、サルなど)に対して投
与することができる。該化合物またはその塩の投与量
は、対象疾患、投与対象、投与ルートなどにより差異は
あるが、例えば、本発明のDNAに対するプロモーター
活性を促進する化合物を経口投与する場合、一般的に成
人(体重60kgとして)においては、一日につき該化
合物を約0.1〜100mg、好ましくは約1.0〜5
0mg、より好ましくは約1.0〜20mg投与する。
非経口的に投与する場合は、該化合物の1回投与量は投
与対象、対象疾患などによっても異なるが、例えば、本
発明のDNAに対するプロモーター活性を促進する化合
物を注射剤の形で通常成人(60kgとして)に投与す
る場合、一日につき該化合物を約0.01〜30mg程
度、好ましくは約0.1〜20mg程度、より好ましく
は約0.1〜10mg程度を静脈注射により投与するの
が好都合である。他の動物の場合も、60kg当たりに
換算した量を投与することができる。一方、例えば、本
発明のDNAに対するプロモーター活性を阻害する化合
物を経口投与する場合、一般的に成人(体重60kgと
して)においては、一日につき該化合物を約0.1〜1
00mg、好ましくは約1.0〜50mg、より好まし
くは約1.0〜20mg投与する。非経口的に投与する
場合は、該化合物の1回投与量は投与対象、対象疾患な
どによっても異なるが、例えば、本発明のDNAに対す
るプロモーター活性を阻害する化合物を注射剤の形で通
常成人(60kgとして)に投与する場合、一日につき
該化合物を約0.01〜30mg程度、好ましくは約
0.1〜20mg程度、より好ましくは約0.1〜10
mg程度を静脈注射により投与するのが好都合である。
他の動物の場合も、60kg当たりに換算した量を投与
することができる。このように、本発明のDNA発現不
全非ヒト哺乳動物は、本発明のDNAに対するプロモー
ターの活性を促進または阻害する化合物またはその塩を
スクリーニングする上で極めて有用であり、本発明のD
NA発現不全に起因する各種疾患の原因究明または予防
・治療薬の開発に大きく貢献することができる。また、
本発明のポリペプチドまたは本発明のレセプター蛋白質
のプロモーター領域を含有するDNAを使って、その下
流に種々のタンパクをコードする遺伝子を連結し、これ
を動物の卵細胞に注入していわゆるトランスジェニック
動物(遺伝子移入動物)を作成すれば、特異的にそのポ
リペプチドまたは蛋白質を合成させ、その生体での作用
を検討することも可能となる。さらに上記プロモーター
部分に適当なレポータ遺伝子を結合させ、これが発現す
るような細胞株を樹立すれば、本発明のポリペプチドま
たは本発明のレセプター蛋白質そのものの体内での産生
能力を特異的に促進もしくは抑制する作用を持つ低分子
化合物の探索系として使用できる。
【0089】(9)発明のポリペプチドに対する受容体
の同定 本発明のポリペプチドに対する受容体は次のようにして
同定することができる。生理活性ぺプチドの受容体の多
くは7回膜貫通型受容体であり、現在リガンドが未知の
多くのオーファン受容体が報告されている。従って、こ
れらのオーファン受容体をCHO細胞やHEK293細胞など適
当な細胞に発現させてそれらに本発明のポリペプチドを
加えて、特異的なシグナル伝達を誘導するような細胞刺
激活性を有するかどうかを調べることにより特異的な受
容体を同定することができる。またゲノムあるいはcDNA
ライブラリーを適当な動物細胞に導入してそれにラジオ
アイソトープを標識した本発明のポリペプチドを加えて
その結合を調べることにより、受容体をコードする遺伝
子を単離することができる。さらに本発明は、生理活性
ペプチドをコードする遺伝子はしばしばペプチドの配列
モチーフが繰り返されるという特徴を利用して、未知の
生理活性ペプチドまたはそのアミドもしくはそのエステ
ルまたはそれらの塩を同定する方法、および該方法によ
って得られた生理活性ペプチドまたはそのアミドもしく
はそのエステルまたはそれらの塩なども提供する。
の同定 本発明のポリペプチドに対する受容体は次のようにして
同定することができる。生理活性ぺプチドの受容体の多
くは7回膜貫通型受容体であり、現在リガンドが未知の
多くのオーファン受容体が報告されている。従って、こ
れらのオーファン受容体をCHO細胞やHEK293細胞など適
当な細胞に発現させてそれらに本発明のポリペプチドを
加えて、特異的なシグナル伝達を誘導するような細胞刺
激活性を有するかどうかを調べることにより特異的な受
容体を同定することができる。またゲノムあるいはcDNA
ライブラリーを適当な動物細胞に導入してそれにラジオ
アイソトープを標識した本発明のポリペプチドを加えて
その結合を調べることにより、受容体をコードする遺伝
子を単離することができる。さらに本発明は、生理活性
ペプチドをコードする遺伝子はしばしばペプチドの配列
モチーフが繰り返されるという特徴を利用して、未知の
生理活性ペプチドまたはそのアミドもしくはそのエステ
ルまたはそれらの塩を同定する方法、および該方法によ
って得られた生理活性ペプチドまたはそのアミドもしく
はそのエステルまたはそれらの塩なども提供する。
【0090】生理活性ペプチドの有する配列モチーフと
して、具体的には、例えばRFamide、RSamide、また
はRLamide構造を有する本発明のポリペプチドの特徴
的な配列であるRFG(R/K)配列またはRSG(R/K)配列または
RLG(R/K)配列または該アミノ酸配列をコードする塩基配
列などがあげられる。このような短いアミノ酸配列をコ
ードしうるDNA配列は生理活性ペプチドのDNA配列以外で
も偶然的にかなりの頻度で出現してくるが、このような
配列が繰り返していることを特徴とする配列を探すこと
によりより高い確率で生理活性ペプチドをコードするDN
Aを見出すことができる。より具体的には、RFG(R/K)配
列またはRSG(R/K)配列またはRLG(K/R)配列または該アミ
ノ酸配列を含有する配列およびそれををコードする塩基
配列を含有する配列をプローブとしてデータベースの検
索をすることにより目的とする遺伝子を取得することが
できる。該プローブとしては、例えば、ぺプチドの配列
としてRFG(K/R)、RSG(K/R)、RLG(K/R)に対応するDNAの
配列として、 RFGK: 5'-(C/A)G(A/C/G/T)TT(T/C)GG(A/C/G/T)AA(A/G)-
3'(配列番号:20) RFGR: 5'-(C/A)G(A/C/G/T)TT(T/C)GG(A/C/G/T)(A/C)G(A
/C/G/T)-3'(配列番号:21) RSGK: 5'-(C/A)G(A/C/G/T)(A/T)(C/G)(A/C/G/T)GG(A/C/
G/T)AA(A/G)-3'(配列番号:22) RSGR: 5'-(C/A)G(A/C/G/T)(A/T)(C/G)(A/C/G/T)GG(A/C/
G/T)(A/C)G(A/C/G/T)-3'(配列番号:23) RLGK: 5'-(C/A)G(A/C/G/T)(T/C)T(A/C/T/G)GG(A/C/G/T)
AA(A/G)-3'(配列番号:24) RLGR: 5'-(C/A)G(A/C/G/T) (T/C)T(A/C/T/G)GG(A/C/G/
T)(A/C)G(A/C/G/T)-3'(配列番号:25)などがあげら
れる。さらに、該配列モチーフを用いてcDNAあるいはゲ
ノムライブラリーをスクリーニングすることにより目的
とする遺伝子を取得することもできる。またジーントラ
ッパーのように上記プローブを使って目的の遺伝子のmR
NAを精製し、そのmRNAからcDNAを取得することもでき
る。さらに他の配列モチーフ(繰り返して遺伝子にコー
ドされているアミノ酸配列または該アミノ酸配列をコー
ドする塩基配列など)を用いてRFamide、RSamideま
たはRLamide構造以外の生理活性ペプチドの同定にも
使うことができる。さらにRFamide、RSamideまたは
RLamide構造を有するペプチドはペプチドのC末端側に
RFamide、RSamideまたはRLamide構造の共通構造
を有しているので、RFamide、RSamideまたはRLam
ide構造を含む抗体を使って、未知のRFamide、RSam
ideまたはRLamide構造を有するペプチドを探索するこ
とが可能である。また、RFamide、RSamideまたはR
Lamide構造を有するペプチドの受容体の多くは7回膜
貫通型受容体である。従って、抗RFamide抗体、抗R
Samide抗体または抗RLamide抗体を使って濃縮あるい
は分画した動物組織抽出物をリガンドが決定していない
オーファン受容体発現細胞に加えて、そのシグナル伝達
を調べることにより、オーファン受容体のリガンドを決
定することができる。RFamide、RSamideまたはRL
amide構造を有するペプチド以外にも共通配列を有する
ペプチドは数多く存在するので、この方法はRFamid
e、RSamideまたはRLamide構造を有するペプチド以
外のペプチドにも使うことができる。
して、具体的には、例えばRFamide、RSamide、また
はRLamide構造を有する本発明のポリペプチドの特徴
的な配列であるRFG(R/K)配列またはRSG(R/K)配列または
RLG(R/K)配列または該アミノ酸配列をコードする塩基配
列などがあげられる。このような短いアミノ酸配列をコ
ードしうるDNA配列は生理活性ペプチドのDNA配列以外で
も偶然的にかなりの頻度で出現してくるが、このような
配列が繰り返していることを特徴とする配列を探すこと
によりより高い確率で生理活性ペプチドをコードするDN
Aを見出すことができる。より具体的には、RFG(R/K)配
列またはRSG(R/K)配列またはRLG(K/R)配列または該アミ
ノ酸配列を含有する配列およびそれををコードする塩基
配列を含有する配列をプローブとしてデータベースの検
索をすることにより目的とする遺伝子を取得することが
できる。該プローブとしては、例えば、ぺプチドの配列
としてRFG(K/R)、RSG(K/R)、RLG(K/R)に対応するDNAの
配列として、 RFGK: 5'-(C/A)G(A/C/G/T)TT(T/C)GG(A/C/G/T)AA(A/G)-
3'(配列番号:20) RFGR: 5'-(C/A)G(A/C/G/T)TT(T/C)GG(A/C/G/T)(A/C)G(A
/C/G/T)-3'(配列番号:21) RSGK: 5'-(C/A)G(A/C/G/T)(A/T)(C/G)(A/C/G/T)GG(A/C/
G/T)AA(A/G)-3'(配列番号:22) RSGR: 5'-(C/A)G(A/C/G/T)(A/T)(C/G)(A/C/G/T)GG(A/C/
G/T)(A/C)G(A/C/G/T)-3'(配列番号:23) RLGK: 5'-(C/A)G(A/C/G/T)(T/C)T(A/C/T/G)GG(A/C/G/T)
AA(A/G)-3'(配列番号:24) RLGR: 5'-(C/A)G(A/C/G/T) (T/C)T(A/C/T/G)GG(A/C/G/
T)(A/C)G(A/C/G/T)-3'(配列番号:25)などがあげら
れる。さらに、該配列モチーフを用いてcDNAあるいはゲ
ノムライブラリーをスクリーニングすることにより目的
とする遺伝子を取得することもできる。またジーントラ
ッパーのように上記プローブを使って目的の遺伝子のmR
NAを精製し、そのmRNAからcDNAを取得することもでき
る。さらに他の配列モチーフ(繰り返して遺伝子にコー
ドされているアミノ酸配列または該アミノ酸配列をコー
ドする塩基配列など)を用いてRFamide、RSamideま
たはRLamide構造以外の生理活性ペプチドの同定にも
使うことができる。さらにRFamide、RSamideまたは
RLamide構造を有するペプチドはペプチドのC末端側に
RFamide、RSamideまたはRLamide構造の共通構造
を有しているので、RFamide、RSamideまたはRLam
ide構造を含む抗体を使って、未知のRFamide、RSam
ideまたはRLamide構造を有するペプチドを探索するこ
とが可能である。また、RFamide、RSamideまたはR
Lamide構造を有するペプチドの受容体の多くは7回膜
貫通型受容体である。従って、抗RFamide抗体、抗R
Samide抗体または抗RLamide抗体を使って濃縮あるい
は分画した動物組織抽出物をリガンドが決定していない
オーファン受容体発現細胞に加えて、そのシグナル伝達
を調べることにより、オーファン受容体のリガンドを決
定することができる。RFamide、RSamideまたはRL
amide構造を有するペプチド以外にも共通配列を有する
ペプチドは数多く存在するので、この方法はRFamid
e、RSamideまたはRLamide構造を有するペプチド以
外のペプチドにも使うことができる。
【0091】(10)本発明のレセプター蛋白質に対す
るリガンド(アゴニスト)の決定 本発明のレセプター蛋白質は、本発明のレセプター蛋白
質またはその塩に対するリガンド(アゴニスト)を探索
し、または決定するための試薬として有用である。すな
わち、本発明は、本発明のレセプター蛋白質と、試験化
合物とを接触させることを特徴とする本発明のレセプタ
ー蛋白質に対するリガンドの決定方法を提供する。試験
化合物としては、公知のリガンド(例えば、アンギオテ
ンシン、ボンベシン、カナビノイド、コレシストキニ
ン、グルタミン、セロトニン、メラトニン、ニューロペ
プチドY、オピオイド、プリン、バソプレッシン、オキ
シトシン、PACAP、セクレチン、グルカゴン、カル
シトニン、アドレノメジュリン、ソマトスタチン、GH
RH、CRF、ACTH、GRP、PTH、VIP(バ
ソアクティブ インテスティナル アンド リレイテッ
ド ポリペプチド)、ソマトスタチン、ドーパミン、モ
チリン、アミリン、ブラジキニン、CGRP(カルシト
ニンジーンリレーティッドペプチド)、ロイコトリエ
ン、パンクレアスタチン、プロスタグランジン、トロン
ボキサン、アデノシン、アドレナリン、αおよびβ−ケ
モカイン(chemokine)(例えば、IL−8、GRO
α、GROβ、GROγ、NAP−2、ENA−78、
PF4、IP10、GCP−2、MCP−1、HC1
4、MCP−3、I−309、MIP1α、MIP−1
β、RANTESなど)、エンドセリン、エンテロガス
トリン、ヒスタミン、ニューロテンシン、TRH、パン
クレアティックポリペプタイドまたはガラニンなど)の
他に、例えば、ヒトまたは哺乳動物(例えば、マウス、
ラット、ブタ、ウシ、ヒツジ、サルなど)の組織抽出
物、細胞培養上清などが用いられる。例えば、該組織抽
出物、細胞培養上清などを本発明のレセプター蛋白質に
添加し、細胞刺激活性などを測定しながら分画し、最終
的に単一のリガンドを得ることができる。具体的には、
本発明のリガンド決定方法は、本発明の本発明のレセプ
ター蛋白質を用いるか、または組換え型レセプター蛋白
質の発現系を構築し、該発現系を用いたレセプター結合
アッセイ系を用いることによって、本発明のレセプター
蛋白質に結合して細胞刺激活性(例えば、アラキドン酸
遊離、アセチルコリン遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内
cAMP生成、細胞内cGMP生成、イノシトールリン
酸産生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c
−fos活性化、pHの低下などを促進する活性または
抑制する活性)を有する化合物(例えば、ペプチド、蛋
白質、非ペプチド性化合物、合成化合物、発酵生産物な
ど)またはその塩を決定する方法である。
るリガンド(アゴニスト)の決定 本発明のレセプター蛋白質は、本発明のレセプター蛋白
質またはその塩に対するリガンド(アゴニスト)を探索
し、または決定するための試薬として有用である。すな
わち、本発明は、本発明のレセプター蛋白質と、試験化
合物とを接触させることを特徴とする本発明のレセプタ
ー蛋白質に対するリガンドの決定方法を提供する。試験
化合物としては、公知のリガンド(例えば、アンギオテ
ンシン、ボンベシン、カナビノイド、コレシストキニ
ン、グルタミン、セロトニン、メラトニン、ニューロペ
プチドY、オピオイド、プリン、バソプレッシン、オキ
シトシン、PACAP、セクレチン、グルカゴン、カル
シトニン、アドレノメジュリン、ソマトスタチン、GH
RH、CRF、ACTH、GRP、PTH、VIP(バ
ソアクティブ インテスティナル アンド リレイテッ
ド ポリペプチド)、ソマトスタチン、ドーパミン、モ
チリン、アミリン、ブラジキニン、CGRP(カルシト
ニンジーンリレーティッドペプチド)、ロイコトリエ
ン、パンクレアスタチン、プロスタグランジン、トロン
ボキサン、アデノシン、アドレナリン、αおよびβ−ケ
モカイン(chemokine)(例えば、IL−8、GRO
α、GROβ、GROγ、NAP−2、ENA−78、
PF4、IP10、GCP−2、MCP−1、HC1
4、MCP−3、I−309、MIP1α、MIP−1
β、RANTESなど)、エンドセリン、エンテロガス
トリン、ヒスタミン、ニューロテンシン、TRH、パン
クレアティックポリペプタイドまたはガラニンなど)の
他に、例えば、ヒトまたは哺乳動物(例えば、マウス、
ラット、ブタ、ウシ、ヒツジ、サルなど)の組織抽出
物、細胞培養上清などが用いられる。例えば、該組織抽
出物、細胞培養上清などを本発明のレセプター蛋白質に
添加し、細胞刺激活性などを測定しながら分画し、最終
的に単一のリガンドを得ることができる。具体的には、
本発明のリガンド決定方法は、本発明の本発明のレセプ
ター蛋白質を用いるか、または組換え型レセプター蛋白
質の発現系を構築し、該発現系を用いたレセプター結合
アッセイ系を用いることによって、本発明のレセプター
蛋白質に結合して細胞刺激活性(例えば、アラキドン酸
遊離、アセチルコリン遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内
cAMP生成、細胞内cGMP生成、イノシトールリン
酸産生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c
−fos活性化、pHの低下などを促進する活性または
抑制する活性)を有する化合物(例えば、ペプチド、蛋
白質、非ペプチド性化合物、合成化合物、発酵生産物な
ど)またはその塩を決定する方法である。
【0092】本発明のリガンド決定方法においては、本
発明のレセプター蛋白質と試験化合物とを接触させた場
合の、例えば、該本発明のレセプター蛋白質に対する試
験化合物の結合量や、細胞刺激活性などを測定すること
を特徴とする。より具体的には、本発明は、 標識した試験化合物を、本発明のレセプター蛋白質に
接触させた場合における、標識した試験化合物の該蛋白
質に対する結合量を測定することを特徴とする本発明の
レセプター蛋白質に対するリガンドの決定方法、 標識した試験化合物を、本発明のレセプター蛋白質を
含有する細胞または該細胞の膜画分に接触させた場合に
おける、標識した試験化合物の該細胞または該膜画分に
対する結合量を測定することを特徴とする本発明のレセ
プター蛋白質に対するリガンドの決定方法、 標識した試験化合物を、本発明のレセプター蛋白質を
コードするDNAを含有する形質転換体を培養すること
によって細胞膜上に発現したレセプター蛋白質に接触さ
せた場合における、標識した試験化合物の該レセプター
蛋白質に対する結合量を測定しすることを特徴とする本
発明のレセプター蛋白質に対するリガンドの決定方法、 試験化合物を、本発明のレセプター蛋白質を含有する
細胞に接触させた場合における、レセプター蛋白質を介
した細胞刺激活性(例えば、アラキドン酸遊離、アセチ
ルコリン遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内cAMP生
成、細胞内cGMP生成、イノシトールリン酸産生、細
胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−fosの
活性化、pHの低下などを促進する活性または抑制する
活性など)を測定することを特徴とする本発明のレセプ
ター蛋白質に対するリガンドの決定方法、および 試験化合物を、本発明のレセプター蛋白質をコードす
るDNAを含有する形質転換体を培養することによって
細胞膜上に発現したレセプター蛋白質に接触させた場合
における、レセプター蛋白質を介する細胞刺激活性(例
えば、アラキドン酸遊離、アセチルコリン遊離、細胞内
Ca2+遊離、細胞内cAMP生成、細胞内cGMP生
成、イノシトールリン酸産生、細胞膜電位変動、細胞内
蛋白質のリン酸化、c−fosの活性化、pHの低下な
どを促進する活性または抑制する活性など)を測定する
ことを特徴とする本発明のレセプター蛋白質に対するリ
ガンドの決定方法を提供する。
発明のレセプター蛋白質と試験化合物とを接触させた場
合の、例えば、該本発明のレセプター蛋白質に対する試
験化合物の結合量や、細胞刺激活性などを測定すること
を特徴とする。より具体的には、本発明は、 標識した試験化合物を、本発明のレセプター蛋白質に
接触させた場合における、標識した試験化合物の該蛋白
質に対する結合量を測定することを特徴とする本発明の
レセプター蛋白質に対するリガンドの決定方法、 標識した試験化合物を、本発明のレセプター蛋白質を
含有する細胞または該細胞の膜画分に接触させた場合に
おける、標識した試験化合物の該細胞または該膜画分に
対する結合量を測定することを特徴とする本発明のレセ
プター蛋白質に対するリガンドの決定方法、 標識した試験化合物を、本発明のレセプター蛋白質を
コードするDNAを含有する形質転換体を培養すること
によって細胞膜上に発現したレセプター蛋白質に接触さ
せた場合における、標識した試験化合物の該レセプター
蛋白質に対する結合量を測定しすることを特徴とする本
発明のレセプター蛋白質に対するリガンドの決定方法、 試験化合物を、本発明のレセプター蛋白質を含有する
細胞に接触させた場合における、レセプター蛋白質を介
した細胞刺激活性(例えば、アラキドン酸遊離、アセチ
ルコリン遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内cAMP生
成、細胞内cGMP生成、イノシトールリン酸産生、細
胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−fosの
活性化、pHの低下などを促進する活性または抑制する
活性など)を測定することを特徴とする本発明のレセプ
ター蛋白質に対するリガンドの決定方法、および 試験化合物を、本発明のレセプター蛋白質をコードす
るDNAを含有する形質転換体を培養することによって
細胞膜上に発現したレセプター蛋白質に接触させた場合
における、レセプター蛋白質を介する細胞刺激活性(例
えば、アラキドン酸遊離、アセチルコリン遊離、細胞内
Ca2+遊離、細胞内cAMP生成、細胞内cGMP生
成、イノシトールリン酸産生、細胞膜電位変動、細胞内
蛋白質のリン酸化、c−fosの活性化、pHの低下な
どを促進する活性または抑制する活性など)を測定する
ことを特徴とする本発明のレセプター蛋白質に対するリ
ガンドの決定方法を提供する。
【0093】特に、上記〜の試験を行ない、試験化
合物が本発明のレセプター蛋白質に結合することを確認
した後に、上記〜の試験を行なうことが好ましい。
まず、リガンド決定方法に用いるレセプター蛋白質とし
ては、上記した本発明のレセプター蛋白質を含有するも
のであれば何れのものであってもよいが、動物細胞を用
いて大量発現させたレセプター蛋白質が適している。本
発明のレセプター蛋白質を製造するには、前述の発現方
法が用いられるが、該レセプター蛋白質をコードするD
NAを哺乳動物細胞や昆虫細胞で発現することにより行
なうことが好ましい。目的とする蛋白質部分をコードす
るDNA断片には、通常、相補DNAが用いられるが、
必ずしもこれに制約されるものではない。例えば、遺伝
子断片や合成DNAを用いてもよい。本発明のレセプタ
ー蛋白質をコードするDNA断片を宿主動物細胞に導入
し、それらを効率よく発現させるためには、該DNA断
片を昆虫を宿主とするバキュロウイルスに属する核多角
体病ウイルス(nuclear polyhedrosis virus;NPV)
のポリヘドリンプロモーター、SV40由来のプロモー
ター、レトロウイルスのプロモーター、メタロチオネイ
ンプロモーター、ヒトヒートショックプロモーター、サ
イトメガロウイルスプロモーター、SRαプロモーター
などの下流に組み込むのが好ましい。発現したレセプタ
ーの量と質の検査はそれ自体公知の方法で行うことがで
きる。例えば、文献〔Nambi,P.ら、ザ・ジャーナル・
オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J. Biol. Che
m.),267巻,19555〜19559頁,1992年〕に記載の方法に従
って行うことができる。したがって、本発明のリガンド
決定方法において、本発明のレセプター蛋白質を含有す
るものとしては、それ自体公知の方法に従って精製した
レセプター蛋白質であってもよいし、該レセプター蛋白
質を含有する細胞またはその細胞膜画分を用いてもよ
い。
合物が本発明のレセプター蛋白質に結合することを確認
した後に、上記〜の試験を行なうことが好ましい。
まず、リガンド決定方法に用いるレセプター蛋白質とし
ては、上記した本発明のレセプター蛋白質を含有するも
のであれば何れのものであってもよいが、動物細胞を用
いて大量発現させたレセプター蛋白質が適している。本
発明のレセプター蛋白質を製造するには、前述の発現方
法が用いられるが、該レセプター蛋白質をコードするD
NAを哺乳動物細胞や昆虫細胞で発現することにより行
なうことが好ましい。目的とする蛋白質部分をコードす
るDNA断片には、通常、相補DNAが用いられるが、
必ずしもこれに制約されるものではない。例えば、遺伝
子断片や合成DNAを用いてもよい。本発明のレセプタ
ー蛋白質をコードするDNA断片を宿主動物細胞に導入
し、それらを効率よく発現させるためには、該DNA断
片を昆虫を宿主とするバキュロウイルスに属する核多角
体病ウイルス(nuclear polyhedrosis virus;NPV)
のポリヘドリンプロモーター、SV40由来のプロモー
ター、レトロウイルスのプロモーター、メタロチオネイ
ンプロモーター、ヒトヒートショックプロモーター、サ
イトメガロウイルスプロモーター、SRαプロモーター
などの下流に組み込むのが好ましい。発現したレセプタ
ーの量と質の検査はそれ自体公知の方法で行うことがで
きる。例えば、文献〔Nambi,P.ら、ザ・ジャーナル・
オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J. Biol. Che
m.),267巻,19555〜19559頁,1992年〕に記載の方法に従
って行うことができる。したがって、本発明のリガンド
決定方法において、本発明のレセプター蛋白質を含有す
るものとしては、それ自体公知の方法に従って精製した
レセプター蛋白質であってもよいし、該レセプター蛋白
質を含有する細胞またはその細胞膜画分を用いてもよ
い。
【0094】本発明のリガンド決定方法において、本発
明のレセプター蛋白質を含有する細胞を用いる場合、該
細胞をグルタルアルデヒド、ホルマリンなどで固定化し
てもよい。固定化方法はそれ自体公知の方法に従って行
なうことができる。本発明のレセプター蛋白質を含有す
る細胞としては、本発明のレセプター蛋白質を発現した
宿主細胞をいうが、該宿主細胞としては、大腸菌、枯草
菌、酵母、昆虫細胞、動物細胞などが用いられる。細胞
膜画分としては、細胞を破砕した後、それ自体公知の方
法で得られる細胞膜が多く含まれる画分のことをいう。
細胞の破砕方法としては、Potter−Elvehjem型ホモジナ
イザーで細胞を押し潰す方法、ワーリングブレンダーや
ポリトロン(Kinematica社製)による破砕、超音波によ
る破砕、フレンチプレスなどで加圧しながら細胞を細い
ノズルから噴出させることによる破砕などが挙げられ
る。細胞膜の分画には、分画遠心分離法や密度勾配遠心
分離法などの遠心力による分画法が主として用いられ
る。例えば、細胞破砕液を低速(500rpm〜300
0rpm)で短時間(通常、約1分〜10分)遠心し、
上清をさらに高速(15000rpm〜30000rp
m)で通常30分〜2時間遠心し、得られる沈澱を膜画
分とする。該膜画分中には、発現したレセプター蛋白質
と細胞由来のリン脂質や膜蛋白質などの膜成分が多く含
まれる。該レセプター蛋白質を含有する細胞やその膜画
分中のレセプター蛋白質の量は、1細胞当たり103〜
108分子であるのが好ましく、105〜107分子であ
るのが好適である。なお、発現量が多いほど膜画分当た
りのリガンド結合活性(比活性)が高くなり、高感度な
スクリーニング系の構築が可能になるばかりでなく、同
一ロットで大量の試料を測定できるようになる。本発明
のレセプター蛋白質に対するリガンドを決定する上記の
〜の方法を実施するためには、適当なレセプター蛋
白質画分と、標識した試験化合物が必要である。レセプ
ター蛋白質画分としては、天然型のレセプター蛋白質画
分か、またはそれと同等の活性を有する組換え型レセプ
ター画分などが望ましい。ここで、同等の活性とは、同
等のリガンド結合活性、シグナル情報伝達作用などを示
す。
明のレセプター蛋白質を含有する細胞を用いる場合、該
細胞をグルタルアルデヒド、ホルマリンなどで固定化し
てもよい。固定化方法はそれ自体公知の方法に従って行
なうことができる。本発明のレセプター蛋白質を含有す
る細胞としては、本発明のレセプター蛋白質を発現した
宿主細胞をいうが、該宿主細胞としては、大腸菌、枯草
菌、酵母、昆虫細胞、動物細胞などが用いられる。細胞
膜画分としては、細胞を破砕した後、それ自体公知の方
法で得られる細胞膜が多く含まれる画分のことをいう。
細胞の破砕方法としては、Potter−Elvehjem型ホモジナ
イザーで細胞を押し潰す方法、ワーリングブレンダーや
ポリトロン(Kinematica社製)による破砕、超音波によ
る破砕、フレンチプレスなどで加圧しながら細胞を細い
ノズルから噴出させることによる破砕などが挙げられ
る。細胞膜の分画には、分画遠心分離法や密度勾配遠心
分離法などの遠心力による分画法が主として用いられ
る。例えば、細胞破砕液を低速(500rpm〜300
0rpm)で短時間(通常、約1分〜10分)遠心し、
上清をさらに高速(15000rpm〜30000rp
m)で通常30分〜2時間遠心し、得られる沈澱を膜画
分とする。該膜画分中には、発現したレセプター蛋白質
と細胞由来のリン脂質や膜蛋白質などの膜成分が多く含
まれる。該レセプター蛋白質を含有する細胞やその膜画
分中のレセプター蛋白質の量は、1細胞当たり103〜
108分子であるのが好ましく、105〜107分子であ
るのが好適である。なお、発現量が多いほど膜画分当た
りのリガンド結合活性(比活性)が高くなり、高感度な
スクリーニング系の構築が可能になるばかりでなく、同
一ロットで大量の試料を測定できるようになる。本発明
のレセプター蛋白質に対するリガンドを決定する上記の
〜の方法を実施するためには、適当なレセプター蛋
白質画分と、標識した試験化合物が必要である。レセプ
ター蛋白質画分としては、天然型のレセプター蛋白質画
分か、またはそれと同等の活性を有する組換え型レセプ
ター画分などが望ましい。ここで、同等の活性とは、同
等のリガンド結合活性、シグナル情報伝達作用などを示
す。
【0095】標識した試験化合物としては、〔3H〕、
〔125I〕、〔14C〕、〔35S〕などで標識したアンギ
オテンシン、ボンベシン、カナビノイド、コレシストキ
ニン、グルタミン、セロトニン、メラトニン、ニューロ
ペプチドY、オピオイド、プリン、バソプレッシン、オ
キシトシン、PACAP、セクレチン、グルカゴン、カ
ルシトニン、アドレノメジュリン、ソマトスタチン、G
HRH、CRF、ACTH、GRP、PTH、VIP
(バソアクティブ インテスティナル アンド リイテ
ッド ポリペプチド)、ソマトスタチン、ドーパミン、
モチリン、アミリン、ブラジキニン、CGRP(カルシ
トニンジーンリレーティッドペプチド)、ロイコトリエ
ン、パンクレアスタチン、プロスタグランジン、トロン
ボキサン、アデノシン、アドレナリン、αおよびβ−ケ
モカイン(chemokine)(例えば、IL−8、GRO
α、GROβ、GROγ、NAP−2、ENA−78、
PF4、IP10、GCP−2、MCP−1、HC1
4、MCP−3、I−309、MIP1α、MIP−1
β、RANTESなど)、エンドセリン、エンテロガス
トリン、ヒスタミン、ニューロテンシン、TRH、パン
クレアティックポリペプタイドまたはガラニンなどが好
適である。
〔125I〕、〔14C〕、〔35S〕などで標識したアンギ
オテンシン、ボンベシン、カナビノイド、コレシストキ
ニン、グルタミン、セロトニン、メラトニン、ニューロ
ペプチドY、オピオイド、プリン、バソプレッシン、オ
キシトシン、PACAP、セクレチン、グルカゴン、カ
ルシトニン、アドレノメジュリン、ソマトスタチン、G
HRH、CRF、ACTH、GRP、PTH、VIP
(バソアクティブ インテスティナル アンド リイテ
ッド ポリペプチド)、ソマトスタチン、ドーパミン、
モチリン、アミリン、ブラジキニン、CGRP(カルシ
トニンジーンリレーティッドペプチド)、ロイコトリエ
ン、パンクレアスタチン、プロスタグランジン、トロン
ボキサン、アデノシン、アドレナリン、αおよびβ−ケ
モカイン(chemokine)(例えば、IL−8、GRO
α、GROβ、GROγ、NAP−2、ENA−78、
PF4、IP10、GCP−2、MCP−1、HC1
4、MCP−3、I−309、MIP1α、MIP−1
β、RANTESなど)、エンドセリン、エンテロガス
トリン、ヒスタミン、ニューロテンシン、TRH、パン
クレアティックポリペプタイドまたはガラニンなどが好
適である。
【0096】具体的には、本発明のレセプター蛋白質に
対するリガンドの決定方法を行なうには、まず本発明の
レセプター蛋白質を含有する細胞または細胞の膜画分
を、決定方法に適したバッファーに懸濁することにより
レセプター標品を調製する。バッファーには、pH4〜
10(望ましくはpH6〜8)のリン酸バッファー、ト
リス−塩酸バッファーなどのリガンドとレセプター蛋白
質との結合を阻害しないバッファーであればいずれでも
よい。また、非特異的結合を低減させる目的で、CHA
PS、Tween−80TM(花王−アトラス社)、ジギ
トニン、デオキシコレートなどの界面活性剤やウシ血清
アルブミンやゼラチンなどの各種蛋白質をバッファーに
加えることもできる。さらに、プロテアーゼによるリセ
プターやリガンドの分解を抑える目的でPMSF、ロイ
ペプチン、E−64(ペプチド研究所製)、ペプスタチ
ンなどのプロテアーゼ阻害剤を添加することもできる。
0.01ml〜10mlの該レセプター溶液に、一定量
(5000cpm〜500000cpm)の〔3H〕、
〔125I〕、〔14C〕、〔35S〕などで標識した試験化
合物を共存させる。非特異的結合量(NSB)を知るた
めに大過剰の未標識の試験化合物を加えた反応チューブ
も用意する。反応は約0℃から50℃、望ましくは約4
℃から37℃で、約20分から24時間、望ましくは約
30分から3時間行なう。反応後、ガラス繊維濾紙等で
濾過し、適量の同バッファーで洗浄した後、ガラス繊維
濾紙に残存する放射活性を液体シンチレーションカウン
ターあるいはγ−カウンターで計測する。全結合量
(B)から非特異的結合量(NSB)を引いたカウント
(B−NSB)が0cpmを越える試験化合物を本発明
のレセプター蛋白質に対するリガンド(アゴニスト)と
して選択することができる。
対するリガンドの決定方法を行なうには、まず本発明の
レセプター蛋白質を含有する細胞または細胞の膜画分
を、決定方法に適したバッファーに懸濁することにより
レセプター標品を調製する。バッファーには、pH4〜
10(望ましくはpH6〜8)のリン酸バッファー、ト
リス−塩酸バッファーなどのリガンドとレセプター蛋白
質との結合を阻害しないバッファーであればいずれでも
よい。また、非特異的結合を低減させる目的で、CHA
PS、Tween−80TM(花王−アトラス社)、ジギ
トニン、デオキシコレートなどの界面活性剤やウシ血清
アルブミンやゼラチンなどの各種蛋白質をバッファーに
加えることもできる。さらに、プロテアーゼによるリセ
プターやリガンドの分解を抑える目的でPMSF、ロイ
ペプチン、E−64(ペプチド研究所製)、ペプスタチ
ンなどのプロテアーゼ阻害剤を添加することもできる。
0.01ml〜10mlの該レセプター溶液に、一定量
(5000cpm〜500000cpm)の〔3H〕、
〔125I〕、〔14C〕、〔35S〕などで標識した試験化
合物を共存させる。非特異的結合量(NSB)を知るた
めに大過剰の未標識の試験化合物を加えた反応チューブ
も用意する。反応は約0℃から50℃、望ましくは約4
℃から37℃で、約20分から24時間、望ましくは約
30分から3時間行なう。反応後、ガラス繊維濾紙等で
濾過し、適量の同バッファーで洗浄した後、ガラス繊維
濾紙に残存する放射活性を液体シンチレーションカウン
ターあるいはγ−カウンターで計測する。全結合量
(B)から非特異的結合量(NSB)を引いたカウント
(B−NSB)が0cpmを越える試験化合物を本発明
のレセプター蛋白質に対するリガンド(アゴニスト)と
して選択することができる。
【0097】本発明のレセプター蛋白質に対するリガン
ドを決定する上記の〜の方法を実施するためには、
該レセプター蛋白質を介する細胞刺激活性(例えば、ア
ラキドン酸遊離、アセチルコリン遊離、細胞内Ca2+遊
離、細胞内cAMP生成、細胞内cGMP生成、イノシ
トールリン酸産生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリ
ン酸化、c−fosの活性化、pHの低下などを促進す
る活性または抑制する活性など)を公知の方法または市
販の測定用キットを用いて測定することができる。具体
的には、まず、レセプター蛋白質を含有する細胞をマル
チウェルプレート等に培養する。リガンド決定を行なう
にあたっては前もって新鮮な培地あるいは細胞に毒性を
示さない適当なバッファーに交換し、試験化合物などを
添加して一定時間インキュベートした後、細胞を抽出あ
るいは上清液を回収して、生成した産物をそれぞれの方
法に従って定量する。細胞刺激活性の指標とする物質
(例えば、アラキドン酸など)の生成が、細胞が含有す
る分解酵素によって検定困難な場合は、該分解酵素に対
する阻害剤を添加してアッセイを行なってもよい。ま
た、cAMP産生抑制などの活性については、フォルス
コリンなどで細胞の基礎的産生量を増大させておいた細
胞に対する産生抑制作用として検出することができる。
本発明のレセプター蛋白質に結合するリガンド決定用キ
ットは、本発明のレセプター蛋白質、本発明のレセプタ
ー蛋白質を含有する細胞、または本発明のレセプター蛋
白質を含有する細胞の膜画分などを含有するものであ
る。
ドを決定する上記の〜の方法を実施するためには、
該レセプター蛋白質を介する細胞刺激活性(例えば、ア
ラキドン酸遊離、アセチルコリン遊離、細胞内Ca2+遊
離、細胞内cAMP生成、細胞内cGMP生成、イノシ
トールリン酸産生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリ
ン酸化、c−fosの活性化、pHの低下などを促進す
る活性または抑制する活性など)を公知の方法または市
販の測定用キットを用いて測定することができる。具体
的には、まず、レセプター蛋白質を含有する細胞をマル
チウェルプレート等に培養する。リガンド決定を行なう
にあたっては前もって新鮮な培地あるいは細胞に毒性を
示さない適当なバッファーに交換し、試験化合物などを
添加して一定時間インキュベートした後、細胞を抽出あ
るいは上清液を回収して、生成した産物をそれぞれの方
法に従って定量する。細胞刺激活性の指標とする物質
(例えば、アラキドン酸など)の生成が、細胞が含有す
る分解酵素によって検定困難な場合は、該分解酵素に対
する阻害剤を添加してアッセイを行なってもよい。ま
た、cAMP産生抑制などの活性については、フォルス
コリンなどで細胞の基礎的産生量を増大させておいた細
胞に対する産生抑制作用として検出することができる。
本発明のレセプター蛋白質に結合するリガンド決定用キ
ットは、本発明のレセプター蛋白質、本発明のレセプタ
ー蛋白質を含有する細胞、または本発明のレセプター蛋
白質を含有する細胞の膜画分などを含有するものであ
る。
【0098】本発明のリガンド決定用キットの例として
は、次のものが挙げられる。 1.リガンド決定用試薬 測定用緩衝液および洗浄用緩衝液 Hanks' Balanced Salt Solution(ギブコ社製)に、0.
05%のウシ血清アルブミン(シグマ社製)を加えたも
の。孔径0.45μmのフィルターで濾過滅菌し、4℃
で保存するか、あるいは用時調製しても良い。 G蛋白質共役型レセプター蛋白質標品 本発明のレセプター蛋白質を発現させたCHO細胞を、
12穴プレートに5×105個/穴で継代し、37℃、
5%CO2、95%airで2日間培養したもの。 標識試験化合物 市販の〔3H〕、〔125I〕、〔14C〕、〔35S〕などで
標識した化合物、または適当な方法で標識化したもの 水溶液の状態のものを4℃あるいは−20℃にて保存
し、用時に測定用緩衝液にて1μMに希釈する。水に難
溶性を示す試験化合物については、ジメチルホルムアミ
ド、DMSO、メタノール等に溶解する。 非標識試験化合物 標識化合物と同じものを100〜1000倍濃い濃度に
調製する。
は、次のものが挙げられる。 1.リガンド決定用試薬 測定用緩衝液および洗浄用緩衝液 Hanks' Balanced Salt Solution(ギブコ社製)に、0.
05%のウシ血清アルブミン(シグマ社製)を加えたも
の。孔径0.45μmのフィルターで濾過滅菌し、4℃
で保存するか、あるいは用時調製しても良い。 G蛋白質共役型レセプター蛋白質標品 本発明のレセプター蛋白質を発現させたCHO細胞を、
12穴プレートに5×105個/穴で継代し、37℃、
5%CO2、95%airで2日間培養したもの。 標識試験化合物 市販の〔3H〕、〔125I〕、〔14C〕、〔35S〕などで
標識した化合物、または適当な方法で標識化したもの 水溶液の状態のものを4℃あるいは−20℃にて保存
し、用時に測定用緩衝液にて1μMに希釈する。水に難
溶性を示す試験化合物については、ジメチルホルムアミ
ド、DMSO、メタノール等に溶解する。 非標識試験化合物 標識化合物と同じものを100〜1000倍濃い濃度に
調製する。
【0099】2.測定法 12穴組織培養用プレートにて培養した本発明のレセ
プター蛋白質発現CHO細胞を、測定用緩衝液1mlで
2回洗浄した後、490μlの測定用緩衝液を各穴に加
える。 標識試験化合物を5μl加え、室温にて1時間反応さ
せる。非特異的結合量を知るためには非標識試験化合物
を5μl加えておく。 反応液を除去し、1mlの洗浄用緩衝液で3回洗浄す
る。細胞に結合した標識試験化合物を0.2N NaO
H−1%SDSで溶解し、4mlの液体シンチレーター
A(和光純薬製)と混合する。 液体シンチレーションカウンター(ベックマン社製)
を用いて放射活性を測定する。 本発明のレセプター蛋白質に結合することができるリガ
ンドとしては、例えば、脳、下垂体、膵臓などに特異的
に存在する物質などが挙げられ、具体的には、アンギオ
テンシン、ボンベシン、カナビノイド、コレシストキニ
ン、グルタミン、セロトニン、メラトニン、ニューロペ
プチドY、オピオイド、プリン、バソプレッシン、オキ
シトシン、PACAP、セクレチン、グルカゴン、カル
シトニン、アドレノメジュリン、ソマトスタチン、GH
RH、CRF、ACTH、GRP、PTH、VIP(バ
ソアクティブ インテスティナル アンド リレイテッ
ドポリペプチド)、ソマトスタチン、ドーパミン、モチ
リン、アミリン、ブラジキニン、CGRP(カルシトニ
ンジーンリレーティッドペプチド)、ロイコトリエン、
パンクレアスタチン、プロスタグランジン、トロンボキ
サン、アデノシン、アドレナリン、αおよびβ−ケモカ
イン(chemokine)(例えば、IL−8、GROα、G
ROβ、GROγ、NAP−2、ENA−78、PF
4、IP10、GCP−2、MCP−1、HC14、M
CP−3、I−309、MIP1α、MIP−1β、R
ANTESなど)、エンドセリン、エンテロガストリ
ン、ヒスタミン、ニューロテンシン、TRH、パンクレ
アティックポリペプタイド、ガラニンなどが用いられ
る。
プター蛋白質発現CHO細胞を、測定用緩衝液1mlで
2回洗浄した後、490μlの測定用緩衝液を各穴に加
える。 標識試験化合物を5μl加え、室温にて1時間反応さ
せる。非特異的結合量を知るためには非標識試験化合物
を5μl加えておく。 反応液を除去し、1mlの洗浄用緩衝液で3回洗浄す
る。細胞に結合した標識試験化合物を0.2N NaO
H−1%SDSで溶解し、4mlの液体シンチレーター
A(和光純薬製)と混合する。 液体シンチレーションカウンター(ベックマン社製)
を用いて放射活性を測定する。 本発明のレセプター蛋白質に結合することができるリガ
ンドとしては、例えば、脳、下垂体、膵臓などに特異的
に存在する物質などが挙げられ、具体的には、アンギオ
テンシン、ボンベシン、カナビノイド、コレシストキニ
ン、グルタミン、セロトニン、メラトニン、ニューロペ
プチドY、オピオイド、プリン、バソプレッシン、オキ
シトシン、PACAP、セクレチン、グルカゴン、カル
シトニン、アドレノメジュリン、ソマトスタチン、GH
RH、CRF、ACTH、GRP、PTH、VIP(バ
ソアクティブ インテスティナル アンド リレイテッ
ドポリペプチド)、ソマトスタチン、ドーパミン、モチ
リン、アミリン、ブラジキニン、CGRP(カルシトニ
ンジーンリレーティッドペプチド)、ロイコトリエン、
パンクレアスタチン、プロスタグランジン、トロンボキ
サン、アデノシン、アドレナリン、αおよびβ−ケモカ
イン(chemokine)(例えば、IL−8、GROα、G
ROβ、GROγ、NAP−2、ENA−78、PF
4、IP10、GCP−2、MCP−1、HC14、M
CP−3、I−309、MIP1α、MIP−1β、R
ANTESなど)、エンドセリン、エンテロガストリ
ン、ヒスタミン、ニューロテンシン、TRH、パンクレ
アティックポリペプタイド、ガラニンなどが用いられ
る。
【0100】本明細書および図面において、塩基やアミ
ノ酸などを略号で表示する場合、IUPAC−IUB
Commision on Biochemical Nomenclatureによる略号あ
るいは当該分野における慣用略号に基づくものであり、
その例を下記する。またアミノ酸に関し光学異性体があ
り得る場合は、特に明示しなければL体を示すものとす
る。 DNA :デオキシリボ核酸 cDNA :相補的デオキシリボ核酸 A :アデニン T :チミン G :グアニン C :シトシン I :イノシン R :アデニン(A)またはグアニン(G) Y :チミン(T)またはシトシン(C) M :アデニン(A)またはシトシン(C) K :グアニン(G)またはチミン(T) S :グアニン(G)またはシトシン(C) W :アデニン(A)またはチミン(T) B :グアニン(G)、グアニン(G)またはチミン(T) D :アデニン(A)、グアニン(G)またはチミン(T) V :アデニン(A)、グアニン(G)またはシトシン(C) N :アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)もしく はチミン(T)または不明もしくは他の塩基 RNA :リボ核酸 mRNA :メッセンジャーリボ核酸 dATP :デオキシアデノシン三リン酸 dTTP :デオキシチミジン三リン酸 dGTP :デオキシグアノシン三リン酸 dCTP :デオキシシチジン三リン酸 ATP :アデノシン三リン酸 EDTA :エチレンジアミン四酢酸 SDS :ドデシル硫酸ナトリウム BHA :ベンズヒドリルアミン pMBHA :p−メチルベンズヒドリルアミン Tos :p−トルエンスルフォニル Bzl :ベンジル Bom :ベンジルオキシメチル Boc :t−ブチルオキシカルボニル DCM :ジクロロメタン HOBt :1−ヒドロキシベンズトリアゾール DCC :N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド DIEA :ジイソプロピルエチルアミン Gly :グリシン Ala :アラニン Val :バリン Leu :ロイシン Ile :イソロイシン Ser :セリン Thr :スレオニン Cys :システイン Met :メチオニン Glu :グルタミン酸 Asp :アスパラギン酸 Lys :リジン Arg :アルギニン His :ヒスチジン Phe :フェニルアラニン Tyr :チロシン Trp :トリプトファン Pro :プロリン Asn :アスパラギン Gln :グルタミン pGlu :ピログルタミン酸
ノ酸などを略号で表示する場合、IUPAC−IUB
Commision on Biochemical Nomenclatureによる略号あ
るいは当該分野における慣用略号に基づくものであり、
その例を下記する。またアミノ酸に関し光学異性体があ
り得る場合は、特に明示しなければL体を示すものとす
る。 DNA :デオキシリボ核酸 cDNA :相補的デオキシリボ核酸 A :アデニン T :チミン G :グアニン C :シトシン I :イノシン R :アデニン(A)またはグアニン(G) Y :チミン(T)またはシトシン(C) M :アデニン(A)またはシトシン(C) K :グアニン(G)またはチミン(T) S :グアニン(G)またはシトシン(C) W :アデニン(A)またはチミン(T) B :グアニン(G)、グアニン(G)またはチミン(T) D :アデニン(A)、グアニン(G)またはチミン(T) V :アデニン(A)、グアニン(G)またはシトシン(C) N :アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)もしく はチミン(T)または不明もしくは他の塩基 RNA :リボ核酸 mRNA :メッセンジャーリボ核酸 dATP :デオキシアデノシン三リン酸 dTTP :デオキシチミジン三リン酸 dGTP :デオキシグアノシン三リン酸 dCTP :デオキシシチジン三リン酸 ATP :アデノシン三リン酸 EDTA :エチレンジアミン四酢酸 SDS :ドデシル硫酸ナトリウム BHA :ベンズヒドリルアミン pMBHA :p−メチルベンズヒドリルアミン Tos :p−トルエンスルフォニル Bzl :ベンジル Bom :ベンジルオキシメチル Boc :t−ブチルオキシカルボニル DCM :ジクロロメタン HOBt :1−ヒドロキシベンズトリアゾール DCC :N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド DIEA :ジイソプロピルエチルアミン Gly :グリシン Ala :アラニン Val :バリン Leu :ロイシン Ile :イソロイシン Ser :セリン Thr :スレオニン Cys :システイン Met :メチオニン Glu :グルタミン酸 Asp :アスパラギン酸 Lys :リジン Arg :アルギニン His :ヒスチジン Phe :フェニルアラニン Tyr :チロシン Trp :トリプトファン Pro :プロリン Asn :アスパラギン Gln :グルタミン pGlu :ピログルタミン酸
【0101】本願明細書の配列表の配列番号は、以下の
配列を示す。 〔配列番号:1〕後述の実施例1で得られた本発明のポ
リペプチドのアミノ酸配列(ヒト型)を示す。 〔配列番号:2〕配列番号:1で表わされるアミノ酸配
列を有する本発明のポリペプチドをコードするDNAの
塩基配列を示す。 〔配列番号:3〕後述の実施例1で用いられるプライマ
ーF5の塩基配列を示す。 〔配列番号:4〕後述の実施例1で用いられるプライマ
ーF6の塩基配列を示す。 〔配列番号:5〕後述の実施例1で用いられるプライマ
ーF1の塩基配列を示す。 〔配列番号:6〕後述の実施例1で用いられるプライマ
ーR5の塩基配列を示す。 〔配列番号:7〕後述の実施例3で用いられるプライマ
ーhR1の塩基配列を示す。 〔配列番号:8〕後述の実施例3で得られた本発明のポ
リペプチドのアミノ酸配列(ヒト型)を示す。 〔配列番号:9〕配列番号:8で表わされるアミノ酸配
列を有する本発明のポリペプチドをコードするDNAの
塩基配列を示す。 〔配列番号:10〕後述の実施例4で用いられるプライ
マーbF6の塩基配列を示す。 〔配列番号:11〕後述の実施例4で用いられるプライ
マーbF7の塩基配列を示す。 〔配列番号:12〕後述の実施例4で用いられるプライ
マーbR6の塩基配列を示す。 〔配列番号:13〕後述の実施例4で用いられるプライ
マーbR7の塩基配列を示す。 〔配列番号:14〕後述の実施例4で得られた本発明の
ポリペプチドのアミノ酸配列(ウシ型)を示す。 〔配列番号:15〕配列番号:14で表わされるアミノ
酸配列を有する本発明のポリペプチドをコードするDN
Aの塩基配列を示す。 〔配列番号:16〕後述の実施例5で用いられるプライ
マーrLPR1の塩基配列を示す。 〔配列番号:17〕後述の実施例5で用いられるプライ
マーrLPF1の塩基配列を示す。 〔配列番号:18〕後述の実施例5で得られた本発明の
ポリペプチドのアミノ酸配列(ラット型)を示す(リク
ローニング前)。 〔配列番号:19〕配列番号:18で表わされるアミノ
酸配列を有する本発明のポリペプチドをコードするDN
Aの塩基配列を示す。 〔配列番号:20〕RFGK配列をコードする塩基配列
を示す。 〔配列番号:21〕RFGR配列をコードする塩基配列
を示す。 〔配列番号:22〕RSGK配列をコードする塩基配列
を示す。 〔配列番号:23〕RSGR配列をコードする塩基配列
を示す。 〔配列番号:24〕RLGK配列をコードする塩基配列
を示す。 〔配列番号:25〕RLGR配列をコードする塩基配列
を示す。 〔配列番号:26〕後述の実施例6で用いられるプライ
マーFF2の塩基配列を示す。 〔配列番号:27〕後述の実施例6で用いられるプライ
マーrR4の塩基配列を示す。 〔配列番号:28〕後述の実施例6で用いられるプライ
マーmF1の塩基配列を示す。 〔配列番号:29〕後述の実施例6で用いられるプライ
マーmF3の塩基配列を示す。 〔配列番号:30〕後述の実施例6で用いられるプライ
マーmR1の塩基配列を示す。 〔配列番号:31〕後述の実施例6で用いられるプライ
マーmoFの塩基配列を示す。 〔配列番号:32〕後述の実施例6で用いられるプライ
マーmoRの塩基配列を示す。 〔配列番号:33〕後述の実施例6で得られた本発明の
ポリペプチドのアミノ酸配列(マウス型)を示す。 〔配列番号:34〕配列番号:33で表わされるアミノ
酸配列を有する本発明のポリペプチドをコードするDN
Aの塩基配列を示す。 〔配列番号:35〕後述の実施例7で得られたラット脳
幹周辺部由来新規G蛋白質共役型レセプター蛋白質rO
T7T022LをコードするcDNAをクローニングす
るために使用したプライマー1の塩基配列を示す。 〔配列番号:36〕後述の実施例7で得られたラット脳
幹周辺部由来新規G蛋白質共役型レセプター蛋白質rO
T7T022LをコードするcDNAをクローニングす
るために使用したプライマー2の塩基配列を示す。 〔配列番号:37〕後述の実施例7で得られたラット脳
幹周辺部由来新規G蛋白質共役型レセプター蛋白質rO
T7T022Lのアミノ酸配列を示す。 〔配列番号:38〕後述の実施例7で得られたラット脳
幹周辺部由来新規G蛋白質共役型レセプター蛋白質rO
T7T022LをコードするcDNAの塩基配列を示
す。 〔配列番号:39〕後述の実施例7(3)で得られたペ
プチドのアミノ酸配列を示す。 〔配列番号:40〕後述の実施例7(4)で得られたペ
プチドのアミノ酸配列を示す。 〔配列番号:41〕後述の実施例7(5)で得られたペ
プチドのアミノ酸配列を示す。 〔配列番号:42〕配列番号:1で表わされるアミノ酸
配列の第81番目(Met)〜第92番目(Phe)のアミノ
酸配列を含有するペプチドをコードする塩基配列を示
す。 〔配列番号:43〕配列番号:1で表わされるアミノ酸
配列の第101番目(Ser)〜112番目(Ser)のアミ
ノ酸配列を含有するペプチドをコードする塩基配列を示
す。 〔配列番号:44〕配列番号:1で表わされるアミノ酸
配列の第124番目(Val)〜131番目(Phe)のアミ
ノ酸配列を含有するペプチドをコードする塩基配列を示
す。 〔配列番号:45〕配列番号:1で表わされるアミノ酸
配列の第1番目(Met)〜第92番目(Phe)のアミノ酸
配列を含有するペプチドをコードする塩基配列を示す。 〔配列番号:46〕配列番号:1で表わされるアミノ酸
配列の、第1番目(Met)〜112番目(Ser)のアミノ
酸配列を含有するペプチドをコードする塩基配列を示
す。 〔配列番号:47〕配列番号:1で表わされるアミノ酸
配列の、第1番目(Met)〜131番目(Phe)のアミノ
酸配列を含有するペプチドをコードする塩基配列を示
す。 〔配列番号:48〕実施例5で用いられたプライマーra
tF2の塩基配列を示す。 〔配列番号:49〕実施例5で用いられたプライマーra
tRの塩基配列を示す。 〔配列番号:50〕後述の実施例5で得られた本発明の
ポリペプチドのアミノ酸配列(ラット型)を示す(リク
ローニング後)。 〔配列番号:51〕配列番号:50で表わされるアミノ
酸配列を有する本発明のポリペプチドをコードするDN
Aの塩基配列を示す。 〔配列番号:52〕実施例9で用いられたプライマーbF
Fの塩基配列を示す。 〔配列番号:53〕実施例9で用いられたプライマーbF
Rの塩基配列を示す。 〔配列番号:54〕実施例11で得られたhOT7T022で
表されるタンパク質(ポリペプチド)をコードするアミ
ノ酸配列を示す。 〔配列番号:55〕配列番号:54で表されるアミノ酸
配列を有するhOT7T022で表されるタンパク質(ポリペ
プチド)をコードするDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:56〕配列番号:54で表されるアミノ酸
配列を有するhOT7T022で表されるタンパク質(ポリペ
プチド)をコードするDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:57〕実施例11で用いられたプライマー
1の塩基配列を示す。 〔配列番号:58〕実施例11で用いられたプライマー
2の塩基配列を示す。
配列を示す。 〔配列番号:1〕後述の実施例1で得られた本発明のポ
リペプチドのアミノ酸配列(ヒト型)を示す。 〔配列番号:2〕配列番号:1で表わされるアミノ酸配
列を有する本発明のポリペプチドをコードするDNAの
塩基配列を示す。 〔配列番号:3〕後述の実施例1で用いられるプライマ
ーF5の塩基配列を示す。 〔配列番号:4〕後述の実施例1で用いられるプライマ
ーF6の塩基配列を示す。 〔配列番号:5〕後述の実施例1で用いられるプライマ
ーF1の塩基配列を示す。 〔配列番号:6〕後述の実施例1で用いられるプライマ
ーR5の塩基配列を示す。 〔配列番号:7〕後述の実施例3で用いられるプライマ
ーhR1の塩基配列を示す。 〔配列番号:8〕後述の実施例3で得られた本発明のポ
リペプチドのアミノ酸配列(ヒト型)を示す。 〔配列番号:9〕配列番号:8で表わされるアミノ酸配
列を有する本発明のポリペプチドをコードするDNAの
塩基配列を示す。 〔配列番号:10〕後述の実施例4で用いられるプライ
マーbF6の塩基配列を示す。 〔配列番号:11〕後述の実施例4で用いられるプライ
マーbF7の塩基配列を示す。 〔配列番号:12〕後述の実施例4で用いられるプライ
マーbR6の塩基配列を示す。 〔配列番号:13〕後述の実施例4で用いられるプライ
マーbR7の塩基配列を示す。 〔配列番号:14〕後述の実施例4で得られた本発明の
ポリペプチドのアミノ酸配列(ウシ型)を示す。 〔配列番号:15〕配列番号:14で表わされるアミノ
酸配列を有する本発明のポリペプチドをコードするDN
Aの塩基配列を示す。 〔配列番号:16〕後述の実施例5で用いられるプライ
マーrLPR1の塩基配列を示す。 〔配列番号:17〕後述の実施例5で用いられるプライ
マーrLPF1の塩基配列を示す。 〔配列番号:18〕後述の実施例5で得られた本発明の
ポリペプチドのアミノ酸配列(ラット型)を示す(リク
ローニング前)。 〔配列番号:19〕配列番号:18で表わされるアミノ
酸配列を有する本発明のポリペプチドをコードするDN
Aの塩基配列を示す。 〔配列番号:20〕RFGK配列をコードする塩基配列
を示す。 〔配列番号:21〕RFGR配列をコードする塩基配列
を示す。 〔配列番号:22〕RSGK配列をコードする塩基配列
を示す。 〔配列番号:23〕RSGR配列をコードする塩基配列
を示す。 〔配列番号:24〕RLGK配列をコードする塩基配列
を示す。 〔配列番号:25〕RLGR配列をコードする塩基配列
を示す。 〔配列番号:26〕後述の実施例6で用いられるプライ
マーFF2の塩基配列を示す。 〔配列番号:27〕後述の実施例6で用いられるプライ
マーrR4の塩基配列を示す。 〔配列番号:28〕後述の実施例6で用いられるプライ
マーmF1の塩基配列を示す。 〔配列番号:29〕後述の実施例6で用いられるプライ
マーmF3の塩基配列を示す。 〔配列番号:30〕後述の実施例6で用いられるプライ
マーmR1の塩基配列を示す。 〔配列番号:31〕後述の実施例6で用いられるプライ
マーmoFの塩基配列を示す。 〔配列番号:32〕後述の実施例6で用いられるプライ
マーmoRの塩基配列を示す。 〔配列番号:33〕後述の実施例6で得られた本発明の
ポリペプチドのアミノ酸配列(マウス型)を示す。 〔配列番号:34〕配列番号:33で表わされるアミノ
酸配列を有する本発明のポリペプチドをコードするDN
Aの塩基配列を示す。 〔配列番号:35〕後述の実施例7で得られたラット脳
幹周辺部由来新規G蛋白質共役型レセプター蛋白質rO
T7T022LをコードするcDNAをクローニングす
るために使用したプライマー1の塩基配列を示す。 〔配列番号:36〕後述の実施例7で得られたラット脳
幹周辺部由来新規G蛋白質共役型レセプター蛋白質rO
T7T022LをコードするcDNAをクローニングす
るために使用したプライマー2の塩基配列を示す。 〔配列番号:37〕後述の実施例7で得られたラット脳
幹周辺部由来新規G蛋白質共役型レセプター蛋白質rO
T7T022Lのアミノ酸配列を示す。 〔配列番号:38〕後述の実施例7で得られたラット脳
幹周辺部由来新規G蛋白質共役型レセプター蛋白質rO
T7T022LをコードするcDNAの塩基配列を示
す。 〔配列番号:39〕後述の実施例7(3)で得られたペ
プチドのアミノ酸配列を示す。 〔配列番号:40〕後述の実施例7(4)で得られたペ
プチドのアミノ酸配列を示す。 〔配列番号:41〕後述の実施例7(5)で得られたペ
プチドのアミノ酸配列を示す。 〔配列番号:42〕配列番号:1で表わされるアミノ酸
配列の第81番目(Met)〜第92番目(Phe)のアミノ
酸配列を含有するペプチドをコードする塩基配列を示
す。 〔配列番号:43〕配列番号:1で表わされるアミノ酸
配列の第101番目(Ser)〜112番目(Ser)のアミ
ノ酸配列を含有するペプチドをコードする塩基配列を示
す。 〔配列番号:44〕配列番号:1で表わされるアミノ酸
配列の第124番目(Val)〜131番目(Phe)のアミ
ノ酸配列を含有するペプチドをコードする塩基配列を示
す。 〔配列番号:45〕配列番号:1で表わされるアミノ酸
配列の第1番目(Met)〜第92番目(Phe)のアミノ酸
配列を含有するペプチドをコードする塩基配列を示す。 〔配列番号:46〕配列番号:1で表わされるアミノ酸
配列の、第1番目(Met)〜112番目(Ser)のアミノ
酸配列を含有するペプチドをコードする塩基配列を示
す。 〔配列番号:47〕配列番号:1で表わされるアミノ酸
配列の、第1番目(Met)〜131番目(Phe)のアミノ
酸配列を含有するペプチドをコードする塩基配列を示
す。 〔配列番号:48〕実施例5で用いられたプライマーra
tF2の塩基配列を示す。 〔配列番号:49〕実施例5で用いられたプライマーra
tRの塩基配列を示す。 〔配列番号:50〕後述の実施例5で得られた本発明の
ポリペプチドのアミノ酸配列(ラット型)を示す(リク
ローニング後)。 〔配列番号:51〕配列番号:50で表わされるアミノ
酸配列を有する本発明のポリペプチドをコードするDN
Aの塩基配列を示す。 〔配列番号:52〕実施例9で用いられたプライマーbF
Fの塩基配列を示す。 〔配列番号:53〕実施例9で用いられたプライマーbF
Rの塩基配列を示す。 〔配列番号:54〕実施例11で得られたhOT7T022で
表されるタンパク質(ポリペプチド)をコードするアミ
ノ酸配列を示す。 〔配列番号:55〕配列番号:54で表されるアミノ酸
配列を有するhOT7T022で表されるタンパク質(ポリペ
プチド)をコードするDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:56〕配列番号:54で表されるアミノ酸
配列を有するhOT7T022で表されるタンパク質(ポリペ
プチド)をコードするDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:57〕実施例11で用いられたプライマー
1の塩基配列を示す。 〔配列番号:58〕実施例11で用いられたプライマー
2の塩基配列を示す。
【0102】後述の実施例2で得られた形質転換体 Esc
herichia coli JM109/phRF1 は、1999年4月14
日から通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所
(NIBH)に寄託番号FERM BP−6702とし
て、財団法人発酵研究所(IFO)に1999年3月5日から
寄託番号 IFO 16265として寄託されている。後述の実施
例7で得られた形質転換体エシェリヒア コリ(Escher
ichia coli)DH10B/pAK−rOT022Lは、
1998年11月2日から通商産業省工業技術院生命工
学工業技術研究所(NIBH)に寄託番号FERM B
P−6558として、1998年10月16日から財団
法人・発酵研究所(IFO)に寄託番号IFO 162
11として寄託されている。後述の実施例9で得られた
形質転換体 Escherichia coli JM109/pbRF2 は、199
9年8月2日から通商産業省工業技術院生命工学工業技
術研究所(NIBH)に寄託番号FERM BP−68
11として、財団法人発酵研究所(IFO)に1999年6
月18日から寄託番号 IFO16288として寄託されて
いる。後述の実施例8で得られた形質転換体 Escherich
ia coli JM109/phRF2 は、1999年8月2日から通商
産業省工業技術院生命工学工業技術研究所(NIBH)
に寄託番号FERM BP−6812として、財団法人
発酵研究所(IFO)に1999年6月18日から寄託番号
IFO16289として寄託されている。後述の実施例6
で得られた形質転換体 Escherichia coli JM109/pmLP4
は、1999年8月2日から通商産業省工業技術院生命
工学工業技術研究所(NIBH)に寄託番号FERM
BP−6813として、財団法人発酵研究所(IFO)
に1999年6月18日から寄託番号 IFO16290として
寄託されている。後述の実施例5で得られた形質転換体
Escherichia coli JM109/prLPL6 は、1999年8月
2日から通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所
(NIBH)に寄託番号FERM BP−6814とし
て、財団法人発酵研究所(IFO)に1999年6月18日
から寄託番号 IFO16291として寄託されている。後
述の実施例11で得られた形質転換体 Escherichia col
i DH5α / pCR2.1-hOT022T は、1999年11月8日
から通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所(N
IBH)に寄託番号FERM BP−6930として、
財団法人発酵研究所(IFO)に1999年10月27日から寄
託番号IFO16330として寄託されている。後述の実
施例11で得られた形質転換体 Escherichia coli DH5
α / pCR2.1-hOT022G は、1999年11月8日から通
商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所(NIB
H)に寄託番号FERM BP−6931として、財団
法人発酵研究所(IFO)に1999年10月27日から寄託番
号IFO16331として寄託されている。
herichia coli JM109/phRF1 は、1999年4月14
日から通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所
(NIBH)に寄託番号FERM BP−6702とし
て、財団法人発酵研究所(IFO)に1999年3月5日から
寄託番号 IFO 16265として寄託されている。後述の実施
例7で得られた形質転換体エシェリヒア コリ(Escher
ichia coli)DH10B/pAK−rOT022Lは、
1998年11月2日から通商産業省工業技術院生命工
学工業技術研究所(NIBH)に寄託番号FERM B
P−6558として、1998年10月16日から財団
法人・発酵研究所(IFO)に寄託番号IFO 162
11として寄託されている。後述の実施例9で得られた
形質転換体 Escherichia coli JM109/pbRF2 は、199
9年8月2日から通商産業省工業技術院生命工学工業技
術研究所(NIBH)に寄託番号FERM BP−68
11として、財団法人発酵研究所(IFO)に1999年6
月18日から寄託番号 IFO16288として寄託されて
いる。後述の実施例8で得られた形質転換体 Escherich
ia coli JM109/phRF2 は、1999年8月2日から通商
産業省工業技術院生命工学工業技術研究所(NIBH)
に寄託番号FERM BP−6812として、財団法人
発酵研究所(IFO)に1999年6月18日から寄託番号
IFO16289として寄託されている。後述の実施例6
で得られた形質転換体 Escherichia coli JM109/pmLP4
は、1999年8月2日から通商産業省工業技術院生命
工学工業技術研究所(NIBH)に寄託番号FERM
BP−6813として、財団法人発酵研究所(IFO)
に1999年6月18日から寄託番号 IFO16290として
寄託されている。後述の実施例5で得られた形質転換体
Escherichia coli JM109/prLPL6 は、1999年8月
2日から通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所
(NIBH)に寄託番号FERM BP−6814とし
て、財団法人発酵研究所(IFO)に1999年6月18日
から寄託番号 IFO16291として寄託されている。後
述の実施例11で得られた形質転換体 Escherichia col
i DH5α / pCR2.1-hOT022T は、1999年11月8日
から通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所(N
IBH)に寄託番号FERM BP−6930として、
財団法人発酵研究所(IFO)に1999年10月27日から寄
託番号IFO16330として寄託されている。後述の実
施例11で得られた形質転換体 Escherichia coli DH5
α / pCR2.1-hOT022G は、1999年11月8日から通
商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所(NIB
H)に寄託番号FERM BP−6931として、財団
法人発酵研究所(IFO)に1999年10月27日から寄託番
号IFO16331として寄託されている。
【0103】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はそれに限定されるものではな
い。なお、大腸菌を用いての遺伝子操作法は、モレキュ
ラー・クローニング(Molecular cloning)に記載され
ている方法に従った。 実施例1 ヒト胎児脳poly(A)+RNA画分からのcDN
Aの合成とRT−PCR法による生理活性ペプチドcD
NAの増幅 クローンテック社より購入したヒト胎児脳poly(A)+RN
A画分1μgにプライマーとしてOligodTプライマー
(GibcoBRL社)を加え、モロニイマウス白血病ウイ
ルスの逆転写酵素(GibcoBRL社)により、添付パッ
ファーを用いてcDNAを合成した。反応後の産物はフ
ェノール:クロロホルム(1:1)で抽出し、エタノー
ル沈殿を行った後、30μlのTEに溶解した。調製し
たcDNA1μlを鋳型として、次の2つのプライマー
(F5およびF6)を用いて、PCRによる増幅を行っ
た。 F5:5'-GGGCTGCACATAGAGACTTAATTTTAG-3' (配列番号:3) F6:5'-CTAGACCACCTCTATATAACTGCCCAT-3' (配列番号:4) 反応液の組成は、合成DNAプライマー(F5およびF
6)各20pM、0.25mM dNTPs、Ex T
aq DNA polymerase0.5μlおよび酵素に付属
のバッファー5μlで、総反応溶液量は50μlとし
た。増幅のためのサイクルはサーマルサイクラー(パー
キン・エルマー)を用い98℃・10秒、63℃・20
秒、72℃・40秒のサイクルを40回繰り返した。さ
らにそのPCR産物の1μlを鋳型として次の2つのプ
ライマー(F1およびR5)を用いて、nestedPCRに
よる増幅を行った。 F1:5'-GCACATAGAGACTTAATTTTAGATTTAGAC-3'(配列番号:5) R5:5'-CATGCACTTTGACTGGTTTCCAGGTAT-3'(配列番号:6) 反応液の組成は、合成DNAプライマー(F1およびR
5)各20pM、0.25mM dNTPs、Ex T
aq DNA polymerase0.5μlおよび酵素に付属
のバッファー5μlで、総反応溶液量は50μlとし
た。増幅のためのサイクルはサーマルサイクラー(パー
キン・エルマー社)を用い98℃・10秒、60℃・2
0秒、72℃・40秒のサイクルを40回繰り返した。
増幅産物の確認は1.2%アガロース電気泳動およびエ
チジウムプロミド染色によって行った。
的に説明するが、本発明はそれに限定されるものではな
い。なお、大腸菌を用いての遺伝子操作法は、モレキュ
ラー・クローニング(Molecular cloning)に記載され
ている方法に従った。 実施例1 ヒト胎児脳poly(A)+RNA画分からのcDN
Aの合成とRT−PCR法による生理活性ペプチドcD
NAの増幅 クローンテック社より購入したヒト胎児脳poly(A)+RN
A画分1μgにプライマーとしてOligodTプライマー
(GibcoBRL社)を加え、モロニイマウス白血病ウイ
ルスの逆転写酵素(GibcoBRL社)により、添付パッ
ファーを用いてcDNAを合成した。反応後の産物はフ
ェノール:クロロホルム(1:1)で抽出し、エタノー
ル沈殿を行った後、30μlのTEに溶解した。調製し
たcDNA1μlを鋳型として、次の2つのプライマー
(F5およびF6)を用いて、PCRによる増幅を行っ
た。 F5:5'-GGGCTGCACATAGAGACTTAATTTTAG-3' (配列番号:3) F6:5'-CTAGACCACCTCTATATAACTGCCCAT-3' (配列番号:4) 反応液の組成は、合成DNAプライマー(F5およびF
6)各20pM、0.25mM dNTPs、Ex T
aq DNA polymerase0.5μlおよび酵素に付属
のバッファー5μlで、総反応溶液量は50μlとし
た。増幅のためのサイクルはサーマルサイクラー(パー
キン・エルマー)を用い98℃・10秒、63℃・20
秒、72℃・40秒のサイクルを40回繰り返した。さ
らにそのPCR産物の1μlを鋳型として次の2つのプ
ライマー(F1およびR5)を用いて、nestedPCRに
よる増幅を行った。 F1:5'-GCACATAGAGACTTAATTTTAGATTTAGAC-3'(配列番号:5) R5:5'-CATGCACTTTGACTGGTTTCCAGGTAT-3'(配列番号:6) 反応液の組成は、合成DNAプライマー(F1およびR
5)各20pM、0.25mM dNTPs、Ex T
aq DNA polymerase0.5μlおよび酵素に付属
のバッファー5μlで、総反応溶液量は50μlとし
た。増幅のためのサイクルはサーマルサイクラー(パー
キン・エルマー社)を用い98℃・10秒、60℃・2
0秒、72℃・40秒のサイクルを40回繰り返した。
増幅産物の確認は1.2%アガロース電気泳動およびエ
チジウムプロミド染色によって行った。
【0104】実施例2 PCR産物のプラスミドベクタ
ーへのサブクローニングおよび挿入cDNA部分の塩基
配列の解読による新規生理活性ペプチド候補クローンの
選択 実施例1で行ったPCR後の反応産物は1.2%のアガ
ロースゲルを用いて分離し、目的とする大きさのDNA
断片の増幅を確認した後、QuigenPCRpurification k
it(Quiagen)を用いてDNAを回収した。TAクロー
ニングキット(インビトロゲン社)の処方に従い、回収
したDNAをプラスミドベクターpCRTM2.1へサブク
ローニングした。これを大腸菌JM109competent ce
ll(宝酒造)に導入して形質転換したのち、cDNA挿
入断片を持つクローンをアンピシリン、IPTGおよび
X−galを含むLB寒天培地中で選択し、白色を呈す
るクローンのみを滅菌した爪楊枝を用いて分離し、形質
転換体エシェリヒア コリ(Escherichia coli)JM1
09/phRF1を得た。個々のクローンをアンピシリ
ンを含むLB培地で一晩培養し、自動プラスミド抽出装
置(クラボウ)を用いてプラスミドDNAを調製した。
調製したDNAの一部を用いてEcoRIによる切断を
行い、挿入されているcDNA断片の大きさを確認し
た。残りのDNAの一部をさらにRNase処理、フェ
ノール・クロロホルム抽出し、エタノール沈殿によって
濃縮した。塩基配列の決定のための反応はDyeDeoxy Ter
minator Cycle Sequencing Kit(ABI社)を用いて行
い、蛍光式自動シーケンサーを用いて解読した。得られ
た塩基配列の情報は、DNASIS(日立システムエン
ジニアリング社)を用いて行った。決定した塩基配列を
図1に示した。決定した塩基配列を図1をもとにホモロ
ジー検索と配列の解析を行った結果、形質転換体E.coli
JM109/phRF1の保有するプラスミドに挿入さ
れたcDNA断片は、新規生理活性ペプチドをコードす
ることが分かった。
ーへのサブクローニングおよび挿入cDNA部分の塩基
配列の解読による新規生理活性ペプチド候補クローンの
選択 実施例1で行ったPCR後の反応産物は1.2%のアガ
ロースゲルを用いて分離し、目的とする大きさのDNA
断片の増幅を確認した後、QuigenPCRpurification k
it(Quiagen)を用いてDNAを回収した。TAクロー
ニングキット(インビトロゲン社)の処方に従い、回収
したDNAをプラスミドベクターpCRTM2.1へサブク
ローニングした。これを大腸菌JM109competent ce
ll(宝酒造)に導入して形質転換したのち、cDNA挿
入断片を持つクローンをアンピシリン、IPTGおよび
X−galを含むLB寒天培地中で選択し、白色を呈す
るクローンのみを滅菌した爪楊枝を用いて分離し、形質
転換体エシェリヒア コリ(Escherichia coli)JM1
09/phRF1を得た。個々のクローンをアンピシリ
ンを含むLB培地で一晩培養し、自動プラスミド抽出装
置(クラボウ)を用いてプラスミドDNAを調製した。
調製したDNAの一部を用いてEcoRIによる切断を
行い、挿入されているcDNA断片の大きさを確認し
た。残りのDNAの一部をさらにRNase処理、フェ
ノール・クロロホルム抽出し、エタノール沈殿によって
濃縮した。塩基配列の決定のための反応はDyeDeoxy Ter
minator Cycle Sequencing Kit(ABI社)を用いて行
い、蛍光式自動シーケンサーを用いて解読した。得られ
た塩基配列の情報は、DNASIS(日立システムエン
ジニアリング社)を用いて行った。決定した塩基配列を
図1に示した。決定した塩基配列を図1をもとにホモロ
ジー検索と配列の解析を行った結果、形質転換体E.coli
JM109/phRF1の保有するプラスミドに挿入さ
れたcDNA断片は、新規生理活性ペプチドをコードす
ることが分かった。
【0105】実施例3 ヒト胎児脳cDNAからの生理活性
ぺプチドcDNAのスプライシングバリアントの取得 実施例1で作製したヒト胎児脳cDNA 1 mlを鋳型とし
て、次の二つのプライマー(F5、hR1)を用いてPCRによ
る増幅を行った。 F5:5'-GGGCTGCACATAGAGACTTAATTTTAG-3' (配列番号:3) hR1:5'-CAGCTTTAGGGACAGGCTCCAGGTTTC-3'(配列番号:7) 反応液の組成は合成プライマー(F5およびhR1)各20 p
M、0.25 mM dNTPs、ExTaq DNA polymerase 0.5 mlおよ
び酵素に付属のバッファーで総反応液量は50 mlとし
た。増幅のためのサイクルはサーマルサイクラー(パー
キンエルマー)を用い、98℃・10秒、65℃・20秒、72℃
・20秒のサイクルを40回くりかえした。増幅産物の確認
は1.2%アガロース電気泳動およびエチジウムブロミド染
色によって行った。PCR産物の増幅を確認した後、反応
産物をQIA quick PCR purificationKit(Quiagen)を用
いて精製し、配列決定を行った。塩基配列決定のための
反応はBigDye Deoxy Terminatoe Cycle Sequence Kit
(ABI)を用いて行い、蛍光式自動Sequencer(ABI377)
を用いて解読した。得られた塩基配列の情報解析はDNAS
IS(日立システムエンジニアリング)を用いて行った。
その結果、実施例2で得られたcDNAと3'末端側が異なるc
DNAが得られた。したがって本実施例で得られたcDNA
は、実施例2で得られたcDNAのスプライシングバリアン
トである事が分かった。決定した塩基配列(配列番号:
9)と予測されるアミノ酸の配列(配列番号:8)を図
3に示す。
ぺプチドcDNAのスプライシングバリアントの取得 実施例1で作製したヒト胎児脳cDNA 1 mlを鋳型とし
て、次の二つのプライマー(F5、hR1)を用いてPCRによ
る増幅を行った。 F5:5'-GGGCTGCACATAGAGACTTAATTTTAG-3' (配列番号:3) hR1:5'-CAGCTTTAGGGACAGGCTCCAGGTTTC-3'(配列番号:7) 反応液の組成は合成プライマー(F5およびhR1)各20 p
M、0.25 mM dNTPs、ExTaq DNA polymerase 0.5 mlおよ
び酵素に付属のバッファーで総反応液量は50 mlとし
た。増幅のためのサイクルはサーマルサイクラー(パー
キンエルマー)を用い、98℃・10秒、65℃・20秒、72℃
・20秒のサイクルを40回くりかえした。増幅産物の確認
は1.2%アガロース電気泳動およびエチジウムブロミド染
色によって行った。PCR産物の増幅を確認した後、反応
産物をQIA quick PCR purificationKit(Quiagen)を用
いて精製し、配列決定を行った。塩基配列決定のための
反応はBigDye Deoxy Terminatoe Cycle Sequence Kit
(ABI)を用いて行い、蛍光式自動Sequencer(ABI377)
を用いて解読した。得られた塩基配列の情報解析はDNAS
IS(日立システムエンジニアリング)を用いて行った。
その結果、実施例2で得られたcDNAと3'末端側が異なるc
DNAが得られた。したがって本実施例で得られたcDNA
は、実施例2で得られたcDNAのスプライシングバリアン
トである事が分かった。決定した塩基配列(配列番号:
9)と予測されるアミノ酸の配列(配列番号:8)を図
3に示す。
【0106】実施例4 ウシ視床下部poly(A)+RNAから
の生理活性ぺプチドcDNAの取得 ウシ視床下部poly(A)+RNAからのウシ型生理活性ぺプチ
ドcDNAの取得はMarathon cDNA Amplification Kit(Clo
ntech)を用いて行った。Kitに添付のマニュアルにした
がって作製した牛視床下部cDNAを鋳型として、次の4つ
のプライマー(bF6、bF7、bR6、bR7)を合成し、Kit添
付のAP1,AP2の二種類のプライマーと組み合わせてPCR
による増幅を行った。 bF6:5'-GCCTAGAGGAGATCTAGGCTGGGAGGA-3'(配列番号:10) bF7:5'-GGGAGGAACATGGAAGAAGAAAGGAGC-3'(配列番号:11) bR6:5'-GATGGTGAATGCATGGACTGCTGGAGC-3'(配列番号:12) bR7:5'-TTCCTCCCAAATCTCAGTGGCAGGTTG-3'(配列番号:13) 5'側(N末領域)の増幅のために、まず一回目のPCR反応
を合成プライマー(bR6とAP1)を用いて行った。各プラ
イマー 20pMと0.25mMdNTPs、Klen Taq DNA polymerase
0.5mlおよび酵素に付属のバッファーで総反応液量は25m
lとした。増幅のためのサイクルはサーマルサイクラー
(パーキンエルマー)を用い、98℃10秒、72℃2分のサ
イクルを5回、続いて98℃・10秒、70℃・2分のサイクル
を5回、98℃・10秒、68℃・2分30秒のサイクルを25回
くりかえした。次にその一回目のPCR反応液を10倍に希
釈し、その1mlを鋳型にして(bR7とAP2)プライマーに
て二回目のPCRを行った。各プライマー 20pMと0.25mM d
NTPs、Klen Taq DNA polymerase 0.5mlおよび酵素に付
属のバッファーで総反応液量は25mlとした。増幅のため
のサイクルはサーマルサイクラー(パーキンエルマー)
を用い、98℃・10秒、72℃・2分のサイクルを5回、続
いて98℃・10秒、70℃・2分のサイクルを5回、98℃・10
秒、68℃・2分30秒のサイクルを35回くりかえした。3'
側(C末領域)の増幅のために、まず一回目のPCR反応を
合成プライマー(bF6とAP1)を用いて行った。各プライ
マー 20pMと0.25mM dNTPs、Klen Taq polymerase 0.5ml
および酵素に付属のバッファーで総反応液量は25mlとし
た。増幅のためのサイクルはサーマルサイクラー(パー
キンエルマー)を用い、98℃・10秒、72℃・2分のサイ
クルを5回、続いて98℃・10秒、70℃・2分のサイクルを
5回、98℃・10秒、68℃・2分30秒のサイクルを25回く
りかえした。次にその一回目のPCR反応液を10倍に希釈
し、その1mlを鋳型にして(bF7とAP2)プライマーにて
二回目のPCRを行った。各プライマー 20pMと0,25mMdNTP
s、Klen Taq DNA polymerase 0.5mlおよび酵素に付属の
バッファーで総反応液量は25mlとした。増幅のためのサ
イクルはサーマルサイクラー(パーキンエルマー)を用
い、98℃・10秒、72℃・2分のサイクルを5回、続いて9
8℃・10秒、70℃・2分のサイクルを5回、98℃・10秒、6
8℃・2分30秒のサイクルを35回くりかえした。5'側、
3'側それぞれの増幅産物の確認は1.2%アガロース電気泳
動およびエチジウムブロミド染色によって行った。PCR
産物の増幅を確認した後、反応産物をQIA quick PCR pu
rification Kit(Quiagen)を用いて精製し、配列決定
を行った。塩基配列決定のための反応はBig Dye Deoxy
Terminator Cycle Sequence Kit(ABI)を用いて行い、
蛍光式自動Sequencer(ABI377)を用いて解読した。得
られた塩基配列の情報解析はDNASIS(日立システムエン
ジニアリング)を用いて行った。決定した塩基配列(配
列番号:15)と予測されるアミノ酸の配列(配列番
号:14)を図4に示す。
の生理活性ぺプチドcDNAの取得 ウシ視床下部poly(A)+RNAからのウシ型生理活性ぺプチ
ドcDNAの取得はMarathon cDNA Amplification Kit(Clo
ntech)を用いて行った。Kitに添付のマニュアルにした
がって作製した牛視床下部cDNAを鋳型として、次の4つ
のプライマー(bF6、bF7、bR6、bR7)を合成し、Kit添
付のAP1,AP2の二種類のプライマーと組み合わせてPCR
による増幅を行った。 bF6:5'-GCCTAGAGGAGATCTAGGCTGGGAGGA-3'(配列番号:10) bF7:5'-GGGAGGAACATGGAAGAAGAAAGGAGC-3'(配列番号:11) bR6:5'-GATGGTGAATGCATGGACTGCTGGAGC-3'(配列番号:12) bR7:5'-TTCCTCCCAAATCTCAGTGGCAGGTTG-3'(配列番号:13) 5'側(N末領域)の増幅のために、まず一回目のPCR反応
を合成プライマー(bR6とAP1)を用いて行った。各プラ
イマー 20pMと0.25mMdNTPs、Klen Taq DNA polymerase
0.5mlおよび酵素に付属のバッファーで総反応液量は25m
lとした。増幅のためのサイクルはサーマルサイクラー
(パーキンエルマー)を用い、98℃10秒、72℃2分のサ
イクルを5回、続いて98℃・10秒、70℃・2分のサイクル
を5回、98℃・10秒、68℃・2分30秒のサイクルを25回
くりかえした。次にその一回目のPCR反応液を10倍に希
釈し、その1mlを鋳型にして(bR7とAP2)プライマーに
て二回目のPCRを行った。各プライマー 20pMと0.25mM d
NTPs、Klen Taq DNA polymerase 0.5mlおよび酵素に付
属のバッファーで総反応液量は25mlとした。増幅のため
のサイクルはサーマルサイクラー(パーキンエルマー)
を用い、98℃・10秒、72℃・2分のサイクルを5回、続
いて98℃・10秒、70℃・2分のサイクルを5回、98℃・10
秒、68℃・2分30秒のサイクルを35回くりかえした。3'
側(C末領域)の増幅のために、まず一回目のPCR反応を
合成プライマー(bF6とAP1)を用いて行った。各プライ
マー 20pMと0.25mM dNTPs、Klen Taq polymerase 0.5ml
および酵素に付属のバッファーで総反応液量は25mlとし
た。増幅のためのサイクルはサーマルサイクラー(パー
キンエルマー)を用い、98℃・10秒、72℃・2分のサイ
クルを5回、続いて98℃・10秒、70℃・2分のサイクルを
5回、98℃・10秒、68℃・2分30秒のサイクルを25回く
りかえした。次にその一回目のPCR反応液を10倍に希釈
し、その1mlを鋳型にして(bF7とAP2)プライマーにて
二回目のPCRを行った。各プライマー 20pMと0,25mMdNTP
s、Klen Taq DNA polymerase 0.5mlおよび酵素に付属の
バッファーで総反応液量は25mlとした。増幅のためのサ
イクルはサーマルサイクラー(パーキンエルマー)を用
い、98℃・10秒、72℃・2分のサイクルを5回、続いて9
8℃・10秒、70℃・2分のサイクルを5回、98℃・10秒、6
8℃・2分30秒のサイクルを35回くりかえした。5'側、
3'側それぞれの増幅産物の確認は1.2%アガロース電気泳
動およびエチジウムブロミド染色によって行った。PCR
産物の増幅を確認した後、反応産物をQIA quick PCR pu
rification Kit(Quiagen)を用いて精製し、配列決定
を行った。塩基配列決定のための反応はBig Dye Deoxy
Terminator Cycle Sequence Kit(ABI)を用いて行い、
蛍光式自動Sequencer(ABI377)を用いて解読した。得
られた塩基配列の情報解析はDNASIS(日立システムエン
ジニアリング)を用いて行った。決定した塩基配列(配
列番号:15)と予測されるアミノ酸の配列(配列番
号:14)を図4に示す。
【0107】実施例5 ラット脳poly(A)+RNAからの生
理活性ぺプチドcDNAの取得 ラット脳poly(A)+RNAからのラット型生理活性ぺプチドc
DNAの取得はMarathoncDNA Amplification Kit(Clonte
ch)を用いて行った。Kitに添付のマニュアルにしたが
って作製したラット脳cDNAを鋳型として、次の2つのプ
ライマー rLPR1:5'-CCCTGGGGCTTCTTCTGTCTTCTATGT-3' (配列番号:16) rLPF1:5'-AGCGATTCATTTTATTGACTTTAGCA-3'(配列番号:17) を合成し、Kit添付のAP1,AP2の二種類のプライマーと
組み合わせてPCRによる増幅を行った。5'側(N末領域)
の増幅のために、まず一回目のPCR反応をrLPR1とAP1の
プライマーセットを用いて行った。各プライマー 200pM
と各0.1mMdNTP、Klen Taq DNApolymerase 0.25mlおよび
酵素に付属のバッファーで総反応液量は25mlとした。増
幅のためのサイクルはサーマルサイクラー(パーキンエ
ルマー)を用い、98℃・10秒、72℃・2分のサイクルを
5回、続いて98℃・10秒、70℃・2分のサイクルを5回、9
8℃・10秒、68℃・2分30秒のサイクルを25回くりかえし
た。次にその一回目のPCR反応液を鋳型にして一回目の
プライマーセット、同様の反応液組成にて二回目のPCR
を行った。増幅のためのサイクルは、98℃・10秒、72℃
・2分のサイクルを5回、続いて98℃・10秒、70℃・2分
のサイクルを5回、98℃・10秒、(68℃・2分30秒)
のサイクルを38回くりかえした。3'側(C末領域)の増
幅のために、まず一回目のPCR反応をrLPF1とAP1のプラ
イマーセットを用いて行った。反応液組成は5'側(N末
領域)の増幅の場合と同様とした。増幅のためのサイク
ルは、98℃・10秒、72℃・2分のサイクルを5回、続い
て98℃・10秒、70℃・2分のサイクルを5回、98℃・10
秒、65℃・20秒、72℃・2分のサイクルを25回くりかえ
した。次にその一回目のPCR反応液を鋳型にしてrLPF1と
AP2プライマーにて二回目のPCRを行った。反応液組成は
一回目のPCRと同様とした。増幅のためのサイクルはサ
ーマルサイクラー(パーキンエルマー)を用い、98℃・
10秒、72℃・2分のサイクルを5回、続いて98℃・10
秒、70℃・2分のサイクルを5回、98℃・10秒、65℃・20
秒、72℃・2分のサイクルを38回くりかえした。5'側、
3'側それぞれの増幅産物の確認は1.2%アガロース電気泳
動およびエチジウムブロミド染色によって行った。PCR
産物バンドをQIA quick Gel Extraction Kit(Quiage
n)を用いて精製し、配列決定を行った。塩基配列決定
は実施例3と同様の方法で行った。決定した塩基配列
(配列番号:19)と予測されるアミノ酸の配列(配列
番号:18)を図5に示す。さらにこの配列をもとに、
開始コドンと終止コドンの周辺に2本のプライマー ratF2:5'-AATGGAAATTATTTCATCAAAGCGATTCAT-3' (配列番号:48) ratR:5'-CACCTATACTGACAGGAATGATGGCTCTCC-3'(配列番号:49) を合成した。ラット視床下部poly(A)+RNA よりAMV reve
rse transferase (宝酒造)とrandom 9 mer (宝酒造)を
用いて合成したcDNA を鋳型として98℃・10秒、68℃
・40秒のサイクルを33回くりかえすPCR反応を行っ
た。さらにこの反応液を鋳型として98℃・10秒、68℃
・1分のサイクルを38回くりかえすPCR反応を行い、
約690bpのPCR産物を得た。これをTA cloning Kit (In
vitrogen)のマニュアルにしたがってクローニングベク
ターpCR2.1 TOPO へ導入、大腸菌JM109に導入して
形質転換体 E. coli JM109/prLPL6を得た。実施例3と
同様の方法で塩基配列を決定し(配列番号:51)、ア
ミノ酸配列(配列番号:50)を予測した。
理活性ぺプチドcDNAの取得 ラット脳poly(A)+RNAからのラット型生理活性ぺプチドc
DNAの取得はMarathoncDNA Amplification Kit(Clonte
ch)を用いて行った。Kitに添付のマニュアルにしたが
って作製したラット脳cDNAを鋳型として、次の2つのプ
ライマー rLPR1:5'-CCCTGGGGCTTCTTCTGTCTTCTATGT-3' (配列番号:16) rLPF1:5'-AGCGATTCATTTTATTGACTTTAGCA-3'(配列番号:17) を合成し、Kit添付のAP1,AP2の二種類のプライマーと
組み合わせてPCRによる増幅を行った。5'側(N末領域)
の増幅のために、まず一回目のPCR反応をrLPR1とAP1の
プライマーセットを用いて行った。各プライマー 200pM
と各0.1mMdNTP、Klen Taq DNApolymerase 0.25mlおよび
酵素に付属のバッファーで総反応液量は25mlとした。増
幅のためのサイクルはサーマルサイクラー(パーキンエ
ルマー)を用い、98℃・10秒、72℃・2分のサイクルを
5回、続いて98℃・10秒、70℃・2分のサイクルを5回、9
8℃・10秒、68℃・2分30秒のサイクルを25回くりかえし
た。次にその一回目のPCR反応液を鋳型にして一回目の
プライマーセット、同様の反応液組成にて二回目のPCR
を行った。増幅のためのサイクルは、98℃・10秒、72℃
・2分のサイクルを5回、続いて98℃・10秒、70℃・2分
のサイクルを5回、98℃・10秒、(68℃・2分30秒)
のサイクルを38回くりかえした。3'側(C末領域)の増
幅のために、まず一回目のPCR反応をrLPF1とAP1のプラ
イマーセットを用いて行った。反応液組成は5'側(N末
領域)の増幅の場合と同様とした。増幅のためのサイク
ルは、98℃・10秒、72℃・2分のサイクルを5回、続い
て98℃・10秒、70℃・2分のサイクルを5回、98℃・10
秒、65℃・20秒、72℃・2分のサイクルを25回くりかえ
した。次にその一回目のPCR反応液を鋳型にしてrLPF1と
AP2プライマーにて二回目のPCRを行った。反応液組成は
一回目のPCRと同様とした。増幅のためのサイクルはサ
ーマルサイクラー(パーキンエルマー)を用い、98℃・
10秒、72℃・2分のサイクルを5回、続いて98℃・10
秒、70℃・2分のサイクルを5回、98℃・10秒、65℃・20
秒、72℃・2分のサイクルを38回くりかえした。5'側、
3'側それぞれの増幅産物の確認は1.2%アガロース電気泳
動およびエチジウムブロミド染色によって行った。PCR
産物バンドをQIA quick Gel Extraction Kit(Quiage
n)を用いて精製し、配列決定を行った。塩基配列決定
は実施例3と同様の方法で行った。決定した塩基配列
(配列番号:19)と予測されるアミノ酸の配列(配列
番号:18)を図5に示す。さらにこの配列をもとに、
開始コドンと終止コドンの周辺に2本のプライマー ratF2:5'-AATGGAAATTATTTCATCAAAGCGATTCAT-3' (配列番号:48) ratR:5'-CACCTATACTGACAGGAATGATGGCTCTCC-3'(配列番号:49) を合成した。ラット視床下部poly(A)+RNA よりAMV reve
rse transferase (宝酒造)とrandom 9 mer (宝酒造)を
用いて合成したcDNA を鋳型として98℃・10秒、68℃
・40秒のサイクルを33回くりかえすPCR反応を行っ
た。さらにこの反応液を鋳型として98℃・10秒、68℃
・1分のサイクルを38回くりかえすPCR反応を行い、
約690bpのPCR産物を得た。これをTA cloning Kit (In
vitrogen)のマニュアルにしたがってクローニングベク
ターpCR2.1 TOPO へ導入、大腸菌JM109に導入して
形質転換体 E. coli JM109/prLPL6を得た。実施例3と
同様の方法で塩基配列を決定し(配列番号:51)、ア
ミノ酸配列(配列番号:50)を予測した。
【0108】実施例6 マウス脳poly(A)+RNAからのMar
athon PCR法によるマウス型生理活性ぺプチドcDNAの取
得と配列確認 マウス脳poly(A)+RNAからマウス型生理活性ぺプチドcDN
Aを取得するため、まずマウス脳poly(A)+RNA1μgをol
igo d(T) primer 2.5 pmol(宝酒造)、0.5 mMdNTPs, 10
mM DTT存在下で、SuperScriptII RNase H- 逆転写酵素
(GIBCO BRL)により、42℃、1時間の反応でcDNAを
合成した。これを鋳型として、プライマー FF2:5'-GACTTAATTTTAGATTTAGACAAAATGGAA-3'(配列番号:26) rR4:5'-TTCTCCCAAACCTTTGGGGCAGGTT-3'(配列番号:27) および、KlenTaq DNA polymerase (Clontech)を用い
て、98℃ 10秒、56℃ 20秒、72℃ 25秒のサイクルを39
回くりかえすPCR反応を行った。さらに同じプライマ
ーセットを用いて98℃ 10秒、60℃ 20秒、72℃ 25秒
のサイクルを25回くりかえすPCR反応を行い、増副
産物を2%アガロース電気泳動およびエチジウムブロミド
染色によって検出して、そのバンドをQIA quick Gel Ex
traction Kit(Quiagen)を用いて精製、実施例3と同様
の方法で塩基配列を決定した。得られたマウス型生理活
性ペプチドcDNA断片の5'および3'側の配列を取得す
るため、実施例5と同様に、Marathon cDNA Amplificati
on Kit(Clontech)を用いてマウス脳poly(A)+RNA1μ
gからcDNAを合成し、鋳型とした。次の3つのプライ
マー mF1:5'-ACAGCAAAGAAGGTGACGGAAAATACTC-3'(配列番号:28) mF3:5'-ATAGATGAGAAAAGAAGCCCCGCAGCAC-3'(配列番号:29) mR1:5'-GTGCTGCGGGGCTTCTTTTCTCATCTAT-3'(配列番号:30) を合成し、kit付属のAP1プライマーと組み合わせてPCR
を行った。5'側(N末領域)の増幅のために、まず一回
目のPCR反応をmR1とAP1のプライマーセットを用いて行
った。3'側(C末領域)の増幅のためには、一回目のPCR
反応をmF1とAP1のプライマーセットで行った。各プラ
イマー 200pMと各0.1mMdNTP、Klen Taq polymerase 0.2
5mlおよび酵素に付属のバッファーで総反応液量は25ml
とした。増幅のためのサイクルは98℃ 10秒、72℃ 2分
のサイクルを5回、続いて98℃ 10秒、70℃ 2分のサイク
ルを5回、98℃ 10秒、68℃ 2分30秒のサイクルを25回く
りかえした。次にその一回目のPCR反応液を鋳型にして
二回目のPCRを行った。5'側の増幅は一回目と同様のプ
ライマーセット、3'側の増幅はmF3とAP1プライマーセ
ットを用い、一回目のPCRと同様の反応液組成で反応液
を調製した。PCR反応は98℃ 10秒、72℃ 2分のサイク
ルを5回、続いて98℃ 10秒、70℃2分のサイクルを5回、
98℃ 10秒、68℃ 2分30秒のサイクルを38回くりかえ
した。5'側、3'側それぞれの増幅産物の確認は1.2%アガ
ロース電気泳動およびエチジウムブロミド染色によって
行った。PCR産物のバンドをQIA quick Gel Extraction
Kit(Quiagen)を用いて精製し、配列決定を行った。塩
基配列決定は実施例3と同様の方法で行った。さらに得
られた配列をもとに2つのプライマー moF:5'-TTTAGACTTAGACGAAATGGA-3'(配列番号:31) moR:5'-GCTCCGTAGCCTCTTGAAGTC-3'(配列番号:32) を合成し、先に示した、マウス脳poly(A)+RNAよりSuper
ScriptII RNase H- 逆転写酵素で合成したcDNAを鋳型
としてPCRを行い、マウス型生理活性ぺプチド全長cDNA
を含む断片を増幅した。反応はKlenTaq DNA polymerase
(Clontech)を用いて、98℃ 10秒、56℃ 20秒、72℃
15秒のサイクルを35回くりかえした。約600bpの増
副産物を2%アガロース電気泳動およびエチジウムブロミ
ド染色によって検出し、そのバンドをQIA quick Gel Ex
traction Kit(Quiagen)を用いて精製、クローニング
ベクター pCR2.1−TOPO(TOPO TA cloning kit 、Invit
rogen)へサブクローニング、大腸菌JM109へ導入し、形
質転換体E. coli JM109/ pmLP4を得た。実施例3と同様
の方法で塩基配列を解析し、決定した塩基配列(配列番
号:34)と予測されるアミノ酸配列(配列番号:3
3)を図7に示す。
athon PCR法によるマウス型生理活性ぺプチドcDNAの取
得と配列確認 マウス脳poly(A)+RNAからマウス型生理活性ぺプチドcDN
Aを取得するため、まずマウス脳poly(A)+RNA1μgをol
igo d(T) primer 2.5 pmol(宝酒造)、0.5 mMdNTPs, 10
mM DTT存在下で、SuperScriptII RNase H- 逆転写酵素
(GIBCO BRL)により、42℃、1時間の反応でcDNAを
合成した。これを鋳型として、プライマー FF2:5'-GACTTAATTTTAGATTTAGACAAAATGGAA-3'(配列番号:26) rR4:5'-TTCTCCCAAACCTTTGGGGCAGGTT-3'(配列番号:27) および、KlenTaq DNA polymerase (Clontech)を用い
て、98℃ 10秒、56℃ 20秒、72℃ 25秒のサイクルを39
回くりかえすPCR反応を行った。さらに同じプライマ
ーセットを用いて98℃ 10秒、60℃ 20秒、72℃ 25秒
のサイクルを25回くりかえすPCR反応を行い、増副
産物を2%アガロース電気泳動およびエチジウムブロミド
染色によって検出して、そのバンドをQIA quick Gel Ex
traction Kit(Quiagen)を用いて精製、実施例3と同様
の方法で塩基配列を決定した。得られたマウス型生理活
性ペプチドcDNA断片の5'および3'側の配列を取得す
るため、実施例5と同様に、Marathon cDNA Amplificati
on Kit(Clontech)を用いてマウス脳poly(A)+RNA1μ
gからcDNAを合成し、鋳型とした。次の3つのプライ
マー mF1:5'-ACAGCAAAGAAGGTGACGGAAAATACTC-3'(配列番号:28) mF3:5'-ATAGATGAGAAAAGAAGCCCCGCAGCAC-3'(配列番号:29) mR1:5'-GTGCTGCGGGGCTTCTTTTCTCATCTAT-3'(配列番号:30) を合成し、kit付属のAP1プライマーと組み合わせてPCR
を行った。5'側(N末領域)の増幅のために、まず一回
目のPCR反応をmR1とAP1のプライマーセットを用いて行
った。3'側(C末領域)の増幅のためには、一回目のPCR
反応をmF1とAP1のプライマーセットで行った。各プラ
イマー 200pMと各0.1mMdNTP、Klen Taq polymerase 0.2
5mlおよび酵素に付属のバッファーで総反応液量は25ml
とした。増幅のためのサイクルは98℃ 10秒、72℃ 2分
のサイクルを5回、続いて98℃ 10秒、70℃ 2分のサイク
ルを5回、98℃ 10秒、68℃ 2分30秒のサイクルを25回く
りかえした。次にその一回目のPCR反応液を鋳型にして
二回目のPCRを行った。5'側の増幅は一回目と同様のプ
ライマーセット、3'側の増幅はmF3とAP1プライマーセ
ットを用い、一回目のPCRと同様の反応液組成で反応液
を調製した。PCR反応は98℃ 10秒、72℃ 2分のサイク
ルを5回、続いて98℃ 10秒、70℃2分のサイクルを5回、
98℃ 10秒、68℃ 2分30秒のサイクルを38回くりかえ
した。5'側、3'側それぞれの増幅産物の確認は1.2%アガ
ロース電気泳動およびエチジウムブロミド染色によって
行った。PCR産物のバンドをQIA quick Gel Extraction
Kit(Quiagen)を用いて精製し、配列決定を行った。塩
基配列決定は実施例3と同様の方法で行った。さらに得
られた配列をもとに2つのプライマー moF:5'-TTTAGACTTAGACGAAATGGA-3'(配列番号:31) moR:5'-GCTCCGTAGCCTCTTGAAGTC-3'(配列番号:32) を合成し、先に示した、マウス脳poly(A)+RNAよりSuper
ScriptII RNase H- 逆転写酵素で合成したcDNAを鋳型
としてPCRを行い、マウス型生理活性ぺプチド全長cDNA
を含む断片を増幅した。反応はKlenTaq DNA polymerase
(Clontech)を用いて、98℃ 10秒、56℃ 20秒、72℃
15秒のサイクルを35回くりかえした。約600bpの増
副産物を2%アガロース電気泳動およびエチジウムブロミ
ド染色によって検出し、そのバンドをQIA quick Gel Ex
traction Kit(Quiagen)を用いて精製、クローニング
ベクター pCR2.1−TOPO(TOPO TA cloning kit 、Invit
rogen)へサブクローニング、大腸菌JM109へ導入し、形
質転換体E. coli JM109/ pmLP4を得た。実施例3と同様
の方法で塩基配列を解析し、決定した塩基配列(配列番
号:34)と予測されるアミノ酸配列(配列番号:3
3)を図7に示す。
【0109】実施例7 (1)ラット脳幹周辺部のG蛋白質共役型レセプター蛋
白質をコードするcDNAのクローニングと塩基配列の
決定 ラット脳幹周辺部cDNAを鋳型とし、2個のプライマ
ー、プライマー1(配列番号:35)およびプライマー
2(配列番号:36)を用いてPCR反応を行った。該
反応における反応液の組成は上記cDNAの10分の1
量を鋳型として使用し、Advantage cDNA
Polymerase Mix (CLONTECH社)
1/50量、プライマー1(配列番号:35)およびプ
ライマー2(配列番号:36)を 各0.2μM、 dN
TPs 200μM、および酵素に添付のバッファーを
加え、50μlの液量とした。PCR反応は、 94
℃・2分の後、 94℃・30秒、72℃・2分のサ
イクルを3回、 94℃・30秒、68℃・2分のサ
イクルを3回、 94℃・30秒、64℃・30秒、
68℃2分のサイクルを30回繰り返し、 最後に6
8℃・8分の伸長反応を行った。該PCR反応後の反応
産物をTAクローニングキット(Invitrogen
社)の処方に従いプラスミドベクターpCR2.1(In
vitrogen社)へ サブクローニングした。これを
大腸菌DH5αに導入し、cDNAをもつクローンをア
ンピシリンを含むLB寒天培地中で選択した後、個々の
クローンの配列を解析した結果、新規G蛋白質共役型レ
セプター蛋白質をコードするcDNA配列(配列番号:
38)を得た。 このcDNAより導き出されるアミノ
酸配列(配列番号:37)を含有する新規G蛋白質共役
型レセプター蛋白質をrOT7T022Lと命名した。
本発明のラット脳幹周辺部由来のG蛋白質共役型レセプ
ター蛋白質rOT7T022LをコードするcDNA
(配列番号:38)がサブクローニングされたプラスミ
ドpAK−rOT022Lを、自体公知の方法に従い大
腸菌(Escherichia coli)DH10Bに導入して、形質
転換体:大腸菌(Escherichia coli)DH10B/pA
K−rOT022Lを得た。 (2)G蛋白質共役型レセプター蛋白質rOT7T02
2L発現CHO細胞の樹立 直径10cmの組織培養用シャーレに1×106個のCH
Odhfr-細胞を播種し、24時間培養した。(1)
で得られたrOT7T022L発現ベクターpAK−r
OT022Lを20μg用い、リポソーム法による遺伝
子導入キット(ジーントランスファー、ニッポンジーン
社)を用いて、DNA・リポソームの複合体を形成させ
た。培地を新鮮なものに交換し、これにDNA・リポソ
ームの複合体を添加して一晩インキュベートした。培地
を新鮮なものと交換してさらに1日間培養した後、形質
転換体選択用の培地に交換して2日間培養した。さら
に、トリプシン−EDTA処理によってシャーレ内の細
胞を回収し、細胞密度が希薄な状態にて再培養を行うこ
とによって、形質転換体の割合の増加を図った。これに
より、rOT7T022Lを安定に高発現する細胞株C
HO−rOT7T022Lのクローンを得た。 (3)Met-Pro-His-Ser-Phe-Ala-Asn-Leu-Pro-Leu-Arg-
Phe-NH2(配列番号:39)の合成 市販p−メチルBHA樹脂(アプライド バイオシテム
ズ、現パ−キンエルマ−社製)0.5 m mole分をペプチド
合成機(アプライド バイオシテムズ社製430A)の
反応器に入れ、DCMで膨潤させた後、最初のアミノ酸
Boc-PheをHOBt/DCC法で活性化しp−メチルBHA樹脂
に導入した。 樹脂を50%TFA/DCMで処理し、Boc
基を除去してアミノ基を遊離させ、DIEAで中和した。
このアミノ基に次のアミノ酸Boc-Arg(Tos)をHOBt/DCC法
で縮合した。 未反応アミノ基の有無をニンヒドリンテ
ストで調べ反応完了を確認後同様に、Boc-Leu、 Boc-Pr
o、Boc-Leu、 Boc-Asn、 Boc-Ala、 Boc-Phe、 Boc-Ser(Bz
l)、 Boc-His(Bom)、 Boc-Pro、 Boc-Metを順次縮合し
た。 全配列アミノ酸が導入され樹脂を50%TFA/D
CMで処理し樹脂上のBoc基を除去後、樹脂を乾燥しMet
-Pro-His(Bom)-Ser(Bzl)-Phe-Ala-Asn-Leu-Pro-Leu-Arg
(Tos)-Phe-pMBHA-resin 0.73gを得た。この樹脂0.25gを
p−クレゾール5.1g、弗化水素15mlと共にテフロン製弗
化水素反応装置中で0℃・60分間反応させた。 弗化
水素を減圧留去し、残留物にジエチルエーテル100mlを
加え撹袢後、グラスフィルター上に濾取、乾燥した。こ
れを50%酢酸水溶液50ml中に懸濁、攪拌し、ペプチドを
抽出した後樹脂と分離し減圧下に約5mlまでに濃縮した
後、セファデックスG-25(2x90cm)のカラムに付
し50%酢酸水で展開し主要画分を集め凍結乾燥した。次
にこの粗精製ペプチドを5%チオグリコール酸/50%酢
酸1.5mlに溶解し、50℃ 12時間保持しMet酸化体ペプチ
ドを還元した後、LiChroprep(商品名)RP-18(MER
CK社製)を充填した逆相系カラムにつけ0.1% TFA
水と0.1% TFA含有33%アセトニトリル水溶液を用い
たグラジエント溶出での精製をくり返し、アセトニトリ
ル濃度27%前後に溶出される部分を集め凍結乾燥し、
白色粉末26mgを得た。 質量分析による(M+H)+ 1428.7 (理論値 1428.8) HPLC溶出時間 18.0分 カラム条件 カラム: Wakosil(商品名) 5C18 (4.6x100mm) 溶離液:A液(0.1% TFA含有5%アセトニトリル水) B液(0.1% TFA含有55%アセトニトリル水)を用い A液からB液へ直線型濃度勾配溶出(25分) 流速: 1.0 ml/分 (4)Val-Pro-Asn-Leu-Pro-Gln-Arg-Phe-NH2(配列番
号:40)の合成 上述の実施例7(3)と同様にして、Boc-Phe, Boc-Arg
(Tos), Boc-Gln, Boc-Pro, Boc-Leu, Boc-Asn, Boc-Pr
o, Boc-Valを順次縮合し、Boc-Val-Pro-Asn-Leu-Pro-Gl
n-Arg(Tos)-Phe- pMBHA-resin 0.43gを得た。 この樹脂
0.22gを同様に弗化水素処理、カラムクロマト精製し白
色粉末の目的物46mgを得た。 質量分析による(M+H)+ 969.5 (理論値 969.6) HPLC溶出時間 11.8分 カラム条件 カラム: Wakosil(商品名) 5C18 (4.6x100mm) 溶離液:A液(0.1% TFA含有5%アセトニトリル水) B液(0.1% TFA含有55%アセトニトリル水)を用い A液からB液へ直線型濃度勾配溶出(25分) 流速: 1.0 ml/分 (5)Ser-Ala-Gly-Ala-Thr-Ala-Asn-Leu-Pro-Arg-Ser-
NH2(配列番号:41)の合成 上述の実施例7(3)と同様にして、Boc-Ser(Bzl), Bo
c-Arg(Tos), Boc-Leu,Boc-Pro, Boc-Leu, Boc-Asn, Boc
-Ala, Boc-Thr(Bzl), Boc-Ala, Boc-Gly, Boc-Ala, Boc
-Ser(Bzl)を順次縮合し、Boc-Ser(Bzl)-Ala-Gly-Ala-Th
r(Bzl)-Ala-Asn-Leu-Pro-Leu-Arg(Tos)-Ser(Bzl)-pMBHA
-resin 0.62gを得た。この樹脂0.23gを同様に弗化水素
処理、カラムクロマト精製し白色粉末の目的物71mgを得
た。 質量分析による(M+H)+ 1156.4 (理論値 1156.6) HPLC溶出時間 11.8分 カラム条件 カラム: Wakosil(商品名) 5C18 (4.6x100mm) 溶離液:A液(0.1% TFA含有5%アセトニトリル水) B液(0.1% TFA含有55%アセトニトリル水)を用い A液からB液へ直線型濃度勾配溶出(25分) 流速: 1.0 ml/分 (6)rOT7T022L(配列番号:37)とペプチドMPH
SFANLPLRFamide(配列番号:39)およ
びペプチドVPNLPQRFamide(配列番号:4
0)のサイトセンサーによる反応実験 上述の実施例7(2)で得られたrOT7T022L受容体発現
CHO細胞を、2.7×105cells/capsuleの密度でサイト
センサー用カプセルに播種し、一晩培養した後にサイト
センサーのワークステーションに装着した。サイトセン
サーの流路にセットしたアッセイ用の培地(0.1%のウ
シ血清アルブミンを含有するlow buffered RPMI1640 me
dium)を、ポンプON(80秒間)ポンプOFF(40秒
間)のサイクルで細胞に供給し、各サイクルごとにポン
プ停止8秒後から30秒間の細胞外pHの変化率をacidif
ication rateとして算出した。acidification rateの経
時変化をモニターし、安定した値を示すようになったと
ころで流路の切り換えによって細胞に各ペプチドを7分
2秒間暴露した。各ウェルのAcidification Rateの値を
ペプチドを暴露する直前の3サイクルの値を100%とし
て標準化し、細胞の反応の比較を行なったところ、rOT7
T022L発現CHO細胞はペプチドMPHSFANLPL
RFamide(配列番号:39)およびペプチドVP
NLPQRFamide(配列番号:40)に対して強
く用量依存的な反応を示す事が明らかになった(図
8)。
白質をコードするcDNAのクローニングと塩基配列の
決定 ラット脳幹周辺部cDNAを鋳型とし、2個のプライマ
ー、プライマー1(配列番号:35)およびプライマー
2(配列番号:36)を用いてPCR反応を行った。該
反応における反応液の組成は上記cDNAの10分の1
量を鋳型として使用し、Advantage cDNA
Polymerase Mix (CLONTECH社)
1/50量、プライマー1(配列番号:35)およびプ
ライマー2(配列番号:36)を 各0.2μM、 dN
TPs 200μM、および酵素に添付のバッファーを
加え、50μlの液量とした。PCR反応は、 94
℃・2分の後、 94℃・30秒、72℃・2分のサ
イクルを3回、 94℃・30秒、68℃・2分のサ
イクルを3回、 94℃・30秒、64℃・30秒、
68℃2分のサイクルを30回繰り返し、 最後に6
8℃・8分の伸長反応を行った。該PCR反応後の反応
産物をTAクローニングキット(Invitrogen
社)の処方に従いプラスミドベクターpCR2.1(In
vitrogen社)へ サブクローニングした。これを
大腸菌DH5αに導入し、cDNAをもつクローンをア
ンピシリンを含むLB寒天培地中で選択した後、個々の
クローンの配列を解析した結果、新規G蛋白質共役型レ
セプター蛋白質をコードするcDNA配列(配列番号:
38)を得た。 このcDNAより導き出されるアミノ
酸配列(配列番号:37)を含有する新規G蛋白質共役
型レセプター蛋白質をrOT7T022Lと命名した。
本発明のラット脳幹周辺部由来のG蛋白質共役型レセプ
ター蛋白質rOT7T022LをコードするcDNA
(配列番号:38)がサブクローニングされたプラスミ
ドpAK−rOT022Lを、自体公知の方法に従い大
腸菌(Escherichia coli)DH10Bに導入して、形質
転換体:大腸菌(Escherichia coli)DH10B/pA
K−rOT022Lを得た。 (2)G蛋白質共役型レセプター蛋白質rOT7T02
2L発現CHO細胞の樹立 直径10cmの組織培養用シャーレに1×106個のCH
Odhfr-細胞を播種し、24時間培養した。(1)
で得られたrOT7T022L発現ベクターpAK−r
OT022Lを20μg用い、リポソーム法による遺伝
子導入キット(ジーントランスファー、ニッポンジーン
社)を用いて、DNA・リポソームの複合体を形成させ
た。培地を新鮮なものに交換し、これにDNA・リポソ
ームの複合体を添加して一晩インキュベートした。培地
を新鮮なものと交換してさらに1日間培養した後、形質
転換体選択用の培地に交換して2日間培養した。さら
に、トリプシン−EDTA処理によってシャーレ内の細
胞を回収し、細胞密度が希薄な状態にて再培養を行うこ
とによって、形質転換体の割合の増加を図った。これに
より、rOT7T022Lを安定に高発現する細胞株C
HO−rOT7T022Lのクローンを得た。 (3)Met-Pro-His-Ser-Phe-Ala-Asn-Leu-Pro-Leu-Arg-
Phe-NH2(配列番号:39)の合成 市販p−メチルBHA樹脂(アプライド バイオシテム
ズ、現パ−キンエルマ−社製)0.5 m mole分をペプチド
合成機(アプライド バイオシテムズ社製430A)の
反応器に入れ、DCMで膨潤させた後、最初のアミノ酸
Boc-PheをHOBt/DCC法で活性化しp−メチルBHA樹脂
に導入した。 樹脂を50%TFA/DCMで処理し、Boc
基を除去してアミノ基を遊離させ、DIEAで中和した。
このアミノ基に次のアミノ酸Boc-Arg(Tos)をHOBt/DCC法
で縮合した。 未反応アミノ基の有無をニンヒドリンテ
ストで調べ反応完了を確認後同様に、Boc-Leu、 Boc-Pr
o、Boc-Leu、 Boc-Asn、 Boc-Ala、 Boc-Phe、 Boc-Ser(Bz
l)、 Boc-His(Bom)、 Boc-Pro、 Boc-Metを順次縮合し
た。 全配列アミノ酸が導入され樹脂を50%TFA/D
CMで処理し樹脂上のBoc基を除去後、樹脂を乾燥しMet
-Pro-His(Bom)-Ser(Bzl)-Phe-Ala-Asn-Leu-Pro-Leu-Arg
(Tos)-Phe-pMBHA-resin 0.73gを得た。この樹脂0.25gを
p−クレゾール5.1g、弗化水素15mlと共にテフロン製弗
化水素反応装置中で0℃・60分間反応させた。 弗化
水素を減圧留去し、残留物にジエチルエーテル100mlを
加え撹袢後、グラスフィルター上に濾取、乾燥した。こ
れを50%酢酸水溶液50ml中に懸濁、攪拌し、ペプチドを
抽出した後樹脂と分離し減圧下に約5mlまでに濃縮した
後、セファデックスG-25(2x90cm)のカラムに付
し50%酢酸水で展開し主要画分を集め凍結乾燥した。次
にこの粗精製ペプチドを5%チオグリコール酸/50%酢
酸1.5mlに溶解し、50℃ 12時間保持しMet酸化体ペプチ
ドを還元した後、LiChroprep(商品名)RP-18(MER
CK社製)を充填した逆相系カラムにつけ0.1% TFA
水と0.1% TFA含有33%アセトニトリル水溶液を用い
たグラジエント溶出での精製をくり返し、アセトニトリ
ル濃度27%前後に溶出される部分を集め凍結乾燥し、
白色粉末26mgを得た。 質量分析による(M+H)+ 1428.7 (理論値 1428.8) HPLC溶出時間 18.0分 カラム条件 カラム: Wakosil(商品名) 5C18 (4.6x100mm) 溶離液:A液(0.1% TFA含有5%アセトニトリル水) B液(0.1% TFA含有55%アセトニトリル水)を用い A液からB液へ直線型濃度勾配溶出(25分) 流速: 1.0 ml/分 (4)Val-Pro-Asn-Leu-Pro-Gln-Arg-Phe-NH2(配列番
号:40)の合成 上述の実施例7(3)と同様にして、Boc-Phe, Boc-Arg
(Tos), Boc-Gln, Boc-Pro, Boc-Leu, Boc-Asn, Boc-Pr
o, Boc-Valを順次縮合し、Boc-Val-Pro-Asn-Leu-Pro-Gl
n-Arg(Tos)-Phe- pMBHA-resin 0.43gを得た。 この樹脂
0.22gを同様に弗化水素処理、カラムクロマト精製し白
色粉末の目的物46mgを得た。 質量分析による(M+H)+ 969.5 (理論値 969.6) HPLC溶出時間 11.8分 カラム条件 カラム: Wakosil(商品名) 5C18 (4.6x100mm) 溶離液:A液(0.1% TFA含有5%アセトニトリル水) B液(0.1% TFA含有55%アセトニトリル水)を用い A液からB液へ直線型濃度勾配溶出(25分) 流速: 1.0 ml/分 (5)Ser-Ala-Gly-Ala-Thr-Ala-Asn-Leu-Pro-Arg-Ser-
NH2(配列番号:41)の合成 上述の実施例7(3)と同様にして、Boc-Ser(Bzl), Bo
c-Arg(Tos), Boc-Leu,Boc-Pro, Boc-Leu, Boc-Asn, Boc
-Ala, Boc-Thr(Bzl), Boc-Ala, Boc-Gly, Boc-Ala, Boc
-Ser(Bzl)を順次縮合し、Boc-Ser(Bzl)-Ala-Gly-Ala-Th
r(Bzl)-Ala-Asn-Leu-Pro-Leu-Arg(Tos)-Ser(Bzl)-pMBHA
-resin 0.62gを得た。この樹脂0.23gを同様に弗化水素
処理、カラムクロマト精製し白色粉末の目的物71mgを得
た。 質量分析による(M+H)+ 1156.4 (理論値 1156.6) HPLC溶出時間 11.8分 カラム条件 カラム: Wakosil(商品名) 5C18 (4.6x100mm) 溶離液:A液(0.1% TFA含有5%アセトニトリル水) B液(0.1% TFA含有55%アセトニトリル水)を用い A液からB液へ直線型濃度勾配溶出(25分) 流速: 1.0 ml/分 (6)rOT7T022L(配列番号:37)とペプチドMPH
SFANLPLRFamide(配列番号:39)およ
びペプチドVPNLPQRFamide(配列番号:4
0)のサイトセンサーによる反応実験 上述の実施例7(2)で得られたrOT7T022L受容体発現
CHO細胞を、2.7×105cells/capsuleの密度でサイト
センサー用カプセルに播種し、一晩培養した後にサイト
センサーのワークステーションに装着した。サイトセン
サーの流路にセットしたアッセイ用の培地(0.1%のウ
シ血清アルブミンを含有するlow buffered RPMI1640 me
dium)を、ポンプON(80秒間)ポンプOFF(40秒
間)のサイクルで細胞に供給し、各サイクルごとにポン
プ停止8秒後から30秒間の細胞外pHの変化率をacidif
ication rateとして算出した。acidification rateの経
時変化をモニターし、安定した値を示すようになったと
ころで流路の切り換えによって細胞に各ペプチドを7分
2秒間暴露した。各ウェルのAcidification Rateの値を
ペプチドを暴露する直前の3サイクルの値を100%とし
て標準化し、細胞の反応の比較を行なったところ、rOT7
T022L発現CHO細胞はペプチドMPHSFANLPL
RFamide(配列番号:39)およびペプチドVP
NLPQRFamide(配列番号:40)に対して強
く用量依存的な反応を示す事が明らかになった(図
8)。
【0110】実施例8 ヒト新規生理活性ペプチド候補
スプライシングバリアントcDNAを保持する形質転換体の
作成 上記実施例3で行ったPCR後の反応産物は1.2%の
アガロースゲルを用いて分離し、目的とする大きさのD
NA断片の増幅を確認した後、QuigenPCRpurificati
on kit(Quiagen)を用いてDNAを回収した。TAク
ローニングキット(インビトロゲン社)の処方に従い、
回収したDNAをプラスミドベクターpCRTM2.1へサ
ブクローニングした。これを大腸菌JM109competen
t cell(宝酒造)に導入して形質転換したのち、cDN
A挿入断片を持つクローンをアンピシリン、IPTGお
よびX−galを含むLB寒天培地中で選択し、白色を
呈するクローンのみを滅菌した爪楊枝を用いて分離し
た。個々のクローンをアンピシリンを含むLB培地で一
晩培養し、自動プラスミド抽出装置(クラボウ)を用い
てプラスミドDNAを調製した。調製したDNAの一部
を用いてEcoRIによる切断を行い、挿入されている
cDNA断片の大きさを確認した。残りのDNAの一部
をさらにRNase処理、フェノール・クロロホルム抽
出し、エタノール沈殿によって濃縮した。塩基配列の決
定のための反応はDyeDeoxy TerminatorCycle Sequencin
g Kit(ABI社)を用いて行い、蛍光式自動シーケン
サーを用いて解読し、形質転換体エシェリヒア コリ
(Escherichia coli)JM109/phRF2を得た。
スプライシングバリアントcDNAを保持する形質転換体の
作成 上記実施例3で行ったPCR後の反応産物は1.2%の
アガロースゲルを用いて分離し、目的とする大きさのD
NA断片の増幅を確認した後、QuigenPCRpurificati
on kit(Quiagen)を用いてDNAを回収した。TAク
ローニングキット(インビトロゲン社)の処方に従い、
回収したDNAをプラスミドベクターpCRTM2.1へサ
ブクローニングした。これを大腸菌JM109competen
t cell(宝酒造)に導入して形質転換したのち、cDN
A挿入断片を持つクローンをアンピシリン、IPTGお
よびX−galを含むLB寒天培地中で選択し、白色を
呈するクローンのみを滅菌した爪楊枝を用いて分離し
た。個々のクローンをアンピシリンを含むLB培地で一
晩培養し、自動プラスミド抽出装置(クラボウ)を用い
てプラスミドDNAを調製した。調製したDNAの一部
を用いてEcoRIによる切断を行い、挿入されている
cDNA断片の大きさを確認した。残りのDNAの一部
をさらにRNase処理、フェノール・クロロホルム抽
出し、エタノール沈殿によって濃縮した。塩基配列の決
定のための反応はDyeDeoxy TerminatorCycle Sequencin
g Kit(ABI社)を用いて行い、蛍光式自動シーケン
サーを用いて解読し、形質転換体エシェリヒア コリ
(Escherichia coli)JM109/phRF2を得た。
【0111】実施例9 ウシ新規生理活性ぺプチドcDNA
を保持する形質転換体の作成 実施例4で作製したウシ視床下部cDNA 1 mlを鋳型とし
て、次の二つのプライマー(bFF、bFR)を用いてPCRに
よる増幅を行った。 bFF:5'-TTCTAGATTTTGGACAAAATGGAAATT-3' (配列番号:52) bFR:5'-CGTCTTTAGGGACAGGCTCCAGATTTC-3'(配列番号:53) 反応液の組成は合成プライマー(bFFおよびbFR)各20 p
M、0.25 mM dNTPs、ExTaq DNA polymerase 0.5 mlおよ
び酵素に付属のバッファーで総反応液量は50mlとした。
増幅のためのサイクルはサーマルサイクラー(パーキン
エルマー)を用い、98℃・10秒、65℃・20秒、72℃・20
秒のサイクルを40回くりかえした。増幅産物の確認は1.
2%アガロース電気泳動およびエチジウムブロミド染色に
よって行った。実施例3で行ったPCR後の反応産物は
1.2%のアガロースゲルを用いて分離し、目的とする
大きさのDNA断片の増幅を確認した後、QuigenPCR
purification kit(Quiagen)を用いてDNAを回収し
た。TAクローニングキット(インビトロゲン社)の処
方に従い、回収したDNAをプラスミドベクターpCR
TM2.1へサブクローニングした。これを大腸菌JM10
9competent cell(宝酒造)に導入して形質転換したの
ち、cDNA挿入断片を持つクローンをアンピシリン、
IPTGおよびX−galを含むLB寒天培地中で選択
し、白色を呈するクローンのみを滅菌した爪楊枝を用い
て分離した。個々のクローンをアンピシリンを含むLB
培地で一晩培養し、自動プラスミド抽出装置(クラボ
ウ)を用いてプラスミドDNAを調製した。調製したD
NAを用いてEcoRIによる切断を行い、挿入されて
いるcDNA断片の大きさを確認した。さらに調製した
DNAをRNase処理、フェノール・クロロホルム抽
出し、エタノール沈殿によって濃縮した。塩基配列の決
定のための反応はDyeDeoxy Terminator Cycle Sequenci
ng Kit(ABI社)を用いて行い、蛍光式自動シーケン
サーを用いて解読し、形質転換体エシェリヒア コリ
(Escherichia coli)JM109/pbRF2を得た。
を保持する形質転換体の作成 実施例4で作製したウシ視床下部cDNA 1 mlを鋳型とし
て、次の二つのプライマー(bFF、bFR)を用いてPCRに
よる増幅を行った。 bFF:5'-TTCTAGATTTTGGACAAAATGGAAATT-3' (配列番号:52) bFR:5'-CGTCTTTAGGGACAGGCTCCAGATTTC-3'(配列番号:53) 反応液の組成は合成プライマー(bFFおよびbFR)各20 p
M、0.25 mM dNTPs、ExTaq DNA polymerase 0.5 mlおよ
び酵素に付属のバッファーで総反応液量は50mlとした。
増幅のためのサイクルはサーマルサイクラー(パーキン
エルマー)を用い、98℃・10秒、65℃・20秒、72℃・20
秒のサイクルを40回くりかえした。増幅産物の確認は1.
2%アガロース電気泳動およびエチジウムブロミド染色に
よって行った。実施例3で行ったPCR後の反応産物は
1.2%のアガロースゲルを用いて分離し、目的とする
大きさのDNA断片の増幅を確認した後、QuigenPCR
purification kit(Quiagen)を用いてDNAを回収し
た。TAクローニングキット(インビトロゲン社)の処
方に従い、回収したDNAをプラスミドベクターpCR
TM2.1へサブクローニングした。これを大腸菌JM10
9competent cell(宝酒造)に導入して形質転換したの
ち、cDNA挿入断片を持つクローンをアンピシリン、
IPTGおよびX−galを含むLB寒天培地中で選択
し、白色を呈するクローンのみを滅菌した爪楊枝を用い
て分離した。個々のクローンをアンピシリンを含むLB
培地で一晩培養し、自動プラスミド抽出装置(クラボ
ウ)を用いてプラスミドDNAを調製した。調製したD
NAを用いてEcoRIによる切断を行い、挿入されて
いるcDNA断片の大きさを確認した。さらに調製した
DNAをRNase処理、フェノール・クロロホルム抽
出し、エタノール沈殿によって濃縮した。塩基配列の決
定のための反応はDyeDeoxy Terminator Cycle Sequenci
ng Kit(ABI社)を用いて行い、蛍光式自動シーケン
サーを用いて解読し、形質転換体エシェリヒア コリ
(Escherichia coli)JM109/pbRF2を得た。
【0112】実施例10 ペプチドMPHSFANLP
LRFamide(配列番号:39)およびペプチドV
PNLPQRFamide(配列番号:40)のrOT7T0
22L(配列番号:37)発現CHO細胞に対するcAM
P産生抑制活性 実施例7(3)および(4)で合成したペプチドMPHSFA
NLPLRFamide(配列番号:39)、VPNLPQRFamide(配列
番号:40)がrOT7T022L受容体に対して特異的に反応
することが実施例7(6)のサイトセンサーによる実験
で確認できた。次に上述したペプチドのrOT7T022L発現C
HO細胞に対するcAMP産生抑制活性の測定を行った。実施
例7(2)で得られたrOT7T022L発現CHO細胞を1.0 x 10
5 cells/wellの濃度で24wellプレートに巻き、37度で2
日間培養した。ハンクスバッファー(HBSS)に0.05% BS
Aと0.2mM IBMXを加えたバッファーで細胞を洗浄したの
ち、同じバッファーで30分間37度で放置した。30分後細
胞を上記のバッファーに Forskolin10-6 Mを加えたアッ
セイバッファーと同時にさまざまな濃度の上述したペプ
チドを添加し、37度30分間インキュベーションをした。
30分後各wellの細胞内のcAMP濃度をcAMP EIA Kit(アマ
シャム社)の方法にしたがって測定した。その結果、図
9に示すようにペプチドMPHSFANLPLRFamide(配列番
号:39)、VPNLPQRFamide(配列番号:40)はrOT7T
022L受容体発現CHO細胞に対してcAMP産成抑制効果を示
し、そのIC50値はそれぞれ0.5nM、0.7nMと非常に低濃度
で強い効果を示した。
LRFamide(配列番号:39)およびペプチドV
PNLPQRFamide(配列番号:40)のrOT7T0
22L(配列番号:37)発現CHO細胞に対するcAM
P産生抑制活性 実施例7(3)および(4)で合成したペプチドMPHSFA
NLPLRFamide(配列番号:39)、VPNLPQRFamide(配列
番号:40)がrOT7T022L受容体に対して特異的に反応
することが実施例7(6)のサイトセンサーによる実験
で確認できた。次に上述したペプチドのrOT7T022L発現C
HO細胞に対するcAMP産生抑制活性の測定を行った。実施
例7(2)で得られたrOT7T022L発現CHO細胞を1.0 x 10
5 cells/wellの濃度で24wellプレートに巻き、37度で2
日間培養した。ハンクスバッファー(HBSS)に0.05% BS
Aと0.2mM IBMXを加えたバッファーで細胞を洗浄したの
ち、同じバッファーで30分間37度で放置した。30分後細
胞を上記のバッファーに Forskolin10-6 Mを加えたアッ
セイバッファーと同時にさまざまな濃度の上述したペプ
チドを添加し、37度30分間インキュベーションをした。
30分後各wellの細胞内のcAMP濃度をcAMP EIA Kit(アマ
シャム社)の方法にしたがって測定した。その結果、図
9に示すようにペプチドMPHSFANLPLRFamide(配列番
号:39)、VPNLPQRFamide(配列番号:40)はrOT7T
022L受容体発現CHO細胞に対してcAMP産成抑制効果を示
し、そのIC50値はそれぞれ0.5nM、0.7nMと非常に低濃度
で強い効果を示した。
【0113】実施例11 ヒト視床下部のG蛋白質共役
型レセプター蛋白質をコードするcDNAのクローニングと
塩基配列の決定 ヒト視床下部cDNA( CLONTECH社 )を鋳型とし、2個の
プライマー、プライマー1:5'- GTCGACATGG AGGGGGAGC
C CTCCCAGCCT C -3'(配列番号:57)およびプライマ
ー2:5'- ACTAGTTCAG ATATCCCAGG CTGGAATGG -3'(配列
番号:58)を用いてPCR反応を行った。該反応にお
ける反応液の組成は上記cDNAを10分の1量を鋳型として
使用し、 Advantage-HF Polymerase Mix (CLONTECH
社)1/50量、プライマー1(配列番号:57)およびプ
ライマー2(配列番号:58)を各0.2μM、dNTPs 200μ
M、Dimethyl Sulfoxide 4%,および酵素に添付のバッフ
ァーを加え、25μlの液量とした。PCR反応は、94
℃・2分の後、94℃・20秒、72℃・1分30秒のサイクル
を3回、94℃・20秒、67℃・1分30秒のサイクルを3
回、94℃・20秒、62℃・20秒、72℃・68℃・1分30秒の
サイクルを38回繰り返し、最後に68℃・7分の伸長反応
を行った。該PCR反応後の反応産物をTAクローニン
グキット(Invitrogen社)の処方に従いプラスミドベク
ターpCR2.1(Invitrogen社)へサブクローニングした。
これを大腸菌DH5αに導入し、cDNAを持つクローンをア
ンピシリンを含むLB寒天培地中で選択した。個々のクロ
ーンの配列を解析した結果、新規G蛋白質共役型レセプ
ター蛋白質をコードするcDNA配列( 配列番号:55お
よび56)を得た。これら2種類の配列は、第597残基で
一塩基異なるが、導き出されるアミノ酸配列は同一(配
列番号:57)であり、このアミノ酸配列を含有する新
規G蛋白質共役型レセプター蛋白質をhOT7T022と命名し
た。また2種類の形質転換体を大腸菌(Escherichia col
i)DH5α / pCR2.1-hOT022T(配列番号:55で表される
cDNAを含有する)、ならびに(Escherichia coli)DH
5α / pCR2.1-hOT022G(配列番号:56で表されるcD
NAを含有する)と命名した。
型レセプター蛋白質をコードするcDNAのクローニングと
塩基配列の決定 ヒト視床下部cDNA( CLONTECH社 )を鋳型とし、2個の
プライマー、プライマー1:5'- GTCGACATGG AGGGGGAGC
C CTCCCAGCCT C -3'(配列番号:57)およびプライマ
ー2:5'- ACTAGTTCAG ATATCCCAGG CTGGAATGG -3'(配列
番号:58)を用いてPCR反応を行った。該反応にお
ける反応液の組成は上記cDNAを10分の1量を鋳型として
使用し、 Advantage-HF Polymerase Mix (CLONTECH
社)1/50量、プライマー1(配列番号:57)およびプ
ライマー2(配列番号:58)を各0.2μM、dNTPs 200μ
M、Dimethyl Sulfoxide 4%,および酵素に添付のバッフ
ァーを加え、25μlの液量とした。PCR反応は、94
℃・2分の後、94℃・20秒、72℃・1分30秒のサイクル
を3回、94℃・20秒、67℃・1分30秒のサイクルを3
回、94℃・20秒、62℃・20秒、72℃・68℃・1分30秒の
サイクルを38回繰り返し、最後に68℃・7分の伸長反応
を行った。該PCR反応後の反応産物をTAクローニン
グキット(Invitrogen社)の処方に従いプラスミドベク
ターpCR2.1(Invitrogen社)へサブクローニングした。
これを大腸菌DH5αに導入し、cDNAを持つクローンをア
ンピシリンを含むLB寒天培地中で選択した。個々のクロ
ーンの配列を解析した結果、新規G蛋白質共役型レセプ
ター蛋白質をコードするcDNA配列( 配列番号:55お
よび56)を得た。これら2種類の配列は、第597残基で
一塩基異なるが、導き出されるアミノ酸配列は同一(配
列番号:57)であり、このアミノ酸配列を含有する新
規G蛋白質共役型レセプター蛋白質をhOT7T022と命名し
た。また2種類の形質転換体を大腸菌(Escherichia col
i)DH5α / pCR2.1-hOT022T(配列番号:55で表される
cDNAを含有する)、ならびに(Escherichia coli)DH
5α / pCR2.1-hOT022G(配列番号:56で表されるcD
NAを含有する)と命名した。
【0114】
【発明の効果】本発明のポリペプチド、レセプター蛋白
質などは、例えば、神経細胞刺激活性などを有するた
め、神経疾患治療薬などとして使用することができる。
また、本発明のポリペプチドまたはレセプター蛋白質
は、本発明のポリペプチドまたはレセプター蛋白質の活
性を促進もしくは阻害する化合物またはその塩のスクリ
ーニングのための試薬として有用であり、スクリーニン
グによって得られる化合物は神経疾患の予防・治療剤と
して期待される。さらに、本発明のポリペプチドまたは
レセプター蛋白質に対する抗体は、本発明のポリペプチ
ドまたはレセプター蛋白質を特異的に認識することがで
きるので、被検液中の本発明のポリペプチドまたはレセ
プター蛋白質の定量などに使用することができる。
質などは、例えば、神経細胞刺激活性などを有するた
め、神経疾患治療薬などとして使用することができる。
また、本発明のポリペプチドまたはレセプター蛋白質
は、本発明のポリペプチドまたはレセプター蛋白質の活
性を促進もしくは阻害する化合物またはその塩のスクリ
ーニングのための試薬として有用であり、スクリーニン
グによって得られる化合物は神経疾患の予防・治療剤と
して期待される。さらに、本発明のポリペプチドまたは
レセプター蛋白質に対する抗体は、本発明のポリペプチ
ドまたはレセプター蛋白質を特異的に認識することがで
きるので、被検液中の本発明のポリペプチドまたはレセ
プター蛋白質の定量などに使用することができる。
【0115】
【配列表】 [Sequence Listing] <110> Takeda Chemical Industries, Ltd. <120> Novel Protein and its DNA <130> A99256 <150> JP 10-323759 <151> 1998-11-13 <150> JP 11-060030 <151> 1999-03-08 <150> JP 11-106812 <151> 1999-04-14 <150> JP 11-166672 <151> 1999-06-14 <150> JP 11-221640 <151> 1999-08-04 <150> JP 11-259818 <151> 1999-09-14 <160> 58 <210> 1 <211> 180 <212> PRT <213> Human <400> 1 Met Glu Ile Ile Ser Ser Lys Leu Phe Ile Leu Leu Thr Leu Ala Thr 1 5 10 15 Ser Ser Leu Leu Thr Ser Asn Ile Phe Cys Ala Asp Glu Leu Val Met 20 25 30 Ser Asn Leu His Ser Lys Glu Asn Tyr Asp Lys Tyr Ser Glu Pro Arg 35 40 45 Gly Tyr Pro Lys Gly Glu Arg Ser Leu Asn Phe Glu Glu Leu Lys Asp 50 55 60 Trp Gly Pro Lys Asn Val Ile Lys Met Ser Thr Pro Ala Val Asn Lys 65 70 75 80 Met Pro His Ser Phe Ala Asn Leu Pro Leu Arg Phe Gly Arg Asn Val 85 90 95 Gln Glu Glu Arg Ser Ala Gly Ala Thr Ala Asn Leu Pro Leu Arg Ser 100 105 110 Gly Arg Asn Met Glu Val Ser Leu Val Arg Arg Val Pro Asn Leu Pro 115 120 125 Gln Arg Phe Gly Arg Thr Thr Thr Ala Lys Ser Val Cys Arg Met Leu 130 135 140 Ser Asp Leu Cys Gln Gly Ser Met His Ser Pro Cys Ala Asn Asp Leu 145 150 155 160 Phe Tyr Ser Met Thr Cys Gln His Gln Glu Ile Gln Asn Pro Asp Gln 165 170 175 Lys Gln Ser Arg 180 <210> 2 <211> 540 <212> DNA <213> Human <400> 2 ATGGAAATTA TTTCATCAAA ACTATTCATT TTATTGACTT TAGCCACTTC AAGCTTGTTA 60 ACATCAAACA TTTTTTGTGC AGATGAATTA GTGATGTCCA ATCTTCACAG CAAAGAAAAT 120 TATGACAAAT ATTCTGAGCC TAGAGGATAC CCAAAAGGGG AAAGAAGCCT CAATTTTGAG 180 GAATTAAAAG ATTGGGGACC AAAAAATGTT ATTAAGATGA GTACACCTGC AGTCAATAAA 240 ATGCCACACT CCTTCGCCAA CTTGCCATTG AGATTTGGGA GGAACGTTCA AGAAGAAAGA 300 AGTGCTGGAG CAACAGCCAA CCTGCCTCTG AGATCTGGA AGAAATATGGA GGTGAGCCTC 360 GTGAGACGTG TTCCTAACCT GCCCCAAAGG TTTGGGAGAA CAACAACAGC CAAAAGTGTC 420 TGCAGGATGC TGAGTGATTT GTGTCAAGGA TCCATGCATT CACCATGTGC CAATGACTTA 480 TTTTACTCCA TGACCTGCCA GCACCAAGAA ATCCAGAATC CCGATCAAAA ACAGTCAAGG 540 <210> 3 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 3 GGGCTGCACA TAGAGACTTA ATTTTAG 27 <210> 4 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 4 CTAGACCACC TCTATATAAC TGCCCAT 27 <210> 5 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 5 GCACATAGAG ACTTAATTTT AGATTTAGAC 30 <210> 6 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 6 CATGCACTTT GACTGGTTTC CAGGTAT 27 <210> 7 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 7 CAGCTTTAGG GACAGGCTCC AGGTTTC 27 <210> 8 <211> 196 <212> PRT <213> Human <400> 8 Met Glu Ile Ile Ser Ser Lys Leu Phe Ile Leu Leu Thr Leu Ala Thr 1 5 10 15 Ser Ser Leu Leu Thr Ser Asn Ile Phe Cys Ala Asp Glu Leu Val Met 20 25 30 Ser Asn Leu His Ser Lys Glu Asn Tyr Asp Lys Tyr Ser Glu Pro Arg 35 40 45 Gly Tyr Pro Lys Gly Glu Arg Ser Leu Asn Phe Glu Glu Leu Lys Asp 50 55 60 Trp Gly Pro Lys Asn Val Ile Lys Met Ser Thr Pro Ala Val Asn Lys 65 70 75 80 Met Pro His Ser Phe Ala Asn Leu Pro Leu Arg Phe Gly Arg Asn Val 85 90 95 Gln Glu Glu Arg Ser Ala Gly Ala Thr Ala Asn Leu Pro Leu Arg Ser 100 105 110 Gly Arg Asn Met Glu Val Ser Leu Val Arg Arg Val Pro Asn Leu Pro 115 120 125 Gln Arg Phe Gly Arg Thr Thr Thr Ala Lys Ser Val Cys Arg Met Leu 130 135 140 Ser Asp Leu Cys Gln Gly Ser Met His Ser Pro Cys Ala Asn Asp Leu 145 150 155 160 Phe Tyr Ser Met Thr Cys Gln His Gln Glu Ile Gln Asn Pro Asp Gln 165 170 175 Lys Gln Ser Arg Arg Leu Leu Phe Lys Lys Ile Asp Asp Ala Glu Leu 180 185 190 Lys Gln Glu Lys 195 <210> 9 <211> 588 <212> DNA <213> Human <400> 9 ATGGAAATTA TTTCATCAAA ACTATTCATT TTATTGACTT TAGCCACTTC AAGCTTGTTA 60 ACATCAAACA TTTTTTGTGC AGATGAATTA GTGATGTCCA ATCTTCACAG CAAAGAAAAT 120 TATGACAAAT ATTCTGAGCC TAGAGGATAC CCAAAAGGGG AAAGAAGCCT CAATTTTGAG 180 GAATTAAAAG ATTGGGGACC AAAAAATGTT ATTAAGATGA GTACACCTGC AGTCAATAAA 240 ATGCCACACT CCTTCGCCAA CTTGCCATTG AGATTTGGGA GGAACGTTCA AGAAGAAAGA 300 AGTGCTGGAG CAACAGCCAA CCTGCCTCTG AGATCTGGAA GAAATATGGA GGTGAGCCTC 360 GTGAGACGTG TTCCTAACCT GCCCCAAAGG TTTGGGAGAA CAACAACAGC CAAAAGTGTC 420 TGCAGGATGC TGAGTGATTT GTGTCAAGGA TCCATGCATT CACCATGTGC CAATGACTTA 480 TTTTACTCCA TGACCTGCCA GCACCAAGAA ATCCAGAATC CCGATCAAAA ACAGTCAAGG 540 AGACTGCTAT TCAAGAAAAT AGATGATGCA GAATTGAAAC AAGAAAAA 588 <210> 10 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 10 GCCTAGAGGA GATCTAGGCT GGGAGGA 27 <210> 11 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 11 GGGAGGAACA TGGAAGAAGA AAGGAGC 27 <210> 12 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 12 GATGGTGAAT GCATGGACTG CTGGAGC 27 <210> 13 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 13 TTCCTCCCAA ATCTCAGTGG CAGGTTG 27 <210> 14 <211> 196 <212> PRT <213> Bovine <400> 14 Met Glu Ile Ile Ser Leu Lys Arg Phe Ile Leu Leu Met Leu Ala Thr 1 5 10 15 Ser Ser Leu Leu Thr Ser Asn Ile Phe Cys Thr Asp Glu Ser Arg Met 20 25 30 Pro Asn Leu Tyr Ser Lys Lys Asn Tyr Asp Lys Tyr Ser Glu Pro Arg 35 40 45 Gly Asp Leu Gly Trp Glu Lys Glu Arg Ser Leu Thr Phe Glu Glu Val 50 55 60 Lys Asp Trp Ala Pro Lys Ile Lys Met Asn Lys Pro Val Val Asn Lys 65 70 75 80 Met Pro Pro Ser Ala Ala Asn Leu Pro Leu Arg Phe Gly Arg Asn Met 85 90 95 Glu Glu Glu Arg Ser Thr Arg Ala Met Ala His Leu Pro Leu Arg Leu 100 105 110 Gly Lys Asn Arg Glu Asp Ser Leu Ser Arg Trp Val Pro Asn Leu Pro 115 120 125 Gln Arg Phe Gly Arg Thr Thr Thr Ala Lys Ser Ile Thr Lys Thr Leu 130 135 140 Ser Asn Leu Leu Gln Gln Ser Met His Ser Pro Ser Thr Asn Gly Leu 145 150 155 160 Leu Tyr Ser Met Ala Cys Gln Pro Gln Glu Ile Gln Asn Pro Gly Gln 165 170 175 Lys Asn Leu Arg Arg Arg Gly Phe Gln Lys Ile Asp Asp Ala Glu Leu 180 185 190 Lys Gln Glu Lys 195 <210> 15 <211> 588 <212> DNA <213> Bovine <400> 15 <210> 15 <211> 588 <212> DNA <213> Bovine <400> 15 ATGGAAATTA TTTCATTAAA ACGATTCATT TTATTGATGT TAGCCACTTC AAGCTTGTTA 60 ACATCAAACA TCTTCTGCAC AGACGAATCA AGGATGCCCA ATCTTTACAG CAAAAAGAAT 120 TATGACAAAT ATTCCGAGCC TAGAGGAGAT CTAGGCTGGG AGAAAGAAAG AAGTCTTACT 180 TTTGAAGAAG TAAAAGATTG GGCTCCAAAA ATTAAGATGA ATAAACCTGT AGTCAACAAA 240 ATGCCACCTT CTGCAGCCAA CCTGCCACTG AGATTTGGGA GGAACATGGA AGAAGAAAGG 300 AGCACTAGGG CGATGGCCCA CCTGCCTCTG AGACTCGGAA AAAATAGAGA GGACAGCCTC 360 TCCAGATGGG TCCCAAATCT GCCCCAGAGG TTTGGAAGAA CAACAACAGC CAAAAGCATT 420 ACCAAGACCC TGAGTAATTT GCTCCAGCAG TCCATGCATT CACCATCTAC CAATGGGCTA 480 CTCTACTCCA TGGCCTGCCA GCCCCAAGAA ATCCAGAATC CTGGTCAAAA GAACCTAAGG 540 AGACGGGGAT TCCAGAAAAT AGATGATGCA GAATTGAAAC AAGAAAAA 588 <210> 16 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 16 CCCTGGGGCT TCTTCTGTCT TCTATGT 27 <210> 17 <211> 26 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 17 AGCGATTCAT TTTATTGACT TTAGCA 26 <210> 18 <211> 203 <212> PRT <213> Rat <400> 18 Met Glu Ile Ile Ser Ser Lys Arg Phe Ile Leu Leu Thr Leu Ala Thr 1 5 10 15 Ser Ser Phe Leu Thr Ser Asn Thr Leu Cys Ser Asp Glu Leu Met Met 20 25 30 Pro His Phe His Ser Lys Glu Gly Tyr Gly Lys Tyr Tyr Gln Leu Arg 35 40 45 Gly Ile Pro Lys Gly Val Lys Glu Arg Ser Val Thr Phe Gln Glu Leu 50 55 60 Lys Asp Trp Gly Ala Lys Lys Asp Ile Lys Met Ser Pro Ala Pro Ala 65 70 75 80 Asn Lys Val Pro His Ser Ala Ala Asn Leu Pro Leu Arg Phe Gly Arg 85 90 95 Asn Ile Glu Asp Arg Arg Ser Pro Arg Ala Arg Ala Asn Met Glu Ala 100 105 110 Gly Thr Met Ser His Phe Pro Ser Leu Pro Gln Arg Phe Gly Arg Thr 115 120 125 Thr Ala Arg Arg Ile Thr Lys Thr Leu Ala Gly Leu Pro Gln Lys Ser 130 135 140 Leu His Ser Leu Ala Ser Ser Glu Ser Leu Tyr Ala Met Thr Arg Gln 145 150 155 160 His Gln Glu Ile Gln Ser Pro Gly Gln Glu Gln Pro Arg Lys Arg Val 165 170 175 Phe Thr Glu Thr Asp Asp Ala Glu Arg Lys Gln Glu Lys Ile Gly Asn 180 185 190 Leu Gln Pro Val Leu Gln Gly Ala Met Lys Leu 195 200 <210> 19 <211> 609 <212> DNA <213> Rat <400> 19 ATGGAAATTA TTTCATCAAA GCGATTCATT TTATTGACTT TAGCAACTTC AAGCTTCTTA 60 ACTTCAAACA CCCTTTGTTC AGATGAATTA ATGATGCCCC ATTTTCACAG CAAAGAAGGT 120 TATGGAAAAT ATTACCAGCT GAGAGGAATC CCAAAAGGGG TAAAGGAAAG AAGTGTCACT 180 TTTCAAGAAC TCAAAGATTG GGGGGCAAAG AAAGATATTA AGATGAGTCC AGCCCCTGCC 240 AACAAAGTGC CCCACTCAGC AGCCAACCTT CCCCTGAGGT TTGGGAGGAA CATAGAAGAC 300 AGAAGAAGCC CCAGGGCACG GGCCAACATG GAGGCAGGGA CCATGAGCCA TTTTCCCAGC 360 CTGCCCCAAA GGTTTGGGAG AACAACAGCC AGACGCATCA CCAAGACACT GGCTGGTTTG 420 CCCCAGAAAT CCCTGCACTC CCTGGCCTCC AGTGAATCGC TCTATGCCAT GACCCGCCAG 480 CATCAAGAAA TTCAGAGTCC TGGTCAAGAG CAACCTAGGA AACGGGTGTT CACGGAAACA 540 GATGATGCAG AAAGGAAACA AGAAAAAATA GGAAACCTCC AGCCAGTCCT TCAAGGGGCT 600 ATGAAGCTG 609 <210> 20 <211> 12 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 20 MGNTTYGGNA AR 12 <210> 21 <211> 12 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 21 MGNTTYGGNM GN 12 <210> 22 <211> 12 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 22 MGNWSNGGNA AR 12 <210> 23 <211> 12 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 23 MGNWSNGGNM GN 12 <210> 24 <211> 12 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 24 MGNYTNGGNA AR 12 <210> 25 <211> 12 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 25 MGNYTNGGNM GN 12 <210> 26 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 26 GACTTAATTT TAGATTTAGA CAAAATGGAA 30 <210> 27 <211> 25 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 27 TTCTCCCAAA CCTTTGGGGC AGGTT 25 <210> 28 <211> 28 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 28 ACAGCAAAGA AGGTGACGGA AAATACTC 28 <210> 29 <211> 28 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 29 ATAGATGAGA AAAGAAGCCC CGCAGCAC 28 <210> 30 <211> 28 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 30 GTGCTGCGGG GCTTCTTTTC TCATCTAT 28 <210> 31 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 31 TTTAGACTTA GACGAAATGG A 21 <210> 32 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 32 GCTCCGTAGC CTCTTGAAGT C 21 <210> 33 <211> 188 <212> PRT <213> Mouse <400> 33 Met Glu Ile Ile Ser Leu Lys Arg Phe Ile Leu Leu Thr Val Ala Thr 1 5 10 15 Ser Ser Phe Leu Thr Ser Asn Thr Phe Cys Thr Asp Glu Phe Met Met 20 25 30 Pro His Phe His Ser Lys Glu Gly Asp Gly Lys Tyr Ser Gln Leu Arg 35 40 45 Gly Ile Pro Lys Gly Glu Lys Glu Arg Ser Val Ser Phe Gln Glu Leu 50 55 60 Lys Asp Trp Gly Ala Lys Asn Val Ile Lys Met Ser Pro Ala Pro Ala 65 70 75 80 Asn Lys Val Pro His Ser Ala Ala Asn Leu Pro Leu Arg Phe Gly Arg 85 90 95 Thr Ile Asp Glu Lys Arg Ser Pro Ala Ala Arg Val Asn Met Glu Ala 100 105 110 Gly Thr Arg Ser His Phe Pro Ser Leu Pro Gln Arg Phe Gly Arg Thr 115 120 125 Thr Ala Arg Ser Pro Lys Thr Pro Ala Asp Leu Pro Gln Lys Pro Leu 130 135 140 His Ser Leu Gly Ser Ser Glu Leu Leu Tyr Val Met Ile Cys Gln His 145 150 155 160 Gln Glu Ile Gln Ser Pro Gly Gly Lys Arg Thr Arg Arg Gly Ala Phe 165 170 175 Val Glu Thr Asp Asp Ala Glu Arg Lys Pro Glu Lys 180 185 <210> 34 <211> 564 <212> DNA <213> Mouse <400> 34 ATGGAAATTA TTTCATTAAA ACGATTCATT TTATTGACTG TGGCAACTTC AAGCTTCTTA 60 ACATCAAACA CCTTCTGTAC AGATGAGTTC ATGATGCCTC ATTTTCACAG CAAAGAAGGT 120 GACGGAAAAT ACTCCCAGCT GAGAGGAATC CCAAAAGGGG AAAAGGAAAG AAGTGTCAGT 180 TTTCAAGAAC TAAAAGATTG GGGGGCAAAG AATGTTATTA AGATGAGTCC AGCCCCTGCC 240 AACAAAGTGC CCCACTCAGC AGCCAACCTG CCCCTGAGAT TTGGAAGGAC CATAGATGAG 300 AAAAGAAGCC CCGCAGCACG GGTCAACATG GAGGCAGGGA CCAGGAGCCA TTTCCCCAGC 360 CTGCCCCAAA GGTTTGGGAG AACAACAGCC AGAAGCCCCA AGACACCCGC TGATTTGCCA 420 CAGAAACCCC TGCACTCACT GGGCTCCAGC GAGTTGCTCT ACGTCATGAT CTGCCAGCAC 480 CAAGAAATTC AGAGTCCTGG TGGAAAGCGA ACGAGGAGAG GAGCGTTTGT GGAAACAGAT 540 GATGCAGAAA GGAAACCAGA AAAA 564 <210> 35 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 35 AGTCGACAGT ATGGAGGCGG AGCCCTC 27 <210> 36 <211> 29 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 36 GACTAGTTCA AATGTTCCAG GCCGGGATG 29 <210> 37 <211> 432 <212> PRT <213> Rat <400> 37 Met Glu Ala Glu Pro Ser Gln Pro Pro Asn Gly Ser Trp Pro Leu Gly 5 10 15 Gln Asn Gly Ser Asp Val Glu Thr Ser Met Ala Thr Ser Leu Thr Phe 20 25 30 Ser Ser Tyr Tyr Gln His Ser Ser Pro Val Ala Ala Met Phe Ile Ala 35 40 45 Ala Tyr Val Leu Ile Phe Leu Leu Cys Met Val Gly Asn Thr Leu Val 50 55 60 Cys Phe Ile Val Leu Lys Asn Arg His Met Arg Thr Val Thr Asn Met 65 70 75 80 Phe Ile Leu Asn Leu Ala Val Ser Asp Leu Leu Val Gly Ile Phe Cys 85 90 95 Met Pro Thr Thr Leu Val Asp Asn Leu Ile Thr Gly Trp Pro Phe Asp 100 105 110 Asn Ala Thr Cys Lys Met Ser Gly Leu Val Gln Gly Met Ser Val Ser 115 120 125 Ala Ser Val Phe Thr Leu Val Ala Ile Ala Val Glu Arg Phe Arg Cys 130 135 140 Ile Val His Pro Phe Arg Glu Lys Leu Thr Leu Arg Lys Ala Leu Phe 145 150 155 160 Thr Ile Ala Val Ile Trp Ala Leu Ala Leu Leu Ile Met Cys Pro Ser 165 170 175 Ala Val Thr Leu Thr Val Thr Arg Glu Glu His His Phe Met Leu Asp 180 185 190 Ala Arg Asn Arg Ser Tyr Pro Leu Tyr Ser Cys Trp Glu Ala Trp Pro 195 200 205 Glu Lys Gly Met Arg Lys Val Tyr Thr Ala Val Leu Phe Ala His Ile 210 215 220 Tyr Leu Val Pro Leu Ala Leu Ile Val Val Met Tyr Val Arg Ile Ala 225 230 235 240 Arg Lys Leu Cys Gln Ala Pro Gly Pro Ala Arg Asp Thr Glu Glu Ala 245 250 255 Val Ala Glu Gly Gly Arg Thr Ser Arg Arg Arg Ala Arg Val Val His 260 265 270 Met Leu Val Met Val Ala Leu Phe Phe Thr Leu Ser Trp Leu Pro Leu 275 280 285 Trp Val Leu Leu Leu Leu Ile Asp Tyr Gly Glu Leu Ser Glu Leu Gln 290 295 300 Leu His Leu Leu Ser Val Tyr Ala Phe Pro Leu Ala His Trp Leu Ala 305 310 315 320 Phe Phe His Ser Ser Ala Asn Pro Ile Ile Tyr Gly Tyr Phe Asn Glu 325 330 335 Asn Phe Arg Arg Gly Phe Gln Ala Ala Phe Arg Ala Gln Leu Cys Trp 340 345 350 Pro Pro Trp Ala Ala His Lys Gln Ala Tyr Ser Glu Arg Pro Asn Arg 355 360 365 Leu Leu Arg Arg Arg Val Val Val Asp Val Gln Pro Ser Asp Ser Gly 370 375 380 Leu Pro Ser Glu Ser Gly Pro Ser Ser Gly Val Pro Gly Pro Gly Arg 385 390 395 400 Leu Pro Leu Arg Asn Gly Arg Val Ala His Gln Asp Gly Pro Gly Glu 405 410 415 Gly Pro Gly Cys Asn His Met Pro Leu Thr Ile Pro Ala Trp Asn Ile 420 425 430 <210> 38 <211> 1299 <212> DNA <213> Rat <400> 38 ATGGAGGCGG AGCCCTCCCA GCCTCCCAAC GGCAGCTGGC CCCTGGGTCA GAACGGGAGT 60 GATGTGGAGA CCAGCATGGC AACCAGCCTC ACCTTCTCCT CCTACTACCA ACACTCCTCT 120 CCGGTGGCAG CCATGTTCAT CGCGGCCTAC GTGCTCATCT TCCTCCTCTG CATGGTGGGC 180 AACACCCTGG TCTGCTTCAT TGTGCTCAAG AACCGGCACA TGCGCACTGT CACCAACATG 240 TTTATCCTCA ACCTGGCCGT CAGCGACCTG CTGGTGGGCA TCTTCTGCAT GCCCACAACC 300 CTTGTGGACA ACCTTATCAC TGGTTGGCCT TTTGACAACG CCACATGCAA GATGAGCGGC 360 TTGGTGCAGG GCATGTCCGT GTCTGCATCG GTTTTCACAC TGGTGGCCAT CGCTGTGGAA 420 AGGTTCCGCT GCATCGTGCA CCCTTTCCGC GAGAAGCTGA CCCTTCGGAA GGCGCTGTTC 480 ACCATCGCGG TGATCTGGGC TCTGGCGCTG CTCATCATGT GTCCCTCGGC GGTCACTCTG 540 ACAGTCACCC GAGAGGAGCA TCACTTCATG CTGGATGCTC GTAACCGCTC CTACCCGCTC 600 TACTCGTGCT GGGAGGCCTG GCCCGAGAAG GGCATGCGCA AGGTCTACAC CGCGGTGCTC 660 TTCGCGCACA TCTACCTGGT GCCGCTGGCG CTCATCGTAG TGATGTACGT GCGCATCGCG 720 CGCAAGCTAT GCCAGGCCCC CGGTCCTGCG CGCGACACGG AGGAGGCGGT GGCCGAGGGT 780 GGCCGCACTT CGCGCCGTAG GGCCCGCGTG GTGCACATGC TGGTCATGGT GGCGCTCTTC 840 TTCACGTTGT CCTGGCTGCC ACTCTGGGTG CTGCTGCTGC TCATCGACTA TGGGGAGCTG 900 AGCGAGCTGC AACTGCACCT GCTGTCGGTC TACGCCTTCC CCTTGGCACA CTGGCTGGCC 960 TTCTTCCACA GCAGCGCCAA CCCCATCATC TACGGCTACT TCAACGAGAA CTTCCGCCGC 1020 GGCTTCCAGG CTGCCTTCCG TGCACAGCTC TGCTGGCCTC CCTGGGCCGC CCACAAGCAA 1080 GCCTACTCGG AGCGGCCCAA CCGCCTCCTG CGCAGGCGGG TGGTGGTGGA CGTGCAACCC 1140 AGCGACTCCG GCCTGCCATC AGAGTCTGGC CCCAGCAGCG GGGTCCCAGG GCCTGGCCGG 1200 CTGCCACTGC GCAATGGGCG TGTGGCCCAT CAGGATGGCC CGGGGGAAGG GCCAGGCTGC 1260 AACCACATGC CCCTCACCAT CCCGGCCTGG AACATTTGA 1299 <210> 39 <211> 12 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> the C-terminus of the polypeptide is amide (-CONH2) form <400> 39 Met Pro His Ser Phe Ala Asn Leu Pro Leu Arg Phe 1 5 10 <210> 40 <211> 8 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> the C-terminus of the polypeptide is amide (-CONH2) form <400> 40 Val Pro Asn Leu Pro Gln Arg Phe 1 5 <210> 41 <211> 11 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> the C-terminus of the polypeptide is amide (-CONH2) form <400> 41 Ser Ala Gly Ala Thr Ala Asn Leu Pro Arg Ser 1 5 10 <210> 42 <211> 36 <212> DNA <213> Human <400> 42 ATGCCACACT CCTTCGCCAA CTTGCCATTG AGATTT 36 <210> 43 <211> 36 <212> DNA <213> Human <400> 43 AGTGCTGGAG CAACAGCCAA CCTGCCTCTG AGATCT 36 <210> 44 <211> 24 <212> DNA <213> Human <400> 44 GTTCCTAACC TGCCCCAAAG GTTT 24 <210> 45 <211> 276 <212> DNA <213> Human <400> 45 ATGGAAATTA TTTCATCAAA ACTATTCATT TTATTGACTT TAGCCACTTC AAGCTTGTTA 60 ACATCAAACA TTTTTTGTGC AGATGAATTA GTGATGTCCA ATCTTCACAG CAAAGAAAAT 120 TATGACAAAT ATTCTGAGCC TAGAGGATAC CCAAAAGGGG AAAGAAGCCT CAATTTTGAG 180 GAATTAAAAG ATTGGGGACC AAAAAATGTT ATTAAGATGA GTACACCTGC AGTCAATAAA 240 ATGCCACACT CCTTCGCCAA CTTGCCATTG AGATTT 276 <210> 46 <211> 336 <212> DNA <213> Human <400> 46 ATGGAAATTA TTTCATCAAA ACTATTCATT TTATTGACTT TAGCCACTTC AAGCTTGTTA 60 ACATCAAACA TTTTTTGTGC AGATGAATTA GTGATGTCCA ATCTTCACAG CAAAGAAAAT 120 TATGACAAAT ATTCTGAGCC TAGAGGATAC CCAAAAGGGG AAAGAAGCCT CAATTTTGAG 180 GAATTAAAAG ATTGGGGACC AAAAAATGTT ATTAAGATGA GTACACCTGC AGTCAATAAA 240 ATGCCACACT CCTTCGCCAA CTTGCCATTG AGATTTGGGA GGAACGTTCA AGAAGAAAGA 300 AGTGCTGGAG CAACAGCCAA CCTGCCTCTG AGATCT 336 <210> 47 <211> 393 <212> DNA <213> Human <400> 47 ATGGAAATTA TTTCATCAAA ACTATTCATT TTATTGACTT TAGCCACTTC AAGCTTGTTA 60 ACATCAAACA TTTTTTGTGC AGATGAATTA GTGATGTCCA ATCTTCACAG CAAAGAAAAT 120 TATGACAAAT ATTCTGAGCC TAGAGGATAC CCAAAAGGGG AAAGAAGCCT CAATTTTGAG 180 GAATTAAAAG ATTGGGGACC AAAAAATGTT ATTAAGATGA GTACACCTGC AGTCAATAAA 240 ATGCCACACT CCTTCGCCAA CTTGCCATTG AGATTTGGGA GGAACGTTCA AGAAGAAAGA 300 AGTGCTGGAG CAACAGCCAA CCTGCCTCTG AGATCTGGA AGAAATATGGA GGTGAGCCTC 360 GTGAGACGTG TTCCTAACCT GCCCCAAAGG TTT 393 <210> 48 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 48 CCCTGGGGCT TCTTCTGTCT TCTATGT 27 <210> 49 <211> 26 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 49 AGCGATTCAT TTTATTGACT TTAGCA 26 <210> 50 <211> 203 <212> PRT <213> Rat <400> 50 Met Glu Ile Ile Ser Ser Lys Arg Phe Ile Leu Leu Thr Leu Ala Thr 1 5 10 15 Ser Ser Phe Leu Thr Ser Asn Thr Leu Cys Ser Asp Glu Leu Met Met 20 25 30 Pro His Phe His Ser Lys Glu Gly Tyr Gly Lys Tyr Tyr Gln Leu Arg 35 40 45 Gly Ile Pro Lys Gly Val Lys Glu Arg Ser Val Thr Phe Gln Glu Leu 50 55 60 Lys Asp Trp Gly Ala Lys Lys Asp Ile Lys Met Ser Pro Ala Pro Ala 65 70 75 80 Asn Lys Val Pro His Ser Ala Ala Asn Leu Pro Leu Arg Phe Gly Arg 85 90 95 Asn Ile Glu Asp Arg Arg Ser Pro Arg Ala Arg Ala Asn Met Glu Ala 100 105 110 Gly Thr Met Ser His Phe Pro Ser Leu Pro Gln Arg Phe Gly Arg Thr 115 120 125 Thr Ala Arg Arg Ile Thr Lys Thr Leu Ala Gly Leu Pro Gln Lys Ser 130 135 140 Leu His Ser Leu Ala Ser Ser Glu Leu Leu Tyr Ala Met Thr Arg Gln 145 150 155 160 His Gln Glu Ile Gln Ser Pro Gly Gln Glu Gln Pro Arg Lys Arg Val 165 170 175 Phe Thr Glu Thr Asp Asp Ala Glu Arg Lys Gln Glu Lys Ile Gly Asn 180 185 190 Leu Gln Pro Val Leu Gln Gly Ala Met Lys Leu 195 200 <210> 51 <211> 609 <212> DNA <213> Rat <400> 51 ATGGAAATTA TTTCATCAAA GCGATTCATT TTATTGACTT TAGCAACTTC AAGCTTCTTA 60 ACTTCAAACA CCCTTTGTTC AGATGAATTA ATGATGCCCC ATTTTCACAG CAAAGAAGGT 120 TATGGAAAAT ATTACCAGCT GAGAGGAATC CCAAAAGGGG TAAAGGAAAG AAGTGTCACT 180 TTTCAAGAAC TCAAAGATTG GGGGGCAAAG AAAGATATTA AGATGAGTCC AGCCCCTGCC 240 AACAAAGTGC CCCACTCAGC AGCCAACCTT CCCCTGAGGT TTGGGAGGAA CATAGAAGAC 300 AGAAGAAGCC CCAGGGCACG GGCCAACATG GAGGCAGGGA CCATGAGCCA TTTTCCCAGC 360 CTGCCCCAAA GGTTTGGGAG AACAACAGCC AGACGCATCA CCAAGACACT GGCTGGTTTG 420 CCCCAGAAAT CCCTGCACTC CCTGGCCTCC AGTGAATTGC TCTATGCCAT GACCCGCCAG 480 CATCAAGAAA TTCAGAGTCC TGGTCAAGAG CAACCTAGGA AACGGGTGTT CACGGAAACA 540 GATGATGCAG AAAGGAAACA AGAAAAAATA GGAAACCTCC AGCCAGTCCT TCAAGGGGCT 600 ATGAAGCTG 609 <210> 52 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 52 TTCTAGATTT TGGACAAAAT GGAAATT 27 <210> 53 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 53 CGTCTTTAGG GACAGGCTCC AGATTTC 27 <210> 54 <211> 430 <212> PRT <213> Human <400> 54 Met Glu Gly Glu Pro Ser Gln Pro Pro Asn Ser Ser Trp Pro Leu Ser 1 5 10 15 Gln Asn Gly Thr Asn Thr Glu Ala Thr Pro Ala Thr Asn Leu Thr Phe 20 25 30 Ser Ser Tyr Tyr Gln His Thr Ser Pro Val Ala Ala Met Phe Ile Val 35 40 45 Ala Tyr Ala Leu Ile Phe Leu Leu Cys Met Val Gly Asn Thr Leu Val 50 55 60 Cys Phe Ile Val Leu Lys Asn Arg His Met His Thr Val Thr Asn Met 65 70 75 80 Phe Ile Leu Asn Leu Ala Val Ser Asp Leu Leu Val Gly Ile Phe Cys 85 90 95 Met Pro Thr Thr Leu Val Asp Asn Leu Ile Thr Gly Trp Pro Phe Asp 100 105 110 Asn Ala Thr Cys Lys Met Ser Gly Leu Val Gln Gly Met Ser Val Ser 115 120 125 Ala Ser Val Phe Thr Leu Val Ala Ile Ala Val Glu Arg Phe Arg Cys 130 135 140 Ile Val His Pro Phe Arg Glu Lys Leu Thr Leu Arg Lys Ala Leu Val 145 150 155 160 Thr Ile Ala Val Ile Trp Ala Leu Ala Leu Leu Ile Met Cys Pro Ser 165 170 175 Ala Val Thr Leu Thr Val Thr Arg Glu Glu His His Phe Met Val Asp 180 185 190 Ala Arg Asn Arg Ser Tyr Pro Leu Tyr Ser Cys Trp Glu Ala Trp Pro 195 200 205 Glu Lys Gly Met Arg Arg Val Tyr Thr Thr Val Leu Phe Ser His Ile 210 215 220 Tyr Leu Ala Pro Leu Ala Leu Ile Val Val Met Tyr Ala Arg Ile Ala 225 230 235 240 Arg Lys Leu Cys Gln Ala Pro Gly Pro Ala Pro Gly Gly Glu Glu Ala 245 250 255 Ala Asp Pro Arg Ala Ser Arg Arg Arg Ala Arg Val Val His Met Leu 260 265 270 Val Met Val Ala Leu Phe Phe Thr Leu Ser Trp Leu Pro Leu Trp Ala 275 280 285 Leu Leu Leu Leu Ile Asp Tyr Gly Gln Leu Ser Ala Pro Gln Leu His 290 295 300 Leu Val Thr Val Tyr Ala Phe Pro Phe Ala His Trp Leu Ala Phe Phe 305 310 315 320 Asn Ser Ser Ala Asn Pro Ile Ile Tyr Gly Tyr Phe Asn Glu Asn Phe 325 330 335 Arg Arg Gly Phe Gln Ala Ala Phe Arg Ala Arg Leu Cys Pro Arg Pro 340 345 350 Ser Gly Ser His Lys Glu Ala Tyr Ser Glu Arg Pro Gly Gly Leu Leu 355 360 365 His Arg Arg Val Phe Val Val Val Arg Pro Ser Asp Ser Gly Leu Pro 370 375 380 Ser Glu Ser Gly Pro Ser Ser Gly Ala Pro Arg Pro Gly Arg Leu Pro 385 390 395 400 Leu Arg Asn Gly Arg Val Ala His His Gly Leu Pro Arg Glu Gly Pro 405 410 415 Gly Cys Ser His Leu Pro Leu Thr Ile Pro Ala Trp Asp Ile 420 425 430 <210> 55 <211> 1290 <212> DNA <213> Human <400> 55 ATGGAGGGGG AGCCCTCCCA GCCTCCCAAC AGCAGTTGGC CCCTAAGTCA GAATGGGACT 60 AACACTGAGG CCACCCCGGC TACAAACCTC ACCTTCTCCT CCTACTATCA GCACACCTCC 120 CCTGTGGCGG CCATGTTCAT TGTGGCCTAT GCGCTCATCT TCCTGCTCTG CATGGTGGGC 180 AACACCCTGG TCTGTTTCAT CGTGCTCAAG AACCGGCACA TGCATACTGT CACCAACATG 240 TTCATCCTCA ACCTGGCTGT CAGTGACCTG CTGGTGGGCA TCTTCTGCAT GCCCACCACC 300 CTTGTGGACA ACCTCATCAC TGGGTGGCCC TTCGACAATG CCACATGCAA GATGAGCGGC 360 TTGGTGCAGG GCATGTCTGT GTCGGCTTCC GTTTTCACAC TGGTGGCCAT TGCTGTGGAA 420 AGGTTCCGCT GCATCGTGCA CCCTTTCCGC GAGAAGCTGA CCCTGCGGAA GGCGCTCGTC 480 ACCATCGCCG TCATCTGGGC CCTGGCGCTG CTCATCATGT GTCCCTCGGC CGTCACGCTG 540 ACCGTCACCC GTGAGGAGCA CCACTTCATG GTGGACGCCC GCAACCGCTC CTACCCTCTC 600 TACTCCTGCT GGGAGGCCTG GCCCGAGAAG GGCATGCGCA GGGTCTACAC CACTGTGCTC 660 TTCTCGCACA TCTACCTGGC GCCGCTGGCG CTCATCGTGG TCATGTACGC CCGCATCGCG 720 CGCAAGCTCT GCCAGGCCCC GGGCCCGGCC CCCGGGGGCG AGGAGGCTGC GGACCCGCGA 780 GCATCGCGGC GCAGAGCGCG CGTGGTGCAC ATGCTGGTCA TGGTGGCGCT GTTCTTCACG 840 CTGTCCTGGC TGCCGCTCTG GGCGCTGCTG CTGCTCATCG ACTACGGGCA GCTCAGCGCG 900 CCGCAGCTGC ACCTGGTCAC CGTCTACGCC TTCCCCTTCG CGCACTGGCT GGCCTTCTTC 960 AACAGCAGCG CCAACCCCAT CATCTACGGC TACTTCAACG AGAACTTCCG CCGCGGCTTC 1020 CAGGCCGCCT TCCGCGCCCG CCTCTGCCCG CGCCCGTCGG GGAGCCACAA GGAGGCCTAC 1080 TCCGAGCGGC CCGGCGGGCT TCTGCACAGG CGGGTCTTCG TGGTGGTGCG GCCCAGCGAC 1140 TCCGGGCTGC CCTCTGAGTC GGGCCCTAGC AGTGGGGCCC CCAGGCCCGG CCGCCTCCCG 1200 CTGCGGAATG GGCGGGTGGC TCACCACGGC TTGCCCAGGG AAGGGCCTGG CTGCTCCCAC 1260 CTGCCCCTCA CCATTCCAGC CTGGGATATC 1290 <210> 56 <211> 1290 <212> DNA <213> Human <400> 56 ATGGAGGGGG AGCCCTCCCA GCCTCCCAAC AGCAGTTGGC CCCTAAGTCA GAATGGGACT 60 AACACTGAGG CCACCCCGGC TACAAACCTC ACCTTCTCCT CCTACTATCA GCACACCTCC 120 CCTGTGGCGG CCATGTTCAT TGTGGCCTAT GCGCTCATCT TCCTGCTCTG CATGGTGGGC 180 AACACCCTGG TCTGTTTCAT CGTGCTCAAG AACCGGCACA TGCATACTGT CACCAACATG 240 TTCATCCTCA ACCTGGCTGT CAGTGACCTG CTGGTGGGCA TCTTCTGCAT GCCCACCACC 300 CTTGTGGACA ACCTCATCAC TGGGTGGCCC TTCGACAATG CCACATGCAA GATGAGCGGC 360 TTGGTGCAGG GCATGTCTGT GTCGGCTTCC GTTTTCACAC TGGTGGCCAT TGCTGTGGAA 420 AGGTTCCGCT GCATCGTGCA CCCTTTCCGC GAGAAGCTGA CCCTGCGGAA GGCGCTCGTC 480 ACCATCGCCG TCATCTGGGC CCTGGCGCTG CTCATCATGT GTCCCTCGGC CGTCACGCTG 540 ACCGTCACCC GTGAGGAGCA CCACTTCATG GTGGACGCCC GCAACCGCTC CTACCCGCTC 600 TACTCCTGCT GGGAGGCCTG GCCCGAGAAG GGCATGCGCA GGGTCTACAC CACTGTGCTC 660 TTCTCGCACA TCTACCTGGC GCCGCTGGCG CTCATCGTGG TCATGTACGC CCGCATCGCG 720 CGCAAGCTCT GCCAGGCCCC GGGCCCGGCC CCCGGGGGCG AGGAGGCTGC GGACCCGCGA 780 GCATCGCGGC GCAGAGCGCG CGTGGTGCAC ATGCTGGTCA TGGTGGCGCT GTTCTTCACG 840 CTGTCCTGGC TGCCGCTCTG GGCGCTGCTG CTGCTCATCG ACTACGGGCA GCTCAGCGCG 900 CCGCAGCTGC ACCTGGTCAC CGTCTACGCC TTCCCCTTCG CGCACTGGCT GGCCTTCTTC 960 AACAGCAGCG CCAACCCCAT CATCTACGGC TACTTCAACG AGAACTTCCG CCGCGGCTTC 1020 CAGGCCGCCT TCCGCGCCCG CCTCTGCCCG CGCCCGTCGG GGAGCCACAA GGAGGCCTAC 1080 TCCGAGCGGC CCGGCGGGCT TCTGCACAGG CGGGTCTTCG TGGTGGTGCG GCCCAGCGAC 1140 TCCGGGCTGC CCTCTGAGTC GGGCCCTAGC AGTGGGGCCC CCAGGCCCGG CCGCCTCCCG 1200 CTGCGGAATG GGCGGGTGGC TCACCACGGC TTGCCCAGGG AAGGGCCTGG CTGCTCCCAC 1260 CTGCCCCTCA CCATTCCAGC CTGGGATATC 1290 <210> 57 <211> 31 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 57 GTCGACATGG AGGGGGAGCC CTCCCAGCCT C 31 <210> 58 <211> 29 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 58 ACTAGTTCAG ATATCCCAGG CTGGAATGG 29
【0116】
【図1】実施例2で得られた本発明のポリペプチド(ヒ
ト型)をコードするDNAの塩基配列および該塩基配列
から推定されるアミノ酸配列を示す。
ト型)をコードするDNAの塩基配列および該塩基配列
から推定されるアミノ酸配列を示す。
【図2】本発明のポリペプチドの疎水性プロットを示す
図を示す。
図を示す。
【図3】実施例3で得られた本発明のポリペプチド(ヒ
ト型)をコードするDNAの塩基配列および該塩基配列
から推定されるアミノ酸配列を示す。
ト型)をコードするDNAの塩基配列および該塩基配列
から推定されるアミノ酸配列を示す。
【図4】実施例4で得られた本発明のポリペプチド(ウ
シ型)をコードするDNAの塩基配列および該塩基配列
から推定されるアミノ酸配列を示す。
シ型)をコードするDNAの塩基配列および該塩基配列
から推定されるアミノ酸配列を示す。
【図5】実施例5で得られた本発明のポリペプチド(ラ
ット型)をコードするDNAの塩基配列および該塩基配
列から推定されるアミノ酸配列を示す。
ット型)をコードするDNAの塩基配列および該塩基配
列から推定されるアミノ酸配列を示す。
【図6】実施例3、4、5で得られた本発明のポリペプ
チドのアミノ酸配列の比較を示す。
チドのアミノ酸配列の比較を示す。
【図7】実施例6で得られた本発明のポリペプチド(マ
ウス型)のアミノ酸配列および該ポリペプチドをコード
するDNAの塩基配列を示す。
ウス型)のアミノ酸配列および該ポリペプチドをコード
するDNAの塩基配列を示す。
【図8】実施例7で行われたサイトセンサーによるrOT7
T022L受容体発現CHO細胞に対するペプチドの反応性
を示す図を示す。図中、●−●はMPHSFANLPL
RFamide(配列番号:39)、△−△はVPNL
PQRFamide(配列番号:40)を示す。
T022L受容体発現CHO細胞に対するペプチドの反応性
を示す図を示す。図中、●−●はMPHSFANLPL
RFamide(配列番号:39)、△−△はVPNL
PQRFamide(配列番号:40)を示す。
【図9】実施例10で行われたMPHSFANLPLRFamide(配
列番号:39)、VPNLPQRFamide(配列番号:40)のr
OT7T022L発現CHO細胞に対するcAMP産生抑制活性を示す
図を示す。図中、□−□はMPHSFANLPLRFamide(配列番
号:39)、●−●はVPNLPQRFamide(配列番号:4
0)を示す
列番号:39)、VPNLPQRFamide(配列番号:40)のr
OT7T022L発現CHO細胞に対するcAMP産生抑制活性を示す
図を示す。図中、□−□はMPHSFANLPLRFamide(配列番
号:39)、●−●はVPNLPQRFamide(配列番号:4
0)を示す
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/21 C12P 21/08 4C084 5/10 C12Q 1/68 A 4H045 C12P 21/02 G01N 33/15 Z 21/08 33/50 T C12Q 1/68 33/53 D G01N 33/15 33/566 33/50 33/577 B 33/53 C12R 1:91) 33/566 (C12N 1/21 33/577 C12R 1:19) //(C12N 15/09 ZNA (C12P 21/02 C12R 1:91) C12R 1:19) (C12N 1/21 C12N 15/00 ZNAA C12R 1:19) A61K 37/02 (C12P 21/02 C12N 5/00 B C12R 1:19) C12R 1:91) (31)優先権主張番号 特願平11−166672 (32)優先日 平成11年6月14日(1999.6.14) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平11−221640 (32)優先日 平成11年8月4日(1999.8.4) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平11−259818 (32)優先日 平成11年9月14日(1999.9.14) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 寺尾 寧子 茨城県つくば市大字小野崎985番地 RO YAL ZOA 中山307号 (72)発明者 新谷 靖 茨城県つくば市春日1丁目7番地9 武田 春日ハイツ703号 (72)発明者 日沼 州司 茨城県つくば市春日1丁目7番地9 武田 春日ハイツ1402号 (72)発明者 福住 昌司 茨城県つくば市並木3丁目17番地6 ロイ ヤルシティ並木302号 (72)発明者 藤井 亮 茨城県つくば市春日1丁目7番地9 武田 春日ハイツ303号 (72)発明者 細谷 昌樹 茨城県土浦市板谷1丁目711番地の83 (72)発明者 北田 千恵子 大阪府堺市南向陽町1丁2番8号 Fターム(参考) 2G045 AA25 AA34 AA35 AA40 BB20 CB01 CB21 DA12 DA13 DA14 DA36 DA77 FB02 FB03 4B024 AA01 AA11 BA63 CA04 DA02 DA06 EA04 FA17 GA11 GA18 GA19 HA01 HA14 HA15 4B063 QA08 QA17 QA19 QQ43 QQ53 QR56 QS34 4B064 AG20 AG27 CA02 CA10 CA19 CC24 DA01 DA13 4B065 AA26X AA90Y AA91X AA91Y AA92X AA93Y AB01 AC14 BA02 CA24 CA25 CA44 CA46 4C084 AA02 AA06 AA07 AA13 AA17 BA01 BA08 BA22 CA53 DC50 ZA012 4H045 AA11 AA20 AA30 CA45 DA50 EA20 EA50 FA72 FA74
Claims (44)
- 【請求項1】配列番号:1で表されるアミノ酸配列と同
一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有すること
を特徴とするポリペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩。 - 【請求項2】実質的に同一のアミノ酸配列が配列番号:
8、配列番号:14、配列番号:18、配列番号:33
または配列番号:50で表されるアミノ酸配列である請
求項1記載のポリペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩。 - 【請求項3】請求項1記載のポリペプチドの部分ペプチ
ドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその
塩。 - 【請求項4】配列番号:1の第81番目(Met)ないし
第92番目(Phe)のアミノ酸残基を含有してなる請求
項3記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそ
のエステルまたはその塩。 - 【請求項5】配列番号:1の第101番目(Ser)ない
し第112番目(Ser)のアミノ酸残基を含有してなる
請求項3記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩。 - 【請求項6】配列番号:1の第124番目(Val)ない
し第131番目(Phe)のアミノ酸残基を含有してなる
請求項3記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもしく
はそのエステルまたはその塩。 - 【請求項7】請求項1記載のポリペプチドの部分ペプチ
ドのアミドまたはその塩。 - 【請求項8】請求項1記載のポリペプチドをコードする
塩基配列を有するDNAを含有するDNA。 - 【請求項9】配列番号:2、配列番号:9、配列番号:
15、配列番号:19、配列番号:34または配列番
号:51で表される塩基配列を有する請求項8記載のD
NA。 - 【請求項10】請求項3記載の部分ペプチドをコードす
るDNAを含有するDNA。 - 【請求項11】配列番号:2で表される塩基配列の第2
41番目ないし第276番目の塩基を含有してなる請求
項10記載のDNA。 - 【請求項12】配列番号:2で表される塩基配列の第3
01番目ないし第336番目の塩基を含有してなる請求
項10記載のDNA。 - 【請求項13】配列番号:2で表される塩基配列の第3
70番目ないし第393番目の塩基を含有してなる請求
項10記載のDNA。 - 【請求項14】請求項8または請求項10記載のDNA
を含有する組換えベクター。 - 【請求項15】請求項14記載の組換えベクターで形質
転換された形質転換体。 - 【請求項16】請求項15記載の形質転換体を培養し、
請求項1記載のポリペプチドまたは請求項3記載の部分
ペプチドを生成・蓄積せしめることを特徴とする請求項
1記載のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはその
エステルまたはその塩、または請求項3記載の部分ペプ
チドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはそ
の塩の製造法。 - 【請求項17】請求項1記載のポリペプチドもしくはそ
のアミドもしくはそのエステルまたはその塩、または請
求項3記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩に対する抗体。 - 【請求項18】請求項8もしくは請求項10記載のDN
Aまたは請求項17記載の抗体を含有してなる診断薬。 - 【請求項19】請求項8または請求項10記載のDNA
に相補的または実質的に相補的な塩基配列を有し、該D
NAの発現を抑制し得る作用を有するアンチセンスDN
A。 - 【請求項20】請求項1記載のポリペプチドもしくはそ
のアミドもしくはそのエステルまたはその塩、または請
求項3記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩を含有してなる剤。 - 【請求項21】請求項1記載のポリペプチドもしくはそ
のアミドもしくはそのエステルまたはその塩、または請
求項3記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩を含有してなる医薬。 - 【請求項22】請求項1記載のポリペプチドもしくはそ
のアミドもしくはそのエステルまたはその塩、または請
求項3記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩を用いることを特徴とする請
求項1記載のポリペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩、または請求項3記載の部分
ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルまた
はその塩の活性を促進または阻害する化合物またはその
塩のスクリーニング方法。 - 【請求項23】請求項1記載のポリペプチドもしくはそ
のアミドもしくはそのエステルまたはその塩、または請
求項3記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩、および配列番号:37で表
されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ
ノ酸配列を含有する蛋白質またはその塩、またはその部
分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステルま
たはその塩を用いることを特徴とする請求項22記載の
スクリーニング方法。 - 【請求項24】請求項1記載のポリペプチドもしくはそ
のアミドもしくはそのエステルまたはその塩、または請
求項3記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩を含有してなる請求項1記載
のポリペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステ
ルまたはその塩、または請求項3記載の部分ペプチドも
しくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその塩の
活性を促進または阻害する化合物またはその塩のスクリ
ーニング用キット。 - 【請求項25】請求項1記載のポリペプチドもしくはそ
のアミドもしくはそのエステルまたはその塩、または請
求項3記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもしくは
そのエステルまたはその塩、および配列番号:37で表
されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ
ノ酸配列を含有するする蛋白質またはその塩、またはそ
の部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステ
ルまたはその塩を含有してなる請求項24記載のスクリ
ーニング用キット。 - 【請求項26】請求項22記載のスクリーニング方法ま
たは請求項24記載のスクリーニング用キットを用いて
得られる請求項1記載のポリペプチドもしくはそのアミ
ドもしくはそのエステルまたはその塩、請求項3記載の
部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステル
またはその塩の活性を促進または阻害する化合物または
その塩。 - 【請求項27】請求項22記載のスクリーニング方法ま
たは請求項24記載のスクリーニング用キットを用いて
得られる請求項1記載のポリペプチドもしくはそのアミ
ドもしくはそのエステルまたはその塩、または請求項3
記載の部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエ
ステルまたはその塩の活性を促進または阻害する化合物
またはその塩を含有してなる医薬。 - 【請求項28】配列番号:37で表わされるアミノ酸配
列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有す
ることを特徴とする蛋白質またはその塩。 - 【請求項29】配列番号:37で表わされるアミノ酸配
列と実質的に同一のアミノ酸配列が配列番号:54で表
されるアミノ酸配列である請求項28記載の蛋白質また
はその塩。 - 【請求項30】請求項28記載の蛋白質の部分ペプチド
もしくはそのアミドもしくはそのエステルまたはその
塩。 - 【請求項31】請求項28記載の蛋白質または請求項3
0記載の部分ペプチドをコードする塩基配列を有するD
NAを含有するDNA。 - 【請求項32】配列番号:38、配列番号:55または
配列番号:56で表される塩基配列を有する請求項31
記載のDNA。 - 【請求項33】請求項31記載のDNAを含有する組換
えベクター。 - 【請求項34】請求項33記載の組換えベクターで形質
転換させた形質転換体。 - 【請求項35】請求項34記載の形質転換体を培養し、
請求項28記載の蛋白質または請求項30記載の部分ペ
プチドを生成・蓄積せしめることを特徴とする請求項2
8記載の蛋白質またはその塩、または請求項30記載の
部分ペプチドもしくはそのアミドもしくはそのエステル
またはその塩の製造法。 - 【請求項36】請求項28記載の蛋白質またはその塩、
または請求項30記載の部分ペプチドもしくはそのアミ
ドもしくはそのエステルまたはその塩に対する抗体。 - 【請求項37】請求項31記載のDNAまたは請求項3
6記載の抗体を含有してなる診断薬。 - 【請求項38】請求項28記載の蛋白質またはその塩、
または請求項30記載の部分ペプチドもしくはそのアミ
ドもしくはそのエステルまたはその塩を用いることによ
り得られる請求項28記載の蛋白質またはその塩に対す
るリガンド。 - 【請求項39】請求項28記載の蛋白質またはその塩、
または請求項30記載の部分ペプチドもしくはそのアミ
ドもしくはそのエステルまたはその塩を用いることを特
徴とする請求項28記載の蛋白質またはその塩に対する
リガンドの決定方法。 - 【請求項40】請求項28記載の蛋白質またはその塩、
または請求項30記載の部分ペプチドもしくはそのアミ
ドもしくはそのエステルまたはその塩を用いることを特
徴とするリガンドと請求項28記載の蛋白質またはその
塩との結合性を変化させる化合物またはその塩のスクリ
ーニング方法。 - 【請求項41】請求項28記載の蛋白質またはその塩、
または請求項30記載の部分ペプチドもしくはそのアミ
ドもしくはそのエステルまたはその塩を含有することを
特徴とするリガンドと請求項28記載の蛋白質またはそ
の塩との結合性を変化させる化合物またはその塩のスク
リーニング用キット。 - 【請求項42】請求項40記載のスクリーニング方法ま
たは請求項41記載のスクリーニング用キットを用いて
得られる、リガンドと請求項28記載の蛋白質またはそ
の塩との結合性を変化させる化合物またはその塩。 - 【請求項43】請求項40記載のスクリーニング方法ま
たは請求項41記載のスクリーニング用キットを用いて
得られる、リガンドと請求項28記載の蛋白質またはそ
の塩との結合性を変化させる化合物またはその塩を含有
してなる医薬。 - 【請求項44】請求項36記載の抗体を用いることを特
徴とする請求項28記載の蛋白質またはその塩の定量方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32301799A JP2001149072A (ja) | 1998-11-13 | 1999-11-12 | 新規g蛋白質共役型レセプター蛋白質、そのdnaおよびそのリガンド |
Applications Claiming Priority (13)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-323759 | 1998-11-13 | ||
JP32375998 | 1998-11-13 | ||
JP6003099 | 1999-03-08 | ||
JP11-60030 | 1999-03-08 | ||
JP10681299 | 1999-04-14 | ||
JP11-106812 | 1999-04-14 | ||
JP11-166672 | 1999-06-14 | ||
JP16667299 | 1999-06-14 | ||
JP11-221640 | 1999-08-04 | ||
JP22164099 | 1999-08-04 | ||
JP25981899 | 1999-09-14 | ||
JP11-259818 | 1999-09-14 | ||
JP32301799A JP2001149072A (ja) | 1998-11-13 | 1999-11-12 | 新規g蛋白質共役型レセプター蛋白質、そのdnaおよびそのリガンド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001149072A true JP2001149072A (ja) | 2001-06-05 |
Family
ID=27564976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32301799A Withdrawn JP2001149072A (ja) | 1998-11-13 | 1999-11-12 | 新規g蛋白質共役型レセプター蛋白質、そのdnaおよびそのリガンド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001149072A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013523768A (ja) * | 2010-04-02 | 2013-06-17 | ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティー オブ ミシガン | Rfアミド関連ペプチドおよびその方法 |
-
1999
- 1999-11-12 JP JP32301799A patent/JP2001149072A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013523768A (ja) * | 2010-04-02 | 2013-06-17 | ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティー オブ ミシガン | Rfアミド関連ペプチドおよびその方法 |
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---|---|---|---|
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